JP2004211993A - コークスベッド式ガス化溶融炉 - Google Patents

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JP2004211993A
JP2004211993A JP2003000471A JP2003000471A JP2004211993A JP 2004211993 A JP2004211993 A JP 2004211993A JP 2003000471 A JP2003000471 A JP 2003000471A JP 2003000471 A JP2003000471 A JP 2003000471A JP 2004211993 A JP2004211993 A JP 2004211993A
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Shoichi Kume
正一 久米
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Kangen Yoyu Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

【課題】炉内温度を高温で一定に保つことができ、処理コストを削減することができるコークスベッド式ガス化溶融炉を提供する。
【解決手段】廃棄物を処理するために使用されるコークスベッド式ガス化溶融炉1において、羽口4−1(〜4−5)を2段以上の複数にするとともに、複数の羽口4−1〜4−5から低酸素濃度の空気を炉内全体に吹き込むことで、炉内を還元雰囲気の状態にするとともに、炉内温度を一定にする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物を処理するために使用される、羽口の位置以上にコークスや炭化物が充填されているコークスベッド式ガス化溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般廃棄物や産業廃棄物の処理はストーカー炉や流動床炉で行われていた。また、ガス化溶融炉も近年になって用いられるようになってきたが、これらはいずれも酸化雰囲気(例えば空気中)でバーナー式で一般廃棄物や産業廃棄物を処理していた。近年になって、ガス化溶融炉のうち、羽口の位置以上にコークスや炭化物が充填されているコークスベッド式ガス化溶融炉も、このような一般廃棄物や産業廃棄物の処理に用いられるようになってきた。
【0003】
図3は従来のコークスベッド式ガス化溶融炉の一例の構成を説明するための図である。図3において、コークスベッド式ガス化溶融炉51は、一般廃棄物や産業廃棄物などの投入物を投入する投入口52をその上部に有する高炉本体53と、高炉本体53の底部に設けた1段の羽口54(羽口は2箇所あるが1段である)とから構成されている。そして、高炉本体53内の底部から羽口54を超える位置までコークス55が充填されている。操業にあたっては、コークス55を羽口54から供給される高酸素濃度の空気、LPGなどを利用して高温で燃焼させ、その状態の高温で燃焼するコークス55内に投入物を投入口52から供給することで、投入物を燃焼、溶融させる。そして、溶融物を炉床の図示しない排出口から外部へ取り出すことで、廃棄物を処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したコークスベッド式ガス化溶融炉51は、他の形式の処理と比べて効率的に廃棄物の処理ができるため、近年特に用いられるようになってきている。しかしながら、従来のコークスベッド式ガス化溶融炉51では、羽口54を炉底に1段しか設けていなかったので、炉内の底部の温度は高かったが、炉内の上段、中段の温度が低くなる傾向があった。そのため、炉内全体の温度を上げるために、炉内に余分なLPGや酸素を供給したり、コークスなどの原料を多大に使用したりする必要があり、その結果、処理コストが高価となる問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来の課題を解消して、炉内温度を高温で一定に保つことができ、処理コストを削減することができるコークスベッド式ガス化溶融炉を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉は、廃棄物を処理するために使用されるコークスベッド式ガス化溶融炉において、羽口を2段以上の複数にするとともに、複数の羽口から低酸素濃度の空気を炉内全体に吹き込むことで、炉内を還元雰囲気の状態にするとともに、炉内温度を一定にすることを特徴とするものである。
【0007】
本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉では、羽口を2段以上の複数にするとともに、複数の羽口から低酸素濃度の空気を炉内全体に吹き込むことで、炉内を還元雰囲気の状態にすることができる。炉内を還元雰囲気の状態にすることで、一般廃棄物や産業廃棄物などを処理する際に出るガスを還元ガスとして回収することができ、回収した還元ガスを他の装置の燃料などとして再利用することができる。
【0008】
また、羽口を2段以上の複数にするとともに、複数の羽口から低酸素濃度の空気を炉内全体に吹き込むことで、炉内温度を一定にすることができる。炉内温度を一定にすることで、炉内が高温であると投入したゴミや廃棄物が燃焼し、その熱で溶けるため、炉内を高温に保つために使用されるコークスやLPGの使用量を削減することができ、その結果、ごみ処理のコストを低減することができる。
【0009】
本発明の好ましい実施態様として、羽口から吹き込む低酸素濃度の空気の酸素濃度が0.01〜8.0%であることがある。空気に窒素などを加えて酸素濃度0.01〜8.0%の低酸素濃度の空気として使用することで、炉内を還元雰囲気に容易にすることができる。従来は、羽口から吹き込む空気としてはむしろ酸素を加えて高酸素濃度の空気を使用し、炉内での燃焼に使用していたが、羽口を複数とし炉内全体に均一な空気を供給できる本発明では、低酸素濃度の空気でも十分に必要とする燃焼を行わせることができる。そのため、一層炉内の還元雰囲気を得やすくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉の一例の構成を説明するための図である。図1において、本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉1は、一般廃棄物や産業廃棄物などの投入口2をその上部に有する高炉本体3と、高炉本体3の側面の底部から中段部に設けた5段の羽口4−1〜4−5とから構成されている。高炉本体3内の底部から4段目の羽口4−4を超える位置までコークス5が充填されている。また、高炉本体3の側面であってコークス5が充填されている部分に、排ガスを取り出すための上昇管6を設けるとともに、高炉本体3の側面に温度計や圧力計を取り付けるための機器装着部7を設けている。なお、本例の羽口4−5のように、炉内にコークス5が充填されていない箇所の羽口からは、低酸素濃度の空気を吹き込まないよう構成する。
