JP2004204802A - 車両用マフラー - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図りつつ、走行状態に応じた適切な排気特性を実現する。
【解決手段】サイレンサボディ3、排気導入パイプ2、フィニッシャー4、サイレンサボディ3に対して所定の間隔を有して内設される第1のインナーパイプ15、第1のインナーパイプ15に対して所定の間隔を有して内設される第2のインナーパイプ16、第1の膨張室40、第2の膨張室43、第3の膨張室45、第1の膨張室と前記第2の膨張室とを連通させる第1の通路41、第2の膨張室と第3の膨張室とを連通させる第2の通路44と、排気導入パイプに設けられ排気の圧力が所定値以上となった場合に排気導入パイプと第3の膨張室とを連通する弁機構6とによって構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】サイレンサボディ3、排気導入パイプ2、フィニッシャー4、サイレンサボディ3に対して所定の間隔を有して内設される第1のインナーパイプ15、第1のインナーパイプ15に対して所定の間隔を有して内設される第2のインナーパイプ16、第1の膨張室40、第2の膨張室43、第3の膨張室45、第1の膨張室と前記第2の膨張室とを連通させる第1の通路41、第2の膨張室と第3の膨張室とを連通させる第2の通路44と、排気導入パイプに設けられ排気の圧力が所定値以上となった場合に排気導入パイプと第3の膨張室とを連通する弁機構6とによって構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に用いられるエンジン排気用のマフラーに関し、特に走行状態に応じて排気抵抗を変化させる構造を備えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
マフラー(消音装置)に関する従来の技術として、ケーシングと、ケーシングへのガス吸込管と、ケーシング内に組み込まれた管と、ダイアフラム、支持弾性体、ピストン棒、及び圧力接続部を備える操作機構としての過圧容器と、ピストン棒に付属している弁閉鎖要素と、ダイアフラムの過圧側にガス全圧を伝える圧力導管とを備える消音装置において、操作容器がダイアフラムによって隔離された複数の室を有し、それぞれのダイアフラムが弾性体によって支持され、それぞれの室が圧力接続部をもち、別の圧力導管がガス静圧をダイアフラムの低圧側に伝えるものがある(特許文献1参照)。これによって、外部制御装置を設けずに可変の減衰特性曲線を有する消音装置を提供することができるとされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−166010号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の消音装置においては、特許文献1の図1に示されるように、ケーシング2の内外部、及び3つの膨張室21,23,35の間でガスを流通させる複数の管3.1,3.2,3.3,3.4が並列に、又は垂直に配置されている。このため、装置全体が大きくならざるを得ないという不具合がある。
【0005】
そこで、本発明は、性能を維持したまま小型化を図りつつ、走行状態に応じた適切な排気特性を実現する車両用マフラーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、車両に設けられるマフラーにおいて、略円筒状のサイレンサボディと、前記サイレンサボディ内に延出し周囲にエンジンからの排気が通過する孔を有する排気導入パイプと、前記排気導入パイプと対向して前記サイレンサボディから延出するフィニッシャーと、前記サイレンサボディに対して所定の間隔を有して内設される第1のインナーパイプと、前記第1のインナーパイプに対して所定の間隔を有して内設され前記排気導入パイプ及び前記フィニッシャーが両方向から挿入される第2のインナーパイプと、前記排気導入パイプと前記サイレンサボディの間に画成される第1の膨張室と、前記フィニッシャーと前記サイレンサボディの間に画成される第2の膨張室と、前記第2のインナーパイプの内部であって前記排気導入パイプと前記フィニッシャーの間に画成される第3の膨張室と、前記第1の膨張室と前記第2の膨張室とを連通させる第1の通路と、前記第2の膨張室と前記第3の膨張室とを連通させる第2の通路と、前記排気導入パイプに設けられ、排気の圧力が所定値以上となった場合に前記排気導入パイプと前記第3の膨張室とを連通させる弁機構とによって構成されるものである(請求項1)。
【0007】
