JP4154277B2 - 中実肉厚食品の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体や粒体(以下、「粉粒体」という。)の食品素材を混合し、所定形状の中実肉厚食品を製造するための装置に関する。より詳細には、本発明は、クッキー素材やビスケット素材のような蛋白質を含む小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材を対象とし、前記食品素材に殆ど力を加えることなく整形し、整形後食品素材を焼成及び/又は乾燥することにより形状を安定させる製造工程において、振動や衝撃を与えることなく粉粒体を中実肉厚食品に整形することに適した製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クッキーやビスケットのような焼き菓子は、小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、香料等が配合される。食品素材の配合比率は、所望の食感、風味を得るために選定される。
【0003】
混合された食品素材は所定形状に成形される。成形装置の代表例として、例えば、伸展式成形装置、押出式成形装置、押型式成形装置がある。
伸展式成形装置は、混練された食品素材を載せるベルトコンベヤと、所定の厚みに食品素材を押し広げるためのローラを備えている。伸展された食品素材は、その後、カッターで所定形状に切断される。
押出式成形装置は、食品素材を貯留するホッパと、前記ホッパ内の食品素材を押し出しするスクリューコンベヤとを備えている。スクリューコンベヤは、ホッパ内の食品素材を加圧する。スクリューコンベヤによって、食品素材はホッパのノズルから押し出される。押し出された食品素材は、カッターで所定長さに切断される。
押型式成形装置は、食品素材を貯留するホッパと、ホッパに隣接した回転ドラムを備えている。回転ドラムは、製品形状に適合し、食品素材を受け入れる凹所を備えている。食品素材供給機、例えば、羽根付きドラムが、ホッパ内の食品素材を凹所に押圧する。回転ドラムは、凹所内の押圧素材を中心方向から押し出して離反させるプッシュロッドを備えている。凹所がホッパから離れた位置で、プッシュロッドが押圧素材を回転ドラムから離反させる(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−318341号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の成形装置を中実肉厚の焼き菓子の成形装置として利用した場合、所望の食感、風味を得ることに問題がある。小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された食品素材は、成形時に圧力を加えることで以下の問題を生じる。
【0006】
(1)性状が一定しないという問題
伸展、押出、押圧によって、成形素材の表面及び内部にグルテン膜が形成される。そうすると、焼成後製品において、クッキーやショートブレッド特有のショートネス性(さくさく感)が無くなり、表面と内部とで食感や風味が異なる。例えば、表面は堅く、内部はボソボソといった性状として焼き上がり、齧る場所が異なると、歯応えや口触りが違うといった違和感を感じる場合がある。
【0007】
(2)密度が一定しないという問題
伸展、押出、押圧によって、成形素材の表面と内部あるいは中央部と端部で、加えられた圧力が異なることによって、内部や端部に比べて表面や中央部の密度が高くなる。そうすると、例えば、表面や中央部の口触りは重くなり、一方、内部は巣ができ、端部はきめが荒くなり、内部や端部の食感は軽くなる。また、成形後素材の密度の差により、単位体積当りの質量(重量)も異なり、製造管理面にも支障をきたす。さらに、所望の外観色を得られないという問題や、香りが内部に篭もってしまうといった問題も生じる。
このような成形品は、焼成温度や焼成時間の設定を変えても中実肉厚の製品を均一に焼成することは難しい。
【0008】
(3)形状が一定しないという問題
伸展式成形装置において、ベルトとローラとの間で素材が伸展されると、圧延及び引張によって成形品の表面が荒れたり、千切れたりする。
また、例えば、押出、押圧によって、弾性ある成形素材に圧力を加えると、弾性復元によって所定寸法の厚さを決めることが難しい。すなわち、押出成形装置では、高圧力でノズルから食品素材が吐出された直後、成形品は一気に圧力から開放され、成形品はノズル断面形状よりも膨らんだ断面形状となる。
また、押型式成形装置では、押圧の強弱により型どおりの形状が得られず形状が崩れることがある。押圧が強いと、型の接地面に粘着力が作用し、型形状どおりに抜けずに、形状が崩れることがある。押圧が弱いと、素材が密に詰まらず、不定形になることがある。
