JP2004222259A - 送信機の負帰還増幅器、送信機、及び負帰還増幅器の誤差補正方法 - Google Patents

送信機の負帰還増幅器、送信機、及び負帰還増幅器の誤差補正方法 Download PDF

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昌幸 金澤
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Abstract

【課題】負帰還増幅器において生じる位相誤差及び振幅誤差を補正する方法を提供すること。
【解決手段】送信機の負帰還増幅器であって、送信すべきデータを含む入力ベースバンド信号の同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方を補正して出力するベクトル補正器と、ベクトル補正器の出力の同相成分と直交成分に、同相成分と直交成分のフィードバック信号をそれぞれ加算する加算器と、加算器の出力の同相成分と直交成分とを直交変調する変調器と、変調器の出力を増幅する電力増幅器と、電力増幅器の出力の一部を直交復調して、同相成分と直交成分の前記フィードバック信号を出力する復調器とを有し、ベクトル補正器は復調器における同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方の誤差をキャンセルする補正演算を行なう。
【選択図】 図3

Description

本発明は、送信機の直交変調信号を電力増幅する増幅器の非線形歪みを補償するカーテシアンループ方式の負帰還増幅器及び送信機に係り、特に帰還ループに用いる直交復調器の位相誤差及び振幅誤差を補正する方法に関する。
カーテシアンループ方式の負帰還増幅器は、互いに直交する信号を用いて負帰還を行なう増幅器であり、π/4シフトQPSK変調方式や16値QAM変調方式等の線形変調方式を採用したデジタル無線通信システム、特に、狭帯域デジタル無線通信システムにおいて、送信機における電力増幅器の非線形歪みを補償する電力増幅器として採用される。この種の負帰還増幅器では、回路を構成する直交変調器及び直交復調器、特に後者の電気的性能が送信機全体の性能を決定する。
従って、従来の負帰還増幅器の設計では、これらに高精度の回路部品を用いて設計することが主に行なわれていた(例えば、非特許文献1参照)。以下、図9、図10を用いて従来技術を説明する。
図9は、従来の負帰還増幅器を説明するためのブロック図である。初めに負帰還増幅器の動作について説明する。図9において、送信データに所定のデジタル変調方式を施すことによって生成された入力ベースバンド信号の同相成分即ちI信号及び直交成分即ちQ信号がLPF4a,4bを通して送信ベースバンド信号Itx,Qtxが加算器5a,5bに入力される。ここで、PN発生部(PN GEN)90は、PN(Pseudo Noise)符号系列の送信データを発生する手段、通信論理部91は、送信データを所定の通信フォーマット及び変調方式に従って、対応するI,Q信号に変換してD/A変換器(図にはない)より出力する手段である。
一方、加算器5a,5bには、直交復調器13出力の帰還ベースバンド信号Id,Qdが入力され、加算器5a,5bは、送信ベースバンド信号Itx,Qtxからそれぞれ信号Id,Qdを減算する即ち負の加算を行なう。加算器5a,5bの出力信号は、直交変調器7に入力され、他方から入力された局部発振回路9出力のローカル信号LOによって直交変調されて出力される。
直交変調器7は、局部発振回路9からのローカル信号LO(角周波数:ωo)を入力して位相が90度異なる2つのローカル信号LOi(=cosωot),LOq(=sinωot)を出力する90度移相器31aと、ミキサ32a,32b及び加算器33で構成される。ミキサ32a,32bで入力Im,Qm信号は、それぞれローカル信号LOi、Loqと乗算されてアップコンバートされた後、加算器33で加算されて直交変調信号である無線信号となる。
直交変調器7出力の無線信号は、電力増幅器8で電力増幅された後、出力端子11より出力される。通常は、出力端子11にはアンテナ(図示せず)が接続されてそこから電波が放射される。
電力増幅器8出力の無線信号の一部は、方向性結合器10で分岐されて直交復調器(直交検波器とも呼ばれる)13に入力される。直交復調器13は、他方から入力された局部発振回路9出力のローカル信号LOを入力して位相が90度異なる2つのローカル信号LOi(=cosωot),LOq(=sinωot)を出力する90度移相器31bと、ミキサ32c,32dで構成される。
