JP2004204959A - 変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機と出力部材の間に介在された変速機による変速ショックの悪化を防止できる制御装置を提供する。
【解決手段】トルクを電気的に制御可能な電動機が入力側に連結されるとともに、摩擦係合装置の係合・解放の状態に応じて変速比が設定される変速機の制御装置であって、前記電動機で生じさせているトルクと前記摩擦係合装置の係合圧とに基づいて、前記摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を学習する学習手段(ステップS28,S32,S33,S35,S36)と、その学習手段による学習結果に基づいて前記変速機の変速制御をおこなう変速制御手段とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、摩擦係合装置の係合・解放の状態に応じて変速比が設定される変速機を対象とした制御装置に関し、特にトルクを電気的に制御できる電動機もしくはモータ・ジェネレータが連結された変速機、更に具体的にはハイブリッド駆動装置に組み込まれた変速機での変速を制御する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
変速機を電動機と出力部材との間に介在させた駆動装置の一例が特開2002−225578号公報(特許文献1)に記載されている。その駆動装置は、内燃機関とモータ・ジェネレータとを動力源としたハイブリッド駆動装置であって、内燃機関と第1モータ・ジェネレータとが、遊星歯車機構を主体とするトルク合成機構を介して連結され、そのトルク合成機構に連結された出力軸に、高低二段に変速できる変速機を介して第2モータ・ジェネレータが連結されている。
【0003】
上記の第1モータ・ジェネレータが主として内燃機関の回転数を制御するとともに発電をおこなうためのものであるのに対して、第2モータ・ジェネレータは出力軸トルクを補助し、あるいは制動力を補助するためのものである。また、変速機は、二つの摩擦係合装置の係合・解放状態を切り換えることにより、いわゆる直結段と低速段とに変速できるようになっており、低車速時には低速段に設定して変速比に対応するトルクの増幅率を大きくし、また車速が増大した際には高速段に変速することより第2モータ・ジェネレータの回転数を相対的に低下させて動力損失を防止するようになっている。そして、その変速は、一方の摩擦係合装置の係合圧を低下させるとともに、他方の摩擦係合装置の係合圧を増大させることにより、第2モータ・ジェネレータや他の回転部材の回転数を変化させて実行される。
【0004】
また、従来、変速機を内蔵したハイブリッド駆動装置であって、その変速機の変速に関与する摩擦係合装置の初期油圧を、変速機にトルクを入力するモータのトルク補正量に基づいて学習するように構成された装置が、特開平9−32237号公報(特許文献2)によって開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−225578号(段落0047〜0054、図3)
【特許文献2】
特開平9−32237号公報(段落0074〜0078)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特開2002−225578号公報に記載された装置における変速機で変速を実行する場合、変速に伴うトルク変動が大きいとこれが出力軸トルクの変化として現れ、ショックとなる。そのトルク変化の主な要因は、回転数変化に起因する慣性トルクであるから、第2モータ・ジェネレータなどの所定の回転部材の変速中での回転数が滑らかに変化するように変速制御をおこなうのが通常である。しかしながら、例えば第2モータ・ジェネレータによっていわゆるトルクアシストをおこなっている場合の変速であれば、変速機でのトルク容量すなわち変速に関与する摩擦係合装置のトルク容量が出力軸トルクに影響する。また、変速時に、第1モータ・ジェネレータを制御して内燃機関から出力軸に伝達されるトルクを制御する場合、変速機でのトルク容量に応じた第1モータ・ジェネレータのトルク制御が必要になる。
【0007】
しかしながら、クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置の係合圧とトルク容量との関係は、個体差や経時変化などによって一定とはならないので、変速時に出力軸に現れるトルクが想定したものとは異なってしまい、これが原因となってショックが悪化する可能性がある。また、ハイブリッド駆動装置においてはモータ・ジェネレータなどの電動機によって変速時のいわゆるトルクアシストをおこなう場合、その電動機のトルクが、必要とするトルクとは異なってしまい、その結果、出力軸トルクが低下したり、あるいは反対に過大になったりしてショックが生じる可能性がある。
【0008】
上述した特開平9−32237号公報に記載された発明は、変速の進行の速度をモータトルクで制御し、そのモータトルクに基づいて初期係合圧を学習するように構成されているので、変速の際の回転数の変化を適正化する初期係合圧の学習は可能であるが、変速に関与する摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を正確に求めることはできない。
【0009】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を正確に把握して変速機を制御することによりショックを防止もしくは低減できる制御装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】
この発明は、上記の目的を達成するために、変速機の入力側に連結されている電動機のトルクを正確に検出できるので、その電動機のトルクに基づいて摩擦係合装置のトルク容量を求め、そのトルク容量と係合圧との関係に基づいて変速機の変速制御をおこなうように構成したことを特徴とするものである。具体的には、請求項1の発明は、トルクを電気的に制御可能な電動機が入力側に連結されるとともに、摩擦係合装置の係合・解放の状態に応じて変速比が設定される変速機の制御装置において、前記電動機で生じさせているトルクと前記摩擦係合装置の係合圧とに基づいて、前記摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を学習する学習手段と、その学習手段による学習結果に基づいて前記変速機の変速制御をおこなう変速制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
