JP2004209444A - 浮遊物分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【解決手段】この浮遊物分離装置Aは、浮遊物が混入した分離対象の液を収容する液槽30から浮遊物を分離する分離ポンプP2と、この分離ポンプP2の吸い込み口に連結される吸い込みホース40と、吸い込みホース40が連結され、液槽30内の液面に浮遊配置させる浮遊物排出手段50とを備え、浮遊物排出手段50が、環状に配置した1つまたは複数の第1のフロート51と、この環状に配置した第1のフロート51の中央部に鉛直方向に配置され鉛直方向に伸縮自在の筒状部材52と、この筒状部材52の底端部を閉栓する底部材53と、筒状部材52の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で筒状部材52の内側に位置する第2のフロート54と、底部材53と第1のフロート51を連結する連結部材55と、底部材53に固定され、一端が吸い込みホース40と接続され、他端において筒状部材52内部への開口を有する吸い込み部材56とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】この浮遊物分離装置Aは、浮遊物が混入した分離対象の液を収容する液槽30から浮遊物を分離する分離ポンプP2と、この分離ポンプP2の吸い込み口に連結される吸い込みホース40と、吸い込みホース40が連結され、液槽30内の液面に浮遊配置させる浮遊物排出手段50とを備え、浮遊物排出手段50が、環状に配置した1つまたは複数の第1のフロート51と、この環状に配置した第1のフロート51の中央部に鉛直方向に配置され鉛直方向に伸縮自在の筒状部材52と、この筒状部材52の底端部を閉栓する底部材53と、筒状部材52の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で筒状部材52の内側に位置する第2のフロート54と、底部材53と第1のフロート51を連結する連結部材55と、底部材53に固定され、一端が吸い込みホース40と接続され、他端において筒状部材52内部への開口を有する吸い込み部材56とを有する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浮遊物が混入した分離対象の液から浮遊物を分離して除去する浮遊物分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、表層液を排出する排出装置として、以下の構成を有するものがある(特許文献1)。この特許文献1に開示される構成を図12に示すと、蛇腹筒102の上端に環状の取付環112、堰板120を設け、支持材119を介して中心部にフロート104を配設し、蛇腹筒102の下端を閉じる鏡板となる基体101を配設している。そして、外部のポンプと連結される液体排出管113がフロート104の中心を遊挿貫通するようにし、液体排出管113の下端部を基体101に固定し、液体排出管113の上端部を液槽115よって支持固定している。
【0003】
この排出装置では、取付環112、堰板120、支持材119及びフロート104の自重でばね103が縮み、液体流入口121の上端が液面下となり、堰板120を乗り越えて表層液が液体流入口から蛇腹筒102内に流入し、蛇腹筒102内液面が上昇するとフロート104を押し上げ、堰板120も上昇し、表層液の蛇腹筒102内への流入が止まる。ポンプが稼動すると蛇腹筒102内液面が下降し、フロート104を押し上げる浮力が減少してフロート104が下がり、堰板120も下降し表層液が液体流入口から蛇腹筒102内に流入する。結果としてポンプによる排出量と液体流入口から蛇腹筒2内への流入量がバランスする。
【0004】
また、工作機械用クーラントの油水分離装置がある(特許文献2)。この特許文献2に開示される構成を図13に示すと、サブのクーラント槽202内で浮上する油分を吸入し、メインのクーラント槽201にポンプ208で送り、メインのクーラント槽201に集められる油分は、メインのクーラント槽201内で浮上し、浮上油回収手段211により最終的に油回収タンク220に回収される。サブのクーラント槽202内で浮上する油分を吸入するフローティングサクション205は、サブのクーラント槽202内のクーラントに浮くフロート209と、吸入パイプ290を有しており、この吸入パイプ290に供給ホース206の吸入部206aが連結され、吸入パイプ290を介して供給ホース206の吸入部206aからクーラント上に浮く油分を吸引できるように構成されている。また、サブのクーラント槽202内にはエア吹き出し手段210が必要に応じて設けられ、このエア吹き出し手段210は油分供給手段204の稼働中駆動される。エア吹き出し手段210によってエアを吹き出し、これによりクーラント上に浮く油分を一方向へ集め、油分供給手段204により油分を効果的に吸引できるようになっている。フィルタ207は供給ホース206に交換可能に設けられ、このフィルタ207で油分に含まれるごみ等を除去する。ポンプ208の駆動により供給ホース206の吸入部206aによりクーラント上に浮く油分を吸引し、フィルタ207を介して油分を供給ホース206の排出部206bからメインのクーラント槽201に供給する。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−103766号公報(第2〜第4頁、図1、図2)
【0006】
【特許文献2】
特開平7−155504号公報(第2〜第5頁、図1〜図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1では、表層液を排出する許容水位域が小さく、最大でも蛇腹筒102の伸縮範囲である。
【0008】
また、特許文献2では、フロート209には、自重以外に供給ホース206、吸入パイプ290の重量が作用する。ポンプ208が作動せず内部が空気で満たされている場合に、吸入パイプ290及び供給ホース206には液中に沈む部分に相当する浮力が作用し、ポンプ208が作動し内部がサブのクーラント槽202の液で満たされると浮力は減少する。すなわち、フロート209と一定の位置関係に設定される吸込パイプ290の吸込口が、供給ホース206の配置のさせ方、ポンプ208の作動の有無により、フロート209の液面下への沈み量が変化することで、液面に対して位置が変化してしまうので、調整が必要となる。また、ポンプ208を作動中その吸い込み能力を変化させた場合でも、供給ホース206の配置のさせ方が一定である限り、液面に対する吸込パイプ290の吸込口の位置が変化せず、液の比重量、粘性、吸込口の大きき、形状及び吸込口からの液面の高さで決まる堰としての能力以上に液を吸い込むことができない。
【0009】
この発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能な浮遊物分離装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0011】
請求項1に記載の発明は、浮遊物が混入した分離対象の液を収容する液槽から前記浮遊物を分離する分離ポンプと、この分離ポンプの吸い込み口に連結される吸い込みホースと、
前記吸い込みホースが連結され、前記液槽内の液面に浮遊配置させる浮遊物排出手段とを備える浮遊物分離装置であって、
前記浮遊物排出手段が、
環状に配置した1つまたは複数の第1のフロートと、
この環状に配置した第1のフロートの中央部に鉛直方向に配置され鉛直方向に伸縮自在の筒状部材と、
この筒状部材の底端部を閉栓する底部材と、
前記筒状部材の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で前記筒状部材の内側に位置する第2のフロートと、
前記底部材と前記第1のフロートを連結する連結部材と、
前記底部材に固定され、一端が前記吸い込みホースと接続され、他端において前記筒状部材内部への開口を有する吸い込み部材とを有することを特徴とする浮遊物分離装置である。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、環状に配置した1つまたは複数の第1のフロートの中央部に伸縮自在の筒状部材を配置し、その筒状部材の底端部を閉栓する底部材を連結部材で第1のフロートと連結したので、液面が変化しても液面に対する底部材の位置は所定の範囲内に維持される。この状態で、浮遊物が液と共に筒状部材の上方から内部に流れ込み、筒状部材内部の液量が多くなり液面が高くなると第2のフロートが筒状部材の上端を上方に持ち上げ、浮遊物の筒状部材内への流入が止まる。一方、筒状部材内への開口を有する吸い込み部材が吸い込みホースに接続され、さらに吸い込みホースが分離ポンプの吸い込み口に連結されるので、液槽内の液面近傍から筒状部材内へ流れ込む浮遊物を開口から連続して吸い込み、分離することができる。即ち、従来のように排出する許容水位域の制限がなくなり、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記第1のフロートと前記底部材との間の鉛直方向高さを調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の浮遊物分離装置である。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、第1のフロートと底部材との間の鉛直方向高さを調整可能としたことで、液槽内に配設されることになる吸い込みホースの材質や長さ等で、第1のフロートに作用する重量が変化しても、筒状部材の底端部を閉栓する底部材の液面に対する底部材の位置を所定の範囲内に調節可能となる。底部材の位置は主に筒状部材の伸縮幅に影響し、分離能力に影響するが、底部材の位置を液面から深くし筒状部材の伸縮幅を大きくすることで、分離ポンプの能力が高い場合に、筒状部材の上端が大きく沈み込むことで浮遊物が筒状部材内部に流れ込み易くし、分離ポンプの能力と調和させることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記底部材あるいは前記筒状部材の底方向側部に小孔を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浮遊物分離装置である。
