JP2004205707A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低磁化のキャリアを用いて、現像スリーブが回転体ドラムに対して順方向、カウンター方向のどちらに回転しても、画像上の白抜けを防止でき、装置の構成を広く選択でき、がさつきのない高画質な画像を形成できる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー及び磁性キャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、現像部41に現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体13を有し、像担持体4上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、磁性キャリアの7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、像担持体4の外径をDとし、現像剤担持体13の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2である。
【選択図】 図1
【解決手段】トナー及び磁性キャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、現像部41に現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体13を有し、像担持体4上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、磁性キャリアの7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、像担持体4の外径をDとし、現像剤担持体13の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体ドラム等の像担持体上に形成された潜像に現像剤を付着させて可視像化する現像装置、及び電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機及びレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、現像剤担持体の表面に顕画剤としての乾式現像剤を担持し、その現像剤を静電潜像が担持されている像担持体の表面近傍に搬送供給させて、そして、像担持体と現像剤担持体との間に交互電界を印加しながら静電潜像を現像することにより、静電潜像を顕像化する方法がよく知られている。
【0003】
尚、上記現像剤担持体には、一般に現像スリーブが用いられる場合が多いので、以下の説明では「現像スリーブ」と称し、又、像担持体は、一般に感光体ドラムが用いられる場合が多いので、以下の説明では「感光体ドラム」と称すこととする。
【0004】
上記の現像方法としては、例えば、キャリア粒子とトナー粒子とを含む二成分現像剤により、内部に磁界発生手段であるマグネットローラが配置されている現像スリーブの表面に磁気ブラシを形成させ、微小な現像間隔を保持して対向させた感光体ドラムに、この磁気ブラシを摺擦又は近接させ、更に現像スリーブ側から感光体ドラム側への転移及び逆転移を繰り返し行わせて、感光体ドラム上の静電潜像の現像を行う所謂磁気ブラシ現像法が知られいてる。
【0005】
又、簡易なカラー現像や多重現像を目的とした、二成分現像剤を用いた非接触方式の交互電界現像法も知られている。これらの現像方法によって感光体ドラム上に形成されたトナー画像は、必要に応じて紙等の被転写材上に転写された後、熱、圧力或いは溶剤蒸気等により定着されて複写画像が得られる。
【0006】
又、印加現像バイアスとして、ハイライト部分の画像の均一化とかぶり防止のために、交互電圧を複数回印加した後に、例えば、下記に説明する引き戻し電圧V1と現像電圧V2を引加した後に、これらの交互電圧値の平均値1/2・(V1+V2)の高さを有する電圧V3を所定時間印加して1セットとする現像バイアスを、複数セット繰り返すよう設定してもよい。
【0007】
こうした現像バイアスの引加方法について、図7を用いて説明する。図7は、現像バイアスとトナーの挙動の様子を示す。
【0008】
バイアス電圧として引き戻し電圧をV1とし、これがT1時間印加されると、感光体ドラム上の画像部のトナーも非画像部のトナーも一様に現像スリーブ側に向う方向の力を受ける。次に、現像電圧V2をT2時間印加すると現像スリーブ上の現像部のトナーは感光体ドラム上の画像部にも非画像部にも向う方向の力を受ける。
【0009】
更に、非画像部のかぶり取りを考慮したDCバイアスに相当する電圧V3=(1/2)・(V1+V2)をT3時間印加すると、感光体ドラム上の非画像部のトナーには現像スリーブに向う方向の力が与えられ、画像部のトナーには感光体ドラム1に向う方向の力が与えられる。
【0010】
この工程を繰り返すことにより、画像部ではトナーがドラム近傍に偏って振動するために、特に通常は均一に現像されにくいハイライト部分の画像部も均一に現像され、又、非画像部ではトナーがスリーブ近傍で振動するのでかぶりが発生しない滑らかな画像が得られる。
【0011】
更に、近年、一層の高画質化が要求されている。特に、低濃度部でのがさつきの低下が課題であり、これに対して、二成分現像剤に、従来のフェライトキャリアよりも磁化量を下げた磁性キャリアを用いることで、更なる高画質化を達成することが可能となった。しかし、現像スリーブが感光体ドラムに対して順方向に回転する現像方式を用いた場合、従来の磁化量が高いフェライトキャリアを用いた場合に比べて、白抜けと呼ばれる異常画像が発生しやすくなった。
【0012】
この現象を具体的に説明すると、図8の画像パターンに示すように、ハイライト画像αの後に黒べた部γが来ると、ハイライト画像αと黒べた部γの境界のハイライト画像が白く抜けて、白抜け部βとなるという現象である。
【0013】
図9に、白抜け現象が起きるときの感光体ドラム4と現像スリーブ13の様子を示す。現像スリーブ13に図7に示したような方式で引加される現像バイアスが引加されたとき、感光体ドラム4上にハイライト部αがあり、その後に黒べた部γがある場合、ハイライト部と黒べた部の境界部βが現像スリーブ13に対向したときの電気力線Eの形状は、ハイライト部αの電気密度が黒べた部γに比べて高いため、境界部βの力線が大きく黒べた部γのほうに引き寄せられていることがわかる。
【0014】
このような白抜け現象は、感光体ドラム4の回転方向xに対して現像スリーブ13の回転方向が順方向yに回転していると生じる。
【0015】
この低磁化キャリアを用いた場合の白抜けに対しては、今までのところ、現像スリーブ13の回転方向を感光体ドラム4に対して逆方向y’にし、感光体ドラム4への現像剤供給方向を逆方向(カウンター方向)にすることにより、解消できることが確認されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば紙排出方向等による本体の制約がある場合等で、画像形成装置本体構成を考慮した場合、部品や技術の共通化をふまえ、現像スリーブの回転方向を感光体ドラムに対してどちらにも回転可能であることが要求される。
【0017】
そこで、磁化のキャリアを用いて、しかも現像スリーブが感光体ドラムに対して順方向に回転する順方向現像装置を利用しても、画像上の白抜け発生を防止する必要がある。
【0018】