【0011】
したがって請求項1の発明では、摩擦係合装置のトルク容量と変速機の入力側に連結されている電動機のトルクとが対応しているので、所定の係合圧が摩擦係合装置に作用している状態でのトルク容量を電動機のトルクに基づいて求めることができ、その結果、摩擦係合装置の係合圧とトルク容量との関係が学習される。その学習結果に基づいて変速機での変速が制御される。そのため、摩擦係合装置のトルク容量が反映する変速機の出力トルクもしくは出力軸トルクが所期どおりに制御され、ショックの悪化が防止もしくは抑制される。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、主動力源からトルクの伝達される出力部材に前記電動機のトルクが伝達されるハイブリッド駆動装置に前記変速機が組み込まれるとともに、前記変速機の出力側に前記出力部材が連結され、前記変速制御手段は、前記変速機での変速中における前記電動機もしくは前記主動力源のトルクを前記学習手段による学習結果に基づいて制御する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
【0013】
したがって請求項2の発明では、前記変速機がハイブリッド駆動装置における変速機であって、主動力源からトルクが伝達される出力部材との間でトルクを授受するようになっている。そのため、出力部材のトルクが変速機を構成している摩擦係合装置のトルク容量によって変化し、そのトルク容量が係合圧との関係として学習されているので、その学習結果に基づいて前記電動機もしくは主動力源のトルクが制御される。その場合、係合圧とトルク容量との関係が正確に求められているので、変速の際における係合圧に基づいて電動機もしくは主動力源のトルクを制御することにより出力部材のトルクが正確に制御され、その結果、ショックの悪化が防止もしくは抑制される。
【0014】
さらに、請求項3の発明は、トルクを電気的に制御可能な電動機が入力側に連結されるとともに、変速中における所定の回転部材の回転数が摩擦係合装置の係合圧を調整することにより制御され、さらに出力側に連結された出力部材の変速中におけるトルクが前記出力部材に連結された主動力源もしくは前記電動機によって制御される変速機の制御装置において、前記電動機で生じさせているトルクと前記摩擦係合装置の係合圧とに基づいて、前記摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を学習する学習手段と、その学習手段による学習結果に基づいて変速中における前記主動力源もしくは電動機のトルクを制御するトルク制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
【0015】
したがって請求項3の発明では、変速中における所定の回転部材の回転数が摩擦係合装置の係合圧を調整することにより制御され、またその変速中における出力部材のトルクが、主動力源もしくは電動機のトルクを制御することにより制御される。さらにその摩擦係合装置の係合圧とトルク容量との関係が、変速機に連結されている電動機のトルクに基づいて学習される。変速中の前記回転数制御のために係合圧を制御するが、その係合圧に対応するトルク容量が学習されて両者の関係が正確に求められているので、係合圧に基づいて主動力源もしくは電動機のトルクを制御することにより、変速中の出力部材のトルクが所期どおりに制御され、その結果、ショックの悪化が防止もしくは抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする変速機について説明すると、この発明で対象とする変速機は、一例として車両用のハイブリッド駆動装置に組み込まれたものであって、図5に示すように、主動力源1のトルクが出力部材2に伝達され、その出力部材2からデファレンシャル3を介して駆動輪4にトルクが伝達されるようになっている。一方、走行のための駆動力を出力する力行制御あるいはエネルギを回収する回生制御の可能なアシスト動力源5が設けられており、このアシスト動力源5が変速機6を介して出力部材2に連結されている。したがってアシスト動力源5と出力部材2との間でトルク容量を変速機6で設定する変速比に応じて増減するようになっている。
【0017】
その変速機6は、設定する変速比が“1”以上となるように構成することができ、このように構成することにより、アシスト動力源5でトルクを出力する力行時に、アシスト動力源5で出力したトルクを増大させて出力部材2に伝達できるので、アシスト動力源5を低容量もしくは小型のものとすることができる。しかしながら、アシスト動力源5の運転効率を良好な状態に維持することが好ましいので、例えば車速に応じて出力部材2の回転数が増大した場合には、変速比を低下させてアシスト動力源5の回転数を低下させる。また、出力部材2の回転数が低下した場合には、変速比を増大させることがある。
【0018】
そのような変速の場合、変速機6でのトルク容量容量が低下したり、あるいは回転数の変化に伴う慣性トルクが生じたりし、これが出力部材2のトルクすなわち出力軸トルクに影響する。そこで上記のハイブリッド駆動装置は、変速機6による変速の際に主動力源1のトルクを補正して出力部材2のトルク変動を防止もしくは抑制するように制御される。
【0019】
より具体的に説明すると、主動力源1は図6に示すように、内燃機関10と、モータ・ジェネレータ(以下、仮に第1モータ・ジェネレータもしくはMG1と記す)11と、これら内燃機関10と第1モータ・ジェネレータ11との間でトルクを合成もしくは分配する遊星歯車機構12とを主体として構成されている。その内燃機関(以下、エンジンと記す)10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置であって、スロットル開度(吸気量)や燃料供給量、点火時期などの運転状態を電気的に制御できるように構成されている。その制御は、例えば、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(E−ECU)13によっておこなうように構成されている。
【0020】
