JP2004211341A - 天井部材支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンネル材とTバー材とが結合具を介し安定した状態で確実強固に結合固定され、この結合固定作業も簡単となる天井部材支持構造を提供する。
【解決手段】両縦板部1と横板部2とで略コ字型の結合具3を形成し、両縦板部1の下端縁に係止片4を形成すると共に同中程に切欠状開口5を形成し、両切欠状開口5を貫通するようチャンネル材6上に結合具3を跨がらせて載設し、チャンネル材6の下側にTバー材7を配置し、Tバー材7の上端縁の凸リブ部8を両係止片4に挟持されるよう係止し、結合具3の内側に保持される軸片部材9に押圧凸部10を形成し、軸片部材9を回動させ押圧凸部10でチャンネル材6を押圧して、チャンネル材6をTバー材7の凸リブ部8上に当接させた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井下地部分に横架されるチャンネル材の下側に、これと略直交して天井部材を支持するTバー材を結合固定してなる天井部材支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図18に示す如く、天井下地部分に横架されるチャンネル材6の下側に、これと略直交して天井板19や照明器具24等の天井部材を支持する天井支持バー25を結合固定してなる天井部材支持構造は知られている(特開2002−167898号公報参照)。ここでは、チャンネル材6と天井支持バー25とが結合具3を介して結合固定されている。結合具3は、図19(a)に示す如く、間隔をあけて対向する対の縦板部1(一方が縦長)と、両縦板部1の上端縁を連続させる横板部2と、で縦断面が下方へ開口した略コ字型に形成されている。
【0003】
又、結合具3の両縦板部1の下端縁には、内側へ折曲した係止片4が形成される共に、同両縦板部1の中程には下方へ開放された切欠状開口5が形成されている。そして、両切欠状開口5をチャンネル材6が貫通するよう、このチャンネル材6上には結合具3が跨がらせて載設される。又、図19(b)に示す如く、天井支持バー25は縦断面略S字型に形成され、上下段違いに係合片26a、26bを有しており、同下方の係合片26bと同じ高さに照明器具支持片27が形成され、この照明器具支持片27の下方反対側に天井板支持片28が形成されている。
【0004】
この場合、図18に示す如く、チャンネル材6の下側に天井支持バー25を配置し、この天井支持バー25の両係合片26a、26bを前記結合具3の両係止片4に係止し、両側に配設される同天井支持バー25の両照明器具支持片27間に照明器具24を架設固定し、両天井支持バー25の外側の天井板支持片28上に各々天井板19の端縁部分を載設する。そして、結合具3の横板部2に螺合されたビスを締め付けることで、チャンネル材6の下側面に天井支持バー25の上側面が押圧当接され、両者は強固に結合固定され、天井板19や照明器具24等の天井部材を天井支持バー25の両側で確実に支持することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−167898号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、結合具3の横板部2に螺合されたビスを締め付けることにより、チャンネル材6の下側面に天井支持バー25の上側面を押圧当接させるものであるため、そのビス締め作業に手間取るという問題があった。又、結合具3の両側で対の係止片4は上下段違い状態で天井支持バー25を係止するものであるため、ビスを締め付けてもチャンネル材6の下側面と天井支持バー25の上側面とが安定状態で押圧当接されないという問題もあった。
【0007】
そこで、本出願人は、図20、21に示す如く、チャンネル材6上に結合具3を跨がらせて載設し、チャンネル材6の下側にはこれと略直交する方向にして縦断面略逆T字型で天井部材を支持するTバー材7を配置し、このTバー材7の上端縁に沿って形成された凸リブ部8を、結合具3の同じ高さにある係止片4で係止する天井部材支持構造を考えた。
【0008】
更に、この天井部材支持構造では、結合具3の横板部2とチャンネル材6の上側面との間にこのチャンネル材6と略直交する方向の軸を中心として回動する軸片部材9を保持させ、この軸片部材9の中程に下方へ若干突出した押圧屈曲部30を形成し、同軸片部材9を回動させてその押圧屈曲部30をチャンネル材6の上側面に摺接させこのチャンネル材6を下方へ押圧することにより、同チャンネル材6の下側面を前記Tバー材7の凸リブ部8上に当接させて、両者を結合固定するものである。
【0009】
この場合、略コ字型の結合具3はそのコ字型をそのままチャンネル材6上に嵌め込むようにして載設されるものであり、それ故、これと略直交するTバー材7を支持するために、両縦板部1の下部を捩じれ状に折曲させて向きを変えた支持受け片29が形成され、この両支持受け片29の下端縁各々に係止片4が配設されている。又、チャンネル材6はウェブ15と上下のフランジ16を有するC型チャンネル材で、Tバー材7は縦片部17と横片部18とを有しており、この横片部18の両側上に各々天井板19の端縁部分が載設される。
