JP2004222336A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を停止する場合に、過電流とすることなく運転を停止する。
【解決手段】装置の停止又は保護処理が行われたとき、コンバータ回路の入力電流を所定値から低下し、あらかじめ定められたレベル以下となったとき動作信号を出力させ、装置の停止又は保護処理が行われることを検出していることを条件として、インバータ回路のゲート信号をオフとし、次いでコンバータ回路のゲート信号をオフとする制御回路を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】装置の停止又は保護処理が行われたとき、コンバータ回路の入力電流を所定値から低下し、あらかじめ定められたレベル以下となったとき動作信号を出力させ、装置の停止又は保護処理が行われることを検出していることを条件として、インバータ回路のゲート信号をオフとし、次いでコンバータ回路のゲート信号をオフとする制御回路を具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路から出力される直流電力を任意周波数の交流電力に変換して負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電力変換装置の一構成例を図7に示す。図7の電力変換装置(例えば、非特許文献1参照)においては、商用電源等から入力された交流電力をコンバータ回路(CON)1により直流電力に変換し、その直流電力を、直流リアクトル2を介してインバータ回路(INV)3に入力する。インバータ回路3は入力された直流電力を任意周波数の交流電力に変換し、その出力交流電力により、負荷として接続される交流電動機(M)4を可変速駆動する。コンバータ回路1及びインバータ回路3はそれぞれスイッチング素子、例えばサイリスタによって構成される。
【0003】
変流器5により電力変換装置への入力電流を検出し、計器用変圧器6により電力変換装置の出力電圧(=インバータ回路3の出力電圧=交流電動機M4の入力電圧)を検出する。変流器5及び計器用変圧器6の検出信号は制御回路8に入力される。制御回路8は変流器5によって検出された入力電流5a、及び計器用変圧器6によって検出された出力電圧6aを参照し、交流電動機4が速度設定器7によって設定された速度基準7aを達成するようにコンバータ回路1及びインバータ回路3をそれぞれゲート信号8a及び8bにより制御する。基本的制御の詳細な態様は前述の非特許文献1などで公知であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0004】
【非特許文献1】
上山直彦編著「ニュードライブエレクトロニクス」改訂第1版、電気書院、昭和59年2月20日 (第115頁、第4・13図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、何らかの保護装置が動作することにより装置運転を停止する場合、まずゲート信号8a,8bをオフとするが、この時、直流リアクトル2の電圧条件(極性および絶対値)によっては回路に過電流が流れることがあった。つまり、直流リアクトル2のコンバータ回路1側の電圧がインバータ3側の電圧より高い場合、電流回路に過電流が流れることがあった。
【0006】
そこで、本発明は、過電流とすることなく装置の運転を停止することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の電力変換装置は、入力された交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路から出力される直流電力を任意周波数の交流電力に変換し負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置において、コンバータ回路の入力電流を検出する電流検出器と、この電流検出器によって検出された入力電流が減少して所定のレベル以下となったとき、それを検出する電流レベル検出器と、装置の停止時に、コンバータを絞り制御し、電流レベル検出器から動作信号が出力されたときインバータ回路のゲート信号をオフとし、次いでコンバータ回路のゲート信号をオフとする制御回路とを具備したことを特徴とする。この請求項に係る発明によれば、インバータ回路のゲート信号をオフとすることにより、モータの誘起電圧がインバータ側直流電圧となり、コンバータ側直流電圧より高くなることにより、入力電流が流れなくなり、この時にコンバータ回路のゲート信号をオフとすることにより、過電流となることなく装置を停止することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電力変換装置において、電流検出器によって検出された入力電流が減少方向にあるときそれを検出する電流減少方向検出器を備え、制御回路は、電流レベル検出器によって検出された入力電流が所定値以下に低下した後、さらに電流減少方向検出器によって入力電流が減少方向にあることが検出された時、インバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の電力変換装置において、インバータ回路のゲート信号をオフとした後、所定時間経過したとき動作信号を出力する時間検出器を備え、制御回路は、時間検出器から動作信号が出力された後にコンