JP2004209207A - リクライニング・ベッド用枕保持材 - Google Patents
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Abstract
【課題】上半身を起こす際にも枕が滑り落ち難いリクライニング・ベッド用の枕保持材を提供しようとするもの。
【解決手段】寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッド2の上端縁に係脱自在の係止部Xを有すると共に、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4を有する。上半身が起き上がるようにベッドをリクライニングして傾斜させると通常であれば枕は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材はリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有する構成としているので、枕を挿脱自在に保持する枕収容部によって枕の下方への変位を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッド2の上端縁に係脱自在の係止部Xを有すると共に、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4を有する。上半身が起き上がるようにベッドをリクライニングして傾斜させると通常であれば枕は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材はリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有する構成としているので、枕を挿脱自在に保持する枕収容部によって枕の下方への変位を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、頭部の起伏が可能なリクライニング・ベッド用の枕保持材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、体の具合があまり良くない場合などに頭部の起伏が可能なリクライニング・ベッドが使用されている。
【0003】
このベッドは、例えば病院において使用され、仰向けに寝ている状態から食事の際などに上半身が起き上がることができるようになっており(例えば、特許文献1参照)、ご老人の介護用のためなどにも使用されている。
【0004】
しかし、上半身が起き上がるようにリクライニングさせた際に枕がずり落ちてしまうという問題があった。すなわち、ベッド上で半身を起こして食事をする際、頭を時々ベッドに任せて首などの筋肉を休ませたいことがあるが、枕が背中の方へずり落ちているので、頭をベッドに任せようとすると胸を突き出す弓なりのような姿勢となってしまい安楽さが阻害されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2001―204585号公報(図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、上半身を起こす際にも枕が滑り落ち難いリクライニング・ベッド用の枕保持材を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
▲1▼ この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材は、寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に、枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有することを特徴とする。
【0008】
上半身が起き上がるようにベッドをリクライニングして傾斜させると通常であれば枕は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材はリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有する構成としているので、枕を挿脱自在に保持する枕収容部によって枕の下方への変位を防止することができる。
【0009】
したがって、ベッド上で半身を起こして食事をしている際に頭を枕に戻して首などの筋肉を休ませたいときも、枕はずれ落ちずに元々横になっていた通りの位置に在るのでそのまま頭を後ろに動かすと楽な姿勢に戻ることができ、体の具合があまり良くないときには特に使い勝手がよく非常に助かるものである。
【0010】
前記本体生地やこの本体生地に縫合する布地として例えばタオル地や毛布地などを用いることができ、素材として麻、綿、合成繊維その他のシーツに用いられる繊維全般を用いることができる。
【0011】
なお、前記枕収容部の布地を本体生地に縫合することにより形成すると、面ファスナーやボタンを用いた場合と比較して接合部分の厚みを極力減らすことができ、首筋や背中に対する異物感を減少せしめることができる。
【0012】
▲2▼ 前記枕収容部の側部に小物類を挿脱自在に収容するポケット部を設けてもよい。
【0013】
このように構成すると、枕収容部の側部のポケット部に薬袋や小銭入れ、体温計等の備品その他の小物類を収容することができ、またポケット部は枕収容部の側部に設けたので必要な物を取り出し易く誠に使い勝手に優れる。このポケット部は、例えば収容部の片側の脇部や両側の脇部に設けることができる。
【0014】
▲3▼ 前記ポケット部がティッシュ箱を収容する形状であると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目を形成してもよい。
【0015】
このように構成すると、食事の際や手が汚れた際、鼻をかむ際などにすぐ枕元からティッシュを抜き取ることができ非常に使い勝手がよい。
【0016】
▲4▼ 前記枕収容部の上面を構成する生地をシーツと一体的に設けてもよい。
【0017】