【0011】
なお、図1に示す例では、図面を判りやすくするために、5段の羽口4−1〜4−5の各段に羽口が2本ある構成のものを示したが、羽口の構成はこの構成に限定されるものではない。通常は、各段に2本以上の複数本の羽口を同一円周上に設けることが多い。また、複数段の羽口の高さ方向の構成についても、複数段の羽口の高さ方向の全ての段に常に羽口を設ける必要はなく、高さ方向の複数段の羽口をランダムな間隔をあけて設けることが多い。以上のように構成することで、より均一に羽口から炉内へ低酸素濃度の空気を吹き込むことができる。
【0012】
図2は図1に示す本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉1における羽口4−1および機器装着部7の構成を説明するための図である。図2に示すように、羽口4−1(羽口4−2〜4−5も同様の構成である)および機器装着部7とも、高炉本体3を構成する外側の鉄皮11および内側の耐火物12からなる炉体に開口部13、14を設けて構成している。羽口4−1は炉体を貫通して開口部13を設け、この開口部13を介して、低酸素濃度の送風空気、LPG、場合によっては固形物を炉内に供給できるよう構成されている。機器装着部7は、鉄皮7を貫通し耐火物12の中頃まで開口部14を設け、この開口部14内に熱電対などの温度計や圧力計を挿入して装着できるよう構成されている。
【0013】
図1に示す例では羽口を5段としたが、羽口の段数は2段以上の複数段であれば本発明を達成することができる。ただ、実際の大きさを考えると、2段以上10段以下の段数が好ましい。また、羽口4−1〜4−5を介して炉内に供給する送風空気については、空気(酸素濃度約19%)に窒素などのガスを混合して低酸素濃度の空気、好ましくは、酸素濃度0.01〜8.0%の空気とする必要がある。さらに、送風空気の温度については、300℃程度の中温もしくはそれ以上の高温の送風空気を吹き込むことが熱効率の観点から好ましいが、本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉では、常温の送風空気を吹き込んでも炉内にコークスが充満しているため炉内温度が下がることがなく、常温の送風空気も利用することができる。
【0014】
上述した本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉1では、複数段の羽口4−1〜4−5を設けること、および、複数段の羽口4−1〜4−5(図1の例では羽口4−5の位置までコークス5がないため羽口4−5からは供給しない)を介して低酸素濃度の空気を炉内へ供給すること、の相乗効果により、炉内を還元雰囲気にするとともに、炉内の上段部および中段部における炉内温度の低下を防止し、炉内温度を高温の一定温度に保つことができる。炉内を還元雰囲気にすることで、上昇管6を介してCOやHなどの還元ガスを外部で回収することができ、回収した還元ガスを他の装置で再利用することができる。また、炉内温度を高温の一定温度に保つことで、高温の炉内に投入されたゴミや廃棄物が燃焼しその熱で溶けるため、コークスやLPGなどの補助燃料の燃焼による熱の利用を削減することができる。
【0015】
図1に示す本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉1の操業は、まず、炉内のコークス5を羽口4−1〜4−5から供給される低酸素濃度の空気、および、それに加えて必要に応じてLPGを0.01〜5.0%混合した空気を利用して高温で燃焼させる。炉内の温度や圧力は、炉体に設けた温度計や圧力計の測定値に基づき制御する。供給する燃料として、LPGの代用として、石油化学製品やペットボトル細片を固形物として混合し、羽口4−1〜4−5より送風することもできる。この状態で、高温で燃焼するコークス5内にゴミや廃棄物などを投入口2から供給することで、ゴミや廃棄物を燃焼、溶融させる。そして、溶融物を炉底の図示しない排出口から外部へ取り出すとともに、還元ガスを上昇管6を介して外部へ供給することで、ゴミや廃棄物を処理している。
【0016】
実際に、羽口が1段の従来例と、羽口が2段、3段の本発明例に対し、ゴミ1t当たりのコークス使用比率を、実証操業を行って従来例の場合を100%として求めた。結果を以下の表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 2004211993
【0018】
表1の結果から、本発明例はいずれも従来例と比べてコークスの使用を低減できることがわかる。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、羽口を2段以上の複数にするとともに、複数の羽口から低酸素濃度の空気を炉内全体に吹き込んでいるため、炉内を還元雰囲気の状態にすることができる。炉内を還元雰囲気の状態にすることで、一般廃棄物や産業廃棄物などを処理する際に出るガスを還元ガスとして回収することができ、回収した還元ガスを他の装置の燃料などとして再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉の一例の構成を説明するための図である。
【図2】図1に示す本発明のコークスベッド式ガス化溶融炉における羽口および機器装着部の構成を説明するための図である。
【図3】従来のコークスベッド式ガス化溶融炉の一例の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 コークスベッド式ガス化溶融炉
2 投入口
3 高炉本体
4−1〜4−5 羽口
5 コークス
6 上昇管
7 機器装着部
11 鉄皮
12 耐火物
13、14 開口部

Claims (2)

  1. 廃棄物を処理するために使用されるコークスベッド式ガス化溶融炉において、羽口を2段以上の複数にするとともに、複数の羽口から低酸素濃度の空気を炉内全体に吹き込むことで、炉内を還元雰囲気の状態にするとともに、炉内温度を一定にすることを特徴とするコークスベッド式ガス化溶融炉。
  2. 前記低酸素濃度の空気の酸素濃度が0.01〜8.0%である請求項1記載のコークスベッド式ガス化溶融炉。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009501807A (ja) * 2005-06-28 2009-01-22 コミュニティ パワー コーポレイション 自動モジュール式バイオマス発電方法および装置
JP2014214881A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 炉構造体、並びに、その構築方法及び解体方法

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