直交復調器13において、上記無線信号の一部は、ミキサ32c,32dで入力信号とローカルLOi、Loqとそれぞれ乗算されて帰還ベースバンド信号Id,Qdとなる。そして、この帰還ベースバンド信号Id,Qdが加算器5a,5bで送信ベースバンド信号Itx,Qtxに負帰還されることによって負帰還ループが形成され、電力増幅器8の非線形歪みが補償される。
次に、直交変調器及び直交復調器での位相及び振幅誤差の送信性能への影響について説明する。図9において、90度移相器31a,31bには位相の不平衡(I成分とQ成分の位相差が正しく90度でない)が存在し、ミキサ32a,32b,32c,32dの利得の不平衡(I成分とQ成分の振幅が一致してない)によってI信号とQ信号の間に振幅誤差が存在する。ここで、2つのローカル信号LOi,LOq間の理想的な位相差(90度)を基準とした位相誤差をδで表し、I信号を基準としたQ信号の振幅誤差をκで表すこととする。
これらの誤差(δ,κ)によって、送信波に含まれるI−Q信号空間上の収束点が理想的な収束点からずれてしまうため、結果としてこの送信波を受信した受信機の感度が劣化する問題が生じる。
例えば、π/4シフトQPSK変調方式を例に説明する。図10のI−Q信号空間において、白点で示した8個のポイントがI−Q平面上の理想的な収束点(単位円の円周上に45度間隔に配列された8点)を表している。いま、直交変調器7又は直交復調器13において、90度移相器31a又は31bに位相不平衡(位相誤差:δ)が生じて、LOq=sin(ωot+δ)であるとする。この現象は、I−Q平面上に置き換えると、図10のようにI軸と90度の位相関係にあるQ軸がδだけ回転してQzとなることに相当する。図10は、δ=10度の一例であり、このときの8つの収束点は白点から三角点の位置に移動される。このときの移動ベクトルを残留ベクトルエラーと呼び、更に全収束点の残留ベクトルエラーに関する実効値を変調精度(EVM)と呼ぶこととする。理想的な収束点(白点)の配置が真円であったのに比べて、位相誤差δによって実際の収束点(三角点)の配置は傾いた楕円に変形されるため、送信性能(変調精度)が劣化することになる。また、ミキサ間の利得の不平衡によってI信号とQ信号の間の振幅誤差κが加わると上記の楕円が更に歪み、信号の劣化が増大することになる。
従来の負帰還増幅器では、位相誤差と振幅誤差の補正は容易にはできなかったので、広帯域特性を有する高精度のリング変調器を採用することにより、変調精度の劣化を防止して誤差補正は行なわないでいた。
本願発明のカーテシアンループ方式の負帰還増幅器に関する技術として、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4に開示されたものがある。
特開2002−111759号公報
特開2001−339452号公報 特開平10−136048号公報 特開平5−175743号公報 1989年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集、B−815、島崎他「線形変調を用いたデジタル移動通信装置の試作」
しかし、前述の従来技術には以下の問題点があった。
第1の問題点は、リング変調器のようなマイクロ波回路を採用した場合、小型化及び低価格化の面で不利であり、特に、無線周波数が低い(例えばVHF以下)の場合には、携帯無線機等の端末への適用が難しい問題があった。そのため、市販の一般用の精度がそれほど高くない直交変調器及び直交復調器のIC(Integrated Circuit)を採用せざるを得ず、一般用ICの電気的性能によって送信機の変調精度が決まってしまい、変調精度を改善するためには、一般用のICから高価な高精度のICへ変更するか、市販品にこのような高精度ICがない場合は、新たに専用ICを開発する必要があった。
第2の問題点は、リング変調器又はICを通信装置の変調器や復調器に採用した場合でも、その通信装置の製品の工場出荷後の誤差の劣化(経時変化、温度変化等)を補正することができないため、定期的なメンテナンス作業(例えば、製品を工場に引き取り工場で再補正)が必要であった。
本発明の主たる目的は、負帰還増幅器の誤差を検出・補正する方法を提供し、市販の一般用ICを採用した負帰還増幅器においても、変調精度の改善を可能にすることにあり、とりわけ、変調精度への影響の主たる原因である直交復調器の誤差を検出・補正する方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、負帰還増幅器の誤差補正に関わる一連の調整作業を自動化することにある。
本発明の第3の目的は、通信装置の工場出荷後のメンテナンスフリーを実現することにある。
