JP2004209745A - 画像形成方法、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】モジュールを組み合わせて構成される画像形成装置にて、備えられているモジュールの機能を用いて簡易的なセキュリティを実現する画像形成方法、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】中心となるプリンタ部11に、スキャナ部12又はメールビンスタッカ部19等のモジュールを組み合わせ、各モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行可能な画像形成装置1にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の内容を秘密にできる画像出力方法を複数の画像出力方法の中から選択して実行する。画像出力方法を選択する手段は、画像形成装置1を制御するためのコンピュータプログラムで実現する。これにより、画像形成装置1が通常の出力処理を行うために備えている機能を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】中心となるプリンタ部11に、スキャナ部12又はメールビンスタッカ部19等のモジュールを組み合わせ、各モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行可能な画像形成装置1にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の内容を秘密にできる画像出力方法を複数の画像出力方法の中から選択して実行する。画像出力方法を選択する手段は、画像形成装置1を制御するためのコンピュータプログラムで実現する。これにより、画像形成装置1が通常の出力処理を行うために備えている機能を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機密性を有する画像を機密性を保ちながら出力することができる画像形成方法、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ装置またはファクシミリ装置など、記録用紙などの記録担体に画像を記録して出力する画像形成装置においては、企業秘密を記載した文章などの機密性を有する画像を出力する場合がある。機密性を有する画像は、同じ組織内においても、特定の人物以外が目にすることは好ましくなく、機密性を保つべく画像を管理する必要がある。近年では、画像形成装置は通信ネットワークに接続され、通信ネットワークを通じて多数の者が同時に画像形成装置を使用することが可能であるため、同じ画像形成装置を使用する不特定多数の者の目に触れないように機密性を有する画像を管理することがますます重要となっている。従来から、機密性を有する画像を出力する場合には、機密性を有する画像が不特定多数の者に見られないように、画像が記録された記録用紙を鍵付きの収容部に収容し、その後の開錠操作により収容された記録用紙を特定の使用者が入手することとして、機密性を保つことが考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1では、機密性を有する画像の送信を示す情報と共に画像データを受信したときに、施錠装置が付いた蓋を備えた収容部へ、画像を記録した記録用紙を収容するファクシミリ装置が開示されている。該ファクシミリ装置では、特定の使用者が施錠装置を開錠することにより、画像が記録された記録用紙が初めて入手され、画像の機密性が保たれる。また、特許文献2では、特定の使用者から出力を指示された画像を記録した記録用紙を、専用の収容部に収容しておき、使用者からのパスワードの入力を受け付けて、特定の使用者であることが確認された場合に収容部に収容された記録用紙を取り出すことができるプリンタ装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−215864号公報
【特許文献2】
特開平4−48323号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像形成装置では、機密性を有する画像の管理を行うためには、施錠装置またはパスワードの認証を行う装置など、機密性を保つための専用の装置を備えた画像形成装置を導入する必要があり、画像形成装置を導入する費用が増大する問題がある。また、既に導入されている画像形成装置を活用することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、機密性を保つための専用の機能ではない、画像形成装置が通常備えている機能を用いて、簡易的なセキュリティを実現することにより、専用の装置を用いることなく機密性を保つ機能を実現できる画像形成方法、画像形成装置、該画像形成装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成方法は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、画像を出力する際に画像の内容が秘密にされる程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力する画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、特定の画像出力指示を受け付け、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る画像形成方法は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力する画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、特定の画像出力指示を受け付け、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法により画像を出力する画像形成装置であって、特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、収容している記録担体に画像を記録して排出する画像出力方法として、モジュールが有している機能に対応して、画像が記録された記録担体が露出するように該記録担体を排出する画像出力方法、及び画像が記録された記録担体が隠蔽されるように該記録担体を排出する画像出力方法の複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法により画像を出力する画像形成装置であって、特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が記録された記録担体が隠蔽されるように該記録担体を排出する画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、所定の認証操作を受け付ける手段と、所定の認証操作を受け付けた場合に、前記選択手段を使用可能にさせる手段とを更に備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、組み合わされているモジュールが有している機能の夫々を調査して、前記選択手段が選択可能な画像出力方法を決定する手段を更に備えることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る画像形成装置は、前記選択手段が選択可能な画像出力方法を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る画像形成装置は、前記報知手段は、所定の対象のみに前記画像出力方法を報知すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明に係るコンピュータプログラムは、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能である画像形成装置を、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力するように制御するコンピュータに、画像を出力すべく前記画像形成装置を制御させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、前記画像形成装置が特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、前記画像形成装置が実行するように前記画像形成装置を制御すべき画像出力方法として選択させる手順を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る記録媒体は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能である画像形成装置を、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力するように制御するコンピュータに、画像を出力すべく前記画像形成装置を制御させるコンピュータプログラムを記録してある前記コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体であって、前記コンピュータに、前記画像形成装置が特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、前記画像形成装置が実行するように前記画像形成装置を制御すべき画像出力方法として選択させる手順を含むコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を選択する。
【0018】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像が記録された面を下側にして排出する等、出力される画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を選択する。
