JP2004208151A - 2周波数共用アンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つのアース主表面4a、4bを有するアース板4と、2つのアンテナ主表面6a、6bを有するパッチアンテナ素子6とが設けられ、アンテナ主表面6bが、アース板4のアース主表面4aと間隔を隔てて、ほぼ平行に配置されている。2つのアンテナ主表面20a、20bを有するパッチアンテナ素子20のアンテナ主表面20bが、アンテナ主表面6aと間隔を隔てて、アース主表面4a、4b及びアンテナ主表面6a、6bとほぼ平行に配置されている。パッチアンテナ素子6の給電点16からアース板4のアース主表面4b側に給電ピン18が導出されている。アンテナ主表面6bとアース主表面4aとに導電性スペーサ8の端部が接触し、それの長さ方向に沿ってめねじ10が形成されている。このめねじ10に絶縁性のおねじ12が螺合して、スペーサ8をアース板4に結合している。おねじ12には、挿通孔14が形成され、パッチアンテナ素子20の給電点26から挿通孔14を介してアース板4のアース主表面4b側に給電ピン28が導出されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも2つの周波数の電波を送受信することができる2周波数共用アンテナに関し、特にパッチアンテナを使用したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
パッチアンテナは、パッチアンテナ素子と、アース板とからなり、パッチアンテナを使用する周波数によって、パッチアンテナ素子の寸法とアース板の最小寸法とが定まる。また、必要とされる指向性等の性能によって、パッチアンテナ素子とアース板との間隔や、パッチアンテナ素子における給電位置が定まる。例えば、正方形のパッチアンテナ素子を使用する場合、送受信しようとする周波数が決定されると、その周波数の電波の約1/2波長の長さが基準となって、パッチアンテナ素子の一辺の長さが決定され、1波長の長さが基準となってアース板の一辺の寸法が決まる。指向性等の他の性能によって、パッチアンテナ素子とアース板との間隔が決定される。従って、パッチアンテナを小型化しようとしても、使用周波数やその他の性能によって最小寸法が決定される。
【0003】
ところで、最近、インターネットへの接続のために、2.4GHz帯の周波数の通信機器が使用されている。また、より高速、大容量を目的とした5.2GHzの周波数帯を使用した通信機器も一部で使用され始めている。そのため、2.4GHz帯及び5.2GHz帯の両周波数帯域において使用できるアンテナの要望が高まっている。さらに、上記のような目的で使用するアンテナとしては、卓上に設置しても、場所を取らない小型なアンテナが希望されている。例えば、インターネット接続用として充分な性能を持つ2.4GHz帯用のパッチアンテナは、10cm角で、厚さが1cmのサイズに設計することができ、同5.2GHz帯のパッチアンテナは、6cm角で、厚さが6mmのサイズに設計することができる。
【0004】
そのため、上述したようなパッチアンテナを2.4GHz帯や5.2GHz帯のアンテナとして使用することが考えられている。しかし、実際には2つの周波数に対応するためには、パッチアンテナ素子を2枚使用しなければならない。これら2つのパッチアンテナ素子を、1枚のアース板状に並べて配置する場合、小型化するために、2枚のパッチアンテナ素子を接近させて配置すると、2つのパッチアンテナ素子の間で干渉が生じ、所望の性能が得られなくなる。そのため、2つのパッチアンテナ素子の中心間を、2.4GHz帯の電波の1波長以上、約12.5cm以上を基準にして離しておく必要がある。そのため、アース板に長方形状のものを使用した場合、長辺の寸法が約20cmにもなる。即ち、2.4GHz帯と5.2GHz帯の2周波数に対応するアンテナを小型に設計する場合には、1つのアース板上に2つのパッチアンテナ素子を並べて配置する構成は不適である。また、アース板の長辺が大きいので、アンテナ全体も大きくなり、部品から梱包まで全て大型化するため、コストが高くなり、高価なアンテナとなる。
【0005】
