JP2004203401A - 無菌チャンバの圧力モニタリング方法及び装置 - Google Patents

無菌チャンバの圧力モニタリング方法及び装置 Download PDF

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柔 坂巻
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太 平澤
Michihiko Saito
道彦 斉藤
Shiki Yamamoto
志記 山元
Shigeharu Suzuki
重治 鈴木
Shuta Ito
周太 伊東
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Abstract

【課題】無菌チャンバの圧力状態を目視による従来の方法よりもきめ細かく正確に監視することが可能なモニタリング方法を提供する。
【解決手段】無菌充填機が収納された無菌チャンバ2の内外の圧力差に応じた電気信号を出力する差圧発信機8を設置し、その差圧発信機8からの出力信号をレコーダ4にて記録する。レコーダ4からの出力により無菌チャンバ2の内外の圧力差を常時監視可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無菌チャンバにて囲まれた無菌充填機における圧力のモニタリング方法及びその方法を実施可能な無菌充填機に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装袋に内容物を充填する装置として、例えば、包装袋を予め滅菌しておき、滅菌した内容物を無菌の環境下で充填し、その包装袋の開口部をシールして無菌室の外へ排出する無菌充填機がある(特許文献1)。
【0003】
この種の無菌充填機は一般に無菌チャンバにて外部から区分されている。充填機の稼働中は、滅菌された無菌エアが無菌チャンバ内に絶えず供給されて無菌チャンバー内が陽圧(大気圧よりも高い状態)に維持される。これにより無菌チャンバの出入口からの微生物等の侵入が阻止される。陽圧の維持は無菌充填を保証する上で極めて重要である。そのため、従来はマノメーターと呼ばれる差圧計やU字型連通管により、目視にて無菌チャンバの陽圧度を適宜確認していた。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−68143号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無菌性の維持の重要度がクローズアップされるに伴って、無菌チャンバの圧力状態のモニタリングの強化が要請されている。これに対して、従来のマノメーターやU字型連通管による目視の確認手段では十分なモニタリングが不可能であった。
【0006】
そこで、本発明は無菌チャンバの陽圧度を目視による確認方法よりもきめ細かく正確に監視することができるモニタリング方法及び無菌充填機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】
本発明のモニタリング方法は、無菌充填機が収納された無菌チャンバ(2)の内外の圧力差に応じた電気信号を出力する差圧検出手段(8)を設置し、その差圧検出手段からの出力信号をレコーダ(4)にて記録することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の無菌充填機は、内外を区分し、無菌エアが導入可能な無菌チャンバ(2)と、前記無菌チャンバの内外の圧力差に応じた電気信号を出力する差圧検出手段(8)と、前記差圧検出手段からの出力信号を記録するレコーダ(4)と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、無菌チャンバの内外の圧力差に応じた電気信号がレコーダに出力されて記録される。従って、レコーダの記録内容から無菌チャンバの陽圧度を目視による確認方法よりもきめ細かく正確に監視することができる。
【0011】
本発明において、前記レコーダからの出力により前記無菌チャンバの内外の圧力差を常時監視可能としてもよい。
【0012】
