JP2004219749A - ポリゴンスキャナおよび光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

ポリゴンスキャナおよび光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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光夫 鈴木
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広道 厚海
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Abstract

【課題】省電力化を実現するとともに、発熱及び振動を低減することができる構成のポリゴンスキャナを実現する。
【解決手段】本発明は、軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラー142と、該ポリゴンミラー142を回転する回転装置141を備え、回転装置141の駆動によりポリゴンミラー142を等速回転して光ビーム112を偏向走査するポリゴンスキャナ140において、ポリゴンミラー142の面数N、内接円半径A[mm]、厚さt[mm]の関係を、8≦N、かつA≦15、かつt<4とするか、あるいは、ポリゴンミラーの面数N、主走査方向の面幅W[mm]、ミラー厚さt[mm]の関係を、8≦N、かつW≦10、かつt<4とする。また、前記光ビームの入射する副走査方向の径をD[mm]としたとき、前記ポリゴンミラーの厚さt[mm]との関係を、t≧D+1とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリゴンスキャナおよびそれを用いた光走査装置、およびその光走査装置を用いた複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる光走査装置は、例えば半導体レーザ等の光源からの光ビーム(レーザビーム等)を光偏向器で偏向走査し、その走査光を走査光学系を介して被走査面である潜像担持体上に集光して潜像を形成する。また、光偏向器としては、例えば軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラー(回転多面鏡)を備え、回転装置の駆動によりポリゴンミラーを等速回転して光ビームを偏向走査するポリゴンスキャナが知られている。
【0003】
従来、カラー複写機やカラープリンタ等のカラー画像形成装置の高速プリント化、高画質化を実現するにあたって、ポリゴンスキャナを25000rpm以上の高速で、かつ高精度に回転させる必要が生じている。一方、レーザビーム等の小径化による高画質化のため、アンダーフィルド型の光走査装置においては上記ポリゴンスキャナに使用されるポリゴンミラーの内接円半径や主走査方向の面幅が比較的大きく、ポリゴンスキャナとして高負荷化の動向にある。
【0004】
高負荷化により、ポリゴンスキャナの消費電力は増加し、その発熱が走査レンズなどの光学素子に悪影響を与える。具体的にはポリゴンスキャナに最も近接して配置されるfθレンズの温度上昇である。ポリゴンスキャナからの発熱は光学ハウジングを伝熱し、または輻射によりfθレンズの温度が上昇する。実際はfθレンズを均一に温度上昇させるのではなく、発熱源(ポリゴンスキャナ)からの距離または各々の材質の熱膨張率差や気流の影響により、特に長手方向となる主走査方向に対して温度分布をもつ。主走査方向に温度分布をもつと、特にfθレンズの形状精度および屈折率が変化してしまい、レーザビームのスポット位置が変動し、画質が劣化する。この問題は特に熱膨張率が大きく、熱伝導のしにくいプラスチックレンズの場合に顕著となる。
【0005】
一方、タンデム型のカラー画像形成装置においては、例えばイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色に応じた複数の作像部を備え、各作像部の潜像担持体に対してレーザビームを各々走査しているので、上記問題以外に、各色に対応する光走査装置間の温度偏差が問題となる。上記温度偏差は各色に対応するビームスポットの相対位置関係のずれを発生させ、画像の色ずれとなってしまう。
また、高負荷ポリゴンミラーの発熱による温度上昇が回転体構成部品(特に質量割合の多いポリゴンミラー)の微移動を誘発し、回転体バランスを変化させ、振動を発生させてしまう。回転体を構成している部品(ポリゴンミラー、ロータ磁石が固定されるフランジ、軸)の熱膨張率が異なっていたり、一致していても部品公差や固定方法などを厳密に管理、検査しないと高温・高速回転時に微移動(回転体のバランス変化)が発生し、ひいては振動を増大させる結果となっている。
【0006】
