JP2004217575A - (メタ)アクリル酸エステルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】R1で反応液に含まれる水分量をC1に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルとし、C2に含まれる水分量を、R2に使用するまでの期間、スズ原子1モルに対して0.02〜5モルとし、R2で反応液に含まれる水分量をC2に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルにする。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スズ化合物を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとモノアルコールとをエステル交換反応させて(メタ)アクリル酸エステルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1には、ジアルキル錫オキシド、ジアルキル錫ジアルコキシド、ジアルキル錫ジエステル、ジスタノキサンをエステル交換反応触媒として(メタ)アクリル酸アルキルエステルとメチルシクロヘキサノールとのエステル交換反応を行うことが記載されている。また、原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとメチルシクロヘキサノールの混合物を乾燥して水分を除去した後に触媒を導入して反応を開始することも記載されている。しかしながら、特許文献1にはスズ化合物を再使用することは記載されていない。
【0003】
一方、特許文献2には、ジスタノキサン化合物をエステル交換反応触媒としてアクリル酸エステルとアルカンジオールとのエステル交換によりヒドロキシアルキルアクリレートを製造することが記載されている。また、反応終了後の反応液は液液抽出工程で水と非水溶性有機溶媒と接触させること、抽出操作で得られる触媒を含む有機相を触媒として再使用できることが記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−179619号公報
【0005】
【特許文献2】特開2000−159727号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の方法では、反応毎にスズを含む使用済み触媒の処理が必要なるという問題がある。また、(メタ)アクリル酸エステルとモノアルコールとのエステル交換反応で得られた反応液から特許文献2の方法で抽出した触媒を再使用すると反応活性が低いという問題がある。
【0007】
本発明は、スズ化合物を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとモノアルコールとのエステル交換反応で(メタ)アクリル酸エステルを製造する方法において、触媒を再使用し、エステル交換反応を高活性で繰返し行うことができる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スズ化合物(C1)を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)とモノアルコール(A1)とをエステル交換反応(R1)させ、得られた反応液から蒸留により目的とする(メタ)アクリル酸エステル(T1)を留出させて取得し、その際に得られるスズ化合物を含む蒸留残渣(C2)を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)とモノアルコール(A2)とをエステル交換反応(R2)させ、目的とする(メタ)アクリル酸エステル(T2)を取得する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法において、次の(1)〜(3)の特徴を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法である。
(1)前記エステル交換反応(R1)中の反応液に含まれる水分量を前記スズ化合物(C1)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルにする。
(2)前記蒸留残渣(C2)に含まれる水分量を、前記エステル交換反応(R2)に使用するまでの期間、スズ原子1モルに対して0.02〜5モルにする。
(3)前記エステル交換反応(R2)中の反応液に含まれる水分量を前記蒸留残渣(C2)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルにする。
【0009】
本発明において、前記スズ化合物(C1)は、ジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、ジアルキルチンジカーボネート類、およびテトラアルキル−1,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシジスタノキサン類からなる群から選ばれる少なくとも1種のスズ化合物であることが好ましい。
【0010】
また本発明において、前記スズ化合物(C1)は、ジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、およびジアルキルチンジカーボネート類からなる群から選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(C3)と(メタ)アクリル酸エステル(E3)とを反応(R3)させて得られたテトラアルキル−1,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシジスタノキサン類であって、前記反応(R3)中の反応液に含まれる水分量が前記スズ化合物(C3)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルとして製造されたものであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明では、スズ化合物(C1)を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)とモノアルコール(A1)とをエステル交換反応(R1)させる。
