JP2004206788A - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気記憶装置において、チップ面積を増大させることなく必要な配線層数を削減する。
【解決手段】各メモリセル行において、アクセストランジスタのソース領域同士は、行方向に延在して設けられたN+拡散ノードNSL0<x>,NSL1<x>によって電気的に接続される。N+拡散ノードNSLは、対応するメモリセル行の選択時にLレベル(接地電圧Vss)に設定されるメインワード線/MWL<x>と接続される。メインワード線/MWL<x>がLレベルに設定されるのに応答して、データ読出時には第x行のワード線WL0<x>,WL1<x>がHレベルに設定され、データ書込時には、第x行のディジット線DL0<x>,DL1<x>がHレベルに設定される。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気記憶装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MTJ)を有するメモリセル(以下、「MTJメモリセル」とも称する)を備えた磁気記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ランダムアクセス記憶装置(MRAMデバイス)は、トンネル磁気抵抗(TMR)効果を有する素子(以下、「トンネル磁気抵抗素子」と称する)を記憶素子として備えている。トンネル磁気抵抗素子は、磁気トンネル接合構造を有し、磁化方向が固定された第1の磁性体薄膜と、外部からの印加磁界によって磁化方向が書換可能な第2の磁性体薄膜と、当該第1および第2の磁性体薄膜に挟まれたトンネル絶縁膜とで構成される。
【0003】
トンネル磁気抵抗素子は、上記第1および第2の磁性体薄膜の磁気モーメントの向きが平行な状態および反平行な状態で、抵抗がそれぞれ最小値Rminおよび最大値Rmaxとなる特徴を有する。したがって、トンネル磁気抵抗素子を有するMTJメモリセルでは、トンネル磁気抵抗素子中の磁気モーメントの平行状態および反平行状態が、記憶データの論理レベル “0”および“1”とそれぞれ対応付けられる。MTJメモリセルの記憶データは、しきい値レベルを超える磁性体薄膜の磁化方向を反転可能なデータ書込磁界の印加によって、書換えられるまで不揮発的に保持される。
【0004】
一般的にMRAMデバイスにおいては、MTJメモリセルの行に対応して設けられた書込選択線であるディジット線および読出選択線であるワード線と、MTJメモリセルの列に対応して設けられたデータ線であるビット線とによって、ランダムアクセスが実現される。すなわち、MTJメモリセルは、ビット線およびディジット線の交差部分に対応して配列されることになる。
【0005】
データ書込時には、ディジット線およびビット線に対して、アドレスに応じてデータ書込電流を選択的に供給する。さらに、対応するディジット線およびビット線の両方にデータ書込電流が流れた場合にMTJメモリセルに作用する磁場が、上記しきい値レベルを超えるように設計することにより、アドレス選択されたMTJメモリセルに対して、デジタルデータを書込むことが可能となる。
【0006】
データ読出時には、ワード線選択に応じて、選択されたMTJメモリセルのトンネル磁気抵抗素子が対応するビット線とソース線との間に電気的に接続される。その状態で、ビット線およびソース線に電位差を与えることによって生じるMTJメモリセルの通過電流を検知して、選択メモリセルの記憶データが読出される。
【0007】
上述したMTJメモリセルを備えたMRAMデバイスは、高速にランダムアクセス可能な不揮発性記憶素子として注目されているが、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)と比較して、上述のディジット線に相当する金属配線が余分に必要となってしまう。
【0008】
MRAMデバイスのチップ製造コストは、一般的には工程数に比例するため、必要な金属配線層の数が増加すると、チップ製造コストが上昇してしまう。また、MRAMデバイスをロジックチップと混載する場合には、ロジック部分に必要な金属配線層の数よりもMTJメモリセルに対して必要とされる金属配線の層の数が大きい場合には、MRAMデバイスを混載メモリとして用いることによって製造コストが上昇してしまう。
【0009】
したがって、MRAMデバイスにおける配線層数を削減するために、上述のディジット線に相当するプログラミング線とワード線とを低オーム結合して、メモリセル列に対応して配置される金属配線を削減する技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−175688号公報(第4−5頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1におけるディジット線とワード線との共有構成では、データ読出時にディジット線に電流が流れないように制御する必要があるため、ディジット線の一端のみでなく両端にトランジスタスイッチが必要となってしまう。また、データ書込時には、ディジット線への電流供給に伴ってワード線電位も同時に上昇してしまうので、非選択メモリセルにおけるリーク電流を減少させるために、アクセストランジスタのソース電位を上昇させることが必要となる。すなわち、ソース線の電圧制御回路を新たに設ける必要がある。これらの点から、上述した特許文献1の構成では、配線層の数の削減は図れるものの、新たな制御回路の設置により回路面積が増大してしまう。
【0012】
一方、メモリデバイスが大容量化すると、信号伝搬遅延を低減するためにメモリセルアレイを複数のサブアレイに分割して、階層的なアドレス選択を実行する構成(以下「分割アレイ構成」とも称する)が採用される。
【0013】
しかし、分割アレイ構成では、階層的なアドレス選択線が必要となるため、必要な金属配線層の数がさらに増加してしまいチップ製造コストが上昇する。一方、分割アレイ構成において、分割されたサブアレイごとにアドレスデコーダをローカル配置する構成とすることも可能であるが、この場合には、金属配線層数の増加は避けられるものの、当該アドレスデコーダの複数配置によってチップ面積が増大していまう。
【0014】
この発明は、このような問題点を解決するためになされるものであって、この発明の目的は、分割アレイ構成等において、チップ面積を増大させることなく必要な配線層数を削減することが可能な磁気記憶装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に従う磁気記憶装置は、行列状に配置された複数の磁性体メモリセルが配置され、かつ、行列状に整列される複数のサブアレイに分割されたメモリセルアレイと、複数の磁性体メモリセルの行および列の一方に対応して、一方を共有するサブアレイに対して共通に設けられた複数のグローバル選択線とを備える。複数のグローバル選択線の各々は、データ読出およびデータ書込の各々において、対応する一方の選択および非選択に応じた電圧に設定される。複数のサブアレイの各々は、複数の磁性体の列に対応して設けられた複数のビット線と、複数の磁性体メモリセルの行および列の一方に対応して設けられ、対応するサブアレイ内で一方を選択するための複数の選択線と、複数の選択線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応するグローバル選択線の電圧に応じて、対応する選択線の電圧を駆動する複数の選択線ドライバとを含む。複数の磁性体メモリセルの各々は、対応するビット線と電気的に接続された磁気抵抗素子と、磁気抵抗素子とグローバル選択線のうちの1本との間に電気的に接続されるおよびアクセス素子とを有し、アクセス素子は、データ読出時には対応するサブアレイ内での行選択結果に応じてオンまたはオフし、データ書込時には行選択結果にかかわらずオフされる。
【0016】
