JP2009222814A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来装置よりも安価な構成にて、色ズレのない良好なカラー画像を得ることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】独立駆動制御が可能中間転写体と該中間転写体に接触する2次転写体を用いた画像形成装置において、中間転写体または2次転写体の少なくともどちらかを駆動する駆動源の負荷を検出するための負荷検出手段を有し、中間転写体と2次転写体が接触している状態下で、設定されている所定のタイミングで、負荷検出手段が出力する負荷検出値が、予め設定された値範囲内に留まるように、前記いずれかの駆動源の回転数の微調制御を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタ、FAX、複写機等の中間転写方式による画像形成装置に関し、特に中間転写体、2次転写体の駆動制御に関するに関する。
画像形成装置は、市場からの要求に伴い、カラー画像を形成するものが多くなってきている。その中でも、高速化が可能で、高い色ズレ品質が得られることから、複数の作像手段と中間転写体を用いるカラー画像形成装置(以下タンデム中間転写方式)が主流となってきている。このタンデム中間転写方式では、中間転写体上で、各色のトナー像を重ね合わせて、カラー画像を得るため、中間転写体の移動速度を高精度に保つ必要がある。
また、中間転写体上のトナー像を記録材に転写させるには、2次転写体を中間転写体に押圧し、その間に記録材を通過させ、その際に、電界をかけることにより、2次転写を行う方法が一般的である。ここで、中間転写体と2次転写体の表面速度は、ほぼ等速で接触することが望ましいが、それぞれの駆動源の回転数以外に、ローラの外径、ベルトの厚み、などの個々の部品バラツキや、さらには、その使用材質による環境変化(温度、湿度)によって表面速度は変化する。
そのため、この表面速度差による摩擦負荷を一定にするのは難しい。この摩擦負荷は、中間転写体の移動速度をばらつかせる原因となる。中間転写体の移動速度の精度が悪化すると各色のトナー像の重ね合わせの精度が悪化し、良好なカラー画像を得ることができない。
特許文献1では、2次転写体をトルクリミッタを介して駆動させ、中間転写体と2次転写体の速度差による2次転写部での摩擦負荷を一定レベルに制限することにより、中間転写体の移動速度の精度を確保する方法が提案されている。この方法の場合、トルクリミッタが重要な機能をもつことになるが、トルクリミッタの方式としてよく利用される、接触式のコイルバネを用いる方式は、コスト安ではあるものの、トルク制御の精度が低く、耐久性が低い。また、非接触式の永久磁石を用いる方式は、トルク制御の精度が高く、耐久性が高いものの、コスト高となる。いずれにしても、トルクリミッタが必要部品となり、要求機能レベルに応じて、コストアップ要因となる。
特許文献2では、中間転写体と2次転写体のそれぞれの速度情報と制御手段により、中間転写体と2次転写体の相対速度を一定に制御し、中間転写体と2次転写体の速度差による2次転写部での摩擦負荷を一定レベルに制限することにより、中間転写体の移動速度の精度を確保する方法が開示されている(特許文献2は、特に、瞬間的な負荷変動にも対応させたものである)。但し、この方法の場合、中間転写体、2次転写体の表面速度検知手段が必要となり、コストアップ要因となっている。
特開平11−52757号公報 特開2004−61882公報
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、従来装置よりも安価な構成で色ズレのない良好なカラー画像を得ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、中間転写体と該中間転写体に接触する2次転写体を用いて、多色印刷を行う電子写真プロセス式の画像形成装置において、前記中間転写体と前記2次転写体は、それぞれに独立して駆動制御が可能で、前記中間転写体または前記2次転写体の少なくともどちらかを駆動する駆動源の負荷を検出するための負荷検出手段を有し、前記中間転写体と前記2次転写体が接触している状態下では、設定されている所定のタイミングで、前記負荷検出手段が出力する負荷検出値が、予め設定された値範囲内に留まるように、前記駆動源のいずれか一方の回転数の微調制御を行うことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、非印刷時に、中間転写体に対して、2次転写体を離間する機構を有し、前記中間転写体と前記2次転写体とが接触している時の前記負荷検出手段による負荷検出値が、前記中間転写体と前記2次転写体とが離間している時の前記負荷検出手段が出力する負荷検出値を基準にして、所定の偏差範囲値内になるように前記駆動源のいずれか一方の回転数の微調制御を行うことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記駆動源であるモータの負荷電流から前記駆動源の負荷を検出する前記負荷検出手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記駆動源の回転数の微調制御を、印刷動作終了後にのみ実行し、一連の印刷動作中には行わないようにしたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、所定ページ数分の通紙処理経過毎に行われることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、当該画像形成装置内に設置される温度検出手段の検出結果により行われることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、当該画像形成装置内に設置される湿度検出手段の検出結果により行われることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、中間転写体または2次転写体の駆動源の負荷が、所定の条件外となった場合に行われることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御が実行された場合に、中間転写体上での色ズレのレジストレーション制御を実施することを特徴とする。