上記のように、本発明の車両用マフラーは、サイレンサボディの内部に直径の異なる第1及び第2のインナーパイプが順次内設され、これらの部材の間に画成される空間を排気通路とするものであり、これにより性能を維持したまま全体の小型化が可能となるものである。また、エンジンからの排気圧力が所定値以上になると、弁機構が開放し、排気が第1及び第2の膨張室を経由せずに第3の膨張室に送られ、これにより排気抵抗が低減されるので、エンジン出力を向上させることができる。また、排気圧力が前記所定値よりも小さい場合には、排気は第1、第2、第3の膨張室すべてを通過するので、十分な消音効果を得ることができる。
【0008】
また、前記第2の通路(第2及び第3の膨張室を連通させる通路)は、前記第2のインナーパイプと前記フィニッシャーとの間に形成される空間であることが好適である(請求項2)。
【0009】
また、前記第1の通路(第1及び第2の膨張室を連通させる通路)としては、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される第1の空間、及び第1のインナーパイプと第2のインナーパイプで画成される第2の空間により構成することができ(請求項3)、この場合には、前記第2の空間の排気導入パイプ側に吸音材が配されることが望ましい(請求項4)。
【0010】
また、前記第1の通路を、前記第1のインナーパイプと前記第2のインナーパイプによって画成される空間により構成することもでき(請求項5)、この場合には、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される空間に吸音材が配されることが望ましい(請求項6)。
【0011】
また、前記第1の通路を、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される空間により構成することもでき(請求項7)、この場合には、前記第1のインナーパイプと前記第2のインナーパイプとの間に吸音材が配されることが望ましい(請求項8)。
【0012】
また、前記弁機構は、前記排気導入パイプを開閉可能に変位する弁体と、前記弁体を所定の圧力をもって閉鎖方向へ付勢する弾性部材とを有して構成されることが望ましく(請求項9)、更に、前記弾性部材の固定状態を前記フィニッシャーを通して外部から変更する付勢力調節手段を備えることが望ましい(請求項10)。これにより、開弁圧の変更等のメンテナンスを簡便にすることができる。
【0013】
また、前記弁体は、排気の流通方向の下流側に向かって広がる略円錐形であると共に、その頂部がなだらかな丸みを帯びた形状であるとよい(請求項11)。
【0014】
これによれば、特に弁体開放時における排気抵抗の低減を図ることができる。尚、前記弁体の頂部を平坦状にしてもよく、この場合には、前記弾性部材の組付けが容易になるという利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参考にして本発明の実施の形態を説明する。図1(a),(b),(c)に示す第1の実施の形態に係る車両用マフラー1は、排気導入パイプ2、サイレンサボディ3、フィニッシャー4、吸音材5、排気経路変更手段6を備えて構成されている。
【0016】
排気導入パイプ2は、エンジンから排出される排気ガスをサイレンサボディ3内に導くものであり、前方側カバー10を介してサイレンサボディ3の前方側の端部に固定され、複数の孔12が穿設されている。サイレンサボディ3は、円筒形状の部材であり、排気導入パイプ2により導入された排気ガスの脈動を低減させ消音作用を施す部分であり、その内部に第1のインナーパイプ15、第2のインナーパイプ16、及びグラスウール等の吸音材5が配置されている。フィニッシャー4は、サイレンサボディ3内を通過した排気ガスを大気中に放出するパイプ状の部材であり、サイレンサボディ3の後方側の端部に後方側カバー11を介して固定されている。
【0017】
第1のインナーパイプ15は、円筒形状の部材であり、その前方端が前記排気導入パイプ2に固定された前方側固定具19に固定されていると共に、その後方端が前記後方側カバー11のフランジ部13に固定されている。第2のインナーパイプ16は、前記第1のインナーパイプ15より小径の円筒形状の部材であり、該第1のインナーパイプ15の内側に配置され、その前方端側が前記前方側固定具19に固定されていると共に、その後方端が前記フィニッシャー4に固定された後方側固定具20に固定されている。これら第1及び第2のインナーパイプ15,16の隙間で前方側半分程度の部分には、前記吸音材5が充填されている。また、前記排気導入パイプ2の後端部及び前記フィニッシャー4の前端部は、前記第2のインナーパイプ16の内部に位置している。
【0018】
排気経路変更手段6は、エンジンからの排気ガスの圧力に応じて、排気ガスが前記サイレンサボディ3内を通過する経路を変更させるものであり、前記排気導入パイプ2の後端部に設けられ、固定部材30、ロッド部材31、弁体32、弁座33、バネ34、バネ受け35、付勢力調節手段36を有して構成されている。
【0019】