従って、本発明の目的は、低磁化のキャリアを用いて、現像スリーブが回転体ドラムに対して順方向、カウンター方向のどちらに回転しても、画像上の白抜けを防止でき、装置の構成を広く選択でき、がさつきのない高画質な画像を形成できる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る現像装置及び顔像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、トナー及び磁性キャリアを含む二成分現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、該像担持体に対向した現像部に二成分現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体を有し、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
前記磁性キャリアの7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、前記像担持体の外径をDとし、前記現像剤担持体の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2であることを特徴とする現像装置を提供する。
【0020】
第2の本発明は、像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像する第1の本発明の現像装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を、図面に則して更に詳しく説明する。尚、現像装置は、例えば以下に述べるような画像形成装置の中で使用されるが、必ずしもこの形態に限られるものではない。
【0022】
実施例1
図5は本発明の実施例1に係る現像装置1を備える画像形成装置100の概略断面図である。
【0023】
本画像形成装置100は、複数の画像形成ステーションを有する4ステーションのレーザービームプリンタであり、これには感光体ドラム4の周囲に画像形成手段を有して構成される画像形成ステーションがマゼンタm、シアンc、イエローy及びブラックkの4色に対応して設けられ、各ステーションPm、Pc、Py、Pkにて形成された感光体ドラム4m、4c、4y、4kに対向して移動する転写ベルト9aによって搬送される転写材上に転写される。
【0024】
即ち、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像形成ステーションPm、Pc、Py、Pkにそれぞれ感光体ドラム4m、4c、4y、4kが配接され、これらの感光体ドラム体4m、4c、4y、4kは図5の矢印方向(図5では時計方向)に回転される。そして、各感光体ドラム4m、4c、4y、4kの周囲には、コロナ帯電器6m、6c、6y、6kと、潜像形成手段である光走査手段としての走査光学装置7m、7c、7y、7kと、現像装置1m、1c、1y、1k及びクリーニング器8m、8c、8y、8kが配接されている。
【0025】
更に、画像形成手段の一部を構成する転写部は、各画像形成ステーションPm〜Pkに共通して用いられる転写ベルト9a及び各感光体ドラム4m〜4k用の転写帯電器9m、9c、9y、9kを有し、フルカラー画像形成は、転写ベルト9a上に形成された転写材上に感光体ドラム4m〜4k上に形成されたトナー像を順次転写することによって実現される。
【0026】
一方、転写材は、給紙カセット5から転写ベルト9a上に供給され、転写工程が終了すると転写ベルト9aから分離され、定着器2を経てトレイ3に排出される。
【0027】
又、前記走査光学装置7m、7c、7y、7kは、不図示のレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザ光を走査する回転ポリゴンミラーと、走査ビームを感光体ドラム4m〜4k表面の母線上に集光するfθレンズと、その光束を偏向する反射ミラーと、走査ビームの特定位置を検出するビーム検出装置とで構成されている。
【0028】
ここで、現像装置1m〜1kの詳細を、図4に基づいて説明する。尚、現像装置1m〜1k及び感光体ドラム4m〜4kは、現像装置1m〜1k内部の現像剤の色以外は同様の構成であり、以下の説明においては、「現像装置1」「感光体ドラム4」と総称する。図4は、現像装置1の概略断面図である。
【0029】
現像装置1は、図4に示すように、現像容器10を備え、この現像容器10の内部は隔壁16によって現像室R1と攪拌室R2とに区画され、トナー貯蔵室R3内には、補給用トナー(非磁性トナー)T1が収容されている。尚、トナー貯蔵室R3には、補給口20が設けられ、補給口20を経て消費されたトナーに見合った量の補給量トナーT1が攪拌室R2内に落下補給される。
【0030】
これに対し、現像室R1及びR2内には、現像剤Tが収容されている。
【0031】
現像容器10の感光体ドラム4に近接する部位には、開口部が設けられ、開口部から、現像スリーブ13が外部に突出している。現像スリーブ13は非磁性材で構成され、その内部には磁界発生手段であるマグネットローラ15が固定されている。
【0032】
マグネットローラ15は、現像磁極S1とその下流に位置する磁極N3と、現像剤Tを搬送するための磁極N2、S2、N1とを有する。マグネットローラ15は現像磁極S1が感光体ドラム4に対向するように現像スリーブ13内に配置されている。現像磁極S1は、現像スリーブ13と感光体ドラム4との間の現像部41近傍に磁界を形成し、該磁界によって磁気ブラシが形成されている。
【0033】
更に、現像スリーブ13上方には、層厚規制部材であるブレード17が現像スリーブ13と所定の間隔をおくように現像容器10に固定配置されており、現像スリーブ13とブレード17の間隔は350μmとなっている。ブレード17は非磁性部材と磁性部材から構成されており、現像スリーブ13上の現像剤Tの層厚を規制する。
【0034】
又、攪拌室R2内には、搬送スクリュー12が収容されている。搬送スクリュー12はその回転によって、補給口20から攪拌室R2内に自由落下したトナーを現像スリーブ13の長手方向に沿って搬送する。
【0035】
現像スリーブ13は、現像容器10内の磁極N2近傍の位置で現像剤Tを担持し、現像スリーブ13の回転に伴い現像剤Tは現像部41に向けて搬送される。現像剤Tが、磁極S2でブレード17により現像剤量を規制されて現像容器10外部に搬送され、N1極を通過後、現像剤Tに含まれる磁性粒子が、電源21から現像スリーブ13に引加される現像バイアスにより、現像部41の位置の磁極S1の磁気力で連なりながら現像スリーブ13表面から立ち上がり、現像剤Tの磁気ブラシが形成される。
【0036】
尚、本実施例の現像装置1において、現像バイアスは、図7を用いて説明したものと同様に、ハイライト部分の画像の均一化とかぶり防止のために、交互電圧である、引き戻し電圧V1と現像電圧V2を引加後に、これらの交互電圧値の平均値1/2・(V1+V2)の高さを有する電圧V3を所定時間印加して1セットとする現像バイアスを、複数セット繰り返すよう設定している。
【0037】
ここで、本発明では、現像剤として非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が用いられており、磁性キャリアとしては、7.95775kA/m、即ち、1kOe(1キロエールステッド)の磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内、比較的低磁化のものを用いていることを特徴とする。尚、本明細書にては、1kOe=約7.95775Am2/kgとする。