本発明によれば、低コストながら安定した中間転写駆動の実現が可能となり、色ズレのない良好なカラー画像が得られる画像形成装置を提供することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態として電子写真方式のカラー複写機(以下、単に「複写機」という)、について説明する。なお、本実施形態の複写機は、表面移動部材としての像担持体である中間転写ベルト(中間転写体)を備えたいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置である。
図1は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。本実施形態では、後で詳述するように、中間転写ベルト10と2次転写ベルト24の駆動制御に特徴を有しているが、以下では、この複写機の概略構成と一般的動作についても簡略に説明する。
図1に示すようにこの複写機は、複写機本体150と、この複写機本体を載置する給紙テーブル200と、その複写機本体上に取り付けるスキャナ300と、このスキャナの上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とから構成されている。
図2は、複写機本体150部分の要部構成を示す拡大図である。複写機本体150には、中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、3つの支持部材である支持ローラ14、15、16に張架された状態で、図2では、時計回り方向に回転駆動される。支持ローラのうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット18Y、18C、18M、18BKが並んで配置されている。
これらの画像形成ユニット18Y、18C、18M、18BKの上方には、露光装置21が設けられている(図2では図示を省略した、図1参照)。この露光装置21は、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて、各画像形成ユニットに設けられる潜像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK上に静電潜像を形成するためのものである。また、支持ローラのうちの第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置22が設けられている。この2次転写装置22は、2つのローラ23a、23b間に表面移動部材としての転写部材である無端ベルト状の2次転写ベルト24が張架した構成を有する。
そして、中間転写ベルト10上のトナー像を転写紙上に2次転写する際には、2次転写ベルト24を第3支持ローラ16に巻き付いた中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。なお、2次転写装置22は、2次転写ベルト24を用いた構成でなくても、例えば表面移動部材としての転写ローラを用いた構成としてもよい。また、2次転写装置22の2次転写ベルト24による転写紙搬送方向下流側には、転写紙上に転写されたトナー像を定着させるための熱定着手段としての定着装置25が設けられている。この定着装置25は、加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。
また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、記録材としての転写紙に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
このベルトクリーニング装置17は、2つのファーブラシ90、91を備えている。これらのファーブラシ90、91は、それぞれ金属ローラ92、93に接触した状態で回転するように設けられている。
本実施形態では、中間転写ベルト10の無端移動方向上流側の金属ローラ92に電源94から負極性の電圧を印加し、下流側の金属ローラ93に電源95から正極性の電圧が印加されている。これにより、ファーブラシ90、91には、それぞれ異なる極性のバイアスが印加される。なお、金属ローラ92、93には、それぞれブレード96、97が当接している。このベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルト10の表面に対し、まず上流側のファーブラシ90により負極性のバイアスを印加してクリーニングを行う。そして、ファーブラシ90に転移したトナーは、さらに電位差によりファーブラシ90から金属ローラ92に転移し、ブレード96により掻き落とされる。このようにして、ブレード96、97で掻き落とされたトナーは、図示しないタンクに回収される。
このようにして上流側のファーブラシ90によるクリーニングを受けた中間転写ベルト10の表面には、未だ多くのトナーが残留している。この残留しているトナーのほとんどは、もともと負極性トナーであったり、ファーブラシ90に印加される負極性バイアスによる電荷注入や放電により負極性に帯電されて負極性トナーになったものである。よって、これらのトナーは、正極性のバイアスが印加された下流側のファーブラシ91によりクリーニングされる。そして、ファーブラシ90に転移したトナーは、さらに電位差によりファーブラシ90から金属ローラ92に転移し、ブレード96により掻き落とされ、タンクに回収される。