固定部材30は、前記排気導入パイプ2の内壁面に固定され、排気ガスの通過が可能な形状を有しており、ロッド部材31の前方端が固定されている。このロッド部材31の後端近傍部には、バネ受け35が固定されている。弁体32は、前記ロッド部材31の中程にスライド可能に固定されており、その頂部37が平坦状に形成された略円錐形状の部材である。弁座33は、前記排気導入パイプ2の後端部に形成され、前記弁体32の傾斜面と気密的に当接する形状を有している。バネ34は、その前方端が前記弁体32の頂部37の後方側の面に固定されていると共に、その後方端が前記バネ受け35に固定されている。
【0020】
付勢力調節手段36は、前記バネ受け35の固定位置を前記ロッド部材31に沿ってスライドさせ、これによって前記バネ34の付勢力を調節するものであり、六角レンチ等を利用して構成される。また、この付勢力調節手段36は、前記フィニッシャー4の開口部から所定の工具を挿入して操作することにより、任意に前記バネ受け35の固定位置を決定することができるようになされている。
【0021】
上記構成の車両用マフラー1によれば、エンジンからの排気ガスによる圧力がバネ34の付勢圧力(及び大気圧)よりも小さい場合(通常走行時)には、図1(a)に示すように、弁体32は閉じたままとなり、排気ガスは、同図の矢印に示すように、先ず第1の膨張室40を通過してサイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41を通り、次いで第1のインナーパイプ15に穿設された孔22を介して、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42に進入し、第2の膨張室43を通り、第2のインナーパイプ16とフィニッシャー4との空間44を通り、第2のインナーパイプ16の内部の第3の膨張室45に入る。この通常走行時の排気経路においては、排気ガスが3つの膨張室40,43,45を通ることにより、十分な消音効果を得ることができる。
【0022】
一方、エンジンからの排気ガスによる圧力がバネ34の付勢圧力(及び大気圧)よりも大きい場合(高出力走行時)には、図1(b)に示すように、弁体32が開放位置に移動し、排気ガスは、同図の矢印に示すように、排気導入パイプ2から直接前記第3の膨張室45に入る。この高出力時の排気経路においては、排気抵抗が低減されるため、エンジン出力の向上が実現される。
【0023】
以上のように、第1の実施の形態によれば、通常範囲のエンジン出力、又は低出力しか必要としない通常走行時には、前記排気経路変更手段6の弁体32が閉鎖位置にあることにより、排気ガスが第1,第2,第3の膨張室40,43,45を通るので、十分な消音効果を得ることができる。一方、高速走行、加速時等の高出力走行時には、前記弁体32が開放位置に移動することにより、排気ガスが排気導入パイプ2から直接第3の膨張室45に入り、排気抵抗が低減されるので、エンジン出力の向上を実現することができる。これにより、走行状態に応じたマフラー特性を得ることができる。また、サイレンサボディ3内に第1及び第2のインナーパイプ15,16を順次内設し、これらの部材に画成される空間を排気ガスの流通路としたことにより、従来のようにパイプを並列に配した構造よりも、小型化を実現することができる。
【0024】
以下に、本発明の他の実施の形態について図面を参考にして説明するが、上記第1の実施の形態と同一又は同様の箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図2(a),(b)に示す第2の実施の形態に係る車両用マフラー50は、第1の膨張室40と第2の膨張室43とを連通させる通路として、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42を利用し、サイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41に、略全面に渡って吸音材5を配したものである。
【0026】
本実施の形態における排気ガスの流通経路は、通常走行時においては、図2(a)に示すように、第1の膨張室40、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42、第2の膨張室43、第2のインナーパイプ16とフィニッシャーパイプ4との空間44、第3の膨張室45の順に構成される。この構成によれば、排気ガスが吸音材5に接する部分が大きくなるため、消音効果の更なる向上を望むことができる。また、高出力走行時においては、図2(b)に示すように、排気ガスが排気導入パイプ2から直接前記第3の膨張室45に入るので、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0027】