本発明による送信機の負帰還増幅器は、送信すべきデータを含む入力ベースバンド信号の同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方を補正して出力するベクトル補正器と、ベクトル補正器の出力の同相成分と直交成分に、同相成分と直交成分のフィードバック信号をそれぞれ加算する加算器と、加算器の出力の同相成分と直交成分とを直交変調する変調器と、変調器の出力を増幅する電力増幅器と、電力増幅器の出力の一部を直交復調して、同相成分と直交成分の前記フィードバック信号を出力する復調器とを有し、ベクトル補正器は復調器における同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方の誤差をキャンセルする補正演算を行なう。
以上、本発明によれば、負帰還増幅器の直交復調器に市販のICを使用した場合において、変調精度を改善することができ、工場出荷後も自動的に直交復調器の補正を行なうことが可能な帰還増幅器を実現することができる。
以下、本発明に係る負帰還増幅器とその誤差補正方法を図面に示した発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。なお、図1A,1B、図3及び図7Aにおける同一の符号は、同一物又は同一機能を有する物を表示するものとする。
本発明の第1の実施の形態を図1A及び図2を用いて説明する。図1Aは、本発明が適用される送信機のブロック図である。図1Aの点線で囲った部分は、本発明による誤差補正処理が行なわれるカーテシアンループ負帰還増幅器を含む送信部を示す。本実施形態では、汎用の直交復調器13(例えば、市販の直交復調器IC)を採用し、その補正を行なう方法が示される。
音声データあるいは他の情報を含むベースバンド信号のI信号とQ信号がベースバンド信号発生部100で生成される。
入力ベースバンドI信号及び入力ベースバンドQ信号のデジタル信号は、入力端子1a,1bよりそれぞれ入力され、ベクトル補正器2で直交復調器13の位相誤差δ及び振幅誤差κの両者即ち誤差(δ,κ)をキャンセルするベクトル補正処理を施される。ベクトル補正器2の動作については後で詳述する。
補正後のI,Q信号は、D/A変換器3a,3bに入力され、D/A変換器3a、3bでアナログ信号に変換される。アナログ信号は、LPF4a,4bで不要の周波数成分が除去されて送信ベースバンド信号Itx,Qtxとなり、加算器5a,5bに入力される。
加算器5a,5bでは、更に直交復調器13出力の帰還ベースバンド信号Id,Qdが入力され、送信ベースバンド信号Itx,Qtxとそれぞれ負の加算が行なわれる。加算後の信号は、ループフィルタ6a,6bで帯域制限された後に直交変調器7に入力され、他方から入力された局部発振回路9出力のローカル信号LOによって直交変調されて無線信号として出力される。
直交変調器7は、局部発振回路9からのローカル信号LO(角周波数:ωo)を入力して位相が90度異なる2つのローカル信号LOi(=cosωot),LOq(=sinωot)を出力する90度移相器31aと、ミキサ32a,32b及び加算器33で構成される。ミキサ32a,32bで入力Im,Qm信号は、それぞれローカル信号LOi、Loqと乗算されてアップコンバートされた後、加算器33で加算されて無線信号となる。
直交変調器7出力の無線信号は、電力増幅器8で電力増幅された後、出力端子11より出力される。電力増幅器8出力の無線信号の一部は、方向性結合器10で分岐されて減衰器12で所定の帰還路レベルまで減衰されて直交復調器13に入力される。送信時には出力端子11にアンテナ(図示せず)が接続される。
直交復調器13は、他方から入力された局部発振回路9出力のローカル信号LOを入力して位相が90度異なる2つのローカル信号LOi(=cosωot),LOq(=sinωot)を出力する90度移相器31bと、ミキサ32c,32dで構成される。
直交復調器13において、上記の無線信号の一部は、ミキサ32c,32dで入力信号とローカルLOi、Loqとそれぞれ乗算されて帰還ベースバンド信号Id,Qdとなり、加算器5a,5bに供給される。この帰還ベースバンド信号Id,Qdが加算器5a,5bで送信ベースバンド信号Itx,Qtxに負帰還されることによって負帰還ループが形成され、電力増幅器8の非線形歪みが補償される。
制御部60は、送信機の全体及び各部分の動作タイミングの制御と、カーテシアン負帰還増幅器のベクトル補正器2、切替器25、及びメモリ16からなる誤差補正部の動作を管理するためのプロセッサ(例えばDSP)である。
直交復調器13の誤差を検出・調整するために、送信機の製造工場での調整作業において操作者は、出力端子11に送信機テスタ22を接続し、入力端子1a,1bに送信機テスタ22で規定されたテストI,Q信号を入力して送信機テスタ22出力の変調精度(EVM:Error Vector Magnitude)をモニタする。送信機テスタ22は、入力した送信波の変調精度(EVM、単位:%)を解析して、その結果を出力する専用の計測装置である。EVMの値は、I成分とQ成分の振幅と位相の不平衡(誤差)によって、送信信号が誤差のない理想状態からの歪の度合いを示す。送信信号に歪がない理想的な場合には変調精度は0(%)となる。