そこで、本願出願人は、2つのパッチアンテナ素子のうち、寸法の大きい2.4GHz帯のパッチアンテナ素子を、アース板に平行に配置し、寸法の小さい5.2GHz帯のパッチアンテナ素子を、2.4GHz帯のパッチアンテナ素子の上に平行に重ねて配置した2周波数共用アンテナを提案した(特願2002−112179号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この提案を基に実際にアンテナを設計製作してみると、5.2GHz帯用の正方形パッチアンテナ素子の一辺の長さは、1波長(約57mm)の1/2である28mm程度しかない。また、このパッチアンテナ素子をアースするため及びアース板に固定するために導電性のネジによってパッチアンテナ素子をアース板に、所望の間隔をあけて保持する。このために、パッチアンテナ素子の中央に、サイズがM3ネジ(頭部直径が約5.5mm)を設けると、給電点を設けることができる範囲は、このM3ネジの外縁からパッチアンテナ素子の辺までの直線距離の範囲である。この距離は、中心から辺までの距離である約14mmからM3ネジの頭部半径である約3mmを減算したわずか約11mmである。そのため、給電点の周りとアースとは、コンパクトな構造にする必要があった。
【0007】
本発明は、2つの周波数を送受信するために設けられた2つのパッチアンテナ素子の給電点周りとアースとをコンパクトに構成した2周波数共用アンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による2周波数共用アンテナは、アース板を有している。このアース板は、導電性のもので、対向する2つのアース主表面を有している。第1周波数用の第1パッチアンテナ素子が、対向する2つの第1アンテナ主表面を有し、一方の第1アンテナ主表面が、アース板の一方のアース主表面と間隔を隔てて、ほぼ平行に配置されている。第2のパッチアンテナ素子も、対向する2つの第2アンテナ主表面を有している。一方の第2アンテナ主表面が、第1パッチアンテナ素子の他方の第1アンテナ主表面と間隔を隔てて、前記アース板のアース主表面及び第1のアンテナ主表面とほぼ平行に配置されている。第2周波数としては、第2パッチアンテナ素子を第1パッチアンテナ素子よりも小さくするために、第1の周波数用よりも高い周波数とすることが望ましい。第1及び第2パッチアンテナ素子としては、公知の種々の形状のものを使用することができ、例えば正方形または円形のものを使用することができる。第1パッチアンテナ素子の給電点から前記アース板の他方のアース主表面側に第1の給電部が導出されている。第1の給電部としては、例えば導電性の棒状部を使用することができる。導電性のスペーサの両端部が、一方の第1アンテナ主表面と一方のアース主表面とにそれぞれ接触している。このスペーサの内部には、その長さ方向に沿ってめねじが形成されている。このスペーサは、一方の端部を第1のパッチアンテナ素子に結合することもできるし、逆に、他方の端部をアース板に結合することもできる。この結合は、着脱不能な結合、例えばカシメ等とすることが望ましい。スペーサのめねじに絶縁性おねじが螺合している。この絶縁性おねじは、第1のパッチアンテナ素子にスペーサの端部が結合されている場合には、アース板側からスペーサ内に挿入され、アース板にスペーサの端部が結合されている場合には、第1のパッチアンテナ素子側から挿入される。即ち、スペーサが第1パッチアンテナ素子またはアース板に結合されている端部と反対側から挿通される。この絶縁性おねじには、スペーサの長さ方向に沿って挿通孔が形成されている。この挿通孔内を第2パッチアンテナ素子の給電からアース板の他方のアース主表面側に導出する第2の給電部が挿通されている。第2の給電部も、導電性の棒状部とすることが望ましい。第1及び第2の給電部は、アース板における第1及び第2のパッチアンテナ素子が配置されている側と反対側に設けた伝送ラインに接続することが望ましい。なお、第1のパッチアンテナ素子とスペーサとの結合またはアース板とスペーサとの結合にもねじを使用することができる。この場合、両ねじは、やはり絶縁性おねじを使用し、それらの内部に第2の給電部を挿通可能な挿通孔を形成する。
【0009】
このように構成した2周波数共用アンテナでは、第1パッチアンテナ素子を電気的にアース板に接続する共に第1パッチアンテナ素子とアース板との間に所定の間隔を維持しているスペーサの内部を、第2パッチアンテナ素子からの第2給電部が通過している。従って、第1パッチアンテナ素子とアース板との電気的接続位置及び第1パッチアンテナ素子とアース板との間隔の保持位置と、第2パッチアンテナ素子の給電位置とが、平面的に見るとほぼ同一の位置で行われており、第2パッチアンテナ素子上にスペースが少なくても、第2パッチアンテナ素子の給電を確実に行うことができる。しかも、第2のパッチアンテナ素子の第2給電部は、絶縁性おねじ内を通して導出している。従って第2給電部は、導電性のスペーサ内に挿通された絶縁性のおねじ内に挿通されているので、いわゆる同軸ケーブルと同等の構成となり、不要な放射が第2の給電部から生じにくい。また、おねじによって、アース板とスペーサとの結合または第1パッチアンテナ素子とアース板との結合を行っているので、アース板は常に第1パッチアンテナ素子と機械的に結合されていない。従って、アース板には、他のパッチアンテナにも使用することができるアース板を共通に使用することができ、在庫管理が容易になる。但し、おねじに金属製のものを使用すると、おねじ内に挿通される第2の導電部がおねじに接触してショートし、第2パッチアンテナ素子が正常に動作しない。これを防止するために絶縁性おねじを使用している。