そこで上記の問題を回避するために、アンダーフィルド型の走査系に替わって、オーバフィルド型の走査系が開発されている。このオーバフィルド型の走査系は、レーザビーム等の光ビームをポリゴンミラーの周方向に集光して反射させるため、ポリゴンミラーの反射面の周方向の幅すなわちファセット幅を飛躍的に縮小し、ポリゴンミラーの面数を倍増できるため、アンダーフィルド型の走査系に比べて小径かつ低速のポリゴンミラーで同程度の高速化、高密度化を達成できるものとして注目されている。しかしながら、オーバフィルド型の走査系においては、ポリゴンミラーの外径が大幅に縮小されるため、ポリゴンミラーの慣性モーメントが小さくなり、ポリゴンミラーの回転ジッターが悪化する等の問題がある。
【0007】
このオーバフィルド型の走査系における問題を解決する従来技術の一例として、下記の特許文献1に記載の光偏向走査装置が提案されている。この光偏向走査装置では、ポリゴンミラーが円板部材と波形板とストッパによって、固定軸に嵌合する回転スリーブのフランジ部に押圧され、一体的に結合されている。そして、回転スリーブと一体であるロータマグネットとポリゴンミラー等を含む回転体の慣性モーメントを増大させてジッターを改善するために、ポリゴンミラーより大径な円板部材を追加して、その上面にバランス修正溝を設けている。さらに固定軸を支持するハウジングと円板部材によってポリゴンミラーを覆い、防塵のためのカバーを構成してる。このような構成としたことにより、オーバフィルド型の走査系等において、小径のポリゴンミラーの回転ジッターが悪化するのを防ぐことができる。
【0008】
しかしながら、上記従来技術では、ポリゴンミラーよりも大径な円板部材を追加することにより、イナーシャ増加による起動時間の延長、質量増加による軸受負荷の増大、消費電力の増大を引き起す。また、回転体上端部に円板部材を搭載しているため、回転体の重心が上端部に変位し、回転体バランスの不安定化を招く等、問題が多い。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−28953号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、省電力化を実現するとともに、発熱及び振動を低減することができる構成のポリゴンスキャナを提供することを課題
(目的)とし、かつ、ポリゴンスキャナの省電力化を実現することにより、ポリゴンスキャナの振動や発熱を低減するとともに、走査レンズへの温度上昇を抑制し、高画質化、静音化を達成することができる光走査装置を提供することを課題
(目的)とする。さらには、その光走査装置を用いて高画質化、静音化を達成することができる画像形成装置を提供することを課題
(目的)とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転する回転装置を備え、前記回転装置の駆動により前記ポリゴンミラーを等速回転して光ビームを偏向走査するポリゴンスキャナにおいて、前記ポリゴンミラーの面数N、内接円半径A[mm]、厚さt[mm]の関係を、
8≦N、かつA≦15、かつt<4
としたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に係る発明は、軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転する回転装置を備え、前記回転装置の駆動により前記ポリゴンミラーを等速回転して光ビームを偏向走査するポリゴンスキャナにおいて、前記ポリゴンミラーの面数N、主走査方向の面幅W[mm]、ミラー厚さt[mm]の関係を、
8≦N、かつW≦10、かつt<4
としたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のポリゴンスキャナにおいて、前記光ビームの入射する副走査方向の径をD[mm]としたとき、前記ポリゴンミラーの厚さt[mm]との関係を、
t≧D+1
としたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3記載のポリゴンスキャナにおいて、ポリゴンミラー部材は少なくともポリゴンミラー部と回転駆動用の磁石を固定する保持部を有することを特徴とするものである。
また、請求項5に係る発明は、請求項4記載のポリゴンスキャナにおいて、ポリゴンミラー部の内接円径は回転駆動用の磁石を固定する保持部よりも大径であることを特徴とするものである。
【0015】
請求項6に係る発明は、光ビームを出射する光源と、該光源からの光ビームを偏向走査する光偏向器と、該光偏向器で偏向走査された光ビームを被走査面上に集光する走査光学系を備えた光走査装置において、前記光偏向器として、請求項1〜5のいずれか一つに記載のポリゴンスキャナを用いることを特徴とするものである。
また、請求項7に係る発明は、請求項6記載の光走査装置において、前記光ビームが入射する副走査方向の高さを調整する手段を有することを特徴とするものである。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項7記載の光走査装置において、前記高さ調整手段が、平面ミラーの移動調整であることを特徴とするものである。
また、請求項9に係る発明は、請求項7記載の光走査装置において、前記高さ調整手段が、副走査方向にパワーを有する結像素子の移動調整であることを特徴とするものである。