このように構成すると、シーツに枕収容機能を付与することができる。このリクライニング・ベッド用枕保持材は通常のシーツのようにリクライニング・ベッドの全体を被うようにしてもよく、特にベッドの寝台面の頭部に対応する上方領域のみを被うようにしてもよい。
【0018】
ここで、特にベッドの寝台面の頭部に対応する上方領域のみを被うようにシーツを構成すると、クライニング・ベッドの全体を被う通常の大きさのシーツよりもシーツ自体を剥がしたりずらしたりする作業性が格段に高まり、シーツの収容部に枕を保持して更にその位置決めを行う際の上下・左右方向の調整を容易に行うことができる。またこのように構成すると、リクライニング・ベッドの全体を被う通常の大きさのシーツと比較してサイズ・嵩低さなどの面からその洗濯や取替え、交換を容易に行うことができ、その回数を増やすことができ、シーツの衛生面等においても好ましいものとなる。シーツの頭部の領域は、頭髪の汚れや食べ物をこぼしたもの・鼻水などが付着することが多く、また本や新聞を読んだ時の手垢などで汚れやすいのである。
【0019】
▲5▼ 前記枕収容部は、その上方端が本体生地に縫着された帯状生地に枕を巻き込んで保持するようにしてもよい。
【0020】
このように枕収容部を帯状生地の本体生地への縫着により構成すると簡易な構造とすることができるので、繰り返しの洗濯にも強く耐久性に優れコストを安価とすることができる。
【0021】
ここで、前記帯状生地に枕を載置してその開放端側を紐部によりベッドのパイプ部等を利用して固定することができ、こうすると紐部の調整の仕方により枕の位置(高さ)を適宜調節することができる。
【0022】
また、前記帯状生地の両端部を本体生地に縫着して枕収容部を形成することができ、こうすると枕の大きさ等が決まっている場合はそれに合わせた寸法で予め縫製することができ、枕の収容作業の際も位置(高さ)などの調整が簡便となる。
【0023】
さらに、前記帯状生地の上方端を本体生地に縫着し枕の上側から前記帯状生地で巻き込んで保持するようにすると、簡易な形状としながらも枕を摩擦により保持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】
(実施形態1)
図1乃至図3に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1はシーツ(敷布)と一体的に形成しており、寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッド2(図2参照)の表面の全体を被うようなサイズ(図1参照)としている。このリクライニング・ベッド用枕保持材1は、前記リクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部X(図2、図3参照)を有する。この実施形態では、ベッド用枕保持材1の上方を長めに形成してベッド2の上端縁に係止部Xを巻き込むようにしている。
【0026】
そして、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4(枕3がずれ落ちないように保持する空間を有する)を、パイル地の布地5をパイル地の本体生地6に対して略コの字状の縫い目7(図1、図3参照)で縫合することにより形成している。このシーツ1の全体を構成する本体生地6や前記本体生地6に縫合する布地5として、タオル地を用いた。
【0027】
また、前記枕収容部4の側部に備品その他の小物類8を挿脱自在に収容するポケット部9(図2参照)を設けている。具体的には、前記枕3の収容部4の両側の脇部には、小物類8を収容するポケット部9を収容部4の部分から延在する同じ布地5を縫合することにより設けている。なおこのポケット部9は、収容部4の片側の脇部のみに設けてもよい。
【0028】
次に、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する。
【0029】
このリクライニング・ベッド用枕保持材1(シーツ)では、上半身が起き上がるようにベッド2をリクライニングして傾斜させると通常であれば枕3は下方にずれ落ちようとするが、布地5を本体生地6に縫合することにより形成された枕収容部4によって枕3の下方への変位を防止することができ、上半身を起こす際にも枕3が滑り落ち難いという利点がある。
【0030】
したがって、ベッド2上で半身を起こして食事をしている際(首等は食器の方に乗り出している)に首などの筋肉が疲れてきて少し休みたいときも、枕3はずれ落ちずに元々の位置にそのまま在るので頭を後ろに倒すとすぐに楽な仰向けの姿勢に戻ることができ、首を休めながら食事をリラックスして摂ることができ、体の具合があまり良くないとき(例えば病気の際やご老人)には使い勝手がよく非常に助かるものである。特に長期入院したり、長期療養したりする際に極めて役に立つものである。
【0031】
また前記枕収容部4は、布地5を本体生地6に縫合することにより形成されているので、洗濯の際も1枚もののシーツ単位として取り扱うことができ非常に洗い易い。
【0032】
更に、前記枕収容部4の両脇部に備品その他の小物類8を収容するポケット部9を設けているので、このポケット部9に体温計10や薬袋11、小銭入れ(図示せず)などの備品その他の小物類8を収容することができる。また前記ポケット部9は枕収容部4の脇部に設けたので、取り出し易く使い勝手に優れる。
【0033】
またこのシーツ1はベッドの全面に対してゆとりを持った大きさとしており、上下・左右方向の位置調整を十分に納得がいくまで行ってから巻き込むことができ、使用者が丁度気持ちが良いように枕収容部4の位置決めを行うことができる。
【0034】
(実施形態2)
次に、実施形態2を実施形態1との相違点を中心に説明する。
【0035】
図4及び図5に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、リクライニング・ベッド2の寝台面に対し、特に頭部に対応する上方領域のみを被うようなサイズとしている。この場合、このシーツ1の下面に全体を覆う他の薄地のシーツ12を敷いておく。また、ベッド用枕保持材1の上方を長めに形成してベッド2の上端縁に係止部Xを巻き込むようにしている。
