JP2004218682A - 締結体及び遠隔操作リモコン及び電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被締結体からの締結体の取り外しを確実に行うことができる手段の提供を課題とする。
【解決手段】雌ねじ孔6に螺着させた状態での係り代の高さ寸法h1が、雄ねじ部5aの山5a1と谷5a2の間に形成される高さ寸法h2の半分以下である構成を採用した。
【選択図】 図3
【解決手段】雌ねじ孔6に螺着させた状態での係り代の高さ寸法h1が、雄ねじ部5aの山5a1と谷5a2の間に形成される高さ寸法h2の半分以下である構成を採用した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、締結体及び遠隔操作リモコン及び電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子装置、家電製品をはじめとする電化製品、機械製品等は、多くの部品から構成されており、ねじやリベットを始めとする多くの締結部品で組み立てられている。この種の締結部品としては、従来より、金属製のねじやナットが一般的に用いられており、人手や機械を用いて締結されている。
【0003】
ところで、最近の家電製品においては、環境保護の観点から、用済み後の廃棄処理をいかに行うかが問題となっている。そこで、これらの製品については、資源の有効利用を目的に再利用が行われるようになってきている。
大量生産された電化製品の部品をリサイクルして資源を有効利用するとともに、資源の浪費を抑制したり、有害な物質を取り出して安全に処理することで地球環境を保全することを目的として、廃棄された電化製品を分解してその素材毎に分別回収することがなされている。しかしながら、これら電化製品は、通常の使用状態では容易に分解できないように組み立てられているとともに部品点数が多いのが一般的であるため、その中からねじなどを探し出して分離、回収するには多くの人手と時間、すなわち分解コストを必要とする問題があった。
【0004】
そこで、特願2001−342305等に示されるように、締結体の材質として合金やポリマーなどの形状記憶材料を採用し、ある温度を境に形状を変化させてその締結力を解除可能にする技術など、様々な技術が開発されつつある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−5124号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような、締結力に温度依存性を持たせた締結体に関しては、基本的な提案こそなされているものの、その実用化にあたっては、さらなる検討が必要とされている。
すなわち、例えば図7(a),(b)に示すように、形状記憶材料からなる従来の締結体(以下、ねじ11と称する。)と、これが螺着される被締結体(以下、筐体12と称する。)では、その形状がJIS規格に沿った形状を採用しているため、温度変化を与えてその締結力を解除させた際に、思うようにねじ11が外れない場合がある。これは、ねじ11の雄ねじ11aのねじピッチ形状と、筐体12の雌ねじ12aのねじピッチ形状を、単純にJIS規格に合わせたためであり、このような深い山谷形状のねじ高さ寸法では、図7(b)に示すように、雄ねじ11aの山が扁平になりきれず、雌ねじ12aの山12a1に引っかかって外れない恐れがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被締結体からの締結体の取り外しを確実に行うことができる手段の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1に記載の締結体は、少なくとも雄ねじ部が形状記憶材料からなり、被締結体の雌ねじ部に螺着される締結体において、前記雌ねじ部に螺着させた状態での係り代が、前記雄ねじ部の山と谷の間に形成される高さ寸法の半分以下であることを特徴とする。
上記請求項1に記載の締結体によれば、雌ねじ部に螺着した状態において所定の温度変化を与えることで、雄ねじ部のねじ山の高さが低くなり、山と谷の間に形成される高さ寸法が小さくなる。このとき、螺着状態での変形前の雄ねじ部の形状が、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状に比較して、ねじ山が浅くなっているので、より、高さ寸法を小さくすることができる。
【0009】
請求項2に記載の締結体は、請求項1に記載の締結体において、前記被締結体に螺着させたときに該被締結体に当接するねじ頭の接触面に、凹凸が形成されていることを特徴とする。
