JP2004210661A - 殺シロアリ剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】殺シロアリ効果が長期に亘って持続し、シロアリが喫食したか否かをシロアリの腹部を見れば容易に確認でき、確実な殺シロアリ効果が期待できる殺シロアリ剤の提供。
【解決手段】シロアリに対し忌避性を有しない殺シロアリ成分を含浸させた粒子径40μm以下、特に2〜30μmの活性炭を含んでなる殺シロアリ剤が、前記課題を解決した。
【選択図】なし。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロアリに対し忌避性を有しない殺シロアリ成分を含浸させた特定の平均粒子径を有する活性炭を含んでなる殺シロアリ剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、木造建築物、特に木造家屋をシロアリの食害から保護する方策は多数提案されている。
それらの中には、殺シロアリ剤を木材に塗布したり、注入したり、あるいは殺シロアリ剤で土壌を処理する方法(特許文献1)などが知られている。
そして殺シロアリ成分の効果の持続を期して、殺シロアリ成分をたとえば活性炭、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナといった吸着剤に吸着させ、これをエマルジョン中に分散させた製剤(特許文献2)も提案されている。
また、木粉などシロアリが好んで喫食する材料に殺シロアリ成分を染み込ませ、これをシロアリが生棲する周辺に配置して喫食させシロアリを死に至らしめるという、いわゆるベイト剤(特許文献3)も提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−295948号公報
【特許文献2】
特開平8−143401号公報
【特許文献3】
特開平11−158020号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこれまでに提案されてきた多くの殺シロアリ剤や殺シロアリ成分では、溶液として木材に塗布されたり、土壌に散布された場合にはシロアリに対する効力が速効性であり、殺シロアリ剤や殺シロアリ成分に触れたシロアリは、巣に戻る前に転倒または死に至る。このことは、殺シロアリ成分と接触しなかった巣の中のシロアリを死に至らしめるのは困難であることを示している。
また、殺シロアリ成分を吸着させた吸着剤は、殺シロアリ成分が吸着剤表面に染み出し難く、充分な効果が発揮されないこともある。
殺シロアリ剤を染み込ませたベイト剤は、シロアリがそのベイト剤を喫食したか否かを目で確認するのが難しい。
このような情況の下、本発明は、持続性を有し、且つシロアリが喫食したか否かを容易に確認しうるような殺シロアリ剤を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決するため種々検討を重ねた結果、意外にもシロアリが特定の平均粒子径を有する活性炭をよく喫食すること、その活性炭を喫食したシロアリの腹部は外部からみても明瞭に黒ずんでみえること、この活性炭にシロアリに対して忌避性を有しない殺シロアリ成分を含浸または吸着させたものはシロアリによる喫食の有無が確認できるのでより適切な場所に配置することができ、殺シロアリ効果を一段と高めることができるという事実を知り、さらに研究を重ねて本発明を完成した。
すなわち本発明は、
(1)シロアリに対し忌避性を有しない殺シロアリ成分を含浸させた平均粒子径40μm以下の活性炭を含んでなる殺シロアリ剤、
(2)活性炭の平均粒子径が2〜30μmである(1)記載の殺シロアリ剤、
(3)殺シロアリ成分がネオニコチノイド系化合物、ピロール系化合物、フェニルピラゾ−ル系化合物、ネライストキシン系化合物、アミジノヒドラゾン系化合物、ホウ酸及び昆虫成長抑制剤(IGR)から選ばれた少なくとも一種である(1)または(2)記載の殺シロアリ剤、
