JP2004207888A - 無線基地局切替方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】有線ケーブルで接続された子装置と無線基地局との間の通信不能時に、その原因を判定可能とするとともに、子装置が運用可能の時には子装置によるサービスを継続可能にする。
【解決手段】無線基地局1、2は、それぞれ無線基地局1、2を中心とした点線内をサービス地域としている。子装置3は、無線基地局1とケーブル4で接続され、無線基地局1からの遠隔操作により動作し、子装置3を中心とした点線内をサービス地域としており、無線基地局2のサービス地域に隣接して配置されている。ケーブル4にトラブルが発生して、無線基地局1と子装置3間の通信が出来ないとき、子装置3は無線により、その障害情報を隣接する無線基地局2に通知するとともに、無線基地局2との間で通信を確保することにより、そのサービス地域内での運用を継続する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線基地局切替方式に関し、特に、有線ケーブルで接続されて無線基地局が提供するサービス地域から離れた地域に無線通信サービスを提供する子装置を有する無線通信システムにおける障害発生時の無線基地局切替方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
PDC(personal digital cellular)等の移動無線通信システムでは、互いに異なるサービス地域に無線通信サービスを提供する複数の無線基地局と、該複数の無線基地局を統括する上位装置とからなり、サービス地域内の携帯電話機等の移動無線局(端末)による無線通信をサポートしている(例えば、特許文献1あるいは2参照)。
【0003】
上記移動無線通信方式において、特定の無線基地局の無線通信サービスエリアを拡大したりあるいは通信不良エリアをカバーするために、無線基地局と光ファイバ等の有線ケーブルにより接続され、当該無線基地局からの遠隔操作により動作して、拡大サービスエリアあるいは通信不良エリアに無線通信サービスを提供する子装置を張り出し局として設置する方法が採用されている。
【0004】
図1は、このような無線基地局と有線ケーブルで接続された子装置が設置されたシステムの例を示している。無線基地局1は該無線基地局1を中心とした点線内をサービス地域としており、無線基地局2は、無線基地局1のサービス地域とは異なる無線基地局2を中心とした点線内をサービス地域としている。子装置3は、無線基地局1とケーブル4で接続され、無線基地局1からの遠隔操作により動作し、子装置3を中心とした点線内をサービス地域としている。
【0005】
ケーブル4は、光ファイバ、専用線等を使用した有線ケーブルで、無線基地局1と子装置3とを接続して装置間の通信を行っている。上位装置5は、無線基地局1及び無線基地局2と有線ケーブルで接続されており、無線基地局1及び無線基地局2の遠隔操作、電話回線網等の接続及び制御を行っている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−182138号公報
【特許文献2】
特開2000−278303号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような無線基地局と子装置を光ファイバ等の有線ケーブルで接続して無線通信サービスエリアを拡大するシステムにおいて、無線基地局1と子装置3間に接続されているケーブル4等に何らかの要因で異常が発生し、無線基地局1と子装置3間の通信が不能となった場合、その障害の原因がケーブル4の断線等による異常か、あるいは子装置3のハードウェア異常かを判定するためには、子装置3が配置されている場所まで出かけて検査しなければならず、その作業が煩雑であり、また、障害が回復するまで子装置3がサービスしている地域では無線通信サービスの提供が不可能となってしまうという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、有線ケーブルを用いた子装置を有する無線基地局装置において、子装置と無線基地局との間に、何らかの要因による障害が発生して無線基地局と子装置間の通信ができなくなった際に、その原因が、ケーブル等の異常か、あるいは子装置