JP2004213287A - 情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラム - Google Patents
情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004213287A JP2004213287A JP2002381647A JP2002381647A JP2004213287A JP 2004213287 A JP2004213287 A JP 2004213287A JP 2002381647 A JP2002381647 A JP 2002381647A JP 2002381647 A JP2002381647 A JP 2002381647A JP 2004213287 A JP2004213287 A JP 2004213287A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- message
- message body
- message header
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】ネットワークを介した企業等の事業者から消費者等の需要者への情報提供において、多種多量の情報から需要者が自らが必要とする情報のみを受け取ることができるようにし、この際、情報の受け取り側の個人情報や嗜好等に関する情報開示の必要性を可及的に少なくする。
【解決手段】メッセージヘッダ部をコネクション管理サーバに送信し、コネクション管理サーバにおいてこのメッセージヘッダ部をクライアント装置に送出することが許可されているか否かを判断し、許可されていると判断した場合はこのメッセージヘッダ部をクライアント装置に送信し、クライアント装置は受信したメッセージヘッダ部内の属性データ等に基づきこのメッセージヘッダ部を選択するか否かを判断し、選択すると判断した場合に、選択したメッセージヘッダ部内の入手先データ等を用いてコンテンツ本体としてのメッセージ本体部をメッセージ本体部配信サーバから受信する。
【選択図】 図1
【解決手段】メッセージヘッダ部をコネクション管理サーバに送信し、コネクション管理サーバにおいてこのメッセージヘッダ部をクライアント装置に送出することが許可されているか否かを判断し、許可されていると判断した場合はこのメッセージヘッダ部をクライアント装置に送信し、クライアント装置は受信したメッセージヘッダ部内の属性データ等に基づきこのメッセージヘッダ部を選択するか否かを判断し、選択すると判断した場合に、選択したメッセージヘッダ部内の入手先データ等を用いてコンテンツ本体としてのメッセージ本体部をメッセージ本体部配信サーバから受信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、企業は、顧客が必要とする情報を顧客が必要とするときに簡単に認識させ、また、顧客の声に応えた商品開発を進めるという必要性を有していた。これらの目的を達成するため、企業は、ダイレクトメール(DM)を送付したり、チラシを配布したりして顧客に情報の配信を行っていた。しかし、このDMの送付やチラシの配布では企業にコストがかかりすぎた。また、企業がせっかく配信した情報も消費者にとって不要なものであれば消費者がこの情報を見てくれる可能性も低く無駄が多かった。一方、消費者が必要としない情報のDMの送付やチラシの配布は消費者にとっても迷惑であった。
【0003】
このような状況の下、近年では、インターネットが発達し、インターネットを用いる消費者も増えてきたため、電子メールやホームページ等を用いて顧客に情報の配信を行う企業が増えてきている。このような電子メールやホームページ等を用いた情報配信によれば確かに企業はコストを下げることができる。しかし、このような電子メールやホームページ等による情報の配信においては以下のような問題を企業は有していた。
【0004】
即ち、例えば電子メールによる情報配信は上述のようにコストがかからなく簡易であるため企業による顧客への情報提供メールは氾濫し、このような状況の下では、企業が配信した情報を顧客が確実に読むという保証はなかった。また、この電子メールによる情報配信を行うにしても情報配信の宛先となる顧客のメールアドレスを取得する負担が大きかった。一方、ホームページを用いた情報配信では消費者が企業のホームページを見に来てくれなければ情報配信の意味がなかった。消費者ごとにWEBサーバの対応を変化させて各消費者に適合した情報を提供する仕組み(One to One)の構築するのでは企業側の負担が大きかった。以上のように、企業は、自ら配信する情報をこの情報を必要とする顧客に確実に認識させることができているとは言えなかった。
【0005】
また、多くの企業が顧客の購買履歴、嗜好、属性をデータベース(DB)化して蓄積し、蓄積されたデータをマイニングして顧客の将来の嗜好等を予測しようとしているが、この効果は今のところあまり出ていなかった。例えば、購買履歴等はあくまで過去のデータであるので、将来の消費者の嗜好等を正しく予測する材料とはなりえないことも多い(典型的には旅行履歴の活用)。また、このデータマイニングによる将来の予測には、多くの消費者の個人データの取得及び溜め込みが必要であるが、これを行うと、企業のシステムに大きな負荷がかかり、また、消費者から取得した個人情報に対する保護の負荷も大きくなる。このように、データマイニングでは消費者の将来の動向を正しく予測することに限界があった。
【0006】
一方、企業による電子メール等を用いた情報の配信に対しては消費者は以下のような要求を有していた。
【0007】
即ち、消費者は、自らが必要とする情報を企業から入手するまでの負荷を小さくしたいという要求を有していた。より詳しくは以下の通りである。現在、オプトインメールや、その他の広告等の情報提供メールにより、多くの情報が消費者に配信されて情報過多となり、これらの情報の中から必要な情報を取得する負担が大きかった。情報の配信許可(パーミッション)を与えていない企業からの情報配信も迷惑であるが、パーミッションを与えている企業からの配信情報でも不要な情報は多い。このため、顧客は自ら必要とする情報を必要な時に入手したいという要求を有していた。
【0008】
また、消費者は企業から情報を入手するために個人情報を企業に開示したくないという要求を有していた。より詳しくは以下の通りである。即ち、インターネットを介して企業からの情報を入手する際、個人の年齢や性別等の基本的な情報や嗜好等に関する情報を企業から開示するよう要求されることが消費者は多い。企業から必要な情報を入手するためにはある程度の情報開示はやむをえないという消費者の認識も確かに存在するが、一方では企業による個人情報の保護の確実性に対する不安も広がってきている。また、仮に、個人情報が企業によって確実に保護されるとしても、個人情報の開示には抵抗のある消費者も多い。さらに、消費者が開示した個人情報に基づいて行われた企業によるマイニングの結果が自己への情報提供のために効果的に用いられるのは消費者に快適に受け止められるとは限られず、不快感を呼ぶこともある。
【0009】
【特許文献】
特開2001−313666号公報
【非特許文献】
神田陽治著「わかる!インスタントメッセージング」オーム社出版局、平成14年1月25日
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介した企業等の事業者から消費者等の需要者への情報提供において、多種多量の情報から需要者が自らが必要とする情報のみを受け取ることができ、情報の受け取り側の個人情報や嗜好等に関する情報開示の必要性を可及的に少なくした情報提供システム、情報提供方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報配信システムは、メッセージ本体部を配信要求に応じて配信するメッセージ本体部配信サーバと、少なくとも、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含む第1のメッセージヘッダ部であって、前記第1のメッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含む第1のメッセージヘッダ部を配信するメッセージヘッダ部配信サーバと、前記発信者情報と、前記宛先グループ情報と、前記メッセージヘッダ部の宛先としてのクライアント装置IDとを関連づけて格納するコネクションデータベースを記憶するコネクション管理記憶部を管理するコネクション管理サーバであって、前記メッセージヘッダ部配信サーバから受信した前記第1のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び宛先グループ情報を前記コネクションデータベースに対応させて得られた前記クライアント装置IDのクライアント装置に、少なくとも前記メッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部入手先情報と、前記発信者情報とを含む第2のメッセージヘッダ部を送出するコネクション管理サーバと、前記コネクション管理サーバから受信した前記第2のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及びメッセージ本体部属性データに基づいて前記第2のメッセージヘッダ部を選択するか否かを判断し、且つ、選択された前記第2のメッセージヘッダ部内の前記メッセージ本体部入手先情報及びメッセージ本体部IDを用いて前記メッセージ本体部の配信要求データを作成して前記メッセージ本体部配信サーバに送出するクライアント装置と、を備えるものとして構成される。
【0012】
本発明のデータ送信装置は、データの入力を受け付けるデータ入力部と、前記データ入力部に入力されたデータを用いて、少なくとも、メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含むメッセージヘッダ部であって、前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含むメッセージヘッダ部を組み立てるデータ組立部と、前記データ組立部で組み立られた前記メッセージヘッダ部を送出する第1の送信部と、を備えるものとして構成される。
【0013】
本発明のデータ受信装置は、少なくとも、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、を少なくとも含むメッセージヘッダ部をデータ送信装置から受信する受信部と、前記受信部によって受信されたメッセージヘッダ部を前記メッセージヘッダ部を構成する各データに分解する分解部と、前記分解部から前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを受信し、受信した前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを用いて、メッセージ本体部の配信要求データを作成する配信要求データ作成部と、を備えるものとして構成される。
【0014】
本発明のプログラムは、データ受信装置上で実行されるプログラムであって、
前記データ受信装置の受信部が、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDとを少なくとも含むメッセージヘッダ部をデータ送信装置から受信するステップと、前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを用いて、メッセージ本体部の配信要求データを作成するステップと、を前記データ受信装置に実行させるものとして構成される。
【0015】
本発明のデータ管理装置は、少なくとも、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含む第1のメッセージヘッダ部であって、前記第1のメッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含む第1のメッセージヘッダ部を受信する受信部と、前記発信者情報と、前記宛先グループ情報と、前記メッセージヘッダ部の宛先としてのクライアント装置IDとを関連づけて格納するコネクションデータベースを記憶するコネクション管理記憶部と、前記メッセージヘッダ部配信サーバから受信した前記第1のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び宛先グループ情報を前記コネクションデータベースに対応させて得られた前記クライアント装置IDのクライアント装置に、少なくとも前記メッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部入手先情報と、前記発信者情報とを含む第2のメッセージヘッダ部を配信するか否かの判断をする制御部と、前記制御部によって配信すると判断された前記第2のメッセージヘッダ部をデータ受信装置へ送信する送信部と、を備えるものとして構成される。
【0016】
本発明のデータ配信方法は、データ送信装置からデータ受信装置へデータを送信する情報配信方法であって、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報と、前記メッセージ本体部の配信開始日時を示すメッセージヘッダ部情報発信日時データ、前記メッセージ本体部の有効期限を示すメッセージ本体部有効期限データと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記データ受信装置における表示画像状態や発音状態等の表示状態を変化させる表示変更データとからなるメッセージヘッダ部であって、前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含むメッセージヘッダ部を送信するものとして構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態としての情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【0019】
先ず、この情報配信システムの特徴について簡単に説明すると以下の通りである。
【0020】
図1に示すように、この情報配信システムは、主として、複数の企業や小売店等の事業者の施設A内にそれぞれ設置されたメッセージヘッダ部配信サーバ1及びメッセージ本体部配信サーバ2と、プラットフォーマの施設B内に設置されたコネクション管理サーバ3と、複数のユーザー宅にそれぞれ配置された、クライアントソフトウェアを内蔵するクライアント装置4とを備える。このコネクション管理サーバ3はクライアント装置4がオンライン状態かオフライン状態かを常に監視しており、オンライン状態のときは、例えばテキスト情報やマルチメディア情報等の情報をリアルタイムに送り込むことができるものである。
【0021】
このような構成において、コネクション管理サーバ3はメッセージヘッダ部配信サーバ1からクライアント装置へのメッセージヘッダ部を受信し、このメッセージヘッダ部を、メッセージヘッダ部を配信条件を満たすクライアント装置にのみ送信する。メッセージヘッダ部を受信したクライアント装置4は受信したメッセージヘッダ部を、企業等に対しては開示されないユーザーの嗜好データ等に基づいてフィルタリング処理する。即ち、クライアント装置4は、必要なメッセージヘッダ部のみを選択し、必要でないメッセージヘッダ部は例えば廃棄する。そして、クライアント装置4は、選択されたメッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部(コンテンツ本体)を例えばユーザーの指示データ等に基づきメッセージ本体部配信サーバ2から受信する。
【0022】
これにより、ユーザーは自らが配信を認めた企業からの情報のうち、自らが必要とする種類の情報のみを、嗜好・属性等の個人データを開示することなく取得できる。一方、企業は、ユーザーが必要とする情報のみを確実にユーザーに届けることができる。以下、このような情報配信システムについて詳しく説明する。
【0023】
先ず、上述の情報配信システムを構成する各装置1〜4間で送受信されるメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部について説明する。
【0024】
図2は、これらメッセージヘッダ部とメッセージ本体部との基本的な関係を示す図である。図2に示すように、メッセージヘッダ部とメッセージ本体部は互いに対の関係にある。これらメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部は、後に詳述するように、メッセージヘッダ部配信サーバ1(図1参照)上で同一のデータ作成フォームにて作成される。そして、作成されたメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部は、図1からも分かるように、それぞれ別個のルートで配信され、最終的にはそれぞれ同一の各クライアント装置4に送り込まれる。即ち、ユーザーの観点から見た場合、メッセージヘッダ部とメッセージ本体部とは一体として認識されるものである。
【0025】
これらメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の内容について詳しく説明すると以下の通りである。
【0026】
まず、メッセージ本体部の内容について説明する。
【0027】
図2に示すように、このメッセージ本体部の内容は、企業や小売店等の事業者がユーザーに送る(読んでもらい)広告情報等の情報(コンテンツ本体)である。
【0028】
次に、メッセージヘッダ部の内容について説明する。
【0029】
このメッセージヘッダ部の内容は、図2に示すように、メッセージ本体部に関連する種々の情報である。より詳しくは以下の通りである。
【0030】
図3は、メッセージヘッダ部のデータ構造を示す図である。図4は、メッセージヘッダ部の具体的なデータ構造例を例えば3つ(メッセージヘッダ部−1、−2−3)示す図である。
【0031】
図3及び図4を参照しながら、このメッセージヘッダ部のデータ構造について説明する。
【0032】
図3に示すように、このメッセージヘッダ部のデータ構造は、例えば10のデータ(1)〜(10)から成る。以下、これらのデータ(1)〜(10)について順次説明する。
【0033】
図4に示すように、第1番目のデータ(データ(1))であるメッセージヘッダ部IDは、複数のメッセージヘッダ部をそれぞれ識別するものである。このため、このメッセージヘッダ部IDは、メッセージヘッダ部ごとに異なった値データを有し、例えば、重複データの発生を防ぐプログラムにより自動生成される。このメッセージヘッダ部IDは、例えば、図4に示すように、特定の形式(例えば“アルファベット5つ”+“−”+“数字1つ”)を有する。
【0034】
第2番目のデータ(データ(2))である発信者データ(発信者情報)は、メッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部(図2参照)を配信する企業等(発信者)を示すものである。メッセージ本体部の発信者は、メッセージヘッダ部の発信者でもある。
【0035】
第3番目のデータ(データ(3))である宛先グループデータは、メッセージ本体部の宛先グループ(メッセージヘッダ部の宛先グループでもある)を示すものである。後述するように、クライアント装置4(図1参照)はいずれかの宛先グループデータに属する。この宛先グループデータは、例えばメッセージヘッダ部−1の宛先グループデータに示すように、複数の宛先グループを含んでもよい。この宛先グループデータは、後述するように、例えば予め登録された複数のデータの中から任意に選択されるものである(図7参照)。
【0036】
第4番目のデータ(データ(4))である情報発信日時データ(メッセージ本体部情報発信日時データ)は、メッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部の配信が開始される日時を示すものである。このメッセージ本体部情報発信日時データは、図4に示すように、例えば特定の形式(例えば“YYYY/MM/DD”、“元号年/MM/DD”)を有する。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部情報発信日時データは「2002−11−1」であるので、このメッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部−1は、2002年11月1日に配信が開始される。
【0037】
第5番目のデータ(データ(5))である情報有効期限データ(メッセージ本体部情報有効期限データ)は、メッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)から配信されるメッセージ本体部の配信終了日時を示すものである。このメッセージ本体部情報発信日時データは、図4に示すように、例えば特定の形式(例えば“YYYY/MM/DD”や“メッセージ本体部情報発信日時からの日数”)を有する。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部情報有効期限データは「2002−11−30」であるので、メッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部−1は2002年11月30日に配信が終了する。また、メッセージヘッダ部−3の場合「30days」であるので、メッセージヘッダ部−3に対応するメッセージ本体部−3は、メッセージ本体部情報発信日時データに示される「H14−10−1」から30日後の平成14年10月31日に配信が終了する。
【0038】
第6番目のデータ(データ(6))であるメッセージ本体部の属性データ(メッセージ本体部属性データ)は、メッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部の属性を示すものである。例えば、メッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部属性データは「外貨預金」であるので、メッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部−1は外貨預金に関連する情報が含まれている。このメッセージ本体部属性データは、例えばメッセージヘッダ部−2に示すように、例えば複数の属性データを含んでもよい。このメッセージ本体部属性データは、後述するように、例えば予め登録された複数のデータの中から任意に選択されるものである(図7参照)。
【0039】
第7番目のデータ(データ(7))である要約データは、メッセージ本体部の内容を要約した内容を示すものである。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、この要約データは「外貨預金金利上乗せキャンペーン」であるので、メッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部には、外貨預金の金利上乗せに関する情報が具体的に含まれている。この要約データは、後述するように、例えばユーザーによって自由に記述作成される。この要約データは、例えばメッセージヘッダ部−1に示すように、宛先グループに応じて異なるデータであっても良い。
【0040】
第8番目のデータ(データ(8))であるメッセージ本体部の入手先データ(メッセージ本体部入手先データ)は、メッセージ本体部の入手先(例えばURL(uniform resource locator)等のURI(uniform resource Identifier))を示すものである。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部入手先データは「URL−1」であるので、メッセージ本体部−1はこのURL−1を有するサーバ内に蓄積されている。
【0041】
第9番目のデータ(データ(9))であるメッセージ本体部IDは、複数のメッセージ本体部をそれぞれ識別するためのものである。このため、このメッセージ本体部部IDは、例えばメッセージ本体部ごとに異なった値が設定される。このメッセージ本体部IDは、例えば、図4に示すように、特定の形式(例えば“body”+“−”+“任意の数字5桁以内”)を有する。
【0042】
第10番目のデータ(データ(10))である表示変更データには、例えばクライアント装置4のディスプレイ(表示部)4a(図1参照)に表示されるアイコン(図17の38(1)〜38(3)参照)の色や点灯状態を変えてユーザーにメッセージヘッダ部の着信を知らせるデータ(アイコン状態変更データ)や、メッセージヘッダ部のクライアント装置への着信を発音によってユーザーに知らせる発音状態変更データがある(以下これらを表示変更データと称する)。また、新たなデザイン(形状・色等)のアイコンや、データ表示用のフォーム(スキン)(図17の35参照)をユーザーに提供するための新アイコンデータや新表示フォームデータがある(以下これらを新デザインデータと称する)。
【0043】
なお、上述した各データ項目(1)〜(10)には必ずしも全てにデータが格納される必要はなく、例えば、図4のメッセージヘッダ部−1の表示変更データに示すようにデータが格納されなくともよい。また、上述したメッセージヘッダ部の構造は上記のものに限定されず、さらに新たな別のデータ項目が追加されてもよい。
【0044】
上述した特徴を有するメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を用いて企業からユーザーへの好適な情報配信を行う本情報配信システムについて図1〜33を用いて詳しく説明する。
【0045】
まず、図1に示すように、メッセージヘッダ部配信サーバ1について説明する。
【0046】
このメッセージヘッダ部配信サーバ1は、上述したメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部(図2参照)をデータ入力者からの指示データ等に基づき作成する。そして、作成したメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を、メッセージ本体部についてはメッセージ本体部配信サーバ2に送出し、一方、メッセージヘッダ部についてはインターネット9等を介してコネクション管理サーバ3に送出するものである。より詳しくは以下の通りである。
【0047】
図5は、メッセージヘッダ部配信サーバ1及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。