【0010】
そして、軸片部材9は棒状材料を折曲して形成されたもので、結合具3の両縦板部1に形成された貫通孔に挿通されて回動自在に保持され、両縦板部1間の部分が若干下方へ屈曲突出されて同軸片部材9の中程には押圧屈曲部30が形成されている。又、軸片部材9の一端は結合具3の縦板部1より外方へ突出されて略L字状に折曲延設され、この略L字状のコーナー部31が係合される受け孔32を同縦板部1に形成している。
【0011】
この場合、施工現場にて、軸片部材9を結合具3の両貫通孔に差し込み、同軸片部材9の略L字状に突出延設された部分をペンチ等の工具で掴んで同軸片部材9を回動させ、その押圧屈曲部30をチャンネル材6の上側面に摺接させ、このチャンネル材6を下方へ押圧することにより、同チャンネル材6の下側面をTバー材7の凸リブ部8上に当接させて、両者を結合固定するものである。そして、この結合固定された状態を保持するために、軸片部材9の略L字状のコーナー部31を結合具3の受け孔32に係合させるものである。
【0012】
したがって、この天井部材支持構造にあっては、天井板19等の天井部材を支持するのがTバー材7であり、このTバー材7の上端縁の凸リブ部8を係止する係止片4は結合具3に同じ高さで形成され、チャンネル材6の下側面と天井支持バー25の上側面とが比較的安定した状態で押圧当接される。しかしながら、この場合、結合具3の両係止片4は同じ高さであってもTバー材7の長手方向で位置がずれて配設されるため、このTバー材7には捩じれの力が加わって、同Tバー材7は確実に支持され難いものである。
【0013】
又、この天井部材支持構造にあっては、上記従来の技術のように、ビス締め作業を必要とせず、軸片部材9を回動させて比較的簡単に、チャンネル材6の下側面をTバー材7の凸リブ部8上に当接させ両者を結合固定することができる。しかしながら、この場合、施工現場にて軸片部材9を結合具3の両貫通孔に差し込むものであるため、同軸片部材9の押圧屈曲部30を大きく屈曲させて突出させることができず、押圧力は不十分であり、チャンネル材6とTバー材7とを強固に結合固定し難いものである。
【0014】
又、軸片部材9の一端を略L字状に突出延設してそのコーナー部31を結合具3の受け孔32に係合させるようになし、同軸片部材9の回動を阻止することで、チャンネル材6とTバー材7との結合固定状態を確保しようとしているが、この場合、前記の如く、押圧屈曲部30の突出量が不十分であるため、施工中の振動や地震等の外力によって、同軸片部材9はその押圧屈曲部30による略垂直押圧状態を保持できず、戻り方向に回動して結合固定状態が解除され易いものである。
【0015】
又、軸片部材9の略L字状に突出延設された部分をペンチ等の工具で掴んで同軸片部材9を回動させるものであるため、この軸片部材9は捩じれたり折曲したりして変形し易いものである。しかも、軸片部材9及び結合具3が複雑な構造となって、製作し難いものとなる。
【0016】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、チャンネル材とTバー材とが結合具を介し安定した状態で確実強固に結合固定され、この結合固定作業も簡単となる天井部材支持構造を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の天井部材支持構造は、間隔をあけて対向する対の縦板部と両縦板部の上端縁を連続させる横板部とで縦断面が下方へ開口した略コ字型の結合具を形成し、この結合具の両縦板部の下端縁に内側へ折曲した係止片を形成すると共に同両縦板部の中程には下方へ開放された切欠状開口を形成し、この両切欠状開口を天井下地部分に横架されるチャンネル材が貫通するようこのチャンネル材上に同結合具を跨がらせて載設し、チャンネル材の下側にはこれと略直交する方向にして縦断面略逆T字型で天井部材を支持するTバー材を配置し、このTバー材の上端縁に沿って形成された凸リブ部を前記結合具の両側の係止片に挟持されるよう係止し、結合具の横板部とチャンネル材の上側面との間にはこのチャンネル材と略直交する方向の軸を中心として回動する軸片部材を保持させ、この軸片部材の中程に下方へ突出した押圧凸部を形成し、同軸片部材を回動させてその押圧凸部をチャンネル材の上側面に摺接させこのチャンネル材を下方へ押圧することにより、同チャンネル材の下側面を前記Tバー材の凸リブ部上に当接させて、両者を結合固定してなる。
【0018】
したがって、この場合、Tバー材の上端縁の凸リブ部が結合具の両縦板部の相対向する両係止片で挟持されるように係止されるため、同Tバー材は安定状態で支持される。そして、この状態で、軸片部材を回動させることにより、この軸片部材の中程に下方へ突出するよう形成された押圧凸部がチャンネル材の上側面に摺接されてこのチャンネル材を下方へ押圧し、同チャンネル材の下側面はTバー材の凸リブ部上にバランス良く当接され、両者が結合具を介して安定した状態で確実強固に結合固定される。
【0019】
しかも、軸片部材は結合具の両縦板部間でその回動がある程度規制された状態で保持されるため、施工中の振動や地震等の外力によっても同軸片部材は戻り方向に回動し難く、その押圧凸部による略垂直押圧状態が保持され易くて、これによる結合固定状態も解除され難いものである。又、結合具及びこの結合具の両縦板部に略沿って保持される軸片部材は比較的簡単な構造となり、この軸片部材を回動させて容易に前記結合固定作業を行うことができる。