【0012】
原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)は特に限定されないが、エステル交換反応で副生するアルコールの蒸留による除去が容易であることから、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル等の低級エステル類が好ましい。
【0013】
原料のモノアルコール(A1)はヒドロキシル基が一つのアルコールであれば特に限定されない。モノアルコール(A1)としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクタノール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等の直鎖アルコール、シクロヘキサノール等の環状アルコール、iso−ブタノール、エチルヘキシルアルコール等の分岐アルコール、イソプロパノール、sec−ブチルアルコール等の2級アルコール、t−ブチルアルコール、t−アミルアルコール等の3級アルコール、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、ジメチルアミノプロピルアルコール等のアミノアルコール、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコール、イソボルニルアルコール等の脂環式アルコール、アリルアルコール、1,1−ジメチルアリルアルコール等の不飽和結合を有するアルコール、グリシドール、グリセリンカーボネート等分子内に水酸基以外の官能基を有するアルコール等が挙げられる。
【0014】
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)とモノアルコール(A1)の比率は特に限定されないが、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)の使用量は、モノアルコール(A1)1モルに対して0.5〜20モルが好ましく、収率と生産性の兼ね合いから1〜10モルがより好ましい。
【0015】
エステル交換反応(R1)では重合防止剤を用いることが好ましい。重合防止剤は特に限定されず、例えば、ハイドロキノン、パラメトキシフェノール等のフェノール系化合物、N,N’−ジイソプロピルパラフェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチルパラフェニレンジアミン、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)パラフェニレンジアミン、フェノチアジン等のアミン系化合物、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル等のN−オキシル系化合物等が挙げられる。反応には2種類以上の重合防止剤を併用してもよい。
【0016】
スズ化合物(C1)はエステル交換反応活性を有するもの、または反応中にエステル交換反応活性を発現するものであれば何れも使用できる。好ましいスズ化合物(C1)としては、例えば、ジ−n−ブチルチンオキサイド、ジ−n−オクチルチンオキサイド等のジアルキルチンオキサイド類、ジ−n−ブチルチンジメトキサイド、ジ−n−オクチルチンジメトキサイド等のジアルキルチンジアルコキサイド類、ジ−n−ブチルチンジメタクリレート、ジ−n−オクチルチンジメタクリレート等のジアルキルチンジカーボネート類、およびテトラアルキル−1,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシジスタノキサン類(以下、ジスタノキサン類と言う。)等が挙げられる。中でもジスタノキサン類はエステル交換反応活性が高いので好ましい。
【0017】
ジスタノキサン類は、例えば、ジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、およびジアルキルチンジカーボネート類からなる群から選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(C3)と(メタ)アクリル酸エステル(E3)とを反応(R3)させて製造することができる。
【0018】
(メタ)アクリル酸エステル(E3)は特に限定されないが、前記の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)と同様に低級エステルが好ましい。
【0019】
このジスタノキサン類の製造方法において、反応(R3)中の反応液に含まれる水分量をスズ化合物(C3)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モル、好ましくは0.0001〜3モルとすることで、水によるジスタノキサン類の分解を抑制することができる。水分を調節する方法は特に限定されないが、例えば、水との共沸溶媒を用いて原料の(メタ)アクリル酸エステル(E3)や反応液から蒸留操作により水分を減らす方法(いわゆる共沸脱水法)等が挙げられる。
【0020】
ジスタノキサン類の原料であるスズ化合物(C3)、すなわちジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、およびジアルキルチンジカーボネート類については、スズ化合物(C1)で説明した通りである。
【0021】
(メタ)アクリル酸エステル(E3)とスズ化合物(C3)の仕込み比率は特に限定されないが、(メタ)アクリル酸エステル(E3)1モルに対してスズ化合物(C3)0.00001〜0.5モルが好ましく、コストと反応速度の兼ね合いから0.0001〜0.2モルがより好ましい。
【0022】
