JP2004217583A - 痩身用皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、全身もしくは局所の脂肪組織の減少を促進することによる肥満体質の改善、または同組織の増大を防止することによる肥満の抑制もしくは防止に有効な痩身用皮膚皮膚外用剤に関する。
【解決の手段】トルマリンと脂質分解促進成分とを配合する痩身用皮膚外用剤。
【選択図】 なし
【解決の手段】トルマリンと脂質分解促進成分とを配合する痩身用皮膚外用剤。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明はトルマリンおよび脂質分解促進剤を用いた痩身用皮膚外用剤に関する。
【従来の技術】
【0003】従来、顔や体の余分な脂肪を減らし、引き締まった体を保つために、各種運動や食事制限に加え、体内の新陳代謝を促すようなマッサージ用ジェル、クリーム等の化粧料を用いることが知られている。このような化粧料には、脂肪を構成している脂肪細胞の脂質分解を促進し、痩身効果を有しめることを目的としてカフェインのような脂質分解促進剤が配合されている。脂肪分解を促す物質としてはカフェインの他、植物抽出液として、茶抽出物、コラ抽出物等が知られているが、いずれも充分な効果を有するものではなく、より一層効果の高い痩身用皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、優れた痩身効果を与える皮膚外用剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、優れた痩身効果を与える手段はないかと鋭意研究した結果、トルマリンと脂質分解促進効果を有する成分を組み合わせると効果がさらに高まることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、トルマリンと脂質分解促進成分よりなることを特徴とする痩身用皮膚外用剤である。
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においてトルマリンとは3配位のホウ素を持つシクロケイ酸塩鉱物(SiO44面体の頂点共有による(SiO3)36員環陰イオンを持つ鉱物)である。化学組成の一般式は、WX3B3Al3(Al2SO9)3(O,OH,F)4、ただし、W=Na,Ca,X=Al,Fe3+,Li,Mg,Mn2+である。主なトルマリンとしては、ドラバイト(W=Na,X=Mg)、ショール(W=Na,X=Fe,Mn)、ウバイト(W=Ca,X=Mg)や、エルバイト(W=Na,X=Li)である。トルマリンは六方晶系副3方錐晶族に結晶し、3方柱面の柱状結晶をとり、異極像を示す。トルマリンの硬度はモース硬度計で7から7.5程度で、密度は2.9〜3.3g/cm3である。本発明に用いるトルマリンとしては、特に種類を限定しない。また、硬度や比重等の各物性に関わらず用いることができる。従来、化粧品の一部にトルマリンを混入させたものがある。このトルマリンはマイナスイオン、つまりヒドロキシルイオン(H302)を発生するが、このマイナスイオンは人体の皮膚の表面から浸透して弱った細胞の活性化,自然治癒力の増強,血液の浄化作用,酸性血液の中和,抗菌作用等の健康上有効な効果を成すことが知られている。これらの効果を応用して血行促進効果目的に外用剤に配合したものや(例えば特許文献1)、入浴剤に配合したもの(例えば特許文献2)、紫外線吸収促進効果目的に外用剤に配合したもの(例えば特許文献3)が挙げられるが、痩身用外用剤に対してはトルマリンを使用したものがなかった。
【0006】
【特許文献1】特開平10−310528
【特許文献2】特開平11−89906
【特許文献3】特開2000−44925
【0007】本発明に用いられる脂質分解促進成分について説明する。
1度蓄積した脂肪細胞を無くすのは難しく、脂肪細胞をなるべく小さくすることが早道である。そのためには脂肪中の油滴を分解することが必要である。油滴は蛋白質と同じように酵素(ホスホリパーゼC)によって分解される。しかしながら油滴は水をはじくリン脂質の膜に覆われ、油滴周辺の小包体という水の固まりの中にいる酵素は近づくことが出来ない。一方、そこで運動することにより交感神経を活発にすることで脂肪分解ホルモンが分泌される。ホルモンはリン脂質の膜を取り除き、酵素と油滴の両方の存在下で分解が始まる。そこでこのホルモンと同様の働きをもつ物質を見つけることが必要である。このような効果を有する成分を脂質分解促進成分とする。