【0020】
本発明の請求項2記載の天井部材支持構造は、上記請求項1記載の天井部材支持構造において、軸片部材を棒状材料で形成し、同軸片部材の中程を下方へ屈曲突出させて押圧凸部を形成したことを特徴とする。
【0021】
したがって、この場合は特に、軸片部材が棒状材料で形成され、この軸片部材の中程を下方へ屈曲突出させて押圧凸部を簡単に形成することもでき、同軸片部材は押圧凸部と共に安価に製作されるものとなる。
【0022】
本発明の請求項3記載の天井部材支持構造は、上記請求項1又は2記載の天井部材支持構造において、軸片部材の押圧凸部の両側部分を回動自在に保持する保持片を結合具の縦板部から内側へ突設したことを特徴とする。
【0023】
したがって、この場合は特に、結合具の縦板部から内側へ突設される保持片で軸片部材の押圧凸部の両側部分が回動自在に保持されるため、この軸片部材を同結合具に予め保持させておいてその取り扱いを容易とすることができ、これにより、同軸片部材の紛失や結合具からの外れを防止することもでき、この軸片部材はスムーズに回動されるようにもなって、その押圧凸部がチャンネル材の上側面に対して確実に摺接されるようになる。
【0024】
本発明の請求項4記載の天井部材支持構造は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の天井部材支持構造において、結合具の両切欠状開口にチャンネル材が貫通されると共に両係止片にTバー材の凸リブ部が係止された状態で、軸片部材の押圧凸部をその押圧摺接方向とは反対側に位置する結合具の縦板部の外方へと逃がす欠如開口を同縦板部の切欠状開口の上縁に連続させて形成したことを特徴とする。
【0025】
したがって、この場合は特に、軸片部材が結合具の両縦板部間に保持された状態でも、一方の縦板部に形成された切欠状開口及びその上縁に連続して形成された欠如開口から同軸片部材の押圧凸部を外方へと逃がすことができ、この状態でチャンネル材とTバー材との結合固定状態は解除されており、両者を相互に同結合具を介しスライド移動させて容易に位置調整することができる。
【0026】
本発明の請求項5記載の天井部材支持構造は、上記請求項4記載の天井部材支持構造において、欠如開口の上縁から爪状片を外側下方へと垂下突設し、この爪状片を内側へと塑性変形させることにより、同爪状片で押圧凸部がその押圧摺接方向へと押されて軸片部材を回動させるようになしたことを特徴とする。
【0027】
したがって、この場合は特に、上記欠如開口の上縁から外側下方へと垂下突設された爪状片を内側へと塑性変形させることにより、同爪状片で押圧凸部がその押圧摺接方向へと押されて軸片部材を確実に回動させることができ、この回動作業は外側から容易に行われるものとなる。しかも、塑性変形された爪状片によって、軸片部材の戻り方向への回動が確実に防止されるようになる。
【0028】
本発明の請求項6記載の天井部材支持構造は、上記請求項5記載の天井部材支持構造において、爪状片を外側へと屈曲突出した縦断面略く字状に形成し、この爪状片を内側へと塑性変形させる段階で、同爪状片の下端部分がチャンネル材の上側面に摺接されるようになしたことを特徴とする。
【0029】
したがって、この場合は特に、上記爪状片が外側へと屈曲突出した縦断面略く字状に形成され、この爪状片を内側へと塑性変形させる段階で、同爪状片の下端部分はチャンネル材の上側面に摺接されるため、この爪状片の下端部分が軸片部材の押圧凸部を確実に押すものとなる。又、その際、押圧凸部とチャンネル材の上側面との間に爪状片の下端部分の先端が入り込んで、同チャンネル材はより強固に下方へ押圧されるようにもなる。
【0030】
本発明の請求項7記載の天井部材支持構造は、上記請求項1〜6のいずれか一つに記載の天井部材支持構造において、軸片部材の押圧凸部がその押圧摺接方向へ中立状態より少し超えた段階で、同軸片部材の回動が停止されるようになしたことを特徴とする。
【0031】
したがって、この場合は特に、軸片部材の押圧凸部がその押圧摺接方向へ中立状態(押圧凸部がチャンネル材の上側面に対して最も突っ張って押圧している状態)より少し超えた段階で、同軸片部材の回動が停止されるため、この停止状態で、同軸片部材は戻り方向へ回動することなく安定状態で保持される。又、軸片部材の回動が中立状態を少し超えて停止されることにより、その際にクリック感を生じ、作業者は結合固定されたことを体感的に確認することができる。
【0032】
本発明の請求項8記載の天井部材支持構造は、上記請求項7記載の天井部材支持構造において、押圧凸部の押圧摺接方向に位置する結合具の縦板部の切欠状開口の上縁部分にて同縦板部より外側へ屈曲突出した当止片部を形成し、この当止片部の内側面に押圧凸部が当止されることで軸片部材の回動が停止されるようになしたことを特徴とする。
【0033】