【0019】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じて、記録担体が露出されるように画像を出力する方法、及び記録担体が隠蔽されるように画像を出力する方法の複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、記録担体が画像形成装置の構造物の陰に隠れて隠蔽されるように画像を出力する方法を選択する。
【0020】
また、本発明においては、画像の機密性を保たせるために画像出力方法を選択する機能を、所定の認証操作を受け付けたときに使用可能にさせることにより、後からの設定で画像形成装置に画像の機密性を保つ機能を実行可能にさせる。
【0021】
また、本発明においては、画像形成装置が備えている機能を調査して、画像の機密性を保つために実行すべき画像出力方法を決定することにより、任意のモジュールを組み合わせた任意の構成の画像形成装置において、画像の機密性を保つ機能を実現できる。
【0022】
また、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために画像形成装置が選択できる画像出力方法を、使用者に対して報知する。
【0023】
また、本発明においては、選択できる画像出力方法を報知する際に、予め登録してある管理者など、報知する対象を制限する。
【0024】
更に、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために画像出力方法を選択する機能を、画像形成装置を制御するコンピュータで実行されるコンピュータプログラムで実現し、コンピュータプログラムを更新することにより、画像形成装置が画像の機密性を保つ機能を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の画像形成装置を示す模式的正面図である。図中11は、本発明の画像形成装置1の主要な機能を実現するプリンタ部であり、外部から画像出力の指示を受け付けて記録用紙に画像を記録して出力するレーザビームプリンタ装置である。画像形成装置1は、固有の機能を有する様々なモジュールをプリンタ部11に組み合わせることにより、機能を拡張することができる構成となっている。プリンタ部11の上方には、記録用紙に記録されている画像を取り込むスキャナ部12、又は記録用紙の両面に記録されている画像の夫々を取り込むことができる両面スキャナ部13を組み付け可能となっており、画像形成装置1は、スキャナ部12又は両面スキャナ部13を組み付けることにより、取り込んだ画像を画像データに変換するスキャナ装置、又は取り込んだ画像を記録用紙に複写するコピー装置の機能を有することとなる。また、プリンタ部11の向かって左方には、記録用紙の両面に画像を記録するための処理を行う両面出力部15、又は給紙される記録用紙を保持する手差しトレイと排出された記録用紙を収容する排紙トレイとを備えた両面モジュールであるトレイ付両面出力部14を組み付け可能となっており、これらのモジュールを組み付けることで、画像形成装置1は、記録用紙の両面に画像を記録する機能を有することとなる。また、プリンタ部11の下方には、複数種類の記録用紙を大きさ及び向きの違いで分類して別々に収納している複数の給紙トレイを備えた給紙部16、又は大量の記録用紙を収容できる大容量給紙部17を組み付け可能となっている。また、プリンタ部11の向かって右方には、画像を記録された記録用紙をステープル止めして排出するステープラ部18、又は排出された記録用紙を収容する複数の排紙トレイを備えて画像を記録された記録用紙を仕分けして収容できるメールビンスタッカ部19を組み付け可能となっている。なお、画像形成装置1は、更に、ファクシミリ通信を行う図示しないファクシミリ部を組み付け可能ともなっており、ファクシミリの機能を有することも可能である。以上の如く、画像形成装置1は、予算または目的に合わせて様々なモジュールを組み合わせて、様々な機能を有することができる。
【0026】
図2は、プリンタ部11に、スキャナ部12、トレイ付両面出力部14、給紙部16、及びメールビンスタッカ部19を組み合わせた画像形成装置1の模式的断面図である。プリンタ部11は、感光体、感光体を帯電する帯電体、帯電された感光体上に潜像を書き込むレーザ光走査ユニット、感光体上の潜像を現像する現像ユニット、及び現像された像を記録用紙上に転写するための転写ユニット等から構成される画像形成部112を内部に備えており、画像形成部15の下方には、記録用紙を収容する給紙トレイ113を備えている。また、プリンタ部11の上面は、排出された記録用紙を保持する保持部111となっている。トレイ付両面出力部14は、排紙トレイ141と手差しトレイ142とを備え、メールビンスタッカ部19は、トップ排紙トレイ191と、トップ排紙トレイ191の下方に並んだ複数の排紙トレイ192,192,…とを備えている。また、給紙部16は、内部に複数の給紙トレイ161,161,…を備えている。画像形成装置1は、手差しトレイ142、給紙トレイ113、給紙トレイ161,161,…のいずれかから、必要に応じて収納している記録用紙を順次送り出し、画像形成部112にて記録用紙に画像を記録し、保持部111、排紙トレイ141、トップ排紙トレイ191、排紙トレイ192,192,…のいずれかへ画像を記録した記録用紙を排出する。図中に示した矢印は、記録用紙が移動する方向であり、画像形成部112にて画像が記録された記録用紙は、排紙トレイ141へ排出されるときは画像の記録面が表側となり、保持部111、トップ排紙トレイ191、排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出されるときは画像の記録面が裏側となって排出される。
【0027】
図3は、画像形成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。画像形成装置1は、本発明に係るコンピュータであって画像形成装置1全体の制御を行うCPU101と、制御に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM104と、画像形成装置1をCPU101が制御するために必要な本発明のコンピュータプログラム20を記憶している本発明の記録媒体であるROM2とを備えており、CPU101は、ROM2が記憶しているコンピュータプログラム20をRAM104へロードし、ロードしたコンピュータプログラム20に従って、又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、画像形成装置1の制御を行う。CPU101には、画像形成部112及び給紙トレイ113等のプリンタ部11の機能を制御するプリンタ制御部102が接続されており、更に、スキャナ部12の機能を制御するスキャナ制御部120、トレイ付き両面出力部14の機能を制御する両面出力制御部140、給紙部16の機能を制御する給紙制御部160、及びメールビンスタッカ部19の機能を制御するメールビンスタッカ制御部190が接続されている。画像を出力するときには、CPU101は、プリンタ制御部112、スキャナ制御部120、両面出力制御部140、給紙部16、及びメールビンスタッカ制御部190のいずれかに必要な命令を送信し、夫々の機能を動作させて画像の出力に必要な処理を行う。
【0028】
また、CPU101には、使用者の操作により情報の入力を受け付ける入力部105が接続されており、入力部105は、必要な情報を表示して使用者からの操作を受け付けるタッチパネル式のディスプレイ等から構成されている。更に、CPU101には、外部のパーソナルコンピュータ(PC)3,3,…に接続された通信部103と、外部から受信したデータを記憶するハードディスク等の記憶部106とが接続されている。外部のPC3から、画像データが送信され、画像形成装置1は、通信部103にて画像データを受信し、受信した画像データを記憶部106に記憶し、CPU101は、画像データに基づいた画像を形成すべくプリンタ制御部102を制御し、プリンタ制御部102はプリンタの機能を制御して、画像データに基づいて画像を形成し、形成した画像を記録用紙に記録する。なお、図示しないファクシミリ部を組み付けている場合は、外部の電話回線に接続されたファクシミリ部の図示しない制御部がCPU101に接続されている。
【0029】
また、ROM2は、各種のモジュールと、該モジュールを用いることにより可能となる画像出力方法とを対応させた対応情報を記憶している。図4は、対応情報の内容の例を示す概念図である。モジュールと、該モジュールを用いた場合に実行が可能になる画像出力方法と、該画像出力方法を用いた場合に画像の機密性を保つことができる程度を示すセキュリティ度とが対応づけられて記録されている。例えば、トレイ付き両面出力部14を用いた場合は、画像が記録された記録用紙を排紙トレイ141へ排出する方法が使用可能であり、このときに画像が記録された面が表側になって排出されるために、セキュリティ度は低い。また、メールビンスタッカ部19を用いた場合は、記録用紙をトップ排紙トレイ191へ排出する方法と、記録用紙を排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出する方法とが使用可能であり、記録用紙を排紙トレイ191へ排出したときは、画像が記録された面が裏側になるが、排出された記録用紙は不特定多数の者の目に触れやすいため、セキュリティ度は中程度であり、記録用紙を排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出したときは、画像を記録した面が裏側になることに加えて、上下に積み重なった他の排紙トレイ192,192,…及びトップ排紙トレイ191によって排出された記録用紙が隠されて、不特定多数の者の目に触れにくくなり、セキュリティ度は高い。
【0030】
また、画像形成装置1は、画像形成装置1を管理する管理者に対して画像形成装置1に関する情報を送信する機能を有しており、記憶部106は、管理者へアクセスするための、管理者の電子メールアドレス又は管理に用いられるコンピュータのIPアドレス等の管理者情報を記憶している。