そのため、圧力を加える成形装置は、形状が重要な製品に利用することが困難である。
【0009】
(4)成形後の取扱がラフであるという問題
定型性の高い成形素材であれば、多少の力、衝撃、振動を与えても、その形状が崩れることはない。しかし、定型性がそれほど高くない成形素材は、できるかぎり慎重に取り扱うことが好ましい。例えば、押型式成形装置では、押圧後に回転ドラムから成形素材をプッシュロッドで押し出すので、成形素材が押出力よって変形する。
特に、圧力をかけずに成形した場合、僅かな力、衝撃、振動によっても、崩れることが予想される。そのため、成形後、焼成前の成形素材は極めて慎重に取り扱うことが求められる。
【0010】
本発明の目的は、前記課題を解決することであり、小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材から製造される中実肉厚食品を対象とし、食品素材に殆ど力を加えることなく、性状、密度及び形状を安定させて食品素材を中実肉厚状に整形するための、製造装置を提供することである。
本発明の他の目的は、整形後の食品素材に振動や衝撃を与えることなく次工程に送出することができる、中実肉厚食品の製造装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、第1の発明として、
小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材を案内する食品素材供給路;
前記食品素材供給路の排出端部を閉鎖して水平回転軸を中心に回転可能に配置され、前記食品素材供給路から供給される食品素材の排出路となる複数列の円周溝を備えた溝付きドラム;
前記溝付きドラムの駆動手段;
前記溝付きドラムの下端から前記食品素材供給路の反対側において、該溝付きドラムの外周面の接線方向に延びるベルトコンベヤ;及び、
前記ベルトコンベヤの駆動手段;
を有する中実肉厚食品の製造装置において、
前記食品素材供給路が、水平方向に食品素材を案内する供給路、該供給路の排出端部に取り付けられ前記溝付きドラムの前記食品素材供給路側下面の円周溝を覆う食品素材ガイドおよび前記溝付きドラムに向かって食品素材を押送するスクリューコンベヤよりなる押送手段とを備え、
前記供給路に滞留する食品素材に過剰な圧力を加えることなく食品素材を前記溝付きドラムに向け押送できるように、前記食品素材供給路の排出端部の上部が開放されていると共に、前記スクリューコンベヤの回転軸先端が前記溝付きドラムから離間していることを特徴とする
製造装置により前記課題を解決した。
【0012】
食品素材供給路には適切な量の粉粒体食品素材が投入される。食品素材の量は、センサによって設定される。食品素材供給路の食品素材の排出路は水平姿勢の溝付きドラムによって閉鎖されており、食品素材供給路内の食品素材は、溝付きドラムの円周溝を介してのみ下流側に排出される。食品素材供給路から食品素材が溢出することがないように、そして、食品素材に作用する圧力を調節するために、センサは、溝付きドラムの上端及び/又は食品素材供給路の上端から下位に設けられている。
食品素材ガイドは、溝付きドラムの食品素材供給路側下面の外周面に対峙して円周溝を覆っており、食品素材供給路から円周溝に進入した食品素材は、円周溝の断面形状に倣って整形され、回転駆動される溝付きドラムに随伴して下流側に移動する。食品素材ガイドは、食品素材供給路の底板そのものである場合と、食品素材供給路内に配置された別体のガイドである場合があり、溝付きドラムの外周面に対峙していればよい。食品素材は、食品素材供給路側から圧力を殆ど加えられることなく円周溝に進入し、円周溝の断面形状に倣って移動する間に整形される。
本発明の製造装置によると、殆ど力を加えることなく粉粒体の食品素材を整形するので、整形する製品が中実肉厚食品であっても、内部の性状・密度と表面や端部の性状・密度を均一にして製品を製造することができる。また、本発明の製造装置によると、殆ど力を加えることなく粉粒体の食品素材を整形するので、製造装置から排出後に圧力開放による膨張もなく、形状変化を伴うことなく、所定形状の中実肉厚食品を得ることができる。
【0013】
ベルトコンベヤは、食品素材ガイドが終端を迎える溝付きドラムの下端から、溝付きドラムの外周面の接線方向に延びており、整形後食品素材は円周溝から静かにベルトコンベヤ上に移乗する。したがって、整形後食品素材は、ベルトコンベヤ等の搬送装置に落下させられたり押し付けられたりして振動や衝撃を受けることがなく、圧力を加えることなく整形した中実肉厚食品であっても形状を崩すことなく後工程に送られる。
【0014】
