以下、メッセージ配信システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるメッセージ配信システムのブロック図である。なお、本実施の形態に係るメッセージ配信システム等は、電子銀行システム等の一部を構成していると考えても良い。かかることは他の実施の形態においても同様である。
メッセージ配信システム1000は、メッセージ配信サーバ装置10、一以上のクライアント装置20、および一以上の情報提供サーバ装置30を備えている。クライアント装置20、および情報提供サーバ装置30はそれぞれ一以上であれば数は問わない。
メッセージ配信サーバ装置10、一以上のクライアント装置20、および一以上の情報提供サーバ装置30は、それぞれ、通信回線やネットワーク等を介して、情報の送受信が可能となるよう接続されている。各装置は、例えば、インターネットや、無線や有線のLAN等のネットワークで接続されていてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により接続されていてもよい。ただし、各装置間の接続方法は問わない。また、情報の送受信の手段は、通信手段でも、放送手段等でも良い。
図2は、本実施の形態におけるメッセージ配信システムの、メッセージ配信サーバ装置10、クライアント装置20、および情報提供サーバ装置30の構成を示すブロック図である。なお、図2では、説明の便宜上、クライアント装置20、および情報提供サーバ装置30が、それぞれ一つの場合を例に挙げて示している。
メッセージ配信サーバ装置10は、メッセージ格納部101、配信用メッセージ受信部102、メッセージ関連情報格納部103、メッセージ関連情報受信部104、送信用メッセージ取得部105、メッセージ送信部106を備えている。
クライアント装置20は、メッセージ受信部201、受信メッセージ格納部202、受信メッセージ表示部203、ユーザメッセージ関連情報格納部204、受信済メッセージ指定情報取得部205、ユーザメッセージ関連情報送信部206、既読状態更新部207、未読メッセージ検出部208、および促進表示部209を具備する。
情報提供サーバ装置30は、配信用メッセージ格納部301、および配信用メッセージ送信部302を備えている。
メッセージ格納部101には、ユーザに対して送信可能な一以上のメッセージと、当該メッセージの属性を示す情報であるメッセージ属性情報とが対応付けられて格納され得る。メッセージとは、ある事柄についてユーザに知らせるための情報である。メッセージは、例えば、テキスト情報や、画像情報等により構成される。メッセージのデータ構造等は問わない。ここで述べるメッセージはメッセージを表示するための情報と考えても良い。メッセージ格納部101に格納されるメッセージは、例えば、一以上の情報提供サーバ装置30から送信されるメッセージである。ただし、メッセージ配信サーバ装置10に図示しない受付部等を介してユーザ等から入力されたメッセージであっても良い。メッセージ属性情報は、メッセージのどのような属性を示す情報であっても良い。例えば、メッセージ属性情報は、メッセージ名等のメッセージを識別する識別情報であっても良いし、メッセージの発信(送信)元を識別する情報であっても良い。発信元を識別する情報は、例えば、発信者を識別する情報や、メッセージを発信した情報提供サーバ装置30等の装置を識別する情報、例えば装置のMACアドレスやIPアドレスや装置名等の情報である。また、メッセージを発信した発信元や装置等が属するグループ等を識別可能な情報であっても良い。具体例を挙げると、情報提供サーバ装置30が、金融機関がメッセージの送信等に利用するサーバ装置である場合、メッセージ属性情報は、例えば、メッセージを送信した金融機関の識別情報や、金融機関の属するグループの識別情報であっても良い。対応付けられたメッセージとメッセージ属性情報とは、例えば、データベースの1のレコードの2つの項目の値として管理される。また、各メッセージには、メッセージを識別するための識別情報が付与されても良い。ここでは、メッセージの識別情報をメッセージ識別情報と呼ぶ。メッセージ識別情報は、メッセージが識別可能な情報であればどのような情報であっても良い。メッセージ識別情報は、例えばメッセージの蓄積された順が、昇順、あるいは降順となるように割り振られた連続、あるいは不連続の番号等である。あるいは、メッセージのメッセージ属性情報別に、メッセージの蓄積順に、割り当てられた番号等であっても良い。なお、ここで述べる格納は、一時記憶を含む概念である。メッセージ格納部101は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
配信用メッセージ受信部102は、通信回線やネットワーク等を介して、一以上の情報提供サーバ装置30等の装置から送信される配信用のメッセージを受信し、メッセージ格納部101に蓄積する。配信用メッセージ受信部102は、受信したメッセージが、メッセージ属性情報を含む、あるいは付加されたメッセージである場合、当該メッセージ属性情報を、受信したメッセージと対応付けて蓄積するようにしてよい。例えば、受信したメッセージに、メッセージを作成、あるいは送信した法人や個人等の識別情報が含まれる場合、この識別情報を受信したメッセージと対応付けてメッセージ格納部101に格納する。また、受信したメッセージとともに、当該メッセージを送信した情報提供サーバ装置30の識別情報、例えばIPアドレス等が含まれる場合、この識別情報を、メッセージ属性情報としてメッセージに対応付けて蓄積しても良い。配信用メッセージ受信部102は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。また、受信したメッセージやメッセージ属性情報と蓄積する処理を実行するためのMPUやメモリ等を備えていても良い。
メッセージ関連情報格納部103には、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報が示すユーザに対して送信されるメッセージの属性を指定する情報であるメッセージ属性指定情報とが対応付けられて格納され得る。なお、ここでは、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とをメッセージ関連情報と呼ぶ。ここで述べるユーザとは、例えば、各クライアント装置20を利用するユーザである。クライアント装置20を利用するユーザとは、クライアント装置20にログインしているユーザと考えても良いし、クライアント装置20を操作しているユーザと考えても良い。また、クライアント装置20の所有者と考えても良い。また、クライアント装置20メッセージを受け取るユーザと考えても良い。ユーザ識別情報は、ユーザが識別可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。例えば、ユーザ識別情報は、ユーザがメッセージ配信システムやクライアント装置20等にログインする際に用いるログイン情報であっても良い。また、ユーザの電子メールアドレス等であっても良い。メッセージ属性指定情報は、具体的には、上述したメッセージ属性情報の一以上と対応する情報である。メッセージ属性指定情報は、例えば、一以上のメッセージ属性情報を指定可能な情報である。メッセージ属性指定情報は、例えば、上述したメッセージ属性情報の一以上を検索する際の検索キー等として利用可能な情報であってもよい。例えば、メッセージ属性指定情報は、一のメッセージ属性情報と一致するものであっても良く、例えば同じ情報であっても良い。ここでの一致は、部分一致であっても完全一致であってもよい。例えばメッセージ属性情報が、「AAA銀行EEE支店」である場合に、メッセージ属性指定情報は「AAA銀行」であっても良い。また、メッセージ属性指定情報は、一以上のメッセージ属性情報のグループ等を指定するものであっても良い。なお、一のユーザ識別情報に対応付けられるメッセージ属性指定情報は、一以上であっても良い。メッセージ関連情報格納部103に格納されるユーザ識別情報およびメッセージ属性指定情報は、例えば、メッセージ関連情報受信部104が、一以上のクライアント装置20からそれぞれ受信したユーザ識別情報およびメッセージ属性指定情報である。
また、メッセージ関連情報格納部103には、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報と、当該ユーザ識別情報が示すユーザが受信済であるメッセージを指定する情報である受信済メッセージ指定情報とが、対応付けられて格納されているようにしても良い。なお、この場合、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報と、受信済メッセージ指定情報とを上述したメッセージ関連情報と呼ぶようにしてもよい。メッセージ関連情報格納部103に格納された受信済メッセージ指定情報は、例えば、メッセージ関連情報受信部104が、一以上のクライアント装置20からそれぞれ受信した、ユーザ識別情報と対応付けられた受信済メッセージ指定情報である。受信済メッセージ指定情報は、受信済のメッセージを指定可能な情報であればどのような情報であっっても良く、例えば、ユーザ識別情報が示すユーザが受信済であるメッセージのそれぞれに対応するメッセージ識別情報であってもよい。具体的には、メッセージ識別情報が「0001」と「0004」のメッセージが受信済であることを示す情報であっても良い。また、各メッセージを受信した受信時刻や受信日や受信期間等を示す情報であっても良い。このような受信した日時等の情報を上述したメッセージ識別情報と考えても良い。また、後述するメッセージ送信部106が送信するメッセージにメッセージの送信順番等を示す情報が付与されている場合、受信済メッセージ指定情報は、送信が完了した順番や、送信が完了していない順番等を示す情報であっても良い。メッセージの送信順番等を示す情報を上述したメッセージ識別情報と考えて良い。このような受信済のメッセージの識別情報を示す情報は、別に管理されていても良い。具体的には、メッセージを取得する際に利用されたメッセージ属性指定情報別、あるいはメッセージに対応付けられているメッセージ属性情報別に管理されていても良い。例えば、属性が「AAA銀行」であるメッセージ(即ち、「AAA銀行」というメッセージ属性情報と対応付けられたメッセージ)と、属性が「BBB銀行」であるメッセージに、それぞれ個別に、送信順に連番がふられている場合、「AAA銀行」と「BBB銀行」のそれぞれの属性を有するメッセージ(即ち、「AAA銀行」と「BBB銀行」のそれぞれのメッセージ属性情報と対応付けられたメッセージ)に関して、どの番号までのメッセージが送信済であるか、あるいはどの番号以降のメッセージが未送信であるかを示す情報が格納されていても良い。例えば、「AAA銀行」のメッセージについては、「52番」までのメッセージが送信済であることを示す情報が格納されており、「BBB銀行」のメッセージについては、「26番」までのメッセージが送信済であることを示す情報が格納されていても良い。なお、上記のような、メッセージの送信順番を示す情報を含めたメッセージの識別情報は、配信用メッセージ受信部がメッセージを受信した際や、メッセージ格納部101にメッセージを蓄積する際にメッセージに付与されて良いし、あるいは情報提供サーバ装置30等が送信するメッセージに予め付与しておくようにしてもよい。メッセージの識別情報は、例えば、メッセージ格納部101に格納されているメッセージと対応付けられて管理される。なお、ここで述べる格納とは、一時記憶も含む概念である。メッセージ関連情報格納部103は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
メッセージ関連情報受信部104は、後述するクライアント装置20等が送信する、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とにより構成されるメッセージ関連情報を受信する。また、メッセージ関連情報受信部104は、後述するクライアント装置20等が送信する、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報と、受信済メッセージ指定情報とにより構成されるメッセージ関連情報を受信してもよい。メッセージ関連情報受信部104は受信したメッセージ関連情報を、メッセージ関連情報格納部103に蓄積する。メッセージ関連情報受信部104は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。また、受信したユーザ識別情報やメッセージ属性指定情報や受信済メッセージ指定情報を蓄積する処理を実行するためのMPUやメモリ等を備えていても良い。
送信用メッセージ取得部105は、メッセージ関連情報格納部103に格納されているメッセージ属性指定情報に対応しているメッセージ属性情報と対応付けられたメッセージを、メッセージ格納部101から取得する。例えば、送信用メッセージ取得部105は、ユーザ識別情報別にメッセージ関連情報格納部103に格納されているメッセージ属性指定情報を読み出し、当該メッセージ属性指定情報を検索キーとして、当該メッセージ属性指定情報と一致するメッセージ属性情報を、メッセージ格納部101に格納されているメッセージに対応付けられたメッセージ属性情報を検索対象として検索する。そして、検索により検出されたメッセージ属性情報に対応付けられたメッセージを、メッセージ格納部101から読み出す。なお、ここでの一致は部分一致としても良いし、完全一致としても良い。
