JP2004206021A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004206021A JP2002378111A JP2002378111A JP2004206021A JP 2004206021 A JP2004206021 A JP 2004206021A JP 2002378111 A JP2002378111 A JP 2002378111A JP 2002378111 A JP2002378111 A JP 2002378111A JP 2004206021 A JP2004206021 A JP 2004206021A
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Tsutomu Yoshimoto
勉 吉本
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
Tatsuro Nomura
達郎 野村
Hideo Matsuda
英男 松田
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Abstract

【課題】画像形成した用紙が第三者から見られないように排出することができる画像形成装置の提供。
【解決手段】画像形成装置にてジョブを受付けた場合(S1:YES)、受付けたジョブに基づいて機密性判定処理を行い(S2)、通常のジョブであるか又は機密を要するジョブであるかの判定を行う(S3)。そして、機密を要するジョブであると判定した場合(S3:YES)、可動トレイを所定位置まで移動させた後、プロセス部にて画像形成した用紙を可動トレイ上に排出し、排出先の可動トレイをスキャナユニットの近傍まで上昇させる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙上に形成した画像が第三者に見られることを防止する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プリンタ装置、ファクシミリ装置、それらを組み合わせた複合機等の画像形成装置において、機密性を有する画像を形成した用紙を排出する際、第三者に見られることがないように画像形成された用紙を鍵付きの収容部に収容させ、その後の開錠操作によりその用紙を特定の利用者が入手するように専用の後処理装置を設けた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された画像形成装置では、親展送信で画像データを受信した場合、その画像データに基づいて画像形成した用紙は、施錠装置付きの蓋が設けられた排紙箱に排出するようにしている。そして、施錠装置の開錠操作により、排紙箱に収容された画像形成済みの用紙を取り出せるようにしている。
【0004】
また、特許文献2に開示された画像形成装置では、特定の人の画像データが画像形成された用紙を専用のスタッカへと排出しておき、その後のパスワード入力で特定の人であることが確認された場合にのみ、その中の用紙が取り出せるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−215864号公報
【特許文献2】
特開平4−48323号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像形成装置では、施錠装置付きの蓋が設けられた排紙箱、パスワードが入力された場合に用紙を取り出せるようにしたスタッカ等の専用の装置を備えている必要があり、これらの装置を導入する際のコストが上昇するという問題点を有している。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、受付けた画像データの機密性の有無を判定し、その判定結果に基づいて画像読取手段の下側に設けられた複数の排紙手段から一の排紙手段を選択し、画像形成された用紙を選択した排紙手段から排紙する構成とすることにより、特別な装置を追加することなく、簡便なセキュリティ環境を実現することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、画像データを受付ける画像受付手段と、原稿から画像データを読取る画像読取手段と、前記画像受付手段又は前記画像読取手段により取得した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成手段と、前記画像読取手段の下側に設けられており、画像形成された用紙を排紙する複数の排紙手段とを備える画像形成装置において、前記画像データの機密性に関する情報を取得する情報取得手段と、該情報取得手段が取得した情報に基づいて前記画像データの機密性の有無を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて排紙先の排紙手段を選択する選択手段とを備え、画像形成された用紙を選択した排紙手段から排紙すべくなしてあることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、受付けた画像データの機密性の有無を判定し、その判定結果に基づいて画像読取手段の下側に設けられた複数の排紙手段から一の排紙手段を選択し、画像形成された用紙を選択した排紙手段から排紙するようにしている。したがって、排紙した用紙の排紙先としてスキャナユニットのような画像読取手段の陰に隠れた排紙手段を選択することで、排紙した用紙上の画像が第三者から見られる可能性を少なくすることができる。また、鍵付きのスタッカのような専用の装置を用意することなく、簡便な構成によりセキュリティを高めることができる。
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段が、前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記選択手段は、複数の排紙手段のうち前記画像読取手段に最も近接する排紙手段を選択すべくなしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、機密を要する画像が形成された用紙を排出する際、スキャナユニットのような画像読取手段の陰に隠れている排紙手段を選択することで、排紙した用紙上の画像が第三者から見られる可能性が少なくなる。