【0008】脂質分解成分はその効果があれば特に限定されないが、より好ましくは、ゲンノショウコ、シャクヤク、センブリ、タイム、ユッカ、ジャスミン、サンシシ、リュウタン、ジュウヤク、レンギョウ、ボタンピ、キョウニン、トウニン、ブクリョウ、キキョウ、ケイカイ、ケイシ、チョレイ、ビャクジュツ、ジオウ、センキュウ、タイソウ、トウキ、バクモンドウ、ハッカ、タクシャ、ボウフウ、サンシュユ、ウイキョウ、ラウァンドゥラ、アングスティフォリア、ラベンダー、ラウァンドゥラ・アングスティフォリア・ピレナイカ、スパイク・ラベンダー、ラバンジンウイキョウ、イタリアウイキョウ、ローズマリー、サイコ、茶、カカオ、ホップ、シソ、サルビア、コラ、コフィア、海藻、クロレラ、ツボクサ、ショウブ、ハマビシ科(Zygophyllaceae)ラレア属(Larrea)から選ばれる植物抽出物、カフェイン、コレウスホルスコリ、L−カルニチン、イノシット、デキストラン硫酸塩である。
【0009】各植物抽出物の抽出部位は特に限定されない。花、茎、果実、種子、根、全草等が用いられる。抽出方法は特に限定されるものではなく、例えば水、アルコール等の親水性有機溶剤、あるいはそれらの混合液、またはグリセリン、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、あるいは水と多価アルコールとの混合液により抽出される。
【0010】本発明に用いられるセンブリ抽出物は、センブリ(Swertia japonica Makino)より得ることが出来る。センブリは苦味健胃薬として、消化不良や食欲不振に用いられている。
【0011】本発明に用いられるハッカ抽出物は、ハッカ(Mentha arvensis L.var.piperascens Malinv.ex Holmes)より得ることが出来る。
【0012】本発明で用いられるローズマリー抽出物はローズマリー(Rosmarinus officinalis L.)より得ることが出来る。
【0013】本発明に述べるハマビシ科(Zygophyllaceae)ラレア属(Larrea)植物は、米国南部から中米にかけて見られる常緑の小低木で、開花期には黄色の花を咲かせる。また、クレオソート樹(Creosote Bush)あるいは Desert Shrubとも称され、その葉や小枝を煎じたものはチャパラ茶(chapparal)として知られる。このラレア属(Larrea)植物には、Larrea tridentata,L. divaricata,L. mexicanaなどが知られ、このうち特に好ましいものは、メキシコにおいて生薬 Gobernadoraとして重用されている Larrea tridentataである。
【0014】本発明で用いられる海藻抽出物は褐藻類、紅藻類、緑藻類の全藻より得ることが出来る。
【0015】本発明に用いられるサイコ抽出物は、ミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.var.komarowi Koso−Pol)等より得ることが出来る。
【0016】茶抽出物は、緑茶、烏龍茶等からより得ることが出来る。
【0017】ショウブ抽出物はショウブ(Acorus)属に属する植物、ショウブ(Acorus calamus L.) より得ることが出来る。
【0018】ツボクサ抽出物は、ツボクサ(Centella asiatica L.) より得ることが出来る。
【0019】本発明で用いられるカフェインは、合成または茶葉等の植物から実質的に単離されたものを使用することができる。
【0020】皮膚外用剤中ヘの配合量は、トルマリンは0.001〜30.0重量%、好ましくは0.01〜20.0重量%である。
脂肪分解促進物は、乾燥物換算で0.001〜30.0重量%、好ましくは0.01〜20.0重量%である。
【0021】本発明の皮膚外用剤および化粧料には、上記成分の他に医薬品や化粧品の各種製剤において使用されている界面活性剤、油性成分、保湿剤、高分子化合物、紫外線吸収剤、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、ビタミン類、色素、香料等を配合することができる。
【0022】本発明の皮膚外用剤および化粧料には、更に例えば下記の成分を配合することができるが、その成分もこれらに限定されるものではない。
(a)色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表IおよびIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
(b)ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
(c)その他;殺菌剤、防腐剤、L−メントールなどその他製剤上必要な成分等。