【0048】
まず、メッセージヘッダ部配信サーバ1及びその周辺装置の構成について説明する。
【0049】
このメッセージヘッダ部配信サーバ1には、データ入力装置(キーボード)8、データ表示装置(ディスプレイ)6及びメッセージヘッダ部を記憶するメッセージヘッダ部記憶装置5がそれぞれインターフェース部(IF)を介して、接続されている。このような各周辺装置と接続されたメッセージヘッダ部配信サーバ1は、データ入力装置8からの入力データを用いて種々の処理を行う制御部1aを備える。また、メッセージヘッダ部配信サーバ1は、この制御部1aから入力データを受け取って、図3の構造にメッセージヘッダ部を組み立てるデータ組立部1bを備える。また、メッセージヘッダ部配信サーバ1は、このデータ組立部1bで組立てられたメッセージヘッダ部を変調処理するデータ変調部1c、データ変調部1cで変調されたメッセージヘッダ部を、コネクション管理サーバ3に送出するデータ送信部1dを備える。一方、上述した種々の処理を行う制御部1aは、データ組立部1bで組立てられたメッセージヘッダ部をメッセージヘッダ部記憶装置5に記憶するものとして構成されている。また、この制御部1aは、データ入力装置8からの入力データ(例えばメッセージ本体部)をデータ組立部1bを介さずにデータ変調部1cに送出可能なものとして構成されている。この他、制御部1aは、データを一時的に格納するメモリ1eや、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の作成処理の際に用られるプログラム等を格納する記憶部1fを備える。なお、上述した周辺装置、即ち、データ入力装置8、データ出力装置6、メッセージヘッダ部記憶装置5は、メッセージヘッダ部配信サーバ1の一部として備えさせても良い。
【0050】
以上のような構成を有するメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作について説明する。
【0051】
図6は、このメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作を説明するためのフローチャート(ステップS1、S2)を示す図である。
【0052】
このメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作を各ステップS1、S2ごとに説明すると以下の通りである。
【0053】
まず、ステップS1について説明する。
【0054】
このステップS1は、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を作成する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0055】
図7は、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を作成するメッセージヘッダ部及び本体部作成ツールを示す図である。具体的には、この図7は、図4の最上段に示したメッセージヘッダ部−1及びこれに対応するメッセージ本体部−1を作成する状態をディスプレイ6(図5参照)に示している。
【0056】
メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部はこのメッセージヘッダ部及びヘッダ部作成ツールを用いて作成される。より詳しくは以下の通りである。
【0057】
図7に示すように、ディスプレイ6に表示されたメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部作成フォーム(データ作成フォーム)15内には、宛先グループデータの選択候補を複数格納したプルダウンボックス16a、16b、メッセージ本体部属性データの選択候補を複数格納したプルダウンボックス18が設けられている。プルダウンボックス16a、16bから入力装置(キーボード)8からの指示データに従って選択されたデータが宛先グループデータとなる。一方、プルダウンボックス18から選択されたデータがメッセージ本体部属性データとなる。また、データ作成フォーム15内には、要約データを作成するためのテキストボックス19a、19bが、上述したプルダウンボックス16a、16bに対応して設けられている。これらのテキストボックス19a、19bに入力されたキーボード8からの入力データが要約データとなる。メッセージヘッダ部の他の7つのデータ(1)(2)(4)(5)(8)〜(10)(図3参照)も上と同様にしてそれぞれ決定される。一方において、データ作成フォーム15内にはメッセージ本体部を作成するためのテキストボックス17が設けられ、このテキストボックス17に格納されたキーボード8からの入力データがメッセージ本体部となる。以上のようにして決定された各データ(1)〜(10)(メッセージヘッダ部)及びメッセージ本体部はメモリ1e(図5参照)に格納される。
【0058】
上述したメッセージヘッダ部の作成例では、データ入力装置8からの選択指示データ及び入力データに従って各データを作成したが、これら各データは、所定のアルゴリズムにより自動的に決定されてもよい。例えば、それぞれ互いにユニークである必要があるメッセージヘッダ部ID(データ(1))は、重複データの発生するのを避けるべく、例えば重複データの発生を防ぐ所定のプログラムによって採番されてもよい。
【0059】
以上のようにしてメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の内容が決定された状態で、データ作成フォーム15内の送信ボタン20がクリック等されると、ステップS2に示す送信処理が行われる。即ち、図5に示すように、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の送信の指示をする送信指令データがデータ入力装置8から制御部1aに送られるとステップS2に示す送信処理が行われる。
【0060】
具体的には、制御部1aが、メモリ1e内に格納された上述の各データ(1)〜(10)をデータ組立部1bに送り、各データを受け取ったデータ組立部1bは、メッセージヘッダ部の構造(図3参照)に従って各データをメッセージヘッダ部の構造に組立てる。組立てられたメッセージヘッダ部をデータ変調部1cはデータ組立部1bから受信して変調処理し、変調されたメッセージヘッダ部をデータ送信部1dはインターネット9等を介してコネクション管理サーバ3(図1参照)へ送信する。この際、制御部1aは、データ組立部1bで組み立てられたメッセージヘッダ部をメッセージヘッダ部記憶装置5内に記憶する。一方、メモリ1e内に格納されたメッセージ本体部をデータ変調部1cは受信して変調処理し、変調されたメッセージ本体部をデータ送信部1dがメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)に送出する。メッセージ本体部を受信したメッセージ本体部配信サーバ2はこのメッセージヘッダ部をメッセージ本体部記憶部13(図1参照)内に記憶し、後の配信に備える。
【0061】
上述したメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の作成において用いたメッセージヘッダ部及び本体部作成ツール(図7参照)は一例であり、例えばメッセージ本体部(コンテンツ本体)の内容や送信形態に応じて異なったタイプのテンプレートを用いることができる。なお、本実施の形態においては、図1からも分かるように、メッセージヘッダ部配信サーバ1とメッセージ本体部配信サーバ2とを別体として構成したが当然ながらこれらを一体として構成してもよい。
【0062】
次に、コネクション管理サーバ3について説明する(図1参照)。
【0063】
このコネクション管理サーバ3は、メッセージヘッダ部配信サーバ1からメッセージヘッダ部を受信し、受信したメッセージヘッダ部を、配信条件を満たす(配信可能状態にある)各クライアント装置4へ送信する。一方、配信条件を満たさない(配信不能状態にある)クライアント装置4が存在する場合には、配信可能状態にある各クライアント装置4にメッセージヘッダ部を送信した上で、このメッセージヘッダ部を一旦保存する(以上第1の配信処理)。そして、上述のクライアント装置4の配信不能状態が後に解除されたときは第1の配信処理で保存されたメッセージヘッダ部を配信不能状態が解除されたクライアント装置へ配信する(第2の配信処理)。より詳しくは以下の通りである。
【0064】
図8は、コネクション管理サーバ3及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。
【0065】
まず、このコネクション管理サーバ3及びその周辺装置の構成について説明する。
【0066】
図8に示すように、このコネクション管理サーバ3には、後述する配信許可テーブルを記憶するコネクション管理記憶装置10が接続されている。また、コネクション管理サーバ3には、後述する未配信メッセージヘッダ部テーブル及び未配信クライアント装置IDテーブルを記憶するキャッシュ記憶装置12を管理するキャッシュサーバ11が接続されている。これら各周辺装置10、11と接続されたコネクション管理サーバ3は、メッセージヘッダ部配信サーバ1(図1参照)からメッセージヘッダ部を受信するデータ受信部3aと、このメッセージヘッダ部を復調処理するデータ復調部3bとを備える。また、このコネクション管理サーバ3は、復調されたメッセージヘッダ部を用いて後述する種々の処理(図9参照)を行い、また、クライアント装置4の接続状態(オンライン・オフライン)を監視する制御部3cを備える。この他、このコネクション管理サーバ3は、記憶部3d、データ変調部3e、データ送信部3fを備える。
【0067】
以上のような構成を有するコネクション管理サーバ3の動作(第1の配信処理及び第2の配信処理)について説明する。
【0068】
まず、第1の配信処理について説明する。
【0069】
上述したようにこの第1の配信処理は、メッセージヘッダ部の宛先グループに属するクライアント装置4が配信可能状態である場合にはこのメッセージヘッダ部をクライアント装置に送信する。一方、配信不能状態にあるクライアント装置4がある場合には、配信可能状態にあるクライアント装置4にメッセージヘッダ部を送信した上で、このメッセージヘッダ部を保存する。
【0070】
図9は、この第1の配信処理を説明するためのフローチャート(ステップS10〜S14−2)を示す図である。
【0071】
このコネクション管理サーバ3の動作を各ステップS10〜S14−2ごとに説明する。
【0072】
まず、ステップS10について説明する。
【0073】
このステップS10は、メッセージヘッダ部内のメッセージ本体部情報発信日時データ(図3参照)と現在日時(例えばシステムタイム)とを比較して現在日時がメッセージ本体部情報発信日時に示される日時以降になっているか否かを制御部3c(図8参照)が判断する工程である(ステップS10−1)。比較の結果、現在日時がメッセージ本体部情報発信日時データに示される日時よりも前であれば(ステップS10−1のNG)、現在日時がその日時と同じ若しくは後になるまでメッセージヘッダ部を記憶部3dに保存する。一方、比較の結果、現在日時がメッセージ本体部情報発信日時データに示される日時と同じ若しくはこれよりも後であれば(ステップS10−1のGood)次のステップS10−2に進む。
【0074】
ステップS10−2、S11、S12ではクライアント装置4が配信可能状態であるか否かの判断が行われる。より詳しくは以下の通りである。
【0075】
ステップS10−2は、クライアント装置4がオンライン状態であるか否かを制御部3cが判断する工程である。
【0076】
図11(a)は、各クライアント装置4の接続状態を示すテーブル(接続状態テーブル)を示す図である。ここで、クライアント装置IDフィールドは、メッセージヘッダ部の最終的な配信先(宛先)となるクライアント装置4の識別子(クライアント装置ID)を格納するフィールドである。このクライアント装置IDは、例えば、クライアント装置4にインストールされたクライアントソフトウェアの識別番号(例えばシリアルナンバ)である。一方、接続状態フィールドはクライアント装置4の接続状態データを格納するフィールドである。
【0077】
本ステップS10−2ではこの接続状態テーブルを用いてクライアント装置4のオンオフ状態の判断が行われる。判断の結果、クライアント装置4がオフライン状態であれば(ステップS10−2)、クライアント装置4は配信不能状態であるとして後述するステップS14−1に進む。一方、判断の結果、クライアント装置4がオンライン状態であれば(ステップS10−2)次のステップS11に進む。
【0078】
ステップS11は、各クライアント装置4へメッセージヘッダ部を配信する許可(配信許可)が、メッセージヘッダ部の発信者に与えられているか否かを各クライアント装置4ごとに判断する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0079】
先ず、図11(b)を示す。図11(b)は、発信者、宛先グループ、クライアント装置ID、配信許可、配信日、配信時刻、接続状態をフィールド(項目)として有するテーブル(配信許可テーブル)を示す図である。各クライアント装置4への配信許可が与えられているか否かはこの配信許可テーブルに基づいて判断される。この配信許可テーブルは、コネクション管理記憶装置10(図8参照)内に記憶されている。
【0080】
先ず、この配信許可テーブルの各フィールドについて説明する。
【0081】
まず、発信者及び宛先グループフィールドについて説明する。
【0082】
図11(b)から明らかなように、発信者及び宛先グループフィールドは、発信者データ及び宛先グループデータ(図4参照)を格納するフィールドである。
【0083】
次に、クライアント装置IDフィールドについて説明する。
【0084】
クライアント装置IDフィールドは、上述したようにクライアント装置4の識別子(クライアント装置ID)を格納するフィールドである。図11(b)に示すように、1つのクライアント装置IDは単数あるいは複数の宛先グループに属する。例えば、クライアント装置ID「12345−A」は、3つの宛先グループ「ABC銀行の個人顧客」「チケット検索サービス登録者」「ネット八百屋会員」に属する。
【0085】
次に、配信許可フィールドについて説明する。
【0086】
配信許可フィールドは、メッセージヘッダ部内の発信者データに対して配信許可が与えられているか否かを示す配信許可データ(配信条件データ)を格納するフィールドである。例えば、第1番目のレコードの場合、配信許可データが「Yes」であるので、発信者データ「ABC銀行」を含むメッセージヘッダ部(図4参照)を、クライアント装置ID「12345−A」を有するクライアント装置へ配信することは許可されている。一方、第2番目のレコードの場合、配信許可データが「No」であるので、発信者データ「ABC銀行」を含むメッセージヘッダ部(図4参照)を、クライアント装置ID「12345−B」を有するクライアント装置へ配信することは許可されていない。
【0087】
次に、配信日及び配信時刻フィールドについて説明する。
【0088】
配信日及び配信時刻フィールドは、メッセージヘッダ部の配信可能な曜日及び時刻を示す配信日及び配信時刻データ(配信条件データ)を格納するフィールドである。例えば、第1番目のレコードの場合、配信日データは「月・水・金」であるので、メッセージヘッダ部を「火曜日」に配信することは許容されていない。
【0089】
上述した配信許可データ、配信日データ、配信時刻データは、クライアント装置4からの指示データに従って設定及び変更できる。これについては後述する。
【0090】
本ステップS11は、上述したように、この配信許可テーブルを用いてメッセージヘッダ部を各クライアント装置へ配信するか否かを各クライアント装置4ごとに判断する工程である(図9のステップS11)。より詳しくは以下の通りである。
【0091】
即ち、図8に示す制御部3cは、メッセージヘッダ部内の発信者データ及び宛先グループデータ(図3参照)をキーにして配信許可テーブル(図11(b)参照)を検索する。検索されたレコードの配信許可データが「No」であれば(ステップS11のNo)後述するステップS14−1へ進む。一方、検索されたレコードの配信許可データが「Yes」であれば(ステップS11のYes)次のステップS12に進む。検索されたレコードが複数あればその全てのレコードについて本ステップS11における判断及び以降のステップ12〜S14−2の処理が行われる。以降の説明では1つのレコードに着目して説明する。
【0092】
次に、ステップS12について説明する。
【0093】
ステップS12は、上のステップS11で検索されたレコードにおける配信日データ及び配信時刻データ(図11(b)参照)を現在の曜日及び時刻と制御部3c(図8参照)が比較する工程である。比較の結果、現在の曜日及び時間がこれらの配信日データ及び配信時刻データを満たさないと判断すれば(ステップS12のNo)後述するステップS14−1へ進む。一方、比較の結果、現在の曜日及び時間がこれらの配信日データ及び配信時刻データを満たすと判断すれば(ステップS12のYes)次のステップS13に進む。
【0094】
次に、ステップS13について説明する。
【0095】
このステップS13は、上のステップS11、S12による判断処理を経たメッセージヘッダ部をインターネット9(図1参照)等を介してクライアント装置4に送信する工程である。
【0096】
即ち、図8に示すように、制御部3cによる判断を経たメッセージヘッダ部をデータ変調部3eが変調処理して、変調されたメッセージヘッダ部をデータ送信部3fが送出する。この際、メッセージヘッダ部内から、少なくともメッセージ本体部ID、メッセージ本体部属性データ、メッセージ本体部入手先情報、発信者データ(図4参照)を抜き出した別のメッセージヘッダ部(第2のメッセージヘッダ部)を制御部3cが作成し、この別のメッセージヘッダ部をデータ変調部3e及びデータ送信部3fを介して送出してもよい。
【0097】
次に、ステップS14−1及び14−2について説明する。
【0098】
これらステップS14−1及び14−2はクライアント装置4が配信不能状態であった場合に(ステップS11のNo、ステップS12のNo)行われる処理である。この配信不能状態には、上述した配信許可データが「No」の場合、現在日及び現在時間が配信日及び配信時刻データを満たさない場合の他、クライアント装置4がオフライン状態の場合を含む。
【0099】
まず、ステップS14−1について説明する。
【0100】
このステップS14−1は、クライアント装置4の配信不能状態が解除されたときにメッセージヘッダ部を配信するため、メッセージヘッダ部等を保存しておく工程である。より詳しくは以下の通りである
先ず、図13を示す。この図13は、メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限、メッセージヘッダ部、をフィールドとして有するテーブル(未配信メッセージヘッダ部テーブル)を示す図である。
【0101】
この未配信メッセージヘッダ部テーブルの各フィールドについて簡単に説明すると以下の通りである。
【0102】
メッセージIDフィールドはメッセージヘッダ部内のメッセージIDを格納するフィールドである。メッセージヘッダ部フィールドは、メッセージヘッダ部自体を格納するフィールドである。メッセージヘッダ部有効期限フィールドは、メッセージヘッダ部の配信期限を示すデータを格納するフィールドである。
【0103】
本ステップS14−1は、具体的には、この未配信メッセージヘッダ部テーブルにレコードを作成する。例えば、図13には、図11(b)の配信許可テーブルにおいて配信許可データが「No」であるクライアント装置IDを含むメッセージヘッダ部(メッセージヘッダ部−1、−2)(図4参照)が保存されている。この未配信メッセージヘッダ部テーブルはキャッシュ記憶装置12(図8参照)に記憶されている。本ステップについてさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0104】
即ち、制御部3c(図8参照)が、この未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)に格納するデータ(メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限データ、メッセージヘッダ部)をメッセージヘッダ部を用いて作成する。メッセージヘッダ部有効期限データには、例えばメッセージヘッダ部内のメッセージ本体部有効期限データを用いる。制御部3cは作成した各データを未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)にレコードとして追加する。具体的には、図8に示すように、制御部3cが、レコードの作成を命ずる指令データを作成して、キャッシュサーバ11の制御部11aに送信する。この指令データを受けた制御部11aは、この指令データに基づいてキャッシュ記憶装置12内の未配信メッセージヘッダ部テーブルにレコードを作成する。
【0105】
なお、メッセージヘッダ部フィールドには、上述した別のメッセージヘッダ部(メッセージヘッダ部内から少なくともメッセージ本体部ID、メッセージ本体部属性データ、メッセージ本体部入手先情報、発信者データを抜き出したもの)を格納してもよい。
【0106】
次に、ステップS14−2について説明する。
【0107】
本ステップS14−2は、配信不能状態にあるクライアント装置4のクライアント装置IDと、メッセージヘッダ部のメッセージヘッダ部ID(クライアント装置ID−メッセージヘッダ部I)とを記憶する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0108】
先ず、図12を示す。図12は、メッセージヘッダ部ID及びクライアント装置IDをフィールドとして有するテーブル(未配信クライアント装置IDテーブル)を示す図である。
【0109】
本ステップS14−2は、具体的には、この未配信クライアント装置IDテーブルにレコードを作成する工程である。即ち、配信不能状態にあるクライアント装置IDはこの未配信クライアント装置IDテーブルに記憶される。例えば、図12の未配信クライアント装置IDテーブルには、配信許可データ(図11(b)参照)が「No」のクライアント装置ID「12345−B」「12345−C」「12345−E」と、これらのクライアント装置IDを宛先グループに含むメッセージヘッダ部のメッセージヘッダ部ID「ABCDE−1」「ABCDE−1」「EFGHI−1」(図4参照)が示されている。本ステップについてさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0110】
即ち、制御部3c(図8参照)が、図11(b)における配信許可テーブルから配信不能状態(例えば配信許可データが「No」等)であるクライアント装置IDを抽出する。一方において、メッセージヘッダ部内からメッセージヘッダ部IDを制御部3cは抽出する。制御部3cはレコードの作成を命ずる指令データをキャッシュサーバ11の制御部11a(図8参照)に送信し、この指示データを受信した制御部11aは、この指令データに基づき未配信クライアント装置IDテーブルにレコードを作成する。
【0111】
次に、第2の配信処理について説明する。
【0112】
この第2の配信処理は、上述したように、第1の配信処理で配信不能状態であったクライアント装置4が配信不能状態から解除された場合に、このクライアント装置4に第1の配信処理で保存したメッセージヘッダ部を配信する処理である。
【0113】
図10は、この第2の配信処理を説明するためのフローチャート(ステップS15〜S19)を示す図である。
【0114】
この第2の配信処理を各ステップS15〜S19ごとに説明する。
【0115】
まず、ステップS15について説明する。
【0116】
このステップS15は、配信不能状態が解除されたクライアント装置が発生したか否かを判断する工程である。具体的には以下のようにしてこの判断を行う。
【0117】
第1に、配信許可テーブル(図11(b)参照)においてオフライン状態からオンライン状態に変化したレコードが発生したか否かを判断する。そのようなレコードが発生したと判断した場合、そのレコードにおける配信許可データ、配信日データ及び配信時刻データがそれぞれ上述したステップS11、S12の条件を満足するか否かを判断する。満足すると判断した場合は(ステップS15のYes)、次のステップS16に進む。
【0118】
第2に、配信許可テーブル(図11(b)参照)において配信許可データが「No」から「Yes」に変化したレコードが発生したか否かを判断する。配信許可データが「No」から「Yes」に変化したレコードが発生したと判断した場合、さらに現在の曜日及び現在時刻がそのレコードにおける配信日データ及び配信時刻データを満足するか否かを制御部3cは判断する(ステップS11、S12参照)。満足すると判断した場合は、満足すると判断した場合は(ステップS15のYes)、次のステップS16に進む。
【0119】
第3に、配信許可データが「Yes」のまま変わらないが、現在の曜日・時刻が配信日データ及び配信時刻データを満足することとなったレコードが発生したか否かを判断する。そのようなレコードが発生したと判断した場合(ステップS15のYes)次のステップS16に進む。
【0120】
次に、ステップS16について説明する。
【0121】
このステップS16は、配信不能状態が解除されたクライアント装置4に、配信すべきメッセージヘッダ部が存在するか否かを判断する工程である。
【0122】
より詳しくは、配信不能状態が解除されたクライアント装置4のクライアント装置ID(図4参照)をキーとして図12の未配信クライアント装置IDテーブルを検索する。
【0123】
具体的には、図8に示すように、キャッシュサーバ11内の制御部11aが制御部3cからの指令データに基づき未配信クライアント装置IDテーブルを検索する。検索の結果、該当レコードがなければ、その旨の検索結果データを制御部3cに返信し、検索結果データを受信した制御部3cは、その検索結果データに基づき、配信すべきメッセージヘッダ部は存在しないと判断する(ステップS16のNo)。一方、検索の結果、該当レコードがあれば(ステップS16のYes)配信するメッセージヘッダ部が存在すると判断して次のステップS17に進む。
【0124】
次に、ステップS17について説明する。
【0125】