自体のハードウェア等の異常であるかの判定を容易に行うことができるとともに、その障害が子装置自体の異常ではない場合には該子装置による無線通信サービスを継続可能にする手段を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上位装置と接続されて第1のサービス地域に無線通信サービスを提供する第1の無線基地局および前記第1のサービス地域とは異なる第2のサービス地域に無線通信サービスを提供する第2の無線基地局と、前記第1の無線基地局とケーブルにより接続され、前記第1の無線基地局からの遠隔操作により動作して、前記第2のサービス地域に隣接する第3のサービス地域に無線通信サービスを提供する子装置とを含む無線通信システムにおいて、前記子装置が、前記第1の無線基地局との間の回線断を検出したとき、前記第2の無線基地局に装置の障害情報を無線により送信する手段を有していることを特徴とする。
【0010】
また、前記無線通信システムは、前記第1の無線基地局と子装置間の回線断が、前記子装置自体の障害によるものではなく子装置が運用可能な状態のときには、前記子装置と前記第2の無線基地局との間で無線による接続を行って前記第3のサービス地域の無線通信サービスを前記第2の無線基地局経由で提供する手段を有していることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される無線通信システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【0012】
図1において、無線基地局1は、無線基地局1を中心とした点線内をサービス地域としている。無線基地局2は、無線基地局1とは異なる無線基地局2を中心とした点線内をサービス地域としている。子装置3は、無線基地局1とケーブル4で接続され、無線基地局1からの遠隔操作により動作し、子装置3を中心とした点線内をサービス地域としており、無線基地局2のサービス地域に隣接して配置されている。
【0013】
ケーブル4は、光ファイバ、専用線等を使用した有線ケーブルで、無線基地局1と子装置3とを接続して装置間の通信を行っている。上位装置5は、無線基地局1及び無線基地局2と有線ケーブルで接続されており、無線基地局1及び無線基地局2の遠隔操作、電話回線網等の接続、制御等を行っている。
【0014】
図2は、本発明の子装置3の構成を示すブロック図である。
【0015】
図2において、子装置3は、無線による送信、受信を行うアンテナ11、タイムスロット毎にアンテナ11と受信部21及び送信部31との間の接続を切り替えるスイッチ12、受信信号をデジタル信号に変換する受信部21、直交復調を行う復調部22、復調部22とインタフェース部13及びデータ変換部14との間の接続を切り替えるスイッチ23、ケーブル4を介して無線基地局1と通信を行う為の伝送フォーマットに変換して無線基地局1と子装置3間の通信を行うインタフェース部13、変調部32とインタフェース部13及びデータ変換部14との間の接続を切り替えるスイッチ33、ケーブル4とインタフェース部13を介して送られてきた無線基地局1のデータに直交変調を行う変調部32、変調されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、送信するための周波数へと変換を行う送信部31、無線基地局2と通信を行うために端末と同様のエアーインタフェース(air interface)を生成し、また無線基地局2から受信した信号を子装置3のサービス地域へと送信するためのフォーマットに変換するデータ変換部14を有している。
【0016】
この構成により、子装置3は通常運用時には、無線基地局1からケーブル4、インタフェース部13、スイッチ33、変調部32、送信部31、スイッチ12、アンテナ11を介して子装置3のサービス地域に存在するユーザへデータを送信する。またサービス地域内に存在するユーザから送信されたデータをアンテナ11で受信し、スイッチ12、受信部21、復調部22、スイッチ23、インタフェース部13、ケーブル4を介して無線基地局1へ中継する。
【0017】
一方、ケーブル4の障害等何らかの要因により無線基地局1と子装置3間の通信が行えなくなった際には、データ変換部14により障害情報が作成され、スイッチ33、変調部32、送信部31、スイッチ12、アンテナ14を介して隣接する無線基地局2に対して障害情報を送信することにより、無線基地局2を介して子装置3がそのサービス地域へサービスを提供する経路を要求する。