また、第1モータ・ジェネレータ11は、一例として同期電動機であって、電動機としての機能と発電機としての機能とを生じるように構成され、インバータ14を介してバッテリーなどの蓄電装置15に接続されている。そして、そのインバータ14を制御することにより、第1モータ・ジェネレータ11の出力トルクあるいは回生トルクを適宜に設定するようになっている。その制御をおこなうために、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(MG1−ECU)16が設けられている。
【0021】
さらに、遊星歯車機構12は、外歯歯車であるサンギヤ17と、そのサンギヤ17に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ18と、これらサンギヤ17とリングギヤ18とに噛合しているピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持しているキャリヤ19とを三つの回転要素として差動作用を生じる公知の歯車機構である。前記内燃機関10の出力軸がダンパー20を介して第1回転要素であるキャリヤ19に連結されている。言い換えれば、キャリヤ19が入力要素となっている。
【0022】
これに対して第2回転要素であるサンギヤ17に第1モータ・ジェネレータ11が連結されている。したがってサンギヤ17がいわゆる反力要素となっており、また第3回転要素であるリングギヤ18が出力要素となっている。そして、そのリングギヤ18が出力部材(すなわち出力軸)2に連結されている。
【0023】
一方、変速機6は、図6に示す例では、一組のラビニョ型遊星歯車機構によって構成されている。すなわちそれぞれ外歯歯車である第1サンギヤ(S1)21と第2サンギヤ(S2)22とが設けられており、その第1サンギヤ21にショートピニオン23が噛合するとともに、そのショートピニオン23がこれより軸長の長いロングピニオン24に噛合し、そのロングピニオン24が前記各サンギヤ21,22と同心円上に配置されたリングギヤ(R)25に噛合している。なお、各ピニオン23,24は、キャリヤ(C)26によって自転かつ公転自在に保持されている。また、第2サンギヤ22がロングピニオン24に噛合している。したがって第1サンギヤ21とリングギヤ25とは、各ピニオン23,24と共にタプルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成し、また第2サンギヤ22とリングギヤ25とは、ロングピニオン24と共にシングルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成している。
【0024】
そして、第1サンギヤ21を選択的に固定する第1ブレーキB1と、リングギヤ25を選択的に固定する第2ブレーキB2とが設けられている。これらのブレーキB1,B2は摩擦力によって制動力を生じるいわゆる摩擦係合装置であり、多板形式の係合装置あるいはバンド形式の係合装置を採用することができる。そして、これらのブレーキB1,B2は、油圧や電磁力などによる係合圧に応じてそのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。さらに、第2サンギヤ22に前述したアシスト動力源5が連結され、またキャリヤ26が前記出力軸2に連結されている。
【0025】
したがって、上記の変速機6は、第2サンギヤ22がいわゆる入力要素であり、またキャリヤ26が出力要素となっており、第1ブレーキB1を係合させることにより変速比が“1”より大きい高速段が設定され、第1ブレーキB1に替えて第2ブレーキB2を係合させることにより、高速段より変速比の大きい低速段が設定されるように構成されている。この各変速段の間での変速は、車速や要求駆動力(もしくはアクセル開度)などの走行状態に基づいて実行される。より具体的には、変速段領域を予めマップ(変速線図)として定めておき、検出された運転状態に応じていずれかの変速段を設定するように制御される。その制御をおこなうためのマイクロコンピュータを主体とした電子制御装置(T−ECU)27が設けられている。
【0026】
なお、図6に示す例では、アシスト動力源5として、トルクを出力する力行およびエネルギを回収する回生の可能なモータ・ジェネレータ(以下仮に、第2モータ・ジェネレータもしくはMG2と記す)が採用されている。この第2モータ・ジェネレータ5は、インバータ28を介してバッテリー29に接続されている。そして、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(MG2−ECU)30によってそのインバータ28を制御することにより、力行および回生ならびにそれぞれの場合におけるトルクを制御するように構成されている。なお、そのバッテリー29および電子制御装置30は、前述した第1モータ・ジェネレータ11についてのインバータ14およびバッテリー(蓄電装置)15と統合することもできる。
【0027】
上述したトルク合成分配機構としてのシングルピニオン型遊星歯車機構12についての共線図を示せば、図7の(A)のとおりであり、キャリヤ19に入力されるエンジン10の出力するトルクに対して、第1モータ・ジェネレータ11による反力トルクをサンギヤ17に入力すると、出力要素となっているリングギヤ18には、エンジン10から入力されたトルクより大きいトルクが現れる。その場合、第1モータ・ジェネレータ11は、発電機として機能する。また、リングギヤ18の回転数(出力回転数)を一定とした場合、第1モータ・ジェネレータ11の回転数を大小に変化させることにより、エンジン10の回転数を連続的に(無段階に)変化させることができる。すなわち、エンジン10の回転数を例えば燃費が最もよい回転数に設定する制御を、第1モータ・ジェネレータ11を制御することによっておこなうことができる。なお、この種のハイブリッド形式は、機械分配式あるいはスプリットタイプと称されている。
【0028】
また、変速機6を構成しているラビニョ型遊星歯車機構についての共線図を示せば、図7の(B)のとおりである。すなわち第2ブレーキB2によってリングギヤ25を固定すれば、低速段Lが設定され、第2モータ・ジェネレータ5の出力したトルクが変速比に応じて増幅されて出力軸2に付加される。これに対して第1ブレーキB1によって第1サンギヤ21を固定すれば、低速段Lより変速比の小さい高速段Hが設定される。この高速段Hにおける変速比も“1”より大きいので、第2モータ・ジェネレータ5の出力したトルクがその変速比に応じて増大させられて出力軸2に付加される。
【0029】
