JP2004213586A - 懸賞自動応募システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが希望する応募条件に従い、複数の懸賞に対し自動的に応募が行われる懸賞自動応募システムの提供。
【解決手段】懸賞応募を希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、ユーザーごとに懸賞への応募条件を記憶する応募条件記憶手段と、ユーザーごとに応募に必要な汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段と、懸賞ごとに応募ユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段と、抽出されたユーザーごとに、必要なデータ項目を抽出し応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段と、汎用データ項目以外の必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】懸賞応募を希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、ユーザーごとに懸賞への応募条件を記憶する応募条件記憶手段と、ユーザーごとに応募に必要な汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段と、懸賞ごとに応募ユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段と、抽出されたユーザーごとに、必要なデータ項目を抽出し応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段と、汎用データ項目以外の必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、懸賞自動応募システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、様々な懸賞が企業の宣伝や販売促進、マーケティングなどの目的、その他の目的により行われており、懸賞の応募に利用するための情報誌なども発行されている。実施されている各種の懸賞の数は非常に多く、それに応募している人々も数百万人に達する。企業などの懸賞主催者は、その懸賞を広く知らしめたいと望んでおり、一方で懸賞応募を趣味としている人々は懸賞を数多く知ることによりそのチャンスを広げたいと望んでいる。
とりわけ今日ではインターネットの普及と利用者の増大により、インターネット上での様々な懸賞の告知や応募受付、懸賞実施なども行われており、懸賞情報を満載したメールマガジンなどは発行部数も飛び抜けて多く、このためにインターネットを利用するユーザーまでいるほどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、懸賞は数が膨大にあるばかりか、新しい懸賞が次々に行われるので、いちいち懸賞情報を探すのも手間がかかる。またいくら応募が無料であっても、複数の懸賞に応募するための手間がかかるために、応募を続けるためには根気を必要とし、チャンスを逃すことにもなってしまう。
携帯電話でアクセス可能なインターネットのサイトにおいても、懸賞に応募が簡単にできるような懸賞情報の提供がされてはいるものの、懸賞に応募するかどうかを頻繁にチェックする必要がある。
【0004】
特開2002−203078「懸賞応募発表時期通知及び懸賞発表内容通知システム」においては、懸賞応募情報に応じて的確な発表情報や発表時期情報をメールにて自動送信して提供するシステムが提案されている。
懸賞発表情報・懸賞発表時期情報の提供を欲する懸賞応募者が、懸賞応募情報を端末から入力し、応募情報を付加して送信し、応募情報に対する提供情報を懸賞応募者から受け取った際にこれを募集者に返送する応募情報通知支援システムである。
しかしながら上記発明は、ユーザーが既に応募した懸賞に対し、その結果を自動的に配信することにより、発表時期を気にして覚えていたり、発表結果を見に行ったりしなくても自動的に配信されてくるという内容であり、懸賞の応募に際しては、従来の懸賞と同様に、ユーザーが様々な懸賞情報を自分で探してきて、必要な応募手続をする必要がある。
【0005】
また特開2001−325506「通信ネットワークを用いて商品についての販促景品、懸賞金などに応募する方法とそのシステム」においては、通信ネットワークを用いて、特定商品に関する販促景品や懸賞金に対する応募を、消費者が面倒な手続きをする必要なく行うことのできる方法が提案されている。
この発明によれば、商品に付記された応募標を、その商品の製品識別コードとともに電子カメラやスキャナなどの画像読取手段で読み取って、通信端末器に画像情報として送信し、通信端末器では、製品識別コードによって特定された商品に対して、販促景品や懸賞金などの応募を受け付けるエントリーサーバの通信アドレスを記憶させた通信アドレス変換テーブルを参照して、そのエントリーサーバの通信アドレスを自動的にアクセスして、通信端末器側のIDコードと、読み取った応募標とを送信する。
しかしながら上記方法は、特定商品に関する販促景品や懸賞金に対する応募を消費者が面倒な手続きをする必要なく行うことのできるようにするために、店頭などで商品のバーコード等を読み取ることにより、通信ネットワークを用いて商品の販促景品、懸賞金などへの応募が完結するというものである。
実施される懸賞ごとにバーコード等を読み取って応募するものであり、必要事項の記入などの手間を省くことはできるものの、懸賞の応募に際しては、従来の懸賞と同様に、ユーザーが様々な懸賞情報を自分で探してきて、必要な応募手続をする必要がある。
また、懸賞主催者、実施者にとっては、バーコード等の懸賞実施設備を用意しなければならないという負担がある。
【0006】
そこで、上記の様々な海内を解決するため、本発明においては、ユーザーが懸賞情報を探すことをしなくても、膨大に行われ、しかも新しい懸賞が次々に行われる懸賞情報の中から、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することを目的とする。懸賞の応募に際し、従来の懸賞のように様々な懸賞情報を自分で探す必要を省き、しかも必要事項の記入などの懸賞ごとに定められた所定の応募手続を省くことを目的とする。これにより、複数の懸賞に応募するための手間を気にすることなく、応募を続けることができ、チャンスを逃すことを防止する。
【0007】
さらに、懸賞の応募には、応募資格、その他の様々な条件があることも多く、一方懸賞を主催する企業などにとっては、懸賞だけが目当てであってそれ以外には興味のないユーザーによる応募は避けたい場合も生じる。また、同じユーザーによる二重応募を避けたり、あるいはアンケートの回答やユーザー情報の収集などの、マーケティング等に役に立つ懸賞の実施を望むことが想定される。
そこで本発明においては、ユーザーが応募を希望する条件と、懸賞主催者が希望する条件とを懸賞ごと、ユーザーごとに判断した上で、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することを目的とする。
また、ユーザーを識別するユーザー登録により同じユーザーによる二重応募を避けたり、あるいはアンケートの回答やユーザー情報の収集などの、マーケティング等に役に立つ懸賞の実施を望む懸賞主催者と、これを承諾するユーザーとの条件のマッチングなど、各種条件の判定が可能なシステムを提供することを目的とする。
【0008】
さらに、懸賞の応募に際しては、様々な必要事項の記入を求められることが通常であり、これらの必要事項には、ユーザーの氏名、連絡先、電子メールアドレスなどの汎用的なデータ項目と、懸賞主催者の商品に関するアンケート、回答、その他の様々な懸賞独自のデータ項目とが存在する。このような各種の項目を記載して応募をするために、すべてをユーザーが記入していたのでは手間がかかる一方、汎用的なデータはできる限り自動的に記載され応募が行われることが望まれる。
そこで本発明においては、懸賞への応募に際しては、汎用的なデータはできる限り自動化された処理により応募が行われるとともに、必要な項目に関してはユーザーの回答や承認などを得て応募が行われるシステムを提供することを目的とする。ユーザーは自分の情報を一度登録すると、懸賞に応募する際に個人情報(住所、氏名、生年月日等)などの汎用データが自動的に記載され、自分の情報を懸賞応募画面ごとに入力する必要がなく、懸賞応募効率を上げることができるシステムを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
携帯電話やコンピュータ等のユーザー端末と、ユーザー端末からアクセスが行われ情報処理を行うサーバーとを含み構成され、
前記のサーバーシステムには、
懸賞に応募することを希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
ユーザーごとに、応募するか否かを判定するための応募条件を記憶する応募条件記憶手段と、
ユーザーごとに、懸賞に応募する際に必要とされる汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段と、
懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段と、
抽出されたユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段を参照して、必要なデータ項目を抽出し、応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段と、
応募フォーマットに挿入するデータ項目が、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段に記憶されたデータ項目と一致しない場合には、必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段とを少なくとも備え、ユーザーが希望する応募条件に従い、複数の懸賞に対し自動的に応募が行われる、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記システムにはさらに、
複数の主催者が実施する懸賞ごとに、主催者情報、応募受付期間、応募受付条件、景品情報、景品引換期間、その他の所定のデータを記憶する懸賞情報記憶手段が備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
懸賞主催者が備える主催者端末からアクセスして、前記の懸賞情報記憶手段にデータを登録する主催者登録手段が、さらに備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項2または3のいずれかに記載の発明において、
前記の応募受付条件には、懸賞の応募資格を規定する資格条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により資格条件の判定を行う、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記の応募条件には、ユーザーが登録した応募を希望する懸賞条件を規定する希望条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により希望条件の判定を行う、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記システムにはさらに、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要承認通知を生成し送信する要承認通知送信手段が備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