【0010】
スペーサは、第1パッチアンテナ素子のほぼ中央に設けることが望ましい。即ち、第2の給電部が、第1パッチアンテナ素子のほぼ中央を通過することが望ましい。第1パッチアンテナ素子と第2パッチアンテナ素子との中心を重ね合わせた構造にすると、第2の給電部の位置が第1パッチアンテナ素子の中心とは離れた位置になる。第2の給電部からの放射が第1パッチアンテナ素子の電位に干渉し、第1パッチアンテナ素子のアンテナ性能を損なうことがある。そこで、第2パッチアンテナ素子の第2給電部が、第1パッチアンテナ素子の電位が最も影響を受けないほぼ中央のアース点を通過するように構成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態の2周波数共用アンテナ2は、第1の周波数、例えば2.4GHz帯と第2の周波数、例えば5.2GHz帯の2つの周波数帯において送受信が可能なものである。この2周波数共用アンテナ2は、各図に示すように、アース板4を有している。アース板4は、図1に示すように、相対向する2つのアース主表面4a、4bを有する導体、例えばアルミニウムまたは銅製の長方形状のものである。
【0012】
このアース板4のアース主表面4aと所定の間隔、例えば7mmを隔てて、第1のパッチアンテナ素子、例えば2.4GHz帯用パッチアンテナ素子6が配置されている。このパッチアンテナ素子6は、例えば正方形状に形成された導体、例えばアルミニウムまたは銅製のもので、その一辺の長さは、2.4GHzの電波の半波長(約6.25cm)に選択されている。このパッチアンテナ素子6は、相対向するアンテナ主表面6a、6bを有している。これら主表面6a、6bが、アース板4の主表面4a、4bと平行になるように、パッチアンテナ素子6が配置されている。
【0013】
このパッチアンテナ素子6とアース板4との間には、これらと直交するようにスペーサ8が配置されている。スペーサ8は、導体で剛性の大きい材料、例えばアルミニウムまたは銅製の円柱状のものである。このスペーサ8の一端部が、図3に示すように、パッチアンテナ素子6の中央に機械的結合、例えばカシメられている。このスペーサ8の他端部は、アース板4のアース主表面4aに接触している。従って、スペーサ8も7mmの長さを有している。図1に示すように、このスペーサ8の内部には、その長さ方向に沿って一端部から他端部まで挿通孔が形成されている。その挿通孔には、その長さ方向に沿ってめねじ10が形成されている。このめねじ10には、アース板4のアース主表面4b側から、絶縁性おねじ12が、中途まで螺合しており、スペーサ8をアース板4に固定している。絶縁性おねじ12の先端は、アース主表面4aから例えば4.8mmの位置に位置している。パッチアンテナ素子6は、アース板4と所定の間隔を隔てて保持されると共に、パッチアンテナ素子6の中央が接地されている。この絶縁性おねじ12は、樹脂成形されたもので、その中央には、長さ方向に沿って挿通孔14が形成されている。
【0014】
図3に示すように、パッチアンテナ素子6の主表面6aにおいて中心から離れた所定の位置に給電点16が設けられている。この給電点16は、水平または垂直偏波の電波を受信するかによって、その位置が変化するが、この給電点16には、図1に示すように、第1の給電部、例えば細い棒状の給電ピン18の一端が半田付けされている。この給電ピン18は、パッチアンテナ素子6を垂直に貫通し、アース板4側に伸び、アース板4のアース主表面4a、4bを貫通して、アース主表面4b側に突出している。
【0015】
パッチアンテナ素子6の主表面6aと間隔を隔てて、第2のパッチアンテナ素子、例えば5.2GHz帯用のパッチアンテナ素子20が配置されている。このパッチアンテナ素子20は、相対向する主表面20a、20bを有する導体、例えばアルミニウムまたは銅製のもので、概略正方形状に形成されている。このパッチアンテナ素子20の一辺の長さは、5.2GHzの電波の半波長(約2.9cm)に選択されている。このパッチアンテナ素子20のアンテナ主表面20a、20bが、パッチアンテナ素子6の主表面6a、6bと平行になるように、パッチアンテナ素子20は、パッチアンテナ素子6と所定の間隔を隔てて配置されている。
