JP2004209861A - 配送伝票と配送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配送伝票10は、層構成的には、印字用基材10Aと、タック基材10B−1,粘着剤層10B−2,剥離紙10B−3からなるタックシート10Bと、印字用基材10Aとタック基材10B−1とを少なくとも一部で剥離可能に貼り合わせる剥離構造10C等とを備え、平面的には、荷物に貼付される荷札となる貼付票11と、届け先で配達確認印をもらい、1枚目の印字用基材10Aのみを剥離して持ち帰る配達票12と、温度帯エリア13と、届け日・届け時間帯エリア14と、貼付票11及び配達票12に設けられたID番号表示エリア15(15A,15B)等とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送する荷物に貼付する配送伝票とそれを用いた配送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の配送伝票は、その使用方法から、感圧複写構造を備えた7枚程度の紙片が綴じられた多パート方式のものが広く使用されている。
【0003】
通常、配送伝票の使用方法は、以下に示す通りである。
(1)依頼主は、CVS(コンビニエンスストア)等の取扱店に、荷物を持ち込む。
(2)あらかじめ用意された配送伝票に、必要事項を記入する。
(3)配達地域や荷物の大きさ等により、所定の配達代金を支払う(ここで、依頼主に配送伝票の控え票を手渡す)。
(4)荷物に配送伝票を貼り、その荷物を配送伝票のバーコードで管理できるようにする。
(5)運送業者の集配車が荷物を回収する(ここで、取扱店に配送伝票の控え票を渡す)。
(6)集配車所属の中規模中継所(営業所)に、荷物を運ぶ。
(7)営業所では、大規模中継所(発ベース)別に選別して配送する(ここで、配送伝票の売上票を引き抜いて保管する)。
(8)到着した大規模中継所(着ベース)では、中規模中継所別に、荷物を再選別して配送する。
(9)中規模中継所では、集配車単位で荷物を選別して、集配車に積載する。
(10)集配車で、届け先に荷物を届ける(ここで、配送伝票の配達票に、捺印をもらい、配送会社の控え票とする)。
【0004】
つまり、(3)、(5)、(7)、(10)の地点で、引き抜く紙片があり、これらには、バーコード等のID番号だけでなく、依頼主名や届け先が確認できるように、複写構造を備えた7枚程度が必要になっているという訳である。
しかし、IT化の流れにより、例えば、(3)や(5)、(7)での紙片が不要という需要が生じてきている。特に、通販業者等においては、別に印字出力したリストやデータ交換により、多数枚の紙片は必要なくなってきており、現時点では、判取りとして使用される配達票と、荷物を確実に届けるための貼付票の2枚だけの、通常1パート方式の配送伝票が主流になってきている。
【0005】
そして、この場合も、従来の物理的な複写構造ではなく、デジタルデータのコピーで対応している。本件発明者の一人は、これについても平成3年に、新しい配送伝票の基本案を提案しており、約10年という歳月を経て、その先進性が評価されるに至っている(例えば、特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−303689号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
さて、そんな配送伝票ではあるが、これまで看過されてきたものがある。それはバーコードである。現在のバーコードは、配送システムや配送会社によって異なるものの、11桁+CD1桁という形が主流である。CDは11桁のナンバーから自動的に導かれるものであるため、ナンバーとしては、11桁が有効となる訳であるが、このとき、仮に1番から順にナンバーを付していくと、約1000億番(999億9999万9999番)まで使用できる。
ここで、CDとは、チェックデジットの意味であり、番号の正確性を確認するために使用されている数字である。CDの計算方法は種々の方式があるが、現行のバーコードがNW−7方式であり、一般に活版印刷で対応しやすい方式として、7DR(7チェックDR)と呼ばれる計算方法が使用される。7DRでは、スタート/ストップキャラクタを除く数値を7で割り、余りがCDとなる。つまり、この場合に、CDとしては、0〜6の数値が生成される。
【0008】
昨今の配送個数を調べてみると、全配送会社を合算しても30億個足らずであり、このバーコードの準備数は異常である。なぜ、このように大量の番号が必要になるかと言えば、様々な理由があるが、主たる理由としては、現在の配送システムが、前述したとおり「配送伝票をあらかじめ用意しておく」ようになっているからである。
つまり、取扱店に荷物が持ち込まれた段階ではなく、荷物が持ち込まれたときに困らないように、取扱店には、あらかじめバーコードが付された配送伝票が用意されているため、実際には使用されない伝票にまでバーコードを設けている。このため、実際に配送する荷物の個数より圧倒的に多いバーコードが必要になる、という訳である。