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の電力変換装置において、電流レベル検出器の動作出力及び時間検出器の動作出力をAND条件としてコンバータ回路のゲート信号をオフとするコンバータゲートオフ回路を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の電力変換装置において、電流検出器によって検出された入力電流が減少方向にあるときそれを検出する電流減少方向検出器を備え、コンバータゲートオフ回路は、電流レベル検出器の動作出力及び時間検出器の動作出力に加えて電流減少方向検出器の動作出力をもAND条件としてコンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の電力変換装置において、インバータ回路のゲート信号をオフとした後、コンバータ回路を一度転流させる転流指令回路を備え、制御回路は、コンバータ回路が転流指令回路による転流動作をした後、コンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明による電力変換装置の第1の実施形態を示す構成図である。図1に示す主回路の構成は、図7に示した主回路と同一である。図1の装置には、変流器5によって検出された入力電流5aを監視し、入力電流5aが大きな値から減少し、一定レベル以下となった時、レベル以下信号9aを出力する電流レベル検出器9が設けられている。電流レベル検出器9から出力されるレベル以下信号9aは制御回路8に入力される。
【0014】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞りシフト信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aが入力されたことを条件としてまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。インバータ回路3のゲート信号8bをオフとすることにより、交流電動機4の誘起電圧がインバータ側直流電圧となり、コンバータ側直流電圧より高くなることにより、変換装置には入力電流が流れ得なくなる。入力電流が流れなくなった後にコンバータ回路1用のゲート信号8aをオフとすることにより、装置を過電流とすることなく完全に停止状態とすることができる。
【0015】
(第2の実施の形態)
図2は本発明による電力変換装置の第2の実施形態を示す構成図である。図2は図1に示した電流レベル検出器9に、電流減少方向検出器10を付加的に設けたものである。電流減少方向検出器10は、変流器5によって検出された入力電流5aを監視し、入力電流5aが減少方向にあることを検出したとき、減少方向検出信号10aを電流レベル検出器9に送出する。電流レベル検出器9は、電流減少方向検出器10から減少方向検出信号10aを入力している状態で、図1の場合と同様の「電流レベル以下」を検出すると、減少レベル以下信号9bを制御回路8に出力する。
【0016】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞り信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9から減少レベル以下信号9bが入力されるとまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。インバータ回路3のゲート信号8bをオフとすることにより、交流電動機4の誘起電圧がインバータ側直流電圧となり、コンバータ側直流電圧より高くなることにより、入力電流が流れ得なくなる。入力電流が流れなくなった後にコンバータ回路1のゲート信号8aをオフとすることにより、装置は過電流とすることなく完全に停止状態とすることができる。
【0017】
(第3の実施の形態)
図3は本発明による電力変換装置の第3の実施形態を示す構成図である。図3は図1に示した制御回路8に時間検出器11を設けたものに相当する。時間検出器11は制御回路8から出力されるゲート信号8bを監視し、ゲート信号8bのオフ状態が一定時間継続したとき、それを検出して経過信号11aを制御回路8に出力する。
【0018】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞り信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aが入力されたことを条件としてまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。時間検出器11は制御回路8からのゲート信号8bを監視し、ゲート信号8bのオフ状態が一定時間継続した時、経過信号11aを制御回路8に出力する。制御回路8は、経過信号11aが入力されたら、ゲート信号8aをオフとする。
【0019】
これにより、装置を過電流とすることなく完全に停止状態とすることができる。
【0020】
(第4の実施の形態)
図4は本発明による電力変換装置の第4の実施形態を示す構成図である。図4は図3に示した装置にコンバータゲートオフ回路12を付加的に設けたものに相当する。コンバータゲートオフ回路12は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aを入力するとともに、時間検出器11から経過信号11aを入力し、両入力信号のAND条件が成立したとき、コンバータゲートオフ信号12aを制御回路8に出力する。それにより制御回路8はコンバータゲートオフ信号8aを出力してコンバータ回路1をゲートオフとする。