【0016】
図3に示すように、このパッチアンテナ素子20の中心には、結合具、例えばおねじ22が挿通されている。このおねじ22は、図1に示すように、パッチアンテナ素子20に直交して、パッチアンテナ素子6に伸び、その先端部がパッチアンテナ素子6に螺合している。このおねじ22は、導電性のもので、アンテナ素子20をパッチアンテナ素子6に取り付けると共に、パッチアンテナ素子20の中心をパッチアンテナ素子6に電気的に結合するために使用されている。アース板4とパッチアンテナ素子6とをスペーサ8で電気的に結合させ、スペーサ8の挿通孔に給電ピン28を挿通することにより、パッチアンテナ素子20をアース板として機能させている。おねじ22は、パッチアンテナ素子20とパッチアンテナ素子6との間隔を所定の間隔に維持するための絶縁性のスペーサ24内に挿通され、パッチアンテナ素子6、20にそれぞれ端部が接触している。おねじ22は、例えばM3サイズのものである。
【0017】
パッチアンテナ素子20の主表面20aは、図3に示すように、水平または垂直偏波の電波を送受信するための給電点26を有している。図1に示すように、この給電点26がスペーサ8の中心と一致するように、パッチアンテナ素子20は、パッチアンテナ素子6上に配置されている。この給電点26に、第2の給電部、例えば細長い給電ピン28の一端が半田付けされ、その先端部は、パッチアンテナ素子20に直交して、スペーサ8内に侵入し、絶縁性のおねじ12の挿通孔14を通って、アース板4のアース主表面4b側に導出されている。絶縁性のおねじ12内を給電ピン28が通っているので、給電ピン28の位置がずれても、スペーサ8と電気的に接続されることはない。
【0018】
アース板4のアース主表面4b側には、これに接触した状態で、基板スペーサ30が配置されている。この基板スペーサ30も相対向する主表面30a、30bを有し、主表面30aがアース板4のアース主表面4bに接触している。基板スペーサ30の主表面30b側に基板32が配置されている。この基板32も、相対向する主表面32a、32bを有し、主表面32aが基板スペーサ30の主表面30bに接触している。基板32の主表面32b側には、伝送路(図示せず)が形成されている。この伝送路には、給電ピン18、28の先端部が半田付けされている。この伝送路は、図示していないが、給電線、例えば同軸ケーブルに接続され、所定の通信機器に接続される。なお、アース板4の短辺及び長辺の長さは、2.4GHzの1波長(12.5cm)よりも長い長さにそれぞれ選択されている。
【0019】
このように構成された2周波数共用アンテナ2の組み立ては、例えば次のように行われる。パッチアンテナ素子6にスペーサ8をカシメる。次にパッチアンテナ素子20を絶縁性スペーサ24を介しておねじ22によってパッチアンテナ素子6に取り付ける。スペーサ8の端部をアース板4の主表面4aに接触させて、主表面4b側から絶縁性おねじ12によってアース板4にスペーサ8を固定する。図2に示すように、基板スペーサ30と基板32とを積層して、基板スペーサ30の主表面30aをアース板4の主表面4bに接触させ、適当なねじ(図示せず)によってアース板4に取り付ける。給電ピン28を給電点26から絶縁性おねじ12の挿通孔14を通して基板32側に引き出し、給電ピン28の両端部をパッチアンテナ素子20の主表面20a側及び基板32の主表面32b側に半田付けする。同様に給電点16から給電ピン18を挿通し、基板32に通し、給電ピン18の両端部をパッチアンテナ素子6の主表面6a側及び基板32の主表面32b側に半田付けする。
【0020】
この2周波数共用アンテナ2では、2.4GHz帯のパッチアンテナ素子6をアース板4に対して固定すると共に電気的に接続するために用いているスペーサ8内に、5.2GHz帯のパッチアンテナ素子20の給電ピン28を通しているので、2.4GHz帯のパッチアンテナ素子6の接地と、5.2GHz帯のパッチアンテナ素子20の給電とを平面的に見て同じ場所で行うことができる。従って、2周波数共用アンテナ2を小型化することができる。しかも、給電ピン28は、パッチアンテナ素子6の電位が零である部分(パッチアンテナ素子6の中心)を通過するので、パッチアンテナ素子6のアンテナ性能に影響を殆ど与えない。しかも、スペーサ8と、絶縁性おねじ12と給電ピン28とが同軸構造をなすので、スペーサ8の周囲に5.2GHz帯の電波の放射が殆ど生じることがなく、益々パッチアンテナ素子6のアンテナ性能にパッチアンテナ素子20が影響を与えることがない。