【0038】
磁性キャリアとして低磁化のものを用いると、キャリア同士に働く磁気的な拘束力が弱まるために、キャリアにより形成される磁気ブラシの穂が柔らかくなり、現像部41において感光体ドラム4と摺擦する力が弱くなる。すると、感光体ドラム4上に現像されたトナー像を磁気ブラシの穂の摺擦力によって乱す力が弱くなるので、画像のがさつき感が少なくなり、高画質な画像を得ることが可能となる。
【0039】
上記磁気特性のキャリアとして、本実施例では、磁性金属酸化物及び非磁性金属酸化物である磁性体をバインダー樹脂中に分散した状態の出発原料から重合法により生成された、所謂、樹脂磁性キャリア(磁性体分散型樹脂磁性キャリア)を用いているが、磁気特性が上記した範囲のものであれば、他の製法により製造したものを用いてもよい。
【0040】
磁性キャリアの磁化が上記した範囲以下のものを用いると、現像剤を感光体ドラム4へと担持搬送する現像剤担持体である現像スリーブ13との磁気的拘束力が弱過ぎるために、磁性キャリアが感光体ドラム4に付着してしまう現象が顕著になった。又、磁化が上記した範囲以上のものを用いると、磁気ブラシの穂が硬過ぎてしまい、所望の高画質な画像を得ることができなかったため、磁性キャリアの磁化を上記の範囲に限定した。
【0041】
磁性キャリアの磁気特性については以下の方法を用いた。理研電子(株)製の振動磁場型磁気特性自動記録装置BHV−30を用いて測定した。7.95775kA/mの外部磁場を作り、そのときの磁性キャリアの磁化の強さを求める。キャリアは円筒状のプラスチック容器に十分密になるようにパッキングする。この状態で磁気モーメントを測定し、キャリアを入れた状態の実際の重量を測定し、磁化の強さ(Am2/kg)を求める。ついで、磁性キャリア粒子の真比重を乾式自動密度系アキュピック1330(島津製作所(株)製)により求め、磁化の強さに真比重を掛け合わせることにより、単位面積あたりの磁化の強さ(Am2/kg)を求めた。
【0042】
しかし、こうした磁化の低いキャリアを含む二成分現像剤を用いると、本実施例の場合、現像スリーブ13が感光体ドラム4に対して順方向に回転するとき、白抜けと呼ばれる異常画像が発生しやすい。
【0043】
その対策として、本発明においては、現像スリーブ13の外径と感光体ドラム4の外径に着目した。
【0044】
画像形成装置においては、感光体ドラム4の周囲には現像スリーブ13だけでなく、画像を形成するための要素がいくつか配置されているため、通常、感光体ドラム4外径が現像スリーブ13外径以上になるように構成する。
【0045】
例えば、図5に示す画像形成装置の場合、転写ベルト9aとの関係等により、感光体ドラム4外径の方が大きく構成されている。結果として、感光体ドラム4外径(D)と現像スリーブ13外径(S)の比はD/Sは1以上にすることが好ましい。
【0046】
そこで、本発明においては、感光体ドラム4の大きさは、現像スリーブ13の大きさ以上であり、即ち、D/Sは1以上とするので、その上限を考える。
【0047】
図3に、同一の現像スリーブ13外径Sに対して、感光体ドラム4の外径Dが大きい場合4aと、同じ場合4bの両者の配置を示す。
【0048】
感光体ドラム4bを使用する場合、図1に示す感光体ドラム4bのように、現像スリーブ13外径Sと感光体ドラム4b外径Dの大きさが同様であるので、現像スリーブ13と感光体ドラム4b間の電気力線Eの生じる現像部41の現像ニップにおいて、現像スリーブ13表面における現像部41xの面積と、感光体ドラム4b表面における現像部41yの面積と、の比を1に近くすることができ、現像バイアスを引加した場合の電気力線Eのゆがみが小さく、一対一にひくことができるようになる。
【0049】
逆に、感光体ドラム4の外径Dが大きい感光体ドラム4aの場合には、図2に示したように、電気力線Eのゆがみも大きく、現像されるべきトナーもそれに従って現像スリーブ13から感光体ドラム4aに現像されてしまう。
【0050】
しかし、ハイライト部(白べた部)αと黒べた部γの境界が現像ニップ中心から感光体ドラム4aの円周に沿って、現像部41から左右にA側やB側にずれた場合に、図3に示したように、感光体ドラム4bの場合より、大きい感光体ドラム4aの場合の方が、ニップ部41付近に限っては感光体ドラム4と現像スリーブ13間の距離Lが小さくなるため、そのゆがんだ電気力線Eに沿ってトナーを現像しやすくなる。結果として、感光体ドラム4の外径が所定の長さまでは、長い感光体ドラム1aの場合の方が白抜け画像が発生しにくくなる。
【0051】
そして、この場合に、感光体ドラム4の大きさに合わせて、スリーブ13の外径をも大きくした場合には、現像部41に至る前の電界の歪みは変わらないが、図1に示したような状態となり、今度は現像部でのニップが増えることで、白抜けをなくすことができると予想される。
【0052】
ここで、実験例1及び比較例1によって、上記に説明した図4の構成の現像装置1を用い、スリーブ外径Sとドラム外径Dを変更して、白抜けを防止するのに、適当なスリーブ外径に対するドラム外径の比S/Dを検討する。
【0053】
実験例1
次に、本発明者らの実験例を挙げる。ここでは、上記に説明した実施例1に相当する現像装置1が組み込まれた電子写真式のフルカラー画像形成装置を用いた。画像形成装置の構成は、図5にて説明したものと同様である。
【0054】
又、二成分現像剤としては、磁性キャリアは重合法により作成した樹脂磁性キャリアとの混合物を使用した。トナーは懸濁重合法に非磁性重合法により作成した重合トナーを使用した。現像剤のT/D(トナーの重量/現像剤の重量)比は8%とした。磁性キャリアとしては、7.95775kA/m(1キロエールステッド)の磁界中における磁化量が45[Am2/kg]であり、且つ個数平均粒径が35μmであって、更に比抵抗が1012Ω・cmのものを使用した。
【0055】
又、非磁性重合トナーとしては、形状係数SF−1が115、SF−2が110である表面が滑らかな略球状のトナーであって、重量平均粒径が8μmであって、比重が1.05g/cm3の単位質量あたりの平均電荷量が25mC/kgであるトナーを用いた。
【0056】
本実験例においては、感光体ドラム4の外径Dが30mmであり、現像スリーブ13の外径Sが16mm、の条件で、現像バイアスが平均V3=Vpp2.15kV、周波数12kV、バイアス時間は、図7に示すT3=T1+T2で検討した結果、白抜けが発生しなかった。
【0057】
ここでは、D/Sが1.88である。現像バイアスは、交互電圧を複数回印加後に該交互電圧値の平均である電圧を所定時間印加する現像バイアスを繰り返し印加するものを用いたが、直流電圧(DC)重畳の交互電圧(AC)であっても、同様の効果が得られている。
【0058】
比較例1
比較例1として、実験例1と同様の現像剤を使用し、感光体ドラム4と現像スリーブ13の外径D、S以外は、実験例1と同様の構成とした。ドラム4の外径Dを180mm、スリーブ13の外径Sを24mm若しくは16mmとした場合、同様の現像バイアス引加方法で現像した結果、白抜けが発生した。
【0059】
ここでは、D/Sが7.5若しくは11.25である。
【0060】
実験例1と比較例1を比較して、現像スリーブ13の外径Sを16mmに対して感光体ドラム4の外径Dを180mm(比較例1)のものと30mm(実験例1)のものと較べると、比較例1では、図9に示すようになり、電気力線Eの黒べた部γへの引き寄せが、図1に示すような実験例1の感光体ドラム4bの引き寄せより弱くなっている。
