JP2004210203A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前列シート、中間列シート、後列シートを備えたものにおいて、中間列シートの一部を前列シートとフロアパネルとの間の空間部に格納し、乗車定員の変更が可能となり、車両のコンパクト化を図ることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
【解決手段】車両のフロアパネル5の上部に配設される前列シート1と、上記前列シート1の後方に配設される中間列シート2と、上記中間列シート2の後方に配設される後列シート3とを備えた車両用シート装置であって、上記前列シート1とフロアパネル5との間の空間部に中間列シート2の一部を移動して格納可能に支持する第1支持部材29と、上記後列シート3とフロアパネル5との間の空間部に中間列シート2の一部を移動して格納可能に支持する第2支持部材30とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、前列シートとフロアパネルとの間の空間部に他のシートの一部を格納するような車両用シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用シート装置としては次のような構造のものがある。
すなわち、シートクッションとシートバックとを備えたベンチシートタイプの前列シートと、シートクッションとシートバックとを備えたベンチシートタイプの後列シートとを設け、後列シートはフロアパネルに固定されたロアレールと、このロアレールに沿って車両の前後方向に移動し得るアッパレールと、アッパレールに設けられた平行リンク機構とを介してフロアパネル上部に配設され、前列シートのシートクッション下面とフロアパネル上面との間の空間部に、後列シートを折り畳むことなく、該後列シートの平行リンク機構を前傾させて、後列シートのシートクッションのみを格納するように構成したものである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−264695号公報
【発明が解決しようとする課題】
この従来公報に開示された車両用シート装置においては、後列シートの格納時に荷物積載用のスペースを効率よく増大させることができる利点がある反面、後列シートの格納時に、この後列シートのシートバック前面は前列シートのシートバック背面に当接するので、後列シートのシートバックを格納することはできず、また後列シートのシートクッションは前列シートのシートクッションとフロアパネルとの間の空間部に格納されるものの、格納時において後列シートのシートクッションの一部が前列シートのシートクッションよりも後方へ突出した状態となり、適切な格納状態を得ることができない問題点があった。
【0004】
そこで、この発明は、前列シート、中間列シート、後列シートを備えたものにおいて、中間列シートの一部を前列シートとフロアパネルとの間の空間部に格納し、中間列シートの他の一部を後列シートとフロアパネルとの間の空間部に格納することで、コンパクトな前後長の車両において多人数乗車を可能とすることができ、限られた前後空間の車両において乗車感覚に大きな影響を与えることがなく、乗車定員の変更が可能となり、しかも中間列シートを前列シート下部と後列シート下部とに分離して格納することにより、車両の全高のコンパクト化を図ることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両用シート装置は、車両のフロアパネルの上部に配設される前列シートと、上記前列シートの後方に配設される中間列シートと、上記中間列シートの後方に配設される後列シートとを備えた車両用シート装置であって、上記前列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートの一部を移動して格納可能に支持する第1支持部材と、上記後列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートの一部を移動して格納可能に支持する第2支持部材とを備えたものである。
【0006】
上記構成の前列シートは、1列目シートに、また中間列シートは2列目シートに、さらに後列シートは3列目シートにそれぞれ設定してもよい。
上記構成によれば、第1支持部材により中間列シートの一部を前列シートとフロアパネルとの間の空間部に移動して格納することができ、第2支持部材により中間列シートの他の一部を後列シートとフロアパネルとの間の空間部に移動して格納することができる。
【0007】
このため、コンパクトな前後長の車両において多人数乗車を可能とすることができ、限られた前後空間の車両において乗車感覚に大きな影響を与えることなく、乗車定員の変更が可能となり、しかも、中間列シートを前列シート下部と後列シート下部とに分離して格納することにより、車両の全高のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