【0023】本発明の痩身用皮膚外用剤の剤型は特に限定されるものではなく、皮膚塗布用、浴用、洗浄用等のクリーム、乳液、ジェル、スティック、シート、パップ、軟膏、オイル、ワックス、ゾル、ゲル、パウダー、スプレー、液体、顆粒等とすることができる。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、配合量は特に指定がない限り質量%で示す。
【0025】痩身用皮膚外用剤の効果試験
さらに、この発明にかかる皮膚外用剤を用いて、実際に使用した場合の効果について検討を行った。
【0026】表1記載の実施例1から10および比較例1から12の化粧水を用いて効果試験を実施した。
【0027】
【表1】
【0028】ヒトによる効果試験[評価方法]20〜40代女性20人ずつに前記実施例1から10および比較例1から12の処方の化粧水を全身に朝晩塗布してもらい、1ヵ月連用してもらった。連用前後の体重および体脂肪率(体全体に対する脂肪の割合)について生体インピーダンス測定を原理とする測定器(体重計付き体脂肪計、タニタ社製)により測定した。使用前、使用後の体重および体脂肪率の平均値を求めた。また、使用後の実感についてアンケートをおこなった。その結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】上記の結果より明らかなように、本発明品である実施例1から10を用いた場合は、使用前に比べて体重及び体脂肪率の減少は顕著であった。比較例1から12ではほとんど減少がみられなかった。さらに実施例においては、痩身効果があるもしくはやや効果をあると感じた人が多く、実際に痩身効果が実感できるものとなっていることがわかる。尚、本発明品を使用して皮膚刺激等を訴える者はいなかった。
以下に、様々な剤型の本発明による痩身皮膚外用剤について説明する。
【0031】(1)処方例1(化粧水)
【表3】
【0032】
〔製法〕前記原料を精製水に加え均一に混合する。
【0033】(2)処方例2(化粧用クリーム)
【表4】
【0034】
〔製法〕前記水相の原料を混合し、加熱して70℃に保ち水相部とする。一方、油相の原料を混合し、加熱溶解して70℃として油相部とする。この油相部を前述の水相部に加えて予備乳化を行ない、ホモミキサーにて均一に乳化し、30℃まで冷却し化粧用クリームを得る。
【0035】(3)処方例3(化粧用乳液)
【表5】
【0036】
〔製法〕前記水相の原料を混合し、加熱して70℃に保ち水相部とする。一方、他の原料を混合し、加熱溶解して70℃として油相部とする。この油相部を前述の水相部に加えて乳化し、30℃まで冷却し化粧用乳液を得る。
【0037】(4)処方例4(パック剤)
【表6】
【0038】
〔製法〕水相の原料を混合し、均一にする。さらに他の原料を混合し、均一になるまで攪拌してパック剤を得る。
【0039】(5)処方例5(クリーム状ファンデーション)
【表7】
【0040】
〔製法〕油相の一部と粉体を3本ロールミルにかけた後、残りの油相を加え加熱溶解させ、80℃に保つ。次に、加熱溶解した水相を徐々に加えて80℃で乳化し、これを攪拌しながら室温まで冷却して、クリーム状ファンデーションを得る。
【0041】
【発明の効果】以上記載したように、本発明が、全身もしくは局所の脂肪組織を減少させ、肥満の抑制または防止、肥満体質の改善に有効な痩身用皮膚外用剤を提供できることは明らかである。
【産業上の利用分野】
【0002】本発明はトルマリンおよび脂質分解促進剤を用いた痩身用皮膚外用剤に関する。
【従来の技術】
【0003】従来、顔や体の余分な脂肪を減らし、引き締まった体を保つために、各種運動や食事制限に加え、体内の新陳代謝を促すようなマッサージ用ジェル、クリーム等の化粧料を用いることが知られている。このような化粧料には、脂肪を構成している脂肪細胞の脂質分解を促進し、痩身効果を有しめることを目的としてカフェインのような脂質分解促進剤が配合されている。脂肪分解を促す物質としてはカフェインの他、植物抽出液として、茶抽出物、コラ抽出物等が知られているが、いずれも充分な効果を有するものではなく、より一層効果の高い痩身用皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、優れた痩身効果を与える皮膚外用剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、優れた痩身効果を与える手段はないかと鋭意研究した結果、トルマリンと脂質分解促進効果を有する成分を組み合わせると効果がさらに高まることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、トルマリンと脂質分解促進成分よりなることを特徴とする痩身用皮膚外用剤である。