(4)殺シロアリ剤がクロチアニジンである(3)記載の殺シロアリ剤、
である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の殺シロアリ剤の撲滅対象となるシロアリとしては、シロアリ目に属する昆虫が挙げられ、たとえばヤマトシロアリ、イエシロアリ等のミゾガシラシロアリ科に属するもの、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ等のレイビシロアリ科に属するものが挙げられる。
活性炭は、平均粒子径が40μm以下、好ましくは2〜30μm、より好ましくは5〜20μmのものである。ただし、活性炭の最大粒子径は、100μm以下であることが好ましい。活性炭の平均粒子径が40μm以上になると、シロアリの喫食率が低下する。一方、粒子径が余り小さくなるとこの殺シロアリ剤を木や土壌に施す場合、粉立ちがひどくなり、配置や散布時に不具合が起こることがあるので、平均粒子径は1μm以上であることが望ましい。
本発明において使用される活性炭の原料は、従来から用いられているものが使用でき、たとえば木粉、椰子殻などの植物原料、無煙炭、石油ピッチ、コークスなどの化石系原料、フェノール樹脂、酢酸ビニール樹脂等の各種合成樹脂原料が挙げられる。
これらの活性炭原料は、たとえば、固定床、移動床で炭化・賦活される。賦活には、たとえば、水蒸気、塩化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素などを用いるガス賦活、アルカリ、酸又は塩化亜鉛などを用いる薬品賦活等があげられるが、そのいずれかによって賦活されたものでもよい。また、銅、銀等の金属を担持さてた活性炭を用いてもよい。
活性炭の比表面積は、通常200〜2500m/g、好ましくは300〜2000m/gである。
【0007】
本発明に使用される特定粒度の活性炭にシロアリに対し実質的に忌避性を有しない殺シロアリ成分を含浸または担持させておくと、シロアリはその活性炭を喫食し、またその活性炭を体に附着させたまま巣に戻るので、巣の中の他のシロアリがその活性炭を喫食し、結局巣のなかのシロアリをも撲滅することができる。活性炭に含浸または担持させる、シロアリに対して実質的に忌避性を有しない殺虫成分としては、たとえば、ネオニコチノイド系、ピロール系殺虫剤、フェニルピラゾール系殺虫剤、ネライストキシン系化合物、アミジノヒドラゾン系化合物、ホウ酸や昆虫成長抑制剤(IGR)などが挙げられる。
ネオニコチノイド系殺虫剤としては、たとえば、イミダクロプリド、ニテンピラム、アセタミプリド、クロチアニジン(すなわち(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアジン)、(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−1−アセチル−3−メチル−2−ニトログアジン、(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−1−メトキシカルボニル−3−メチル−2−ニトログアジン、チアメトキサムなどが、ピロール系殺虫剤としてはたとえばクロルフェナピルなどが、フェニルピラゾール系化合物としては、たとえばフィブロニルなどが、ネライストキシン系化合物としては、たとえばベンスルタップなどが、アミジノヒドラゾン系化合物としては、たとえばヒドラメチルノンなどが挙げられ、またホウ酸としては、たとえばオルトホウ酸などが使用できる。
昆虫成長抑制剤としては、たとえば、ルフェヌロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロンなどのキチン合成阻害剤や、メトプレン、ハイドロプレンなどの幼若ホルモン様物質などが挙げられる。
これらのなかでは、ネオニコチノイド系殺虫剤が好ましく、特にクロチアニジンが好ましい。