上記請求項2に記載の締結体によれば、被締結体に螺着させた状態では、その凹凸が被締結体に当接するため、ねじ頭の接触面を平面形状にする場合に比較して、これらの間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0010】
請求項3に記載の締結体は、請求項1または請求項2に記載の締結体において、前記形状記憶材料として、形状記憶樹脂が用いられていることを特徴とする。上記請求項3に記載の締結体によれば、素材として合金を用いる場合に比較して、ポリウレタン系形状記憶ポリマーなどの形状記憶樹脂を用いた方が、形状回復特性に優れ、なおかつ、低コスト化することができる。
【0011】
請求項4に記載の遠隔操作リモコンは、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体が備えられていることを特徴とする。
上記請求項4に記載の遠隔操作リモコンによれば、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことができる。
【0012】
請求項5に記載の電子装置は、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体が備えられていることを特徴とする。
上記請求項5に記載の電子装置によれば、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことができる。
【0013】
請求項6に記載の電子装置は、形状記憶材料からなる雌ねじ部と、この雌ねじ部に螺着される締結体とを有する電子装置において、前記締結体の雄ねじ部が、前記雌ねじ部に螺着させた状態での係り代が、該雄ねじ部の山と谷の間に形成される高さ寸法の半分以下であることを特徴とする。
上記請求項6に記載の電子装置によれば、雌ねじ部に螺着した状態において所定の温度変化を与えることで、雄ねじ部のねじ山の高さが低くなり、山と谷の間に形成される高さ寸法が小さくなる。このとき、螺着状態での変形前の雄ねじ部の形状が、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状に比較して、雄ねじ部のねじ山が浅くなっているので、より、高さ寸法を小さくすることができる。
【0014】
請求項7に記載の電子装置は、請求項6に記載の電子装置において、前記締結体も、少なくとも前記雄ねじ部が形状記憶材料からなることを特徴とする。
上記請求項7に記載の電子装置によれば、電子装置に所定温度を与えると、雌ねじ部と雄ねじ部の双方が、それらのねじ山が低くなるように変形させることができる。
【0015】
請求項8に記載の電子装置は、請求項6または請求項7に記載の電子装置において、前記雌ねじ部に螺着させたときに該雌ねじ部の周囲の当接面に接するねじ頭の接触面に、凹凸が形成されていることを特徴とする。
上記請求項8に記載の電子装置によれば、雌ねじ部に螺着させた状態では、その凹凸が当接面に接するため、ねじ頭の接触面を平面形状にする場合に比較して、これらの間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0016】
請求項9に記載の電子装置は、請求項6から請求項8の何れかに記載の電子装置において、前記形状記憶材料として、形状記憶樹脂が用いられていることを特徴とする。
上記請求項9に記載の電子装置によれば、素材として合金を用いる場合に比較して、ポリウレタン系形状記憶ポリマーなどの形状記憶樹脂を用いた方が、形状回復特性に優れ、なおかつ、低コスト化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の締結体及び電子装置及び遠隔操作リモコンの一実施形態を、図面を参照しながら以下に説明するが、本発明がこれに限定解釈されるものでないことは勿論である。なお、本実施形態では、電子装置が遠隔操作リモコンである場合を例として説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の遠隔操作リモコン1(電子装置)は、プラスチック製のケース2a,2bからなる筐体2(被締結体)と、ケース2aに対して固定される電子基板3及び液晶基板4と、各部品間の固定を行う複数本のねじ5(締結体)とを備えて構成されている。本実施形態の遠隔操作リモコン1は、ねじ5が特に特徴的となっているので、以下、この特徴点を中心に説明を行う。
【0019】
図2に示すように、本実施形態のねじ5は、前記筐体2に一体に形成された雌ねじ孔6(雌ねじ部)に螺着するねじ山が形成された雄ねじ部5aと、該雄ねじ部5aに一体に形成されたねじ頭5bとを備えており、その素材として、例えばポリウレタン系形状記憶ポリマーなどの、形状記憶樹脂(形状記憶材料)が採用されている。