【0031】
図5は、ROM2が記憶している本発明のコンピュータプログラム20が含む処理を示す概念図である。本発明のコンピュータプログラム20は、画像形成装置1に電源が投入された直後、又は所定時間毎に、内部でCPU101に接続されている機器の状態の調査、又は通信部103を介して接続された外部の機器の状態を調査する調査処理を含んでいる。また、コンピュータプログラム20は、画像の機密性を保つことを考慮せずに画像を出力する通常出力、及び画像の機密性を保つように画像を出力する機密出力の処理を行う出力処理を含んでいる。更に、コンピュータプログラム20は、機密出力を実行させるために使用者の操作による設定を受け付ける設定処理を含んでいる。画像形成装置1は、通常は、通常出力を行う出力処理のコンピュータプログラムに従って画像を形成し、機密出力は行わない。しかし、設定処理のコンピュータプログラムに従って機密出力を行うための設定を受け付けた場合には、以後、機密処理を行うことが可能となる。
【0032】
図6は、画像形成装置1が行う調査処理の手順を示すフローチャートである。画像形成装置1に電源が投入された、又は所定の時間になった等のトリガが発生した場合に(S11)、画像形成装置1のCPU101は、コンピュータプログラム20をRAM104にロードし、ロードしたコンピュータプログラム20に従って、又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、CPU101に接続されている、プリンタ制御部102等の各種の機器に対して、夫々が接続されているか否かを確認するための確認信号を送信する(S12)。確認信号を受信した夫々の機器は、自己の状態を示す応答信号をCPU101に対して返信し、CPU101は、返信された応答信号を受信する(S13)。例えば、スキャナ制御部120が、自己の存在を示す応答信号をCPU101へ送信することにより、CPU101は、画像形成装置にスキャナ部12が備えられていることを認識することができる。CPU101は、次に、応答信号を受信することにより認識することができた各モジュールの情報を記録した機能情報を作成して記憶部106に記憶し(S14)、処理を終了する。図7は、記憶部106が記憶している機能情報の内容の例を示した概念図である。調査処理にて認識された各モジュールの機能が、使用可能な状態として記録されている。
【0033】
CPU101は、コンピュータプログラム20に含まれる出力処理に従って、通常出力を行い、設定処理を行うことにより、機密処理を行うことが可能となる。設定処理には、所定のパスワード又は電子キー等の認証情報が必要であり、認証情報は、メーカ又はリース業者などの画像形成装置1の提供者により管理されている。使用者が追加料金を支払う等して、前記提供者より認証情報が提供され、提供された認証情報を用いて設定処理が可能となる。図8は、画像形成装置1が行う設定処理の手順を示すフローチャートである。CPU101は、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、入力部105にて、使用者又は前記提供者の操作により、設定処理の開始の指示を受け付け(S21)、認証情報を受け付けるための受付画面を入力部105に表示する(S22)。図9は、受付画面の例を示す模式図である。タッチパネルに、認証情報である電子キーを入力するための入力領域と、テンキーとが表示され、テンキーを用いて電子キーを入力することができるようになっている。CPU101は、入力部105にて認証情報を受け付け(S23)、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、受け付けた認証情報が正当であるか否かを判定し(S24)、認証情報が正当ではなかった場合は(S24:NO)、処理をステップS22へ戻す。
【0034】
認証情報が正当であった場合は(S24:YES)、CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、記憶部106が記憶している機能情報を参照して、画像形成装置1が利用することが可能な機能を調査し(S25)、機能情報が示す利用可能な機能と、ROM2が記憶している対応情報が示す各機能に対応した画像出力方法およびセキュリティ度とを比較して、利用可能な機能を用いたセキュリティ度の高い画像出力方法を抽出して、画像の機密性を保ちながら出力する機密出力のために選択すべき画像出力方法を決定し(S26)、決定した画像出力方法を記録した選択情報を作成して記憶部106に記憶する(S27)。図10は、選択情報の内容の例を示す概念図である。画像の機密性を保つことを考慮しない通常出力を行う際は、メールビンスタッカ部19のトップ排紙トレイ191へ記録用紙を排出する画像出力方法を用い、画像の機密性を保ちながら画像を出力する機密出力を行う際は、メールビンスタッカ部19の排紙トレイ192,192,…のいずれかへ記録用紙を排出する画像出力方法を用いることを規定している。CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、記憶部106が記憶している管理者情報を参照して管理者の電子メールアドレスを特定し(S28)、特定した電子メールアドレスを用いて管理者宛へ選択情報の内容を送信して(S29)、決定した画像出力方法を報知し、処理を終了する。なお、決定した画像出力方法を報知する手段は、記録用紙に記録して出力する方法、入力部105のタッチパネルに表示する方法、又は、管理者情報に従って管理に用いられるコンピュータへ送信する等の方法を用いてもよい。
【0035】
図11は、画像形成装置1が行う出力処理の手順を示すフローチャートであり、図12は、画像形成装置1へ画像データを送信するPC3の表示画面を示す概念図である。PC3は、使用者の操作により、画像の出力の指示を受け付け、画像形成装置1へ画像データを送信する。このとき、PC3は、図12に示す如き指示受け付け用の表示画面を出力し、機密性を保ちながら画像を出力する機密出力であるか、又は機密性を考慮しなくて良い通常出力であるかの指定を受け付け、機密出力の指定を受け付けた場合は、画像データと共に、機密出力を指示する情報を画像形成装置1へ送信する。画像形成装置1のCPU101は、通信部103を介してPC3から画像データを受信し(S31)、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、機密出力の指定があるか否かを判定する(S32)。機密出力の指定があった場合は(S32:YES)、CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、記憶部106が記憶している選択情報に記録されている機密出力用の画像出力方法、即ちメールビンスタッカ部19の排紙トレイ192,192,…のいずれかへ記録用紙を排出する画像出力方法を選択し(S33)、機密出力の指定がなかった場合は(S32:NO)、選択情報に記録されている通常出力用の画像出力方法、即ちメールビンスタッカ部19のトップ排紙トレイ191へ記録用紙を排出する画像出力方法を選択する(S34)。CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、選択した画像出力方法を用いて、画像を形成して出力し(S35)、処理を終了する。メールビンスタッカ部19の排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出された記録用紙は、画像を記録した面が裏側になって排出されることに加えて、上下に積み重なった他の排紙トレイ192,192,…及びトップ排紙トレイ191によって排出された記録用紙が隠蔽されて、不特定多数の者の目に触れにくくなり、画像の機密性が保たれる。
【0036】
以上詳述した如く、本発明においては、夫々に固有の機能を備えるモジュールを組み合わせて構成される画像形成装置にて、自らが備えている機能を調査し、画像の内容を秘密にできる程度であるセキュリティ度が複数段階になった複数の画像出力方法の中から、メールビンスタッカ部19を用いた方法などの機密性を保ちながら画像を出力するのに適切な、セキュリティ度が所定段階以上である方法を決定し、機密性を有する画像を出力するときに、セキュリティ度が所定段階以上である画像出力方法を選択して実行する。これにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。また、設定処理を経て機密出力処理の実行を可能とする事により、簡素な構成にして通常出力のみに使用する、又はモジュールを追加して機密出力を可能な構成にして使用する等、必要とされる画像形成装置の使用状況に合わせて画像形成装置を使い分けることができる。また、画像形成装置が、実行可能な画像出力方法の中から適切な方法を選択するため、使用者が実行可能な画像出力方法を調査して適切な方法を選択する手間を省くことができる。また、画像形成装置1は、画像の機密性を保つために選択可能な画像出力方法を使用者に対して報知するため、使用者は、報知された内容に従って機密出力処理を利用することができる。更に、機密出力処理の内容は、設定処理のときのみに出力する、又は所定の管理者のみへ電子メールで送付する等、報知する対象を制限することにより、むやみに不特定多数の者に対して機密出力処理の内容を公開せず、機密性がより高い画像を多く出力する機会がある特定の使用者が効果的に機密出力の機能を利用することが可能となり、画像の機密性を保つ効果がより有効となる。
【0037】
なお、本実施の形態においては、認証情報を入力することにより設定処理を行う方法を示したが、これに限るものではなく、特別な認証情報の受付を必要とすることなく、機密出力の使用の指示を入力部105にて受け付けることで設定処理を行う方法を用いてもよい。また、本実施の形態においては、通信部103にてPC3から受信した画像データに対して、機密出力の処理を行う形態を示したが、これに限るものではなく、画像形成装置1がファクシミリ通信を行うファクシミリ部を備えている場合は、ファクシミリ部にてファクシミリ通信により受信した画像データに対して機密出力の処理を行う形態としてもよく、スキャナ部12が取り込んだ画像を記録用紙に複写するコピー機能を用いる際に機密出力の処理を行う形態としてもよい。