図3(a),(b)に示す第3の実施の形態に係る車両用マフラー60は、第1の膨張室40と第2の膨張室43とを連通させる通路として、サイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41を利用し、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42に、略全面に渡って吸音材5を配したものであり、また排気経路変更手段6の弁体32の頂部61がなだらかな丸みを帯びた形状となっており、この頂部61の後方側の面には、バネ34の端部を固定するための固定部材62が設けられているものである。
【0028】
本実施の形態における排気ガスの流通経路は、通常走行時においては、図3(a)に示すように、第1の膨張室40、サイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41、第2の膨張室43、第2のインナーパイプ16とフィニッシャーパイプ4との空間44、第3の膨張室45の順に構成される。この構成によっても、排気ガスが吸音材5と接する部分が上記第2の実施の形態と同様に大きくなるので、消音効果の向上を望むことができる。また、高出力走行時においては、図3(b)に示すように、排気ガスが排気導入パイプ2から直接前記第3の膨張室45に入るので、上記第1及び2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、前記弁体32の頂部61の形状により、特に弁体32の開放時における排気ガスの流通抵抗が低減されるので、上記第1及び2の実施の形態よりも排気抵抗の低減が実現される。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、サイレンサボディ内に第1及び第2のインナーパイプを順次内設し、これらの間に画成される空間を排気ガスの流通路としたことにより、性能を維持したまま小型化を実現することができる。また、エンジンの排気圧に応じて開閉する弁構造を有することにより、走行状態に応じたマフラー特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び通常走行時における状態を示す断面図である。図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び高出力走行時における状態を示す断面図である。図1(c)は、図1(a)のA−A´断面を示す断面図である。
【図2】図2は、図2(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び通常走行時における状態を示す断面図である。図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び高出力走行時における状態を示す断面図である。
【図3】図3は、図3(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び通常走行時における状態を示す断面図である。図3(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び高出力走行時における状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,50,60 車両用マフラー
2 排気導入パイプ
3 サイレンサボディ
4 フィニッシャー
5 吸音材
6 排気経路変更手段
15 第1のインナーパイプ
16 第2のインナーパイプ
32 弁体
33 弁座
34 バネ
36 付勢力調節手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に用いられるエンジン排気用のマフラーに関し、特に走行状態に応じて排気抵抗を変化させる構造を備えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
マフラー(消音装置)に関する従来の技術として、ケーシングと、ケーシングへのガス吸込管と、ケーシング内に組み込まれた管と、ダイアフラム、支持弾性体、ピストン棒、及び圧力接続部を備える操作機構としての過圧容器と、ピストン棒に付属している弁閉鎖要素と、ダイアフラムの過圧側にガス全圧を伝える圧力導管とを備える消音装置において、操作容器がダイアフラムによって隔離された複数の室を有し、それぞれのダイアフラムが弾性体によって支持され、それぞれの室が圧力接続部をもち、別の圧力導管がガス静圧をダイアフラムの低圧側に伝えるものがある(特許文献1参照)。これによって、外部制御装置を設けずに可変の減衰特性曲線を有する消音装置を提供することができるとされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−166010号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の消音装置においては、特許文献1の図1に示されるように、ケーシング2の内外部、及び3つの膨張室21,23,35の間でガスを流通させる複数の管3.1,3.2,3.3,3.4が並列に、又は垂直に配置されている。このため、装置全体が大きくならざるを得ないという不具合がある。