なお、各変速段L,Hが定常的に設定されている状態では、出力軸2に付加されるトルクは、第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクを変速比に応じて増大させたトルクとなるが、変速過渡状態では各ブレーキB1,B2でのトルク容量や回転数変化に伴う慣性トルクなどの影響を受けたトルクとなる。また、出力軸2に付加されるトルクは、第2モータ・ジェネレータ5の駆動状態では、正トルクとなり、被駆動状態では負トルクとなる。
【0030】
上述したハイブリッド駆動装置は、主動力源1とアシスト動力源5との二つの動力源を備えているので、これらを有効に利用して低燃費で排ガス量の少ない運転がおこなわれる。またエンジン10を駆動する場合であっても、第1モータ・ジェネレータ11によって最適燃費となるようにエンジン10の回転数が制御される。さらに、コースト時には車両の有する慣性エネルギーが電力として回生される。そして、第2モータ・ジェネレータ5を駆動してトルクアシストする場合、車速が遅い状態では変速機6を低速段Lに設定して出力軸2に付加するトルクを大きくし、車速が増大した状態では、変速機6を高速段Hに設定して第2モータ・ジェネレータ5の回転数を相対的に低下させて損失を低減し、効率の良いトルクアシストが実行される。
【0031】
上述したハイブリッド駆動装置についてのこのような基本的な制御の例を図8にフローチャートで示してある。図8に示す例では、先ず、シフト位置の検出がおこなわれる(ステップS1)。このシフト位置とは、車両を停止状態に維持するパーキングP、後進走行させるリバースR、ニュートラル状態とするニュートラルN、前進走行するためのドライブD、出力軸2の回転数に対してエンジン回転数を相対的に大きく維持して駆動トルクを大きくし、あるいはコースト時に制動力を増大させるエンジンブレーキSなどのシフト装置(図示せず)で選択されている各状態であり、ステップS1ではリバース、ドライブ、エンジンブレーキの各シフト位置を検出する。
【0032】
ついで、要求駆動力が決定される(ステップS2)。例えば、シフト位置やアクセル開度さらには車速などの車両の走行状態に関する情報ならびに駆動力マップなどの予め記憶している情報に基づいて要求駆動力が決定される。
【0033】
さらに、上記のステップS2で決定された要求駆動力に基づいて変速段が決定される(ステップS3)。すなわち前述した変速機6で設定すべき変速段が低速段Lあるいは高速段Hに決定される。
【0034】
その変速機6で設定すべき変速段への変速中か否かが判断される(ステップS4)。この判断は、変速を実行すべきか否かの判断であり、ステップS3で決定された変速段が、その時点に設定されている変速段とは異なっている場合に、ステップS4で肯定的に判断される。
【0035】
ステップS4で肯定的に判断された場合には、ステップS3で決定された変速段を設定するための変速を実行するように油圧が制御される(ステップS5)。この油圧は、前述した各ブレーキB1,B2の油圧であり、例えば係合側のブレーキについては、係合直前の状態にするために油圧を一次的に増大させるファーストフィルの後に所定の低い油圧に維持する低圧待機の制御をおこない、これに対して解放側のブレーキについては、所定油圧までステップダウンさせた後、第2モータ・ジェネレータ5の回転数に応じて次第に解放させるように油圧を低下させる制御をおこなう。
【0036】
各ブレーキB1,B2の係合圧をこのように制御することにより第2モータ・ジェネレータ5と出力軸2との間で伝達されるトルクが制限されるので、パワーオン状態では、出力トルクが低下する。そのトルクの低下量は、変速機6におけるブレーキB1,B2のトルク容量に応じたものとなるので、ブレーキトルクが推定される(ステップS6)。これは、各ブレーキB1,B2の油圧指令値およびマップに基づいて推定することができる。
【0037】
推定されたブレーキトルクが出力トルクの低下量に対応しているので、出力トルクの低下を補うための主動力源1によるトルク補償制御量(MG1目標回転数)が求められる(ステップS7)。図6に示すハイブリッド駆動装置では、主動力源1がエンジン10と第1モータ・ジェネレータ11ならびに遊星歯車機構12によって構成されているので、第1モータ・ジェネレータ11のトルクを制御することにより、変速時のトルク補償をおこなうことができ、したがってステップS7では第1モータ・ジェネレータ11の補償制御量が求められる。
【0038】
前述したように変速機6での変速は、各ブレーキB1,B2の係合・解放状態を変化させることにより実行され、その過程では出力軸トルクが低下することがあるので、その出力軸トルクの低下を第2モータ・ジェネレータ5で補償するために第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクを一時的に増大させる。なお、これとは反対に、変速中のイナーシャ相において摩擦材に掛かる熱負荷を低減するために第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクを低減させる場合もある。そこで、第1モータ・ジェネレータ11の補正制御量の算出と併せて、第2モータ・ジェネレータ5のトルク補正量が求められる(ステップS8)。
【0039】
ついで、上記のようにして求められた各制御量もしくは補正量が出力される。すなわち上記のステップS5で求められたブレーキ油圧を制御するための指令信号が出力され(ステップS9)、ステップS7で求められたMG1目標回転数を設定する指令信号が出力され(ステップS10)、ステップS8で求められた第2モータ・ジェネレータ5のトルクを設定する指令信号が出力される(ステップS11)。
【0040】
一方、変速中ではないことによりステップS4で否定的に判断された場合には、定常走行時(非変速時)のブレーキ油圧が算出される(ステップS12)。そのブレーキ油圧は、第2モータ・ジェネレータ5と出力軸2との間で伝達するトルクに対応したトルク容量を設定するための油圧であり、したがって第2モータ・ジェネレータ5と出力軸2との間で伝達することが要求されているトルクに基づいて算出することができる。
【0041】
また、定常走行時の第2モータ・ジェネレータ5のトルクが算出される(ステップS13)。定常走行時には、エンジン10は燃費が良好になるように制御され、その状態での要求駆動力に対する主動力源1の出力の過不足分を第2モータ・ジェネレータ5で補うから、第2モータ・ジェネレータ5のトルクは、エンジン10および第1モータ・ジェネレータ11によって出力されるトルクと要求されているトルクとに基づいて算出することができる。