【0018】
この要求が受け入れられると、サービス地域が隣接する無線基地局2を経由してデータの送受信を行えるようにスイッチ23及び33が切り替えられ、無線基地局2から送信されるデータはアンテナ11で受信され、スイッチ12、受信部21、復調部22、スイッチ23を介してデータ変換部14へと送られる。データ変換部14において、この受信データは子装置3のサービス地域へ送信するためのフォーマットへ変換され、スイッチ33、変調部32、送信部31、スイッチ12を介してアンテナ11から子装置3のサービス地域内のユーザへ送信される。
【0019】
また、子装置3のサービス地域内のユーザから送信されたデータはアンテナ11で受信され、スイッチ12、受信部21、復調部22、スイッチ23を介してデータ変換部14へと送られる。データ変換部14において、この受信データは無線基地局2へ送信するためのフォーマットへ変換され、スイッチ33、変調部32、送信部31、スイッチ12を介してアンテナ11から無線基地局2へ送信される。
【0020】
図3は、図1に示すシステム構成において、無線基地局1と子装置3間のケーブル4を介した通信が不能となったときの、本発明の動作状態を示すブロック図である。
【0021】
光ファイバ、専用線等を使用した有線ケーブル4により無線基地局1と子装置3とを接続して装置間の通信を行うことによって子装置3のサービス地域に無線通信サービスを提供しているときに、何らかの要因により無線基地局1と子装置3間の通信が出来なくなった場合、無線基地局1から上位装置5対して障害情報が通知されるが、上位装置5ではこの障害の原因がケーブル4のトラブルなのかあるいは子装置3のハードウェアのトラブルなのか判定できない。また、障害が回復するまで子装置3のサービス地域にサービスを提供できなくなって該サービス地域における運用が不能となる。
【0022】
そこで本発明では、無線基地局1と子装置3間の通信障害発生時に、子装置3がその障害情報を隣接する無線基地局2に無線により通知する。また、その障害がケーブル4のトラブルであって子装置3自体は運用可能である場合には、図2に示す構成を有する子装置3が無線基地局2との間で通信を確保することにより、子装置3のサービス地域における運用の持続を可能にする。
【0023】
次に、本発明の実施形態の動作について、符号分割多重及び時分割多重方式(CDMA/TDD方式)の無線方式を用いた無線基地局装置を例として説明する。
【0024】
上位装置5とケーブルで接続された無線基地局1は、無線基地局1を中心とした点線内をサービス地域とし、また同じく上位装置5とケーブルで接続された無線基地局2は、無線基地局1とは異なる無線基地局2を中心とした点線内をサービス地域としている。子装置3は、無線基地局1とはケーブル4で接続され、無線基地局1からの遠隔操作により動作して、子装置3を中心とした点線内をサービス地域としており、かつ無線基地局2のサービス地域と隣接して配置されている(図1)。
【0025】
通常運用時には、子装置3のサービス地域内に存在するユーザに対する無線通信サービスは、ユーザが所持している端末と子装置3間で無線通信を行い、子装置3にて直交復調または直交変調を行い、ケーブル4を介して子装置3と無線基地局1の通信を行い、無線基地局1においてベースバンド信号処理及び上位装置5との通信を行うことにより提供される。
【0026】
従って通常運用時の子装置3は、子装置3のサービス地域内に存在するユーザからの送信信号をアンテナ11で受信し、スイッチ12にて受信部21側へスイッチを切り替え、受信部21にて不要輻射を抑圧してデジタル信号に変換し、復調部22にて直交復調を行い、インタフェース部13へと経路が切り替えられているスイッチ23を経由し、インタフェース部13にてケーブル4を介して伝送する為の伝送フォーマットに変換し、ケーブル4を介して無線基地局1へとデータを送る。
【0027】
また無線基地局1からケーブル4を介して受信したデータ信号を、インタフェース部13にて子装置3で処理する為のフォーマットに変更し、変調部32へと経路が切り替えられているスイッチ33を経由し、変調部32にて直交変調を行い、送信部31にてアナログ信号への変換、送信周波数への変換及び不要輻射の抑圧を行い、スイッチ12にて送信部31側へスイッチを切り替え、アンテナ11を介して子装置3のサービス地域で通信を行っているユーザへデータを送信する。