【0036】
このような構成であり、実施形態1のようなクライニング・ベッドの全体を被う通常のサイズのシーツよりも、ベッドに対してシーツ自体を剥がしたりずらしたりする作業性が格段に高いので、上下・左右方向の位置調整を容易に行うことができ、使用者が丁度気持ちが良いように枕収容部4の位置決めを行うことができる。
【0037】
また、実施形態1のような通常の大きさのシーツと比較してそのサイズの面からベッドから剥がし易く、その嵩低さの面からその洗濯や取替え・交換をより容易により多量に行うことができ、この回数を増やして短い周期で洗濯等を行うことができ、シーツの衛生面等においても好ましいものとなる。
【0038】
(実施形態3)
次に、実施形態3のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0039】
図6乃至図9に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッド2(図7参照)の上端縁に係脱自在の係止部Xを有すると共に、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4を有する。前記係止部Xは、リクライニング・ベッド2の上端縁に係脱自在に引っ掛けるようにしている。
【0040】
また、前記枕収容部4の上面を構成する生地をシーツと一体的に設けており、シーツに枕収容機能を付与している。具体的には、前記枕収容部4の布地をシーツ本体生地6に縫合することにより形成しており、面ファスナーやボタンを用いた場合と比較して接合部分の厚みを極力減らすことができ、首筋や背中に対する異物感を減少せしめることができる。前記本体生地6やこの本体生地に縫合する布地として、例えばタオル地や麻、綿その他のシーツに用いられる繊維全般を用いることができる。
【0041】
前記枕収容部4の左右の側部に、小物類を挿脱自在に収容するポケット部9を設けている。前記ポケット部9は小物類としてティッシュ箱13を収容する形状とし、ティッシュ抜き取り用切れ目14を形成している。なおこのポケット部9には、薬袋や小銭入れ、体温計等の備品その他の小物類(実施形態1参照)を収容してもよい。
【0042】
次に、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する。
【0043】
上半身が起き上がるようにベッド2をリクライニングして傾斜させると通常であれば枕3は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材1はリクライニング・ベッド2の上端縁に係脱自在の係止部Xを有すると共に枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4を有する構成としているので、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4によって枕3の下方への変位を防止することができる。
【0044】
したがって、ベッド上で半身を起こして食事をしている際に頭を枕3に戻して首などの筋肉を休ませたいときも、枕3はずれ落ちずに元々横になっていた通りの位置に在るのでそのまま頭を後ろに動かすと楽な姿勢に戻ることができ、体の具合があまり良くないときには特に使い勝手がよく非常に助かるものである。
【0045】
また、前記枕収容部4の側部に小物類8を挿脱自在に収容するポケット部9を設けており、ポケット部9は枕収容部の側部に設けたので必要な物を取り出し易く誠に使い勝手に優れる。このポケット部9は、例えば収容部の片側の脇部や両側の脇部に設けることができる。
【0046】
さらに、前記ポケット部9がティッシュ箱13を収容する形状であると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目14を形成しており、食事の際や手が汚れた際、鼻をかむ際などにすぐ枕元からティッシュを抜き取ることができ非常に使い勝手がよい。
【0047】
このリクライニング・ベッド用枕保持材1はこの実施形態のようにリクライニング・ベッド2の全体を被うシーツのようにしてもよく、実施形態4のように特にベッド2の寝台面の頭部に対応する上方領域のみを被うようにしてもよい。
【0048】
(実施形態4)
次に、実施形態4のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0049】
図10乃至図12に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、特にベッド2の寝台面の頭部と背中に対応する上方領域のみを被うように形成している。そして、この枕保持材1の下面に全体を覆う他の薄地のシーツ12を敷設している。
【0050】
この枕保持材1は、リクライニング・ベッド2の全体を被うシーツ大のものよりも剥がしたりずらしたりする作業性が格段に高く、枕3を枕収容部4に保持して更にその位置決めを行う際の上下・左右方向の調整を容易に行うことができる。また、リクライニング・ベッド2の全体を被う大きさの場合と比較してサイズ・嵩低さなどの面からその洗濯や取替え、交換を容易に行うことができ、その回数を増やすことができ、衛生面等においても好ましいものとなる。すなわち、頭部に相当する領域は、頭髪の汚れや食べ物をこぼしたもの・鼻水などが付着することが多く、また本や新聞を読んだ時の手垢などで汚れやすいのである。
【0051】
(実施形態5)
次に、実施形態4のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0052】
図13に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、リクライニング・ベッド (寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるもの)の上端縁に係脱自在の係止部Xを有する。この係止部Xは、ベッドの左右の上端縁に引っ掛ける三角ポケット状としている。
【0053】