【0061】
更に、本発明者らは、スリーブ径Sとドラム径Dに着目し、スリーブ径Sとドラム径Dを色々と変更してみたが、D/S≦2となるまで、比較例1と同様の結果となり、画像に白抜けが生じ、D/Sが2を切った場合に良好な画像を得ることができた。
【0062】
上記の結果より、現像スリーブ13外径をS、感光体ドラム4の外径Dの比D/Sを1≦D/S≦2にすることにより、低磁化キャリアを用いた順方向現像装置においても、白抜け画像を防止することができることが明らかとなった。
【0063】
尚、本発明は、現像スリーブが感光体ドラムに対して順方向に回転するものに関し、本実施例にても、感光体ドラムに対する現像スリーブの回転方向を順方向にしたが、順方向にして、形成画像に白抜けが発生しないなら、カウンター方向にしても、白抜けが発生しないという解釈において、なされたものである。従って、カウンター方向にも回転可能であってもよいし、どちらに回転しても同様の効果があることは、いうまでもない。
【0064】
実施例2
本発明の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施例では、実施例1の現像装置1の現像室R1と攪拌室R2を鉛直方向上下に配置した。
【0065】
本実施例に係る現像装置1は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が収容された現像容器10内に、現像剤担持体としての現像スリーブ13と、現像スリーブ13上に担持された現像剤の穂を規制する層厚規制部材である穂切り部材(ブレード)17を有している。そして、現像容器10内の略中央部は、紙面に垂直方向に延在する隔壁16によって現像室R1と攪拌室R2とに区画されており、現像剤は現像室R1及び攪拌室R2に収容されている。
【0066】
上記現像室R1及び攪拌室R2には、現像剤攪拌・搬送手段として第1及び第2の搬送スクリュー11、12がそれぞれ配接されている。第1の搬送スクリュー11は現像室R1内の現像剤を搬送し、又、第2の搬送スクリュー12は現像剤濃度制御装置の制御の下でトナー補給口20から攪拌室R2内に第2の搬送スクリュー12の上流側に供給されるトナーと攪拌室R2内に既にある現像剤とを攪拌しながら搬送し、現像剤のトナー濃度を均一化する。
【0067】
この縦攪拌型の現像装置1は、現像室R1と攪拌室R2とが鉛直方向上下に配置されているため、その水平方向の占有スペースを縮小化できるという長所があり、例えば複数の現像装置を水平方向に並列搭載するタンデム方式等のカラー画像形成装置でも小型化が可能となる。
【0068】
又、本実施例の現像装置1は、現像室R1にて現像スリーブ13への現像剤の供給を行い、且つ、攪拌室R2にて現像スリーブ13からの現像剤の回収を行う、というように、それぞれが現像スリーブ13に直接関わる役割を別々に担っている。このため、現像スリーブ13上に担持されて現像部41に搬送され、現像に供された後、現像部41において現像に供されないで残った現像剤は、現像スリーブ13の回転に伴って、攪拌室R2側に回収されるために現像室R1内には常に攪拌室R2で十分攪拌された現像剤のみが存在し、現像スリーブ13には常に均一な濃度の現像剤が供給され、スラスト方向の画像ムラや濃度差のない均一な画像を得ることができる。
【0069】
この現像装置構成を用いることにより、画像濃度が高いものが連続した場合にも安定して均一な画像を供給することができる。
【0070】
本実施例の縦攪拌型の低磁化キャリアを用いた順方向現像装置において、現像スリーブ13と感光体ドラム4の外径を、S/Dが1〜2になるように作成すると、白抜け画像を防止することができ、更に、安定して均一な画像を供給できる。
【0071】
ここでも、現像スリーブ13が感光体ドラム4に対してカウンター方向に回転しても、同様の効果がある。
【0072】
尚、現像スリーブの回転方向を考慮して、現像剤を供給する現像室を鉛直方向下方に、又、現像剤を回収する攪拌室を鉛直方向上方に配置することも可能である。現像装置を構成する各部材の材質、寸法等、現像バイアスを引加する方法については、実施例1、2に説明したものに限定するものではない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トナー及び磁性キャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、現像部に現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体を有し、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置及びそれが備えられた画像形成装置において、磁性キャリアは、7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、像担持体の外径をDとし、現像剤担持体の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2であるので、順方向現像装置においても白抜け画像を防止し、現像剤担持体の回転方向を自由に選択でき、多構成な画像形成装置に適用でき、がさつきのない高画質な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体と現像剤担持体との対向部における等電位面と電気力線の形状を示した説明図である。
【図2】本発明に係る像担持体と現像剤担持体との対向部における等電位面と電気力線の形状を示した説明図である。
【図3】像担持体と現像剤担持体との配置を示した説明図である。
【図4】本発明に係る現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る現像装置の他の例を示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る現像バイアス引加方式の一例を示す説明図である。
【図8】白抜けが発生した画像の部分正面図である。
【図9】従来の像担持体と現像剤担持体との対向部における等電位面と電気力線の形状を示した説明図である。
【符号の説明】
1 現像装置
4 感光体ドラム(像担持体)
10 現像容器
13 現像スリーブ(現像剤担持体)
17 ブレード(層厚規制部材)
20 トナー補給口
21 現像バイアス電源
41 現像部
E 電気力線
R1 現像室
R2 攪拌室
α ハイライト部
β 白抜け部
γ 黒べた部
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体ドラム等の像担持体上に形成された潜像に現像剤を付着させて可視像化する現像装置、及び電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機及びレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、現像剤担持体の表面に顕画剤としての乾式現像剤を担持し、その現像剤を静電潜像が担持されている像担持体の表面近傍に搬送供給させて、そして、像担持体と現像剤担持体との間に交互電界を印加しながら静電潜像を現像することにより、静電潜像を顕像化する方法がよく知られている。
【0003】
尚、上記現像剤担持体には、一般に現像スリーブが用いられる場合が多いので、以下の説明では「現像スリーブ」と称し、又、像担持体は、一般に感光体ドラムが用いられる場合が多いので、以下の説明では「感光体ドラム」と称すこととする。
