JP2004211180A - アルミホイールの熱処理方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数段のワーク支承部をそなえたラック21にアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉1と、溶体化処理品を水冷するための水槽17と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉11とを有するアルミホイールの熱処理装置において、溶体化炉1の抽出口3部に達したラック21からアルミホイールを一括積卸して水槽17内に浸漬する積卸・水冷手段と、空になった前記ラックを時効炉11の装入口12部へ移送するラック移送手段と、この空のラックに水冷後のアルミホイールを段積みする積込手段とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アルミホイールの熱処理方法およびその方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両や航空機の車輪用のホイールとしては、軽量化を図るためアルミニウム合金製の鋳造アルミホイールあるいは鍛造アルミホイール(この発明ではこれらをアルミホイールと総称する。)が多く用いられるようになった。
【0003】
このアルミホイールの製造工程においては、仕上加工前の熱処理工程として、一般に溶体化処理とそれに続く焼入れ、焼戻し(時効処理)をおこなって強度や靭性の調整をおこなっている。具体的には、溶体化炉においてアルミホイールを所定の溶体化温度に加熱後、水中に浸漬して急冷し、次にこれを時効炉で焼戻しをおこなうのであるが、従来これらの処理は複数個のアルミホイールを積載トレーに載せた状態でおこない、溶体化処理後の高温のアルミホイールはトレーに積載したまま水中に浸漬して急冷後、時効炉に装入される(例えば特許文献1および2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−21264号公報(第1−2頁、図1−図3)
【特許文献2】
特許第2574248号(第2頁、図10,図11)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の熱処理方法においては、上記のようにアルミホイールを積載トレーごと水冷するものであるため、熱処理の必要のないトレーまで冷却し、この冷却されたトレーを時効炉で再加熱するので、エネルギー損失が大きい。すなわち、溶体化炉の通過により高温(たとえば450〜550℃)に昇温したトレーは、水冷により急冷して約60〜80℃まで降温したのち、時効炉に装入されるので、時効炉においては、上記の水冷によるトレーの奪熱量(損失熱量)相当分だけ余分に加熱する必要があり、時効炉の燃料費がかさみ省エネルギ上好ましくなかった。
【0006】
さらにトレーは熱処理後のアルミホイールを積卸し後、未処理のアルミホイールを積載して熱処理工程に投入され、繰返使用されるものであるが、上記の加熱後の急冷とそれに続く加熱とを繰返し受けるため、短期間で歪みが進行して寿命が短いという問題があった。
【0007】
この発明は上記従来の問題点を解決しようとするものであり、アルミホイールの熱処理時における省エネルギ化と、アルミホイール積載用のラックの長寿命化を図ることができるアルミホイールの熱処理方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のアルミホイールの熱処理方法は、複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理し、次に水冷後に時効処理するアルミホイールの熱処理方法において、溶体化処理後のアルミホイールを前記ラックから一括積卸して水冷し、空になった前記ラックを時効炉の装入口部へ移送し、この空のラックに前記水冷後のアルミホイールを段積みして、時効処理をおこなうことを特徴とする。
【0009】