【0016】
この請求項3に記載の発明によれば、底部材あるいは筒状部材の底方向側部に小孔を設けたことで、浮遊物排出手段を液面に始めて浮遊配置するするに際し底部材と筒状部材とがフロートして機能してしまう場合でも、筒状部材内部に呼び水として液を入れる必要が無い。また、分離ポンプの作動中、筒状部材の上端から筒状部材内部より流入する液量より筒状部材内部に小孔から流入する液量が小さくなるように、小孔の大きさを設定することで浮遊物の分離能力がなくなることはない。尚、筒状部材の上端から筒状部材内部に流入する液量の平均は、分離ポンプの吐出量と等しくなるので、小孔の大きさは分離ポンプの吐出量が大きくなれば、ある程度大きくても良いことになる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、浮遊物分離装置が前記液槽を含み、この液槽内の表層より下方部の前記液を吐出する液吐出ポンプを配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置である。
【0018】
この請求項4に記載の発明によれば、液槽内の表層より下方部の前記液を吐出する液吐出ポンプを配置することで、浮遊物が浮上することで液槽内で浮遊物が分離された液を、再利用可能とできる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、浮遊物分離装置が前記液槽を含み、前記分離ポンプを前記液槽に連結配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置である。
【0020】
この請求項5に記載の発明によれば、分離ポンプを液槽に連結配置することで、分離ポンプと浮遊物排出手段とを結ぶ吸い込みホースの長さ、材質等を予め明確とすることができる。これにより、特に第1のフロートと底部材との間の鉛直方向高さを工場出荷の段階で固定しておくことができ、浮遊物を液槽内の液から分離することが容易に可能となる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、浮遊物をオーバーフローして排出する排出口を備える第2の液槽を備え、前記分離ポンプで前記浮遊物排出手段からの浮遊物を含む液を前記第2の液槽へ送るようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置である。
【0022】
この請求項6に記載の発明によれば、浮遊物排出手段で第1次の分離がされた浮遊物を含む液を第2の液槽へ送るようにし、この第2の液槽で浮遊物をオーバーフローして排出する第2次の分離を可能とする。これにより、浮遊物を含む液から浮遊物を確実に分離可能とできる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、前記第2の液槽内の表層より下方部の前記液を前記液槽へ戻す戻しパイプを配置したことを特徴とする請求項6に記載の浮遊物分離装置である。
【0024】
この請求項7に記載の発明は、第2の液槽内において浮遊物が分離された表層より下方部の液を液槽へ戻しているので、浮遊物排出手段で第1次の分離がされた浮遊物を含む液を第2の液槽へ送ることを継続することができ、第2次の浮遊物分離を継続して実施することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の浮遊物分離装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は研削の場合に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0026】
この施設では、研削屑を分離する機能を併せ持つ浮遊物分離装置Aが加工機械Bに対応して備えられ、この加工機械Bから生じる浮遊物が混入した分離対象の液は、セパレータ装置Cを介して浮遊物分離装置Aに送られる。浮遊物分離装置Aには、浮遊物分離装置Dが備えられている。この浮遊物が混入した分離対象の液としては、油分が混合した水、微細な浮遊ゴミが混合した水や油、比重が異なり、互いに溶融性のほとんどない2種以上の油分が混合した液等が考えられ、この実施の形態では、分離対象の液は加工液、すなわち水溶性の研削液である。
【0027】
この実施の形態の浮遊物分離装置Aは、液槽30と、吸い込みホース40と、浮遊物排出手段50を備える。加工機械Bが研削盤10であり、砥石11によってワーク12を研削する。このとき、液吐出ポンプP1の駆動により供給パイプ13によって浮遊物分離装置Aの液槽30から加工液を吸い上げ、この加工液をワーク12に供給しながら砥石11によって研削する。すなわち、液槽30内の表層より下方部の液を吐出する液吐出ポンプP1を配置することで、浮遊物を分離する対象の液を、浮遊物を吸い込むことなく排出することができる。
【0028】
加工液は、研削の為の油成分が乳化したものであり、破砕分離した砥石の微細粉末、研削対象の例えば鉄製の被加工物が研削により削り取られて生成される鉄の微粉末からなる研削屑、研削盤の軸受部或いは摺動部の潤滑の為の機械油等が混入した状態で、浮遊物分離装置Aと一体配置され、浮遊物分離装置Aの一部を構成するセパレータ装置Cに供給される。このセパレータ装置Cがマグネットセパレータ20であり、マグネット21に研削屑の鉄の微粉末が吸着し、この鉄の微粉末が排出容器22に取り出される。
【0029】
このセパレータ装置Cによって鉄の微粉末が除去された加工液は、浮遊物分離装置Aの液槽30に供給される。
【0030】
この浮遊物分離装置Aの液槽30には、セパレータ装置Cによって鉄の微粉末が除去された加工液が収容される。この加工液には、砥石の微細粉末やセパレータ装置Cによって除去できなかった鉄の微粉末、油等が混入しており、この油等が混入した分離対象の液は、液槽30の底部にセパレータ装置Cによって取り残された砥石の微細粉末等が沈殿して溜り、液面に浮遊物が浮かぶ。
【0031】
この液槽30には、回収手段31が設けられている。この回収手段31は、一対の駆動ローラ32、一対の駆動ローラ32に掛け渡された回収ベルト33及び回収ベルト33に所定間隔で設けられた回収板34から構成され、駆動ローラ31によって回収ベルト33が矢印方向へ移動し、液槽30の底部に溜る切り屑を回収容器35に排出して回収する。すなわち浮遊物分離装置Aは研削屑である鉄の微粉末、砥石の破壊粉末をそれぞれ分離する機能を有する。
【0032】
この浮遊物分離装置Aの吸い込みホース40は、浮遊物を分離する分離ポンプP2の吸い込み口に連結され、この吸い込みホース40に浮遊物排出手段50が連結される。この浮遊物排出手段50は、液槽30内の液面に浮遊配置される。分離ポンプP2の駆動によって浮遊物が浮遊物排出手段50から吸い込みホース40を介して吸い込まれ、吐出ホース41を介して浮遊物分離装置Dに送り出される。
【0033】
この浮遊物分離装置Dには、第2の液槽60が備えられている。この第2の液槽60には、浮遊物をオーバーフローして排出する排出口61が設けられ、この排出口61からオーバーフローする浮遊物は、排出パイプ62を介して回収容器63に取り出される。すなわち、研削屑の分離機能を有する浮遊物分離装置Aにおいて浮遊物の第1次の分離が実施され、浮遊物分離装置Dにおいて第2次の浮遊物の分離が実施される。
【0034】
また、第2の液槽60には、分離パイプ64が設けられている。この分離パイプ64の下部64aは第2の液槽60の底部近傍で開口し、加工液が下部64aから内部に入り、この加工液が上部の戻し出口64bからオーバーフローする。このようにして、浮遊物が分離された加工液が戻し出口64bからオーバーフローし、戻しパイプ65を介して浮遊物分離装置Aの液槽30に戻される。
【0035】
この浮遊物分離装置Aに備えられる浮遊物排出手段50は、図2及び図3に示すように構成される。図2は浮遊物排出手段の断面図、図3は浮遊物排出手段の平面図である。
【0036】
この実施の形態の浮遊物排出手段50は、環状に配置される複数の第1のフロート51と、伸縮自在の筒状部材52と、底部材53と、第2のフロート54と、連結部材55と、吸い込み部材56とを有する。複数の第1のフロート51は、この実施の形態では3個、平面視で120度の位置になるように設けられている。
【0037】
