JP2004213524A - 仮設信号装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置され、自動車の交通量等に応じて待ち時間の少ないスムーズな車両の移動を可能とし、より適切な通行規制を簡単に行うことができる仮設信号装置を提供する。
【解決手段】 仮設信号装置1は、複数台の通行管制信号機10と、自動点灯モードでの点灯時間を各通行管制信号機10に設定するために使用されるデータ設定カセット20と、手動点灯モードで警備員等の作業者によって使用される無線方式のリモートコントローラ30とから構成され、コントローラ30によって自動点灯モードと手動点灯モードとを切替えることができる。
【選択図】図2
【解決手段】 仮設信号装置1は、複数台の通行管制信号機10と、自動点灯モードでの点灯時間を各通行管制信号機10に設定するために使用されるデータ設定カセット20と、手動点灯モードで警備員等の作業者によって使用される無線方式のリモートコントローラ30とから構成され、コントローラ30によって自動点灯モードと手動点灯モードとを切替えることができる。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置し、この道路区間の車両の通行を規制する仮設信号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の仮設信号装置は、交通規制の必要な道路区間、即ち、対面通行道路等において道路工事や交通事故などの交通障害により道路の片側が通行不能となっている道路区間に設置されている。仮設信号装置は、青色灯・黄色灯・赤色灯とを備えている信号機を、上記のような道路区間に進入する車線に各々設置して、この道路区間に進入する車両を規制することにより、交通事故や交通渋滞の発生を防止している。信号機に設けられている青色灯・黄色灯・赤色灯の点灯は、信号機ごとに設けてある制御部によって切替を行うか、いずれかの信号機に備えてある制御部で集中的に制御して切替を行っているものが一般的である。そして、これらの切替はあらかじめ設定されているプログラムに従って制御されるようになっている。
【0003】
しかしながら、車両の交通量は月日や曜日によってだけでなく、一日の時間帯によっても異なっており、また近隣のイベントや交通事故等の影響によっても大きく変動することがある。したがって、あらかじめ設定したプログラムでは、その道路状況に適した交通規制を行うことが困難で、これが交通渋滞を引き起こす原因ともなっている。また、各信号機間の制御信号の伝達をケーブルを介して行う場合があるが、ケーブルの長さは、信号機間の距離に応じて設定されることになるので、場合によっては100メートル近くにもなる。この場合は、信頼性がケーブルの保守点検や管理体制によって大きく左右されることになる。
【0004】
そこで、無線式のコントロールボックスを配置し、このコントロールボックスを道路状況に応じて作業員が操作して各信号機を手動で切替えるようにした信号装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3078320号公報(第9、13頁および第3図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の信号装置では、作業者が道路状況に応じて常に切替の操作をしなければならず、このため作業者の負担が大きく、複数の作業者を常駐させておかなければならないなど、不利な面がある。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、たとえば対面車両の通行状態に片寄りが生じた場合には作業者が手動操作により交通状況に応じて臨機応変な通行管制が行える一方、対面車両の通行状態が均衡している場合にはあらかじめ設定されたプログラムに基づいて自動制御による通行管制を行うことによって作業者の負担を軽減でき、またいずれの操作も無線で行え、ケーブルの敷設や保守管理が不要で信頼性の高い仮設信号装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1の仮設信号装置は、a)対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置される仮設信号装置において、b)前記交通障害箇所の両側の少なくとも2ケ所以上に仮設されて各々給電され、無線受信部からの点灯制御信号によって手動制御部又は自動制御部を介して点灯が制御される少なくとも青色灯と赤色灯とを有する通行管制信号機と、各通行管制信号機の無線受信部に無線で点灯制御信号を送るリモートコントローラとを備え、c)前記リモートコントローラには、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で選択した一つの通行管制信号機の青色灯を点灯させる手動点灯モードと、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で各通行管制信号機の青色灯を随時選択的に点灯させる自動点灯モードとを切り替え可能な点灯モード切替操作手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
上記構成を有する請求項1の仮設信号装置によれば、上下の交通量に片寄りがある時には、手動点灯モードに切り替え、作業者が交通量に応じて信号機の信号灯を切り替えて通行を規制し、また上下の交通量が均衡したときや夜間などの交通量の少ないときには自動点灯モードに切り替えてあらかじめプログラムされた信号灯の点灯制御によって通行を規制でき、作業者の負担を軽減できる。このように上りと下りの車両の交通量に応じて手動点灯モードと自動点灯モードとを前記リモートコントローラーで臨機応変に切替えることができるので、より道路状況に適した通行規制が可能で、通行禁止で待機している車両の待ち時間を最小限に短縮でき、作業者の労力負担も軽減できる。さらに、手動点灯モードと自動点灯モードの切り替えおよび手動点灯モードにおける信号灯の色の選択と点灯時間の設定などの操作を無線式のコントローラで行えるので、信号機の設置が容易で、従来のケーブルを用いた信号機と違ってケーブルの管理が不要である。
【0010】
請求項2の仮設信号装置は、a)対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置される仮設信号装置において、b)前記交通障害箇所の両側の少なくとも2ケ所以上に仮設されて各々給電され、無線受信部からの点灯制御信号によって手動制御部又は自動制御部を介して点灯が制御される少なくとも青色灯と赤色灯とを有する通行管制信号機と、各通行管制信号機の無線受信部に無線で点灯制御信号を送るリモートコントローラとを備え、c)前記リモートコントローラには、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で選択した一つの通行管制信号機の青色灯を点灯させる手動点灯モードと、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で各通行管制信号機の青色灯を随時選択的に点灯させる自動点灯モードとを切り替え可能な点灯モード切替操作手段を設け、d)自動点灯モード時における前記各通行管制信号機の青色灯と赤色灯との点灯時間を設定可能な操作部ならびに書き込み用操作部を備えたデータ設定カセットを具備するとともに、このデータ設定カセットとの接続部を前記各通行管制信号機にそれぞれ設け、e)前記データ設定カセットで設定される共通のデータを、前記各通行管制信号機の接続部に前記データ設定カセットを接続し、前記書き込み用操作部を操作することによってデータを前記各通行管制信号機に入力するようにし、該データに基づいて前記各通行管制信号機を作動させることを特徴としている。
【0011】
請求項2の仮設信号装置によれば、請求項1記載の仮設信号装置の上記作用効果に加えて、前記各通行管制信号機の自動点灯モード用のデータ入力が簡単に行え、また種々のパターンで設定されている複数のデータ設定カセットを用意し、時間帯別などで使い分けることにより、その時々の交通状況に適した自動点灯モードを実施できる。
【0012】
請求項3に記載のように、前記リモートコントローラに、前記全ての通行管制信号機の赤色灯を点灯させる制御信号を送る全赤色点灯スイッチと上記各通行管制信号機の青色灯を点灯させる制御信号を送る各信号機に対応した各青色点灯スイッチと自動点灯モードへの切替スイッチとを設けることができる。
【0013】
請求項3の仮設信号機によれば、警備員等の作業者が、先ず前記全赤色点灯スイッチによって前記全ての信号機の赤色灯を点灯してから、順次滞留車両の多い車線道路の信号機から前記青色点灯スイッチを押して青色灯を点灯させ、車両が通過しきったことを確認後に、次にまた前記全赤色点灯スイッチを押してから次の車線道路用の青色灯を点灯させることができる。また、仮に車両の待ちがなければその車線道路の信号機の青色灯の点灯を省くこともでき、待ち時間を短縮でき、車両の渋滞を最小限に抑えられる。
【0014】
請求項4に記載のように、前記各通行管制信号機に、赤色灯又は青色灯の点灯状態に応じて少なくとも通行禁止又は通行許可を指示する画像を表示する画像表示部を設けることができる。
【0015】
請求項4の仮設信号装置によれば、前記赤色灯や青色灯などの信号灯に加えて前記画像表示部を装備することで、運転手に交通規制が行われていることを確実に認識させることができるとともに、信号灯がどのような指示状態であるのかを明確に運転手に知らせることができる。