また、操作者は、入力端子26a,26bにパーソナルコンピュータ等の端末装置70を接続し、キーボード等の入力機器を用いてベクトル補正器2に初期値を入力する。初期値は、仮の設定データであり、例えばδ=0,κ=1である。該データは、切替器25を介してベクトル補正器2に入力され、同補正器の補正量が設定される。
次に操作者は、EVM値をモニタしながら上記端末装置のキーボードを操作してδとκの値を初期値を中心に増減させながらEVM値が変化するのを確認し、さらにEVM値が最小になる値をトライアンドエラーにより探す。このとき、理想状態ではEVM値が0%になる。また図10の例では三角点の収束点が白点の理想収束点に移動し、収束点の軌跡が楕円形から単位円になる。
そして、テスタ22によるEVM値のモニタにより、EVMが最小になるδとκが決定した時点で、そのδとκの値を入力端子17a,17bを介してメモリ16に格納して工場での調整作業を終了する。
なお、以上の説明では、調整作業をオペレータによる手動で行なう場合を述べたが、送信機テスタ22をGPIB(General Purpose Interface Bus)等の外部インタフェースを介してパーソナルコンピュータ等の装置に接続し、自動調整することも可能である。
図1Bに、振幅と位相の誤差を自動調整できる負帰還増幅器を備える送信機の構成例のブロック図を示す。図1Bにおいて、図1Aと同じ参照番号の要素は同一の要素あるいは同一機能の要素を示す。図1Aを参照してすでに説明した要素については、説明を省略する。パーソナルコンピュータなどの外部の制御端末70と送信機テスタ22をGPIB(General Purpose Interface Bus)を介して接続し、制御端末70と制御部60とをRS232Cのようなシリアルインターフェースで接続する。制御端末70には、送信機テスタ22の動作指令コマンドを含む制御プログラムと、制御部60の動作指定を行なうコマンドを含む制御プログラムが組み込まれている。制御端末70は、前述の図1Aを参照して説明したような手動での調整作業と同様な手順のシーケンスプログラムに従って、送信機テスタ22及び制御部60を動作させる。このシーケンスプログラムによれば、制御端末70は、ベクトル補正器2に与えるδとκの設定値を増減させつつ、送信機テスタ22で測定しているEVM値を取り込み、EVM値が最小になるときのδとκの値を決定し、決定したδとκの値をメモリ16に格納する。
フィールド運用時には、電源投入時にメモリ16に格納した値を読み出して切替器25を介してベクトル補正器2に入力して補正量を設定し、入力I,Q信号に対して直交復調器13の誤差をキャンセルするベクトル補正処理を施す。そして補正後のI,Q信号を負帰還増幅器に入力するようにする。以上の補正方法により運用時において直交復調器13の誤差が補正される。
次に、ベクトル補正器2の構成を図2に示す。入力信号I,Qに対してδとκの関数で表される変数αとβを以下の式(1)、式(2)に従って演算したIc,Qcを出力する構成である。
Ic=I+α・Q (1)
Qc=β・Q (2)
ここで、
α=−tanδ (3)
β=1/(κ・cosδ) (4)
変換器24が式(3)と式(4)の演算を行ない、加算器27及び乗算器28aと乗算器28bが式(1)と式(2)のベクトル演算を行なう。変換器24は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、変換値を予めROM(Read Only Memory)に格納しておくROMテーブルによって容易に実現が可能である。
このように、入力I,Q信号に対し、予め直交復調器13の誤差(δ,κ)をキャンセルするような式(1)と式(2)のベクトル演算を施すことにより、直交復調器13の誤差が相殺される。
以上、本実施形態により、直交復調器に汎用的な市販のIC化したものを使用することができ、高精度のマイクロ波回路部品を使用する必要のない帰還増幅器において位相と振幅の誤差を補正することが可能になる。
次に、位相誤差及び振幅誤差を誤差検出器によって検出するようにした本発明の第2の実施の形態を図3、図4を用いて説明する。図3は、送信機テスタを使用しない直交復調器の補正方法を実行するのに用いるカーテシアンループ負帰還増幅器を有する送信機であり、その主要部分の構成及び動作は図1A,1Bと同様であるが、本実施形態では、特に誤差検出器30が設けられる。誤差検出器30は、位相差検出器14及び振幅差検出器15からなる。
