JP2004210527A - 画像形成機の排紙検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品の共用化によってコストの低廉化を図り、かつ記録用紙の満杯状態の検出精度の向上を図り得るインクジェットプリンタの排紙検出装置を提供する。
【解決手段】画像形成面を上向けた状態で排出される記録用紙Pをその排出方向前端で順次受け止める排紙トレイ4を備えたインクジェットプリンタの排紙検出装置6において、スターローラ29aよりも記録用紙排出方向後側において相隣なる排紙ローラ29,29およびスターローラ間に複数の腰付けアーム5を記録用紙の排出方向に進退移動可能に設ける。そして、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアームの先端下面に、排紙トレイに排出された記録用紙の後端面との当接により満杯状態を検出する満杯状態検出センサ60を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成面を上向けた状態で排出される記録用紙Pをその排出方向前端で順次受け止める排紙トレイ4を備えたインクジェットプリンタの排紙検出装置6において、スターローラ29aよりも記録用紙排出方向後側において相隣なる排紙ローラ29,29およびスターローラ間に複数の腰付けアーム5を記録用紙の排出方向に進退移動可能に設ける。そして、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアームの先端下面に、排紙トレイに排出された記録用紙の後端面との当接により満杯状態を検出する満杯状態検出センサ60を設ける。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタやファクシミリ装置などの画像形成機の排紙検出装置に関し、特に、部品の共用化によるコストの低廉化および記録用紙の満杯状態の検出精度を図り得る対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種画像形成機は、その本体から画像形成面を上向けたフェイスアップ状態で排出される記録用紙をその排出方向前端で順次受け止めて積載する排紙トレイを備え、この排紙トレイ上において未乾燥状態のインク粒を自然乾燥させるようにしている。そして、排紙トレイ上に画像形成済みの記録用紙が排出されるときには、排紙ローラから外れた位置より記録用紙は垂れ下がり、排紙トレイ内に積層されている前記録用紙の上を擦りながら移動し、所定位置に排出されて積層されることになる。このとき、連続して複数枚の記録用紙を画像形成する場合には、先に画像形成した前記録用紙のインクが乾かないうちに、次の記録用紙が排出され、この用紙が垂れ下がって排紙トレイ内の未乾燥状態の前記録用紙に接触してその上を擦りながら移動し、前記録用紙の画像形成面(画像形成部分)を汚してしまうことになる。
【0003】
このことから、先に画像形成した前記録用紙に引き続いて画像形成される次の記録用紙を排紙トレイ上において受け止めるまでの間の時間を確実に遅延させて、排紙トレイ上の前記録用紙の画像形成面に対する擦摺による汚れを防止するようにすることが行われている。具体的には、画像形成機本体の排出口の左右両端部(記録用紙の排出方向と直交する方向の両端部)に支持部を設けるとともに、中央に押し下げ部を設け、平坦な状態で排出される記録用紙を、両支持部および押し下げ部といった腰付けアームによって画像形成面が下方に凹む略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けし、排紙トレイ(前記録用紙)の上方に浮かせた状態で排出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、排紙トレイ上に非出された記録用紙が順次積載されていくと、排紙トレイ上での積載許容範囲を超えるため、接触式の排紙検出装置によって記録用紙の満杯状態を検出する必要がある。その場合、画像形成機では、記録用紙の自然乾燥に要する時間が概ね30〜50秒程度必要とされていることから、未乾燥の画像形成面に対し排紙検出装置による接触が行われると、画像形成面を乱して画像形成品位を乱すことになり、かかる点から、排紙検出装置を設けていないのが通例となっていた。
【0005】
しかし、個人的に画像形成機を使用する場合には、オペレータが排紙トレイ上への記録用紙の排紙状況を直接確認できるために排紙検出装置の必要性がさほど問題とはならないが、オペレータが不在の状態で作動するネットワークプリンタやファックスとして使用する場合には、排紙トレイ上への記録用紙の排紙状況を直接確認できないために排紙検出装置が必要なものとなる。
【0006】
かかる点から、従来より、排紙トレイの記録用紙排出方向後端のエンドフェンスに設けられ、排紙トレイ上に積載された記録用紙の後端面との接触により揺動量が変位する可動片と、可動片の揺動量に応じて遮断され、排紙トレイ上に積載された記録用紙の満杯状態を検出するフォトインタラプタとを具備し、排紙トレイ上に積載された記録用紙の排出方向後端面に対し可動片を接触させて記録用紙の満杯状態を検出するようにした排紙検出装置が用いられている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−91861号公報
【特許文献2】
特開2000−177911号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の排紙検出装置を備えたものでは、排紙検出装置の可動片を取り付けるに当たって排紙トレイにエンドフェンスを新たに付設する必要があり、部品点数が増加してコストアップにつながる。
【0009】
排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いである場合には、記録用紙の後端面がエンドフェンスに接触しないことがあり、これでは、可動片に対する接触も非接触となるおそれがあり、記録用紙の満杯状態を精度よく検出することができない。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品の共用化によってコストの低廉化を図り、かつ記録用紙の満杯状態の検出精度の向上を図り得る画像形成機の排紙検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成面を上向けた状態で排出される記録用紙をその排出方向前端で順次受け止める排紙トレイを備えた画像形成機の排紙検出装置を前提とする。そして、上記排紙トレイ上に排出される記録用紙に対し腰付けを行う腰付けアームを記録用紙の排出方向に進退移動可能に設け、この腰付けアームの先端に、上記排紙トレイに排出された記録用紙の後端面との当接により満杯状態を検出する満杯状態検出センサを設けている。
【0012】
この特定事項により、平坦な状態で排出される記録用紙をその画像形成面が下方に凹むように略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けする両支持部および押し下げ部などの腰付けアームを流用して満杯状態検出センサが設けられることになり、この満杯状態検出センサを設けるに当たって新たな部品を付設する必要が無く、腰付けアームの共用化によって、部品点数を削減してコストの低廉化を図ることが可能となる。
【0013】
しかも、満杯状態検出センサが腰付けアームの先端に設けられていることにより、記録用紙を腰付けする際に排紙トレイ上を記録用紙排出方向に進出移動する腰付けアームの先端において排紙トレイ上に積載された記録用紙の後端面に当接するまで満杯状態検出センサが進出し、排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いであっても確実に記録用紙の後端面との当接が行えることになり、記録用紙の満杯状態を精度よく検出することが可能となる。
【0014】
ここで、満杯状態検出センサを記録用紙の幅方向に複数設けている場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の大きさを確認することが可能となる上、斜めに傾いて排紙トレイ上に記録用紙が排出されていずれかの満杯状態検出センサによって検出することが可能となる。
【0015】
これに対し、満杯状態検出センサを、排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けている場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の積載量を段階的に確認することが可能となる。
【0016】
また、満杯状態検出センサのセンサ部を腰付けアームの先端より突出させて設け、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡される記録用紙の端面との当接によって腰付けアーム上からの記録用紙の受け渡しを確認するように構成している場合には、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡される記録用紙の排紙状況を確認することが可能となる上、記録用紙のジャムの判定にも利用することが可能となる。
【0017】
そして、満杯状態検出センサのセンサ部を記録用紙の積層方向に変更可能に設けている場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の積載量に応じて満杯検出状態を変更することが可能となる上、厚さの異なる記録用紙やカールなどを生じ易い記録用紙などの特殊な記録用紙に対する満杯検出状態を適切に変更することが可能となる。
【0018】