【0016】
請求項5に記載のように、前記各通行管制信号機は、台座車上に直立に立設され内照式表示部を構成する門形枠の上端に、前記赤色灯と青色灯とが設けられている信号灯部を上端に備えた画像表示部の下端を前方へ相互に突き合わせられるように折り畳み可能に連結し、折り畳み状態で門形枠の正面に突き合わせられ重合状態となるように、前記信号灯部を含む画像表示部の高さを台座車上の門形枠の高さに一致させたことを特徴としている。
【0017】
請求項5の仮設信号装置によれば、前記通行管制信号機を折り畳んでコンパクトにすることができるので、設置・撤収作業時の取り扱いが容易で、保管時にも場所を取ることがない。
【0018】
請求項6に記載のように、前記画像表示部に、赤色灯の点灯状態から青色灯の点灯状態に切替わるまでの時間を表示可能な残り時間表示エリアを設けることができる。
【0019】
請求項6の仮設信号装置によれば、信号待ち車両の運転手のいらいらを解消することができる。
【0020】
請求項7に記載のように、前記青色灯を青色発光ダイオードから構成し、前記赤色灯が黄色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとを組み合わせて構成することができる。
【0021】
請求項7記載の仮設信号装置によれば、信号灯部のサイズを大きくする必要がないので、小型化および軽量化を図れる。
【0022】
請求項8に記載のように、前記通行管制信号機を、給電開始時には赤色灯が点灯するように構成してもよい。
【0023】
この構成により、一時的に全車両通行を止めて使用開始時の交通事故の発生を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に本発明にかかる仮設信号装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本実施例の三叉路用仮設信号装置(以下、単に仮設信号装置ともいう)の通行管制信号機(以下、単に信号機ともいう)を三叉路に配置した状態を示す平面図、図2は仮設信号装置の構成を示す説明図、図3は信号機を示す正面図と背面図であり、図4は同信号機の側面図と信号灯部や画像表示部を折畳んだ状態を示す側面図である。図5は本発明の仮設信号装置用の手動リモートコントローラとデータ設定カセットとの平面図で、図6は本発明の信号機単体についての制御に関するブロック図、図7はデータ設定カセットにて設定される自動点灯モードの一例を示す説明図である。
【0026】
図1に示すように、対面通行の道路がT字状に交わったT型の三叉路交差点に、車線Aを塞ぐようにして道路工事等の交通障害個所Oが発生しており、このような道路区間に仮設信号装置1を設置して片側通行の交通規制を行うものである。
【0027】
仮設信号装置1は、交通障害個所Oに進入する車線A、B、C側に仮設される3台の通行管制信号機10(10A、10B、10C)と、自動点灯モードでの点灯時間を各通行管制信号機10に設定するために使用されるデータ設定カセット20と、手動点灯モードで警備員等の作業者によって使用される無線方式のリモートコントローラ30とから構成されている。
【0028】
この仮設信号装置1は、車両通行量が非常に少ない時間帯や、車両通行量が均等化した時間帯に好適な自動点灯モードと、上りと下りの自動車の交通量に大きな片寄りが生じている場合や交通量が大きく変動する場合に好適な手動点灯モードとを選択して作動できるものである。
【0029】
コントローラ30によれば、自動点灯モードと手動点灯モードとを切替えることができるが、自動点灯モードは、夜間等において車両の通行が非常に少ない時間帯や、車線A、B、Cの交通量に片寄りがない場合に用いられる。一方、手動点灯モードは一つの車線にのみ車両が集中して交通渋滞が発生したり、各車線の交通量の変動が極端に大きな場合等に用いられる。
【0030】
図3に示すように、信号機10A・10B・10Cは3台とも同じ構造で、100Vの交流電圧で駆動するようになっている。各信号機10は、設置された場所でそれぞれ給電されている。これにより後述する信号機本体(信号灯部)11の信号灯(青色灯12と黄色/赤色灯13)を点灯させたり、給電された交流電流を12Vの直流電流に変換して各制御装置の操作を行ったりしている。
【0031】
信号灯部11は各信号機10の上部に設けられており、箱型の防水構造からなるケーシング11bの正面板11aに青色灯12と黄色/赤色灯13とが取付けられたものである。青色灯12は青色のLED(発光ダイオード)発光灯を円形状に多数配列して丸型にしたもので、黄色/赤色灯13は、黄色と赤色のLED発光灯を円形状に多数交互に配列し同じく丸型にしたものである。また、正面板11aにおいて青色灯12と黄色/赤色灯13との上側には円弧状のひさし11cが前方へ突設され、日光や雨などを遮って青色灯12と黄色/赤色灯13の点灯状態を良好に保っている。
【0032】
また、ケーシング11bの背面板11dの上端部には、青色灯12と黄色/赤色灯13のいずれが点灯しているかを表示するLEDモニター14が装着されている。このLEDモニター14には、青色灯12に対応する青色のLEDランプ14aと黄/赤色灯13に対応する黄色/赤色のLEDランプ14bとを備えており、信号機10の背後からでも点灯状態が確認できるようになっている。なお、夜間等に黄色/赤色灯13の点滅時には、赤色のLEDランプ14bも点滅するようにしている。
【0033】
信号灯部11の下方には、橙色のLED照明灯を複数配列して長方形状にしたを映像・文字表示ユニット41を有する画像表示部40が配設されている。この画像表示部40は、長方形状に組まれた枠42の内側に映像・文字表示ユニット41を嵌め込んだ構造となっている。枠42の上部には、折畳み可能な通信用のアンテナ43が設けられている。映像・文字表示ユニット41は、信号灯部11の色(指示状態)に対応して通行許可と通行禁止とを選択的に指示し、たとえばガードマンの画像や文字などを表示できる。また映像・文字表示ユニット41の右下部分には、黄色/赤色灯13の赤点灯から青色灯12が点灯するまでの残り時間を表示する残り時間表示エリア41aが設けられている。この残り時間表示エリア41aは、残り時間を「分:秒」で示すほか、青色灯12点灯と同時に「GO」の文字を表示させることもできる。
【0034】
さらに画像表示部40の下方には、車線変更等を表示する内照式表示部50が配設されている。この内照式表示部50は、門形に組まれた枠81とその中間部付近に設けられた横梁82とで囲まれた部分に、半透明の表示板51が交換可能に嵌め込まれている。門形枠81は、底部の4隅にキャスター82を備えた台座車80上の幅方向中間位置に立設されている。表示板51は、正面に右向きの矢印が表示された半透光性板体からなり、夜間等に、内部の蛍光灯(図示せず)を点灯することにより内側から表示板51を照らし、矢印の方向に車両を誘導するものである。なお、この表示板51は別のものと差し替えて使用することができるので、信号機10B,10Cでは、たとえば工事中を示す表示板と交換して使用することができる。
【0035】
上記各信号機10は、台座車80上に直立に立設された門形枠81の上端に、信号灯部11を上端に備えた画像表示部40の下端が前方へ相互に突き合わせられるように折り畳み可能に連結され、折り畳み状態では門形枠81の正面に突き合わせられ重合状態となるように、信号灯部11を含む画像表示部40の高さを台座車80上の門形枠81の高さに一致させている。また、画像表示部40および門形枠81の両側には、画像表示部40を垂直に展開した状態に支持するための支持部材83・84をそれぞれ後述するように備えている。
【0036】
図4(a)に示すように、各信号機10は、信号灯部11の下端が画像表示部40の枠42の上縁とヒンジ60により折り畳み自在に連結されており、正面側で係止錠61を介して固定されている。つまり、図4(b)に示すように、保管などをする場合には係止錠61を解除して信号灯部11を後側下方へ倒すようにして折り畳んでおくことができる。
【0037】
また画像表示部40の下縁は、高さ方向の中間位置の門形枠81とヒンジ62により折り畳み自在に連結され、背面側で係止錠63を介して固定されている。さらに画像表示部40は、図3・図4に示すように、門形枠81の両側面上部と台車80の両側面後端部との間に接続されている「へ」の字状支持部材83の中間鈍角部に、直線状の支持部材84を介して支持されている。この支持部材84の一端部が支持部材83の屈折部分(中間鈍角部)に回転可能に接続されるとともに、他端部が画像表示部40の枠42の両側面上部にアイボルト85を用いて着脱可能に固定されている。このような支持部材83・84は一対で、左右両側に設けられている。
【0038】
したがって、アイボルト85を外して左右の支持部材84による支えを外すとともに係止錠63を解除すれば、図4(c)に示すように、画像表示部40は信号灯部11とともに前側下方へ倒すように折り畳めるので、コンパクトになり保管時に場所をとらない。
【0039】