【0042】
前述したようにエンジン10の回転数は、第1モータ・ジェネレータ11によって制御することができ、定常走行状態では、最適燃費となるようにエンジン10を運転するので、第1モータ・ジェネレータ11の回転数として、エンジン10の燃費が最適となる回転数が目標として算出される(ステップS14)。
【0043】
その後、前述したステップS9ないしステップS11に進み、ステップS12で求められたブレーキ油圧を設定するための指令信号、ステップS13で求められた第2モータ・ジェネレータ5のトルクを設定するための指令信号、ステップS14で算出された第1モータ・ジェネレータ11の回転数を設定するための指令信号が、それぞれ出力される。
【0044】
上述した図8に示す制御によれば、変速中の出力軸トルクの補償のために各モータ・ジェネレータ5,11のトルクを制御する。その制御の前提としてブレーキトルクを推定しており、これは、各ブレーキB1,B2の係合圧やその指令値に基づいておこなっている。すなわち係合圧とブレーキトルクとが対応していることを前提としている。そこでこの発明の制御装置では、係合圧とブレーキトルク(トルク容量)との関係を正確なものとするために、図1および図2に示す学習制御が実行される。
【0045】
先ず図1に示す学習制御例は変速時に学習をおこなうように構成した例であり、したがって変速時に学習をおこなうモードが選択されているか否か、言い換えれば学習のみをおこなう強制学習モードの非選択状態であるか否かが判断される(ステップS21)。強制学習モードについては後述する。
【0046】
ステップS21で肯定的に判断された場合には、変速中か否かが判断される(ステップS22)。前記変速機6での変速の判断は、通常の車両用自動変速機における変速の判断と同様に、車速あるいは出力軸回転数とアクセル開度や要求駆動力などとをパラメータとした変速マップに基づいて判断され、したがってその変速の判断が成立していること、もしくはその判断の成立に伴う制御が開始されていることによってステップS22の判断をおこなうことができる。
【0047】
このステップS22で否定的に判断された場合、すなわち変速中でない場合には、学習がおこなわれない(ステップS23)。そのステップS23は、いわゆる学習禁止のステップであり、例えば学習制御を禁止するフラグがONとされる。その後、リターンする。
【0048】
これに対して変速中であることによりステップS22で肯定的に判断された場合には、変速のための制御信号が出力されたか否かが判断される(ステップS24)。その制御信号は例えば変速前の変速段を設定するために係合していた摩擦係合装置の係合圧を低下させて実質的に変速を開始する制御信号である。このステップS24での判断時点に変速出力があればステップS24で肯定的に判断され、既に変速出力がなされていれば、ステップS24で否定的に判断される。そして、ステップS24で肯定的に判断された場合には、変速シーケンス計測用のタイマ(ガードタイマ)がゼロリセットされて起動され(ステップS25)、その後、ガードタイマが成立したか否か、すなわちガードタイマの起動時から予め定めた所定時間が経過したか否かが判断される(ステップS26)。
【0049】
これとは反対に、既に変速出力があったことによりステップS24で否定的に判断された場合には、既にガードタイマが起動されているので、直ちにステップS26に進んでガードタイマの起動時から予め定めた所定時間が経過したか否かが判断される。このステップS26で所定時間の経過を判断しているのは、変速の開始直後に油圧異常などが生じてトルク容量が極端に低下した場合の誤学習を防止するためである。なお、このステップS26では、駆動力の急変がないこと、油温が所定値以上であること、制御機器にフェイルが生じていないことなどの学習の前提条件の成立を併せて判断することとしてもよい。
【0050】
したがってステップS26で否定的に判断された場合には、学習制御を実行する状況ではないことになるので、前述したステップS23に進んで、学習を禁止する。これとは反対にステップS26で肯定的に判断された場合には、モータの吹き上がりの判定が成立したか否かが判断される(ステップS27)。
【0051】
上述した変速機6では、一方のブレーキB1(もしくはB2)を解放し、かつ他方のブレーキB2(もしくはB1)を係合させるいわゆるつかみ替えによって変速が実行される。したがって第2モータ・ジェネレータ5がトルクを出力しているパワーオン状態での変速の際には、解放側(ドレン側)のブレーキのトルク容量が低下することに伴って、第2モータ・ジェネレータ5の回転を抑制するように作用していたトルクが低下するので、第2モータ・ジェネレータ5の回転数が、その時点の変速比に応じた回転数よりも増大する。したがってこのステップS27の判断は、第2モータ・ジェネレータ5の回転数Nm が下記の条件を満たすようになったか否かを判断することによりおこなうことができる。
【0052】
アップシフト時:Nm >No ・γlow +α
ダウンシフト時:Nm >No ・γhi+α
ここでNo は出力軸2の回転数、γlow は低速段Lの変速比、γhiは高速段Hの変速比、αは予め定めた小さい値である。
【0053】
第2モータ・ジェネレータ5の回転数の吹き上がりの判定が成立してステップS27で肯定的に判断された場合、初回の判定成立時にのみ、その時点の第2モータ・ジェネレータ5のトルクTminiとドレン側ブレーキに対する出力油圧Pbtとが記憶(ストア)される(ステップS28)。したがってドレン側ブレーキのトルク容量と第2モータ・ジェネレータ5のトルクとが対応しているので、ドレン側ブレーキの油圧Pbtとそのトルク容量との関係が確定される。
【0054】
ついで、ドレン側ブレーキのフィードバック(FB)制御が実行される(ステップS29)。すなわち、第2モータ・ジェネレータ5の回転数が変速前の変速比に基づいて定まる回転数に対して所定値だけ大きい回転数となるように、検出された回転数差に基づいてドレン側ブレーキの係合圧が制御される。
【0055】
ついでイナーシャ相が開始しているか否か、すなわちイナーシャ相の判定中か否かが判断される(ステップS30)。なお、前記ステップS27で否定的に判断された場合には、直ちにこのステップS30に進む。
【0056】