さらに請求項10に係る発明は、請求項6〜9のいずれか一つに記載の光走査装置において、前記走査光学系として、オーバフィルド型の走査光学系を用いて被走査面上に光ビームを集光することを特徴とするものである。
【0017】
請求項11に係る発明は、光走査手段を用いて潜像担持体に光走査により潜像を形成し、前記潜像を現像手段の現像剤により可視化して所望の記録画像を得る画像形成装置において、前記光走査手段として、請求項6〜10のいずれか一つに記載の光走査装置を用いることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す図であって、光偏向器としてポリゴンスキャナ140を用い、光学系にオーバフィルド型の走査光学系を用いた光走査装置の概略構成図である。ポリゴンスキャナ140は、軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラー142と、ポリゴンミラー142を回転する回転装置であるモータ部141を備え、モータ部141の駆動によりポリゴンミラー142を等速回転して光ビームを偏向走査する。また、図1において符号110で示すレーザ光源装置からは複数のレーザビーム111が放射される。なお、図では便宜上、レーザ光源装置110から放射されるレーザビーム111は1本のみを描き、被走査面の実体をなす感光体(潜像担持体)170上では2本描いている。放射された各レーザビーム(実質的な平行ビーム)は、結像光学系としてのシリンドリカルレンズ120に入射する。シリンドリカルレンズ120は副走査方向にのみ正のパワーを有し、入射してくる複数のレーザビームを各々副走査方向にのみ集束させ、平面鏡である第一の折り返しミラー130で反射後、走査結像光学系としての2枚組のfθレンズ150を通ってポリゴンミラー142の反射面142a近傍に線状に結像させる(実際は各レーザビームごとに結像され、各線像は副走査方向に互いに分離している)。このときレーザビーム111はポリゴンミラー142の反射面142aに対し、主走査方向に対して略直角、副走査方向に対して偏向後のレーザビーム112を遮光しない程度(10°以下)となるように入射されている。したがって、レーザビームはfθレンズ150をポリゴンミラー142の偏向前後で2回透過することになる。
【0019】
ポリゴンスキャナ140のモータ部141の駆動によりポリゴンミラー142が等速回転されると、反射面142aで反射された複数のレーザビーム112は、それぞれ偏向レーザビームとなって等角速度的に偏向走査される。各偏向レーザビーム112は、偏向しつつ走査結像光学系としてのfθレンズ150を透過すると、第一の折り返しミラー130よりも長尺な平面鏡である第二の折り返しミラー160により反射されて光路を屈曲され、被走査面の実体をなす感光体170の周面上に、レーザスポットとして集光する。被走査面上に形成される複数のレーザビームのスポットは、互いに副走査方向に分離しており、図に示す如く、ひとつの反射面による走査で被走査面の複数のラインを同時に走査する。
【0020】
ポリゴンミラー142の反射面142aに入射するレーザビーム111は、図2に示すように(入射ビーム径は分かり易くするために強調拡大して描画)、反射面42aの主走査方向の面幅より太い径(ピーク光量の1/e、以下、レーザビーム径については同じ)のレーザビーム111を入射するため、主走査方向の両端の部分がカットされた分の光束が反射偏向される。なお、高画質化のため感光体170上のビームスポット径を50μm以下とするために反射面142aに入射するレーザビーム径は主走査方向で10mm以下、副走査方向のビーム径Dは0.1mm以下としている。
【0021】
一方、従来のアンダーフィルド光学系(図示しない)においては、反射面の主走査方向の面幅より細い径のレーザビームを入射するため、反射面の主走査方向の面幅を維持した状態で面数を増加すると、ポリゴンミラーの内接円半径が大径化するため、高速回転時(特に25000rpm以上)にはポリゴンミラーの風損により、消費電力が増大する不具合が発生する。
【0022】
これに対して本発明におけるオーバフィルド光学系においては、ポリゴンミラー142の反射面142aの主走査方向の面幅Wよりも太いレーザビームを入射するので、反射面142aの主走査方向の面幅Wは狭くてすむため、反射面数Nを多くし、かつ内接円半径Aも小さくすることができる。その結果、回転数も面数比分(6→18面の場合で、6/18=1/3の回転数)で済むため省電力化が可能となるというメリットがある。
【0023】
ただし、従来は副走査方向の面幅(ミラー厚さ)tは4〜6mmとしているのが一般的であり、これはアルミ合金などの金属材料において平板構造(板形状のポリゴンミラーで別途固定ネジやバネで回転部材に固定される)の場合、反射面の切削加工時の剛性が低くなり、バイトが当たるときに歪が発生し、所望の平面度(0.2μm以下)が達成できないため、4mm以上に厚くしているのであり、ミラー厚さtが厚くなるため省電力化の効果も限定的であり、特に25000rpm以上の高速回転では消費電力が大きくなる。また、反射面の面積が大きく、切削加工時のバイトの摩耗が激しく、バイト寿命が短くなり、コスト高であった。