また請求項2記載のアルミホイールの熱処理装置は、複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉と、溶体化処理品を水冷するための水槽と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉とを有するアルミホイールの熱処理装置において、溶体化炉の抽出口部に達した前記ラックからアルミホイールを一括積卸して前記水槽内に浸漬する積卸・水冷手段と、空になった前記ラックを時効炉の装入口部へ移送するラック移送手段と、この空のラックに水冷後のアルミホイールを段積みする積込手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項1,2記載の発明によれば、溶体化処理後のアルミホイールはラックから積卸して水冷するが、空になったラックは水冷せずに時効炉の装入口部に移送してこれに水冷後のアルミホイールを段積みして時効処理をおこなうので、ラックは水冷により降温することはなく、従来のアルミホイールをラックごと水冷する場合に比べてこの降温分に相当する熱量分だけ、時効炉における投入熱量は少なくて済み、また加熱と水冷の繰返しによるラックの歪みを防止できる。
【0011】
また請求項3記載のアルミホイールの熱処理装置は、複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉と、溶体化処理品を水冷するための水槽と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉とを有するアルミホイールの熱処理装置において、前記溶体化炉と前記時効炉を並列配置し、前記時効炉の装入口の外側に装入テーブルを設け、前記溶体化炉の抽出口の外側位置から前記装入テーブルの後端部位置にわたって前記水槽を設けるとともに、前記水槽の上方において架台に横行自在に支持され前記抽出口に対向する抽出位置と前記装入テーブルに対向する装入位置との間を横行駆動される横行台と、この横行台に昇降自在に支持された昇降台と、この昇降台に前後動自在に支持され前記ラックの各ワーク支承部に対応する多段状に配置されたフォークであって、前記抽出口の送出ローラ上および前記装入テーブル上のラックのワーク支承部上のアルミホイールの底面に係脱する前進位置と、前記水槽内に浸漬可能な後退位置との間を前後駆動されるとともに、各フォークの支持面が前記ラックの各ワーク支承部より所定量上方に位置する上昇位置と、前記水槽の冷却水内に水没する下降位置との間を前記昇降台を介して昇降駆動されるフォークと、前記昇降台上に設けられ該昇降台の下降状態において、前記送出ローラ上から送出される空のトレーを受取り保持し、このトレーを前記装入テーブル上に送出するトレー受取・送出装置と、を具備したことを特徴とする。
【0012】
また請求項4記載のアルミホイールの熱処理装置は、複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉と、溶体化処理品を水冷するための水槽と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉とを有するアルミホイールの熱処理装置において、前記溶体化炉と前記時効炉を並列配置し、前記溶体化炉の抽出口の外側位置から前記時効炉の装入口の外側位置にわたって前記水槽を設けるとともに、前記水槽の上方において架台に横行自在に支持され前記抽出口に対向する抽出位置と前記装入口に対向する装入位置との間を横行駆動される横行台と、この横行台に昇降自在に支持された昇降台と、この昇降台に前後動自在に支持され前記ラックの各ワーク支承部に対応する多段状に配置されたフォークであって、前記抽出口の送出ローラおよび前記装入口の装入ローラ上のラックのワーク支承部上のアルミホイールの底面に係脱する前進位置と、前記水槽内に浸漬可能な後退位置との間を前後駆動されるとともに、各フォークの支持面が前記ラックの各ワーク支承部より所定量上方に位置する上昇位置と、前記水槽の冷却水内に水没する下降位置との間を前記昇降台を介して昇降駆動されるフォークと、前記昇降台上に設けられ該昇降台の下降状態において、前記送出ローラ上から送出される空のトレーを受取り保持し、このトレーを前記装入ローラ上に送出するトレー受取・送出装置と、を具備したことを特徴とする。
【0013】
請求項3,4記載の発明によれば、横行台の横行駆動と昇降台の昇降駆動とフォークの前後駆動により、溶体化炉の抽出口部に達したラックからアルミホイールを一括積卸して水槽内へ浸漬することによりアルミホイールのみを水冷でき、下降駆動された昇降台上のトレー受取・送出装置により空になった前記ラックを受取り横行台の横行駆動後に時効炉の装入口部においてトレー受取・送出装置により前記ラックを送出することにより、前記ラックを水冷することなく前記装入口部へ移送でき、このラックに、昇降台の昇降駆動とフォークの前後駆動により水冷後のアルミホイールを段積み状に積込むことができる。これによってラックは水冷により降温することなくアルミホイールの時効処理用に供され、請求項1,2記載の発明と同様に、時効炉における投入熱量は少なくて済み、ラックの消耗も防止される。
