JP2004222537A - 高粘度材料の充填装置 - Google Patents

高粘度材料の充填装置 Download PDF

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雄造 村上
Tadahiko Murakami
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Abstract

【目的】高粘度材料を所定の充填量で、しかも、成形品の割れや欠けなく連続的に製造する。
【構成】回転ドラム11と、回転ドラム11に設けた型部12(雌型13およびこの雌型13内を自重によってスライド自在の成形型14)と、回転ドラム11の上方に配置された高粘度材料19を収容した材料供給ホッパ20と、回転ドラム11の進行方向前方に配置された押圧手段21と、材料供給ホッパ20と押圧手段21との間に配置された昇降可能なシャッタ25とを有する。型部12の移動に伴って高粘度材料19が供回りして凹所22d内に供給され、型部12が押圧手段21の手前近傍になると、型部12に形成された凹部28に高粘度材料19が供給され、次いで凹部28内の高粘度材料19を押圧手段21で圧縮成形し、型部12が下方位置になったときに成形品29を型部12から離脱させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ハンバーグ、コロッケ、練製品、餃子や春巻きの皮生地等の高粘度材料を、回転ドラムに設けた型部と押圧手段とによって、所定の充填量で連続的に成形可能にする高粘度材料の充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の充填装置30を図9に示す。この充填装置30は、表面に材料を充填する凹部を形成する型部32を有する回転ドラム31を有する。前記型部32は、回転ドラム31に着脱自在に設けられた雌型33と、この雌型33内をスライド自在な成形型34と、この成形型34を雌型33内でスライドさせるためのカム面36(36a,36b)を有する固定のカム軸35と、カム面36に倣って成形型34を雌型33内でスライドさせるカムフォロアとなる成形型34の脚部37と、型部32が下方に位置したときに成形型34が雌型33から抜け落ちるのを防止するストッパ38とを備えている。
【0003】
そして、前記回転ドラム31の上方には、材料供給ホッパ40が配設され、この材料供給ホッパ40内に収容されたハンバーグ、コロッケおよび練製品等の材料41が、材料供給ホッパ40と前記回転ドラムする31との間に配置された一対の送りローラ42,43によって、回転ドラム31の型部32に供給されるようになっている。
【0004】
また、回転ドラム31の下方には、コンベア44が配置されており、回転ドラム31の型部32によって成形された成形品45が型部32からコンベア44上に落下して、所定の加工装置に搬送される。
【0005】
上記の充填装置30は、材料供給ホッパ40に、例えばハンバーグの材料としてのミンチ、刻み玉葱、パン粉および香辛料等の混合からなる材料41を供給し、送りローラ42,43を図示矢印方向に回転させると共に、回転ドラム31を図示矢印方向に回転させる。すると、材料供給ホッパ40内の材料41は、送りローラ42,43の回転によって下方の回転ドラム31に向かって送られる。回転ドラム31の回転動作に伴って、型部32の成形型34は自重および脚部37がカム面36に倣うことによって、雌型33内をスライドする。すなわち、回転ドラム31の型部32が、図示するように、上方位置になると、成形型34が自重およびカム面36によって雌型33内をスライド下降して凹部39が形成され、この凹部39内に材料41が充填され、回転ドラム31の回転動作に伴って凹部39より上方の材料41は、回転ドラム31と送りローラ46とによって圧縮される。型部32が下方位置になった際に、凹部39の形状に成形された成形品45が、成形型34の自重による雌型33内のスライド下降動作によって凹部39から強制的に押し出されて自由落下して、下方に配置されているコンベア44上に供給されて、加熱炉などの加工装置(図示省略)に供給される(例えば、非特許文献1参照。)。
【0006】
【非特許文献1】
有限会社村上電機工業所の食品成型機のカタログ