そして、このねじ5は、図3に示すように、雌ねじ孔6に螺着させた通常状態での係り代(ねじ5のねじ山と、雌ねじ孔6のねじ山との間の接触部分)の高さ寸法h1が、雄ねじ部5aの山5a1と谷5a2の間に形成される高さ寸法h2の半分以下となっている(すなわち、h1≦h2÷2。)。なお、雌ねじ孔6側は、従来通り、JIS規格に沿った雌ねじ形状を採用している。
【0020】
このねじ5を有する遠隔操作リモコン1によれば、各ねじ5が雌ねじ孔6に螺着した状態で、電気ヒータ、赤外線、マイクロ波、熱風炉などの加熱源を備えた加熱ブース(図示せず)内に、ベルトコンベアで送り込み、所定の温度変化を与える(例えば、室温状態から、80℃以上120℃以下に加熱する)ことで、図2(b)に示すように、雄ねじ部5aのねじ山の高さが低くなり、山5a1と谷5a2の間に形成される前記高さ寸法h2が小さくなる。すなわち、同図に示すように、前記係り代の高さ寸法h1が0となるように細く変形する。
このとき、図2(a)で示したように、螺着状態での変形前の雄ねじ部5aの形状が、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状に比較して、雄ねじ部5aのねじ山が浅くなっているので、より、変形後の高さ寸法h2を小さくすることができる。すなわち、雄ねじ部5aをより細く変形させることができる。
【0021】
さらに、このねじ5は、図2(a)及び図4に示すように、筐体2の雌ねじ孔6に螺着させたときに、この筐体2に当接するねじ頭5bの接触面に、放射状に形成された凹凸である菊座5b1が形成されている。この菊座5b1によれば、雌ねじ孔6に対してねじ5を螺着させた状態で、その凸部が筐体2の当接面に食いつくため、ねじ頭5bの接触面を平面形状にする場合に比較して、これらの間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0022】
以上説明の構成を有する本実施形態のねじ5によれば、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状よりも、変形後のねじ山の高さ寸法h2を低くすることができるので、雌ねじ孔6への係りを確実に外すことができる。したがって、雌ねじ孔6からのねじ5の取り外しを確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態のねじ5によれば、そのねじ頭5bの接触面に菊座5b1を形成したことにより、雌ねじ孔6に螺着させた状態での摩擦抵抗を大きくすることができるので、締結状態での緩みを防ぐことが可能となる。
【0023】
また、このねじ5を備えた遠隔操作リモコン1によれば、雌ねじ孔6からのねじ5の取り外しを確実に行うことができるので、容易に分解・リサイクルできる遠隔操作リモコンとすることが可能となる。
また、本実施形態のねじ5によれば、形状記憶材料として形状記憶樹脂を用いたことにより、優れた形状回復特性を得ることができるので、所定温度を与えて外す際のねじ5を、雌ねじ孔6aから確実に取り外すことが可能となる。
【0024】
なお、上記実施形態では、雌ねじ孔6が、JIS規格に沿った山谷形状を有する場合を例に説明したが、これに限らず、例えば図5(a),(b)に示すように、前記係り代の高さ寸法h1を確保した上で、平坦な谷部を有する雌ねじ孔6Aを採用しても良い。この場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができ、図5(a)の締結状態で所定温度に加熱することで、図5(b)の締結解除状態にすることが可能となる。
【0025】
また、上記実施形態では、ねじ5側のみに形状記憶樹脂を用いる場合を例に説明したが、これに限らず、雌ねじ孔6を有する筐体2側に形状記憶樹脂を用いるものとしても良い。この場合、筐体2の全体に形状記憶樹脂を用いるのではなく、雌ねじ孔6を有するスリーブ(図示せず)に形状記憶樹脂を用いて、筐体2に、この別部品であるスリーブを嵌め込んで雌ねじ孔6を形成することで、コストダウンが可能となる。
さらには、ねじ5及び筐体2の双方に形状記憶樹脂を採用するものとしても良い。この場合には、ねじ5の取外しをより確実にすることが可能となる。
【0026】
また、上記実施形態のねじ5は、遠隔操作リモコン1に限らず、その他の電子機器に適用しても良いことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の締結体によれば、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状よりも、変形後のねじ山の高さを低くすることができるので、雌ねじ部への係りを確実に外すことができる。したがって、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。