また、メッセージ関連情報格納部103に受信済メッセージ指定情報が格納されている場合、送信用メッセージ取得部105は、メッセージ関連情報格納部103に格納されたメッセージ属性指定情報に対応したメッセージ属性情報と対応付けられたメッセージであって、受信済メッセージ指定情報が指定する受信済のメッセージを除くメッセージを、メッセージ格納部101から取得するようにしてもよい。例えば、上述したように、メッセージ関連情報格納部103に格納されているメッセージ属性指定情報に対応しているメッセージ属性情報と対応付けられたメッセージ検出し、検出したメッセージの中から、受信済メッセージ指定情報が指定する受信済のメッセージを除外したメッセージを読み出す。例えば、メッセージ属性指定情報に対応しているメッセージの中から、受信済メッセージ指定情報が示す受信済のメッセージのメッセージ識別情報とメッセージ属性指定情報とが一致する識別情報を有するメッセージを除外し、除外したメッセージをメッセージ格納部101から読み出す。送信用メッセージ取得部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。送信用メッセージ取得部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
メッセージ送信部106は、送信用メッセージ取得部105が取得したメッセージ属性指定情報に対応したメッセージを、当該メッセージ属性指定情報に対応付けられたユーザ識別情報に対応するユーザに送信する。メッセージ送信部106が、メッセージを送信するタイミングやトリガー等は問わない。メッセージ送信部106は、メッセージを不定期に送信しても良い。また、メッセージ送信部106は、例えば、予め指定されたスケジュールでメッセージを送信する。例えば、毎日、毎週、あるいは毎月、一定また不定の所定の時間にメッセージを送信しても良い。また、所定の時間間隔で、メッセージを送信しても良い。また、メッセージを送信する指示を、図示しない受付部等が受け付けた場合にメッセージを送信しても良い。送信するスケジュールを指定する情報は、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにすればよい。メッセージ送信部106は、例えば、送信用メッセージ取得部105が、ユーザ識別情報別のメッセージ属性指定情報等を用いて取得したメッセージを、当該ユーザ識別情報が示すユーザに送信する。「ユーザ識別情報が示すユーザに送信」とは、結果的に、取得したメッセージに対応するユーザ識別情報が示すユーザにメッセージが送信可能であればよく、例えば、送信用メッセージ取得部105が取得したメッセージを、当該メッセージに対応するユーザ識別情報が示すユーザの利用するクライアント装置20を宛先として送信することであっても良いし、ユーザがアクセスして受取可能な場所、例えば、受信ボックス等を宛先として送信することであっても良い。例えば、ユーザ識別情報がメールアドレス等のメッセージの宛先を示す情報である場合、このメールアドレス等の宛先にメッセージを送信しても良い。また、図示しない管理情報等を用いて、ユーザ識別情報と、当該ユーザが利用しているクライアント装置20の宛先、例えばIPアドレスやMACアドレス等が対応付けられて管理されている場合、この管理情報から検索等により得られるユーザ識別情報に対応したIPアドレス等の宛先に対して、メッセージを送信しても良い。メッセージ送信部106は、メッセージを送信する際に、メッセージに、上述したメッセージ識別情報、例えば送信順番を示す情報や、送信日時の情報を付与してもよい。また、メッセージを取得する際に用いたメッセージ属性指定情報(例えば、情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人の識別情報等)を付与して送信しても良い。また、メッセージに対してメッセージ属性情報(例えば、情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人の識別情報等)を付与して送信しても良い。メッセージ送信部106は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
メッセージ受信部201は、メッセージ配信サーバ装置10から通信回線等を介して送信されるメッセージを受信する。また、メッセージ受信部201は、上述したメッセージ識別情報、例えば送信順番を示す情報や、送信日時の情報が付与されたメッセージを受信した場合、これらの情報も受信するようにしてよい。また、メッセージ受信部201は、メッセージ属性指定情報が付与されたメッセージを受信した場合に、このメッセージ属性指定情報も受信する。例えば、メッセージ属性指定情報がメッセージの発信元である情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人の識別情報を指定する情報である場合において、このような法人や個人の識別情報等が付与されたメッセージを受信した場合、メッセージ受信部201は、このメッセージ属性指定情報も受信する。なお、メッセージ属性指定情報の代わりにメッセージ属性情報が付与されたメッセージを受信した場合も同様である。メッセージ受信部201は、受信したメッセージを、例えば、後述する受信メッセージ格納部202に蓄積する。また、メッセージに付与されたメッセージ識別情報やメッセージ属性指定情報等の情報を、メッセージと対応付けて後述する受信メッセージ格納部202等に蓄積しても良い。メッセージ受信部201は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
受信メッセージ格納部202には、メッセージ受信部201が受信したメッセージが格納され得る。また、メッセージに付与されて送信される上述したメッセージ識別情報や、送信日時の情報や、メッセージ属性指定情報やメッセージ属性情報、例えばメッセージの発信元である情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人の識別情報等を受信した場合、これらの情報がメッセージと対応付けられて格納されてもよい。また、受信メッセージ格納部202には、メッセージ受信部201が受信したメッセージと対応付けられた、当該メッセージがユーザに読まれたメッセージである既読メッセージであるか否かを示す情報である既読管理情報が格納されているようにしてもよい。ここでは、例えば、結果的に、受信メッセージ表示部203により表示されたメッセージを既読メッセージと考える。例えば、受信メッセージ表示部203により読み出されて表示されたメッセージを既読メッセージとしても良い。また、メッセージを開くコマンド等を受け付けた場合に、当該コマンドの対象となるメッセージを既読メッセージと考えて良い。例えば、既読管理情報は、いわゆるフラグ情報である。具体例をあげると、メッセージに対応付けた既読管理情報として、値が「1」であれば表示、値が「0」であれば非表示であることを示すフラグを持たせるようにし、メッセージが格納された際のフラグの初期値を「0」に設定する。そして、受信メッセージ表示部203により表示されたメッセージについては、既読管理情報であるフラグを「1」に設定する。これにより、既読管理情報の値が「1」であるメッセージが、既読のメッセージとなる。この既読管理情報は、後述する受信メッセージ格納部202は、不揮発性の記録媒体や、揮発性の記録媒体で実現可能である。
受信メッセージ表示部203は、メッセージ受信部201が受信したメッセージを、図示しないモニタ等に表示する。受信メッセージ表示部203は、ディスプレイ等の表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。受信メッセージ表示部203は、例えば、図示しない受付部等を介してユーザ等から受け付けたメッセージを表示する指示に応じてメッセージを表示する。メッセージを表示する指示には、表示するメッセージを指定する情報を含むようにしても良い。受信メッセージ表示部203は、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現され得る。
ユーザメッセージ関連情報格納部204は、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応したメッセージ属性指定情報とが格納され得る。ユーザ識別情報は、例えば、クライアント装置20を利用しているユーザのユーザ識別情報である。また、ユーザ識別情報は、クライアント装置20にログインしているユーザ、あるいは、クライアント装置20を介して、システムにログインしているユーザ等であっても良い。ユーザ識別情報に対応したメッセージ属性指定情報とは、具体的には、ユーザ識別情報に対応したユーザが、要求するメッセージの属性を指定する情報である。ユーザメッセージ関連情報格納部204にユーザ識別情報とメッセージ属性指定情報とが格納される経路や手段等は問わない。例えば、セットアップの際等に予め蓄積されていてもよいし、図示しない受付部等を介してユーザ等により入力されても良い。また、図示しない処理部等により、予め、図示しない外部の記録媒体やクライアント装置20とネットワーク接続された図示しないサーバ装置等に格納されている、ユーザ識別情報と対応付けられたメッセージ属性指定情報から、クライアント装置20に対してログインする際等に入力されたユーザ識別情報に一致するユーザ識別情報に対応付けられたメッセージ属性指定情報を、取得して蓄積されても良い。ユーザメッセージ関連情報格納部204は、不揮発性の記録媒体や、揮発性の記録媒体により実現可能である。
受信済メッセージ指定情報取得部205は、メッセージ受信部201が受信したメッセージを指定する受信済メッセージ指定情報を取得する。受信済メッセージ指定情報は、即ち、クライアント装置20を利用しているユーザが、どのメッセージを既に受信済であるかを示す情報である。受信済メッセージ指定情報は、具体的には、クライアント装置20が既に受信したメッセージを示すことが可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。受信済メッセージ指定情報は、例えば、クライアント装置20が、既に受信した全てのメッセージに付与されているメッセージ識別情報や日付や時刻を示す情報であっても良い。例えば、メッセージ受信部201が、「2010年9月5日」という送信日の日付を示す情報が付加されたメッセージを受信している場合、受信済メッセージ指定情報取得部205は、送信日が「2010年9月5日」であるメッセージを受信したことを示す受信済メッセージ指定情報を取得する。また、受信済メッセージ指定情報取得部205は、メッセージ受信部201が受信したメッセージ属性指定情報別に、受信済メッセージ指定情報を取得しても良い。例えば、メッセージ受信部201が、メッセージの発信元の情報提供サーバ装置30の識別情報である「AAA銀行」と、「0003」というメッセージ識別情報との組が付与されたメッセージを受信している場合、即ち、「AAA銀行」というメッセージ属性指定情報と「0003」というメッセージ識別情報が付与されたメッセージを受信した場合、「AAA銀行」とういメッセージ属性指定情報と「0003」というメッセージ識別情報の組により構成される受信済メッセージ指定情報を取得するようにしてもよい。なお、メッセージ属性情報が付与されたメッセージを受信した場合も同様である。受信済メッセージ指定情報は、これまでに受信したメッセージを指定可能な情報であればよく、例えば、受信したメッセージに連番や日付や時刻等の情報が付与されている場合、最も新しく受信したメッセージに付与された番号の情報や日付や時刻等の情報等だけを、受信済メッセージ指定情報としてもよい。例えば、「AAA銀行」とういメッセージ属性指定情報と、第1から第24までの連続した番号、もしくは順次増加する値が付与されたメッセージを受信している場合、「AAA銀行」とういメッセージ属性指定情報により指定された属性を有するメッセージについては、「第24番目」のメッセージまでを受信していることを示す受信済メッセージ指定情報を取得しても良い。これにより、この受信済メッセージ指定情報で指定されるメッセージよりも、古い番号や古い日付のメッセージが受信済であることが分かるからである。また、例えば、第1から第24までの連続した番号、もしくは順次増加する値が付与されたメッセージを受信している場合、「第25番目」以降のメッセージを受信していないことを示す受信済メッセージ指定情報を取得しても良い。即ち、受信済メッセージ指定情報は、結果的に、受信済のメッセージが特定できる情報であればよい。