【0008】
活性炭に殺シロアリ成分を含浸または担持させる方法は、自体公知の方法に依ればよく、たとえば、殺シロアリ成分を適当な溶媒、たとえば、水、アセトン、アルコール(例、メチルアルコール、エチルアルコール)等に溶解して溶液とし、これを活性炭に散布または噴霧し、乾燥することにより容易に行うことができる。活性炭に対する殺シロアリ成分の重量比は殺シロアリ剤の種類により異なるが、通常活性炭100に対し殺シロアリ成分0.0001〜20、好ましくは0.001〜2程度である。
本発明の殺シロアリ剤の製剤の形態は粉末であればよく、シロアリの喫食を妨げるものでなければ、他の添加剤を加えてもよい。例えば、防湿性を付与し、飛散を防止するため活性炭に対し0.1〜5重量倍程度のワックス類を加えてもよい。また、フェロモン等の誘引剤を添加してもよい。さらに、シロアリが好んで喫食する木粉、蔗糖などの糖類の他、防カビ剤、界面活性剤、着色を更に明確にするために染料や顔料を加えてもよい。
本発明の殺シロアリ剤の使用は、屋内外のシロアリが通るような場所、たとえば床下コーナー部、風呂場、トイレ、台所等の水回り、壁内部、シロアリの蟻道内に散布または配置したり、シロアリの食害にあっている木材に穴を開けてその中に殺シロアリ剤を噴霧したり、また、直接巣の中に噴霧したりすることにより行われる。
本発明の殺シロアリ剤を喫食したシロアリは、その腹部が黒ずんでみえるので、喫食の有無を容易に見分けることができる。殺シロアリ剤を配置した後2〜3日してから、殺シロアリ剤を散布や配置した附近にいるシロアリの腹部が黒ずんでみえないときはシロアリが殺シロアリ剤を喫食していないことを意味し、殺シロアリ剤の散布又は配置場所をより適当な場所に移し変えた方がよい。多くのシロアリの腹部が黒ずんでみえるときは、シロアリが殺シロアリ剤を喫食した証拠であり、シロアリはやがて死に至る。
【0009】
【実施例】
次に実施例、比較例、試験例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
試験例1
平均粒子径の異なる粉末活性炭の調製
粒子径3.35〜5.6mmに破砕したヤシ殻炭化品を、ロータリーキルンを用いて水蒸気および炭酸ガスを含む950℃の熱風により賦活した。この賦活品をロールミルで破砕し、篩い分け機で篩い分けさらにハンマーミルで粉砕してサイクロン分級機で分級するかまたはボールミルで粉砕して表1に示す平均粒子径を有する活性炭を調製した。
【0010】
【表1】
Figure 2004210661
【0011】
喫食試験
8個の6kビンにそれぞれ含水率8%に調整したケイ砂を1cmの厚みで敷いた。その上に上記で得られた活性炭を各1種類ずつマイクロスパーテルに1杯分(0.3mg)散布した。その後ケイ砂上に、イエシロアリ職蟻各10頭を放し、3日間観察し、腹部が着色したシロアリの頭数を数えた。試験は2回繰り返し、頭数はその平均値をとった。
【0012】
【表2】
Figure 2004210661
表2から明らかなように、活性炭の平均粒子径が100μm以上ではシロアリによる喫食に至る時間が長くなり、また腹部が黒ずんでみえるシロアリの数も少なかった。一方平均粒子径40μm以下のものは腹部着色時間が短く、着色頭数も多かった。
【0013】
試験例2
上記試験例1においてイエシロアリ職蟻の投入と活性炭の投入の順を逆とした。すなわち、イエシロアリ職蟻を投入してから1日後に各種活性炭をイエシロアリ職蟻にもかかるように散布した。試験例1と同様3日間観察し、その結果を表3に示した。試験は2回繰り返し、数値はその平均をとった。
【0014】
【表3】
Figure 2004210661
この試験においても試験例1とほぼ同様の結果が得られたが、シロアリの体に付着した活性炭を他のシロアリが喫食することにより、腹部着色に至る時間がやや短縮された。
【0015】
試験例3