【0009】
仮に、1年間の配送個数を10億個、伝票として印刷する枚数(つまり、バーコードの印刷される枚数)を30億とすると、図2(b)に示すように、10桁+CD1桁のバーコードでは、最大100億(99億9999万9999個)しか使用できないため、その需要の伸長を見込めば、3年程度でいっぱいになってしまう。
当然、3年も経てば、一度使用した番号を再利用(リサイクル)してもよいのだが、印刷会社におけるバーコード印刷は、活版方式で行われていることもあって、ランダムな数値を印刷することは実質的に困難であり、例えば1000千枚の伝票を作製するためには、連続した1000千番の(歯抜けのない状態で)番号を用意しなくてはならない。
つまり、極端なことを言えば、そのうちの1枚だけでも、日本全国のどこかの取扱店で眠っていて使用されていないと、その範囲のバーコードは使用できなくなってしまうことになる。換言すれば、このことを避けるために、あえてもう1桁増やしている訳である。
【0010】
従って、現時点では、バーコードが枯渇(不足)する可能性は少ないと言えるが、いずれ限りが来て、リサイクルさせなくてはならないことに違いはない。仮に、1000億÷30億=33年、市場の伸びを見込み、バーコードを使い切るまでに少なくとも20年程度かかることを考えれば、同じバーコードが同時期に流通する確率はきわめて低く、大きな問題にはならないとは予想されるが、それでも、同じシステムを活用し続けるとすれば、リサイクルする時期が訪れることは間違いない。
【0011】
多パート方式から1パート方式への移行を問わず、依頼主側でバーコードを設ける場合は、運送会社から依頼主に対して、ある範囲の番号を渡していた。
例えば、○○百貨店には、1000−0000−001x〜1000−0300−000xといった具合である(x=CD)。
この場合、○○百貨店の出荷実績や見込みから定められる場合が多い。例えば、前述した例で言えば、30万番ある=30万個の荷物を運べる訳であるが、市場に同時期に出回る重複番号を避けるために、出荷頻度や伝票の在庫が発生する可能性等を考慮して、その30万という数字を定めている。
言い換えれば、30万のバーコード番号が割り当てられる場合は、大雑把に言って、1 年に10〜15万個程度の出荷実績で、残りは、重複しないためのバッファとして活用している、という使い方が多い。
このため、実際の出荷見込みと違っていた(30万番の配布に対して、出荷が1万であった)り、競争の中で、番号を配布していた依頼主が他の運送会社に切り替えてしまった場合等には、使われることのない番号が大量に発生していた訳である。
【0012】
この番号の配布は、これまでの1パート方式の場合は、CD−ROM等のメディアに直接書き込んでおき、およそ3ヶ月程度で番号がリサイクルするように設定されている。(3ヶ月でリサイクルして困らない程度の番号範囲を初期配布している。)
しかし、この場合に、出荷が急激に伸びたときには、番号が足らなくなるために、追加配布したりしなくてはならず、依頼主側では、追加配布したものと初期のものが混在したりで事務作業が煩雑化し、配送業者側でも配送する荷物の種類や数量もまちまちな個別の依頼主にそれぞれ対応する必要があることから、煩雑な作業を続けていた。
この煩雑な作業は、結局依頼主側、配送業者側ともに管理費として見えないコストが発生していた。
【0013】
一方、現行バーコードは、将来的には、2次元バーコードやRFIDといった新技術に取って変わられる可能性も多分にあるものの、コストパフォーマンスが高く、現在のシステムで十分という判断に至ることも考えられる。このとき、荷物の配送個数が爆発的に伸び、さらに1桁増やすような対策を取らなくてはならなくなることは避けたい。
【0014】
なぜならば、バーコードは、クリアエリア(クワイエットエリアとも言う)を含めて読み取りのために必要なスペースがあり、基本的に桁数が増えれば、このスペースがさらに広がってしまうためである。バーコードエリアが広がれば、伝票サイズを広げない以上、伝票への記載事項やその他エリアを縮減するしかなく、実際に目視で判読する際には読みにくくなる。これは、荷物を配送する担当者には作業性の悪化に直結してしまう。また、伝票サイズを大きくした場合には、伝票コストに反映してしまう。
【0015】
本発明の課題は、バーコード等の識別情報を無駄に生成することなく、しかも、各種のサービスに対応することができる配送伝票と配送システムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、荷物を識別させるための識別情報を表示する識別情報表示部を備え、前記識別情報表示部は、一元管理された識別情報管理部により生成・配信された情報が印字されること、を特徴とする配送伝票である。
【0017】
請求項2の発明は、請求項1に記載された配送伝票において、前記識別情報表示部は、伝票発行日、受付日、集荷日、受取日、受取予定日、出荷予定日、サービスコード、荷物サイズ、着店コードの少なくとも1つの情報を含む識別情報が印字されること、を特徴とする配送伝票である。