したがって、この場合は特に、結合具の縦板部の切欠状開口の上縁部分にて同縦板部より外側へ屈曲突出した当止片部が形成され、この当止片部の内側面に押圧凸部が当止されることで、上記中立状態を少し超えた段階にある軸片部材の回動が停止されるため、同軸片部材はその戻り方向への回動が確実に防止されてより安定した状態で保持される。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の請求項1、2に対応した第一の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、間隔をあけて対向する対の縦板部1と両縦板部1の上端縁を連続させる横板部2とで縦断面が下方へ開口した略コ字型の結合具3を形成し、この結合具3の両縦板部1の下端縁に内側へ折曲した係止片4を形成すると共に同両縦板部1の中程には下方へ開放された切欠状開口5を形成し、この両切欠状開口5を天井下地部分に横架されるチャンネル材6が貫通するようこのチャンネル材6上に同結合具3を跨がらせて載設している。
【0035】
そして、チャンネル材6の下側にはこれと略直交する方向にして縦断面略逆T字型で天井部材を支持するTバー材7を配置し、このTバー材7の上端縁に沿って形成された凸リブ部8を、前記結合具3の両側の係止片4に挟持されるよう係止している。又、結合具3の横板部2とチャンネル材6の上側面との間には、このチャンネル材6と略直交する方向の軸を中心として回動する軸片部材9を保持させ、この軸片部材9の中程に下方へ突出した押圧凸部10を形成している。
【0036】
この場合、軸片部材9を棒状材料で形成し、同軸片部材9の中程を下方へ屈曲突出させて押圧凸部10を形成している。前記保持された状態にある軸片部材9を回動させてその押圧凸部10をチャンネル材6の上側面に摺接させ、このチャンネル材6を下方へ押圧することにより、同チャンネル材6の下側面を前記Tバー材7の凸リブ部8上に当接させて、両者を結合固定している。
【0037】
以下、この実施形態の天井部材支持構造を、より具体的に説明する。結合具3は矩形の金属板に打ち抜き折曲加工を施して形成されたもので、両縦板部1の間隔寸法が後記軸片部材9となる棒状材料の線径寸法の1.5〜3.0倍程度の巾狭となる略コ字型に形成されている。結合具3の両縦板部1には両者に連続して同じ大きさ形状に開口する縦長矩形状の切欠状開口5が形成されており、この切欠状開口5は下方へ開口されていてその両側に分割された両片の下端縁に略レ字状に折曲した係止片4が形成されている。又、切欠状開口5の開口巾寸法は、後記チャンネル材6の上下のフランジ16の巾寸法と略等しく形成されており、このチャンネル材6が同両切欠状開口5に嵌合するように貫通される。
【0038】
チャンネル材6は天井下地部分に複数本並設されて横架されるもので、ウェブ15と上下のフランジ16を有する断面縦長の金属製C型チャンネル材である。そして、このチャンネル材6上には、前記結合具3がその両切欠状開口5を同チャンネル材6が貫通するよう跨がらせて係合載設される。結合具3の前記両側二対の係止片4には、縦断面略逆T字型のTバー材7の凸リブ部8が両側から挟持されるようにして係止される。Tバー材7は金属製型材で、縦片部17とその下端で両側に突出する横片部18とでなり、同縦片部17の上端縁に沿って中空で断面略矩形状の凸リブ部8が形成されている。凸リブ部8の下面両側には凹所が形成されており、両凹所に係止片4の先端縁が入り込むようにして、この係止片4に同凸リブ部8は係止される。
【0039】
結合具3の上部内側スペースには軸片部材9が収容保持されており、この軸片部材9は前記チャンネル材6と略直交する方向の軸を中心として回動される。軸片部材9は金属製の棒状材料に折曲加工を施して形成されたもので、その中程部分に下方へ略V字状に折曲突出した押圧凸部10が一体に形成されている。軸片部材9の両端は結合具3の両側へ突出しており、この結合具3の横板部2の下面に同軸片部材9の前記押圧凸部10の両側部分が当接し、この当接部分を中心軸として同軸片部材9は回動される。
【0040】
又、軸片部材9はその押圧凸部10が略垂直状態から両側へ振れ動くように回動されるもので、この略垂直状態では同軸片部材9が前記結合具3の横板部2の下面とチャンネル材6の上側フランジ16の上面との間で突っ張った状態となって回動停止され保持される。そして、押圧凸部10が略垂直状態となる前記回動停止状態から両側いずれかへ軸片部材9が回動すると、チャンネル材6とTバー材7との結合固定状態は解除され、両者を相互にずれ動かしてその位置調整を行うことができる。その際、軸片部材9の押圧凸部10が結合具3のいずれか一方の切欠状開口5の上部から縦板部1の外方へと突出することで、同軸片部材9は大きな角度に回動されて確実に解除された状態となる。
【0041】
この実施形態の天井部材支持構造を施工するには、前記の如く、チャンネル材6とTバー材7とを相互に位置調整した後、図3に示す如く、ペンチ等の工具Pで軸片部材9の押圧凸部10の部分を挟持して、この押圧凸部10が略垂直状態となるように同軸片部材9を回動させ、この軸片部材9を結合具3の横板部2の下面とチャンネル材6の上側フランジ16の上面との間で突っ張り状態にして回動停止させる。その際、ペンチ等の工具Pの先端部分が結合具3の両側の切欠状開口5の上部からこの結合具3の内部スペースに進入されて、軸片部材9は容易に回動され突っ張り状態で確実に停止される。
【0042】