図3において、工場においてあるいは製品の出荷前に直交復調器13の誤差(δ,κ)を検出・調整するために、スイッチ32により出力端子11に終端器31を接続する。続いて、入力端子1a,1bにそれぞれテスト用I,Q信号を入力し、更に誤差検出器30に直交変調器7入力のI,Q信号Im,Qmを入力する。なお、送信動作時は出力端子11はアンテナ33と接続される。
調整開始時、ベクトル補正器2には、制御部60によって入力端子26a,26bから初期値(例えばδ=0,κ=1)が切替器25を介して入力され、同補正器に設定される。誤差検出器30の位相差検出器14は、入力したIm,Qm信号間の位相誤差δを検出してδ情報を出力し、振幅差検出器15は入力したIm,Qm信号間の振幅誤差κを検出してκ情報を出力する。検出終了後、δ,κの情報がメモリ16にそれぞれ格納され、調整作業が終了する。
製品がユーザに渡ったのち、送信機のフィールド運用時には、電源投入時に本メモリ16に格納した値が読み出されて切替器25を介してベクトル補正器2に入力され、同補正器にて設定される。それにより、入力I,Q信号に対して直交復調器13の誤差をキャンセルするベクトル補正処理が施され、補正処理後のI,Q信号が負帰還増幅器に入力される。
制御部61は、送信機の全体及び各部分の動作タイミングの制御と、カーテシアン負帰還増幅器のベクトル補正器2、切替器25、メモリ16、及び誤差検出器30からなる誤差補正部の動作を管理するためのプロセッサ(例えばDSP)である。
ここで、誤差検出器30の動作を図4を用いて説明する。調整に用いるテスト用I,Q信号として、以下の式で表される、位相差が互いに90度の関係(直交関係)にあるトーン信号(角周波数:ωa、周期:T=2π/ωa)
I(t)=cos(ωa・t) (5)
Q(t)=sin(ωa・t) (6)
が一例として用いられる。なお、説明を簡単にするため、ベクトル補正器2ではベクトル補正が行なわれず(即ち、ベクトル補正器2にはδ=0,κ=1が設定されている)、従って、位相差及び振幅差はオリジナル信号のままの値が保たれているものとする。
図4の(a)は、直交復調器13に誤差がない場合(δ=0,κ=1)のときのIm,Qm信号の波形の比較を示している。Im信号とQm信号は、式(5),(6)に示す入力テスト用信号と同様な直交するトーン波形になる。このとき位相差検出器14は、2つの信号Im,Qmの位相を比較し、90度を基準値とした位相誤差δ(この場合はδ=0)を検出して、δ=0の情報を出力する。更に、振幅差検出器15は、2つの信号Im,Qmの最大振幅を比較し、I信号を基準としたQ信号の振幅比κ(この場合はκ=1)を検出して、κ=1の情報を出力する。
次に、図4の(b)は、直交復調器13に振幅と位相の誤差がある場合(δ=δ1,κ=κ1)のときのIm,Qm信号の波形の比較を示している。直交復調器13の誤差(δ1,κ1)によって、Im信号に対してQm信号がδ1の位相シフトとκ1の振幅変化を受ける。
位相差検出器14は、2つの信号Im,Qmの位相を比較し、90度を基準とした位相誤差δ(この場合はδ1)を検出して、δ=δ1の情報を出力する。更に、振幅差検出器15は、2つの信号Im,Qmの最大振幅を比較し、I信号を基準としたQ信号の振幅比κ(この場合はκ1)を検出して、κ=κ1の情報を出力する。
図5に位相差検出器14の回路構成の一例を示し、図6にその動作の波形図を示す。位相差検出器14は、比較器39a,39b、ANDゲート40、カウンタ41、フリップフロップ42及び、減算器43で構成される。
テスト用I,Q信号として式(5),(6)に示す直交するトーン信号を使用した場合の位相差検出器14入力のIm、Qm信号波形を図6の(a)に示す。なお、簡単のために振幅誤差を無視(κ=1)して位相誤差δのみを考え、位相誤差δがある(δ=δ1)のときのIm,Qm信号を実線で、位相誤差が無い(δ=0)ときのQm信号を破線で示している。
比較器39a,39bは、上記Im,Qm信号を入力して、それぞれ中点電位と比較し、論理レベル(Hi,Low)のCOMP_I信号、CMP_Q信号に変換して出力する(図6の(b)及び図6の(c))。ANDゲート40は、両者を入力して論理積を求める(図6の(d))。
カウンタ41のイネーブル入力端子には、ANDゲート40の出力波形(図6の(d))が、クロック入力端子にはクロック信号が、クリア入力端子には許可信号(例えば図6の(e)のようにトーン信号の1周期分の区間がHiの波形)がそれぞれ制御部61より入力される。カウンタ41は、許可信号がHiで、且つANDゲート40出力がHiの区間(図6の(d)のT1区間)をクロックでカウントする。カウンタ41出力はフリップフロップ42に入力されてから、フリップフロップ42の他方クロック入力端子に接続された許可信号(図6の(e))の立下りでラッチされる。フリップフロップ42でラッチされたカウンタ値Nは、更に、減算器43に入力され、基準カウンタ値N0(90度の位相差に相当するカウント値)との差が取り出される(図6の(f))。