前記システムにはさらに、懸賞主催者が備える主催者端末から送信された結果通知を受信して、ユーザー情報および懸賞情報に関連付けて記憶するとともに、結果通知をユーザー端末に送信する結果情報通知手段が備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
前記の要承認通知送信手段または結果情報通知手段は、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項8に記載の発明において、
通知に含まれる要回答データは、ユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段、または応募条件記憶手段、または汎用データ項目記憶手段に記憶されたユーザーごとの情報を参照して、複数の要回答データの中から自動抽出され挿入される、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【0019】
本発明のシステムは、携帯電話やコンピュータ等のユーザー端末と、ユーザー端末からアクセスが行われ、情報処理を行うサーバーとを含み構成される。
ユーザー端末からのアクセスは、インターネットに代表される通信手段を介して行われる。通信手段には、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
本発明のサーバーシステムに接続するためのユーザー端末としては、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ端末が用いられる。また、インターネット等に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめとする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器などであってもよい。コンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるコンピュータネットワークに接続し、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備える。
【0020】
サーバーシステムは、インターネットに代表されるネットワークに接続されて備えられ、コンピュータネットワークに接続するユーザー端末からアクセスされる。
次に、本発明のサーバーシステムは、通常は、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、WEBサーバー、その他必要に応じメールサーバー、その他の各種装置により構成することができる。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0021】
次に、本発明のシステムは、顧客端末からアクセスするためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶するWEBサーバーを備えている。
コンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。
また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することができる。
プログラムは、ユーザー端末からの検索要求に応答してウェブサーバー等に記憶されたコンテンツデータを検索・抽出するプログラムや、ユーザー端末との間、あるいは懸賞主催者端末との間でデータの送受信を行うプログラム、その他のプログラムを含むことができる。プログラムの処理については後述する。
【0022】
サーバーシステムの情報処理による懸賞自動応募システムは、いったん応募者であるユーザー本人の住所や氏名などのユーザー情報と、必要なデータ項目をあらかじめ登録しておくと、登録されたデータ項目を自動的に参照することによりユーザーを抽出し、ユーザー本人が希望するジャンルや賞金、賞品のレベルに応じた懸賞の応募を本人に代わって応募を自動的に代行するというものである。さらに、懸賞主催者側から提示される条件である応募資格やユーザーからのマーケティングデータなどのデータ収集を自動的に代行するというものである。
【0023】
サーバーシステムは、懸賞に応募することを希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段を備えている。
図2は、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
ユーザー登録される情報としては、氏名、年齢、性別、住所、電話番号、決済方法に関する情報、電子メールアドレスなどの情報をサーバーシステムにおいて記憶する。また、ユーザーの趣味、嗜好、職業、その他の必要なデータ項目を記憶する。これらのユーザー情報は、本発明のシステムが提供するウェブサイトにおいてユーザー端末からアクセスしたユーザーが入力・送信して記憶されるようにすることが望ましく、またこの他にもサーバーシステム管理者が入力するようにしてもよい。
【0024】
次にサーバーシステムは、ユーザーごとに、応募するか否かを判定するための応募条件を記憶する応募条件記憶手段を備えている。
応募条件は、あらかじめ複数の各種の懸賞に対して、応募することを希望するユーザーが、ユーザーごとに希望条件を設定するものである。
図3は、応募条件記憶手段に記憶される各種の応募条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
応募条件の一例は、条件無制限に応募する、条件に合った懸賞だけに対して応募する、といった例があげられる。条件に合った懸賞を設定する場合の条件には、賞品の内容やジャンル・金額、賞品金額、賞品や賞金の当選確率、賞品や賞金の当選者数、懸賞の実施期間、賞品や賞金の引換期間、賞品や賞金の引換場所、懸賞主催者のジャンル・地域、懸賞応募または引換に際して求められる条件、その他のさまざまな条件を含めることができる。懸賞応募または引換に際して求められる条件は、たとえば質問に対する回答義務、アンケートに対する回答義務、ユーザー情報の一部または全部の懸賞主催者への提供などである。
【0025】
次にサーバーシステムは、ユーザーごとに、懸賞に応募する際に必要とされる汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段を備えている。
汎用データ項目は、複数の様々な懸賞に対し応募する際に、複数の懸賞に共通して必要とされる汎用的なデータ項目である。具体的には、氏名、年齢、性別、連絡先などである。
汎用データ項目は、複数の懸賞に自動的に応募するために生成される、応募電子メールなどの応募フォーマットを生成する際に参照されるデータ項目であり、あらかじめ設定されている。応募フォーマットを生成する際には、汎用データ項目を参照し、これに対応するユーザー情報記憶手段に記憶されたユーザー情報の中からデータを自動的に抽出する。
【0026】
汎用データ項目は、個々の懸賞ごとに、異なる汎用データ項目をあらかじめ設定して記憶しておくことができる。懸賞によって特定のデータ項目(たとえば年齢、性別、職業など)が必要である場合や、必要ではない場合があるためである。
たとえば、汎用データ項目Aを「氏名、住所、電話番号」とし、汎用データ項目Bを「氏名、年齢、性別、住所、電子メールアドレス」とし、汎用データ項目Cを、「氏名、年齢、性別、職業、住所、電話番号、電子メールアドレス」として設定しておくことができる。一方この場合には、懸賞ごとに、懸賞aの応募に必要な汎用データ項目はA、懸賞bの応募に必要な汎用データ項目はCといった設定を記憶しておく。
【0027】
このため、望ましくは前記システムにはさらに、複数の主催者が実施する懸賞ごとに、主催者情報、応募受付期間、応募受付条件、景品情報、景品引換期間、その他の所定のデータを記憶する懸賞情報記憶手段が備えられる。上記の汎用データ項目の設定の例では、懸賞情報記憶手段には、懸賞ごとに、懸賞aの応募に必要な汎用データ項目はA、懸賞bの応募に必要な汎用データ項目はCといった設定がさらに記憶される。
図4は、懸賞情報記憶手段に記憶される懸賞主催者のデータの一例を示すデータ模式図である。
また図5は、応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の応募受付条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
また図6は、応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の懸賞情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
また図7は、応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、景品情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【0028】
懸賞情報記憶手段に記憶されるデータは、ユーザーがウェブサイトなどにアクセスすることにより、インターネット上で展開される懸賞主催者からの懸賞情報、プレゼント情報を閲覧可能にすることが望ましく、また各懸賞主催者が提供するウェブサイトへのハイパーリンクを記述することが望ましい。懸賞主催者は、企業、メールマガジン発行者、ウェブサイト運営者、出版物発行者、その他のの組織や個人を含むことができる。
【0029】
また、懸賞主催者が備える主催者端末からアクセスして、前記の懸賞情報記憶手段にデータを登録する主催者登録手段がさらに備えられ、懸賞主催者が懸賞情報の登録や、変更などのメンテナンスを可能にすることができる。
【0030】
次にサーバーシステムは、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段を備えている。
応募ユーザー抽出手段は、前記の応募条件記憶手段を参照し、登録される懸賞ごとに、応募条件に合致したユーザーを抽出する。また、懸賞情報記憶手段に記憶された懸賞主催者側からの応募受付条件を参照し、ユーザー情報記憶手段を参照して応募受付条件に合致するユーザーを抽出し、絞り込みを行う。
これにより、ユーザーが希望する応募条件に従い、複数の懸賞に対し自動的に応募が行われる。
【0031】
前記の応募受付条件には、懸賞の応募資格を規定する資格条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により資格条件の判定を行う。応募資格として、年齢、性別、地域その他の条件により、懸賞によっては制限がある場合があるのでそれに対応したデータ項目が設定され懸賞情報記憶手段に記憶されている。たとえば自動車のプレゼントがある懸賞において、性別、生年月日、車庫の有無などの条件を懸賞主催者側が要求する場合等である。
【0032】
次にサーバーシステムは、抽出されたユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段を参照して、必要なデータ項目を抽出し、応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段を備えている。