【0028】
通常、無線基地局1では例えばヘルスチェック信号を子装置3へ向けて送信し、あるいは子装置3から無線基地局1へ向けて定期的に決められた信号を送信している。ここでは子装置3から無線基地局1へヘルスチェック信号を送信している例で説明する。ケーブル4正常時は子装置3からのヘルスチェック信号が送信されて無線基地局1で受信されると、ヘルスチェック信号を受信した無線基地局1は同様の信号を子装置3へ返信する。この返信信号を子装置3が受信し、受信データの誤りを確認することで導通の確認が行われる。
【0029】
ケーブル4の異常により、ケーブル4を介した無線基地局1−子装置3間が通信不能状態(図3)の時には、子装置3から送信されたヘルスチェック信号に対する応答がなく、子装置3にて受信が行われないことを意味する。このような状態のとき、子装置3では回線断アラーム(以下、回線断ALMと呼ぶ)という障害情報が検出される。同様に、無線基地局1が送信したヘルスチェック信号を再び無線基地局1にて受信が行われない場合、無線基地局1では回線断ALMが障害情報として検出される。
【0030】
図4は、無線基地局1−子装置3間が通信不能状態となったときの本発明の動作を示すフローチャートである。
【0031】
図4において、子装置3が、無線基地局1との回線断ALMを検出したとき(F1)、回線断ALMの情報を含んだ送信信号を隣接局である無線基地局2へ送信する。無線基地局2はその信号を受信し上位装置5に報告する。上位装置5は、無線基地局2から報告された子装置3からの障害情報と無線基地局1から報告された障害情報とを確認することにより、子装置3が運用可能か否かを判断する(F2)。
【0032】
上位装置5において、
無線基地局1からの障害情報 : 回線断ALM
子装置3からの障害情報 : ハードウェア異常
となった際は、子装置3自身の異常であり、子装置3のサービス地域での運用は不可能であるため子装置3の運用を停止する(F3)。
【0033】
一方、
無線基地局1からの障害情報 : 回線断ALM
子装置3からの障害情報 : 回線断ALM
であって、両者において回線断ALMを検出していれば、子装置3自身には不具合がないため子装置3の運用を続けることが可能と判断される(F4)。
【0034】
運用可能と判断された場合、子装置3は、子装置3−無線基地局2間で通信を行い(F5)、無線基地局2は子装置3から運用情報を入手する(F6)。無線基地局2は子装置3から入手した子装置3の運用情報から、子装置3−無線基地局2間の通信が正常に行えるか、また無線基地局2の呼処理能力を子装置3へ割り振る余裕はあるかを判断する(F7)。
【0035】
その結果、この無線通信が正常に行えない、または無線基地局2の呼処理能力に余裕がない状態であれば、子装置3の運用は不可能と判断され、子装置3の運用は停止される(F8)。一方、子装置3と無線基地局2との無線通信が正常に行える、及び無線基地局2の呼処理能力に余裕があり、子装置3へ一部を割り振ることが可能と判断されれば(F9)、無線基地局2は、無線によりユーザ情報等の運用情報を子装置3へ送信して運用再開の準備に入る(F10)。子装置3は、準備ができ次第運用の再開を行う(F11)。
【0036】
次に、子装置3が運用を再開する為の無線基地局1、無線基地局2、子装置3の通信手順を、図5を用いて説明する。
【0037】
通常の運用状態時は、図1のように無線基地局1と子装置3はケーブル4で接続されており、ケーブル4を介して通信を行っている(C1)。何らかの要因により無線基地局1と子装置3間の回線断が発生した際(C2)、無線基地局1及び子装置3は回線断ALMを検出する。このとき子装置3は装置の障害情報を隣接局である無線基地局2へ送信するための動作に入る。本発明においては、これ以降の子装置3の動作をALM送信モードと呼ぶこととする。
【0038】
まず無線基地局2と無線接続が行えるよう、子装置3は端末局と同様のフォーマット(エアーインタフェース)にて送信データを作成し、送信を行う(C3)。この送信データを受信した無線基地局2は、端末局からの受信の場合と同様に、認証作業を行う為に子装置3に対して認証に関するデータを要求する(C4)。これに対して子装置3は、無線基地局2において子装置3からのALM送信モード(障害情報)と認識してもらえるような専用の認証番号を持ったデータを用いて送信を行う(C5)。