【0004】
上記の現像方法としては、例えば、キャリア粒子とトナー粒子とを含む二成分現像剤により、内部に磁界発生手段であるマグネットローラが配置されている現像スリーブの表面に磁気ブラシを形成させ、微小な現像間隔を保持して対向させた感光体ドラムに、この磁気ブラシを摺擦又は近接させ、更に現像スリーブ側から感光体ドラム側への転移及び逆転移を繰り返し行わせて、感光体ドラム上の静電潜像の現像を行う所謂磁気ブラシ現像法が知られいてる。
【0005】
又、簡易なカラー現像や多重現像を目的とした、二成分現像剤を用いた非接触方式の交互電界現像法も知られている。これらの現像方法によって感光体ドラム上に形成されたトナー画像は、必要に応じて紙等の被転写材上に転写された後、熱、圧力或いは溶剤蒸気等により定着されて複写画像が得られる。
【0006】
又、印加現像バイアスとして、ハイライト部分の画像の均一化とかぶり防止のために、交互電圧を複数回印加した後に、例えば、下記に説明する引き戻し電圧V1と現像電圧V2を引加した後に、これらの交互電圧値の平均値1/2・(V1+V2)の高さを有する電圧V3を所定時間印加して1セットとする現像バイアスを、複数セット繰り返すよう設定してもよい。
【0007】
こうした現像バイアスの引加方法について、図7を用いて説明する。図7は、現像バイアスとトナーの挙動の様子を示す。
【0008】
バイアス電圧として引き戻し電圧をV1とし、これがT1時間印加されると、感光体ドラム上の画像部のトナーも非画像部のトナーも一様に現像スリーブ側に向う方向の力を受ける。次に、現像電圧V2をT2時間印加すると現像スリーブ上の現像部のトナーは感光体ドラム上の画像部にも非画像部にも向う方向の力を受ける。
【0009】
更に、非画像部のかぶり取りを考慮したDCバイアスに相当する電圧V3=(1/2)・(V1+V2)をT3時間印加すると、感光体ドラム上の非画像部のトナーには現像スリーブに向う方向の力が与えられ、画像部のトナーには感光体ドラム1に向う方向の力が与えられる。
【0010】
この工程を繰り返すことにより、画像部ではトナーがドラム近傍に偏って振動するために、特に通常は均一に現像されにくいハイライト部分の画像部も均一に現像され、又、非画像部ではトナーがスリーブ近傍で振動するのでかぶりが発生しない滑らかな画像が得られる。
【0011】
更に、近年、一層の高画質化が要求されている。特に、低濃度部でのがさつきの低下が課題であり、これに対して、二成分現像剤に、従来のフェライトキャリアよりも磁化量を下げた磁性キャリアを用いることで、更なる高画質化を達成することが可能となった。しかし、現像スリーブが感光体ドラムに対して順方向に回転する現像方式を用いた場合、従来の磁化量が高いフェライトキャリアを用いた場合に比べて、白抜けと呼ばれる異常画像が発生しやすくなった。
【0012】
この現象を具体的に説明すると、図8の画像パターンに示すように、ハイライト画像αの後に黒べた部γが来ると、ハイライト画像αと黒べた部γの境界のハイライト画像が白く抜けて、白抜け部βとなるという現象である。
【0013】
図9に、白抜け現象が起きるときの感光体ドラム4と現像スリーブ13の様子を示す。現像スリーブ13に図7に示したような方式で引加される現像バイアスが引加されたとき、感光体ドラム4上にハイライト部αがあり、その後に黒べた部γがある場合、ハイライト部と黒べた部の境界部βが現像スリーブ13に対向したときの電気力線Eの形状は、ハイライト部αの電気密度が黒べた部γに比べて高いため、境界部βの力線が大きく黒べた部γのほうに引き寄せられていることがわかる。
【0014】
このような白抜け現象は、感光体ドラム4の回転方向xに対して現像スリーブ13の回転方向が順方向yに回転していると生じる。
【0015】
この低磁化キャリアを用いた場合の白抜けに対しては、今までのところ、現像スリーブ13の回転方向を感光体ドラム4に対して逆方向y’にし、感光体ドラム4への現像剤供給方向を逆方向(カウンター方向)にすることにより、解消できることが確認されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば紙排出方向等による本体の制約がある場合等で、画像形成装置本体構成を考慮した場合、部品や技術の共通化をふまえ、現像スリーブの回転方向を感光体ドラムに対してどちらにも回転可能であることが要求される。
【0017】
そこで、磁化のキャリアを用いて、しかも現像スリーブが感光体ドラムに対して順方向に回転する順方向現像装置を利用しても、画像上の白抜け発生を防止する必要がある。
【0018】
従って、本発明の目的は、低磁化のキャリアを用いて、現像スリーブが回転体ドラムに対して順方向、カウンター方向のどちらに回転しても、画像上の白抜けを防止でき、装置の構成を広く選択でき、がさつきのない高画質な画像を形成できる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る現像装置及び顔像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、トナー及び磁性キャリアを含む二成分現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、該像担持体に対向した現像部に二成分現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体を有し、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
前記磁性キャリアの7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、前記像担持体の外径をDとし、前記現像剤担持体の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2であることを特徴とする現像装置を提供する。
【0020】
第2の本発明は、像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像する第1の本発明の現像装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を、図面に則して更に詳しく説明する。尚、現像装置は、例えば以下に述べるような画像形成装置の中で使用されるが、必ずしもこの形態に限られるものではない。
【0022】
実施例1
図5は本発明の実施例1に係る現像装置1を備える画像形成装置100の概略断面図である。
【0023】
本画像形成装置100は、複数の画像形成ステーションを有する4ステーションのレーザービームプリンタであり、これには感光体ドラム4の周囲に画像形成手段を有して構成される画像形成ステーションがマゼンタm、シアンc、イエローy及びブラックkの4色に対応して設けられ、各ステーションPm、Pc、Py、Pkにて形成された感光体ドラム4m、4c、4y、4kに対向して移動する転写ベルト9aによって搬送される転写材上に転写される。
【0024】
即ち、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像形成ステーションPm、Pc、Py、Pkにそれぞれ感光体ドラム4m、4c、4y、4kが配接され、これらの感光体ドラム体4m、4c、4y、4kは図5の矢印方向(図5では時計方向)に回転される。そして、各感光体ドラム4m、4c、4y、4kの周囲には、コロナ帯電器6m、6c、6y、6kと、潜像形成手段である光走査手段としての走査光学装置7m、7c、7y、7kと、現像装置1m、1c、1y、1k及びクリーニング器8m、8c、8y、8kが配接されている。