【0014】
また特に空となったラックの移送は、アルミホイールの積卸し・水冷と積込に用いられる横行台と昇降台を利用し、昇降台上にトレー受取・送出装置を設けるだけでよいので、空のトレーの移送手段の構成が簡潔で、設備費を低減化できる。
【0015】
また請求項5記載のアルミホイールの熱処理装置は、請求項3または4記載のアルミホイールの熱処理装置において、前記後退位置における前記フォーク上に支持されたアルミホイールの左右側面部に対して接近離間駆動されるずれ止め具を、前記昇降台に設けたものである。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、アルミホイールのサイズ(直径)に応じてずれ止め具をアルミホイールの左右側面部に対して接近離間駆動することにより、水槽内での横行移動時などに小サイズのアルミホイールがフォーク上から大きくずれて、フォークから脱落したり水冷後における空のラックへの積込みに支障をきたすのを防止して、サイズの異なるアルミホイールに対しても円滑に水冷・移送をおこなうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図15に示す第1例により、この発明の実施の形態を説明する。図1〜図3において、1は溶体化炉であり、2はその装入口、3は抽出口である。また4は装入口内側の前室、5は抽出口内側の後室で、それぞれ加熱室との間を仕切る仕切扉4a,5aをそなえている。11は、溶体化炉1に対して並列に且つ処理品搬送方向を反対向きにして配置した時効炉で、12はその装入口、13は抽出口である。また14は装入口内側の前室、15は抽出口内側の後室で、それぞれ加熱室との間を仕切る仕切扉14a,15aをそなえている。20は被処理品であるアルミホイールで、ラック21(その構造等については後述する)に複数段にわたって段積みされ、この段積み状態で溶体化炉1および時効炉11内を炉内搬送されつつ、その材質に応じた所定の温度に加熱されて溶体化処理および後述の水冷後に時効処理されるものであり、これらの炉の加熱手段および炉内搬送手段としては公知の各形式のものを用いることができ、この例ではラジアントチューブを加熱源とする熱風循環式の加熱手段およびトレイプッシャ方式の搬送手段を用いているが、その図示は省略する。
【0018】
16は時効炉11の装入口12の外側に設けたローラ駆動式の装入テーブル、17は溶体化処理品を水冷するための水槽で、この水槽17は図1に示すように、溶体化炉1の抽出口3の外側位置から、上記装入テーブル16の後端部16a位置にわたって設けてある。
【0019】
上記アルミホイール20の段積み用のラック21は、図11〜図13に示すように、枠組体から成るラック本体22とこれを支承するトレー23とから成り、ラック本体22は、複数段のワーク支承部24をそなえ、1段あたり複数個(この例では4個)のアルミホイール20を積載できるようになっている。このラック本体22とトレー23とは、ラック本体22の底部桁材を貫通してトレー23のピン穴に落し込まれるピン25によって、切離し可能に連結されている。ラック本体22はステンレス鋼材を立体格子状に枠組みし、その横桁26a,26bあるいは27a,27b上に前後方向(炉長方向)に延びる一対の帯板を固設して、1個のアルミホイール20支承用のワーク支承部24が形成されている。そしてこのワーク支承部24を形成する上記一対の帯板間において、横桁26a,26bにはその一部を切欠いた切欠部28が、横桁27a,27bにはその中間部全体を切欠いた切欠部29が、それぞれ形成され、これらの切欠部28,29は、後述のフォーク64挿脱用空間として機能するものである。なお図13においては、ラック本体22の縦柱部および前後方向に延びる横桁部は、鎖線で略示してある。
【0020】
また図1〜図4において、31は横行台で、基礎上に固設した架台32の上梁33上に設けたレール34,34上を転動すする車輪35をそなえ、これにより横行台31は水槽17の上方において、溶体化炉1(および時効炉11)の炉長方向に直交する横行方向に横行自在に、架台32に支持されている。36は車輪35をチェーン駆動する駆動機で、この駆動機36によって、横行台31は図1に実線で示す溶体化炉1の抽出口3に対向する抽出位置と、同図に鎖線37で示す装入テーブル16(の後端部16a)に対向する装入位置との間を、横行駆動される。
【0021】