【0039】
このデータを受信した無線基地局2は、通常の端末からの受信データを扱うときと同様の認証作業を行う。認証によりこの受信データがALM送信モードであると確定すれば、子装置3との間に専用のフォーマットにて通信回線接続を行う。この通信回線接続は端末局と同様のフォーマットでもよいが、専用のフォーマットを用いれば無線基地局2内のユーザ端末局との混信を抑制することができる。本発明では、これ以降の無線基地局2の動作を子装置通信モードと呼ぶこととする。この子装置通信モードでは、子装置の運用再開ための準備を行う。
【0040】
まず、子装置3が回線断ALM検出をしたときの子装置3の運用情報、例えば通信中のユーザ数や各ユーザ情報等の呼処理情報を知るために、無線基地局2から、子装置3に対して状態監視要求を行う(C6)。それに対して子装置3は運用情報の報告を行う(C7)。また、同様に子装置3が接続されていた無線基地局1からも、回線断ALM検出をしたときの子装置3に対する運用情報を上位装置5経由で入手する(C8)。
【0041】
これらの運用情報から、子装置3のサービス地域内で必要な呼処理量と、無線基地局2で使用していない呼処理量を比較し、無線基地局2の呼処理の容量に対して最適な呼処理能力の配分を、無線基地局2のサービス地域と子装置3のサービス地域に行う。これで無線基地局2において、子装置3との通信準備が整い、子装置3に対して運用再開の指示を送る(C9)。子装置3は運用再開の指示に対して、運用の再開を始める旨を無線基地局2に返信する(C10)。
【0042】
以降、子装置3の運用が再開され、子装置3は無線基地局2から無線を介して運用されることになる。この無線を介しての運用はケーブル4の復旧時まで続けられ、回線障害が回復すれば、ケーブル4を介しての通信にもどる。従って、ケーブル4において何らかの異常が発生した時でも子装置3のサービス地域におけるサービスを続けることが可能となる。
【0043】
なお、実施形態では、回線断ALM検出をしたときの子装置の運用可否判断を無線基地局2で行う場合を一例として説明しているが、認証によりこの受信データがALM送信モードであると確定した後の子装置の運用可否判断を全て上位装置5によって行い、その結果により上位装置5から無線基地局2を制御することもできる。
【0044】
図6および図7は、TDD方式の場合のALM送信モード時における無線基地局2と子装置3の無線タイムスロットの関係および運用再開時における無線基地局2と子装置3の無線タイムスロットの関係を示している。
【0045】
ALM送信モードの場合、子装置3は、端末と同様のエアーインタフェースを用いる。また無線基地局1、上位装置5の遠隔操作がないので、認証を行うための専用の送信データを生成する作業は、データ変換部14にて行われる。従ってスイッチ33は、変調部32−データ変換部14へと経路が切り替えられている。
【0046】
このデータ変換部14で生成された送信データは、スイッチ33、変調部32、送信部31、スイッチ12を経て、アンテナ11にて無線基地局2へ送信される。ここでは端末と同様のエアーインタフェースのため、子装置3の送信周波数は端末の送信周波数と同一周波数である。つまりは時分割方式(TDD方式)の方が送信部31の回路構成が容易となる。しかし送信部31の回路において、子装置3の送信周波数が端末の送信周波数に対応したものであれば使用可能である。
【0047】
まず無線基地局2と無線接続が行えるように、子装置3は、端末局と同様のエアーインタフェースにて送信データを作成して送信を行い、この信号を無線基地局2が受信する(BS3−1)。これに対して無線基地局2は、認証作業を行う為に子装置3に対して認証に関するデータ要求を送信し、この信号を子装置3が受信する(BTS2−1)。子装置3は、無線基地局2において子装置3からのALM送信モードと認識してもらえるような専用の認証番号を持ったデータを用いて送信し、この信号を無線基地局2が受信する(BS3−2)。この通信期間中、無線基地局2は自局のサービス地域の端末とも通信中である(MS2−1、MS2−2)。このようにして、子装置3は無線基地局2とのみ通信を行うことになる。
