JP2004205627A - 画像形成装置 - Google Patents

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Haruhiko Fukuda
晴彦 福田
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Abstract

【課題】タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取ることによりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、簡易な手段により、モードによらず中間転写ベルトの速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ベルト速度を変化させるモード(厚紙モード、OHPモード)に応じて、補正制御パラメータを設定することとした。
【選択図】図20

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間転写方式を用いるタンデム型カラー画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれらの複合機能を有するMFP(multiple function printer)などの画像形成装置に適用できる色ズレ補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転する像担持体に形成した潜像を現像手段によりトナー画像化する作像装置を複数有していて、これら各作像部で作成されたトナー画像を転写部でベルト状をした中間転写体(中間転写ベルト)に順次重ねて重ねトナー画像を形成する画像形成装置がある。
【0003】
また、両面画像形成用の画像形成装置として、回転する像担持体に形成した潜像を現像手段によりトナー画像化する作像装置を複数、無端ベルト状の第1中間転写体に沿わせて配置すると共に、該第1中間転写体の一端側にベルト状の第2中間転写体(中間転写ベルト)を対向して配置し、前記各作像部で作成されたトナー画像を前記第1中間転写体に順次重ねて先行片面画像を形成してこの先行片面画像を前記第2中間転写体に一括転写して保持し、次いで、前記第1中間転写体にトナー画像を順次重ねて後行片面画像を形成し、前記第1中間転写体と前記第2中間転写体との対向領域で形成される転写域を通るシート状媒体の片面に前記先行片面画像、該シート状媒体の他の片面に前記後行片面画像をそれぞれ一括転写して両面画像を得る画像形成装置がある。
【0004】
これらの画像形成装置において、トナー画像は最終的には被転写媒体であるシート状媒体に転写されて、定着され、排紙トレイに排紙されるようになっている。
【0005】
これらの画像形成装置は、複数個の像担持体及び現像ユニットにおいて作成された画像を、ベルト状の中間転写体が1回転を行う段階で順次重ねを行うタンデム型画像形成装置である。
【0006】
上記、タンデム型画像形成装置では、色を重ね合わせるときに、その位置が狙いの位置からずれてしまい、画像上で色ズレに起因する色むらなどの不具合が発生することがあった。
【0007】
その色ズレの原因の一つとして、中間転写ベルトを用いた画像形成装置では、その中間転写ベルトの速度ムラによるものがあることが解っている。中間転写ベルトの速度ムラによる色ムラの解決策として、中間転写ベルトにスケールを設け、そのスケールをセンサで読み取ることにより、ベルト速度を検知し、その検知結果から、ベルト駆動用モータを制御し、速度ムラを低減することにより、色ズレを防止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
ところが、中間転写ベルトの速度ムラを発生させる要因は多種多様であり、また、画像形成装置よっては、設定モードに応じて、中間転写ベルトの標準速度がそれぞれ存在するものがあり、それらの各速度全てについて、検知、補正を行うためには、より複雑で、高精度な速度検知システムが必要となり、コストアップを招いていた。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−24507号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、簡易な手段により、モードによらず中間転写ベルトの速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を達成するため以下の構成とした。
(1). タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取ることによりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、
ベルト速度を変化させるモードに応じて、補正制御パラメータを設定することにした。最適な制御パラメータを設定するのである。(請求項1)。
(2). タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取る事によりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、厚紙モード時に、厚紙モード用の補正制御パラメータを設定することにした。例えば、厚紙モード時(例えば、1/2速時)に、最適な制御パラメータを設定することにより、中間転写ベルトの速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止するのである(請求項2)。
(3). タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取る事によりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、OHPモード時に、OHPモード用の補正制御パラメータを設定することにした。例えば、OHPモード時(例えば、1/3速時)に、最適な制御パラメータを設定することにより、中間転写ベルトの速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止するのである。(請求項3)。
(4). (3)の何れかにおいて、補正制御パラメータとは比例ゲインであることとした。例えば、制御パラメータとして、比例ゲインを最適に設定することにより、中間転写ベルトの速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止するのである。(請求項4)。
(5). (1)乃至(3)の何れかにおいて、補正制御パラメータとはフィルタ係数であることとした。例えば、制御パラメータとして、フィルタ係数を最適に設定することにより、中間転写ベルトの速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止する(請求項5)。