【0024】
本発明では図2に示すように、ポリゴンミラー142の反射面142aの副走査方向の有効範囲幅(ミラー厚さ)tはポリゴンミラー142の副走査方向の高さ誤差が発生するため最低でも入射ビーム径Dよりも「+1mm以上」広くしている。高さ誤差の発生要因としては、▲1▼ポリゴンミラー有効範囲の機械的な加工誤差、▲2▼ポリゴンミラー高速回転時の上下動、▲3▼ポリゴンスキャナと走査レンズ系との光軸ずれの機械的な誤差、▲4▼温度特性による上記▲3▼の変動がある。なお、上記で25000rpm以上の高速回転ではポリゴンミラー部の乱流の影響による上記▲2▼の上下動要因が大きい。
【0025】
したがって、図1に示す構成の光走査装置においては、レーザビームが入射する副走査方向の高さを調整する調整手段を設けることが好適である。即ち、上記▲1▼〜▲4▼の要因があっても、上記調整手段を設け、ポリゴンミラー142へのレーザビームの入射位置を、反射面142aの副走査方向の有効範囲幅(ミラー厚さ)tの略中央に調整することにより、「D+1mm(中央を挟んで±0.5mmの余裕)」以上の幅t(t≧D+1[mm])であれば不具合は解消される。
【0026】
調整手段としては、図1に示したシリンドリカルレンズ120を副走査方向120aに移動させる方法、または第一の折り返しミラー130を副走査方向に回転130aすることによる方法があり、いずれも所望の移動または回転調整することにより、ポリゴンミラー142へのレーザビーム111の入射位置を、反射面142aの副走査方向の有効範囲幅(ミラー厚さ)tの略中央に調整することが可能である。具体的には光走査装置の組立時にネジ送りによりシリンドリカルレンズ120や第一の折り返しミラー130を移動または回転調整する調整方式や、光走査装置の光学ハウジング(図示しない)内に配置する当接面とシリンドリカルレンズ120や第一の折り返しミラー130の間に、複数の厚さの種類からなる板部材を挿入するなどの方法が好適である。
【0027】
次に、図3はポリゴンミラーの面数N、内接円半径A、面幅Wの例を示したものである。この図3に示す例のポリゴンミラーを全て25000rpmで回転させた時の消費電力の一覧を下記の表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 2004219749
【0029】
表1のタイプ(a) は従来例であり、アンダーフィルド型の光走査装置に使用されているポリゴンミラーの例である。このポリゴンミラーは面幅Wが広く、かつ外接円半径が大きいため消費電力が大きい。なお、消費電力はタイプ(a) を1としたときの比で示した。
タイプ(b−1),(b−2)は8面以上で内接円半径Aを15mm以下としたポリゴンミラーの例、タイプ(C−1),(C−2)は8面以上で面幅Wを10mm以下としたポリゴンミラーの例である。表1において、タイプ(b−1),(b−2),(C−1),(C−2)のポリゴンミラーは、いずれも消費電力の低減効果が高いことがわかる。ただし、タイプ(b−1)のポリゴンミラーでも厚さtが5mmとなると低減効果も小さくなってしまう。また、タイプ(C−2)のポリゴンミラーの例で厚さ4mmの場合、低減効果は小さいものの面数が2.7倍と大幅に増加しているため、偏向走査する回転数が1/2.7に低減できるため(25000rpmに対して、9300rpmで同じ偏向走査周波数を確保することができる)、実質的には消費電力を1/7程度にまで低減することができる。表1から、ポリゴンミラーの厚さ(反射面の副走査方向の有効範囲幅)tの最大は4mm以下が好適であることがわかる。また、ミラー鏡面の形成時に切削加工ではなく、成形による鏡面転写(プラスチック成形が安価のため好適)、またはスパッタリングや蒸着による鏡面薄膜の付加とすることにより、ミラー部の剛性問題は無く薄型化が容易である。
【0030】
以上のことから、本発明のポリゴンスキャナ140においては、ポリゴンミラー142の面数N、内接円半径A[mm]、厚さt[mm]の関係を、
8≦N、かつA≦15、かつt<4
とするか、あるいは、ポリゴンミラーの面数N、主走査方向の面幅W[mm]、ミラー厚さt[mm]の関係を、
8≦N、かつW≦10、かつt<4
とする。
【0031】