また、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出を所定のタイミング毎(例えば、記録用紙が10枚排紙される毎)に行うようにしている場合には、記録用紙を腰付けする際の腰付けアームの進出移動に合わせてその都度進出する満杯状態検出センサによって排紙トレイ上の記録用紙の満杯検出を記録用紙が1枚排出される毎に逐一検出する必要がなく、最適なタイミングで記録用紙の満杯状態を検出することが可能となる。しかも、厚紙や特殊紙などのように普通紙に対し紙厚が異なる記録用紙においても、排紙トレイ上での積載量の増え方に応じて記録用紙の満杯状態の検出タイミングを設定することで、最適なタイミングで厚紙や特殊紙などの記録用紙の満杯状態を検出することが可能となる。
【0019】
そして、排紙トレイ上に排出される記録用紙のサイズに応じて満杯状態検出センサのセンサ部による検出位置を変更するようにしている場合には、記録用紙のサイズに応じて満杯状態検出センサのセンサ部の繰り出し量や進出位置を変更させて、排紙トレイ上での記録用紙の満杯状態を適切に検出することが可能となる。
【0020】
更に、排紙トレイ上の記録用紙の端部に満杯状態検出センサが当接した検出時点で記録用紙の排出方向への腰付けアームの進出移動を禁止するようにしている場合には、排紙トレイ上に積載された記録用紙の後端面に満杯状態検出センサが当接した時点での腰付けアームの進出移動の禁止によって、記録用紙の後端面に対する満杯状態検出センサのそれ以上の進出方向への当接による記録用紙の傷付き、並びに満杯状態検出センサおよび進出機構へのダメージを確実に防止することが可能となる。しかも、腰付けアームの進出移動に伴い進出する満杯状態検出センサによって、排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いであっても確実に記録用紙の後端面と当接し、記録用紙の満杯状態を精度よく検出することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本形態では、カラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明する。
【0022】
(インクジェットプリンタの全体構成の説明)
複数の実施形態それぞれについて説明する前に、インクジェットプリンタの全体構成について説明する。
【0023】
図1は、本形態に係るインクジェットプリンタ1の内部構造を示す概略図である。この図に示すように、本インクジェットプリンタ1は、本体部2、給紙カセット3、排紙トレイ4を備えている。
【0024】
本体部2の前面側(図中左側)には上記給紙カセット3が装着されており、この給紙カセット3に収容されている複数枚の記録用紙Pのうちの1枚が本体部2内に給紙可能となっている。また、この本体部2の背面側(図中右側)には手差し給紙部21が、本体部2の下面側には図示しない第2給紙カセットが装着された際の給紙口となる下面給紙部22がそれぞれ形成されている。
【0025】
これにより、図示しないケーブルを介して接続されたコンピュータ等からの画像情報に基づく印刷要求がなされた時には、給紙カセット3、手差し給紙部21、第2給紙カセットの何れかから供給された1枚の記録用紙Pが本体部2内に搬送され、上記画像情報に基づく画像形成が実行されるようになっている。つまり、この本体部2内に搬送された記録用紙Pは、回転する給紙ローラ23により搬送されて用紙搬送路を通過し、画像情報に基づく画像形成位置の先端と用紙先端とを調整する搬送ローラ24(PSローラ)を介して画像形成領域に到達する。
【0026】
この画像形成領域には、インクカートリッジ25およびインクヘッド26を搭載したキャリッジ27と、その下側に対向配置されたプラテン28とが配置されている。
【0027】
キャリッジ27は、ガイドシャフト27aに支持されて記録用紙Pの搬送方向と直交する方向(図1において紙面に直交する方向:主走査方向)に走査するようになっている。インクカートリッジ25は、各色(例えば、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン)ごとに設けられており、各色のインクカートリッジ25には、所定の解像度に応じたインクノズルを備えたインクヘッド26が接続されている。このインクヘッド26により、上記画像情報に応じてインクノズルからインク滴を記録用紙Pに対して吐出する。画像形成時の記録用紙Pの搬送速度は、本インクジェットプリンタ1の解像度と、インク吐出タイミングのサイクルとによって決定され、記録用紙Pは連続して搬送される。画像形成領域におけるこのような処理が継続して行われることにより、記録用紙P上に画像情報に応じた画像が形成される。
【0028】
この画像形成領域において画像形成が行われた記録用紙Pは、排紙ローラ29,29およびスターローラ29a,29aにより排紙トレイ4上に排出されて印刷物としてユーザに提供される。この各排紙ローラ29および各スターローラ29aは、それぞれ記録用紙Pの走査方向所定間隔置きに複数個配されている。
【0029】
また、スターローラ29aよりも記録用紙排出方向後側には、排紙トレイ4上に排出される記録用紙Pに対し腰付けする腰付けアーム5,…が設けられている。この各腰付けアーム5は、相隣なる排紙ローラ29,29およびスターローラ29a,29a間に配置され、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5を最下位位置に位置付け、残りの外側に位置する腰付けアーム5,…ほど上方に位置するように段差状に配されている。上記各腰付けアーム5は、一体的に連結されている。また、記録用紙走査方向両端に位置する各腰付けアーム5は、スターローラ29aよりも記録用紙排出方向後側に設けられたピニオンギヤ51,51に対し噛合するラック52を上面に備え、各排紙ローラ29および各スターローラ29aの排出動作に伴って正回転動作する各ピニオンギヤ51により、排紙トレイ4の上方に他の腰付けアーム5と共に進出するように構成されている。そして、各腰付けアーム5は、排紙ローラ29,29およびスターローラ29a,29a間のニップを通して平坦な状態で排出された記録用紙Pを受け取り、この記録用紙Pをその画像形成面が下方に凹むように略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けし、排紙トレイ4上の記録用紙Pに対する接触時間を遅らせてその上方から載置するように構成されている。この場合、排紙トレイ4上に記録用紙Pを受け渡した各腰付けアーム5は、各ピニオンギヤ51の逆回転動作によって、初期位置まで退去するようになっている。なお、41は排紙トレイ4上に排出された記録用紙Pの排紙位置を位置決めするための位置決め部材(図1に表れる)である。
【0030】
以上の各部の動作は、図示しない制御部によって制御される。また、この制御部は、ネットワークに接続可能であり、ネットワーク上のサーバとの信号の送受信を行うことができる。
【0031】
(満杯状態検出センサの説明)
次に、本形態の特徴とする部分である排紙検出装置についての複数の実施形態について説明する。
【0032】
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る排紙検出装置6をキャリッジ走査方向から見た断面図である{図2の(a)は排紙検出装置6による検出が行われる前の初期位置を、図2の(b)は排紙検出装置6による検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している}。また、図3は排紙検出装置6の腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【0033】
−排紙検出装置6の構成説明−
これらの図に示すように、排紙検出装置6は、排紙トレイ4上に位置決め部材41によって排紙位置を位置決めされた状態で排出された記録用紙Pの後端面に当接して満杯状態を検出する満杯状態検出センサ60を備えている。この満杯状態検出センサ60は、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端下面に設けられ、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pの後端面に接触端子61が当接した際に満杯状態を検出し、その満杯状態の検出信号を制御部に対し出力するようになっている。
【0034】
これにより、平坦な状態で排出される記録用紙Pをその画像形成面が下方に凹むように略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けする各腰付けアーム(記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5)を流用して満杯状態検出センサ6が設けられることになり、この満杯状態検出センサ60を設けるに当たって新たな部品を付設する必要が無く、腰付けアーム5の共用化によって、部品点数を削減してコストの低廉化を図ることができる。
【0035】
しかも、満杯状態検出センサ60が腰付けアーム5の先端に設けられていることにより、記録用紙Pを腰付けする際に排紙トレイ4上を記録用紙排出方向に進出移動する腰付けアーム5の先端において排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pの後端面に接触端子61が当接するまで満杯状態検出センサ60が進出し、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pが不揃いであっても確実に記録用紙Pの後端面との当接が行えることになり、記録用紙Pの満杯状態を精度よく検出することができる。
【0036】
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係る満杯状態検出センサ60の腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図であり、満杯状態検出センサ60をキャリッジ走査方向に複数設けた場合を示している。
