JP2004221748A - 音響信号増幅装置 - Google Patents

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Kazuaki Kurisu
一彰 栗栖
Kazuhiro Onizuka
一浩 鬼塚
Chu Sugawara
宙 菅原
Atsushi Nakayama
淳 中山
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Abstract

【課題】装置間の煩雑な接続および設定を行わないで音響信号を帯域分割させることができる音響信号増幅装置を提供すること。
【解決手段】外部から音響信号を入力する入力端子101、102、103、104、入力された音響信号を所定の基準周波数よりも高い周波数帯の高域音響信号と前記基準周波数よりも低い周波数帯の低域音響信号とに分割する帯域分割手段111、112、113、114、低域音響信号の極性を反転して逆相低域音響信号を生成する低域音響信号極性反転手段115、高域音響信号および低域音響信号を増幅し増幅された信号に基づいて出力端子141、142、143、144に接続されたスピーカを駆動させるための出力ドライバ131、132、133、134、高域音響信号および低域音響信号を出力ドライバに増幅させるか外部から入力された音響信号を出力ドライバに増幅させるかを選択させる選択手段120によって構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響信号を増幅し、スピーカを駆動させて音響信号を拡声する音響信号増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の音響信号増幅装置は、図3に示すようなものが知られている。
【0003】
従来の音響信号増幅装置300は、外部装置から音響信号を入力するための第1の入力端子301、第2の入力端子302、第3の入力端子303、第4の入力端子304、第1の入力端子301に入力された音響信号の極性を反転する第1の極性反転手段305、第1の極性反転手段305によって出力された信号と第2の入力端子302に入力された音響信号とのうちの何れかの信号を選択する第1の信号選択手段306、第3の入力端子303に入力された音響信号の極性を反転する第2の極性反転手段307、第2の極性反転手段307によって出力された信号と第4の入力端子304に入力された音響信号とのうちの何れかの信号を選択する第2の信号選択手段308、入力された信号の振幅を増幅し、接続されたスピーカを駆動する第1の出力ドライバ331、第2の出力ドライバ332、第3の出力ドライバ333、第4の出力ドライバ334、およびスピーカが接続される第1の出力端子341、第2の出力端子342、第3の出力端子343、第4の出力端子344によって構成される。
【0004】
この構成により、入力された音響信号の振幅を増幅し、接続されたスピーカを駆動することが可能である。
ここで、一般に、音響信号を拡声して伝達するシステムにおけるスピーカ構成は、全周波数帯域の信号を全帯域用スピーカで拡声する構成と、低周波数帯域の信号の拡声に低域拡声用スピーカ(以下、サブウーハという。)を加える構成がある。
【0005】
また、上記の全帯域用スピーカとサブウーハによって拡声システムを構成する場合、スピーカ間の拡声音が干渉を起こすことの抑制や、各スピーカの本来の拡声帯域以外の帯域でスピーカを駆動させることによるスピーカの破壊を防止することを目的として、サブウーハには低周波数帯域の信号成分であるサブウーハ拡声帯域成分の信号を、全帯域用スピーカにはサブウーハ拡声帯域以上の帯域成分の信号を帯域分割して供給し、スピーカを駆動する必要がある。
【0006】
帯域分割装置350は、音響信号を帯域分割して供給することが出来る装置である。
帯域分割装置350は、外部装置からステレオ音響信号を入力する第5の入力端子351、第6の入力端子352、入力された音響信号の所定の周波数以下の周波数帯域の信号成分の通過を遮断する第1の高域通過フィルタ311、第2の高域通過フィルタ312、第5の入力端子351と第6の入力端子352とに入力された音響信号を加算するモノラル加算手段313、入力された音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分の通過を遮断する低域通過フィルタ314、第1の高域通過フィルタ311を通過した信号を外部に出力する第5の出力端子353、第2の高域通過フィルタ312を通過した信号を外部に出力する第6の出力端子354、低域通過フィルタ314を通過した信号を外部に出力する第7の出力端子355によって構成される。