【0025】
更に、画像形成手段の一部を構成する転写部は、各画像形成ステーションPm〜Pkに共通して用いられる転写ベルト9a及び各感光体ドラム4m〜4k用の転写帯電器9m、9c、9y、9kを有し、フルカラー画像形成は、転写ベルト9a上に形成された転写材上に感光体ドラム4m〜4k上に形成されたトナー像を順次転写することによって実現される。
【0026】
一方、転写材は、給紙カセット5から転写ベルト9a上に供給され、転写工程が終了すると転写ベルト9aから分離され、定着器2を経てトレイ3に排出される。
【0027】
又、前記走査光学装置7m、7c、7y、7kは、不図示のレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザ光を走査する回転ポリゴンミラーと、走査ビームを感光体ドラム4m〜4k表面の母線上に集光するfθレンズと、その光束を偏向する反射ミラーと、走査ビームの特定位置を検出するビーム検出装置とで構成されている。
【0028】
ここで、現像装置1m〜1kの詳細を、図4に基づいて説明する。尚、現像装置1m〜1k及び感光体ドラム4m〜4kは、現像装置1m〜1k内部の現像剤の色以外は同様の構成であり、以下の説明においては、「現像装置1」「感光体ドラム4」と総称する。図4は、現像装置1の概略断面図である。
【0029】
現像装置1は、図4に示すように、現像容器10を備え、この現像容器10の内部は隔壁16によって現像室R1と攪拌室R2とに区画され、トナー貯蔵室R3内には、補給用トナー(非磁性トナー)T1が収容されている。尚、トナー貯蔵室R3には、補給口20が設けられ、補給口20を経て消費されたトナーに見合った量の補給量トナーT1が攪拌室R2内に落下補給される。
【0030】
これに対し、現像室R1及びR2内には、現像剤Tが収容されている。
【0031】
現像容器10の感光体ドラム4に近接する部位には、開口部が設けられ、開口部から、現像スリーブ13が外部に突出している。現像スリーブ13は非磁性材で構成され、その内部には磁界発生手段であるマグネットローラ15が固定されている。
【0032】
マグネットローラ15は、現像磁極S1とその下流に位置する磁極N3と、現像剤Tを搬送するための磁極N2、S2、N1とを有する。マグネットローラ15は現像磁極S1が感光体ドラム4に対向するように現像スリーブ13内に配置されている。現像磁極S1は、現像スリーブ13と感光体ドラム4との間の現像部41近傍に磁界を形成し、該磁界によって磁気ブラシが形成されている。
【0033】
更に、現像スリーブ13上方には、層厚規制部材であるブレード17が現像スリーブ13と所定の間隔をおくように現像容器10に固定配置されており、現像スリーブ13とブレード17の間隔は350μmとなっている。ブレード17は非磁性部材と磁性部材から構成されており、現像スリーブ13上の現像剤Tの層厚を規制する。
【0034】
又、攪拌室R2内には、搬送スクリュー12が収容されている。搬送スクリュー12はその回転によって、補給口20から攪拌室R2内に自由落下したトナーを現像スリーブ13の長手方向に沿って搬送する。
【0035】
現像スリーブ13は、現像容器10内の磁極N2近傍の位置で現像剤Tを担持し、現像スリーブ13の回転に伴い現像剤Tは現像部41に向けて搬送される。現像剤Tが、磁極S2でブレード17により現像剤量を規制されて現像容器10外部に搬送され、N1極を通過後、現像剤Tに含まれる磁性粒子が、電源21から現像スリーブ13に引加される現像バイアスにより、現像部41の位置の磁極S1の磁気力で連なりながら現像スリーブ13表面から立ち上がり、現像剤Tの磁気ブラシが形成される。
【0036】
尚、本実施例の現像装置1において、現像バイアスは、図7を用いて説明したものと同様に、ハイライト部分の画像の均一化とかぶり防止のために、交互電圧である、引き戻し電圧V1と現像電圧V2を引加後に、これらの交互電圧値の平均値1/2・(V1+V2)の高さを有する電圧V3を所定時間印加して1セットとする現像バイアスを、複数セット繰り返すよう設定している。
【0037】
ここで、本発明では、現像剤として非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が用いられており、磁性キャリアとしては、7.95775kA/m、即ち、1kOe(1キロエールステッド)の磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内、比較的低磁化のものを用いていることを特徴とする。尚、本明細書にては、1kOe=約7.95775Am2/kgとする。
【0038】
磁性キャリアとして低磁化のものを用いると、キャリア同士に働く磁気的な拘束力が弱まるために、キャリアにより形成される磁気ブラシの穂が柔らかくなり、現像部41において感光体ドラム4と摺擦する力が弱くなる。すると、感光体ドラム4上に現像されたトナー像を磁気ブラシの穂の摺擦力によって乱す力が弱くなるので、画像のがさつき感が少なくなり、高画質な画像を得ることが可能となる。
【0039】
上記磁気特性のキャリアとして、本実施例では、磁性金属酸化物及び非磁性金属酸化物である磁性体をバインダー樹脂中に分散した状態の出発原料から重合法により生成された、所謂、樹脂磁性キャリア(磁性体分散型樹脂磁性キャリア)を用いているが、磁気特性が上記した範囲のものであれば、他の製法により製造したものを用いてもよい。
【0040】
磁性キャリアの磁化が上記した範囲以下のものを用いると、現像剤を感光体ドラム4へと担持搬送する現像剤担持体である現像スリーブ13との磁気的拘束力が弱過ぎるために、磁性キャリアが感光体ドラム4に付着してしまう現象が顕著になった。又、磁化が上記した範囲以上のものを用いると、磁気ブラシの穂が硬過ぎてしまい、所望の高画質な画像を得ることができなかったため、磁性キャリアの磁化を上記の範囲に限定した。
【0041】
磁性キャリアの磁気特性については以下の方法を用いた。理研電子(株)製の振動磁場型磁気特性自動記録装置BHV−30を用いて測定した。7.95775kA/mの外部磁場を作り、そのときの磁性キャリアの磁化の強さを求める。キャリアは円筒状のプラスチック容器に十分密になるようにパッキングする。この状態で磁気モーメントを測定し、キャリアを入れた状態の実際の重量を測定し、磁化の強さ(Am2/kg)を求める。ついで、磁性キャリア粒子の真比重を乾式自動密度系アキュピック1330(島津製作所(株)製)により求め、磁化の強さに真比重を掛け合わせることにより、単位面積あたりの磁化の強さ(Am2/kg)を求めた。
【0042】
しかし、こうした磁化の低いキャリアを含む二成分現像剤を用いると、本実施例の場合、現像スリーブ13が感光体ドラム4に対して順方向に回転するとき、白抜けと呼ばれる異常画像が発生しやすい。
【0043】
その対策として、本発明においては、現像スリーブ13の外径と感光体ドラム4の外径に着目した。
【0044】
画像形成装置においては、感光体ドラム4の周囲には現像スリーブ13だけでなく、画像を形成するための要素がいくつか配置されているため、通常、感光体ドラム4外径が現像スリーブ13外径以上になるように構成する。
【0045】
例えば、図5に示す画像形成装置の場合、転写ベルト9aとの関係等により、感光体ドラム4外径の方が大きく構成されている。結果として、感光体ドラム4外径(D)と現像スリーブ13外径(S)の比はD/Sは1以上にすることが好ましい。
【0046】