【0037】
−満杯状態検出装置6の構成説明−
この図4に示すように、満杯状態検出センサ60は、記録用紙Pの搬送基準をその一側端面(図4では右側)に対し接触するインクジェットプリンタ1の一側端面(図4では右側)とする場合に対処するように、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側(図4では右側)に隣接する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けている。
【0038】
このように、満杯状態検出センサ60が記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側に隣接する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けられているので、記録用紙Pの搬送基準をその一側端面に対し接触するインクジェットプリンタ1の一側端面としている場合に、排紙トレイ4上に排出された記録用紙Pの大きさを確認することができる。しかも、斜めに傾いて排紙トレイ4上に記録用紙Pが排出されていても、いずれかの満杯状態検出センサ60によって検出することができる。
【0039】
なお、上記第2の実施形態では、満杯状態検出センサ60を記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側に隣接する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けたが、図5に示すように、満杯状態検出センサ60による排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出精度を高める上で、満杯状態検出センサ60を記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側端(図5では右端)に位置する腰付けアーム5の先端と、他側端(図5では左端)に位置する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けられていてもよいのはもちろんである。
【0040】
また、上記第2の実施形態では、複数の満杯状態検出センサ60を記録用紙Pの走査方向に設けた場合について述べたが、満杯状態検出センサが、排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けてられていてもよい。この場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の積載量を段階的に確認することができることになる。
【0041】
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る排紙検出装置7をキャリッジ走査方向から見た断面図である{図6の(a)は排紙検出装置7による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われたときの検出位置を、図6の(b)は排紙検出装置7による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われた後の検出位置を、図6の(c)は排紙検出装置7による記録用紙の満杯検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している}。
【0042】
この図6に示すように、排紙検出装置7は、満杯状態検出センサ70を備えている。この満杯状態検出センサ70は、略への字状に形成され、屈曲部が支点となって揺動するセンサ部としての接触片71と、この接触片71の一端(図6では左端)が記録用紙Pの後端部に対して接触した際に反転する他端(図6では右端)の通過を検出する透過型の検出部72とを備えている。この満杯状態検出センサ70は、その接触片71の一端が腰付けアーム5の先端より突出するように腰付けアーム5の先端下面に設けられ、腰付けアーム5上から排紙トレイ4上に受け渡される記録用紙Pの後端面と一端との当接によって反転する他端が検出部72を通過することにより、腰付けアーム5上からの記録用紙Pの受け渡しが確認されるように構成されている。
【0043】
このように、接触片71の一端が記録用紙Pの後端部に対して接触した際に反転する他端の通過によって腰付けアーム5上から排紙トレイ4上に受け渡される記録用紙Pの排紙状況を満杯状態検出センサ70で確認することができる上、記録用紙Pのジャムの判定にも満杯状態検出センサ70を利用することができる。
【0044】
<第4実施形態>
図7は、本発明の第4実施形態に係る満杯状態検出センサ60をキャリッジ走査方向から見た腰付けアームに対する取付状態を示す説明図である。また、図8は、満杯状態検出センサ60の接触端子61を記録用紙の積層方向に変更させた場合のキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【0045】
この図7に示すように、満杯状態検出センサ60は、腰付けアーム5の搬送方向後部(図7では右側部)付近に基端(図7では右端)が回動自在に支持されたセンサ保持アーム62の先端(図7では左端)下面に設けられている。このセンサ保持アーム62は、その先端に一端が連結されたワイヤ63をステッピングモータ(図示せず)により巻き取りまたは巻き戻しすることによって、腰付けアーム5と略一致する高さの高位置(図8に二点鎖線で示す位置)と、腰付けアーム5の下方に傾斜する低位置(図8に実線で示す位置)との間で満杯状態検出センサ60の接触端子61の高さを変更させるように構成されている。なお、64は、腰付けアーム5の先端(図7では左端)に回動自在に支持されてワイヤ63の途中部分を案内するプーリである。
【0046】
このように、満杯状態検出センサ60の接触端子61の高さがセンサ保持アーム62によって変更されるので、排紙トレイ4上に排出された記録用紙Pの積載量に応じて満杯検出状態を変更することができる上、厚さの異なる記録用紙やカールなどを生じ易い記録用紙などの特殊な記録用紙に対する満杯検出状態を適切に変更することができる。
【0047】
<第5実施形態>
図9は、本発明の第5実施形態に係る満杯状態検出センサ60による満杯状態の検出を所定のタイミング毎に行う場合の制御手順を示すフローチャート図である。
【0048】
先ず、図9のフローチャートのステップST1において、画像形成が行われてから所定枚数(例えば20枚)の画像形成を行うまで待機した後、ステップST2で、各腰付けアーム5を各排紙ローラ29および各スターローラ29aの排出動作に伴って正回転動作する各ピニオンギヤ51により排紙トレイ4の上方の進出位置に進出させることによって、満杯状態検出センサ60を進出させる。
【0049】
そして、ステップST3において、満杯状態検出センサ60が記録用紙Pの後端面に当接して満杯状態であるか否かの判定を行う。
【0050】
このステップST3の判定が、満杯状態検出センサ60が記録用紙Pの後端面に当接せずに満杯状態でないNOであると判定された場合には、上記ステップST1に戻る。一方、満杯状態検出センサ60が記録用紙Pの後端面に当接して満杯状態であるYESであると判定された場合には、ステップST4に進んで、排紙トレイ4上に積層された記録用紙Pが満杯状態であることをユーザに対し報知(例えば「満杯表示」を行う)して、満杯時の処理を促す。
【0051】
その後、ステップST5において、各腰付けアーム5を各ピニオンギヤ51の逆回転動作により排紙トレイ4の上方の進出位置から初期位置に戻し、データをイニシャライズする。
【0052】
このように、満杯状態検出センサ60による排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出が所定のタイミング毎(例えば、記録用紙が20枚排紙される毎)に行われるので、記録用紙Pを腰付けする際の腰付けアーム5の進出移動に合わせてその都度進出する満杯状態検出センサ60によって排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出を記録用紙Pが1枚排出される毎に逐一検出する必要がなく、最適なタイミングで記録用紙Pの満杯状態を検出することができる。
【0053】
なお、上記第5実施形態では、記録用紙が20枚排紙される毎に満杯状態検出センサ60による排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出を行うようにしたが、排紙トレイ上への記録用紙の排出量が少ないときには満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出タイミングを長くし、排紙トレイ上への記録用紙の排出量が多いときには満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出タイミングを短くすることにより、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出精度を高めるようにしてもよい。
【0054】
また、厚紙や特殊紙などのように普通紙に対し紙厚が異なる記録用紙においては、排紙トレイ上での積載量の増え方に応じて記録用紙の満杯状態の検出タイミングを設定するようにしてもよく、この場合には、最適なタイミングで厚紙や特殊紙などの記録用紙の満杯状態を検出することができることになる。
【0055】
<第6実施形態>
図10は、本発明の第6実施形態に係る排紙検出装置8をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【0056】