このステップS17は、配信すべきメッセージヘッダ部を未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)から取得する工程である。
【0126】
より詳しくは、図8に示すように、キャッシュサーバ11内の制御部11cが、上のステップS16で検索されたレコード(メッセージヘッダ部ID−クライアント装置ID)(図12参照)に含まれるメッセージヘッダ部IDを用いて未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)を検索する。そして、制御部11cは、検索されたレコードの各データ(メッセージID−メッセージヘッダ部有効期限データ−メッセージヘッダ部)を制御部3cに送出する。制御部3cは、受信した各データのうちメッセージヘッダ部有効期限データを現在日時(例えばシステムタイム)と比較する。比較の結果、現在日時が、メッセージヘッダ部有効期限データに示される日時を過ぎていないと制御部3cは判断すれば(ステップS17のYes)、メッセージヘッダ部をクライアント装置4に向けて送信する(ステップS19)。一方、比較の結果、現在日時が、メッセージヘッダ部有効期限データに示される日時を過ぎていると制御部3cは判断すれば(ステップS17のNo)、未配信メッセージヘッダ部テーブル及び未配信クライアント装置IDテーブル(図12参照)から対応レコードを制御部11aを介して削除する。
【0127】
なお、現在日時がメッセージヘッダ部有効期限を越えたレコード(図13参照)、及びこのレコードに対応する未配信クライアント装置IDテーブルのレコード(図12参照)については、ステップS17に拘わらず、自動的に削除されるようにしてもよい。
【0128】
上述したコネクション管理サーバ3の説明では、未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)及び未配信クライアント装置IDテーブル(図12参照)の2つのテーブルを作成したが(ステップ14−1及び14−2)、これらのテーブルを一体化させたテーブルを作成してもよい。即ち、図12及び図13を参照して分かるように、メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限、メッセージヘッダ部及びクライアント装置IDをフィールドとするテーブルを作成してもよい。
【0129】
次に、クライアント装置4(図1参照)について説明する。
【0130】
このクライアント装置4は、コネクション管理サーバ3からメッセージヘッダ部を受信し、受信したメッセージヘッダ部の発信者データ及びメッセージ本体部属性データに基づいてフィルタリング処理を行う。即ち、クライアント装置4は、このメッセージヘッダ部が必要なものであるか否かを判断する。クライアント装置4は、必要なものであると判断すればこのメッセージヘッダ部を選択(保存)し、このメッセージヘッダ部の要約データを表示処理等する(メッセージヘッダ部選択処理)。そして、クライアント装置4は、表示された要約データ等に対してクリック等のアクションが生じた場合には、この要約データに対応するメッセージ本体部をメッセージ本体部配信サーバ2から取得しユーザーに認識させる(メッセージ本体部取得処理)。このクライアント装置4は、例えばデスクトップパソコンやノートパソコンであり、携帯電話端末やPHS端末のような移動端末装置も含む。なお、クライアント装置4は、コネクション管理サーバ3から、メッセージヘッダ部ではなく、前述した別のメッセージヘッダ部(メッセージヘッダ部内から少なくともメッセージ本体部ID、メッセージ本体部属性データ、メッセージ本体部入手先情報、発信者データを抜き出したもの)を受信してもよい。また、発信者データ及びメッセージ本体部属性データに基づくフィルタリング処理はコネクション管理サーバ3で行ってもよい。
【0131】
以下、クライアント装置4について詳しく説明する。
【0132】
図14は、クライアント装置4の構成を示すブロック図である。
【0133】
まず、このクライアント装置4の構成について説明する。
【0134】
このクライアント装置4は、コネクション管理サーバ3からメッセージヘッダ部やメッセージ本体部を受信するデータ受信部4bと、データ受信部4bからメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部等を受け取って復調処理するデータ復調部4cとを備える。また、このクライアント装置4は、データ復調部4cによって復調されたメッセージヘッダ部を、メッセージヘッダ部を構成する各データ(図3参照)に分解処理するデータ分解部4dを備える。また、このクライアント装置4は、この分解処理による各データを用いて後述の各種処理を行う制御部4eを備える。この制御部4eに接続された記憶部4fには、上述したクライアントソフトウェアが内蔵されいる。また、制御部4eからの指示データによってメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)にメッセージ本体部の配信要求データを作成する配信要求データ作成部4iをクライアント装置4は備える。また、このクライアント装置4は、この配信要求データを変調処理するデータ変調部4j、変調された配信要求データを送信するデータ送信部4を備える。その他、クライアント装置4は、データ入力部4g、データ表示部4a、メモリ4mを備える。
【0135】
以上のような構成を有するクライアント装置4の動作(メッセージヘッダ部選択処理及びメッセージ本体部取得処理)について説明する。
【0136】
まず、メッセージヘッダ部選択処理について説明する。
【0137】
図15は、メッセージヘッダ部選択処理を説明するためのフローチャート(ステップS21〜S26)を示す図である。
【0138】
このクライアント装置4の動作を各ステップS21〜S26ごとに説明する。
【0139】
まず、ステップS21について説明する。
【0140】
このステップS21は、メッセージヘッダ部内の発信者データ及びメッセージ本体部属性データを用いてこのメッセージヘッダ部を選択するか否かの判断(フィルタリング処理)を行う工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0141】
先ず、図16を示す。図16は、基準発信者、基準メッセージ本体部属性、受信選択(選択条件)をフィールドとして有する受信選択テーブルを示す図である。上述のフィルタリング処理はこの受信選択テーブルに基づいて行われる。この受信選択テーブルはクライアント装置4の記憶部4f(図14参照)内に格納されている。
【0142】
この受信選択テーブルの見方について説明すると以下の通りである。
【0143】
第1及び2番目のレコードを例にして説明する。第3番目のレコード以降については同様であるので説明を省略する。
【0144】
まず、第1番目のレコードについて説明する。
【0145】
即ち、第1番目のレコードにおいては受信選択データ(選択条件データ)が「選択」とされている。従って、発信者データ「ABC銀行」及びメッセージ本体部属性データ「外貨預金」を含むメッセージヘッダ部は選択される。
【0146】
次に、第2番目のレコードについて説明する。
【0147】
一方、第2番目のレコードにおいては受信選択データが「非選択」とされている。従って、発信者データ「ABC銀行」及びメッセージ本体部属性データ「定期預金」のみを含むメッセージヘッダ部は選択されしない(例えば廃棄される)。なお、メッセージヘッダ部内に「外貨預金」「普通預金」の2つのメッセージ本体部属性データが含まれる場合は、第1番目のレコードの受信選択データ「選択」が優先適用されて選択される。
【0148】
この受信選択テーブルにおける受信選択データ「選択」「非選択」は後述するようにユーザー側において随意に設定可能になっており、従って、ユーザーは自らの嗜好等を企業等に知らせることなく必要なメッセージヘッダ部及びこれに対応するメッセージ本体部を取得できる。
【0149】
本ステップS21は、具体的には、この受信選択テーブルを用いてメッセージヘッダ部のフィルタリング処理を行う。
【0150】
より詳しくは、図14に示すように、制御部4eは、発信者データ及びメッセージヘッダ部属性データをキーとして受信選択テーブル(図16参照)を検索し、検索されたレコードにおける受信選択データの内容を確認する。確認の結果、受信選択データが「非選択」であれば(ステップS21のNo)、そのメッセージヘッダ部を例えば廃棄(消去)する(ステップS27)。一方、受信選択データが「選択」であればメッセージヘッダ部を選択して各データ(1)〜(10)(図4参照)を記憶部4fに保存し(ステップS21のYes)次のステップS22へ進む。
【0151】
次に、ステップS22について説明する(図15参照)。
【0152】
このステップS22は、選択されたメッセージヘッダ部における要約データをディスプレイ4a(図14参照)上の表示フォームに表示する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0153】
図17は、表示フォーム(バディリスト)35内に要約データ37(1)〜(3)(図4参照)を表示した状態を示す図である。当然ながら、表示フォーム35の形状・色等は図17に示したものに限定されない。各要約データ37(1)〜(3)は、図4に示すように、メッセージヘッダ部−1、−2、−3にそれぞれ対応するものである。即ち、このクライアント装置4はクライアント装置ID「12345−A」(図11(b)参照)を有し、図4に示す各メッセージヘッダ部−1、−2、−3(図4参照)を選択している(図16参照)。図4に示すメッセージヘッダ部−1の要約データのうち上段のものが要約データ37(1)として表示されている。これは、このクライアント装置4(クライアント装置ID「12345−A」)が宛先グループ「ABC銀行の個人顧客」に属するからである。なお、各要約データ37(1)〜(3)に対応して各要約データの発信者に対応したアイコン38(1)〜38(3)が表示されている。
【0154】
また、表示フォーム35内には人名リスト39が表示されており、このクライアント装置4は人名リスト39に登録されている人名データを有するクライアント装置とリアルタイムに通信できる。また表示フォーム35内にはアイコン41により特定される発信者から提供された要約情報40が表示されている。これらは何れも図示しないサーバによって行われる。
【0155】
図18は、要約データを表示する処理を具体的に説明するためのフローチャートを示す図である。
【0156】
要約データの表示処理について説明すると以下の通りである。
【0157】
即ち、制御部4e(図14参照)はデータ分解部4dから取得した要約データを(ステップS41)、データ表示部4aに送出する(ステップS42)。要約データを受信したデータ表示部4aは要約データを表示する(図17参照)(ステップS43)。
【0158】
次に、ステップ23、S24(図15参照)について説明する。
【0159】
ステップ23は、選択したメッセージヘッダ部内にアイコン状態変更データや発音状態変更データ等の表示変更データ(図4参照)が含まれているか否かを判断する工程である。一方、ステップS24は、ステップS23で表示変更データが含まれていると判断された場合に(ステップS23のYes)、表示変更データに対応した着信表示処理を行う工程である。
【0160】
以下、アイコン状態変更データを用いた着信表示処理、及び発音状態変更データを用いた着信表示処理についてそれぞれ説明する。
【0161】
まず、アイコン状態変更データを用いた着信表示処理(アイコン状態変更処理)について説明する。
【0162】
このアイコン状態変更処理は、図17から分かるように、例えばアイコン38(1)〜38(3)の色や点滅の状態を変える工程である。
【0163】
図19は、アイコン状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0164】
以下、このアイコン状態変更処理について説明する。
【0165】
まず、制御部4e(図14参照)は、上述のアイコン状態変更データを用いて、アイコンの色・点滅具合を変化させた新状態アイコンデータを作成する(ステップS51)。具体的には、変更対象となるアイコンデータを上述のアイコン状態変更データによって変更処理して新状態アイコンデータを作成する。変更対象となるアイコンデータは、例えば発信者別のアイコンデータを示す図21に示すようにテーブル形式にて、あらかじめ記憶部4fに記憶されている。制御部4eは、作成した新状態アイコンデータをデータ表示部4aに送出する(ステップS52)。なお、図17のアイコン38(2)は、メッセージヘッダ部―2(図4参照)内のアイコン状態変更データ及びアイコンテーブル(図21参照)から分かるように、三角形状を有し、点滅している。
【0166】
次に、発音状態変更データを用いた着信表示処理(音状態変更処理)について説明する。
【0167】
図20は、音状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0168】
以下、この音状態変更処理について説明する。
【0169】
まず、制御部4e(図14参照)は、発音状態変更データに対応する着信音データを記憶部4fから取り出して音源回路4nに送出する(ステップS53)。着信音データは予め記憶部4fに格納されている。着信音データを受信した音源回路4nは内蔵する音源データを用いて対応する音電気信号を生成し、スピーカ(音発生器)4pにこの音電気信号を送出する(ステップS54)。スピーカ4pはこの音電気信号に対応した音を発する(ステップS54)。
【0170】
次に、ステップS25、S26(図15参照)について説明する。
【0171】
ステップS25は、選択したメッセージヘッダ部内に、新アイコン及び新表示フォーム(スキン)データ等の新デザインデータが含まれているか否かを判断する工程である。一方、ステップS26は、ステップS25で新アイコンあるいは新表示フォームデータが含まれていると判断された場合に(ステップS25のYes)各データを登録(保存)する工程である。本ステップS26で登録された各データは、ユーザーの指示により現在表示されているもの(図17参照)と随意変更できる。これについては後述する。
【0172】
以下、新アイコンデータの登録処理及び新表示フォーム(スキン)データの登録処理についてそれぞれ説明する。
【0173】
まず、新アイコンデータの登録処理について説明する。
【0174】
即ち、図21のアイコンテーブルに示すように、制御部4e(図14参照)は、受信した新アイコンデータをアイコンテーブルにおけるアイコンフィールド2(アイコン追加フィード)に追加する。例えば、図4のメッセージヘッダ部−3の場合、表示変更データ(新デザインデータ)に星マーク形状のアイコンが含まれるので、この星マーク形状のアイコンが、アイコン2フィールドの発信者「チケット検索」のレコードに追加されている。この後、例えば、ユーザーからこの星マーク形状のアイコンを選択すべき旨の指示データが入力された場合は、制御部4eは、図17の三角形のアイコン38(2)をこの星マーク形状のアイコンに置き換えて表示する。
【0175】
次に、新表示フォームデータの登録処理について説明する。
【0176】
即ち、表示フォームデータを格納する表示フォームテーブルを示す図22から分かるように、制御部4e(図14参照)は受信した新表示フォームデータをこの表示フォームテーブルに追加する。例えば、図4のメッセージヘッダ部−3の場合、表示変更データ(新デザインデータ)に表示フォームデータ2が含まれるので、この表示フォームデータ2が表示フォームフィールドに追加されている。なお、図17に示す表示フォーム35は表示フォームデータ1によるものである。この後、例えば、ユーザーから表示フォームデータ2を選択すべき旨の指示データが入力された場合は、制御部4eは、図17の表示フォーム35をこの表示フォームデータ2に従った形状・色に置き換えて表示する。
【0177】
次に、メッセージ本体部取得処理について説明する。
【0178】
このメッセージ本体部取得処理は、上述したように、選択したメッセージヘッダ部内のメッセージ本体部入手先データ及びメッセージ本体部ID(図4参照)を用いてこのメッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部をメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)から取得する処理である。具体的には、図23に示すように、各要約データをクリック等すると、要約データ37(1)〜37(3)に対応するメッセージ本体部(メッセージ本体部−1、−2、−3)がメッセージ本体部配信サーバ2から送られてくる。
【0179】
以下、メッセージ本体部取得処理についてさらに詳しく説明する。
【0180】
図24は、メッセージ本体部取得処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0181】
即ち 例えば図23に示すように要約データ37(2)をクリック等して選択すると、この要約データ37(2)を選択した旨を示す選択データがデータ入力部4g(図14参照)から制御部4eに入力される(ステップS61)。この選択データを受信した制御部4eは、メッセージ本体部(メッセージ本体部−2)の配信を要求する配信要求データの作成指示データを作成して配信要求データ作成部4iに送出する(ステップS62)。作成指示データを受信した配信要求データ作成部4iはこの作成指示データに従ってメッセージ本体部(メッセージ本体部−2)の配信要求データを作成する(ステップS63)。具体的には、配信要求データ作成部4iは、制御部4eからメッセージ本体部入手先データ及びメッセージ本体部ID(図4参照)を受信し、これらのデータを用いてメッセージ本体部の配信要求データを作成する(ステップS63)。この後、作成された配信要求データをデータ変調部4jが変調処理し、変調された配信要求データをデータ送信部4kがメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)に送信する(ステップS64)。配信要求データを受信したメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)は配信要求データに従って、対応するメッセージ本体部(メッセージ本体部−2)をメッセージ本体部記憶装置13から取り出してクライアント装置4のデータ受信部4bに送信する(ステップS65)。データ受信部4bが受信したメッセージ本体部をデータ復調部4cが復調して制御部4eに送出し、制御部4eは復調されたメッセージ本体部(メッセージ本体部−2)をデータ表示部(ディスプレイ)4aに送出する(ステップS66)。データ表示部4aはメッセージ本体部を、例えば図23に示す表示フォーム43(2)に表示する(ステップS67)。この後、例えばさらに表示フォーム43(2)内のボタン44をクリック等することで、所定のサーバ(図示せず)からストリーミングデータ等が送り込まれ、動画再生等が行われる。ここでは、図23に示すように、メッセージ本体部−2を取得する例を示したがメッセージ本体部−1、−3の取得も同様にして行われるは当然である。
【0182】
ところで、図11(b)の配信許可テーブルからも分かるように、本情報配信システムを実施するに当たっては、宛先グループ名及びクライアント装置IDを予め配信許可テーブルに登録しておく必要がある(初期登録)。さらに、配信許可データ、配信日データ、配信時刻データも登録しておく必要がある(パーミッション設定)。一方、図16の受信選択テーブルの受信選択データも設定しておく必要がある(フィルタリング設定)。
【0183】
以下、これら初期登録、パーミッション設定及びフィルタリング設定について説明する。
【0184】
まず、初期登録について説明する。
【0185】
図25はクライアント装置4の初期登録を説明するためのフロー図である。
【0186】
図25を参照しながら、初期登録処理(ステップS31〜S34)について説明する。
【0187】
先ず、図25中の表示フォーム51はクライアント装置4のディスプレイ4a(図1参照)に表示されたものである。表示フォーム51内のテキストボックス52、53はそれぞれユーザーID及びパスワード(本システムの実施に参加する企業から予め取得したもの)を入力するためのものである。テキストボックス52、53内にそれぞれユーザーID及びパスワードを入力した状態で、「次へボタン」54をクリックすると(ステップS31)、クライアント装置4はコネクション管理サーバ3に接続を試みる(ステップS32)。クライアント装置4から接続要求を受けたコネクション管理サーバ3はクライアント装置4の認証処理(ユーザー認証処理)を行う(ステップS33)。ユーザー認証処理によりクライアント装置4が認証されるとこのクライアント装置4はコネクション管理サーバ3に登録される(登録完了)(ステップS34)。即ち、コネクション管理サーバ3は、宛先グループデータとクライアント装置IDとを配信許可テーブル(図11(b)参照)に追加する。このように宛先グループデータとクライアント装置IDを特定できる理由について述べると以下の通りである。つまり、コネクション管理サーバ3は予め上述のユーザーID及びパスワードに宛先グループ名を関連づけたテーブルを有しているためこのテーブルにより宛先グループ名を決定できる。また、上述したユーザー認証処理(ステップS33)においてクライアントソフトウェアに付与されたクライアント装置IDがコネクション管理サーバ3に送信されるためクライアント装置IDもコネクション管理サーバ3は把握できる。
【0188】
次に、パーミッション設定及びフィルタリング設定について説明する。
【0189】
図26は、図11(b)の配信許可テーブルの配信許可データ、配信日データ、配信時刻データを設定する状態(パーミッション設定)、及び図16の受信選択テーブルの受信選択データを設定する状態(フィルタリング設定)示す図である。
【0190】
まず、フィルタリング設定について説明する。
【0191】
図26に示すように、表示フォーム21内の基準メッセージ本体部属性データ(外貨預金、定期預金、普通預金、ライブチケット・・・)の左傍にチェックボックス22(1)〜22(3)が配置されている。これらチェックボックス22(1)〜22(3)に図26に示すようにチェックマークを入れると、対応する受信選択データ(図16参照)が「選択」に設定される。一方、チェックボックス22(1)〜22(3)をオフにすると対応する受信選択データ(図16参照)は「非選択」に設定される。但し、この段階ではこれらの設定内容(新受信選択データ)は確定されずに、例えばメモリ4m(図14参照)に一時的に格納される。
【0192】
次に、パーミッション設定(配信許可データ、配信日データ、配信時刻データの設定)について説明する。
【0193】
まず、配信許可データ(図11(b)参照)の設定について説明する。
【0194】
図26に示すように、左側の表示フォーム21内の各発信者データ(ABC銀行、チケット検索、ネット八百屋)の左傍にチェックボックス23(1)〜23(3)が配置されている。これらチェックボックス23(1)〜23(3)に図26に示すようにチェックマークを入れると、対応する配信許可データが「Yes」にされる。一方、チェックボックス23(1)〜23(3)をオフにすると対応する配信許可データは「No」にされる。但し、この段階ではこれらの設定内容(新配信許可データ)は確定されず、つまり配信許可テーブルに反映されず、例えばクライアント装置4内のメモリ4m(図14参照)に格納される。なお、図26中、各発信者データ(ABC銀行、チケット検索、ネット八百屋)の図中右側に配置された削除ボタン25(1)〜25(3)は、配信許可テーブルの対応するレコードを削除するためのものである。
【0195】
次に、配信日データ及び配信時刻データの設定について説明する。
【0196】
図26に示すように、表示フォーム21内の各発信者データ(ABC銀行、チケット検索、ネット八百屋)の右側に配置された詳細ボタン、例えば詳細ボタン24(1)をクリック等すると、受信曜日及び時間帯を設定する表示フォーム25がディスプレイ4aに表示される。表示フォーム25内の「受信したい曜日」の覧において例えばチェックボックス28(1)、28(3)、28(5)にチェックマークを入れる、メッセージヘッダ部の受信曜日を月、水、金曜日に特定できる。また、例えば、チェックボックス29にチェックマークを入れるとメッセージヘッダ部を毎日受信させることができる。同様にして、表示フォーム25内の「受信したい時間帯」のチェックボックス30、31(1)〜31(3)にチェックマークを入れることで、メッセージヘッダ部の受信時間帯を特定できる。例えば、チェックボックス31(3)にチェックマークを入れると、受信時間帯を例えば10時〜18時と設定できる。このようにして受信曜日及び時間帯を設定した後、設定ボタン32(1)をクリック等すると設定内容(新配信日データ及び配信時刻データ)がメモリ4m(図14参照)に格納され、表示フォーム25は閉じられる。なお、キャンセルボタン32(2)をクリック等すると上での設定が取り消されて表示フォーム25が閉じられる。
【0197】
上述したフィルタリング設定及びパーミッション設定によって新たに設定された受信選択データ、及び配信許可データ、配信日データ、配信時刻データは、図26に示すように、表示フォーム21内の設定ボタン33(1)をクリック等することで最終的に確定される。
【0198】
即ち、受信選択データの更新処理のフローチャートを示す図27に示すように、上述の設定ボタン33(1)のクリック等により受信選択データの確定指令データが入力部4g(図14参照)から制御部4eに送信される(ステップS81)。確定指令データを受信した制御部4eは、受信した確定指令データに従って、上述したメモリ4m内の新受信選択データを用いて受信選択テーブルの受信選択データを更新する(ステップS82)。
【0199】
同様に、配信許可テーブルの更新処理のフローチャートを示す図28に示すように、配信許可テーブル(配信許可データ、配信日データ、配信時刻データ)の確定指令データが入力部4gから制御部4e(図14参照)へ送信される(ステップS91)。確定指令データを受信した制御部4eはこの確定指令データを新配信許可データ、新配信日及び新配信時刻データ等と共にコネクション管理サーバ3の制御部3c(図8参照)に送信する(ステップS92)。確定指令データ及び新配信許可データ等を受信した制御部3cは、受信した確定指令データ及び新配信許可データ等に基づき、記憶部3d内の配信許可テーブル(配信許可データ、配信日データ、配信時刻データ)(図11(b)参照)を更新処理する(ステップS93)。なお、図26の表示フォーム21内のキャンセルボタン33(2)をクリックすると上述したフィルタリング設定及びパーミッション設定が全てキャンセルされ元の状態に戻る。