前記反応(R3)の反応温度は、0〜150℃が好ましく、50〜130℃がより好ましい。反応温度は、高いほど反応速度が速くなり、低いほど副反応が抑制できる。
【0023】
前記反応(R3)では重合防止剤を用いることが好ましい。重合防止剤は前記エステル交換反応(R1)の場合と同様に選定される。
【0024】
前記エステル交換反応(R1)で使用するジスタノキサン類として、ジスタノキサン類を含む前記反応(R3)の反応終了後の反応液をそのまま使用できるが、反応液を蒸留して取得される蒸留残渣を使用してもよい。
【0025】
ジスタノキサン類は、スズ化合物(C3)を用いて(メタ)アクリル酸エステルとアルコールとのエステル交換反応、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)とモノアルコール(A1)とのエステル交換反応(R1)でも生成する。
【0026】
エステル交換反応(R1)において、スズ化合物(C1)は、モノアルコール(A1)1モルに対して0.00001〜0.5モルが好ましく、コストと反応速度の兼ね合いから0.0001〜0.2モルがより好ましい。
【0027】
エステル交換反応(R1)の反応温度は0〜150℃が好ましく、50〜130℃がより好ましい。反応温度は高いほど反応速度が速くなり、低いほど副反応が抑制できる。
【0028】
エステル交換反応(R1)中の反応液に含まれる水分量は、スズ化合物(C1)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モル、好ましくは0.0001〜3モルとする。水分量をこの範囲にすると、水によるジスタノキサン類の分解を抑制することができる。ジスタノキサン類は、スズ化合物(C1)自身であるか、スズ化合物(C1)から生成する。
【0029】
反応液の水分を調節する方法は特に限定されないが、例えば、原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)および/またはモノアルコール(A1)として低水分のものを選択して使用する方法、原料を共沸脱水する方法等が挙げられる。原料の水分調節はスズ化合物(C1)加える前に行うことが好ましい。エステル交換反応では副生するアルコールを共沸等により系外に除去しながら行うことが有効であり、この方法で反応中の水分量を前記の範囲に維持することできる。
【0030】
エステル交換反応(R1)後、得られた反応液を蒸留し、目的とする(メタ)アクリル酸エステル(T1)を留出させて取得する。また、未反応原料も留出させて除去する。蒸留圧力は常圧でも減圧でもよく、蒸留温度は蒸留対象の沸点により決まる。
【0031】
次いで、蒸留により得られたスズ化合物を含む蒸留残渣(C2)を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)とモノアルコール(A2)とをエステル交換反応(R2)させる。
【0032】
蒸留残渣(C2)に含まれるスズ化合物としては、エステル交換反応(R1)中にスズ化合物(C1)から生成したジスタノキサン類であることが好ましい。
ジスタノキサン類を生じるスズ化合物(C1)としては、ジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、ジアルキルチンジカーボネート類が挙げられる。
【0033】
蒸留残渣(C2)に含まれる水分量は、エステル交換反応(R2)に使用するまでの期間、スズ原子1モルに対して0.02〜5モルにすることが重要である。水分量がこの範囲を超えると触媒の失活が顕著であり、この範囲未満にするには吸湿を防ぐために密閉性の高い容器が必要であり経済的でない。水分をスズ原子1モルに対して0.02〜5モルに維持するには、例えば、蒸留残渣(C2)が残る蒸留塔付きの反応容器を乾燥剤でシールする等の蒸留残渣(C2)が大気等に含まれる水分を過剰に吸湿させない手段が必要である。
【0034】
エステル交換反応(R2)の原料である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)は特に限定されないが、前記の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)と同様に低級エステルが好ましい。
【0035】
原料のモノアルコール(A2)はヒドロキシル基が一つのアルコールであれば特に限定されず、前記のモノアルコール(A1)と同様に選定される。
【0036】
エステル交換反応(R2)でエステル交換反応(R1)と同じ(メタ)アクリル酸エステル(T1)を製造する場合は、少なくともモノアルコール(A1)とモノアルコール(A2)を同じにする。同じ(メタ)アクリル酸エステルを繰返し製造する場合は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)も同じにすることが好ましい。
【0037】
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)とモノアルコール(A2)の比率、重合防止剤の要否、スズ化合物の量、反応温度等の反応条件については、エステル交換反応(R1)の場合と同様に決定される。
【0038】
エステル交換反応(R2)中の反応液に含まれる水分量は、蒸留残渣(C2)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モル、好ましくは0.0001〜3モルとする。水分量をこの範囲にすると、水によるジスタノキサン類の分解を抑制することができる。反応液の水分を調節する方法は特に限定されないが、例えば、原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)および/またはモノアルコール(A2)として低水分のものを選択して使用する方法、共沸脱水法等が挙げられる。
【0039】
エステル交換反応(R2)後、得られた反応液を蒸留し、目的とする(メタ)アクリル酸エステル(T2)を留出させて取得する。また、未反応原料も留出させて除去する。蒸留圧力は常圧でも減圧でもよく、蒸留温度は蒸留対象の沸点により決まる。