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においてトルマリンとは3配位のホウ素を持つシクロケイ酸塩鉱物(SiO44面体の頂点共有による(SiO3)36員環陰イオンを持つ鉱物)である。化学組成の一般式は、WX3B3Al3(Al2SO9)3(O,OH,F)4、ただし、W=Na,Ca,X=Al,Fe3+,Li,Mg,Mn2+である。主なトルマリンとしては、ドラバイト(W=Na,X=Mg)、ショール(W=Na,X=Fe,Mn)、ウバイト(W=Ca,X=Mg)や、エルバイト(W=Na,X=Li)である。トルマリンは六方晶系副3方錐晶族に結晶し、3方柱面の柱状結晶をとり、異極像を示す。トルマリンの硬度はモース硬度計で7から7.5程度で、密度は2.9〜3.3g/cm3である。本発明に用いるトルマリンとしては、特に種類を限定しない。また、硬度や比重等の各物性に関わらず用いることができる。従来、化粧品の一部にトルマリンを混入させたものがある。このトルマリンはマイナスイオン、つまりヒドロキシルイオン(H302)を発生するが、このマイナスイオンは人体の皮膚の表面から浸透して弱った細胞の活性化,自然治癒力の増強,血液の浄化作用,酸性血液の中和,抗菌作用等の健康上有効な効果を成すことが知られている。これらの効果を応用して血行促進効果目的に外用剤に配合したものや(例えば特許文献1)、入浴剤に配合したもの(例えば特許文献2)、紫外線吸収促進効果目的に外用剤に配合したもの(例えば特許文献3)が挙げられるが、痩身用外用剤に対してはトルマリンを使用したものがなかった。
【0006】
【特許文献1】特開平10−310528
【特許文献2】特開平11−89906
【特許文献3】特開2000−44925
【0007】本発明に用いられる脂質分解促進成分について説明する。
1度蓄積した脂肪細胞を無くすのは難しく、脂肪細胞をなるべく小さくすることが早道である。そのためには脂肪中の油滴を分解することが必要である。油滴は蛋白質と同じように酵素(ホスホリパーゼC)によって分解される。しかしながら油滴は水をはじくリン脂質の膜に覆われ、油滴周辺の小包体という水の固まりの中にいる酵素は近づくことが出来ない。一方、そこで運動することにより交感神経を活発にすることで脂肪分解ホルモンが分泌される。ホルモンはリン脂質の膜を取り除き、酵素と油滴の両方の存在下で分解が始まる。そこでこのホルモンと同様の働きをもつ物質を見つけることが必要である。このような効果を有する成分を脂質分解促進成分とする。
【0008】脂質分解成分はその効果があれば特に限定されないが、より好ましくは、ゲンノショウコ、シャクヤク、センブリ、タイム、ユッカ、ジャスミン、サンシシ、リュウタン、ジュウヤク、レンギョウ、ボタンピ、キョウニン、トウニン、ブクリョウ、キキョウ、ケイカイ、ケイシ、チョレイ、ビャクジュツ、ジオウ、センキュウ、タイソウ、トウキ、バクモンドウ、ハッカ、タクシャ、ボウフウ、サンシュユ、ウイキョウ、ラウァンドゥラ、アングスティフォリア、ラベンダー、ラウァンドゥラ・アングスティフォリア・ピレナイカ、スパイク・ラベンダー、ラバンジンウイキョウ、イタリアウイキョウ、ローズマリー、サイコ、茶、カカオ、ホップ、シソ、サルビア、コラ、コフィア、海藻、クロレラ、ツボクサ、ショウブ、ハマビシ科(Zygophyllaceae)ラレア属(Larrea)から選ばれる植物抽出物、カフェイン、コレウスホルスコリ、L−カルニチン、イノシット、デキストラン硫酸塩である。
【0009】各植物抽出物の抽出部位は特に限定されない。花、茎、果実、種子、根、全草等が用いられる。抽出方法は特に限定されるものではなく、例えば水、アルコール等の親水性有機溶剤、あるいはそれらの混合液、またはグリセリン、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、あるいは水と多価アルコールとの混合液により抽出される。
【0010】本発明に用いられるセンブリ抽出物は、センブリ(Swertia japonica Makino)より得ることが出来る。センブリは苦味健胃薬として、消化不良や食欲不振に用いられている。
【0011】本発明に用いられるハッカ抽出物は、ハッカ(Mentha arvensis L.var.piperascens Malinv.ex Holmes)より得ることが出来る。
【0012】本発明で用いられるローズマリー抽出物はローズマリー(Rosmarinus officinalis L.)より得ることが出来る。