そしてその枕収容部4は、枕(図示せず)を横方向から挿脱するようにしている。また、その両側のポケット部9はティッシュ箱(図示せず)を収容する形状としていると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目14を形成している。
【0054】
(実施形態6)
次に、実施形態6のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0055】
図14に示すように、この枕収容部4は、その上方端が本体生地15に縫着された帯状生地16に枕3を巻き込んで保持するようにしている。このように枕収容部4を帯状生地16の本体生地15への縫着により構成すると簡易な構造とすることができるので、繰り返しの洗濯にも強く耐久性に優れコストを安価とすることができるという利点がある。
【0056】
また、前記帯状生地16に枕3を載置してその開放端側を紐部17によりベッド2のパイプ部18を利用して固定するようにしている。すなわち帯状生地16の開放端には2本の紐部17を縫着している。これら紐部17のパイプ部18への調整の仕方により、使用者の身長等に合わせて枕3の位置(高さ)を適宜調節することができるという利点がある。
【0057】
(実施形態7)
次に、実施形態7のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0058】
図15に示すように、この帯状生地16の両端部を本体生地15に縫着して枕収容部4を形成している。このリクライニング・ベッド用枕保持材1によると、枕3の大きさ等が決まっている場合はそれに合わせた寸法で予め縫製することができ、枕3の収容作業の際も位置(高さ)などの調整が簡便となる。
【0059】
(実施形態8)
次に、実施形態8のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0060】
図16に示すように、この帯状生地16の上方端を本体生地15に縫着し枕3の上側から前記帯状生地16で巻き込んで保持するようにしており、簡易な形状としながらも枕3を摩擦により保持することができる。なお、このリクライニング・ベッド用枕保持材1は、実施形態6のような開放端側に紐部17を有するもの(図14参照)を流用することもでき、この場合はその紐部17は使用しないこととなる。
【0061】
【発明の効果】
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0062】
上半身が起き上がるようにベッドをリクライニングして傾斜させると通常であれば枕は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材はリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有する構成としており、枕を挿脱自在に保持する枕収容部によって枕の下方への変位を防止することができるので、上半身を起こす際にも枕が滑り落ち難いリクライニング・ベッド用のシーツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態1を説明する正面図。
【図2】図1のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する全体斜視図。
【図3】図2のリクライニング・ベッド用枕保持材の要部断面図。
【図4】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態2を説明する正面図。
【図5】図4のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する要部拡大斜視図。
【図6】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態3を説明する正面図。
【図7】図6のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する全体斜視図。
【図8】図6のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する側面図。
【図9】図6のリクライニング・ベッド用枕保持材の要部背面図。
【図10】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態4を説明する正面図。
【図11】図10のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する全体斜視図。
【図12】図10のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する側面図。
【図13】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態5を説明する斜視図。
【図14】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態6の使用状態を説明する斜視図。
【図15】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態7を説明する斜視図。
【図16】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態8を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 リクライニング・ベッド用枕保持材
2 リクライニング・ベッド
3 枕
4 枕収容部
8 小物類
9 ポケット部
13 ティッシュ箱
14 ティッシュ抜き取り用切れ目
15 本体生地
16 帯状生地
X 係止部
【発明の属する技術分野】
この発明は、頭部の起伏が可能なリクライニング・ベッド用の枕保持材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、体の具合があまり良くない場合などに頭部の起伏が可能なリクライニング・ベッドが使用されている。
【0003】