【0007】
帯域分割装置350によって帯域分割されたステレオ音響信号は、音響信号増幅装置300に供給される。例えば、高域周波数帯の音響信号は、第1の入力端子301、第2の入力端子302に入力され、第1の出力ドライバ331、第2の出力ドライバ332によって振幅が増幅され、第1の出力端子341、第2の出力端子342に接続された第1の全帯域用スピーカ401、第2の全帯域用スピーカ402によって拡声される。
【0008】
また、低域周波数帯の音響信号は、第3の入力端子303に入力され、第3の出力ドライバ333、第4の出力ドライバ334によって振幅が増幅され、第3の出力端子343、第4の出力端子344に接続された低帯域用スピーカ403によって拡声される。このとき、低域周波数の音響信号は、第2の極性反転手段307によって極性が反転され、第4の出力ドライバ334に入力される。
このような音響信号増幅装置300および帯域分割装置350の構成により、帯域分割された音響信号が拡声される。
【0009】
なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の音響信号増幅装置では、音響信号を帯域分割して拡声するときに、音響信号を帯域分割して供給することが出来る装置を接続する必要があり、かつ、装置間の接続および設定が複雑であるために、装置間の接続および設定を誤り、スピーカの破壊を招くという事故が発生するという問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、装置間の煩雑な接続および設定を行わないで音響信号を帯域分割させることができる音響信号増幅装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の音響信号増幅装置は、外部から入力された音響信号を所定の基準周波数よりも高い周波数帯の高域音響信号と前記基準周波数よりも低い周波数帯の低域音響信号とに分割する帯域分割手段と、前記低域音響信号の極性を反転して逆相低域音響信号を生成する低域音響信号極性反転手段と、前記高域音響信号および前記低域音響信号を増幅し、増幅された信号に応じて外部に接続されたスピーカを駆動させるための出力ドライバとを備えた構成を有している。
【0013】
この構成により、内部に帯域分割拡声機能を有しているため、音響信号を帯域分割させて拡声させる場合に、装置間の煩雑な接続および設定を排除することが可能であり、さらに、装置間の接続および設定の誤りによってスピーカを破壊するという事故を防止し、低域用スピーカをBTL駆動させることが可能である。
【0014】
また、本発明の音響信号増幅装置は、前記帯域分割手段が、前記音響信号として第1の音響信号と第2の音響信号とを外部から入力し、前記第1の音響信号のうち、所定の基準周波数より高い周波数帯の第1の高域音響信号を選択的に通過させ、前記第2の音響信号のうち、前記所定の基準周波数より高い周波数帯の第2の高域音響信号を選択的に通過させ、前記第1の音響信号と前記第2の音響信号とを加算した信号である加算音響信号を生成し、前記加算音響信号のうち、前記所定の基準周波数より低い周波数帯の前記低域音響信号を選択的に通過させ、前記高域音響信号が、前記第1の高域音響信号および前記第2の高域音響信号よりなるようにした構成を有している。
【0015】
この構成により、内部にステレオ音響信号に対応した帯域分割拡声機能を有しているため、ステレオ音響信号を帯域分割させて拡声させる場合に、装置間の煩雑な接続および設定を排除することが可能であり、さらに、装置間の接続および設定の誤りによってスピーカを破壊するという事故を防止し、低域用スピーカをBTL駆動させることが可能である。
【0016】
また、本発明の音響信号増幅装置は、前記高域音響信号および前記低域音響信号を前記出力ドライバに増幅させるか外部から入力された音響信号を前記出力ドライバに増幅させるかを選択させる選択手段を備え、前記出力ドライバは、前記選択手段によって選択された信号を増幅し、増幅して得られた信号に応じて外部に接続されたスピーカを駆動させるようにした構成を有している。
【0017】
この構成により、帯域分割拡声を実行するか否かを一括して設定できるため、内部の帯域分割拡声機能を使用しない音響信号拡声システムに適用可能である。
【0018】
また、本発明の音響信号増幅装置は、外部から入力された音響信号の極性を反転する極性反転手段とを備えた構成を有している。