次に、図4に本発明をタンデム型のカラー画像形成装置として実施した例を示す。まず、装置内の下部側には水平方向に配設されて給紙カセット1から給紙される転写紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト2が設けられている。この搬送ベルト2上にはイエロー(Y)用の感光体3Y、マゼンタ(M)用の感光体3M、シアン(C)用の感光体3C及びブラック(K)用の感光体3Kが上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下においては符号に対する添字Y,M,C,Kを適宜付けて区別するものとする。これらの感光体3Y,3M,3C,3Kは全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスに従って画像形成を行うためのプロセス部材が順に配設されている。イエロー(Y)用の感光体3Yを例に上げて説明すると、感光体3Yの周囲には、帯電チャージャ4Y、オーバフィルド型の光走査装置5Y、現像装置6Y、転写チャージャ7Y、クリーニング装置8Y等が順に配設されている。他の感光体3M,3C,3Kに対しても同様である。即ち、本実施の形態では、感光体3Y,3M,3C,3Kを各色毎に設定された被走査面とするものであり、各々に対して光走査装置5Y,5M,5C,5Kが1対1の対応関係で設けられている。
【0032】
また、搬送ベルト2の周囲には、イエロー(Y)用の感光体3Yよりも搬送方向上流側に位置させてレジストローラ9と、ベルト帯電チャージャ10が設けられ、ブラック(K)用の感光体5Kよりも搬送方向下流側に位置させてベルト分離チャージャ11、ベルト除電チャージャ12、ベルトクリーニング装置13等が順に設けられている。また、ベルト分離チャージャ11よりも搬送方向下流側には定着装置14が設けられ、排紙トレイ15に向けて排紙ローラ16で結ばれている。
【0033】
このような概略構成のカラー画像形成装置において、例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、各感光体3Y,3M,3C,3Kに対してY,M,C,K用の各色の画像信号に基づき各々の光走査装置5Y,5M,5C,5Kによるレーザビームの光走査で静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、各色用の現像装置6Y,6M,6C,6Kの各々の対応する色のトナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト2上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に各色用の転写チャージャ7Y,7M,7C,7Kにより順次転写されることにより重ね合わせられ、定着装置14によりフルカラー画像として定着された後、排紙ローラ16で排紙トレイ15に排紙される。また、黒色モード(単色モード)時であれば、感光体3Y,3M,3C及びそのプロセス部材は非動作状態とされ、感光体3Kに対してのみ黒色用の画像信号に基づき光走査装置(黒色用の光走査装置)5Kによるレーザビームの光走査で静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6Kの黒色トナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト2上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に転写チャージャ7Kにより転写され、定着装置14により黒色なるモノクロ画像として定着された後、排紙ローラ16で排紙トレイ15に排紙される。
【0034】
本実施例に使用しているポリゴンミラー142−1,142−2は回転軸方向に上下2段に離間して設けられている。上下2段のポリゴンミラー142−1,142−2の左右には各々1色(イエロ、マゼンダ、シアン、ブラックのいずれか)を形成するレーザビームが入射している。離間の間隔はfθレンズ等の光学素子のレイアウトにより適宜設定され、2段間のレーザビームの偏向に寄与しない部分は、部分的にポリゴンミラーの外接円径よりも小径となっており、風損の低減を図っている。なお、上下2段のポリゴンミラー142−1,142−2はいずれも回転軸と焼キバメ固定で一体化しているので、25000rpm以上の高速・高温回転時にもポリゴンミラーの微移動が抑制され、振動の劣化がない。一方、上下のポリゴンミラーが別々の場合、ネジや板バネ固定等の別部材で固定する必要があり、高速・高温回転時には固定力の低下による部品間に微移動ずれが発生する。さらに部品点数の増加によりコストアップしてしまう。
また、前述の表1はミラー部1段(1色)当たりの厚さにおける消費電力比を示したものである。したがって、請求項1〜3に記載のミラー厚さtは1段当たりの厚さである。
【0035】
図4において、符号31M,32Mは2枚玉のfθレンズであり、各々の光走査装置5Y,5M,5C,5Kの光路に配設されている。2枚玉のfθレンズ31M,32Mは光学ハウジング31に固定されているが、その際にプレート33M上に載置されている。プレート33Mはfθレンズ31M,32Mの当接面側の全面又は一部と接触している。fθレンズ31M,32Mの材質は,非球面形状を容易かつ低コストに形成できるプラスチック材質からなり、具体的には低吸水性や高透明性、成形性に優れたポリカーボネートや、ポリカーボネートを主成分とする合成樹脂が好適である。一方、ガラス材(例えば石英ガラス)は大型非球面形状が困難であり、かつコストが高く、また、リサイクル性が無いことから不適である。
【0036】