受信済メッセージ指定情報取得部205は、例えば、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージに対応付けられた、メッセージ識別情報や、受信日時等の情報等から、受信済メッセージ指定情報を取得する。例えば、受信済メッセージ指定情報取得部205は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージに対応付けられた、メッセージ識別情報の全てを、受信済メッセージ指定情報として読み出しても良い。受信済メッセージ指定情報取得部205は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージに対応付けられた、メッセージ識別情報や送信日時や受信日時の情報のうちの、メッセージ識別情報や値が最も大きいものや、送信日時が最新のもの、あるいは、受信日時が最新のものを読み出しても良い。受信済メッセージ指定情報取得部205は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。受信済メッセージ指定情報取得部205の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ユーザメッセージ関連情報送信部206は、ユーザメッセージ関連情報格納部204に格納されているユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とを、通信回線やネットワーク等を介して、メッセージ配信サーバ装置10に送信する。ユーザメッセージ関連情報送信部206がユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とを送信するタイミングは問わない。ユーザメッセージ関連情報送信部206は、例えば、不定期にユーザ識別情報とメッセージ属性指定情報とを送信しても良い。また、ユーザメッセージ関連情報送信部206は、例えば、クライアント装置20にユーザがログインした直後に送信しても良い。また、毎日あるいは一週間のうちの所定の曜日の、所定の時間に送信してもよい。また、予め指定された時間間隔、例えば22時間間隔で送信しても良い。また、ユーザメッセージ関連情報送信部206は、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報と、受信済メッセージ指定情報取得部205が取得した受信済メッセージ指定情報をメッセージ配信サーバ装置10に送信するようにしてもよい。メッセージ配信サーバ装置10の宛先を指定するための情報、例えばIPアドレス等は、予めクライアント装置20の図示しない格納部等に蓄積しておくようにすればよい。ユーザメッセージ関連情報送信部206は、無線または有線の通信手段等で実現可能である。
既読状態更新部207は、受信メッセージ表示部203が表示したメッセージに対応した既読管理情報を、既読メッセージであることを示す情報に更新する。例えば、既読管理情報が上述したようなメッセージに対応付けて設けられたフラグである場合、メッセージが受信メッセージ表示部203で表示された場合、あるいは表示される命令等を受け付けた場合等に、このフラグの値を、既読であることを示す値に書き換える。あるいは、既読管理情報として、既読であることを示す情報を、メッセージに対応づけて蓄積するようにしても良い。なお、メニューやボタンの操作等により、ユーザが、既読のメッセージであることを指定したメッセージを、既読のメッセージとするようにしても良い。既読状態更新部207は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。既読状態更新部207の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
未読メッセージ検出部208は、既読メッセージであることを示していない既読管理情報が対応付けられたメッセージを検出する。具体的には、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージのうちの、対応付けられている既読管理情報が、既読メッセージであることを示していないメッセージを検出する。例えば、既読管理情報が上述したようなフラグである場合、既読でないことを示す値のフラグを検出し、検出したフラグと対応付けられたメッセージを検出する。未読メッセージ検出部208が未読のメッセージを検出するタイミング等は問わない。例えば、予め指定された一定または不定のタイミングで、検出を行うようにしてもよい。また、ユーザがクライアント装置20にログインした時点で検出を行うようにしてもよい。未読メッセージ検出部208は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。未読メッセージ検出部208の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
促進表示部209は、未読メッセージ検出部208の検出したメッセージの表示をユーザに促す表示を行う。メッセージの表示をユーザに促す表示をここでは促進表示と呼ぶ。促進表示とは、具体的には、メッセージを読むことを、ユーザに促す表示である。促進表示部209は、例えば、未読メッセージ検出部208の検出したメッセージのメッセージ識別情報を、受信メッセージ格納部202から読み出し、当該読み出したメッセージ識別情報と、図示しない格納部等に予め格納されている、メッセージを読むことを促すテキスト情報を含むテンプレートとを組み合わせた情報の表示を行う。例えば「AAA銀行のメッセージA10094が読まれていません。早急に読むようにしてください。」等の文章により構成される促進表示を行う。促進表示部209は、モニタ等の表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。促進表示部209は、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現され得る。
配信用メッセージ格納部301には、一以上のユーザに対して送信するメッセージが格納され得る。メッセージが格納される経路や手段等は問わない。格納されているメッセージには、メッセージ識別情報、例えば送信順番を示す情報等が付与されていてもよい。また、格納されているメッセージには、メッセージ属性情報、例えば、情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人の識別情報等を付与して送信しても良い。ここで述べる格納とは一時記憶も含む概念である。また、配信用メッセージ格納部301には、メッセージがメッセージ配信サーバ装置10に対して送信済であるか否かを示すフラグ情報がメッセージに対応付けられて格納されていても良い。配信用メッセージ格納部301は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
配信用メッセージ送信部302は、一以上のユーザに対して送信するメッセージを、メッセージ配信サーバ装置10に送信する。具体的には、配信用メッセージ格納部301に格納されているメッセージを読み出し、送信する。配信用メッセージ送信部302は、メッセージを送信する際に、メッセージに、上述したメッセージ識別情報、例えば送信順番を示す情報や、送信日時の情報を付与してもよい。また、メッセージに対してメッセージ属性情報、例えば、情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人の識別情報等を付与して送信しても良い。なお、配信用メッセージ格納部301に格納されているメッセージのうちの、送信済のメッセージについては、送信済であることを示すいわゆるフラグ等の情報を付与して、送信済であることを示すフラグが付与されているメッセージについては再送しないようにしてよい。配信用メッセージ送信部302がメッセージを送信するタイミング等は問わない。情報提供サーバ装置30を利用している法人や個人等の指示に応じて、メッセージを送信しても良い。また、メッセージ配信サーバ装置10から、メッセージを要求する指示が送られた場合に、メッセージを送信しても良い。配信用メッセージ送信部302は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
次に、メッセージ配信サーバ装置10の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)メッセージ配信サーバ装置10は、メッセージを送信するタイミングであるか否かを判断する。メッセージを送信するタイミングであるか否かを、どのように判断しても良い。例えば、予め指定されたメッセージを送信する時間であるか否かを判断し、指定された時間である場合に、送信するタイミングであると判断しても良い。また、クライアント装置20等から、メッセージの送信を要求する情報や、メッセージ関連情報を受け付けたか否かを判断し、これらの情報を受け付けた場合に、メッセージを送信するタイミングであると判断してもよい。送信するタイミングであると判断した場合に、ステップS302に進み、タイミングでないと判断した場合、ステップS309に進む。
(ステップS302)送信用メッセージ取得部105は、カウンターpに1を代入する。
(ステップS303)送信用メッセージ取得部105は、メッセージ関連情報格納部103から、p番目のユーザ識別情報に対応付けられたメッセージ属性指定情報を取得する。
(ステップS304)送信用メッセージ取得部105は、メッセージ関連情報格納部103から、p番目のユーザ識別情報に対応付けられた受信済メッセージ指定情報を取得する。
(ステップS305)送信用メッセージ取得部105は、カウンターnに1を代入する。
(ステップS306)送信用メッセージ取得部105は、メッセージ格納部101に格納されているn番目のメッセージが、受信済のメッセージであるか否かを判断する。例えば、n番目のメッセージに対応付けられているメッセージ識別情報が、ステップS304で取得した受信済メッセージ指定情報が指定する、受信済のメッセージのメッセージ識別情報の一つであるか否かを判断し、一つである場合、受信済メッセージであると判断し、一つでない場合、受信済でないメッセージであると判断する。受信済メッセージである場合、ステップS309に進み、受信済メッセージでない場合、ステップS307に進む。
(ステップS307)送信用メッセージ取得部105は、n番目のメッセージに対応するメッセージ属性情報が、ステップS303で取得したメッセージ属性指定情報と一致するメッセージ属性情報を有しているか否かを判断する。このとき、ステップS303においてメッセージ属性指定情報が複数取得された場合、そのいずれか一つと一致するか否かを判断すればよい。そして、一致している場合、ステップS308に進み、一致していない場合、ステップS309に進む。
(ステップS308)送信用メッセージ取得部105は、n番目のメッセージを取得する。また、n番目のメッセージに対応するメッセージ識別情報も取得することが好ましい。取得したメッセージおよびメッセージ識別情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
(ステップS309)送信用メッセージ取得部105は、カウンターnの値を1インクリメントする。
(ステップS310)送信用メッセージ取得部105は、n番目のメッセージがメッセージ格納部101に格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS306に戻り、格納されていない場合、ステップS311に進む。
(ステップS311)メッセージ送信部106は、p番目のユーザ識別情報に対応した、メッセージの送信先となるユーザの宛先を示す情報を取得し、当該宛先に、ステップS308において取得し、一時記憶したメッセージを送信する。これにより、p番目のユーザ識別情報に対応したユーザにメッセージが送信される。なお、ユーザ識別情報に対応したメッセージの宛先の情報は、例えば、予め、図示しない格納部等に格納しておくようにしてもよい。また、宛先を示す情報をユーザ識別情報として用いることで、ユーザ識別情報を、宛先を示す情報として取得しても良い。なお、送信するメッセージが存在しない場合、処理を中止して、ステップS301に戻るようにして良い。
(ステップS312)送信用メッセージ取得部105は、カウンターpの値を1インクリメントする。
(ステップS313)送信用メッセージ取得部105は、メッセージ関連情報格納部103にp番目のユーザ識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS303に戻る。ない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS314)配信用メッセージ受信部102は、配信用メッセージを受信したか否かを判断する。配信用メッセージ受信部102が受信する配信用メッセージは、通常、メッセージ属性情報と対応付けられた配信用メッセージである。受信した場合、ステップS315に進み、受信していない場合、ステップS316に進む。