この図10に示すように、排紙検出装置8は、接触端子81の検出精度が高い満杯状態検出センサ80を備え、排紙トレイ4上の記録用紙Pの後端部に接触端子81が当接した検出時点で記録用紙Pの排出方向(図10では左側)への腰付けアーム5の進出移動を禁止するように構成している。
【0057】
このように、排紙トレイ4上の記録用紙Pの後端部に満杯状態検出センサ80の接触端子81が当接した検出時点で記録用紙Pの排出方向への腰付けアーム5の進出移動が禁止されるので、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pが不揃いであっても、記録用紙Pの後端面に満杯状態検出センサ80の接触端子81が当接した時点で腰付けアーム5の進出移動が確実に禁止され、記録用紙Pの後端面に対する満杯状態検出センサ80のそれ以上の進出方向への当接による記録用紙Pの傷付き、並びに満杯状態検出センサ80およびラック52およびピニオンギヤ51などの進出機構へのダメージを確実に防止することができる。
【0058】
しかも、腰付けアーム5の進出移動に伴い進出する満杯状態検出センサ80によって、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pが不揃いであっても確実に記録用紙Pの後端面と当接し、記録用紙Pの満杯状態を精度よく検出することができる。
【0059】
<第7実施形態>
図11は、本発明の第7実施形態に係る排紙検出装置9の進出機構をキャリッジ走査方向から見た断面図である。また、図12は、図11のA−A線における断面図である。更に、図13は、排紙検出装置9をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【0060】
この図11および図12に示すように、排紙検出装置9は、満杯状態検出センサ90を備えている。この満杯状態検出センサ90は、断面略Cチャンネル状の支持部材91内に記録用紙Pの排出方向に摺動自在に挿通された腰付けアーム5の先端下面に設けられている。この支持部材91の下側には、進出機構92が設けられている。この進出機構92は、支持部材91下部の排出方向略中間位置に回動自在に支持された従動プーリ92aと、支持部材91よりも搬送方向前方に設けられた駆動モータ93と、この駆動モータ93の軸に回転一体に連結された駆動プーリ93aと、上記従動プーリ92aと駆動プーリ93aとの間に掛け渡された無端ベルト94とを備えている。
【0061】
上記進出機構92の無端ベルト94の往路(図11では上側)は、腰付けアーム5の後端に固定され、従動プーリ92aと駆動プーリ93aとの間の無端ベルト94の往路間で腰付けアーム5を進退移動させるように構成されている。そして、満杯状態検出センサ90は、従動プーリ92aと駆動プーリ93aとの間の無端ベルト94の往路間で腰付けアーム5の進出位置を変更させることによって、図13に示すように、排紙トレイ4上に排出される記録用紙Pのサイズに応じて接触端子91の進出位置が、大サイズ用の記録用紙P1への進出位置(図13に二点鎖線で示す位置)と、小サイズ用の記録用紙P2への進出位置(図13に実線で示す位置)とに変更されるようになっている。
【0062】
このように、排紙トレイ4上に排出される記録用紙Pのサイズに応じて満杯状態検出センサ90の接触端子91の進出位置が、大サイズ用の記録用紙P1への進出位置(図13に二点鎖線で示す位置)と、小サイズ用の記録用紙P2への進出位置(図13に実線で示す位置)とに変更されるので、記録用紙P1,P2のサイズに応じて満杯状態検出センサ90の接触端子91の進出位置を変更させて、排紙トレイ4上での記録用紙P1,P2の満杯状態を適切に検出することができる。
【0063】
なお、上記各実施形態では、排紙検出装置6〜9をカラーインクジェットプリンタ1の排紙トレイに適用した場合について説明したが、排紙検出装置が複写機やファクシミリ装置などの排紙トレイに適用されていてもよいのはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、記録用紙に対し腰付けを行う進退自在な腰付けアームの先端に、排紙トレイ上の記録用紙の後端面と当接する満杯状態検出センサを設けることで、新たな部品を付設することなく腰付けアームの共用化によって、部品点数を削減してコストの低廉化を図ることができるとともに、排紙トレイ上の記録用紙が不揃いであっても確実に記録用紙の後端面との当接を行えて記録用紙の満杯状態を精度よく検出することができる。
【0065】
また、満杯状態検出センサを記録用紙の幅方向に複数設けることで、排紙トレイ上の記録用紙の大きさを確認することができる上、斜めに傾いた排紙トレイ上の記録用紙をいずれかの満杯状態検出センサによって検出することができる。これに対し、満杯状態検出センサを排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けることで、排紙トレイ上の記録用紙の積載量を段階的に確認することができる。
【0066】
しかも、満杯状態検出センサのセンサ部を腰付けアームの先端より突出させることで、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡した記録用紙の排紙状況を確認することができる上、記録用紙のジャムの判定にも利用することができる。
【0067】
そして、満杯状態検出センサのセンサ部を記録用紙の積層方向に変更可能に設けることで、排紙トレイ上の記録用紙の積載量に応じて満杯検出状態を変更することができる上、特殊な記録用紙に対する満杯検出状態を適切に変更することができる。
【0068】
また、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出を所定のタイミング毎に行うことで、排紙トレイ上の記録用紙の満杯検出を1枚毎に逐一検出する必要がなく、最適なタイミングで記録用紙の満杯状態を検出することができる。しかも、排紙トレイ上での積載量の増え方に応じて記録用紙の満杯状態の検出タイミングを設定すれば、最適なタイミングで厚紙や特殊紙などの記録用紙の満杯状態を検出することができる。
【0069】
そして、排紙トレイ上の記録用紙のサイズに応じて満杯状態検出センサのセンサ部による検出位置を変更することで、排紙トレイ上での記録用紙の満杯状態を適切に検出することができる。
【0070】
更に、排紙トレイ上の記録用紙の端部への満杯状態検出センサの当接時点で記録用紙の排出方向への腰付けアームの進出移動を禁止することで、記録用紙の後端面に対する満杯状態検出センサのそれ以上の進出方向への当接による記録用紙の傷付き、並びに満杯状態検出センサおよび進出機構へのダメージを確実に防止することができる。しかも、腰付けアームの進出移動に伴い進出する満杯状態検出センサによって、排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いであっても確記録用紙の満杯状態を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る排紙検出装置を備えたインクジェットプリンタの内部構造を示す概略断面図である。
【図2】同排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図であって、(a)は排紙検出装置による検出が行われる前の初期位置を、(b)は排紙検出装置による検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している。
【図3】同排紙検出装置の腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る満杯状態検出センサの腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【図5】第2の実施形態の変形例に係る満杯状態検出センサの腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図であって、(a)は排紙検出装置による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われたときの検出位置を、(b)は排紙検出装置による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われた後の検出位置を、(c)は排紙検出装置による記録用紙の満杯検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している。
【図7】本発明の第4実施形態に係る満杯状態検出センサをキャリッジ走査方向から見た腰付けアームに対する取付状態を示す説明図である。
【図8】同満杯状態検出センサの接触端子を記録用紙の積層方向に変更させた場合のキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る満杯状態検出センサによる満杯状態の検出を所定のタイミング毎に行う場合の制御手順を示すフローチャート図である。
【図10】本発明の第6実施形態に係る排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【図11】本発明の第7実施形態に係る排紙検出装置の進出機構をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【図12】図11のA−A線における断面図である。
【図13】排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(画像形成機)
4 排紙トレイ
5 腰付けアーム
6 排紙検出装置
60 満杯状態検出センサ
61 接触端子(センサ部)
7 排紙検出装置
70 満杯状態検出センサ
71 接触片(センサ部)
8 排紙検出装置
80 満杯状態検出センサ
P 記録用紙
P1 大サイズ用の記録用紙