また、脆い状態の整形後食品素材を慎重に取り扱うため、溝付きドラムとベルトコンベヤは同期駆動される。それぞれの駆動手段は互いに連動可能に構成されており、溝付きドラムの外周面の接線方向速度とベルトコンベヤの走行速度を実質的に等速に設定される。こうすることにより、溝付きドラムの円周溝から排出された整形後食品素材は、ベルトコンベヤに対して相対速度を持たず、歪みや崩れを生じることなくベルトコンベヤ上に移乗する。その後、整形後の食品素材は、後工程の切断工程、焼成工程及び/又は乾燥工程に送られる。
【0015】
上記発明において、食品素材供給路が水平姿勢にあると、食品素材はそのままでは移動しないので、当該実施形態では食品素材供給路内に食品素材の押送手段としてスクリューコンベアが設けられる。このスクリューコンベアは供給路内の食品素材の移動量を調節可能にすることができる。余剰の食品素材が溝付きドラムに向かって押送されると、円周溝に高圧で食品素材が供給されるので、センサを用いて供給量が調節される。
【0016】
上記発明において、食品素材ガイドは食品素材供給路内に配置され、溝付きドラムの下端から食品素材供給路側下面にかけて対峙して溝を覆う隆起部が設けられている。溝付きドラムと隆起部によって供給路内に溝付きドラムに向かって楔状に収斂する食品素材導入領域が形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、食品素材は、スクリューコンベヤによって溝付きドラムに向かって楔状に収斂する食品素材導入領域に集中的に押送され、溝付きドラムの円周溝に食品素材が進入しやすくなる。
【0017】
上記発明において、押送手段であるスクリューコンベヤの回転軸が食品素材導入領域に指向していることが好ましい。このように構成することにより、食品素材は、一層、溝付きドラムの円周溝に進入しやすくなる。
【0018】
また、食品素材供給路が食品素材排出端部の上部で開放されていないと、スクリューコンベアによって、食品素材が溝付きドラムに向かって押送され、食品素材の逃げ場が無いので、溝付きドラムの円周溝に食品素材が無理に押し込まれる。しかし、本発明のように食品素材供給路上部が開放されていると、スクリューコンベアによって食品素材を送っても、円周溝に入りきらない食品素材は上部に盛り上がる。スクリューコンベアにより加えられる圧力は開放され、食品素材に作用する圧力が抑制される。
【0019】
さらに、スクリューコンベヤの回転軸先端が溝付きドラムから離間しているので、スクリューコンベヤと溝付きドラムとの間に一時的に食品素材が滞留する。この貯留領域において、食品素材は、スクリューコンベヤによって押送される後続の食品素材によって溝付きドラムの外周面に均等な力で押圧され、それぞれの円周溝によって整形される食品素材の性状・密度を均一にすることができる。
【0020】
本発明では、さらに、
水平方向の走行面を備えたベルトコンベヤ;
前記ベルトコンベヤの駆動手段;
前記ベルトコンベヤの走行面上に食品素材の供給路を区画し、前記ベルトコンベヤの上流側に小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材を供給する食品素材供給路;
前記ベルトコンベヤと前記食品素材供給路とで区画される供給路を閉鎖するとともに前記ベルトコンベヤの走行面に接して水平回転軸を中心に回転可能に配置され、前記食品素材供給路から供給される食品素材の排出路となる複数列の円周溝を備えた溝付きドラム;及び、
前記溝付きドラムの駆動手段;
を有する中実肉厚食品の製造装置において、
前記食品素材供給路が、水平方向に食品素材を案内する供給路と、該供給路内に前記溝付きドラムに向かって食品素材を送るスクリューコンベヤよりなる押送手段とを備え、
前記供給路に滞留する食品素材に過剰な圧力を加えることなく食品素材を前記溝付きドラムに向け押送できるように、前記食品素材供給路の排出端部の上部が開放されていると共に、前記スクリューコンベヤの回転軸先端が前記溝付きドラムから離間して前記溝付きドラムの上流側に食品素材の貯留領域が形成されることを特徴とする、
中実肉厚食品の製造装置を提供する。
【0021】
この実施形態では、食品素材供給路の構成を改変することにより、食品素材供給路自体に食品素材ガイドの機能を付与している。
食品素材供給路には適切な量の粉粒体食品素材が投入される。食品素材供給路は、底板を持たず、ベルトコンベヤの走行面上に供給路を形成するように、例えば、左右一対の側板より構成されている。供給路である食品素材排出路は水平姿勢の溝付きドラムによって閉鎖されており、食品素材供給路内の食品素材は、溝付きドラムの円周溝を介してのみ下流側に排出される。
ベルトコンベヤの走行面は、溝付きドラムの下端外周面で円周溝を覆っており、食品素材供給路の供給路から円周溝に進入した食品素材は、円周溝の断面形状に倣って整形される。