応募フォーマットは、代表的な形態は懸賞主催者のシステム(サーバー装置や主催者端末)に対し自動送信される電子メールなどの形式・書式として記憶されているものである。応募フォーマットは汎用的なフォーマットとして構成し記憶していてもよい。また様々な懸賞の応募形式に対応して、複数の種類の応募フォーマットを構成し記憶していてもよい。あるいは、懸賞情報独自の応募フォーマットを、懸賞情報記憶手段に記憶していてもよい。
【0033】
また、応募は電子メール以外にも、懸賞主催者のシステムや端末にデータを送信する様々な方法を採用してもよい。
さらに、本発明のサーバーシステム側において、懸賞主催者に代わり、懸賞の当選者を決定するための抽選プログラム等を設け、当選者を決定するようにしてもよい。
【0034】
抽出されたユーザーの数だけ、応募フォーマットに従い電子メールを生成する。次いで、生成された電子メールにユーザー情報記憶手段を参照して抽出されたユーザーのユーザー情報のうち、汎用データ項目である必要情報を挿入する。すなわち、懸賞に設定されている汎用データ項目であり、氏名、住所、年齢、電子メールアドレスなどのあらかじめ定められたデータ項目である。
【0035】
次にサーバーシステムは、応募フォーマットに挿入するデータ項目が、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段に記憶されたデータ項目と一致しない場合には、必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段を備えている。
データ項目生成手段が生成する必要なデータ項目の一例を、様々な懸賞の例ごとに説明する。
【0036】
(懸賞A)
たとえばある懸賞Aにおいて、懸賞に応募するためには下記のデータ項目の記入を求められる場合を想定する。
1「受付ナンバー」(自由な番号の記入)
2「氏名」(全角漢字)
3「ふりがな」(全角)
4「電子メールアドレス」(半角英字)
5「感想」
この例の場合において、2「氏名」、3「ふりがな」、4「電子メールアドレス」に関しては、ユーザー情報記憶手段に記憶された汎用データ項目を応募フォーマットに挿入すれば足りる。
一方、1「受付ナンバー」は、あらかじめ記憶されているデータ項目ではないために、新規に生成しなければならない。新規に生成されたデータ項目を応募フォーマットに挿入する。
さらに、5「感想」に関しては、通常自動的に生成することは不可能である。こうした場合には、後述する要承認通知送信手段が、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信することにより、返信による回答を求める処理を行う。またこの例において、生成されたデータ項目(1「受付ナンバー」)をユーザーに通知する必要がある場合には、同様に、生成されたデータ項目を含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する処理を行う。
【0037】
(懸賞B)
次に、たとえばある懸賞Bにおいて、懸賞に応募するためには下記のデータ項目の記入を求められる場合を想定する。
1「郵便番号」(半角数字)
2「住所」(都道府県)
3「生年月日」(半角数字)
4「性別」(男性または女性)
5「未既婚」(既婚または未婚)
6「業種」(「建設業」「製造業」「商社・卸売業」「小売業」などのリストから選択)
「職種」(「営業」「研究開発」「人事総務」「経理」「事務職」「主婦」などのリストから選択)
7「電子メールアドレス」(半角英数)
8「広告・案内の電子メール受信の可否」(可または否)
この例の場合において、1「郵便番号」、2「住所」、3「生年月日」、4「性別」、7「電子メールアドレス」に関しては、ユーザー情報記憶手段に記憶された汎用データ項目を応募フォーマットに挿入すれば足りる。また、5「未既婚」、6「業種」、8「広告・案内の電子メール受信の可否」に関しては、あらかじめユーザー情報記憶手段に記憶している場合には、ユーザー情報記憶手段に記憶された汎用データ項目を応募フォーマットに挿入すれば足りる。一方、あらかじめ記憶されていない場合には、通常自動的に生成することは不可能である。こうした場合には、後述する要回答通知送信手段が、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信することにより、返信による回答を求める処理を行う。またこの例において、生成されたデータ項目(1「受付ナンバー」)をユーザーに通知する必要がある場合には、同様に、生成されたデータ項目を含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する処理を行う。
【0038】
ユーザー端末への通知は、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要回答通知を生成し送信する、要回答通知送信手段が備えられたことにより実現される。
応募フォーマットに挿入するべきデータ項目は、前述した懸賞A、懸賞Bの例のように懸賞ごとに様々であるが、懸賞情報記憶手段を参照して判定される。ついで、汎用データ項目と、必要に応じデータ項目の新規生成を行うが、ここで前記の懸賞Aにおける「感想」や、懸賞Bにおける「選択肢」、あるいはアンケートへの回答などのデータ項目についての回答を求めるために、抽出された各ユーザー端末へ送信される電子メール等を生成し、送信を行う。
登録してある項目以外の制限又は希望する景品の選択は本人宛てメールで問い合わせる。
【0039】
通知に含まれる要回答データは、ユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段、または応募条件記憶手段、または汎用データ項目記憶手段に記憶されたユーザーごとの情報を参照して、複数の要回答データの中から自動抽出され挿入される。
【0040】
ユーザーが設定する応募条件を無制限にして、「勝手に景品を選択し、どんな懸賞にも全部応募する」こととすれば、不精な人向けに便利なシステムで、応募した結果だけが知らされる。しかしそうすると懸賞を主催する企業等のデータ収集やマーケティングには役に立たないデータ(懸賞のみが目的のユーザーなどのデータ)が収集されるため、敬遠されることも考えられる。そこで企業など懸賞主催者側のリクエストにより、簡単な質問を発信しそれに答えた人のみの応募というシステムも用意することができる。
【0041】
また、ユーザー端末への通知の別の形態によれば、応募条件に合致した懸賞への応募をするために応募フォーマットへのデータ項目の挿入を行い、応募のために送信する前に、承認を求めるためにユーザーに通知する必要がある場合には、同様に、応募をする懸賞情報や、生成されたデータ項目などの通知が必要なデータを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する処理を行う。
ユーザー端末への通知は、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要承認通知を生成し送信する、要承認通知送信手段が備えられたことにより実現される。承認は、電子メールへの返信や、電子メールに承認ボタンの設けられたウェブページへのハイパーリンクを挿入し、ユーザーがアクセスして承認ボタンをクリック等すれば承認されるような形態を採用することができる。必要なデータ項目をサーバー側で自動的に新規生成した場合や、懸賞に応募するかどうかなどのの承認を得る。
【0042】
基本的に必要な項目はサーバー側で設定するので上記の問い合わせと承認だけで応募が完結するが、新規生成されたデータ項目の例として、たとえば複数の賞品やその当選確率の中から、サーバー側で自動的に選択を行った場合などには有効である。この例の場合には、サーバー側で選択したリストの中の項目と、選択しなかった項目のリストとをユーザーに通知し、ユーザー側で変更の必要がある場合には変更処理を行えるようにすることが望ましい。変更処理は、ユーザーがデータの変更をして電子メールへの返信を行う方法や、電子メールに承認ボタン、変更ボタンなどの設けられたウェブページへのハイパーリンクを挿入し、ユーザーがアクセスして承認ボタンをクリック等すれば承認されるような形態を採用することができる。
【0043】
また、ユーザー端末への通知の別の形態によれば、前記システムにはさらに、懸賞主催者が備える主催者端末から送信された結果通知を受信して、ユーザー情報および懸賞情報に関連付けて記憶するとともに、結果通知をユーザー端末に送信する結果情報通知手段を備えることが望ましい。
結果も電子メールで自動通知が行われ、またたとえば結果通知メールに若干の質問を付けて返信を求めることにより、返信を懸賞当選・賞品引換等の条件としてもよい。
さらに応募を継続する、しないのチェックを入れて返信可能にしてもよい。
【0044】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図8から図14は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではなく、様々な応用や変形が可能である。
初めに、図8および図9を参照して、懸賞の主催者がインターネットを介して懸賞情報の登録をする処理について説明する。
主催者端末からインターネットに接続し(S100)、サーバーシステムにアクセスする(S101)。懸賞情報登録メニューを選択し(S102)、主催者ユーザー認証処理が行われるが(S103)、主催者ユーザーの登録をしていない場合には主催者情報を入力・送信してサーバーに登録する処理を行う。主催者ユーザー認証処理が済むと、懸賞情報登録画面を主催者端末に送信し表示する(S104)。
次に、主催者情報、応募受付期間、景品情報、景品引換期間、その他の懸賞情報を入力し、主催者端末からサーバーシステムに送信する(S105)。サーバーシステムにおいては、受信したデータを懸賞情報記憶手段に記憶する(S106)。また各種の応募受付条件や、ユーザーからのアンケートなどの回答の要否や、懸賞の賞品等の受領承認の要否などのデータを入力し、主催者端末からサーバーシステムに送信する(S107)。サーバーシステムにおいては、受信したデータを懸賞情報記憶手段に記憶する(S108)。
【0045】
懸賞の自動応募に用いられる必要データ項目を備える応募フォーマットとして、その懸賞独自の応募フォーマットを用意する場合には(S109)、懸賞情報記憶手段を参照し、必要なデータ項目を抽出し(S110)、応募フォーマットを生成して記憶する(S111)。独自の応募フォーマットを利用しない場合には、応募するユーザーの氏名、電子メールアドレスその他の必要な汎用データ項目を含む応募フォーマットのテンプレートを利用すればよい。
また懸賞情報に関して、本発明のシステムが提供するウェブサイトでの告知をする場合には(S112)、懸賞情報記憶手段を参照し、必要なデータ項目を抽出して(S113)、htmlファイルなどのウェブ上で閲覧可能なウェブページのデータファイルを生成し、所定のURLで所在が識別される記憶場所に記憶する(S114)。これにより懸賞情報の閲覧が可能にされる。
【0046】
次に、図10を参照して、懸賞の自動応募を利用して応募を行うユーザーの登録処理について説明する。
ユーザー端末からインターネットに接続し(S200)、サーバーシステムにアクセスする(S201)。応募ユーザー情報登録メニューを選択し(S202)、ユーザー情報登録画面をユーザー端末に送信し表示させる(S203)。
ユーザー名、電子メールアドレス、住所、その他の必要なユーザー情報(汎用データ項目)を入力し、ユーザー端末からサーバーシステムに送信する(S204)。サーバーシステムにおいては受信したデータをユーザー情報記憶手段に記憶する(S205)。またユーザー認証のためのユーザーIDやパスワード等を発行し、登録されたユーザー情報の変更その他のメンテナンスを行えるようにすることが望ましい。