【0028】
また、請求項2に記載の締結体によれば、そのねじ頭の接触面に凹凸を形成したことにより、雌ねじ部に螺着させた状態での摩擦抵抗を大きくすることができるので、締結状態での緩みを防ぐことが可能となる。
【0029】
また、請求項3に記載の締結体によれば、形状記憶材料として形状記憶樹脂を用いたことにより、優れた形状回復特性を得ることができるので、所定温度を与えて外す際の締結体を、雌ねじ部から確実に取り外すことが可能となる。
【0030】
また、請求項4に記載の遠隔操作リモコンによれば、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体を備えているので、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。したがって容易に分解・リサイクルできる遠隔操作リモコンとすることが可能となる。
【0031】
また、請求項5に記載の電子装置によれば、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体を備えているので、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。したがって容易に分解・リサイクルできる電子装置とすることが可能となる。
【0032】
また、請求項6に記載の電子装置によれば、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状よりも、変形後のねじ山の高さを低くすることができるので、雌ねじ部への係りを確実に外すことができる。したがって、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。
【0033】
また、請求項7に記載の電子装置によれば、締結体にも形状記憶材料を採用することで、締結体を、雌ねじ部からより確実に取り外すことが可能となる。
【0034】
また、請求項8に記載の電子装置によれば、そのねじ頭の接触面に凹凸を形成したことにより、雌ねじ部に螺着させた状態での摩擦抵抗を大きくすることができるので、締結状態での緩みを防ぐことが可能となる。
【0035】
また、請求項9に記載の電子装置によれば、形状記憶材料として形状記憶樹脂を用いたことにより、優れた形状回復特性を得ることができるので、所定温度を与えて外す際の締結体を、雌ねじ部から確実に取り外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじを備えた遠隔操作リモコンの一例を示す図であって、その裏面側から見た分解斜視図である。
【図2】同ねじの一例を示す図であって、(a)が螺着状態、(b)が締結力解除状態を示す拡大図である。
【図3】同ねじの雄ねじ部と雌ねじ部の係り代部分を示す図であって、図2のA部拡大図である。
【図4】同ねじにおけるねじ頭の当接面を示す図であって、図2(a)のB−B矢視図である。
【図5】同ねじが螺着される雌ねじの変形例を示す図であって、(a)が螺着状態、(b)が締結力解除状態を示す拡大図である。
【図6】同ねじの雄ねじ部と雌ねじ部の係り代部分を示す図であって、図5のC部拡大図である。
【図7】従来のねじの一例を示す図であって、(a)が螺着状態、(b)が締結力解除状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1・・・遠隔操作リモコン、電子装置
2・・・筐体(被締結体)
5・・・ねじ(締結体)
5a・・・雄ねじ部
5b1・・・菊座(凹凸)
6,6A・・・雌ねじ孔(雌ねじ部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、締結体及び遠隔操作リモコン及び電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子装置、家電製品をはじめとする電化製品、機械製品等は、多くの部品から構成されており、ねじやリベットを始めとする多くの締結部品で組み立てられている。この種の締結部品としては、従来より、金属製のねじやナットが一般的に用いられており、人手や機械を用いて締結されている。
【0003】
ところで、最近の家電製品においては、環境保護の観点から、用済み後の廃棄処理をいかに行うかが問題となっている。そこで、これらの製品については、資源の有効利用を目的に再利用が行われるようになってきている。