図6において、ImとQmの間に位相誤差δがない(δ=0)ならば、両者の位相差は90度の関係にあり、このときのANDゲート40出力のHi区間はT0、フリップフロップ42出力のカウント値はN0となるので、減算器43出力は0(ゼロ)となる。
また、ImとQmの間に位相誤差δ=δ1がある場合は、ANDゲート出力のHi区間はδ1に相当するTd時間だけ変化してT1となり、フリップフロップ42出力のカウント値はN1となるので、減算器43出力はN0−N1となる。例えば、I,Qトーン信号の周波数を1kHz、クロックの周波数を360kHzとすると、カウンタ41の1カウント分が1度分の位相に相当する(クロックの360カウント分が信号の1周期即ち360度分に相当する)ので、N0=90として、減算器43出力の値(N0−N1)が1度の分解能で位相誤差δ1を表していることを意味する。
次に、図7Aに振幅差検出器15の回路構成の一例を示し、図7Bにその動作波形図を示す。振幅差検出器15は、ピークホールド回路46a,46b、A/D変換器47a,47b及び、割算器48で構成される。
テスト用I,Q信号として前述の式(5),(6)に示す直交するトーン信号を使用した場合について説明する。また、振幅誤差検出器15には、制御部61より例えば図7Aで示す許可信号(e)が入力される。許可信号(e)は、トーン信号の1周期分に相当する期間がHighとなる信号である。図4の(b)のようなIm,Qm信号が振幅差検出器15に入力されると、許可信号がHighの区間において、ピークホールド回路(PH)46a,46bではそれぞれのピーク電圧max_I(この場合は1)、max_Q(この場合はκ1)を検出して保持する。検出したピーク電圧をA/D変換器47に入力してデジタルデータに変換し、割算器48(DIV)で振幅比(max_Q÷max_I)の演算を行ない、振幅誤差κ(この場合κ=κ1)に相当するデータを出力する。許可信号(e)がHighからLowに変化する直前の割算器48aの出力が振幅誤差情報κの最終決定値である。
以上、本実施形態により、送信機テスタのような変調精度測定用のための専用の測定器を使用しないで補正を行なうことが可能になり、一連の調整作業を自動化することが可能になった。
次に、誤差検出と補正の全自動化と工場出荷後の誤差補正のメンテナンスフリーを実現させた本発明の第3の実施の形態について図3と図8を用いて説明する。図3において、工場における調整時には前述の第2の実施の形態と同様な方法で直交復調器13の補正を行なう。
工場での送信機の調整時、ベクトル補正器2は、入力端子26a,26bから入力された初期値(例えばδ=0,κ=1)を切替器25を介して入力して初期設定される。出力端子11が終端器等で終端された状態で、入力端子1a,1bにテスト用I,Q信号が入力され、誤差検出器30に直交変調器7入力のI,Q信号Im,Qmがそれぞれ入力されて、位相差検出器14がIm,Qm信号間の位相誤差δを検出し、振幅差検出器15がIm,Qm信号間の振幅誤差κを検出する。検出したδとκに関する情報がメモリ16に格納されて調整作業が終了する。
送信機のフィールド運用時には、電源投入時に本メモリ16に格納した値が読み出されて切替器25を介してベクトル補正器2に入力され、ベクトル補正器2の補正値が設定される。それにより、直交復調器13の誤差をキャンセルするベクトル補正処理を施したI,Q信号が負帰還増幅器に入力される。
次に、直交復調器13の性能の経時変化や温度変化に追従した誤差の補正が行なわれる。補正には、送信するデータのフレームにおけるトレーニングタイミング又は既知の固定パターンのタイミングが利用される。これらトレーニングタイミング又は既知の固定パターンのタイミングにおいて、定期的にIm,Qm信号間の誤差(δ,κ)を検出し、メモリ16の内容を更新するとともにベクトル補正器2の補正量を再設定することにより、工場出荷後のメンテナンスフリーが実現される。
本動作を図8に示した送信フレームの一例を用いて説明する。図8の(a)の送信フレーム50は、リニアライザプリアンブル部(LP)、プリアンブル部(P)、同期信号部(SW)及びデータ部から構成される。ここで、リニアライザプリアンブル部は送信機の各種トレーニングのためにフレームの先頭に設置されたトレーニングタイミング区間で、送信フレーム50における実際の送信信号は、リニアライザプリアンブル部以降の変調信号の部分(図8の(b))となる。また、プリアンブル部及び同期信号部は、受信機におけるタイミング同期を取るために送信される既知の固定パターンである。