図5(a)に示すように、上記リモートコントローラ30は、防水構造のボックス31上面に通信用のアンテナ35が上向きに取り付けられており、正面部には信号機10を操作するスイッチ32〜34が十字に並べて設けられている。これらのスイッチ32〜34は、全ての信号機10の信号灯部11の黄色/赤色灯13に赤色を点灯させるための全赤色点灯スイッチ32と、各信号機10A〜10Cにそれぞれ対応した青色点灯スイッチ33A,33B,33Cと、自動点灯モードに切り替えるための自動点灯モード切替スイッチ34とからなる。青色点灯スイッチ33A,33B,33Cは、押している間だけ各信号機10の青色灯12を点灯させられるようになっている。このリモートコントローラ30は特定省電力無線方式を採用しており、通信可能距離は見通し距離で約100メートル以内に設定されている。また、リモートコントローラ30は、信号機10A〜10Cのいずれか一つに装着しておくこともできる。こうしたリモートコントローラ30を用いることで、警備員等の作業者が、車線A,B,Cの交通量に応じて各信号機10A〜10Cの切替えを即時に行い得る。
【0040】
上記のデータ設定カセット20は、図5(b)に示すように、防水構造の小型ケース21の上面部に青色灯12の点灯時間を設定する操作部(青点灯時間設定スイッチ)22と、黄色/赤色灯13の赤色を点灯させる時間を設定する操作部(赤点灯時間設定スイッチ)23と、あらかじめ設定したデータを各信号機10A〜10Cへ入力する際に操作する書き込み用操作部(書き込みスイッチ)24とを備えている。青色点灯時間設定スイッチ22は2桁の数の設定が可能で最大99秒まで設定でき、赤色点灯時間設定スイッチ23は3桁の数の設定が可能で最大999秒まで設定できるようになっている。このデータ設定カセット20は、信号灯部11のカセット接続部(図6の符号15a参照)に差し込まれると、信号灯部11からデータ入力用の電力が供給され、書き込みスイッチ24(図5(b)参照)を押すことによりデータが入力される。
【0041】
ここで、上記した信号機10の制御について説明すると、図6に示すように、信号灯部11には、カセット接続部に内装されているカセットデータ取込制御部15aと、取り込まれたデータを処理して自動制御部17aに送信する時間管理部15bとが設けられている。時間管理部15bでは、他の信号機10B・10Cと同時には青色灯12が点灯しないよう、あらかじめ設定した時間だけ遅れて点灯が開始されるようにデータが作成されている。自動制御部17aは、時間管理部15bからのデータを記憶するとともに、自動点灯モードを作動させる信号を表示制御部18aに送る。そして、この信号に基づいて表示制御部18aが駆動部19を制御する。
【0042】
また駆動部19は、青色信号表示駆動部19bと赤色信号表示駆動部19cと黄色信号表示駆動部19dとから構成されており、青色信号表示駆動部19bは青色灯12を点灯させ、赤色信号表示駆動部19cおよび黄色信号表示駆動部19dは黄色/赤色灯13を点灯させる。
【0043】
また図6に示すように、信号灯部11はリモートコントローラ30からの信号を受信する無線受信部16aを備えている。この無線受信部16aは、手動点灯モードで受信した点灯制御信号に基づいて手動制御部17bへ作動指令する手動切替部16bおよび、いずれの信号機10A〜10Cに対する信号か否かを判断する機番検出機能を備えている。またリモートコントローラ30から受信した自動点灯モードの作動指令を、時間管理部15bを経由して自動制御部17aへ送ることもできる。さらに無線受信部16aは、受信した信号を規制看板映像表示切替部40aへ送信することもできる。
【0044】
データ設定カセット20には、青色灯12の点灯時間と黄色/赤色灯13の赤色の点灯時間を設定し記憶する信号機時間設定部20aと、信号灯部11のカセットデータ取込制御部15aにデータを入力する対信号機I/F(インターフェース)20bを備えている。対信号機I/F20bには、電源部19aからカセットデータ取り込制御部15aを介してデータ書き込み用の電力が給電されるようになっている。
【0045】
リモートコントローラ30は内部に電源用の乾電池35を備え、手動点灯モードと自動点灯モードとを切替える切替操作手段37と、各信号機10A〜10Cへ信号を送信する無線送信部36とを備えている。切替操作手段37によって、手動点灯モードにおいて選択した信号機10の信号灯部11に青色灯12を点灯させられる。なお、青色点灯スイッチ33A,33B,33Cが押されている間だけ無線送信部36から無線受信部16aへ信号を送信する。
【0046】
画像表示部40は映像・文字表示ユニット41の他に、電源部19aから電力が供給される電源部41cを備え、信号灯部11の無線受信部16aからの信号を受ける規制看板映像表示切替部40aを備えている。また、規制看板映像表示切替部40aからの信号に基づいて、映像・文字表示ユニット41に表示する画像の切替えを行う映像・文字表示制御駆動部41bを有している。さらに、信号機10の表示制御部18aによって制御され、残り時間表示エリア41aを駆動する残り時間表示駆動部19eを備えている。
【0047】
また電源部41cは、給電された交流電流を直流電流に変換し映像・文字表示制御駆動部41bや残り時間表示駆動部19eなどへ供給している。
【0048】
内照式表示部50には、信号灯部11および画像表示部40とは別に100Vの交流電流が給電されており、スイッチ50aによって内部の蛍光灯(図示せず)をON/OFFできるようになっている。
【0049】
次に、リモートコントローラ30を用いて手動点灯モードで操作する場合を図1を参照しながら説明する。
【0050】
たとえば車線Aに車両が集中して渋滞が発生し、規制を行う必要が生じた場合、警備員等の作業者は、まず全赤色点灯スイッチ32を押して全信号機10A〜10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13を赤色に点灯させる。それから、信号機10Aに対応する青色点灯スイッチ33Aを押し続け、信号機10Aの信号灯部11の青色灯12を点灯させておく。この時、信号機10Aの映像・文字表示ユニット41には、たとえば旗を上下に振って進めの合図をしているガードマンの画像が映し出されるとともに、「進め(GO)」の文字が表示される。
【0051】
一方、信号機10B,10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13には赤色が点灯されており、各映像・文字表示ユニット41には、たとえば×を描くように旗を振り、止まれの合図をしているガードマンの画像が映し出されるとともに、「止まれ(STOP)」の文字が表示される。さらに、残り時間表示エリア41aには、赤色から青色に変わるまでの残り時間が表示される。
【0052】
上記のような映像・文字表示ユニット41の表示は、いずれの信号機10A〜10Cについても同様で、信号灯部11の青色灯12が点灯されれば進めの合図をしているガードマン画像と「進め」の文字が表示される。また黄/赤色灯13に赤色が点灯されれば止まれの合図をしているガードマン画像と「止まれ」の文字と、青色になるまでの残り時間が表示される。
【0053】
以上のようにして、車線Aの車両を優先的に交差点を通過させ、ある程度渋滞を減少させたところで、再び全赤色点灯スイッチ32を押して全の信号機10A〜10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13に赤色を点灯させる。
【0054】
それから、車線Bの信号機10Bに対応する青色点灯スイッチ33Bを押し続けて、信号機10Bの信号灯部11の青色灯12を点灯させる。この時、他の信号機10A,10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13には赤色が点灯される。こうして車線Bの車両をある程度通過させた後に再び全赤色点灯スイッチ32を押してから、車線Cの信号機10Cに対応する青色点灯スイッチ33Cを押し、信号機10Cの信号灯部11の青色灯12を点灯させる。この場合も同様、他の信号機10A,10Bの信号灯部11の黄色/赤色灯13には赤色が点灯される。
【0055】
仮に車線Cに待機している車両が無い場合には、信号機10Cの青色点灯スイッチ33Cを押さないで、代わりに信号機10Aの青色点灯スイッチ33Aを押すようにして、信号機10Cの青色灯12の点灯を省くこともできる。これにより、無駄な待ち時間をなくすことができるので、車線A,Bの車両の流れをスムーズにすることができ、渋滞を大幅に緩和することができるようになる。
【0056】
なお、手動点灯モードによる通行規制の必要がなくなった時には、リモートコントローラ30の自動点灯モード切替スイッチ34を押して自動点灯モードに切り替えればよい。
また、各信号機10A〜10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13は、給電開始時には赤色が点灯されるようになっているため、一時的に全車両の通行を止め、規制開始時の交通事故発生を防止できる。
【0057】
次に、車両の通行量が非常に少ない時間帯や、対面車両の通行量が均等化した時間帯に用いられる自動点灯モードについて説明する。
【0058】
あらかじめ青色と赤色の点灯時間を設定したデータ設定カセット20を、信号灯部11のカセット用接続部に差し込み、データ設定カセット20の対信号機I/F20bと信号灯部11の接続部のカセットデータ取込制御部15aとを接続する。そして、書き込みスイッチ24を押してデータ設定カセット20のデータを信号灯部11へ入力する。このような作業を共通のデータ設定カセット20を用いて各信号機10A〜10Cごとに繰り返し行いデータを入力する。
【0059】