本発明において、差圧検出手段は、チャンバの内外の圧力差を電気信号に置き換えて出力できるものであれば適宜に利用できる。好適には、前記差圧検出手段として、一対の電極間に配置されたダイヤフラムの一方の側に無菌チャンバの内圧を、他方の側に無菌チャンバの外圧をそれぞれ導入し、前記ダイヤフラムの変形に応じた前記電極間の静電容量を電気信号に変換して取り出す差圧発信機を使用することができる。このような差圧発信機によれば、ダイヤフラムの微妙な変形を静電容量の変化に置き換えて取り出すことができる。従って、微少な圧力変動にも十分に追従でき、無菌チャンバ内の圧力が大気圧に比べて僅かに大きい程度であっても、その陽圧度の変化を高精度にモニタリングすることができる。
【0013】
本発明において、レコーダは差圧検出手段から出力される電気信号を記録できるものであれば各種の記録手段を利用できる。レコーダは、受け取った電気信号に基づいて、圧力差を紙等の媒体に可視的に記録するものでもよいし、電気信号を電子的に記録するものでもよい。レコーダからの出力形態も紙等に記録するものでもよいし、モニタ等に電子的に出力するものでもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した充填機1の概略を示す平面図である。この充填機1は、包装袋としてのパウチ100(図3参照)に内容物としての食品を充填する装置として構成されている。パウチ100は、例えば、開口部100aのシール面100bを残して1対のフィルムの全周をヒートシールすることにより形成される。食品は、例えばカレー、おかゆ等の具(固形物)を含む。
【0015】
充填機1は、無菌チャンバ2と、充填やシール等の各種の処理を制御するための制御装置3と、制御装置3の出力装置としてのレコーダー4とを備える。
【0016】
無菌チャンバ2には、噴霧ノズル5…5と、無菌エア供給口6…6と排気口7…7とが複数配置される。噴霧ノズル5…5からは、過酸化水素水等の薬剤が噴霧される。これにより、無菌チャンバ2は充填機1の作動開始前に滅菌される。無菌エア供給口6…6は、例えばフィルターとブロアーとを含む無菌エア供給装置(不図示)の一部として構成される。無菌エア供給口6…6からフィルターで濾過された無菌エアが供給されることにより、無菌チャンバ2は陽圧に保たれる。これにより、無菌チャンバ2の開放部位において外気からの微生物の進入が防止される。
【0017】
無菌チャンバ2には、無菌チャンバ2の陽圧度を測定するための微差圧発信機8が設けられる。微差圧発信機8は、例えば図2に示すダイヤフラム圧力計を利用することができる。この図にしめすように、微差圧発信機8は、固定部材9と、固定部材9の内壁に取り付けられた1対の電極10、11と、電極10、11間に取り付けられたシリコン製のダイヤフラム12とを備える。固定部材9の内部には、ダイヤフラム12によって区分されたスペース13、14とが形成されている。スペース13、14にはそれぞれ、孔部15、16を介して無菌チャンバ2の内圧、無菌チャンバ2の外圧を導入可能である。これにより、ダイヤフラム12がスペース13及びスペース14の圧力差により移動し、電極10、11間の静電容量がスペース13、14の差圧に比例して変化する。微差圧発信機8は、その変化を電気信号に変換して制御装置3に常時出力する。
【0018】
図1の制御装置3は、微差圧発信機8からの信号に基づいて、無菌チャンバ2の陽圧度をレコーダー4に出力する。レコーダー4に記録された陽圧度はレコーダー4からの出力によりいつでも監視することができる。出力対象は紙媒体でもよいし、モニタへの出力でもよい。このような微差圧発信機8とレコーダー4との設置により、無菌チャンバ2の陽圧度を常時モニタリングするとともに、記録を残すことが可能である。なお、レコーダー4は、ペンレコーダーのように紙に記録するものでもよいし、ハードディスク等の記録媒体に電子的に記録するものでもよい。
【0019】
無菌チャンバ2には、食品の充填前のパウチ100を収納するストック部20と、パウチ100に食品を充填する充填部30とが設けられる。ストック部20のパウチ100は、無菌チャンバ2に設けられたベルトコンベア21によって、充填部30に搬送される。
【0020】
充填部30には、パウチ100を搬送する搬送装置31が設けられる。搬送装置31には、例えば充填部30の中心を支点として回転する10本のアームが等間隔に設けられる。各アームは搬送装置31の半径方向に延びており、その外周側の端部(先端部)において、パウチ100の面を搬送装置31の周方向に沿うようにしてパウチ100を保持可能である。さらに、2個のパウチ100を搬送装置31の周方向に並べて保持可能である。従って、図3に矢印y1で示すように、パウチ100は2個1組で搬送装置31の周方向に順次搬送される。なお、アームの端部において、パウチ100をこれとは異なる向き、並べ方で保持可能であってもよい。なお、搬送装置31の外周には、10本のアームに対応してステーションST1〜ST10が設けられる。各アームはステーションST1からST10へと所定の時間間隔で間欠的に移動する。各ステーションではアームの回転に同期して各種の処理が実行される。すなわち、パウチ100に食品を充填し、無菌チャンバ2から排出するための処理が行われる。