送信フレーム(a)及びベースバンド信号(b)の波形は、制御部61からのタイミング信号(c)と(d)に応じて生成される。図8のフレーム信号(c)の立下りを開始トリガとして送信フレームが組み立てられて、テスト信号と変調信号とがそれぞれ所定のタイミングで出力される。また、制御部61からの許可信号(d)に応じて誤差検出が実行される。
フレームのリニアライザプリアンブル部LPを利用する補正方法は、以下の通りである。図8の(a)のリニアライザプリアンブル部LPに、例えば前述の式(5)、式(6)で表されるテスト用のI,Q信号を挿入する(図8の(b))。更に、許可信号(d)(図8)を誤差検出器30に入力する。本例では、フレーム信号(c)の立下りからΔTtr秒後に所定間隔pの許可信号(d)が毎フレーム出力され、その許可信号(d)の期間は、テスト信号が発生している期間を示している。誤差検出器30では、このときのIm,Qm信号間の誤差(δ,κ)が検出される。そして、リニアライザプリアンブル部LPの終了時に検出した値でベクトル補正器2の補正量(誤差値)を再設定し、送信データの送信を開始する。
また、プリアンブル部及び同期信号部が固定パターンであることを利用する補正方法は、以下の通りである。まず、予めプリアンブル部又は同期信号部の固定パターンに対するI,Q信号の位相及び振幅の理想的な関係を調べ、その関係を誤差検出器30の基準としておく。運用時に、送信フレーム50のプリアンブル部のタイミング又は同期信号部のタイミングにおいて、上記基準からの誤差(δ,κ)を求め、ベクトル補正器2の補正量を設定する。
以上の送信フレームのトレーニングタイミング又は既知の固定パターンのタイミングにおける補正処理を、送信フレーム毎に又は間欠の送信フレーム毎に即ち間欠的に実施することにより、直交復調器13の誤差の時間的な変化に追従する補正を実行することができる。
本発明に係る負帰還増幅器の補正方法の第1の実施の形態を説明するためのブロック図。 図1Aの負帰還増幅器の誤差補正を自動的に行なえるように変更した実施の形態のブロック図。 ベクトル補正器を説明するための負帰還増幅器のブロック図。 本発明の第2の実施の形態を説明するためのブロック図。 誤差検出器の動作を説明するための信号波形図。 誤差検出器の一部の位相差検出器の例を説明するためのブロック図。 位相差検出器の動作を説明するための信号波形図。 誤差検出器の一部の振幅差検出器の例を説明するためのブロック図。 振幅誤差検出器の動作を説明するための信号波形図。 送信フレームとテストタイミングの例を説明するための図。 従来の負帰還増幅器の一例のブロック図。 直交復調器の誤差による信号点の歪みを説明するための図。
符号の説明
1,17,18,20,26,38,45…入力端子、2…ベクトル補正器、3…D/A変換器、4…ローパスフィルタ、5,27,33…加算器、6…ループフィルタ、7…直交変調器、8…電力増幅器、9…局部発振回路、10…方向性結合器、11,19,23,44,49…出力端子、12…減衰器、13…直交復調器、14…位相差検出器、15…振幅差検出器、16…メモリ、22…送信機テスタ、24…変換器、25…切替器、28…乗算器、30…誤差検出器、31…90度移相器、32…ミキサ、39…比較器、40…ANDゲート、41…カウンタ、42…フリップフロップ、43…減算器、46…ピークホールド回路、47…A/D変換器、48…割算器、50…送信フレーム、90…PN発生器、91…通信論理装置。

Claims (8)

  1. 送信機の負帰還増幅器であって、
    送信すべきデータを含む入力ベースバンド信号の同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方を補正して出力するベクトル補正器と、
    前記ベクトル補正器の出力の同相成分と直交成分に、同相成分と直交成分のフィードバック信号をそれぞれ加算する加算器と、
    前記加算器の出力の同相成分と直交成分とを直交変調する変調器と、
    前記変調器の出力を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器の出力の一部を直交復調して、同相成分と直交成分の前記フィードバック信号を出力する復調器とを有し、
    前記ベクトル補正器は、前記復調器における同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方の誤差をキャンセルする補正演算を行なうことを特徴とする負帰還増幅器。
  2. 前記入力ベースバンド信号として所定値の位相と振幅とを有する同相成分と直交成分のテスト信号が前記負帰還増幅器に与えられた場合に、前記加算器と前記変調器との間における同相成分と直交成分と、前記テスト信号の同相成分と直交成分との間で、それらの位相と振幅に関して比較することにより、位相誤差と振幅誤差の少なくとも一方を検出する誤差検出部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の負帰還増幅器。