【0200】
本実施の形態では、上述したように、コネクション管理サーバ3が配信日及び配信時刻データを用いたフィルタリング処理を行っているが(図9のステップS12参照)、これらの時間的基準あるいは他の時間的基準を用いたフィルタリング処理をクライアント装置4側でさらに行ってもよい。これにより、一層きめ細やかなフィルタリングを実現することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0201】
次に、図16の受信選択テーブルにおける受信選択データをクライアント装置4(例えば携帯電話)の位置(ステータス)(例えば大阪、東京等)に応じて自動的に変更する処理について述べる。即ち、前述した受信選択データの設定(図26及び図27参照)は、ユーザー等によるデータ入力部からの入力データに基づいて行われたが、ここでは、クライアント装置4の位置に応じて受信選択データを自動的に変更処理する例について説明する。
【0202】
図29は、クライアント装置4の位置に応じて受信選択データを自動的に変更する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0203】
以下、この処理について具体的に説明する。ここで、クライアント装置4の制御部4e(図14参照)は、図30に示すように、クライアント装置4の位置をGPS等を用いて検出する位置検出部4pを備えるものとする。
【0204】
まず、制御部4e内の位置検出部4p(図30参照)がクライアント装置4の位置情報を検出する(ステップS101)。位置検出部4pによって検出された位置情報を用いて制御部4eはクライアント装置4の位置が移動したか否かを判断する(ステップS102)。移動したと判断した場合は(ステップS102のYes)、制御部4eは、新たな位置情報に基づいて受信選択データ(図16参照)を更新する(ステップS103)。
【0205】
具体的には、位置情報と基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データと受信選択データを関連づけたテーブル(図示せず)を予め記憶部4fに記憶させておく。上で検出された位置情報をこのテーブルに対応させて該当する基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データと受信選択データを取得する。そして、取得された基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データと受信選択データとを受信選択テーブルに対応させ、対応するレコードにおける受信選択データを変更する。
【0206】
一方、移動していないと判断した場合は(ステップS102のNo)受信選択データを変更処理しない。
【0207】
図31は、クライアント装置4の位置が東京から大阪に移動したと判断された場合に受信選択データを更新した状態を示す図である。このようにクライアント装置4の位置に応じて受信選択データを変更することによって企業はクライアント装置4の位置に応じた好適な情報提供をできる。
【0208】
次に、受信選択テーブル(図16参照)における基準メッセージ本体部属性データ(外貨預金、定期預金、普通預金・・・)の変更処理について述べる。即ち、この基準メッセージ本体部属性データは発信者(企業等)から配信されるテンプレートデータ(図示せず)によって変更できる。より詳しくは以下の通りである。
【0209】
図32は、基準メッセージ本体部属性データフィールドのデータを新たなテンプレートデータを用いて変更処理する例を説明するフローチャートを示す図である。
【0210】
以下、この変更処理について説明する。
【0211】
即ち、制御部4e(図14参照)は、企業のサーバ(テンプレートデータ配信サーバ)(図示せず)から新たなテンプレートデータを受信する(ステップS71)。このテンプレートデータには、例えば発信者情報と、変更前の基準メッセージ本体部属性データと、新たな基準メッセージ本体部属性データと、変更属性データ(追加、更新、削除等)が含まれる。このテンプレートデータを受信した制御部4eはこのテンプレートデータを用いて受信選択テーブル(図16参照)を変更処理する。図33は、発信者「チケット検索」からの新たなテンプレートデータを用いて受信選択テーブルを変更処理した例を示す図である。即ち、「ライブチケット情報」が「来年度の演奏会情報」に上書き(更新)され、さらに「国内アーティスト情報」が追加されている。
【0212】
以上から分かるように、本発明の実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
【0213】
(1)本発明の実施の形態によれば、企業と消費者との間にプラットフーマを介在させて消費者へのメッセージヘッダ部の配信を管理させるようにしたので、消費者は、自らは配信許可を与えた企業のみから且つ受け取り希望時にのみメッセージヘッダ部を受け取ることができる。
【0214】
また、本発明の実施の形態によれば、メッセージヘッダ部内の要約データを消費者が選択することによってメッセージ本体部を取得するようにしたので、必要と判断したメッセージ本体部のみを入手することができる。
【0215】
また、本発明の実施の形態によれば、種々の企業のURL等を単に列挙した情報が電子メール等によって事業者から送られてくる従来の場合に比べて次のような有利な点を有する。
【0216】
即ち、本発明の実施の形態によれば、消費者は各企業ごとに配信許可を与えるか否かを随時任意に変更でき、また、配信許可を与えた企業からの情報でも不要な属性のデータの受信を拒否できるようにしたので、配信許可を与えた企業からの情報でも、不要な種類の情報の受信を随時止めて、真に必要な情報のみを受け取ることができる。また、複数の企業から情報を取得する場合でもプラットフォーマが配信許可情報等を一元的に管理するようにしたので、消費者は各企業ごとの配信許可設定を簡易に行うことができる。その他、クライアント装置のディスプレイ上に表示されるアイコンの色や点灯状態等をメッセージヘッダ部の着信に応じて自由に変更できるようにしたので、多様な表現をすることができるという特徴もある。
【0217】
(2)上の(1)に述べた特徴を企業側から見た観点から述べれば以下の通りである。即ち、本発明の実施の形態によれば、上述したようにメッセージ本体部の取得を消費者の意思に任せるようにしたので、企業は、データ量の少ないメッセージヘッダ部のみとりあえず消費者に送信し、消費者からメッセージ本体部の配信要求があった場合にのみ配信データ量の多いコンテンツ本体としてのメッセージ本体部を配信すればよい。これにより、企業は、ユーザーへの不要且つ大量の情報発信を低減でき、真に情報を必要とする消費者にのみ企業による情報を認識させることができる。つまり、企業は、真に企業による情報を欲するユーザーのみとのコミュニケーションをとることができる。
【0218】
(3)一般的な情報配信サービスではサービス実施者は顧客の個人情報や、顧客の欲する情報の属性データを予め取得し把握する。しかし、本発明の実施の形態によれば、サービス提供者(プラットフォーマ)が、宛先グループ名とクライアント装置IDとの対応関係の情報、及び消費者が情報の発信者に対して配信許可を与えているか否かの情報のみを把握するようにした。これにより、企業は、消費者の個人情報を取得する必要はなく、個人情報の漏洩の心配をすることなく情報の配信を行うことができる。また、複数の企業間同士で、宛先グループ名のみを交換して用いることで、顧客の個人情報の交換を行うことなく、顧客ベースを広げることが容易になる。
【0219】
(4)本発明の実施の形態によれば、随意に変更できる即時性の高いフィルタリング(属性データ等のフィルタリング情報をマイポータル等の企業側に設定するのではなく、クライアント装置側に設定するので変更が極めて容易・迅速であり、心理的負担が小さい)により消費者が自ら取得する情報の種類を選択するようにしたので、必ずしも確度の高いとはいえないデータマイニングを行うことなく、消費者が必要とする情報のみを的確に消費者に届けることができる。
【0220】
また、本発明の実施の形態によれば、企業側やサービスサイド(プラットフォーマ)に個人の基本情報や嗜好情報を大量に蓄積する必要をなくしたので、システム構築及び運用コスト、個人情報保護の負担を大幅に下げることができる。
【0221】
(5)本発明の実施の形態によれば、消費者は、自らの手元にあるクライアント装置にフィルタリング情報を設定して必要な情報を適宜選択するようにしたので、個人情報を企業やサービス事業者に開示することなく必要な情報を取得することができる。この際、フィルタリングの結果消費者が入手した情報は“自ら選び取った”情報であるから、その入手した情報の確度は高いのは当然であり、その確度の高さに不安感を覚えることもない。
【0222】
(6)本発明の実施の形態によれば、企業は「フィルタリング設定用のテンプレート」をクライアント装置に送ってその利用を消費者に促すと共に、顧客との関係に応じたフィルタリング設定用のテンプレートを供給してその情報の選択肢(属性データ)を企業側から示すようにしたので、最終的な情報の選択は消費者にまかせつつも、企業からも能動的な関係を築くことが可能となる。また、テンプレートとして入学・引越し等のイベントに対応したものを企業やサービスサイドが消費者に提供することにより、効果的な宣伝を企業等は行うことができる。
【0223】
【発明の効果】
本発明により、ネットワークを介した事業者から需要者への情報提供において、事業者が発する多種多量の情報から需用者は必要な情報のみを受け取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】メッセージヘッダ部とメッセージ本体部の基本関係を示す図である。
【図3】メッセージヘッダ部のデータ構造を示す図である。
【図4】メッセージヘッダ部のデータ構造の具体例を示す図である。
【図5】メッセージヘッダ部配信サーバ1の構成を示すブロック図である。
【図6】このメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作を説明するフローチャートを示す図である。
【図7】このメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を作成ツールを示す図である。
【図8】コネクション管理サーバ3の構成を示すブロック図である。
【図9】コネクション管理サーバ3の動作(第1の配信処理)を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図10】コネクション管理サーバ3の動作(第2の配信処理)を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図11】図11(a)は、クライアント装置IDとクライアント装置の接続状態をフィールドとして有するテーブル(接続状態テーブル)を示す図である。
図11(b)は、発信者、宛先グループ、クライアント装置ID、配信許可、配信日、配信時間をフィールドとして有するテーブル(配信許可テーブル)を示す図である。
【図12】クライアント装置ID、メッセージヘッダ部IDをフィールドとして有するテーブル(未配信クライアント装置IDテーブル)を示す図である。
【図13】メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限、メッセージヘッダ部をフィールドとして有するテーブル(未配信メッセージヘッダ部テーブル)を示す図である。
【図14】クライアント装置4の構成を示すブロック図である。
【図15】クライアント装置4の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図16】発信者データ、メッセージ本体部属性データ、受信選択データをそれぞれフィールドデータとして有するテーブル(受信選択テーブル)を示す図である。
【図17】受信したメッセージヘッダ部の一部(例えば要約データ等)をクライアント装置4のディスプレイ4a上における表示フォーム内に表示させた状態を示す図である。
【図18】要約データを表示部に表示する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図19】アイコン状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図20】音状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図21】アイコンテーブルを示す図である。
【図22】表示フォームテーブルを示す図である。
【図23】メッセージ本体部をクライアント装置4のディスプレイ4aに表示させた状態を示す図である。
【図24】メッセージ本体部の取得処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図25】クライアント装置4をコネクション管理サーバ3に初期登録する処理を説明するためのフロー図である。
【図26】図16の受信選択テーブル及び図11(b)の配信許可テーブルをクライアント装置4にて設定する状態を示す図である。
【図27】受信選択データの更新処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図28】配信許可テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図29】クライアント装置4の位置情報に基づいて受信選択データを更新する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図30】位置検出部の構成を示すブロック図である。
【図31】クライアント装置4の位置情報に応じて受信選択データが自動的に変更処理された例を示す図である。
【図32】新たなテンプレートデータに対応したものに受信選択テーブルにおける基準メッセージ本体部属性データを更新する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図33】新たなテンプレートデータを用いて受信選択テーブルを変更処理した例を示す図である。
【符号の説明】
1 メッセージヘッダ部配信サーバ(データ送信装置)
1a、3c、4e、11a 制御部
1b データ組立部
1c、3e、4j データ変調部
1d、3f、4k データ送信部
1e メモリ
1f、3d、4f 記憶部
2 メッセージ本体部配信サーバ
3 コネクション管理サーバ(データ管理装置)
3a、4b データ受信部
3b、4c データ復調部
4 クライアント装置(データ受信装置)
4a 表示部(ディスプレイ)
4d データ分解部
4i 配信要求データ作成部
5 メッセージヘッダ部記憶装置(メッセージヘッダ部記憶部)
6、4a データ表示部(ディスプレイ)
8、4g データ入力部(キーボード)
9 インターネット
10 コネクション管理記憶装置(コネクション管理記憶部)
11 キャッシュサーバ
12 キャッシュ記憶装置(キャッシュ記憶部)
13 メッセージ本体部記憶装置(メッセージ本体部記憶部)
21、35、43(1)〜43(3)、51 表示フォーム
37(1)〜37(3) 要約データ
38(1)〜38(3) アイコン
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、企業は、顧客が必要とする情報を顧客が必要とするときに簡単に認識させ、また、顧客の声に応えた商品開発を進めるという必要性を有していた。これらの目的を達成するため、企業は、ダイレクトメール(DM)を送付したり、チラシを配布したりして顧客に情報の配信を行っていた。しかし、このDMの送付やチラシの配布では企業にコストがかかりすぎた。また、企業がせっかく配信した情報も消費者にとって不要なものであれば消費者がこの情報を見てくれる可能性も低く無駄が多かった。一方、消費者が必要としない情報のDMの送付やチラシの配布は消費者にとっても迷惑であった。
【0003】
このような状況の下、近年では、インターネットが発達し、インターネットを用いる消費者も増えてきたため、電子メールやホームページ等を用いて顧客に情報の配信を行う企業が増えてきている。このような電子メールやホームページ等を用いた情報配信によれば確かに企業はコストを下げることができる。しかし、このような電子メールやホームページ等による情報の配信においては以下のような問題を企業は有していた。
【0004】
即ち、例えば電子メールによる情報配信は上述のようにコストがかからなく簡易であるため企業による顧客への情報提供メールは氾濫し、このような状況の下では、企業が配信した情報を顧客が確実に読むという保証はなかった。また、この電子メールによる情報配信を行うにしても情報配信の宛先となる顧客のメールアドレスを取得する負担が大きかった。一方、ホームページを用いた情報配信では消費者が企業のホームページを見に来てくれなければ情報配信の意味がなかった。消費者ごとにWEBサーバの対応を変化させて各消費者に適合した情報を提供する仕組み(One to One)の構築するのでは企業側の負担が大きかった。以上のように、企業は、自ら配信する情報をこの情報を必要とする顧客に確実に認識させることができているとは言えなかった。
【0005】
また、多くの企業が顧客の購買履歴、嗜好、属性をデータベース(DB)化して蓄積し、蓄積されたデータをマイニングして顧客の将来の嗜好等を予測しようとしているが、この効果は今のところあまり出ていなかった。例えば、購買履歴等はあくまで過去のデータであるので、将来の消費者の嗜好等を正しく予測する材料とはなりえないことも多い(典型的には旅行履歴の活用)。また、このデータマイニングによる将来の予測には、多くの消費者の個人データの取得及び溜め込みが必要であるが、これを行うと、企業のシステムに大きな負荷がかかり、また、消費者から取得した個人情報に対する保護の負荷も大きくなる。このように、データマイニングでは消費者の将来の動向を正しく予測することに限界があった。
【0006】
一方、企業による電子メール等を用いた情報の配信に対しては消費者は以下のような要求を有していた。
【0007】
即ち、消費者は、自らが必要とする情報を企業から入手するまでの負荷を小さくしたいという要求を有していた。より詳しくは以下の通りである。現在、オプトインメールや、その他の広告等の情報提供メールにより、多くの情報が消費者に配信されて情報過多となり、これらの情報の中から必要な情報を取得する負担が大きかった。情報の配信許可(パーミッション)を与えていない企業からの情報配信も迷惑であるが、パーミッションを与えている企業からの配信情報でも不要な情報は多い。このため、顧客は自ら必要とする情報を必要な時に入手したいという要求を有していた。
【0008】
また、消費者は企業から情報を入手するために個人情報を企業に開示したくないという要求を有していた。より詳しくは以下の通りである。即ち、インターネットを介して企業からの情報を入手する際、個人の年齢や性別等の基本的な情報や嗜好等に関する情報を企業から開示するよう要求されることが消費者は多い。企業から必要な情報を入手するためにはある程度の情報開示はやむをえないという消費者の認識も確かに存在するが、一方では企業による個人情報の保護の確実性に対する不安も広がってきている。また、仮に、個人情報が企業によって確実に保護されるとしても、個人情報の開示には抵抗のある消費者も多い。さらに、消費者が開示した個人情報に基づいて行われた企業によるマイニングの結果が自己への情報提供のために効果的に用いられるのは消費者に快適に受け止められるとは限られず、不快感を呼ぶこともある。
【0009】
【特許文献】
特開2001−313666号公報
【非特許文献】
神田陽治著「わかる!インスタントメッセージング」オーム社出版局、平成14年1月25日
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介した企業等の事業者から消費者等の需要者への情報提供において、多種多量の情報から需要者が自らが必要とする情報のみを受け取ることができ、情報の受け取り側の個人情報や嗜好等に関する情報開示の必要性を可及的に少なくした情報提供システム、情報提供方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報配信システムは、メッセージ本体部を配信要求に応じて配信するメッセージ本体部配信サーバと、少なくとも、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含む第1のメッセージヘッダ部であって、前記第1のメッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含む第1のメッセージヘッダ部を配信するメッセージヘッダ部配信サーバと、前記発信者情報と、前記宛先グループ情報と、前記メッセージヘッダ部の宛先としてのクライアント装置IDとを関連づけて格納するコネクションデータベースを記憶するコネクション管理記憶部を管理するコネクション管理サーバであって、前記メッセージヘッダ部配信サーバから受信した前記第1のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び宛先グループ情報を前記コネクションデータベースに対応させて得られた前記クライアント装置IDのクライアント装置に、少なくとも前記メッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部入手先情報と、前記発信者情報とを含む第2のメッセージヘッダ部を送出するコネクション管理サーバと、前記コネクション管理サーバから受信した前記第2のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及びメッセージ本体部属性データに基づいて前記第2のメッセージヘッダ部を選択するか否かを判断し、且つ、選択された前記第2のメッセージヘッダ部内の前記メッセージ本体部入手先情報及びメッセージ本体部IDを用いて前記メッセージ本体部の配信要求データを作成して前記メッセージ本体部配信サーバに送出するクライアント装置と、を備えるものとして構成される。
【0012】
本発明のデータ送信装置は、データの入力を受け付けるデータ入力部と、前記データ入力部に入力されたデータを用いて、少なくとも、メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含むメッセージヘッダ部であって、前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含むメッセージヘッダ部を組み立てるデータ組立部と、前記データ組立部で組み立られた前記メッセージヘッダ部を送出する第1の送信部と、を備えるものとして構成される。
【0013】
本発明のデータ受信装置は、少なくとも、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、を少なくとも含むメッセージヘッダ部をデータ送信装置から受信する受信部と、前記受信部によって受信されたメッセージヘッダ部を前記メッセージヘッダ部を構成する各データに分解する分解部と、前記分解部から前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを受信し、受信した前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを用いて、メッセージ本体部の配信要求データを作成する配信要求データ作成部と、を備えるものとして構成される。
【0014】
本発明のプログラムは、データ受信装置上で実行されるプログラムであって、
前記データ受信装置の受信部が、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDとを少なくとも含むメッセージヘッダ部をデータ送信装置から受信するステップと、前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを用いて、メッセージ本体部の配信要求データを作成するステップと、を前記データ受信装置に実行させるものとして構成される。
【0015】
本発明のデータ管理装置は、少なくとも、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含む第1のメッセージヘッダ部であって、前記第1のメッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含む第1のメッセージヘッダ部を受信する受信部と、前記発信者情報と、前記宛先グループ情報と、前記メッセージヘッダ部の宛先としてのクライアント装置IDとを関連づけて格納するコネクションデータベースを記憶するコネクション管理記憶部と、前記メッセージヘッダ部配信サーバから受信した前記第1のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び宛先グループ情報を前記コネクションデータベースに対応させて得られた前記クライアント装置IDのクライアント装置に、少なくとも前記メッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部入手先情報と、前記発信者情報とを含む第2のメッセージヘッダ部を配信するか否かの判断をする制御部と、前記制御部によって配信すると判断された前記第2のメッセージヘッダ部をデータ受信装置へ送信する送信部と、を備えるものとして構成される。
【0016】
本発明のデータ配信方法は、データ送信装置からデータ受信装置へデータを送信する情報配信方法であって、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報と、前記メッセージ本体部の配信開始日時を示すメッセージヘッダ部情報発信日時データ、前記メッセージ本体部の有効期限を示すメッセージ本体部有効期限データと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記データ受信装置における表示画像状態や発音状態等の表示状態を変化させる表示変更データとからなるメッセージヘッダ部であって、前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含むメッセージヘッダ部を送信するものとして構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態としての情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【0019】