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の充填装置30は、一対の送りローラ42,43の回転による材料41の送り動作および材料41の回転ドラム31との共回りを利用して、回転ドラム31の型部32に形成される凹部39内に材料41を充填するようにしているため、例えば、繋ぎ材料が多い比較的低粘度の材料に対しては材料の流動性が優れていることによって、充填性に問題はなく支障なく使用可能であるが、繋ぎ材料が少ない高粘度の材料に対しては、材料の流動性が小さいために、凹部39内への高粘度の材料の充填率が低下し、しかも、その充填量が変動し易いために、ハンバーグなどの成形品45において重量のばらつきが生じるという問題点があった。
【0008】
また、型部32内の材料41にかかる圧力は成形品45の密度と重要な関係があり、材料が高粘度となり充填量が低下すると、回転ドラム31の回転動作によって、材料41が充填された型部32が下方位置になっても、成形品45の型離れが悪化して、ハンバーグなどの成形品45が割れたり欠けたりして、成形品45の歩留まりが悪くなるという問題点があった。特に冬期は材料41の粘度が夏期に比較して高くなり、歩留まりが悪くなる傾向がある。なお、材料41の温度を上昇させれば粘度を低下させ流動性を改善することができるが、材料の温度を上げることは、材料の傷みによる製品の品質劣化の原因となるので、品質維持の観点から限界がある。
【0009】
このため、材料供給ホッパ40内の材料41に適当な手段によって圧力をかけることも考えられているが、材料供給ホッパ40内の材料41に圧力をかけると、材料41と回転ドラム31との摩擦によって、材料41の温度が上昇して、前述のように、製品の品質劣化を来たすという問題点があった。
【0010】
本発明は前記課題を解決するために提案されたものであって、低粘度材料は元より、高粘度材料であっても所定の充填量で、かつ、割れや欠けを生じることなく、連続的に成形品の製造が可能な高粘度材料の充填装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の高粘度材料の充填装置は、ハンバーグ、コロッケ、練製品、餃子や春巻きの皮生地等の材料が供給される材料供給ホッパと、この材料供給ホッパから供給される材料を受ける型部を有する回転ドラムと、この型部内をスライド可能な成形型とを有する充填装置において、前記材料供給ホッパよりも回転ドラムの回転方向前方側に押圧手段を配置したことを特徴とするものである(請求項1)。
【0012】
上記の高粘度材料の充填装置によれば、材料供給ホッパに材料を入れ、回転ドラムを回転させると、材料供給ホッパ内の材料が回転ドラムと一緒に回転ドラムの回転方向に共回りして押圧手段の方向に向かって移動し、押圧手段の手前部分で成形型が雌型内をスライド下降することによって生じる負圧によって、成形型の上面と雌型の内周面とによって形成される凹部に材料が引き込まれて供給され、回転ドラムの回転に伴って、材料が収容された型部が押圧手段の位置まで移動すると、成形型および押圧手段の協働作用によって型部内の材料が圧縮成形されて所定の充填量に制御される。そして、その圧縮成形された成形品が収容されている型部が下方位置に向かって移動すると、成形型が型部内を自重によってスライド下降して成形品が強制的に型部から離脱させられて落下して、下方に配置してあるコンベアなどに供給される。
【0013】
成形品が落下して空になった型部は、回転ドラムの回転によって上昇し、再び材料供給ホッパの材料が回転ドラムと共回りして押圧手段に向かって移動し、押圧手段の手前位置で成形型が自重によってスライド下降することによって形成された凹部内に材料が引き込まれて供給され、材料が供給された凹部が押圧手段の位置に達すると、押圧手段によって凹部内の材料が圧縮成形されて所定の充填量になる。以下、回転ドラムの回転動作に伴って、同様の動作を繰り返して、連続的に成形品を製造することができる。
【0014】
したがって、上記の高粘度材料の充填装置によれば、凹部内に供給された材料を押圧手段によって圧縮成形するので、繋ぎ成分が多い低粘度材料から、繋ぎ成分が少ない高粘度材料まで、所定の充填量の成形品を連続的に製造することができる。また、成形品が収容されている型部が下方位置になると、成形型によって成形品が型部から強制的に押し出されるので、充填量不足に起因する成形品の割れや欠けは発生しない。なお、成形品の充填量は、型部に配置した成形型の回転ドラム表面からの沈み量によって決まり、沈み量を大きくすれば充填量を多くすることができるし、沈み量を小さくすれば充填量を少なくすることができる。また、回転ドラムに取り付ける型部の形状や大きさを変更することによって、他種多様な成形品を連続的に製造することができる。