次に、画像形成ユニット18Y、18C、18M、18BKの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18BKを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y、18C、18Mも同様の構成を有する。なお、画像形成ユニット18Y、18C、18M、18BKは、少なくとも感光体ドラム20と、画像形成ユニットを構成する構成部品や構成装置の全部又は一部とを備えたプロセスカートリッジとして構成することができる。この場合、画像形成ユニット18Y、18C、18M、18BKを複写機本体150に対して着脱自在に構成できるので、メンテナンス性が向上する。
図3は、隣り合う2つの画像形成ユニット18M、18BKの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す「M」及び「BK」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61、感光体クリーニング装置63及び除電装置64が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
上記帯電装置60は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
また、上記現像装置61は、一成分現像剤を使用してもよいが、本実施形態では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。この現像装置61は、攪拌部66と現像部67に大別できる。攪拌部66では、二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66は、平行な2本のスクリュ68が設けられており、2本のスクリュ68の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケース70には現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。
この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するようにドクタブレード73が設けられている。
この現像装置61では、現像剤を2本のスクリュ68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、ドクタブレード73により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部66に戻される。このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。
これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。
このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部66にトナーが補給される。
また、上記1次転写装置62は、1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。また、各1次転写装置62の間には、中間転写ベルト10の裏面すなわち内周面側に接触する導電性ローラ74が設けられている。この導電性ローラ74は、1次転写時に各1次転写装置62により印加するバイアスが、中間転写ベルト10の内周面側の層を通じて隣接する画像形成ユニットに流れ込むことを阻止するものである。
また、上記感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。このファーブラシ76には、金属製の電界ローラ77からバイアスが印加されており、その電界ローラ77にはスクレーパ78の先端が押し当てられている。
そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。その後、回収スクリュ79により感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、後述するトナーリサイクル装置80を通じて現像装置61へと戻され、再利用する。
また、除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300(図1)により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザやLED等による書込光Lを照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
次に、図1乃至図3を用いて本実施形態における複写機の動作について説明する。
上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス32上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じて読取センサ36に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14、15、16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18BKの感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK及び2次転写装置22の2次転写ベルト24も回転駆動する。なお、これら中間転写ベルト10、感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK及び2次転写ベルト24は、これらの間で一定の相対速度が維持されるように、後述する同期制御がなされている。