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、一の排紙手段を昇降させる昇降手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記排紙手段を選択すべくなしてあり、前記昇降手段は、機密性を有する画像データを画像形成した用紙が前記排紙手段に排紙された場合、前記排紙手段を上昇させるべくなしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、機密を要する画像が形成された用紙を排紙手段に排紙した場合、その排紙手段を上昇させるようにしているため、スキャナユニットのような画像読取手段に近接した形態で収容されることになり、第三者から見られる可能性が少なくなる。また、誤って取り出されて紛失することが少なくなる。
【0014】
本発明に係る画像形成装置は、排紙手段が積層されており、前記排紙手段のうち第1排紙手段の上側に設けられた第2排紙手段を昇降させる昇降手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記第1排紙手段を選択すべくなしてあり、前記昇降手段は、機密性を有する画像データを画像形成した用紙が前記第1排紙手段に排紙された場合、前記第2排紙手段を下降させるべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、機密を要する画像が形成された用紙を排紙手段に排紙した場合、その上側に配置された排紙手段を下降させるようにしているため、下降させた排紙手段に近接した形態で収容されることになり、第三者から見られる可能性が少なくなる。また、誤って取り出されて紛失することが少なくなる。
【0016】
本発明に係る画像形成装置は、前記第1排紙手段に排紙された用紙を視認可能になしてある視認部が前記第2排紙手段に設けられていることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、排紙された用紙を覆うように下降させる排紙手段に視認部を設けているため、排紙された用紙の存在を確認できる。
【0018】
本発明に係る画像形成装置は、前記視認部は、前記第2排紙手段に形成された切欠部であることを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、視認部が排紙手段に形成された切欠部であるため、排紙された用紙の存在が確認できるとともに、この切欠部から排紙された用紙を手にすることができる。
【0020】
本発明に係る画像形成装置は、前記視認部は、透光性部材により形成されていることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、視認部が透光性部材により形成されているため、排紙する際に用紙が引っかかることなく排紙され、排紙された用紙の存在を確認することができる。
【0022】
本発明に係る画像形成装置は、一の排紙手段を水平移動させる水平移動手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記排紙手段を選択すべくなしてあり、前記水平移動手段は、機密性を有する画像データを画像形成した用紙が前記排紙手段に排紙された場合、前記排紙手段を奥側の待避位置へ移動させるべくなしてあることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、機密を要する画像が形成された用紙を排紙手段に排紙した場合、その排紙手段を奥側の待避位置へ移動させるようにしているため、第三者から見られる可能性が少なくなり、機密性を保持することができる。
【0024】
本発明に係る画像形成装置は、前記排紙手段の昇降位置又は待避位置から復帰させるための指示を受付ける手段を更に備えることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、昇降位置又は待避位置から復帰させる指示を受付けるようにしているため、排紙手段に排紙された用紙を取出し易い位置まで移動させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。図中100Aは、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する画像形成装置であり、画像形成装置100Aは、プリンタユニット1、スキャナユニット3、及び給紙ユニット4を備えている。
【0027】
画像形成装置100Aは、下側から給紙ユニット4、プリンタユニット1、及びスキャナユニット3を順に配置させた構成をしており、プリンタユニット1にて画像形成された用紙を排出するための排紙部2がプリンタユニット1とスキャナユニット3との間に設けられている。また、プリンタユニット1は、画像形成装置100Aに対して各種動作条件を入力指示する操作部35を備えており、例えば、スキャナユニット3にて原稿の画像を読み取る際の部数、濃度、倍率等を設定できるようになっている。
【0028】
プリンタユニット1は、外部に接続されたプリンタサーバ、クライアントコンピュータ等(図3参照)が送信したプリントジョブを受信し、受信したプリントジョブに含まれる画像データに基づいて用紙上に画像形成を行う。また、外部に接続されたファクシミリ装置(図3参照)が送信したファクシミリジョブを受信し、受信したファクシミリジョブから画像形成用の画像データを展開した後、用紙上に画像形成を行い、排紙部2から画像形成した用紙を排出する。更に、スキャナユニット3により原稿から画像データを読み取ってコピージョブ又はファクシミリジョブを生成する。コピージョブを生成した場合、そのコピージョブに従って用紙上に画像形成を行い、排紙部2へ画像形成した用紙を排出する。ファクシミリジョブを生成した場合、そのファクシミリジョブに従ってファクシミリ送信を行う。
【0029】
プリンタユニット1は、プリントジョブ、コピージョブ、外部からのファクシミリジョブを受付けて用紙上に画像形成を行う際、所望の用紙を搬送させるために給紙ユニット4へ給紙要求の指示を与える。給紙ユニット4は、多量の用紙を収容できるようにした給紙カセット41,42と、利用者が所望する様々な用紙を載置して取込むことができる手差給紙トレイ43とを備えており、プリンタユニット1からの指示に応じた給紙元から用紙を給紙するようにしている。
【0030】
プリンタユニット1は、給紙ユニット4から搬送されてきた用紙上に画像形成した後、排紙部2へ排紙する。排紙部2は、画像形成装置100Aの筐体に対して不動の位置に設置された排紙トレイ21と、該排紙トレイ21の上側にて昇降可能に設置された可動トレイ22とを備えている。プリンタユニット1は、用紙上に形成した画像の機密性に応じて用紙の排紙先を、前述の排紙トレイ21又は可動トレイ22から選択するようにしている。