また、応募条件登録画面をユーザー端末に送信し表示させる(S206)。希望する懸賞応募の条件として、無制限に応募する、条件に合った懸賞だけに対して応募するといった設定や、賞品の内容やジャンル・金額、賞品金額、賞品や賞金の当選確率、賞品や賞金の当選者数、懸賞の実施期間、賞品や賞金の引換期間、賞品や賞金の引換場所、懸賞主催者のジャンル・地域、懸賞応募または引換に際して求められる条件、質問に対する回答の可否、アンケートに対する回答の可否、、ユーザー情報の懸賞主催者への提示の可否などの応募条件等のデータを入力し、サーバーシステムに送信する(S207)。サーバーシステムにおいては、受信したこれらのデータを応募条件記憶手段に記憶する(S208)。
【0047】
次に図11から図13を参照して、懸賞への自動応募処理について説明する。
サーバーシステムにおいては、これまでに説明した処理により登録されている、ユーザー情報や懸賞情報を参照することにより、ユーザーごとかつ懸賞ごとに、自動応募をするか否かを判定し、応募する場合には所定の処理を行う。
応募ユーザー抽出手段が、懸賞情報記憶手段を参照し(S300)、応募をするか否かの判定処理をする対象である懸賞の、懸賞情報、応募受付条件等を抽出する(S301)。様々な懸賞についての処理を同一のサーバーで行う場合には、それぞれの懸賞について下記の処理を行うが、あるいは懸賞ごとまたは懸賞主催者ごとにサーバーを設けて、応募するか否かの判定を行うプログラムは該当する懸賞または懸賞主催者についての処理だけを行うようにしてもよい。
応募ユーザー抽出手段が、ユーザー情報記憶手段を参照し(S302)、ユーザー情報、応募条件等を抽出する(S303)。懸賞情報記憶手段に記憶されている応募受付条件と、ユーザー情報等が合致するか否かを判定し(S304)、合致しなければそのユーザーは当該懸賞には応募しないことが判定される。たとえばユーザー情報が16歳であって、懸賞情報の応募受付条件が20歳以上であった場合などである。
【0048】
また、懸賞情報の応募受付条件とユーザーが希望する応募条件等が合致するか否かを判定し(S305)、合致したユーザーを当該懸賞に自動応募するユーザーとして抽出する(S306)。たとえば懸賞の賞品を受け取りに来られるユーザーという応募受付条件に対し、ユーザーがあらかじめ受け取りに出向くことの了承を登録している場合などである。
次のユーザーがいるか否かを判定し(S307)、同様の処理をそれぞれのユーザーについて行う。新規のユーザー登録がある場合もあるので、応募ユーザー抽出手段による判定処理は継続して行われるが、懸賞への応募受付期間が終了した場合などには、上記の判定処理は終了する。また、各景品ごとにあらかじめ設定された応募総数に達すると応募受付が終了し、抽選が自動的に開始され当選者が決定されるようにしてもよい。
様々な懸賞についての処理を同一のサーバーで行う場合には、それぞれの懸賞について下記の処理を行うため、次の懸賞情報があるか否かを判定し(S308)、あった場合には次の懸賞についても同様に処理を行う。
【0049】
次に、前記のS306において、懸賞に自動応募するユーザーとして抽出されたユーザーごとに応募を行う処理について説明する。
該当する懸賞情報記憶手段を参照し(S309)、懸賞主催者情報を抽出することにより(S310)、電子メールでの応募の宛先その他の必要なデータ項目を抽出する。
独自の応募フォーマットがある場合には(S311)、独自の応募フォーマットを抽出し(S312)、独自の応募フォーマットがない場合には、あらかじめサーバーシステムにおいて設定されている汎用的な応募フォーマットのテンプレート等を用いて、応募フォーマットに基づき電子メール等を生成する(S313)。
次にユーザー情報記憶手段を参照し、該当するユーザーについて、必要な汎用データ項目を挿入する(S314)。
【0050】
汎用データ項目にはない新規データ項目を挿入する必要がある場合には(S315)、新規データ項目を生成し、応募フォーマットに挿入する(S316)。サーバーシステムにおいて生成することができないデータ、たとえばアンケートへの回答などの要回答データ項目があった場合には(S317)、ユーザーに通知して返信を受ける必要があるので、アンケートなどの必要データを挿入することにより要回答通知を生成し、ユーザー端末に送信する(S318)。
要回答データ項目がない場合でも、懸賞の賞品の受領承認などの、要承認データ項目がある場合には(S319)、ユーザーに通知して返信を受ける必要があるので、必要な承認項目を挿入することにより、要承認通知を生成し、ユーザー端末に送信する(S320)。また要回答データ項目と要承認データ項目との双方がある場合には、双方のデータ項目を挿入することにより通知を生成し、ユーザー端末に送信する。
【0051】
以上の処理の結果、ユーザーが返信を行い、サーバーシステムにおいて非承認通知や、アンケート回答拒否などの不備な回答を受信した場合には(S321)。応募受付条件を満たさないものとして自動応募が行われずに処理が終了する。
回答等をユーザー端末において応募フォーマットに挿入し(S323)、応募フォーマットを主催者システム・端末に送信することにより(S324)、サーバーシステムにおいては応募受付が完了完了する(S325)。また、ユーザー端末においては、応募フォーマットに挿入されているデータの訂正などを行った上で返信し、サーバーシステムにおいては受信した訂正後のデータに基づき自動応募が行われるようにすることが望ましい。
【0052】
次に、懸賞主催者側においては、応募受付期間などの終了後に、図14に示すように結果通知の処理を行うことが望ましい。
サーバーシステムにおいては、主催者システム・端末から懸賞結果を受信して(S400)、懸賞結果を懸賞情報、ユーザー情報と関連付けて記憶する(S401)。次いでユーザー情報記憶手段を参照し(S402)、ユーザーの電子メールアドレスその他の必要なデータ項目を抽出して、結果通知の電子メールに挿入氏通知を生成する(S403)。また懸賞の結果情報および、当選した場合の賞品情報や賞品受け取り情報などの必要なデータ項目を挿入する(S404)。結果通知の電子メールをユーザー端末に送信し(S405)、結果通知処理が終了する。結果通知は当選者ユーザー全員、または応募ユーザー全員に送信される。また懸賞主催者に関する情報や各種案内、懸賞主催者のウェブサイトへのハイパーリンクなども挿入して結果通知を送信すれば、懸賞主催者にとてもメリットとなる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ユーザーが懸賞情報を探すことをしなくても、膨大に行われ、しかも新しい懸賞が次々に行われる懸賞情報の中から、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することができる。懸賞の応募に際し、従来の懸賞のように様々な懸賞情報を自分で探す必要を省き、しかも必要事項の記入などの懸賞ごとに定められた所定の応募手続を省くことができる。これにより、複数の懸賞に応募するための手間を気にすることなく、応募を続けることができ、チャンスを逃すことを防止する。
【0054】
さらに本発明によれば、ユーザーが応募を希望する条件と、懸賞主催者が希望する条件とを懸賞ごと、ユーザーごとに判断した上で、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することができる。
また、ユーザーを識別するユーザー登録により同じユーザーによる二重応募を避けたり、あるいはアンケートの回答やユーザー情報の収集などの、マーケティング等に役に立つ懸賞の実施を望む懸賞主催者と、これを承諾するユーザーとの条件のマッチングなど、各種条件の判定が可能なシステムを提供することができる。
【0055】
さらに本発明によれば、懸賞への応募に際しては、汎用的なデータはできる限り自動化された処理により応募が行われるとともに、必要な項目に関してはユーザーの回答や承認などを得て応募が行われるシステムを提供することができる。ユーザーは自分の情報を一度登録すると、懸賞に応募する際に個人情報(住所、氏名、生年月日等)などの汎用データが自動的に記載され、自分の情報を懸賞応募画面ごとに入力しなくて良いので懸賞応募効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図3】応募条件記憶手段に記憶される各種の応募条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図4】懸賞情報記憶手段に記憶される懸賞主催者のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図5】応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の応募受付条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図6】応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の懸賞情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図7】応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、景品情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図8】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、懸賞自動応募システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、様々な懸賞が企業の宣伝や販売促進、マーケティングなどの目的、その他の目的により行われており、懸賞の応募に利用するための情報誌なども発行されている。実施されている各種の懸賞の数は非常に多く、それに応募している人々も数百万人に達する。企業などの懸賞主催者は、その懸賞を広く知らしめたいと望んでおり、一方で懸賞応募を趣味としている人々は懸賞を数多く知ることによりそのチャンスを広げたいと望んでいる。
とりわけ今日ではインターネットの普及と利用者の増大により、インターネット上での様々な懸賞の告知や応募受付、懸賞実施なども行われており、懸賞情報を満載したメールマガジンなどは発行部数も飛び抜けて多く、このためにインターネットを利用するユーザーまでいるほどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、懸賞は数が膨大にあるばかりか、新しい懸賞が次々に行われるので、いちいち懸賞情報を探すのも手間がかかる。またいくら応募が無料であっても、複数の懸賞に応募するための手間がかかるために、応募を続けるためには根気を必要とし、チャンスを逃すことにもなってしまう。
携帯電話でアクセス可能なインターネットのサイトにおいても、懸賞に応募が簡単にできるような懸賞情報の提供がされてはいるものの、懸賞に応募するかどうかを頻繁にチェックする必要がある。
【0004】
特開2002−203078「懸賞応募発表時期通知及び懸賞発表内容通知システム」においては、懸賞応募情報に応じて的確な発表情報や発表時期情報をメールにて自動送信して提供するシステムが提案されている。
懸賞発表情報・懸賞発表時期情報の提供を欲する懸賞応募者が、懸賞応募情報を端末から入力し、応募情報を付加して送信し、応募情報に対する提供情報を懸賞応募者から受け取った際にこれを募集者に返送する応募情報通知支援システムである。