【0038】
また、本実施の形態においては、簡易的なセキュリティ機能として、画像が隠蔽されるように記録用紙を排出する方法を用いているが、これに限るものではなく、給紙部16の給紙トレイ161,161,…のいずれかに、閲覧禁止を示すロゴを予め付してある等の、画像の流出を抑止する特定の記録用紙を収容しておき、機密性を有する画像を出力するときに前記特定の記録用紙を収容してある給紙トレイ161から記録用紙を給紙して画像を出力する等、画像が隠蔽されるように画像を出力する方法以外の方法を用いてもよい。
【0039】
更に、本発明に係るモジュールとして、スキャナ部12等のハードウェアである例を示したが、本発明に係るモジュールはソフトウェアであっても良く、本発明の画像形成装置1は、本発明に係るモジュールであるソフトウェアを記録したROMを備える、又は前記ソフトウェアをインストールされることにより、前記ソフトウェアが実現する機能を備える形態であってもよい。この場合においても、ソフトウェアであるモジュールの機能に応じた画像出力方法を用いて、本発明を実現することができる。
【0040】
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の内部の構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、ROM2が記憶しているコンピュータプログラム20は、通常出力のみを行う出力処理を含んでいる。本実施の形態のその他の構成は、実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。画像形成装置1は、ROM2が記録しているコンピュータプログラム20に従って、画像を出力する処理を行う。ROM2は、本発明のコンピュータプログラム40を記憶する本発明の記録媒体である他のROM4と交換可能になっており、コンピュータプログラム40は、実施の形態1と同様の機密出力を行う出力処理を含んでいる。画像形成装置1は、使用者が追加料金を支払う等して、メーカ又はリース業者などの画像形成装置1の提供者の操作により、ROM2がROM4に交換される。ROMが交換された以降は、画像形成装置1は、ROM4が記録しているコンピュータプログラム40に従って、実施の形態1と同様に、自らが備えている機能を調査し、実行可能な画像出力方法の中から、機密性を保ちながら画像を出力するための適切な方法を決定し、機密性を有する画像を出力するときには、機密性を保ちながら出力できる画像出力方法を選択して実行する。
【0041】
本実施の形態においても、画像形成装置が行う処理の基となるコンピュータプログラムを記録したROMを交換することにより、専用の装置を新たに導入することなく、既に導入されている画像形成装置を活用しながら簡易的なセキュリティ機能を実現することができる。
【0042】
なお、本実施の形態においては、セキュリティ機能を実現する本発明のコンピュータプログラム40は、ROM2とROM4とを交換することによって画像形成装置1に導入される方法を示したが、これに限るものではなく、通信部103をインターネット等の外部の通信ネットワークに接続させておき、通信ネットワークを介してコンピュータプログラム40をダウンロードし、画像形成装置1に導入する方法を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を選択することにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。
【0044】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像が記録された面を下側にして排出する等、出力される画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を選択することにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。
【0045】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じて、記録担体が露出されるように画像を出力する方法、及び記録担体が隠蔽されるように画像を出力する方法の複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、記録担体が画像形成装置の構造物の陰に隠れて隠蔽されるように画像を出力する方法を選択することにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。
【0046】
また、本発明においては、画像の機密性を保たせる機能を、設定により実行可能にさせることにより、簡素な構成にして通常出力のみに使用する、又はモジュールを追加して機密出力を可能な構成にして使用する等、必要とされる画像形成装置の使用状況に合わせて画像形成装置を使い分けることができる。
【0047】
また、本発明においては、画像形成装置が備えている機能を調査して、画像の機密性を保つために実行することが可能な画像出力方法を決定するため、どのような構成であっても適切な画像出力方法を選択することができ、使用者が実行可能な画像出力方法を調査して適切な方法を選択する手間を省くことができる。
【0048】
また、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために選択できる画像出力方法を使用者に対して報知するため、使用者は、報知された内容に従って機密出力処理を利用することができる。
【0049】
また、本発明においては、選択できる画像出力方法に関する情報を報知する対象を制限することにより、むやみに不特定多数の者に対して機密出力処理の内容を公開せず、機密性がより高い画像を多く出力する機会がある特定の使用者が効果的に機密出力の機能を利用することが可能となり、画像の機密性を保つ効果がより有効となる。
【0050】
更に、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために画像出力方法を選択する機能を、画像形成装置を制御するコンピュータで実行されるコンピュータプログラムで実現したため、コンピュータプログラムを更新することにより、専用の装置を新たに導入することなく、既に導入されている画像形成装置を活用しながら簡易的なセキュリティ機能を実現することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を示す模式的正面図である。
【図2】プリンタ部に、スキャナ部、トレイ付両面出力部、給紙部、及びメールビンスタッカ部を組み合わせた画像形成装置の模式的断面図である。
【図3】画像形成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図4】対応情報の内容の例を示す概念図である。
【図5】ROMが記憶している本発明のコンピュータプログラムが含む処理を示す概念図である。
【図6】画像形成装置が行う調査処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】記憶部が記憶している機能情報の内容の例を示した概念図である。
【図8】画像形成装置が行う設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】受付画面の例を示す模式図である。
【図10】選択情報の内容の例を示す概念図である。
【図11】画像形成装置が行う出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】画像形成装置へ画像データを送信するPCの表示画面を示す概念図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の内部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
101 CPU(コンピュータ)
105 入力部
106 記憶部
12 スキャナ部
14 トレイ付き両面出力部
16 給紙部
17 メールビンスタッカ部
2,4 ROM
20,40 コンピュータプログラム
3 PC
【発明の属する技術分野】
本発明は、機密性を有する画像を機密性を保ちながら出力することができる画像形成方法、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ装置またはファクシミリ装置など、記録用紙などの記録担体に画像を記録して出力する画像形成装置においては、企業秘密を記載した文章などの機密性を有する画像を出力する場合がある。機密性を有する画像は、同じ組織内においても、特定の人物以外が目にすることは好ましくなく、機密性を保つべく画像を管理する必要がある。近年では、画像形成装置は通信ネットワークに接続され、通信ネットワークを通じて多数の者が同時に画像形成装置を使用することが可能であるため、同じ画像形成装置を使用する不特定多数の者の目に触れないように機密性を有する画像を管理することがますます重要となっている。従来から、機密性を有する画像を出力する場合には、機密性を有する画像が不特定多数の者に見られないように、画像が記録された記録用紙を鍵付きの収容部に収容し、その後の開錠操作により収容された記録用紙を特定の使用者が入手することとして、機密性を保つことが考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1では、機密性を有する画像の送信を示す情報と共に画像データを受信したときに、施錠装置が付いた蓋を備えた収容部へ、画像を記録した記録用紙を収容するファクシミリ装置が開示されている。該ファクシミリ装置では、特定の使用者が施錠装置を開錠することにより、画像が記録された記録用紙が初めて入手され、画像の機密性が保たれる。また、特許文献2では、特定の使用者から出力を指示された画像を記録した記録用紙を、専用の収容部に収容しておき、使用者からのパスワードの入力を受け付けて、特定の使用者であることが確認された場合に収容部に収容された記録用紙を取り出すことができるプリンタ装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−215864号公報