大量生産された電化製品の部品をリサイクルして資源を有効利用するとともに、資源の浪費を抑制したり、有害な物質を取り出して安全に処理することで地球環境を保全することを目的として、廃棄された電化製品を分解してその素材毎に分別回収することがなされている。しかしながら、これら電化製品は、通常の使用状態では容易に分解できないように組み立てられているとともに部品点数が多いのが一般的であるため、その中からねじなどを探し出して分離、回収するには多くの人手と時間、すなわち分解コストを必要とする問題があった。
【0004】
そこで、特願2001−342305等に示されるように、締結体の材質として合金やポリマーなどの形状記憶材料を採用し、ある温度を境に形状を変化させてその締結力を解除可能にする技術など、様々な技術が開発されつつある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−5124号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような、締結力に温度依存性を持たせた締結体に関しては、基本的な提案こそなされているものの、その実用化にあたっては、さらなる検討が必要とされている。
すなわち、例えば図7(a),(b)に示すように、形状記憶材料からなる従来の締結体(以下、ねじ11と称する。)と、これが螺着される被締結体(以下、筐体12と称する。)では、その形状がJIS規格に沿った形状を採用しているため、温度変化を与えてその締結力を解除させた際に、思うようにねじ11が外れない場合がある。これは、ねじ11の雄ねじ11aのねじピッチ形状と、筐体12の雌ねじ12aのねじピッチ形状を、単純にJIS規格に合わせたためであり、このような深い山谷形状のねじ高さ寸法では、図7(b)に示すように、雄ねじ11aの山が扁平になりきれず、雌ねじ12aの山12a1に引っかかって外れない恐れがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被締結体からの締結体の取り外しを確実に行うことができる手段の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1に記載の締結体は、少なくとも雄ねじ部が形状記憶材料からなり、被締結体の雌ねじ部に螺着される締結体において、前記雌ねじ部に螺着させた状態での係り代が、前記雄ねじ部の山と谷の間に形成される高さ寸法の半分以下であることを特徴とする。
上記請求項1に記載の締結体によれば、雌ねじ部に螺着した状態において所定の温度変化を与えることで、雄ねじ部のねじ山の高さが低くなり、山と谷の間に形成される高さ寸法が小さくなる。このとき、螺着状態での変形前の雄ねじ部の形状が、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状に比較して、ねじ山が浅くなっているので、より、高さ寸法を小さくすることができる。
【0009】
請求項2に記載の締結体は、請求項1に記載の締結体において、前記被締結体に螺着させたときに該被締結体に当接するねじ頭の接触面に、凹凸が形成されていることを特徴とする。
上記請求項2に記載の締結体によれば、被締結体に螺着させた状態では、その凹凸が被締結体に当接するため、ねじ頭の接触面を平面形状にする場合に比較して、これらの間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0010】
請求項3に記載の締結体は、請求項1または請求項2に記載の締結体において、前記形状記憶材料として、形状記憶樹脂が用いられていることを特徴とする。上記請求項3に記載の締結体によれば、素材として合金を用いる場合に比較して、ポリウレタン系形状記憶ポリマーなどの形状記憶樹脂を用いた方が、形状回復特性に優れ、なおかつ、低コスト化することができる。
【0011】
請求項4に記載の遠隔操作リモコンは、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体が備えられていることを特徴とする。
上記請求項4に記載の遠隔操作リモコンによれば、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことができる。
【0012】
請求項5に記載の電子装置は、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体が備えられていることを特徴とする。
上記請求項5に記載の電子装置によれば、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことができる。
【0013】
請求項6に記載の電子装置は、形状記憶材料からなる雌ねじ部と、この雌ねじ部に螺着される締結体とを有する電子装置において、前記締結体の雄ねじ部が、前記雌ねじ部に螺着させた状態での係り代が、該雄ねじ部の山と谷の間に形成される高さ寸法の半分以下であることを特徴とする。