【0040】
蒸留により得られたスズ化合物を含む蒸留残渣(C3)は蒸留残渣(C2)と同様に触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E3)とモノアルコール(A3)とのエステル交換反応(R3)に使用できる。
【0041】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって詳しく説明するが、これらに限定されるものではない。実施例および比較例における反応液の分析にはガスクロマトグラフィー(以下GCという)、スズ化合物の分析には13C−NMRおよび119Sn−NMRを使用した。水分はカールフィーシャー水分計を用いて定量した。
【0042】
生成物の純度はGCのピーク面積から次式により算出した。
純度(%)=(A/B)×100
ここで、Aは目的生成物である(メタ)アクリル酸エステルのピーク面積、Bは全ピークの合計面積を表す。
【0043】
また、実得収率は次式により算出した。
実得収率(%)=(C/D)×100
ここで、Cは目的生成物のモル数(生成物の質量に純度を乗じ、目的生成物の分子量で除して算出)、Dは原料であるモノアルコールのモル数を表す。
【0044】
[実施例1] n−ブチルメタクリレート(以下、BMAという)の合成
(反応1回目(リサイクル0回目))
U字型戻り管を冷却管の下に備えた20段オールダーショー蒸留塔付き1Lガラスフラスコにn−ブタノール222.36g(3mol)、メチルメタクリレート(以下、MMAという)600.71g(6mol)、フェノチアジン0.60g、仕込んだ。この仕込み混合液の水分量は1814ppmであった。内温102〜103℃で1時間加熱還流し、水分量を20ppmにした。
【0045】
次いで、ジ−n−ブチルチンオキサイド(以下、DBTOという)7.469g(0.03mol)を仕込み、エステル交換反応を開始させた。反応初期において水分量はスズ1モルに対して0.03モルであった。内温101〜126℃で加熱還流して2時間エステル交換反応を行ったところ、転化率98.7%、反応後の反応液の水分量は10ppmでスズ1モルに対して0.02モルであった。
【0046】
反応後の反応液からMMAとBMAを40〜60℃/0.66〜2.7kPaの条件で留去してBMAを取得すると共に、蒸留残渣48.1gを得た。残渣中の水分量は1520ppmでスズ1モルに対して0.135モルであった。
【0047】
この蒸留残渣を一部取り、13C−NMRおよび119Sn−NMRにより分析したところ、テトラ−n−ブチル−1,3−ジメタクリロイルオキシジスタノキサンに特徴的な173ppm(13C−NMR)、−217ppm、−218ppm(119Sn−NMR)を観測した。
【0048】
(リサイクル反応1回目)
U字型戻り管を冷却管の下に備えた20段オールダーショー蒸留塔付き1Lガラスフラスコにn−ブタノール222.36g(3mol)、MMA600.71g(6mol)、フェノチアジン0.60gを仕込んだ。この仕込み混合液の水分量は1614ppmであった。内温102〜103℃で1時間加熱還流し、水分量を15ppmにした。
【0049】
次いで、1回目の反応の蒸留残渣全量を仕込み、エステル交換反応を開始させた。反応初期において水分量はスズ1モルに対して0.02モルであった。内温101〜124℃で加熱還流して1.5時間エステル交換反応を行ったところ、転化率98.4%、反応後の反応液の水分量は10ppmでスズ1モルに対して0.01モルであった。
【0050】
反応後の反応液からMMAとBMAを40〜60℃/0.66〜2.7kPaの条件で留去してBMAを取得すると共に、蒸留残渣を得た。残渣中の水分量は110ppmでスズ1モルに対して0.110モルであった。
【0051】
(リサイクル反応2〜5回目)
リサイクル反応1回目の蒸留残渣を使用して、リサイクル反応1回目と同様にしてBMAの製造反応を行った。以下、同様の操作を繰返し都合5回のリサイクル反応を行った。この結果を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】
[実施例2] BMAの合成
仕込み混合液の脱水条件を調節して反応開始時の反応液の水分を表2のように変更し、DBTOの仕込み量を0.747g(0.003mol)に変更した以外は実施例1と同様にしてBMAを製造した。この結果を表2に示した。なお、反応はリサイクル1回目で終了し、リサイクル2回目以降は実施しなかった。
【0054】
【表2】
【0055】
[実施例3] BMA合成
(ジスタノキサン合成)
デカンター、冷却管、温度計を備えた1L4つ口フラスコにMMA500.65g(5mol)、ヒドロキノン0.5gを仕込み、内温101〜102℃で1時間加熱還流したところ、MMAの水分は10ppmとなった。(脱水処理)
【0056】
ここにDBTO12.41g(0.05mol)を仕込み、ジスタノキサン合成反応を開始させた。反応初期において水分量はスズ1モルに対して0.006モルであった。内温100.3〜101.2℃で7時間加熱還流した。
【0057】
反応後の反応液からMMAを43〜45℃/9.3〜14.7kPaで留去し、蒸留残渣9.78gを得た。この蒸留残渣を13C−NMR、119Sn−NMRにより分析したところ、テトラブチル−1,3−ジメタクリロイルオキシジスタノキサンに特徴的な173ppm(13C−NMR)、−217ppm、−218ppm(119Sn−NMR)を観測した。なお、残渣中の水分量は5150ppmでスズ1モルに対して0.056モルであった。
【0058】
(BMA合成)
仕込み混合液の脱水条件を調節して反応開始時の反応液の水分を表3のように変更し、反応1回目の触媒としてDBTOに代えて合成したテトラブチル−1,3−ジメタクリロイルオキシジスタノキサン9.78g(0.015mol)を使用したした以外は実施例1と同様にしてBMAを製造した。この結果を表3に示した。なお、反応はリサイクル1回目で終了し、リサイクル2回目以降は実施しなかった。
【0059】
【表3】
【0060】