具体的には、機密を要する画像が形成されたと判断した場合、可動トレイ22上に排紙し、その後、可動トレイ22を上昇させてスキャナユニット3側へ近づける。このような動作をさせることによって、排出された用紙を収容した可動トレイ22がスキャナユニット3の陰に隠れることとなり、第三者から見られる可能性が少なくなるとともに、他のジョブにより排紙トレイ21へ排出された用紙と混ざり合うことがなくなるため、盗難、紛失等の可能性が少なくなり、可動トレイ22へ排出した用紙の機密性が保持される。
【0031】
図2は画像形成装置100Aの全体構成を示す断面図である。スキャナユニット3は、光源ユニット31、ミラーユニット32、及びCCD読取ユニット33を備えており、プラテンガラス製の原稿台34に載置された原稿から画像データを読取る。光源ユニット31は、光源と、この光源から照射される読取用の照射光を原稿台34の所定の読取り位置に集光する凹面のリフレクタと、原稿からの反射光のみを通過させるスリットと、スリットを通過した光の光路を90度変換するために原稿台34の面に対して反射面を45度にして配置されたミラー等により構成されている。また、光源ユニット31を原稿台34の下面に沿って移動させるためのステッピングモータ(不図示)を備えており、光源ユニット31を前記ステッピングモータにより移動させながら原稿台34に載置された原稿を順次読み取るようにしている。
【0032】
ミラーユニット32は、光源ユニット31を経由した反射光をCCD読取ユニット33側へ折り返すために、反射面が相互に直交するように配置された一対のミラーを備えている。
CCD読取ユニット33は、スキャナユニット3の所定位置に固定されており、ミラーユニット32を経由した反射光を結像レンズによって光電変換素子上に結像させて、光信号を電気信号に変換させる。ここで、電気信号に変換されたアナログの画像信号は図に示していないAD変換器によりデジタル変換される。デジタル変換して得られた画像データは、コピージョブである場合にはプリンタユニット1へと送出されて用紙上に画像形成される。また、ファクシミリジョブである場合には画像データを送信可能なフォーマットに変換した後、ファクシミリ送信される。
【0033】
プリンタユニット1は、感光体ドラム13、感光体ドラム13を帯電させる帯電体14、帯電された感光体ドラム13上に潜像を書き込む露光ユニット11、感光体ドラム13上の潜像を現像する現像ユニット12、現像されたトナー像を用紙上に転写するための転写ユニット15、感光体ドラム13上に残留している現像剤を除去して感光体ドラム13を再生するクリーニングユニット(不図示)等からなる電子写真方式のプロセス部を備えており、このプロセス部に用紙を搬送することで画像形成を行う。
【0034】
プリンタユニット1の下側には給紙ユニット4が設置されており、多量の用紙を収容する複数の給紙カセット41,42を備えている。各給紙カセット41,42は、収容した用紙の先端近傍に配置するように設置したピックアップローラ41a,42aによって1枚ずつ用紙を分離給送し、プリンタユニット1のプロセス部へ搬送する。給紙カセット41,42から分離給送された用紙がプロセス部へ搬送されるとき、その用紙はレジストローラ17によって一旦保持される。レジストローラ17は、図に示していないレジスト前検知スイッチの検知信号に基づいて、感光体ドラム13上のトナー像の先端を、用紙の画像形成領域の先端に合わせるタイミングに制御して、感光体ドラム13の回転に合わせてプロセス部へ搬送するようにしている。
【0035】
また、給紙ユニット4の側面部には、様々な種類の用紙を載置して取込むことができる手差給紙トレイ43が設置されており、前述の給紙カセット41,42に収容されていない種類の用紙をピックアップローラ43aにより順次供給できるようになっている。ピックアップローラ43aにより給送された用紙は、前述と同様にプリンタユニット1のレジストローラ17へと導かれ、プロセス部にて画像形成が行われる。
【0036】
給紙カセット41,42、又は手差給紙トレイ43のうち何れの給紙手段を利用して給紙するかについては、受付けたジョブが給紙元を指定している場合には、指定された給紙手段から給紙するようにしており、また、前記ジョブが給紙元を指定していない場合には、プリンタユニット1にて予め定めたカセット(例えば、給紙カセット41)に収容された用紙を給紙するようにしている。
【0037】
プロセス部にてトナー像が転写された用紙は、プロセス部の下流側に設置された定着ユニット18へと搬送される。定着ユニット18は、ヒートローラ18a及び加圧ローラ18bを備えており、これらの2つのローラ18a,18bによりトナー像が転写された用紙を挟んで回転させ、ヒートローラ18aの熱によりトナー像を用紙上に加熱定着させる。
【0038】
定着ユニット18によりトナー像が加熱定着された用紙は、搬送ローラ19により排紙部2に向かって搬送され、排紙ローラ20を通じて排紙部2へ排出される。画像形成装置100Aは、画像形成した用紙の排紙先として排紙トレイ21及び可動トレイ22の2つのトレイを用意しており、用紙上に形成した画像の機密性に応じて排出先のトレイをこれら2つのトレイから選択するようにしている。
【0039】
可動トレイ22は、トレイ駆動部23の動作に応じて図に示した白抜矢符の方向へ昇降移動するようになっている。トレイ駆動部23は、昇降モータ(不図示)の回転軸に取り付けられた一対のピニオン23a,23bと、該ピニオン23a,23bに噛合する案内ガイド24a,24bとにより構成され、この案内ガイド24a,24bの一端側に可動トレイ22のリブ22a,22bがそれぞれ固定されている。トレイ駆動部23は、後述するトレイ駆動制御部(図3参照)からの駆動制御信号に応じて、前記昇降モータを回転駆動させ、昇降モータの回転力を案内ガイド24a,24bに伝達させることにより、可動トレイ22を昇降させるようにしている。
【0040】
排紙部2へ用紙を排出する際、排紙ローラ20によって排出すべき用紙を一旦把持させる。そして、排紙トレイ21へ排紙するときには可動トレイ22を排紙ローラ20よりも上側に上昇させた後、把持させた用紙を排出するように制御する。また、可動トレイ22へ排紙するときには可動トレイ22を排紙ローラ20よりも下側へ配置させた後、把持させた用紙を排出するように制御する。
【0041】