本発明の製造装置によると、殆ど力を加えることなく粉粒体の食品素材を整形するので、整形する製品が中実肉厚食品であっても、内部の性状・密度と表面や端部の性状・密度を均一にして製品を製造することができる。また、本発明の製造装置によると、殆ど力を加えることなく粉粒体の食品素材を整形するので、製造装置から排出後に圧力開放による膨張もなく、形状変化を伴うことなく、所定形状の中実肉厚食品を得ることができる。
【0022】
ベルトコンベヤは、溝付きドラムの下端外周面の接線方向に延びており、整形後食品素材はそのままベルトコンベヤで搬送される。整形後食品素材は、ベルトコンベヤ等の搬送装置に落下させられたり押し付けられたりして振動や衝撃を受けることがないので、圧力を加えることなく整形した中実肉厚食品であっても形状を崩すことなく後工程に送られる。
【0023】
また、溝付きドラムとベルトコンベヤは同期駆動される。それぞれの駆動手段は互いに連動可能に構成されており、溝付きドラムの外周面の接線方向速度とベルトコンベヤの走行速度を実質的に等速に設定される。こうすることにより、整形時に、食品素材は、ベルトコンベヤに対して相対速度を持たず、歪みや崩れを生じることなく搬送される。その後、整形後食品素材は、後工程の切断工程、焼成工程及び/又は乾燥工程に送られる。
【0024】
また、上記発明において、供給路内に配置された食品素材の押送手段としてスクリューコンベヤが備えられており、このスクリューコンベヤの回転軸が、前記ベルトコンベヤと前記溝付きドラムによって前記供給路内に形成される、溝付きドラムに向かって楔状に収斂する食品素材導入領域を指向している。
食品素材供給路はベルトコンベヤ上に構成され、そのベルトコンベヤによって食品素材は移動するが、押送手段であるスクリューコンベヤによって供給路内の食品素材の移動量を調節可能にすることが好ましい。余剰の食品素材が溝付きドラムに向かって押送されると、円周溝に高圧で食品素材が供給されるので、センサを用いて供給量が調節される。
また、食品素材は、スクリューコンベヤによって楔状に収斂する食品素材導入領域に集中的に押送され、溝付きドラムの円周溝に食品素材が進入しやすくなる。
【0025】
また、第2実施形態の発明においても、食品素材供給路が食品素材排出端部の上部で開放されていないと、スクリューコンベヤによって、食品素材が溝付きドラムに向かって押送されると、食品素材の逃げ場が無いので、溝付きドラムの円周溝に食品素材が無理に押し込まれる。本発明のように食品素材供給路が上部で開放されていると、スクリューコンベヤによって食品素材を送っても、円周溝に入りきらない食品素材は上部に盛り上がる。スクリューコンベヤにより加えられる圧力は開放され、食品素材に作用する圧力が抑制される。
【0026】
さらに、第2実施形態の発明においても、スクリューコンベヤの回転軸先端が溝付きドラムから離間しているので、スクリューコンベヤと溝付きドラムとの間に一時的に食品素材が滞留する。この貯留領域において、食品素材は、スクリューコンベヤによって押送される後続の食品素材によって溝付きドラムの外周面に均等な力で押圧され、それぞれの円周溝によって整形される食品素材の性状・密度を均一にすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による中実肉厚食品の製造装置の実施形態を説明する。図1乃至図4は、本発明による中実肉厚食品の製造装置の第1実施形態を示し、図5は、本発明による中実肉厚食品の製造装置の第2実施形態を示している。
【0028】
本発明は、以下の属性、すなわち、
(1)粉粒体から整形されること、
(2)なるべく力を加えないで整形しなければならないこと、
(3)断面円形又は断面矩形のように全体として厚み又は幅があり、整形工程後の焼成工程又は乾燥工程によって形状が安定化するまで、振動や衝撃を与えることを避けなければならないこと、の属性を持つ食品を対象とし、上記属性の食品を製造することに適した装置である。
このような食品は、小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材を、本発明の食品製造装置によって所定の形状に整形した後、焼成工程及び/又は乾燥工程を経て最終製品となるものである。
【0029】
図1は本発明による第1実施形態の製造装置の要部斜視図、図2は図1の製造装置の要部側面図、図3は図1の製造装置の要部斜視図である。製造装置10は、食品素材供給路12、溝付きドラム14、ベルトコンベヤ16及びカッター18を含んで構成されている。
【0030】
食品素材供給路12は、予め混合された粉粒体の食品素材を貯留し、下流側の溝付きドラム14に食品素材を供給する。食品素材供給路12は、底板20と、この底板20の両側から起立する一対の側板22,22を備えている。底板20及び側板22,22で区画される領域が、食品素材を溝付きドラム14に向かって水平方向に押送する供給路24となっている。