変速前の変速比を設定していたブレーキの係合圧が上記のフィードバック制御によって次第に低下させられると、第2モータ・ジェネレータ5を含む所定の回転部材の回転数が、変速後の変速比に対応する回転数に向けて変化し始め、それに伴う慣性トルクが出力軸トルクとして現れる。このような状態がイナーシャ相であって、これは通常の車両用自動変速機におけるイナーシャ相の判定と同様に、第2モータ・ジェネレータ5の回転数Nm が下記の条件を満たすことによって判定することができる。
アップシフト時:Nm <No ・γlow −β(βは所定値)
ダウンシフト時:Nm >No ・γhi+β(βは所定値)
【0057】
イナーシャ相が開始しないことによりステップS30で否定的に判断された場合にはリターンして従前の制御状態を継続する。これに対してイナーシャ相が開始することによりステップS30で肯定的に判断された場合には、第2モータ・ジェネレータ5の実際の回転数の変化勾配と目標値として予め設定してある変化勾配との偏差ΔNmerrが算出される(ステップS31)。この偏差ΔNmerrは、その時点の係合圧に対応するトルク容量の想定値と実際のトルク容量との差に対応している。なお、第2モータ・ジェネレータ5の実際の回転数の変化勾配は、イナーシャ相開始後の所定時間内における平均値を採用することができる。
【0058】
イナーシャ相は、ドレン側ブレーキの係合圧が充分に低下し、これに対して変速後の変速比を設定する係合側(アプライ側)ブレーキの係合圧が上昇することにより生じるので、そのアプライ側の出力油圧Pbt1 が記憶(ストア)される(ステップS32)。この出力油圧Pbt1 は、上記の第2モータ・ジェネレータ5の回転数変化勾配と同様に、イナーシャ相の開始後における所定時間内の平均値を採用することができる。
【0059】
したがってこのようにして検出されたアプライ側ブレーキの係合圧によって実際に発生しているトルク容量は、その係合圧に対して予め想定してあるトルク容量に対して前記偏差ΔNmerrに相当するトルク容量だけ相違している。そこで、上記の出力油圧Pbt1 に対応するトルク容量の補正量Tmimrが、上記の偏差ΔNmerrに応じて算出される(ステップS33)。こうして、アプライ側の摩擦係合装置についての係合圧とトルク容量との関係が確定される。
【0060】
ついで変速の終了判定が成立したか否かが判断される(ステップS34)。その変速の終了は、例えば第2モータ・ジェネレータ5などの所定の回転部材の回転数が、変速後の変速比に応じた同期回転数に達したこと、もしくは同期回転数との差が所定値以内になったことによって判定することができる。
【0061】
このステップS34で否定的に判断された場合にはリターンし、従前の制御を継続する。したがって変速中にアプライ側の油圧とトルク容量との関係が複数回算出されることがある。これに対してステップS34で肯定的に判断された場合には、上記のステップS28で記憶されたモータトルクTminiとドレン側出力油圧Pbtとに基づいてドレン側のブレーキについてのトルク−油圧変換マップが更新される(ステップS35)。すなわち、係合圧とトルク容量との関係が学習される。なお、ドレン側の摩擦係合装置についてはその係合圧とトルク容量とを直接求めることになるので、ステップS35の制御はマップの新規作成とも言い得る。
【0062】
また、上記のステップS33で算出されたトルク補正量Tminrに基づいてアプライ側ブレーキについてのトルク−油圧変換マップが更新される(ステップS36)。すなわちアプライ側の摩擦係合装置についての係合圧とトルク容量との関係が学習される。
【0063】
つぎに強制学習について図2を参照して説明する。ここで説明する強制学習は、摩擦係合装置についての係合圧とトルク容量との関係を、実際に動作させた場合に得られるデータから求め、しかもその動作を学習のためにおこなう制御である。したがって図2にフローチャートで示す制御は、上記のハイブリッド駆動装置が搭載された車両が走行していない状態、例えば工場からの出荷前や点検などのために検査工場に運び込まれた状態あるいは車庫から発進する前に強制学習モードスイッチ(図示せず)を操作した場合、さらには走行レンジスイッチ(図示せず)などで検出されるパーキングレンジが継続するなど停止状態が所定時間以上継続している場合に実行される。
【0064】
図2に示すステップS37は、前述した図1におけるステップS21で否定的に判断された場合に実行され、具体的には第2モータ・ジェネレータ5の回転数であるモータ回転数のフィードバック目標値が設定される。そして、その目標値に基づいて第2モータ・ジェネレータ5の回転数がフィードバック制御される(ステップS38)。すなわち、目標回転数を維持するように第2モータ・ジェネレータ5の電流および/または電圧が制御される。
【0065】
その状態でいずれか学習をおこなうべきブレーキB1,B2の油圧(係合圧)をゼロから次第に増大(スイープアップ)させる(ステップS39)。いずれかのブレーキの係合圧が増大すると、第2モータ・ジェネレータ5と出力軸2との間の伝達トルクが増大するので、第2モータ・ジェネレータ5に対してその回転を止める方向のトルクが作用する。これに対して第2モータ・ジェネレータ5の回転数をフィードバック制御しているので、そのフィードバックトルクが次第に増大する。
【0066】
ステップS40ではその第2モータ・ジェネレータ5のフィードバックトルクが予め定めた所定値を超えたか否かが判断される。このステップS40で否定的に判断された場合にはリターンして従前の制御を継続する。これに対してステップS40で肯定的に判断された場合には、第2モータ・ジェネレータ5のトルクTminig を記憶(ストア)する(ステップS41)。
【0067】
前述したように第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクが変速機6における摩擦係合装置のトルク容量に対応しており、かつ第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクが電流値などによって電気的に正確に検出されるので、変速機6における摩擦係合装置のトルク容量を第2モータ・ジェネレータ5の制御内容を介して正確に検出できる。一方、その摩擦係合装置(ブレーキ)の係合圧は、上記のステップS39で制御されて既知である。
【0068】
したがってこれらのステップS39の制御における油圧とステップS41でストアされたモータトルクTminig とに基づいて、ここで対象としているブレーキについてのトルク−油圧変換マップが更新(すなわち学習)される(ステップS42)。その後、学習の終了制御が実行される(ステップS43)。