41は横行台31に昇降自在に支持された昇降台で、横行台31に垂設固定した4本のガイド材42に係合するローラ43をそなえ、このガイド材42によって昇降自在にガイドされている。44は横行台31上に設けられた駆動機45によりチェーン駆動される駆動スプロケット、46はガイド材42の下端部を連結する連結材47に回転自在に支持された従動スプロケットで、これら両スプロケットに巻掛けた縦長ループ状の駆動チェーン48は、一方の側で昇降台41に固設したブラケット49に取付けられ(取付点P)、他方の側でバランスおもり50に固設したブラケット51に取付けられ(取付点Q)ている。なおバランスおもり50は、ガイド材42に固設したガイドレール52に沿って昇降自在にガイドされ、53はガイドレール52に係合するガイドシューである。これらの駆動系統を介して、昇降台41は駆動機45により昇降駆動される。
【0022】
昇降台41には、上記ラック21およびアルミホイール20の搬送用の機器が設けられており、先ず図2〜図4において55は、ラック受取・送出装置で、駆動機56により正逆転駆動されラック21のトレー23部を支承して前後方向(炉長方向。以下同じ。)に移送する2列のローラコンベヤ57,57を、昇降台41の上面に設置して成る。
【0023】
また図2,図3および図5において、61は昇降台41の下面にガイドレール62により前後方向に移動自在に支持された移動台、63はこの移動台61に下向きに垂設固定された2本の縦梁、64はこの縦梁63に基部を固定取付けされたフォークである。このフォーク64は図3に示すようにラック21の各ワーク支承部24に対応する上下間隔で多段状に配設され、図5に示すように上記ワーク支承部24上のアルミホイール20の底面を支承できる平面位置に配設されている。
【0024】
66は移動台61の前後駆動装置で、昇降台41の下面側に前後方向に延びるねじ棒67を回転自在に支持し、このねじ棒67に螺合するめねじブロック68を移動台61に固定取付けし、ねじ棒67を駆動機69によりチェーン駆動するようにしたものである。この前後駆動装置66により駆動されて、移動台61と一体のフォーク64は、図3に示す水槽17の直上部にあり水槽17内に浸漬可能な後退位置と、溶体化炉1の抽出口3の(内側の)送出ローラ6上および時効炉11の装入テーブル16上の、ラック21のワーク支承部24上のアルミホイール20の底面に係脱する前進位置との間を、前後駆動される。さらにフォーク64は前記駆動機45により昇降台41と共に昇降駆動されて、その上面である支持面64aが前記ラック21のワーク支承部24より所定量上方に位置する上昇位置と、水槽17の冷却水内に水没する下降位置との間を昇降駆動されるものであるが、その動作については後述する。
【0025】
次に図6〜図10は、フォーク64上に支持されたアルミホイール20の左右両側面に対して接近離間駆動されるずれ止め具71およびその駆動機構を示し、このずれ止め具71は図9に示すようにフォーク64上に支持されたアルミホイールが小直径のアルミホイール20aである場合に、水槽17内での移動時などにアルミホイール20aが矢印Pで示す左右方向にずれて傾いたりフォーク64から落下したりするのを防止するもので、アルミホイール20(小直径のアルミホイール20aも、アルミホイール20と総称する。)の左右側面部に対して接近駆動される左右一対のずれ止め具71,71を、2列あるフォーク64に合せて2組設けたものである。なお図6,7においては、ずれ止め具71およびこれを直接支持・駆動する部分以外の装置等は、鎖線で略示してある。
【0026】
ずれ止め具71は、図6に示すように型鋼材を平面状に枠組みした枠組体72の内側面に、各フォーク64上のアルミホイール20の側面に対向して金網製のずれ止めシート73を、アルミホイール20の個数分だけ(この例では12個)固設するとともに、この枠組体72の内側にずれ止め具の保持および駆動用のブラケット74(図9および図10参照)を、上下2段に各2個ずつ計4個、突設固着してある。
【0027】
75は昇降台41の下面に垂設固着された支持枠で、4本の支柱76を横桁77,78で連結した枠組体から成り、この支柱76に基部を固着された前後方向に延びる上下2段各4本のアーム79の先端部側に、三角板状の揺動板80(図9および図10参照)の中間部を、上下方向に延びる支軸81により揺動自在に取付けてあり、この揺動板80の一端部には、ずれ止め具71のブラケット74がピン82により回転自在に連結され、これによってずれ止め具71は、アーム79の1本当り2個所において支持され、アーム79の外側位置で直立状態で支持されている。83は上端部を昇降台41に固定取付けされた補強支柱で、その中間部および下部に、各アーム79の中間部が固定取付けされている。