【0021】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞り信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aが入力されたことを条件としてまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。時間検出器11は制御回路8からのゲート信号8bを監視し、ゲート信号8bのオフ状態が一定時間継続した時、経過信号11aをコンバータゲートオフ回路12に入力する。コンバータゲートオフ回路12には、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aをも入力し、両入力信号のAND条件が成立すると、コンバータゲートオフ信号12aを制御回路8に出力する。
【0022】
制御回路8は、コンバータゲートオフ信号12aの入力を待ってコンバータ1のゲート信号8aをオフとする。これにより、過電流とすることなく装置を停止状態とすることができる。
【0023】
(第5の実施の形態)
図5は本発明による電力変換装置の第5の実施形態を示す構成図である。図5の装置は図4に示した装置に電流減少方向検出器10を付加したものに相当する。
【0024】
図5の装置は、図4の装置において、コンバータゲートオフ回路12が、電流レベル検出器9からのレベル以下信号9aの代わりに、減少レベル以下信号9bを用いるようした点が異なるだけで、他は図4の装置と同様である。
【0025】
この装置においては、入力電流信号がレベル以下で、かつ入力電流信号が減少方向のとき、減少レベル以下信号9bが出力され、これと経過信号11aとのAND条件を満たすことにより、コンバータゲートオフ回路12がコンバータゲート信号オフ指令12aを制御回路8に出力する。制御回路8は、コンバータゲート信号オフ指令12aを受けて、コンバータ回路1のゲート信号8aをオフとする。これにより、過電流とすることなく装置を停止状態とすることができる。
【0026】
(第6の実施の形態)
図6は、本発明による電力変換装置の第6の実施形態を示す構成図である。図6の装置は、図1の装置に対し、コンバータ回路1を1回、転流させる転流指令回路13を追加したものである。転流指令回路13は、制御回路8からのゲート信号8bと電流レベル検出器9からのレベル以下信号9aとを入力とし、両入力信号をレベル以下信号9aとゲート信号8bのオフとをAND条件として転流指令信号13aを制御回路8に対し出力する。制御回路8は、転流指令信号13aを受けて、コンバータ回路1を1回のみ転流させ、その後オフとする。
【0027】
この実施の形態によっても、過電流とすることなく装置を停止状態とすることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、過電流とすることなく装置の運転を停止し、したがって過電流保護装置が動作してしまうという事態を防止し、電力変換装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明による電力変換装置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明による電力変換装置の第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】本発明による電力変換装置の第4の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明による電力変換装置の第5の実施形態を示すブロック図。
【図6】本発明による電力変換装置の第6の実施形態を示すブロック図。
【図7】従来の電力変換装置のブロック図。
【符号の説明】
1 コンバータ回路(CON)
2 直流リアクトル
3 インバータ回路(INV)
4 交流電動機(M)
5 変流器
6 計器用変圧器
7 速度設定器
8 制御回路
9 電流レベル検出器
10 電流減少方向検出器
11 時間検出器
12 コンバータゲートオフ回路
13 転流指令回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路から出力される直流電力を任意周波数の交流電力に変換して負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電力変換装置の一構成例を図7に示す。図7の電力変換装置(例えば、非特許文献1参照)においては、商用電源等から入力された交流電力をコンバータ回路(CON)1により直流電力に変換し、その直流電力を、直流リアクトル2を介してインバータ回路(INV)3に入力する。インバータ回路3は入力された直流電力を任意周波数の交流電力に変換し、その出力交流電力により、負荷として接続される交流電動機(M)4を可変速駆動する。コンバータ回路1及びインバータ回路3はそれぞれスイッチング素子、例えばサイリスタによって構成される。
【0003】