【特許文献2】
特開平4−48323号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像形成装置では、機密性を有する画像の管理を行うためには、施錠装置またはパスワードの認証を行う装置など、機密性を保つための専用の装置を備えた画像形成装置を導入する必要があり、画像形成装置を導入する費用が増大する問題がある。また、既に導入されている画像形成装置を活用することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、機密性を保つための専用の機能ではない、画像形成装置が通常備えている機能を用いて、簡易的なセキュリティを実現することにより、専用の装置を用いることなく機密性を保つ機能を実現できる画像形成方法、画像形成装置、該画像形成装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成方法は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、画像を出力する際に画像の内容が秘密にされる程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力する画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、特定の画像出力指示を受け付け、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る画像形成方法は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力する画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、特定の画像出力指示を受け付け、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法により画像を出力する画像形成装置であって、特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、収容している記録担体に画像を記録して排出する画像出力方法として、モジュールが有している機能に対応して、画像が記録された記録担体が露出するように該記録担体を排出する画像出力方法、及び画像が記録された記録担体が隠蔽されるように該記録担体を排出する画像出力方法の複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法により画像を出力する画像形成装置であって、特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が記録された記録担体が隠蔽されるように該記録担体を排出する画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、所定の認証操作を受け付ける手段と、所定の認証操作を受け付けた場合に、前記選択手段を使用可能にさせる手段とを更に備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、組み合わされているモジュールが有している機能の夫々を調査して、前記選択手段が選択可能な画像出力方法を決定する手段を更に備えることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る画像形成装置は、前記選択手段が選択可能な画像出力方法を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る画像形成装置は、前記報知手段は、所定の対象のみに前記画像出力方法を報知すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明に係るコンピュータプログラムは、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能である画像形成装置を、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力するように制御するコンピュータに、画像を出力すべく前記画像形成装置を制御させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、前記画像形成装置が特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、前記画像形成装置が実行するように前記画像形成装置を制御すべき画像出力方法として選択させる手順を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る記録媒体は、夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能である画像形成装置を、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力するように制御するコンピュータに、画像を出力すべく前記画像形成装置を制御させるコンピュータプログラムを記録してある前記コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体であって、前記コンピュータに、前記画像形成装置が特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、前記画像形成装置が実行するように前記画像形成装置を制御すべき画像出力方法として選択させる手順を含むコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を選択する。
【0018】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像が記録された面を下側にして排出する等、出力される画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を選択する。
【0019】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じて、記録担体が露出されるように画像を出力する方法、及び記録担体が隠蔽されるように画像を出力する方法の複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、記録担体が画像形成装置の構造物の陰に隠れて隠蔽されるように画像を出力する方法を選択する。
【0020】
また、本発明においては、画像の機密性を保たせるために画像出力方法を選択する機能を、所定の認証操作を受け付けたときに使用可能にさせることにより、後からの設定で画像形成装置に画像の機密性を保つ機能を実行可能にさせる。
【0021】
また、本発明においては、画像形成装置が備えている機能を調査して、画像の機密性を保つために実行すべき画像出力方法を決定することにより、任意のモジュールを組み合わせた任意の構成の画像形成装置において、画像の機密性を保つ機能を実現できる。
【0022】
また、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために画像形成装置が選択できる画像出力方法を、使用者に対して報知する。
【0023】
また、本発明においては、選択できる画像出力方法を報知する際に、予め登録してある管理者など、報知する対象を制限する。
【0024】
更に、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために画像出力方法を選択する機能を、画像形成装置を制御するコンピュータで実行されるコンピュータプログラムで実現し、コンピュータプログラムを更新することにより、画像形成装置が画像の機密性を保つ機能を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の画像形成装置を示す模式的正面図である。図中11は、本発明の画像形成装置1の主要な機能を実現するプリンタ部であり、外部から画像出力の指示を受け付けて記録用紙に画像を記録して出力するレーザビームプリンタ装置である。画像形成装置1は、固有の機能を有する様々なモジュールをプリンタ部11に組み合わせることにより、機能を拡張することができる構成となっている。プリンタ部11の上方には、記録用紙に記録されている画像を取り込むスキャナ部12、又は記録用紙の両面に記録されている画像の夫々を取り込むことができる両面スキャナ部13を組み付け可能となっており、画像形成装置1は、スキャナ部12又は両面スキャナ部13を組み付けることにより、取り込んだ画像を画像データに変換するスキャナ装置、又は取り込んだ画像を記録用紙に複写するコピー装置の機能を有することとなる。また、プリンタ部11の向かって左方には、記録用紙の両面に画像を記録するための処理を行う両面出力部15、又は給紙される記録用紙を保持する手差しトレイと排出された記録用紙を収容する排紙トレイとを備えた両面モジュールであるトレイ付両面出力部14を組み付け可能となっており、これらのモジュールを組み付けることで、画像形成装置1は、記録用紙の両面に画像を記録する機能を有することとなる。また、プリンタ部11の下方には、複数種類の記録用紙を大きさ及び向きの違いで分類して別々に収納している複数の給紙トレイを備えた給紙部16、又は大量の記録用紙を収容できる大容量給紙部17を組み付け可能となっている。また、プリンタ部11の向かって右方には、画像を記録された記録用紙をステープル止めして排出するステープラ部18、又は排出された記録用紙を収容する複数の排紙トレイを備えて画像を記録された記録用紙を仕分けして収容できるメールビンスタッカ部19を組み付け可能となっている。なお、画像形成装置1は、更に、ファクシミリ通信を行う図示しないファクシミリ部を組み付け可能ともなっており、ファクシミリの機能を有することも可能である。以上の如く、画像形成装置1は、予算または目的に合わせて様々なモジュールを組み合わせて、様々な機能を有することができる。