【0019】
この構成により、入力された音響信号の極性を反転させることができるため、外部装置によって帯域分割された音響信号を入力して、低域用スピーカをBTL駆動させることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置の概略のブロック構成を示す図である。
音響信号増幅装置100は、外部装置から音響信号を入力するための第1の入力端子101、第2の入力端子102、第3の入力端子103、第4の入力端子104、第1の入力端子101に入力された音響信号の極性を反転する第1の極性反転手段105、第1の極性反転手段105によって出力された信号と第2の入力端子102に入力された音響信号とのうちの何れかの信号を選択する第1の信号選択手段106、第3の入力端子103に入力された音響信号の極性を反転する第2の極性反転手段107、第2の極性反転手段107によって出力された信号と第4の入力端子104に入力された音響信号とのうちの何れかの信号を選択する第2の信号選択手段108、入力された音響信号の所定の周波数以下の周波数帯域の信号成分の通過を遮断する第1の高域通過フィルタ111、第2の高域通過フィルタ112、第1の入力端子101と第2の入力端子102とに入力された音響信号を加算するモノラル加算手段113、入力された音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分の通過を遮断する低域通過フィルタ114、低域通過フィルタ114によって出力された信号の極性を反転する第3の極性反転手段115、後述の第1の出力ドライバ131、第2の出力ドライバ132、第3の出力ドライバ133および第4の出力ドライバ134に増幅させる信号を、高域音響信号および低域音響信号とするか外部から入力された音響信号とするかを選択させる選択手段120、入力された信号の振幅を増幅し、接続されたスピーカを駆動する第1の出力ドライバ131、第2の出力ドライバ132、第3の出力ドライバ133、第4の出力ドライバ134、スピーカが接続される第1の出力端子141、第2の出力端子142、第3の出力端子143、第4の出力端子144によって構成される。
【0021】
なお、第1の高域通過フィルタ111、第2の高域通過フィルタ112、モノラル加算手段113、および低域通過フィルタ114によって、外部から入力された音響信号を所定の基準周波数よりも高い周波数帯の高域音響信号と前記基準周波数よりも低い周波数帯の低域音響信号とに分割する帯域分割手段が構成される。
【0022】
また、第3の極性反転手段115によって、前記低域音響信号の極性を反転して逆相低域音響信号を生成する低域音響信号極性反転手段が構成される。
【0023】
第1の入力端子101には、外部装置によって第1の音響信号が入力されるようになっており、第1の入力端子101は、入力された第1の音響信号を第1の極性反転手段105、第1の高域通過フィルタ111、モノラル加算手段113および選択手段120に出力するようになっている。
【0024】
第2の入力端子102には、外部装置によって第2の音響信号が入力されるようになっており、第2の入力端子102は、入力された第2の音響信号を第1の信号選択手段106、第2の高域通過フィルタ112およびモノラル加算手段113に出力するようになっている。
【0025】
第3の入力端子103には、外部装置によって第3の音響信号が入力されるようになっており、第3の入力端子103は、入力された第3の音響信号を第2の極性反転手段107および選択手段120に出力するようになっている。
【0026】
第4の入力端子104には、外部装置によって第4の音響信号が入力されるようになっており、第4の入力端子104は、入力された第4の音響信号を第2の信号選択手段108に出力するようになっている。
【0027】
第1の極性反転手段105には、第1の入力端子101によって出力された第1の音響信号が入力されるようになっており、第1の極性反転手段105は、入力された第1の音響信号の極性を反転させ第1の逆相音響信号を生成し、生成された第1の逆相音響信号を第1の信号選択手段106に出力するようになっている。
【0028】
第1の信号選択手段106には、第1の極性反転手段105によって出力された第1の逆相音響信号と第2の入力端子102によって出力された第2の音響信号とが入力されるようになっている。
【0029】
第1の信号選択手段106は、入力された第1の逆相音響信号および第2の音響信号のうちの何れかの信号を選択し、選択された信号を選択手段120に出力するようになっている。