その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づき、露光装置21から、各画像形成ユニットの感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK上に書込光Lがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y、61C、61M、61BKにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y、62C、62M、62BKにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙に応じた給紙テーブル200の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体150内の給紙路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙は、レジストローラ49に突き当たったところで止められる。なお、給紙カセット44にセットされていない転写紙を使用する場合、手差しトレイ51にセットされた転写紙を給紙ローラ50により送り出し、分離ローラ52で1枚に分離した後、手差し給紙路53を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ49に突き当たったところで止められる。 レジストローラ49は、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー画像が2次転写装置22の2次転写ベルト24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。
ここで、レジストローラ49は、一般的には接地されて使用されることが多いが、転写紙の紙粉除去のためにバイアスを印加するようにしてもよい。その印加バイアスには、DC電圧が用いられるが、転写紙をより均一に帯電させるためにDCオフセット成分をもったAC電圧を用いてもよい。なお、このようにバイアスが印加されたレジストローラ49を通過した後の転写紙表面は、若干ながら負極性に帯電する。よって、この場合、中間転写ベルト10から転写紙への2次転写時にはレジストローラ49にバイアスが印加されなかった転写紙とは転写条件が変わるため、適宜転写条件を変更する必要が生じる。
レジストローラ49により送り出された転写紙は、中間転写ベルト10と2次転写ベルト24との間に形成される2次転写ニップに送り込まれ、2次転写装置22により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が転写紙上に2次転写される。
その後、転写紙は、2次転写ベルト24に吸着した状態で定着装置25まで搬送され、定着装置25で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置25を通過した転写紙は、排出ローラ56により排紙トレイ57に排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置25を通過した転写紙の搬送経路を切換爪55により切り換える。そして、その転写紙は、2次転写装置22の下方に位置するシート反転装置28に送り込まれ、そこで反転し、再び2次転写部に案内される。
次に、本発明の特徴部分である、中間転写ベルト10と2次転写ベルト24の駆動制御について詳細に説明する。図4は、実施形態における駆動制御部100の構成の一例を関連各部とともに示すブロック図である。駆動制御部100は、制御デバイスである演算処理装置(CPU)101、RAM102およびROM103からなる記憶装置を含み構成されている。
CPU101には、中間転写体である中間転写ベルト10の駆動源(中間転写体駆動源)104、および2次転写体である2次転写ベルト24の駆動源(2次転写体駆動源)105は、いずれも駆動制御部100のCPU101に接続制御されていて、中間転写体駆動源104は、DCサーボモータであり、駆動制御部100から所定のクロックが入力されることにより、所定の回転数(N1)で回転する。すなわち、駆動制御部100からON/OFF制御およびON時の回転数N1が制御可能である。また中間転写体駆動源104は、負荷検出手段として、モータの駆動負荷電流を電圧信号に変換する検出装置を具備しており、その出力信号は駆動制御部100のCPU101に駆動負荷出力(T1)として入力される。
一方、2次転写体駆動源105は、ステッピングモータであり、駆動制御部100より、所定のパルスが入力されることにより、所定の回転数(N2)で回転する。すなわち、駆動制御部100からON/OFF制御およびON時の回転数N2が制御可能である。なお、駆動制御部100には、説明は省略するが、CPU101配下で、スキャナ部/プリンタ制御部からの画像情報が取り込まれる画像メモリ106も備えられていて、周知のように、画像情報に応じて(露光装置21の)LD駆動部107が、像担持体に潜像を書き込む。
次に、ここで検出された中間転写体の負荷出力(T1)に基づいた中間転写体駆動安定化制御(回転数制御)の一例を図5のフローチャートに示す。電源が投入されると(S51)、中間転写体駆動源104と2次転写体駆動源105がONされ、それぞれ、回転数(N1)、回転数(N2)に制御される(S51)。続いて、先ず検出された負荷出力レベル(T1)を、あらかじめ設定されて制御部のRAM102に記録されている中間転写体ベルト10の駆動源104の負荷範囲条件(Tmin、Tmax)と比較する。比較のための中間転写体駆動負荷の入力は、100msec間隔でサンプリング数30の平均値(T1)を算出し(S53)、(Tmin)および(Tmax)と順次比較する(S54、S55)。設定範囲内であれば(S55:Yes)今回制御は終了となるが、設定範囲外であれば(S4:No)または(S55:No)、2次転写体駆動源105の回転数(N2)を変更する。(ステップS54:No)の場合には、2次転写体駆動源の現在の駆動回転数(N2)を0.1%だけ減じた値に変更し(S56)、(ステップS55:No)の場合には、2次転写体駆動源の現在の駆動回転数(N2)を0.1%だけ加算した値に変更し(S57)、その後(ステップS53)に戻って、再度、中間転写体ベルト10の駆動負荷の確認過程(S53〜S55)が実施され、負荷出力レベル(T1)が設定範囲内となるまでこの制御過程が繰り返される。中間転写体駆動源104の負荷は、2次転写体との接触摩擦負荷に影響されるため、2次転写体駆動源105の回転数を可変することで、中間転写体の駆動負荷が変化する。