【0028】
一方85は、ずれ止め具71駆動用の駆動機構で、2組のずれ止め具71に対向して2系統設けられ、昇降台41の下面に固設したブラケット86にシリンダ部を固定取付けしたエアシリンダ87を駆動機とするものである。支持枠75の各支柱76の後面部には、上下方向に延びる伝動軸88が、上下3個所に設けた軸受を介して回転自在に支持され、その上部には駆動レバー89(図8参照)の基部が固着されている。ブラケット86の下側には、ガイドレール90を介してスライドブロック91が前後方向に移動自在に支持され、このスライドブロック91の後端部にはエアシリンダ87のピストンロッドが連結され、前端部に枢着した2本のリンク92,92は、それぞれ駆動レバー89,89の先端部にピン連結されている。これによってエアシリンダ87のピストンロッドの突出・引込動作は、2本の伝動軸88,88の回転運動(但し各軸は反対方向に回転する)に変換され、下方へ伝動される。
【0029】
93は各アーム79の上側位置において伝動軸88に基部を固定取付けされた従動レバーで、この従動レバー93の先端部と、各アーム79に中間部を枢着された前記三角板状の揺動板80の他端部とを、平鋼製の連結棒94で、ピン95により回転自在に連結してある。この連結棒94は図9に示すように前後方向(従ってアーム79およびずれ止め具71と平行な方向)に延びており、連結棒94と揺動板80,80とずれ止め具71は平面上で平行リンク機構を構成し、前述のエアシリンダ87により伝動軸88が図9にたとえば矢印Qで示す方向に回転駆動されると、この回転は連結棒94を介して揺動板80,80の矢印R方向への揺動、この揺動によるずれ止め具71の矢印S方向(アルミホイール20に接近する方向)への移動に変換され、ずれ止め具71はアーム79,従ってフォーク64に対して平行状態を維持したまま、アルミホイール20の左右両側面に接近あるいは離間駆動されるされるのである。
【0030】
上記構成の熱処理装置100によりアルミホイール20の熱処理をおこなうには、アルミホイール20をラック21に段積みした状態で、溶体化炉1の装入口2から順次炉内に装入して炉内搬送しつつ所定の温度に加熱する溶体化処理をおこなう。溶体化処理品の水冷にあたっては、横行台31を図1に実線で示す抽出位置に停止させるとともに、フォーク64をその支持面64aがラック21上の各アルミホイール20の底面よりも所定量(たとえば20〜30mm)だけ下側に位置する挿入位置に保持しておき、溶体化処理品が図2に示すように後室5内に到達したら、扉3aを開けて駆動機69により移動台61と共にフォーク64を、図3に示す後退位置から図15(a)に示すように前進駆動して、各アルミホイール20の底面の下側へ挿入する。このときラック21にはラック本体22の各ワーク支承部24間に切欠部28,29があるので、フォーク64はこれらの切欠部に進入してラック本体22と干渉することなく挿入される。
【0031】
次いで駆動機45により(昇降台41と共に)フォーク64を上昇駆動して、フォーク64の支持面64a上に各アルミホイール20を移載後さらに上昇させて、支持面64a(従ってアルミホイール20の底面)がワーク支承部24より所定量(たとえば20〜30mm)上方に位置する上昇位置に達したら上昇駆動を停止して、その状態でフォーク64を後退駆動させ[図15(b)参照]、フォーク64が後退位置に達したら、後退を停止する。
【0032】
この状態でアルミホイール20のサイズに応じて、図9に示すように標準より小サイズ(小直径)のアルミホイール20aの場合は、前記ずれ止め具71を前述した駆動機構85によりアルミホイール20aの左右側面部に対して接近駆動して、図9において鎖線96で示すように該側面部とのすきまが所定の少量値とした状態で保持する。なおこのずれ止め具71の駆動は、上記のフォーク64の後退動作までの間に、アルミホイール20のサイズに応じて予めおこなっておいてもよく、また大サイズのアルミホイール20の処理にあたっては、実線図示の状態に戻せばよい。
【0033】
次に昇降台41を下降駆動して、上記のようにラック21から一括積卸しされたアルミホイール20を、フォーク64上に支持した状態で水槽17内に浸漬させて水冷する。そしてこの昇降台41の下降状態においては、昇降台41上のラック受取・送出装置55のローラコンベヤ57の上面と、溶体化炉1の後室5内の送出ローラ6の上面とはほぼ面一状態にあり、前記アルミホイール20の積卸しで空になったラック21を、送出ローラ6およびローラコンベヤ57の回転駆動により、図14および図15(c)に示すようにローラコンベヤ57上に移送し、図14に示すようにローラコンベヤ57上に保持した状態で、駆動機36により横行台31(従ってフォーク64上のアルミホイール20および昇降台41上の空のラック21)を横行駆動して、図2に鎖線37で示す前記装入位置まで移動させる。このときアルミホイール20は水槽17内に浸漬された状態で横行移動し、水冷が続行されるとともに、この移動中のアルミホイール20の過度の横ずれは、ずれ止め具71により阻止される。