先ず、この情報配信システムの特徴について簡単に説明すると以下の通りである。
【0020】
図1に示すように、この情報配信システムは、主として、複数の企業や小売店等の事業者の施設A内にそれぞれ設置されたメッセージヘッダ部配信サーバ1及びメッセージ本体部配信サーバ2と、プラットフォーマの施設B内に設置されたコネクション管理サーバ3と、複数のユーザー宅にそれぞれ配置された、クライアントソフトウェアを内蔵するクライアント装置4とを備える。このコネクション管理サーバ3はクライアント装置4がオンライン状態かオフライン状態かを常に監視しており、オンライン状態のときは、例えばテキスト情報やマルチメディア情報等の情報をリアルタイムに送り込むことができるものである。
【0021】
このような構成において、コネクション管理サーバ3はメッセージヘッダ部配信サーバ1からクライアント装置へのメッセージヘッダ部を受信し、このメッセージヘッダ部を、メッセージヘッダ部を配信条件を満たすクライアント装置にのみ送信する。メッセージヘッダ部を受信したクライアント装置4は受信したメッセージヘッダ部を、企業等に対しては開示されないユーザーの嗜好データ等に基づいてフィルタリング処理する。即ち、クライアント装置4は、必要なメッセージヘッダ部のみを選択し、必要でないメッセージヘッダ部は例えば廃棄する。そして、クライアント装置4は、選択されたメッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部(コンテンツ本体)を例えばユーザーの指示データ等に基づきメッセージ本体部配信サーバ2から受信する。
【0022】
これにより、ユーザーは自らが配信を認めた企業からの情報のうち、自らが必要とする種類の情報のみを、嗜好・属性等の個人データを開示することなく取得できる。一方、企業は、ユーザーが必要とする情報のみを確実にユーザーに届けることができる。以下、このような情報配信システムについて詳しく説明する。
【0023】
先ず、上述の情報配信システムを構成する各装置1〜4間で送受信されるメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部について説明する。
【0024】
図2は、これらメッセージヘッダ部とメッセージ本体部との基本的な関係を示す図である。図2に示すように、メッセージヘッダ部とメッセージ本体部は互いに対の関係にある。これらメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部は、後に詳述するように、メッセージヘッダ部配信サーバ1(図1参照)上で同一のデータ作成フォームにて作成される。そして、作成されたメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部は、図1からも分かるように、それぞれ別個のルートで配信され、最終的にはそれぞれ同一の各クライアント装置4に送り込まれる。即ち、ユーザーの観点から見た場合、メッセージヘッダ部とメッセージ本体部とは一体として認識されるものである。
【0025】
これらメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の内容について詳しく説明すると以下の通りである。
【0026】
まず、メッセージ本体部の内容について説明する。
【0027】
図2に示すように、このメッセージ本体部の内容は、企業や小売店等の事業者がユーザーに送る(読んでもらい)広告情報等の情報(コンテンツ本体)である。
【0028】
次に、メッセージヘッダ部の内容について説明する。
【0029】
このメッセージヘッダ部の内容は、図2に示すように、メッセージ本体部に関連する種々の情報である。より詳しくは以下の通りである。
【0030】
図3は、メッセージヘッダ部のデータ構造を示す図である。図4は、メッセージヘッダ部の具体的なデータ構造例を例えば3つ(メッセージヘッダ部−1、−2−3)示す図である。
【0031】
図3及び図4を参照しながら、このメッセージヘッダ部のデータ構造について説明する。
【0032】
図3に示すように、このメッセージヘッダ部のデータ構造は、例えば10のデータ(1)〜(10)から成る。以下、これらのデータ(1)〜(10)について順次説明する。
【0033】
図4に示すように、第1番目のデータ(データ(1))であるメッセージヘッダ部IDは、複数のメッセージヘッダ部をそれぞれ識別するものである。このため、このメッセージヘッダ部IDは、メッセージヘッダ部ごとに異なった値データを有し、例えば、重複データの発生を防ぐプログラムにより自動生成される。このメッセージヘッダ部IDは、例えば、図4に示すように、特定の形式(例えば“アルファベット5つ”+“−”+“数字1つ”)を有する。
【0034】
第2番目のデータ(データ(2))である発信者データ(発信者情報)は、メッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部(図2参照)を配信する企業等(発信者)を示すものである。メッセージ本体部の発信者は、メッセージヘッダ部の発信者でもある。
【0035】
第3番目のデータ(データ(3))である宛先グループデータは、メッセージ本体部の宛先グループ(メッセージヘッダ部の宛先グループでもある)を示すものである。後述するように、クライアント装置4(図1参照)はいずれかの宛先グループデータに属する。この宛先グループデータは、例えばメッセージヘッダ部−1の宛先グループデータに示すように、複数の宛先グループを含んでもよい。この宛先グループデータは、後述するように、例えば予め登録された複数のデータの中から任意に選択されるものである(図7参照)。
【0036】
第4番目のデータ(データ(4))である情報発信日時データ(メッセージ本体部情報発信日時データ)は、メッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部の配信が開始される日時を示すものである。このメッセージ本体部情報発信日時データは、図4に示すように、例えば特定の形式(例えば“YYYY/MM/DD”、“元号年/MM/DD”)を有する。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部情報発信日時データは「2002−11−1」であるので、このメッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部−1は、2002年11月1日に配信が開始される。
【0037】
第5番目のデータ(データ(5))である情報有効期限データ(メッセージ本体部情報有効期限データ)は、メッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)から配信されるメッセージ本体部の配信終了日時を示すものである。このメッセージ本体部情報発信日時データは、図4に示すように、例えば特定の形式(例えば“YYYY/MM/DD”や“メッセージ本体部情報発信日時からの日数”)を有する。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部情報有効期限データは「2002−11−30」であるので、メッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部−1は2002年11月30日に配信が終了する。また、メッセージヘッダ部−3の場合「30days」であるので、メッセージヘッダ部−3に対応するメッセージ本体部−3は、メッセージ本体部情報発信日時データに示される「H14−10−1」から30日後の平成14年10月31日に配信が終了する。
【0038】
第6番目のデータ(データ(6))であるメッセージ本体部の属性データ(メッセージ本体部属性データ)は、メッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部の属性を示すものである。例えば、メッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部属性データは「外貨預金」であるので、メッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部−1は外貨預金に関連する情報が含まれている。このメッセージ本体部属性データは、例えばメッセージヘッダ部−2に示すように、例えば複数の属性データを含んでもよい。このメッセージ本体部属性データは、後述するように、例えば予め登録された複数のデータの中から任意に選択されるものである(図7参照)。
【0039】
第7番目のデータ(データ(7))である要約データは、メッセージ本体部の内容を要約した内容を示すものである。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、この要約データは「外貨預金金利上乗せキャンペーン」であるので、メッセージヘッダ部−1に対応するメッセージ本体部には、外貨預金の金利上乗せに関する情報が具体的に含まれている。この要約データは、後述するように、例えばユーザーによって自由に記述作成される。この要約データは、例えばメッセージヘッダ部−1に示すように、宛先グループに応じて異なるデータであっても良い。
【0040】
第8番目のデータ(データ(8))であるメッセージ本体部の入手先データ(メッセージ本体部入手先データ)は、メッセージ本体部の入手先(例えばURL(uniform resource locator)等のURI(uniform resource Identifier))を示すものである。例えばメッセージヘッダ部−1の場合、メッセージ本体部入手先データは「URL−1」であるので、メッセージ本体部−1はこのURL−1を有するサーバ内に蓄積されている。
【0041】
第9番目のデータ(データ(9))であるメッセージ本体部IDは、複数のメッセージ本体部をそれぞれ識別するためのものである。このため、このメッセージ本体部部IDは、例えばメッセージ本体部ごとに異なった値が設定される。このメッセージ本体部IDは、例えば、図4に示すように、特定の形式(例えば“body”+“−”+“任意の数字5桁以内”)を有する。
【0042】
第10番目のデータ(データ(10))である表示変更データには、例えばクライアント装置4のディスプレイ(表示部)4a(図1参照)に表示されるアイコン(図17の38(1)〜38(3)参照)の色や点灯状態を変えてユーザーにメッセージヘッダ部の着信を知らせるデータ(アイコン状態変更データ)や、メッセージヘッダ部のクライアント装置への着信を発音によってユーザーに知らせる発音状態変更データがある(以下これらを表示変更データと称する)。また、新たなデザイン(形状・色等)のアイコンや、データ表示用のフォーム(スキン)(図17の35参照)をユーザーに提供するための新アイコンデータや新表示フォームデータがある(以下これらを新デザインデータと称する)。
【0043】
なお、上述した各データ項目(1)〜(10)には必ずしも全てにデータが格納される必要はなく、例えば、図4のメッセージヘッダ部−1の表示変更データに示すようにデータが格納されなくともよい。また、上述したメッセージヘッダ部の構造は上記のものに限定されず、さらに新たな別のデータ項目が追加されてもよい。
【0044】
上述した特徴を有するメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を用いて企業からユーザーへの好適な情報配信を行う本情報配信システムについて図1〜33を用いて詳しく説明する。
【0045】
まず、図1に示すように、メッセージヘッダ部配信サーバ1について説明する。
【0046】
このメッセージヘッダ部配信サーバ1は、上述したメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部(図2参照)をデータ入力者からの指示データ等に基づき作成する。そして、作成したメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を、メッセージ本体部についてはメッセージ本体部配信サーバ2に送出し、一方、メッセージヘッダ部についてはインターネット9等を介してコネクション管理サーバ3に送出するものである。より詳しくは以下の通りである。
【0047】
図5は、メッセージヘッダ部配信サーバ1及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。
【0048】
まず、メッセージヘッダ部配信サーバ1及びその周辺装置の構成について説明する。
【0049】
このメッセージヘッダ部配信サーバ1には、データ入力装置(キーボード)8、データ表示装置(ディスプレイ)6及びメッセージヘッダ部を記憶するメッセージヘッダ部記憶装置5がそれぞれインターフェース部(IF)を介して、接続されている。このような各周辺装置と接続されたメッセージヘッダ部配信サーバ1は、データ入力装置8からの入力データを用いて種々の処理を行う制御部1aを備える。また、メッセージヘッダ部配信サーバ1は、この制御部1aから入力データを受け取って、図3の構造にメッセージヘッダ部を組み立てるデータ組立部1bを備える。また、メッセージヘッダ部配信サーバ1は、このデータ組立部1bで組立てられたメッセージヘッダ部を変調処理するデータ変調部1c、データ変調部1cで変調されたメッセージヘッダ部を、コネクション管理サーバ3に送出するデータ送信部1dを備える。一方、上述した種々の処理を行う制御部1aは、データ組立部1bで組立てられたメッセージヘッダ部をメッセージヘッダ部記憶装置5に記憶するものとして構成されている。また、この制御部1aは、データ入力装置8からの入力データ(例えばメッセージ本体部)をデータ組立部1bを介さずにデータ変調部1cに送出可能なものとして構成されている。この他、制御部1aは、データを一時的に格納するメモリ1eや、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の作成処理の際に用られるプログラム等を格納する記憶部1fを備える。なお、上述した周辺装置、即ち、データ入力装置8、データ出力装置6、メッセージヘッダ部記憶装置5は、メッセージヘッダ部配信サーバ1の一部として備えさせても良い。
【0050】
以上のような構成を有するメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作について説明する。
【0051】
図6は、このメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作を説明するためのフローチャート(ステップS1、S2)を示す図である。
【0052】
このメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作を各ステップS1、S2ごとに説明すると以下の通りである。
【0053】
まず、ステップS1について説明する。
【0054】
このステップS1は、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を作成する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0055】
図7は、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を作成するメッセージヘッダ部及び本体部作成ツールを示す図である。具体的には、この図7は、図4の最上段に示したメッセージヘッダ部−1及びこれに対応するメッセージ本体部−1を作成する状態をディスプレイ6(図5参照)に示している。
【0056】
メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部はこのメッセージヘッダ部及びヘッダ部作成ツールを用いて作成される。より詳しくは以下の通りである。
【0057】
図7に示すように、ディスプレイ6に表示されたメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部作成フォーム(データ作成フォーム)15内には、宛先グループデータの選択候補を複数格納したプルダウンボックス16a、16b、メッセージ本体部属性データの選択候補を複数格納したプルダウンボックス18が設けられている。プルダウンボックス16a、16bから入力装置(キーボード)8からの指示データに従って選択されたデータが宛先グループデータとなる。一方、プルダウンボックス18から選択されたデータがメッセージ本体部属性データとなる。また、データ作成フォーム15内には、要約データを作成するためのテキストボックス19a、19bが、上述したプルダウンボックス16a、16bに対応して設けられている。これらのテキストボックス19a、19bに入力されたキーボード8からの入力データが要約データとなる。メッセージヘッダ部の他の7つのデータ(1)(2)(4)(5)(8)〜(10)(図3参照)も上と同様にしてそれぞれ決定される。一方において、データ作成フォーム15内にはメッセージ本体部を作成するためのテキストボックス17が設けられ、このテキストボックス17に格納されたキーボード8からの入力データがメッセージ本体部となる。以上のようにして決定された各データ(1)〜(10)(メッセージヘッダ部)及びメッセージ本体部はメモリ1e(図5参照)に格納される。
【0058】
上述したメッセージヘッダ部の作成例では、データ入力装置8からの選択指示データ及び入力データに従って各データを作成したが、これら各データは、所定のアルゴリズムにより自動的に決定されてもよい。例えば、それぞれ互いにユニークである必要があるメッセージヘッダ部ID(データ(1))は、重複データの発生するのを避けるべく、例えば重複データの発生を防ぐ所定のプログラムによって採番されてもよい。
【0059】
以上のようにしてメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の内容が決定された状態で、データ作成フォーム15内の送信ボタン20がクリック等されると、ステップS2に示す送信処理が行われる。即ち、図5に示すように、メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の送信の指示をする送信指令データがデータ入力装置8から制御部1aに送られるとステップS2に示す送信処理が行われる。
【0060】
具体的には、制御部1aが、メモリ1e内に格納された上述の各データ(1)〜(10)をデータ組立部1bに送り、各データを受け取ったデータ組立部1bは、メッセージヘッダ部の構造(図3参照)に従って各データをメッセージヘッダ部の構造に組立てる。組立てられたメッセージヘッダ部をデータ変調部1cはデータ組立部1bから受信して変調処理し、変調されたメッセージヘッダ部をデータ送信部1dはインターネット9等を介してコネクション管理サーバ3(図1参照)へ送信する。この際、制御部1aは、データ組立部1bで組み立てられたメッセージヘッダ部をメッセージヘッダ部記憶装置5内に記憶する。一方、メモリ1e内に格納されたメッセージ本体部をデータ変調部1cは受信して変調処理し、変調されたメッセージ本体部をデータ送信部1dがメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)に送出する。メッセージ本体部を受信したメッセージ本体部配信サーバ2はこのメッセージヘッダ部をメッセージ本体部記憶部13(図1参照)内に記憶し、後の配信に備える。
【0061】
上述したメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部の作成において用いたメッセージヘッダ部及び本体部作成ツール(図7参照)は一例であり、例えばメッセージ本体部(コンテンツ本体)の内容や送信形態に応じて異なったタイプのテンプレートを用いることができる。なお、本実施の形態においては、図1からも分かるように、メッセージヘッダ部配信サーバ1とメッセージ本体部配信サーバ2とを別体として構成したが当然ながらこれらを一体として構成してもよい。
【0062】
次に、コネクション管理サーバ3について説明する(図1参照)。
【0063】
このコネクション管理サーバ3は、メッセージヘッダ部配信サーバ1からメッセージヘッダ部を受信し、受信したメッセージヘッダ部を、配信条件を満たす(配信可能状態にある)各クライアント装置4へ送信する。一方、配信条件を満たさない(配信不能状態にある)クライアント装置4が存在する場合には、配信可能状態にある各クライアント装置4にメッセージヘッダ部を送信した上で、このメッセージヘッダ部を一旦保存する(以上第1の配信処理)。そして、上述のクライアント装置4の配信不能状態が後に解除されたときは第1の配信処理で保存されたメッセージヘッダ部を配信不能状態が解除されたクライアント装置へ配信する(第2の配信処理)。より詳しくは以下の通りである。
【0064】
図8は、コネクション管理サーバ3及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。
【0065】
まず、このコネクション管理サーバ3及びその周辺装置の構成について説明する。
【0066】
図8に示すように、このコネクション管理サーバ3には、後述する配信許可テーブルを記憶するコネクション管理記憶装置10が接続されている。また、コネクション管理サーバ3には、後述する未配信メッセージヘッダ部テーブル及び未配信クライアント装置IDテーブルを記憶するキャッシュ記憶装置12を管理するキャッシュサーバ11が接続されている。これら各周辺装置10、11と接続されたコネクション管理サーバ3は、メッセージヘッダ部配信サーバ1(図1参照)からメッセージヘッダ部を受信するデータ受信部3aと、このメッセージヘッダ部を復調処理するデータ復調部3bとを備える。また、このコネクション管理サーバ3は、復調されたメッセージヘッダ部を用いて後述する種々の処理(図9参照)を行い、また、クライアント装置4の接続状態(オンライン・オフライン)を監視する制御部3cを備える。この他、このコネクション管理サーバ3は、記憶部3d、データ変調部3e、データ送信部3fを備える。
【0067】
以上のような構成を有するコネクション管理サーバ3の動作(第1の配信処理及び第2の配信処理)について説明する。
【0068】
まず、第1の配信処理について説明する。
【0069】
上述したようにこの第1の配信処理は、メッセージヘッダ部の宛先グループに属するクライアント装置4が配信可能状態である場合にはこのメッセージヘッダ部をクライアント装置に送信する。一方、配信不能状態にあるクライアント装置4がある場合には、配信可能状態にあるクライアント装置4にメッセージヘッダ部を送信した上で、このメッセージヘッダ部を保存する。
【0070】
図9は、この第1の配信処理を説明するためのフローチャート(ステップS10〜S14−2)を示す図である。
【0071】
このコネクション管理サーバ3の動作を各ステップS10〜S14−2ごとに説明する。
【0072】
まず、ステップS10について説明する。
【0073】
このステップS10は、メッセージヘッダ部内のメッセージ本体部情報発信日時データ(図3参照)と現在日時(例えばシステムタイム)とを比較して現在日時がメッセージ本体部情報発信日時に示される日時以降になっているか否かを制御部3c(図8参照)が判断する工程である(ステップS10−1)。比較の結果、現在日時がメッセージ本体部情報発信日時データに示される日時よりも前であれば(ステップS10−1のNG)、現在日時がその日時と同じ若しくは後になるまでメッセージヘッダ部を記憶部3dに保存する。一方、比較の結果、現在日時がメッセージ本体部情報発信日時データに示される日時と同じ若しくはこれよりも後であれば(ステップS10−1のGood)次のステップS10−2に進む。
【0074】
ステップS10−2、S11、S12ではクライアント装置4が配信可能状態であるか否かの判断が行われる。より詳しくは以下の通りである。
【0075】
ステップS10−2は、クライアント装置4がオンライン状態であるか否かを制御部3cが判断する工程である。
【0076】
図11(a)は、各クライアント装置4の接続状態を示すテーブル(接続状態テーブル)を示す図である。ここで、クライアント装置IDフィールドは、メッセージヘッダ部の最終的な配信先(宛先)となるクライアント装置4の識別子(クライアント装置ID)を格納するフィールドである。このクライアント装置IDは、例えば、クライアント装置4にインストールされたクライアントソフトウェアの識別番号(例えばシリアルナンバ)である。一方、接続状態フィールドはクライアント装置4の接続状態データを格納するフィールドである。
【0077】
本ステップS10−2ではこの接続状態テーブルを用いてクライアント装置4のオンオフ状態の判断が行われる。判断の結果、クライアント装置4がオフライン状態であれば(ステップS10−2)、クライアント装置4は配信不能状態であるとして後述するステップS14−1に進む。一方、判断の結果、クライアント装置4がオンライン状態であれば(ステップS10−2)次のステップS11に進む。
【0078】
ステップS11は、各クライアント装置4へメッセージヘッダ部を配信する許可(配信許可)が、メッセージヘッダ部の発信者に与えられているか否かを各クライアント装置4ごとに判断する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0079】
先ず、図11(b)を示す。図11(b)は、発信者、宛先グループ、クライアント装置ID、配信許可、配信日、配信時刻、接続状態をフィールド(項目)として有するテーブル(配信許可テーブル)を示す図である。各クライアント装置4への配信許可が与えられているか否かはこの配信許可テーブルに基づいて判断される。この配信許可テーブルは、コネクション管理記憶装置10(図8参照)内に記憶されている。
【0080】
先ず、この配信許可テーブルの各フィールドについて説明する。
【0081】
まず、発信者及び宛先グループフィールドについて説明する。
【0082】
図11(b)から明らかなように、発信者及び宛先グループフィールドは、発信者データ及び宛先グループデータ(図4参照)を格納するフィールドである。
【0083】
次に、クライアント装置IDフィールドについて説明する。
【0084】