【0015】
また、本発明の高粘度材料の充填装置は、前記押圧手段が、シリンダと、このシリンダ内をスライドするピストンと、このピストンを昇降させる駆動手段とを備えていることを特徴とするものである(請求項2)。
【0016】
上記の高粘度材料の充填装置によれば、押圧手段におけるピストンの下方に、回転ドラムと共回りして移動してきた材料が、成形型のスライド下降に伴って生じる負圧作用によって、成形型のスライド下降によって形成される凹部内に引き込まれて円滑に供給され、次いで、この凹所内に供給された材料が、ピストンによって圧縮成形されるので、凹部内に所定量の材料が充填されて、均一な充填量の成形品が得られる。
【0017】
また、本発明の高粘度材料の充填装置は、前記シリンダが、回転ドラムの進行方向後端側では回転ドラムから離隔して開口部を形成し、回転ドラムの進行方向前方端側および中間部では回転ドラムに近接し凹所を形成していることを特徴とするものである(請求項3)。
【0018】
上記の高粘度材料の充填装置によれば、回転ドラムと共回りして移動してきた材料が、押圧手段におけるシリンダの内面とピストンの下面とによって形成される凹所の開口部から凹所内に入って押し込められ、型部の成形型がスライド下降すると、前記凹所内の材料に加わっている押圧力と、成形型のスライド下降に伴って生じる負圧との協働作用によって、成形型のスライド下降によって形成された凹部内に円滑に材料が引き込まれて供給され、次いで、この凹所内に供給された材料が、ピストンによって圧縮成形されるので、凹部内に所定量の材料が充填されて、均一な充填量の成形品が得られる。
【0019】
また、本発明の高粘度材料の充填装置は、前記材料供給ホッパと押圧手段との間に、昇降可能なシャッタを有することを特徴とするものである(請求項4)。
【0020】
上記の高粘度材料の充填装置によれば、回転ドラムの型部が材料供給ホッパ位置から押圧手段に向かって移動する間はシャッタを上昇させて押圧手段の開口部を開口させておくことにより、材料供給ホッパ内の材料が回転ドラムと共回りして押圧手段の凹所の開口部から凹所内に押し込まれる。そして、型部が押圧手段の下方位置に到達する少し手前位置に達すると成形型が降下して凹部が形成されるが、この成形型の降下によって生じる負圧によって凹部内に材料が引き込まれて円滑に供給される。そして、材料が供給された凹部が押圧手段の位置まで移動すると、シャッタが下降して開口部が閉止され、続いて押圧手段によって、凹部内の材料が圧縮成形される。このとき、シャッタが閉じられているので、押圧手段の押圧により凹所内の材料が、材料供給ホッパに向かって移動することが阻止されるために、凹部内に所定量の材料を容易、かつ、確実に充填することができ、充填量が安定する。
【0021】
また、本発明の高粘度材料の充填装置は、前記押圧手段のピストンとシャッタとが、回転ドラムの回転動作に伴って、シャッタ上昇後にピストン上昇、シャッタ下降後にピストン下降の動作を行なうことを特徴とするものである(請求項5)。
【0022】
上記の高粘度材料の充填装置によれば、シャッタ上昇後にピストンが上昇することので、まず、シャッタの上昇によって、シリンダによって形成される凹所の開口部が開状態になり、続いて、ピストンが上昇することによって、凹所内が負圧状態になって、回転ドラムの回転動作によって供回りしてきた材料が、開口部から凹所内に円滑に引き込まれる。また、シャッタの下降後にピストンが下降するので、まず、シャッタの下降によって、凹所の開口部が閉止され、続いて、ピストンが下降することによって、ピストンによって凹部内に供給された材料が圧縮成形される。ここで、ピストンの下降動作時にシャッタによって凹所の開口部が閉止されているので、凹所内の材料が開口部を通って材料供給ホッパ側に移動することがないため、凹部内に容易、かつ、確実に材料を充填することができ、充填量が安定した成形品を製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高粘度材料の充填装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は高粘度材料の充填装置10の概略縦断側面図で、図2は部分正面図である。
【0024】