【0005】
そこで、本発明は、性能を維持したまま小型化を図りつつ、走行状態に応じた適切な排気特性を実現する車両用マフラーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、車両に設けられるマフラーにおいて、略円筒状のサイレンサボディと、前記サイレンサボディ内に延出し周囲にエンジンからの排気が通過する孔を有する排気導入パイプと、前記排気導入パイプと対向して前記サイレンサボディから延出するフィニッシャーと、前記サイレンサボディに対して所定の間隔を有して内設される第1のインナーパイプと、前記第1のインナーパイプに対して所定の間隔を有して内設され前記排気導入パイプ及び前記フィニッシャーが両方向から挿入される第2のインナーパイプと、前記排気導入パイプと前記サイレンサボディの間に画成される第1の膨張室と、前記フィニッシャーと前記サイレンサボディの間に画成される第2の膨張室と、前記第2のインナーパイプの内部であって前記排気導入パイプと前記フィニッシャーの間に画成される第3の膨張室と、前記第1の膨張室と前記第2の膨張室とを連通させる第1の通路と、前記第2の膨張室と前記第3の膨張室とを連通させる第2の通路と、前記排気導入パイプに設けられ、排気の圧力が所定値以上となった場合に前記排気導入パイプと前記第3の膨張室とを連通させる弁機構とによって構成されるものである(請求項1)。
【0007】
上記のように、本発明の車両用マフラーは、サイレンサボディの内部に直径の異なる第1及び第2のインナーパイプが順次内設され、これらの部材の間に画成される空間を排気通路とするものであり、これにより性能を維持したまま全体の小型化が可能となるものである。また、エンジンからの排気圧力が所定値以上になると、弁機構が開放し、排気が第1及び第2の膨張室を経由せずに第3の膨張室に送られ、これにより排気抵抗が低減されるので、エンジン出力を向上させることができる。また、排気圧力が前記所定値よりも小さい場合には、排気は第1、第2、第3の膨張室すべてを通過するので、十分な消音効果を得ることができる。
【0008】
また、前記第2の通路(第2及び第3の膨張室を連通させる通路)は、前記第2のインナーパイプと前記フィニッシャーとの間に形成される空間であることが好適である(請求項2)。
【0009】
また、前記第1の通路(第1及び第2の膨張室を連通させる通路)としては、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される第1の空間、及び第1のインナーパイプと第2のインナーパイプで画成される第2の空間により構成することができ(請求項3)、この場合には、前記第2の空間の排気導入パイプ側に吸音材が配されることが望ましい(請求項4)。
【0010】
また、前記第1の通路を、前記第1のインナーパイプと前記第2のインナーパイプによって画成される空間により構成することもでき(請求項5)、この場合には、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される空間に吸音材が配されることが望ましい(請求項6)。
【0011】
また、前記第1の通路を、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される空間により構成することもでき(請求項7)、この場合には、前記第1のインナーパイプと前記第2のインナーパイプとの間に吸音材が配されることが望ましい(請求項8)。
【0012】
また、前記弁機構は、前記排気導入パイプを開閉可能に変位する弁体と、前記弁体を所定の圧力をもって閉鎖方向へ付勢する弾性部材とを有して構成されることが望ましく(請求項9)、更に、前記弾性部材の固定状態を前記フィニッシャーを通して外部から変更する付勢力調節手段を備えることが望ましい(請求項10)。これにより、開弁圧の変更等のメンテナンスを簡便にすることができる。
【0013】
また、前記弁体は、排気の流通方向の下流側に向かって広がる略円錐形であると共に、その頂部がなだらかな丸みを帯びた形状であるとよい(請求項11)。
【0014】
これによれば、特に弁体開放時における排気抵抗の低減を図ることができる。尚、前記弁体の頂部を平坦状にしてもよく、この場合には、前記弾性部材の組付けが容易になるという利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参考にして本発明の実施の形態を説明する。図1(a),(b),(c)に示す第1の実施の形態に係る車両用マフラー1は、排気導入パイプ2、サイレンサボディ3、フィニッシャー4、吸音材5、排気経路変更手段6を備えて構成されている。
【0016】