(6). (1)乃至(5)の何れかにおいて、補正制御パラメータはスケールセンサの出力を入力して演算し、ベルト駆動モータに制御信号を出力する制御手段において設定されることとした(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】
今日、電子写真装置では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなど、カラーのものが多くなってきている。
【0013】
カラー電子写真装置には、像担持体としての1つの感光体のまわりに複数色の現像装置を備え、それらの現像装置でトナーを付着させて感光体上に合成トナー画像を形成し、そのトナー画像を転写してシートにカラー画像を記録する、いわゆる1ドラム型のものと、並べて備える複数の感光体にそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写してシートに合成カラー画像を記録する、いわゆるタンデム型のものとがある。
【0014】
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者には、感光体が1つであるから、比較的小型化でき、コストも低減できる利点はあるものの、1つの感光体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するから、画像形成の高速化には困難である、後者は、逆に大型化し、コスト高となる欠点はあるものの、画像形成の高速化が容易である利点がある。
最近は、フルカラーもモノクロ並みのスピード要求が望まれることから、タンデム型が注目されてきている。
【0015】
[1] タンデム式間接方式の画像形成装置概要
タンデム型の電子写真装置には、図4に示すように、回転する像担持体としての感光体40に帯電手段7により帯電した後、その感光体40に書込み光Lを照射して形成した潜像を現像手段61によりトナー画像化する作像装置18を複数、無端ベルト状の中間転写ベルト10に沿わせて配置し、これら各作像部18で作成されたトナー画像を1次転写手段62が配置された転写部で中間転写ベルト10に順次重ねて重ねトナー画像を形成し、この中間転写ベルト10上の画像を2次転写ベルト24によりシート状媒体sに一括転写する間接転写方式のものと、図5に示すように、各作像装置18における感光体40上のトナー画像を転写手段62'により、シート搬送ベルト3で搬送されるシート状媒体sに順次転写する直接転写方式のものとがある。転写後の残トナーは感光体クリーニング装置63により除去される。
【0016】
直接転写方式のものと間接転写方式のものとを比較すると、直接転写方式(図5)は、複数の作像装置18を並べたタンデム型画像形成装置Tの上流側に給紙装置6を、下流側に定着装置25を配置しなければならず、大型化する欠点がある。
【0017】
これに対し、間接転写方式(図4)は、2次転写ベルト24の位置を比較的自由に設置することができるから、レジストローラ49を含む給紙手段及び定着装置25をタンデム型画像形成装置Tと重ねて配置することができ、小型化が可能となる利点がある。
【0018】
また、直接転写方式(図5)は、大型化しないように定着装置25をタンデム型画像形成装置Tに接近して配置することとなるから、シート状媒体sがたわむことができる十分な余裕をもって定着装置25を配置することができず、シート状媒体sの先端が定着装置25に進入するときの衝撃とか定着装置25を通過するときのシート搬送速度差とかで、定着装置25が後端側の画像形成に影響を及ぼす欠点がある。
【0019】
これに対し、間接転写方式(図4)は、シート状媒体sが撓むことができる十分な余裕をもって定着装置25を配置することができるから、定着装置25が殆ど画像形成に影響を及ぼさないようにすることができる。
このようなことから、最近は、電子写真方式のタンデム型画像形成装置の中の、特に間接転写方式のものが注目されてきている。
【0020】
この種のカラー電子写真装置では、図4に示すように、1次転写手段62による1次転写後に感光体40上に残留する転写残トナーを、感光体クリーニング装置63で除去して感光体40表面をクリーニングし、再度の画像形成に備える。また、図4に示すように2次転写ベルト24による2次転写後に中間転写ベルト10上に残留する転写残トナーを、中間転写ベルトクリーニング装置9で除去して中間転写ベルト10表面をクリーニングし、再度の画像転写に備える。
【0021】
[2] タンデム式間接転写方式の画像形成装置詳細
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明が適用されるカラーの画像形成装置の一実施形態を示すもので、タンデム型間接転写方式を採用しており、図中符号100は複写機本体、符号200はそれを載せる給紙テーブル、符号300は複写機本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
【0022】
複写機本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写ベルト10を設けている。中間転写ベルト10は、図2に示すように、ベース層11を、例えばフッ素樹脂や帆布などの伸びにくい材料でつくり、その上に弾性層12を設けている。弾性層12は、例えばフッ素ゴムやアクリロニトリル−ブタジェン共重合ゴムなどでつくる。この弾性層12の表面は、例えばフッ素系樹脂をコーティングして平滑性のよいコート層13で被ってなる。
【0023】
図1に示すとおり、中間転写ベルト10は、3つのローラ14、15、16に掛け回して支持されていて、図中時計回りに回転搬送可能とする。この図示例では、3つのローラのうち、第2のローラ15の左に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17を設けている。
【0024】
3つのローラの中の第1のローラ14と第2のローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロの4つの作像装置18を横に並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成している。このタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設けている。
【0025】
一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23、23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3のローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像をシート状媒体に転写する。