なお、以下の説明において、第1の信号選択手段106によって選択された信号のことを、第1の選択信号という。
【0030】
ここで、第1の信号選択手段106は、例えば、第2の入力端子102に接続された端子、第1の極性反転手段105に接続された端子、および第4の信号選択手段122接続された端子を有し、第2の入力端子102または第1の極性反転手段105の何れかと第4の信号選択手段122との接続を切替えることによって、入力された第1の逆相音響信号および第2の音響信号のうちの何れかの信号を選択し、選択された信号を選択手段120に出力するようになっていてもよい。
【0031】
第2の極性反転手段107には、第3の入力端子103によって出力された第3の音響信号が入力されるようになっており、第2の極性反転手段107は、入力された第3の音響信号の極性を反転させ第2の逆相音響信号を生成し、生成した第2の逆相音響信号を第2の信号選択手段108に出力するようになっている。
【0032】
第2の信号選択手段108には、第2の極性反転手段107によって出力された第2の逆相音響信号と第4の入力端子104によって出力された第4の音響信号とが入力されるようになっている、
【0033】
第2の信号選択手段108は、入力された第2の逆相音響信号と第4の音響信号とのうちの何れかの信号を選択し、選択した信号を選択手段120に出力するようになっている。
【0034】
ここで、第2の信号選択手段108は、例えば、第4の入力端子104に接続された端子、第2の極性反転手段107に接続された端子、および第6の信号選択手段124接続された端子を有し、第4の入力端子104または第2の極性反転手段107の何れかと第6の信号選択手段124との接続を切替えることによって、入力された第2の逆相音響信号と第4の音響信号とのうちの何れかの信号を選択し、選択した信号を選択手段120に出力するようになっていてもよい。
なお、以下の説明において、第2の信号選択手段108によって選択された信号のことを第2の選択信号という。
【0035】
第1の高域通過フィルタ111には、第1の入力端子101によって出力された第1の音響信号が入力されるようになっており、第1の高域通過フィルタ111は、入力された第1の音響信号の所定の周波数以下の周波数帯域の信号成分を遮断して、第1の音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分のみを通過させて選択手段120に出力するようになっている。
【0036】
なお、以下の説明において、第1の高域通過フィルタ111を通過した第1の音響信号のことを第1の高域音響信号という。
また、所定の周波数は、予め設定されていてもよいし、外部装置によって設定されるのでもよい。
【0037】
第2の高域通過フィルタ112には、第2の入力端子102によって出力された第2の音響信号が入力されるようになっており、第2の高域通過フィルタ112は、入力された第2の音響信号の所定の周波数以下の周波数帯域の信号成分を遮断して、第2の音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分のみを通過させて選択手段120に出力するようになっている。
【0038】
なお、以下の説明において、第2の高域通過フィルタ112を通過した第2の音響信号のことを第2の高域音響信号という。
また、所定の周波数は、予め設定されていてもよいし、外部装置によって設定されるのでもよく、さらに、第1の高域通過フィルタ111と第2の高域通過フィルタ112は同様の通過周波数特性を有しているものとする。
【0039】
モノラル加算手段113には、第1の入力端子101によって出力された第1の音響信号と第2の入力端子102によって出力された第2の音響信号とが入力されるようになっており、モノラル加算手段113は、入力された第1の音響信号と第2の音響信号とをモノラル加算して加算音響信号を生成し、生成された加算音響信号を低域通過フィルタ114に出力するようになっている。
【0040】
低域通過フィルタ114には、モノラル加算手段113によって出力された加算音響信号が入力されるようになっており、低域通過フィルタ114は、入力された加算音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分を遮断して、加算音響信号の所定の周波数以下の周波数帯域の信号成分のみを通過させて第3の極性反転手段115および選択手段120に出力するようになっている。