(ステップS315)配信用メッセージ受信部102は、ステップS314において受信した配信用のメッセージを、当該メッセージと対応付けて送信されたメッセージ属性情報と対応付けて、メッセージ格納部101に蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS316)メッセージ関連情報受信部104は、メッセージ関連情報、即ち、ユーザ識別情報と対応付けられたメッセージ属性指定情報、および受信済メッセージ指定情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS317に進み、受信していない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS317)メッセージ関連情報受信部104は、受信したメッセージ関連情報を、メッセージ関連情報格納部103に蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、クライアント装置20等から指定されたユーザ識別情報に対応するユーザに対してのみ、メッセージを送信するようにしても良い。この場合、ステップS303からステップS305と同様の処理において、指定されたユーザ識別情報に対応するメッセージのみを取得して送信するようにすればよい。また、送信済メッセージ指定情報を用いない場合、ステップS305の処理は省略してもよい。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、クライアント装置20の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)クライアント装置20は、メッセージ関連情報、即ち、ユーザ識別情報、メッセージ属性指定情報、および受信済メッセージ指定情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、予め指定されたタイミングになった場合、あるいは予め指定されたイベントが発生した場合に、メッセージ関連情報を送信するタイミングであると判断する。送信するタイミングである場合、ステップS402に進み、タイミングでない場合、ステップS405に進む。
(ステップS402)受信済メッセージ指定情報取得部205は、受信済メッセージ指定情報を取得する。例えば、受信メッセージ格納部202に格納されている受信された全てのメッセージのメッセージ識別情報を、受信済メッセージ指定情報として取得しても良い。また、受信されたメッセージうちの、最も新しいメッセージのメッセージ識別情報を、受信済メッセージ指定情報として取得しても良い。
(ステップS403)ユーザメッセージ関連情報送信部206は、ユーザメッセージ関連情報格納部204に格納されているユーザ識別情報とメッセージ属性指定情報とを読み出す。
(ステップS404)ユーザメッセージ関連情報送信部206は、ステップS402において受信済メッセージ指定情報取得部205が取得した受信済メッセージ指定情報と、ステップS403において読み出したユーザ識別情報とメッセージ属性指定情報とを対応付けて、メッセージ配信サーバ装置10に送信する。そして、ステップS401に戻る。
(ステップS405)メッセージ受信部201は、メッセージ配信サーバ装置10から送信されるメッセージを受信したか否かを判断する。メッセージ受信部201は、通常、メッセージに対応付けられて送信されるメッセージ識別情報も受信する。メッセージ受信部201がメッセージを受信した場合、ステップS406に進み、受信していない場合、ステップS407に進む。
(ステップS406)メッセージ受信部201は、ステップS405において受信したメッセージを受信メッセージ格納部202に蓄積する。また、メッセージ受信部201は、ステップS405において受信した、メッセージと対応付けられたメッセージ識別情報を、受信したメッセージと対応付けて受信メッセージ格納部202に蓄積する。また、メッセージが未読であることを示す既読管理情報を、メッセージに対応付けて蓄積する。
(ステップS407)受信メッセージ表示部203は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージを表示するか否かを判断する。例えば、ユーザ等から、図示しない受付部等を介してメッセージを表示する指示を受け付けた場合に、メッセージの表示を行うことを決定する。また、予め指定されたタイミングになった場合に、表示を行うことを決定する。通常、メッセージを表示する指示は、表示対象となるメッセージを指定する情報を含む指示である。表示する場合、ステップS408に進み、表示しない場合、ステップS410に進む。
(ステップS408)受信メッセージ表示部203は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージを表示する。例えば、ステップS407においてユーザ等から受け付けた表示を行う指示により指定されたメッセージを受信メッセージ格納部202から読み出し、図示しないモニタ等に表示する。ただし、メッセージの指定の有無にかかわらず、常に未表示のメッセージを表示するようにしても良い。表示をどのように終了するか等は問わない。
(ステップS409)既読状態更新部207は、受信メッセージ格納部202に格納されている、ステップS408で表示されたメッセージに対応する既読管理情報を、既読の状態であることを示す情報となるように更新する。そして、ステップS401に戻る。
(ステップS410)未読メッセージ検出部208は、受信メッセージ格納部202に格納されている未読のメッセージについての表示を促す促進表示を行うタイミングであるか否かを判断する。例えば、予め指定されたタイミングになった場合、あるいは予め指定されたイベントが発生した場合に、促進表示を行うタイミングであると判断する。促進表示を行うタイミングである場合、ステップS411に進み、促進表示を行うタイミングでない場合、ステップS401に戻る。
(ステップS411)未読メッセージ検出部208は、既読でないことを示す値を有する既読管理情報に対応付けられたメッセージである未読メッセージを検出する。例えば、未読メッセージのメッセージ識別情報を取得する。
(ステップS412)促進表示部209は、ステップS411において検出した未読メッセージの表示を促すメッセージ画面やアラート画面等を構成し、図示しないもモニタ等に表示する。そして、ステップS401に進む。なお、表示をどのように終了するか等は問わない。
なお、受信済メッセージ指定情報を、メッセージ配信サーバ装置10等で利用しない場合、ステップS402は省略しても良い。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に情報提供サーバ装置30の動作について簡単に説明する。情報提供サーバ装置30の図示しない受付部等が、情報提供サーバ装置30を利用する法人や個人、あるいは、メッセージ配信サーバ装置10等から、メッセージを送信する指示を受け付けると、配信用メッセージ送信部302は、当該受け付けた指示により指定される送信の対象となるメッセージを配信用メッセージ格納部301から読み出す。そして、この読み出したメッセージを配信用のメッセージとしてメッセージ配信サーバ装置10に送信して、処理を終了する。このとき、メッセージに対応するメッセージ属性情報(例えば、情報提供サーバ30を利用している法人や個人の識別情報や、情報提供サーバ装置30の機器の識別情報やアドレス情報等)を、図示しない格納部等から読み出して、メッセージと対応付けて送信することが好ましい。例えば、メッセージのタイトル等に、メッセージ属性情報を加えて送信しても良い。
以下、本実施の形態におけるメッセージ配信システムの具体的な動作について説明する。メッセージ配信システムの概念図は図1である。ここでは、複数の情報提供サーバ装置30が、銀行のメッセージを送信するためのサーバ装置であるものとする。
まず、例えば、「AAA銀行」が、自社の利用する情報提供サーバ装置30に、配信用メッセージを送信する指示を与えたとする。情報提供サーバ装置30の配信用メッセージ送信部302は、送信指示により指定されたメッセージのデータを、配信用メッセージ格納部301から読み出し、読み出したメッセージと、当該メッセージについてのメッセージ属性情報とを対応付けて、メッセージ配信サーバ装置10に送信する。ここでは、「AAA銀行」が利用する情報提供サーバ装置30から送信されるメッセージについては、銀行名である「AAA銀行」というメッセージ属性情報が対応付けられて送信されるようにする。
同様に、「BBB銀行」が利用する情報提供サーバ装置30から、「BBB銀行」というメッセージ属性情報が対応付けられたメッセージが、また、「CCC銀行」が利用する情報提供サーバ装置30から、「CCC銀行」というメッセージ属性情報が対応付けられたメッセージが、それぞれ送信されるものとする。
メッセージ配信サーバ装置10の配信用メッセージ受信部102は、情報提供サーバ30から送信されるメッセージおよびメッセージ属性情報を受信すると、受信したメッセージとメッセージ属性情報とを対応付けて、メッセージ格納部101に蓄積する。対応付けて蓄積とは、例えば、対応するデータを、データベースの一つのレコードを構成する項目の値として蓄積することである。また、メッセージの受信した順番が早いものが小さい値となるような連番のメッセージ識別情報を、メッセージに対応付けてメッセージ格納部101に蓄積する。
図5は、メッセージ格納部101に格納されているメッセージとメッセージ属性情報とメッセージ識別情報とを管理するメッセージ管理表である。メッセージ管理表は、「メッセージ識別情報」、「メッセージ属性情報」、および「メッセージ」という属性を有している。「メッセージ識別情報」は、メッセージ識別情報である。ここでは、上述したように、メッセージの属性等に関係なく、受信順に付与した連番である。「メッセージ属性情報」は、メッセージ属性情報であり、ここでは、メッセージを送信した銀行の銀行名であるとする。「メッセージ」は、メッセージのデータであり、ここでは、一例としてテキストデータであるとする。
メッセージ配信サーバ装置10のメッセージ関連情報受信部104は、一以上のクライアント装置20から送信されるメッセージ関連情報を受信する。ここでは、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報と対応付けられたメッセージ属性指定情報と受信済メッセージ指定情報とを受信する。そして、受信したユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報と対応付けられたメッセージ属性指定情報と受信済メッセージ指定情報とを対応付けて、メッセージ関連情報格納部103に蓄積する。
図6は、メッセージ関連情報格納部103に格納されているメッセージ関連情報を管理するメッセージ関連情報管理表である。メッセージ関連情報管理表は、「ユーザ識別情報」と、「メッセージ属性指定情報」と、「受信済メッセージ指定情報」と「IPアドレス」を有する。「ユーザ識別情報」は、メッセージ関連情報を送信したユーザのユーザ識別情報である。「IPアドレス」は、ユーザが利用しているクライアント装置20のIPアドレスである。なお、ユーザにメッセージを送信する際の宛先として利用できる情報であれば、IPアドレスの代わりに、メールアドレス等の他の情報を用いても良い。「メッセージ属性指定情報」は、メッセージ属性指定情報であり、ここでは、ユーザが利用している一以上の銀行名の情報であるとする。「受信済メッセージ指定情報」は、受信済メッセージ指定情報であり、具体的には、ユーザが既に受信したメッセージのうちの、最も新しいメッセージに対応する上述したメッセージ識別情報であるとする。例えば、「受信済メッセージ指定情報」の値が、「3」であれば、メッセージ識別情報が「3」であるメッセージまでを、受信済メッセージ指定情報に対応したユーザが既に受信していることを示している。ユーザ間で「受信済メッセージ指定情報」の値が異なるのは、例えば、メッセージを送信するタイミングがユーザ識別情報別に異なる場合や、メッセージを送信する際に、ユーザ識別情報に対応したユーザが利用するクライアント装置20が、電源が投入されていなかったり、ネットワーク障害が生じていたり等によって、メッセージを受信可能な状態でなかった結果による。
ここで、例えば、メッセージ配信サーバ装置10が、メッセージの送信を行う時刻が予め指定されており、当該時刻になったためで、メッセージ配信サーバ装置10は、メッセージを送信するタイミングであると判断したとする。
送信用メッセージ取得部105は、図6に示したメッセージ関連情報管理表から、1番目のユーザ識別情報である「TANAKA」に対応したメッセージ属性指定情報を取得する。ここでは具体的に、メッセージ関連情報管理表の1番目のレコードの「メッセージ属性指定情報」である「AAA銀行」および「CCC銀行」を取得する。
また、送信用メッセージ取得部105は、1番目のユーザ識別情報である「TANAKA」に対応した受信済メッセージ指定情報を、図6に示したメッセージ管理情報管理表から取得する。ここでは具体的に、メッセージ関連情報管理表の1番目のレコードの「受信済メッセージ指定情報」である「3」を取得する。