しかしながら上記発明は、ユーザーが既に応募した懸賞に対し、その結果を自動的に配信することにより、発表時期を気にして覚えていたり、発表結果を見に行ったりしなくても自動的に配信されてくるという内容であり、懸賞の応募に際しては、従来の懸賞と同様に、ユーザーが様々な懸賞情報を自分で探してきて、必要な応募手続をする必要がある。
【0005】
また特開2001−325506「通信ネットワークを用いて商品についての販促景品、懸賞金などに応募する方法とそのシステム」においては、通信ネットワークを用いて、特定商品に関する販促景品や懸賞金に対する応募を、消費者が面倒な手続きをする必要なく行うことのできる方法が提案されている。
この発明によれば、商品に付記された応募標を、その商品の製品識別コードとともに電子カメラやスキャナなどの画像読取手段で読み取って、通信端末器に画像情報として送信し、通信端末器では、製品識別コードによって特定された商品に対して、販促景品や懸賞金などの応募を受け付けるエントリーサーバの通信アドレスを記憶させた通信アドレス変換テーブルを参照して、そのエントリーサーバの通信アドレスを自動的にアクセスして、通信端末器側のIDコードと、読み取った応募標とを送信する。
しかしながら上記方法は、特定商品に関する販促景品や懸賞金に対する応募を消費者が面倒な手続きをする必要なく行うことのできるようにするために、店頭などで商品のバーコード等を読み取ることにより、通信ネットワークを用いて商品の販促景品、懸賞金などへの応募が完結するというものである。
実施される懸賞ごとにバーコード等を読み取って応募するものであり、必要事項の記入などの手間を省くことはできるものの、懸賞の応募に際しては、従来の懸賞と同様に、ユーザーが様々な懸賞情報を自分で探してきて、必要な応募手続をする必要がある。
また、懸賞主催者、実施者にとっては、バーコード等の懸賞実施設備を用意しなければならないという負担がある。
【0006】
そこで、上記の様々な海内を解決するため、本発明においては、ユーザーが懸賞情報を探すことをしなくても、膨大に行われ、しかも新しい懸賞が次々に行われる懸賞情報の中から、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することを目的とする。懸賞の応募に際し、従来の懸賞のように様々な懸賞情報を自分で探す必要を省き、しかも必要事項の記入などの懸賞ごとに定められた所定の応募手続を省くことを目的とする。これにより、複数の懸賞に応募するための手間を気にすることなく、応募を続けることができ、チャンスを逃すことを防止する。
【0007】
さらに、懸賞の応募には、応募資格、その他の様々な条件があることも多く、一方懸賞を主催する企業などにとっては、懸賞だけが目当てであってそれ以外には興味のないユーザーによる応募は避けたい場合も生じる。また、同じユーザーによる二重応募を避けたり、あるいはアンケートの回答やユーザー情報の収集などの、マーケティング等に役に立つ懸賞の実施を望むことが想定される。
そこで本発明においては、ユーザーが応募を希望する条件と、懸賞主催者が希望する条件とを懸賞ごと、ユーザーごとに判断した上で、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することを目的とする。
また、ユーザーを識別するユーザー登録により同じユーザーによる二重応募を避けたり、あるいはアンケートの回答やユーザー情報の収集などの、マーケティング等に役に立つ懸賞の実施を望む懸賞主催者と、これを承諾するユーザーとの条件のマッチングなど、各種条件の判定が可能なシステムを提供することを目的とする。
【0008】
さらに、懸賞の応募に際しては、様々な必要事項の記入を求められることが通常であり、これらの必要事項には、ユーザーの氏名、連絡先、電子メールアドレスなどの汎用的なデータ項目と、懸賞主催者の商品に関するアンケート、回答、その他の様々な懸賞独自のデータ項目とが存在する。このような各種の項目を記載して応募をするために、すべてをユーザーが記入していたのでは手間がかかる一方、汎用的なデータはできる限り自動的に記載され応募が行われることが望まれる。
そこで本発明においては、懸賞への応募に際しては、汎用的なデータはできる限り自動化された処理により応募が行われるとともに、必要な項目に関してはユーザーの回答や承認などを得て応募が行われるシステムを提供することを目的とする。ユーザーは自分の情報を一度登録すると、懸賞に応募する際に個人情報(住所、氏名、生年月日等)などの汎用データが自動的に記載され、自分の情報を懸賞応募画面ごとに入力する必要がなく、懸賞応募効率を上げることができるシステムを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
携帯電話やコンピュータ等のユーザー端末と、ユーザー端末からアクセスが行われ情報処理を行うサーバーとを含み構成され、
前記のサーバーシステムには、
懸賞に応募することを希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
ユーザーごとに、応募するか否かを判定するための応募条件を記憶する応募条件記憶手段と、
ユーザーごとに、懸賞に応募する際に必要とされる汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段と、
懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段と、
抽出されたユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段を参照して、必要なデータ項目を抽出し、応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段と、
応募フォーマットに挿入するデータ項目が、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段に記憶されたデータ項目と一致しない場合には、必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段とを少なくとも備え、ユーザーが希望する応募条件に従い、複数の懸賞に対し自動的に応募が行われる、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記システムにはさらに、
複数の主催者が実施する懸賞ごとに、主催者情報、応募受付期間、応募受付条件、景品情報、景品引換期間、その他の所定のデータを記憶する懸賞情報記憶手段が備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
懸賞主催者が備える主催者端末からアクセスして、前記の懸賞情報記憶手段にデータを登録する主催者登録手段が、さらに備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項2または3のいずれかに記載の発明において、
前記の応募受付条件には、懸賞の応募資格を規定する資格条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により資格条件の判定を行う、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記の応募条件には、ユーザーが登録した応募を希望する懸賞条件を規定する希望条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により希望条件の判定を行う、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記システムにはさらに、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要承認通知を生成し送信する要承認通知送信手段が備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
前記システムにはさらに、懸賞主催者が備える主催者端末から送信された結果通知を受信して、ユーザー情報および懸賞情報に関連付けて記憶するとともに、結果通知をユーザー端末に送信する結果情報通知手段が備えられた、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
前記の要承認通知送信手段または結果情報通知手段は、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0017】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
請求項8に記載の発明において、
通知に含まれる要回答データは、ユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段、または応募条件記憶手段、または汎用データ項目記憶手段に記憶されたユーザーごとの情報を参照して、複数の要回答データの中から自動抽出され挿入される、懸賞自動応募システムであることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【0019】
本発明のシステムは、携帯電話やコンピュータ等のユーザー端末と、ユーザー端末からアクセスが行われ、情報処理を行うサーバーとを含み構成される。
ユーザー端末からのアクセスは、インターネットに代表される通信手段を介して行われる。通信手段には、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
本発明のサーバーシステムに接続するためのユーザー端末としては、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ端末が用いられる。また、インターネット等に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめとする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器などであってもよい。コンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるコンピュータネットワークに接続し、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備える。
【0020】
サーバーシステムは、インターネットに代表されるネットワークに接続されて備えられ、コンピュータネットワークに接続するユーザー端末からアクセスされる。
次に、本発明のサーバーシステムは、通常は、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、WEBサーバー、その他必要に応じメールサーバー、その他の各種装置により構成することができる。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0021】
次に、本発明のシステムは、顧客端末からアクセスするためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶するWEBサーバーを備えている。
コンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。
また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することができる。
プログラムは、ユーザー端末からの検索要求に応答してウェブサーバー等に記憶されたコンテンツデータを検索・抽出するプログラムや、ユーザー端末との間、あるいは懸賞主催者端末との間でデータの送受信を行うプログラム、その他のプログラムを含むことができる。プログラムの処理については後述する。