この発明の他の構成に従う磁気記憶装置は、行列状に配置された複数の磁性体メモリセルと、複数の磁性体メモリセルの列に対応して配置された複数のデータ線と、列に対応して設けられた複数のデータ線選択線と、複数の磁性体メモリセルの行に対応して設けられた複数の行選択線とを備え、複数の磁性体メモリセルの各々は、対応するビット線と電気的に接続された磁気抵抗素子と、磁気抵抗素子と複数のデータ線選択線のうちの1本と間に電気的に接続されるおよびアクセス素子とを有し、アクセス素子は、データ読出時には対応する行の選択結果に応じてオンまたはオフし、データ書込時には対応する行の選択結果にかかわらずオフされる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示すものとする。
【0018】
[実施の形態1]
(分割アレイ構成)
まず、実施の形態1に従う構成の説明に先立って、配線層数の増加が特に問題となる分割アレイ構成を有するMRAMデバイスの全体構成および従来のアドレス選択構成について説明する。
【0019】
図1は、分割アレイ構成を有するMRAMデバイス5の全体構成を示すブロック図である。
【0020】
図1を参照して、MRAMデバイス5は、複数のMTJメモリセルが行列状に配置されたメモリセルアレイ10と、行デコーダ30と、列デコーダ35とを備える。メモリセルアレイ10は、行列状に整列される複数のサブアレイ20に分割されている。図1において、メモリセルアレイ10は、2個のサブアレイの行SR♯0,SR♯1と、4個のサブアレイの列SC♯0〜SC♯3とを構成する2×4個のサブアレイ20に分割されている。各サブアレイ20に対応して、対応するサブアレイ内での行選択および列選択を実行するための、行選択部40および列選択部45が設けられる。
【0021】
以下においては、MTJメモリセルの行および列については、「メモリセル行」および「メモリセル列」とそれぞれ称するとともに、サブアレイの行および列については、「サブアレイ行」および「サブアレイ列」とそれぞれ称することとする。
【0022】
行デコーダ30は、メインワード線MWLによって、メモリセルアレイ10における行選択を実行する。メインワード線MWLは、行選択に関連するグローバル選択線としてメモリセル行に対応して設けられ、同一のサブアレイ行に属するサブアレイ20間で共有される。メインワード線MWLは、論理ローレベル(以下、「Lレベル」と表記する)にプリチャージされた状態から、データ読出時およびデータ書込時の各々に、選択行において論理ハイレベル(以下、「Hレベル」と表記する)へ活性化される。行選択部40は、メインワード線MWLに基づいて、対応するサブアレイ20内での行選択を実行する。
【0023】
以下、本明細書においては、各メモリセル行ごとにメインワード線MWLが配置される構成、すなわち、各サブアレイにおいて、メインワード線MWLとワード線とが1:1に対応付けられる構成について説明するが、同様の構成を、各サブアレイにおいてメインワード線MWLとワード線とが1:n(n:2以上の整数)に対応付けられる構成に適用することも可能である。しかしながら、このような場合には、各サブアレイの行選択部40において、上記1:n選択を行なうための構成を設ける必要がある。
【0024】
列デコーダ35は、コラム選択線CSLによって、メモリセルアレイ10における列選択を実行する。コラム選択線CSLは、メモリセル列に対応して設けられ、同一のサブアレイ列に属するサブアレイ20間で共有される。コラム選択線CSLは、Lレベルにプリチャージされた状態から、データ読出時およびデータ書込時の各々に、選択列においてHレベルへ活性化される。列選択部45は、コラム選択線CSLに基づいて、対応するサブアレイ20内での行選択を実行する。
【0025】
なお、図1の構成例では、列選択については階層構造とはなっていないため、各サブアレイ内において、列選択のための配線をさらに設ける必要はない。これに対して、行選択は階層構成となっているため、以下に説明するように、行選択結果を反映する必要があるワード線およびディジット線は、各サブアレイ20ごとに独立に設けられる。
【0026】
図2は、図1に示されるサブアレイ20の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、サブアレイ20は、行列状に配置された複数のMTJメモリセルMCと、ディジット線ドライブ回路50と、ワード線ドライブ回路55と、ディジット線電流制御部60と、ビット線電流制御回路(BL電流制御回路)70a,70bと、ビット線セレクタ(BLセレクタ)80と、読出アンプ90とを有する。ディジット線ドライブ回路50およびワード線ドライブ回路55は、図1に示した行選択部40に相当し、ビット線電流制御回路70a,70bおよびビット線セレクタ80は、図1に示した列選択部45に相当する。
【0027】
図1の構成から理解されるように、同一のサブアレイ行に属する複数のサブアレイ20は、メモリセル行を共有しているが、ワード線WLおよびディジット線DLとソース線SLは、メモリセル行に対応して、各サブアレイ20で独立に配置される。同様に、同一のサブアレイ列に属する複数のサブアレイ20は、メモリセル列を共有しているが、ビット線BLは、メモリセル列に対応して、各サブアレイ20で独立に配置される。
【0028】
図3は、MTJメモリセルMCの構成を示す回路図である。
図3を参照して、MTJメモリセルMCは、ビット線BLと接続されたトンネル磁気抵抗素子TMRと、トンネル磁気抵抗素子TMRおよびソース線SLの間に接続されたアクセストランジスタATRとを有する。アクセス素子として用いられるアクセストランジスタATRは、代表的にはN−MOSトランジスタで構成され、そのゲートは対応するワード線WLと接続される。ソース線SLは、接地電圧Vssと結合される。既に説明したように、トンネル磁気抵抗素子TMRの抵抗は、書込まれた記憶データのレベルに応じて、RmaxまたはRminとなる。
【0029】
後ほど詳細に説明するように、MTJメモリセルへのデータ書込は、対応するディジット線DLおよびビット線BLの両方にデータ書込電流を供給することによって実行される。また、データ読出時には、対応するワード線WLの活性化によってアクセストランジスタATRをターンオンさせて、かつビット線BLとソース線SLとの間に電圧差を与えることで、MTJメモリセルMCの抵抗(すなわち記憶データ)を反映した通過電流を生じさせる。
【0030】
再び図2を参照して、ディジット線ドライブ回路50は、ディジット線DLの一端側を、行デコーダ30によって示される行選択結果に応じた電圧へ駆動する。ディジット線電流制御部60は、ディジット線DLの他端側をアドレス選択結果にかかわらず固定電圧(たとえば、接地電圧Vss)と接続している。ワード線ドライブ回路55は、行デコーダ30によって示される行選択結果に応じた電圧へ、ワード線WLを駆動する。
【0031】
ビット線電流制御回路70aおよび70bは、データ書込時に、列デコーダ35によって示される列選択結果と、書込データWDATおよび/WDAT(WDATの反転レベルを示す)に応じて、ビット線BLの両端の電圧を駆動する。ビット線セレクタ80は、列デコーダ35によって示される列選択結果に基づいて、データ読出時に選択列のビット線BLを読出アンプ90と接続する。読出アンプ90は、選択列のビット線BLの通過電流に応じて、選択メモリセルからの読出データDOUTを生成する。
【0032】
行デコーダ30からディジット線ドライブ回路50およびワード線ドライブ回路55への行選択結果の伝達は、図1に示したメインワード線MWLによって実行される。これに対して、列デコーダ35からビット線電流制御回路70a,70bおよびビット線セレクタ80への列選択の伝達は、コラム選択線CSLによって実行される。
【0033】
次に、従来における各サブアレイでのアドレス選択構成について説明する。
図4は、各サブアレイにおける行選択構成を示すブロック図である。
【0034】