こうしてデータが全ての信号機10に入力されると、信号灯部11はリモートコントローラー30の自動点灯モード切替スイッチ34を押すことによって、全ての信号機10A,10B,10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯に赤色が点灯し、これを合図に自動点灯モードが開始される。その後、各信号機10A〜10Cの信号灯部11では、データ設定カセット20から入力されたデータに基づいて自動的に点灯が行われる。このとき各信号機10A〜10Cは他の信号機10C〜10Aと同時に青色灯12が点灯しないように制御される。また、自動点灯モードでは、黄色/赤色灯13には赤色だけでなく黄色も後述するように点灯する。
【0060】
自動点灯モードでの各信号機10A〜10Cの経時的な点灯状態を図7に示しているが、Gは青点灯時間でR1は全赤点灯時間、R2は赤点灯時間でYは黄点灯時間である。各信号機10の信号灯部11の青点灯時間Gは、各車線A,B,Cにおける平均的な交通量を考慮して設定されている。そして、全赤点灯時間R1は、青点灯時間G中に進入した車両の全てが、交通規制が行われている道路区間を通過できるように、青点灯時間Gの終了後、全ての信号機10の信号灯部11が赤色点灯となる時間である。この全赤色点灯時間R1は、待ち位置(停止線の位置)から道路区間の反対側の待ち位置までの距離に応じて決められている。点灯する順番が信号機10A・信号機10B・信号機10Cの順番で、これに従って繰返し点灯する場合、赤色点灯時間R2は例えば信号機10Aの場合だと、点灯順が一つ前の信号機10Cの全赤色点灯時間R1が終了後、青色点灯するようになっている。黄色点灯時間Yは、設定された青色点灯時間に含まれ、青色点灯から赤色点灯に切替わる前の2秒間点灯するように構成される。
【0061】
自動点灯モードで点灯している各信号機10A〜10Cの映像・文字表示ユニット41には、青色または赤色を点灯している場合には手動点灯モードの場合と同じガードマンの画像が表示され、残り時間表示エリア41aにも残り時間が表示されるが、信号灯に黄色が点灯した場合には、注意を促すような旗の振り方をしているガードマンの画像が表示されるとともに、「注意」の文字が表示される。なお、自動店点灯モードで各信号機10を作動させているときに、たとえば車両の通行量に片寄りが生じた場合には、警備員等の作業者がリモートコントローラ30の全赤色点灯スイッチ32を押すことにより瞬時に手動点灯モードへ切り替えることができる。
【0062】
なお自動点灯モードの時間設定に用いるデータ設定カセット20は、時間帯別の交通状況に応じた複数のデータ設定カセット20を用意しておくこともできる。データ設定カセット20は、データ入力後にいずれかの信号灯部11のカセット接続部に差し込んでおけるが、抜いて保管することもできる。
【0063】
ところで、三叉路の交差点に常設信号機がある場合は、常設信号機を赤色点滅するか消灯したのち、仮設信号装置1を使用することができる。また、片側1車線の2車線道路の途中に交通障害個所がある場合には、3台の信号機10A〜10Cのうち2台だけを用いることもできる。その場合、リモートコントローラ30の青色点灯スイッチのうち2つを使用して2台の信号機の信号灯部11の青色灯を点灯させることができる。また十字路の交差点やその付近に交通障害個所Oがある場合にも、規制する車線に応じた台数の信号機を設置して通行規制を行うことができる。
【0064】
以上に本発明の実施形態を示したが、次のように実施することができる。すなわち、
▲1▼ 信号灯部11に青色灯12と黄色/赤色灯13との2つの信号灯を交互に点灯させることにより車両の通行を規制しているが、1つの信号灯だけで青色と赤色の両方の色を点灯させるようにしてもよい。つまり信号灯を青色と赤色のLED発光灯で構成し、青色灯にも赤色灯にもなり得るようする。このようにすれば部品の点数を減らすことができるので、重量を軽減でき、設置作業や撤収作業時の取り扱いが容易になる。
【0065】
また、黄色を点灯する信号灯を青色灯や赤色灯とは別に設けるようにしてもよい。つまり、信号灯部11に青色灯・黄色灯・赤色灯の3つの信号灯を設けるようにするのである。さらに、信号灯を様々なパターンで点灯させることもできる。たとえば点滅させたり、信号灯の半分だけを点灯させた状態を維持して回転させることにより、信号灯の赤色や黄色が回転するように点灯させたりする。このようにすれば、状況に応じて様々な注意を車両の運転手に対して与えることができるようになる。この場合、点灯させるのはどの色でもよく、黄色と赤色とを半分づつ点灯させるようにすることもできる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明の仮設信号装置は、次のような優れた効果を奏する。
【0067】
1)警備員等の作業者が、自動点灯モードと手動点灯モードとを手元のリモートコントローラーの操作で簡単に使い分けることがことができるので、より道路状況に適した交通規制を行いやすくなる。つまり、車両の通行量が少なかったり通行量に片寄りがない場合には自動点灯モードを行っていればよく、交通規制を行う警備員等の負担も軽減することができる。そして、通行量に片寄りが生じれば、手元のリモートコントローラーですぐに手動点灯モードに切替えて対応することができるので、交通状況に最適な交通規制を行えるのである。
【0068】
2)複数の自動点灯モード用のデータを入力したデータ設定カセットを準備しておくことで、様々な交通状況において自動点灯モードができるようになり、道路の状況を監視する警備員等の負担を軽くすることができる。
【0069】
3)画像表示部や内照式表示部を設けることで、交通規制に関する情報を運転手等により多く与えることができるので、運転手の注意をより促すことができ、追突等の事故を防止することができる。
【0070】
4)信号灯部や画像表示部および内照式表示部等を備えた信号機を折畳み可能な構造にすることで、コンパクトにすることができ取り扱いが容易となるため、設置や撤去等の作業に手間取ることがない。また、保管時にも場所を取ることがない。
【0071】
5)通行許可の指示が出るまでの時間を表示することで、車両の運転手が残りの待ち時間を確認でき、運転手のいらいらをある程度解消できる。
【0072】
6)通行禁止を指示する信号灯を、黄色と赤色の光を発することが可能な発光ダイオードで構成することで、一灯で兼用でき、信号機をコンパクトにできるとともに、重量も軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる三叉路用仮設信号装置の通行管制信号機を三叉路に設置した状態を示す平面図である。
【図2】図1の仮設信号装置の構成を示す説明図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施の形態にかかる通行管制信号機を示す正面図で、図3(b)は背面図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施の形態にかかる通行管制信号機を示す側面図で、図4(b)は信号灯部を折り畳んだ状態の側面図、図4(c)は信号灯部や画像表示部を折畳んだ状態を示す側面図である。
【図5】図5(a)は本発明の実施の形態にかかるデータ設定カセットを示す正面図、図5(b)は無線式の手動リモートコントローラとを示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる通行管制信号機の制御に関するブロック図である。
【図7】データ設定カセットに設定される自動点灯モードの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 仮設信号装置
10 通行管制信号機
11 信号灯部
12 青色灯
13 黄色/赤色灯
20 データ設定カセット
30 手動リモートコントローラ
37 操作切替手段
40 画像表示部
50 内照式表示部
80 台座車
81 門形枠
83・84 支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置し、この道路区間の車両の通行を規制する仮設信号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の仮設信号装置は、交通規制の必要な道路区間、即ち、対面通行道路等において道路工事や交通事故などの交通障害により道路の片側が通行不能となっている道路区間に設置されている。仮設信号装置は、青色灯・黄色灯・赤色灯とを備えている信号機を、上記のような道路区間に進入する車線に各々設置して、この道路区間に進入する車両を規制することにより、交通事故や交通渋滞の発生を防止している。信号機に設けられている青色灯・黄色灯・赤色灯の点灯は、信号機ごとに設けてある制御部によって切替を行うか、いずれかの信号機に備えてある制御部で集中的に制御して切替を行っているものが一般的である。そして、これらの切替はあらかじめ設定されているプログラムに従って制御されるようになっている。
【0003】
しかしながら、車両の交通量は月日や曜日によってだけでなく、一日の時間帯によっても異なっており、また近隣のイベントや交通事故等の影響によっても大きく変動することがある。したがって、あらかじめ設定したプログラムでは、その道路状況に適した交通規制を行うことが困難で、これが交通渋滞を引き起こす原因ともなっている。また、各信号機間の制御信号の伝達をケーブルを介して行う場合があるが、ケーブルの長さは、信号機間の距離に応じて設定されることになるので、場合によっては100メートル近くにもなる。この場合は、信頼性がケーブルの保守点検や管理体制によって大きく左右されることになる。