底板20及び側板22,22で区画される供給路24は、上方に向かって開放する断面コ字状である。食品素材は、供給路24中を溝付きドラム14に向かって水平方向に移動するが、例えば、下流側への移動を阻止される場合は、上方に自由に盛り上がって逃げることができる。
【0031】
食品素材供給路12は、供給路24内に食品素材を溝付きドラム14に向かって押送する手段として、並列する複数のスクリューコンベヤ26を備えている。スクリューコンベヤ26は、回転軸にスクリューが螺設されてなる。スクリューコンベヤ26は少なくとも1つでも食品素材を押送する機能を有するが、供給路24内の幅方向で均等に食品素材を押送するために、複数列で配置されていることが好ましい。食品素材供給路12内に粉粒体の食品素材が投入されると、スクリューコンベヤ26がその食品素材を溝付きドラム14に向かって押送する。
【0032】
供給路24の下流側には、供給路24内の食品素材の供給状態を検知し、スクリューコンベヤ26の起動停止を司るセンサ27が設けられている。センサ27は、例えば、一方の側板22に設けられた投光器と他方の側板22に設けられた受光器よりなる遮光センサである。食品素材が供給路24内で過給状態になって供給路24から溝付きドラム14を越えて溢出しそうになると、センサ27はスクリューコンベヤ26による食品素材の供給量を調節する。例えば、センサ27の信号により、食品素材供給路12に投入される食品素材の量を減少させたり、食品素材供給路12に投入される食品素材の供給を停止させたり、食品素材の押送を中止するためにスクリューコンベヤ26を停止させたり、食品素材の押送量を減らすためにスクリューコンベヤ26を低速駆動させたりする。その後、受光器が光を検知するようになると、供給量や押送量は定常状態に復帰させられる。センサ27の作用により、供給路24には一定量の食品素材が貯留された状態が確立される。
【0033】
食品素材供給路12は、供給路24内の食品素材を溝付きドラム14の円周溝38に案内するガイド28を備えている。ガイド28は、側板22,22間に配置されている。このガイド20は、底板20と一体でも別体でもよい。ガイド28は、底板20から溝付きドラム14に向かって突出する隆起部30を備えている。
隆起部30は、上流側の傾斜面32と下流側の傾斜面34によって形成されている。本実施形態において、上流側傾斜面32は平坦であるが、凹状又は凸状の円弧面であってもよい。下流側傾斜面34は、溝付きドラム14の外周面に適合する凹状の円弧面である。
【0034】
溝付きドラム14は、食品素材供給路12に投入された粉粒体の食品素材を所定の形状に整形する。溝付きドラム14は、食品素材供給路12の下流側で水平姿勢で水平回転軸を中心に回転可能に配置されている。溝付きドラム14は、食品素材供給路12の側板22,22の下流端とガイド28の隆起部30の上端で区画される食品素材排出端部を閉鎖する。そのため、溝付きドラム14は、できるかぎり隙間がないように側板22,22に挟まれている。この構成により、食品素材供給路12内の食品素材は、溝付きドラム14の円周溝38を介してのみ下流側に排出される。
溝付きドラム14は、円筒状外周面36に円周溝38を備えている。一度に複数の食品素材を整形するために、円周溝38は、複数列で設けられていることが好ましい。また、それぞれの円周溝38に進入する食品素材に作用する力を均等にするために、複数の円周溝38は互いに均等間隔で離間していることが好ましい。
溝付きドラム14の水平回転軸40は、駆動手段としてのモータ42及び減速機44に接続されている。溝付きドラム14は、前記駆動手段によって所定回転数で回転駆動される。
【0035】
図2に詳細に示されるように、ガイド28の隆起部30は、食品素材供給路12の上流側において底板20から溝付きドラム14に向かって上昇する。隆起部30の頂部は溝付きドラム14の中心より下方に位置しており、上流側傾斜面32と溝付きドラム14の外周面によって、供給路24は、溝付きドラム14に向かって楔状に収斂する食品素材導入領域として終端を向える。食品素材は、スクリューコンベヤ26によって楔状に収斂する食品素材導入領域に集中的に押送されて円周溝38に進入する。食品素材は粉粒体であるので、スクリューコンベヤ26によって押送され、供給路24終端の食品素材導入領域から円周溝38を介して下流側に排出される。所定以上の食品素材が押送されると、その食品素材は溝付きドラム14の外周面を上方に向かって盛り上がり、スクリューコンベヤ26が食品素材を円周溝38に押し込む力が開放される。さらに、食品素材が盛り上がると、センサ27が食品素材の過給状態を検知する。