排気導入パイプ2は、エンジンから排出される排気ガスをサイレンサボディ3内に導くものであり、前方側カバー10を介してサイレンサボディ3の前方側の端部に固定され、複数の孔12が穿設されている。サイレンサボディ3は、円筒形状の部材であり、排気導入パイプ2により導入された排気ガスの脈動を低減させ消音作用を施す部分であり、その内部に第1のインナーパイプ15、第2のインナーパイプ16、及びグラスウール等の吸音材5が配置されている。フィニッシャー4は、サイレンサボディ3内を通過した排気ガスを大気中に放出するパイプ状の部材であり、サイレンサボディ3の後方側の端部に後方側カバー11を介して固定されている。
【0017】
第1のインナーパイプ15は、円筒形状の部材であり、その前方端が前記排気導入パイプ2に固定された前方側固定具19に固定されていると共に、その後方端が前記後方側カバー11のフランジ部13に固定されている。第2のインナーパイプ16は、前記第1のインナーパイプ15より小径の円筒形状の部材であり、該第1のインナーパイプ15の内側に配置され、その前方端側が前記前方側固定具19に固定されていると共に、その後方端が前記フィニッシャー4に固定された後方側固定具20に固定されている。これら第1及び第2のインナーパイプ15,16の隙間で前方側半分程度の部分には、前記吸音材5が充填されている。また、前記排気導入パイプ2の後端部及び前記フィニッシャー4の前端部は、前記第2のインナーパイプ16の内部に位置している。
【0018】
排気経路変更手段6は、エンジンからの排気ガスの圧力に応じて、排気ガスが前記サイレンサボディ3内を通過する経路を変更させるものであり、前記排気導入パイプ2の後端部に設けられ、固定部材30、ロッド部材31、弁体32、弁座33、バネ34、バネ受け35、付勢力調節手段36を有して構成されている。
【0019】
固定部材30は、前記排気導入パイプ2の内壁面に固定され、排気ガスの通過が可能な形状を有しており、ロッド部材31の前方端が固定されている。このロッド部材31の後端近傍部には、バネ受け35が固定されている。弁体32は、前記ロッド部材31の中程にスライド可能に固定されており、その頂部37が平坦状に形成された略円錐形状の部材である。弁座33は、前記排気導入パイプ2の後端部に形成され、前記弁体32の傾斜面と気密的に当接する形状を有している。バネ34は、その前方端が前記弁体32の頂部37の後方側の面に固定されていると共に、その後方端が前記バネ受け35に固定されている。
【0020】
付勢力調節手段36は、前記バネ受け35の固定位置を前記ロッド部材31に沿ってスライドさせ、これによって前記バネ34の付勢力を調節するものであり、六角レンチ等を利用して構成される。また、この付勢力調節手段36は、前記フィニッシャー4の開口部から所定の工具を挿入して操作することにより、任意に前記バネ受け35の固定位置を決定することができるようになされている。
【0021】
上記構成の車両用マフラー1によれば、エンジンからの排気ガスによる圧力がバネ34の付勢圧力(及び大気圧)よりも小さい場合(通常走行時)には、図1(a)に示すように、弁体32は閉じたままとなり、排気ガスは、同図の矢印に示すように、先ず第1の膨張室40を通過してサイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41を通り、次いで第1のインナーパイプ15に穿設された孔22を介して、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42に進入し、第2の膨張室43を通り、第2のインナーパイプ16とフィニッシャー4との空間44を通り、第2のインナーパイプ16の内部の第3の膨張室45に入る。この通常走行時の排気経路においては、排気ガスが3つの膨張室40,43,45を通ることにより、十分な消音効果を得ることができる。
【0022】
一方、エンジンからの排気ガスによる圧力がバネ34の付勢圧力(及び大気圧)よりも大きい場合(高出力走行時)には、図1(b)に示すように、弁体32が開放位置に移動し、排気ガスは、同図の矢印に示すように、排気導入パイプ2から直接前記第3の膨張室45に入る。この高出力時の排気経路においては、排気抵抗が低減されるため、エンジン出力の向上が実現される。
【0023】
以上のように、第1の実施の形態によれば、通常範囲のエンジン出力、又は低出力しか必要としない通常走行時には、前記排気経路変更手段6の弁体32が閉鎖位置にあることにより、排気ガスが第1,第2,第3の膨張室40,43,45を通るので、十分な消音効果を得ることができる。一方、高速走行、加速時等の高出力走行時には、前記弁体32が開放位置に移動することにより、排気ガスが排気導入パイプ2から直接第3の膨張室45に入り、排気抵抗が低減されるので、エンジン出力の向上を実現することができる。これにより、走行状態に応じたマフラー特性を得ることができる。また、サイレンサボディ3内に第1及び第2のインナーパイプ15,16を順次内設し、これらの部材に画成される空間を排気ガスの流通路としたことにより、従来のようにパイプを並列に配した構造よりも、小型化を実現することができる。