【0048】
次に、子装置3が無線基地局2経由で運用再開した場合、子装置3の役割は、無線基地局2の送信周波数を一度子装置3で受信し、そのデータを子装置3のサービス地域へ再送信することである。従って、無線基地局2の受信信号のエアーインタフェースを子装置3のエアーインタフェースに変更する必要が生じる。
【0049】
そこで、アンテナ11で無線基地局2の信号を受信し、スイッチ12、受信部21、復調部22にて復調まで行い、データ変換部14へと経路が切り替えられているスイッチ23を経由して、データ変換部14にて子装置3の送信エアーインタフェースへと変換する。変換されたデータは、データ変換部14−変調部32へと経路が切り替えられているスイッチ33から、変調部32、送信部31、スイッチ12と経由してアンテナ11から子装置3のサービス地域へと送信されることにより、子装置3にて運用を再開することが可能となる。
【0050】
無線基地局2−子装置3間は、ユーザ情報等の通信を常に行う必要があるため、専用のタイムスロットを設けることになる(BTS2、BS3)。また運用状態の為、無線基地局2は自局のサービス地域の端末と通信中であり(MS2−1、MS2−2)、同様に子装置3も自局のサービス地域の端末と通信中である(MS3−1、MS3−2)。このMS3−1、MS3−2は、子装置3でデータ変換され、ユーザ情報に基づいて無線基地局2の空いている所定のタイムスロットに割り当てられる。このように、無線基地局2−子装置3間の専用タイムスロットが優先的に割り当てられ、残りのタイムスロットを用いて端末との通信を行う。
【0051】
図8は、図1に示すシステム構成において、ケーブル4でなく無線基地局1に障害が発生し、子装置3との有線通信が行えなくなったときの、本発明の動作状態を示すブロック図である。
【0052】
無線基地局1に重大な障害が発生して無線基地局のシステム停止が発生した際、子装置3との通信は不可能になり、上位装置5には無線基地局1のシステム停止という障害情報が発生する。
【0053】
このとき子装置3は、ケーブル4を介した無線基地局1との回線断ALMを検出する為、前述のケーブル4異常による回線断ALM時と同様、隣接している無線基地局2と無線接続を行い、無線基地局2は上位装置5からの無線基地局1の運用情報を取得する。従って前述と同様にして子装置3の運用再開を行うことにより、子装置3のサービス地域ではシステム停止を起こさないような動作をすることが可能となる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、無線基地局と子装置を接続しているケーブル等において回線断等の故障が発生した場合、子装置がその故障情報を隣接局へ無線を用いて報告する手段を備えているので、その子装置が運用可能か否かの判断を行うことが容易となる。
【0055】
また、子装置と隣接している無線基地局と無線で接続することで、子装置が運用可能な状態になるため、子装置自身に不具合がないと判断された場合、その子装置のサービス地域を運用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される無線通信システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の子装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のケーブル異常状態時の動作形態を示すブロック図である。
【図4】本発明のケーブル異常時の子装置状態遷移を示すフローチャートである。
【図5】本発明のケーブル異常時における無線通信システムの通信手順を示す図である。
【図6】本発明のALM送信モードにおける無線基地局と子装置の無線タイムスロットのイメージ図である。
【図7】本発明の運用再開における無線基地局と子装置の無線タイムスロットのイメージ図である。
【図8】本発明の別な要因による無線基地局切替方式の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 無線基地局
3 子装置
4 ケーブル
5 上位装置
11 アンテナ
12,23,33 スイッチ
13 インタフェース部
14 データ変換部
21 受信部
22 復調部
31 送信部