また、ガイド28の隆起部30は、食品素材供給路12の下流側において、溝付きドラム14の下端から溝付きドラム14の食品素材供給路側下面に対峙して円周溝38を覆う。食品素材は、供給路24の食品素材導入領域から円周溝38に進入し、回転駆動される溝付きドラム14の円周溝38内をガイド28の下流側傾斜面に沿って移動する。このときに、円周溝38の断面形状に倣って整形される。
【0036】
また、図2に詳細に示されるように、スクリューコンベヤ26の回転軸は、溝付きドラム14の中心軸よりaだけ下方で、回転軸が楔状に収斂する食品素材導入領域に指向している。食品素材供給路12内の食品素材は、スクリューコンベヤ26によって主として食品素材導入領域に押送される。スクリューコンベヤ26の押送方向を食品素材導入領域に向けることにより、食品素材は円周溝38に進入しやすくなる。
また、スクリューコンベヤ26の回転軸先端は、溝付きドラム14とガイド28によって形成される食品素材導入領域から上流側に離間している。具体的には、スクリューコンベヤ26の回転軸は、ガイド28の始点付近で終端をむかえている。こうすることにより、食品素材供給路12内でスクリューコンベヤ26により押送される食品素材は、スクリューコンベヤ26の回転軸先端と溝付きドラム14の外周面との間で一時的に貯留又は滞留する。この貯留領域において、食品素材は、スクリューコンベヤ26によって押送される後続の食品素材によって溝付きドラム14の外周面に均等な力で押圧され、それぞれの円周溝38によって整形される食品素材の性状・密度を一定にすることができる。
【0037】
図4は、溝付きドラム14の拡大図を示している。円周溝38は、(a)断面矩形の一定幅タイプ38a、(b)断面台形の幅漸増タイプ38b、(c)後述する離反手段のベルト嵌入型の一定幅タイプ38c、(d)底面円弧状タイプ38d等がある。いずれも、円周溝38から整形後の食品素材が抜け出やすいように、溝付きドラム14の外周面に向かって幅が漸減することはない。
後述するように、円周溝38にベルトを巻き掛けた(a)及び(c)のタイプでは、整形後食品素材をベルトによって円周溝38から離脱させることができる。特に、(c)のタイプでは、中実肉厚食品の上面形状を丸みを帯びた形状に成形することができる。
【0038】
ベルトコンベヤ16は、一対のプーリ46,48と、それぞれのプーリ46,48に捲回された溝付きドラム14より幅広のベルト50を備えている。上流側プーリ46は、食品素材供給路12の下方に配置され、下流側プーリ48は溝付きドラム14から下流側に離反して配置されている。ベルト50は、溝付きドラム14の下端から接線方向に上流側及び下流側に延びており、溝付きドラム14とガイド28によって整形された食品素材を後工程に搬出する。溝付きドラム14の円周溝38から食品素材が排出されると、その食品素材は接線方向に押し出され、ガイド28の上流側傾斜面からベルト50の上に移乗する。
ベルトコンベヤ16の一方のプーリ48は、駆動手段としてのモータ52及び減速機54に接続されている。ベルトコンベヤ16は、前記駆動手段によって所定速度で回転駆動される。ベルトコンベヤ16の駆動手段は、溝付きドラム14の駆動手段と同期していることが好ましい。溝付きドラム14の外周面の接線方向速度と、ベルトコンベヤ16の走行速度を実質的に同じにすることで、整形後の食品素材に圧縮方向又は引張方向の力が作用せず、完全に固化していない食品素材を保護することができる。
【0039】
本実施形態では、整形後食品素材を溝付きドラム14から離反させるために、離反手段56が設けられている。図2及び図3に詳細に示されるように、離反手段56は、溝付きドラム14の円周溝38とドラム下流側に離間する水平ローラ58に捲回されたベルト60である。ベルト60は、溝付きドラム14の下端からベルトコンベヤ16の走行面と平行に延びる。整形後食品素材は、ベルト60によって円周溝38から徐々に抜け出て、ベルトコンベヤコンベヤ16のベルト50と離反手段56のベルト60との間で挟持搬送される。その後、溝付きドラム14より小径の水平ローラ58に捲回するベルト60は、下流側先端で大きな曲率で屈曲し、整形後食品素材の上面から離れる。
なお、スクレーパやエアを用いて、円周溝38から整形後食品素材を剥がすこともできる。また、離反手段を用いない場合もある。
【0040】
製造装置10は、ベルトコンベヤ16上にカッター18を備えている。カッター18は、整形後食品素材を所定の長さに切断するもので、ベルトコンベヤ16上を上下に往復動する。カッター18の往復動は、溝付きドラム14及びベルトコンベヤ16と同期して行われる。その後、整形後食品素材は、焼成工程及び/又は乾燥工程に送られる。
【0041】