図4には、代表的に示される1つのサブアレイ行に属するサブアレイ20のうち、サブアレイ列SC♯0に属するサブアレイ20−0と、サブアレイ列SC♯1に属するサブアレイ20−1とにおける、第x行(x:自然数)に対応する行選択構成が代表的に示される。詳細は図示しないが、同一の行選択構成は、各サブアレイにおいて各メモリセル行に対応して配置されている。
【0035】
メインワード線MWLは、各メモリセル行に対応して設けられ、同一のサブアレイ行に属する複数のサブアレイ20間で共有されている。サブアレイ20−0においては、第x行に対応してディジット線DL0<x>、ワード線WL0<x>およびソース線SL0<x>が配置されている。同様に、サブアレイ20−1においては、第x行に対応して、ディジット線DL1<x>、ワード線WL1<x>およびソース線SL1<x>が配置されている。図示を省略しているが、MTJメモリセルMCと、ディジット線DL、ワード線WLおよびソース線SLとは、図2に示したように接続されている。
【0036】
ディジット線ドライブ回路50は、各メモリセル行に対応して設けられた、論理ゲート200およびドライバトランジスタ210を有する。論理ゲート200は、制御信号WTEおよび第x行目のメインワード線MWL<x>の電圧レベルのNAND論理演算結果を出力する。制御信号WTEは、データ書込期間にHレベルに活性化され、それ以外ではLレベルに非活性化される。
【0037】
以下、本明細書においては、各サブアレイ20において並列にデータ読出およびデータ書込が実行されるものとして説明するので、各サブアレイ20に対しては、共通の制御信号WTE,RDEが供給される。なお、サブアレイ20の選択を伴って、データ読出およびデータ書込を実行する構成とする場合には、制御信号WTE,RDEをサブアレイ行およびサブアレイ列ごとに独立に設定する構成とすればよい。
【0038】
既に説明したように、メインワード線MWL<x>は、Lレベル(たとえば接地電圧Vss)にプリチャージされた状態から、データ読出時およびデータ書込時の各々において第x行の選択時にHレベルに活性化される。
【0039】
ドライバトランジスタ210は、電源電圧Vccおよび対応するディジット線DL0<x>の一端の間に接続されており、P−MOSトランジスタで構成される。ドライバトランジスタ210のゲートには論理ゲート200の出力信号が入力される。サブアレイ20−1においても同様の構成が設けられる。
【0040】
各サブアレイにおいて、各ディジット線DLの他端は、図2に示したディジット線電流制御部60に対応する領域で、行選択結果にかかわらず接地電圧Vssと接続されている。したがって、代表的に図示されるディジット線DL0<x>およびDL1<x>についても、他端側は接地電圧Vssと接続されている。
【0041】
したがって、各サブアレイにおいて、選択行に対応するディジット線DLでは対応するドライバトランジスタ210のターンオンに応答して、ディジット線ドライブ回路50からディジット線電流制御部60へ向かう一定方向のデータ書込電流Ipが流れる。
【0042】
ワード線ドライブ回路55は、各メモリセル行に対応して設けられた、論理ゲート220とドライブインバータ230とを有する。論理ゲート220は、制御信号RDEとメインワード線MWL<x>とのNAND論理演算結果を出力する。ドライブインバータ230は、対応するワード線WL0<x>を論理ゲート220の出力信号の反転レベルで駆動する。制御信号RDEは、データ読出期間にHレベルに活性化され、それ以外ではLレベルに非活性化される。
【0043】
したがって、データ読出時には、各サブアレイにおいて、選択行のワード線WLは、対応する論理ゲート220がLレベルを出力するのに応答して、Hレベルへ活性化される。一方、データ読出期間以外での各ワード線WLおよびデータ読出期間での非選択行のワード線WLは、Lレベルに非活性化されている。
【0044】
また、ソース線SL0<x>,SL1<x>と同様に、各ソース線SLは、アクセストランジスタATRのソース電圧を固定するために、接地電圧Vssと接続されている。
【0045】
このようにして、複数のサブアレイ20間で共有されるメインワード線MWLと、各サブアレイごとに設けられたワード線WLおよびディジット線DLによって、階層的な行選択が実行される。
【0046】
図5は、各サブアレイにおける列選択構成を示すブロック図である。
図5には、代表的に示される1つのサブアレイ列に属するサブアレイ20のうち、サブアレイ行SR♯0に属するサブアレイ20−0♯と、サブアレイ行SR♯2に属するサブアレイ20−1♯とにおける、第y列(y:自然数)に対応する列選択構成が代表的に示される。詳細は図示しないが、同一の列選択構成は、各サブアレイにおいて各メモリセル列に対応して配置されている。
【0047】
まず、データ書込のための列選択構成を説明する。
ビット線電流制御回路70aは、各ビット線BLの一端の電圧を制御するためのビット線制御ユニット240aを含み、ビット線電流制御回路70bは、各ビット線BLの他端の電圧を制御するためのビット線制御ユニット240bを含む。図5においては、ビット線BL0<y>およびBL1<y>とそれに対応するビット線制御ユニット240a,240bが示されている。
【0048】
ビット線制御ユニット240aは、制御信号WTE、書込データWDATおよび対応するコラム選択線CSLのレベルに応じて、対応するビット線BLの一端側の電圧を制御する。これに対して、ビット線制御ユニット240bは、制御信号WTE、書込データ/WDATおよび対応するコラム選択線CSLのレベルに応じて、対応するビット線BL一端側の電圧を制御する。
【0049】
たとえば、ビット線BL0<y>に対応するビット線制御ユニット240a,240bは、制御信号WTEの非活性時(Lレベル)には、ビット線BL0<y>の一端および他端を、電源電圧Vccおよび接地電圧Vssのいずれとも接続しない。これに対して、制御信号WTEの活性化時(Hレベル)には、書込データWDAT,/WDATおよび対応するコラム選択線CSL<y>のレベルに応じて、ビット線BL0<y>の一端および他端を、電源電圧Vccおよび接地電圧Vssの一方ずつとそれぞれ接続する。
【0050】
具体的には、コラム選択線CSL<y>がLレベル、すなわち対応するメモリセル列が非選択であるときには、ビット線BL0<y>の一端および他端の各々は、接地電圧Vssと非接続とされる。これに対して、コラム選択線CSL<y>がHレベル、すなわち対応するメモリセル列が選択されているときには、ビット線BL0<y>の一端および他端は、電源電圧Vccおよび接地電圧Vssの一方ずつと相補的に接続される。たとえば、書込データWDATがHレベル(/WDAT=Lレベル)のときには、ビット線BL0<y>の一端が電源電圧Vccと接続され、他端は接地電圧Vssと接続される。反対に、書込データWDATがLレベル(/WDAT=Hレベル)のときには、ビット線BL0<y>の一端が接地電圧Vssと接続され、他端は電源電圧Vccと接続される。
【0051】
この結果、データ書込時に選択列のビット線BLには、書込データWDATのレベルに応じた方向のデータ書込電流±Iwが供給される。すなわち、書込データWDATがHレベルのときにはビット線電流制御回路70aから70bへ向かう方向にデータ書込電流+Iwが流され、書込データWDATがLレベルのときにはビット線電流制御回路70bから70aへ向かう方向にデータ書込電流−Iwが流される。一方、非選択列のビット線BLには、電流は流れない。
【0052】
次に、各サブアレイにおけるデータ読出構成を説明する。
各サブアレイごとに、読出アンプ90と接続されたグローバルビット線GBLおよびリファレンスグローバルビット線RGBLが設けられる。図5においては、サブアレイ20−0♯および20−1♯に対応するグローバルビット線GBL0,GBL1およびリファレンスグローバルビット線RGBL0,RGBL1が代表的に示されている。
【0053】
各サブアレイにおいて、グローバルビット線GBLは、各メモリセル列に対応して設けられる列選択スイッチ85を介して各ビット線BLと接続されている。列選択スイッチ85は、図2に示したビット線セレクタ80を構成している。リファレンスグローバルビット線RGBLは、トランジスタスイッチ250を介して電流源260と接続されている。