【0022】
サーバーシステムの情報処理による懸賞自動応募システムは、いったん応募者であるユーザー本人の住所や氏名などのユーザー情報と、必要なデータ項目をあらかじめ登録しておくと、登録されたデータ項目を自動的に参照することによりユーザーを抽出し、ユーザー本人が希望するジャンルや賞金、賞品のレベルに応じた懸賞の応募を本人に代わって応募を自動的に代行するというものである。さらに、懸賞主催者側から提示される条件である応募資格やユーザーからのマーケティングデータなどのデータ収集を自動的に代行するというものである。
【0023】
サーバーシステムは、懸賞に応募することを希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段を備えている。
図2は、ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
ユーザー登録される情報としては、氏名、年齢、性別、住所、電話番号、決済方法に関する情報、電子メールアドレスなどの情報をサーバーシステムにおいて記憶する。また、ユーザーの趣味、嗜好、職業、その他の必要なデータ項目を記憶する。これらのユーザー情報は、本発明のシステムが提供するウェブサイトにおいてユーザー端末からアクセスしたユーザーが入力・送信して記憶されるようにすることが望ましく、またこの他にもサーバーシステム管理者が入力するようにしてもよい。
【0024】
次にサーバーシステムは、ユーザーごとに、応募するか否かを判定するための応募条件を記憶する応募条件記憶手段を備えている。
応募条件は、あらかじめ複数の各種の懸賞に対して、応募することを希望するユーザーが、ユーザーごとに希望条件を設定するものである。
図3は、応募条件記憶手段に記憶される各種の応募条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
応募条件の一例は、条件無制限に応募する、条件に合った懸賞だけに対して応募する、といった例があげられる。条件に合った懸賞を設定する場合の条件には、賞品の内容やジャンル・金額、賞品金額、賞品や賞金の当選確率、賞品や賞金の当選者数、懸賞の実施期間、賞品や賞金の引換期間、賞品や賞金の引換場所、懸賞主催者のジャンル・地域、懸賞応募または引換に際して求められる条件、その他のさまざまな条件を含めることができる。懸賞応募または引換に際して求められる条件は、たとえば質問に対する回答義務、アンケートに対する回答義務、ユーザー情報の一部または全部の懸賞主催者への提供などである。
【0025】
次にサーバーシステムは、ユーザーごとに、懸賞に応募する際に必要とされる汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段を備えている。
汎用データ項目は、複数の様々な懸賞に対し応募する際に、複数の懸賞に共通して必要とされる汎用的なデータ項目である。具体的には、氏名、年齢、性別、連絡先などである。
汎用データ項目は、複数の懸賞に自動的に応募するために生成される、応募電子メールなどの応募フォーマットを生成する際に参照されるデータ項目であり、あらかじめ設定されている。応募フォーマットを生成する際には、汎用データ項目を参照し、これに対応するユーザー情報記憶手段に記憶されたユーザー情報の中からデータを自動的に抽出する。
【0026】
汎用データ項目は、個々の懸賞ごとに、異なる汎用データ項目をあらかじめ設定して記憶しておくことができる。懸賞によって特定のデータ項目(たとえば年齢、性別、職業など)が必要である場合や、必要ではない場合があるためである。
たとえば、汎用データ項目Aを「氏名、住所、電話番号」とし、汎用データ項目Bを「氏名、年齢、性別、住所、電子メールアドレス」とし、汎用データ項目Cを、「氏名、年齢、性別、職業、住所、電話番号、電子メールアドレス」として設定しておくことができる。一方この場合には、懸賞ごとに、懸賞aの応募に必要な汎用データ項目はA、懸賞bの応募に必要な汎用データ項目はCといった設定を記憶しておく。
【0027】
このため、望ましくは前記システムにはさらに、複数の主催者が実施する懸賞ごとに、主催者情報、応募受付期間、応募受付条件、景品情報、景品引換期間、その他の所定のデータを記憶する懸賞情報記憶手段が備えられる。上記の汎用データ項目の設定の例では、懸賞情報記憶手段には、懸賞ごとに、懸賞aの応募に必要な汎用データ項目はA、懸賞bの応募に必要な汎用データ項目はCといった設定がさらに記憶される。
図4は、懸賞情報記憶手段に記憶される懸賞主催者のデータの一例を示すデータ模式図である。
また図5は、応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の応募受付条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
また図6は、応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の懸賞情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
また図7は、応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、景品情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【0028】
懸賞情報記憶手段に記憶されるデータは、ユーザーがウェブサイトなどにアクセスすることにより、インターネット上で展開される懸賞主催者からの懸賞情報、プレゼント情報を閲覧可能にすることが望ましく、また各懸賞主催者が提供するウェブサイトへのハイパーリンクを記述することが望ましい。懸賞主催者は、企業、メールマガジン発行者、ウェブサイト運営者、出版物発行者、その他のの組織や個人を含むことができる。
【0029】
また、懸賞主催者が備える主催者端末からアクセスして、前記の懸賞情報記憶手段にデータを登録する主催者登録手段がさらに備えられ、懸賞主催者が懸賞情報の登録や、変更などのメンテナンスを可能にすることができる。
【0030】
次にサーバーシステムは、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段を備えている。
応募ユーザー抽出手段は、前記の応募条件記憶手段を参照し、登録される懸賞ごとに、応募条件に合致したユーザーを抽出する。また、懸賞情報記憶手段に記憶された懸賞主催者側からの応募受付条件を参照し、ユーザー情報記憶手段を参照して応募受付条件に合致するユーザーを抽出し、絞り込みを行う。
これにより、ユーザーが希望する応募条件に従い、複数の懸賞に対し自動的に応募が行われる。
【0031】
前記の応募受付条件には、懸賞の応募資格を規定する資格条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により資格条件の判定を行う。応募資格として、年齢、性別、地域その他の条件により、懸賞によっては制限がある場合があるのでそれに対応したデータ項目が設定され懸賞情報記憶手段に記憶されている。たとえば自動車のプレゼントがある懸賞において、性別、生年月日、車庫の有無などの条件を懸賞主催者側が要求する場合等である。
【0032】
次にサーバーシステムは、抽出されたユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段を参照して、必要なデータ項目を抽出し、応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段を備えている。
応募フォーマットは、代表的な形態は懸賞主催者のシステム(サーバー装置や主催者端末)に対し自動送信される電子メールなどの形式・書式として記憶されているものである。応募フォーマットは汎用的なフォーマットとして構成し記憶していてもよい。また様々な懸賞の応募形式に対応して、複数の種類の応募フォーマットを構成し記憶していてもよい。あるいは、懸賞情報独自の応募フォーマットを、懸賞情報記憶手段に記憶していてもよい。
【0033】
また、応募は電子メール以外にも、懸賞主催者のシステムや端末にデータを送信する様々な方法を採用してもよい。
さらに、本発明のサーバーシステム側において、懸賞主催者に代わり、懸賞の当選者を決定するための抽選プログラム等を設け、当選者を決定するようにしてもよい。
【0034】
抽出されたユーザーの数だけ、応募フォーマットに従い電子メールを生成する。次いで、生成された電子メールにユーザー情報記憶手段を参照して抽出されたユーザーのユーザー情報のうち、汎用データ項目である必要情報を挿入する。すなわち、懸賞に設定されている汎用データ項目であり、氏名、住所、年齢、電子メールアドレスなどのあらかじめ定められたデータ項目である。
【0035】
次にサーバーシステムは、応募フォーマットに挿入するデータ項目が、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段に記憶されたデータ項目と一致しない場合には、必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段を備えている。
データ項目生成手段が生成する必要なデータ項目の一例を、様々な懸賞の例ごとに説明する。
【0036】
(懸賞A)
たとえばある懸賞Aにおいて、懸賞に応募するためには下記のデータ項目の記入を求められる場合を想定する。
1「受付ナンバー」(自由な番号の記入)
2「氏名」(全角漢字)
3「ふりがな」(全角)
4「電子メールアドレス」(半角英字)
5「感想」
この例の場合において、2「氏名」、3「ふりがな」、4「電子メールアドレス」に関しては、ユーザー情報記憶手段に記憶された汎用データ項目を応募フォーマットに挿入すれば足りる。
一方、1「受付ナンバー」は、あらかじめ記憶されているデータ項目ではないために、新規に生成しなければならない。新規に生成されたデータ項目を応募フォーマットに挿入する。
さらに、5「感想」に関しては、通常自動的に生成することは不可能である。こうした場合には、後述する要承認通知送信手段が、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信することにより、返信による回答を求める処理を行う。またこの例において、生成されたデータ項目(1「受付ナンバー」)をユーザーに通知する必要がある場合には、同様に、生成されたデータ項目を含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する処理を行う。
【0037】
(懸賞B)
次に、たとえばある懸賞Bにおいて、懸賞に応募するためには下記のデータ項目の記入を求められる場合を想定する。
1「郵便番号」(半角数字)
2「住所」(都道府県)
3「生年月日」(半角数字)
4「性別」(男性または女性)
5「未既婚」(既婚または未婚)
6「業種」(「建設業」「製造業」「商社・卸売業」「小売業」などのリストから選択)
「職種」(「営業」「研究開発」「人事総務」「経理」「事務職」「主婦」などのリストから選択)
7「電子メールアドレス」(半角英数)
8「広告・案内の電子メール受信の可否」(可または否)