なお、以下の説明において、低域通過フィルタ114を通過した加算音響信号のことを低域音響信号という。
【0041】
また、所定の周波数は、予め設定されていてもよいし、外部装置によって設定されるのでもよい。さらに、低域通過フィルタ114の通過周波数特性は、第1の高域通過フィルタ111および第2の高域通過フィルタ112の通過周波数特性に基づいて設定されるものとする。
【0042】
図2は、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置における、第1の高域通過フィルタ111および第2の高域通過フィルタ112の通過周波数特性と低域通過フィルタ114の通過周波数特性との関係の例を示す図である。
【0043】
図2において、低域通過フィルタの通過周波数特性201と高域通過フィルタの通過周波数特性202とが交差する周波数は、クロスオーバポイント203といわれている。低域通過フィルタ114の通過周波数特性は、第1の高域通過フィルタ111および第2の高域通過フィルタ112の通過周波数特性と交差するときに、クロスオーバポイント203を持つように設定される。
【0044】
第3の極性反転手段115には、低域通過フィルタ114によって出力された低域音響信号が入力され、第3の極性反転手段115は、入力された低域音響信号の極性を反転させ逆相低域音響信号を生成し、生成した逆相低域音響信号を選択手段120に出力するようになっている。
【0045】
上述の第1の高域通過フィルタ111、第2の高域通過フィルタ112、モノラル加算手段113および低域通過フィルタ114によって、第1の入力端子101および第2の入力端子102に入力されたステレオ音響信号を帯域分割して、第1の高域通過フィルタ111、第2の高域通過フィルタ112を通過した信号を全帯域用スピーカに出力して拡声し、モノラル加算手段113でモノラル加算され低域通過フィルタ114を通過した信号を低域拡声用スピーカ(以下、サブウーハという。)に出力して拡声する機能(以下、帯域分割拡声という。)を実現することが可能である。
【0046】
なお、サブウーハには、低域通過フィルタ114を通過した信号だけでなく、低域通過フィルタ114を通過した信号を第3の極性反転手段115によって極性反転された信号が入力され、サブウーハは、上述の2つの信号によって駆動される。
ここで、全帯域用スピーカと比較して2倍の容量を有するサブウーハが正相信号と逆相信号とによって駆動されることは、公知の技術であり、一般には、BTL(Balanced Trans Less)駆動という。
【0047】
選択手段120は、帯域分割拡声を実行するか否かをユーザに選択させることによって、高域音響信号および低域音響信号を出力ドライバに増幅させるか外部から入力された音響信号を出力ドライバに増幅させるかを選択させるようになっている。
【0048】
選択手段120には、第1の入力端子101によって出力された第1の音響信号、第1の高域通過フィルタ111によって出力された第1の高域音響信号、第1の信号選択手段106によって出力された第1の選択信号、第2の高域通過フィルタ112によって出力された第2の高域音響信号、第3の入力端子103によって出力された第3の音響信号、低域通過フィルタ114によって出力された低域音響信号、第2の信号選択手段108によって出力された第2の選択信号および第3の極性反転手段115によって出力された逆相低域音響信号が入力されるようになっている。
【0049】
ユーザによって帯域分割拡声を実行すると選択された場合に、選択手段120は、第1の高域音響信号を第1の出力ドライバ131に出力し、第2の高域音響信号を第2の出力ドライバ132に出力し、低域音響信号を第3の出力ドライバ133に出力し、逆相低域音響信号を第4の出力ドライバ134に出力するようになっている。
【0050】
また、ユーザによって帯域分割拡声を実行しないと選択された場合に、選択手段120は、第1の音響信号を第1の出力ドライバ131に出力し、第1の選択信号を第2の出力ドライバ132に出力し、第3の音響信号を第3の出力ドライバ133出力し、第2の選択信号を第4の出力ドライバ134に出力するようになっている。
【0051】
ここで、選択手段120は、例えば、第1の入力端子101に接続された端子、第1の高域通過フィルタ111に接続された端子および第1の出力ドライバ131に接続された端子を有する第3の信号選択手段121、第1の信号選択手段106に接続された端子、第2の高域通過フィルタ112に接続された端子および第2の出力ドライバ132に接続された端子を有する第4の信号選択手段122、第3の入力端子103に接続された端子、低域通過フィルタ114に接続された端子および第3の出力ドライバ133に接続された端子を有する第5の信号選択手段123、および第2の信号選択手段108に接続された端子、第3の極性反転手段115に接続された端子および第4の出力ドライバ134に接続された端子を有する第6の信号選択手段124によって構成されていてもよい。