【0013】本発明に述べるハマビシ科(Zygophyllaceae)ラレア属(Larrea)植物は、米国南部から中米にかけて見られる常緑の小低木で、開花期には黄色の花を咲かせる。また、クレオソート樹(Creosote Bush)あるいは Desert Shrubとも称され、その葉や小枝を煎じたものはチャパラ茶(chapparal)として知られる。このラレア属(Larrea)植物には、Larrea tridentata,L. divaricata,L. mexicanaなどが知られ、このうち特に好ましいものは、メキシコにおいて生薬 Gobernadoraとして重用されている Larrea tridentataである。
【0014】本発明で用いられる海藻抽出物は褐藻類、紅藻類、緑藻類の全藻より得ることが出来る。
【0015】本発明に用いられるサイコ抽出物は、ミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.var.komarowi Koso−Pol)等より得ることが出来る。
【0016】茶抽出物は、緑茶、烏龍茶等からより得ることが出来る。
【0017】ショウブ抽出物はショウブ(Acorus)属に属する植物、ショウブ(Acorus calamus L.) より得ることが出来る。
【0018】ツボクサ抽出物は、ツボクサ(Centella asiatica L.) より得ることが出来る。
【0019】本発明で用いられるカフェインは、合成または茶葉等の植物から実質的に単離されたものを使用することができる。
【0020】皮膚外用剤中ヘの配合量は、トルマリンは0.001〜30.0重量%、好ましくは0.01〜20.0重量%である。
脂肪分解促進物は、乾燥物換算で0.001〜30.0重量%、好ましくは0.01〜20.0重量%である。
【0021】本発明の皮膚外用剤および化粧料には、上記成分の他に医薬品や化粧品の各種製剤において使用されている界面活性剤、油性成分、保湿剤、高分子化合物、紫外線吸収剤、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、ビタミン類、色素、香料等を配合することができる。
【0022】本発明の皮膚外用剤および化粧料には、更に例えば下記の成分を配合することができるが、その成分もこれらに限定されるものではない。
(a)色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表IおよびIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
(b)ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
(c)その他;殺菌剤、防腐剤、L−メントールなどその他製剤上必要な成分等。
【0023】本発明の痩身用皮膚外用剤の剤型は特に限定されるものではなく、皮膚塗布用、浴用、洗浄用等のクリーム、乳液、ジェル、スティック、シート、パップ、軟膏、オイル、ワックス、ゾル、ゲル、パウダー、スプレー、液体、顆粒等とすることができる。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、配合量は特に指定がない限り質量%で示す。
【0025】痩身用皮膚外用剤の効果試験
さらに、この発明にかかる皮膚外用剤を用いて、実際に使用した場合の効果について検討を行った。
【0026】表1記載の実施例1から10および比較例1から12の化粧水を用いて効果試験を実施した。
【0027】
【表1】
【0028】ヒトによる効果試験[評価方法]20〜40代女性20人ずつに前記実施例1から10および比較例1から12の処方の化粧水を全身に朝晩塗布してもらい、1ヵ月連用してもらった。連用前後の体重および体脂肪率(体全体に対する脂肪の割合)について生体インピーダンス測定を原理とする測定器(体重計付き体脂肪計、タニタ社製)により測定した。使用前、使用後の体重および体脂肪率の平均値を求めた。また、使用後の実感についてアンケートをおこなった。その結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】上記の結果より明らかなように、本発明品である実施例1から10を用いた場合は、使用前に比べて体重及び体脂肪率の減少は顕著であった。比較例1から12ではほとんど減少がみられなかった。さらに実施例においては、痩身効果があるもしくはやや効果をあると感じた人が多く、実際に痩身効果が実感できるものとなっていることがわかる。尚、本発明品を使用して皮膚刺激等を訴える者はいなかった。
以下に、様々な剤型の本発明による痩身皮膚外用剤について説明する。
【0031】(1)処方例1(化粧水)