6Kビンに含水率8%に調整したケイ砂を1cmの厚みで敷き、イエシロアリ職蟻10頭を投入した。1日後、別途イエシロアリ職蟻の背部を赤色油性インクにより着色した。上記活性炭のうち平均粒子径10μmの活性炭を、赤く着色しておいたイエシロアリ職蟻3頭にマイクロスパーテル1杯分をふりかけた。これをイエシロアリ職蟻を投入しておいたビンに投入し、状態を観察した。その結果、予め投入しておいたシロアリは、赤く着色したシロアリに付着した活性炭を摂食し、その腹部は黒く着色した。このことから、シロアリの体の一部に付着した活性炭を他のシロアリが喫食する事実が確認された。
【0016】
実施例1
試験例1で調製した平均粒子径10μmの活性炭にクロチアニジンが重量基準で100ppm、300ppm、500ppm、0.1%、1.0%、となるように処理した。処理はまず、クロチアニジンの0.1%アセトン溶液を調製した。これをそれぞれ活性炭に対する目的濃度となる量を計量し、さらにアセトンを活性炭重量の1〜2倍量となるように加えた。得られたクロチアニジンアセトン溶液を活性炭とよく混合し、50℃1日間減圧乾燥した。この活性炭を試験例1の喫食試験に準じて処理し、状態を観察した。その結果を表4に示した。
【0017】
【表4】
Figure 2004210661
2時間後にはすべて黒く着色され、24時間以内にすべて死滅した。
【0018】
実施例2
図1のような仕切りつき弁当箱(縦約17cm、横約12cm、高さ約4cmで縦方向約7cmのところに仕切りがついているポリプロピレン製)の仕切り下部両端に直径約5mmの穴を開け、含水率を8%に調整したケイ砂を2cm敷き詰めた。狭い方の蓋に直径約3mmの穴を開け、テープでシールした。その後、広い方にイエシロアリ職蟻2000頭と兵蟻100頭を巣の中の加害部の一部と共に投入した。イエシロアリが仕切りの穴を自由に行き来するようになったことを確認した後に狭い方の蓋の穴から粉剤0.1gを噴霧し状態の観察を行った。粉剤は実施例1で調製したクロチアニジン300ppm含有活性炭を用いた。
【0019】
【表5】
Figure 2004210661
〔表5〕から明らかなように、殺シロアリ剤が直接シロアリの体に付着しなくても、シロアリは殺シロアリ剤が噴霧された場所に移動し、殺シロアリ剤を喫食する事実が確かめられた。
【0020】
実施例3
ヤマトシロアリに加害されていた丸太椅子(木口直径約25cm高さ約40cm)に実施例1で調製したクロチアニジンを0.1%含浸させた活性炭(平均粒子径10μm)をドリルで5ヶ所穴を開け噴霧した(合計0.2g)。処理した丸太を2週間後に解体して様子を観察した。その結果、約1万頭の死骸が認められ、生きたシロアリは観察されなかった。
【0021】
実施例4
乾燥木材挽き粉1.0kgに、比重1.6の濃厚塩化亜鉛水溶液2.9リットルを加えて含浸させ、ロータリーキルン中で約1000℃に加熱し賦活を行った。賦活炭を、水で洗浄し、乾燥後ハンマーミルで粉砕した。サイクロンで分級し、平均粒子径10μmの活性炭(批表面積1100m/g)を得た。
この活性炭に、実施例1と同様の方法でクロアチニジンを300ppm含浸させた粉剤を得た。
この粉剤に、加熱溶融したカルナバワックスを活性炭の3重量倍加え、よく混合した。冷却後ボールミルで粉砕して、平均粒子径10μmの防湿、飛散防止粉剤(A)を得た。
【0022】
実施例5
実施例4で得られた平均粒子径10μmの活性炭に、特開2000−247821の実施例6に記載の方法で得られたクロチアニジンのマイクロカプセル化製剤を、クロチアニジン濃度として300ppmとなるよう水で希釈し、乾燥して粉剤(B)を得た。
【0023】
実施例6
木材挽き粉炭化物を水蒸気と共にロータリーキルン中で1000℃に加熱して賦活した。得られた活性炭をハンマーミルで粉砕し、サイクロンで分級して平均粒子径2μmの活性炭(比表面積1200m/g)を得た。