【0026】
図2は、プリンタ部11に、スキャナ部12、トレイ付両面出力部14、給紙部16、及びメールビンスタッカ部19を組み合わせた画像形成装置1の模式的断面図である。プリンタ部11は、感光体、感光体を帯電する帯電体、帯電された感光体上に潜像を書き込むレーザ光走査ユニット、感光体上の潜像を現像する現像ユニット、及び現像された像を記録用紙上に転写するための転写ユニット等から構成される画像形成部112を内部に備えており、画像形成部15の下方には、記録用紙を収容する給紙トレイ113を備えている。また、プリンタ部11の上面は、排出された記録用紙を保持する保持部111となっている。トレイ付両面出力部14は、排紙トレイ141と手差しトレイ142とを備え、メールビンスタッカ部19は、トップ排紙トレイ191と、トップ排紙トレイ191の下方に並んだ複数の排紙トレイ192,192,…とを備えている。また、給紙部16は、内部に複数の給紙トレイ161,161,…を備えている。画像形成装置1は、手差しトレイ142、給紙トレイ113、給紙トレイ161,161,…のいずれかから、必要に応じて収納している記録用紙を順次送り出し、画像形成部112にて記録用紙に画像を記録し、保持部111、排紙トレイ141、トップ排紙トレイ191、排紙トレイ192,192,…のいずれかへ画像を記録した記録用紙を排出する。図中に示した矢印は、記録用紙が移動する方向であり、画像形成部112にて画像が記録された記録用紙は、排紙トレイ141へ排出されるときは画像の記録面が表側となり、保持部111、トップ排紙トレイ191、排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出されるときは画像の記録面が裏側となって排出される。
【0027】
図3は、画像形成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。画像形成装置1は、本発明に係るコンピュータであって画像形成装置1全体の制御を行うCPU101と、制御に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM104と、画像形成装置1をCPU101が制御するために必要な本発明のコンピュータプログラム20を記憶している本発明の記録媒体であるROM2とを備えており、CPU101は、ROM2が記憶しているコンピュータプログラム20をRAM104へロードし、ロードしたコンピュータプログラム20に従って、又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、画像形成装置1の制御を行う。CPU101には、画像形成部112及び給紙トレイ113等のプリンタ部11の機能を制御するプリンタ制御部102が接続されており、更に、スキャナ部12の機能を制御するスキャナ制御部120、トレイ付き両面出力部14の機能を制御する両面出力制御部140、給紙部16の機能を制御する給紙制御部160、及びメールビンスタッカ部19の機能を制御するメールビンスタッカ制御部190が接続されている。画像を出力するときには、CPU101は、プリンタ制御部112、スキャナ制御部120、両面出力制御部140、給紙部16、及びメールビンスタッカ制御部190のいずれかに必要な命令を送信し、夫々の機能を動作させて画像の出力に必要な処理を行う。
【0028】
また、CPU101には、使用者の操作により情報の入力を受け付ける入力部105が接続されており、入力部105は、必要な情報を表示して使用者からの操作を受け付けるタッチパネル式のディスプレイ等から構成されている。更に、CPU101には、外部のパーソナルコンピュータ(PC)3,3,…に接続された通信部103と、外部から受信したデータを記憶するハードディスク等の記憶部106とが接続されている。外部のPC3から、画像データが送信され、画像形成装置1は、通信部103にて画像データを受信し、受信した画像データを記憶部106に記憶し、CPU101は、画像データに基づいた画像を形成すべくプリンタ制御部102を制御し、プリンタ制御部102はプリンタの機能を制御して、画像データに基づいて画像を形成し、形成した画像を記録用紙に記録する。なお、図示しないファクシミリ部を組み付けている場合は、外部の電話回線に接続されたファクシミリ部の図示しない制御部がCPU101に接続されている。
【0029】
また、ROM2は、各種のモジュールと、該モジュールを用いることにより可能となる画像出力方法とを対応させた対応情報を記憶している。図4は、対応情報の内容の例を示す概念図である。モジュールと、該モジュールを用いた場合に実行が可能になる画像出力方法と、該画像出力方法を用いた場合に画像の機密性を保つことができる程度を示すセキュリティ度とが対応づけられて記録されている。例えば、トレイ付き両面出力部14を用いた場合は、画像が記録された記録用紙を排紙トレイ141へ排出する方法が使用可能であり、このときに画像が記録された面が表側になって排出されるために、セキュリティ度は低い。また、メールビンスタッカ部19を用いた場合は、記録用紙をトップ排紙トレイ191へ排出する方法と、記録用紙を排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出する方法とが使用可能であり、記録用紙を排紙トレイ191へ排出したときは、画像が記録された面が裏側になるが、排出された記録用紙は不特定多数の者の目に触れやすいため、セキュリティ度は中程度であり、記録用紙を排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出したときは、画像を記録した面が裏側になることに加えて、上下に積み重なった他の排紙トレイ192,192,…及びトップ排紙トレイ191によって排出された記録用紙が隠されて、不特定多数の者の目に触れにくくなり、セキュリティ度は高い。
【0030】
また、画像形成装置1は、画像形成装置1を管理する管理者に対して画像形成装置1に関する情報を送信する機能を有しており、記憶部106は、管理者へアクセスするための、管理者の電子メールアドレス又は管理に用いられるコンピュータのIPアドレス等の管理者情報を記憶している。
【0031】
図5は、ROM2が記憶している本発明のコンピュータプログラム20が含む処理を示す概念図である。本発明のコンピュータプログラム20は、画像形成装置1に電源が投入された直後、又は所定時間毎に、内部でCPU101に接続されている機器の状態の調査、又は通信部103を介して接続された外部の機器の状態を調査する調査処理を含んでいる。また、コンピュータプログラム20は、画像の機密性を保つことを考慮せずに画像を出力する通常出力、及び画像の機密性を保つように画像を出力する機密出力の処理を行う出力処理を含んでいる。更に、コンピュータプログラム20は、機密出力を実行させるために使用者の操作による設定を受け付ける設定処理を含んでいる。画像形成装置1は、通常は、通常出力を行う出力処理のコンピュータプログラムに従って画像を形成し、機密出力は行わない。しかし、設定処理のコンピュータプログラムに従って機密出力を行うための設定を受け付けた場合には、以後、機密処理を行うことが可能となる。
【0032】
図6は、画像形成装置1が行う調査処理の手順を示すフローチャートである。画像形成装置1に電源が投入された、又は所定の時間になった等のトリガが発生した場合に(S11)、画像形成装置1のCPU101は、コンピュータプログラム20をRAM104にロードし、ロードしたコンピュータプログラム20に従って、又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、CPU101に接続されている、プリンタ制御部102等の各種の機器に対して、夫々が接続されているか否かを確認するための確認信号を送信する(S12)。確認信号を受信した夫々の機器は、自己の状態を示す応答信号をCPU101に対して返信し、CPU101は、返信された応答信号を受信する(S13)。例えば、スキャナ制御部120が、自己の存在を示す応答信号をCPU101へ送信することにより、CPU101は、画像形成装置にスキャナ部12が備えられていることを認識することができる。CPU101は、次に、応答信号を受信することにより認識することができた各モジュールの情報を記録した機能情報を作成して記憶部106に記憶し(S14)、処理を終了する。図7は、記憶部106が記憶している機能情報の内容の例を示した概念図である。調査処理にて認識された各モジュールの機能が、使用可能な状態として記録されている。
【0033】
CPU101は、コンピュータプログラム20に含まれる出力処理に従って、通常出力を行い、設定処理を行うことにより、機密処理を行うことが可能となる。設定処理には、所定のパスワード又は電子キー等の認証情報が必要であり、認証情報は、メーカ又はリース業者などの画像形成装置1の提供者により管理されている。使用者が追加料金を支払う等して、前記提供者より認証情報が提供され、提供された認証情報を用いて設定処理が可能となる。図8は、画像形成装置1が行う設定処理の手順を示すフローチャートである。CPU101は、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、入力部105にて、使用者又は前記提供者の操作により、設定処理の開始の指示を受け付け(S21)、認証情報を受け付けるための受付画面を入力部105に表示する(S22)。図9は、受付画面の例を示す模式図である。タッチパネルに、認証情報である電子キーを入力するための入力領域と、テンキーとが表示され、テンキーを用いて電子キーを入力することができるようになっている。CPU101は、入力部105にて認証情報を受け付け(S23)、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、受け付けた認証情報が正当であるか否かを判定し(S24)、認証情報が正当ではなかった場合は(S24:NO)、処理をステップS22へ戻す。