変流器5により電力変換装置への入力電流を検出し、計器用変圧器6により電力変換装置の出力電圧(=インバータ回路3の出力電圧=交流電動機M4の入力電圧)を検出する。変流器5及び計器用変圧器6の検出信号は制御回路8に入力される。制御回路8は変流器5によって検出された入力電流5a、及び計器用変圧器6によって検出された出力電圧6aを参照し、交流電動機4が速度設定器7によって設定された速度基準7aを達成するようにコンバータ回路1及びインバータ回路3をそれぞれゲート信号8a及び8bにより制御する。基本的制御の詳細な態様は前述の非特許文献1などで公知であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0004】
【非特許文献1】
上山直彦編著「ニュードライブエレクトロニクス」改訂第1版、電気書院、昭和59年2月20日 (第115頁、第4・13図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、何らかの保護装置が動作することにより装置運転を停止する場合、まずゲート信号8a,8bをオフとするが、この時、直流リアクトル2の電圧条件(極性および絶対値)によっては回路に過電流が流れることがあった。つまり、直流リアクトル2のコンバータ回路1側の電圧がインバータ3側の電圧より高い場合、電流回路に過電流が流れることがあった。
【0006】
そこで、本発明は、過電流とすることなく装置の運転を停止することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の電力変換装置は、入力された交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路から出力される直流電力を任意周波数の交流電力に変換し負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置において、コンバータ回路の入力電流を検出する電流検出器と、この電流検出器によって検出された入力電流が減少して所定のレベル以下となったとき、それを検出する電流レベル検出器と、装置の停止時に、コンバータを絞り制御し、電流レベル検出器から動作信号が出力されたときインバータ回路のゲート信号をオフとし、次いでコンバータ回路のゲート信号をオフとする制御回路とを具備したことを特徴とする。この請求項に係る発明によれば、インバータ回路のゲート信号をオフとすることにより、モータの誘起電圧がインバータ側直流電圧となり、コンバータ側直流電圧より高くなることにより、入力電流が流れなくなり、この時にコンバータ回路のゲート信号をオフとすることにより、過電流となることなく装置を停止することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電力変換装置において、電流検出器によって検出された入力電流が減少方向にあるときそれを検出する電流減少方向検出器を備え、制御回路は、電流レベル検出器によって検出された入力電流が所定値以下に低下した後、さらに電流減少方向検出器によって入力電流が減少方向にあることが検出された時、インバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の電力変換装置において、インバータ回路のゲート信号をオフとした後、所定時間経過したとき動作信号を出力する時間検出器を備え、制御回路は、時間検出器から動作信号が出力された後にコンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の電力変換装置において、電流レベル検出器の動作出力及び時間検出器の動作出力をAND条件としてコンバータ回路のゲート信号をオフとするコンバータゲートオフ回路を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の電力変換装置において、電流検出器によって検出された入力電流が減少方向にあるときそれを検出する電流減少方向検出器を備え、コンバータゲートオフ回路は、電流レベル検出器の動作出力及び時間検出器の動作出力に加えて電流減少方向検出器の動作出力をもAND条件としてコンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の電力変換装置において、インバータ回路のゲート信号をオフとした後、コンバータ回路を一度転流させる転流指令回路を備え、制御回路は、コンバータ回路が転流指令回路による転流動作をした後、コンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明による電力変換装置の第1の実施形態を示す構成図である。図1に示す主回路の構成は、図7に示した主回路と同一である。図1の装置には、変流器5によって検出された入力電流5aを監視し、入力電流5aが大きな値から減少し、一定レベル以下となった時、レベル以下信号9aを出力する電流レベル検出器9が設けられている。電流レベル検出器9から出力されるレベル以下信号9aは制御回路8に入力される。
【0014】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞りシフト信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aが入力されたことを条件としてまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。インバータ回路3のゲート信号8bをオフとすることにより、交流電動機4の誘起電圧がインバータ側直流電圧となり、コンバータ側直流電圧より高くなることにより、変換装置には入力電流が流れ得なくなる。入力電流が流れなくなった後にコンバータ回路1用のゲート信号8aをオフとすることにより、装置を過電流とすることなく完全に停止状態とすることができる。