このベッドは、例えば病院において使用され、仰向けに寝ている状態から食事の際などに上半身が起き上がることができるようになっており(例えば、特許文献1参照)、ご老人の介護用のためなどにも使用されている。
【0004】
しかし、上半身が起き上がるようにリクライニングさせた際に枕がずり落ちてしまうという問題があった。すなわち、ベッド上で半身を起こして食事をする際、頭を時々ベッドに任せて首などの筋肉を休ませたいことがあるが、枕が背中の方へずり落ちているので、頭をベッドに任せようとすると胸を突き出す弓なりのような姿勢となってしまい安楽さが阻害されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2001―204585号公報(図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、上半身を起こす際にも枕が滑り落ち難いリクライニング・ベッド用の枕保持材を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
▲1▼ この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材は、寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に、枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有することを特徴とする。
【0008】
上半身が起き上がるようにベッドをリクライニングして傾斜させると通常であれば枕は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材はリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有する構成としているので、枕を挿脱自在に保持する枕収容部によって枕の下方への変位を防止することができる。
【0009】
したがって、ベッド上で半身を起こして食事をしている際に頭を枕に戻して首などの筋肉を休ませたいときも、枕はずれ落ちずに元々横になっていた通りの位置に在るのでそのまま頭を後ろに動かすと楽な姿勢に戻ることができ、体の具合があまり良くないときには特に使い勝手がよく非常に助かるものである。
【0010】
前記本体生地やこの本体生地に縫合する布地として例えばタオル地や毛布地などを用いることができ、素材として麻、綿、合成繊維その他のシーツに用いられる繊維全般を用いることができる。
【0011】
なお、前記枕収容部の布地を本体生地に縫合することにより形成すると、面ファスナーやボタンを用いた場合と比較して接合部分の厚みを極力減らすことができ、首筋や背中に対する異物感を減少せしめることができる。
【0012】
▲2▼ 前記枕収容部の側部に小物類を挿脱自在に収容するポケット部を設けてもよい。
【0013】
このように構成すると、枕収容部の側部のポケット部に薬袋や小銭入れ、体温計等の備品その他の小物類を収容することができ、またポケット部は枕収容部の側部に設けたので必要な物を取り出し易く誠に使い勝手に優れる。このポケット部は、例えば収容部の片側の脇部や両側の脇部に設けることができる。
【0014】
▲3▼ 前記ポケット部がティッシュ箱を収容する形状であると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目を形成してもよい。
【0015】
このように構成すると、食事の際や手が汚れた際、鼻をかむ際などにすぐ枕元からティッシュを抜き取ることができ非常に使い勝手がよい。
【0016】
▲4▼ 前記枕収容部の上面を構成する生地をシーツと一体的に設けてもよい。
【0017】
このように構成すると、シーツに枕収容機能を付与することができる。このリクライニング・ベッド用枕保持材は通常のシーツのようにリクライニング・ベッドの全体を被うようにしてもよく、特にベッドの寝台面の頭部に対応する上方領域のみを被うようにしてもよい。
【0018】
ここで、特にベッドの寝台面の頭部に対応する上方領域のみを被うようにシーツを構成すると、クライニング・ベッドの全体を被う通常の大きさのシーツよりもシーツ自体を剥がしたりずらしたりする作業性が格段に高まり、シーツの収容部に枕を保持して更にその位置決めを行う際の上下・左右方向の調整を容易に行うことができる。またこのように構成すると、リクライニング・ベッドの全体を被う通常の大きさのシーツと比較してサイズ・嵩低さなどの面からその洗濯や取替え、交換を容易に行うことができ、その回数を増やすことができ、シーツの衛生面等においても好ましいものとなる。シーツの頭部の領域は、頭髪の汚れや食べ物をこぼしたもの・鼻水などが付着することが多く、また本や新聞を読んだ時の手垢などで汚れやすいのである。
【0019】
▲5▼ 前記枕収容部は、その上方端が本体生地に縫着された帯状生地に枕を巻き込んで保持するようにしてもよい。
【0020】
このように枕収容部を帯状生地の本体生地への縫着により構成すると簡易な構造とすることができるので、繰り返しの洗濯にも強く耐久性に優れコストを安価とすることができる。
【0021】
ここで、前記帯状生地に枕を載置してその開放端側を紐部によりベッドのパイプ部等を利用して固定することができ、こうすると紐部の調整の仕方により枕の位置(高さ)を適宜調節することができる。
【0022】
また、前記帯状生地の両端部を本体生地に縫着して枕収容部を形成することができ、こうすると枕の大きさ等が決まっている場合はそれに合わせた寸法で予め縫製することができ、枕の収容作業の際も位置(高さ)などの調整が簡便となる。
【0023】
さらに、前記帯状生地の上方端を本体生地に縫着し枕の上側から前記帯状生地で巻き込んで保持するようにすると、簡易な形状としながらも枕を摩擦により保持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】
(実施形態1)