【0004】
そこで、無線式のコントロールボックスを配置し、このコントロールボックスを道路状況に応じて作業員が操作して各信号機を手動で切替えるようにした信号装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3078320号公報(第9、13頁および第3図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の信号装置では、作業者が道路状況に応じて常に切替の操作をしなければならず、このため作業者の負担が大きく、複数の作業者を常駐させておかなければならないなど、不利な面がある。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、たとえば対面車両の通行状態に片寄りが生じた場合には作業者が手動操作により交通状況に応じて臨機応変な通行管制が行える一方、対面車両の通行状態が均衡している場合にはあらかじめ設定されたプログラムに基づいて自動制御による通行管制を行うことによって作業者の負担を軽減でき、またいずれの操作も無線で行え、ケーブルの敷設や保守管理が不要で信頼性の高い仮設信号装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1の仮設信号装置は、a)対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置される仮設信号装置において、b)前記交通障害箇所の両側の少なくとも2ケ所以上に仮設されて各々給電され、無線受信部からの点灯制御信号によって手動制御部又は自動制御部を介して点灯が制御される少なくとも青色灯と赤色灯とを有する通行管制信号機と、各通行管制信号機の無線受信部に無線で点灯制御信号を送るリモートコントローラとを備え、c)前記リモートコントローラには、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で選択した一つの通行管制信号機の青色灯を点灯させる手動点灯モードと、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で各通行管制信号機の青色灯を随時選択的に点灯させる自動点灯モードとを切り替え可能な点灯モード切替操作手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
上記構成を有する請求項1の仮設信号装置によれば、上下の交通量に片寄りがある時には、手動点灯モードに切り替え、作業者が交通量に応じて信号機の信号灯を切り替えて通行を規制し、また上下の交通量が均衡したときや夜間などの交通量の少ないときには自動点灯モードに切り替えてあらかじめプログラムされた信号灯の点灯制御によって通行を規制でき、作業者の負担を軽減できる。このように上りと下りの車両の交通量に応じて手動点灯モードと自動点灯モードとを前記リモートコントローラーで臨機応変に切替えることができるので、より道路状況に適した通行規制が可能で、通行禁止で待機している車両の待ち時間を最小限に短縮でき、作業者の労力負担も軽減できる。さらに、手動点灯モードと自動点灯モードの切り替えおよび手動点灯モードにおける信号灯の色の選択と点灯時間の設定などの操作を無線式のコントローラで行えるので、信号機の設置が容易で、従来のケーブルを用いた信号機と違ってケーブルの管理が不要である。
【0010】
請求項2の仮設信号装置は、a)対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置される仮設信号装置において、b)前記交通障害箇所の両側の少なくとも2ケ所以上に仮設されて各々給電され、無線受信部からの点灯制御信号によって手動制御部又は自動制御部を介して点灯が制御される少なくとも青色灯と赤色灯とを有する通行管制信号機と、各通行管制信号機の無線受信部に無線で点灯制御信号を送るリモートコントローラとを備え、c)前記リモートコントローラには、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で選択した一つの通行管制信号機の青色灯を点灯させる手動点灯モードと、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で各通行管制信号機の青色灯を随時選択的に点灯させる自動点灯モードとを切り替え可能な点灯モード切替操作手段を設け、d)自動点灯モード時における前記各通行管制信号機の青色灯と赤色灯との点灯時間を設定可能な操作部ならびに書き込み用操作部を備えたデータ設定カセットを具備するとともに、このデータ設定カセットとの接続部を前記各通行管制信号機にそれぞれ設け、e)前記データ設定カセットで設定される共通のデータを、前記各通行管制信号機の接続部に前記データ設定カセットを接続し、前記書き込み用操作部を操作することによってデータを前記各通行管制信号機に入力するようにし、該データに基づいて前記各通行管制信号機を作動させることを特徴としている。
【0011】
請求項2の仮設信号装置によれば、請求項1記載の仮設信号装置の上記作用効果に加えて、前記各通行管制信号機の自動点灯モード用のデータ入力が簡単に行え、また種々のパターンで設定されている複数のデータ設定カセットを用意し、時間帯別などで使い分けることにより、その時々の交通状況に適した自動点灯モードを実施できる。
【0012】
請求項3に記載のように、前記リモートコントローラに、前記全ての通行管制信号機の赤色灯を点灯させる制御信号を送る全赤色点灯スイッチと上記各通行管制信号機の青色灯を点灯させる制御信号を送る各信号機に対応した各青色点灯スイッチと自動点灯モードへの切替スイッチとを設けることができる。
【0013】
請求項3の仮設信号機によれば、警備員等の作業者が、先ず前記全赤色点灯スイッチによって前記全ての信号機の赤色灯を点灯してから、順次滞留車両の多い車線道路の信号機から前記青色点灯スイッチを押して青色灯を点灯させ、車両が通過しきったことを確認後に、次にまた前記全赤色点灯スイッチを押してから次の車線道路用の青色灯を点灯させることができる。また、仮に車両の待ちがなければその車線道路の信号機の青色灯の点灯を省くこともでき、待ち時間を短縮でき、車両の渋滞を最小限に抑えられる。
【0014】
請求項4に記載のように、前記各通行管制信号機に、赤色灯又は青色灯の点灯状態に応じて少なくとも通行禁止又は通行許可を指示する画像を表示する画像表示部を設けることができる。
【0015】
請求項4の仮設信号装置によれば、前記赤色灯や青色灯などの信号灯に加えて前記画像表示部を装備することで、運転手に交通規制が行われていることを確実に認識させることができるとともに、信号灯がどのような指示状態であるのかを明確に運転手に知らせることができる。
【0016】
請求項5に記載のように、前記各通行管制信号機は、台座車上に直立に立設され内照式表示部を構成する門形枠の上端に、前記赤色灯と青色灯とが設けられている信号灯部を上端に備えた画像表示部の下端を前方へ相互に突き合わせられるように折り畳み可能に連結し、折り畳み状態で門形枠の正面に突き合わせられ重合状態となるように、前記信号灯部を含む画像表示部の高さを台座車上の門形枠の高さに一致させたことを特徴としている。
【0017】
請求項5の仮設信号装置によれば、前記通行管制信号機を折り畳んでコンパクトにすることができるので、設置・撤収作業時の取り扱いが容易で、保管時にも場所を取ることがない。
【0018】
請求項6に記載のように、前記画像表示部に、赤色灯の点灯状態から青色灯の点灯状態に切替わるまでの時間を表示可能な残り時間表示エリアを設けることができる。
【0019】
請求項6の仮設信号装置によれば、信号待ち車両の運転手のいらいらを解消することができる。
【0020】
請求項7に記載のように、前記青色灯を青色発光ダイオードから構成し、前記赤色灯が黄色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとを組み合わせて構成することができる。
【0021】
請求項7記載の仮設信号装置によれば、信号灯部のサイズを大きくする必要がないので、小型化および軽量化を図れる。
【0022】
請求項8に記載のように、前記通行管制信号機を、給電開始時には赤色灯が点灯するように構成してもよい。
【0023】
この構成により、一時的に全車両通行を止めて使用開始時の交通事故の発生を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に本発明にかかる仮設信号装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本実施例の三叉路用仮設信号装置(以下、単に仮設信号装置ともいう)の通行管制信号機(以下、単に信号機ともいう)を三叉路に配置した状態を示す平面図、図2は仮設信号装置の構成を示す説明図、図3は信号機を示す正面図と背面図であり、図4は同信号機の側面図と信号灯部や画像表示部を折畳んだ状態を示す側面図である。図5は本発明の仮設信号装置用の手動リモートコントローラとデータ設定カセットとの平面図で、図6は本発明の信号機単体についての制御に関するブロック図、図7はデータ設定カセットにて設定される自動点灯モードの一例を示す説明図である。
【0026】
図1に示すように、対面通行の道路がT字状に交わったT型の三叉路交差点に、車線Aを塞ぐようにして道路工事等の交通障害個所Oが発生しており、このような道路区間に仮設信号装置1を設置して片側通行の交通規制を行うものである。