【0018】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載された配送伝票において、受付可能な配送サービスが予め全て印刷及び/又は印字表示された配送サービス表示部を備え、前記配送サービス表示部は、配送依頼人側が指定選択したサービス以外を消し込んで、その指定選択したサービスを配送担当者が視認できるようしたこと、を特徴とする配送伝票である。
【0019】
請求項4の発明は、印字用基材と、タック基材/粘着剤層/剥離シートからなるタックシートと、前記印字用基材と前記タック基材とを少なくとも一部で剥離可能に貼り合わせる剥離構造とを備えた配送伝票であって、受付可能な配送サービスが予め全て印刷及び/又は印字表示された配送サービス表示部を備え、前記配送サービス表示部は、前記タック基材の剥離可能な部分、及び/又は、前記印字用基材上に、受付可能な配送サービスが予め全て印刷及び/又は印字表示されており、配送依頼人側が指定選択したサービスのみが、黒・白以外の色を基調色とする文字や記号で露出するようにしたこと、を特徴とする配送伝票である。
【0020】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された配送伝票において、前記識別情報をくじとして利用するくじ情報表示部を備えること、を特徴とする配送伝票である。
【0021】
請求項6の発明は、請求項5に記載された配送伝票において、前記くじ情報表示部は、配送依頼人及び/又は届け先で剥離され、前記くじの当否を証明する控え片となること、を特徴とする配送伝票である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された配送伝票において、前記識別情報表示部は、決済用の鍵情報として使用されること、を特徴とする配送伝票である。
【0022】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載された配送伝票を用いた配送システムにおいて、前記識別情報を一元管理して生成・配信する識別情報管理部を備えること、を特徴とする配送システムである。
【0023】
請求項9の発明は、請求項8に記載された配送システムにおいて、前記識別情報に基づいて、前記くじの当否を決定するくじ管理部を備えること、を特徴とする配送システムである。
【0024】
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の配送システムにおいて、前記くじ管理部は、前記くじが当選した場合には、配送申込時のデータを利用して、当選した商品を配送すること、を特徴とする配送システムである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による配送伝票の実施形態を示す図、図2は、本実施形態に係る配送伝票に使用するID番号を説明する図である。
この実施形態の配送伝票10は、図1(a)に示すように、A4版の用紙に、3組設けられ、通常のプリンタで印字可能である。
【0026】
この配送伝票10は、層構成的には、図1(b)に示すように、印字用基材10Aと、タック基材10B−1,粘着剤層10B−2,剥離紙10B−3からなるタックシート10Bと、印字用基材10Aとタック基材10B−1とを少なくとも一部で剥離可能に貼り合わせる剥離構造10C等とを備えている。
【0027】
また、配送伝票10は、平面的には、図1(c)に示すように、荷物に貼付される荷札となる貼付票11と、届け先で配達確認印をもらい、1枚目の印字用基材10Aのみを剥離して持ち帰る配達票12と、温度帯エリア13と、届け日・届け時間帯エリア14と、貼付票11及び配達票12に設けられたID番号表示エリア15(15A,15B)等とを備えている。
貼付票11,配達票12,温度帯エリア13及び届け日・届け時間帯エリア14は、それぞれハーフカットhcで分離可能になっている。
【0028】
温度帯エリア13及び届け日・届け時間帯エリア14は、配送サービス表示部であって、受付可能な配送サービスが予め全て印刷表示されている。
各エリア13,14は、配送依頼人側が指定選択したサービス以外を消し込んで、その指定選択したサービスを配送担当者が視認できるようしてある。
このとき、タック基材10B−1の剥離可能な部分や印字用基材10A上に、受付可能な配送サービスが予め全て印刷表示されており、配送依頼人側が指定選択したサービスのみが、黒・白以外の色を基調色とする文字や記号で露出するようにすることが好ましい。
【0029】
例えば、温度帯エリア13は、図1(d)に示すように、「冷凍」,「冷蔵」の配送サービスが受付可能であって、2枚目13Bに「クール冷蔵」の大きな文字が予めカラー印刷されている。
「常温」の場合には、1枚目13Aに印字することなく、1枚目13Aを剥がすこともしない。
「冷凍」の場合には、1枚目13Aに「クール冷凍」の大きな文字をカラー印字し、1枚目13Aを剥がさない。したがって、配送時には、1枚目13Aにカラー印字した「クール冷凍」の大きな文字が視認される。