【0069】
なお、上述したブレーキB1,B2などの摩擦係合装置における摩擦材の摩擦係数は、滑り速度に応じて変化し、摩擦係数μと滑り速度Vとで表されるいわゆるμ−V特性が摩擦係合装置ごとに異なっている場合があるので、前述したステップS37での目標値(目標回転数)を複数設定し、各目標回転数ごとに図2に示す学習制御を実行してもよい。さらに、上記のステップS39での油圧のレベルを変更して複数のポイントごとに学習することとしてもよい。
【0070】
低速段Lから高速段Hへの変速中に上記の学習制御をおこなった場合のタイムチャートを図3に示してある。低速段Lを設定して走行しているt0 時点に高速段Hへの変速の判断が成立すると、高速段Hを設定するための第1ブレーキB1の油圧(高速段側油圧もしくはアプライ側油圧)Phiが一時的に増大させられた後、所定の低圧に維持される。すなわちパッククリアランスを詰めるためのファーストフィルおよびその後の低圧待機のための油圧制御が実行される。その後、所定時間T1 が経過すると、変速信号が出力され、低速段Lを設定している第2ブレーキB2の油圧(低速段側油圧もしくはドレン側油圧)Ploが、所定圧までステップ的に低下させられる(t1 時点)。
【0071】
t1 時点からガードタイマの計測が開始され、そのカウント時間がガード値として予め定めた時間に達すると(t2 時点)、ガードタイマの成立が判定される。これと同時に変速時のトルク補償のための制御が開始されており、その後にモータ吹きの判定がおこなわれる。
【0072】
パワーオン状態であることにより低速段側油圧Ploが低下することに伴って第2モータ・ジェネレータ5の回転数NTが低速段での同期回転数より増大するいわゆるモータ吹きが生じ、これは前述したように、同期回転数に対する増大量が所定値αを超えることにより判定される。その判定が成立したt3 時点における第2モータ・ジェネレータ5のトルク(モータトルクTm )と第2ブレーキB2の油圧とに基づいて、第2ブレーキB2についての係合圧とトルク容量との関係が学習される。
【0073】
また、このt3 時点から低速段側油圧(第2ブレーキB2の係合圧)のフィードバック制御(FB制御)が開始される。すなわち、第2モータ・ジェネレータ5の同期回転数を上回る回転数(いわゆる吹き上がり回転数)を所定値に維持するように低速段側油圧Ploが制御され、それに併せて高速段側油圧Phiが次第に増大させられる。
【0074】
また、低速段Lを設定していた第2ブレーキB2が次第に解放させられるので、それに伴う出力軸トルクを補償するように、主動力源1を構成している第1モータ・ジェネレータ11のトルク制御が実行される。具体的には、第1モータ・ジェネレータ11による回生トルクを増大して出力軸2のトルクを増大させる。図3ではその第1モータ・ジェネレータ11のトルクの補正量をMG1トルク補正量Tgadjで表している。
【0075】
低速段側油圧Ploで低下し、かつ高速段側油圧Phiが次第に増大することにより、第2モータ・ジェネレータ5などの変速機6に関係する回転部材の回転数NTが高速段Hでの同期回転数に向けて変化し始める。そして、その回転数が低速段Lでの同期回転数に対して所定値βだけ低下すると、そのt4 時点にイナーシャ相の開始の判定が成立する。
【0076】
このイナーシャ相では、変速比が低下することに対応するために第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクが増大制御されている。その増大の勾配すなわち所定時間内のトルクの平均値が求められる。これと併せて高速段側油圧Phiの所定時間内の平均値が求められる。このようにして求められた油圧とモータトルクとに基づいて、高速段側の第1ブレーキB1に関するトルク容量と係合圧との関係が学習される。なお、その学習は、図1を参照して説明したように、第2モータ・ジェネレータ5の実際の回転数の変化勾配と目標値との偏差からトルク補正量を算出し、その算出値と油圧とに基づいてトルク容量と係合圧との関係を学習してもよく、あるいはモータトルクTm を利用して直接学習してもよい。
【0077】
そして、第2モータ・ジェネレータ5などの所定の回転部材の回転数NTと変速後の変速比に基づいて定まる同期回転数との差が所定値以下になると変速の終了条件が成立する(t5 時点)。それに伴って高速段側油圧Phiが急激に増大させられ、前記回転数NTが同期回転数に一致し、また第1モータ・ジェネレータ11によるトルク補償が解消され、さらにモータトルクTm が変速後の所定値に達することにより変速が終了する(t6 時点)。
【0078】
上述した学習制御によって学習されたブレーキ油圧(係合圧)とトルク容量との関係を、マップとして図4に概念的に示してある。太い実線が学習値を示しており、細い実線が設計上定めた初期値(設計中央値)を示している。
【0079】
この発明の制御装置は、変速機6における摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を上記のように学習し、その学習の結果を利用して変速機6の変速制御を実行する。具体的には図8を参照して説明したとおりであり、変速中の油圧が図8のステップS5で制御され、その油圧に対応するブレーキトルク(すなわち変速に関与する摩擦係合装置のトルク容量)が、上記の学習で得られた関係すなわちトルク−油圧変換マップに基づいて推定される。そのマップは、学習により補正されているので、個体差や経時変化などの変動要因による誤差を補正した正確なものとなっている。したがってブレーキトルクが正確に推定される。
【0080】
一例として、第2モータ・ジェネレータ5がトルクを出力しているいわゆるパワーオン状態での変速の場合には、ブレーキトルクの変化が出力軸トルクの変化として現れるので、変速時の出力軸トルクの落ち込みを補償するように第1モータ・ジェネレータ11によるトルク補正制御(ステップS7)が実行され、また同様に出力軸トルクの落ち込みを補償するように第2モータ・ジェネレータ5の出力トルクが補正される(ステップS8)。これら、各モータ・ジェネレータ11,5のトルクの補正は、基本的には、出力軸トルクの変化量すなわち前述したブレーキトルクに対応して実行されるが、利用することのできる制御データがブレーキ油圧であるから、実際にはそのブレーキ油圧に基づいてトルクの補正量が決定される。その場合、この発明に係る上記の制御装置では、ブレーキのトルク−油圧変換マップが学習補正されていて、トルクと係合圧との関係が正確に求められているの、ブレーキ油圧に基づく各モータ・ジェネレータ11,5のトルク補正量が正確にものとなる。その結果、変速に伴うショックの悪化を防止もしくは抑制することができる。