【0054】
列選択スイッチ85およびトランジスタスイッチ250は、同様に設計されたN−MOSトランジスタで構成される。列選択スイッチ85のゲートは、対応するコラム選択線CSLと接続されている。すなわち、ビット線BL0<y>およびBL1<y>に対応する列選択スイッチ85の各々は、コラム選択線CSL<y>と接続される。これにより、各サブアレイにおいて、選択列のビット線BLがグローバルビット線GBLと接続される。この結果、グローバルビット線GBLには、選択メモリセルの抵抗、すなわち記憶データに応じて、抵抗RmaxまたはRminに対応したメモリセル電流Icellが流される。
【0055】
一方、トランジスタスイッチ250のゲートは、電源電圧Vccと接続されて、Hレベルに固定される。この結果、リファレンスグローバルビット線RGBLには、電流源260によって基準電流Irefが流される。基準電流Irefは、MTJメモリセルの抵抗RmaxおよびRminに対応する2種類のメモリセル電流Icellの中間レベルに予め設定される。これにより、読出アンプ90は、グローバルビット線GBLおよびリファレンスグローバルビット線RGBLの通過電流を比較することによって、選択メモリセルからの読出データDOUTを生成できる。読出アンプ90は、データ読出時に活性化される制御信号RDEに応答して動作状態とされる。
【0056】
図6は、分割アレイ構成をするMRAMデバイスにおけるデータ書込動作およびデータ読出動作を説明する動作波形図である。図6には、サブアレイ20−0中の選択行および選択列に対応した動作波形が示される。
【0057】
図6を参照して、データ書込期間T1においては、チップ活性化信号である制御信号ACTとともにデータ書込を指示する制御信号WTEがHレベルへ活性化される。さらに、データ書込対象を示すためにロウアドレスRAおよびコラムアドレスCAが有効とされる。
【0058】
第x行・第y列がロウアドレスRAおよびコラムアドレスCAによって選択されると、メインワード線MWL<x>がHレベルに活性化され、それに対応してサブアレイ20−0の内部において、ディジット線DL0<x>にデータ書込電流Ipが流される。
【0059】
一方、コラムアドレスCAに応答して、選択列のコラム選択線CSL<y>がHレベルに活性化される。これに対応して、選択列のビット線制御ユニット240a,240b(図5)によって、選択列のビット線BL0<y>において、書込データWDATのレベルに応じたデータ書込電流±Iwが流される。
【0060】
これに対して、データ読出期間T2においては、チップ活性化信号である制御信号ACTとともにデータ読出を指示する制御信号RDEがHレベルへ活性化される。さらに、データ読出対象を示すためにロウアドレスRAおよびコラムアドレスCAが有効とされる。
【0061】
第x行・第y列がロウアドレスRAおよびコラムアドレスCAによって選択されると、メインワード線MWL<x>がHレベルに活性化され、それに対応してサブアレイ20−0の内部において、ワード線WL0<x>がHレベルへ活性化される。この結果、選択列のビット線BL0<y>に選択メモリセルの記憶データに応じたメモリセル電流Icellが生じる。メモリセル電流Icellは、コラム選択線CSL<y>の活性化に応答してオンした列選択スイッチ85によって読出アンプ90へ伝達され、読出アンプ90は、メモリセル電流Icellに基づいて、読出データDOUTを生成する。
【0062】
このようにして、分割アレイ構成を有するMRAMデバイス5においては、行選択に関する階層的なアドレス選択によって、データ読出およびデータ書込が実行される。
【0063】
図7は、分割アレイ構成に従うMRAMデバイスにおけるMTJメモリセル周辺の従来の構造を示す断面図である。
【0064】
図7を参照して、MTJメモリセルを構成するアクセストランジスタATRは、半導体基板100上に設けられたP型ウェル110内のN+拡散領域115を用いて形成される。N+拡散領域115はドレインに対応する領域(以下、「ドレイン領域」と称する)と、ソースに対応する領域(以下、「ソース領域」と称する)とに分離されている。
【0065】
ドレイン領域は、金属配線層M1,M2の配線およびコンタクト130を介してトンネル磁気抵抗素子TMRと電気的に接続される。トンネル磁気抵抗素子TMRは、金属配線層M3に形成されたビット線BLとも電気的に接続されている。一方、ソース領域は、コンタクト135を介して、金属配線層M1に形成されたソース線SLと接続されている。ディジット線DLは、金属配線層M2に形成される。トンネル磁気抵抗素子TMRとディジット線DLとは電気的に結合されてはいないが、ディジット線DLを流れる電流によって生じる磁界がトンネル磁気抵抗素子TMRにおいて十分な強度を有するように、両者は近接して配置される。
【0066】
さらに、ビット線BLより上層の金属配線層M4およびM5を用いて、複数のサブアレイ20間で共有されるグローバルなアドレス選択線である、メインワード線MWLおよびコラム選択線CSLが配置される。このように、分割アレイ構成を有するMRAMデバイスにおいては、必要な金属配線層数が増加してしまう。
【0067】
(実施の形態1に従うアレイ構成)
実施の形態1に従う構成においても、MRAMデバイスは図1および図2に示したのと同様の分割アレイ構成を有するが、各サブアレイ20内の構成が従来とは異なっている。
【0068】
図8は、MTJメモリセルに対応する配線の実施の形態1に従う接続を示す回路図である。
【0069】
図8を参照して、各サブアレイ20において、同一のメモリセル行に対応するアクセストランジスタATRのソース領域は、互いに電気的に結合され、行方向に延在されたN+拡散ノードNSLとして設けられる。したがって、実施の形態1に従う構成においては、各サブアレイ20において、各メモリセル行に対応して、N+拡散ノードNSLが設けられる。図8には、第x行および第(x+1)行にそれぞれ対応するN+拡散ノードNSL<x>およびNSL<x+1>が代表的に示される。
【0070】
+拡散ノードNSLは、サブアレイ20内の領域で、対応するメインワード線/MWLと電気的に接続されている。たとえば、N+拡散ノードNSL<x>およびNSL<x+1>は、対応するメインワード線/MWL<x>および/MWL<x+1>とそれぞれ電気的に接続される。各メインワード線/MWLは、これまで説明したメインワード線MWLの反転レベルを有し、Hレベル(電源電圧Vcc)にプリチャージされた状態から、データ読出時およびデータ書込時の各々に選択行においてLレベル(接地電圧Vss)へ活性化される。
【0071】
図9は、MTJメモリセル周辺の実施の形態1に従う構造を示す断面図である。
【0072】
図9を参照して、実施の形態1に従う構成においては、図7でのソース線SLが、金属配線ではなく行方向に延在されたN+拡散ノードNSLによって実現される。したがって、メインワード線/MWLは、金属配線層M1に配置され、かつ、対応するメモリセル行の拡散ノードNSLとコンタクト135によって電気的に接続される。コラム選択線CSLは、図7の構造においては、メインワード線MWLが配置されていた金属配線層M4に形成される。この結果、MTJメモリセルに対して必要な金属配線数は図7に示した構造から1つ減少する。
【0073】
なお、拡散ノードNSLとメインワード線/MWLとを接続するためのコンタクト135は、各拡散ノードNSLに対して少なくとも1つ設ければよいので、図9に示すように、各MTJメモリセルごとにコンタクト135を設ける必要はない。
【0074】
図10は、各サブアレイにおける実施の形態1に従う行選択構成を示す回路図である。図10においても、図4と同様の部分の構成が代表的に示されている。
【0075】