「冷蔵」の場合には、1枚目13Aに「ここを剥がして下さい。冷蔵便です。」の文字を印字し、1枚目13Aを剥がすように促す。したがって、配送時には、2枚目13Bにカラー印刷した「クール冷蔵」の大きな文字が視認される。
【0030】
また、届け日・届け時間帯エリア14は、図1(e)に示すように、「届け日」,「届け時間帯(午前中、12−14時,14−16時,16−18時,18−20時,20−21時)」の配送サービスが受付可能てあって、2枚目14Bに「午前中」、,「12−14」,「14−16」,「16−18」,「18−20」,「20−21」の文字が予めそれぞれ異なる色でカラー印刷されている。なお、各届け時間帯エリアは、その時間的な長さに合わせて、面積を変えてある。
伝票発行時に、1枚目の届け予定日片14A−1に、「○月○日」と届け予定日を印字すると共に、指定選択した届け予定時間片14A−4に、「ここを剥がして下さい」の文字を印字して、その届け予定時間片14A−4を配送時に剥がすように促す。
【0031】
後述するように、バーコードを印字する仕組みの中で、バーコードの無駄がなくなっても、上述したサービス品種を選定することができないと、結局はサービス品種に応じた伝票を、それぞれ用意しなくてはならず、無駄を抑制することが困難である。
特に、依頼主側で伝票を発行してもらうことになるため、プリンタに関する制約を減らしつつ、また、プリンタで出力されるトナーやインキが過度にならないように配慮した結果、導かれたアイディアであり、実用性が高い。
カラープリンタで印刷できれば、紙さえあればよいということになるが、カラートナーやインクジェットインキと比較して、オフセットやグラビアと呼ばれる既存の印刷や印刷インキは安価であり、数多く発行する場合は、やはり印刷で絵柄を設ける方が経済的に合理性が高いと考えられる。
【0032】
ID番号表示エリア15(15A,15B)は、荷物を識別させるための識別情報を表示する識別情報表示部であって、図2に示すように、一元管理されたサーバ(識別情報管理部)により、生成・配信されたID番号(バーコード、2次元バーコードでもよい)が印字される。
このID番号表示エリア15は、伝票発行日番号15−1、サービスコード番号15−2、荷物サイズ番号15−3、着店コード番号15−4、シーケンス番号15−5が含まれており、決済用の「鍵」として使用することができる。
このように、ID番号(バーコード)を一元管理する仕組を採用する、すなわち、伝票発行時にバーコードを生成するので、基本的に無駄が生じなくなる。
【0033】
伝票発行日番号15−1は、例えば、2002年11月20日発行の場合には、「021120」の番号が印字される。
サービスコード番号15−2は、例えば、00=一般、01=クール冷蔵、02=クール冷凍、09=コレクト・・・、と設定されており、自動仕分けが可能となり、ホストへの確認が不要となる。
荷物サイズ番号15−3は、例えば、荷物の3辺合計が120cmに場合には、「120」の番号が印字される。
着店コード番号15−4は、どこの営業所に届けるかが分かればよい。
シーケンス番号15−5は、従来どおりのシーケンスであるが、割当てがないため、桁は少なくてよい(最後の桁はCDである)。
【0034】
図3は、本発明による配送システムの実施形態を示す図、図4は、本実施形態に係る配送システムのweb配信用配送伝票の入力画面を示す図である。
この実施形態の配送システム20は、ID番号(識別情報)を一元管理して生成・配信する識別情報管理部となる配送管理センタのサーバ21と、webによって配送依頼をする依頼主端末22と、荷物の登録・仕分けを行う発営業所コンピュータ23、発ベースコンピュータ24、着ベースコンピュータ25及び着営業所コンピュータ26と、届け先端末27とが、インターネットによって接続されている。
【0035】
依頼主端末22は、web配信配送システムに接続すると、図4に示すような入力画面22aが表れる。この入力画面22aは、届け先の住所、電話番号、氏名、メール通知サービスの利用の有無、メールアドレス等を入力する届け先情報欄Aと、依頼主の住所、電話番号、氏名、メールアドレス等を入力する依頼主情報欄Bと、荷物の品名、サイズ、届け予定日・届け予定時間帯、集荷希望日時等を入力する荷物情報欄C等とを備えている。
【0036】
このようなweb化によるメリットは、以下のとおりである。
(i) カスタマイズ(番号配布)された荷主専用のCD−ROMの到着を待たず、その場で、使用可能である。
(ii) 依頼主は、出荷情報をリスト(紙)で、配送会社に渡す必要がなく、事務作業が合理化される。
(iii) 請求情報、荷物情報、代引き精算情報等、従来、配送会社から紙で提出されていたものが、データ配信できるようになるため、素早く、どこでも入手することが可能となり、また、入手したデータを加工して利用することが容易になる。
【0037】
なお、新たに通信費(ネット回線使用料)が発生することがあるものの、現在ADSLやFTTHに代表される固定定額制のブロードバンドが急速に普及しているため、これも大きな問題にはなり得ない。