P2 小サイズ用の記録用紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタやファクシミリ装置などの画像形成機の排紙検出装置に関し、特に、部品の共用化によるコストの低廉化および記録用紙の満杯状態の検出精度を図り得る対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種画像形成機は、その本体から画像形成面を上向けたフェイスアップ状態で排出される記録用紙をその排出方向前端で順次受け止めて積載する排紙トレイを備え、この排紙トレイ上において未乾燥状態のインク粒を自然乾燥させるようにしている。そして、排紙トレイ上に画像形成済みの記録用紙が排出されるときには、排紙ローラから外れた位置より記録用紙は垂れ下がり、排紙トレイ内に積層されている前記録用紙の上を擦りながら移動し、所定位置に排出されて積層されることになる。このとき、連続して複数枚の記録用紙を画像形成する場合には、先に画像形成した前記録用紙のインクが乾かないうちに、次の記録用紙が排出され、この用紙が垂れ下がって排紙トレイ内の未乾燥状態の前記録用紙に接触してその上を擦りながら移動し、前記録用紙の画像形成面(画像形成部分)を汚してしまうことになる。
【0003】
このことから、先に画像形成した前記録用紙に引き続いて画像形成される次の記録用紙を排紙トレイ上において受け止めるまでの間の時間を確実に遅延させて、排紙トレイ上の前記録用紙の画像形成面に対する擦摺による汚れを防止するようにすることが行われている。具体的には、画像形成機本体の排出口の左右両端部(記録用紙の排出方向と直交する方向の両端部)に支持部を設けるとともに、中央に押し下げ部を設け、平坦な状態で排出される記録用紙を、両支持部および押し下げ部といった腰付けアームによって画像形成面が下方に凹む略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けし、排紙トレイ(前記録用紙)の上方に浮かせた状態で排出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、排紙トレイ上に非出された記録用紙が順次積載されていくと、排紙トレイ上での積載許容範囲を超えるため、接触式の排紙検出装置によって記録用紙の満杯状態を検出する必要がある。その場合、画像形成機では、記録用紙の自然乾燥に要する時間が概ね30〜50秒程度必要とされていることから、未乾燥の画像形成面に対し排紙検出装置による接触が行われると、画像形成面を乱して画像形成品位を乱すことになり、かかる点から、排紙検出装置を設けていないのが通例となっていた。
【0005】
しかし、個人的に画像形成機を使用する場合には、オペレータが排紙トレイ上への記録用紙の排紙状況を直接確認できるために排紙検出装置の必要性がさほど問題とはならないが、オペレータが不在の状態で作動するネットワークプリンタやファックスとして使用する場合には、排紙トレイ上への記録用紙の排紙状況を直接確認できないために排紙検出装置が必要なものとなる。
【0006】
かかる点から、従来より、排紙トレイの記録用紙排出方向後端のエンドフェンスに設けられ、排紙トレイ上に積載された記録用紙の後端面との接触により揺動量が変位する可動片と、可動片の揺動量に応じて遮断され、排紙トレイ上に積載された記録用紙の満杯状態を検出するフォトインタラプタとを具備し、排紙トレイ上に積載された記録用紙の排出方向後端面に対し可動片を接触させて記録用紙の満杯状態を検出するようにした排紙検出装置が用いられている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−91861号公報
【特許文献2】
特開2000−177911号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の排紙検出装置を備えたものでは、排紙検出装置の可動片を取り付けるに当たって排紙トレイにエンドフェンスを新たに付設する必要があり、部品点数が増加してコストアップにつながる。
【0009】
排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いである場合には、記録用紙の後端面がエンドフェンスに接触しないことがあり、これでは、可動片に対する接触も非接触となるおそれがあり、記録用紙の満杯状態を精度よく検出することができない。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品の共用化によってコストの低廉化を図り、かつ記録用紙の満杯状態の検出精度の向上を図り得る画像形成機の排紙検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成面を上向けた状態で排出される記録用紙をその排出方向前端で順次受け止める排紙トレイを備えた画像形成機の排紙検出装置を前提とする。そして、上記排紙トレイ上に排出される記録用紙に対し腰付けを行う腰付けアームを記録用紙の排出方向に進退移動可能に設け、この腰付けアームの先端に、上記排紙トレイに排出された記録用紙の後端面との当接により満杯状態を検出する満杯状態検出センサを設けている。
【0012】
この特定事項により、平坦な状態で排出される記録用紙をその画像形成面が下方に凹むように略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けする両支持部および押し下げ部などの腰付けアームを流用して満杯状態検出センサが設けられることになり、この満杯状態検出センサを設けるに当たって新たな部品を付設する必要が無く、腰付けアームの共用化によって、部品点数を削減してコストの低廉化を図ることが可能となる。
【0013】
しかも、満杯状態検出センサが腰付けアームの先端に設けられていることにより、記録用紙を腰付けする際に排紙トレイ上を記録用紙排出方向に進出移動する腰付けアームの先端において排紙トレイ上に積載された記録用紙の後端面に当接するまで満杯状態検出センサが進出し、排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いであっても確実に記録用紙の後端面との当接が行えることになり、記録用紙の満杯状態を精度よく検出することが可能となる。
【0014】
ここで、満杯状態検出センサを記録用紙の幅方向に複数設けている場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の大きさを確認することが可能となる上、斜めに傾いて排紙トレイ上に記録用紙が排出されていずれかの満杯状態検出センサによって検出することが可能となる。
【0015】
これに対し、満杯状態検出センサを、排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けている場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の積載量を段階的に確認することが可能となる。
【0016】
また、満杯状態検出センサのセンサ部を腰付けアームの先端より突出させて設け、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡される記録用紙の端面との当接によって腰付けアーム上からの記録用紙の受け渡しを確認するように構成している場合には、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡される記録用紙の排紙状況を確認することが可能となる上、記録用紙のジャムの判定にも利用することが可能となる。
【0017】
そして、満杯状態検出センサのセンサ部を記録用紙の積層方向に変更可能に設けている場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の積載量に応じて満杯検出状態を変更することが可能となる上、厚さの異なる記録用紙やカールなどを生じ易い記録用紙などの特殊な記録用紙に対する満杯検出状態を適切に変更することが可能となる。
【0018】
また、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出を所定のタイミング毎(例えば、記録用紙が10枚排紙される毎)に行うようにしている場合には、記録用紙を腰付けする際の腰付けアームの進出移動に合わせてその都度進出する満杯状態検出センサによって排紙トレイ上の記録用紙の満杯検出を記録用紙が1枚排出される毎に逐一検出する必要がなく、最適なタイミングで記録用紙の満杯状態を検出することが可能となる。しかも、厚紙や特殊紙などのように普通紙に対し紙厚が異なる記録用紙においても、排紙トレイ上での積載量の増え方に応じて記録用紙の満杯状態の検出タイミングを設定することで、最適なタイミングで厚紙や特殊紙などの記録用紙の満杯状態を検出することが可能となる。
【0019】
そして、排紙トレイ上に排出される記録用紙のサイズに応じて満杯状態検出センサのセンサ部による検出位置を変更するようにしている場合には、記録用紙のサイズに応じて満杯状態検出センサのセンサ部の繰り出し量や進出位置を変更させて、排紙トレイ上での記録用紙の満杯状態を適切に検出することが可能となる。
【0020】
更に、排紙トレイ上の記録用紙の端部に満杯状態検出センサが当接した検出時点で記録用紙の排出方向への腰付けアームの進出移動を禁止するようにしている場合には、排紙トレイ上に積載された記録用紙の後端面に満杯状態検出センサが当接した時点での腰付けアームの進出移動の禁止によって、記録用紙の後端面に対する満杯状態検出センサのそれ以上の進出方向への当接による記録用紙の傷付き、並びに満杯状態検出センサおよび進出機構へのダメージを確実に防止することが可能となる。しかも、腰付けアームの進出移動に伴い進出する満杯状態検出センサによって、排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いであっても確実に記録用紙の後端面と当接し、記録用紙の満杯状態を精度よく検出することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本形態では、カラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明する。