図10を図4と比較して、実施の形態1に従う構成においては、ディジット線ドライブ回路50は、図4に示した論理ゲート200に代えて論理ゲート205を有する。ドライバトランジスタ210は、論理ゲート205の出力信号をそのゲートに受ける。
【0076】
論理ゲート205は、制御信号/WTEと対応するメインワード線/MWLとのOR演算結果を出力する。制御信号/WTEは、これまで説明した制御信号WTEの反転レベルを有する。したがって、各ディジット線DLの一端の電圧は、図4の場合と同様に設定される。
【0077】
さらに、ワード線ドライブ回路55は、図4に示した論理ゲート220に代えて論理ゲート225を有する。論理ゲート225は、制御信号/REDと、対応するメインワード線/MWLとのOR論理演算結果を出力する。制御信号/REDは、これまで説明した制御信号RDEの反転レベルを有する。ドライブインバータ230は、論理ゲート225の出力信号に応じて対応するワード線WLの電圧を駆動する。したがって、ワード線WLの電圧も、図4の場合と同様に設定される。
【0078】
一方、選択行において、アクセストランジスタATRのソース領域と接続されたN+拡散ノードNSLは、対応するメインワード線/MWLの活性化に応答して、接地電圧Vssに設定される。この結果、選択メモリセルにおいて、従来の構成と同様のメモリセル電流Icellが発生する。
【0079】
図11は、実施の形態1に従う行選択を説明する動作波形図である。図11には、サブアレイ20−0における第x行選択時の行選択動作が示される。
【0080】
図11を参照して、チップ活性化信号ACTは、図6と同様に設定され、制御信号/WTEおよび/RDEは、図6に示した制御信号WTEおよびRDEの反転レベルを有する。
【0081】
データ書込時およびデータ読出時の各々において、メインワード線/MWL<x>の活性化に応答して、拡散ノードNSL0<x>もLレベル(接地電圧Vss)へ設定される。これに対して、非選択行のN+拡散ノードNSL0<x+1>は、データ読出およびデータ書込の各々において、Hレベル(電源電圧Vcc)に固定される。
【0082】
データ書込期間T1において、選択行では、ドライバトランジスタ210のターンオンに応答して、ディジット線DL0<x>にデータ書込電流Ipが流される。一方、非選択行では、ドライバトランジスタ210はオフ状態を維持するので、ディジット線DL0<x+1>にはデータ書込電流が流されない。
【0083】
また、非選択行において、N+拡散ノードNSLがHレベルに設定されても、対応するワード線WLが非活性化(Lレベル)されるので、アクセストランジスタATRはオフ状態を維持する。したがって、メインワード線/MWLとN+拡散ノードNSLとを接続しても、正常なデータ書込動作を阻害することはない。この結果、図6と同様の列選択動作によって、選択列のビット線BLにデータ書込電流を供給することにより、図6と同様のデータ書込を正常に実行できる。
【0084】
データ読出期間T2においても、図6の動作と同様に、選択行のワード線WL0<x>がHレベルに活性化される一方で、非選択行のワード線WL<x+1>はLレベルに非活性化されたままとなる。選択行では、対応するN+拡散ノードNSL0<x>がLレベル(接地電圧Vss)へ設定されるので、アクセストランジスタATRはターンオンして、図6と同様のメモリセル電流Icellが選択列のビット線BLに生じる。
【0085】
これに対して、非選択行では、対応するN+拡散ノードNSL0<x+1>はHレベルに固定され、対応するワード線WL0<x+1>はLレベルに非活性化される。したがって、非選択行においては、アクセストランジスタATRはオフ状態に維持されるので、メインワード線/MWLとN+拡散ノードNSLとを接続しても、正常なデータ読出動作を阻害することはない。すなわち、図6と同様のデータ読出が正常に実行される。
【0086】
このように、実施の形態1に従う構成においては、分割サブアレイ構成のMRAMデバイスにおいて、複数のサブアレイ間で共有されるグローバルなアドレス選択線(メインワード線)をアクセストランジスタATRのソース領域と電気的に結合することにより、必要な金属配線層数の削減を図ることができる。
【0087】
この結果、メモリセルアレイ内の領域に当該ソース領域とメインワード線とを電気的に結合するコンタクトを設けるだけで、すなわちチップ面積の増加を招くことなく、金属配線層数を削減することがができる。
【0088】
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1の変形例においては、アクセス素子にダイオードを用いたMTJメモリセルを適用する構成について説明する。
【0089】
図12は、ダイオードをアクセス素子とするMTJメモリセルMC♯の構成を示す回路図である。
【0090】
図12を参照して、MTJメモリセルMC♯は、ビット線BLと接続されたトンネル磁気抵抗素子TMRと、トンネル磁気抵抗素子TMRとN+拡散ノードNSLとの間に接続されたアクセスダイオードADとを有する。アクセスダイオードADは、トンネル磁気抵抗素子TMRからソース線SLに向かう方向を順方向として接続されている。ディジット線DLは、アクセストランジスタを有するMTJメモリセルと同様に、トンネル磁気抵抗素子TMRに近接して設けられている。
【0091】
図13は、図12に示したMTJメモリセルMC♯の構造を説明する断面図である。
【0092】
図13を参照して、図9と同様に設けられたP型ウェル110の内に設けられたN+領域115の中にさらにP+領域118が設けられる。このP+領域118およびN+領域115の間のPN接合によって、アクセスダイオードADが実現されている。すなわち、アクセスダイオードADのアノードに相当するP+領域118は、コンタクト130を介してトンネル磁気抵抗素子TMRと電気的に接続される。一方、アクセスダイオードADのカソードに相当するN+領域115は、コンタクト135を介して、金属配線層M1に設けられたメインワード線/MWLと接続されている。
【0093】
図9に示したMTJメモリセルの構造と同様に、ディジット線DLは、金属配線層M2に設けられ、トンネル磁気抵抗素子TMRは、金属配線層M3に設けられたビット線BLと電気的に接続される。さらに、コラム選択線CSLは、金属配線層M4に配置される。
【0094】
このような構造とすることにより、実施の形態1に従う構成において、アクセスダイオードを有するMTJメモリセルを適用しても、同様の効果を享受することができる。
【0095】
[実施の形態2]
実施の形態1においては、各メモリセル行において、アクセストランジスタATRのソース領域が対応するメモリセル行のメインワード線/MWLと接続される構成について説明した。しかしながら、この構成では、データ読出の開始時に、アクセストランジスタのソース電圧が変化してしまうため、ソース電圧が安定するまで、正確なデータ読出を実行することができなくなってしまう。
【0096】
したがって、実施の形態2においては、データ読出開始時にアクセストランジスタのソース電圧を変動させることなく、実施の形態1と同様の効果を得ることが可能な構成について説明する。
【0097】
図14は、各サブアレイにおける実施の形態2に従う行選択構成を示す回路図である。図14においては、サブアレイ20−0および20−1のうち、第x行および第(x+1)行に対応する行選択構成が代表的に示される。詳細は図示しないが、同一の行選択構成は、各サブアレイにおいて各メモリセル行に対応して配置されている。
【0098】
図14を参照して、各サブアレイ20中の各メモリセル行において、アクセストランジスタのソースと結合されたN+拡散ノードNSLは、対応するメモリセル行以外の他のメモリセル行に対応するメインワード線MWLと接続される。たとえば、サブアレイ20−0において、第x行に対応する拡散ノードNSL0<x>は、第(x−1)行に対応するメインワード線MWL<x−1>と接続される。同様に、第(x+1)行に対応する拡散ノードNSL0<x+1>は、第x行のメインワード線MWL<x>と接続される。
【0099】