次に、送信用メッセージ取得部105は、図5に示したメッセージ管理表の1番目のレコードの「メッセージ識別情報」の値を取得し、この値が、図6に示したメッセージ管理情報管理表から取得した「受信済メッセージ指定情報」の値よりも大きいか否かを判断する。ここでは、「メッセージ識別情報」の値が「1」であり、「受信済メッセージ指定情報」の値が「3」であるため、「メッセージ識別情報」の値が、「受信済メッセージ指定情報」の値よりも大きくないと判断される。このため、メッセージ管理表の1番目のレコードについての判断処理を終了し、次のレコードについて、同様の処理を行う。
2番目のレコード、および3番目のレコードについても、ここでは、「メッセージ識別情報」の値が、「受信済メッセージ指定情報」の値よりも大きくないと判断される。このため、これらのレコードについての判断処理は修了し、4番目のレコードについて同様の判断を開始する。
ここで、4番目のレコードについては、「メッセージ識別情報」の値が「4」であり、「受信済メッセージ指定情報」の値が「3」であるため、「メッセージ識別情報」の値が、「受信済メッセージ指定情報」の値よりも大きいと判断される。即ち、4番目のレコードのメッセージが、受信済のメッセージでないと判断されたこととなる。このため、送信用メッセージ取得部105は、このメッセージに対応するメッセージ属性情報が、1番目のユーザ識別情報である「TANAKA」に対応したメッセージ属性指定情報と一致するか否か判断する。ここでは、「TANAKA」に対応したメッセージ識別情報として、上述したように「AAA銀行」および「CCC銀行」が取得しているため、メッセージ管理表の4番目のレコードの「メッセージ属性情報」がこのいずれかに一致するか否かを判断する。ここでは、4番目のレコードの「メッセージ属性情報」が「AAA銀行」であり、メッセージ属性指定情報と一致すると判断されるため、送信用メッセージ取得部105は、この4番目のレコードの「メッセージ」のデータと、「メッセージ識別情報」の値とを、対応付けて取得する。取得したメッセージのデータは、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。そして、次のレコードについて、上記と同様の処理を行う。ここで、メッセージ属性指定情報と一致しないと判断された場合、メッセージを取得せず、次のレコードについて、上記と同様の処理を行う。
上記と同様の処理を、図5に示したメッセージ管理表の全てのレコードについて行った結果、送信用メッセージ取得部105は、「メッセージ識別情報」が「4」、「5」、「9」、であるメッセージを取得する。
次に、メッセージ送信部106は、送信用メッセージ取得部105が取得したメッセージを、図6に示したメッセージ関連情報管理表の1番目のレコードのユーザ識別情報が示すユーザに送信する。ここでは、メッセージ送信部106は、図6に示したメッセージ関連情報管理表の1番目のレコードの「IPアドレス」の値「210.150.XXX.53」を取得し、このIPアドレスを宛先として、送信用メッセージ取得部105が取得したメッセージと、当該メッセージに対応付けられたメッセージ識別情報とを、図示しないメモリ等から読み出してネットワーク経由で送信する。なお、メッセージと、メッセージに対応するメッセージ属性情報とを対応付けて送信するようにしても良い。
その後、図6に示したメッセージ関連情報管理表の2番目以降のレコードについても、上記同様にメッセージを取得して送信する処理を繰り返すことで、メッセージ関連情報管理表に管理されている全ての「ユーザ識別情報」に対応したユーザに対して、メッセージの配信が行われる。
ネットワークに接続されたクライアント装置20のうちの、ユーザ識別情報が「TANAKA」であるユーザが利用しているクライアント装置、具体的には、IPアドレスが「210.150.XXX.53」であるクライアント装置20は、メッセージ配信サーバ装置10からメッセージ関連情報管理表の1番目のレコードの「IPアドレス」である「210.150.XXX.53」を宛先としてネットワーク経由で送信されるメッセージを受信する。ここでは、メッセージと対応付けられて送信されるメッセージ識別情報も受信する。具体的には、メッセージ配信サーバ装置10から送信される、図5のメッセージ管理表において管理されていた「メッセージ識別情報」の値が、「4」、「5」、「9」、であるメッセージと、そのメッセージ識別情報とを受信する。そして、受信したメッセージおよびメッセージ識別情報を、受信メッセージ格納部202に蓄積する。ここでは、追記する。
図7は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージを管理する受信メッセージ管理表である。受信メッセージ管理表は、「メッセージ識別情報」と、「メッセージ」と、「既読管理情報」という属性を有している。「メッセージ識別情報」および「メッセージ」は、メッセージ受信部201が受信したメッセージ識別情報およびメッセージである。「既読管理情報」は、メッセージが表示されたか否かを示す既読管理情報であり、値が「0」は、メッセージが未読、ここでは、メッセージが表示されていないことを示し、値が「1」は、メッセージが既読、ここでは、メッセージが表示されたことを示す。メッセージが受信メッセージ格納部202に格納された時点では、値は、デフォルトの「0」であるとする。なお、図7においては、「メッセージ識別情報」の値が、「4」、「5」、「9」、であるメッセージを受信する前に、既に「メッセージ識別情報」の値が、「1」、「3」であるメッセージを受信済であり、これらのメッセージを含むレコードが既に格納されていたとする。そして、新たに受信した、「メッセージ識別情報」の値が「4」、「5」、「9」であるメッセージを含むレコードが新たに追加されたものとする。
次に、ユーザが、受信メッセージ格納部202に格納されている、メッセージ識別情報が「4」であるメッセージを指定して、モニタに表示させる指示を、メニュー画面等を操作してクライアント装置20に与えると、受信メッセージ表示部203は、メッセージ識別情報が「4」であるメッセージのデータを、受信メッセージ格納部202から読み出し、モニタ等に表示する。例えば、受信メッセージ表示部203は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージのリストを表示して、そのリスト内のメッセージを表示する指示をユーザ等から受け付けた場合、そのメッセージを表示するようにしてもよい。
図8は、メッセージの表示例を示す図である。
また、既読状態更新部207は、受信メッセージ管理表における、受信メッセージ表示部203が表示した、メッセージ識別情報が「4」であるメッセージに対応した既読管理情報の値を、既読であることを示す値「1」に更新する。
図9は、既読状態更新部207により更新された受信メッセージ管理表を示す図である。
次に、予め指定された、メッセージ関連情報をメッセージ配信サーバ装置10に送信するタイミングになったとする。例えば、毎日の予め指定した時刻になったとする。受信済メッセージ指定情報取得部205は、ここでは、受信メッセージ管理表に管理されている「メッセージ識別情報」のうちの、値の最も大きいものと検出し、その値を取得する。例えば、図9に示した受信メッセージ管理表においては、「メッセージ識別情報」の最も大きな値は「9」であるため、この値「9」を取得する。この取得した値「9」がここでは、受信済メッセージ指定情報である。即ち、この受信済メッセージ指定情報は、メッセージ識別情報の示す番号が「9」までのメッセージは、受信済であることを示す情報である。
図10は、ユーザメッセージ関連情報格納部204に格納されているユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とを管理するユーザメッセージ関連情報管理表である。ユーザメッセージ関連情報管理表は、「ユーザ識別情報」と、「メッセージ属性指定情報」という属性を備えている。「ユーザ識別情報」は、クライアント装置20を利用しているユーザのユーザ識別情報である。また、「メッセージ属性指定情報」は、クライアント装置20を利用しているユーザに対応したメッセージ属性指定情報である。「ユーザ識別情報」は、例えば、ログイン時に入力されるユーザIDである。また、「メッセージ属性指定情報」は、例えば、予め図示しない格納部等に格納されている設定ファイル等に格納されており、ログイン時に入力されるユーザIDに応じて読みだされて、ユーザメッセージ関連情報格納部204に蓄積される。
ユーザメッセージ関連情報送信部206は、受信済メッセージ指定情報取得部205が取得した受信済メッセージ指定情報「9」と、図10に示した、ユーザメッセージ関連情報格納部204に格納されているユーザ識別情報「TANAKA」と、メッセージ属性指定情報「AAA銀行,CCC銀行」とを読み出して、メッセージ配信サーバ装置10に送信する。このとき、クライアント装置20のIPアドレスの情報「210.150.XXX.53」を、送信元を示す情報としてヘッダ等に付加して送信する。
メッセージ配信サーバ装置10のメッセージ関連情報受信部104は、クライアント装置20から送信される受信済メッセージ指定情報と、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とを受信する。また、これらのデータのヘッダ等に付加されて送信されたIPアドレスも受信する。そして、受信した受信済メッセージ指定情報と、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とIPアドレスとを、メッセージ関連情報格納部103に蓄積する。既に、同じユーザ識別情報を有するレコードが存在する場合、後から受信したデータで上書きする。なお、変更部分のみを書き換えるようにしても良い。受信した受信済メッセージ指定情報、ユーザ識別情報、メッセージ属性指定情報、およびIPアドレスは、それぞれ、図6に示したメッセージ関連情報管理表の「受信済メッセージ指定情報」、「ユーザ識別情報」、「メッセージ属性指定情報」、および「IPアドレス」の属性値として管理される。なお、クライアント装置20に対して、ユーザがログインした時点で、受信済メッセージ指定情報と、ユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報が、メッセージ配信サーバ装置10に送信されるようにすることで、メッセージ配信サーバ装置10のメッセージ関連情報受信部104には、常にログイン中のユーザについてのメッセージ関連情報が格納されている状態とすることができる。また、この場合、ログアウトしたユーザのメッセージ関連情報は削除するようにしても良い。
次に、各クライアント装置20において、予め指定された、ユーザにより未読であるメッセージの開封を促す表示を行うタイミングになったとする。未読メッセージ検出部208は、受信メッセージ表示部203に格納されているメッセージのうちの、図9に示した既読管理情報の値が「0」であるメッセージを検出する。ここでは、「メッセージ識別情報」が「5」、「9」であるメッセージが検出される。促進表示部209は、未読メッセージ検出部208が検出したメッセージに対応する「メッセージ識別情報」である「5」、「9」を取得し、図示しない格納部等に予め用意されたテンプレートの文章等に、この取得した「メッセージ識別情報」をはめ込んで、メッセージの開封を促すメッセージを構成する。そして、このメッセージを含む画面をモニタ等に表示する。
図11は、促進表示部209によるメッセージの開封を促す表示の一例を示す図である。
なお、上記具体例において、ユーザ識別情報の代わりに、ユーザが利用しているクライアント装置20のIPアドレス等を用いるようにしても良い。
以上、本実施の形態によれば、ユーザ識別情報に対応したユーザ属性指定情報が指定する属性を有するメッセージを、ユーザ識別情報に対応したユーザに送信することにより、ユーザが必要な情報を適切に配信することができる。
また、ユーザが受信済のメッセージを送信しないようにすることができ、ユーザが重複したメッセージを受け取ることを防いで、ユーザが不必要なメッセージの確認をしなくて済むようにすることができる。
また、既読管理情報を用いて未読のメッセージを検出して、メッセージを読むことを促す表示を行うようにしたことにより、未読のメッセージを読むようユーザを促すことができ、ユーザによるメッセージの読み忘れ等を防ぐことができる。
なお、メッセージ関連情報格納部103等に格納されているメッセージ識別情報は、メッセージ属性情報を含む情報であっても良い。例えばメッセージ属性情報と、ユニークな番号との組合せ等であっても良い。この場合、受信済メッセージ指定情報取得部205が、メッセージ識別情報に含まれるメッセージ属性情報別に、メッセージが受信済であるか否かを指定する情報を取得し、この受信済メッセージ指定情報を含む情報を、ユーザメッセージ関連情報送信部206が送信するようにしてもよい。また、送信用メッセージ取得部105が、メッセージ属性情報別の受信済メッセージ指定情報を用いて、メッセージ属性情報別に、未送信である送信用のメッセージを取得し、取得したメッセージを、メッセージ送信部106が送信しても良い。