【0052】
上記の選択手段120の構成例において、ユーザによって帯域分割拡声を実行すると選択された場合に、第1の高域通過フィルタ111に接続された端子と第1の出力ドライバ131に接続された端子とが接続され、第2の高域通過フィルタ112に接続された端子と第2の出力ドライバ132に接続された端子とが接続され、低域通過フィルタ114に接続された端子と第3の出力ドライバ133に接続された端子とが接続され、第3の極性反転手段115に接続された端子と第4の出力ドライバ134に接続された端子とが接続されるようになっている。
【0053】
また、上記の選択手段120の構成例において、ユーザによって帯域分割拡声を実行しないと選択された場合に、第1の入力端子101に接続された端子と第1の出力ドライバ131に接続された端子とが接続され、第1の信号選択手段106に接続された端子と第2の出力ドライバ132に接続された端子とが接続され、第3の入力端子103に接続された端子と第3の出力ドライバ133に接続された端子とが接続され、第2の信号選択手段108に接続された端子と第4の出力ドライバ134に接続された端子とが接続されるようになっている。
【0054】
第1の出力ドライバ131には、選択手段120によって出力された第1の音響信号または第1の高域音響信号が入力されるようになっており、第1の出力ドライバ131は、入力された信号の振幅を増幅し、振幅増幅された信号を第1の出力端子141に接続された外部スピーカに出力し、外部スピーカを駆動するようになっている。
【0055】
第2の出力ドライバ132には、選択手段120によって出力された第1の選択信号または第2の高域音響信号が入力され、第2の出力ドライバ132は、入力された信号の振幅を増幅し、振幅増幅された信号を第2の出力端子142に接続された外部スピーカに出力し、外部スピーカを駆動するようになっている。
【0056】
第3の出力ドライバ133には、選択手段120によって出力された第3の音響信号または低域音響信号が入力され、第3の出力ドライバ133は、入力された信号の振幅を増幅し、振幅増幅された信号を第3の出力端子143に接続された外部スピーカに出力し、外部スピーカを駆動するようになっている。
【0057】
第4の出力ドライバ134には、選択手段120によって出力された第2の選択信号または逆相低域音響信号が入力され、第4の出力ドライバ134は、入力された信号の振幅を増幅し、振幅増幅された信号を第4の出力端子144に接続された外部スピーカに出力し、外部スピーカを駆動するようになっている。
【0058】
第1の出力端子141は、外部スピーカが接続され、第1の出力ドライバ131によって出力された信号を外部スピーカに出力するための端子である。
第2の出力端子142は、外部スピーカが接続され、第2の出力ドライバ132によって出力された信号を外部スピーカに出力するための端子である。
【0059】
第3の出力端子143は、外部スピーカが接続され、第3の出力ドライバ133によって出力された信号を外部スピーカに出力するための端子である。
第4の出力端子144は、外部スピーカが接続され、第4の出力ドライバ134によって出力された信号を外部スピーカに出力するための端子である。
【0060】
ここで、音響信号増幅装置100に帯域分割拡声を実行させる場合は、第1の出力端子141には第1の全帯域用スピーカ401が、第2の出力端子142には第2の全帯域用スピーカ402が、第3の出力端子143および第2の出力端子142には低帯域用スピーカ403が接続されるようになっている。
【0061】
また、音響信号増幅装置100に帯域分割拡声を実行させない場合は、第1の出力端子141、第2の出力端子142、第3の出力端子143、および第4の出力端子144に接続されるスピーカの種類は、第1の入力端子101、第2の入力端子102、第3の入力端子103および第4の入力端子104に入力される音響信号に応じて変化するものとする。
【0062】
以下、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置の動作を、選択手段120において帯域分割拡声を実行すると選択されている場合について説明する。