また、反応1回目の蒸留残渣を13C−NMR、119Sn−NMRにより分析したところ、テトラブチル−1,3−ジメタクリロイルオキシジスタノキサンに特徴的な173ppm(13C−NMR)、−217ppm、−218ppm(119Sn−NMR)を観測した。
【0061】
[実施例4] BMAの合成
仕込み混合液の脱水条件を調節して反応開始の反応液の水分を表4のように変更し、テトラブチル−1,3−ジメタクリロイルオキシジスタノキサンの仕込み量を0.978g(0.0015mol)に変更した以外は実施例3と同様にしてBMAを製造した。この結果を表4に示した。
【0062】
【表4】
【0063】
[実施例5] ジメチルアリルメタクリレート(以下、DMAMAという)の合成
U字型戻り管を冷却管の下に備えた20段オールダーショー蒸留塔付き30L反応器に1,1−ジメチルアリルアルコール3.445kg(40mol)、MMA20.05kg(200mol)、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)パラフェニレンジアミン0.049kgを仕込んだ。この仕込み混合液を内温99〜104℃で2時間加熱還流し、水分量を45ppmにした。
【0064】
次いで、DBTO0.996kg(4mol)を仕込み、エステル交換反応を開始させた。反応初期において水分量はスズ1モルに対して1.47モルであった。内温100〜105℃で加熱還流して35時間エステル交換反応を行ったところ、転化率75%、反応後の反応液の水分量は20ppmでスズ1モルに対して0.0065モルであった。
【0065】
反応後の反応液から43〜45℃/9.3〜14.7kPaでMMAを、69〜73℃/4.0〜5.2kPaでDMAMAを留去してDMAMAを取得すると共に、結晶化した蒸留残渣720.6gを得た。残渣の13C−NMRおよび119Sn−NMRチャートをそれぞれ図1および図2に示した。このチャートから残渣はスタノキサン構造を有していることが判った。また、残渣の水分量は2430ppmでスズ1モルに対して0.024モルであった。
【0066】
(リサイクル反応1回目)
触媒として反応1回目の蒸留残渣全量を使用した以外は反応1回目と同様にして再度DMAMAを取得した。この結果を表5に示した。
【0067】
【表5】
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、スズ化合物を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとモノアルコールとのエステル交換反応で(メタ)アクリル酸エステルを製造する方法において、触媒を再使用し、エステル交換反応を高活性で繰返し行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5の蒸留残渣の13C−NMRチャート
【図2】実施例5の蒸留残渣の119Sn−NMRチャート
Claims (3)
- スズ化合物(C1)を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E1)とモノアルコール(A1)とをエステル交換反応(R1)させ、得られた反応液から蒸留により目的とする(メタ)アクリル酸エステル(T1)を留出させて取得し、その際に得られるスズ化合物を含む蒸留残渣(C2)を触媒として原料の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(E2)とモノアルコール(A2)とをエステル交換反応(R2)させ、目的とする(メタ)アクリル酸エステル(T2)を取得する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法において、次の(1)〜(3)の特徴を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
(1)前記エステル交換反応(R1)中の反応液に含まれる水分量を前記スズ化合物(C1)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルにする。
(2)前記蒸留残渣(C2)に含まれる水分量を、前記エステル交換反応(R2)に使用するまでの期間、スズ原子1モルに対して0.02〜5モルにする。
(3)前記エステル交換反応(R2)中の反応液に含まれる水分量を前記蒸留残渣(C2)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルにする。 - 前記スズ化合物(C1)が、ジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、ジアルキルチンジカーボネート類、およびテトラアルキル−1,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシジスタノキサン類からなる群から選ばれる少なくとも1種のスズ化合物であることを特徴とする請求項1記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
- 前記スズ化合物(C1)が、ジアルキルチンオキサイド類、ジアルキルチンジアルコキサイド類、およびジアルキルチンジカーボネート類からなる群から選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(C3)と(メタ)アクリル酸エステル(E3)とを反応(R3)させて得られたテトラアルキル−1,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシジスタノキサン類であって、前記反応(R3)中の反応液に含まれる水分量が前記スズ化合物(C3)に含まれるスズ原子1モルに対して0.0001〜5モルとして製造されたものであることを特徴とする請求項2記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
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