【0022】
(インクジェットプリンタの全体構成の説明)
複数の実施形態それぞれについて説明する前に、インクジェットプリンタの全体構成について説明する。
【0023】
図1は、本形態に係るインクジェットプリンタ1の内部構造を示す概略図である。この図に示すように、本インクジェットプリンタ1は、本体部2、給紙カセット3、排紙トレイ4を備えている。
【0024】
本体部2の前面側(図中左側)には上記給紙カセット3が装着されており、この給紙カセット3に収容されている複数枚の記録用紙Pのうちの1枚が本体部2内に給紙可能となっている。また、この本体部2の背面側(図中右側)には手差し給紙部21が、本体部2の下面側には図示しない第2給紙カセットが装着された際の給紙口となる下面給紙部22がそれぞれ形成されている。
【0025】
これにより、図示しないケーブルを介して接続されたコンピュータ等からの画像情報に基づく印刷要求がなされた時には、給紙カセット3、手差し給紙部21、第2給紙カセットの何れかから供給された1枚の記録用紙Pが本体部2内に搬送され、上記画像情報に基づく画像形成が実行されるようになっている。つまり、この本体部2内に搬送された記録用紙Pは、回転する給紙ローラ23により搬送されて用紙搬送路を通過し、画像情報に基づく画像形成位置の先端と用紙先端とを調整する搬送ローラ24(PSローラ)を介して画像形成領域に到達する。
【0026】
この画像形成領域には、インクカートリッジ25およびインクヘッド26を搭載したキャリッジ27と、その下側に対向配置されたプラテン28とが配置されている。
【0027】
キャリッジ27は、ガイドシャフト27aに支持されて記録用紙Pの搬送方向と直交する方向(図1において紙面に直交する方向:主走査方向)に走査するようになっている。インクカートリッジ25は、各色(例えば、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン)ごとに設けられており、各色のインクカートリッジ25には、所定の解像度に応じたインクノズルを備えたインクヘッド26が接続されている。このインクヘッド26により、上記画像情報に応じてインクノズルからインク滴を記録用紙Pに対して吐出する。画像形成時の記録用紙Pの搬送速度は、本インクジェットプリンタ1の解像度と、インク吐出タイミングのサイクルとによって決定され、記録用紙Pは連続して搬送される。画像形成領域におけるこのような処理が継続して行われることにより、記録用紙P上に画像情報に応じた画像が形成される。
【0028】
この画像形成領域において画像形成が行われた記録用紙Pは、排紙ローラ29,29およびスターローラ29a,29aにより排紙トレイ4上に排出されて印刷物としてユーザに提供される。この各排紙ローラ29および各スターローラ29aは、それぞれ記録用紙Pの走査方向所定間隔置きに複数個配されている。
【0029】
また、スターローラ29aよりも記録用紙排出方向後側には、排紙トレイ4上に排出される記録用紙Pに対し腰付けする腰付けアーム5,…が設けられている。この各腰付けアーム5は、相隣なる排紙ローラ29,29およびスターローラ29a,29a間に配置され、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5を最下位位置に位置付け、残りの外側に位置する腰付けアーム5,…ほど上方に位置するように段差状に配されている。上記各腰付けアーム5は、一体的に連結されている。また、記録用紙走査方向両端に位置する各腰付けアーム5は、スターローラ29aよりも記録用紙排出方向後側に設けられたピニオンギヤ51,51に対し噛合するラック52を上面に備え、各排紙ローラ29および各スターローラ29aの排出動作に伴って正回転動作する各ピニオンギヤ51により、排紙トレイ4の上方に他の腰付けアーム5と共に進出するように構成されている。そして、各腰付けアーム5は、排紙ローラ29,29およびスターローラ29a,29a間のニップを通して平坦な状態で排出された記録用紙Pを受け取り、この記録用紙Pをその画像形成面が下方に凹むように略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けし、排紙トレイ4上の記録用紙Pに対する接触時間を遅らせてその上方から載置するように構成されている。この場合、排紙トレイ4上に記録用紙Pを受け渡した各腰付けアーム5は、各ピニオンギヤ51の逆回転動作によって、初期位置まで退去するようになっている。なお、41は排紙トレイ4上に排出された記録用紙Pの排紙位置を位置決めするための位置決め部材(図1に表れる)である。
【0030】
以上の各部の動作は、図示しない制御部によって制御される。また、この制御部は、ネットワークに接続可能であり、ネットワーク上のサーバとの信号の送受信を行うことができる。
【0031】
(満杯状態検出センサの説明)
次に、本形態の特徴とする部分である排紙検出装置についての複数の実施形態について説明する。
【0032】
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る排紙検出装置6をキャリッジ走査方向から見た断面図である{図2の(a)は排紙検出装置6による検出が行われる前の初期位置を、図2の(b)は排紙検出装置6による検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している}。また、図3は排紙検出装置6の腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【0033】
−排紙検出装置6の構成説明−
これらの図に示すように、排紙検出装置6は、排紙トレイ4上に位置決め部材41によって排紙位置を位置決めされた状態で排出された記録用紙Pの後端面に当接して満杯状態を検出する満杯状態検出センサ60を備えている。この満杯状態検出センサ60は、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端下面に設けられ、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pの後端面に接触端子61が当接した際に満杯状態を検出し、その満杯状態の検出信号を制御部に対し出力するようになっている。
【0034】
これにより、平坦な状態で排出される記録用紙Pをその画像形成面が下方に凹むように略凹字状に強制的に変形させて排出方向に向かって腰付けする各腰付けアーム(記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5)を流用して満杯状態検出センサ6が設けられることになり、この満杯状態検出センサ60を設けるに当たって新たな部品を付設する必要が無く、腰付けアーム5の共用化によって、部品点数を削減してコストの低廉化を図ることができる。
【0035】
しかも、満杯状態検出センサ60が腰付けアーム5の先端に設けられていることにより、記録用紙Pを腰付けする際に排紙トレイ4上を記録用紙排出方向に進出移動する腰付けアーム5の先端において排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pの後端面に接触端子61が当接するまで満杯状態検出センサ60が進出し、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pが不揃いであっても確実に記録用紙Pの後端面との当接が行えることになり、記録用紙Pの満杯状態を精度よく検出することができる。
【0036】
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係る満杯状態検出センサ60の腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図であり、満杯状態検出センサ60をキャリッジ走査方向に複数設けた場合を示している。
【0037】
−満杯状態検出装置6の構成説明−
この図4に示すように、満杯状態検出センサ60は、記録用紙Pの搬送基準をその一側端面(図4では右側)に対し接触するインクジェットプリンタ1の一側端面(図4では右側)とする場合に対処するように、記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側(図4では右側)に隣接する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けている。
【0038】
このように、満杯状態検出センサ60が記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側に隣接する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けられているので、記録用紙Pの搬送基準をその一側端面に対し接触するインクジェットプリンタ1の一側端面としている場合に、排紙トレイ4上に排出された記録用紙Pの大きさを確認することができる。しかも、斜めに傾いて排紙トレイ4上に記録用紙Pが排出されていても、いずれかの満杯状態検出センサ60によって検出することができる。
【0039】
なお、上記第2の実施形態では、満杯状態検出センサ60を記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側に隣接する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けたが、図5に示すように、満杯状態検出センサ60による排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出精度を高める上で、満杯状態検出センサ60を記録用紙走査方向中央に位置する腰付けアーム5の先端と、その一側端(図5では右端)に位置する腰付けアーム5の先端と、他側端(図5では左端)に位置する腰付けアーム5の先端とにそれぞれ設けられていてもよいのはもちろんである。