弾性ゴムを含む樹脂等製の伸縮自在のベローズからなる筒状部材52は、環状に配置される第1のフロート51の中央部に鉛直方向に配置され、鉛直方向に伸縮自在となっている。底部材53は、筒状部材52の底端部を閉栓する。第2のフロート54は、筒状部材52の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で筒状部材52の内側に位置する。
【0038】
この実施の形態においては、筒状部材52の上端は環状の第2のフロート54に連結される。第2のフロート54と筒状部材52と底部材53は、上方開放の筒状容器100の形態をなし、第2のフロート54の上縁54aは、筒状容器100内部への流入口となる。即ち、第2のフロート54そのものが、堰を兼ねることになる。筒状容器100内部の液面が、上面視で筒状部材52の内側となる第2のフロート54の一部の下端より上位になると、筒状容器100内部の液により浮力が第2のフロート54に作用する。
【0039】
連結部材55の一端は、底部材53に吸い込み部材56を介して連結され、他端は第1のフロート51に連結されている。
【0040】
この連結部材55は、リンク55a,55bを有し、リンク55aとリンク55bはヒンジ55dで連結され、リンク55bと第1のフロート51の一部となるブラケット部材51aはヒンジ55eで連結されている。このリンク55aの端部がL字形に曲げられた金属パイプからなる吸い込み部材56にろう付けあるいはねじ嵌合等により固定される。あるいは、上下にサークリップを配置しリンク55aを吸い込み部材56に対して上下方向に固定かつ回動可能としても良い。ねじ嵌合と同様浮遊物排出手段50の浮上配置の自由度を増すことができる。
【0041】
第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さは、調整可能となっている。この鉛直方向高さの調整は、リンク55aとリンク55bの角度を調整後にヒンジ55dを締め付けて固定することで達成できる。ヒンジ55eは、遊着されており、リンク55bに対して自由に回動可能あるいは回動不能とされている。このように、第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さを調整可能としたことで、浮遊物を分離する対象の液に応じて高さを調整して浮遊物の分離処理を行なうことができる。
【0042】
吸い込み部材56は、底部材53に固定され、一端56aが吸い込みホース40と接続され、他端56bにおいて筒状部材53内部への開口56cを有する。
【0043】
前記するように、筒状容器100は第2のフロート54、筒状部材52及び底部材53で形成され、底部材53は第1のフロート51と所定の鉛直方向高さとされるので、結果として液槽30内の液面からほぼ所定の深さ位置に維持されることになる。底部材53の位置が変化しないので筒状容器100の内容積が一定に保たれ、筒状容器100内に分離流入する液によって筒状容器100内部の液面が上昇し、第2のフロート54の位置を押し上げる。筒状容器100内部の液面が上昇すると第2のフロート54、すなわち上縁54aが上昇し、液槽30内の液面からの深さが浅くなり、上縁54aから筒状容器100内部へ分離流入する液量が減少する。
【0044】
一方、分離ポンプP2の駆動により筒状容器100内部の分離された加工液が、筒状部材52内部への開口56cから吸い込み部材56、ホース40を経て再分離タンク60へ送られ、その分、筒状容器100内部の液面が下降し、上縁54aから筒状容器100内部へ分離流入する液量が増加する。そして、上縁54aの位置は分離ポンプP2の吸い込み量と上縁54aからの液の分離流入量がバランスする位置に維持される。即ち、吸い込み量が少ない場合は、バランスした時の第2のフロート54の位置は上位となり、分離ポンプP2の吸い込み量が多い場合は、バランスした時の第2のフロート54の位置は下位となる。
【0045】
液槽30内の液面高さが如何様に変化しようとも第1のフロート51により、底部材53は液槽30内の液面からほぼ所定の深さ位置に維持でき、常に第2のフロート54による分離ポンプP2の吸い込み量と上縁54aからの液の分離流入量との上記バランス機能を維持でき、従来のように排出する許容水位域の制限がなくなり、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【0046】
吸い込みホース40の長さや、材質を変更した場合には、底部材53に作用する重量が変化し、底部材53の液槽30内の液面からの深さ位置が変化することになる。筒状部材52の伸縮範囲に影響し第2のフロート54の上下変動を規制することになってしまう場合には、ビンジ56dを緩めてリンク55aとリンク55bとの角度を調整した後締付固定して対応可能である。
【0047】
また、この浮遊物分離装置Aに備えられる浮遊物排出手段50は、図4及び図5に示すように構成されても良い。図4は浮遊物排出手段の断面図、図5は連結部材の斜視図である。
【0048】
この実施の形態の浮遊物排出手段50は、図2及び図3の実施の形態と同様に環状に配置される複数の第1のフロート51と、弾性ゴム製の伸縮自在の筒状部材52と、底部材53と、第2のフロート54と、連結部材55と、吸い込み部材56とを有するが、この実施の形態では、底部材53が底部を上側に凸状に形成されている。筒状部材52の下部が底部材53にクランプ57aで締め付け固定され、上部が第2のフロート54にクランプ57bで締め付け固定されている。
【0049】
底部材53を凸状にすることで上縁54aを大径とし分離能力を高くし、筒状部材52の伸縮可能範囲を広げ、且つ筒状容器100内の内容積が過大になることを防ぐことができる。この内容積が過大となると、浮遊物の一部が筒状部材52内に何時までも滞留する現象が発生する場合があるという不都合がある。
【0050】
連結部材55は、図5に示すような板金ステー55fで構成され、この板金ステー55fの下部には、鉛直方向に長い長孔55f1が形成され、この長孔55f1にボルト55f2を挿通し、第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さを調整して底部材53に締め付け固定される。板金ステー55fの上部は、ヒンジ55eにより第1のフロート51に連結される。
【0051】
吸い込み部材56は、筒状部材52の内側から底部材53に固定され、第2のフロート54の中央部を通過して鉛直上方に伸びる一端56aが吸い込みホース40と接続され、他端56bが底部材53に固定され、他端56bにおいて筒状部材52内部への開口56cを有する。
【0052】
但し、開口56cは底部材53近傍ではなく、第2のフロート54に近い位置とされる。上縁54aからの液の分離流入が少ない場合には、筒状容器100内部の液の乱れは少なく、筒状容器100内部においても浮遊物の分離機能が得られる。
【0053】
底部材53には、小孔53aが形成され、この小孔53aの開口面積は、開口56cの開口面積より小さくなっている。筒状部材52の耐破れ強度を増すためのベローズの肉厚を厚くする場合には、筒状容器100がフローとして機能し、浮遊物排出手段50を最初に液槽30に浮かせる時、浮かせたのみでは底部材53を沈めることができない。この場合小孔53aが有効である。すなわち、筒状容器100内部に液を予め入れなくても、放置しておくことで底部材53を液槽30内の液面から所定の深さ位置まで沈めることができると共に、分離ポンプP2の吸い込み量、すなわち上縁54aから筒状容器100内部へ分離流入する浮遊物を含む液量に比べて、小孔53aから筒状容器100へ流入する浮遊物をほとんど含まない液を少なくでき、浮遊物の分離機能への影響を少なくできる。
【0054】
この小孔53aは、底部材53の凸状形状の側部に設けているが、凸状形状の頂部に設けることで、底部材53の下側の空気抜きを可能とする。また、小孔53aは、筒状部材52の底方向側部に開口しても良い。小孔53aは分離機能を低下させない範囲で大きくすることで詰まりを防ぐことができる。
【0055】
また、この浮遊物分離装置Aに備えられる浮遊物排出手段50は、図6及び図7に示すように構成されても良い。図6は浮遊物排出手段の断面図、図7は浮遊物排出手段の平面図である。
【0056】
この実施の形態の浮遊物排出手段50は、図2及び図3の実施の形態と同様に環状に配置された複数の第1のフロート51と、弾性ゴムを含む樹脂等製の伸縮自在の筒状部材52と、底部材53と、第2のフロート54と、連結部材55と、吸い込み部材56とを有するが、この実施の形態では、第2のフロート54は、環状の浮体殻54aと、外方の円筒部54bと、円筒部54b内周と浮体殻54aの外周を3箇所で連結するホーク部54cとが一体で形成されたものと、浮体殻54aの上方開口を水密に塞ぐ蓋部材54dからなる。
【0057】
図示はしないが、図4の実施の形態と同様、筒状部材52の下部が底部材53にクランプ57aで締め付け固定され、上部が円筒部54bにクランプ57bで締め付け固定されている。
【0058】
連結部材55は、支持板金55g1と、支持軸55g2とからなる。支持板金55g1は底部材53にろう付けあるいは複数箇所のねじ結合により固定され、この支持板金55g1に支持軸55g2を挿通し、鉛直方向高さを調整して上下の調整ナット55g3,55g4により締め付け固定される。支持軸55g2の上部は、ヒンジ55eにより第1のフロート51に回動自在あるいは回動不能に連結される。