32 変調部

Claims (6)

  1. 上位装置と接続されて第1のサービス地域内の端末に無線通信サービスを提供する第1の無線基地局および前記第1のサービス地域とは異なる第2のサービス地域内の端末に無線通信サービスを提供する第2の無線基地局と、前記第2のサービス地域に隣接して配置されるとともに前記第1の無線基地局とケーブルにより接続され、前記第1の無線基地局からの遠隔操作により動作して第3のサービス地域内の端末に無線通信サービスを提供する子装置とを含む無線通信システムにおいて、
    前記子装置は、前記第1の無線基地局との間の回線断を検出したとき、前記第2の無線基地局に装置の障害情報を無線により送信する手段を有していることを特徴とする無線基地局切替方式。
  2. 前記子装置は、前記装置の障害情報を前記端末と同様のエアーインタフェースで前記第2の無線基地局に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局切替方式。
  3. 前記第1の無線基地局と子装置間の回線断が、前記子装置自体の障害によるものではないとき、前記子装置と前記第2の無線基地局との間で無線による接続を行って前記第3のサービス地域の無線通信サービスを前記第2の無線基地局経由で提供する手段を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の無線基地局切替方式。
  4. 無線による送信、受信を行うアンテナと、該アンテナで受信した信号をデジタル信号に変換する受信部と、該デジタル信号を直交復調する復調部と、前記ケーブルを介して前記第1の無線基地局と通信を行う為の伝送フォーマットへの変換を行うインタフェース部と、前記ケーブルと前記インタフェース部を介して送られてきた前記第1の無線基地局のデータに直交変調を行う変調部と、該変調されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、前記アンテナを介して前記第3のサービス地域内に送信するための周波数へと変換を行う送信部と、前記第2の無線基地局と通信を行うために前記端末と同様のエアーインタフェースを生成し、前記第2の無線基地局から受信した信号を前記第3のサービス地域へと送信するためのフォーマットに変換するデータ変換部と、タイムスロット毎に前記アンテナと前記受信部及び前記送信部との間の接続を切り替える第1のスイッチと、前記復調部と前記インタフェース部及び前記データ変換部との間の接続を切り替える第2のスイッチと、前記変調部と前記インタフェース部及び前記データ変換部との間の接続を切り替える第3のスイッチとを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無線基地局切替方式に用いられる子装置。
  5. 前記データ変換部は、前記第1の無線基地局と当該子装置間の通信が行えなくなった際に前記装置の障害情報を作成する機能を有していることを特徴とする請求項4に記載の子装置。
  6. 上位装置と接続されて第1のサービス地域内の端末に無線通信サービスを提供する第1の無線基地局および前記第1のサービス地域とは異なる第2のサービス地域内の端末に無線通信サービスを提供する第2の無線基地局と、前記第2のサービス地域に隣接して配置されるとともに前記第1の無線基地局とケーブルにより接続され、前記第1の無線基地局からの遠隔操作により動作して第3のサービス地域内の端末に無線通信サービスを提供する子装置とを含む無線通信システムにおける無線基地局切替方法であって、
    前記子装置と前記第1の無線基地局との間の前記ケーブルによる通信が不能となったときに、前記子装置が回線断ALMの情報を含んだ送信信号を無線により送信し、該送信された回線断ALMの情報を含んだ送信信号を前記第2の無線基地局が受信することにより前記子装置の障害情報を判定し、該判定の結果前記子装置自体の障害によるものではなく、かつ前記第2の無線基地局の呼処理能力を前記子装置へ割り振る余裕があるとき、前記子装置と前記第2の無線基地局との間で無線による接続を行って前記第3のサービス地域の無線通信サービスを前記第2の無線基地局経由で提供することを特徴とする無線基地局切替方法。
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