このようにして、最終的には、中間転写体の駆動負荷は、所定の設定範囲内になるように、2次転写体駆動源105の回転数が微調される。
図6は、上述制御過程により、中間転写体駆動源の駆動負荷の調整前と調整後のレベルと2次転写体の駆動回転数の関係を示した特性図上に制御の様子の一例を表したものである。制御スタート時に(Tmax)より大であった中間転写駆動源の負荷(T1)は、回転数が上昇するのにともなって、破線矢印に沿って下降して(Tmax)以下になった時点(例示の変更差分値0.1%では(Tmin)は超えていない)で制御が終了する(エンド)。
このようにして、中間転写体(中間転写体ベルト10)と2次転写体(2次転写ベルト24)の摩擦負荷は一定化され、安定した中間転写駆動が実現される。これは、色ズレのない良好なカラー画像形成に繋がる。
なお、この実施形態では、2次転写体駆動源105の回転数を微調するようにして目的を達成しているが、回転数の微調整が可能な場合には中間転写体駆動源104側の回転数を微調してもよい。どちらの駆動源の回転数を微調するかは、所定の回転数の設定に対して、表面速度のバラツキが大きい方の駆動源を選択するのが適当である。
更には、この実施形態では、中間転写体用の駆動源にかかる駆動負荷を検出しているが、2次転写体駆動源105にて駆動負荷を検出するようにしてもよい。ただし、実施形態の場合、使用している駆動源のモータは、ステッピングモータのようにモータ負荷電流とモータ負荷トルクに相関が得られないモータであるから、駆動負荷の検出のために、適宜の新たなハード構成が必要となる。もし、前述したと同様に、モータの駆動負荷電流から制御のための信号を取り出すのであれば、この目的に適したモータ種類(DCサーボモータ等)の選定が必要となる。
上述の説明のように、本実施形態では、中間転写体と2次転写体の駆動負荷のバラツキは、中間転写体と2次転写体の表面速度差により発生していること、その表面速度差は、中間転写体または2次転写体駆動源の負荷に反映されることに着目し、中間転写体または2次転写体駆動源の負荷の検出手段をもたせ、その駆動源の負荷を予め設定された負荷範囲になるように中間転写体または2次転写体駆動源の回転数を変更し、中間転写体駆動源の負荷を一定範囲内に制御している。駆動源の負荷検出は、モータの負荷電流を監視することで、比較的簡単に低コストで実現可能である。
[第2実施形態]
ところで、上述実施形態の場合は、負荷検出する駆動源の負荷が予め設定された負荷範囲内になるように中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数を変更するが中間転写体または2次転写体の駆動負荷は少なからず個々のバラツキを有するため、その駆動制御の精度には限界がある。
次に、より精度の高い駆動制御を行うことができる第2の実施形態について説明する。この第2実施形態では、機械毎のバラツキ、さらにはその機械での使用環境、経時変動などを含めて最適な駆動制御を実現可能とし、安定した色ズレのないカラー画像を提供する。なお、本実施形態の後述特徴機能を実現するためには、中間転写体と2次転写体の接離機構が必要となるが、中間転写体と2次転写体の接離機構は、適宜知られた機構を採用すれば良いが、典型的な画像形成装置の場合、接触放置に伴う中間転写体または2次転写体の変形、化学的汚染などの防止目的で、従来より接離機構を有している場合が多く、新たに用意する必要が無いため、今回制御のために必要とする接離機構は直接的なコストアップ要因にならない場合が多い。この実施形態でも装置全体の構成と基本的動作は、前実施形態と略同様であるから、以下では重複する説明は省略し、専ら着目制御について説明する。
図7は、本実施形態における駆動制御部100Bの構成の一例を関連各部とともに示すブロック図である。駆動制御部100Bは、先の図4に、更に2次転写体接離機構駆動部108を備えていて、CPU101によりON/OFF制御が可能になっている。2次転写体接離機構は、周知のものでよくここでは説明しない。先の図4と同等部分には同一符号を付してあり、説明は省略する。この実施形態では、中間転写体ベルト10と2次転写体ベルト24が、離間状態になっている場合をデフォルト条件としている。
前実施形態同様に、中間転写体駆動源104は、DCサーボモータであり、駆動制御部100Bから所定のクロックが入力されることにより、所定の回転数(N1)で回転するとともに、制御部からON/OFF制御される。一方、2次転写体駆動源105は、ステッピングモータであり、制御部より、所定のパルスが入力されることにより、所定の回転数(N2)で回転する。