【0059】
この実施の形態においては、円筒部54b、筒状部材52、底部材53で筒状容器100を形成しており、円筒部54bの上縁54b1から浮遊物が筒状容器100内に分離流入する。
【0060】
図1〜図5の各実施の形態においては、第2のフロート54が堰部材となり、図6、図7の実施の形態においては、円筒部54bが堰部材となる。尚、第1のフロート51は環状に一体で形成しても良い。但しこの場合には、環状の外側から内側へ浮遊物が移動できるように、複数箇所に液面部となる部位で内外に連通する溝或いは孔を設けるようにする。
【0061】
図8は洗浄機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0062】
この施設では、浮遊物分離装置Aが洗浄機70に対応して備えられる。浮遊物分離装置Aからの洗浄液をシャワー71によりワーク72に吹き付けて洗浄する。このように洗浄して油等の浮遊物が混入した分離対象の液は、浮遊物分離装置Aに送られる。浮遊物分離装置Aには、浮遊物分離装置Dが備えられている。洗浄機70には、ミストコレクター73が備えられている。
【0063】
図9は切削機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0064】
この施設では、浮遊物分離装置Aが加工機械Bに対応して備えられるが、この実施の形態では、この加工機械Bが切削機74であり、浮遊物分離装置Aからの切削液を加工具75が切削する箇所に供給してワーク76を切削する。
【0065】
このように切削して油や切削屑等の浮遊物が混入した分離対象の液は、浮遊物分離装置Aに一体化されるセパレータ装置Cを介して浮遊物分離装置Aの液槽30内に送られる。浮遊物分離装置Aには、浮遊物分離装置Dが備えられている。切削機74には、ミストコレクター73が備えられている。
【0066】
次に、図10は廃液処理に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0067】
この実施の形態では、機械加工工場で使用される水溶性の切削液、研削液、洗浄液、圧検液等の加工液がタンク80に貯留され、この切り屑が混入している加工液の廃液を回収車81で回収し、浮遊物分離装置Aに供給する。
【0068】
この浮遊物分離装置Aでは、沈殿した切り屑は回収手段31等で排出し、液面の浮遊物は浮遊物排出手段50で第1次の分離がなされ、浮遊物分離装置Dに送られて第2次の分離がされて回収される。切り屑と浮上物が除去された液は、供給パイプ13により凝集活生汚泥処理装置82に送られ、不図示の凝集処理部での処理を経て不図示の活生汚泥処理部で処理される。これらの処理で生じる汚泥は焼却し、水は終末排水処理装置83で処理して放流する。
【0069】
次に、図11は圧延機冷却水リサイクル装置に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0070】
この実施の形態では、浮遊物分離装置Aの液槽30の内部を、流通開口37a1,37b1を有する隔壁37a,37bによって分離液部30a、浮遊物除去液部30b、供給液部30cに区画され、供給液部30cには沈殿物堰37cや浮上物堰37bが設けられている。
【0071】
圧延機90で使用された冷却液は、戻しポンプP3の駆動によって、戻しパイプ91を介して浮遊物分離装置Aの沈殿槽を兼ねる液槽30の分離液部30aに戻される。この分離液部30a内で圧延油等が分離され、浮遊物除去液部30bで液面に浮かぶ浮遊物は前記したように浮遊物の第2次の分離のための浮遊物分離装置Dへ送られて、再生された加工液が分離液部30a内に戻される。このように、圧延屑等が除去され、さらに浮遊物が除去された加工液は、液吐出ポンプP1の駆動により供給パイプ13によって液槽30の供給液部30cから吸い上げ、この加工液を圧延機90に供給する。
【0072】
上記各実施の形態においては、浮遊物分離装置D側に分離ポンプP2を配置しているが、液槽30側で浮遊物分離装置Aに分離ポンプP2を配置しても良い。分離ポンプP2を液槽30に連結配置することで、分離ポンプP2と浮遊物排出手段とを結ぶ吸い込みホース40の長さ、材質等を予め明確とすることができる。これにより、特に第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さを工場出荷の段階で固定しておくことができ、浮遊物を液槽内の液から分離することが容易に可能となる。
【0073】
以上各実施の形態において、▲1▼分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を備えるものや、▲2▼切り屑等を分離する機能を有する浮遊物分離装置Aに、分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を加えたもの、あるいは▲3▼浮遊物分離装置Dに、分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を加えたものも、さらには、▲4▼両浮遊物分離装置A及びDに、分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を加えたものが、それぞれ本願における浮遊物分離装置である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明では、液面が変化しても液面に対する底部材の位置は所定の範囲内に維持され、この状態で、浮遊物が液と共に筒状部材の上方から内部に流れ込み、筒状部材内部の液量が多くなり液面が高くなると第2のフロートが筒状部材の上端を上方に持ち上げ、浮遊物の筒状部材内への流入が止まる。一方、液槽内の液面近傍から筒状部材内へ流れ込む浮遊物を開口から連続して吸い込み、分離することができ、即ち、従来のように排出する許容水位域の制限がなくなり、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【0075】
請求項2に記載の発明では、液槽内に配設されることになる吸い込みホースの材質や長さ等で、第1のフロートに作用する重量が変化しても、筒状部材の底端部を閉栓する底部材の液面に対する底部材の位置を所定の範囲内に調節可能となる。底部材の位置は主に筒状部材の伸縮幅に影響し、分離能力に影響するが、底部材の位置を液面から深くし筒状部材の伸縮幅を大きくすることで、分離ポンプの能力が高い場合に、筒状部材の上端が大きく沈み込むことで浮遊物が筒状部材内部に流れ込み易くし、分離ポンプの能力と調和させることができる。
【0076】
請求項3に記載の発明では、浮遊物排出手段を液面に始めて浮遊配置するするに際し底部材と筒状部材とがフロートして機能してしまう場合でも、筒状部材内部に呼び水として液を入れる必要が無い。また、分離ポンプの作動中、筒状部材の上端から筒状部材内部より流入する液量より筒状部材内部に小孔から流入する液量が小さくなるように、小孔の大きさを設定することで浮遊物の分離能力がなくなることはない。
【0077】
請求項4に記載の発明では、浮遊物が浮上することで液槽内で浮遊物が分離された液を、再利用可能とできる。
【0078】
請求項5に記載の発明では、分離ポンプと浮遊物排出手段とを結ぶ吸い込みホースの長さ、材質等を予め明確とすることができ、これにより、特に第1のフロートと底部材との間の鉛直方向高さを工場出荷の段階で固定しておくことができ、浮遊物を液槽内の液から分離することが容易に可能となる。
【0079】
請求項6に記載の発明では、第1次の浮遊物分離に加え、第2次の分離を可能とする。これにより、浮遊物を含む液から浮遊物を碓実に分離可能とできる。
【0080】
請求項7に記載の発明では、第2の液槽内において浮遊物が分離された表層より下方部の液を液槽へ戻しているので、浮遊物排出手段で第1次の分離がされた浮遊物を含む液を第2の液層へ送ることを継続することができ、第2次の浮遊物分離を継続して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図2】浮遊物排出手段の断面図である。
【図3】浮遊物排出手段の平面図である。
【図4】浮遊物排出手段の断面図である。
【図5】連結部材の斜視図である。
【図6】浮遊物排出手段の断面図である。
【図7】浮遊物排出手段の平面図である。
【図8】洗浄機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図9】切削機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図10】廃液処理に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図11】圧延機冷却水リサイクル装置に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図12】従来の表層液排出装置の断面図である。
【図13】従来の油水分離装置の断面図である。
【符号の説明】
A 浮遊物分離装置
B 加工機械
C セパレータ装置
D 循環再分離装置
P1 液吐出ポンプ
P2 分離ポンプ
13 供給パイプ
30 液槽
40 吸い込みホース
41 吐出ホース
50 浮遊物排出手段
51 第1のフロート
52 筒状部材
53 底部材