【0034】
認証情報が正当であった場合は(S24:YES)、CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、記憶部106が記憶している機能情報を参照して、画像形成装置1が利用することが可能な機能を調査し(S25)、機能情報が示す利用可能な機能と、ROM2が記憶している対応情報が示す各機能に対応した画像出力方法およびセキュリティ度とを比較して、利用可能な機能を用いたセキュリティ度の高い画像出力方法を抽出して、画像の機密性を保ちながら出力する機密出力のために選択すべき画像出力方法を決定し(S26)、決定した画像出力方法を記録した選択情報を作成して記憶部106に記憶する(S27)。図10は、選択情報の内容の例を示す概念図である。画像の機密性を保つことを考慮しない通常出力を行う際は、メールビンスタッカ部19のトップ排紙トレイ191へ記録用紙を排出する画像出力方法を用い、画像の機密性を保ちながら画像を出力する機密出力を行う際は、メールビンスタッカ部19の排紙トレイ192,192,…のいずれかへ記録用紙を排出する画像出力方法を用いることを規定している。CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、記憶部106が記憶している管理者情報を参照して管理者の電子メールアドレスを特定し(S28)、特定した電子メールアドレスを用いて管理者宛へ選択情報の内容を送信して(S29)、決定した画像出力方法を報知し、処理を終了する。なお、決定した画像出力方法を報知する手段は、記録用紙に記録して出力する方法、入力部105のタッチパネルに表示する方法、又は、管理者情報に従って管理に用いられるコンピュータへ送信する等の方法を用いてもよい。
【0035】
図11は、画像形成装置1が行う出力処理の手順を示すフローチャートであり、図12は、画像形成装置1へ画像データを送信するPC3の表示画面を示す概念図である。PC3は、使用者の操作により、画像の出力の指示を受け付け、画像形成装置1へ画像データを送信する。このとき、PC3は、図12に示す如き指示受け付け用の表示画面を出力し、機密性を保ちながら画像を出力する機密出力であるか、又は機密性を考慮しなくて良い通常出力であるかの指定を受け付け、機密出力の指定を受け付けた場合は、画像データと共に、機密出力を指示する情報を画像形成装置1へ送信する。画像形成装置1のCPU101は、通信部103を介してPC3から画像データを受信し(S31)、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、機密出力の指定があるか否かを判定する(S32)。機密出力の指定があった場合は(S32:YES)、CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、記憶部106が記憶している選択情報に記録されている機密出力用の画像出力方法、即ちメールビンスタッカ部19の排紙トレイ192,192,…のいずれかへ記録用紙を排出する画像出力方法を選択し(S33)、機密出力の指定がなかった場合は(S32:NO)、選択情報に記録されている通常出力用の画像出力方法、即ちメールビンスタッカ部19のトップ排紙トレイ191へ記録用紙を排出する画像出力方法を選択する(S34)。CPU101は、次に、RAM104にロードしたコンピュータプログラム20又はROM2が記憶しているコンピュータプログラム20に従って、選択した画像出力方法を用いて、画像を形成して出力し(S35)、処理を終了する。メールビンスタッカ部19の排紙トレイ192,192,…のいずれかへ排出された記録用紙は、画像を記録した面が裏側になって排出されることに加えて、上下に積み重なった他の排紙トレイ192,192,…及びトップ排紙トレイ191によって排出された記録用紙が隠蔽されて、不特定多数の者の目に触れにくくなり、画像の機密性が保たれる。
【0036】
以上詳述した如く、本発明においては、夫々に固有の機能を備えるモジュールを組み合わせて構成される画像形成装置にて、自らが備えている機能を調査し、画像の内容を秘密にできる程度であるセキュリティ度が複数段階になった複数の画像出力方法の中から、メールビンスタッカ部19を用いた方法などの機密性を保ちながら画像を出力するのに適切な、セキュリティ度が所定段階以上である方法を決定し、機密性を有する画像を出力するときに、セキュリティ度が所定段階以上である画像出力方法を選択して実行する。これにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。また、設定処理を経て機密出力処理の実行を可能とする事により、簡素な構成にして通常出力のみに使用する、又はモジュールを追加して機密出力を可能な構成にして使用する等、必要とされる画像形成装置の使用状況に合わせて画像形成装置を使い分けることができる。また、画像形成装置が、実行可能な画像出力方法の中から適切な方法を選択するため、使用者が実行可能な画像出力方法を調査して適切な方法を選択する手間を省くことができる。また、画像形成装置1は、画像の機密性を保つために選択可能な画像出力方法を使用者に対して報知するため、使用者は、報知された内容に従って機密出力処理を利用することができる。更に、機密出力処理の内容は、設定処理のときのみに出力する、又は所定の管理者のみへ電子メールで送付する等、報知する対象を制限することにより、むやみに不特定多数の者に対して機密出力処理の内容を公開せず、機密性がより高い画像を多く出力する機会がある特定の使用者が効果的に機密出力の機能を利用することが可能となり、画像の機密性を保つ効果がより有効となる。
【0037】
なお、本実施の形態においては、認証情報を入力することにより設定処理を行う方法を示したが、これに限るものではなく、特別な認証情報の受付を必要とすることなく、機密出力の使用の指示を入力部105にて受け付けることで設定処理を行う方法を用いてもよい。また、本実施の形態においては、通信部103にてPC3から受信した画像データに対して、機密出力の処理を行う形態を示したが、これに限るものではなく、画像形成装置1がファクシミリ通信を行うファクシミリ部を備えている場合は、ファクシミリ部にてファクシミリ通信により受信した画像データに対して機密出力の処理を行う形態としてもよく、スキャナ部12が取り込んだ画像を記録用紙に複写するコピー機能を用いる際に機密出力の処理を行う形態としてもよい。
【0038】
また、本実施の形態においては、簡易的なセキュリティ機能として、画像が隠蔽されるように記録用紙を排出する方法を用いているが、これに限るものではなく、給紙部16の給紙トレイ161,161,…のいずれかに、閲覧禁止を示すロゴを予め付してある等の、画像の流出を抑止する特定の記録用紙を収容しておき、機密性を有する画像を出力するときに前記特定の記録用紙を収容してある給紙トレイ161から記録用紙を給紙して画像を出力する等、画像が隠蔽されるように画像を出力する方法以外の方法を用いてもよい。
【0039】
更に、本発明に係るモジュールとして、スキャナ部12等のハードウェアである例を示したが、本発明に係るモジュールはソフトウェアであっても良く、本発明の画像形成装置1は、本発明に係るモジュールであるソフトウェアを記録したROMを備える、又は前記ソフトウェアをインストールされることにより、前記ソフトウェアが実現する機能を備える形態であってもよい。この場合においても、ソフトウェアであるモジュールの機能に応じた画像出力方法を用いて、本発明を実現することができる。
【0040】
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の内部の構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、ROM2が記憶しているコンピュータプログラム20は、通常出力のみを行う出力処理を含んでいる。本実施の形態のその他の構成は、実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。画像形成装置1は、ROM2が記録しているコンピュータプログラム20に従って、画像を出力する処理を行う。ROM2は、本発明のコンピュータプログラム40を記憶する本発明の記録媒体である他のROM4と交換可能になっており、コンピュータプログラム40は、実施の形態1と同様の機密出力を行う出力処理を含んでいる。画像形成装置1は、使用者が追加料金を支払う等して、メーカ又はリース業者などの画像形成装置1の提供者の操作により、ROM2がROM4に交換される。ROMが交換された以降は、画像形成装置1は、ROM4が記録しているコンピュータプログラム40に従って、実施の形態1と同様に、自らが備えている機能を調査し、実行可能な画像出力方法の中から、機密性を保ちながら画像を出力するための適切な方法を決定し、機密性を有する画像を出力するときには、機密性を保ちながら出力できる画像出力方法を選択して実行する。
【0041】
本実施の形態においても、画像形成装置が行う処理の基となるコンピュータプログラムを記録したROMを交換することにより、専用の装置を新たに導入することなく、既に導入されている画像形成装置を活用しながら簡易的なセキュリティ機能を実現することができる。
【0042】
なお、本実施の形態においては、セキュリティ機能を実現する本発明のコンピュータプログラム40は、ROM2とROM4とを交換することによって画像形成装置1に導入される方法を示したが、これに限るものではなく、通信部103をインターネット等の外部の通信ネットワークに接続させておき、通信ネットワークを介してコンピュータプログラム40をダウンロードし、画像形成装置1に導入する方法を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を選択することにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。