各メモリセル行における、論理ゲート200,220、ドライバトランジスタ210およびドライブインバータ230の配置は、図4と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0100】
図15は、MTJメモリセル周辺の実施の形態2に従う構造を示す断面図である。図15には、隣接する第x行および(x+1)行のMTJメモリセルの断面図が示されている。
【0101】
図15を参照して、実施の形態2に従う構成においては、アクセストランジスタATRのソース領域に相当するN+拡散ノードNSLは、金属配線層M1に設けられた、他のメモリセル行に対応するメインワード線MWLとコンタクト135を介して接続されている。たとえば、第x行のMTJメモリセルにおいて、N+拡散ノードNSL0<x>は、隣接行のメインワード線MWL<x−1>と接続され、第(x+1)行のMTJメモリセルにおいて、N+拡散ノードNSL0<x+1>は、隣接行のメインワード線MWL<x>と接続される。その他の部分におけるMTJメモリセルの構造および他の配線との接続関係は図9に示したのと同様であるので詳細な説明は繰返さない。
【0102】
図16は、実施の形態2に従う行選択を説明する動作波形図である。図16においても、サブアレイ20−0における第x行選択時の行選択動作が示される。
【0103】
図16を参照して、チップ活性化信号ACTおよび制御信号WTEおよびRDEは、図6と同様に設定される。
【0104】
データ書込時およびデータ読出時の各々において、非選択行のメインワード線MWL<x−1>,MWL<x+1>が、プリチャージレベルであるLレベルに固定される一方で、選択行のメインワード線MWL<x>は、LレベルからHレベルへ活性化される。
【0105】
行選択結果に応じて、N+拡散ノードNSL0<x>は、メインワード線/MWL<x−1>と同様の電圧に設定され、N+拡散ノードNSL0<x+1>は、メインワード線/MWL<x>と同様の電圧に設定される。
【0106】
この結果、データ書込期間T1において、選択行では、ドライバトランジスタ210のターンオンに応答して、ディジット線DL0<x>にデータ書込電流Ipが流される。一方、非選択行では、ドライバトランジスタ210はオフ状態を維持するので、ディジット線DL0<x+1>にはデータ書込電流が流されない。
【0107】
また、非選択の第(x+1)行において、N+拡散ノードNSL0<x+1>がHレベルに設定されるが、メインワード線MWL<x+1>によって対応するワード線WL0<x+1>の非活性化(Lレベル)が維持されるので、アクセストランジスタATRはオフ状態を維持する。この結果、N+拡散ノードNSLが選択行のメインワード線MWLと接続されている非選択行においても、正常なデータ書込動作が阻害されることはない。
【0108】
したがって、図6と同様の列選択動作によって、選択列のビット線BLにデータ書込電流を供給することにより、図6と同様のデータ書込を正常に実行できる。
【0109】
データ読出期間T2において、選択行のN+拡散ノードNSL0<x>は、プリチャージレベルであるLレベルに維持される。この状態で、対応するワード線WL0<x>の活性化に応答して、アクセストランジスタATRがターンオンして、図6と同様のメモリセル電流Icellが選択列のビット線BLに生じる。この際に、実施の形態1に従う構成とは異なり、データ読出開始時にアクセストランジスタATRのソース電圧が変動しないので、メモリセル電流Icellが安定するまでの期間が短縮される。この結果、データ読出を高速化できる。
【0110】
また、非選択の第(x+1)行において、N+拡散ノードNSL0<x+1>がHレベルに変化するが、メインワード線MWL<x+1>によって対応するワード線WL0<x+1>の非活性化(Lレベル)が維持されるので、アクセストランジスタATRはオフ状態を維持する。この結果、N+拡散ノードNSLが選択行のメインワード線MWLと接続されている非選択行においても、正常なデータ読出動作が阻害されることはない。
【0111】
以上説明したように、実施の形態2に従う構成によれば、実施の形態1と同様に、金属配線層数を削減して階層的なアドレス選択を実行できるとともに、データ読出開始時における選択メモリセルのアクセストランジスタのソース電圧変動を防止して、データ読出を高速化できる。
【0112】
なお、実施の形態2では、各メモリセル行において、N+拡散ノードNSLが隣接行のメインワード線MWLと接続される構成例を示したが、N+拡散ノードとメインワード線MWLとの接続関係は、このような例に限定されるものではない。すなわち、隣接行に限られず、自己メモリセル行と同時に選択されることが無い他の任意のメモリセル行に対応するメインワード線MWLと、自己メモリセル行のN+拡散ノードNSLとを接続する構成とすれば、同様の効果を実現することができる。
【0113】
[実施の形態3]
実施の形態3においては、アドレス選択線のうちの列選択線をアクセストランジスタATRのソースと結合することによって配線層数の削減を図る構成について説明する。
【0114】
図17は、各サブアレイにおける実施の形態3に従う列選択構成を示す回路図である。図17においても図5と同様に、サブアレイ20−0♯,20−1♯における第y列に対応する構成が代表的に示されるが、他の各サブアレイの各メモリセル列に対しても同様の構成が設けられているものとする。
【0115】
図17と図5とを比較して、実施の形態3に従う構成においては、同一のメモリセル列に対応するアクセストランジスタのソース同士を電気的に結合したN+拡散ノードNSL♯は、対応するコラム選択線/CSLと電気的に接続される。たとえば、拡散ノードNSL♯0<y>およびNSL♯1<y>は、コラム選択線/CSL<y>と接続される。
【0116】
コラム選択線/CSLは、図5に示したコラム選択線CSLの反転レベルを有し、Hレベルにプリチャージされた状態から、データ書込時およびデータ読出時の各々において、Lレベル(接地電圧Vss)へ活性化される。
【0117】
インバータ270は、コラム選択線/CSLの電圧レベルを反転して、列選択スイッチ85のゲートへ与える。また、ビット線制御ユニット240a,240bにおいて、制御信号WTE、コラム選択線/CSLおよび書込データWDATのレベルに応じて、図5で説明したのと同様に、対応するビット線BLの両端の電圧を制御する。
【0118】
図18は、実施の形態3に従うMTJメモリセルに対応する配線の接続を示す回路図である。
【0119】
図18を参照して、実施の形態3に従う構成においては、N+拡散ノードNSL♯は、同一のメモリセル列に属するアクセストランジスタATRのソース領域同士を電気的に結合するように、列方向に延在して設けられる。すなわち、N+拡散ノードNSL♯は、各メモリセル列に対応して設けられる。
【0120】
図18には、代表的に第(y−1)列、第y列および第(y+1)列に対応する構成が示されている。図17に示したように、これらのメモリセル列に対応するN+拡散ノードNSL♯<y−1>,NSL♯<y>,NSL♯<y+1>は、コラム選択線/CSL<y−1>,/CSL<y>,/CSL<y+1>とそれぞれ電気的に接続されている。
【0121】
図19は、実施の形態3に従う列選択を説明する動作波形図である。図19には、第x行・第y列の選択時におけるサブアレイ20−0内のデータ読出およびデータ書込が示されている。
【0122】
図19を参照して、制御信号ACT,WTE,RDEは、図6と同様に設定される。
【0123】
コラム選択線/CSLは、Hレベル(電源電圧Vcc)にプリチャージされた状態から、データ書込時およびデータ読出時の各々において、選択列でLレベルへ活性化される。これに伴い、各アクセストランジスタATRのソース電圧(拡散ノードNSL)の電圧も、Hレベルにプリチャージされた状態から、選択列においてのみLレベル(接地電圧Vss)に変化することになる。
【0124】