図1乃至図3に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1はシーツ(敷布)と一体的に形成しており、寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッド2(図2参照)の表面の全体を被うようなサイズ(図1参照)としている。このリクライニング・ベッド用枕保持材1は、前記リクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部X(図2、図3参照)を有する。この実施形態では、ベッド用枕保持材1の上方を長めに形成してベッド2の上端縁に係止部Xを巻き込むようにしている。
【0026】
そして、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4(枕3がずれ落ちないように保持する空間を有する)を、パイル地の布地5をパイル地の本体生地6に対して略コの字状の縫い目7(図1、図3参照)で縫合することにより形成している。このシーツ1の全体を構成する本体生地6や前記本体生地6に縫合する布地5として、タオル地を用いた。
【0027】
また、前記枕収容部4の側部に備品その他の小物類8を挿脱自在に収容するポケット部9(図2参照)を設けている。具体的には、前記枕3の収容部4の両側の脇部には、小物類8を収容するポケット部9を収容部4の部分から延在する同じ布地5を縫合することにより設けている。なおこのポケット部9は、収容部4の片側の脇部のみに設けてもよい。
【0028】
次に、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する。
【0029】
このリクライニング・ベッド用枕保持材1(シーツ)では、上半身が起き上がるようにベッド2をリクライニングして傾斜させると通常であれば枕3は下方にずれ落ちようとするが、布地5を本体生地6に縫合することにより形成された枕収容部4によって枕3の下方への変位を防止することができ、上半身を起こす際にも枕3が滑り落ち難いという利点がある。
【0030】
したがって、ベッド2上で半身を起こして食事をしている際(首等は食器の方に乗り出している)に首などの筋肉が疲れてきて少し休みたいときも、枕3はずれ落ちずに元々の位置にそのまま在るので頭を後ろに倒すとすぐに楽な仰向けの姿勢に戻ることができ、首を休めながら食事をリラックスして摂ることができ、体の具合があまり良くないとき(例えば病気の際やご老人)には使い勝手がよく非常に助かるものである。特に長期入院したり、長期療養したりする際に極めて役に立つものである。
【0031】
また前記枕収容部4は、布地5を本体生地6に縫合することにより形成されているので、洗濯の際も1枚もののシーツ単位として取り扱うことができ非常に洗い易い。
【0032】
更に、前記枕収容部4の両脇部に備品その他の小物類8を収容するポケット部9を設けているので、このポケット部9に体温計10や薬袋11、小銭入れ(図示せず)などの備品その他の小物類8を収容することができる。また前記ポケット部9は枕収容部4の脇部に設けたので、取り出し易く使い勝手に優れる。
【0033】
またこのシーツ1はベッドの全面に対してゆとりを持った大きさとしており、上下・左右方向の位置調整を十分に納得がいくまで行ってから巻き込むことができ、使用者が丁度気持ちが良いように枕収容部4の位置決めを行うことができる。
【0034】
(実施形態2)
次に、実施形態2を実施形態1との相違点を中心に説明する。
【0035】
図4及び図5に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、リクライニング・ベッド2の寝台面に対し、特に頭部に対応する上方領域のみを被うようなサイズとしている。この場合、このシーツ1の下面に全体を覆う他の薄地のシーツ12を敷いておく。また、ベッド用枕保持材1の上方を長めに形成してベッド2の上端縁に係止部Xを巻き込むようにしている。
【0036】
このような構成であり、実施形態1のようなクライニング・ベッドの全体を被う通常のサイズのシーツよりも、ベッドに対してシーツ自体を剥がしたりずらしたりする作業性が格段に高いので、上下・左右方向の位置調整を容易に行うことができ、使用者が丁度気持ちが良いように枕収容部4の位置決めを行うことができる。
【0037】
また、実施形態1のような通常の大きさのシーツと比較してそのサイズの面からベッドから剥がし易く、その嵩低さの面からその洗濯や取替え・交換をより容易により多量に行うことができ、この回数を増やして短い周期で洗濯等を行うことができ、シーツの衛生面等においても好ましいものとなる。
【0038】
(実施形態3)
次に、実施形態3のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0039】
図6乃至図9に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッド2(図7参照)の上端縁に係脱自在の係止部Xを有すると共に、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4を有する。前記係止部Xは、リクライニング・ベッド2の上端縁に係脱自在に引っ掛けるようにしている。
【0040】
また、前記枕収容部4の上面を構成する生地をシーツと一体的に設けており、シーツに枕収容機能を付与している。具体的には、前記枕収容部4の布地をシーツ本体生地6に縫合することにより形成しており、面ファスナーやボタンを用いた場合と比較して接合部分の厚みを極力減らすことができ、首筋や背中に対する異物感を減少せしめることができる。前記本体生地6やこの本体生地に縫合する布地として、例えばタオル地や麻、綿その他のシーツに用いられる繊維全般を用いることができる。
【0041】
前記枕収容部4の左右の側部に、小物類を挿脱自在に収容するポケット部9を設けている。前記ポケット部9は小物類としてティッシュ箱13を収容する形状とし、ティッシュ抜き取り用切れ目14を形成している。なおこのポケット部9には、薬袋や小銭入れ、体温計等の備品その他の小物類(実施形態1参照)を収容してもよい。
【0042】
次に、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する。
【0043】