【0040】
また、上記第2の実施形態では、複数の満杯状態検出センサ60を記録用紙Pの走査方向に設けた場合について述べたが、満杯状態検出センサが、排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けてられていてもよい。この場合には、排紙トレイ上に排出された記録用紙の積載量を段階的に確認することができることになる。
【0041】
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る排紙検出装置7をキャリッジ走査方向から見た断面図である{図6の(a)は排紙検出装置7による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われたときの検出位置を、図6の(b)は排紙検出装置7による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われた後の検出位置を、図6の(c)は排紙検出装置7による記録用紙の満杯検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している}。
【0042】
この図6に示すように、排紙検出装置7は、満杯状態検出センサ70を備えている。この満杯状態検出センサ70は、略への字状に形成され、屈曲部が支点となって揺動するセンサ部としての接触片71と、この接触片71の一端(図6では左端)が記録用紙Pの後端部に対して接触した際に反転する他端(図6では右端)の通過を検出する透過型の検出部72とを備えている。この満杯状態検出センサ70は、その接触片71の一端が腰付けアーム5の先端より突出するように腰付けアーム5の先端下面に設けられ、腰付けアーム5上から排紙トレイ4上に受け渡される記録用紙Pの後端面と一端との当接によって反転する他端が検出部72を通過することにより、腰付けアーム5上からの記録用紙Pの受け渡しが確認されるように構成されている。
【0043】
このように、接触片71の一端が記録用紙Pの後端部に対して接触した際に反転する他端の通過によって腰付けアーム5上から排紙トレイ4上に受け渡される記録用紙Pの排紙状況を満杯状態検出センサ70で確認することができる上、記録用紙Pのジャムの判定にも満杯状態検出センサ70を利用することができる。
【0044】
<第4実施形態>
図7は、本発明の第4実施形態に係る満杯状態検出センサ60をキャリッジ走査方向から見た腰付けアームに対する取付状態を示す説明図である。また、図8は、満杯状態検出センサ60の接触端子61を記録用紙の積層方向に変更させた場合のキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【0045】
この図7に示すように、満杯状態検出センサ60は、腰付けアーム5の搬送方向後部(図7では右側部)付近に基端(図7では右端)が回動自在に支持されたセンサ保持アーム62の先端(図7では左端)下面に設けられている。このセンサ保持アーム62は、その先端に一端が連結されたワイヤ63をステッピングモータ(図示せず)により巻き取りまたは巻き戻しすることによって、腰付けアーム5と略一致する高さの高位置(図8に二点鎖線で示す位置)と、腰付けアーム5の下方に傾斜する低位置(図8に実線で示す位置)との間で満杯状態検出センサ60の接触端子61の高さを変更させるように構成されている。なお、64は、腰付けアーム5の先端(図7では左端)に回動自在に支持されてワイヤ63の途中部分を案内するプーリである。
【0046】
このように、満杯状態検出センサ60の接触端子61の高さがセンサ保持アーム62によって変更されるので、排紙トレイ4上に排出された記録用紙Pの積載量に応じて満杯検出状態を変更することができる上、厚さの異なる記録用紙やカールなどを生じ易い記録用紙などの特殊な記録用紙に対する満杯検出状態を適切に変更することができる。
【0047】
<第5実施形態>
図9は、本発明の第5実施形態に係る満杯状態検出センサ60による満杯状態の検出を所定のタイミング毎に行う場合の制御手順を示すフローチャート図である。
【0048】
先ず、図9のフローチャートのステップST1において、画像形成が行われてから所定枚数(例えば20枚)の画像形成を行うまで待機した後、ステップST2で、各腰付けアーム5を各排紙ローラ29および各スターローラ29aの排出動作に伴って正回転動作する各ピニオンギヤ51により排紙トレイ4の上方の進出位置に進出させることによって、満杯状態検出センサ60を進出させる。
【0049】
そして、ステップST3において、満杯状態検出センサ60が記録用紙Pの後端面に当接して満杯状態であるか否かの判定を行う。
【0050】
このステップST3の判定が、満杯状態検出センサ60が記録用紙Pの後端面に当接せずに満杯状態でないNOであると判定された場合には、上記ステップST1に戻る。一方、満杯状態検出センサ60が記録用紙Pの後端面に当接して満杯状態であるYESであると判定された場合には、ステップST4に進んで、排紙トレイ4上に積層された記録用紙Pが満杯状態であることをユーザに対し報知(例えば「満杯表示」を行う)して、満杯時の処理を促す。
【0051】
その後、ステップST5において、各腰付けアーム5を各ピニオンギヤ51の逆回転動作により排紙トレイ4の上方の進出位置から初期位置に戻し、データをイニシャライズする。
【0052】
このように、満杯状態検出センサ60による排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出が所定のタイミング毎(例えば、記録用紙が20枚排紙される毎)に行われるので、記録用紙Pを腰付けする際の腰付けアーム5の進出移動に合わせてその都度進出する満杯状態検出センサ60によって排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出を記録用紙Pが1枚排出される毎に逐一検出する必要がなく、最適なタイミングで記録用紙Pの満杯状態を検出することができる。
【0053】
なお、上記第5実施形態では、記録用紙が20枚排紙される毎に満杯状態検出センサ60による排紙トレイ4上の記録用紙Pの満杯状態の検出を行うようにしたが、排紙トレイ上への記録用紙の排出量が少ないときには満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出タイミングを長くし、排紙トレイ上への記録用紙の排出量が多いときには満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出タイミングを短くすることにより、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出精度を高めるようにしてもよい。
【0054】
また、厚紙や特殊紙などのように普通紙に対し紙厚が異なる記録用紙においては、排紙トレイ上での積載量の増え方に応じて記録用紙の満杯状態の検出タイミングを設定するようにしてもよく、この場合には、最適なタイミングで厚紙や特殊紙などの記録用紙の満杯状態を検出することができることになる。
【0055】
<第6実施形態>
図10は、本発明の第6実施形態に係る排紙検出装置8をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【0056】
この図10に示すように、排紙検出装置8は、接触端子81の検出精度が高い満杯状態検出センサ80を備え、排紙トレイ4上の記録用紙Pの後端部に接触端子81が当接した検出時点で記録用紙Pの排出方向(図10では左側)への腰付けアーム5の進出移動を禁止するように構成している。
【0057】
このように、排紙トレイ4上の記録用紙Pの後端部に満杯状態検出センサ80の接触端子81が当接した検出時点で記録用紙Pの排出方向への腰付けアーム5の進出移動が禁止されるので、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pが不揃いであっても、記録用紙Pの後端面に満杯状態検出センサ80の接触端子81が当接した時点で腰付けアーム5の進出移動が確実に禁止され、記録用紙Pの後端面に対する満杯状態検出センサ80のそれ以上の進出方向への当接による記録用紙Pの傷付き、並びに満杯状態検出センサ80およびラック52およびピニオンギヤ51などの進出機構へのダメージを確実に防止することができる。
【0058】
しかも、腰付けアーム5の進出移動に伴い進出する満杯状態検出センサ80によって、排紙トレイ4上に積載された記録用紙Pが不揃いであっても確実に記録用紙Pの後端面と当接し、記録用紙Pの満杯状態を精度よく検出することができる。
【0059】
<第7実施形態>
図11は、本発明の第7実施形態に係る排紙検出装置9の進出機構をキャリッジ走査方向から見た断面図である。また、図12は、図11のA−A線における断面図である。更に、図13は、排紙検出装置9をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【0060】
この図11および図12に示すように、排紙検出装置9は、満杯状態検出センサ90を備えている。この満杯状態検出センサ90は、断面略Cチャンネル状の支持部材91内に記録用紙Pの排出方向に摺動自在に挿通された腰付けアーム5の先端下面に設けられている。この支持部材91の下側には、進出機構92が設けられている。この進出機構92は、支持部材91下部の排出方向略中間位置に回動自在に支持された従動プーリ92aと、支持部材91よりも搬送方向前方に設けられた駆動モータ93と、この駆動モータ93の軸に回転一体に連結された駆動プーリ93aと、上記従動プーリ92aと駆動プーリ93aとの間に掛け渡された無端ベルト94とを備えている。