【0081】
ここで上記の具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、図1および図2に示すステップS27,S32,S33,S35,S36,S39,S41,S42の機能的手段が、この発明の学習手段に相当し、また図8に示すステップS7ないしS11の機能的手段が、この発明の変速制御手段あるいはトルク制御手段に相当する。
【0082】
なお、この発明は上述した各具体例に限定されない。この発明で対象とする変速機は、図6に示すように内燃機関のトルクと第1モータ・ジェネレータ(もしくは電動機)のトルクとを遊星歯車機構を主体とする合成分配機構を介して出力部材に伝達し、さらにその出力部材に第2モータ・ジェネレータ(もしくは電動機)のトルクを変速機を介して伝達するいわゆる機械分配式のハイブリッド駆動装置における変速機が好適であるが、これ以外の構成のものであってもよく、要は、入力側に電動機が連結され、かつ摩擦係合装置に係合・解放によって変速が実行される変速機であればよい。また、この発明における電動機は、トルクを出力する電動機に限られず、上記の具体例で示したように、回生トルク(負のトルク)を発生し、かつそのトルクを制御可能なモータ・ジェネレータであってもよい。さらにこの発明における主動力源は、上記の具体例で示した内燃機関とモータ・ジェネレータと遊星歯車機構とを主体とする構成に限定されないのであって、要は、出力軸などの出力部材にトルクを出力し、かつそのトルクを制御できる動力装置であればよい。そして、この発明における摩擦係合装置は、上述したブレーキ以外に、摩擦力でトルクを伝達するクラッチであってもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、所定の係合圧が摩擦係合装置に作用している状態でのトルク容量を電動機のトルクに基づいて求めて、摩擦係合装置の係合圧とトルク容量との関係を学習し、その学習結果に基づいて変速機での変速を制御するので、摩擦係合装置のトルク容量が反映する変速機の出力トルクが所期どおりに制御され、ショックの悪化を防止もしくは抑制することができる。
【0084】
また、請求項2の発明によれば、出力部材のトルクが変速機を構成している摩擦係合装置のトルク容量によって変化し、そのトルク容量が係合圧との関係として学習されているので、その学習結果に基づいて前記電動機もしくは主動力源のトルクが制御され、その場合、係合圧とトルク容量との関係が正確に求められているので、変速の際における係合圧に基づいて電動機もしくは主動力源のトルクを制御することにより出力部材のトルクを正確に制御でき、その結果、ショックの悪化を防止もしくは抑制することができる。
【0085】
さらに、請求項3の発明によれば、変速中の回転数制御のために係合圧を制御するが、その係合圧に対応するトルク容量が学習されて両者の関係が正確に求められているので、係合圧に基づいて主動力源もしくは電動機のトルクを制御することにより、変速中の出力部材のトルクを所期どおりに制御でき、その結果、ショックの悪化を防止もしくは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御装置による変速中の学習制御の例を説明するためのフローチャートである。
【図2】この発明の制御装置による強制学習の制御例を説明するためのフローチャートである。
【図3】変速中の学習制御の例を説明するためのタイムチャートである。
【図4】学習されたトルク−油圧変換マップを模式的に示す図である。
【図5】この発明で対象とするハイブリッド駆動装置の一例を模式的に示すブロック図である。
【図6】そのハイブリッド駆動装置を更に具体的に示すスケルトン図である。
【図7】図6に示す各遊星歯車機構についての共線図である。
【図8】そのハイブリッド駆動装置における変速制御の一例を説明するための全体的なフローチャートである。
【符号の説明】
1…主動力源、 2…出力部材(出力軸)、 5…アシスト動力源(第2モータ・ジェネレータ)、 6…変速機、 10…内燃機関(エンジン)、 11…第1モータ・ジェネレータ、 12…遊星歯車機構、 B1,B2…ブレーキ。

Claims (3)

  1. トルクを電気的に制御可能な電動機が入力側に連結されるとともに、摩擦係合装置の係合・解放の状態に応じて変速比が設定される変速機の制御装置において、
    前記電動機で生じさせているトルクと前記摩擦係合装置の係合圧とに基づいて、前記摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を学習する学習手段と、
    その学習手段による学習結果に基づいて前記変速機の変速制御をおこなう変速制御手段と
    を備えていることを特徴とする変速機の制御装置。
  2. 主動力源からトルクの伝達される出力部材に前記電動機のトルクが伝達されるハイブリッド駆動装置に前記変速機が組み込まれるとともに、前記変速機の出力側に前記出力部材が連結され、
    前記変速制御手段は、前記変速機での変速中における前記電動機もしくは前記主動力源のトルクを前記学習手段による学習結果に基づいて制御する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の変速機の制御装置。
  3. トルクを電気的に制御可能な電動機が入力側に連結されるとともに、変速中における所定の回転部材の回転数が摩擦係合装置の係合圧を調整することにより制御され、さらに出力側に連結された出力部材の変速中におけるトルクが前記出力部材に連結された主動力源もしくは前記電動機によって制御される変速機の制御装置において、
    前記電動機で生じさせているトルクと前記摩擦係合装置の係合圧とに基づいて、前記摩擦係合装置のトルク容量と係合圧との関係を学習する学習手段と、
    その学習手段による学習結果に基づいて変速中における前記主動力源もしくは電動機のトルクを制御するトルク制御手段と
    を備えていることを特徴とする変速機の制御装置。
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