54 第2のフロート
55 連結部材
56 吸い込み部材
【発明の属する技術分野】
この発明は、浮遊物が混入した分離対象の液から浮遊物を分離して除去する浮遊物分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、表層液を排出する排出装置として、以下の構成を有するものがある(特許文献1)。この特許文献1に開示される構成を図12に示すと、蛇腹筒102の上端に環状の取付環112、堰板120を設け、支持材119を介して中心部にフロート104を配設し、蛇腹筒102の下端を閉じる鏡板となる基体101を配設している。そして、外部のポンプと連結される液体排出管113がフロート104の中心を遊挿貫通するようにし、液体排出管113の下端部を基体101に固定し、液体排出管113の上端部を液槽115よって支持固定している。
【0003】
この排出装置では、取付環112、堰板120、支持材119及びフロート104の自重でばね103が縮み、液体流入口121の上端が液面下となり、堰板120を乗り越えて表層液が液体流入口から蛇腹筒102内に流入し、蛇腹筒102内液面が上昇するとフロート104を押し上げ、堰板120も上昇し、表層液の蛇腹筒102内への流入が止まる。ポンプが稼動すると蛇腹筒102内液面が下降し、フロート104を押し上げる浮力が減少してフロート104が下がり、堰板120も下降し表層液が液体流入口から蛇腹筒102内に流入する。結果としてポンプによる排出量と液体流入口から蛇腹筒2内への流入量がバランスする。
【0004】
また、工作機械用クーラントの油水分離装置がある(特許文献2)。この特許文献2に開示される構成を図13に示すと、サブのクーラント槽202内で浮上する油分を吸入し、メインのクーラント槽201にポンプ208で送り、メインのクーラント槽201に集められる油分は、メインのクーラント槽201内で浮上し、浮上油回収手段211により最終的に油回収タンク220に回収される。サブのクーラント槽202内で浮上する油分を吸入するフローティングサクション205は、サブのクーラント槽202内のクーラントに浮くフロート209と、吸入パイプ290を有しており、この吸入パイプ290に供給ホース206の吸入部206aが連結され、吸入パイプ290を介して供給ホース206の吸入部206aからクーラント上に浮く油分を吸引できるように構成されている。また、サブのクーラント槽202内にはエア吹き出し手段210が必要に応じて設けられ、このエア吹き出し手段210は油分供給手段204の稼働中駆動される。エア吹き出し手段210によってエアを吹き出し、これによりクーラント上に浮く油分を一方向へ集め、油分供給手段204により油分を効果的に吸引できるようになっている。フィルタ207は供給ホース206に交換可能に設けられ、このフィルタ207で油分に含まれるごみ等を除去する。ポンプ208の駆動により供給ホース206の吸入部206aによりクーラント上に浮く油分を吸引し、フィルタ207を介して油分を供給ホース206の排出部206bからメインのクーラント槽201に供給する。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−103766号公報(第2〜第4頁、図1、図2)
【0006】
【特許文献2】
特開平7−155504号公報(第2〜第5頁、図1〜図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1では、表層液を排出する許容水位域が小さく、最大でも蛇腹筒102の伸縮範囲である。
【0008】
また、特許文献2では、フロート209には、自重以外に供給ホース206、吸入パイプ290の重量が作用する。ポンプ208が作動せず内部が空気で満たされている場合に、吸入パイプ290及び供給ホース206には液中に沈む部分に相当する浮力が作用し、ポンプ208が作動し内部がサブのクーラント槽202の液で満たされると浮力は減少する。すなわち、フロート209と一定の位置関係に設定される吸込パイプ290の吸込口が、供給ホース206の配置のさせ方、ポンプ208の作動の有無により、フロート209の液面下への沈み量が変化することで、液面に対して位置が変化してしまうので、調整が必要となる。また、ポンプ208を作動中その吸い込み能力を変化させた場合でも、供給ホース206の配置のさせ方が一定である限り、液面に対する吸込パイプ290の吸込口の位置が変化せず、液の比重量、粘性、吸込口の大きき、形状及び吸込口からの液面の高さで決まる堰としての能力以上に液を吸い込むことができない。
【0009】
この発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能な浮遊物分離装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0011】
請求項1に記載の発明は、浮遊物が混入した分離対象の液を収容する液槽から前記浮遊物を分離する分離ポンプと、この分離ポンプの吸い込み口に連結される吸い込みホースと、
前記吸い込みホースが連結され、前記液槽内の液面に浮遊配置させる浮遊物排出手段とを備える浮遊物分離装置であって、
前記浮遊物排出手段が、
環状に配置した1つまたは複数の第1のフロートと、
この環状に配置した第1のフロートの中央部に鉛直方向に配置され鉛直方向に伸縮自在の筒状部材と、
この筒状部材の底端部を閉栓する底部材と、
前記筒状部材の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で前記筒状部材の内側に位置する第2のフロートと、
前記底部材と前記第1のフロートを連結する連結部材と、
前記底部材に固定され、一端が前記吸い込みホースと接続され、他端において前記筒状部材内部への開口を有する吸い込み部材とを有することを特徴とする浮遊物分離装置である。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、環状に配置した1つまたは複数の第1のフロートの中央部に伸縮自在の筒状部材を配置し、その筒状部材の底端部を閉栓する底部材を連結部材で第1のフロートと連結したので、液面が変化しても液面に対する底部材の位置は所定の範囲内に維持される。この状態で、浮遊物が液と共に筒状部材の上方から内部に流れ込み、筒状部材内部の液量が多くなり液面が高くなると第2のフロートが筒状部材の上端を上方に持ち上げ、浮遊物の筒状部材内への流入が止まる。一方、筒状部材内への開口を有する吸い込み部材が吸い込みホースに接続され、さらに吸い込みホースが分離ポンプの吸い込み口に連結されるので、液槽内の液面近傍から筒状部材内へ流れ込む浮遊物を開口から連続して吸い込み、分離することができる。即ち、従来のように排出する許容水位域の制限がなくなり、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記第1のフロートと前記底部材との間の鉛直方向高さを調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の浮遊物分離装置である。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、第1のフロートと底部材との間の鉛直方向高さを調整可能としたことで、液槽内に配設されることになる吸い込みホースの材質や長さ等で、第1のフロートに作用する重量が変化しても、筒状部材の底端部を閉栓する底部材の液面に対する底部材の位置を所定の範囲内に調節可能となる。底部材の位置は主に筒状部材の伸縮幅に影響し、分離能力に影響するが、底部材の位置を液面から深くし筒状部材の伸縮幅を大きくすることで、分離ポンプの能力が高い場合に、筒状部材の上端が大きく沈み込むことで浮遊物が筒状部材内部に流れ込み易くし、分離ポンプの能力と調和させることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記底部材あるいは前記筒状部材の底方向側部に小孔を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浮遊物分離装置である。
【0016】
この請求項3に記載の発明によれば、底部材あるいは筒状部材の底方向側部に小孔を設けたことで、浮遊物排出手段を液面に始めて浮遊配置するするに際し底部材と筒状部材とがフロートして機能してしまう場合でも、筒状部材内部に呼び水として液を入れる必要が無い。また、分離ポンプの作動中、筒状部材の上端から筒状部材内部より流入する液量より筒状部材内部に小孔から流入する液量が小さくなるように、小孔の大きさを設定することで浮遊物の分離能力がなくなることはない。尚、筒状部材の上端から筒状部材内部に流入する液量の平均は、分離ポンプの吐出量と等しくなるので、小孔の大きさは分離ポンプの吐出量が大きくなれば、ある程度大きくても良いことになる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、浮遊物分離装置が前記液槽を含み、この液槽内の表層より下方部の前記液を吐出する液吐出ポンプを配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置である。
【0018】