上記請求項6に記載の電子装置によれば、雌ねじ部に螺着した状態において所定の温度変化を与えることで、雄ねじ部のねじ山の高さが低くなり、山と谷の間に形成される高さ寸法が小さくなる。このとき、螺着状態での変形前の雄ねじ部の形状が、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状に比較して、雄ねじ部のねじ山が浅くなっているので、より、高さ寸法を小さくすることができる。
【0014】
請求項7に記載の電子装置は、請求項6に記載の電子装置において、前記締結体も、少なくとも前記雄ねじ部が形状記憶材料からなることを特徴とする。
上記請求項7に記載の電子装置によれば、電子装置に所定温度を与えると、雌ねじ部と雄ねじ部の双方が、それらのねじ山が低くなるように変形させることができる。
【0015】
請求項8に記載の電子装置は、請求項6または請求項7に記載の電子装置において、前記雌ねじ部に螺着させたときに該雌ねじ部の周囲の当接面に接するねじ頭の接触面に、凹凸が形成されていることを特徴とする。
上記請求項8に記載の電子装置によれば、雌ねじ部に螺着させた状態では、その凹凸が当接面に接するため、ねじ頭の接触面を平面形状にする場合に比較して、これらの間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0016】
請求項9に記載の電子装置は、請求項6から請求項8の何れかに記載の電子装置において、前記形状記憶材料として、形状記憶樹脂が用いられていることを特徴とする。
上記請求項9に記載の電子装置によれば、素材として合金を用いる場合に比較して、ポリウレタン系形状記憶ポリマーなどの形状記憶樹脂を用いた方が、形状回復特性に優れ、なおかつ、低コスト化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の締結体及び電子装置及び遠隔操作リモコンの一実施形態を、図面を参照しながら以下に説明するが、本発明がこれに限定解釈されるものでないことは勿論である。なお、本実施形態では、電子装置が遠隔操作リモコンである場合を例として説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の遠隔操作リモコン1(電子装置)は、プラスチック製のケース2a,2bからなる筐体2(被締結体)と、ケース2aに対して固定される電子基板3及び液晶基板4と、各部品間の固定を行う複数本のねじ5(締結体)とを備えて構成されている。本実施形態の遠隔操作リモコン1は、ねじ5が特に特徴的となっているので、以下、この特徴点を中心に説明を行う。
【0019】
図2に示すように、本実施形態のねじ5は、前記筐体2に一体に形成された雌ねじ孔6(雌ねじ部)に螺着するねじ山が形成された雄ねじ部5aと、該雄ねじ部5aに一体に形成されたねじ頭5bとを備えており、その素材として、例えばポリウレタン系形状記憶ポリマーなどの、形状記憶樹脂(形状記憶材料)が採用されている。
そして、このねじ5は、図3に示すように、雌ねじ孔6に螺着させた通常状態での係り代(ねじ5のねじ山と、雌ねじ孔6のねじ山との間の接触部分)の高さ寸法h1が、雄ねじ部5aの山5a1と谷5a2の間に形成される高さ寸法h2の半分以下となっている(すなわち、h1≦h2÷2。)。なお、雌ねじ孔6側は、従来通り、JIS規格に沿った雌ねじ形状を採用している。
【0020】
このねじ5を有する遠隔操作リモコン1によれば、各ねじ5が雌ねじ孔6に螺着した状態で、電気ヒータ、赤外線、マイクロ波、熱風炉などの加熱源を備えた加熱ブース(図示せず)内に、ベルトコンベアで送り込み、所定の温度変化を与える(例えば、室温状態から、80℃以上120℃以下に加熱する)ことで、図2(b)に示すように、雄ねじ部5aのねじ山の高さが低くなり、山5a1と谷5a2の間に形成される前記高さ寸法h2が小さくなる。すなわち、同図に示すように、前記係り代の高さ寸法h1が0となるように細く変形する。
このとき、図2(a)で示したように、螺着状態での変形前の雄ねじ部5aの形状が、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状に比較して、雄ねじ部5aのねじ山が浅くなっているので、より、変形後の高さ寸法h2を小さくすることができる。すなわち、雄ねじ部5aをより細く変形させることができる。
【0021】