【0024】
以下に、本発明の他の実施の形態について図面を参考にして説明するが、上記第1の実施の形態と同一又は同様の箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図2(a),(b)に示す第2の実施の形態に係る車両用マフラー50は、第1の膨張室40と第2の膨張室43とを連通させる通路として、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42を利用し、サイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41に、略全面に渡って吸音材5を配したものである。
【0026】
本実施の形態における排気ガスの流通経路は、通常走行時においては、図2(a)に示すように、第1の膨張室40、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42、第2の膨張室43、第2のインナーパイプ16とフィニッシャーパイプ4との空間44、第3の膨張室45の順に構成される。この構成によれば、排気ガスが吸音材5に接する部分が大きくなるため、消音効果の更なる向上を望むことができる。また、高出力走行時においては、図2(b)に示すように、排気ガスが排気導入パイプ2から直接前記第3の膨張室45に入るので、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0027】
図3(a),(b)に示す第3の実施の形態に係る車両用マフラー60は、第1の膨張室40と第2の膨張室43とを連通させる通路として、サイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41を利用し、第1のインナーパイプ15と第2のインナーパイプ16との空間42に、略全面に渡って吸音材5を配したものであり、また排気経路変更手段6の弁体32の頂部61がなだらかな丸みを帯びた形状となっており、この頂部61の後方側の面には、バネ34の端部を固定するための固定部材62が設けられているものである。
【0028】
本実施の形態における排気ガスの流通経路は、通常走行時においては、図3(a)に示すように、第1の膨張室40、サイレンサボディ3と第1のインナーパイプ15との空間41、第2の膨張室43、第2のインナーパイプ16とフィニッシャーパイプ4との空間44、第3の膨張室45の順に構成される。この構成によっても、排気ガスが吸音材5と接する部分が上記第2の実施の形態と同様に大きくなるので、消音効果の向上を望むことができる。また、高出力走行時においては、図3(b)に示すように、排気ガスが排気導入パイプ2から直接前記第3の膨張室45に入るので、上記第1及び2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、前記弁体32の頂部61の形状により、特に弁体32の開放時における排気ガスの流通抵抗が低減されるので、上記第1及び2の実施の形態よりも排気抵抗の低減が実現される。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、サイレンサボディ内に第1及び第2のインナーパイプを順次内設し、これらの間に画成される空間を排気ガスの流通路としたことにより、性能を維持したまま小型化を実現することができる。また、エンジンの排気圧に応じて開閉する弁構造を有することにより、走行状態に応じたマフラー特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び通常走行時における状態を示す断面図である。図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び高出力走行時における状態を示す断面図である。図1(c)は、図1(a)のA−A´断面を示す断面図である。
【図2】図2は、図2(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び通常走行時における状態を示す断面図である。図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び高出力走行時における状態を示す断面図である。
【図3】図3は、図3(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び通常走行時における状態を示す断面図である。図3(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用マフラーの構造及び高出力走行時における状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,50,60 車両用マフラー