この発明の一実施態様においては、上記前列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートのシートクッションを格納すべく構成したものである。
上記構成によれば、前列シートの下方空間部に中間列シートのシートクッションを格納することができる。
【0009】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートのシートバックを格納すべく構成したものである。
上記構成によれば、後列シートの下方空間部に中間列シートのシートバックを格納することができる。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記第2支持部材は中間列シートのシートバックを支持すると共に、中間列シートのシートクッションを着脱可能に支持するように構成されたものである。
【0011】
上記構成によれば、上述の第2支持部材で中間列シートのシートクッションおよびシートバックを支持した着座形態と、中間列シートのシートクッションとシートバックとを分離する格納時の形態とを得ることができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記前列シートを揺動可能に支持する前列シート支持部材を設け、格納された中間列シートの一部の上方に前列シートを位置させるように構成したものである。
【0013】
上記構成によれば、格納された中間列シートの上部に前列シートが位置するので、ブレーキペダル、クラッチペダル、アクセルペダルと前列シートとの間の間隔が広くなり、前列シート乗員の足元スペース拡大を図ることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記前列シートは少なくとも運転席シートを含むものである。
上記構成によれば、運転席シート下部におけるデッドスペースを有効利用して中間列シートの一部を格納することができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記車両のフロアパネル上部には前後に並ぶ4列のシートが配設され、4列シートの形態と、1列目シートと3列目シートの下方に2列目シートが分離して格納された3列シートの形態とに択一的に選定すべく構成したものである。
【0016】
上記構成によれば、シートアレンジの多様化を図ることができ、4列シートの形態を選定した際には乗車乗員の増加を図ることができ、3列シートの形態を選定した際には前後のシート間の間隔が広くなるので、リラックスした姿勢での着座が可能となる。
【0017】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シート装置を示し、図1において、車両のフロアパネル5の上部には前後方向に並ぶ4列のシート1,2,3,4を配設している。
【0018】
1列目シートとしての前列シート1はシートクッション1Cとシートバック1Bとを備え、運転席シートと助手席シートとが所定間隔を隔てて車幅方向に配設されている。この実施例では運転席シートを車幅方向の右側に配設し、助手席シートを車幅方向の左側に配設しているが、これに限定されるものではない。
【0019】
2列目シートとしての中間列シート2は、シートクッション2Cとシートバック2Bとを備え、前列シート1の後方に配設されている。
3列目シートとしての後列シート3は中間列シート2の後方に配設され、この後列シート3はシートクッション3Cとシートバック3Bとを備えている。
【0020】
4列目シート4は3列目シート3の後方に配設され、この4列目シート4はシートクッション4Cとシートバック4Bとを備えている。
前列シート1とフロアパネル5との間には空間部6が存在し、また後列シート3とフロアパネル5との間には空間部7が存在し、中間列シート2の一部としてのシートクッション2Cを空間部6に格納し、中間列シート2の他の一部としてのシートバック2Bを空間部7に格納して、図2に示すように3列シートの形態を得るように構成している。
【0021】
つまり、図1に示す4列シートの形態と、1列目シート1の下方に2列目シート2のシートクッション2Cが、また3列目シート3の下方に2列目シート2のシートバック2Bが分離して格納された3列シートの形態(図2参照)とに択一的に選定すべく構成したものである。
【0022】
図1に示す4列シートの形態を選定した際には乗車乗員の増加を図ることができ、図2に示す3列シートの形態を選定する場合には、前列シート1を車両前後方向の後方に所定量移動させ、かつ3列目シート3を図1の状態から図2に示すように車両前後方向の前方に所定量移動させて、各シート1,3,4間の前後間隔を広くして、リラックスした姿勢での着座が可能となるように構成している。
【0023】
また図2で示す3列シートの形態を選定する場合には、格納された中間列シートのシートクッション2Cの上方に前列シート1のシートクッション1Cが位置するように構成している。