図1および図2に示す高粘度材料の充填装置10は、回転ドラム11の表面に型部12を有する。この型部12は、所定の形状,大きさおよび深さの雌型13と、この雌型13内をスライド自在の成形型14とによって構成されている。この成形型14の表面14aは、回転ドラム11の周面と同一曲率の凸面形状に形成されている。また、前記回転ドラム11の中心には、周面にカム面16を有する固定のカム軸15を備えている。前記成形型14の脚部17は、カム軸15のカム面16に倣って昇降するカムフォロアを構成しており、それによって成形型14はカム面16の軸心からの高さ寸法に応じて、雌型13内をスライドするように構成されている。図示例のカム面16は、周面に沿って上下2ヶ所に段差部16a,16bを有すると共に、カム軸15の図示右半分の周面が長さ方向に沿って最大径部分16cと最小径部分16dとの間で連続的にカム面高さが変化する半円錐形状に形成されており、カム軸15は軸方向に移動可能に構成されている。なお、このカム軸15のカム面16(16a〜16d)は、回転ドラム11の長さ方向に複数の型部12を有する場合は、その型部12の個数とピッチとに応じて、複数の段差部16a,16bと、最大径部分16cと最小径部分16dとの間で連続的に高さが変化する半円錐形状に形成される。前記成形型14の脚部17には、前記雌型13の内方端部13aに当接するストッパ18が設けてある。
【0025】
回転ドラム11の上方位置には、ハンバーグ、コロッケ、練製品、餃子や春巻きの皮生地等の高粘度材料19を供給する材料供給ホッパ20が配置されている。この材料供給ホッパ20は、その下端部20aが回転ドラム11の周面に軽く接するか、極めて微小間隙で対向しており、高粘度材料19が両者の隙間から漏出しないようになっている。
【0026】
材料供給ホッパ20の回転ドラム11の回転方向前方には、押圧手段21が配置されている。図示例の押圧手段21は、シリンダ22内をピストン23がスライド可能に構成されており、このピストン23が駆動手段の一例であるエアシリンダ24によって、所定のタイミングで昇降するように構成されている。シリンダ22における回転ドラム11の回転方向後端部側の下面22aは、材料供給ホッパ20からの高粘度材料19を受け入れるために、回転ドラム11の表面から所定寸法だけ離隔して開口部22bを形成している。一方、シリンダ22の前端部側と、後端部および前端部の中間部の下面22cは、回転ドラム11の表面に軽く接するか微小間隙で対向して、回転ドラム11との隙間から高粘度材料19が漏出しないように構成されていると共に、図示2点鎖線で示すように、ピストン23が上昇した状態で、ピストン23の下面23aと回転ドラム11との間に凹所22dが形成されるように構成されている。なお、ピストン23の下面23aは、回転ドラム11の表面の曲率半径に合致した凹面形状に形成されている。
【0027】
前記材料供給ホッパ20と押圧手段21との間には、シャッタ25が配置されており、駆動手段の一例であるエアシリンダ26によって、所定のタイミングで昇降するように構成されており、前記シリンダ22によって形成される凹所22dの開口部22bを開閉可能に構成されている。図1は、回転ドラム11の型部12が、材料供給ホッパ20の手前に位置しており、前記ピストン23およびシャッタ25が下降した状態を示し、開口部22bがシャッタ25によって閉止されていると共に、ピストン23の下面23aが回転ドラム11の周面に接近して凹所22dが形成されていない状態を示している。なお、上記の回転ドラム11、雌型13、成形型14、シリンダ22およびピストン23などの少なくとも一部は、例えば、食品に対して殺菌効果を有する砲金によって形成されている。また、材料供給ホッパ20やシャッタ26はステンレスによって形成されている。
【0028】
また、前記回転ドラム11の下方には、微小間隙でステンレスなどからなるワイヤ27が、回転ドラム11と平行状に張設されている。このワイヤ27は、万一、雌型13内で成形型14がスライド下降しても、高粘度材料19からなる成形品が、強力に成形型14の表面14aに付着して落下しない場合に、回転ドラム11の回転動作に伴って、このワイヤ27が成形型11と成形品との間に入り込んでいくことによって、強制的に成形品を成形型14の表面14aから剥離するためのものである。
【0029】
次に、上記の実施形態に係る高粘度材料の充填装置10の動作について、図1〜図8を参照して説明する。
【0030】