図3は、画像形成装置100Aの内部構成を説明するブロック図である。画像形成装置100AはCPU101を備えており、該CPU101には、ROM103、RAM104、通信部105、NCU(Network Control Unit)107、CODEC108、記憶部109、PCU(Print Control Unit)110、トレイ駆動制御部115、CCD読取ユニット33、操作部35等の各種ハードウェアが接続されている。
【0042】
ROM103には、これらのハードウェアを制御するための各種制御プログラムが格納されており、CPU101が、当該制御プログラムを読込んで実行することにより各種の処理を実行し、画像処理装置100A全体の制御を行う。CPU101が実行する処理は、通信部105及びNCU107を通じて外部からプリントジョブ及びファクシミリジョブを受信する処理、スキャナユニット3の原稿台34に載置された原稿から画像データを読み取る処理、各ジョブから画像データを展開して画像形成を行う処理等である。本実施の形態では、更に、受付けたジョブの機密性の有無をCPU101によって判定し、その判定結果に基づいて画像形成した用紙の排出先を定めるようにしている。RAM104は、前記制御プログラムの実行中にCPU101が生成した各種データ等を一時的に記憶する。
【0043】
通信部105には、通信回線網LNを介して、プリンタサーバ210、クライアントコンピュータ200,200,…が接続されており、クライアントコンピュータ200から送信されたプリントジョブを受信すると共に、クライアントコンピュータ200へ通知すべき情報を送信する。通信部105では、このような各種情報の送受信を制御している。なお、クライアントコンピュータ200から送信されるジョブは、プリンタサーバ210にて一時的に蓄積される形態であってもよく、また、通信部105にて直接的に受信される形態であってもよい。
【0044】
NCU107にはモデム106が接続されている。モデム106は、ファクシミリ通信網FNを介して外部のファクシミリ装置300と接続されており、予め定められた通信プロトコルに従ってファクシミリジョブの送受信を行う。NCU107ではこのようなファクシミリジョブの送受信の制御を行う。
ファクシミリ装置300から送信されたファクシミリジョブをモデム106にて受信した場合、そのファクシミリジョブから画像形成可能な画像データを展開するためにCODEC108にてデータの復号化が行われる。復号化して得られた画像データはプリンタユニット1へ送出され、用紙上に画像形成されて所定の排出先から排出される。また、ファクシミリ装置300へファクシミリジョブを送信する場合、スキャナユニット3から読み込まれた画像データ等をCODEC108にて符号化し、ファクシミリ通信網FNにて送信可能なフォーマットを有するファクシミリジョブを生成した後、操作部35等にて指定された宛先のファクシミリ装置300へ送信される。
【0045】
記憶部109は、SRAM等のメモリ、又はハードディスクから構成され、操作部35を利用して入力された各種の設定値、スキャナユニット3により読み込まれた画像データに基づいて生成されたジョブ(コピージョブ、ファクシミリジョブ)、通信部105を通じて受信したプリントジョブ、モデム106を通じて受信したファクシミリジョブ、及びそれら各ジョブの履歴等を記憶する。
【0046】
PCU110は、CPU101の指示に応じてプリンタユニット1全体の制御を行う。PCU110が行う具体的な制御は、感光体ドラム13を帯電させる制御、帯電された感光体ドラム13上に潜像の書き込みを行う制御、感光体ドラム13上の潜像を現像する制御、指定された用紙を給紙カセット41,42、又は手差給紙トレイ43から取り出す制御、感光体ドラム13の回転に合わせて用紙をプロセス部へ搬送する制御、現像されたトナー像を用紙上に転写する制御等である。
【0047】
トレイ駆動制御部115は、可動トレイ22を昇降移動させるために前述のトレイ駆動部23に与える駆動制御信号を生成する。トレイ駆動制御部115が生成する駆動制御信号としては、機密を要する用紙が排紙された際に可動トレイ22を上昇させる上昇指示信号、操作部35からパスワードが入力されたときに可動トレイ22を下降させる下降指示信号等である。トレイ駆動制御部115にて生成された駆動制御信号は、トレイ駆動部23へ送出され、昇降モータ等を回転駆動させることにより可動トレイ22を昇降移動させる。
【0048】
操作部35は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の切替えを行う切替キー、用紙寸法、倍率、濃度調節等を指示する各種ファンクションキー、ファクシミリの宛先の番号、出力部数等を入力するテンキー、これらの各種キーによって入力された値、送受信したジョブの履歴等を表示する表示パネル等を備えている。
入力された指示は、OCU(Optical Control Unit)111により制御信号が生成され、CPU101に動作指示信号として通知される。
【0049】
また、CCD読取ユニット33はICU(Interface Control Unit)112を備えており、前述の光電変換素子によって生成されたアナログの画像信号に基づいて、AD変換、濃度変換、倍率変換等の画像処理を行ってデジタルの画像データを生成し、CPU101へ送出する。
【0050】
本実施の形態に係る画像形成装置100Aでは、プリントジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブの各ジョブを受付けたとき、そのジョブに含まれる画像データ、又はそのジョブから展開される画像データが機密性を有するものであるか否かを判定する。そして、機密性を有すると判定した場合、その画像データに基づいて画像形成した用紙を可動トレイ22へ排出し、更に可動トレイ22をスキャナユニット3の近傍位置まで上昇移動させる。上昇移動の終了後は、可動トレイ22のすぐ上側がスキャナユニット3に覆われていることとなり、用紙上に形成した画像が第三者から見られることが少なくなり、他のジョブに基づいて排紙された用紙と混ざり合うことがなくなる。
【0051】
図4及び図5は画像形成装置100Aの動作状態を説明する模式的正面図である。画像形成装置100Aは、機密性がない通常のジョブを受付けた場合、そのジョブに基づいて画像形成した用紙Pを排紙トレイ21へ排出する。したがって、そのときの可動トレイ22の位置は、排紙ローラ20よりも上側でなければならず、排紙ローラ20よりも下側に位置している場合には、可動トレイ22を上昇させる制御を行う。具体的には、CPU101が動作指示をトレイ駆動制御部115に与えることによって上昇指示信号を生成させ、トレイ駆動部23を駆動させて可動トレイ22を上昇させる。
【0052】