【0021】
ステーションST1にはパウチ100をアームに供給する供給装置32が、ステーションST3には開口部100aを開口する開口装置33が、ステーションST4にはパウチ100に食品を充填する充填ノズル34、34及び液だれを検出するための液だれセンサ35、35が、ステーションST5にはパウチ100から脱気する脱気装置36が、ステーションST6には開口部100aを線シールする一次シール装置37が、ステーションST7には開口部100aを面シールする二次シール装置38が、ステーションST8には開口部100aを冷却する冷却装置39が、ステーションST9にはパウチ100を無菌チャンバ2から排出する排出装置40がそれぞれ設けられる。ステーションST2及びST10は空きステーションであり、何ら処理は行われない。但し、これらのステーションにて何らかの処理を行ってもよいことは勿論である。二次シール装置38は、面シールの際にシール面100bに具が挟まる噛み込みが発生したか否かを検出するための噛み込みセンサ41、41を備える。
【0022】
液だれセンサ35、35及び噛み込みセンサ41、41の検出信号はそれぞれ制御装置3に出力される。制御装置3は、その検出信号に基づいて、シール不良が発生するおそれのあるパウチ100を正常にシールされたパウチ100から除外して排出するように排出装置40に指示する。排出装置40は、制御装置からの信号に基づいて、正常にシールされたパウチ100と、シール不良が発生するおそれのあるパウチ100とを区別して排出する。
【0023】
図3〜図5を参照して、ステーションST4について説明する。
【0024】
図1にも示した充填ノズル34、34は、パウチ100に食品を充填する充填機(不図示)の一部として構成され、その下端34aが開口部100aの上方となる位置p1と、下端34aが開口部100aからパウチ100の内部に挿入される位置p2との間を上下動可能に取り付けられる(図3参照)。従って、包装袋100に食品を充填する際には、充填ノズル34をパウチ100に挿入することにより、食品がシール面100bに付着する可能性を低くすることができる。
【0025】
液だれセンサ35は、例えば帯状のレーザービームLを投射する投射部35aと、そのレーザービームLを受光して液だれの有無を検知する受光部35bとを含むレーザセンサとして構成される。投射部35a及び受光部35bは、レーザービームLが開口部100aの上方に投射されるように配置される。また、レーザービームLが位置p1にある充填ノズル34の下端34aに近接して通過するように配置される。液だれセンサ35は、受光部51bが液だれした食品に遮断されることなくレーザービームLを受光できたか否かを判別し、制御装置3に検出信号を出力する。ここで、レーザービームLは位置p1にある充填ノズル34の下端34aに近接して通過するため、充填ノズル34から垂れ落ちた食品だけでなく、充填ノズル34に垂れ下がっている食品も検出することができる。
【0026】
液だれセンサ35が液だれを検出した場合、制御装置3は、その検出時に充填ノズル34の直下を通過したおそれがあるパウチ100を他のパウチ100から除外して排出するように排出装置40に指示する。例えば、実際にシール面100bに食品が付着したか否かに関らず、液だれ検出時に充填ノズル34の位置を基準として所定範囲に含まれるパウチ100をシール不良が発生したおそれのあるパウチ100とみなしている。例えば、液だれ検出時にノズル34の直下に位置していたパウチ100が排出装置40の位置まで搬送されるまでに排出装置40に搬送されるパウチ100の個数は決まっているため、ノズル34からの液だれが検出されてから排出装置40に運ばれるパウチ100の個数を計数することにより、液だれ検出時にノズル34の直下に位置していたパウチ100が排出装置40に達したか否かをその計数値に従って判別して、液だれが生じている可能性のあるパウチ100を確実に排除することができる。
【0027】