この請求項4に記載の発明によれば、液槽内の表層より下方部の前記液を吐出する液吐出ポンプを配置することで、浮遊物が浮上することで液槽内で浮遊物が分離された液を、再利用可能とできる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、浮遊物分離装置が前記液槽を含み、前記分離ポンプを前記液槽に連結配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置である。
【0020】
この請求項5に記載の発明によれば、分離ポンプを液槽に連結配置することで、分離ポンプと浮遊物排出手段とを結ぶ吸い込みホースの長さ、材質等を予め明確とすることができる。これにより、特に第1のフロートと底部材との間の鉛直方向高さを工場出荷の段階で固定しておくことができ、浮遊物を液槽内の液から分離することが容易に可能となる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、浮遊物をオーバーフローして排出する排出口を備える第2の液槽を備え、前記分離ポンプで前記浮遊物排出手段からの浮遊物を含む液を前記第2の液槽へ送るようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置である。
【0022】
この請求項6に記載の発明によれば、浮遊物排出手段で第1次の分離がされた浮遊物を含む液を第2の液槽へ送るようにし、この第2の液槽で浮遊物をオーバーフローして排出する第2次の分離を可能とする。これにより、浮遊物を含む液から浮遊物を確実に分離可能とできる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、前記第2の液槽内の表層より下方部の前記液を前記液槽へ戻す戻しパイプを配置したことを特徴とする請求項6に記載の浮遊物分離装置である。
【0024】
この請求項7に記載の発明は、第2の液槽内において浮遊物が分離された表層より下方部の液を液槽へ戻しているので、浮遊物排出手段で第1次の分離がされた浮遊物を含む液を第2の液槽へ送ることを継続することができ、第2次の浮遊物分離を継続して実施することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の浮遊物分離装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は研削の場合に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0026】
この施設では、研削屑を分離する機能を併せ持つ浮遊物分離装置Aが加工機械Bに対応して備えられ、この加工機械Bから生じる浮遊物が混入した分離対象の液は、セパレータ装置Cを介して浮遊物分離装置Aに送られる。浮遊物分離装置Aには、浮遊物分離装置Dが備えられている。この浮遊物が混入した分離対象の液としては、油分が混合した水、微細な浮遊ゴミが混合した水や油、比重が異なり、互いに溶融性のほとんどない2種以上の油分が混合した液等が考えられ、この実施の形態では、分離対象の液は加工液、すなわち水溶性の研削液である。
【0027】
この実施の形態の浮遊物分離装置Aは、液槽30と、吸い込みホース40と、浮遊物排出手段50を備える。加工機械Bが研削盤10であり、砥石11によってワーク12を研削する。このとき、液吐出ポンプP1の駆動により供給パイプ13によって浮遊物分離装置Aの液槽30から加工液を吸い上げ、この加工液をワーク12に供給しながら砥石11によって研削する。すなわち、液槽30内の表層より下方部の液を吐出する液吐出ポンプP1を配置することで、浮遊物を分離する対象の液を、浮遊物を吸い込むことなく排出することができる。
【0028】
加工液は、研削の為の油成分が乳化したものであり、破砕分離した砥石の微細粉末、研削対象の例えば鉄製の被加工物が研削により削り取られて生成される鉄の微粉末からなる研削屑、研削盤の軸受部或いは摺動部の潤滑の為の機械油等が混入した状態で、浮遊物分離装置Aと一体配置され、浮遊物分離装置Aの一部を構成するセパレータ装置Cに供給される。このセパレータ装置Cがマグネットセパレータ20であり、マグネット21に研削屑の鉄の微粉末が吸着し、この鉄の微粉末が排出容器22に取り出される。
【0029】
このセパレータ装置Cによって鉄の微粉末が除去された加工液は、浮遊物分離装置Aの液槽30に供給される。
【0030】
この浮遊物分離装置Aの液槽30には、セパレータ装置Cによって鉄の微粉末が除去された加工液が収容される。この加工液には、砥石の微細粉末やセパレータ装置Cによって除去できなかった鉄の微粉末、油等が混入しており、この油等が混入した分離対象の液は、液槽30の底部にセパレータ装置Cによって取り残された砥石の微細粉末等が沈殿して溜り、液面に浮遊物が浮かぶ。
【0031】
この液槽30には、回収手段31が設けられている。この回収手段31は、一対の駆動ローラ32、一対の駆動ローラ32に掛け渡された回収ベルト33及び回収ベルト33に所定間隔で設けられた回収板34から構成され、駆動ローラ31によって回収ベルト33が矢印方向へ移動し、液槽30の底部に溜る切り屑を回収容器35に排出して回収する。すなわち浮遊物分離装置Aは研削屑である鉄の微粉末、砥石の破壊粉末をそれぞれ分離する機能を有する。
【0032】
この浮遊物分離装置Aの吸い込みホース40は、浮遊物を分離する分離ポンプP2の吸い込み口に連結され、この吸い込みホース40に浮遊物排出手段50が連結される。この浮遊物排出手段50は、液槽30内の液面に浮遊配置される。分離ポンプP2の駆動によって浮遊物が浮遊物排出手段50から吸い込みホース40を介して吸い込まれ、吐出ホース41を介して浮遊物分離装置Dに送り出される。
【0033】
この浮遊物分離装置Dには、第2の液槽60が備えられている。この第2の液槽60には、浮遊物をオーバーフローして排出する排出口61が設けられ、この排出口61からオーバーフローする浮遊物は、排出パイプ62を介して回収容器63に取り出される。すなわち、研削屑の分離機能を有する浮遊物分離装置Aにおいて浮遊物の第1次の分離が実施され、浮遊物分離装置Dにおいて第2次の浮遊物の分離が実施される。
【0034】
また、第2の液槽60には、分離パイプ64が設けられている。この分離パイプ64の下部64aは第2の液槽60の底部近傍で開口し、加工液が下部64aから内部に入り、この加工液が上部の戻し出口64bからオーバーフローする。このようにして、浮遊物が分離された加工液が戻し出口64bからオーバーフローし、戻しパイプ65を介して浮遊物分離装置Aの液槽30に戻される。
【0035】
この浮遊物分離装置Aに備えられる浮遊物排出手段50は、図2及び図3に示すように構成される。図2は浮遊物排出手段の断面図、図3は浮遊物排出手段の平面図である。
【0036】
この実施の形態の浮遊物排出手段50は、環状に配置される複数の第1のフロート51と、伸縮自在の筒状部材52と、底部材53と、第2のフロート54と、連結部材55と、吸い込み部材56とを有する。複数の第1のフロート51は、この実施の形態では3個、平面視で120度の位置になるように設けられている。
【0037】
弾性ゴムを含む樹脂等製の伸縮自在のベローズからなる筒状部材52は、環状に配置される第1のフロート51の中央部に鉛直方向に配置され、鉛直方向に伸縮自在となっている。底部材53は、筒状部材52の底端部を閉栓する。第2のフロート54は、筒状部材52の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で筒状部材52の内側に位置する。
【0038】
この実施の形態においては、筒状部材52の上端は環状の第2のフロート54に連結される。第2のフロート54と筒状部材52と底部材53は、上方開放の筒状容器100の形態をなし、第2のフロート54の上縁54aは、筒状容器100内部への流入口となる。即ち、第2のフロート54そのものが、堰を兼ねることになる。筒状容器100内部の液面が、上面視で筒状部材52の内側となる第2のフロート54の一部の下端より上位になると、筒状容器100内部の液により浮力が第2のフロート54に作用する。
【0039】
連結部材55の一端は、底部材53に吸い込み部材56を介して連結され、他端は第1のフロート51に連結されている。
【0040】
この連結部材55は、リンク55a,55bを有し、リンク55aとリンク55bはヒンジ55dで連結され、リンク55bと第1のフロート51の一部となるブラケット部材51aはヒンジ55eで連結されている。このリンク55aの端部がL字形に曲げられた金属パイプからなる吸い込み部材56にろう付けあるいはねじ嵌合等により固定される。あるいは、上下にサークリップを配置しリンク55aを吸い込み部材56に対して上下方向に固定かつ回動可能としても良い。ねじ嵌合と同様浮遊物排出手段50の浮上配置の自由度を増すことができる。
【0041】
第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さは、調整可能となっている。この鉛直方向高さの調整は、リンク55aとリンク55bの角度を調整後にヒンジ55dを締め付けて固定することで達成できる。ヒンジ55eは、遊着されており、リンク55bに対して自由に回動可能あるいは回動不能とされている。このように、第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さを調整可能としたことで、浮遊物を分離する対象の液に応じて高さを調整して浮遊物の分離処理を行なうことができる。