なお、以下の説明に先立ち、第1の入力端子101には第1の音響信号が入力され、第2の入力端子102には第2の音響信号が入力され、第1の出力端子141には第1の全帯域用スピーカ401が接続され、第2の出力端子142には第2の全帯域用スピーカ402が接続され、第3の出力端子143と第4の出力端子144とには低帯域用スピーカ403が接続されているものとする。
【0063】
まず、第1の音響信号が第1の高域通過フィルタ111に入力され、第1の高域通過フィルタ111において第1の音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分のみを通過させた第1の高域音響信号が第1の出力ドライバ131によって増幅された後に、第1の全帯域用スピーカ401において拡声される。
【0064】
また、第2の音響信号が第2の高域通過フィルタ112に入力され、第2の高域通過フィルタ112において第2の音響信号の所定の周波数以上の周波数帯域の信号成分のみを通過させた第2の高域音響信号が第2の出力ドライバ132によって増幅された後に、第2の全帯域用スピーカ402において拡声される。
【0065】
また、第1の音響信号および第2の音響信号がモノラル加算手段113に入力され、第1の音響信号と第2の音響信号とに基づいた加算音響信号がモノラル加算手段113によって生成され、加算音響信号が低域通過フィルタ114に入力され、低域通過フィルタ114において加算音響信号の所定の周波数以下の周波数帯域の信号成分のみを通過させた低域音響信号が第3の出力ドライバ133によって増幅された後に、低帯域用スピーカ403において拡声される。
【0066】
また、低域音響信号が第3の極性反転手段115に入力され、低域音響信号に基づいた逆相低域音響信号が第3の極性反転手段115によって生成され、生成された逆相低域音響信号が第4の出力ドライバ134に入力されて増幅された後に、低帯域用スピーカ403において拡声される。
【0067】
以下、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置の動作を、選択手段120において帯域分割拡声を実行しないと選択されている場合について説明する。なお、以下の説明に先立ち、第1の入力端子101には第1の音響信号が入力され、第2の入力端子102には第2の音響信号が入力され、第3の入力端子103には第3の音響信号が入力され、第4の入力端子104には第4の音響信号が入力され、第1の出力端子141、第2の出力端子142、第3の出力端子143および第4の出力端子144には全帯域用スピーカが接続されているものとする。
【0068】
第1の入力端子101を介して入力された第1の音響信号が第1の出力ドライバ131に入力されて増幅された後に、全帯域用スピーカにおいて拡声され、第2の入力端子102を介して入力された第2の音響信号が第2の出力ドライバ132に入力されて増幅された後に、全帯域用スピーカにおいて拡声され、第3の入力端子103を介して入力された第3の音響信号が第3の出力ドライバ133に入力されて増幅された後に、全帯域用スピーカにおいて拡声され、第4の入力端子104を介して入力された第4の音響信号が第4の出力ドライバ134に入力されて増幅された後に、全帯域用スピーカにおいて拡声される。
【0069】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置は、内部に帯域分割拡声機能を有しているため、音響信号を帯域分割させて拡声させる場合に、装置間の煩雑な接続および設定を排除することが可能であり、さらに、装置間の接続および設定の誤りによってスピーカを破壊するという事故を防止することが可能である。
また、帯域分割拡声を実行するか否かを一括に設定できるため、内部の帯域分割拡声機能を使用しない音響信号拡声システムに適用可能である。
また、入力された音響信号の極性を反転させることができるため、外部装置によって帯域分割された音響信号を入力して、低域用スピーカをBTL駆動させることが可能である。
【0070】
なお、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置は、第1の極性反転手段105、第1の信号選択手段106、第2の極性反転手段107、および第2の信号選択手段108を有さなくても実施可能である。このとき、第2の入力端子102は、外部装置から入力した第2の音響信号をモノラル加算手段113と第4の信号選択手段122に出力し、第4の入力端子104は、外部装置から入力した第4の音響信号を第6の信号選択手段124に出力するものである。