  3. 送信すべきデータを含むベースバンド信号の同相成分と直交成分とを発生するベースバンド信号発生部と、
    前記ベースバンド信号発生部からのベースバンド信号の同相成分と直交成分に基づいて前記データを変調して送信信号を生成する送信部とを有し、
    前記送信部は、負帰還増幅器を有し、
    前記負帰還増幅器は、
    前記ベースバンド信号発生部からのベースバンド信号の同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方を補正して出力するベクトル補正器と、
    前記ベクトル補正器の出力の同相成分と直交成分に、同相成分と直交成分のフィードバック信号をそれぞれ加算する加算器と、
    前記加算器の出力の同相成分と直交成分とを直交変調する変調器と、
    前記変調器の出力を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器の出力の一部を直交復調して、同相成分と直交成分の前記フィードバック信号を出力する復調器とを有し、
    前記ベクトル補正器は、前記復調器における同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方の誤差をキャンセルする補正演算を行なうことを特徴とする送信機。
  4. 前記負帰還増幅器において、前記ベースバンド信号の同相成分をI、直交成分をQとし、位相誤差をδ、振幅誤差をκとしたときに、前記ベクトル補正器は、以下の式
    Ic=I+α・Q
    Qc=β・Q
    ここで、α=−tanδ
    β=1/(κ・cosδ)
    により位相誤差と振幅誤差を補正して、補正した同相成分Icと補正した直交成分Qcとを出力することを特徴とする請求項3に記載の送信機。
  5. 送信機の負帰還増幅器の位相および振幅の誤差を補正する方法であって、
    入力された送信すべきデータを含む入力ベースバンド信号の同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方をベクトル補正するステップと、
    補正した同相成分と直交成分に、同相成分と直交成分のフィードバック信号をそれぞれ加算するステップ、
    前記フィードバック信号が加算された前記同相成分と直交成分とを直交変調するステップと、
    前記直交変調された信号を増幅するステップと、
    前記増幅された信号の出力の一部を直交復調して、同相成分と直交成分の前記フィードバック信号を出力するステップとを有し、
    前記ベクトル補正するステップにおいて、前記直交復調して出力される同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方の誤差をキャンセルする補正演算を行なうことを特徴とする負帰還増幅器の誤差補正方法。
  6. 前記補正演算のための位相と振幅の少なくとも一方の誤差を示す値をメモリに記憶するステップを更に有し、前記メモリの誤差を示す値に基づいて前記誤差をキャンセルする補正演算を行なう負帰還増幅器の誤差補正方法であって、
    前記負帰還増幅器の入力部と出力部にテスト装置を接続し、
    前記負帰還増幅器の入力部に所定のテスト信号を前記テスト装置から入力したときに、前記出力部からの信号から前記テスト装置で、前記直交復調して出力される同相成分と直交成分の位相と振幅の少なくとも一方の誤差を検出し、
    検出した前記誤差を示す値を前記メモリに記憶させる
    ステップを更に有することを特徴とする請求項5に記載の負帰還増幅器の誤差補正方法。
  7. 前記入力ベースバンド信号として所定値の位相と振幅とを有する同相成分と直交成分のテスト信号が前記負帰還増幅器の入力部に与えられた場合に、前記加算ステップと前記直交変調ステップとの間における同相成分と直交成分と、前記テスト信号の同相成分と直交成分との間で、それらの位相と振幅に関して比較することにより、位相誤差と振幅誤差の少なくとも一方を検出するステップを更に有することを特徴とする請求項5に記載の負帰還増幅器の誤差補正方法。
  8. 前記入力ベースバンド信号の同相成分をI、直交成分をQとし、位相誤差をδ、振幅誤差をκとしたときに、前記ベクトル補正のステップは、以下の式
    Ic=I+α・Q
    Qc=β・Q
    ここで、α=−tanδ
    β=1/(κ・cosδ)
    により位相誤差と振幅誤差を補正して、補正した同相成分Icと補正した直交成分Qcとを出力することを特徴とする請求項5に記載の負帰還増幅器の誤差補正方法。
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