さらに、このねじ5は、図2(a)及び図4に示すように、筐体2の雌ねじ孔6に螺着させたときに、この筐体2に当接するねじ頭5bの接触面に、放射状に形成された凹凸である菊座5b1が形成されている。この菊座5b1によれば、雌ねじ孔6に対してねじ5を螺着させた状態で、その凸部が筐体2の当接面に食いつくため、ねじ頭5bの接触面を平面形状にする場合に比較して、これらの間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0022】
以上説明の構成を有する本実施形態のねじ5によれば、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状よりも、変形後のねじ山の高さ寸法h2を低くすることができるので、雌ねじ孔6への係りを確実に外すことができる。したがって、雌ねじ孔6からのねじ5の取り外しを確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態のねじ5によれば、そのねじ頭5bの接触面に菊座5b1を形成したことにより、雌ねじ孔6に螺着させた状態での摩擦抵抗を大きくすることができるので、締結状態での緩みを防ぐことが可能となる。
【0023】
また、このねじ5を備えた遠隔操作リモコン1によれば、雌ねじ孔6からのねじ5の取り外しを確実に行うことができるので、容易に分解・リサイクルできる遠隔操作リモコンとすることが可能となる。
また、本実施形態のねじ5によれば、形状記憶材料として形状記憶樹脂を用いたことにより、優れた形状回復特性を得ることができるので、所定温度を与えて外す際のねじ5を、雌ねじ孔6aから確実に取り外すことが可能となる。
【0024】
なお、上記実施形態では、雌ねじ孔6が、JIS規格に沿った山谷形状を有する場合を例に説明したが、これに限らず、例えば図5(a),(b)に示すように、前記係り代の高さ寸法h1を確保した上で、平坦な谷部を有する雌ねじ孔6Aを採用しても良い。この場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができ、図5(a)の締結状態で所定温度に加熱することで、図5(b)の締結解除状態にすることが可能となる。
【0025】
また、上記実施形態では、ねじ5側のみに形状記憶樹脂を用いる場合を例に説明したが、これに限らず、雌ねじ孔6を有する筐体2側に形状記憶樹脂を用いるものとしても良い。この場合、筐体2の全体に形状記憶樹脂を用いるのではなく、雌ねじ孔6を有するスリーブ(図示せず)に形状記憶樹脂を用いて、筐体2に、この別部品であるスリーブを嵌め込んで雌ねじ孔6を形成することで、コストダウンが可能となる。
さらには、ねじ5及び筐体2の双方に形状記憶樹脂を採用するものとしても良い。この場合には、ねじ5の取外しをより確実にすることが可能となる。
【0026】
また、上記実施形態のねじ5は、遠隔操作リモコン1に限らず、その他の電子機器に適用しても良いことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の締結体によれば、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状よりも、変形後のねじ山の高さを低くすることができるので、雌ねじ部への係りを確実に外すことができる。したがって、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。
【0028】
また、請求項2に記載の締結体によれば、そのねじ頭の接触面に凹凸を形成したことにより、雌ねじ部に螺着させた状態での摩擦抵抗を大きくすることができるので、締結状態での緩みを防ぐことが可能となる。
【0029】
また、請求項3に記載の締結体によれば、形状記憶材料として形状記憶樹脂を用いたことにより、優れた形状回復特性を得ることができるので、所定温度を与えて外す際の締結体を、雌ねじ部から確実に取り外すことが可能となる。
【0030】
また、請求項4に記載の遠隔操作リモコンによれば、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体を備えているので、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。したがって容易に分解・リサイクルできる遠隔操作リモコンとすることが可能となる。
【0031】
また、請求項5に記載の電子装置によれば、請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体を備えているので、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。したがって容易に分解・リサイクルできる電子装置とすることが可能となる。
【0032】