【表3】
【0032】
〔製法〕前記原料を精製水に加え均一に混合する。
【0033】(2)処方例2(化粧用クリーム)
【表4】
【0034】
〔製法〕前記水相の原料を混合し、加熱して70℃に保ち水相部とする。一方、油相の原料を混合し、加熱溶解して70℃として油相部とする。この油相部を前述の水相部に加えて予備乳化を行ない、ホモミキサーにて均一に乳化し、30℃まで冷却し化粧用クリームを得る。
【0035】(3)処方例3(化粧用乳液)
【表5】
【0036】
〔製法〕前記水相の原料を混合し、加熱して70℃に保ち水相部とする。一方、他の原料を混合し、加熱溶解して70℃として油相部とする。この油相部を前述の水相部に加えて乳化し、30℃まで冷却し化粧用乳液を得る。
【0037】(4)処方例4(パック剤)
【表6】
【0038】
〔製法〕水相の原料を混合し、均一にする。さらに他の原料を混合し、均一になるまで攪拌してパック剤を得る。
【0039】(5)処方例5(クリーム状ファンデーション)
【表7】
【0040】
〔製法〕油相の一部と粉体を3本ロールミルにかけた後、残りの油相を加え加熱溶解させ、80℃に保つ。次に、加熱溶解した水相を徐々に加えて80℃で乳化し、これを攪拌しながら室温まで冷却して、クリーム状ファンデーションを得る。
【0041】
【発明の効果】以上記載したように、本発明が、全身もしくは局所の脂肪組織を減少させ、肥満の抑制または防止、肥満体質の改善に有効な痩身用皮膚外用剤を提供できることは明らかである。
Claims (4)
- トルマリンと脂質分解促進成分とを配合する痩身用皮膚外用剤。
- 脂質分解促進物が、ゲンノショウコ、シャクヤク、センブリ、タイム、ユッカ、ジャスミン、サンシシ、リュウタン、ジュウヤク、レンギョウ、ボタンピ、キョウニン、トウニン、ブクリョウ、キキョウ、ケイカイ、ケイシ、チョレイ、ビャクジュツ、ジオウ、センキュウ、タイソウ、トウキ、バクモンドウ、ハッカ、タクシャ、ボウフウ、サンシュユ、ウイキョウ、ラウァンドゥラ、アングスティフォリア、ラベンダー、ラウァンドゥラ・アングスティフォリア・ピレナイカ、スパイク・ラベンダー、ラバンジンウイキョウ、イタリアウイキョウ、ローズマリー、サイコ、茶、カカオ、ホップ、シソ、サルビア、コラ、コフィア、海藻、クロレラ、ツボクサ、ショウブ、ハマビシ科(Zygophyllaceae)ラレア属(Larrea)に属する植物から選ばれる植物抽出物、カフェイン、コレウスホルスコリ、L−カルニチン、イノシット、デキストラン硫酸塩の中から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする請求項1記載の痩身用皮膚外用剤。
- トルマリンと脂質分解促進成分とを配合する痩身用化粧料。
- 脂質分解促進物が、ゲンノショウコ、シャクヤク、センブリ、タイム、ユッカ、ジャスミン、サンシシ、リュウタン、ジュウヤク、レンギョウ、ボタンピ、キョウニン、トウニン、ブクリョウ、キキョウ、ケイカイ、ケイシ、チョレイ、ビャクジュツ、ジオウ、センキュウ、タイソウ、トウキ、バクモンドウ、ハッカ、タクシャ、ボウフウ、サンシュユ、ウイキョウ、ラウァンドゥラ、アングスティフォリア、ラベンダー、ラウァンドゥラ・アングスティフォリア・ピレナイカ、スパイク・ラベンダー、ラバンジンウイキョウ、イタリアウイキョウ、ローズマリー、サイコ、茶、カカオ、ホップ、シソ、サルビア、コラ、コフィア、海藻、クロレラ、ツボクサ、ショウブ、ハマビシ科(Zygophyllaceae)ラレア属(Larrea)に属する植物から選ばれる植物抽出物、カフェイン、コレウスホルスコリ、L−カルニチン、イノシット、デキストラン硫酸塩の中から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする請求項3記載の痩身用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008040A JP2004217583A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 痩身用皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003008040A JP2004217583A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 痩身用皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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