【0027】
仮設信号装置1は、交通障害個所Oに進入する車線A、B、C側に仮設される3台の通行管制信号機10(10A、10B、10C)と、自動点灯モードでの点灯時間を各通行管制信号機10に設定するために使用されるデータ設定カセット20と、手動点灯モードで警備員等の作業者によって使用される無線方式のリモートコントローラ30とから構成されている。
【0028】
この仮設信号装置1は、車両通行量が非常に少ない時間帯や、車両通行量が均等化した時間帯に好適な自動点灯モードと、上りと下りの自動車の交通量に大きな片寄りが生じている場合や交通量が大きく変動する場合に好適な手動点灯モードとを選択して作動できるものである。
【0029】
コントローラ30によれば、自動点灯モードと手動点灯モードとを切替えることができるが、自動点灯モードは、夜間等において車両の通行が非常に少ない時間帯や、車線A、B、Cの交通量に片寄りがない場合に用いられる。一方、手動点灯モードは一つの車線にのみ車両が集中して交通渋滞が発生したり、各車線の交通量の変動が極端に大きな場合等に用いられる。
【0030】
図3に示すように、信号機10A・10B・10Cは3台とも同じ構造で、100Vの交流電圧で駆動するようになっている。各信号機10は、設置された場所でそれぞれ給電されている。これにより後述する信号機本体(信号灯部)11の信号灯(青色灯12と黄色/赤色灯13)を点灯させたり、給電された交流電流を12Vの直流電流に変換して各制御装置の操作を行ったりしている。
【0031】
信号灯部11は各信号機10の上部に設けられており、箱型の防水構造からなるケーシング11bの正面板11aに青色灯12と黄色/赤色灯13とが取付けられたものである。青色灯12は青色のLED(発光ダイオード)発光灯を円形状に多数配列して丸型にしたもので、黄色/赤色灯13は、黄色と赤色のLED発光灯を円形状に多数交互に配列し同じく丸型にしたものである。また、正面板11aにおいて青色灯12と黄色/赤色灯13との上側には円弧状のひさし11cが前方へ突設され、日光や雨などを遮って青色灯12と黄色/赤色灯13の点灯状態を良好に保っている。
【0032】
また、ケーシング11bの背面板11dの上端部には、青色灯12と黄色/赤色灯13のいずれが点灯しているかを表示するLEDモニター14が装着されている。このLEDモニター14には、青色灯12に対応する青色のLEDランプ14aと黄/赤色灯13に対応する黄色/赤色のLEDランプ14bとを備えており、信号機10の背後からでも点灯状態が確認できるようになっている。なお、夜間等に黄色/赤色灯13の点滅時には、赤色のLEDランプ14bも点滅するようにしている。
【0033】
信号灯部11の下方には、橙色のLED照明灯を複数配列して長方形状にしたを映像・文字表示ユニット41を有する画像表示部40が配設されている。この画像表示部40は、長方形状に組まれた枠42の内側に映像・文字表示ユニット41を嵌め込んだ構造となっている。枠42の上部には、折畳み可能な通信用のアンテナ43が設けられている。映像・文字表示ユニット41は、信号灯部11の色(指示状態)に対応して通行許可と通行禁止とを選択的に指示し、たとえばガードマンの画像や文字などを表示できる。また映像・文字表示ユニット41の右下部分には、黄色/赤色灯13の赤点灯から青色灯12が点灯するまでの残り時間を表示する残り時間表示エリア41aが設けられている。この残り時間表示エリア41aは、残り時間を「分:秒」で示すほか、青色灯12点灯と同時に「GO」の文字を表示させることもできる。
【0034】
さらに画像表示部40の下方には、車線変更等を表示する内照式表示部50が配設されている。この内照式表示部50は、門形に組まれた枠81とその中間部付近に設けられた横梁82とで囲まれた部分に、半透明の表示板51が交換可能に嵌め込まれている。門形枠81は、底部の4隅にキャスター82を備えた台座車80上の幅方向中間位置に立設されている。表示板51は、正面に右向きの矢印が表示された半透光性板体からなり、夜間等に、内部の蛍光灯(図示せず)を点灯することにより内側から表示板51を照らし、矢印の方向に車両を誘導するものである。なお、この表示板51は別のものと差し替えて使用することができるので、信号機10B,10Cでは、たとえば工事中を示す表示板と交換して使用することができる。
【0035】
上記各信号機10は、台座車80上に直立に立設された門形枠81の上端に、信号灯部11を上端に備えた画像表示部40の下端が前方へ相互に突き合わせられるように折り畳み可能に連結され、折り畳み状態では門形枠81の正面に突き合わせられ重合状態となるように、信号灯部11を含む画像表示部40の高さを台座車80上の門形枠81の高さに一致させている。また、画像表示部40および門形枠81の両側には、画像表示部40を垂直に展開した状態に支持するための支持部材83・84をそれぞれ後述するように備えている。
【0036】
図4(a)に示すように、各信号機10は、信号灯部11の下端が画像表示部40の枠42の上縁とヒンジ60により折り畳み自在に連結されており、正面側で係止錠61を介して固定されている。つまり、図4(b)に示すように、保管などをする場合には係止錠61を解除して信号灯部11を後側下方へ倒すようにして折り畳んでおくことができる。
【0037】
また画像表示部40の下縁は、高さ方向の中間位置の門形枠81とヒンジ62により折り畳み自在に連結され、背面側で係止錠63を介して固定されている。さらに画像表示部40は、図3・図4に示すように、門形枠81の両側面上部と台車80の両側面後端部との間に接続されている「へ」の字状支持部材83の中間鈍角部に、直線状の支持部材84を介して支持されている。この支持部材84の一端部が支持部材83の屈折部分(中間鈍角部)に回転可能に接続されるとともに、他端部が画像表示部40の枠42の両側面上部にアイボルト85を用いて着脱可能に固定されている。このような支持部材83・84は一対で、左右両側に設けられている。
【0038】
したがって、アイボルト85を外して左右の支持部材84による支えを外すとともに係止錠63を解除すれば、図4(c)に示すように、画像表示部40は信号灯部11とともに前側下方へ倒すように折り畳めるので、コンパクトになり保管時に場所をとらない。
【0039】
図5(a)に示すように、上記リモートコントローラ30は、防水構造のボックス31上面に通信用のアンテナ35が上向きに取り付けられており、正面部には信号機10を操作するスイッチ32〜34が十字に並べて設けられている。これらのスイッチ32〜34は、全ての信号機10の信号灯部11の黄色/赤色灯13に赤色を点灯させるための全赤色点灯スイッチ32と、各信号機10A〜10Cにそれぞれ対応した青色点灯スイッチ33A,33B,33Cと、自動点灯モードに切り替えるための自動点灯モード切替スイッチ34とからなる。青色点灯スイッチ33A,33B,33Cは、押している間だけ各信号機10の青色灯12を点灯させられるようになっている。このリモートコントローラ30は特定省電力無線方式を採用しており、通信可能距離は見通し距離で約100メートル以内に設定されている。また、リモートコントローラ30は、信号機10A〜10Cのいずれか一つに装着しておくこともできる。こうしたリモートコントローラ30を用いることで、警備員等の作業者が、車線A,B,Cの交通量に応じて各信号機10A〜10Cの切替えを即時に行い得る。
【0040】
上記のデータ設定カセット20は、図5(b)に示すように、防水構造の小型ケース21の上面部に青色灯12の点灯時間を設定する操作部(青点灯時間設定スイッチ)22と、黄色/赤色灯13の赤色を点灯させる時間を設定する操作部(赤点灯時間設定スイッチ)23と、あらかじめ設定したデータを各信号機10A〜10Cへ入力する際に操作する書き込み用操作部(書き込みスイッチ)24とを備えている。青色点灯時間設定スイッチ22は2桁の数の設定が可能で最大99秒まで設定でき、赤色点灯時間設定スイッチ23は3桁の数の設定が可能で最大999秒まで設定できるようになっている。このデータ設定カセット20は、信号灯部11のカセット接続部(図6の符号15a参照)に差し込まれると、信号灯部11からデータ入力用の電力が供給され、書き込みスイッチ24(図5(b)参照)を押すことによりデータが入力される。
【0041】
ここで、上記した信号機10の制御について説明すると、図6に示すように、信号灯部11には、カセット接続部に内装されているカセットデータ取込制御部15aと、取り込まれたデータを処理して自動制御部17aに送信する時間管理部15bとが設けられている。時間管理部15bでは、他の信号機10B・10Cと同時には青色灯12が点灯しないよう、あらかじめ設定した時間だけ遅れて点灯が開始されるようにデータが作成されている。自動制御部17aは、時間管理部15bからのデータを記憶するとともに、自動点灯モードを作動させる信号を表示制御部18aに送る。そして、この信号に基づいて表示制御部18aが駆動部19を制御する。
【0042】
また駆動部19は、青色信号表示駆動部19bと赤色信号表示駆動部19cと黄色信号表示駆動部19dとから構成されており、青色信号表示駆動部19bは青色灯12を点灯させ、赤色信号表示駆動部19cおよび黄色信号表示駆動部19dは黄色/赤色灯13を点灯させる。
【0043】