また、画像形成装置100Aが機密性を有するジョブを受付けた場合、そのジョブに基づいて画像形成した用紙Pを可動トレイ22へ排出する(図4参照)。したがって、そのときの可動トレイ22の位置は、排紙ローラ20の下側でなければならず、排紙ローラ20よりも上側に位置している場合には、可動トレイ22を下降させる制御を行う。具体的には、CPU101が動作指示をトレイ駆動制御部115に与えることによって下降指示信号を生成させ、トレイ駆動部23を駆動させて可動トレイ22を排紙ローラ20の下側まで下降させる。
【0053】
機密を要する画像が形成された用紙Pを可動トレイ22へ排出した後、可動トレイ22をスキャナユニット3の近傍位置まで上昇させる(図5参照)。具体的には、CPU101が動作指示をトレイ駆動制御部115に与えることによって上昇指示信号を生成させ、トレイ駆動部23を駆動させて可動トレイ22をスキャナユニット3の近傍位置まで上昇させる。
【0054】
各ジョブの機密性は利用者により適宜設定される。例えば、クライアントコンピュータ200から画像形成装置100Aに対してプリントジョブを送信する場合、利用者はクライアントコンピュータ200に予めインストールされたプリンタドライバから機密性の有無を設定して、送信すべきプリントジョブに機密性に関する情報を含めることができる。
図6は、クライアントコンピュータ200に表示されるプリント設定画面の一例を示す模式図である。プリント設定画面201には、利用するプリンタ(画像形成装置)を設定するプリンタ設定領域202、印刷範囲を設定する印刷範囲設定領域203、印刷部数を入力する印刷部数入力欄204、機密文書であるか否かを設定する機密文書設定欄205、プリントジョブを送信する際に押下操作される実行ボタン206、プリントジョブを送信せずに終了する際に押下操作されるキャンセルボタン207等を備えている。
【0055】
機密文書設定欄205をチェックすることにより機密文書である旨が設定され、プリントジョブが送信された場合、画像形成装置100Aではそのプリントジョブから展開される画像データに機密性があると判定し、画像形成した用紙を可動トレイ22へ排出する。また、機密文書設定欄205のチェックが外されてプリントジョブが送信された場合、画像形成装置100Aではそのプリントジョブから展開される画像データに機密性がないと判定し、画像形成した用紙を排紙トレイ21へ排出する。
【0056】
また、前述のように利用者がクライアントコンピュータ200から機密性の有無を設定する代わりにクライアントコンピュータ200自体に付されている識別情報を利用して機密性の有無を判定するようにしてもよい。すなわち、画像形成装置100A、及びクライアントコンピュータ200,200,…は通信回線網LNに接続されており、送受信先を特定するためにIPアドレス等の識別情報をそれぞれ有している。そこで、画像処理装置100Aにてプリントジョブを受信した場合、プリントジョブの送信元が特定のクライアントコンピュータ200であるか否かを識別情報から判断し、特定のクライアントコンピュータ200からのプリントジョブである場合、機密性を有するプリントジョブであると判定して画像形成した用紙を可動トレイ22へ排出するようにしてもよい。
画像形成装置100Aにて特定のクライアントコンピュータ200を識別するために、予めそれらのクライアントコンピュータ200に付されている識別情報を登録したリストを作成して記憶部109に記憶させておき、プリントジョブを受信した際に前記リストを参照することによって特定のクライアントコンピュータ200であるか否かを判断することができる。
【0057】
また、画像形成装置100Aが外部のファクシミリ装置300からファクシミリジョブを受信した場合、そのファクシミリジョブが親展モードとして送信されたものであるか否かを判定することにより、機密性の有無を判定する。すなわち、親展モードとして送信されたファクシミリジョブは機密性が高いとして、CODEC108により展開された画像データに基づいて画像形成した用紙を可動トレイ22へ排出する。
【0058】
更に、スキャナユニット3から入力された原稿の画像データについては、当該画像データを画像解析して機密性の有無を判定することが可能である。例えば、原稿に付されたロゴ、捺印等の特定のマークを検出した場合に機密性があると判定して、プリンタユニット1にて画像形成した用紙を可動トレイ22へ排出する。また、原稿画像そのものの特徴から特定の画像との類似性を比較することにより機密性の有無を判定することも可能である。
【0059】
機密を要する画像が形成された用紙を排出した場合、操作部35の表示パネルにその旨の表示を行う。そのとき、可動トレイ22の位置を復帰させるためのコード情報(パスワード)を表示し、操作部35のテンキーから前記コード情報を受付けた場合、排出された用紙が取り出しやすい位置まで可動トレイ22を下降させる。
図7は、操作部35の表示パネルにおける表示例を示す模式図である。機密を要する画像が形成された用紙を可動トレイ22へ排出した場合、図7に示した如く、機密文書の印刷が終了した旨の表示、及び可動トレイ22の位置を復帰させるためのパスワードの表示を行う。
なお、クライアントコンピュータ200から機密性があるプリントジョブを受け付けて画像形成を行い、可動トレイ22に排出した場合は、前述の情報をクライアントコンピュータ200へ送信し、クライアントコンピュータ200の表示装置へ表示させる構成であってもよいことは勿論である。
【0060】
以下、画像形成装置100Aが実行する処理の手順について説明する。
図8及び図9は画像形成装置100Aが実行する処理の手順を示すフローチャートである。まず、画像形成装置100AのCPU101は、ジョブを受付けたか否かの判断をする(ステップS1)。ジョブを受付けたか否かの判断は、通信部105にてクライアントコンピュータ200からのプリントジョブを受付けたか否か、モデム106にてファクシミリ装置300からのファクシミリジョブを受付けたか否か、スキャナユニット3によって読込まれた画像データに基づいてコピージョブ又はファクシミリジョブが生成されたか否かを判断することによって行う。
画像処理装置100Aがジョブを受付けていない場合(S1:NO)、ジョブを受付けるまで待機する。
【0061】