【0042】
吸い込み部材56は、底部材53に固定され、一端56aが吸い込みホース40と接続され、他端56bにおいて筒状部材53内部への開口56cを有する。
【0043】
前記するように、筒状容器100は第2のフロート54、筒状部材52及び底部材53で形成され、底部材53は第1のフロート51と所定の鉛直方向高さとされるので、結果として液槽30内の液面からほぼ所定の深さ位置に維持されることになる。底部材53の位置が変化しないので筒状容器100の内容積が一定に保たれ、筒状容器100内に分離流入する液によって筒状容器100内部の液面が上昇し、第2のフロート54の位置を押し上げる。筒状容器100内部の液面が上昇すると第2のフロート54、すなわち上縁54aが上昇し、液槽30内の液面からの深さが浅くなり、上縁54aから筒状容器100内部へ分離流入する液量が減少する。
【0044】
一方、分離ポンプP2の駆動により筒状容器100内部の分離された加工液が、筒状部材52内部への開口56cから吸い込み部材56、ホース40を経て再分離タンク60へ送られ、その分、筒状容器100内部の液面が下降し、上縁54aから筒状容器100内部へ分離流入する液量が増加する。そして、上縁54aの位置は分離ポンプP2の吸い込み量と上縁54aからの液の分離流入量がバランスする位置に維持される。即ち、吸い込み量が少ない場合は、バランスした時の第2のフロート54の位置は上位となり、分離ポンプP2の吸い込み量が多い場合は、バランスした時の第2のフロート54の位置は下位となる。
【0045】
液槽30内の液面高さが如何様に変化しようとも第1のフロート51により、底部材53は液槽30内の液面からほぼ所定の深さ位置に維持でき、常に第2のフロート54による分離ポンプP2の吸い込み量と上縁54aからの液の分離流入量との上記バランス機能を維持でき、従来のように排出する許容水位域の制限がなくなり、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【0046】
吸い込みホース40の長さや、材質を変更した場合には、底部材53に作用する重量が変化し、底部材53の液槽30内の液面からの深さ位置が変化することになる。筒状部材52の伸縮範囲に影響し第2のフロート54の上下変動を規制することになってしまう場合には、ビンジ56dを緩めてリンク55aとリンク55bとの角度を調整した後締付固定して対応可能である。
【0047】
また、この浮遊物分離装置Aに備えられる浮遊物排出手段50は、図4及び図5に示すように構成されても良い。図4は浮遊物排出手段の断面図、図5は連結部材の斜視図である。
【0048】
この実施の形態の浮遊物排出手段50は、図2及び図3の実施の形態と同様に環状に配置される複数の第1のフロート51と、弾性ゴム製の伸縮自在の筒状部材52と、底部材53と、第2のフロート54と、連結部材55と、吸い込み部材56とを有するが、この実施の形態では、底部材53が底部を上側に凸状に形成されている。筒状部材52の下部が底部材53にクランプ57aで締め付け固定され、上部が第2のフロート54にクランプ57bで締め付け固定されている。
【0049】
底部材53を凸状にすることで上縁54aを大径とし分離能力を高くし、筒状部材52の伸縮可能範囲を広げ、且つ筒状容器100内の内容積が過大になることを防ぐことができる。この内容積が過大となると、浮遊物の一部が筒状部材52内に何時までも滞留する現象が発生する場合があるという不都合がある。
【0050】
連結部材55は、図5に示すような板金ステー55fで構成され、この板金ステー55fの下部には、鉛直方向に長い長孔55f1が形成され、この長孔55f1にボルト55f2を挿通し、第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さを調整して底部材53に締め付け固定される。板金ステー55fの上部は、ヒンジ55eにより第1のフロート51に連結される。
【0051】
吸い込み部材56は、筒状部材52の内側から底部材53に固定され、第2のフロート54の中央部を通過して鉛直上方に伸びる一端56aが吸い込みホース40と接続され、他端56bが底部材53に固定され、他端56bにおいて筒状部材52内部への開口56cを有する。
【0052】
但し、開口56cは底部材53近傍ではなく、第2のフロート54に近い位置とされる。上縁54aからの液の分離流入が少ない場合には、筒状容器100内部の液の乱れは少なく、筒状容器100内部においても浮遊物の分離機能が得られる。
【0053】
底部材53には、小孔53aが形成され、この小孔53aの開口面積は、開口56cの開口面積より小さくなっている。筒状部材52の耐破れ強度を増すためのベローズの肉厚を厚くする場合には、筒状容器100がフローとして機能し、浮遊物排出手段50を最初に液槽30に浮かせる時、浮かせたのみでは底部材53を沈めることができない。この場合小孔53aが有効である。すなわち、筒状容器100内部に液を予め入れなくても、放置しておくことで底部材53を液槽30内の液面から所定の深さ位置まで沈めることができると共に、分離ポンプP2の吸い込み量、すなわち上縁54aから筒状容器100内部へ分離流入する浮遊物を含む液量に比べて、小孔53aから筒状容器100へ流入する浮遊物をほとんど含まない液を少なくでき、浮遊物の分離機能への影響を少なくできる。
【0054】
この小孔53aは、底部材53の凸状形状の側部に設けているが、凸状形状の頂部に設けることで、底部材53の下側の空気抜きを可能とする。また、小孔53aは、筒状部材52の底方向側部に開口しても良い。小孔53aは分離機能を低下させない範囲で大きくすることで詰まりを防ぐことができる。
【0055】
また、この浮遊物分離装置Aに備えられる浮遊物排出手段50は、図6及び図7に示すように構成されても良い。図6は浮遊物排出手段の断面図、図7は浮遊物排出手段の平面図である。
【0056】
この実施の形態の浮遊物排出手段50は、図2及び図3の実施の形態と同様に環状に配置された複数の第1のフロート51と、弾性ゴムを含む樹脂等製の伸縮自在の筒状部材52と、底部材53と、第2のフロート54と、連結部材55と、吸い込み部材56とを有するが、この実施の形態では、第2のフロート54は、環状の浮体殻54aと、外方の円筒部54bと、円筒部54b内周と浮体殻54aの外周を3箇所で連結するホーク部54cとが一体で形成されたものと、浮体殻54aの上方開口を水密に塞ぐ蓋部材54dからなる。
【0057】
図示はしないが、図4の実施の形態と同様、筒状部材52の下部が底部材53にクランプ57aで締め付け固定され、上部が円筒部54bにクランプ57bで締め付け固定されている。
【0058】
連結部材55は、支持板金55g1と、支持軸55g2とからなる。支持板金55g1は底部材53にろう付けあるいは複数箇所のねじ結合により固定され、この支持板金55g1に支持軸55g2を挿通し、鉛直方向高さを調整して上下の調整ナット55g3,55g4により締め付け固定される。支持軸55g2の上部は、ヒンジ55eにより第1のフロート51に回動自在あるいは回動不能に連結される。
【0059】
この実施の形態においては、円筒部54b、筒状部材52、底部材53で筒状容器100を形成しており、円筒部54bの上縁54b1から浮遊物が筒状容器100内に分離流入する。
【0060】
図1〜図5の各実施の形態においては、第2のフロート54が堰部材となり、図6、図7の実施の形態においては、円筒部54bが堰部材となる。尚、第1のフロート51は環状に一体で形成しても良い。但しこの場合には、環状の外側から内側へ浮遊物が移動できるように、複数箇所に液面部となる部位で内外に連通する溝或いは孔を設けるようにする。
【0061】
図8は洗浄機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0062】
この施設では、浮遊物分離装置Aが洗浄機70に対応して備えられる。浮遊物分離装置Aからの洗浄液をシャワー71によりワーク72に吹き付けて洗浄する。このように洗浄して油等の浮遊物が混入した分離対象の液は、浮遊物分離装置Aに送られる。浮遊物分離装置Aには、浮遊物分離装置Dが備えられている。洗浄機70には、ミストコレクター73が備えられている。
【0063】
図9は切削機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0064】
この施設では、浮遊物分離装置Aが加工機械Bに対応して備えられるが、この実施の形態では、この加工機械Bが切削機74であり、浮遊物分離装置Aからの切削液を加工具75が切削する箇所に供給してワーク76を切削する。
【0065】
このように切削して油や切削屑等の浮遊物が混入した分離対象の液は、浮遊物分離装置Aに一体化されるセパレータ装置Cを介して浮遊物分離装置Aの液槽30内に送られる。浮遊物分離装置Aには、浮遊物分離装置Dが備えられている。切削機74には、ミストコレクター73が備えられている。
【0066】
次に、図10は廃液処理に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0067】
この実施の形態では、機械加工工場で使用される水溶性の切削液、研削液、洗浄液、圧検液等の加工液がタンク80に貯留され、この切り屑が混入している加工液の廃液を回収車81で回収し、浮遊物分離装置Aに供給する。