クライアント装置IDフィールドは、上述したようにクライアント装置4の識別子(クライアント装置ID)を格納するフィールドである。図11(b)に示すように、1つのクライアント装置IDは単数あるいは複数の宛先グループに属する。例えば、クライアント装置ID「12345−A」は、3つの宛先グループ「ABC銀行の個人顧客」「チケット検索サービス登録者」「ネット八百屋会員」に属する。
【0085】
次に、配信許可フィールドについて説明する。
【0086】
配信許可フィールドは、メッセージヘッダ部内の発信者データに対して配信許可が与えられているか否かを示す配信許可データ(配信条件データ)を格納するフィールドである。例えば、第1番目のレコードの場合、配信許可データが「Yes」であるので、発信者データ「ABC銀行」を含むメッセージヘッダ部(図4参照)を、クライアント装置ID「12345−A」を有するクライアント装置へ配信することは許可されている。一方、第2番目のレコードの場合、配信許可データが「No」であるので、発信者データ「ABC銀行」を含むメッセージヘッダ部(図4参照)を、クライアント装置ID「12345−B」を有するクライアント装置へ配信することは許可されていない。
【0087】
次に、配信日及び配信時刻フィールドについて説明する。
【0088】
配信日及び配信時刻フィールドは、メッセージヘッダ部の配信可能な曜日及び時刻を示す配信日及び配信時刻データ(配信条件データ)を格納するフィールドである。例えば、第1番目のレコードの場合、配信日データは「月・水・金」であるので、メッセージヘッダ部を「火曜日」に配信することは許容されていない。
【0089】
上述した配信許可データ、配信日データ、配信時刻データは、クライアント装置4からの指示データに従って設定及び変更できる。これについては後述する。
【0090】
本ステップS11は、上述したように、この配信許可テーブルを用いてメッセージヘッダ部を各クライアント装置へ配信するか否かを各クライアント装置4ごとに判断する工程である(図9のステップS11)。より詳しくは以下の通りである。
【0091】
即ち、図8に示す制御部3cは、メッセージヘッダ部内の発信者データ及び宛先グループデータ(図3参照)をキーにして配信許可テーブル(図11(b)参照)を検索する。検索されたレコードの配信許可データが「No」であれば(ステップS11のNo)後述するステップS14−1へ進む。一方、検索されたレコードの配信許可データが「Yes」であれば(ステップS11のYes)次のステップS12に進む。検索されたレコードが複数あればその全てのレコードについて本ステップS11における判断及び以降のステップ12〜S14−2の処理が行われる。以降の説明では1つのレコードに着目して説明する。
【0092】
次に、ステップS12について説明する。
【0093】
ステップS12は、上のステップS11で検索されたレコードにおける配信日データ及び配信時刻データ(図11(b)参照)を現在の曜日及び時刻と制御部3c(図8参照)が比較する工程である。比較の結果、現在の曜日及び時間がこれらの配信日データ及び配信時刻データを満たさないと判断すれば(ステップS12のNo)後述するステップS14−1へ進む。一方、比較の結果、現在の曜日及び時間がこれらの配信日データ及び配信時刻データを満たすと判断すれば(ステップS12のYes)次のステップS13に進む。
【0094】
次に、ステップS13について説明する。
【0095】
このステップS13は、上のステップS11、S12による判断処理を経たメッセージヘッダ部をインターネット9(図1参照)等を介してクライアント装置4に送信する工程である。
【0096】
即ち、図8に示すように、制御部3cによる判断を経たメッセージヘッダ部をデータ変調部3eが変調処理して、変調されたメッセージヘッダ部をデータ送信部3fが送出する。この際、メッセージヘッダ部内から、少なくともメッセージ本体部ID、メッセージ本体部属性データ、メッセージ本体部入手先情報、発信者データ(図4参照)を抜き出した別のメッセージヘッダ部(第2のメッセージヘッダ部)を制御部3cが作成し、この別のメッセージヘッダ部をデータ変調部3e及びデータ送信部3fを介して送出してもよい。
【0097】
次に、ステップS14−1及び14−2について説明する。
【0098】
これらステップS14−1及び14−2はクライアント装置4が配信不能状態であった場合に(ステップS11のNo、ステップS12のNo)行われる処理である。この配信不能状態には、上述した配信許可データが「No」の場合、現在日及び現在時間が配信日及び配信時刻データを満たさない場合の他、クライアント装置4がオフライン状態の場合を含む。
【0099】
まず、ステップS14−1について説明する。
【0100】
このステップS14−1は、クライアント装置4の配信不能状態が解除されたときにメッセージヘッダ部を配信するため、メッセージヘッダ部等を保存しておく工程である。より詳しくは以下の通りである
先ず、図13を示す。この図13は、メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限、メッセージヘッダ部、をフィールドとして有するテーブル(未配信メッセージヘッダ部テーブル)を示す図である。
【0101】
この未配信メッセージヘッダ部テーブルの各フィールドについて簡単に説明すると以下の通りである。
【0102】
メッセージIDフィールドはメッセージヘッダ部内のメッセージIDを格納するフィールドである。メッセージヘッダ部フィールドは、メッセージヘッダ部自体を格納するフィールドである。メッセージヘッダ部有効期限フィールドは、メッセージヘッダ部の配信期限を示すデータを格納するフィールドである。
【0103】
本ステップS14−1は、具体的には、この未配信メッセージヘッダ部テーブルにレコードを作成する。例えば、図13には、図11(b)の配信許可テーブルにおいて配信許可データが「No」であるクライアント装置IDを含むメッセージヘッダ部(メッセージヘッダ部−1、−2)(図4参照)が保存されている。この未配信メッセージヘッダ部テーブルはキャッシュ記憶装置12(図8参照)に記憶されている。本ステップについてさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0104】
即ち、制御部3c(図8参照)が、この未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)に格納するデータ(メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限データ、メッセージヘッダ部)をメッセージヘッダ部を用いて作成する。メッセージヘッダ部有効期限データには、例えばメッセージヘッダ部内のメッセージ本体部有効期限データを用いる。制御部3cは作成した各データを未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)にレコードとして追加する。具体的には、図8に示すように、制御部3cが、レコードの作成を命ずる指令データを作成して、キャッシュサーバ11の制御部11aに送信する。この指令データを受けた制御部11aは、この指令データに基づいてキャッシュ記憶装置12内の未配信メッセージヘッダ部テーブルにレコードを作成する。
【0105】
なお、メッセージヘッダ部フィールドには、上述した別のメッセージヘッダ部(メッセージヘッダ部内から少なくともメッセージ本体部ID、メッセージ本体部属性データ、メッセージ本体部入手先情報、発信者データを抜き出したもの)を格納してもよい。
【0106】
次に、ステップS14−2について説明する。
【0107】
本ステップS14−2は、配信不能状態にあるクライアント装置4のクライアント装置IDと、メッセージヘッダ部のメッセージヘッダ部ID(クライアント装置ID−メッセージヘッダ部I)とを記憶する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0108】
先ず、図12を示す。図12は、メッセージヘッダ部ID及びクライアント装置IDをフィールドとして有するテーブル(未配信クライアント装置IDテーブル)を示す図である。
【0109】
本ステップS14−2は、具体的には、この未配信クライアント装置IDテーブルにレコードを作成する工程である。即ち、配信不能状態にあるクライアント装置IDはこの未配信クライアント装置IDテーブルに記憶される。例えば、図12の未配信クライアント装置IDテーブルには、配信許可データ(図11(b)参照)が「No」のクライアント装置ID「12345−B」「12345−C」「12345−E」と、これらのクライアント装置IDを宛先グループに含むメッセージヘッダ部のメッセージヘッダ部ID「ABCDE−1」「ABCDE−1」「EFGHI−1」(図4参照)が示されている。本ステップについてさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0110】
即ち、制御部3c(図8参照)が、図11(b)における配信許可テーブルから配信不能状態(例えば配信許可データが「No」等)であるクライアント装置IDを抽出する。一方において、メッセージヘッダ部内からメッセージヘッダ部IDを制御部3cは抽出する。制御部3cはレコードの作成を命ずる指令データをキャッシュサーバ11の制御部11a(図8参照)に送信し、この指示データを受信した制御部11aは、この指令データに基づき未配信クライアント装置IDテーブルにレコードを作成する。
【0111】
次に、第2の配信処理について説明する。
【0112】
この第2の配信処理は、上述したように、第1の配信処理で配信不能状態であったクライアント装置4が配信不能状態から解除された場合に、このクライアント装置4に第1の配信処理で保存したメッセージヘッダ部を配信する処理である。
【0113】
図10は、この第2の配信処理を説明するためのフローチャート(ステップS15〜S19)を示す図である。
【0114】
この第2の配信処理を各ステップS15〜S19ごとに説明する。
【0115】
まず、ステップS15について説明する。
【0116】
このステップS15は、配信不能状態が解除されたクライアント装置が発生したか否かを判断する工程である。具体的には以下のようにしてこの判断を行う。
【0117】
第1に、配信許可テーブル(図11(b)参照)においてオフライン状態からオンライン状態に変化したレコードが発生したか否かを判断する。そのようなレコードが発生したと判断した場合、そのレコードにおける配信許可データ、配信日データ及び配信時刻データがそれぞれ上述したステップS11、S12の条件を満足するか否かを判断する。満足すると判断した場合は(ステップS15のYes)、次のステップS16に進む。
【0118】
第2に、配信許可テーブル(図11(b)参照)において配信許可データが「No」から「Yes」に変化したレコードが発生したか否かを判断する。配信許可データが「No」から「Yes」に変化したレコードが発生したと判断した場合、さらに現在の曜日及び現在時刻がそのレコードにおける配信日データ及び配信時刻データを満足するか否かを制御部3cは判断する(ステップS11、S12参照)。満足すると判断した場合は、満足すると判断した場合は(ステップS15のYes)、次のステップS16に進む。
【0119】
第3に、配信許可データが「Yes」のまま変わらないが、現在の曜日・時刻が配信日データ及び配信時刻データを満足することとなったレコードが発生したか否かを判断する。そのようなレコードが発生したと判断した場合(ステップS15のYes)次のステップS16に進む。
【0120】
次に、ステップS16について説明する。
【0121】
このステップS16は、配信不能状態が解除されたクライアント装置4に、配信すべきメッセージヘッダ部が存在するか否かを判断する工程である。
【0122】
より詳しくは、配信不能状態が解除されたクライアント装置4のクライアント装置ID(図4参照)をキーとして図12の未配信クライアント装置IDテーブルを検索する。
【0123】
具体的には、図8に示すように、キャッシュサーバ11内の制御部11aが制御部3cからの指令データに基づき未配信クライアント装置IDテーブルを検索する。検索の結果、該当レコードがなければ、その旨の検索結果データを制御部3cに返信し、検索結果データを受信した制御部3cは、その検索結果データに基づき、配信すべきメッセージヘッダ部は存在しないと判断する(ステップS16のNo)。一方、検索の結果、該当レコードがあれば(ステップS16のYes)配信するメッセージヘッダ部が存在すると判断して次のステップS17に進む。
【0124】
次に、ステップS17について説明する。
【0125】
このステップS17は、配信すべきメッセージヘッダ部を未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)から取得する工程である。
【0126】
より詳しくは、図8に示すように、キャッシュサーバ11内の制御部11cが、上のステップS16で検索されたレコード(メッセージヘッダ部ID−クライアント装置ID)(図12参照)に含まれるメッセージヘッダ部IDを用いて未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)を検索する。そして、制御部11cは、検索されたレコードの各データ(メッセージID−メッセージヘッダ部有効期限データ−メッセージヘッダ部)を制御部3cに送出する。制御部3cは、受信した各データのうちメッセージヘッダ部有効期限データを現在日時(例えばシステムタイム)と比較する。比較の結果、現在日時が、メッセージヘッダ部有効期限データに示される日時を過ぎていないと制御部3cは判断すれば(ステップS17のYes)、メッセージヘッダ部をクライアント装置4に向けて送信する(ステップS19)。一方、比較の結果、現在日時が、メッセージヘッダ部有効期限データに示される日時を過ぎていると制御部3cは判断すれば(ステップS17のNo)、未配信メッセージヘッダ部テーブル及び未配信クライアント装置IDテーブル(図12参照)から対応レコードを制御部11aを介して削除する。
【0127】
なお、現在日時がメッセージヘッダ部有効期限を越えたレコード(図13参照)、及びこのレコードに対応する未配信クライアント装置IDテーブルのレコード(図12参照)については、ステップS17に拘わらず、自動的に削除されるようにしてもよい。
【0128】
上述したコネクション管理サーバ3の説明では、未配信メッセージヘッダ部テーブル(図13参照)及び未配信クライアント装置IDテーブル(図12参照)の2つのテーブルを作成したが(ステップ14−1及び14−2)、これらのテーブルを一体化させたテーブルを作成してもよい。即ち、図12及び図13を参照して分かるように、メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限、メッセージヘッダ部及びクライアント装置IDをフィールドとするテーブルを作成してもよい。
【0129】
次に、クライアント装置4(図1参照)について説明する。
【0130】
このクライアント装置4は、コネクション管理サーバ3からメッセージヘッダ部を受信し、受信したメッセージヘッダ部の発信者データ及びメッセージ本体部属性データに基づいてフィルタリング処理を行う。即ち、クライアント装置4は、このメッセージヘッダ部が必要なものであるか否かを判断する。クライアント装置4は、必要なものであると判断すればこのメッセージヘッダ部を選択(保存)し、このメッセージヘッダ部の要約データを表示処理等する(メッセージヘッダ部選択処理)。そして、クライアント装置4は、表示された要約データ等に対してクリック等のアクションが生じた場合には、この要約データに対応するメッセージ本体部をメッセージ本体部配信サーバ2から取得しユーザーに認識させる(メッセージ本体部取得処理)。このクライアント装置4は、例えばデスクトップパソコンやノートパソコンであり、携帯電話端末やPHS端末のような移動端末装置も含む。なお、クライアント装置4は、コネクション管理サーバ3から、メッセージヘッダ部ではなく、前述した別のメッセージヘッダ部(メッセージヘッダ部内から少なくともメッセージ本体部ID、メッセージ本体部属性データ、メッセージ本体部入手先情報、発信者データを抜き出したもの)を受信してもよい。また、発信者データ及びメッセージ本体部属性データに基づくフィルタリング処理はコネクション管理サーバ3で行ってもよい。
【0131】
以下、クライアント装置4について詳しく説明する。
【0132】
図14は、クライアント装置4の構成を示すブロック図である。
【0133】
まず、このクライアント装置4の構成について説明する。
【0134】
このクライアント装置4は、コネクション管理サーバ3からメッセージヘッダ部やメッセージ本体部を受信するデータ受信部4bと、データ受信部4bからメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部等を受け取って復調処理するデータ復調部4cとを備える。また、このクライアント装置4は、データ復調部4cによって復調されたメッセージヘッダ部を、メッセージヘッダ部を構成する各データ(図3参照)に分解処理するデータ分解部4dを備える。また、このクライアント装置4は、この分解処理による各データを用いて後述の各種処理を行う制御部4eを備える。この制御部4eに接続された記憶部4fには、上述したクライアントソフトウェアが内蔵されいる。また、制御部4eからの指示データによってメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)にメッセージ本体部の配信要求データを作成する配信要求データ作成部4iをクライアント装置4は備える。また、このクライアント装置4は、この配信要求データを変調処理するデータ変調部4j、変調された配信要求データを送信するデータ送信部4を備える。その他、クライアント装置4は、データ入力部4g、データ表示部4a、メモリ4mを備える。
【0135】
以上のような構成を有するクライアント装置4の動作(メッセージヘッダ部選択処理及びメッセージ本体部取得処理)について説明する。
【0136】
まず、メッセージヘッダ部選択処理について説明する。
【0137】
図15は、メッセージヘッダ部選択処理を説明するためのフローチャート(ステップS21〜S26)を示す図である。
【0138】
このクライアント装置4の動作を各ステップS21〜S26ごとに説明する。
【0139】
まず、ステップS21について説明する。
【0140】
このステップS21は、メッセージヘッダ部内の発信者データ及びメッセージ本体部属性データを用いてこのメッセージヘッダ部を選択するか否かの判断(フィルタリング処理)を行う工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0141】
先ず、図16を示す。図16は、基準発信者、基準メッセージ本体部属性、受信選択(選択条件)をフィールドとして有する受信選択テーブルを示す図である。上述のフィルタリング処理はこの受信選択テーブルに基づいて行われる。この受信選択テーブルはクライアント装置4の記憶部4f(図14参照)内に格納されている。
【0142】
この受信選択テーブルの見方について説明すると以下の通りである。
【0143】
第1及び2番目のレコードを例にして説明する。第3番目のレコード以降については同様であるので説明を省略する。
【0144】
まず、第1番目のレコードについて説明する。
【0145】
即ち、第1番目のレコードにおいては受信選択データ(選択条件データ)が「選択」とされている。従って、発信者データ「ABC銀行」及びメッセージ本体部属性データ「外貨預金」を含むメッセージヘッダ部は選択される。
【0146】
次に、第2番目のレコードについて説明する。
【0147】
一方、第2番目のレコードにおいては受信選択データが「非選択」とされている。従って、発信者データ「ABC銀行」及びメッセージ本体部属性データ「定期預金」のみを含むメッセージヘッダ部は選択されしない(例えば廃棄される)。なお、メッセージヘッダ部内に「外貨預金」「普通預金」の2つのメッセージ本体部属性データが含まれる場合は、第1番目のレコードの受信選択データ「選択」が優先適用されて選択される。
【0148】
この受信選択テーブルにおける受信選択データ「選択」「非選択」は後述するようにユーザー側において随意に設定可能になっており、従って、ユーザーは自らの嗜好等を企業等に知らせることなく必要なメッセージヘッダ部及びこれに対応するメッセージ本体部を取得できる。
【0149】
本ステップS21は、具体的には、この受信選択テーブルを用いてメッセージヘッダ部のフィルタリング処理を行う。
【0150】
より詳しくは、図14に示すように、制御部4eは、発信者データ及びメッセージヘッダ部属性データをキーとして受信選択テーブル(図16参照)を検索し、検索されたレコードにおける受信選択データの内容を確認する。確認の結果、受信選択データが「非選択」であれば(ステップS21のNo)、そのメッセージヘッダ部を例えば廃棄(消去)する(ステップS27)。一方、受信選択データが「選択」であればメッセージヘッダ部を選択して各データ(1)〜(10)(図4参照)を記憶部4fに保存し(ステップS21のYes)次のステップS22へ進む。
【0151】
次に、ステップS22について説明する(図15参照)。
【0152】
このステップS22は、選択されたメッセージヘッダ部における要約データをディスプレイ4a(図14参照)上の表示フォームに表示する工程である。より詳しくは以下の通りである。
【0153】
図17は、表示フォーム(バディリスト)35内に要約データ37(1)〜(3)(図4参照)を表示した状態を示す図である。当然ながら、表示フォーム35の形状・色等は図17に示したものに限定されない。各要約データ37(1)〜(3)は、図4に示すように、メッセージヘッダ部−1、−2、−3にそれぞれ対応するものである。即ち、このクライアント装置4はクライアント装置ID「12345−A」(図11(b)参照)を有し、図4に示す各メッセージヘッダ部−1、−2、−3(図4参照)を選択している(図16参照)。図4に示すメッセージヘッダ部−1の要約データのうち上段のものが要約データ37(1)として表示されている。これは、このクライアント装置4(クライアント装置ID「12345−A」)が宛先グループ「ABC銀行の個人顧客」に属するからである。なお、各要約データ37(1)〜(3)に対応して各要約データの発信者に対応したアイコン38(1)〜38(3)が表示されている。
【0154】
また、表示フォーム35内には人名リスト39が表示されており、このクライアント装置4は人名リスト39に登録されている人名データを有するクライアント装置とリアルタイムに通信できる。また表示フォーム35内にはアイコン41により特定される発信者から提供された要約情報40が表示されている。これらは何れも図示しないサーバによって行われる。
【0155】
図18は、要約データを表示する処理を具体的に説明するためのフローチャートを示す図である。
【0156】
要約データの表示処理について説明すると以下の通りである。
【0157】
即ち、制御部4e(図14参照)はデータ分解部4dから取得した要約データを(ステップS41)、データ表示部4aに送出する(ステップS42)。要約データを受信したデータ表示部4aは要約データを表示する(図17参照)(ステップS43)。
【0158】
次に、ステップ23、S24(図15参照)について説明する。
【0159】
ステップ23は、選択したメッセージヘッダ部内にアイコン状態変更データや発音状態変更データ等の表示変更データ(図4参照)が含まれているか否かを判断する工程である。一方、ステップS24は、ステップS23で表示変更データが含まれていると判断された場合に(ステップS23のYes)、表示変更データに対応した着信表示処理を行う工程である。
【0160】
以下、アイコン状態変更データを用いた着信表示処理、及び発音状態変更データを用いた着信表示処理についてそれぞれ説明する。
【0161】
まず、アイコン状態変更データを用いた着信表示処理(アイコン状態変更処理)について説明する。
【0162】
このアイコン状態変更処理は、図17から分かるように、例えばアイコン38(1)〜38(3)の色や点滅の状態を変える工程である。
【0163】
図19は、アイコン状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0164】
以下、このアイコン状態変更処理について説明する。
【0165】
まず、制御部4e(図14参照)は、上述のアイコン状態変更データを用いて、アイコンの色・点滅具合を変化させた新状態アイコンデータを作成する(ステップS51)。具体的には、変更対象となるアイコンデータを上述のアイコン状態変更データによって変更処理して新状態アイコンデータを作成する。変更対象となるアイコンデータは、例えば発信者別のアイコンデータを示す図21に示すようにテーブル形式にて、あらかじめ記憶部4fに記憶されている。制御部4eは、作成した新状態アイコンデータをデータ表示部4aに送出する(ステップS52)。なお、図17のアイコン38(2)は、メッセージヘッダ部―2(図4参照)内のアイコン状態変更データ及びアイコンテーブル(図21参照)から分かるように、三角形状を有し、点滅している。
【0166】
次に、発音状態変更データを用いた着信表示処理(音状態変更処理)について説明する。
【0167】
図20は、音状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0168】
以下、この音状態変更処理について説明する。
【0169】
まず、制御部4e(図14参照)は、発音状態変更データに対応する着信音データを記憶部4fから取り出して音源回路4nに送出する(ステップS53)。着信音データは予め記憶部4fに格納されている。着信音データを受信した音源回路4nは内蔵する音源データを用いて対応する音電気信号を生成し、スピーカ(音発生器)4pにこの音電気信号を送出する(ステップS54)。スピーカ4pはこの音電気信号に対応した音を発する(ステップS54)。
【0170】
次に、ステップS25、S26(図15参照)について説明する。
【0171】
ステップS25は、選択したメッセージヘッダ部内に、新アイコン及び新表示フォーム(スキン)データ等の新デザインデータが含まれているか否かを判断する工程である。一方、ステップS26は、ステップS25で新アイコンあるいは新表示フォームデータが含まれていると判断された場合に(ステップS25のYes)各データを登録(保存)する工程である。本ステップS26で登録された各データは、ユーザーの指示により現在表示されているもの(図17参照)と随意変更できる。これについては後述する。