【0015】
(第2の実施の形態)
図2は本発明による電力変換装置の第2の実施形態を示す構成図である。図2は図1に示した電流レベル検出器9に、電流減少方向検出器10を付加的に設けたものである。電流減少方向検出器10は、変流器5によって検出された入力電流5aを監視し、入力電流5aが減少方向にあることを検出したとき、減少方向検出信号10aを電流レベル検出器9に送出する。電流レベル検出器9は、電流減少方向検出器10から減少方向検出信号10aを入力している状態で、図1の場合と同様の「電流レベル以下」を検出すると、減少レベル以下信号9bを制御回路8に出力する。
【0016】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞り信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9から減少レベル以下信号9bが入力されるとまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。インバータ回路3のゲート信号8bをオフとすることにより、交流電動機4の誘起電圧がインバータ側直流電圧となり、コンバータ側直流電圧より高くなることにより、入力電流が流れ得なくなる。入力電流が流れなくなった後にコンバータ回路1のゲート信号8aをオフとすることにより、装置は過電流とすることなく完全に停止状態とすることができる。
【0017】
(第3の実施の形態)
図3は本発明による電力変換装置の第3の実施形態を示す構成図である。図3は図1に示した制御回路8に時間検出器11を設けたものに相当する。時間検出器11は制御回路8から出力されるゲート信号8bを監視し、ゲート信号8bのオフ状態が一定時間継続したとき、それを検出して経過信号11aを制御回路8に出力する。
【0018】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞り信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aが入力されたことを条件としてまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。時間検出器11は制御回路8からのゲート信号8bを監視し、ゲート信号8bのオフ状態が一定時間継続した時、経過信号11aを制御回路8に出力する。制御回路8は、経過信号11aが入力されたら、ゲート信号8aをオフとする。
【0019】
これにより、装置を過電流とすることなく完全に停止状態とすることができる。
【0020】
(第4の実施の形態)
図4は本発明による電力変換装置の第4の実施形態を示す構成図である。図4は図3に示した装置にコンバータゲートオフ回路12を付加的に設けたものに相当する。コンバータゲートオフ回路12は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aを入力するとともに、時間検出器11から経過信号11aを入力し、両入力信号のAND条件が成立したとき、コンバータゲートオフ信号12aを制御回路8に出力する。それにより制御回路8はコンバータゲートオフ信号8aを出力してコンバータ回路1をゲートオフとする。
【0021】
装置運転停止時には、制御回路8からのゲート信号8aは絞り信号となり、コンバータ回路1は絞り状態となる。制御回路8は、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aが入力されたことを条件としてまずゲート信号8bをオフとし、インバータ回路3をオフ状態とする。時間検出器11は制御回路8からのゲート信号8bを監視し、ゲート信号8bのオフ状態が一定時間継続した時、経過信号11aをコンバータゲートオフ回路12に入力する。コンバータゲートオフ回路12には、電流レベル検出器9からレベル以下信号9aをも入力し、両入力信号のAND条件が成立すると、コンバータゲートオフ信号12aを制御回路8に出力する。
【0022】
制御回路8は、コンバータゲートオフ信号12aの入力を待ってコンバータ1のゲート信号8aをオフとする。これにより、過電流とすることなく装置を停止状態とすることができる。
【0023】
(第5の実施の形態)
図5は本発明による電力変換装置の第5の実施形態を示す構成図である。図5の装置は図4に示した装置に電流減少方向検出器10を付加したものに相当する。
【0024】
図5の装置は、図4の装置において、コンバータゲートオフ回路12が、電流レベル検出器9からのレベル以下信号9aの代わりに、減少レベル以下信号9bを用いるようした点が異なるだけで、他は図4の装置と同様である。
【0025】
この装置においては、入力電流信号がレベル以下で、かつ入力電流信号が減少方向のとき、減少レベル以下信号9bが出力され、これと経過信号11aとのAND条件を満たすことにより、コンバータゲートオフ回路12がコンバータゲート信号オフ指令12aを制御回路8に出力する。制御回路8は、コンバータゲート信号オフ指令12aを受けて、コンバータ回路1のゲート信号8aをオフとする。これにより、過電流とすることなく装置を停止状態とすることができる。
【0026】
(第6の実施の形態)