次に、ここで検出された中間転写体の負荷出力(T1)に基づいた中間転写体駆動安定化制御(回転数制御)の一例を図8のフローチャートに示す。電源が投入されると(S81)、2次転写体接離機構がOFFの離間状態で(S82)、中間転写体駆動源104と2次転写体駆動源105がONされ、それぞれ、回転数(N1)、回転数(N2)に制御される(S83)。続いて、負荷出力レベル(T1)の検出のために、中間転写体駆動負荷出力を、100msec間隔でサンプリング数30の平均値(T1)を算出する(S84)。そして、2次転写体接離機構をONとし接触状態とする(S85)。この接触状態で、中間転写体駆動負荷出力を、100msec間隔でサンプリング数30の平均値(T2)を算出する(S86)。続いて、中間転写体と2次転写体が離間状態で検出した中間転写体の駆動負荷(T1)と中間転写体と2次転写体が接触状態で検出した中間転写体の駆動負荷(T2)を比較する(S87、S88)。すなわち、先ず、(T2)が、(T1)より所定一定値Δを減じた値より大である場合(S87:Yes)には(S88)の比較を行うが、(S87:No)であれば、2次転写体駆動源の現在の駆動回転数(N2)を0.1%だけ加算した値に変更して(S57)、ステップ(S86)に戻る。ステップ(S88)の比較では、(T2)が、(T1)より所定一定値Δを加算した値より小である場合(S88:Yes)には今回制御は終了となるが、(S88:No)であれば、2次転写体駆動源の現在の駆動回転数(N2)を0.1%だけ減じた値に変更して(S90)、ステップ(S86)に戻る。中間転写体駆動源104の負荷は、2次転写体との接触摩擦負荷に影響されるため、2次転写体駆動源105の回転数を可変することで、中間転写体の駆動負荷が変化する。最終的に、負荷出力レベル(T1)が設定範囲内となるまでこの制御過程が繰り返される。
以上のように、上述制御では、先ず、中間転写体と2次転写体が離間状態(OFF制御時)において、中間転写体駆動源104からモータの駆動負荷電流を電圧信号に変換された出力信号が基準信号値(デフォルト値)として駆動制御部100Bに駆動負荷(T1)として入力される。
次に、駆動制御部100Bより、2次転写体の接離機構を駆動させ、中間転写体と2次転写体を接触させる。この状態下で、再度、中間転写体駆動源104からモータの駆動負荷電流を電圧信号に変換された出力信号が駆動制御部100Bに、中間転写体と2次転写体を接触させている時の新たな駆動負荷(T2)として入力される。
そして、駆動負荷(T2)が、駆動負荷(T1)を基準にして決められた所定の設定範囲外であれば、2次転写体駆動源105の回転数(N2)を変更し、再度、中間転写体の駆動負荷の確認が実施される。中間転写体駆動源104の負荷は、2次転写体との接触摩擦負荷に影響されるため、2次転写体駆動源105の回転数を可変することで、中間転写体の駆動負荷が変化する。
これにより、最終的には、中間転写体の駆動負荷は、中間転写体と2次転写体が離間しているときの中間転写体の駆動負荷を基準にして、所定の範囲内になるように、2次転写体駆動源105の回転数が微調整される。以上のようにして、中間転写体と2次転写体の摩擦負荷は一定化される。
この実施形態においても、中間転写体と2次転写体の駆動負荷のバラツキは、中間転写体と2次転写体の表面速度差により発生していること、その表面速度差は、中間転写体または2次転写体駆動源105の負荷に反映されることに着目し、さらに、中間転写体と2次転写体の表面速度差がなければ、中間転写体と2次転写体の接触時と離間時の各駆動源の負荷は、ほぼ同一レベルとなることに着目し、中間転写体または2次転写体駆動源105の負荷の検出手段をもたせ、中間転写体と2次転写体が離間しているときの検出負荷を基準にして、中間転写体と2次転写体が接触しているときの駆動負荷を一定範囲内になるように中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数を変更し、中間転写体駆動源104の負荷を一定範囲内に制御している。
図9は、本制御により、中間転写体の駆動負荷の調整前と調整後のレベルと2次転写体の駆動回転数の関係を示している。以上説明したようにこの実施形態によれば、機械毎のバラツキさらにはその機械での使用環境、経時変動などを含めて最適な駆動制御の実現が可能となり、安定した色ズレのないカラー画像を提供できる。
なお、上述の本実施形態では、中間転写体駆動源104にて駆動負荷を検出しているが、前実施形態同様に、2次転写体駆動源105にて駆動負荷を検出してもよい。ただし、既述したように、その場合には、使用する駆動源のモータがステッピングモータのようにモータ負荷電流とモータ負荷トルクに相関が得られないモータであると駆動負荷の検出のために、新たなハード構成が必要となるため、モータ種類の選定は必要となる。
なお、この実施形態においても、2次転写体駆動源105の回転数を微調して、目的を達成しているが、中間転写体駆動源104の回転数を微調しても無論よい。どちらの駆動源の回転数を微調するかは、所定の回転数の設定に対して、表面速度のバラツキが大きい方の駆動源を選択するのが適当である。
[第3実施形態]
以下では、更に、他の実施形態について説明する。一連の印刷動作途中で、中間転写体または2次転写体駆動源の回転数の微調制御を行った場合、一連の印刷物の中で、倍率誤差変動、色味変動が発生する可能性がある。すなわち、中間転写体の回転数を微調した場合は、色ズレレベルが多少なりと変化し、2次転写体の回転数を微調した場合は、倍率誤差が多少なりと変化することが考えられる。この点に対処するため、これまで説明した実施形態において、前述の回転数の微調制御の実施タイミングを制限することが有効で、これにより、同一の印刷物の中で倍率誤差変動、色味変動の発生をより確実に防止することができる。
中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御を実施するタイミングの制限の一つには、一連の印刷動作終了後に実施し、一連の印刷動作中には行わないようにすることが考えられる。一連の印刷JOBの途中での中間転写体駆動源104または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御の実行を制限し、同一の印刷物の中で倍率誤差変動、色味変動を防止する。こうして、同一の印刷作業での中間転写体、2次転写体の速度は維持され、同一の印刷物の中で倍率誤差変動、色味変動の発生を防止できる。