【0172】
以下、新アイコンデータの登録処理及び新表示フォーム(スキン)データの登録処理についてそれぞれ説明する。
【0173】
まず、新アイコンデータの登録処理について説明する。
【0174】
即ち、図21のアイコンテーブルに示すように、制御部4e(図14参照)は、受信した新アイコンデータをアイコンテーブルにおけるアイコンフィールド2(アイコン追加フィード)に追加する。例えば、図4のメッセージヘッダ部−3の場合、表示変更データ(新デザインデータ)に星マーク形状のアイコンが含まれるので、この星マーク形状のアイコンが、アイコン2フィールドの発信者「チケット検索」のレコードに追加されている。この後、例えば、ユーザーからこの星マーク形状のアイコンを選択すべき旨の指示データが入力された場合は、制御部4eは、図17の三角形のアイコン38(2)をこの星マーク形状のアイコンに置き換えて表示する。
【0175】
次に、新表示フォームデータの登録処理について説明する。
【0176】
即ち、表示フォームデータを格納する表示フォームテーブルを示す図22から分かるように、制御部4e(図14参照)は受信した新表示フォームデータをこの表示フォームテーブルに追加する。例えば、図4のメッセージヘッダ部−3の場合、表示変更データ(新デザインデータ)に表示フォームデータ2が含まれるので、この表示フォームデータ2が表示フォームフィールドに追加されている。なお、図17に示す表示フォーム35は表示フォームデータ1によるものである。この後、例えば、ユーザーから表示フォームデータ2を選択すべき旨の指示データが入力された場合は、制御部4eは、図17の表示フォーム35をこの表示フォームデータ2に従った形状・色に置き換えて表示する。
【0177】
次に、メッセージ本体部取得処理について説明する。
【0178】
このメッセージ本体部取得処理は、上述したように、選択したメッセージヘッダ部内のメッセージ本体部入手先データ及びメッセージ本体部ID(図4参照)を用いてこのメッセージヘッダ部に対応するメッセージ本体部をメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)から取得する処理である。具体的には、図23に示すように、各要約データをクリック等すると、要約データ37(1)〜37(3)に対応するメッセージ本体部(メッセージ本体部−1、−2、−3)がメッセージ本体部配信サーバ2から送られてくる。
【0179】
以下、メッセージ本体部取得処理についてさらに詳しく説明する。
【0180】
図24は、メッセージ本体部取得処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0181】
即ち 例えば図23に示すように要約データ37(2)をクリック等して選択すると、この要約データ37(2)を選択した旨を示す選択データがデータ入力部4g(図14参照)から制御部4eに入力される(ステップS61)。この選択データを受信した制御部4eは、メッセージ本体部(メッセージ本体部−2)の配信を要求する配信要求データの作成指示データを作成して配信要求データ作成部4iに送出する(ステップS62)。作成指示データを受信した配信要求データ作成部4iはこの作成指示データに従ってメッセージ本体部(メッセージ本体部−2)の配信要求データを作成する(ステップS63)。具体的には、配信要求データ作成部4iは、制御部4eからメッセージ本体部入手先データ及びメッセージ本体部ID(図4参照)を受信し、これらのデータを用いてメッセージ本体部の配信要求データを作成する(ステップS63)。この後、作成された配信要求データをデータ変調部4jが変調処理し、変調された配信要求データをデータ送信部4kがメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)に送信する(ステップS64)。配信要求データを受信したメッセージ本体部配信サーバ2(図1参照)は配信要求データに従って、対応するメッセージ本体部(メッセージ本体部−2)をメッセージ本体部記憶装置13から取り出してクライアント装置4のデータ受信部4bに送信する(ステップS65)。データ受信部4bが受信したメッセージ本体部をデータ復調部4cが復調して制御部4eに送出し、制御部4eは復調されたメッセージ本体部(メッセージ本体部−2)をデータ表示部(ディスプレイ)4aに送出する(ステップS66)。データ表示部4aはメッセージ本体部を、例えば図23に示す表示フォーム43(2)に表示する(ステップS67)。この後、例えばさらに表示フォーム43(2)内のボタン44をクリック等することで、所定のサーバ(図示せず)からストリーミングデータ等が送り込まれ、動画再生等が行われる。ここでは、図23に示すように、メッセージ本体部−2を取得する例を示したがメッセージ本体部−1、−3の取得も同様にして行われるは当然である。
【0182】
ところで、図11(b)の配信許可テーブルからも分かるように、本情報配信システムを実施するに当たっては、宛先グループ名及びクライアント装置IDを予め配信許可テーブルに登録しておく必要がある(初期登録)。さらに、配信許可データ、配信日データ、配信時刻データも登録しておく必要がある(パーミッション設定)。一方、図16の受信選択テーブルの受信選択データも設定しておく必要がある(フィルタリング設定)。
【0183】
以下、これら初期登録、パーミッション設定及びフィルタリング設定について説明する。
【0184】
まず、初期登録について説明する。
【0185】
図25はクライアント装置4の初期登録を説明するためのフロー図である。
【0186】
図25を参照しながら、初期登録処理(ステップS31〜S34)について説明する。
【0187】
先ず、図25中の表示フォーム51はクライアント装置4のディスプレイ4a(図1参照)に表示されたものである。表示フォーム51内のテキストボックス52、53はそれぞれユーザーID及びパスワード(本システムの実施に参加する企業から予め取得したもの)を入力するためのものである。テキストボックス52、53内にそれぞれユーザーID及びパスワードを入力した状態で、「次へボタン」54をクリックすると(ステップS31)、クライアント装置4はコネクション管理サーバ3に接続を試みる(ステップS32)。クライアント装置4から接続要求を受けたコネクション管理サーバ3はクライアント装置4の認証処理(ユーザー認証処理)を行う(ステップS33)。ユーザー認証処理によりクライアント装置4が認証されるとこのクライアント装置4はコネクション管理サーバ3に登録される(登録完了)(ステップS34)。即ち、コネクション管理サーバ3は、宛先グループデータとクライアント装置IDとを配信許可テーブル(図11(b)参照)に追加する。このように宛先グループデータとクライアント装置IDを特定できる理由について述べると以下の通りである。つまり、コネクション管理サーバ3は予め上述のユーザーID及びパスワードに宛先グループ名を関連づけたテーブルを有しているためこのテーブルにより宛先グループ名を決定できる。また、上述したユーザー認証処理(ステップS33)においてクライアントソフトウェアに付与されたクライアント装置IDがコネクション管理サーバ3に送信されるためクライアント装置IDもコネクション管理サーバ3は把握できる。
【0188】
次に、パーミッション設定及びフィルタリング設定について説明する。
【0189】
図26は、図11(b)の配信許可テーブルの配信許可データ、配信日データ、配信時刻データを設定する状態(パーミッション設定)、及び図16の受信選択テーブルの受信選択データを設定する状態(フィルタリング設定)示す図である。
【0190】
まず、フィルタリング設定について説明する。
【0191】
図26に示すように、表示フォーム21内の基準メッセージ本体部属性データ(外貨預金、定期預金、普通預金、ライブチケット・・・)の左傍にチェックボックス22(1)〜22(3)が配置されている。これらチェックボックス22(1)〜22(3)に図26に示すようにチェックマークを入れると、対応する受信選択データ(図16参照)が「選択」に設定される。一方、チェックボックス22(1)〜22(3)をオフにすると対応する受信選択データ(図16参照)は「非選択」に設定される。但し、この段階ではこれらの設定内容(新受信選択データ)は確定されずに、例えばメモリ4m(図14参照)に一時的に格納される。
【0192】
次に、パーミッション設定(配信許可データ、配信日データ、配信時刻データの設定)について説明する。
【0193】
まず、配信許可データ(図11(b)参照)の設定について説明する。
【0194】
図26に示すように、左側の表示フォーム21内の各発信者データ(ABC銀行、チケット検索、ネット八百屋)の左傍にチェックボックス23(1)〜23(3)が配置されている。これらチェックボックス23(1)〜23(3)に図26に示すようにチェックマークを入れると、対応する配信許可データが「Yes」にされる。一方、チェックボックス23(1)〜23(3)をオフにすると対応する配信許可データは「No」にされる。但し、この段階ではこれらの設定内容(新配信許可データ)は確定されず、つまり配信許可テーブルに反映されず、例えばクライアント装置4内のメモリ4m(図14参照)に格納される。なお、図26中、各発信者データ(ABC銀行、チケット検索、ネット八百屋)の図中右側に配置された削除ボタン25(1)〜25(3)は、配信許可テーブルの対応するレコードを削除するためのものである。
【0195】
次に、配信日データ及び配信時刻データの設定について説明する。
【0196】
図26に示すように、表示フォーム21内の各発信者データ(ABC銀行、チケット検索、ネット八百屋)の右側に配置された詳細ボタン、例えば詳細ボタン24(1)をクリック等すると、受信曜日及び時間帯を設定する表示フォーム25がディスプレイ4aに表示される。表示フォーム25内の「受信したい曜日」の覧において例えばチェックボックス28(1)、28(3)、28(5)にチェックマークを入れる、メッセージヘッダ部の受信曜日を月、水、金曜日に特定できる。また、例えば、チェックボックス29にチェックマークを入れるとメッセージヘッダ部を毎日受信させることができる。同様にして、表示フォーム25内の「受信したい時間帯」のチェックボックス30、31(1)〜31(3)にチェックマークを入れることで、メッセージヘッダ部の受信時間帯を特定できる。例えば、チェックボックス31(3)にチェックマークを入れると、受信時間帯を例えば10時〜18時と設定できる。このようにして受信曜日及び時間帯を設定した後、設定ボタン32(1)をクリック等すると設定内容(新配信日データ及び配信時刻データ)がメモリ4m(図14参照)に格納され、表示フォーム25は閉じられる。なお、キャンセルボタン32(2)をクリック等すると上での設定が取り消されて表示フォーム25が閉じられる。
【0197】
上述したフィルタリング設定及びパーミッション設定によって新たに設定された受信選択データ、及び配信許可データ、配信日データ、配信時刻データは、図26に示すように、表示フォーム21内の設定ボタン33(1)をクリック等することで最終的に確定される。
【0198】
即ち、受信選択データの更新処理のフローチャートを示す図27に示すように、上述の設定ボタン33(1)のクリック等により受信選択データの確定指令データが入力部4g(図14参照)から制御部4eに送信される(ステップS81)。確定指令データを受信した制御部4eは、受信した確定指令データに従って、上述したメモリ4m内の新受信選択データを用いて受信選択テーブルの受信選択データを更新する(ステップS82)。
【0199】
同様に、配信許可テーブルの更新処理のフローチャートを示す図28に示すように、配信許可テーブル(配信許可データ、配信日データ、配信時刻データ)の確定指令データが入力部4gから制御部4e(図14参照)へ送信される(ステップS91)。確定指令データを受信した制御部4eはこの確定指令データを新配信許可データ、新配信日及び新配信時刻データ等と共にコネクション管理サーバ3の制御部3c(図8参照)に送信する(ステップS92)。確定指令データ及び新配信許可データ等を受信した制御部3cは、受信した確定指令データ及び新配信許可データ等に基づき、記憶部3d内の配信許可テーブル(配信許可データ、配信日データ、配信時刻データ)(図11(b)参照)を更新処理する(ステップS93)。なお、図26の表示フォーム21内のキャンセルボタン33(2)をクリックすると上述したフィルタリング設定及びパーミッション設定が全てキャンセルされ元の状態に戻る。
【0200】
本実施の形態では、上述したように、コネクション管理サーバ3が配信日及び配信時刻データを用いたフィルタリング処理を行っているが(図9のステップS12参照)、これらの時間的基準あるいは他の時間的基準を用いたフィルタリング処理をクライアント装置4側でさらに行ってもよい。これにより、一層きめ細やかなフィルタリングを実現することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0201】
次に、図16の受信選択テーブルにおける受信選択データをクライアント装置4(例えば携帯電話)の位置(ステータス)(例えば大阪、東京等)に応じて自動的に変更する処理について述べる。即ち、前述した受信選択データの設定(図26及び図27参照)は、ユーザー等によるデータ入力部からの入力データに基づいて行われたが、ここでは、クライアント装置4の位置に応じて受信選択データを自動的に変更処理する例について説明する。
【0202】
図29は、クライアント装置4の位置に応じて受信選択データを自動的に変更する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【0203】
以下、この処理について具体的に説明する。ここで、クライアント装置4の制御部4e(図14参照)は、図30に示すように、クライアント装置4の位置をGPS等を用いて検出する位置検出部4pを備えるものとする。
【0204】
まず、制御部4e内の位置検出部4p(図30参照)がクライアント装置4の位置情報を検出する(ステップS101)。位置検出部4pによって検出された位置情報を用いて制御部4eはクライアント装置4の位置が移動したか否かを判断する(ステップS102)。移動したと判断した場合は(ステップS102のYes)、制御部4eは、新たな位置情報に基づいて受信選択データ(図16参照)を更新する(ステップS103)。
【0205】
具体的には、位置情報と基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データと受信選択データを関連づけたテーブル(図示せず)を予め記憶部4fに記憶させておく。上で検出された位置情報をこのテーブルに対応させて該当する基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データと受信選択データを取得する。そして、取得された基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データと受信選択データとを受信選択テーブルに対応させ、対応するレコードにおける受信選択データを変更する。
【0206】
一方、移動していないと判断した場合は(ステップS102のNo)受信選択データを変更処理しない。
【0207】
図31は、クライアント装置4の位置が東京から大阪に移動したと判断された場合に受信選択データを更新した状態を示す図である。このようにクライアント装置4の位置に応じて受信選択データを変更することによって企業はクライアント装置4の位置に応じた好適な情報提供をできる。
【0208】
次に、受信選択テーブル(図16参照)における基準メッセージ本体部属性データ(外貨預金、定期預金、普通預金・・・)の変更処理について述べる。即ち、この基準メッセージ本体部属性データは発信者(企業等)から配信されるテンプレートデータ(図示せず)によって変更できる。より詳しくは以下の通りである。
【0209】
図32は、基準メッセージ本体部属性データフィールドのデータを新たなテンプレートデータを用いて変更処理する例を説明するフローチャートを示す図である。
【0210】
以下、この変更処理について説明する。
【0211】
即ち、制御部4e(図14参照)は、企業のサーバ(テンプレートデータ配信サーバ)(図示せず)から新たなテンプレートデータを受信する(ステップS71)。このテンプレートデータには、例えば発信者情報と、変更前の基準メッセージ本体部属性データと、新たな基準メッセージ本体部属性データと、変更属性データ(追加、更新、削除等)が含まれる。このテンプレートデータを受信した制御部4eはこのテンプレートデータを用いて受信選択テーブル(図16参照)を変更処理する。図33は、発信者「チケット検索」からの新たなテンプレートデータを用いて受信選択テーブルを変更処理した例を示す図である。即ち、「ライブチケット情報」が「来年度の演奏会情報」に上書き(更新)され、さらに「国内アーティスト情報」が追加されている。
【0212】
以上から分かるように、本発明の実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
【0213】
(1)本発明の実施の形態によれば、企業と消費者との間にプラットフーマを介在させて消費者へのメッセージヘッダ部の配信を管理させるようにしたので、消費者は、自らは配信許可を与えた企業のみから且つ受け取り希望時にのみメッセージヘッダ部を受け取ることができる。
【0214】
また、本発明の実施の形態によれば、メッセージヘッダ部内の要約データを消費者が選択することによってメッセージ本体部を取得するようにしたので、必要と判断したメッセージ本体部のみを入手することができる。
【0215】
また、本発明の実施の形態によれば、種々の企業のURL等を単に列挙した情報が電子メール等によって事業者から送られてくる従来の場合に比べて次のような有利な点を有する。
【0216】
即ち、本発明の実施の形態によれば、消費者は各企業ごとに配信許可を与えるか否かを随時任意に変更でき、また、配信許可を与えた企業からの情報でも不要な属性のデータの受信を拒否できるようにしたので、配信許可を与えた企業からの情報でも、不要な種類の情報の受信を随時止めて、真に必要な情報のみを受け取ることができる。また、複数の企業から情報を取得する場合でもプラットフォーマが配信許可情報等を一元的に管理するようにしたので、消費者は各企業ごとの配信許可設定を簡易に行うことができる。その他、クライアント装置のディスプレイ上に表示されるアイコンの色や点灯状態等をメッセージヘッダ部の着信に応じて自由に変更できるようにしたので、多様な表現をすることができるという特徴もある。
【0217】
(2)上の(1)に述べた特徴を企業側から見た観点から述べれば以下の通りである。即ち、本発明の実施の形態によれば、上述したようにメッセージ本体部の取得を消費者の意思に任せるようにしたので、企業は、データ量の少ないメッセージヘッダ部のみとりあえず消費者に送信し、消費者からメッセージ本体部の配信要求があった場合にのみ配信データ量の多いコンテンツ本体としてのメッセージ本体部を配信すればよい。これにより、企業は、ユーザーへの不要且つ大量の情報発信を低減でき、真に情報を必要とする消費者にのみ企業による情報を認識させることができる。つまり、企業は、真に企業による情報を欲するユーザーのみとのコミュニケーションをとることができる。
【0218】
(3)一般的な情報配信サービスではサービス実施者は顧客の個人情報や、顧客の欲する情報の属性データを予め取得し把握する。しかし、本発明の実施の形態によれば、サービス提供者(プラットフォーマ)が、宛先グループ名とクライアント装置IDとの対応関係の情報、及び消費者が情報の発信者に対して配信許可を与えているか否かの情報のみを把握するようにした。これにより、企業は、消費者の個人情報を取得する必要はなく、個人情報の漏洩の心配をすることなく情報の配信を行うことができる。また、複数の企業間同士で、宛先グループ名のみを交換して用いることで、顧客の個人情報の交換を行うことなく、顧客ベースを広げることが容易になる。
【0219】
(4)本発明の実施の形態によれば、随意に変更できる即時性の高いフィルタリング(属性データ等のフィルタリング情報をマイポータル等の企業側に設定するのではなく、クライアント装置側に設定するので変更が極めて容易・迅速であり、心理的負担が小さい)により消費者が自ら取得する情報の種類を選択するようにしたので、必ずしも確度の高いとはいえないデータマイニングを行うことなく、消費者が必要とする情報のみを的確に消費者に届けることができる。
【0220】
また、本発明の実施の形態によれば、企業側やサービスサイド(プラットフォーマ)に個人の基本情報や嗜好情報を大量に蓄積する必要をなくしたので、システム構築及び運用コスト、個人情報保護の負担を大幅に下げることができる。
【0221】
(5)本発明の実施の形態によれば、消費者は、自らの手元にあるクライアント装置にフィルタリング情報を設定して必要な情報を適宜選択するようにしたので、個人情報を企業やサービス事業者に開示することなく必要な情報を取得することができる。この際、フィルタリングの結果消費者が入手した情報は“自ら選び取った”情報であるから、その入手した情報の確度は高いのは当然であり、その確度の高さに不安感を覚えることもない。
【0222】
(6)本発明の実施の形態によれば、企業は「フィルタリング設定用のテンプレート」をクライアント装置に送ってその利用を消費者に促すと共に、顧客との関係に応じたフィルタリング設定用のテンプレートを供給してその情報の選択肢(属性データ)を企業側から示すようにしたので、最終的な情報の選択は消費者にまかせつつも、企業からも能動的な関係を築くことが可能となる。また、テンプレートとして入学・引越し等のイベントに対応したものを企業やサービスサイドが消費者に提供することにより、効果的な宣伝を企業等は行うことができる。
【0223】
【発明の効果】
本発明により、ネットワークを介した事業者から需要者への情報提供において、事業者が発する多種多量の情報から需用者は必要な情報のみを受け取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】メッセージヘッダ部とメッセージ本体部の基本関係を示す図である。
【図3】メッセージヘッダ部のデータ構造を示す図である。
【図4】メッセージヘッダ部のデータ構造の具体例を示す図である。
【図5】メッセージヘッダ部配信サーバ1の構成を示すブロック図である。
【図6】このメッセージヘッダ部配信サーバ1の動作を説明するフローチャートを示す図である。
【図7】このメッセージヘッダ部及びメッセージ本体部を作成ツールを示す図である。
【図8】コネクション管理サーバ3の構成を示すブロック図である。
【図9】コネクション管理サーバ3の動作(第1の配信処理)を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図10】コネクション管理サーバ3の動作(第2の配信処理)を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図11】図11(a)は、クライアント装置IDとクライアント装置の接続状態をフィールドとして有するテーブル(接続状態テーブル)を示す図である。
図11(b)は、発信者、宛先グループ、クライアント装置ID、配信許可、配信日、配信時間をフィールドとして有するテーブル(配信許可テーブル)を示す図である。
【図12】クライアント装置ID、メッセージヘッダ部IDをフィールドとして有するテーブル(未配信クライアント装置IDテーブル)を示す図である。
【図13】メッセージヘッダ部ID、メッセージヘッダ部有効期限、メッセージヘッダ部をフィールドとして有するテーブル(未配信メッセージヘッダ部テーブル)を示す図である。
【図14】クライアント装置4の構成を示すブロック図である。
【図15】クライアント装置4の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図16】発信者データ、メッセージ本体部属性データ、受信選択データをそれぞれフィールドデータとして有するテーブル(受信選択テーブル)を示す図である。
【図17】受信したメッセージヘッダ部の一部(例えば要約データ等)をクライアント装置4のディスプレイ4a上における表示フォーム内に表示させた状態を示す図である。
【図18】要約データを表示部に表示する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図19】アイコン状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図20】音状態変更処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図21】アイコンテーブルを示す図である。
【図22】表示フォームテーブルを示す図である。
【図23】メッセージ本体部をクライアント装置4のディスプレイ4aに表示させた状態を示す図である。
【図24】メッセージ本体部の取得処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図25】クライアント装置4をコネクション管理サーバ3に初期登録する処理を説明するためのフロー図である。
【図26】図16の受信選択テーブル及び図11(b)の配信許可テーブルをクライアント装置4にて設定する状態を示す図である。
【図27】受信選択データの更新処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図28】配信許可テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図29】クライアント装置4の位置情報に基づいて受信選択データを更新する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図30】位置検出部の構成を示すブロック図である。
【図31】クライアント装置4の位置情報に応じて受信選択データが自動的に変更処理された例を示す図である。
【図32】新たなテンプレートデータに対応したものに受信選択テーブルにおける基準メッセージ本体部属性データを更新する処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図33】新たなテンプレートデータを用いて受信選択テーブルを変更処理した例を示す図である。
【符号の説明】
1 メッセージヘッダ部配信サーバ(データ送信装置)