上半身が起き上がるようにベッド2をリクライニングして傾斜させると通常であれば枕3は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材1はリクライニング・ベッド2の上端縁に係脱自在の係止部Xを有すると共に枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4を有する構成としているので、枕3を挿脱自在に保持する枕収容部4によって枕3の下方への変位を防止することができる。
【0044】
したがって、ベッド上で半身を起こして食事をしている際に頭を枕3に戻して首などの筋肉を休ませたいときも、枕3はずれ落ちずに元々横になっていた通りの位置に在るのでそのまま頭を後ろに動かすと楽な姿勢に戻ることができ、体の具合があまり良くないときには特に使い勝手がよく非常に助かるものである。
【0045】
また、前記枕収容部4の側部に小物類8を挿脱自在に収容するポケット部9を設けており、ポケット部9は枕収容部の側部に設けたので必要な物を取り出し易く誠に使い勝手に優れる。このポケット部9は、例えば収容部の片側の脇部や両側の脇部に設けることができる。
【0046】
さらに、前記ポケット部9がティッシュ箱13を収容する形状であると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目14を形成しており、食事の際や手が汚れた際、鼻をかむ際などにすぐ枕元からティッシュを抜き取ることができ非常に使い勝手がよい。
【0047】
このリクライニング・ベッド用枕保持材1はこの実施形態のようにリクライニング・ベッド2の全体を被うシーツのようにしてもよく、実施形態4のように特にベッド2の寝台面の頭部に対応する上方領域のみを被うようにしてもよい。
【0048】
(実施形態4)
次に、実施形態4のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0049】
図10乃至図12に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、特にベッド2の寝台面の頭部と背中に対応する上方領域のみを被うように形成している。そして、この枕保持材1の下面に全体を覆う他の薄地のシーツ12を敷設している。
【0050】
この枕保持材1は、リクライニング・ベッド2の全体を被うシーツ大のものよりも剥がしたりずらしたりする作業性が格段に高く、枕3を枕収容部4に保持して更にその位置決めを行う際の上下・左右方向の調整を容易に行うことができる。また、リクライニング・ベッド2の全体を被う大きさの場合と比較してサイズ・嵩低さなどの面からその洗濯や取替え、交換を容易に行うことができ、その回数を増やすことができ、衛生面等においても好ましいものとなる。すなわち、頭部に相当する領域は、頭髪の汚れや食べ物をこぼしたもの・鼻水などが付着することが多く、また本や新聞を読んだ時の手垢などで汚れやすいのである。
【0051】
(実施形態5)
次に、実施形態4のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0052】
図13に示すように、この実施形態のリクライニング・ベッド用枕保持材1は、リクライニング・ベッド (寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるもの)の上端縁に係脱自在の係止部Xを有する。この係止部Xは、ベッドの左右の上端縁に引っ掛ける三角ポケット状としている。
【0053】
そしてその枕収容部4は、枕(図示せず)を横方向から挿脱するようにしている。また、その両側のポケット部9はティッシュ箱(図示せず)を収容する形状としていると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目14を形成している。
【0054】
(実施形態6)
次に、実施形態6のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0055】
図14に示すように、この枕収容部4は、その上方端が本体生地15に縫着された帯状生地16に枕3を巻き込んで保持するようにしている。このように枕収容部4を帯状生地16の本体生地15への縫着により構成すると簡易な構造とすることができるので、繰り返しの洗濯にも強く耐久性に優れコストを安価とすることができるという利点がある。
【0056】
また、前記帯状生地16に枕3を載置してその開放端側を紐部17によりベッド2のパイプ部18を利用して固定するようにしている。すなわち帯状生地16の開放端には2本の紐部17を縫着している。これら紐部17のパイプ部18への調整の仕方により、使用者の身長等に合わせて枕3の位置(高さ)を適宜調節することができるという利点がある。
【0057】
(実施形態7)
次に、実施形態7のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0058】
図15に示すように、この帯状生地16の両端部を本体生地15に縫着して枕収容部4を形成している。このリクライニング・ベッド用枕保持材1によると、枕3の大きさ等が決まっている場合はそれに合わせた寸法で予め縫製することができ、枕3の収容作業の際も位置(高さ)などの調整が簡便となる。
【0059】
(実施形態8)
次に、実施形態8のリクライニング・ベッド用枕保持材を説明する。
【0060】
図16に示すように、この帯状生地16の上方端を本体生地15に縫着し枕3の上側から前記帯状生地16で巻き込んで保持するようにしており、簡易な形状としながらも枕3を摩擦により保持することができる。なお、このリクライニング・ベッド用枕保持材1は、実施形態6のような開放端側に紐部17を有するもの(図14参照)を流用することもでき、この場合はその紐部17は使用しないこととなる。
【0061】
【発明の効果】
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0062】