図5は、本発明による中実肉厚食品の製造装置の第2実施形態を示している。
本実施形態の製造装置110は、素材ガイドを備えていない。食品素材供給路112の供給路124は、ベルトコンベヤ116と一対の側板(図示せず)で構成されている。供給路124は、食品素材排出端部で終端を迎える。この食品素材排出端部は、溝付きドラム114によって閉鎖される。
ベルトコンベヤ116のベルト150は、溝付きドラム114の下端から接線方向に上流側及び下流側に延びている。スクリューコンベヤによって食品素材供給路112内を押送された食品素材は、溝付きドラム114とベルトコンベヤ116で区画される、溝付きドラム114に向かって楔状に収斂する食品素材導入領域から溝付きドラム114の円周溝138に進入し、円周溝138の形状に倣って整形され、ベルトコンベヤ116のベルト150上を下流側に移動する。
食品素材供給路112内を押送される食品素材によって、ベルト150が下方への変位や撓みを生じないように、ベルトコンベヤ116は、溝付きドラム114の下方において、ベルト150の裏面に接する支承プレート151を備えている。ベルト150の表面に、溝付きドラム114の円周溝138に部分的に進入する凸条を設けてもよい。
【0042】
本実施形態では、整形後食品素材を溝付きドラム114から離反させるために、離反手段としてスクレーパ156が設けられている。スクレーパ156は、溝付きドラム114の上流側からそれぞれの円周溝138に水平に進入し、薄い舌状の先端部分が円周溝138から整形後食品素材を溝付きドラム114の下端で接線方向に離反させる。
溝付きドラム114とベルトコンベヤ116は同期駆動されており、円周溝138から離反した整形後食品素材は、ベルトコンベヤ116のベルト150上を下流側に搬出される。その後、カッター(図示せず)で所定の長さに切断され、後工程の焼成工程及び/又は乾燥工程に送られる。
【0043】
図6は、食品素材供給路の他の実施態様を示している。図7は、図6の7−7線断面図である。食品素材供給路212の供給路224は、断面略半円形の一対の溝で構成されている。それぞれの供給路224には、スクリューコンベヤ226が設けられている。スクリューコンベヤ226は、供給路の内壁と僅かな隙間をもってインペラーが回転する。
【0044】
食品素材供給路212の上流側に投入された食品素材は、主として供給路224内を押送される。食品素材は供給路224内を押送されるときに、先行する食品素材に押し付けられる際、徐々に小さな固まりに砕ける。同時に、食品素材から空気が排出される。供給路224の上方は開放されており、大きな圧力が生じたときは、食品素材は上方に逃げ出す。また、食品素材に含まれている空気も開放された要求路から逃げ出す。細かく密になった食品素材は、その後、溝付きドラム手前の溝付きドラムに向かって楔状に収斂する食品素材導入領域に到達する。
【0045】
上記のように食品素材供給路を構成することにより、供給路内に滞留する食品素材を少なくすることができる。また、食品素材は、上方を開放させた溝内で押送されることで、砕かれながら密になり、その食品素材に含まれる空気が搾り出される。上方に開放されているので、過剰に圧力が加わることもなく、食品素材は適度な力で食品素材導入領域に押送される。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の製造装置は、中実肉厚食品の性状、密度及び形状を全体に亘って均一又は均質にするため、食品素材に殆ど力を加えることなく整形でき、整形後には食品素材に振動や衝撃を与えることなく搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1実施形態の製造装置の要部斜視図。
【図2】 図1の製造装置の要部側面図。
【図3】 図1の製造装置の要部斜視図。
【図4】 溝付きドラムの正面図及び円周溝の実施形態の正面図。
【図5】 本発明による第2実施形態の製造装置の要部側面図。
【図6】 食品素材供給路の他の形態を示す正面図。
【図7】 図6の7−7線断面図。
【符号の説明】
10 製造装置
12 食品素材供給路
14 溝付きドラム
16 ベルトコンベヤ
18 カッター
20 底板
22 側板
24 供給路
26 スクリューコンベヤ
27 センサ
28 ガイド
30 隆起部
32 上流側の傾斜面
34 下流側の傾斜面
36 円筒状外周面
38 円周溝
40 水平回転軸
42 モータ(駆動手段)
44 減速機(駆動手段)
46,48 プーリ
50 ベルト
52 モータ(駆動手段)
54 減速機(駆動手段)
56 離反手段
Claims (10)
- 小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材を案内する食品素材供給路;