1a、3c、4e、11a 制御部
1b データ組立部
1c、3e、4j データ変調部
1d、3f、4k データ送信部
1e メモリ
1f、3d、4f 記憶部
2 メッセージ本体部配信サーバ
3 コネクション管理サーバ(データ管理装置)
3a、4b データ受信部
3b、4c データ復調部
4 クライアント装置(データ受信装置)
4a 表示部(ディスプレイ)
4d データ分解部
4i 配信要求データ作成部
5 メッセージヘッダ部記憶装置(メッセージヘッダ部記憶部)
6、4a データ表示部(ディスプレイ)
8、4g データ入力部(キーボード)
9 インターネット
10 コネクション管理記憶装置(コネクション管理記憶部)
11 キャッシュサーバ
12 キャッシュ記憶装置(キャッシュ記憶部)
13 メッセージ本体部記憶装置(メッセージ本体部記憶部)
21、35、43(1)〜43(3)、51 表示フォーム
37(1)〜37(3) 要約データ
38(1)〜38(3) アイコン
Claims (27)
- メッセージ本体部を配信要求に応じて配信するメッセージ本体部配信サーバと、
少なくとも、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含む第1のメッセージヘッダ部であって、前記第1のメッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含む第1のメッセージヘッダ部を配信するメッセージヘッダ部配信サーバと、
前記発信者情報と、前記宛先グループ情報と、前記メッセージヘッダ部の宛先としてのクライアント装置IDとを関連づけて格納するコネクションデータベースを記憶するコネクション管理記憶部を管理するコネクション管理サーバであって、前記メッセージヘッダ部配信サーバから受信した前記第1のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び宛先グループ情報を前記コネクションデータベースに対応させて得られた前記クライアント装置IDのクライアント装置に、少なくとも前記メッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部入手先情報と、前記発信者情報とを含む第2のメッセージヘッダ部を送出するコネクション管理サーバと、
前記コネクション管理サーバから受信した前記第2のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及びメッセージ本体部属性データに基づいて前記第2のメッセージヘッダ部を選択するか否かを判断し、且つ、選択された前記第2のメッセージヘッダ部内の前記メッセージ本体部入手先情報及びメッセージ本体部IDを用いて前記メッセージ本体部の配信要求データを作成して前記メッセージ本体部配信サーバに送出するクライアント装置と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。 - 前記コネクションデータベースは、前記第2のメッセージヘッダ部を前記クライアント装置に配信できるか否かを示す配信条件データをさらに関連づけて格納しており、前記コネクション管理サーバは、前記配信条件データに基づいて前記第2のメッセージヘッダ部を配信するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
- 少なくとも、前記クライアント装置ID、前記メッセージ本体部ID、前記メッセージ本体部属性データ、前記メッセージ本体部入手先情報、前記発信者情報を関連づけて格納する未配信メッセージヘッダ部データベースを記憶するキャッシュ記憶部をさらに備え、
前記コネクション管理サーバは、前記配信条件データが配信不能状態を示すものとして前記第2のメッセージヘッダ部を配信しないと判断したときは、前記未配信メッセージヘッダ部データベースにデータを作成し、且つ、前記コネクションデータベース内の前記配信条件データが配信可能状態に変更されたと判断したときは、変更された前記配信条件データに対応する前記クライアント装置IDを前記未配信メッセージヘッダ部データベースに対応させて対応データを抽出して、第2のメッセージヘッダ部を送信することを特徴とする請求項2に記載の情報配信システム。 - 前記コネクション管理サーバは、前記クライアント装置から前記配信条件データの変更を要求する配信条件変更要求データを受信し、且つ、前記配信条件変更要求データに基づいて前記コネクション管理記憶部に格納された前記配信条件データを変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報配信システム。
- 前記クライアント装置は、基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データとを対応づけて格納する受信選択データベースを有し、前記第2のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び前記メッセージ本体部属性データを前記受信選択データベースに対応させ、対応する前記基準発信者情報及び基準メッセージ本体部属性データが存在すると判断した場合は前記第2のメッセージヘッダ部を選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報配信システム。
- 前記受信選択データベースは前記第2のメッセージヘッダ部の選択可能状態を示す選択条件データをさらに関連づけて格納しており、前記選択条件データに基づいて前記第2のメッセージヘッダ部を選択するか否かを判断することを特徴とする請求項5に記載の情報配信システム。
- 前記第1及び第2のメッセージヘッダ部はさらに前記メッセージ本体部の内容を要約した要約データを有しており、前記クライアント装置は、受信した前記第2のメッセージヘッダ部の少なくとも前記要約データを表示部において表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報配信システム。
- 前記クライアント装置は、前記配信要求データの作成指示データが入力部から入力されたと判断したときに、前記配信要求データを作成及び送出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報配信システム。
- 前記クライアント装置は、前記メッセージ本体部配信サーバから受信したメッセージ本体部を表示部において表示することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報配信システム。
- 前記基準メッセージ本体部属性データを更新、削除あるいは追加するための受信選択データベース変更データを配信する受信選択データベース変更データ配信サーバをさらに備え、
前記クライアント装置は、前記受信選択データベース変更データ配信サーバから受信した前記受信選択データベース変更データを用いて、前記受信選択データベースを変更処理することを特徴とする請求項5乃至9のいずれか記載の情報配信システム。 - 前記第1及び第2のメッセージヘッダ部は前記クライアント装置における表示画像状態や発音状態等を変化させる表示変更データを有し、
前記クライアント装置は、受信した前記第2のメッセージヘッダ部内の前記表示変更データを用いて、前記表示変更データに対応する表示変更処理を実行することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の情報配信システム。 - データの入力を受け付けるデータ入力部と、
前記データ入力部に入力されたデータを用いて、少なくとも、メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含むメッセージヘッダ部であって、前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含むメッセージヘッダ部を組み立てるデータ組立部と、
前記データ組立部で組み立られた前記メッセージヘッダ部を送出する第1の送信部と、
を備えることを特徴とするデータ送信装置。 - 前記データ組立部は、さらに、
前記メッセージ本体部の内容を要約した要約データ、前記メッセージ本体部の配信開始日時を示すメッセージ本体部情報発信日時データ、前記メッセージ本体部の有効期限を示すメッセージ本体部有効期限データ、及びメッセージヘッダ部を受信するデータ受信装置における表示画像状態や発音状態等の表示状態を変化させる表示変更データ、の少なくともいずれかをさらに含むメッセージヘッダ部を組み立てることを特徴とする請求項12に記載のデータ送信装置。 - 前記データ入力部からの入力データを用いて前記メッセージ本体部を作成するメッセージ本体部作成部と、前記メッセージ本体部を送出する第2の送信部をさらに備え、前記メッセージヘッダ部及びメッセージ本体部は同じデータ作成用フォーム介して作成されるものであることを特徴とする請求項12又は13に記載のデータ送信装置。
- 少なくとも、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、を少なくとも含むメッセージヘッダ部をデータ送信装置から受信する受信部と、
前記受信部によって受信されたメッセージヘッダ部を前記メッセージヘッダ部を構成する各データに分解する分解部と、
前記分解部から前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを受信し、受信した前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを用いて、メッセージ本体部の配信要求データを作成する配信要求データ作成部と、を備えることを特徴とするデータ受信装置。 - 前記受信部は、さらに、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データ、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループデータ、前記メッセージ本体部の配信開始日時を示すメッセージ本体部情報発信日時データ、前記メッセージ本体部の有効期限を示すメッセージ本体部有効期限データ、メッセージヘッダ部を受信するデータ受信装置における表示画像状態や発音状態等の表示状態を変化させる表示変更データ、及び前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDの少なくともいずれかを受信することを特徴とする請求項15に記載のデータ受信装置。
- データ受信装置上で実行されるプログラムであって、
前記データ受信装置の受信部が、メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDとを少なくとも含むメッセージヘッダ部をデータ送信装置から受信するステップと、
前記メッセージ本体部入手先情報及び前記メッセージ本体部IDを用いて、メッセージ本体部の配信要求データを作成するステップと、を前記データ受信装置に実行させることを特徴とするプログラム。 - 前記データ受信装置の入力部から前記配信要求データの作成指令データが入力されたと判断したときに前記配信要求データを作成するステップを前記データ受信装置に実行させることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
- 基準発信者情報と基準メッセージ本体部属性データとを関連づけて格納する受信選択データベースに、前記発信者情報及び前記メッセージ本体部属性データを対応させるステップと、
前記ステップにおいて、対応する前記基準発信者情報及び基準メッセージ本体部属性データが存在すると判断した場合には前記メッセージヘッダ部を選択するステップと、
を前記データ受信装置に実行させることを特徴とする請求項17又は18に記載のプログラム。 - 前記メッセージヘッダ部の選択可能状態を示す選択条件データをさらに関連づけて格納した前記受信選択データベースにおける前記選択条件データに基づいて前記メッセージヘッダ部を選択するか否かの判断をするステップを前記データ受信装置に実行させることを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
- データ受信装置の位置等のステータスを示すステータス情報を管理するステータス情報管理部から前記ステータス情報を取得するステップと、
前記ステータス情報を用いて、前記受信選択データベース内の前記選択条件データを変更するステップと、
を前記データ受信装置に実行させることを特徴とする請求項20に記載のプログラム。 - 前記基準メッセージ本体部属性データを更新、削除あるいは追加するための受信選択データベース変更データを前記受信部が受信するステップと、
前記受信選択データベース変更データを用いて前記受信選択データベースを変更するステップと、
を前記データ受信装置に実行させることを特徴とする請求項19乃至21のいずれかに記載のプログラム。 - 少なくとも、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報とを含む第1のメッセージヘッダ部であって、前記第1のメッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含む第1のメッセージヘッダ部を受信する受信部と、
前記発信者情報と、前記宛先グループ情報と、前記メッセージヘッダ部の宛先としてのクライアント装置IDとを関連づけて格納するコネクションデータベースを記憶するコネクション管理記憶部と、
前記メッセージヘッダ部配信サーバから受信した前記第1のメッセージヘッダ部内の前記発信者情報及び宛先グループ情報を前記コネクションデータベースに対応させて得られた前記クライアント装置IDのクライアント装置に、少なくとも前記メッセージ本体部IDと、前記メッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部入手先情報と、前記発信者情報とを含む第2のメッセージヘッダ部を配信するか否かの判断をする制御部と、
前記制御部によって配信すると判断された前記第2のメッセージヘッダ部をデータ受信装置へ送信する送信部と、
を備えることを特徴とするデータ管理装置。 - 前記コネクションデータベースは、前記第2のメッセージヘッダ部を前記クライアント装置に配信できるか否かを示す配信条件データをさらに関連づけて格納しており、
前記制御部は、前記配信条件データに基づいて前記第2のメッセージヘッダ部を配信するか否かを判断することを特徴とする請求項23に記載のデータ管理装置。 - 少なくとも、前記クライアント装置ID、前記クライアント装置ID、前記メッセージ本体部ID、前記メッセージ本体部属性データ、前記メッセージ本体部入手先情報、前記発信者情報を関連づけて格納する未配信メッセージヘッダ部データベースを記憶するキャッシュ記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記配信条件データが配信不能状態を示すものとして前記第2のメッセージヘッダ部を配信しないと判断したときは、前記未配信メッセージヘッダ部データベースにデータを作成し、且つ、前記コネクションデータベース内の前記配信条件データが配信可能状態に変更されたと判断したときは、変更された前記配信条件データに対応する前記クライアント装置IDを前記未配信メッセージヘッダ部データベースに対応させて対応データを抽出して、前記第2のメッセージヘッダ部を送信することを特徴とする請求項24に記載のデータ管理装置。 - 前記制御部は、前記クライアント装置から前記配信条件データの変更を要求する配信条件変更要求データを受信し、且つ、前記配信条件変更要求データに基づいて前記コネクション管理記憶部に格納された前記配信条件データを変更することを特徴とする請求項23乃至25のいずれかに記載のデータ管理装置。
- データ送信装置からデータ受信装置へデータを送信する情報配信方法であって、
メッセージ本体部の発信者を示す発信者情報と、前記メッセージ本体部の宛先グループを示す宛先グループ情報と、前記メッセージ本体部の配信開始日時を示すメッセージヘッダ部情報発信日時データ、前記メッセージ本体部の有効期限を示すメッセージ本体部有効期限データと、前記メッセージ本体部の属性を示すメッセージ本体部属性データと、前記メッセージ本体部の要約を示す要約データと、前記メッセージ本体部の入手先を示すメッセージ本体部入手先情報と、前記メッセージ本体部を識別するメッセージ本体部IDと、前記データ受信装置における表示画像状態や発音状態等の表示状態を変化させる表示変更データとからなるメッセージヘッダ部であって、前記メッセージヘッダ部を識別するメッセージヘッダ部IDをさらに含むメッセージヘッダ部を送信することを特徴とする情報配信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002381647A JP2004213287A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002381647A JP2004213287A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004213287A true JP2004213287A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32817508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002381647A Pending JP2004213287A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004213287A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171315A (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Rakuten Inc | メッセージ送受信システム、情報提供装置、情報提供方法、端末装置、情報提供処理プログラム、及び端末処理プログラム |
WO2008120327A1 (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Fujitsu Limited | メッセージ転送プログラム、メッセージ転送方法およびメッセージ転送システム |
JP2009237996A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Nifty Corp | メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラム |
JP2010097408A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Obic Business Consultants Ltd | メッセージ配信システム、メッセージ配信サーバ装置、クライアント装置、メッセージ配信方法、メッセージ受信方法、およびプログラム |
WO2011132345A1 (ja) * | 2010-04-23 | 2011-10-27 | 日本電気株式会社 | 情報配信システム |
JP2013131115A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Nec Access Technica Ltd | 放送受信装置、放送システム、放送受信装置操作方法および放送受信装置操作プログラム |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002381647A patent/JP2004213287A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171315A (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Rakuten Inc | メッセージ送受信システム、情報提供装置、情報提供方法、端末装置、情報提供処理プログラム、及び端末処理プログラム |
WO2008120327A1 (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Fujitsu Limited | メッセージ転送プログラム、メッセージ転送方法およびメッセージ転送システム |
JP4998553B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2012-08-15 | 富士通株式会社 | メッセージ転送プログラム、メッセージ転送方法、メッセージ転送システムおよび振り分け制御プログラム |
JP2009237996A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Nifty Corp | メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラム |
JP2010097408A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Obic Business Consultants Ltd | メッセージ配信システム、メッセージ配信サーバ装置、クライアント装置、メッセージ配信方法、メッセージ受信方法、およびプログラム |
WO2011132345A1 (ja) * | 2010-04-23 | 2011-10-27 | 日本電気株式会社 | 情報配信システム |
US9503534B2 (en) | 2010-04-23 | 2016-11-22 | Nec Corporation | Information distribution system |
JP2013131115A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Nec Access Technica Ltd | 放送受信装置、放送システム、放送受信装置操作方法および放送受信装置操作プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5307838B2 (ja) | コミュニティーベースのターゲット広告 | |
US7003546B1 (en) | Method and system for controlled distribution of contact information over a network | |
US10250672B2 (en) | Method and system for controlled distribution of information over a network | |
US8639648B2 (en) | Method and arrangement for content prioritization | |
US20100042592A1 (en) | System and methods for facilitating user- requested content services and related technologies | |
US8943128B2 (en) | Systems and methods for conveying information to an instant messaging client | |
US20080242277A1 (en) | Communicating community features for mobile electronic devices | |
US20010041561A1 (en) | System and method for location-based stimuli motivated information delivery | |
EP1889219A2 (en) | Advertisements in an alert interface | |
WO2009158361A1 (en) | Branded advertising based dynamic experience generator | |
KR101967696B1 (ko) | 구독서비스 제공 방법 및 장치 | |
JP5028578B2 (ja) | フィード格納システム、フィード格納方法、及びプログラム | |
US20080155031A1 (en) | Systems and methods for conveying information to an instant messaging client | |
JP2008209983A (ja) | 情報配信システム、情報配信装置、情報配信方法、及びプログラム | |
JP4046534B2 (ja) | プレゼンス管理方法及びプレゼンス設定方法 | |
JP2004213287A (ja) | 情報配信システム、情報配信方法、データ送信装置、データ受信装置、データ管理装置及びプログラム | |
US20040064516A1 (en) | Message information sharing apparatus and method | |
JP2005063019A (ja) | プレゼンスシステム及びプレゼンスフィルタリング方法 | |
WO2021065550A1 (ja) | プログラム、情報提供システム及び情報提供方法 | |
CA2673420C (en) | Systems and methods for conveying information to an instant messaging client | |
JP2004252956A (ja) | 情報配信装置と情報配信方法 | |
US20100057767A1 (en) | System and method for dynamically creating and/or updating subscriber communications lists | |
WO2005066922A1 (ja) | サーバ装置,通信端末,それらを利用した広告システム及び方法 | |
JP2002009981A (ja) | 生活情報サービス提供システム | |
JP2006172393A (ja) | プレゼンスリスト管理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080815 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090106 |