なお、1回の液だれ検出につき、複数のパウチ100を排除するように指示してもよい。例えば、図4に示すように、液だれセンサAから所定範囲内にパウチ▲1▼が、液だれセンサBから所定範囲内にパウチ▲2▼が配置されており、液だれセンサA、Bの所定範囲内にパウチ▲3▼、▲4▼が次に配置される状況において、一対のノズル34のうち、パウチの搬送方向前方に位置しているノズル34に対応する液だれセンサAが液だれを検出したときは、パウチ▲1▼、▲2▼、▲3▼を除外排出するように指示し、パウチの搬送方向後方に位置しているノズル34に対応する液だれセンサBが液だれを検出したときは、パウチ▲2▼、▲3▼、▲4▼を除外排出するように指示してもよい。このようにすることで、確実にシール不良のパウチ100を排除することが可能である。
【0028】
図5は、搬送装置31のパウチ100の搬送、充填ノズル34の昇降、充填ノズル34からの充填、及び液だれセンサ35による検出のタイミングを示す図である。この図では、搬送装置31のアームが1のステーションで停止してから次のステーションにて再び停止するまでを1サイクルとして表している。時刻t1では、搬送装置31がパウチ100の搬送を停止するとともに、充填ノズル34から食品の充填が開始される。時刻t2では、時刻t1以前から下降していた充填ノズル34が位置p2に達する。時刻t3では、充填が終了するとともに、充填ノズル34が上昇を開始する。時刻t4では、パウチ100の搬送が開始される。時刻t5では、充填ノズル34が位置p1に達するとともに、液だれセンサ35による液だれ検出が開始される。時刻t6では、充填ノズル34が下降を開始するとともに、液だれ検出が終了する。時刻t7では、パウチ100の搬送が終了する。以降、同様にしてパウチ100の搬送等が繰り返される。
【0029】
このように、液だれの検出は、充填ノズル34が位置p1にて停止している間に行われる。従って、昇降する充填ノズル34や充填ノズル34から充填されている内容物を、液だれと取り違えて検出することはない。また、充填ノズル34の下方をシール面100bが通過する時間を検出するため、液だれした食品のシール面100bへの付着を確実に検出することができる。さらに、上述したタイミングでは、パウチ100の搬送中に充填ノズル34の下降を開始し(時刻t6)、充填ノズル34が下降中に充填を開始し(時刻t1)、充填ノズル34が上昇中にパウチ100の搬送を開始する(時刻t4)ことにより、1サイクルの時間を短くしている。その一方で、充填が終了してから充填ノズル34の上昇を開始させることにより(時刻t3)、液だれした食品がシール面100bに付着する可能性を低くしている。
【0030】
図6(a)、(b)は、一次シール装置37、及び二次シール装置38によるシールの様子を示す図である。一次シール装置37はパウチ100を挟み込む加圧具50及び加圧具51を、二次シール装置38はパウチ100を挟み込む加圧具52、52を備える。各加圧具50〜52は不図示のヒーターにより所定の温度まで加熱される。加熱された加圧具50〜52によってパウチ100が挟み込まれることにより、パウチ100の開口部100aがヒートシールされる。
【0031】
加圧具50は、加圧面50aの上下の幅が比較的狭く(例えば1〜2mm)、また、加圧面50aがシール面100bの範囲内を加圧するように形成されている。一方、加圧具51の加圧面51bは加圧面50aよりも広く形成されている。すなわち、加圧具50及び加圧具51は、シール面100bの範囲内でパウチ100を線状に挟み込むように形成されている。このため、一次シール装置37は、シール面100bの狭い範囲を比較的高い圧力で加圧可能である。従って、シール面100bに具が付着していても、その具を加圧具50によって切断し、パウチ100をヒートシールすることが可能である。なお、加圧具50によって線シールされる位置は、シール面100bの上部から下部のいずれでもよく、充填する食品の種類、パウチ100の材質、シール面100bの大きさ等の条件に応じて適宜設定してよい。
【0032】
一方、加圧具52は、加圧面52aがシール面100bと上下の幅がほぼ同じになるように形成されている。すなわち、シール面100bを面シールするように形成されている。一次シール装置37による線シール、二次シール装置38による面シールの2段階のシールを行うことより、シールの完全性が向上する。このように開口部100aの密封を、線状にシールする一次シールと、その一次シールよりも広い範囲でシールする二次シールとに分けて行うことにより、開口部100aへの固形物の噛み込みを防ぐことができる。