[第4実施形態]
次に、既述した、中間転写体または2次写体の駆動源の回転数の微調制御では、中間転写体および2次転写体の制御に対応させた駆動が必要となる。頻繁に実施すると駆動時間の増加により、機械、部品の耐久性に影響する。よって、適時に既述した如き微調制御を行うようにすれば、中間転写体、2次転写体の不要な駆動時間増加による耐久性低下を防止するのに好適である。
中間転写体と2次転写体との表面速度差が変化する要因としては、関連当該部品や関連部品において生じる、摩耗や摩擦係数変化などによる経時変化、機内温度変化による部品の膨張変化などがある。これらは、通紙ページ(通紙枚数)と相関をもつ。既述した中間転写体または2次写体の駆動源の回転数の微調制御は、中間転写体および2次転写体の駆動が必要となる。頻繁に実施すると駆動時間の増加により、機械、部品の耐久性に影響する。そこで、適時に回転数の微調制御を行い、中間転写体、2次転写体の不要な駆動時間増加による耐久性低下を防止する。
このような制御に適した、第4の実施形態について説明する。図10に、この実施形態のブロック図を示す。全体的な構成は、略これまで説明したものと同等である。本実施形態では、印刷ページカウンタ109を備えるようにして、所定の通紙ページ毎に、前述した如きの、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御を実施している。
この実施形態では、2次転写体は、ゴム材質のローラ部材とする。この場合には、ローラ部材は、短期的には、図11に示すように、通紙に伴う機内の温度上昇による熱膨張により、外径は膨張し、表面速度はアップする。また、一方で長期的には、図12に示すように、通紙に伴う摩耗により、外径は減少し、表面速度はダウンしてゆく。いずれにしても、2次転写ローラの外径は、通紙ページ数に従って変化することになる。
そこで、この実施形態の場合は、中間転写体駆動源104(または2次転写体駆動源105を制御しても良い)の回転数の微調制御を、所定ページ数分の通紙処理経過毎に行う。すなわち、図10に示すブロック図における印刷ページカウンタが積算した値により、一定ページを超えた印刷JOB終了後に、中間転写体駆動源104(または2次転写体駆動源105)の回転数の微調制御の実行するようにする。
このように、2次転写体の変動要素(=2次転写体の外径変化)と関連する印刷ページに従って、適時に中間転写体駆動源104(または2次転写体駆動源105)の回転数の微調制御を実行する。こうして、中間転写体、2次転写体の不要な駆動時間増加による耐久性低下を防止することができる。
[第5実施形態]
ところで、中間転写体と2次転写体との表面速度差が変化する要因としては、機内温度変化による部品の膨張変化がある。前実施形態にて、機内の温度上昇により、2次転写体の表面速度が変化する事例を示したが、あるいは、前実施形態と同様の目的で、駆動源の回転数の微調制御を頻繁に実施して駆動時間の増加により、機械、部品の耐久性に影響するのを耐久性低下を防止する目的で、直接的に、機内の温度変化の情報をもとに、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御を実行させても良い。具体的には、図13に示すブロック図における温度センサによる機内温度変化を駆動制御部100Bにて認識し、一定の機内温度変化が生じた場合の印刷JOB終了後に、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御を実行するように構成する。こうして、機内の温度検出手段の検出結果に基づき、前述した如くに、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御が実施されるので、中間転写体、2次転写体の不要な駆動時間増加による耐久性低下を防止できる。
ちなみに、最近のカラー画像形成装置では、作像プロセスを機内温湿度情報をもとに、転写電流、等を変更することは一般的であり、その目的のため、機内に温湿度センサを配置している場合が多い。よって、ここで説明した制御のために、温湿度センサを用意することなしに、本実施形態の装置が実現可能な場合が多い。
[第6実施形態]
同様に、駆動源の回転数の微調制御を頻繁に実施して駆動時間の増加により、機械、部品の耐久性に影響するのを耐久性低下を防止するために、この他にも、直接的に、機内の湿度変化の情報をもとに、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御を実行させても良い。2次転写体で使用される材料(特にゴム材質)よっては、湿度に対して、膨張変化する場合などに有効である。この場合には、前述実施形態の温度センサの代わりに、湿度センサを配置し、機内の湿度変化に従って、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御の実行する(図14の駆動制御回路ブロック図参照)。既に、他の目的で温湿度センサを備えていれば、これを本実施形態で共用できる。
[第7実施形態]
既に、電源ONをトリガーにして、中間転写体または2次写体の駆動源の回転数の微調制御を実行する実施形態については、示したが、更には、随時又は定期的に、中間転写体と2次転写体が接触しているときの中間転写体または2次転写体駆動源105の駆動負荷を検出し、その検出した駆動負荷が想定範囲値より異常に増加、または減少する等で、所定の条件を超えて、駆動源の回転数の微調制御(速度制御)の必要度が高くなっていることをトリガーにして、中間転写体または2次写体の駆動源の回転数の微調制御を実行するように構成することが可能である。なお、これまで説明した他の条件に基づく微調制御と適宜併用することが望ましい。