まず、図1に示すように、回転ドラム11の型部12が、材料供給ホッパ20の手前側に位置している状態では、回転ドラム11の型部12における雌型13内の成形型14は自重によって雌型13内をスライド下降しようとするが、成形型14の脚部17がカム軸15のカム面16によって押し上げられているため、成形型14の表面14aは、ほぼ回転ドラム11の周面と同一面になっている。また、前述のとおり、ピストン23およびシャッタ25は、それぞれエアシリンダ24,26によって下降しているため、開口部22bは閉止状態になっており、ピストン23の下方には凹所22dが形成されていない。
【0031】
回転ドラム11の回転動作によって、図3に示すように、型部12が材料供給ホッパ20の下方位置になると、エアシリンダ26によってシャッタ25が上昇する。すると、凹所22dの開口部22bが開口状態になり、この回転ドラム11に接している高粘度材料19が回転ドラム11と一緒に供回りして、開口部22bに入り込む。続いて、エアシリンダ24によってピストン23が上昇すると、ピストン23の下面23aと回転ドラム11との間に凹所22dが形成され、そのときの負圧力によって、凹所22d内に高粘度材料19が引き込まれる。
【0032】
回転ドラム11の回転動作によって、図4に示すように、型部12が材料供給ホッパ20の下方位置から押圧手段21に向かって移動する過程で、回転ドラム11に接している高粘度材料19が回転ドラム11と一緒に供回りして、開口部22bから凹所22d内に移動していく。その後も、回転ドラム11の回転動作に伴って、高粘度材料19が供回りし続けるので、凹所22d内は高粘度材料19が押し込められた状態になり、大きな押圧力を受けている。このときも成形型14の脚部17がカム軸15のカム面16に案内されて、成形型14の上面は回転ドラム11の周面と略同一になっている。
【0033】
そして、図5に示すように、型部12が、押圧手段21の真下に近い位置に達すると、成形型14の脚部17が段差部16aに位置するので、雌型13内の成形型14は自重によって雌型13内をスライド下降して、その表面14aが回転ドラム11の表面から所定寸法だけ沈み込むため、雌型13の内面と成形型14の表面14aとによって、所定形状で所定深さの凹部28が形成される。このとき、前述のように、凹所22d内の高粘度材料19に作用している押圧力と、成形型14が雌型13内をスライド降下する際に生じる負圧力とによって、この凹部28内に高粘度材料19が引き込まれて、円滑に隙間無く供給される。
【0034】
高粘度材料19が収容された凹部28が、図6に示すように、押圧手段21の位置まで移動すると、まず、シャッタ25がエアシリンダ26によって降下して開口部22bが閉止され、続いて、図7に示すように、ピストン23がエアシリンダ24によって下降されて、凹所22d内および凹部28内の高粘度材料19が、成形型14の表面14aとピストン23の下面23aとによって凹部28内で圧縮成形されて、成形品29が形成される。このとき、シャッタ25が閉じられているので、ピストン23の押圧力によって高粘度材料19が材料供給ホッパ20側に移動することが阻止されるので、凹部28内に高粘度材料19が所定の充填量で確実に充填される。
【0035】
成形品29を収容した凹部28が、回転ドラム11の回転動作によって、押圧手段21の位置から離れると、成形型14の脚部17がカム面16に倣い、かつ、成形型14の自重によって成形型14が雌型33内を外方に向かってスライドするので、凹部28内の成形品29が、凹部28から徐々に突出するようになる。
【0036】
成形品29が収容されている凹部28が、図8に示す位置になるまでに、成形型14が自重と脚部17がカム面16に倣うことによって雌型13内をスライド下降して、凹部28内の成形品29を強制的に凹部28内から押し出して落下させて、下方に位置している例えばコンベア(図示省略)上に供給する。このとき、成形型14に取り付けたストッパ18が雌型13の内方端部13aに当接するので、成形型14が雌型13内から落下することはない。また、万一、成形型14が図8に示す位置に達しても、成形型14の表面14aから成形品29が自重によって剥離落下困難な場合には、回転ドラム11の回転動作に伴って、成形型14の表面14aと成形品29との間に、ワイヤ27が入り込むことによって、確実に成形品29を成形型14の表面14aから剥離して落下させる。
【0037】