(実施の形態2)
図12は、本実施の形態におけるメッセージ配信システムのブロック図である。本実施の形態のメッセージ配信システムは、上記実施の形態において説明したメッセージ配信システムにおいて、メッセージ配信サーバ装置10の代わりにメッセージ配信サーバ装置11を備え、一以上のクライアント装置20の代わりに、一以上のクライアント装置21を備えるようにしたものである。
メッセージ配信システム2000は、メッセージ配信サーバ装置11、一以上のクライアント装置21、および一以上の情報提供サーバ装置30を備えている。なお、図12においては、説明の便宜上、クライアント装置21、および情報提供サーバ装置30が、それぞれ一つの場合を例に挙げて示している。
情報提供サーバ装置30の構成等については、上記実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
メッセージ配信サーバ装置11は、メッセージ格納部101、配信用メッセージ受信部102、メッセージ関連情報格納部103、送信用メッセージ取得部105、メッセージ送信部106、送信結果検知部111、更新部112、既読メッセージ指定情報受信部113、未読メッセージ判断部114、促進情報送信部115、および既読メッセージ指定情報格納部116を備えている。
クライアント装置21は、メッセージ受信部201、受信メッセージ格納部202、受信メッセージ表示部203、既読メッセージ指定情報送信部211、促進情報受信部212、および促進情報表示部213を備えている。
メッセージ配信サーバ装置11の、メッセージ格納部101、配信用メッセージ受信部102、メッセージ関連情報格納部103、送信用メッセージ取得部105、およびメッセージ送信部106の構成については、上記実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
クライアント装置21の、メッセージ受信部201、受信メッセージ格納部202、受信メッセージ表示部203の構成については、上記実施の形態と同様であるのでここでは説明を省略する。なお、クライアント装置21は、メッセージ受信部201がメッセージを受信した場合に、メッセージを受信したことを示す情報をメッセージ配信サーバ装置10に送信する送信部(図示せず)等を備えていても良い。
送信結果検知部111は、メッセージ送信部106による、ユーザに対するメッセージの送信が成功したか否かを検知する。メッセージの送信が成功したか否かはどのように判断しても良い。例えば、メッセージの送信先となるユーザが利用するクライアント装置21にメッセージを送信してから、予め指定された期間内に、メッセージの宛先となるクライアント装置21から、当該メッセージを受信したことを示す情報を受信した場合に、メッセージの送信が成功したと判断し、指定された期間内にメッセージを受信したことを示す情報を受信しなかった場合に、送信が失敗したと判断しても良い。また、例えば、メッセージを電子メール等で送信する場合、メールサーバ等が送信する、送信失敗を示す情報を受信した場合に、メッセージの送信が失敗したと判断し、受信しなかった場合に、送信が成功したと判断しても良い。送信結果検知部111は、クライアント装置21が送信するメッセージを受信したことを示す情報である受信成功情報や、送信失敗を示す情報等のメッセージの送信結果を示す情報を受信するための受信手段(通信手段)等を備えていても良い。送信結果を示す情報は、例えば、送信が失敗したことを示す情報や、メッセージの送信先となるユーザの識別情報や、ユーザが利用しているクライアント装置21の識別情報やアドレス情報等が含まれる。また、これらの受信部は、別に設けられていても良い。送信結果検知部111は、これらの送信結果に基づいて送信が成功したか否かの判断処理を行うための、MPUやメモリ等から実現され得る。送信結果検知部111の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
更新部112は、送信結果検知部111が、メッセージ送信部106による、ユーザに対するメッセージの送信が成功したことを検知した場合に、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する受信済メッセージ指定情報を、送信が成功したことが検知されたメッセージが受信済のメッセージとして指定されるよう、更新する。具体的には、送信結果検知部111が、メッセージ送信部106による送信が成功したことを検知した場合に、メッセージ送信部106が送信したメッセージのメッセージ識別情報を示す受信済メッセージ指定情報を構成し、この受信済メッセージ指定情報を用いて、メッセージ関連情報格納部103に格納されている受信済メッセージ指定情報を更新する。例えば、更新部112は、送信が成功した場合、メッセージ送信部106が送信したメッセージ全てのメッセージ識別情報を受信済メッセージ指定情報として取得し、この受信済メッセージ指定情報で、メッセージの送信先となるユーザのユーザ識別情報に対応する受信済メッセージ指定情報を追記するようにしてもよい。この場合、重複する部分は、上書きしても良い。また、更新部112は、送信が成功した場合、メッセージ送信部106が送信したメッセージのうちの最後に送信されたメッセージや、メッセージ格納部に蓄積された日時が最新のメッセージ、あるいは、メッセージ識別情報の値が、最も大きいメッセージのメッセージ識別情報を取得し、取得したメッセージ識別情報で、メッセージの送信先となるユーザのユーザ識別情報に対応する受信済メッセージ指定情報を更新、例えば上書きしても良い。送信が成功したユーザや送信が失敗したユーザのユーザ識別情報は、例えば、メッセージ送信部106がメッセージの送信先の情報を得るために利用したユーザ識別情報や、送信結果検知部111等が受信する送信が成功したことを示す情報や失敗したことを示す情報に含まれるユーザ識別情報等から例えば判断可能である。更新部112は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。更新部112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
既読メッセージ指定情報受信部113は、ユーザ識別情報に対応付けられた情報であって、当該ユーザ識別情報が示すユーザが表示したメッセージである既読メッセージを指定する情報である既読メッセージ指定情報を受信する。既読メッセージ指定情報受信部113は、例えば、クライアント装置21から送信される既読メッセージ指定情報と当該既読メッセージ指定情報と対応付けられた、既読メッセージ指定情報を送信したユーザのユーザ識別情報を受信する。既読メッセージ指定情報は、例えば、ユーザにより既に読まれたことを示すメッセージに対応するメッセージ識別情報である。ただし、既読メッセージ指定情報は、結果的に、既読のメッセージを指定できる情報であればどのような情報であっても良く、例えば、未読のメッセージのメッセージ識別情報を指定する情報であっても良い。既読メッセージ指定情報受信部113は、受信した既読メッセージ指定情報を、例えば、後述する既読メッセージ指定情報格納部116に、ユーザ識別情報と対応付けて蓄積する。既読メッセージ指定情報受信部113は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
未読メッセージ判断部114は、ユーザ識別情報に対応した受信済メッセージ指定情報が指定する受信済のメッセージの中に、既読メッセージ指定情報が指定するメッセージ以外のメッセージである未読メッセージが存在するか否かを判断する。例えば、受信済メッセージ指定情報が、受信済のメッセージのメッセージ識別情報を示す情報であり、既読メッセージ指定情報が、既読のメッセージのメッセージ識別情報を示す情報であるとすると、受信済メッセージ指定情報が示すメッセージ識別情報の中に、既読メッセージ指定情報が示すメッセージ識別情報と一致しないメッセージ識別情報が存在するか否かを判断する。そして、存在する場合、未読メッセージがあると判断する。また、この場合、一致しないと判断された未読メッセージのメッセージ識別情報等を、未読メッセージ判断部114が取得しても良い。未読メッセージ判断部114は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。未読メッセージ判断部114の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
促進情報送信部115は、未読メッセージ判断部114が、ユーザ識別情報別に未読であるメッセージが存在するか否かの判断を行った結果、未読であるメッセージが存在すると判断した場合に、ユーザ識別情報に対応したクライアント装置21に、未読メッセージを読むことを促す情報である促進情報を送信する。促進情報は、未読メッセージが存在することを示す情報であってもよいし、未読メッセージ判断部114が取得した未読メッセージのメッセージ識別情報を含む、未読メッセージを指定可能な情報であっても良い。促進情報送信部115は、図示しない記憶媒体等に蓄積されている促進情報を読み出して送信しても良いし、図示しない記憶媒体等に蓄積されているテンプレート情報等を用いて、促進情報を構成して送信しても良い。促進情報送信部115は、例えば、メッセージ送信部106と同様に、ユーザ識別情報に対応したクライアント装置21のIPアドレス等の宛先の情報を取得し、促進情報を送信する。例えば、予め、ユーザ識別情報と、ユーザ識別情報に対応するユーザに促進情報を送信する際のアドレス情報等の宛先を指定する情報とを対応付けて管理する宛先管理情報等を、図示しない記憶媒体等に蓄積しておく。そして、この宛先管理情報等を用いて、ユーザ識別情報に対応したユーザの宛先の情報を取得し、この宛先に促進情報を送信する。このような宛先管理情報を、メッセージ送信部106等と共用しても良い。また、促進情報送信部115は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。また、促進情報送信部115は、促進情報を構成あるいは編集するためのMPUやメモリ等を備えていても良い。
既読メッセージ指定情報格納部116には、既読メッセージ指定情報受信部113が受信した既読メッセージ指定情報が格納される。既読メッセージ指定情報は、例えば、既読メッセージ指定情報とともに受信されたユーザ識別情報と対応付けられて格納される。既読メッセージ指定情報格納部116は、揮発性または不揮発性の記憶媒体等により実現可能である。
既読メッセージ指定情報送信部211は、受信メッセージ表示部203が表示したメッセージを指定する情報である既読メッセージ指定情報を、ユーザ識別情報と対応付けてメッセージ配信サーバ装置11に送信する。例えば、既読メッセージ指定情報送信部211は、受信メッセージ表示部203により、メッセージが表示された場合に、当該表示されたことをトリガーとして、メッセージのメッセージ識別情報である既読メッセージ指定情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積されている、クライアント装置21を利用しているユーザのユーザ識別情報と対応付けて、メッセージ配信サーバ装置11に送信する。例えば、メッセージが電子メールである場合、メッセージ配信サーバ装置11が送信するメッセージにいわゆる開封確認の送信を行うことを指定しておき、クライアント装置21側でこのメッセージを開いた場合に、メッセージ配信サーバ装置11に送信される開封確認のメールを、既読メッセージ指定情報と考えるようにしても良い。既読メッセージ指定情報送信部211は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
促進情報受信部212は、メッセージ配信サーバ装置11からネットワーク等を介して送信される促進情報を受信する。そして、受信した促進情報を、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。促進情報受信部212は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
促進情報表示部213は、促進情報受信部212が受信した促進情報を表示する。促進情報受信部212は、モニタ等の表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。促進情報受信部212は、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現され得る。
次に、本実施の形態のメッセージ配信システムの動作について説明する。情報提供サーバ装置30の動作については、上記実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
まず、メッセージ配信サーバ装置11の動作について図13のフローチャートを用いて説明する。なお、図13において、図3と同一符号は同一または相当するステップを示している。