【0071】
また、本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置において、入力端子、出力ドライバおよび出力端子の個数は、それぞれ4個であったが、4個以上の入力端子、出力ドライバおよび出力端子を具備してもよいものとする。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、装置間の煩雑な接続および設定を行わないで音響信号を帯域分割させることができる音響信号増幅装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置の概略のブロック構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態の音響信号増幅装置の高域通過周波数特性と低域通過周波数特性との関係の例を示す図
【図3】従来の音響信号増幅装置の概略のブロック構成を示す図
【符号の説明】
100、300 音響信号増幅装置
101、301 第1の入力端子
102、302 第2の入力端子
103、303 第3の入力端子
104、304 第4の入力端子
105、305 第1の極性反転手段
106、306 第1の信号選択手段
107、307 第2の極性反転手段
108、308 第2の信号選択手段
111、311 第1の高域通過フィルタ
112、312 第2の高域通過フィルタ
113、313 モノラル加算手段
114、314 低域通過フィルタ
115 第3の極性反転手段
120 選択手段
121 第3の信号選択手段
122 第4の信号選択手段
123 第5の信号選択手段
124 第6の信号選択手段
131、331 第1の出力ドライバ
132、332 第2の出力ドライバ
133、333 第3の出力ドライバ
134、334 第4の出力ドライバ
141、341 第1の出力端子
142、342 第2の出力端子
143、343 第3の出力端子
144、344 第4の出力端子
201 低域通過フィルタの通過周波数特性
202 高域通過フィルタの通過周波数特性
203 クロスオーバポイント
350 帯域分割装置
351 第5の入力端子
352 第6の入力端子
353 第5の出力端子
354 第6の出力端子
355 第7の出力端子
401 第1の全帯域用スピーカ
402 第2の全帯域用スピーカ
403 低帯域用スピーカ

Claims (4)

  1. 外部から入力された音響信号を所定の基準周波数よりも高い周波数帯の高域音響信号と前記基準周波数よりも低い周波数帯の低域音響信号とに分割する帯域分割手段と、前記低域音響信号の極性を反転して逆相低域音響信号を生成する低域音響信号極性反転手段と、前記高域音響信号および前記低域音響信号を増幅し、増幅された信号に応じて外部に接続されたスピーカを駆動させるための出力ドライバとを備えたことを特徴とする音響信号増幅装置。
  2. 前記帯域分割手段が、前記音響信号として第1の音響信号と第2の音響信号とを外部から入力し、前記第1の音響信号のうち、所定の基準周波数より高い周波数帯の第1の高域音響信号を選択的に通過させ、前記第2の音響信号のうち、前記所定の基準周波数より高い周波数帯の第2の高域音響信号を選択的に通過させ、前記第1の音響信号と前記第2の音響信号とを加算した信号である加算音響信号を生成し、前記加算音響信号のうち、前記所定の基準周波数より低い周波数帯の前記低域音響信号を選択的に通過させ、前記高域音響信号が、前記第1の高域音響信号および前記第2の高域音響信号よりなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響信号増幅装置。
  3. 前記高域音響信号および前記低域音響信号を前記出力ドライバに増幅させるか外部から入力された音響信号を前記出力ドライバに増幅させるかを選択させる選択手段を備え、前記出力ドライバは、前記選択手段によって選択された信号を増幅し、増幅して得られた信号に応じて外部に接続されたスピーカを駆動させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の音響信号増幅装置。
  4. 外部から入力された音響信号の極性を反転する極性反転手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の音響信号増幅装置。
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