プレート33Mは熱伝導率の高い金属製が良く、熱膨張率がfθレンズ31M,32Mに近いほうが良い。具体的には亜鉛、マグネシウム、アルミニウムまたはその合金が好適であるが、最も好適なのは亜鉛である。下記の表2に代表的な材質とその熱膨張率の値を示す。
【0037】
【表2】
Figure 2004219749
【0038】
上記材質、構成とすることにより、ポリゴンミラーや定着ユニットでの発熱等による光学ハウジング31内の温度上昇により、fθレンズ31M,32Mの温度が局部的に高くなる部分はなく、温度分布(特に主走査方向)は平坦化され走査ビームスポットの位置のずれが抑制される。上記の効果が各色に対して発生するため、画像形成時の色ずれが少なく、高画質化が達成できる。図4の構成において発熱源のポリゴンスキャナは略中央部に配置しているため、光学ハウジング31内にファン(図示しない)などで符号30Mの矢印の向きに空気の流れを作り、光学ハウジング31外へ排出することにより、fθレンズ31M,32Mはポリゴンスキャナの発熱による温度上昇の影響が一層低減される。fθレンズ31M,32Mはプラスチック製であり、温度上昇の影響による屈折率や形状の変化が顕著であり、各色全てに対応するfθレンズの温度上限は45℃以下で、かつ温度分布(主走査方向)は2℃以下としている。その結果、ビームスポット位置のずれの他、ビーム径や走査線曲りが抑制され、高画質化が達成できる。なお、上記温度分布は、1色内での温度分布よりも、色毎の相対的な差が小さいほうが色ずれの低減には効果が高い。
【0039】
2つのfθレンズ31M,32Mはともにプレート33Mに載置されているが、少なくとも発熱源のポリゴンスキャナに近いfθレンズ31Mだけでも効果はあり、fθレンズ32Mについては適宜実施しても良い。また、光学ハウジング31の材質を上記プレート33Mの金属と同じ材質にして一体化しても良いが、光学ハウジング31の材質は複雑な形状を安価に製造できる樹脂材質が最も好適である。
【0040】
次に、図5は本発明の一実施例を示すポリゴンスキャナの概略断面図である。本実施例は、25000rpm以上で回転する動圧空気軸受型のポリゴンスキャナ140の例である。円筒形状をしたセラミック製の回転スリーブ201の外周にはポリゴンミラー142のミラー部(反射面)202aを有するアルミ合金からなるフランジ202が焼キバメ固定されている(図示の例ではミラー部は1段であるが、図4に示したような上下2段に設けることもできる)。回転体206の上方には磁気軸受を構成する磁性体からなる回転ヨーク203がアルミ合金からなる閉止部材204の中心部に固定されている。閉止部材204はフランジ202の上部に圧入または焼キバメまたは接着で固定され、回転スリーブ201の上端開放部を閉止する機能も有している。フランジ202の下部にはロータ磁石205が配置され、周方向に対向するステータコア211とともにアウターロータ型のブラシレスモータ(モータ部)141を構成している。フランジ202に設けられた円周溝202bはスリーブ201および閉止部材204の固定時や温度上昇に伴うポリゴンミラー部202aへの応力歪を防止するためのものである。ラジアル方向の動圧軸受を構成する固定軸216は回転スリーブ201と同様に円筒形状のセラミック材料からなり、外径表面にはヘリングボーン状の動圧発生溝216aが形成されている。なお、回転スリーブ201の内周面とで構成される動圧軸受隙間は数μmで嵌合されている。
【0041】
固定軸216の内周部にはアキシャル軸受を構成する磁気軸受用永久磁石組立体(磁石232+上下の磁性板230,231)が配置されている。磁気軸受用永久磁石組立体は回転ヨーク203の突起部203aと径方向に磁気ギャップを持ち、ギャップ間に働く吸引力を利用してアキシャル方向へ非接触支持している。また、固定軸216と回転体206とで形成される上部の空気溜り234と回転体206外部とを連通させる微細穴が、回転ヨーク203または閉止部材204など、空気溜り234を形成している部材に形成されており(図示しない)、磁気軸受にダンピング特性を持たせている。また、回転体206は、回転体を覆うようにモータハウジング215と上カバー217とレーザビーム透過部材218で略密閉されている。
【0042】
本実施例では高速回転時の振動を低減するために回転体206のバランス修正を行なっている。25000rpm以上の高速回転で低振動を実現するためには回転体206のアンバランス量は10mg・mm以下が必要であり、例えば半径10mmの箇所で修正量は1mg以下を達成しなければならないことになる。修正箇所は回転体206の上部、下部の軸方向2箇所であり、その上下2箇所は回転体重心を挟んで配置するのが好適である。なお、1mg以下の微少な修正を実行する際に接着剤等の付着物では管理がしにくく、また、量が少ないため接着力が弱く25000rpm以上の高速回転時には剥離、飛散してしまう。その点、回転体の部品の一部を削除する方法(ドリルによる切削やレーザ加工)であれば上記不具合は発生せず、好適である。
【0043】