また、アース板4は、絶縁性おねじ12によってスペーサ8に結合されている。従って、アース板4は、他のパッチアンテナ、例えば2.4GHz帯専用のパッチアンテナに使用するアース板と共通のものを使用することができる。もし、パッチアンテナ素子6とスペーサ8との結合、アース板4とスペーサ6との結合を、それぞれカシメまたは溶接によって行ったなら、他のパッチアンテナと共通に使用可能なアース板4であるにも拘わらず、パッチアンテナ素子の寸法がパッチアンテナの機種によって異なるため、アース板4とパッチアンテナ素子とが固定されて大きなサイズとなって部品を他種類在庫管理しなければならない。しかし、絶縁性おねじ12によってアース板4とスペーサ8とを結合するようにすれば、アース板4は、他の機種と共通に使用することができ、在庫管理が容易になる。
【0021】
上記の実施の形態では、スペーサ8はパッチアンテナ素子6側にカシメられ、アース板4側で絶縁性おねじ12によってねじ止めされたが、逆にスペーサ8をアース板4側にカシメて、パッチアンテナ素子6とスペーサ8とをおねじ12によって螺合することもできる。或いは、スペーサ8をアース板4及びパッチアンテナ素子6それぞれにねじ止めすることもできる。上記の実施の形態では、パッチアンテナ素子6、20は、共に正方形状のものを使用したが、これに限ったものではなく、公知の種々のパッチアンテナ素子、例えば円形のパッチアンテナ素子を使用することもできる。また、上記の実施の形態では、スペーサ8はパッチアンテナ素子6の中心に配置したが、場合によっては、中心以外の位置に配置することもできる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、第1の周波数用のパッチアンテナ素子のアース板への電気的接続及びアース板への機械的結合を行うスペーサの内部に、第2周波数用のパッチアンテナ素子の給電部を通過させるように構成しているので、第2のパッチアンテナ素子への給電と、第1パッチアンテナ素子及びアース板の電気的及び機械的接続とを平面的に見た場合、同一箇所で行っているので、2周波数共用アンテナを小型化することができる。さらに、アース板がパッチアンテナ素子と分離可能であるので、アース板は他のパッチアンテナに使用するものと共通のものを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の2周波数共用アンテナの縦断側面図である。
【図2】図1の2周波数共用アンテナの組み立て図である。
【図3】図1の2周波数共用アンテナの平面図である。
【符号の説明】
2 2周波数共用アンテナ
4 アース板
4a 4b アース主表面
6 2.4GHz帯用パッチアンテナ素子(第1周波数パッチアンテナ素子)
6a 6b アンテナ主表面(第1アンテナ主表面)
8 スペーサ
10 めねじ
12 絶縁性おねじ
14 挿通孔
18 給電ピン(第1の給電部)
20 5.2GHz帯用パッチアンテナ素子(第2周波数パッチアンテナ素子)
20a 20b アンテナ主表面(第2アンテナ主表面)
28 給電ピン(第2の給電部)
Claims (2)
- 対向する2つのアース主表面を有するアース板と、
対向する2つの第1アンテナ主表面を有し、一方の第1アンテナ主表面が、前記アース板の一方のアース主表面と間隔を隔てて、ほぼ平行に配置された第1周波数用の第1パッチアンテナ素子と、
対向する2つの第2アンテナ主表面を有し、一方の第2アンテナ主表面が、第1パッチアンテナ素子の他方の第1アンテナ主表面と間隔を隔てて、前記アース板のアース主表面及び第1のアンテナ主表面とほぼ平行に配置された第2周波数用の第2パッチアンテナ素子と、
前記第1パッチアンテナ素子の給電点から前記アース板の他方のアース主表面側に導出された第1の給電部と、
前記第1パッチアンテナ素子の一方の第1アンテナ主表面と前記一方のアース主表面とにそれぞれ端部が接触し、前記一方の第1アンテナ主表面と前記アース主表面とを繋ぐ方向に沿って内部にめねじを有する導電性のスペーサと、
前記めねじに螺合して前記スペーサと前記アース板または前記スペーサと前記第1パッチアンテナ素子とを結合し、前記スペーサの長さ方向に沿って挿通孔が形成された絶縁性おねじと、
前記第2パッチアンテナ素子の給電点から前記挿通孔を介して前記アース板の他方のアース主表面側に導出された第2の給電部とを、
具備する2周波数共用アンテナ。 - 請求項1記載の2周波数共用アンテナにおいて、前記スペーサは、第1パッチアンテナ素子のほぼ中央に位置する2周波数共用アンテナ。
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