そこで、本発明においては、感光体ドラム4の大きさは、現像スリーブ13の大きさ以上であり、即ち、D/Sは1以上とするので、その上限を考える。
【0047】
図3に、同一の現像スリーブ13外径Sに対して、感光体ドラム4の外径Dが大きい場合4aと、同じ場合4bの両者の配置を示す。
【0048】
感光体ドラム4bを使用する場合、図1に示す感光体ドラム4bのように、現像スリーブ13外径Sと感光体ドラム4b外径Dの大きさが同様であるので、現像スリーブ13と感光体ドラム4b間の電気力線Eの生じる現像部41の現像ニップにおいて、現像スリーブ13表面における現像部41xの面積と、感光体ドラム4b表面における現像部41yの面積と、の比を1に近くすることができ、現像バイアスを引加した場合の電気力線Eのゆがみが小さく、一対一にひくことができるようになる。
【0049】
逆に、感光体ドラム4の外径Dが大きい感光体ドラム4aの場合には、図2に示したように、電気力線Eのゆがみも大きく、現像されるべきトナーもそれに従って現像スリーブ13から感光体ドラム4aに現像されてしまう。
【0050】
しかし、ハイライト部(白べた部)αと黒べた部γの境界が現像ニップ中心から感光体ドラム4aの円周に沿って、現像部41から左右にA側やB側にずれた場合に、図3に示したように、感光体ドラム4bの場合より、大きい感光体ドラム4aの場合の方が、ニップ部41付近に限っては感光体ドラム4と現像スリーブ13間の距離Lが小さくなるため、そのゆがんだ電気力線Eに沿ってトナーを現像しやすくなる。結果として、感光体ドラム4の外径が所定の長さまでは、長い感光体ドラム1aの場合の方が白抜け画像が発生しにくくなる。
【0051】
そして、この場合に、感光体ドラム4の大きさに合わせて、スリーブ13の外径をも大きくした場合には、現像部41に至る前の電界の歪みは変わらないが、図1に示したような状態となり、今度は現像部でのニップが増えることで、白抜けをなくすことができると予想される。
【0052】
ここで、実験例1及び比較例1によって、上記に説明した図4の構成の現像装置1を用い、スリーブ外径Sとドラム外径Dを変更して、白抜けを防止するのに、適当なスリーブ外径に対するドラム外径の比S/Dを検討する。
【0053】
実験例1
次に、本発明者らの実験例を挙げる。ここでは、上記に説明した実施例1に相当する現像装置1が組み込まれた電子写真式のフルカラー画像形成装置を用いた。画像形成装置の構成は、図5にて説明したものと同様である。
【0054】
又、二成分現像剤としては、磁性キャリアは重合法により作成した樹脂磁性キャリアとの混合物を使用した。トナーは懸濁重合法に非磁性重合法により作成した重合トナーを使用した。現像剤のT/D(トナーの重量/現像剤の重量)比は8%とした。磁性キャリアとしては、7.95775kA/m(1キロエールステッド)の磁界中における磁化量が45[Am2/kg]であり、且つ個数平均粒径が35μmであって、更に比抵抗が1012Ω・cmのものを使用した。
【0055】
又、非磁性重合トナーとしては、形状係数SF−1が115、SF−2が110である表面が滑らかな略球状のトナーであって、重量平均粒径が8μmであって、比重が1.05g/cm3の単位質量あたりの平均電荷量が25mC/kgであるトナーを用いた。
【0056】
本実験例においては、感光体ドラム4の外径Dが30mmであり、現像スリーブ13の外径Sが16mm、の条件で、現像バイアスが平均V3=Vpp2.15kV、周波数12kV、バイアス時間は、図7に示すT3=T1+T2で検討した結果、白抜けが発生しなかった。
【0057】
ここでは、D/Sが1.88である。現像バイアスは、交互電圧を複数回印加後に該交互電圧値の平均である電圧を所定時間印加する現像バイアスを繰り返し印加するものを用いたが、直流電圧(DC)重畳の交互電圧(AC)であっても、同様の効果が得られている。
【0058】
比較例1
比較例1として、実験例1と同様の現像剤を使用し、感光体ドラム4と現像スリーブ13の外径D、S以外は、実験例1と同様の構成とした。ドラム4の外径Dを180mm、スリーブ13の外径Sを24mm若しくは16mmとした場合、同様の現像バイアス引加方法で現像した結果、白抜けが発生した。
【0059】
ここでは、D/Sが7.5若しくは11.25である。
【0060】
実験例1と比較例1を比較して、現像スリーブ13の外径Sを16mmに対して感光体ドラム4の外径Dを180mm(比較例1)のものと30mm(実験例1)のものと較べると、比較例1では、図9に示すようになり、電気力線Eの黒べた部γへの引き寄せが、図1に示すような実験例1の感光体ドラム4bの引き寄せより弱くなっている。
【0061】
更に、本発明者らは、スリーブ径Sとドラム径Dに着目し、スリーブ径Sとドラム径Dを色々と変更してみたが、D/S≦2となるまで、比較例1と同様の結果となり、画像に白抜けが生じ、D/Sが2を切った場合に良好な画像を得ることができた。
【0062】
上記の結果より、現像スリーブ13外径をS、感光体ドラム4の外径Dの比D/Sを1≦D/S≦2にすることにより、低磁化キャリアを用いた順方向現像装置においても、白抜け画像を防止することができることが明らかとなった。
【0063】
尚、本発明は、現像スリーブが感光体ドラムに対して順方向に回転するものに関し、本実施例にても、感光体ドラムに対する現像スリーブの回転方向を順方向にしたが、順方向にして、形成画像に白抜けが発生しないなら、カウンター方向にしても、白抜けが発生しないという解釈において、なされたものである。従って、カウンター方向にも回転可能であってもよいし、どちらに回転しても同様の効果があることは、いうまでもない。
【0064】
実施例2
本発明の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施例では、実施例1の現像装置1の現像室R1と攪拌室R2を鉛直方向上下に配置した。
【0065】
本実施例に係る現像装置1は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が収容された現像容器10内に、現像剤担持体としての現像スリーブ13と、現像スリーブ13上に担持された現像剤の穂を規制する層厚規制部材である穂切り部材(ブレード)17を有している。そして、現像容器10内の略中央部は、紙面に垂直方向に延在する隔壁16によって現像室R1と攪拌室R2とに区画されており、現像剤は現像室R1及び攪拌室R2に収容されている。
【0066】
上記現像室R1及び攪拌室R2には、現像剤攪拌・搬送手段として第1及び第2の搬送スクリュー11、12がそれぞれ配接されている。第1の搬送スクリュー11は現像室R1内の現像剤を搬送し、又、第2の搬送スクリュー12は現像剤濃度制御装置の制御の下でトナー補給口20から攪拌室R2内に第2の搬送スクリュー12の上流側に供給されるトナーと攪拌室R2内に既にある現像剤とを攪拌しながら搬送し、現像剤のトナー濃度を均一化する。
【0067】
この縦攪拌型の現像装置1は、現像室R1と攪拌室R2とが鉛直方向上下に配置されているため、その水平方向の占有スペースを縮小化できるという長所があり、例えば複数の現像装置を水平方向に並列搭載するタンデム方式等のカラー画像形成装置でも小型化が可能となる。
【0068】