モータ部141の駆動はロータ磁石205の磁界によりモータ基板213に実装されているホール素子212から出力される信号を位置信号として参照し、モータハウジング215の外部に設けた回路基板224上の駆動回路素子207,208,209によりステータ巻線の励磁切り替えを行い回転する。ここで、ロータ磁石205は径方向に着磁されており、ステータコア211の外周とで回転トルクを発生し回転する。ロータ磁石205は内径以外の外径および高さ方向は磁路を開放しており、モータの励磁切り換えのためのホール素子212を開放磁路内に配置している。磁性体214はロータ磁石205からの漏れ磁束をシールドする機能を有し、モータハウジング215に渦電流が流れることを防止している。
【0044】
ポリゴンミラー142のミラー部(反射面)202aは少なくとも回転スリーブ201とフランジ202が焼キバメ固定されたのちに鏡面加工される。鏡面加工は回転スリーブ201の内径または上端面または下端面を基準として高精度に加工される。回転スリーブ201の端面が基準の場合はあらかじめ内径中心に対する振れを5μm以下の高精度に加工しておく必要がある(振れ精度は鏡面加工時の平面度、面倒れ品質に影響する)。なお、回転体206のポリゴンミラー反射面部以外は内接円径よりも小径となっている(直径で0.1mm以上の小径であれば良い)。理由は鏡面加工時に切削用バイト(刃物)の先端が回転部材外径部に衝突しないように避けるためである。
【0045】
鏡面加工を本実施例の工程としたことにより、従来、加工剛性向上のために4mm以上の厚さに厚くする必要のあった副走査方向の面幅(ミラー厚さ)を4mmよりも小さくすることが可能であり、平面度も0.15μm以下に製作できた。これは、ポリゴンミラーを平板構造ではなく、ポリゴンミラー部がロータ磁石205を固定する保持部を一体化し、かつ焼キバメ固定で軸受と固定することにより構造体として剛性が向上しているためである。
また、ポリゴンミラーを板バネのような別部品により固定する必要がなくなり、高精度に加工されたポリゴンミラーの平面度を固定により悪化させることがない。さらには、従来、面倒れ特性を維持するために必要であったポリゴンミラー搭載面の平面度や直角度を部品単位で高精度にする必要がなくなるので、低コスト化を図れる。
【0046】
ロータ磁石205は樹脂をバインダーに使用したボンド磁石であり、ロータ磁石205の外径部には高速回転時の遠心力による破壊が発生しないように、フランジ202が外径を保持している構造である。即ちロータ磁石205は図5に示すように、フランジ202に圧入するなどの方法によって固定されている。
【0047】
動圧軸受とポリゴンミラー142のゴミによる損傷を防止するためと、高速回転するポリゴンミラー142の風切音を防音するために、モータハウジング215と上フタ217およびレーザ透過ガラス218により略密閉構造を形成している。モータハウジング215と上フタ217は金属製部材からなり(特に熱伝導率の高いアルミ合金が好適である)、ポリゴンスキャナ140の発熱による温度上昇を光学ハウジングへ速やかに伝達することを可能としている。
【0048】
ポリゴンスキャナ140はモータハウジング215の外壁部に設けられた固定部210により、ネジ止めで図示しない光学ハウジングに着脱自在に固定されている。この際、光学ハウジングも放熱性のあるアルミ合金で形成すれば、ポリゴンスキャナ140から伝達された熱を速やかに外部へ放散することが可能となる。したがって、光走査装置の光学系に、温度上昇に対して問題となっていたプラスチック製の安価なレンズを使用することができる。また、ポリゴンスキャナ140を光学ハウジングに対して着脱自在とすることにより、ポリゴンスキャナ140が故障した際にもポリゴンスキャナ単位で交換が可能となる他、30000rpm以下のように回転数が低く、温度上昇が問題とならないポリゴンスキャナの場合には、放熱性を考慮せず樹脂製のモータハウジングを採用することができ、光学ハウジング等の共通使用が可能となる光走査装置が提供できる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、ポリゴンミラーの諸元を所望の範囲としたことにより、ポリゴンスキャナの発熱および振動を低減することができる。
請求項4,5に記載の発明によれば、ポリゴンミラー部材は少なくともポリゴンミラー部と回転駆動用の磁石を固定する保持部を有し、ポリゴンミラー部の内接円径は回転駆動用の磁石を固定する保持部よりも大径としているので、回転体の状態で鏡面加工を施すことができ、かつ加工剛性を向上させポリゴンミラーの高精度化を達成することができる。
【0050】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載のポリゴンスキャナを用いたことにより、低振動で高画質を可能とする光走査装置が実現できる。