【0026】
2次転写装置22の横には、シート状媒体上の転写画像を定着する定着装置25を設けている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
【0027】
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシート状媒体をこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。勿論、2次転写装置22として、非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなるので、別途、シート搬送用のベルトを設ける。
【0028】
なお、図示例では、このような2次転写装置22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28を備えている。
【0029】
さて、いまこのカラー画像形成装置を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
【0030】
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。
【0031】
そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0032】
また、不図示のスタートスイッチを押すと、ベルト駆動モータM(図6参照)でローラ14を回転駆動し、他の2つのローラ15、16が従動回転し、中間転写ベルト10を回転させて搬送する。同時に、個々の作像装置18でその感光体40を回転させて各作像装置18の各感光体40上にそれぞれ、ブラック、イエロ、マゼンタ、シアンの単色画像を形成する。
【0033】
そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、中間転写ベルト10を間にして各感光体40に対向してそれぞれ設けられた1次転写手段62の機能により、これら各感光体40に形成された単色画像を順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
【0034】
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
【0035】
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0036】
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像の移動にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で中間転写ベルト10上の重ねカラー画像をシート状媒体上に転写することで、フルカラー画像を記録する。
【0037】
フルカラートナー画像転写後のシート状媒体は、2次転写装置22で搬送されて定着装置25へ送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えられて転写画像が定着され、その後、切換爪55で切り換えられて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
【0038】
または、切換爪55で切り換えられてシート反転装置28に入れられ、そこで反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像が記録されて後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。
【0039】
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを中間転写ベルトクリーニング装置17で除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備えられる。
【0040】
ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
【0041】
さて、上述したタンデム画像形成装置20において、個々の画像形成手段18は、詳しくは、例えば図3に示すように、ドラム状の感光体40のまわりに、帯電手段60、現像手段61、1次転写手段62、感光体クリーニング装置63、除電装置64などを備えてなる。感光体40は、図示例では、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材を塗布し、感光層を形成したドラム状であるが、無端ベルト状であってもよい。
【0042】
図示省略するが、少なくとも感光体40を設け、作像装置18を構成する部分の全部または一部でプロセスカートリッジを形成し、複写機本体100に対して一括して着脱自在としてメンテナンス性を向上するようにしてもよい。
【0043】
作像装置18を構成する部分のうち、帯電装置60は、図示例ではローラ状につくり、感光体40に接触して電圧を印加することによりその感光体40の帯電を行う。
【0044】
現像手段61は、一成分現像剤を使用してもよいが、図示例では、磁性キャリアと非磁性トナーとよりなる二成分現像剤を使用する。そして、その二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ65に付着する攪拌部66と、その現像スリーブ65に付着した二成分現像剤のうちのトナーを感光体40に転移する現像部67とで構成し、その現像部67より攪拌部66を低い位置とする。
【0045】
攪拌部66には、平行な2本のスクリュ68を設ける。2本のスクリュ68の間は、両端部を除いて仕切り板69で仕切る(図16参照)。また、現像ケース70にトナー濃度センサ71を取り付ける。
【0046】
一方、現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体40と対向して現像スリーブ65を設けるとともに、その現像スリーブ65内にマグネット72を固定して設ける。また、その現像スリーブ65に先端を接近してドクタブレード73を設ける。
【0047】
図示例では、ドクタブレード73と現像スリーブ65間の最接近部における間隔は、500μmに設定してある。2成分現像剤を2本のスクリュ68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネット72により汲み上げて保持し、現像スリーブ65上に磁気ブラシを形成する。磁気ブラシは、現像スリーブ65の回転とともに、ドクタブレード73によって適正な量に穂切りする。切り落とされた現像剤は、攪拌部66に戻される。
【0048】