又、前記回動停止状態では、軸片部材9の押圧凸部10がチャンネル材6の上側フランジ16の上面に若干埋まり込むような状態で停止保持され、その際、同押圧凸部10の略V字状による弾性も作用してがたつきなく確実に回動停止され、同チャンネル材6とTバー材7とは相互に確実強固に結合固定される。すなわち、前記の如く、軸片部材9を回動させると、その押圧凸部10がチャンネル材6の上側面に摺接されてこのチャンネル材6は下方へ押圧され、これにより、同チャンネル材6の下側面がTバー材7の凸リブ部8上に当接されて、両者は確実強固に結合固定される。そして、図2に示す如く、Tバー材7の横片部18の両側上に各々天井板19の端縁部分が載設されて、この実施形態の天井部材支持構造の施工は完了する。
【0043】
したがって、この実施形態の天井部材支持構造においては、Tバー材7の上端縁の凸リブ部8が結合具3の両縦板部1の相対向する両係止片4で挟持されるように係止されるため、同Tバー材7は安定した状態で支持される。そして、この状態で、軸片部材9を回動させることにより、この軸片部材9の中程に下方へ突出するよう形成された押圧凸部10がチャンネル材6の上側フランジ16の上側面に摺接されてこのチャンネル材6を下方へ押圧し、同チャンネル材6の下側フランジ16の下側面はTバー材7の凸リブ部8上にバランス良く当接され、両者が結合具3を介して安定した状態で確実強固に結合固定される。
【0044】
しかも、軸片部材9は結合具3の狭い間隔の両縦板部1間でその回動がある程度規制された状態で保持されるため、施工中の振動や地震等の外力によっても同軸片部材9は突っ張った状態から戻り方向に回動し難く、その押圧凸部10による略垂直押圧状態が保持され易くて、これによる結合固定状態も解除され難いものである。又、結合具3及びこの結合具3の両縦板部1に略沿って保持される軸片部材9の構造は、図20、21に示した従来例に比して簡単となり、この軸片部材9を回動させて容易に前記結合固定作業を行うことができる。
【0045】
又、この実施形態の天井部材支持構造においては、軸片部材9が棒状材料でピンとして形成され、この軸片部材9の中程を下方へ屈曲突出させて押圧凸部10を簡単に形成することもでき、同軸片部材9を押圧凸部10と共に一つのピンとして安価に製作することができる。なお、この実施形態の天井部材支持構造においては、Tバー材7で支持される天井部材として天井板19を示したが、その他、照明器具等の天井部材を支持させてもよい。
【0046】
図4は、本発明の請求項1、2に対応した第二の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、結合具3の横板部2が上方へ湾曲した断面形状となるように形成されていて、軸片部材9の同横板部2の下面に当接される部分が安定保持されるので、その押圧凸部10による略垂直押圧状態はより保持され易くなり、これによる結合固定状態が確実に保持されるものとなる。又、軸片部材9を前記当接部分を中心軸として回動させる際に、この中心軸は移動し難く、同軸片部材9をスムーズに回動させることができるようになる。なお、それ以外は、上記第一の実施形態と同様に構成され、上記第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0047】
図5、6は、本発明の請求項1、2に対応した第三の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、結合具3の両切欠状開口5の上縁部分に外側下方へと垂下した爪状片13が突設されており、両爪状片13を両側からペンチ等の工具で挟持することで軸片部材9を回動させて、容易に同軸片部材9をその押圧凸部10の突っ張った略垂直押圧状態とすることができる。この場合、爪状片13は塑性変形されるもので、同爪状片13で押圧凸部10が両側から押されて軸片部材9は確実に回動され、この回動作業を両外側から容易に行うことができる。しかも、塑性変形された爪状片13によって、軸片部材9の戻り方向への回動が確実に防止されるようになる。なお、それ以外は、上記第二の実施形態と同様に構成され、上記第二の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0048】
図7、8は、本発明の請求項1、2、4〜7に対応した第四の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、結合具3の両切欠状開口5にチャンネル材6が貫通されると共に両係止片4にTバー材7の凸リブ部8が係止された状態で、軸片部材9の押圧凸部10をその押圧摺接方向αとは反対側(図面向かって右側)に位置する結合具3の縦板部1の外方へと逃がす欠如開口12を、同縦板部1の切欠状開口5の上縁部分に連続開口させて形成している。
【0049】
したがって、この場合、軸片部材9が結合具3の両縦板部1間に収容保持された状態でも、図7に示す如く、一方の縦板部1に形成された切欠状開口5及びその上縁に連続して形成された欠如開口12から同軸片部材9の押圧凸部10を外方へと逃がすことができ、この状態でチャンネル材6とTバー材7との結合固定状態は解除されており、両者を相互に同結合具3を介し直交方向でスライド移動させて容易に位置調整することができる。
【0050】