請求項7〜9に記載の発明によれば、光ビームが入射する副走査方向の高さを調整する手段を有することにより、ポリゴンミラーの副走査方向の高さ誤差があっても調整補正できるので、低振動で高画質な光走査装置が実現できる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項6〜9のいずれかに記載の光走査装置において、ポリゴンスキャナをオーバフィルド型の走査光学系に用いたことにより、ポリゴンミラーの面数の増加により回転数の低減が達成できるため、より省電力な光走査装置を実現することができる。
請求項11記載の発明によれば、光走査手段として、請求項6〜10のいずれか一つに記載の光走査装置を用いることにより、高画質化、静音化、省電力化を達成できる画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光走査装置の概略構成図である。
【図2】ポリゴンミラーの反射面の主走査方向の面幅および副走査方向の面幅(ミラー厚さ)と、入射ビーム径との関係を示す図である。
【図3】ポリゴンミラーの面数、内接円半径、面幅の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
【図5】本発明の一実施例を示すポリゴンスキャナの概略断面図である。
【符号の説明】
110:レーザ光源装置
111,112:レーザビーム(光ビーム)
120:シリンドリカルレンズ
130:第一の折り返しミラー
140:ポリゴンスキャナ
141:モータ部(回転装置)
142:ポリゴンミラー
142a:反射面
150:fθレンズ
160:第二の折り返しミラー
170:感光体(被走査面)

Claims (11)

  1. 軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転する回転装置を備え、前記回転装置の駆動により前記ポリゴンミラーを等速回転して光ビームを偏向走査するポリゴンスキャナにおいて、
    前記ポリゴンミラーの面数N、内接円半径A[mm]、厚さt[mm]の関係を、
    8≦N、かつA≦15、かつt<4
    としたことを特徴とするポリゴンスキャナ。
  2. 軸受により回転自在に支持されたポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転する回転装置を備え、前記回転装置の駆動により前記ポリゴンミラーを等速回転して光ビームを偏向走査するポリゴンスキャナにおいて、
    前記ポリゴンミラーの面数N、主走査方向の面幅W[mm]、ミラー厚さt[mm]の関係を、
    8≦N、かつW≦10、かつt<4
    としたことを特徴とするポリゴンスキャナ。
  3. 請求項1または2記載のポリゴンスキャナにおいて、
    前記光ビームの入射する副走査方向の径をD[mm]としたとき、前記ポリゴンミラーの厚さt[mm]との関係を、
    t≧D+1
    としたことを特徴とするポリゴンスキャナ。
  4. 請求項1,2または3記載のポリゴンスキャナにおいて、
    ポリゴンミラー部材は少なくともポリゴンミラー部と回転駆動用の磁石を固定する保持部を有することを特徴とするポリゴンスキャナ。
  5. 請求項4記載のポリゴンスキャナにおいて、
    ポリゴンミラー部の内接円径は回転駆動用の磁石を固定する保持部よりも大径であることを特徴とするポリゴンスキャナ。
  6. 光ビームを出射する光源と、該光源からの光ビームを偏向走査する光偏向器と、該光偏向器で偏向走査された光ビームを被走査面上に集光する走査光学系を備えた光走査装置において、
    前記光偏向器として、請求項1〜5のいずれか一つに記載のポリゴンスキャナを用いることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項6記載の光走査装置において、
    前記光ビームが入射する副走査方向の高さを調整する手段を有することを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項7記載の光走査装置において、
    前記高さ調整手段が、平面ミラーの移動調整であることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項7記載の光走査装置において、
    前記高さ調整手段が、副走査方向にパワーを有する結像素子の移動調整であることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項6〜9のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    前記走査光学系として、オーバフィルド型の走査光学系を用いて被走査面上に光ビームを集光することを特徴とする光走査装置。
  11. 光走査手段を用いて潜像担持体に光走査により潜像を形成し、前記潜像を現像手段の現像剤により可視化して所望の記録画像を得る画像形成装置において、
    前記光走査手段として、請求項6〜10のいずれか一つに記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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