また図6に示すように、信号灯部11はリモートコントローラ30からの信号を受信する無線受信部16aを備えている。この無線受信部16aは、手動点灯モードで受信した点灯制御信号に基づいて手動制御部17bへ作動指令する手動切替部16bおよび、いずれの信号機10A〜10Cに対する信号か否かを判断する機番検出機能を備えている。またリモートコントローラ30から受信した自動点灯モードの作動指令を、時間管理部15bを経由して自動制御部17aへ送ることもできる。さらに無線受信部16aは、受信した信号を規制看板映像表示切替部40aへ送信することもできる。
【0044】
データ設定カセット20には、青色灯12の点灯時間と黄色/赤色灯13の赤色の点灯時間を設定し記憶する信号機時間設定部20aと、信号灯部11のカセットデータ取込制御部15aにデータを入力する対信号機I/F(インターフェース)20bを備えている。対信号機I/F20bには、電源部19aからカセットデータ取り込制御部15aを介してデータ書き込み用の電力が給電されるようになっている。
【0045】
リモートコントローラ30は内部に電源用の乾電池35を備え、手動点灯モードと自動点灯モードとを切替える切替操作手段37と、各信号機10A〜10Cへ信号を送信する無線送信部36とを備えている。切替操作手段37によって、手動点灯モードにおいて選択した信号機10の信号灯部11に青色灯12を点灯させられる。なお、青色点灯スイッチ33A,33B,33Cが押されている間だけ無線送信部36から無線受信部16aへ信号を送信する。
【0046】
画像表示部40は映像・文字表示ユニット41の他に、電源部19aから電力が供給される電源部41cを備え、信号灯部11の無線受信部16aからの信号を受ける規制看板映像表示切替部40aを備えている。また、規制看板映像表示切替部40aからの信号に基づいて、映像・文字表示ユニット41に表示する画像の切替えを行う映像・文字表示制御駆動部41bを有している。さらに、信号機10の表示制御部18aによって制御され、残り時間表示エリア41aを駆動する残り時間表示駆動部19eを備えている。
【0047】
また電源部41cは、給電された交流電流を直流電流に変換し映像・文字表示制御駆動部41bや残り時間表示駆動部19eなどへ供給している。
【0048】
内照式表示部50には、信号灯部11および画像表示部40とは別に100Vの交流電流が給電されており、スイッチ50aによって内部の蛍光灯(図示せず)をON/OFFできるようになっている。
【0049】
次に、リモートコントローラ30を用いて手動点灯モードで操作する場合を図1を参照しながら説明する。
【0050】
たとえば車線Aに車両が集中して渋滞が発生し、規制を行う必要が生じた場合、警備員等の作業者は、まず全赤色点灯スイッチ32を押して全信号機10A〜10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13を赤色に点灯させる。それから、信号機10Aに対応する青色点灯スイッチ33Aを押し続け、信号機10Aの信号灯部11の青色灯12を点灯させておく。この時、信号機10Aの映像・文字表示ユニット41には、たとえば旗を上下に振って進めの合図をしているガードマンの画像が映し出されるとともに、「進め(GO)」の文字が表示される。
【0051】
一方、信号機10B,10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13には赤色が点灯されており、各映像・文字表示ユニット41には、たとえば×を描くように旗を振り、止まれの合図をしているガードマンの画像が映し出されるとともに、「止まれ(STOP)」の文字が表示される。さらに、残り時間表示エリア41aには、赤色から青色に変わるまでの残り時間が表示される。
【0052】
上記のような映像・文字表示ユニット41の表示は、いずれの信号機10A〜10Cについても同様で、信号灯部11の青色灯12が点灯されれば進めの合図をしているガードマン画像と「進め」の文字が表示される。また黄/赤色灯13に赤色が点灯されれば止まれの合図をしているガードマン画像と「止まれ」の文字と、青色になるまでの残り時間が表示される。
【0053】
以上のようにして、車線Aの車両を優先的に交差点を通過させ、ある程度渋滞を減少させたところで、再び全赤色点灯スイッチ32を押して全の信号機10A〜10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13に赤色を点灯させる。
【0054】
それから、車線Bの信号機10Bに対応する青色点灯スイッチ33Bを押し続けて、信号機10Bの信号灯部11の青色灯12を点灯させる。この時、他の信号機10A,10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13には赤色が点灯される。こうして車線Bの車両をある程度通過させた後に再び全赤色点灯スイッチ32を押してから、車線Cの信号機10Cに対応する青色点灯スイッチ33Cを押し、信号機10Cの信号灯部11の青色灯12を点灯させる。この場合も同様、他の信号機10A,10Bの信号灯部11の黄色/赤色灯13には赤色が点灯される。
【0055】
仮に車線Cに待機している車両が無い場合には、信号機10Cの青色点灯スイッチ33Cを押さないで、代わりに信号機10Aの青色点灯スイッチ33Aを押すようにして、信号機10Cの青色灯12の点灯を省くこともできる。これにより、無駄な待ち時間をなくすことができるので、車線A,Bの車両の流れをスムーズにすることができ、渋滞を大幅に緩和することができるようになる。
【0056】
なお、手動点灯モードによる通行規制の必要がなくなった時には、リモートコントローラ30の自動点灯モード切替スイッチ34を押して自動点灯モードに切り替えればよい。
また、各信号機10A〜10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯13は、給電開始時には赤色が点灯されるようになっているため、一時的に全車両の通行を止め、規制開始時の交通事故発生を防止できる。
【0057】
次に、車両の通行量が非常に少ない時間帯や、対面車両の通行量が均等化した時間帯に用いられる自動点灯モードについて説明する。
【0058】
あらかじめ青色と赤色の点灯時間を設定したデータ設定カセット20を、信号灯部11のカセット用接続部に差し込み、データ設定カセット20の対信号機I/F20bと信号灯部11の接続部のカセットデータ取込制御部15aとを接続する。そして、書き込みスイッチ24を押してデータ設定カセット20のデータを信号灯部11へ入力する。このような作業を共通のデータ設定カセット20を用いて各信号機10A〜10Cごとに繰り返し行いデータを入力する。
【0059】
こうしてデータが全ての信号機10に入力されると、信号灯部11はリモートコントローラー30の自動点灯モード切替スイッチ34を押すことによって、全ての信号機10A,10B,10Cの信号灯部11の黄色/赤色灯に赤色が点灯し、これを合図に自動点灯モードが開始される。その後、各信号機10A〜10Cの信号灯部11では、データ設定カセット20から入力されたデータに基づいて自動的に点灯が行われる。このとき各信号機10A〜10Cは他の信号機10C〜10Aと同時に青色灯12が点灯しないように制御される。また、自動点灯モードでは、黄色/赤色灯13には赤色だけでなく黄色も後述するように点灯する。
【0060】
自動点灯モードでの各信号機10A〜10Cの経時的な点灯状態を図7に示しているが、Gは青点灯時間でR1は全赤点灯時間、R2は赤点灯時間でYは黄点灯時間である。各信号機10の信号灯部11の青点灯時間Gは、各車線A,B,Cにおける平均的な交通量を考慮して設定されている。そして、全赤点灯時間R1は、青点灯時間G中に進入した車両の全てが、交通規制が行われている道路区間を通過できるように、青点灯時間Gの終了後、全ての信号機10の信号灯部11が赤色点灯となる時間である。この全赤色点灯時間R1は、待ち位置(停止線の位置)から道路区間の反対側の待ち位置までの距離に応じて決められている。点灯する順番が信号機10A・信号機10B・信号機10Cの順番で、これに従って繰返し点灯する場合、赤色点灯時間R2は例えば信号機10Aの場合だと、点灯順が一つ前の信号機10Cの全赤色点灯時間R1が終了後、青色点灯するようになっている。黄色点灯時間Yは、設定された青色点灯時間に含まれ、青色点灯から赤色点灯に切替わる前の2秒間点灯するように構成される。
【0061】
自動点灯モードで点灯している各信号機10A〜10Cの映像・文字表示ユニット41には、青色または赤色を点灯している場合には手動点灯モードの場合と同じガードマンの画像が表示され、残り時間表示エリア41aにも残り時間が表示されるが、信号灯に黄色が点灯した場合には、注意を促すような旗の振り方をしているガードマンの画像が表示されるとともに、「注意」の文字が表示される。なお、自動店点灯モードで各信号機10を作動させているときに、たとえば車両の通行量に片寄りが生じた場合には、警備員等の作業者がリモートコントローラ30の全赤色点灯スイッチ32を押すことにより瞬時に手動点灯モードへ切り替えることができる。
【0062】
なお自動点灯モードの時間設定に用いるデータ設定カセット20は、時間帯別の交通状況に応じた複数のデータ設定カセット20を用意しておくこともできる。データ設定カセット20は、データ入力後にいずれかの信号灯部11のカセット接続部に差し込んでおけるが、抜いて保管することもできる。
【0063】