この例の場合において、1「郵便番号」、2「住所」、3「生年月日」、4「性別」、7「電子メールアドレス」に関しては、ユーザー情報記憶手段に記憶された汎用データ項目を応募フォーマットに挿入すれば足りる。また、5「未既婚」、6「業種」、8「広告・案内の電子メール受信の可否」に関しては、あらかじめユーザー情報記憶手段に記憶している場合には、ユーザー情報記憶手段に記憶された汎用データ項目を応募フォーマットに挿入すれば足りる。一方、あらかじめ記憶されていない場合には、通常自動的に生成することは不可能である。こうした場合には、後述する要回答通知送信手段が、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信することにより、返信による回答を求める処理を行う。またこの例において、生成されたデータ項目(1「受付ナンバー」)をユーザーに通知する必要がある場合には、同様に、生成されたデータ項目を含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する処理を行う。
【0038】
ユーザー端末への通知は、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要回答通知を生成し送信する、要回答通知送信手段が備えられたことにより実現される。
応募フォーマットに挿入するべきデータ項目は、前述した懸賞A、懸賞Bの例のように懸賞ごとに様々であるが、懸賞情報記憶手段を参照して判定される。ついで、汎用データ項目と、必要に応じデータ項目の新規生成を行うが、ここで前記の懸賞Aにおける「感想」や、懸賞Bにおける「選択肢」、あるいはアンケートへの回答などのデータ項目についての回答を求めるために、抽出された各ユーザー端末へ送信される電子メール等を生成し、送信を行う。
登録してある項目以外の制限又は希望する景品の選択は本人宛てメールで問い合わせる。
【0039】
通知に含まれる要回答データは、ユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段、または応募条件記憶手段、または汎用データ項目記憶手段に記憶されたユーザーごとの情報を参照して、複数の要回答データの中から自動抽出され挿入される。
【0040】
ユーザーが設定する応募条件を無制限にして、「勝手に景品を選択し、どんな懸賞にも全部応募する」こととすれば、不精な人向けに便利なシステムで、応募した結果だけが知らされる。しかしそうすると懸賞を主催する企業等のデータ収集やマーケティングには役に立たないデータ(懸賞のみが目的のユーザーなどのデータ)が収集されるため、敬遠されることも考えられる。そこで企業など懸賞主催者側のリクエストにより、簡単な質問を発信しそれに答えた人のみの応募というシステムも用意することができる。
【0041】
また、ユーザー端末への通知の別の形態によれば、応募条件に合致した懸賞への応募をするために応募フォーマットへのデータ項目の挿入を行い、応募のために送信する前に、承認を求めるためにユーザーに通知する必要がある場合には、同様に、応募をする懸賞情報や、生成されたデータ項目などの通知が必要なデータを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信する処理を行う。
ユーザー端末への通知は、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要承認通知を生成し送信する、要承認通知送信手段が備えられたことにより実現される。承認は、電子メールへの返信や、電子メールに承認ボタンの設けられたウェブページへのハイパーリンクを挿入し、ユーザーがアクセスして承認ボタンをクリック等すれば承認されるような形態を採用することができる。必要なデータ項目をサーバー側で自動的に新規生成した場合や、懸賞に応募するかどうかなどのの承認を得る。
【0042】
基本的に必要な項目はサーバー側で設定するので上記の問い合わせと承認だけで応募が完結するが、新規生成されたデータ項目の例として、たとえば複数の賞品やその当選確率の中から、サーバー側で自動的に選択を行った場合などには有効である。この例の場合には、サーバー側で選択したリストの中の項目と、選択しなかった項目のリストとをユーザーに通知し、ユーザー側で変更の必要がある場合には変更処理を行えるようにすることが望ましい。変更処理は、ユーザーがデータの変更をして電子メールへの返信を行う方法や、電子メールに承認ボタン、変更ボタンなどの設けられたウェブページへのハイパーリンクを挿入し、ユーザーがアクセスして承認ボタンをクリック等すれば承認されるような形態を採用することができる。
【0043】
また、ユーザー端末への通知の別の形態によれば、前記システムにはさらに、懸賞主催者が備える主催者端末から送信された結果通知を受信して、ユーザー情報および懸賞情報に関連付けて記憶するとともに、結果通知をユーザー端末に送信する結果情報通知手段を備えることが望ましい。
結果も電子メールで自動通知が行われ、またたとえば結果通知メールに若干の質問を付けて返信を求めることにより、返信を懸賞当選・賞品引換等の条件としてもよい。
さらに応募を継続する、しないのチェックを入れて返信可能にしてもよい。
【0044】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図8から図14は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではなく、様々な応用や変形が可能である。
初めに、図8および図9を参照して、懸賞の主催者がインターネットを介して懸賞情報の登録をする処理について説明する。
主催者端末からインターネットに接続し(S100)、サーバーシステムにアクセスする(S101)。懸賞情報登録メニューを選択し(S102)、主催者ユーザー認証処理が行われるが(S103)、主催者ユーザーの登録をしていない場合には主催者情報を入力・送信してサーバーに登録する処理を行う。主催者ユーザー認証処理が済むと、懸賞情報登録画面を主催者端末に送信し表示する(S104)。
次に、主催者情報、応募受付期間、景品情報、景品引換期間、その他の懸賞情報を入力し、主催者端末からサーバーシステムに送信する(S105)。サーバーシステムにおいては、受信したデータを懸賞情報記憶手段に記憶する(S106)。また各種の応募受付条件や、ユーザーからのアンケートなどの回答の要否や、懸賞の賞品等の受領承認の要否などのデータを入力し、主催者端末からサーバーシステムに送信する(S107)。サーバーシステムにおいては、受信したデータを懸賞情報記憶手段に記憶する(S108)。
【0045】
懸賞の自動応募に用いられる必要データ項目を備える応募フォーマットとして、その懸賞独自の応募フォーマットを用意する場合には(S109)、懸賞情報記憶手段を参照し、必要なデータ項目を抽出し(S110)、応募フォーマットを生成して記憶する(S111)。独自の応募フォーマットを利用しない場合には、応募するユーザーの氏名、電子メールアドレスその他の必要な汎用データ項目を含む応募フォーマットのテンプレートを利用すればよい。
また懸賞情報に関して、本発明のシステムが提供するウェブサイトでの告知をする場合には(S112)、懸賞情報記憶手段を参照し、必要なデータ項目を抽出して(S113)、htmlファイルなどのウェブ上で閲覧可能なウェブページのデータファイルを生成し、所定のURLで所在が識別される記憶場所に記憶する(S114)。これにより懸賞情報の閲覧が可能にされる。
【0046】
次に、図10を参照して、懸賞の自動応募を利用して応募を行うユーザーの登録処理について説明する。
ユーザー端末からインターネットに接続し(S200)、サーバーシステムにアクセスする(S201)。応募ユーザー情報登録メニューを選択し(S202)、ユーザー情報登録画面をユーザー端末に送信し表示させる(S203)。
ユーザー名、電子メールアドレス、住所、その他の必要なユーザー情報(汎用データ項目)を入力し、ユーザー端末からサーバーシステムに送信する(S204)。サーバーシステムにおいては受信したデータをユーザー情報記憶手段に記憶する(S205)。またユーザー認証のためのユーザーIDやパスワード等を発行し、登録されたユーザー情報の変更その他のメンテナンスを行えるようにすることが望ましい。
また、応募条件登録画面をユーザー端末に送信し表示させる(S206)。希望する懸賞応募の条件として、無制限に応募する、条件に合った懸賞だけに対して応募するといった設定や、賞品の内容やジャンル・金額、賞品金額、賞品や賞金の当選確率、賞品や賞金の当選者数、懸賞の実施期間、賞品や賞金の引換期間、賞品や賞金の引換場所、懸賞主催者のジャンル・地域、懸賞応募または引換に際して求められる条件、質問に対する回答の可否、アンケートに対する回答の可否、、ユーザー情報の懸賞主催者への提示の可否などの応募条件等のデータを入力し、サーバーシステムに送信する(S207)。サーバーシステムにおいては、受信したこれらのデータを応募条件記憶手段に記憶する(S208)。
【0047】
次に図11から図13を参照して、懸賞への自動応募処理について説明する。
サーバーシステムにおいては、これまでに説明した処理により登録されている、ユーザー情報や懸賞情報を参照することにより、ユーザーごとかつ懸賞ごとに、自動応募をするか否かを判定し、応募する場合には所定の処理を行う。
応募ユーザー抽出手段が、懸賞情報記憶手段を参照し(S300)、応募をするか否かの判定処理をする対象である懸賞の、懸賞情報、応募受付条件等を抽出する(S301)。様々な懸賞についての処理を同一のサーバーで行う場合には、それぞれの懸賞について下記の処理を行うが、あるいは懸賞ごとまたは懸賞主催者ごとにサーバーを設けて、応募するか否かの判定を行うプログラムは該当する懸賞または懸賞主催者についての処理だけを行うようにしてもよい。
応募ユーザー抽出手段が、ユーザー情報記憶手段を参照し(S302)、ユーザー情報、応募条件等を抽出する(S303)。懸賞情報記憶手段に記憶されている応募受付条件と、ユーザー情報等が合致するか否かを判定し(S304)、合致しなければそのユーザーは当該懸賞には応募しないことが判定される。たとえばユーザー情報が16歳であって、懸賞情報の応募受付条件が20歳以上であった場合などである。
【0048】
また、懸賞情報の応募受付条件とユーザーが希望する応募条件等が合致するか否かを判定し(S305)、合致したユーザーを当該懸賞に自動応募するユーザーとして抽出する(S306)。たとえば懸賞の賞品を受け取りに来られるユーザーという応募受付条件に対し、ユーザーがあらかじめ受け取りに出向くことの了承を登録している場合などである。
次のユーザーがいるか否かを判定し(S307)、同様の処理をそれぞれのユーザーについて行う。新規のユーザー登録がある場合もあるので、応募ユーザー抽出手段による判定処理は継続して行われるが、懸賞への応募受付期間が終了した場合などには、上記の判定処理は終了する。また、各景品ごとにあらかじめ設定された応募総数に達すると応募受付が終了し、抽選が自動的に開始され当選者が決定されるようにしてもよい。
様々な懸賞についての処理を同一のサーバーで行う場合には、それぞれの懸賞について下記の処理を行うため、次の懸賞情報があるか否かを判定し(S308)、あった場合には次の懸賞についても同様に処理を行う。
【0049】
次に、前記のS306において、懸賞に自動応募するユーザーとして抽出されたユーザーごとに応募を行う処理について説明する。
該当する懸賞情報記憶手段を参照し(S309)、懸賞主催者情報を抽出することにより(S310)、電子メールでの応募の宛先その他の必要なデータ項目を抽出する。
独自の応募フォーマットがある場合には(S311)、独自の応募フォーマットを抽出し(S312)、独自の応募フォーマットがない場合には、あらかじめサーバーシステムにおいて設定されている汎用的な応募フォーマットのテンプレート等を用いて、応募フォーマットに基づき電子メール等を生成する(S313)。