又、この実施形態の天井部材支持構造では、欠如開口12の上縁から爪状片13を外側下方へと垂下突設し、この爪状片13を内側へとペンチ等の工具で塑性変形させることにより、同爪状片13で押圧凸部10がその押圧摺接方向αへと押されて軸片部材9を回動させるようになしている。したがって、この場合、爪状片13を内側へと塑性変形させることにより、同爪状片13で押圧凸部10がその押圧摺接方向αへと押されて軸片部材9を確実に回動させることができ、この回動作業は外側から容易に行われる。しかも、図8に示す如く、塑性変形された爪状片13によって、軸片部材9の戻り方向への回動が確実に防止されるようになる。
【0051】
又、この実施形態の天井部材支持構造では、爪状片13を外側へと屈曲突出した縦断面略く字状に形成し、この爪状片13を内側へと塑性変形させる段階で、同爪状片13の下端部分がチャンネル材6の上側フランジ16の上側面に摺接されるようになしている。したがって、この場合、爪状片13を内側へと塑性変形させる段階で、同爪状片13の下端部分はチャンネル材6の上側面に摺接されるため、この爪状片13の下端部分が軸片部材9の押圧凸部10を確実に押すものとなる。又、その際、押圧凸部10とチャンネル材6の上側面との間に爪状片13の下端部分の先端が入り込んで、同チャンネル材6はより強固に下方へ押圧されるようにもなる。
【0052】
又、この実施形態の天井部材支持構造では、軸片部材9の押圧凸部10がその押圧摺接方向αへ中立状態より少し超えた段階で、この押圧凸部10は結合具3の一方の縦板部1の内側面に当止され、同軸片部材9の回動が停止される。したがって、この場合、軸片部材9の押圧凸部10がその押圧摺接方向αへ中立状態(押圧凸部10がチャンネル材6の上側面に対して最も突っ張って押圧している状態)より少し超えた段階で、同軸片部材9の回動は停止され、この停止状態で、同軸片部材9が戻り方向へ回動することなく安定状態で保持される。
【0053】
しかも、その際、軸片部材9の略V字状に折曲した押圧凸部10の弾性が作用するため、この押圧凸部10がチャンネル材6の上側面に対して最も突っ張って押圧している状態から少しずれても、同軸片部材9の回動が停止された安定保持状態は確保される。更に、軸片部材9の回動が中立状態を少し超えて停止されることで、その際にクリック感を生じるため、このクリック感によって作業者は結合固定されたことを体感的に確認することができる。
【0054】
なお、それ以外は、上記第三の実施形態と同様に構成され、上記第三の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。又、上記第一乃至第三の実施形態において、欠如開口12については説明していないが、切欠状開口5を上方へ大きく開口形成していることで、同欠如開口12が形成されているのと実質的に同じ構成となっており、上記第一乃至第三の実施形態においても、この第四の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0055】
図9〜11は、本発明の請求項1、2、4〜7に対応した第五の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、図11に示す如く、軸片部材9の両端部分に上方へ折曲した起立片部20が形成されており、図9に示す如く、結合具3の横板部2は平板状でこの横板部2の両側に対の保持孔21が穿設されている。そして、両起立片部20が両保持孔21に下方から挿通されて係合保持されることで、軸片部材9は結合具3に対し外れ難い状態にして保持されている。
【0056】
又、この場合、結合具3の横板部2は平板状であっても、両起立片部20が両保持孔21に係合保持されることで、軸片部材9の回動の中心軸は移動し難く、この軸片部材9をスムーズに回動させることができ、しかも、同軸片部材9はその回動時にあっても安定した状態で保持され、押圧凸部10による略垂直押圧状態が保持され易く、これにより結合固定状態は確保されるものとなる。なお、それ以外は、上記第四の実施形態と同様に構成され、上記第四の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0057】
図12、13は、本発明の請求項1、2、4〜8に対応した第六の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、軸片部材9の押圧凸部10の押圧摺接方向αに位置する結合具3の縦板部1の切欠状開口5の上縁部分において、同縦板部1より外側へ屈曲突出した当止片部14を形成し、この当止片部14の内側面に押圧凸部10が当止されることで軸片部材9の回動が停止されるようになしている。
【0058】
したがって、この場合、結合具3の爪状片13とは反対側に位置する縦板部1の切欠状開口5の上縁部分において、同縦板部1より外側へ屈曲突出した当止片部14が形成されており、この当止片部14の内側面に押圧摺接方向αへ回動する押圧凸部10が当止されることで、上記第四の実施形態で説明したように、中立状態を少し超えた段階にある軸片部材9の回動が停止されるため、同軸片部材9はその戻り方向への回動が確実に防止されてより安定した状態で保持される。
【0059】