他方、現像スリーブ65上の現像剤のうちトナーは、現像スリーブ65に印加する現像バイアス電圧により感光体40に転移してその感光体40上の静電潜像を可視像化する。可視像化後、現像スリーブ65上に残った現像剤は、マグネット72の磁力がないところで現像スリーブ65から離れて攪拌部66に戻る。この繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71で検知して攪拌部66にトナー補給する。
【0049】
感光体クリーニング装置63は、先端を感光体40に押し当てて、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えるとともに、外周を感光体40に接触して導電性のファーブラシ76を矢示方向に回転自在に備える。また、ファーブラシ76にバイアスを印加する金属製電界ローラ77を矢示方向に回転自在に備え、その電界ローラ77にスクレーパ78の先端を押し当てる。さらに、除去したトナーを回収する回収スクリュ79を設ける。
【0050】
感光体40に対してカウンタ方向に回転するファーブラシ76で、感光体40上の残留トナーを除去する。ファーブラシ76に付着したトナーは、ファーブラシ76に対して接触してカウンタ方向に回転する電界ローラ77でバイアスを印加して取り除く。電界ローラ77は、スクレーパ78でクリーニングする。感光体クリーニング装置63で回収したトナーは、回収スクリュ79で感光体クリーニング装置63の片側に寄せ、詳しくは後述するトナーリサイクル装置80で現像装置61へと戻して再利用する。
【0051】
除電装置64は、例えばランプであり、光を照射して感光体40の表面電位を初期化する。そして、感光体40の回転とともに、まず帯電装置60で感光体40の表面を一様に帯電し、次いでスキャナ300の読取り内容に応じて上述した露光装置21からレーザやLED等による書込み光Lを照射して感光体40上に静電潜像を形成する。
【0052】
その後、現像装置61により静電潜像にトナーを付着してその静電潜像を可視像化し、その可視像を1次転写手段62で中間転写体10上に転写する。画像転写後の感光体40の表面は、感光体クリーニング装置63で残留トナーを除去して清掃し、除電装置64で除電して再度の画像形成に備える。
【0053】
さて、上述したタンデム画像形成装置20において、個々の画像形成手段18は、詳しくは、例えば図3に示すように、ドラム状の感光体40のまわりに、帯電装置60、現像装置61、1次転写装置62、感光体クリーニング装置63、除電装置64などを備えてなる。
【0054】
中間転写ベルトは,従来から弗素系樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリイミド樹脂等が使用されてきていたが,近年ベルトの全層や,ベルトの一部を弾性部材にした弾性ベルトが使用されてきている。
【0055】
弾性ベルトが使用されてきたのは、樹脂ベルトを用いたカラー画像の転写において以下の問題があったからである。カラー画像は通常4色の着色トナーで形成される。1枚のカラー画像には、1層から4層までのトナー層が形成されている。
トナー層は1次転写(感光体から中間転写ベルトへの転写)や、2次転写(中間転写ベルトからシート状媒体への転写)を通過することで圧力を受け、トナー同士の凝集力が高くなる。トナー同士の凝集力が高くなると文字の中抜けやベタ部画像のエッジ抜けの現象が発生しやすくなる。
【0056】
樹脂ベルトは硬度が高くトナー層に応じて変形しないため,トナー層を圧縮させやすく文字の中抜け現象が発生しやすくなる傾向がある。また、最近はフルカラー画像を様々な用紙,例えば和紙や意図的に凹凸を付けや用紙に画像を形成したいという要求が高くなってきている。しかし,平滑性の悪い用紙は転写時にトナーと空隙が発生しやすく,転写抜けが発生しやすくなる傾向がある。密着性を高めるために2次転写部の転写圧を高めると、トナー層の凝縮力を高めることになり、上述したような文字の中抜けを発生させることになる。
【0057】
これに対し、弾性ベルトは、転写部でトナー層、平滑性の悪いシート状媒体に対応して変形する。つまり、弾性ベルトは、局部的な凹凸に追従して変形するめ、過度にトナー層に対して転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ文字の中抜けの無い、平面性の悪いシート状媒体に対しても均一性の優れた転写画像を得ることができるのである。
【0058】
[3] 中間転写ベルト上のスケール
本発明で用いられる、中間転写ベルト上にスケールを設け、そのスケール上に設けたスケールセンサでスケールを読み取り、その出力値からベルト表面の速度を検知し、その検知した速度から、理想とするベルト速度を算出し、ベルト駆動モータへフィードバックする事により、安定したベルト駆動を得る画像形成装置の一例を説明する。
【0059】
図6は、画像形成装置における中間転写部の一例の説明した概略図で、前記した図1、図4に対応している。ベルト駆動モータMはCPUを内蔵する制御手段としてのモータ制御部MCにより速度制御されて、ローラ14を駆動し、中間転写ベルト10を矢印で示すベルト回転方向aに回転させる。
【0060】
中間転写ベルト10上には、複数の感光体4が配してあり、順次画像を中間転写ベルト10上に転写することは前述したとおりである。中間転写ベルト10表面を検知できる位置、この例では複数の感光体のうち、中間転写ベルト10の回転方向最上流側の感光体40とローラ15との間の位置に、ベルト速度検知センサSを設けている。
【0061】
一方、中間転写ベルト10の表面上には図7に示すように、その幅方向の一端側にベルト回転方向aに沿って、一定間隔の多数の矩形領域80aが連続したベルト上スケール80を設けておく。スケールセンサSはベルト速度を検知するセンサであり、中間転写ベルト10の回転に応じて、ベルト上スケール80を読みとる。スケールセンサSは中間転写ベルト10の回転方向最上流側の感光体40とローラ15との間の位置に設けていることを例示しているが、これは一例であり、ベルト上スケール80を読みとれる位置であればどこでもよい。
【0062】
[4] センサによるスケールの検知
図8aに、スケールセンサS1とベルトスケール80の関係を示す。この、一例として示したスケールセンサS1は、発光素子S1aと受光素子S1bによる一対の受発光素子を持つ反射型光学センサを用いている。ベルト上スケール80はスケールの矩形領域80aと、それ以外の部分で反射率を異なる様に構成している。
【0063】