次にユーザー情報記憶手段を参照し、該当するユーザーについて、必要な汎用データ項目を挿入する(S314)。
【0050】
汎用データ項目にはない新規データ項目を挿入する必要がある場合には(S315)、新規データ項目を生成し、応募フォーマットに挿入する(S316)。サーバーシステムにおいて生成することができないデータ、たとえばアンケートへの回答などの要回答データ項目があった場合には(S317)、ユーザーに通知して返信を受ける必要があるので、アンケートなどの必要データを挿入することにより要回答通知を生成し、ユーザー端末に送信する(S318)。
要回答データ項目がない場合でも、懸賞の賞品の受領承認などの、要承認データ項目がある場合には(S319)、ユーザーに通知して返信を受ける必要があるので、必要な承認項目を挿入することにより、要承認通知を生成し、ユーザー端末に送信する(S320)。また要回答データ項目と要承認データ項目との双方がある場合には、双方のデータ項目を挿入することにより通知を生成し、ユーザー端末に送信する。
【0051】
以上の処理の結果、ユーザーが返信を行い、サーバーシステムにおいて非承認通知や、アンケート回答拒否などの不備な回答を受信した場合には(S321)。応募受付条件を満たさないものとして自動応募が行われずに処理が終了する。
回答等をユーザー端末において応募フォーマットに挿入し(S323)、応募フォーマットを主催者システム・端末に送信することにより(S324)、サーバーシステムにおいては応募受付が完了完了する(S325)。また、ユーザー端末においては、応募フォーマットに挿入されているデータの訂正などを行った上で返信し、サーバーシステムにおいては受信した訂正後のデータに基づき自動応募が行われるようにすることが望ましい。
【0052】
次に、懸賞主催者側においては、応募受付期間などの終了後に、図14に示すように結果通知の処理を行うことが望ましい。
サーバーシステムにおいては、主催者システム・端末から懸賞結果を受信して(S400)、懸賞結果を懸賞情報、ユーザー情報と関連付けて記憶する(S401)。次いでユーザー情報記憶手段を参照し(S402)、ユーザーの電子メールアドレスその他の必要なデータ項目を抽出して、結果通知の電子メールに挿入氏通知を生成する(S403)。また懸賞の結果情報および、当選した場合の賞品情報や賞品受け取り情報などの必要なデータ項目を挿入する(S404)。結果通知の電子メールをユーザー端末に送信し(S405)、結果通知処理が終了する。結果通知は当選者ユーザー全員、または応募ユーザー全員に送信される。また懸賞主催者に関する情報や各種案内、懸賞主催者のウェブサイトへのハイパーリンクなども挿入して結果通知を送信すれば、懸賞主催者にとてもメリットとなる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ユーザーが懸賞情報を探すことをしなくても、膨大に行われ、しかも新しい懸賞が次々に行われる懸賞情報の中から、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することができる。懸賞の応募に際し、従来の懸賞のように様々な懸賞情報を自分で探す必要を省き、しかも必要事項の記入などの懸賞ごとに定められた所定の応募手続を省くことができる。これにより、複数の懸賞に応募するための手間を気にすることなく、応募を続けることができ、チャンスを逃すことを防止する。
【0054】
さらに本発明によれば、ユーザーが応募を希望する条件と、懸賞主催者が希望する条件とを懸賞ごと、ユーザーごとに判断した上で、自動的にユーザーが応募する各種の条件などに合った懸賞情報を抽出し、必要な応募手続が自動的に行われるシステムを提供することができる。
また、ユーザーを識別するユーザー登録により同じユーザーによる二重応募を避けたり、あるいはアンケートの回答やユーザー情報の収集などの、マーケティング等に役に立つ懸賞の実施を望む懸賞主催者と、これを承諾するユーザーとの条件のマッチングなど、各種条件の判定が可能なシステムを提供することができる。
【0055】
さらに本発明によれば、懸賞への応募に際しては、汎用的なデータはできる限り自動化された処理により応募が行われるとともに、必要な項目に関してはユーザーの回答や承認などを得て応募が行われるシステムを提供することができる。ユーザーは自分の情報を一度登録すると、懸賞に応募する際に個人情報(住所、氏名、生年月日等)などの汎用データが自動的に記載され、自分の情報を懸賞応募画面ごとに入力しなくて良いので懸賞応募効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの基本的な構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】ユーザー情報記憶手段に記憶されるユーザー情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図3】応募条件記憶手段に記憶される各種の応募条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図4】懸賞情報記憶手段に記憶される懸賞主催者のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図5】応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の応募受付条件のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図6】応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、各種の懸賞情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図7】応募条件記憶手段に記憶される懸賞ごとの、景品情報のデータの一例を示すデータ模式図である。
【図8】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
Claims (9)
- 携帯電話やコンピュータ等のユーザー端末と、ユーザー端末からアクセスが行われ情報処理を行うサーバーとを含み構成され、
前記のサーバーシステムには、
懸賞に応募することを希望するユーザーに関する情報を記憶するユーザー情報記憶手段と、
ユーザーごとに、応募するか否かを判定するための応募条件を記憶する応募条件記憶手段と、
ユーザーごとに、懸賞に応募する際に必要とされる汎用的なデータ項目を記憶する汎用データ項目記憶手段と、
懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出する応募ユーザー抽出手段と、
抽出されたユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段を参照して、必要なデータ項目を抽出し、応募フォーマットに挿入する応募フォーマット挿入手段と、
応募フォーマットに挿入するデータ項目が、ユーザー情報記憶手段および汎用データ項目記憶手段に記憶されたデータ項目と一致しない場合には、必要なデータ項目を選択または指定または生成するデータ項目生成手段とを少なくとも備え、ユーザーが希望する応募条件に従い、複数の懸賞に対し自動的に応募が行われることを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項1に記載の発明において、
前記システムにはさらに、
複数の主催者が実施する懸賞ごとに、主催者情報、応募受付期間、応募受付条件、景品情報、景品引換期間、その他の所定のデータを記憶する懸賞情報記憶手段が備えられたことを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項1または2のいずれかに記載の発明において、
懸賞主催者が備える主催者端末からアクセスして、前記の懸賞情報記憶手段にデータを登録する主催者登録手段が、さらに備えられたことを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項2または3のいずれかに記載の発明において、
前記の応募受付条件には、懸賞の応募資格を規定する資格条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により資格条件の判定を行うことを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記の応募条件には、ユーザーが登録した応募を希望する懸賞条件を規定する希望条件が含まれており、応募ユーザー抽出手段により希望条件の判定を行うことを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
前記システムにはさらに、応募ユーザー抽出手段が、懸賞ごとに、応募するユーザーを判定し抽出した後、データ項目生成手段が応募フォーマットに挿入する前に、該当するユーザーに要承認通知を生成し送信する要承認通知送信手段が備えられたことを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
前記システムにはさらに、懸賞主催者が備える主催者端末から送信された結果通知を受信して、ユーザー情報および懸賞情報に関連付けて記憶するとともに、結果通知をユーザー端末に送信する結果情報通知手段が備えられたことを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
前記の要承認通知送信手段または結果情報通知手段は、前記の懸賞情報記憶手段に記憶された要回答データを含む通知を生成し、ユーザー端末に送信することを特徴とする、懸賞自動応募システム。 - 請求項8に記載の発明において、
通知に含まれる要回答データは、ユーザーごとに、ユーザー情報記憶手段、または応募条件記憶手段、または汎用データ項目記憶手段に記憶されたユーザーごとの情報を参照して、複数の要回答データの中から自動抽出され挿入されることを特徴とする、懸賞自動応募システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003002803A JP2004213586A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 懸賞自動応募システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003002803A JP2004213586A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 懸賞自動応募システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013025585A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Koshi Yamazaki | 情報生成表示装置、情報生成表示方法及び情報生成表示プログラム |
-
2003
- 2003-01-09 JP JP2003002803A patent/JP2004213586A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013025585A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Koshi Yamazaki | 情報生成表示装置、情報生成表示方法及び情報生成表示プログラム |
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