【0044】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じた複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、画像の機密性を保持できるように、画像が記録された面を下側にして排出する等、出力される画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を選択することにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。
【0045】
また、本発明においては、夫々に固有の機能を有するモジュールを組み合わせて構成され、モジュールの機能に応じて、記録担体が露出されるように画像を出力する方法、及び記録担体が隠蔽されるように画像を出力する方法の複数の画像出力方法を実行することができる画像形成装置にて、機密性を有する画像を出力するときに、記録担体が画像形成装置の構造物の陰に隠れて隠蔽されるように画像を出力する方法を選択することにより、専用の装置を用いることなく、画像形成装置が通常の出力処理を行うために備えている装置を用いて簡易的なセキュリティ機能を実現することが可能となり、専用の機能を有する従来の画像形成装置に比べて、セキュリティ機能を実現するための費用を抑制することができる。
【0046】
また、本発明においては、画像の機密性を保たせる機能を、設定により実行可能にさせることにより、簡素な構成にして通常出力のみに使用する、又はモジュールを追加して機密出力を可能な構成にして使用する等、必要とされる画像形成装置の使用状況に合わせて画像形成装置を使い分けることができる。
【0047】
また、本発明においては、画像形成装置が備えている機能を調査して、画像の機密性を保つために実行することが可能な画像出力方法を決定するため、どのような構成であっても適切な画像出力方法を選択することができ、使用者が実行可能な画像出力方法を調査して適切な方法を選択する手間を省くことができる。
【0048】
また、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために選択できる画像出力方法を使用者に対して報知するため、使用者は、報知された内容に従って機密出力処理を利用することができる。
【0049】
また、本発明においては、選択できる画像出力方法に関する情報を報知する対象を制限することにより、むやみに不特定多数の者に対して機密出力処理の内容を公開せず、機密性がより高い画像を多く出力する機会がある特定の使用者が効果的に機密出力の機能を利用することが可能となり、画像の機密性を保つ効果がより有効となる。
【0050】
更に、本発明においては、機密性を有する画像を出力するために画像出力方法を選択する機能を、画像形成装置を制御するコンピュータで実行されるコンピュータプログラムで実現したため、コンピュータプログラムを更新することにより、専用の装置を新たに導入することなく、既に導入されている画像形成装置を活用しながら簡易的なセキュリティ機能を実現することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を示す模式的正面図である。
【図2】プリンタ部に、スキャナ部、トレイ付両面出力部、給紙部、及びメールビンスタッカ部を組み合わせた画像形成装置の模式的断面図である。
【図3】画像形成装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図4】対応情報の内容の例を示す概念図である。
【図5】ROMが記憶している本発明のコンピュータプログラムが含む処理を示す概念図である。
【図6】画像形成装置が行う調査処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】記憶部が記憶している機能情報の内容の例を示した概念図である。
【図8】画像形成装置が行う設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】受付画面の例を示す模式図である。
【図10】選択情報の内容の例を示す概念図である。
【図11】画像形成装置が行う出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】画像形成装置へ画像データを送信するPCの表示画面を示す概念図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の内部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
101 CPU(コンピュータ)
105 入力部
106 記憶部
12 スキャナ部
14 トレイ付き両面出力部
16 給紙部
17 メールビンスタッカ部
2,4 ROM
20,40 コンピュータプログラム
3 PC
Claims (10)
- 夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、画像を出力する際に画像の内容が秘密にされる程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力する画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、
特定の画像出力指示を受け付け、
受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像の内容が秘密にされる程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択することを特徴とする画像形成方法。 - 夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力する画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、
特定の画像出力指示を受け付け、
受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする画像形成方法。 - 夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法により画像を出力する画像形成装置であって、
特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、収容している記録担体に画像を記録して排出する画像出力方法として、モジュールが有している機能に対応して、画像が記録された記録担体が露出するように該記録担体を排出する画像出力方法、及び画像が記録された記録担体が隠蔽されるように該記録担体を排出する画像出力方法の複数の画像出力方法を実行することが可能であり、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法により画像を出力する画像形成装置であって、
特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が記録された記録担体が隠蔽されるように該記録担体を排出する画像出力方法を、実行すべき画像出力方法として選択する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 所定の認証操作を受け付ける手段と、所定の認証操作を受け付けた場合に、前記選択手段を使用可能にさせる手段とを更に備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 組み合わされているモジュールが有している機能の夫々を調査して、前記選択手段が選択可能な画像出力方法を決定する手段を更に備えることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記選択手段が選択可能な画像出力方法を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記報知手段は、所定の対象のみに前記画像出力方法を報知すべくなしてあることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能である画像形成装置を、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力するように制御するコンピュータに、画像を出力すべく前記画像形成装置を制御させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、前記画像形成装置が特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、前記画像形成装置が実行するように前記画像形成装置を制御すべき画像出力方法として選択させる手順を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 夫々に固有の機能を有する一又は複数のモジュールを組み合わせて構成され、モジュールが有している機能に対応して、出力される画像が隠蔽される程度が複数段階になった複数の画像出力方法を実行することが可能である画像形成装置を、受け付けた画像出力指示に従っていずれかの画像出力方法を実行して画像を出力するように制御するコンピュータに、画像を出力すべく前記画像形成装置を制御させるコンピュータプログラムを記録してある前記コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、前記画像形成装置が特定の画像出力指示を受け付けた場合に、受け付けた画像出力指示に応じて、複数の画像出力方法の中から、画像が隠蔽される程度が所定段階以上である画像出力方法を、前記画像形成装置が実行するように前記画像形成装置を制御すべき画像出力方法として選択させる手順を含むコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする前記コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
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