スケールセンサS1の出力値は、図8(b)に示すようにベルトスケール80の反射率の違いにより、High(H)又はLow(LL)の2値の信号として出力される。例えば、スケールセンサS1は受光素子S1bに光を受光するとHigh(H)信号を出力するタイプのものだとすると、図8の例では、矩形領域80aで反射率がスリット80a、80a間の地の部位より高い素材となっていれば、ベルトスケールセンサS1からの出力信号は矩形波の1周期に相当する時間をT1として、パルス幅t1の範囲が矩形領域80aがスケールセンサS1を通過している間のHigh(H)出力となり、残りのLow(LL)出力が反射率の低い地の部位に相当する。これより、中間転写ベルト10が回転するに伴い、スケールセンサS1の検出範囲を通過する矩形領域80aの有無により、センサの出力はHigh(H)、Low(LL)を図示するように繰り返すことになる。
【0064】
従って、Low(LL)からHigh(H)に変化した時点から次のLow(LL)からHigh(H)に変化するまでの矩形波の1周期に相当する時間T1を求めることにより、中間転写ベルト10の表面速度を検知することが可能となる。なお、これらは、あくまで一例であり、ベルトスケール80を検知することが可能で有れば、センサの種類、スケールの種類、検知方法等が異なっても同様にしてベルトスケールを検知するのに問題ない。
【0065】
[5] 速度制御
中間転写ベルト10の表面速度制御について説明する。図9に速度制御のための制御ブロック図を示す。モータ制御部MCでは、先ず、ベルト駆動モータMに対し、中間転写ベルト10が基本速度で回転するようにベルト駆動モータMの回転速度を制御する。
【0066】
中間転写ベルト10の速度に対応した速度でベルト駆動モータMが回転することにより、中間転写ベルト10が回転し、ベルト表面上のベルトスケール80も回転することになる。これにより、ベルトスケールセンサS1にてベルトスケール80を読み取り、その値をモータ制御部MCにフィードバックする。
【0067】
モータ制御部MCでは、もし、フィードバックされた速度が基本速度と同じならば、そのままの速度で制御するが、もし、速度に違いがあるならば、その違いを算出し、基本速度に加えた値となるように、ベルト駆動モータMを制御する。
【0068】
モータ制御部MCにおける速度制御の内容を図10に示したフローチャートにより説明する。中間転写ベルトの速度はベルト駆動モータMの回転速度と比例関係にあるので、中間転写ベルト10の基本速度に対応したベルト駆動モータMの回転速度を基本速度Vとして説明する。
【0069】
ステップP1にて、モータ制御部MCは先ずベルト駆動モータMをON(オン)にし、基本速度Vで回転するようにモータを駆動する。以下、モータをOFF(オフ)にするタイミングが発生するまで以下の制御を繰り返す。
【0070】
ステップP2でモータは駆動中であるので、ステップP3に進み、モータ制御部MCは、フィードバックされたベルトスケールセンサS1からの出力を検知し、さらに、現在回転しているベルト表面実速度対応のベルト駆動モータMの回転速度である実速度V‘を把握する。
【0071】
ステップP4でVとV‘との速度比較を行なう。ステップP5で、もし、V=V’ならば、基本速度と同じ速度でベルト表面も回転していると判断できるので、ステップP2へ行き、そのまま基本速度で制御を行う。
【0072】
もし、ステップP5でV≠V‘ ならば、ベルト表面実速度が基本速度と異なっていることになるので、ステップP6へ進み、基本速度Vと実速度V’の差V“を計算する。
【0073】
ステップP7において、もし、V“>0ならば、基本速度よりも、ベルト表面実速度の方が遅いと判断することができるのでステップP8へ進みVにV”を加えた速度でベルト駆動モータMを制御するし、もし、V“<0ならばベルト表面実速度が基本速度よりも速いと判断できるので、ステップP9へ進み、VからV”を引いた速度でベルト駆動モータMを制御する。こうすることを繰り返すことにより、ベルト表面速度を基本速度で一定に動作させることが可能となる。
【0074】
上述した中間転写ベルトの速度の変動(基本速度とベルト表面実速度の差)はいくつかの要因によって引き起こされ、その速度変動の変動周波数には、図11に示すように、高周波成分と低周波成分が存在する。
【0075】
図11において、横軸にベルトの回転時間を、縦軸に速度変動量をとり、目標速度(前記基本速度)を中央に示した場合、中間転写ベルト10が一回転する間に、比較的ゆっくり速度が変化していく低周波成分と、瞬間的に速度が変化する高周波成分が共存することになる。
【0076】
上述した画像形成装置では、これらの2つの周波数成分の速度変動を補正することは可能である。しかしながら、この低周波成分と、高周波成分の両方補正するためには、その補正周波数レンジを高周波側に合わせる必要があり、高精度、且つ複雑な制御回路が必要になる。その理由は、補正精度は、その制御ループ周期と、スケールセンサS1の検知精度が問題になるためである。
【0077】
モータ制御部MCにおける一連の速度制御をモータ駆動フィードバックループの制御ループ周期Aとすると、このループは図12に示すステップのループで構成される。すなわち、▲1▼スケールセンサS1がベルト上スケール80を読み取り(ステップPR1)、▲2▼ベルト表面実速度におけるセンサ出力であるHigh(H)、Low(LL)の繰り返し出力の位相を検出する。前記ステップP3対応(ステップPR2)、▲3▼位相検出に基づきベルト表面実速度における位相と、目標速度(基本速度)の位相とを比較する。前記ステップP4対応(ステップPR3)、▲4▼位相比較により表面実速度と目標速度(基本速度)とのズレ量を検出する。前記ステップP5〜P8対応(ステップPR4)、▲5▼制御量を算出する。前記ステップP5〜P8対応(ステップPR5)、▲6▼目標値に加算する。前記ステップP5〜P8対応(ステップPR6)、▲7▼ベルト駆動モータMを制御する。(ステップPR7)▲8▼ステップPR1に戻る。
【0078】
図12に示した一連の制御ループ周期Aが、図13に示す中間転写ベルトの速度の変動(補正前では図11に相当)のもとで、低周波周期(低周波成分の周期)Cに比べ十分に早ければ(短かければ)、図13に示すように、ズレ制御量を検出することが可能であり、制御ループ周期Aの1ループ終了時には、速度ズレ量を補正し、目標速度に戻すことが可能となる。すなわち、A>>Cであれば良いことになる。
【0079】
ところが、制御ループ周期Aよりも早い周期(短い周期)である高周波周期(高周波成分の周期)Bについては、1ループ終了時に既に高周波周期は検知した周期をすぎているので、検知した周期内での速度変動を補正しても意味をなさず、実質的には検知できないに等しい。すなわち、B>Aとなる場合は、制御不能である。よって、高周波周期Bも補正するためには、それよりも早い周期(短い周期)で制御ループ周期を構成する必要がある。
【0080】
一般的に、制御範囲に収めるためには、対象となる補正周波数の数十倍の制御ループ周期Aで補正する必要があるとされている。その為、高周波周期Bも補正するには、制御ループ周期Aをかなり短くしなければならず、その為には、構成する部品の精度、ばらつきを押さえる必要が生じてくる。また、これに伴い、検出するセンサの精度も向上させる必要があり、さらに、ベルト上スケール80も、高分解能が必要、且つ、高精度が必要となり、加工上も困難になってしまい、これらを達成するためには、高コストのシステムを構成する必要性が発生することになる。