ジョブを受付けた場合(S1:YES)、画像形成装置100AのCPU101は、受付けたジョブに基づいて機密性判定処理を行う(ステップS2)。機密性判定処理は前述したような手法により実行することができる。すなわち、通信部105にてクライアントコンピュータ200からプリントジョブを受付けた場合、機密文書として処理されるジョブであるか、又は特定のクライアントコンピュータ200から送信されたプリントジョブであるかを判定することにより機密性の有無を判定することができる。また、モデム106にて受付けたファクシミリジョブが親展モードとして処理されるジョブであるか否かを判定することにより、機密性の有無を判定することができる。更に、受付けた画像データを画像解析することによって特定のマーク又は画像を検出することにより、機密性の有無を判定することができる。
【0062】
次いで、画像形成装置100AのCPU101は、機密性判定処理の結果に基づいて受付けたジョブが通常のジョブであるか否かを判断する(ステップS3)。通常のジョブであると判断した場合(S3:YES)、受付けたジョブに従って指定された用紙上に画像形成処理を行い(ステップS4)、画像形成された用紙を排紙トレイ21へ排出する(ステップS5)。
【0063】
ステップS3において、受付けたジョブが機密を要するジョブであり、通常のジョブでないと判断した場合(S3:NO)、可動トレイ22を所定位置へ移動させる(ステップS6)。すなわち、排出されるべき用紙を可動トレイ22にて受けるために、可動トレイ22の位置を排紙ローラ20の下側の位置まで下降させる。
次いで、可動トレイ22の移動が終了したか否かを判断し(ステップS7)、可動トレイ22の移動が終了していない場合(S7:NO)、移動終了するまで待機する。
可動トレイ22の移動が終了した場合(S7:YES)、受付けたジョブに従って用紙上に画像形成処理を行い(ステップS8)、画像形成された用紙を可動トレイ22へ排出する(ステップS9)。そして、排出すべき全ての用紙が排出されたか否かを判断して、排紙終了か否かを判定する(ステップS10)。排紙が終了していないと判定した場合(S10:NO)、排紙が終了するまで画像形成処理と排紙処理とを繰り返す。
【0064】
排紙が終了したと判定した場合(S10:YES)、可動トレイ22をスキャナユニット3の近傍位置まで移動させる(ステップS11)。この時点で、可動トレイ22はスキャナユニット3の陰に隠れることとなり、第三者から見られる可能性が少なくなる。また、他のジョブを受付けた場合、画像形成された用紙は、排紙トレイ21へ排出されるため、それらの用紙と混ざり合うことがなくなり、盗難、紛失等の可能性が少なく、可動トレイ22へ排出した用紙の機密性が保持される。
【0065】
次いで、可動トレイ22を元の位置へ復帰させるために操作部35からパスワードが入力されたか否かを判断する(ステップS12)。パスワードが入力されていない場合(S12:NO)、パスワードが入力されるまで待機する。
パスワードが入力された場合(S12:YES)、入力されたパスワードが認証可能か否かを判断し(ステップS13)、認証出来ない場合(S13:NO)、操作部35にエラー表示を行い(ステップS14)、処理をステップS12へ戻す。
そして、パスワードが認証された場合(S13:YES)、排出された用紙を取り出しやすい位置まで可動トレイ22を復帰させる(ステップS15)。
【0066】
実施の形態2.
実施の形態1では、機密性を有するジョブを受付けた場合、画像形成した用紙を可動トレイ22上に排出させた後、その可動トレイ22をスキャナユニット3の近傍まで上昇移動させる構成とした。その結果、可動トレイ22がスキャナユニット3の陰に隠れることとなり、第三者から見られる可能性が少なくなるため、用紙上に形成された画像の機密性が保持されていた。
しかしながら、機密性のある画像が形成された用紙を排紙トレイ21上に排出した後、可動トレイ22を下降移動させることによっても同様の効果が得られる。以下では、そのような形態について説明する。なお、画像形成装置100Aの内部構成、他の情報機器との接続例等は実施の形態1と全く同様であるため、説明を省略する。
【0067】
図10及び図11は画像形成装置100Aの動作状態を説明する模式的正面図である。画像形成装置100Aは、機密性がない通常のジョブを受付けた場合、そのジョブに基づいて画像形成した用紙を可動トレイ22へ排出する。したがって、そのときの可動トレイ22の位置は、排紙ローラ20よりも下側でなければならず、排紙ローラ20よりも上側に位置している場合には、可動トレイ22を下降させる制御を行う。具体的には、CPU101が動作指示をトレイ駆動制御部115に与えることによって下降指示信号を生成させ、トレイ駆動部23を駆動させて可動トレイ22を下降させる。
【0068】
また、画像形成装置100Aが機密性を有するジョブを受付けた場合、そのジョブに基づいて画像形成した用紙Pを排紙トレイ21へ排出する(図10参照)。したがって、そのときの可動トレイ22の位置は、排紙ローラ20の上側でなければならず、排紙ローラ20よりも下側に位置している場合には、可動トレイ22を上昇させる制御を行う。具体的には、CPU101が動作指示をトレイ駆動制御部115に与えることによって上昇指示信号を生成させ、トレイ駆動部23を駆動させて可動トレイ22を排紙ローラ20の上側まで上昇させる。
【0069】
機密を要する画像が形成された用紙Pを排紙トレイ21へ排出した後、可動トレイ22を下降させ、排出した用紙Pを排紙トレイ21と可動トレイ22との間に挟むようにする(図11参照)。具体的には、CPU101が動作指示をトレイ駆動制御部115に与えることによって下降指示信号を生成させ、トレイ駆動部23を駆動させて可動トレイ22を排出した用紙Pの最上層近傍まで下降させる。
【0070】
このように、本実施の形態に係る画像形成装置100Aでは、プリントジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブの各ジョブを受付けたとき、まず、そのジョブに含まれる画像データ、又はそのジョブから展開される画像データが機密性を有するものであるか否かを判定する。そして、機密性を有すると判定した場合、その画像データに基づいて画像形成した用紙Pを排紙トレイ21へ排出し、更に可動トレイ22を排出した用紙の最上層近傍まで下降移動させる。下降移動の終了後は、排出した用紙Pのすぐ上側が可動トレイ22によって覆われていることとなり、用紙P上に形成した画像が第三者から見られることが少なくなり、しかも、他のジョブに基づいて排紙された用紙Pと混ざり合うことがなくなる。
【0071】
本実施の形態においては、機密を要する画像が形成された用紙Pを排出した場合、その用紙Pの上側を可動トレイ22によって覆うようにしているため、排出されたか否かを画像形成装置100Aの外側から確認できることが望ましい。
【0072】