又、本実施例の現像装置1は、現像室R1にて現像スリーブ13への現像剤の供給を行い、且つ、攪拌室R2にて現像スリーブ13からの現像剤の回収を行う、というように、それぞれが現像スリーブ13に直接関わる役割を別々に担っている。このため、現像スリーブ13上に担持されて現像部41に搬送され、現像に供された後、現像部41において現像に供されないで残った現像剤は、現像スリーブ13の回転に伴って、攪拌室R2側に回収されるために現像室R1内には常に攪拌室R2で十分攪拌された現像剤のみが存在し、現像スリーブ13には常に均一な濃度の現像剤が供給され、スラスト方向の画像ムラや濃度差のない均一な画像を得ることができる。
【0069】
この現像装置構成を用いることにより、画像濃度が高いものが連続した場合にも安定して均一な画像を供給することができる。
【0070】
本実施例の縦攪拌型の低磁化キャリアを用いた順方向現像装置において、現像スリーブ13と感光体ドラム4の外径を、S/Dが1〜2になるように作成すると、白抜け画像を防止することができ、更に、安定して均一な画像を供給できる。
【0071】
ここでも、現像スリーブ13が感光体ドラム4に対してカウンター方向に回転しても、同様の効果がある。
【0072】
尚、現像スリーブの回転方向を考慮して、現像剤を供給する現像室を鉛直方向下方に、又、現像剤を回収する攪拌室を鉛直方向上方に配置することも可能である。現像装置を構成する各部材の材質、寸法等、現像バイアスを引加する方法については、実施例1、2に説明したものに限定するものではない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トナー及び磁性キャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、現像部に現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体を有し、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置及びそれが備えられた画像形成装置において、磁性キャリアは、7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、像担持体の外径をDとし、現像剤担持体の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2であるので、順方向現像装置においても白抜け画像を防止し、現像剤担持体の回転方向を自由に選択でき、多構成な画像形成装置に適用でき、がさつきのない高画質な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体と現像剤担持体との対向部における等電位面と電気力線の形状を示した説明図である。
【図2】本発明に係る像担持体と現像剤担持体との対向部における等電位面と電気力線の形状を示した説明図である。
【図3】像担持体と現像剤担持体との配置を示した説明図である。
【図4】本発明に係る現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る現像装置の他の例を示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る現像バイアス引加方式の一例を示す説明図である。
【図8】白抜けが発生した画像の部分正面図である。
【図9】従来の像担持体と現像剤担持体との対向部における等電位面と電気力線の形状を示した説明図である。
【符号の説明】
1 現像装置
4 感光体ドラム(像担持体)
10 現像容器
13 現像スリーブ(現像剤担持体)
17 ブレード(層厚規制部材)
20 トナー補給口
21 現像バイアス電源
41 現像部
E 電気力線
R1 現像室
R2 攪拌室
α ハイライト部
β 白抜け部
γ 黒べた部
Claims (7)
- トナー及び磁性キャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成して像担持体に接触させ、該像担持体に対向した現像部に現像剤を搬送する回転可能な現像剤担持体を有し、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
前記磁性キャリアの7.95775kA/mの磁界中における磁化量M[Am2/kg]が8〜55[Am2/kg]の範囲内であり、前記像担持体の外径をDとし、前記現像剤担持体の外径をSとしたとき、このSとDの比が、1≦D/S≦2であることを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤担持体は、前記像担持体と逆方向に回転することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
- 前記現像剤担持体に印加する現像バイアスとして、前記現像剤担持体に交互電圧を複数回印加後に、該交互電圧の平均電圧値である電圧を所定時間印加する現像バイアスが、繰り返し印加可能であることを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
- 前記現像剤担持体には現像バイアスとして、直流電圧に交互電圧を重畳したバイアスが印加可能であることを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
- 前記磁性キャリアは、バインダー樹脂、磁性金属酸化物及び非磁性金属酸化物を出発原料にして、重合法により生成した樹脂磁性キャリアで構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像装置。
- 更に、前記現像部を通過後の現像剤を前記現像剤担持体から回収し、補給された現像剤と混合攪拌する攪拌室と、混合攪拌された現像剤を前記現像剤担持体上に供給する現像室と、を有し、前記現像室と前記攪拌室が、どちらを上方にして鉛直方向上下に配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像装置。
- 像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像する請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002373091A JP2004205707A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 現像装置及び画像形成装置 |
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JP2004205707A true JP2004205707A (ja) | 2004-07-22 |
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ID=32811493
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JP2002373091A Pending JP2004205707A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 現像装置及び画像形成装置 |
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JP (1) | JP2004205707A (ja) |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002373091A patent/JP2004205707A/ja active Pending
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