データ書込期間T1においては、既に説明した行選択構成によって選択されたディジット線DL0<x>にデータ書込電流Ipが流されるとともに、コラム選択線/CSL<y>によって選択されたビット線BL0<y>に書込データWDATに応じた方向のデータ書込電流±Iwが流される。
【0125】
これに対して、各ワード線WLはLレベルに非活性化されるので、選択列のMTJメモリセルを始め各MTJメモリセルにおいてアクセストランジスタATRはオフ状態を維持される。したがって、コラム選択線/CSLとN+拡散ノードNSL♯とを接続しても、正常なデータ書込動作が阻害されることはない。
【0126】
データ読出期間T2においては、既に説明した行選択構成によって、各ディジット線DLはLレベルに非活性化されて電流が流されない。
【0127】
また、コラム選択線/CSL<y>の活性化に応答して、拡散ノードN+拡散ノードNSL♯0<y>と接続された選択メモリセルにおいて、アクセストランジスタのソース電圧が接地電圧へ変化する。これにより、アクセストランジスタがターンオンする。さらに、既に説明した行選択構成によって選択行のワード線WL0<x>が活性化されるのに応答して、選択メモリセルのアクセストランジスタATRがターンオンする。この結果、選択列のビット線BL0<x>には、メモリセル電流Icellが発生し、これに基づいて読出データDOUTが確定される。
【0128】
一方、非選択行では、ワード線WLがLレベルに維持されるので、アクセストランジスタATRのオフ状態が維持される。すなわち、選択列中の非選択メモリセル(第y行以外)についても、アクセストランジスタATRのオフ状態が維持される。したがって、コラム選択線/CSLとN+拡散ノードNSL♯とを接続しても、正常なデータ読出動作が阻害されることはない。
【0129】
このように、実施の形態3に従う構成においては、アクセストランジスタ(アクセス素子)が行選択結果を示す信号線(ワード線WL)をゲートに受ける構成となっているので、列選択が階層構造になっているか否かにかかわらず、列選択結果を示す信号線(コラム選択線)をアクセストランジスタのソースと結合して、必要な金属配線層数を削減することができる。
【0130】
すなわち、実施の形態1および2で説明したように、階層的な行選択を実行する場合におけるグローバルな選択線(メインワード線MWL,/MWL)に限定されず、当該サブアレイ内で列選択を実行する選択線であっても、各メモリセル列に対応して設けられた拡散ノードNSL♯と結合する構成とすることができる。
【0131】
この結果、MTJメモリセルにおいて、アドレス選択のために必要な金属配線の配置に必要な金属配線層の数を削減して、製造コストを抑制できる。
【0132】
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3に示したメモリセル列に関する選択線をアクセストランジスタのN+拡散ノードNSL♯と接続する構成においても、実施の形態1および2と同様のバリエーションを適用することができる。
【0133】
たとえば、図20に示すように、各メモリセル列に対応する拡散ノードNSL♯を、他のメモリセル列(たとえば隣接メモリセル列)のコラム選択線CSLと接続することもできる。
【0134】
コラム選択線CSLは、実施の形態3で説明したコラム選択線/CSLと反転の電圧レベルを有し、Lレベル(接地電圧Vss)にプリチャージされた状態から、データ書込時およびデータ読出時の各々において選択列でHレベルに活性化される。これにより、選択メモリセルのアクセストランジスタATRにおいて、データ読出開始直後のソース電圧の変動が抑制されるので、実施の形態2に従う構成と同様に、データ読出の高速化を図ることが可能となる。
【0135】
あるいは、図21に示すように、列選択を階層的に実行する構成に対しても、実施の形態3を適用することができる。図21においても、図17と同様に、サブアレイ20−0♯,20−1♯における第y列に対応する構成が代表的に示されている。
【0136】
この場合には、実施の形態3で説明したコラム選択線/CSLは、同一のサブアレイ行に属するサブアレイ間で共有されるグローバルな選択線であるメインコラム選択線/MCSLとして設けられ、各サブアレイ内において、列選択を実行するためのコラム選択線CSLが、コラム選択線ドライバ280によって、対応するメインコラム選択線/MCSLのレベルに応じて設定される。
【0137】
必要であれば、コラム選択線ドライバ280によって、サブアレイ行SR♯0,SR♯1の選択結果と、対応するメインコラム選択線/MCSLのレベルとに応じて、各コラム選択線CSLの電圧レベルを設定する構成とすることも可能である。
【0138】
さらに、拡散ノードNSL♯は、対応するメインコラム選択線/MCSLと接続される。たとえば、拡散ノードNSL♯およびNSL♯1<y+1>は、メインコラム選択線/MCSL<y>と電気的に接続されている。
【0139】
このような構成としても、メインコラム選択線MCSLを、図9に示したメインワード線/MWLと同様に金属配線層M1に設けることができるので、階層的なアドレス選択構成の採用に伴う金属配線層数の増加を抑制して、チップ製造コストの上昇を抑えることができる。
【0140】
あるいは、図21の構成を図20の構成と組合せて、各拡散ノードNSL♯を他のメモリセル列に対応するメインコラム選択線MCSL(/MCSLの反転レベル)と接続して、データ読出の高速化を図ることも可能である。
【0141】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように、複数のサブアレイにメモリセルアレイが分割されて階層的なアドレス選択を実行する磁気記憶装置において、アドレス選択に支障を来さないように配慮してグローバルな選択線をアクセス素子と電気的に接続することにより、アクセス素子に対応して配置される配線(ソース線)の配置を省略することができる。この結果、金属配線層の数を削減して、製造コストを低減できる。
【0143】
特に、アクセス素子が行選択結果に応答してオン・オフするときに、アドレス選択に支障を来さないように配慮して、列選択結果を示す選択線をアクセス素子と電気的に接続することにより、アクセス素子に対応して配置される配線(ソース線)の配置を省略することができる。この結果、アドレス選択が階層的であるかどうかを問わず、金属配線層の数を削減して製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割アレイ構成を有するMRAMデバイスの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるサブアレイの構成を示すブロック図である。
【図3】MTJメモリセルの構成を示す回路図である。
【図4】各サブアレイにおける行選択構成を示すブロック図である。
【図5】各サブアレイにおける列選択構成を示すブロック図である。
【図6】分割アレイ構成をするMRAMデバイスにおけるデータ書込動作およびデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【図7】分割アレイ構成に従うMRAMデバイスにおけるMTJメモリセル周辺の従来の構造を示す断面図である。
【図8】MTJメモリセルに対応する配線の実施の形態1に従う接続を示す回路図である。
【図9】MTJメモリセル周辺の実施の形態1に従う構造を示す断面図である。
【図10】各サブアレイにおける実施の形態1に従う行選択構成を示す回路図である。
【図11】実施の形態1に従う行選択を説明する動作波形図である。
【図12】ダイオードをアクセス素子とするMTJメモリセルの構成を示す回路図である。
【図13】図12に示したMTJメモリセルの構造を説明する断面図である。
【図14】各サブアレイにおける実施の形態2に従う行選択構成を示す回路図である。
【図15】MTJメモリセル周辺の実施の形態2に従う構造を示す断面図である。
【図16】実施の形態2に従う行選択を説明する動作波形図である。
【図17】各サブアレイにおける実施の形態3に従う列選択構成を示す回路図である。