図12及び図13は、本実施の形態に係る画像形成装置100Aの可動トレイ22の一例を示す斜視図である。
図12に示した可動トレイ22には切欠部22cを設けてあり、その下側の排紙トレイ21に排出された用紙Pを視認できるようにしてある。切欠部22cの形成位置は、図12に示したような可動トレイ22の縁の中央近傍に限定されることなく、可動トレイ22上の何処に形成されていても良い。
【0073】
また、図13に示したように可動トレイ22の一部に透光性材料により形成した視認部22dを設けてもよい。視認部22dの形状は長方形状である必要はなく、円形状、楕円形状等であってもよい。また、視認部22dの形成位置は、可動トレイ22の縁の中央近傍に限定されることなく、可動トレイ22上の何処に形成されていても良い。このような視認部22dを設けることにより、用紙Pが排紙トレイ21に排出される際、用紙Pが引っかかる部分がなくなるため、用紙寸法に関係なくスムーズに排出することが可能となる。
【0074】
実施の形態3.
前述の実施の形態では、機密を要する画像が形成された用紙Pを排紙トレイ21又は可動トレイ22に排出した後、可動トレイ22を下降移動又は上昇移動させることによって、排出した用紙全体を外部から見えないようにする構成であったが、機密を要する場合、可動トレイ22を画像形成装置の奥側に移動させるようにしても同様の効果が得られる。本実施の形態では、このような構成の画像形成装置について説明する。
【0075】
図14は本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。画像形成装置100Bはプリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有しており、プリンタユニット1、スキャナユニット3、及び給紙ユニット4により構成されている。
【0076】
プリンタユニット1は、実施の形態1と同様にして外部に接続されたプリンタサーバ210、クライアントコンピュータ200等から送信されたプリントジョブを受信し、受信したプリントジョブに含まれる画像データに基づき、プロセス部にて用紙上にトナー像を転写して画像形成を行う。また、外部に接続されたファクシミリ装置300から送信されたファクシミリジョブを受信し、受信したファクシミリジョブから画像形成用の画像データを展開した後、プロセス部にて用紙上にトナー像を転写して画像形成を行う。更に、スキャナユニット3を利用して原稿から画像データを読み取ってコピージョブ又はファクシミリジョブを生成する。コピージョブを生成した場合、そのコピージョブに従ってプリンタユニット1にて用紙上にトナー像を転写して画像形成を行い、また、ファクシミリジョブを生成した場合、そのファクシミリジョブに従ってファクシミリ送信を行う。
【0077】
プロセス部にてトナー像が転写された用紙は、プロセス部の下流側に設置された定着ユニット18へと搬送され、定着ユニット18にてトナー像を用紙上に加熱定着させる。
定着ユニット18によりトナー像が加熱定着された用紙は、搬送ローラ19により排紙部2に向かって搬送され、排紙ローラ20を通じて排紙部2が有する可動トレイ22の上に排出させる。
【0078】
図15は、可動トレイ22の機構を説明する模式的斜視図である。可動トレイ22は、トレイ駆動部25の動作に応じて図に示した白抜矢符の方向へ水平移動するようになっている。トレイ駆動部25は、駆動モータ(不図示)の回転軸に取り付けられた一対のピニオン25a,25bと、該ピニオン25a,25bに噛合する案内ガイド26a,26bとにより構成され、この案内ガイド26a,26bの一端側に可動トレイ22のリブ22a,22bがそれぞれ固定されている。トレイ駆動部25は、トレイ駆動制御部(不図示)からの駆動制御信号に応じて、前記駆動モータを回転駆動させ、駆動モータの回転力を案内ガイド26a,26bに伝達させることにより、可動トレイ22を水平移動させるようにしている。
【0079】
可動トレイ22へ用紙を排出する際、排紙ローラ20によって排出すべき用紙を一旦把持させる。そして、用紙上に形成された画像が機密を要するものである場合には、可動トレイ22を手前側に移動させた後、把持させた用紙を可動トレイ22の上に排出させる。そして、用紙を排出させた後、可動トレイ22を画像形成装置100Bの奥側(待避位置)まで移動させる。
このような動作をさせることにより、可動トレイ22に排出された用紙はスキャナユニット3の陰に隠れるようになるため、機密性を保持することができる。
【0080】
また、機密を要する画像が形成された用紙を排出した場合、図7に示したごとき画面を操作部35の表示パネルに表示させて、可動トレイ22の待避位置から復帰させるためのコード情報を報知するようにしてもよい。報知されたコード情報が操作部35から入力された場合、可動トレイ22を画像形成装置100Bの手前側まで移動させる制御を行うことによって、排出された用紙を取り出しやすくすることが可能となる。
【0081】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明による場合は、受付けた画像データの機密性の有無を判定し、その判定結果に基づいて画像読取手段の下側に設けられた複数の排紙手段から一の排紙手段を選択し、画像形成された用紙を選択した排紙手段から排紙するようにしている。したがって、排紙した用紙の排紙先としてスキャナユニットのような画像読取装置の陰に隠れた排紙手段を選択することで、排紙した用紙上の画像が第三者から見られる可能性が少なくなる。また、鍵付きのスタッカのような専用の装置を用意することなく、簡便な構成によりセキュリティを高めることができる。
【0082】
また、本発明による場合は、機密を要する画像が形成された用紙を排出する際、スキャナユニットのような画像読取手段の陰に隠れている排紙手段を選択することで、排紙した用紙上の画像が第三者から見られる可能性が少なくなる。
【0083】
更に、本発明による場合は、機密を要する画像が形成された用紙を排紙手段に排紙した場合、その排紙手段を上昇させるようにしているため、スキャナユニットのような画像読取手段に近接した形態で収容されることになり、第三者から見られる可能性が少なくなり、また、誤って取り出されて紛失することが少なくなる。
【0084】
更に、本発明による場合は、機密を要する画像が形成された用紙を排紙手段に排紙した場合、その上側に配置された排紙手段を下降させるようにしているため、下降させた排紙手段に近接した形態で収容されることになり、第三者から見られる可能性が少なくなり、また、誤って取り出されて紛失することが少なくなる。
【0085】