【0034】
横行台31が上記装入位置に到達したら、昇降台41上のローラコンベヤ57およびこれと搬送面がほぼ面一の時効炉11外側の装入テーブル16の駆動により、昇降台41上の空のラック21を装入テーブル16上に移送する[図15(d)参照]、次に所定の水冷時間が経過したらフォーク64をその支持面64aがラック21の各ワーク支承部24より所定量上方に位置する前記上昇位置まで上昇させ、図15(e)に示すようにフォーク64を前記前進位置まで前進駆動後、前記挿入位置まで下降駆動する。これによってフォーク64上のアルミホイール20は上記空のラック21の各ワーク支承部24上に移載されるので、この段積状態となったアルミホイール20は、装入テーブル16上を経て時効炉11に装入し、時効処理をおこなう。
【0035】
上記の空のラック21へのアルミホイール積込み後のフォーク64は、後退位置まで後退させたのち、前記抽出位置まで横行移動させ、溶体化炉1の次の抽出品に対して上記と同様な工程で、フォーク64によるアルミホイール20の積卸しと水冷および水冷後の積込みと、またラック受取・送出装置55による空のラック21の移送とを、繰返しておこなうことにより、アルミホイール20の熱処理を順次おこなうのである。
【0036】
上記のように、溶体化炉1においてアルミホイール20と同温度まで昇温したラック21は、抽出口3から抽出後、水冷されることなく空の状態で装入テーブル16上へと移送され、これに水冷後のアルミホイール20を段積み後、時効炉11へ装入されるので、従来のようにアルミホイール20と共にラック21も水冷してしまう場合に比べて、この水冷によるラック21の降温分(厳密にはこの降温分と空中放熱による多少の降温分との差分)に相当する熱量分だけ、時効炉11における投入熱量は少なくて済み、時効炉11における省エネルギ化が達成でききる。また加熱と水冷を繰返すことによるラック21の歪みも回避することができるのである。
【0037】
またこの例では、時効炉11の装入口12の外側に装入テーブル16を設けたので、たとえば時効炉11内での時効処理に遅れが出た場合などでも、水冷後のアルミホイール20をラック21に段積したものを、この例では2基迄装入テーブル16上に一時貯留することができ、装入テーブル16は前工程側の水冷や溶体化処理を支障なくおこなえるバッファステーションとして利用できるものである。
【0038】
次に図16に示す第2例により、この発明の実施の形態を説明する。この発明の熱処理装置101は、前記第1例の熱処理装置100に比べて、第1例における時効炉11の装入口12の外側に設けた装入テーブル16を省略して、時効炉11の装入口12を前記装入テーブル16の後端部16aに相当する位置に位置させ、水槽17は溶体化炉1の抽出口3の外側位置から時効炉11の装入口12の外側位置にわたって設けた点のみが異なり、その他の構成は前記第1例と同じであり、図1と同一部分には同一符号を付して図示してある。
【0039】
そしてこの第2例では、アルミホイール20の一括積卸しによって空になったラック21は、前記装入位置における昇降台41上からラック受取・送出装置55によって、直接時効炉11の装入口12の内側にある前室14内の装入ローラ18上に移送され、この装入ローラ18上の空のラック21に、前記フォーク64により水冷後のアルミホイール20を段積状に積込んだのち、時効処理をおこなうものであり、その他の工程,装置の動作等は、すべて前記第1例と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0040】
この例では、前記第1例に比べて装入テーブル16を設けない分だけ、装置の設置スペースおよび設備費は少なくて済む。
【0041】