【0068】
この浮遊物分離装置Aでは、沈殿した切り屑は回収手段31等で排出し、液面の浮遊物は浮遊物排出手段50で第1次の分離がなされ、浮遊物分離装置Dに送られて第2次の分離がされて回収される。切り屑と浮上物が除去された液は、供給パイプ13により凝集活生汚泥処理装置82に送られ、不図示の凝集処理部での処理を経て不図示の活生汚泥処理部で処理される。これらの処理で生じる汚泥は焼却し、水は終末排水処理装置83で処理して放流する。
【0069】
次に、図11は圧延機冷却水リサイクル装置に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【0070】
この実施の形態では、浮遊物分離装置Aの液槽30の内部を、流通開口37a1,37b1を有する隔壁37a,37bによって分離液部30a、浮遊物除去液部30b、供給液部30cに区画され、供給液部30cには沈殿物堰37cや浮上物堰37bが設けられている。
【0071】
圧延機90で使用された冷却液は、戻しポンプP3の駆動によって、戻しパイプ91を介して浮遊物分離装置Aの沈殿槽を兼ねる液槽30の分離液部30aに戻される。この分離液部30a内で圧延油等が分離され、浮遊物除去液部30bで液面に浮かぶ浮遊物は前記したように浮遊物の第2次の分離のための浮遊物分離装置Dへ送られて、再生された加工液が分離液部30a内に戻される。このように、圧延屑等が除去され、さらに浮遊物が除去された加工液は、液吐出ポンプP1の駆動により供給パイプ13によって液槽30の供給液部30cから吸い上げ、この加工液を圧延機90に供給する。
【0072】
上記各実施の形態においては、浮遊物分離装置D側に分離ポンプP2を配置しているが、液槽30側で浮遊物分離装置Aに分離ポンプP2を配置しても良い。分離ポンプP2を液槽30に連結配置することで、分離ポンプP2と浮遊物排出手段とを結ぶ吸い込みホース40の長さ、材質等を予め明確とすることができる。これにより、特に第1のフロート51と底部材53との間の鉛直方向高さを工場出荷の段階で固定しておくことができ、浮遊物を液槽内の液から分離することが容易に可能となる。
【0073】
以上各実施の形態において、▲1▼分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を備えるものや、▲2▼切り屑等を分離する機能を有する浮遊物分離装置Aに、分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を加えたもの、あるいは▲3▼浮遊物分離装置Dに、分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を加えたものも、さらには、▲4▼両浮遊物分離装置A及びDに、分離ポンプP2と浮遊物排出手段50と、両者を結ぶ吸い込みホース40を加えたものが、それぞれ本願における浮遊物分離装置である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明では、液面が変化しても液面に対する底部材の位置は所定の範囲内に維持され、この状態で、浮遊物が液と共に筒状部材の上方から内部に流れ込み、筒状部材内部の液量が多くなり液面が高くなると第2のフロートが筒状部材の上端を上方に持ち上げ、浮遊物の筒状部材内への流入が止まる。一方、液槽内の液面近傍から筒状部材内へ流れ込む浮遊物を開口から連続して吸い込み、分離することができ、即ち、従来のように排出する許容水位域の制限がなくなり、簡単な構造で、浮遊物分離の処理能力の向上を図ることが可能である。
【0075】
請求項2に記載の発明では、液槽内に配設されることになる吸い込みホースの材質や長さ等で、第1のフロートに作用する重量が変化しても、筒状部材の底端部を閉栓する底部材の液面に対する底部材の位置を所定の範囲内に調節可能となる。底部材の位置は主に筒状部材の伸縮幅に影響し、分離能力に影響するが、底部材の位置を液面から深くし筒状部材の伸縮幅を大きくすることで、分離ポンプの能力が高い場合に、筒状部材の上端が大きく沈み込むことで浮遊物が筒状部材内部に流れ込み易くし、分離ポンプの能力と調和させることができる。
【0076】
請求項3に記載の発明では、浮遊物排出手段を液面に始めて浮遊配置するするに際し底部材と筒状部材とがフロートして機能してしまう場合でも、筒状部材内部に呼び水として液を入れる必要が無い。また、分離ポンプの作動中、筒状部材の上端から筒状部材内部より流入する液量より筒状部材内部に小孔から流入する液量が小さくなるように、小孔の大きさを設定することで浮遊物の分離能力がなくなることはない。
【0077】
請求項4に記載の発明では、浮遊物が浮上することで液槽内で浮遊物が分離された液を、再利用可能とできる。
【0078】
請求項5に記載の発明では、分離ポンプと浮遊物排出手段とを結ぶ吸い込みホースの長さ、材質等を予め明確とすることができ、これにより、特に第1のフロートと底部材との間の鉛直方向高さを工場出荷の段階で固定しておくことができ、浮遊物を液槽内の液から分離することが容易に可能となる。
【0079】
請求項6に記載の発明では、第1次の浮遊物分離に加え、第2次の分離を可能とする。これにより、浮遊物を含む液から浮遊物を碓実に分離可能とできる。
【0080】
請求項7に記載の発明では、第2の液槽内において浮遊物が分離された表層より下方部の液を液槽へ戻しているので、浮遊物排出手段で第1次の分離がされた浮遊物を含む液を第2の液層へ送ることを継続することができ、第2次の浮遊物分離を継続して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図2】浮遊物排出手段の断面図である。
【図3】浮遊物排出手段の平面図である。
【図4】浮遊物排出手段の断面図である。
【図5】連結部材の斜視図である。
【図6】浮遊物排出手段の断面図である。
【図7】浮遊物排出手段の平面図である。
【図8】洗浄機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図9】切削機に対応して備えた浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図10】廃液処理に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図11】圧延機冷却水リサイクル装置に用いられる浮遊物分離装置の概略構成図である。
【図12】従来の表層液排出装置の断面図である。
【図13】従来の油水分離装置の断面図である。
【符号の説明】
A 浮遊物分離装置
B 加工機械
C セパレータ装置
D 循環再分離装置
P1 液吐出ポンプ
P2 分離ポンプ
13 供給パイプ
30 液槽
40 吸い込みホース
41 吐出ホース
50 浮遊物排出手段
51 第1のフロート
52 筒状部材
53 底部材
54 第2のフロート
55 連結部材
56 吸い込み部材
Claims (7)
- 浮遊物が混入した分離対象の液を収容する液槽から前記浮遊物を分離する分離ポンプと、この分離ポンプの吸い込み口に連結される吸い込みホースと、
前記吸い込みホースが連結され、前記液槽内の液面に浮遊配置させる浮遊物排出手段とを備える浮遊物分離装置であって、
前記浮遊物排出手段が、
環状に配置した1つまたは複数の第1のフロートと、
この環状に配置した第1のフロートの中央部に鉛直方向に配置され鉛直方向に伸縮自在の筒状部材と、
この筒状部材の底端部を閉栓する底部材と、
前記筒状部材の開口端部に連結固定され、少なくとも一部は上面視で前記筒状部材の内側に位置する第2のフロートと、
前記底部材と前記第1のフロートを連結する連結部材と、
前記底部材に固定され、一端が前記吸い込みホースと接続され、他端において前記筒状部材内部への開口を有する吸い込み部材とを有することを特徴とする浮遊物分離装置。 - 前記第1のフロートと前記底部材との間の鉛直方向高さを調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の浮遊物分離装置。
- 前記底部材あるいは前記筒状部材の底方向側部に小孔を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浮遊物分離装置。
- 浮遊物分離装置が前記液槽を含み、この液槽内の表層より下方部の前記液を吐出する液吐出ポンプを配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置。
- 浮遊物分離装置が前記液槽を含み、前記分離ポンプを前記液槽に連結配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置。
- 浮遊物をオーバーフローして排出する排出口を備える第2の液槽を備え、前記分離ポンプで前記浮遊物排出手段からの浮遊物を含む液を前記第2の液槽へ送るようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の浮遊物分離装置。
- 前記第2の液槽内の表層より下方部の前記液を前記液槽へ戻す戻しパイプを配置したことを特徴とする請求項6に記載の浮遊物分離装置。
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