更に、本発明による場合は、排紙された用紙を覆うように下降させる排紙手段に視認部を設けているため、排紙された用紙の存在を確認できる。
【0086】
更に、本発明による場合は、視認部が排紙手段に形成された切欠部であるため、排紙された用紙の存在が確認できるとともに、この切欠部から排紙された用紙を手にすることができる。
【0087】
更に、本発明による場合は、視認部が透光性部材により形成されているため、排紙する際に用紙が引っかかることなく排紙され、排紙された用紙の存在を確認することができる。
【0088】
更に、本発明による場合は、機密を要する画像が形成された用紙を排紙手段に排紙した場合、その排紙手段を奥側の待避位置へ移動させるようにしているため、第三者から見られる可能性が少なくなり、機密性を保持することができる。
【0089】
更に、本発明による場合は、昇降位置又は待避位置から復帰させる指示を受付けるようにしているため、排紙手段に排紙された用紙を取出し易い位置まで移動させることができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。
【図2】画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
【図3】画像形成装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図4】画像形成装置の動作状態を説明する模式的正面図である。
【図5】画像形成装置の動作状態を説明する模式的正面図である。
【図6】クライアントコンピュータに表示されるプリント設定画面の一例を示す模式図である。
【図7】操作部の表示パネルにおける表示例を示す模式図である。
【図8】画像形成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置の動作状態を説明する模式的正面図である。
【図11】画像形成装置の動作状態を説明する模式的正面図である。
【図12】本実施の形態に係る画像形成装置の可動トレイの一例を示す斜視図である。
【図13】本実施の形態に係る画像形成装置の可動トレイの一例を示す斜視図である。
【図14】本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
【図15】可動トレイの機構を説明する模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 プリンタユニット
3 スキャナユニット
4 給紙ユニット
21 排紙トレイ
22 可動トレイ
23 トレイ駆動部
100A,100B 画像形成装置
101 CPU
103 ROM
104 RAM
105 通信部
106 モデム
107 NCU
108 CODEC
110 PCU
111 OCU
112 ICU
115 トレイ駆動制御部
200 クライアントコンピュータ
300 ファクシミリ装置

Claims (9)

  1. 画像データを受付ける画像受付手段と、原稿から画像データを読取る画像読取手段と、前記画像受付手段又は前記画像読取手段により取得した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成手段と、前記画像読取手段の下側に設けられており、画像形成された用紙を排紙する複数の排紙手段とを備える画像形成装置において、
    前記画像データの機密性に関する情報を取得する情報取得手段と、該情報取得手段が取得した情報に基づいて前記画像データの機密性の有無を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて排紙先の排紙手段を選択する選択手段とを備え、画像形成された用紙を選択した排紙手段から排紙すべくなしてあることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段が、前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記選択手段は、複数の排紙手段のうち前記画像読取手段に最も近接する排紙手段を選択すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 一の排紙手段を昇降させる昇降手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記排紙手段を選択すべくなしてあり、前記昇降手段は、機密性を有する画像データを画像形成した用紙が前記排紙手段に排紙された場合、前記排紙手段を上昇させるべくなしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 排紙手段が積層されており、前記排紙手段のうち第1排紙手段の上側に設けられた第2排紙手段を昇降させる昇降手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記第1排紙手段を選択すべくなしてあり、前記昇降手段は、機密性を有する画像データを画像形成した用紙が前記第1排紙手段に排紙された場合、前記第2排紙手段を下降させるべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1排紙手段に排紙された用紙を視認可能になしてある視認部が前記第2排紙手段に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記視認部は、前記第2排紙手段に形成された切欠部であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記視認部は、透光性部材により形成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 一の排紙手段を水平移動させる水平移動手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記画像データに機密性が有ると判定した場合、前記排紙手段を選択すべくなしてあり、前記水平移動手段は、機密性を有する画像データを画像形成した用紙が前記排紙手段に排紙された場合、前記排紙手段を奥側の待避位置へ移動させるべくなしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記排紙手段の昇降位置又は待避位置から復帰させるための指示を受付ける手段を更に備えることを特徴とする請求項3乃至請求項8の何れかに記載の画像形成装置。
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