成形品29が落下した型部12は、回転ドラム11の回転動作に伴って、再び上昇していき、図1に示す状態になる過程で、成形型14の脚部17がカム軸15のカム面16に倣って成形型14を雌型13内でスライド上昇させて、成形型14の表面14aが、回転ドラム11の周面とほぼ同一面になる。こうして、回転ドラム11の型部12が、再び、図1の状態になると、シャッタ25が上昇し、続いて、ピストン23が上昇する。それによって、型部12が材料供給ホッパ20位置から押圧手段21に向かって移動する際に、回転ドラム11の周面と一緒に供回りしてきた高粘度材料19が、ピストン23の上昇によって生じる負圧力によって、開口部22bから凹所22d内に引き込まれて供給される。以下、前述の図3〜図8のような動作を繰り返し行って、連続的に成形品29を製造することができる。
【0038】
以上のように、上記実施形態の高粘度材料の充填装置10では、シャッタ25の上昇によって開口部22bが開口し、続いて、ピストン23が上昇することによって、ピストン23と回転ドラム11との間に凹所22dが形成されるが、このピストン23の上昇による負圧力によって、凹所22d内に高粘度材料19が円滑に引き込まれる。しかも、回転ドラム11の回転動作に伴って、高粘度材料19が回転ドラム11と一緒に供回りして、凹所22d内に押し込まれるので、凹所22d内の高粘度材料19に大きな押圧力が作用する。
【0039】
さらに、型部12が押圧手段21の真下近傍に達すると、成形型14の自重と脚部17がカム面16の段差部16aに倣うことによって、雌型13内を成形型14がスライド下降して凹部28が形成されるが、この凹部28の形成時にも凹部28が負圧になることによって、凹部28内の隅々まで高粘度材料19が引き込まれて充填される。また、シャッタ25が下降して開口部22bを閉止した状態で、ピストン23が下降して、凹所22d内および凹部28内の高粘度材料19を圧縮成型するので、凹部28内の高粘度材料19の充填量が一定となり、充填量不足や充填量変動が生じない。しかも、凹部28内から成形品29が成形型14の自重による雌型13内でのスライド下降によって強制的に押し出されるので、高粘度材料19による成形品29であっても、所定の充填量が確保できるため、従来のような充填量不足により型部からの成形品の型離れが悪いことに起因する、成形品が割れたり欠けたりすることがなくなり、正規の形状の成形品が歩留り良く製造できる。
【0040】
なお、上記の実施形態では、説明の便宜上、回転ドラム11の周方向に1個の型部12を設けた場合について説明したが、実際には回転ドラム11の周方向に等間隔(例えば、90°)配置で複数個(例えば、4個)の型部12を配置する。その間隔や個数は型部12の大きさによって、適宜設定する。このように回転ドラム11の周面に複数個の型部12を配置すると、高粘度材料19による成形品29の生産性が向上する。また、回転ドラム11の長手方向に沿って複数個の型部12を設けることによって、それぞれの型部12について、上記の説明と同様の動作を行なって、並列的に成形品29を製造することができる。このとき、複数個の型部12が一直線上に配列されているので、これら複数個の型部12に対して、それぞれ1個のエアシリンダ24,26で1個のピストン23,シャッタ25を駆動して昇降させて、高粘度材料19を圧縮成形することができる。勿論、型部12の個数が多い場合は、ピストン23やシャッタ25を複数個のエアシリンダ24,26で駆動するようにしてもよい。
【0041】
また、上記の実施形態のように、カム軸15の長さ方向に沿って、最大径部分16cと最小径部分16dとの間で連続的に軸心からの高さ位置が変化する半円錐形状のカム面16を形成しておき、このカム軸15を軸方向にスライド可能に構成しておけば、カム軸15を軸方向に移動することによって、カム面16の軸心からの高さ寸法を連続的に変更することができ、このカム面16に倣う成形型14の脚部17により、雌型13内での成形型14の表面14aの沈み込み寸法を適宜変更して、雌型13の内面と成形型14の表面14aとによって形成される凹部28の容積を変更して、形状および大きさが同一で、各種の厚さ寸法,すなわち充填量の成形品29を製造することができる。
【0042】