又、この実施形態の天井部材支持構造では、軸片部材9の両起立片部20が挿通係合される両保持孔21を、結合具3の横板部2から一方の縦板部1にわたる長孔状に形成している。したがって、この場合、起立片部20と保持孔21との間における係合保持状態に自由度が増して、軸片部材9はよりスムーズに回動できるようになる。なお、それ以外は、上記第五の実施形態と同様に構成され、上記第五の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0060】
図14〜17は、本発明の請求項1〜8全てに対応した第七の実施形態である天井部材支持構造を示している。この実施形態の天井部材支持構造では、軸片部材9の押圧凸部10の両側部分を回動自在に保持する保持片11を、結合具3の縦板部1から内側へ突設している。この場合、結合具3の爪状片13が設けられた側の縦板部1に切り起こし加工を施して保持片11は形成され、この保持片11を切欠状開口5の両側で対にして内方へ突設している。
【0061】
したがって、この場合、結合具3の縦板部1から内側へ突設される両保持片11で軸片部材9の押圧凸部10の両側部分が回動自在に保持されるため、この軸片部材9を同結合具3に工場等で予め保持させ組み立てておいて、その取り扱いを容易とすることができる。これにより、部材の管理が容易となり、軸片部材9の紛失や結合具3からの外れを防止することもでき、この軸片部材9は安定保持されスムーズに回動されるようにもなって、その押圧凸部10がチャンネル材6の上側面に対して確実に摺接されるようになる。
【0062】
又、この実施形態の天井部材支持構造では、結合具3の両縦板部1の切欠状開口5の両側開口縁に外方へ折曲突出した取着片22が延設されており、各取着片22は同切欠状開口5の両側で上下に位置をずらせて配設されている。それ故、図17に示す如く、Tバー材7の横片部18の下側にパーティション23がビス24にて取着固定される場合、前記両側の取着片22をビス24にてチャンネル材6のウェブ15に取着固定することで、強固な躯体構造とすることができる。この場合、取着片22をチャンネル材6のウェブ15に溶接してもよく、又、本発明における軸片部材9が本固定ではなく仮止め手段として機能している。なお、それ以外は、上記第六の実施形態と同様に構成され、上記第六の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0063】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の天井部材支持構造においては、Tバー材の凸リブ部が結合具の相対向する両係止片で挟持されるように係止されて、このTバー材は安定状態で支持される。そして、この状態で、軸片部材を回動させることにより、チャンネル材の下側面がTバー材の凸リブ部上にバランス良く当接されて、両者は結合具を介し安定状態で確実強固に結合固定される。しかも、施工中の振動や地震等の外力によっても軸片部材は戻り方向に回動し難く、結合固定状態が解除され難い。又、比較的簡単な構造で、前記結合固定作業を容易に行うことができる。
【0064】
又、本発明の請求項2記載の天井部材支持構造においては、特に、軸片部材が棒状材料で形成され、この軸片部材の中程を下方へ屈曲突出させて押圧凸部を簡単に形成することもでき、同軸片部材は押圧凸部と共に安価に製作される。
【0065】
又、本発明の請求項3記載の天井部材支持構造においては、特に、結合具の縦板部に突設された保持片で軸片部材を予め保持させて、その取り扱いを容易とすることができ、これにより、同軸片部材の紛失や結合具からの外れを防止することもでき、この軸片部材はスムーズに回動されて、その押圧凸部がチャンネル材の上側面に対して確実に摺接される。
【0066】
又、本発明の請求項4記載の天井部材支持構造においては、特に、結合具の縦板部に形成された切欠状開口及びその上縁に連続して形成された欠如開口から軸片部材の押圧凸部を外方へと逃がすことができ、この状態でチャンネル材とTバー材との結合固定状態は解除されており、両者を相互に同結合具を介しスライド移動させて容易に位置調整することができる。
【0067】
又、本発明の請求項5記載の天井部材支持構造においては、特に、上記欠如開口の上縁から垂下突設された爪状片を内側へと塑性変形させることにより、同爪状片で押圧凸部がその押圧摺接方向へと押されて軸片部材を確実に回動させることができ、この回動作業は外側から容易に行われ、しかも、この爪状片によって同軸片部材の戻り方向への回動が確実に防止される。
【0068】
又、本発明の請求項6記載の天井部材支持構造においては、特に、上記爪状片が縦断面略く字状に形成されて、この爪状片を内側へと塑性変形させる段階でその下端部分はチャンネル材の上側面に摺接され、同爪状片の下端部分が軸片部材の押圧凸部を確実に押して、同チャンネル材はより強固に下方へ押圧される。
【0069】
又、本発明の請求項7記載の天井部材支持構造においては、特に、中立状態より少し超えた段階で軸片部材の回動が停止されて、この停止状態で同軸片部材は戻り方向へ回動しないよう安定状態で保持され、その際、クリック感が生じて作業者は結合固定されたことを確認することができる。
【0070】