【0024】
上述の前列シート1は図3、図11に示す前列シート支持部材8により前後方向に揺動可能に構成されている。この前列シート支持部材8は運転席シートのそれと、助手席シートのそれとが同一または左右対称に形成されており、図3では運転席シートの支持部材8を斜視図にて示している。
【0025】
図3に示すようにベースフレーム9を設け、このシートベースフレーム9の側部には車両の前後方向に延び、かつ車幅方向に離間するロアレール10、アッパレール11、シートフレーム12を介してシートクッション1Cを取付けている。
【0026】
図11に示すように、シートクッション1Cの後部側面に設けたナックル13の支軸14にはシートバック1Bがリクライニング可能に連結されている。
一方、ロアレール10の前後両部に対応してフロアパネル5の上面にはベース片15を介して門形状のリンク支軸16を取付け、これらの各リンク支軸16とロアレール10側の支軸17,18との間には支持リンク19,20をそれぞれ取付けて、平行リンク機構による前列シート1の支持部材8を構成している。
【0027】
また前後の支持リンク19,20間には平面視でコの字状のブラケット21,22を介してダンパ23を斜交状に張架している。
図4は図3の要部の縦断面図、図5は図4の右側面図であって、前側に位置する支持リンク19の上端部19aはロアレール10の上端よりも上方に延びかつ膨出形状に構成されており、この支持リンク19の上端部19aにはL字状のロックピン24が係入される2つの係入孔25,26が開口形成されている。
【0028】
上述のロックピン24はシートフレーム12の側面に固定されたアクチュエータ27により係脱駆動され、前列シート1が図1に示すハイポジションに位置している時は、ロックピン24は図4、図5に示すように一方の係入孔25と係合し、前列シート1を図1に示す状態から図2に示すようにローポジションに揺動させる時には、一旦、ロックピン24を一方の係入孔25から離脱させた後に、前列シート支持部材8による前列シート1の後方かつ下方へ揺動完了時に、このロックピン24が図6に示すように他方の係入孔26に係入して、シート位置を保持(ロック)するものである。
【0029】
図7は中間列シート2の支持構造を示し、この支持構造は、前列シート1とフロアパネル5との間の空間部6に中間列シート2の一部としてのシートクッション2Cを移動して格納可能に支持する第1支持部材29と、後列シート3とフロアパネル5との間の空間部7に中間列シート2の他の一部としてのシートバック2Bを移動して格納可能に支持する第2支持部材30とを備えている。
なお、図面では1つの中間列シート2の左側の支持部材29,30のみを示すが、右側の支持部材は左側のそれと左右ほぼ対称に構成されている。
【0030】
図7、図11に示すようにフロアパネル5の上面には車両の前後方向に延びるロアレール31を取付け、このロアレール31に対して車両の前後方向に摺動可能な前後のアッパレール32F,32Rを設け、これらのアッパレール32F,32Rは図示しないシートスライドロック機構によりロックおよびアンロック可能に構成されている。ここで、上述のアッパレールは前部アッパレール32Fと後部アッパレール32Rとに分割されている。
【0031】
また上述の前部アッパレール32Fの前部および後部アッパレール32Rには上方へ突出する突片33,34を一体形成する一方、中間列シート2のシートクッション2Cを支持するシートフレーム35を設けて、前側の突片33とシートフレーム35の前部とをピン36,37を介して前部リンク38で連結している。
さらに、後側の突片34とシートフレーム35の後部とをピン39,40を介して後部リンク41で連結している。
【0032】
上述の後部リンク41は側面視で略L字状に形成されており、ピン40から後方に向けて延びる該後部リンク41のリヤ側(つまり後片部41b)には支軸42を介してシートバック2Bが前倒可能に支持されている。
【0033】
上述の第2支持部材30を構成する後部リンク41は、その支軸42により中間列シート2のシートバック2Bを支持すると共に、中間列シート2のシートクッション2Cを着脱可能に支持すべく構成しているので、次に図8、図9を参照して、この着脱構造について説明する。
【0034】
図8、図9に示すように、上述のピン40はシートフレーム35に固定されている。一方、後部リンク41には該ピン40に対して着脱可能な大きさな凹部41aが形成されている。
【0035】
また後部リンク41においてピン40対応部より斜め上方に延びる後片部41bのピン40側には、ガイド凸部やガイド凹部のようなガイド部43に沿って摺動可能な係合スライダ44を設けている。この係合スライダ44のピン40と対向する下面は該ピン40の外周面に沿う円弧状に形成されている。
【0036】
さらに上述の係合スライダ44の上側前部には操作用の突起44aが一体形成されると共に、この係合スライダ44の上側凹部と、後部リンク41におけるスライダ配設凹部に設けられた下向きの凹部との間には付勢手段としてのコイルスプリング45を張架している。