【0081】
本例の画像形成装置では、この点に着目し、補正対象を低周波周期成分に限定することを提案している。一般的に、高周波周期が数KHz以上であるのに対し、低周波周期は数十Hz以下であるので、十分、低コストなシステムを構築することが可能である。
【0082】
[6] 高周波周期の速度変動の補正を行わない理由
高周波周期成分による速度変動の補正を行わないことに関して、以下に説明を行う。
タンデム型画像形成装置は、その構成上、中間転写ベルト上の同じ位置に同時にトナーを転写することはあり得ない。すなわち、図1、図3〜図5、図6などに示したようにまた、図14に示すように複数の感光体40、40は、それぞれ有る距離をもって配置される。このため、中間転写ベルト14は、最初の感光体(例えば、図14における左側の感光体40)から1色目のトナー像G1転写された後、次の感光体(例えば、図14における右側の感光体40)から転写されるまでの間に、時間差Δtが生じることになる。
【0083】
つまり、転写紙上の同じ位置に4色のドットを重ねて印字する場合、先ず、最初の感光体40から中間転写ベルト10上に転写されたトナー像G1が、中間転写ベルト10の回転により、次の感光体40の転写位置(重ね合わせ位置38)に到着したときに、初めて、2色目のトナー像G2が中間転写ベルト上に転写される。
【0084】
これは、最初の転写から、次の転写まで、時間差が存在することを意味する。その後、順次、3色目、4色目が時間差をもって転写され、はじめて4色が同じ位置に転写されることになる。
【0085】
このとき、隣り合った感光体40、40の転写時間差Δtよりも遅い(大きい)低周波周期の速度変動が発生すると、最初の転写位置から、その速度変動分だけ遅く又は、早く、次の転写位置に到達することになり、転写位置が異なってしまい、その結果、色ズレとして、画像に影響されてしまう。
【0086】
ところが、最初の転写位置から、次の転写位置までの時間差よりも早い周期の高周波周期の速度変動が発生しても、次の転写位置に到達したときに、速度が元に戻っていれば、位置ズレとしては現れないことになる。従って、もし仮に、多少の位置ズレとなっても、画像上で色ズレとしては殆ど目立たなくなる。以上のことを鑑みて、この画像形成装置において、その効果は十分発揮する事が可能であると結論付けることができる。
【0087】
[7] 変動周波数、速度変動量とその要因の関係
低周波周期として速度変動が現れる要因としては、ベルト1周期に起因する要因が大きい。これは、画像形成装置がタンデム型の場合、A3サイズ等の比較的大型の転写紙への作像を行うという構造上、中間転写ベルトの周長を長くする必要があるため、ベルトが1周するのに要する時間が、ベルト速度制御ループの時間周期に比べ、遙かに長い時間を要するためである。
【0088】
このため、一般的に、ベルトの厚さ偏差や、メカ的なレイアウトの積み上げ公差などによる、ベルトが1回転する間に、速度の増加減を誘発するような要因によるものが画像上に影響を及ぼすことが多い。
【0089】
図15に変動周波数、速度変動量と、その要因の関係を図示する。なお、ベルト1周期に起因しない、高周波周期の速度変動の要因としては、駆動伝達用のギヤの歯のピッチ変動などがある。
【0090】
この画像形成装置は、上記のことから、その補正する対象要因をベルト1周期に起因する要因に限定することを提案している。これにより、画像上には現れないような高周波周期の速度変動は無視することができ、その為、低コストなシステムを構成することができるようになる。
【0091】
[8] 速度変動要因としてのベルトの厚さムラ
この画像形成装置では、中間転写ベルトの速度変動を起こす要因として、中間転写ベルトの厚さムラについて着目し、これによる速度変動について補正を行うことを提案している。以下、このメカニズムについて説明を行う。
【0092】
図16に、ベルトに厚さムラがある場合の中間転写ユニットの簡略図を示す。この図では、説明を簡略化するために、その構成として、支持ローラは駆動ローラ14'と従動ローラ15'の2本構成としているが、2本以上のローラ構成でも同様である。
【0093】
説明を簡略化するために、図に示す中間転写ベルト10'の厚さムラは、厚い部分と薄い部分がそれぞれ1つずつとしているが、このムラが複数有る場合も、理論的に同様である。中間転写ベルト10'は、駆動ローラ14'と従動ローラ15'によって保持されている。中間転写ベルト10'は、駆動ローラ14'によって、図中矢印の方向に回転する。
【0094】
中間転写ベルト10'表面のD点は、中間転写ベルト10'の一番厚い部分であり、E点は、一番薄い部分を示す。D点が駆動ローラ14'側の図示する位置、E点が従動ローラ15'側の図示する位置にそれぞれ位置するときの中間転写ベルト10'の状態を実線で示し、該ベルトが回転し、逆に、D点が従動ローラ15'側の図示する位置に、E点が駆動ローラ側14'の図示する位置にある時の該ベルトの状態を2点鎖線で示している。
【0095】
D点が駆動ローラ14'側にあるときのベルトの厚さをX、E点が駆動ローラ側にある時のベルトの厚さをxとする。
【0096】
すなわち、 X>x
また、駆動ローラ14'の半径は不変のため、駆動ローラ14'の中心点から、ベルト表面であるD点、E点までのベルト回転半径は、それぞ
れ、R、rとなり、その差は、X−xと同じになる。
【0097】
(R−r)=(X−x)
ここで、D点、E点、における、ベルト表面速度は、その回転半径が、上記のように異なるため、E点に比べ、D点の方が速くなってしまう。すなわち、該ベルトが回転し、該ベルトの厚さが他の部分に比べ厚い部分が、駆動ローラ14'の位置に来たとき、ベルト表面速度は一番速くなり、その後、さらに該ベルトが回転することにより徐々に速度は遅くなり、ベルトの一番薄い部分が駆動ローラ14'に来たときに一番ベルト表面速度は遅くなる。よって、この差が、ベルト速度ムラとして現れることになる。
【0098】
一般的に、ベルト製造上、工程上から、ベルトの厚さを全て均一にすることは不可能である。その為、この速度ムラは、必ず発生することになる。さらに、この厚さムラは、比較的凹凸の数が少ない為、ベルト速度ムラとしては低周数周期となって現れることになる。
【0099】
従って、前述したように、位置ズレとなり、画像上に色むらとして現れてしまう。このベルト厚さムラは、通常、その製造工程上、数Hz以下となる。従って、この要因に限定着目することにより、さらに低コストなシステムを構成することが可能となる。
【0100】