2 排気導入パイプ
3 サイレンサボディ
4 フィニッシャー
5 吸音材
6 排気経路変更手段
15 第1のインナーパイプ
16 第2のインナーパイプ
32 弁体
33 弁座
34 バネ
36 付勢力調節手段
Claims (11)
- 車両に設けられるマフラーにおいて、
略円筒状のサイレンサボディと、
前記サイレンサボディ内に延出し、周囲にエンジンからの排気が通過する孔を有する排気導入パイプと、
前記排気導入パイプと対向して前記サイレンサボディから延出するフィニッシャーと、
前記サイレンサボディに対して所定の間隔を有して内設される第1のインナーパイプと、
前記第1のインナーパイプに対して所定の間隔を有して内設され、前記排気導入パイプ及び前記フィニッシャーが両方向から挿入される第2のインナーパイプと、
前記排気導入パイプと前記サイレンサボディの間に画成される第1の膨張室と、
前記フィニッシャーと前記サイレンサボディの間に画成される第2の膨張室と、
前記第2のインナーパイプの内部であって、前記排気導入パイプと前記フィニッシャーの間に画成される第3の膨張室と、
前記第1の膨張室と前記第2の膨張室とを連通させる第1の通路と、
前記第2の膨張室と前記第3の膨張室とを連通させる第2の通路と、
前記排気導入パイプに設けられ、排気の圧力が所定値以上となった場合に前記排気導入パイプと前記第3の膨張室とを連通させる弁機構とによって構成される車両用マフラー。 - 前記第2の通路は、前記第2のインナーパイプと前記フィニッシャーとの間に形成される空間であることを特徴とする請求項1記載の車両用マフラー。
- 前記第1の通路は、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される第1の空間、及び第1のインナーパイプと第2のインナーパイプで画成される第2の空間であることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用マフラー。
- 前記第2の空間の排気導入パイプ側に吸音材が配されることを特徴とする請求項3記載の車両用マフラー。
- 前記第1の通路は、前記第1のインナーパイプと前記第2のインナーパイプによって画成される空間であることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用マフラー。
- 前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される空間に、吸音材が配されることを特徴とする請求項5記載の車両用マフラー。
- 前記第1の通路は、前記第1のインナーパイプと前記サイレンサボディの間に画成される空間であることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用マフラー。
- 前記第1のインナーパイプと前記第2のインナーパイプとの間に吸音材が配されることを特徴とする請求項7記載の車両用マフラー。
- 前記弁機構は、前記排気導入パイプを開閉可能に変位する弁体と、前記弁体を所定の圧力をもって閉鎖方向へ付勢する弾性部材とを有して構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車両用マフラー。
- 前記弾性部材の固定状態を、前記フィニッシャーを通して外部から変更する付勢力調節手段を備えることを特徴とする請求項9記載の車両用マフラー。
- 前記弁体は、排気の流通方向の下流側に向かって広がる略円錐形であると共に、その頂部がなだらかな丸みを帯びた形状であることを特徴とする請求項9記載の車両用マフラー。
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CN101818673A (zh) * | 2010-04-20 | 2010-09-01 | 东莞市旗丰消声器有限公司 | 一种消声器的制造工艺 |
US8356690B2 (en) | 2009-08-28 | 2013-01-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust apparatus for an internal combustion engine |
TWI659152B (zh) * | 2017-12-07 | 2019-05-11 | 國家中山科學研究院 | 濾氣裝置結構 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376906A patent/JP2004204802A/ja active Pending
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