また、請求項6に記載の電子装置によれば、従来構造のJIS規格に沿った雄ねじ形状よりも、変形後のねじ山の高さを低くすることができるので、雌ねじ部への係りを確実に外すことができる。したがって、雌ねじ部からの締結体の取り外しを確実に行うことが可能となる。
【0033】
また、請求項7に記載の電子装置によれば、締結体にも形状記憶材料を採用することで、締結体を、雌ねじ部からより確実に取り外すことが可能となる。
【0034】
また、請求項8に記載の電子装置によれば、そのねじ頭の接触面に凹凸を形成したことにより、雌ねじ部に螺着させた状態での摩擦抵抗を大きくすることができるので、締結状態での緩みを防ぐことが可能となる。
【0035】
また、請求項9に記載の電子装置によれば、形状記憶材料として形状記憶樹脂を用いたことにより、優れた形状回復特性を得ることができるので、所定温度を与えて外す際の締結体を、雌ねじ部から確実に取り外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじを備えた遠隔操作リモコンの一例を示す図であって、その裏面側から見た分解斜視図である。
【図2】同ねじの一例を示す図であって、(a)が螺着状態、(b)が締結力解除状態を示す拡大図である。
【図3】同ねじの雄ねじ部と雌ねじ部の係り代部分を示す図であって、図2のA部拡大図である。
【図4】同ねじにおけるねじ頭の当接面を示す図であって、図2(a)のB−B矢視図である。
【図5】同ねじが螺着される雌ねじの変形例を示す図であって、(a)が螺着状態、(b)が締結力解除状態を示す拡大図である。
【図6】同ねじの雄ねじ部と雌ねじ部の係り代部分を示す図であって、図5のC部拡大図である。
【図7】従来のねじの一例を示す図であって、(a)が螺着状態、(b)が締結力解除状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1・・・遠隔操作リモコン、電子装置
2・・・筐体(被締結体)
5・・・ねじ(締結体)
5a・・・雄ねじ部
5b1・・・菊座(凹凸)
6,6A・・・雌ねじ孔(雌ねじ部)
Claims (9)
- 少なくとも雄ねじ部が形状記憶材料からなり、被締結体の雌ねじ部に螺着される締結体において、
前記雌ねじ部に螺着させた状態での係り代が、前記雄ねじ部の山と谷の間に形成される高さ寸法の半分以下であることを特徴とする締結体。 - 請求項1に記載の締結体において、
前記被締結体に螺着させたときに該被締結体に当接するねじ頭の接触面に、凹凸が形成されていることを特徴とする締結体。 - 請求項1または請求項2に記載の締結体において、
前記形状記憶材料として、形状記憶樹脂が用いられていることを特徴とする締結体。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体が備えられていることを特徴とする遠隔操作リモコン。
- 請求項1から請求項3の何れかに記載の締結体が備えられていることを特徴とする電子装置。
- 形状記憶材料からなる雌ねじ部と、この雌ねじ部に螺着される締結体とを有する電子装置において、
前記締結体の雄ねじ部は、前記雌ねじ部に螺着させた状態での係り代が、該雄ねじ部の山と谷の間に形成される高さ寸法の半分以下であることを特徴とする電子装置。 - 請求項6に記載の電子装置において、
前記締結体も、少なくとも前記雄ねじ部が形状記憶材料からなることを特徴とする電子装置。 - 請求項6または請求項7に記載の電子装置において、
前記雌ねじ部に螺着させたときに該雌ねじ部の周囲の当接面に接するねじ頭の接触面に、凹凸が形成されていることを特徴とする電子装置。 - 請求項6から請求項8の何れかに記載の電子装置において、
前記形状記憶材料として、形状記憶樹脂が用いられていることを特徴とする電子装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006336709A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Sumitomo Kinzoku Kozan Siporex Kk | パネル留め金具 |
TWI490418B (zh) * | 2011-09-28 | 2015-07-01 | 蘋果公司 | 浮動扣件 |
CN109973497A (zh) * | 2019-04-17 | 2019-07-05 | 广东香山衡器集团股份有限公司 | 紧固组件、电子设备壳体以及电子设备 |
-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003004362A patent/JP2004218682A/ja active Pending
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