また、補正する周波数を限定することにより、当然フィードバック制御における位相検出レンジを限定でき、その結果、目標速度に対する位相比較、速度のズレ量検出をより高精度に行うことができ、より安定した速度制御を行う事が可能となる。
【0101】
[9] 速度変動要因としての駆動ローラの偏心
この画像形成装置では、中間転写ベルトの速度変動を起こす要因として、中間転写ベルトの駆動ローラの偏芯について着目し、これによる速度変動について補正を行うことを提案している。以下、このメカニズムについて説明を行う。
【0102】
図17に、中間転写ベルト10“の駆動ローラ14”に偏芯がある場合の中間転写ユニットの簡略図を示す。ここで、説明を簡略化するために、その構成として、ローラは駆動ローラ14“と従動ローラ15‘の2本構成としているが、2本以上のローラ構成でも同様である。
【0103】
中間転写ベルト10“は、駆動ローラ14”と従動ローラ15‘によって保持されている。また、中間転写ベルト10“は、駆動ローラ14”によって、図中矢印の方向に回転する。
【0104】
図17に示すように、駆動ローラ14“に偏芯がある場合に、ベルト接触面方向に一番膨らんだときの中心からベルト接触面までの半径をR、逆に、ベルト接触面とは反対側に一番膨らんだときの駆動ローラ中心からベルト接触面までの半径をrとする。
【0105】
ベルトの厚さは均一である(X=x)と仮定すると、ベルト表面速度は、(R−r)分だけ、速度差を生じることになる。その分、ベルト表面速変動が発生してしまう。
一般的に、駆動ローラの半径は大きいものが多く、そのため、この速度変動は、比較的低周波周期となって現れる。そのため、画像上に、色むらとなって現れることになる。この低周波周期は、一般的に、数Hzから数十Hz程度であるので、この要因に着目し、これを補正することにより、より低コスト且つ、補正周波数限定による、補正誤差の低減し、より安定した速度制御を実現することができる。
【0106】
[10] 低コストで実現可能な低周波周波数域
ベルト速度変動を誘発する要因は、多種多様であるが、その中でも低周波周期によるものについて補正を行うことについては、前述したとおりである。この時、低周波周期の要因としては実際には、どのようなものがあるのかは、そのときのシステム構成、例えば、ベルト材質、ベルト周長、構成ローラ数、感光体ピッチ、部品精度などによって、それぞれ異なってきてしまう。
【0107】
そのため、それぞれの要因に対し、補正を行うことが困難となる場合もある。一般的に、速度変動が、画像上に現れるのは低周波のものが多く、これらについては、100Hz程度まで補正できれば十分である。
【0108】
図18に、変動周波数に対する、速度変動量と、画像への影響の関係の概念図を示す。この図に示すとおり、100Hz程度までに補正範囲を限定すれば、そのフィードバック系の構成を低コストで実現することが可能となる。
【0109】
[11] 実施の形態
本発明にかかる補正制御系の構成を示した図19において、モータ制御部MCでは、目標ベルト位置情報とスケールセンサからの位置情報が比較器85に入力され、これら両者の誤差が補正制御コントローラ86に入力され、内部で演算処理され補正制御パラメータを設定するフィルタ部、比例ゲイン部を経た出力は、パルスモータからなるモータMの目標速度(基準駆動周波数)に対して出力されて補正を実行する。つまり、補正制御パラメータはスケールセンサの出力を入力して演算し、ベルト駆動モータに制御信号を出力する制御手段において設定される。
【0110】
この例では、モータMとしてパルスモータを採用しているので、補正されたPWM信号出力がドライブ回路87に入力され、速度制御しながらモータMを駆動する。
上記したとおり、補正制御コントローラはフィルタ部と比例ゲイン部で構成され、フィルタ部は制御帯域に応じてフィルタ係数を設定して誤差信号をフィルタリングする。実際にはある周波数以上をカットする。 比例ゲイン部では、制御帯域に応じて比例ゲインを設定して補正量の大きさを決定する。実際には制御帯域が高いほど、早く変動を補正する必要があるので、ゲインを大きくする。
【0111】
本例では、補正制御コントローラをフィルタ部と比例ゲイン部で構成したが、パラメータを有するすべてのアルゴリズムのコントローラが含まれる。また、モータMの種類もパルスモータに限らず、DCサーボモータなどの速度制御可能なモータが対象になる。
【0112】
本発明にかかる速度制御の手順を図20により説明する。ここでは、中間転写ベルト10のベルト速度を変化させるモードとして、使用するシート状媒体sの種類により、▲1▼普通紙を使用する普通紙モード、▲2▼厚紙を使用する厚紙モード、▲3▼OHP(オーバーヘッドプロジェクタ用の用紙)を使用するOHPモード▲4▼その他のモード、を例示する。これらの何れかのモード選択に応じて、補正制御のパラメータを設定するのである。この画像形成装置では、モード選択により、普通紙モード、厚紙モード、OHPモードの何れかに切り換えて、最適な補正制御パラメータを設定する。
【0113】
ステップPP1において、普通紙モードが選択されているときには、定着装置25での搬送速度が通常速なので、中間転写ベルト10の速度も通常速になる。ステップPP1において、厚紙モードが選択されているときには、厚紙の定着性を確保するために、定着装置25の搬送速度を通常速の1/2速にして、シート状媒体(厚紙)に対してより多くの熱量を与えるようにしている。中間転写ベルト10の速度も通常速の1/2速になる。
【0114】
ステップPP1において、OHPモードが選択されているときには、OHP紙へのカラーコピー時の光沢性を確保するため、定着装置25での搬送速度を通常速の1/3速にして、さらに多くの熱量を与える。中間転写ベルト10の速度も1/3速になる。
【0115】
普通紙モードでは、ステップPP2からステップPP3へ進み、補正制御パラメータが、通常速の中間転写ベルト10の振動特性を補正制御するのに最適なゲインG=G1、フィルタ係数F=F1に設定される。
厚紙モードでは、ステップPP4からステップPP5へ進み、補正制御パラメータが、通常速の1/2速の中間転写ベルト10の振動特性を補正制御するのに最適なゲインG=G2、フィルタ係数F=F2に設定される。
OHPモードでは、ステップPP6からステップPP7へ進み、補正制御パラメータが、通常速の1/3速の中間ベルト10の振動特性を補正制御するのに最適なゲインG=G3、フィルタ係数F=F3に設定される。
これらの何れでもないときは、ステップPP8に進み、該当するother モードが実行される。
ゲインは、中間転写ベルト10(シート状媒体s)の速度が速いほど大きいものが必要なので、G1>G2>G3 なる関係となる。フィルタ係数は、上記速度が速いほど制御帯域が広がるので、フィルタのカットオフ周波数が F1>F2>F3 の順に上がるような関係になる。
【0116】