また、型部12を着脱自在に構成しておくことにより、種々の形状・大きさの型部に交換して、種々の形状・大きさの成形品を製造することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高粘度材料の充填装置は、ハンバーグ、コロッケ、練製品、餃子や春巻きの皮生地等の材料が供給される材料供給ホッパと、この材料供給ホッパから供給される材料を受ける型部を有する回転ドラムと、この型部内をスライド可能な成形型とを有する充填装置において、前記材料供給ホッパよりも回転ドラムの回転方向前方側に押圧手段を配置したものであるから、従来の送りローラのみによって型部内に材料を充填する充填装置に比較して、型部の凹部内の隅々に材料を供給することができ、しかも、この凹部内の材料を押圧手段によって圧縮成形するので、低粘度材料はもちろんのこと、従来の充填装置によっては充填量が不足しがちであった高粘度材料でも、所定の充填量を確保することができる。しかも、充填量の不足が生じないので、充填量不足による成形品の成形型からの剥離困難に起因する割れや欠け等の発生を防止することができ、成形品を成形型の表面から確実に剥離させることができ、成形品の歩留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置を示す概略縦断側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置を示す部分正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置における型部が材料供給ホッパの下方位置にある状態の概略縦断側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置における型部が材料供給ホッパの下方位置から押圧手段に向かって移動中の状態の概略縦断側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置における型部が押圧手段の真下近傍位置に移動した状態の概略縦断側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置における型部が押圧手段の真下位置に移動しシャッタが閉止された状態の概略縦断側面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置における凹部内の高粘度材料がピストンによって圧縮成形されている状態の概略縦断側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る高粘度材料の充填装置における型部が下方位置にあり凹部内の成形品を成形型で押し出した状態の概略縦断側面図である。
【図9】従来の高粘度材料の充填装置の概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 高粘度材料の充填装置
11 回転ドラム
12 型部
13 雌型
14 成形型
15 カム軸
16 カム面
16a,16b 段差部
16c 最大径部分
16d 最小径部分
17 成形型の脚部
18 ストッパ
19 高粘度材料
20 材料供給ホッパ
21 押圧手段
22 シリンダ
22a シリンダの後端部側の下面
22b 開口部
22c シリンダの前端部側および中間部の下面
22d 凹所
23 ピストン
24,26 エアシリンダ
25 シャッタ
27 ワイヤ
28 凹部
29 成形品

Claims (5)

  1. ハンバーグ、コロッケ、練製品、餃子や春巻きの皮生地等の材料が供給される材料供給ホッパと、この材料供給ホッパから供給される材料を受ける型部を有する回転ドラムと、この型部内をスライド可能な成形型とを有する充填装置において、
    前記材料供給ホッパよりも回転ドラムの回転方向前方側に押圧手段を配置したことを特徴とする高粘度材料の充填装置。
  2. 前記押圧手段が、シリンダと、このシリンダ内をスライドするピストンと、このピストンを昇降させる駆動手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の高粘度材料の充填装置。
  3. 前記シリンダが、回転ドラムの進行方向後端側では回転ドラムから離隔して開口部を形成し、回転ドラムの進行方向前方端側および中間部では回転ドラムに近接し凹所を形成していることを特徴とする請求項2に記載の高粘度材料の充填装置。
  4. 前記材料供給ホッパと押圧手段との間に、昇降可能なシャッタを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高粘度材料の充填装置。
  5. 前記押圧手段のピストンとシャッタとが、回転ドラムの回転動作に伴って、シャッタ上昇後にピストン上昇、シャッタ下降後にピストン下降の動作を行なうことを特徴とする請求項4に記載の高粘度材料の充填装置。
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