この発明は上記各例に限定されるものではなく、たとえば炉内搬送装置の形式などによっては、ラック21はラック本体22とトレー23の一体化した構造のものとしてもよく、また横行台31,昇降台41,フォーク64等の具体的な形状や構造,その駆動機構等は、上記以外のものとしてもよい。また空のラックの時効炉の装入口部への移送手段としては、上記各例のような横行台の横行移動を利用したものの他、横行台とは別の横行機構をそなえた別形式の移送装置を用いてもよく、またアルミホイール20のサイズが大巾に変化しない場合は、ずれ止め具71は省略してもよい。また溶体化炉1および時効炉11は、前室や後室を有しないものなど、上記各例以外の炉体構造を有するものとしてもよく、また溶体化炉1の抽出口3の送出ローラ6は、抽出口3の外側に設けてもよい。
【0042】
また上記各例においては溶体化炉と時効炉とを並列配置したので、フォークの前後駆動によりアルミホイールの積卸しと積込をおこなうことができ、装置が簡潔なもので済み、また時効処理後に時効炉から送出されたラックからアルミホイールを積卸し、このラックに新たなアルミホイールを多段積みして溶体化炉に供給するラックの循環使用処理を、近接位置にある時効炉の抽出口と溶体化炉の装入口との間で、迅速に且つ場所をとらずにおこなうことができるという利点を有するものであるが、この発明は、この他に溶体化炉と時効炉が直列配置あるいは直交配置されているような場合にも、適用できるものである。
【0043】
【実施例】
前記第1例の装置(但しラック21はステンレス鋼製で1個の重量=450Kg)を用いて前記第1例の方法により、アルミホイール(アルミニウム合金製で1個の重量=20Kg)を1時間当り80個の処理速度で、溶体化炉1において加熱温度530℃の溶体化処理をおこない、水槽17部において80℃の冷却水に浸漬して水冷後、時効炉11において加熱温度150℃の時効処理をおこなったところ、水冷をおこなわないで装入テーブル16上に移送されたラック21の温度は140℃であった。
【0044】
そこで比較のために従来法と同様に上記と同条件で溶体化処理後に、アルミホイールをラック21ごと上記と同条件で水冷したところ、水冷後のラック21の温度は65℃であった。従って本発明によれば、時効炉装入前のラック21の温度差(140−65=75℃)と、ラック構成材の比熱と、ラック重量と、ラック使用量(アルミホイール24個積みのため80/24=3.3個/時)の積として算出される、熱量=12578Kcal/時だけ、時効炉11における投入熱量は少なくて済み、この投入熱量に相当する燃料費を節減できるのである。
【0045】
また従来法によるラック(トレー)を水冷する場合は、6カ月程度の繰返し使用によりラックの歪みが過大となり使用できなくなるものであったが、上記実施例によれば6カ月使用時点でのラック21の歪みは殆ど検出されなかった。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、アルミホイールをラックに段積みして溶体化処理後、ラックから積卸したアルミホイールのみを水冷し、空のラックはそのまま水冷せずに時効炉の装入口部へ移送して、これに水冷後のアルミホイールを段積みして時効処理をおこなうようにしたので、溶体化炉を出た昇温状態のラックは水冷により降温することなく時効炉内へ装入され、このため時効炉における投入熱量は少なくて済み、省エネルギ化を図れるとともに、加熱と水冷の繰返しによるラックの歪みを防止し、ラックの長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の第1例を示す熱処理装置の平面図である。
【図2】図1の矢視A−A側面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図3のC−C線断面図である。
【図5】図3のD−D線断面図である。
【図6】図2におけるずれ止め装置部分のE−E線断面図(図7のF−F線断面図)である。
【図7】図6の矢視G−G側面図である。
【図8】図6のH−H線断面図である。
【図9】図6のI−I線断面図である。
【図10】図9のJ−J線拡大断面図である。
【図11】図1の装置で用いるラックの正面図である。
【図12】図11のK−K線断面図である。
【図13】図11のL−L線拡大断面図である。
【図14】図1の装置の使用状態を示す図3相当図である。
【図15】図1の装置による移送・冷却工程を示す工程説明図である。
【図16】この発明の実施の形態の第2例を示す熱処理装置の平面図である。
【符号の説明】
1…溶体化炉、3…抽出口、6…送出ローラ、11…時効炉、12…装入口、16…装入テーブル、16a…後端部、17…水槽、18…装入ローラ、20…アルミホイール、20a…アルミホイール、21…ラック、24…ワーク支承部、31…横行台、32…架台、41…昇降台、45…駆動機、48…駆動チェーン、55…ラック受取・送出装置、57…ローラコンベヤ、61…移動台、64…フォーク、64a…支持面、66…前後駆動装置、71…ずれ止め具、85…駆動機構、87…エアシリンダ、100…熱処理装置、101…熱処理装置。