図6は、本発明による電力変換装置の第6の実施形態を示す構成図である。図6の装置は、図1の装置に対し、コンバータ回路1を1回、転流させる転流指令回路13を追加したものである。転流指令回路13は、制御回路8からのゲート信号8bと電流レベル検出器9からのレベル以下信号9aとを入力とし、両入力信号をレベル以下信号9aとゲート信号8bのオフとをAND条件として転流指令信号13aを制御回路8に対し出力する。制御回路8は、転流指令信号13aを受けて、コンバータ回路1を1回のみ転流させ、その後オフとする。
【0027】
この実施の形態によっても、過電流とすることなく装置を停止状態とすることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、過電流とすることなく装置の運転を停止し、したがって過電流保護装置が動作してしまうという事態を防止し、電力変換装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明による電力変換装置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明による電力変換装置の第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】本発明による電力変換装置の第4の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明による電力変換装置の第5の実施形態を示すブロック図。
【図6】本発明による電力変換装置の第6の実施形態を示すブロック図。
【図7】従来の電力変換装置のブロック図。
【符号の説明】
1 コンバータ回路(CON)
2 直流リアクトル
3 インバータ回路(INV)
4 交流電動機(M)
5 変流器
6 計器用変圧器
7 速度設定器
8 制御回路
9 電流レベル検出器
10 電流減少方向検出器
11 時間検出器
12 コンバータゲートオフ回路
13 転流指令回路
Claims (6)
- 入力された交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路から出力される直流電力を任意周波数の交流電力に変換し負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置において、前記コンバータ回路の入力電流を検出する電流検出器と、この電流検出器によって検出された入力電流が減少して所定のレベル以下となったとき、それを検出する電流レベル検出器と、装置の停止時に、前記コンバータを絞り制御し、前記電流レベル検出器から動作信号が出力されたとき前記インバータ回路のゲート信号をオフとし、次いで前記コンバータ回路のゲート信号をオフとする制御回路とを具備したことを特徴とする電力変換装置。
- 前記電流検出器によって検出された入力電流が減少方向にあるときそれを検出する電流減少方向検出器を備え、前記制御回路は、前記電流レベル検出器によって検出された入力電流が所定値以下に低下した後、さらに前記電流減少方向検出器によって前記入力電流が減少方向にあることが検出された時、前記インバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記インバータ回路のゲート信号をオフとした後、所定時間経過したとき動作信号を出力する時間検出器を備え、前記制御回路は、前記時間検出器から動作信号が出力された後に前記コンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記電流レベル検出器の動作出力及び前記時間検出器の動作出力をAND条件として前記コンバータ回路のゲート信号をオフとするコンバータゲートオフ回路を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の電力変換装置。
- 前記電流検出器によって検出された入力電流が減少方向にあるときそれを検出する電流減少方向検出器を備え、前記コンバータゲートオフ回路は、前記電流レベル検出器の動作出力及び前記時間検出器の動作出力に加えて前記電流減少方向検出器の動作出力をもAND条件として前記コンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする、請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記インバータ回路のゲート信号をオフとした後、前記コンバータ回路を一度転流させる転流指令回路を備え、前記制御回路は、前記コンバータ回路が前記転流指令回路による転流動作をした後、前記コンバータ回路のゲート信号をオフとすることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
Priority Applications (1)
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JP2003002899A JP2004222336A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2003
- 2003-01-09 JP JP2003002899A patent/JP2004222336A/ja active Pending
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A711 | Notification of change in applicant |
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