【0061】
上記進出機構92の無端ベルト94の往路(図11では上側)は、腰付けアーム5の後端に固定され、従動プーリ92aと駆動プーリ93aとの間の無端ベルト94の往路間で腰付けアーム5を進退移動させるように構成されている。そして、満杯状態検出センサ90は、従動プーリ92aと駆動プーリ93aとの間の無端ベルト94の往路間で腰付けアーム5の進出位置を変更させることによって、図13に示すように、排紙トレイ4上に排出される記録用紙Pのサイズに応じて接触端子91の進出位置が、大サイズ用の記録用紙P1への進出位置(図13に二点鎖線で示す位置)と、小サイズ用の記録用紙P2への進出位置(図13に実線で示す位置)とに変更されるようになっている。
【0062】
このように、排紙トレイ4上に排出される記録用紙Pのサイズに応じて満杯状態検出センサ90の接触端子91の進出位置が、大サイズ用の記録用紙P1への進出位置(図13に二点鎖線で示す位置)と、小サイズ用の記録用紙P2への進出位置(図13に実線で示す位置)とに変更されるので、記録用紙P1,P2のサイズに応じて満杯状態検出センサ90の接触端子91の進出位置を変更させて、排紙トレイ4上での記録用紙P1,P2の満杯状態を適切に検出することができる。
【0063】
なお、上記各実施形態では、排紙検出装置6〜9をカラーインクジェットプリンタ1の排紙トレイに適用した場合について説明したが、排紙検出装置が複写機やファクシミリ装置などの排紙トレイに適用されていてもよいのはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、記録用紙に対し腰付けを行う進退自在な腰付けアームの先端に、排紙トレイ上の記録用紙の後端面と当接する満杯状態検出センサを設けることで、新たな部品を付設することなく腰付けアームの共用化によって、部品点数を削減してコストの低廉化を図ることができるとともに、排紙トレイ上の記録用紙が不揃いであっても確実に記録用紙の後端面との当接を行えて記録用紙の満杯状態を精度よく検出することができる。
【0065】
また、満杯状態検出センサを記録用紙の幅方向に複数設けることで、排紙トレイ上の記録用紙の大きさを確認することができる上、斜めに傾いた排紙トレイ上の記録用紙をいずれかの満杯状態検出センサによって検出することができる。これに対し、満杯状態検出センサを排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けることで、排紙トレイ上の記録用紙の積載量を段階的に確認することができる。
【0066】
しかも、満杯状態検出センサのセンサ部を腰付けアームの先端より突出させることで、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡した記録用紙の排紙状況を確認することができる上、記録用紙のジャムの判定にも利用することができる。
【0067】
そして、満杯状態検出センサのセンサ部を記録用紙の積層方向に変更可能に設けることで、排紙トレイ上の記録用紙の積載量に応じて満杯検出状態を変更することができる上、特殊な記録用紙に対する満杯検出状態を適切に変更することができる。
【0068】
また、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出を所定のタイミング毎に行うことで、排紙トレイ上の記録用紙の満杯検出を1枚毎に逐一検出する必要がなく、最適なタイミングで記録用紙の満杯状態を検出することができる。しかも、排紙トレイ上での積載量の増え方に応じて記録用紙の満杯状態の検出タイミングを設定すれば、最適なタイミングで厚紙や特殊紙などの記録用紙の満杯状態を検出することができる。
【0069】
そして、排紙トレイ上の記録用紙のサイズに応じて満杯状態検出センサのセンサ部による検出位置を変更することで、排紙トレイ上での記録用紙の満杯状態を適切に検出することができる。
【0070】
更に、排紙トレイ上の記録用紙の端部への満杯状態検出センサの当接時点で記録用紙の排出方向への腰付けアームの進出移動を禁止することで、記録用紙の後端面に対する満杯状態検出センサのそれ以上の進出方向への当接による記録用紙の傷付き、並びに満杯状態検出センサおよび進出機構へのダメージを確実に防止することができる。しかも、腰付けアームの進出移動に伴い進出する満杯状態検出センサによって、排紙トレイ上に積載された記録用紙が不揃いであっても確記録用紙の満杯状態を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る排紙検出装置を備えたインクジェットプリンタの内部構造を示す概略断面図である。
【図2】同排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図であって、(a)は排紙検出装置による検出が行われる前の初期位置を、(b)は排紙検出装置による検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している。
【図3】同排紙検出装置の腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る満杯状態検出センサの腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【図5】第2の実施形態の変形例に係る満杯状態検出センサの腰付けアームに対する取付状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図であって、(a)は排紙検出装置による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われたときの検出位置を、(b)は排紙検出装置による記録用紙の排紙トレイ上への受け渡しの検出が行われた後の検出位置を、(c)は排紙検出装置による記録用紙の満杯検出が行われたときの検出位置をそれぞれ示している。
【図7】本発明の第4実施形態に係る満杯状態検出センサをキャリッジ走査方向から見た腰付けアームに対する取付状態を示す説明図である。
【図8】同満杯状態検出センサの接触端子を記録用紙の積層方向に変更させた場合のキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る満杯状態検出センサによる満杯状態の検出を所定のタイミング毎に行う場合の制御手順を示すフローチャート図である。
【図10】本発明の第6実施形態に係る排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【図11】本発明の第7実施形態に係る排紙検出装置の進出機構をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【図12】図11のA−A線における断面図である。
【図13】排紙検出装置をキャリッジ走査方向から見た断面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(画像形成機)
4 排紙トレイ
5 腰付けアーム
6 排紙検出装置
60 満杯状態検出センサ
61 接触端子(センサ部)
7 排紙検出装置
70 満杯状態検出センサ
71 接触片(センサ部)
8 排紙検出装置
80 満杯状態検出センサ
P 記録用紙
P1 大サイズ用の記録用紙
P2 小サイズ用の記録用紙
Claims (7)
- 画像形成面を上向けた状態で排出される記録用紙をその排出方向前端で順次受け止める排紙トレイを備えた画像形成機の排紙検出装置において、
上記排紙トレイ上に排出される記録用紙に対し腰付けを行う腰付けアームが記録用紙の排出方向に進退移動可能に設けられ、
この腰付けアームの先端には、上記排紙トレイに排出された記録用紙との当接により満杯状態を検出する満杯状態検出センサが設けられていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成機の排紙検出装置において、
満杯状態検出センサは、記録用紙の幅方向または排紙トレイ上の記録用紙の積層方向に複数設けられていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成機の排紙検出装置において、満杯状態検出センサは、そのセンサ部が腰付けアームの先端より突出して設けられ、腰付けアーム上から排紙トレイ上に受け渡される記録用紙の端面との当接によって腰付けアーム上からの記録用紙の受け渡しが確認されるように構成されていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。
- 上記請求項1に記載の画像形成機の排紙検出装置において、
満杯状態検出センサは、そのセンサ部が記録用紙の積層方向に変更可能となるように設けられていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成機の排紙検出装置において、満杯状態検出センサによる排紙トレイ上の記録用紙の満杯状態の検出は、所定のタイミング毎に行われるように構成されていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。
- 上記請求項1に記載の画像形成機の排紙検出装置において、
満杯状態検出センサは、排紙トレイ上に排出される記録用紙のサイズに応じてセンサ部による検出位置を変更するように構成されていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成機の排紙検出装置において、
腰付けアームは、排紙トレイ上の記録用紙の端部に満杯状態検出センサが当接した検出時点で記録用紙の排出方向への進出移動を禁止するように構成されていることを特徴とする画像形成機の排紙検出装置。
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