又、本発明の請求項8記載の天井部材支持構造においては、特に、結合具に形成された当止片部の内側面に押圧凸部が当止されて、上記中立状態を少し超えた段階にある軸片部材の回動が停止され、同軸片部材はその戻り方向への回動が確実に防止されてより安定した状態で保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である天井部材支持構造を示す斜視図。
【図2】同天井部材支持構造を示す側面図。
【図3】同天井部材支持構造での作業状態を示す要部断面図。
【図4】本発明の第二の実施形態である天井部材支持構造での作業状態を示す要部断面図。
【図5】本発明の第三の実施形態である天井部材支持構造を示す要部断面図。
【図6】同天井部材支持構造を示す断面図。
【図7】本発明の第四の実施形態である天井部材支持構造を示す要部断面図。
【図8】同天井部材支持構造を示す断面図。
【図9】本発明の第五の実施形態である天井部材支持構造の結合具及び軸片部材を示す斜視図。
【図10】同天井部材支持構造を示す断面図。
【図11】同天井部材支持構造の軸片部材を示す正面図。
【図12】本発明の第六の実施形態である天井部材支持構造の結合具及び軸片部材を示す斜視図。
【図13】同天井部材支持構造を示す断面図。
【図14】本発明の第七の実施形態である天井部材支持構造の結合具及び軸片部材を示す斜視図。
【図15】同天井部材支持構造の結合具及び軸片部材を示す異なる方向からの斜視図。
【図16】同天井部材支持構造を示す断面図。
【図17】同天井部材支持構造の異なる施工状態を示す側面図。
【図18】本発明の従来例である天井部材支持構造を示す側面図。
【図19】同天井部材支持構造の(a)は結合具を示す斜視図、(b)は天井支持バーを示す側面図。
【図20】本出願人が先に考えた天井部材支持構造を示す斜視図。
【図21】同天井部材支持構造を示す(a)は側面図、(b)は正面図。
【符号の説明】
1 縦板部
2 横板部
3 結合具
4 係止片
5 切欠状開口
6 チャンネル材
7 Tバー材
8 凸リブ部
9 軸片部材
10 押圧凸部
11 保持片
12 欠如開口
13 爪状片
14 当止片部
α 押圧摺接方向

Claims (8)

  1. 間隔をあけて対向する対の縦板部と両縦板部の上端縁を連続させる横板部とで縦断面が下方へ開口した略コ字型の結合具を形成し、この結合具の両縦板部の下端縁に内側へ折曲した係止片を形成すると共に同両縦板部の中程には下方へ開放された切欠状開口を形成し、この両切欠状開口を天井下地部分に横架されるチャンネル材が貫通するようこのチャンネル材上に同結合具を跨がらせて載設し、チャンネル材の下側にはこれと略直交する方向にして縦断面略逆T字型で天井部材を支持するTバー材を配置し、このTバー材の上端縁に沿って形成された凸リブ部を前記結合具の両側の係止片に挟持されるよう係止し、結合具の横板部とチャンネル材の上側面との間にはこのチャンネル材と略直交する方向の軸を中心として回動する軸片部材を保持させ、この軸片部材の中程に下方へ突出した押圧凸部を形成し、同軸片部材を回動させてその押圧凸部をチャンネル材の上側面に摺接させこのチャンネル材を下方へ押圧することにより、同チャンネル材の下側面を前記Tバー材の凸リブ部上に当接させて、両者を結合固定してなる天井部材支持構造。
  2. 軸片部材を棒状材料で形成し、同軸片部材の中程を下方へ屈曲突出させて押圧凸部を形成したことを特徴とする請求項1記載の天井部材支持構造。
  3. 軸片部材の押圧凸部の両側部分を回動自在に保持する保持片を結合具の縦板部から内側へ突設したことを特徴とする請求項1又は2記載の天井部材支持構造。
  4. 結合具の両切欠状開口にチャンネル材が貫通されると共に両係止片にTバー材の凸リブ部が係止された状態で、軸片部材の押圧凸部をその押圧摺接方向とは反対側に位置する結合具の縦板部の外方へと逃がす欠如開口を同縦板部の切欠状開口の上縁に連続させて形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の天井部材支持構造。
  5. 欠如開口の上縁から爪状片を外側下方へと垂下突設し、この爪状片を内側へと塑性変形させることにより、同爪状片で押圧凸部がその押圧摺接方向へと押されて軸片部材を回動させるようになしたことを特徴とする請求項4記載の天井部材支持構造。
  6. 爪状片を外側へと屈曲突出した縦断面略く字状に形成し、この爪状片を内側へと塑性変形させる段階で、同爪状片の下端部分がチャンネル材の上側面に摺接されるようになしたことを特徴とする請求項5記載の天井部材支持構造。
  7. 軸片部材の押圧凸部がその押圧摺接方向へ中立状態より少し超えた段階で、同軸片部材の回動が停止されるようになしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の天井部材支持構造。
  8. 押圧凸部の押圧摺接方向に位置する結合具の縦板部の切欠状開口の上縁部分にて同縦板部より外側へ屈曲突出した当止片部を形成し、この当止片部の内側面に押圧凸部が当止されることで軸片部材の回動が停止されるようになしたことを特徴とする請求項7記載の天井部材支持構造。
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