上半身が起き上がるようにベッドをリクライニングして傾斜させると通常であれば枕は下方にずれ落ちようとするが、このリクライニング・ベッド用枕保持材はリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有する構成としており、枕を挿脱自在に保持する枕収容部によって枕の下方への変位を防止することができるので、上半身を起こす際にも枕が滑り落ち難いリクライニング・ベッド用のシーツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態1を説明する正面図。
【図2】図1のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する全体斜視図。
【図3】図2のリクライニング・ベッド用枕保持材の要部断面図。
【図4】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態2を説明する正面図。
【図5】図4のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する要部拡大斜視図。
【図6】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態3を説明する正面図。
【図7】図6のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する全体斜視図。
【図8】図6のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する側面図。
【図9】図6のリクライニング・ベッド用枕保持材の要部背面図。
【図10】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態4を説明する正面図。
【図11】図10のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する全体斜視図。
【図12】図10のリクライニング・ベッド用枕保持材の使用状態を説明する側面図。
【図13】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態5を説明する斜視図。
【図14】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態6の使用状態を説明する斜視図。
【図15】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態7を説明する斜視図。
【図16】この発明のリクライニング・ベッド用枕保持材の実施形態8を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 リクライニング・ベッド用枕保持材
2 リクライニング・ベッド
3 枕
4 枕収容部
8 小物類
9 ポケット部
13 ティッシュ箱
14 ティッシュ抜き取り用切れ目
15 本体生地
16 帯状生地
X 係止部
Claims (5)
- 寝台面が起伏して上半身が起き上がることができるリクライニング・ベッドの上端縁に係脱自在の係止部を有すると共に、枕を挿脱自在に保持する枕収容部を有することを特徴とするリクライニング・ベッド用枕保持材。
- 前記枕収容部の側部に小物類を挿脱自在に収容するポケット部を設けた請求項1記載のリクライニング・ベッド用枕保持材。
- 前記ポケット部がティッシュ箱を収容する形状であると共に、ティッシュ抜き取り用切れ目を形成した請求項2記載のリクライニング・ベッド用枕保持材。
- 前記枕収容部の上面を構成する生地をシーツと一体的に設けた請求項1乃至3のいずれかに記載のリクライニング・ベッド用枕保持材。
- 前記枕収容部は、その上方端が本体生地に縫着された帯状生地に枕を巻き込んで保持するようにした請求項1乃至4のいずれかに記載のリクライニング・ベッド用枕保持材。
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Cited By (4)
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JP2008295662A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Katsuyo Aihara | 枕保持具及びその製造方法 |
JP2018171295A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 西川産業株式会社 | 布団カバー |
JP2018198915A (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-20 | 清徳 平塚 | 枕カバー付きコンパクト簡易固定シーツ。 |
CN113599109A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-05 | 徐贵兰 | 一种骨科术后住院治疗用床 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003082235A patent/JP2004209207A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008295662A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Katsuyo Aihara | 枕保持具及びその製造方法 |
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CN113599109A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-05 | 徐贵兰 | 一种骨科术后住院治疗用床 |
CN113599109B (zh) * | 2021-08-10 | 2023-04-21 | 河南省赛福德医疗科技有限公司 | 一种骨科术后住院治疗用床 |
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