厚紙の定着性を確保するための厚紙モード時や、OHPへのカラーコピー時の光沢性を確保するためのOHPモード時には、定着性をよくするために搬送速度を遅くして転写紙に与える熱量を増やすことが一般的に実施されている。この場合、中間転写ベルトの速度も遅くなる。ベルト補正制御のパラメータを通常速度の時と同じに設定すると、速度ムラが大きくなり色ズレが発生する可能性がある。ベルト速度を最適に補正制御するためには、制御パラメータをベルト速度や外乱に応じて変更する必要があり、本例はかかる要求に適合する。
【0117】
図21は、上記例において、通常速、1/2速、1/3速各々の場合における中間転写ベルト10の振動成分をFFTかけた結果、つまり、周波数分析した結果を示したグラフである。
グラフの横軸は振動の周波数(Hz)、縦軸は振動振幅である。通常速において、振幅レベルの高い順に0.6Hz、2.0Hz、2.4Hzの振動成分がある。発生源は、周波数的にベルト周期、駆動ローラ周期、従動ローラ周期などが考えられる。いずれもベルト速度に比例する要因なので、通常速時の1/2速、1/3速の時は、各振動成分の周波数が通常速時(実線表示)のそれぞれ1/2(破線表示)、1/3(1点鎖線表示)になる。
この結果から、各速度時における補正範囲は図中の矢印で示す範囲となり、モード別にそれぞれの補正範囲およびレベルの高い周波数成分補正に最適なゲイン、フィルタ係数を設定する。
【0118】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、ベルト速度を変化させるモードに応じて、最適な制御パラメータを設定することにより、モードによらず、速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる。
【0119】
請求項2記載の発明では、厚紙モード時(例えば、1/2速)に、最適な制御パラメータを設定することにより、速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる。
【0120】
請求項3記載の発明では、OHPモード時(例えば、1/3速)に、最適な制御パラメータを設定することにより、速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる。
【0121】
請求項4記載の発明では、制御パラメータとして、比例ゲインを最適に設定することにより、速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる。
【0122】
請求項5記載の発明では、制御パラメータとして、フィルタ係数を最適に設定することにより、速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる。
【0123】
請求項6記載の発明では、制御手段により、補正制御パラメータを最適に設定することにより、速度ムラを抑制して色ズレ発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるカラーの画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】中間転写ベルトの部分断面図である。
【図3】カラー画像形成装置の要部を説明した図である。
【図4】タンデム型間接転写方式のカラー画像形成装置における転写部まわりの構成を説明した図である。
【図5】タンデム型直接転写方式のカラー画像形成装置における転写部まわりの構成を説明した図である。
【図6】中間転写ベルトの速度制御系を説明した図である。
【図7】中間転写ベルトに設けたベルト上スケールを例示したベルトの平面図である。
【図8】図8(a)はベルト上スケールとセンサの関係位置を説明した図、図8(b)はセンサ出力波形を例示した図である。
【図9】中間転写ベルトの速度制御のための制御ブロック図である。
【図10】中間転写ベルトの速度制御手順を例示したフローチャートである。
【図11】中間転写ベルトの速度変動の変動周波数を例示した図である。
【図12】制御ループを説明した図である。
【図13】ズレ制御の一例を説明した図である。
【図14】転写時間差を説明した図である。
【図15】変動周波数、速度変動量と、その要因の関係を示した図である。
【図16】ベルトに厚さムラがある場合におきる速度変動を説明した図である。
【図17】駆動ローラに偏芯がある場合におきる速度変動を説明した図である。
【図18】変動周波数に対する、速度変動量と、画像への影響の関係を説明した図である。
【図19】補正制御系の構成を示したブロック図である。
【図20】補正制御手順を示したフローチャートである。
【図21】中間転写ベルトの振動成分をFFTかけた結果を示した図である。
【符号の説明】
80 ベルト上スケール
S1 スケールセンサ
MC モータ制御部

Claims (6)

  1. タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取ることによりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、
    ベルト速度を変化させるモードに応じて、補正制御パラメータを設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取る事によりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、
    厚紙モード時に、厚紙モード用の補正制御パラメータを設定することを特徴とする画像形成装置。
  3. タンデム型カラー画像形成装置で中間転写ベルトを持ち、そのベルト上にスケールを持ち、そのスケールをセンサで読み取る事によりベルト表面の速度を検知し、その結果を用いてベルト速度を補正制御する画像形成装置において、
    OHPモード時に、OHPモード用の補正制御パラメータを設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項乃至3の何れかにおいて、補正制御パラメータとは比例ゲインであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至3の何れかにおいて、補正制御パラメータとはフィルタ係数であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、補正制御パラメータはスケールセンサの出力を入力して演算し、ベルト駆動モータに制御信号を出力する制御手段において設定されることを特徴とする画像形成装置。
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JP2019128401A (ja) * 2018-01-23 2019-08-01 株式会社リコー ベルト装置、及び、画像形成装置

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