(ステップS1301)送信結果検知部111は、ステップS311によるメッセージの送信が成功したか否かを判断する。例えば、図示しない受付部等が、メッセージの送信先となるクライアント装置21やユーザ等が送信する、データを受信したことを示す情報を受信したか否かを判断し、受信した場合、送信が成功したと判断する。受信が成功した場合、ステップS1302に進み、受信が成功していない場合、ステップS1303に進む。
(ステップS1302)更新部112は、ステップS1301で送信が成功したと判断されたメッセージが受信済のメッセージに指定されるよう、メッセージ関連情報格納部103に格納されているp番目のユーザ識別情報に対応した受信済メッセージ指定情報を更新する。例えば、受信済メッセージ指定情報が、受信済の全てのメッセージのメッセージ識別情報により構成される場合、ステップS311により送信されたメッセージのうちの、送信成功が判断されたメッセージのメッセージ識別情報を、受信済メッセージ指定情報に追加する。そして、ステップS312に進む。
(ステップS1303)送信結果検知部111は、ステップS311によるメッセージの送信から、予め指定された所定時間が経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS312に進み、経過していない場合、ステップS1301に戻る。
(ステップS1304)既読メッセージ指定情報受信部113は、既読メッセージ指定情報を受信したか否かを判断する。既読メッセージ指定情報受信部113は、通常、既読ユーザ識別情報と対応付けられたメッセージ指定情報を受信する。受信した場合、ステップS1305に進み、受信していない場合、ステップS1306に進む。
(ステップS1305)既読メッセージ指定情報受信部113は、ステップS1303で受信した既読メッセージ指定情報を、当該既読メッセージ指定情報と対応付けられて受信したユーザ識別情報と対応付けて、既読メッセージ指定情報格納部116に蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS1306)促進情報送信部115は、促進情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば予め促進情報を送信するタイミングに指定されている日時等であるか否かを判断する。あるいは、予め促進情報を送信するトリガーとして指定されているイベントが発生したか否かを判断する。促進情報を送信するタイミングである場合、ステップS1307に進み、タイミングでない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS1307)メッセージ配信サーバ装置11は、促進情報を配信する処理を行う。なお、この処理の詳細については後述する。処理後、ステップS301に戻る。
なお、図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、図13に示したフローチャートにおいてステップS1307に示した、促進情報を送信する処理の詳細について、図14のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1401)未読メッセージ判断部114は、カウンターkに1を代入する。
(ステップS1402)未読メッセージ判断部114は、メッセージ関連情報格納部103に格納されているk番目のユーザ識別情報に対応した受信済メッセージ指定情報が指定する、受信済のメッセージのメッセージ識別情報を取得する。例えば、受信済メッセージ指定情報が、受信済の全てのメッセージのメッセージ識別情報により構成される場合、このメッセージ識別情報を読み出す。
(ステップS1403)未読メッセージ判断部114は、カウンターmに1を代入する。
(ステップS1404)未読メッセージ判断部114は、ステップS1402において取得した受信済であるメッセージのメッセージ識別情報のうちのm番目のメッセージ識別情報が、既読メッセージ指定情報格納部116に格納されているメッセージのいずれか一つと一致するか否かを判断する。例えば、m番目のメッセージ識別情報を検索キーとして、一致するメッセージ識別情報の検索を行う。一致するものがある場合、受信済のメッセージのm番目のメッセージは、既読メッセージであることとなる。一致するものがない場合、受信済のメッセージのm番目のメッセージは、未読メッセージであることとなる。一致するものがある場合、ステップS1406に進み、一致するものがない場合、ステップS1405に進む。
(ステップS1405)未読メッセージ判断部114は、m番目のメッセージ識別情報を、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。即ち、未読メッセージのメッセージ識別除法が一時記憶される。
(ステップS1406)未読メッセージ判断部114は、カウンターmの値を1インクリメントする。
(ステップS1407)未読メッセージ判断部114は、ステップS1402において取得した受信済のメッセージに対応するメッセージ識別情報の中に、m番目のメッセージ識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS1404に戻り、ない場合、ステップS1408に進む。
(ステップS1408)促進情報送信部115は、ステップS1405において蓄積した未読であるメッセージのメッセージ識別情報を用いて、促進情報を構成し、k番目のユーザ識別情報に対応するユーザに送信する。例えば、促進情報送信部115は、ステップS1405において蓄積した未読であるメッセージのメッセージ識別情報を用いて、このメッセージ識別情報が示すメッセージの開封を促す促進情報を構成し、送信する。
(ステップS1409)未読メッセージ判断部114は、カウンターkの値を1インクリメントする。
(ステップS1410)未読メッセージ判断部114は、k番目のユーザ識別情報があるか否かを判断する。k番目のユーザ識別情報がある場合、ステップS402に戻り、ない場合、上位の処理にリターンする。
次に、クライアント装置21の動作について図15のフローチャートを用いて説明する。なお、図15において、図4と同一符号は同一または相当するステップを示している。
(ステップS1501)メッセージ受信部201は、メッセージ配信サーバ装置11から送信されるメッセージを受信したか否かを判断する。メッセージ受信部201は、通常、メッセージに対応付けられて送信されるメッセージ識別情報も受信する。メッセージ受信部201がメッセージを受信した場合、ステップS1502に進み、受信していない場合、ステップS1504に進む。
(ステップS1502)クライアント装置21は、図示しない送信部等から、メッセージを受信したことを示す情報を、メッセージ配信サーバ装置11に送信する。クライアント装置21は、例えば、当該クライアント装置21のアドレス情報や、クライアント装置21にログインしているユーザのユーザ識別情報等を含む情報を送信する。
(ステップS1503)メッセージ受信部201は、ステップS1501において受信したメッセージを受信メッセージ格納部202に蓄積する。また、メッセージ受信部201は、ステップS1501において受信した、メッセージと対応付けられたメッセージ識別情報を、受信したメッセージと対応付けて受信メッセージ格納部202に蓄積する。そして、ステップS1504に進む。
(ステップS1504)受信メッセージ表示部203は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージを表示するか否かを判断する。例えば、ユーザ等から、図示しない受付部等を介してメッセージを表示する指示を受け付けた場合に、メッセージの表示を行うことを決定する。また、予め指定されたタイミングになった場合に、表示を行うことを決定する。通常、メッセージを表示する指示は、表示対象となるメッセージを指定する情報を含む指示である。表示する場合、ステップS1505に進み、表示しない場合、ステップS1507に進む。
(ステップS1505)受信メッセージ表示部203は、受信メッセージ格納部202に格納されているメッセージを表示する。例えば、ステップS1504においてユーザ等から受け付けた表示を行う指示により指定されたメッセージを受信メッセージ格納部202から読み出し、図示しないモニタ等に表示する。ただし、メッセージの指定の有無にかかわらず、常に未表示のメッセージを表示するようにしても良い。表示をどのように終了するか等は問わない。
(ステップS1506)既読メッセージ指定情報送信部211は、ステップS1505において表示したメッセージを示す既読メッセージ識別情報を、クライアント装置21を利用しているユーザのユーザ識別情報と対応付けて、メッセージ配信サーバ装置11に送信する。既読メッセージ識別情報は、例えば、ステップS1505において表示したメッセージのメッセージ識別情報である。なお、既読メッセージ識別情報が、ユーザ識別情報を含むようにしても良い。ユーザ識別情報については、例えば、ログイン時等に入力されたユーザ識別情報を図示しない格納部等に蓄積しておくようにし、この格納部から送信時に読み出すようにすればよい。そして、ステップS1501に戻る。
(ステップS1507)促進情報受信部212は、促進情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1508に進み、受信していない場合、ステップS1501に戻る。
(ステップS1508)促進情報表示部213は、ステップS1507において受信した促進情報を、図示しないモニタ等に表示する。表示をどのように終了するか等は問わない。そして、ステップS1501に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態におけるメッセージ配信システムの具体的な動作について説明する。メッセージ配信システムの概念図は図1において、メッセージ配信サーバ装置10をメッセージ配信サーバ装置11に置き換え、一以上のクライアント装置20を一以上のクライアント装置21に置き換えたものである。また、ここでは、複数の情報提供サーバ装置30が、銀行のメッセージを送信するためのサーバ装置であるものとする。
図16は、メッセージ関連情報格納部103に格納されているメッセージ関連情報を管理するメッセージ関連情報管理表である。メッセージ関連情報管理表は、「ユーザ識別情報」と、「メッセージ属性指定情報」と、「受信済メッセージ指定情報」と「IPアドレス」を有する。「ユーザ識別情報」は、メッセージ関連情報を送信したユーザのユーザ識別情報である。「IPアドレス」は、ユーザが利用しているクライアント装置20のIPアドレスである。なお、ユーザにメッセージを送信する際の宛先として利用できる情報であれば、IPアドレスの代わりに、メールアドレス等の他の情報を用いても良い。「メッセージ属性指定情報」は、メッセージ属性指定情報であり、ここでは、ユーザが利用している一以上の銀行名の情報であるとする。「受信済メッセージ指定情報」は、受信済メッセージ指定情報であり、ここでは、ユーザが既に受信した全てのメッセージのメッセージ識別情報を示している。例えば、図16においては、「ユーザ識別情報」が「TANAKA」であるレコードの「受信済メッセージ指定情報」は、「TANAKA」というユーザが、メッセージ識別情報が「1」および「3」である2つのメッセージを既に受信していることを示している。
複数の情報提供サーバ装置30から、メッセージ等が送信され、メッセージ配信サーバ装置10に蓄積される動作等は、上記実施の形態1の具体例と同様であるので説明は省略する。なお、ここでは、「受信済メッセージ指定情報」の値が、受信済の全てのメッセージのメッセージ識別情報であるため、送信用メッセージ取得部105は、「受信済メッセージ指定情報」の値と一致しないメッセージ識別情報を、送信用のメッセージとして取得するようにする。
また、送信用メッセージ取得部105が、ユーザ識別情報別に、メッセージ属性指定情報が指定するメッセージのうちの、未送信のメッセージをメッセージ格納部101から読み出し、読み出したメッセージをユーザ識別情報に対応するユーザに送信する動作等については、上記実施の形態1と同様である。ここでは、例えば、図6に示したメッセージ関連情報のうちの「TANAKA」というユーザ識別情報に対応したユーザにメッセージを送信したものとする。
「TANAKA」というユーザ識別情報に対応したユーザが利用するクライアント装置21のメッセージ受信部201は、ネットワーク等を介して送信されるメッセージを受信する。そして、クライアント装置21は、メッセージを受信したことを示す情報を、図示しない送信部等から、メッセージ配信サーバ装置11に対して送信する。