Claims (5)
- 複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理し、次に水冷後に時効処理するアルミホイールの熱処理方法において、溶体化処理後のアルミホイールを前記ラックから一括積卸して水冷し、空になった前記ラックを時効炉の装入口部へ移送し、この空のラックに前記水冷後のアルミホイールを段積みして、時効処理をおこなうことを特徴とするアルミホイールの熱処理方法。
- 複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉と、溶体化処理品を水冷するための水槽と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉とを有するアルミホイールの熱処理装置において、溶体化炉の抽出口部に達した前記ラックからアルミホイールを一括積卸して前記水槽内に浸漬する積卸・水冷手段と、空になった前記ラックを時効炉の装入口部へ移送するラック移送手段と、この空のラックに水冷後のアルミホイールを段積みする積込手段とを備えたことを特徴とするアルミホイールの熱処理装置。
- 複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉と、溶体化処理品を水冷するための水槽と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉とを有するアルミホイールの熱処理装置において、前記溶体化炉と前記時効炉を並列配置し、前記時効炉の装入口の外側に装入テーブルを設け、前記溶体化炉の抽出口の外側位置から前記装入テーブルの後端部位置にわたって前記水槽を設けるとともに、
前記水槽の上方において架台に横行自在に支持され前記抽出口に対向する抽出位置と前記装入テーブルに対向する装入位置との間を横行駆動される横行台と、
この横行台に昇降自在に支持された昇降台と、
この昇降台に前後動自在に支持され前記ラックの各ワーク支承部に対応する多段状に配置されたフォークであって、前記抽出口の送出ローラ上および前記装入テーブル上のラックのワーク支承部上のアルミホイールの底面に係脱する前進位置と、前記水槽内に浸漬可能な後退位置との間を前後駆動されるとともに、各フォークの支持面が前記ラックの各ワーク支承部より所定量上方に位置する上昇位置と、前記水槽の冷却水内に水没する下降位置との間を前記昇降台を介して昇降駆動されるフォークと、
前記昇降台上に設けられ該昇降台の下降状態において、前記送出ローラ上から送出される空のトレーを受取り保持し、このトレーを前記装入テーブル上に送出するトレー受取・送出装置と、
を具備したことを特徴とするアルミホイールの熱処理装置。 - 複数段のワーク支承部をそなえたラックにアルミホイールを段積みして溶体化処理する溶体化炉と、溶体化処理品を水冷するための水槽と、水冷後のアルミホイールを時効処理する時効炉とを有するアルミホイールの熱処理装置において、前記溶体化炉と前記時効炉を並列配置し、前記溶体化炉の抽出口の外側位置から前記時効炉の装入口の外側位置にわたって前記水槽を設けるとともに、
前記水槽の上方において架台に横行自在に支持され前記抽出口に対向する抽出位置と前記装入口に対向する装入位置との間を横行駆動される横行台と、
この横行台に昇降自在に支持された昇降台と、
この昇降台に前後動自在に支持され前記ラックの各ワーク支承部に対応する多段状に配置されたフォークであって、前記抽出口の送出ローラおよび前記装入口の装入ローラ上のラックのワーク支承部上のアルミホイールの底面に係脱する前進位置と、前記水槽内に浸漬可能な後退位置との間を前後駆動されるとともに、各フォークの支持面が前記ラックの各ワーク支承部より所定量上方に位置する上昇位置と、前記水槽の冷却水内に水没する下降位置との間を前記昇降台を介して昇降駆動されるフォークと、
前記昇降台上に設けられ該昇降台の下降状態において、前記送出ローラ上から送出される空のトレーを受取り保持し、このトレーを前記装入ローラ上に送出するトレー受取・送出装置と、
を具備したことを特徴とするアルミホイールの熱処理装置。 - 前記後退位置における前記フォーク上に支持されたアルミホイールの左右側面部に対して接近離間駆動されるずれ止め具を、前記昇降台に設けた請求項3または4記載のアルミホイールの熱処理装置。
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