ところで、三叉路の交差点に常設信号機がある場合は、常設信号機を赤色点滅するか消灯したのち、仮設信号装置1を使用することができる。また、片側1車線の2車線道路の途中に交通障害個所がある場合には、3台の信号機10A〜10Cのうち2台だけを用いることもできる。その場合、リモートコントローラ30の青色点灯スイッチのうち2つを使用して2台の信号機の信号灯部11の青色灯を点灯させることができる。また十字路の交差点やその付近に交通障害個所Oがある場合にも、規制する車線に応じた台数の信号機を設置して通行規制を行うことができる。
【0064】
以上に本発明の実施形態を示したが、次のように実施することができる。すなわち、
▲1▼ 信号灯部11に青色灯12と黄色/赤色灯13との2つの信号灯を交互に点灯させることにより車両の通行を規制しているが、1つの信号灯だけで青色と赤色の両方の色を点灯させるようにしてもよい。つまり信号灯を青色と赤色のLED発光灯で構成し、青色灯にも赤色灯にもなり得るようする。このようにすれば部品の点数を減らすことができるので、重量を軽減でき、設置作業や撤収作業時の取り扱いが容易になる。
【0065】
また、黄色を点灯する信号灯を青色灯や赤色灯とは別に設けるようにしてもよい。つまり、信号灯部11に青色灯・黄色灯・赤色灯の3つの信号灯を設けるようにするのである。さらに、信号灯を様々なパターンで点灯させることもできる。たとえば点滅させたり、信号灯の半分だけを点灯させた状態を維持して回転させることにより、信号灯の赤色や黄色が回転するように点灯させたりする。このようにすれば、状況に応じて様々な注意を車両の運転手に対して与えることができるようになる。この場合、点灯させるのはどの色でもよく、黄色と赤色とを半分づつ点灯させるようにすることもできる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明の仮設信号装置は、次のような優れた効果を奏する。
【0067】
1)警備員等の作業者が、自動点灯モードと手動点灯モードとを手元のリモートコントローラーの操作で簡単に使い分けることがことができるので、より道路状況に適した交通規制を行いやすくなる。つまり、車両の通行量が少なかったり通行量に片寄りがない場合には自動点灯モードを行っていればよく、交通規制を行う警備員等の負担も軽減することができる。そして、通行量に片寄りが生じれば、手元のリモートコントローラーですぐに手動点灯モードに切替えて対応することができるので、交通状況に最適な交通規制を行えるのである。
【0068】
2)複数の自動点灯モード用のデータを入力したデータ設定カセットを準備しておくことで、様々な交通状況において自動点灯モードができるようになり、道路の状況を監視する警備員等の負担を軽くすることができる。
【0069】
3)画像表示部や内照式表示部を設けることで、交通規制に関する情報を運転手等により多く与えることができるので、運転手の注意をより促すことができ、追突等の事故を防止することができる。
【0070】
4)信号灯部や画像表示部および内照式表示部等を備えた信号機を折畳み可能な構造にすることで、コンパクトにすることができ取り扱いが容易となるため、設置や撤去等の作業に手間取ることがない。また、保管時にも場所を取ることがない。
【0071】
5)通行許可の指示が出るまでの時間を表示することで、車両の運転手が残りの待ち時間を確認でき、運転手のいらいらをある程度解消できる。
【0072】
6)通行禁止を指示する信号灯を、黄色と赤色の光を発することが可能な発光ダイオードで構成することで、一灯で兼用でき、信号機をコンパクトにできるとともに、重量も軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる三叉路用仮設信号装置の通行管制信号機を三叉路に設置した状態を示す平面図である。
【図2】図1の仮設信号装置の構成を示す説明図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施の形態にかかる通行管制信号機を示す正面図で、図3(b)は背面図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施の形態にかかる通行管制信号機を示す側面図で、図4(b)は信号灯部を折り畳んだ状態の側面図、図4(c)は信号灯部や画像表示部を折畳んだ状態を示す側面図である。
【図5】図5(a)は本発明の実施の形態にかかるデータ設定カセットを示す正面図、図5(b)は無線式の手動リモートコントローラとを示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる通行管制信号機の制御に関するブロック図である。
【図7】データ設定カセットに設定される自動点灯モードの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 仮設信号装置
10 通行管制信号機
11 信号灯部
12 青色灯
13 黄色/赤色灯
20 データ設定カセット
30 手動リモートコントローラ
37 操作切替手段
40 画像表示部
50 内照式表示部
80 台座車
81 門形枠
83・84 支持部材
Claims (8)
- 対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置される仮設信号装置において、
前記交通障害箇所の両側の少なくとも2ケ所以上に仮設されて各々給電され、無線受信部からの点灯制御信号によって手動制御部又は自動制御部を介して点灯が制御される少なくとも青色灯と赤色灯とを有する通行管制信号機と、各通行管制信号機の無線受信部に無線で点灯制御信号を送るリモートコントローラとを備え、
前記リモートコントローラには、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で選択した一つの通行管制信号機の青色灯を点灯させる手動点灯モードと、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で各通行管制信号機の青色灯を随時選択的に点灯させる自動点灯モードとを切り替え可能な点灯モード切替操作手段を設けたこと
を特徴とする仮設信号装置。 - 対面通行道路において道路工事等の交通障害により片側通行の交通規制が行われている道路区間に設置される仮設信号装置において、
前記交通障害箇所の両側の少なくとも2ケ所以上に仮設されて各々給電され、無線受信部からの点灯制御信号によって手動制御部又は自動制御部を介して点灯が制御される少なくとも青色灯と赤色灯とを有する通行管制信号機と、各通行管制信号機の無線受信部に無線で点灯制御信号を送るリモートコントローラとを備え、
前記リモートコントローラには、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で選択した一つの通行管制信号機の青色灯を点灯させる手動点灯モードと、全ての前記通行管制信号機の赤色灯が点灯している状態で各通行管制信号機の青色灯を随時選択的に点灯させる自動点灯モードとを切り替え可能な点灯モード切替操作手段を設け、
自動点灯モード時における前記各通行管制信号機の青色灯と赤色灯との点灯時間を設定可能な操作部ならびに書き込み用操作部を備えたデータ設定カセットを具備するとともに、このデータ設定カセットとの接続部を前記各通行管制信号機にそれぞれ設け、
前記データ設定カセットで設定される共通のデータを、前記各通行管制信号機の接続部に前記データ設定カセットを接続し、前記書き込み用操作部を操作することによってデータを前記各通行管制信号機に入力するようにし、該データに基づいて前記各通行管制信号機を作動させること
を特徴とする仮設信号装置。 - 前記リモートコントローラに、前記全ての通行管制信号機の赤色灯を点灯させる制御信号を送る全赤色点灯スイッチと前記各通行管制信号機の青色灯を点灯させる制御信号を送る前記各信号機に対応した各青色点灯スイッチと自動点灯モードへの切替スイッチとを設けたことを
特徴とする請求項1又は2記載の仮設信号装置。 - 前記各通行管制信号機に、前記赤色灯および青色灯の点灯状態に応じて少なくとも通行禁止又は通行許可を指示する画像を表示する画像表示部を設けたこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の仮設信号装置。 - 前記各通行管制信号機は、台座車上に直立に立設され内照式表示部を構成する門形枠の上端に、前記赤色灯と青色灯とが設けられている信号灯部を上端に備えた画像表示部の下端を前方へ相互に突き合わせられるように折り畳み可能に連結し、折り畳み状態で門形枠の正面に突き合わせられ重合状態となるように、前記信号灯部を含む画像表示部の高さを台座車上の門形枠の高さに一致させたこと
を特徴とする請求項4記載の仮設信号装置。 - 前記画像表示部に、赤色灯の点灯状態から青色灯の点灯状態に切替わるまでの時間を表示可能な残り時間表示エリアを設けたこと
を特徴とする請求4又は5記載の仮設信号装置。 - 前記青色灯が青色発光ダイオードから構成し、前記赤色灯が黄色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとを組み合わせて構成していること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の仮設信号装置。 - 上記通行管制信号機を、給電開始時には赤色灯が点灯するように構成したこと
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の仮設信号装置。
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