このように、前述中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御は、中間転写体または2次転写体駆動源105の負荷が、所定の条件外となった場合に主に行うことで、中間転写体、2次転写体の不要な駆動時間増加による耐久性低下を防止する。
[第8実施形態]
ところで、駆動源の回転数の微調制御に関連して、中間転写体または2次転写体の回転数を変更した場合に、中間転写体上での色ズレが考えられる。そこで、色ズレに対するレジストレーションの再調整を行うようにするのが好ましい。すなわち、中間転写体の回転数を微調した場合は、色ズレレベルが変化し、2次転写体の回転数を微調した場合は、倍率誤差が変化するため、中間転写体または2次転写体駆動源105の回転数の微調制御の実施直後に、中間転写体上での色ズレのレジストレーション制御を実施するように構成することが考えられる。このように、中間転写体または2次写体の駆動源の回転数の微調制御の実施に同期して、中間転写体上での色ズレのレジストレーション制御を実施することにより、色ズレ品質を確保することができる。
本発明の実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。 同複写機の本体部分の要部構成を示す拡大図である。 同複写機における隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図である。 実施形態における駆動制御の構成例を示すブロック図である。 実施形態における駆動制御の流れを示すフローチャートである。 実施形態における駆動制御による中間転写体の駆動負荷の調整前と調整後と2次転写体の駆動回転数の関係図である。 第2実施形態における駆動制御の構成を示すブロック図である。 同実施形態における駆動制御の流れを示すフローチャートである。 同実施形態における駆動制御による中間転写体の駆動負荷の調整前と調整後と2次転写体の駆動回転数の関係図である。 第4実施形態における駆動制御の構成を示すブロック図である。 同実施形態における2次転写ローラ外径変動(温度変化)を示す説明図である。 同実施形態における2次転写ローラ外径変動(経時摩耗)を示す説明図である。 第5実施形態における駆動制御の構成を示すブロック図である。 第6実施形態における駆動制御の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 中間転写ベルト、11 転写紙検知センサ、12 制御部、13 第1駆動モータ、18 画像形成ユニット、20 感光体ドラム、24 2次転写ベルト、25 定着装置、29 第2駆動モータ、61 現像装置、100、(100B〜E) 駆動制御部、101 CPU、102 RAM、103 ROM、104 中間転写体駆動源(DCサーボモータ)、105 2次転写体駆動源(ステッピングモータ)、106 画像メモリ、107 LD駆動部、108 2次転写体接離機構駆動部、109 印刷ページカウンタ、111、112 温湿度センサ、150 複写機本体、200 給紙テーブル、300 スキャナ、400 原稿自動搬送装置、P 転写紙

Claims (9)

  1. 中間転写体と該中間転写体に接触する2次転写体を用いて、多色印刷を行う電子写真プロセス式の画像形成装置において、
    前記中間転写体と前記2次転写体は、それぞれに独立して駆動制御が可能で、
    前記中間転写体または前記2次転写体の少なくともどちらかを駆動する駆動源の負荷を検出するための負荷検出手段を有し、
    前記中間転写体と前記2次転写体が接触している状態下では、設定されている所定のタイミングで、前記負荷検出手段が出力する負荷検出値が、予め設定された値範囲内に留まるように、前記駆動源のいずれか一方の回転数の微調制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 非印刷時に、中間転写体に対して、2次転写体を離間する機構を有し、
    前記中間転写体と前記2次転写体とが接触している時の前記負荷検出手段による負荷検出値が、前記中間転写体と前記2次転写体とが離間している時の前記負荷検出手段が出力する負荷検出値を基準にして、所定の偏差範囲値内になるように前記駆動源のいずれか一方の回転数の微調制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動源であるモータの負荷電流から前記駆動源の負荷を検出する前記負荷検出手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動源の回転数の微調制御を、印刷動作終了後にのみ実行し、一連の印刷動作中には行わないようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、所定ページ数分の通紙処理経過毎に行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、当該画像形成装置内に設置される温度検出手段の検出結果により行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、当該画像形成装置内に設置される湿度検出手段の検出結果により行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御は、中間転写体または2次転写体の駆動源の負荷が、所定の条件外となった場合に行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記中間転写体または2次転写体の駆動源の回転数の微調制御が実行された場合に、中間転写体上での色ズレのレジストレーション制御を実施することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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