【0038】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、配達票12は、ID番号(識別情報)をくじとして利用するくじ情報表示部として使用することができる。このとき、配達票12は、届け先で剥離され、くじの当否を証明する控え片とすればよい。
また、くじの当否は、くじ管理部となるサーバ21がID番号に基づいて決定すればよい。このサーバ21は、くじが当選した場合には、配送申込時のデータを利用して、当選した商品を配送するようにすることができる。
なお、くじ情報表示部は、依頼主端末22のプリンタで印字した配送依頼人の控え片であってもよい。
【0039】
このように、ID番号に無駄がなく、また、一元管理されているため、発行していない番号からアタリが出ることがないので、最も確実なくじシステムである。また、くじ番号が手元に残ると共に、申込時のデータをもとに、当選商品を自動的に配送できる、メリットもある。
【0040】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、伝票発行時に識別情報を生成することで、基本的に無駄が生じなくなり、しかも、各種のサービスに対応することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配送伝票の実施形態を示す図である。
【図2】本実施形態に係る配送伝票に使用するID番号を説明する図である。
【図3】本発明による配送システムの実施形態を示す図である。
【図4】本実施形態に係る配送システムのweb配信用配送伝票の入力画面を示す図である。
【符号の説明】
10 配送伝票
10A 印字用基材
10B タックシート
10B−1 タック基材
10B−2 粘着剤層
10B−3 剥離紙
10C 剥離構造
11 貼付票
12 配達票
13 温度帯エリア
14 届け日・届け時間帯エリア
15(15A,15B) ID番号表示エリア
hc ハーフカット
Claims (10)
- 荷物を識別させるための識別情報を表示する識別情報表示部を備え、
前記識別情報表示部は、一元管理された識別情報管理部により生成・配信された情報が印字されること、
を特徴とする配送伝票。 - 請求項1に記載された配送伝票において、
前記識別情報表示部は、伝票発行日、受付日、集荷日、受取日、受取予定日、出荷予定日、サービスコード、荷物サイズ、着店コードの少なくとも1つの情報を含む識別情報が印字されること、
を特徴とする配送伝票。 - 請求項1又は請求項2に記載された配送伝票において、
受付可能な配送サービスが予め全て印刷及び/又は印字表示された配送サービス表示部を備え、
前記配送サービス表示部は、配送依頼人側が指定選択したサービス以外を消し込んで、その指定選択したサービスを配送担当者が視認できるようしたこと、
を特徴とする配送伝票。 - 印字用基材と、
タック基材/粘着剤層/剥離シートからなるタックシートと、
前記印字用基材と前記タック基材とを少なくとも一部で剥離可能に貼り合わせる剥離構造とを備えた配送伝票であって、
受付可能な配送サービスが予め全て印刷及び/又は印字表示された配送サービス表示部を備え、
前記配送サービス表示部は、前記タック基材の剥離可能な部分、及び/又は、前記印字用基材上に、受付可能な配送サービスが予め全て印刷及び/又は印字表示されており、配送依頼人側が指定選択したサービスのみが、黒・白以外の色を基調色とする文字や記号で露出するようにしたこと、
を特徴とする配送伝票。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された配送伝票において、
前記識別情報をくじとして利用するくじ情報表示部を備えること、
を特徴とする配送伝票。 - 請求項5に記載された配送伝票において、
前記くじ情報表示部は、配送依頼人及び/又は届け先で剥離され、前記くじの当否を証明する控え片となること、
を特徴とする配送伝票。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された配送伝票において、
前記識別情報表示部は、決済用の鍵情報として使用されること、
を特徴とする配送伝票。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載された配送伝票を用いた配送システムにおいて、
前記識別情報を一元管理して生成・配信する識別情報管理部を備えること、
を特徴とする配送システム。 - 請求項8に記載された配送システムにおいて、
前記識別情報に基づいて、前記くじの当否を決定するくじ管理部を備えること、
を特徴とする配送システム。 - 請求項8又は請求項9に記載の配送システムにおいて、
前記くじ管理部は、前記くじが当選した場合には、配送申込時のデータを利用して、当選した商品を配送すること、
を特徴とする配送システム。
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