【図18】MTJメモリセルに対応する配線の実施の形態3に従う接続を示す回路図である。
【図19】実施の形態3に従う列選択を説明する動作波形図である。
【図20】MTJメモリセルに対応する配線の実施の形態3の変形例に従う接続を示す回路図である。
【図21】各サブアレイにおける実施の形態3の変形例に従う列選択構成を示す回路図である。
【符号の説明】
5 MRAMデバイス、10 メモリセルアレイ、20,20−0,20−1,20−0♯,20−1♯ サブアレイ、30 行デコーダ、35 列デコーダ、40 行選択部、45 列選択部、50 ディジット線ドライブ回路、55 ワード線ドライブ回路、70a,70b ビット線電流制御回路、85 列選択スイッチ、110 P型ウェル、115 N+領域、118 P+領域、130,135 コンタクト、210 ドライバトランジスタ、230 ドライブインバータ、240a,240b ビット線制御ユニット、280 コラム選択線ドライバ、AD アクセスダイオード、ATR アクセストランジスタ、BL ビット線、CSL,/CSL コラム選択線、DL ディジット線、M1〜M4 金属配線層、MC メモリセル、MCSL,/MCSL メインコラム選択線、MWL,/MWL メインワード線、NSL,NSL♯ 拡散ノード、SL ソース線、TMR トンネル磁気抵抗素子、Vcc 電源電圧、Vss 接地電圧、WDAT,/WDAT 書込データ、WL ワード線。

Claims (14)

  1. 行列状に配置された複数の磁性体メモリセルが配置され、かつ、行列状に整列される複数のサブアレイに分割されたメモリセルアレイと、
    前記複数の磁性体メモリセルの行および列の一方に対応して、前記一方を共有する前記サブアレイに対して共通に設けられた複数のグローバル選択線とを備え、
    前記複数のグローバル選択線の各々は、データ読出およびデータ書込の各々において、対応する前記一方の選択および非選択に応じた電圧に設定され、
    前記複数のサブアレイの各々は、
    前記複数の磁性体の列に対応して設けられた複数のビット線と、
    前記複数の磁性体メモリセルの行および列の前記一方に対応して設けられ、対応する前記サブアレイ内で前記一方を選択するための複数の選択線と、
    前記複数の選択線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する前記グローバル選択線の前記電圧に応じて、対応する前記選択線の電圧を駆動する複数の選択線ドライバとを含み、
    前記複数の磁性体メモリセルの各々は、
    対応する前記ビット線と電気的に接続された磁気抵抗素子と、
    前記磁気抵抗素子と前記複数のグローバル選択線のうちの1本と間に電気的に接続されるおよびアクセス素子とを有し、
    前記アクセス素子は、前記データ読出時には対応する前記サブアレイ内での行選択結果に応じてオンまたはオフし、前記データ書込時には前記行選択結果にかかわらずオフされる、磁気記憶装置。
  2. 前記アクセス素子は、半導体基板上に作製され、
    前記磁気抵抗素子は、前記アクセス素子よりも上層に作製され、
    前記複数のグローバル選択線の各々は、前記アクセス素子および前記磁気抵抗素子の中間層に作製され、
    前記複数のグローバル選択線の各々と対応する前記アクセス素子とは、前記メモリセルアレイ内の領域で電気的に結合される、請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記複数のグローバル選択線は、前記複数の磁性体メモリセルの前記行に対応して設けられる、請求項1記載の磁気記憶装置。
  4. 前記複数のグローバル選択線の各々は、第1の電圧にプリチャージされた状態から、前記データ読出および前記データ書込の各々において対応する前記行が選択された場合に前記第1の電圧よりも高い第2の電圧へ設定される、請求項3記載の磁気記憶装置。
  5. 前記複数のグローバル選択線の各々は、第1の電圧にプリチャージされた状態から、前記データ読出および前記データ書込の各々において対応する前記行が選択された場合に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧へ設定される、請求項3記載の磁気記憶装置。
  6. 前記アクセス素子は、対応する前記ビット線から対応する前記グローバル選択線へ向かう方向を順方向として接続されたダイオードで構成され、
    前記複数の選択線の各々は、前記データ書込時における前記対応するサブアレイ内での前記行選択結果を示すためのディジット線を含む、請求項5記載の磁気記憶装置。
  7. 前記複数の選択線の各々は、データ読出時における前記対応するサブアレイ内での前記行選択結果を示すためのワード線と、データ書込時における前記対応するサブアレイ内での前記行選択結果を示すためのディジット線とを含み、
    前記アクセス素子は、対応する前記ワード線と接続されたゲートを有する電界効果型トランジスタで構成され、
    前記複数の選択線ドライバの各々は、対応する前記行が選択された前記データ読出時に、対応する前記グローバル選択線の電圧レベルに応じて、対応する前記ワード線を対応する前記アクセス素子がオン可能な電圧へ駆動する、請求項4または請求項5記載の磁気記憶装置。
  8. 前記複数のグローバル選択線は、前記複数の磁性体メモリセルの前記列に対応して設けられ、
    前記複数の選択線の各々は、前記データ書込および前記データ読出の各々における前記対応するサブアレイ内での前記行選択結果を示すためのコラム選択線を含む、請求項1記載の磁気記憶装置。
  9. 前記複数のグローバル選択線の各々は、第1の電圧にプリチャージされた状態から、前記データ読出および前記データ書込の各々において対応する前記列が選択された場合に前記第1の電圧よりも高い第2の電圧へ設定される、請求項8記載の磁気記憶装置。
  10. 前記複数のグローバル選択線の各々は、第1の電圧にプリチャージされた状態から、前記データ読出および前記データ書込の各々において対応する前記列が選択された場合に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧へ設定される、請求項8記載の磁気記憶装置。
  11. 前記第1および第2の電圧の低い方は、接地電圧に相当する、請求項4、5、9および10のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  12. 行列状に配置された複数の磁性体メモリセルと、
    前記複数の磁性体メモリセルの列に対応して配置された複数のデータ線と、
    前記列に対応して設けられた複数のデータ線選択線と、
    前記複数の磁性体メモリセルの行に対応して設けられた複数の行選択線とを備え、
    前記複数の磁性体メモリセルの各々は、
    対応する前記ビット線と電気的に接続された磁気抵抗素子と、
    前記磁気抵抗素子と前記複数のデータ線選択線のうちの1本と間に電気的に接続されるおよびアクセス素子とを有し、
    前記アクセス素子は、前記データ読出時には対応する前記行の選択結果に応じてオンまたはオフし、前記データ書込時には前記対応する行の選択結果にかかわらずオフされる、磁気記憶装置。
  13. 前記複数のデータ線選択線の各々は、対応する前記列の選択および非選択に応じて異なる電圧へ設定され、
    前記複数の行選択線の各々は、対応する前記行の選択および非選択に応じて異なる電圧へ設定され、
    前記複数の磁性体メモリセルのうちの対応する1つにおいて、前記アクセス素子と接続された前記データ線選択線と、対応する前記行選択線とは、それぞれ異なる電圧へ設定される、請求項12記載の磁気記憶装置。
  14. 前記アクセス素子は、対応する前記行選択線と接続されたゲートを有する電界効果型トランジスタで構成される、請求項11記載の磁気記憶装置。
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