この活性炭に、実施例1と同様の方法により、クロチアニジンが100ppmとなるように含浸させ粉剤(C)を得た。
【0024】
実施例7
無煙炭を原料とし、ロータリーキルン内で1000℃の水蒸気と空気との混合気体により賦活した活性炭を、冷却後ハンマーミルで粉砕し、サイクロンで分級して平均粒子径30μm(比表面積1000m/g)の活性炭を得た。
この活性炭に、実施例1の方法に準じて、クロアチニジン1000ppmを含浸させた粉剤(D)を得た。
【0025】
実施例8
粒子径3.35〜5.6mmのヤシ殻炭化品を原料とし、ロータリーキルン内に950℃の水蒸気と空気の混合気体を供給し、賦活を行った。得られた賦活炭に45%硝酸銅(3水和物)の水溶液を含浸させ乾燥して、銅を10重量%含む活性炭を得た。この活性炭をロールミルおよびボールミルで粉砕し、篩にかけて平均粒子径20μmの活性炭(比表面積1000m/g)を得た。
得られた銅担持活性炭に、実施例1の方法に準じてクロアチニジン500ppmを含浸させた粉剤(E)を得た。
【0026】
実施例9
実施例8において、硝酸銅に代えて、0.35重量%の硝酸銀水溶液135リットルを活性炭300kgに加えて含浸させ、銀として0.1重量%を含む活性炭(比表面積1000m/g)を得た。得られた活性炭をロールミルおよびボールミルで粉砕し、平均粒子径20μmの活性炭(比表面積900m/g)を得た。
この活性炭に、実施例1の方法に準じてクロアチニゾンが500ppmとなるよう含浸させ、粉剤(F)を得た。
【0027】
試験例5
6Kビンに含水率約8%に調製したケイ砂を2cmの厚みで敷いた。その中に2X3X5cmの松材を1個入れ、ヤマトシロアリ100頭を放って1週間室温で飼育した。1週間目に実施例4〜9で得られた粉剤(A)〜(F)を茶サジ1杯(約3g)食害された松材上に振り掛け、さらに1週間観察した。
その間死に至ったシロアリの頭数を数え、表6にまとめた。
【0028】
【表6】
Figure 2004210661
表6から明らかなように、ヤマトシロアリの死に至るまでの時間には多少変動があるものの、クロチアニジンを100〜1000ppm含浸した平均粒子径2〜30μmの活性炭粉剤処理により、処理後1週間以内にはヤマトシロアリを全滅させることができた。
【0029】
【発明の効果】
本発明の殺シロアリ剤は、それをシロアリの通り道や巣の入口等に散布または配置しておくだけでシロアリがそれを喫食し、やがて死に至る。本発明の殺シロアリ剤を喫食したシロアリはその腹部が外から見ても黒ずんで見えるので、喫食したか否かを容易に確認することができる。したがって、殺シロアリ剤を散布や配置する場所の適否、効果の有無を肉眼で確かめることができる。
本発明の殺シロアリ剤は殺シロアリ成分を含浸した活性炭を主成分としているので、殺シロアリ成分の揮散や分解による効果の減弱が少なく、その効果は長期に亘り持続する。しかもシロアリに附着した殺シロアリ剤を他のシロアリが喫食するので、やがて巣全体のシロアリが死に至る。
【図面の簡単な説明】
【図1】は試験例5で使用した実験装置の縦断面模式図である。
【符号の説明】
1.シロアリ
2.ケイ砂
3.横穴
4.仕切り
5.殺シロアリ剤投入口
6.食害部

Claims (4)

  1. シロアリに対し忌避性を有しない殺シロアリ成分を含浸させた平均粒子径40μm以下の活性炭を含んでなる殺シロアリ剤。
  2. 活性炭の平均粒子径が2〜30μmである請求項1記載の殺シロアリ剤。
  3. 殺シロアリ成分がネオニコチノイド系化合物、ピロール系化合物、フェニルピラゾール系化合物、ネライストキシン系化合物、アミジノヒドラゾン系化合物、ホウ酸及び昆虫成長抑制剤(IGR)から選ばれた少なくとも一種である請求項1または2記載の殺シロアリ剤。
  4. 殺シロアリ成分がクロチアニジンである請求項3記載の殺シロアリ剤。
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