【0037】
そして、図8に示すように、上述のコイルスプリング45のバネ力により係合スライダ44を常時係合方向にバネ付勢して、この係合スライダ44下面の円弧部と、後部リンク41の円弧状の凹部41aとで、シートフレーム35側のピン40を保持すべく構成し、シートバック2Bとシートクッション2Cとを連結すべく構成している。
【0038】
このピン40から後部のリンク41を取外して、シートバック2Bとシートクッション2Cとを分離するには、図9に示すようにコイルスプリング45のバネ力に抗して係合スライダ44を上方(解除方向)へ移動させると、凹部41aの前部および上部が開放されるので、この開放された空間部からピン40を車両の前方へ相対移動させて、後部リンク41をピン40から取外すことができる。
【0039】
つまり係合スライダ44による図8の係合状態を図9に示すように解除することで、後部リンク41の取外しが許容され、後部リンク41とシートフレーム35との間の連係が解除される。
【0040】
一方、図7に示すようにシートフレーム35側の前後のピン37,40間には前側のピン37を支点として、その前側が後側のピン40に係合および離脱可能な支持アーム46を設け、この支持アーム46にて中間列シート2の高さを固定している。
【0041】
さらに図10に示すように後部リンク41の下側のピン39近傍にはレバー軸47を介してロックレバー48を枢着し、このロックレバー48のロック部48aがアッパレール32Fの突出部49に形成されたロック孔50に常時係入されるように該ロックレバー48をロック方向にバネ付勢している。
【0042】
このロックレバー48は図10に実線で示すロック状態から該レバー48の操作部48bを下方へ押し下げると、ロック部48aによるロックが解除されて、図10に仮想線で示すアンロック状態となる。
【0043】
次に図11〜図13を参照して、中間列シート2をシートクッション2Cとシートバック2Bとに分離して前列シート1および後列シート3の下方に格納する作用について説明する。
図11は前列シート1、中間列シート2が図1で示した4列シートの形態に位置する状態を示しており、この図11に示す状態から図2に示す3列シートの形態になす場合、まず、中間列シート2の前後のピン37,40間に張架した支持アーム46の後部のピン40に対する係止を解除し、次にロックレバー48(図10参照)を押し下げて、該ロックレバー48によるアッパレール32Fのロックを解除して、シートスライドの固定を解除する。
【0044】
次に係合スライダ44を図8の状態から図9に示すように解除操作して、該スライダ44によるピン40の係合を解除して、シートバック2Bとシートクッション2Cとを分離許容状態と成す。
【0045】
このような状態下においてシートクッション2C側では、下側のピン36を支点として前部リンク38を前方へ回動操作し、シートバック2B側では、下側のピン39を支点として後部リンク41を前方へ回動操作すると、シートクッション2Cおよびシートバック2Bは図11に示す状態から図12に示すようにフロアパネル5上に折り畳まれた状態となる。
【0046】
次に中間列シート2のシートクッション2Cを図12に示す折り畳み状態のままで所定量前方へスライドさせると共に、前列シート1側においてアクチュエータ27を駆動して、ロックピン24を図5に示す一方の係入孔25から一旦離脱させ、平行リンク機構により構成された前列シート支持部材8により前列シート1を後方かつ下方へ揺動させて、この前列シート1を中間列シート2のシートクッション2Cの上方に位置させ、この揺動完了時にロックピン24を図6に示すように他方の係入孔26に係入して、シート位置をローポジションに保持すると、中間列シート2のシートクッション2Cが前列シート1の下方の空間部6に格納される。換言すれば、前列シート1は格納された中間列シート2のシートクッション2C上方に位置することになる。
【0047】
また、中間列シート2のシートバック2Bを折り畳み状態のままで、所定量後方へスライドさせると共に、後列シート3を所定量前方へスライドさせると、中間列シート2のシートバック2Bが後列シート3の下方の空間部7に格納されて、図2、図13に示す3列シートの形態となる。
【0048】
このように上記実施例の車両用シート装置は、車両のフロアパネル5の上部に配設される前列シート1と、上記前列シート1の後方に配設される中間列シート2と、上記中間列シート2の後方に配設される後列シート3とを備えた車両用シート装置であって、上記前列シート1とフロアパネル5との間の空間部6に中間列シート2の一部(シートクッション2C参照)を移動して格納可能に支持する第1支持部材29と、上記後列シート3とフロアパネル5との間の空間部7に中間列シート2の他の一部(シートバック2B参照)を移動して格納可能に支持する第2支持部材30とを備えたものである。
【0049】