ここで、送信結果検知部111は、メッセージを送信してから予め指定された時間が経過するまでの期間に、図示しない受信部等が、メッセージの送信先から送信される、メッセージを受信したことを示す情報を受信したか否かを判断する。クライアント装置21が、メッセージを受信した場合、クライアント装置21がメッセージを受信したことを示す情報を返すため、メッセージ配信サーバ装置11は、受信したことを示す情報を受信することとなる。一方で、通信障害や、クライアント装置21が受信可能な状態にない等の原因によって、クライアント装置21がメッセージが受信できなかった場合、メッセージを受信したことを示す情報はメッセージ配信サーバ装置11に送信されず、メッセージ配信サーバ装置11が、受信したことを示す情報を受信することはない。このため、メッセージを受信したことを示す情報の受信の有無で、メッセージが受信されたか否かが判断可能である。そして、図示しない受付部等が、メッセージを受信したことを示す情報を受信した場合、送信結果検知部111は、クライアント装置21がメッセージを受信したことを検知する。
更新部112は、送信結果検知部111が、クライアント装置21がメッセージを受信したことを検知した場合、メッセージ送信部106が送信した全てのメッセージのメッセージ識別情報を、図16に示したようなメッセージ関連情報管理表のうちの、「ユーザ識別情報」が「TANAKA」であるレコードの「受信済メッセージ指定情報」の値に追記する。例えば、メッセージ送信部106が、図5に示したようなメッセージのうちの、メッセージ識別情報が「4」、「5」および「9」のメッセージを「TANAKA」というユーザ識別情報に対応したユーザに送信したとする。この場合、更新部112は、図16に示したようなメッセージ関連情報管理表のうちの、「ユーザ識別情報」が「TANAKA」であるレコードの「受信メッセージ指定情報」の値に、「4」、「5」および「9」を追記する。この結果、「ユーザ識別情報」が「TANAKA」であるレコードの「受信メッセージ指定情報」の値は、「1」、「3」、「4」、「5」、「9」となる。これにより、次のメッセージの送信時には、ユーザ識別情報が「TANAKA」であるユーザには、メッセージ識別情報が「1」、「3」、「4」、「5」、「9」以外のメッセージが送信されることとなる。
図17は、更新されたメッセージ関連情報管理表を示す図である。
クライアント装置21において、メッセージ受信部201が受信したメッセージを蓄積したり表示したりする処理については、上記具体例と同様である。
ここで、受信メッセージ表示部203がメッセージを表示した場合、既読メッセージ指定情報送信部211は、表示されたメッセージのメッセージ識別情報を取得し、このメッセージ識別情報を、既読メッセージ指定情報としてメッセージ配信サーバ装置11に送信する。このとき、既読メッセージ指定情報に、クライアント装置21を利用しているユーザの識別情報、ここでは、「TANAKA」を付与して送信する。
メッセージ配信サーバ装置11の既読メッセージ指定情報受信部113は、クライアント装置21から送信されるユーザ識別情報が付与された既読メッセージ指定情報を受信する。そして、受信した既読メッセージ指定情報を、受信したユーザ識別情報と対応付けて既読メッセージ指定情報格納部116に蓄積する。
図18は、既読メッセージ指定情報格納部116に格納されている既読メッセージ指定情報を管理する既読メッセージ管理表である。既読メッセージ管理表は、「ユーザ識別情報」および「既読メッセージ識別情報」という属性を有している。「ユーザ識別情報」は、図6に示した「ユーザ識別情報」と同様のユーザ識別情報である。「既読メッセージ識別情報」は、既読メッセージ識別情報であり、メッセージ識別情報に対応している。
ここで、例えば、予め指定されている促進情報を送信する日時になったとすると、メッセージ配信サーバ装置11の未読メッセージ判断部114は、ユーザ識別情報別に、受信済のメッセージに対して、未読メッセージの検出を行う。具体的には、未読メッセージ判断部114は、図16に示したメッセージ関連情報管理表の、1番目のレコードの「TANAKA」というユーザ識別情報と、「受信済メッセージ指定情報」の値「1」、「3」、「4」、「5」、「9」とを読み出す。そして、読み出した「ユーザ識別情報」と「受信済メッセージ指定情報」のそれぞれとの組合せについて、順次、図18に示した既読メッセージ管理表により管理されているレコードの、「ユーザ識別情報」と「既読メッセージ識別情報」との値の組合せのいずれかと一致するか否かを判断する。例えば、図18に示した既読メッセージ管理表において、「ユーザ識別情報」が「TANAKA」であって、「既読メッセージ識別情報」が「1」であるレコードが存在するか否かを判断する。ここでは、図18に示した既読メッセージ管理表の上から1番目のレコードが一致するレコードとして検出されるため、「TANAKA」というユーザが受信した、メッセージ識別情報が「1」であるメッセージは、既読メッセージであると判断される。既読メッセージと判断された場合、このメッセージ識別情報を取得しない。また、例えば、図18に示した既読メッセージ管理表において、「ユーザ識別情報」が「TANAKA」であって、「既読メッセージ識別情報」が「5」であるレコードが存在するか否かを判断する。ここでは、図18に示した既読メッセージ管理表には、一致するレコードが検出されないため、「TANAKA」というユーザが受信した、メッセージ識別情報が「1」であるメッセージは、未読メッセージであると判断される。未読メッセージと判断された場合、この受信済メッセージ指定情報であるメッセージ識別情報をメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
このような判断処理を行った結果、「TANAKA」というユーザ識別情報のユーザについては、受信済のメッセージのうちの、メッセージ識別情報が「5」および「9」であるメッセージが未読のメッセージと判断され、このメッセージ識別情報が判断結果として一時記憶されたとする。
促進情報送信部115は、未読メッセージ判断部114の判断結果として蓄積された未読のメッセージのメッセージ識別情報「5」および「9」を読みだし、このメッセージ識別情報「5」および「9」が示すメッセージを開封することをユーザに促すための促進情報を構成して、「TANAKA」というユーザ識別情報に対応したユーザに送信する。例えば、促進情報送信部115が構成する促進情報は、例えば、「メッセージ識別情報が5および9のメッセージを読んでください。」等のテキストデータである。
メッセージ配信サーバ装置11は、図16に示したメッセージ関連情報管理表の「ユーザ識別情報」が「TANAKA」以外のレコードについても、同様に未読メッセージを判断し、促進情報を送信する処理を行う。
ユーザ識別情報「TANAKA」に対応したユーザが利用するクライアント装置21の促進情報受信部212が、促進情報送信部115が送信する促進情報を受信すると、促進情報表示部213は、モニタ等に促進情報受信部212が受信した促進情報を表示する。
図19は、促進情報の表示例を示す図である。
以上、本実施の形態によれば、ユーザ識別情報に対応したユーザ属性指定情報が指定する属性を有するメッセージを、ユーザ識別情報に対応したユーザに送信することにより、ユーザが必要な情報を適切に配信することができる。
また、ユーザが受信済のメッセージを送信しないようにすることができ、ユーザが重複したメッセージを受け取ることを防いで、ユーザが不必要なメッセージの確認をしなくて済むようにすることができる。
また、既読メッセージ指定情報を用いて未読のメッセージを検出して、メッセージを読むことを促す表示を行うようにしたことにより、未読のメッセージを読むようユーザを促すことができ、ユーザによるメッセージの読み忘れ等を防ぐことができる。
なお、本実施の形態においても、メッセージ関連情報受信部104や、ユーザメッセージ関連情報格納部204や、ユーザメッセージ関連情報送信部206等を設けるようにしてもよい。そして、メッセージ関連情報受信部104が、クライアント装置21のユーザメッセージ関連情報送信部206が送信するユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とを受信し、受信した情報を用いてメッセージ関連情報格納部103に格納されているユーザ識別情報と、メッセージ属性指定情報とを更新するようにしても良い。
なお、上記各実施の形態においては、予め指定されたスケジュール等に従って、全てのユーザに対して、ほぼ同じタイミングでメッセージを送信する場合について説明したが、ユーザ識別情報別に、異なるタイミングでメッセージを送信するようにしても良い。例えば、予め、図示しない記憶媒体等に、ユーザ情報別に、メッセージを送信するタイミングを指定するスケジュール情報等を用意しておき、このスケジュール情報に従って、ユーザ識別情報別にメッセージを送信するようにしても良い。
また、特に上述した実施の形態2において、メッセージ配信サーバ装置11が、予め指定されたスケジュールに従ってメッセージの送信を行っている場合において、送信結果検知部111が、一のユーザ識別情報に対応したユーザに対するメッセージ送信の失敗を検知した場合、例えば、ステップS1303において、送信から所定時間経過した時点で送信が成功したことを示す情報を受信できなかった場合、送信先となるユーザに対してメッセージを送信する時間間隔が短くなるように、メッセージを送信するスケジュールを変更するようにしてもよい。例えば、図示しない格納部等に、図20に示すような、ユーザ識別情報別にメッセージの送信間隔を指定する情報である送信間隔情報を管理するスケジュール管理情報を予め格納しておくようにする。メッセージ配信サーバ装置11は、図20に示すようなスケジュール管理情報から、ユーザ識別情報別に、送信間隔情報を読み出し、この送信間隔情報が示す時間が経過する毎にメッセージの送信を行う。そして、送信結果検知部111が、一のユーザ識別情報に対応したユーザに対するメッセージ送信の失敗を検知する毎に、このユーザ識別情報に対応したスケジュール管理情報の送信間隔情報の値を、一定、あるいは不定の値だけ、減少させていくようにしても良い。また、一旦送信間隔情報の値を減少させた場合において、メッセージの送信が成功した場合は、送信間隔を指定する情報の値を、元の値にリセットするようにしても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(配信用メッセージ受信部やメッセージ送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、メッセージ配信システムがスタンドアロンである場合について説明したが、メッセージ配信システムは、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態におけるメッセージ配信システムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報が示すユーザに対して送信されるメッセージの属性を指定する情報であるメッセージ属性指定情報とが対応付けられて格納され得るメッセージ関連情報格納部に格納されているメッセージ属性指定情報について、当該メッセージ属性指定情報に対応しているメッセージ属性情報と対応付けられたメッセージを、ユーザに対して送信可能な一以上のメッセージと、当該メッセージの属性を示す情報であるメッセージ属性情報とが対応付けられて格納され得るメッセージ格納部から取得する送信用メッセージ取得部と、前記送信用メッセージ取得部がメッセージ属性指定情報について取得したメッセージを、当該メッセージ属性指定情報に対応付けられたユーザ識別情報に対応するユーザに送信するメッセージ送信部として機能させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータを、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応したメッセージの属性を指定する情報であるメッセージ属性指定情報とが格納され得るユーザメッセージ関連情報格納部に格納されている前記ユーザ識別情報と、前記メッセージ属性指定情報とを送信するユーザメッセージ関連情報送信部と、前記ユーザ識別情報と、前記メッセージ属性指定情報とに対応したメッセージを受信するメッセージ受信部と、前記メッセージ受信部が受信したメッセージを表示する受信メッセージ表示部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図21は、上記プログラムを実行して、上記各実施の形態によるメッセージ配信サーバ装置やクライアント装置や情報提供サーバ装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図21において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図22は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図22において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるメッセージ配信サーバ装置やクライアント装置や情報提供サーバ装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるメッセージ配信サーバ装置やクライアント装置や情報提供サーバ装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。