前記食品素材供給路の排出端部を閉鎖して水平回転軸を中心に回転可能に配置され、前記食品素材供給路から供給される食品素材の排出路となる複数列の円周溝を備えた溝付きドラム;
前記溝付きドラムの駆動手段;
前記溝付きドラムの下端から前記食品素材供給路の反対側において、該溝付きドラムの外周面の接線方向に延びるベルトコンベヤ;及び、
前記ベルトコンベヤの駆動手段;
を有する中実肉厚食品の製造装置において、
前記食品素材供給路が、水平方向に食品素材を案内する供給路、該供給路の排出端部に取り付けられ前記溝付きドラムの前記食品素材供給路側下面の円周溝を覆う食品素材ガイド
及び前記溝付きドラムに向かって食品素材を押送するスクリューコンベヤよりなる押送手段とを備え、
前記供給路に滞留する食品素材に過剰な圧力を加えることなく食品素材を前記溝付きドラムに向け押送できるように、前記食品素材供給路の排出端部の上部が開放されていると共に、前記スクリューコンベヤの回転軸先端が前記溝付きドラムから離間していることを特徴とする、中実肉厚食品の製造装置。 - 前記押送手段は供給路内の食品素材の移動量を調節可能に構成されたことを特徴とする、請求項1記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 前記食品素材ガイドが前記溝付きドラムの下端から前記食品素材供給路側下面にかけて対峙して前記円周溝を覆う隆起部を備え、前記溝付きドラムと前記隆起部によって前記供給路内に前記溝付きドラムに向かって楔状に収斂する食品素材導入領域が形成されることを特徴とする、請求項1記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 前記スクリューコンベヤの回転軸が前記食品素材導入領域を指向していることを特徴とする、請求項3記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 水平方向の走行面を備えたベルトコンベヤ;
前記ベルトコンベヤの駆動手段;
前記ベルトコンベヤの走行面上に食品素材の供給路を区画し、前記ベルトコンベヤの上流側に小麦粉を主体とする素材に、油脂類、粉乳類、糖類、鶏卵類、香料等の副材料が配合された粉粒体の食品素材を供給する食品素材供給路;
前記ベルトコンベヤと前記食品素材供給路とで区画される供給路を閉鎖するとともに前記ベルトコンベヤの走行面に接して水平回転軸を中心に回転可能に配置され、前記食品素材供給路から供給される食品素材の排出路となる複数列の円周溝を備えた溝付きドラム;及び、
前記溝付きドラムの駆動手段;
を有する中実肉厚食品の製造装置において、
前記食品素材供給路が、水平方向に食品素材を案内する供給路と、該供給路内に前記溝付きドラムに向かって食品素材を送るスクリューコンベヤよりなる押送手段とを備え、
前記供給路に滞留する食品素材に過剰な圧力を加えることなく食品素材を前記溝付きドラムに向け押送できるように、前記食品素材供給路の排出端部の上部が開放されていると共に、前記スクリューコンベヤの回転軸先端が前記溝付きドラムから離間して前記溝付きドラムの上流側に食品素材の貯留領域が形成されることを特徴とする、中実肉厚食品の製造装置。 - 前記押送手段は供給路内の食品素材の移動量を調節可能に構成された ことを特徴とする、請求項5記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 前記食品素材供給路側の前記ベルトコンベヤと前記溝付きドラムとによって前記供給路内に前記溝付きドラムに向かって楔状に収斂する食品素材導入領域が形成されることを特徴とする、請求項5記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 前記スクリューコンベヤの回転軸が、前記食品素材導入領域を指向していることを特徴とする、請求項7記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 前記溝付きドラムの下流側において、前記溝付きドラムの円周溝から前記ベルトコンベヤの走行面に沿って整形後の食品素材を離反させる手段を備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の中実肉厚食品の製造装置。
- 前記離反手段が、前記溝付きドラムの円周溝と該溝付きドラムの下流側に離間する水平ローラとに捲回されたベルトであり、前記ベルトが前記溝付きドラムの下端から前記ベルトコンベヤの走行面と平行に延び、整形後の食品素材が前記ベルトコンベヤと前記ベルトとの間で挟持搬送されることを特徴とする、請求項9記載の中実肉厚食品の製造装置。
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