この構成によれば、第1支持部材29により中間列シート2の一部(シートクッション2C参照)を前列シート1とフロアパネル5との間の空間部6に移動して格納することができ、第2支持部材30により中間列シート2の他の一部(シートバック2B参照)を後列シート3とフロアパネル5との間の空間部7に移動して格納することができる。
【0050】
このため、コンパクトな前後長の車両において多人数乗車を可能とすることができ、限られた前後空間の車両において乗車感覚に大きな影響を与えることなく、乗車定員の変更が可能となり、しかも、中間列シート2を前列シート1下部と後列シート3下部とに分離して格納することにより、車両の全高のコンパクト化を図ることができる。
【0051】
また、上記前列シート1とフロアパネル5との間の空間部6に中間列シート2のシートクッション2Cを格納すべく構成したものである。
この構成によれば、前列シート1の下方空間部6に中間列シート2のシートクッション2Cを格納することができる。
【0052】
さらに、上記後列シート3とフロアパネル5との間の空間部7に中間列シート2のシートバック2Bを格納すべく構成したものである。
この構成によれば、後列シート3の下方空間部7に中間列シート2のシートバック2Bを格納することができる。
【0053】
加えて、上記第2支持部材30は中間列シート2のシートバック2Bを支持すると共に、中間列シート2のシートクッション2Cを着脱可能に支持するように構成されたものである。
【0054】
この構成によれば、上述の第2支持部材30で中間列シート2のシートクッション2Cおよびシートバック2Bを支持した着座形態と、中間列シート2のシートクッション2Cとシートバック2Bとを分離する格納時の形態とを得ることができる。
【0055】
しかも、上記前列シート1を揺動可能に支持する前列シート支持部材8を設け、格納された中間列シート2の一部(シートクッション2C参照)の上方に前列シート1を位置させるように構成したものである。
【0056】
この構成によれば、格納された中間列シート2のシートクッション2Cの上部に前列シート1が位置するので、ブレーキペダル、クラッチペダル、アクセルペダルと前列シート1との間の間隔が広くなり、前列シート1の乗員の足元スペース拡大を図ることができる。
【0057】
また、上記前列シート1は少なくとも運転席シートを含むものである。
この構成によれば、運転席シート下部におけるデッドスペースを有効利用して中間列シート2の一部(シートクッション2C参照)を格納することができる。
【0058】
さらに、上記車両のフロアパネル5上部には前後に並ぶ4列のシート1,2,3,4が配設され、4列シートの形態(図1参照)と、1列目シート1と3列目シート3の下方に2列目シート2をシートクッション2Cとシートバック2Bとに分離して格納された3列シートの形態(図2参照)とに択一的に選定すべく構成したものである。
【0059】
この構成によれば、シートアレンジの多様化を図ることができ、4列シートの形態(図1参照)を選定した際には乗車乗員の増加を図ることができ、3列シートの形態(図2参照)を選定した際には前後のシート間の間隔が広くなるので、リラックスした姿勢での着座が可能となる。
【0060】
図14は第2支持部材30を構成する後部リンク41と、シートフレーム35のピン40との着脱構造の他の実施例を示し、この図14に示す実施例では係合スライダ44に代えてフックレバー55を設けたものである。
【0061】
すなわち、後部リンク41の凹部41a近傍に支軸56を用いてフックレバー55を枢支し、図示しないスプリングのバネ力により該フックレバー55の円弧状の係合部55aを常時ピン40を係合する方向へ付勢し、この係合部55aと凹部41aとでピン40を係合するように構成したものである。
【0062】
そして、ピン40の係合を解除して、シートクッション2Cとシートバック2Bとを分離する場合には、フックレバー55をスプリングのバネ力に抗して図14の実線位置(係合位置)から同図の仮想線位置(解除位置)へ回動操作すると、凹部41aの前部および上部が開放されるので、この部分からピン40を取外し、後部リンク41とシートフレーム35の連係を解除して、シートバック2Bとシートクッション2Cとを分離することができる。なお、図14において57は後部リンク41に設けたストッパである。
【0063】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図14において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0064】
図15は中間列シート2における後部リンク41のロック機構の他の実施例を示し、図15に示すこの実施例ではフロアパネル5にブラケット61を立設固定し、このブラケット61に取付けたロックアクチュエータ62のロックピン63を、後部リンク41のロック孔64に着脱可能に係入することで、後部リンク41をロックおよびアンロックすべく構成したものである。なお、図15においてFは車両前方を示し、Rは車両後方を示す。
【0065】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図15において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0066】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の前後に並ぶ4列のシートは、実施例の前列シート1、中間列シート2、後列シート3および第4列目シート4に対応し、
以下同様に、
前列シートの下方に格納される中間列シートの一部は、シートクッション2Cに対応し、
後列シートの下方に格納される中間列シートの他の一部は、シートバック2Bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、前列シート、中間列シート、後列シートを備えたものにおいて、中間列シートの一部を前列シートとフロアパネルとの間の空間部に格納し、中間列シートの他の一部を後列シートとフロアパネルとの間の空間部に格納すべく構成したので、コンパクトな前後長の車両において多人数乗車を可能とすることができ、限られた前後空間の車両において乗車感覚に大きな影響を与えることがなく、乗車定員の変更が可能となり、しかも中間列シートを前列シート下部と後列シート下部とに分離して格納するので、車両の全高のコンパクト化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用シート装置を4列シートの形態で示す側面図。
【図2】シートアレンジによる3列シートの形態の側面図。
【図3】前列シートの斜視図。
【図4】図3の要部断面図。
【図5】図4の右側面図。
【図6】前列シート後傾時の説明図。
【図7】中間列シートの要部斜視図。
【図8】図7の要部断面図。
【図9】係合スライダの解除状態を示す断面図。
【図10】後部リンクのロック機構を示す断面図。
【図11】4列シート形態の着座状態を示す側面図。
【図12】中間列シートの格納中途状態を示す側面図。
【図13】中間列シートの格納状態を示す側面図。
【図14】第2支持部材の着脱構造の他の実施例を示す側面図。
【図15】後部リンクのロック機構の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…前列シート
2…中間列シート
2B…シートバック
2C…シートクッション
3…後列シート
4…4列目シート
5…フロアパネル
6,7…空間部
8…前列シート支持部材
29…第1支持部材
30…第2支持部材

Claims (7)

  1. 車両のフロアパネルの上部に配設される前列シートと、
    上記前列シートの後方に配設される中間列シートと、
    上記中間列シートの後方に配設される後列シートとを備えた
    車両用シート装置であって、
    上記前列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートの一部を移動して格納可能に支持する第1支持部材と、
    上記後列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートの一部を移動して格納可能に支持する第2支持部材とを備えた
    車両用シート装置。
  2. 上記前列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートのシートクッションを格納すべく構成した
    請求項1記載の車両用シート装置
  3. 上記後列シートとフロアパネルとの間の空間部に中間列シートのシートバックを格納すべく構成した
    請求項1または2記載の車両用シート装置。
  4. 上記第2支持部材は中間列シートのシートバックを支持すると共に、中間列シートのシートクッションを着脱可能に支持するように構成された
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両用シート装置。
  5. 上記前列シートを揺動可能に支持する前列シート支持部材を設け、
    格納された中間列シートの一部の上方に前列シートを位置させるように構成した請求項1または2記載の車両用シート装置。
  6. 上記前列シートは少なくとも運転席シートを含む
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両用シート装置。
  7. 上記車両のフロアパネル上部には前後に並ぶ4列のシートが配設され、
    4列シートの形態と、
    1列目シートと3列目シートの下方に2列目シートが分離して格納された3列シートの形態とに択一的に選定すべく構成した
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両用シート装置。
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