【0033】
図7は、加圧具52と噛み込みセンサ41との関係を示している。二次シール装置38は図7に示す加圧装置60を備える。加圧装置60は、一本のアームに保持される2個のパウチ100に対応して、二次シール装置38に2個設けられる。加圧装置60は、バー61と、バー61に取り付けられた軸62、62と、軸62、62に回動可能に取り付けられたシール用アーム63、63とを備える。図7にも示した加圧具52、52は、シール用アーム63、63の下端に設けられている。シール用アーム63、63の上端63a、63aは不図示のばねによって互いに近づく方向に付勢されており、これにより図7(a)に示すようにアーム63、63が軸62を支点に回転して加圧具52、52が開位置に移動する。また、加圧装置60は、バー61に対して上下動可能に取り付けられたバー64と、バー64に取り付けられた楔部材65とを備える。楔部材65は上端63a、63aの間に挿入される。楔部材65を下降させることにより、上端63a、63aが押し広げられ、図7(a)の加圧具52、52が開いた状態から、図7(b)に示す加圧具52、52が閉じた状態(閉位置)となる。これにより、パウチ100を加圧してヒートシールすることができる。
【0034】
バー64には噛み込みセンサ41が、バー61には検知用部材66が取り付けられている。噛み込みセンサ41は、例えば渦電流式の変位センサとして構成され、検知用部材までの距離に対応した検出信号を制御装置3に出力する。
【0035】
バー64が下降すると、噛み込みセンサ41と検知用部材66との距離は、図7(a)に示す距離d1から、図7(b)に示す距離d2まで短縮される。もし、シール面100bに具が噛み込まれていれば、加圧具52、52は完全に閉じることができず、その結果、距離d2は具が付着していない場合よりも長くなる。従って、制御装置3は、距離d2が所定の距離以上であるか否かにより、噛み込みが発生したか否かを判定することができる。
【0036】
制御装置3は、噛み込みが発生したと判定した場合は、その噛み込みが発生したパウチ100を除外排出するように排出装置40に指示する。一本のアームが保持する2個のパウチ100のそれぞれに対応して噛み込みセンサ41は設けられており、2個のパウチ100の一方において噛み込みが発生した場合は、その一方のパウチ100だけを特定して除外すればよい。
【0037】
以上の充填機によれば、一次シール装置37及び二次シール装置38によって線シールと面シールを行うとともに、液だれ検出センサ35による液だれの検出結果、噛み込みセンサ41による噛み込みの検出結果に基づいて、排出部40がシール不良が発生するおそれのあるパウチ100を除外排出することにより、シールの完全性を確保することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、無菌チャンバの内外の圧力差に応じた電気信号がレコーダに出力されて記録される。従って、レコーダの記録内容から無菌チャンバの陽圧度を目視による確認方法よりもきめ細かく正確に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された充填機の平面図。
【図2】微差圧発信機の構成を示す概略図。
【図3】内容物を充填するノズルとセンサとの関係を示す図。
【図4】液だれが検出されたノズルと、シール不良として識別されるパウチとの対応関係を示す図。
【図5】パウチの搬送、ノズルの上下動、充填ノズルからの内容物の充填タイミング、及び液だれ検出タイミングの相互の関係を示すタイムチャート。
【図6】一次シール装置及び二次シール装置の要部を示す図。
【図7】二次シール装置の要部を示す図。
【符号の説明】
【符号の説明】
2 無菌チャンバ
3 制御装置
4 レコーダ
8 微差圧発信機
34 充填ノズル
35 液だれセンサ
35a 照射部
35b 受光部
37 一次シール装置
38 一次シール装置
40 排出装置
41 噛み込みセンサ
52 加圧具
61 バー
64 バー
100 パウチ
100a 開口部

Claims (4)

  1. 無菌充填機が収納された無菌チャンバの内外の圧力差に応じた電気信号を出力する差圧検出手段を設置し、その差圧検出手段からの出力信号をレコーダにて記録することを特徴とする無菌充填機のチャンバの圧力モニタリング方法。
  2. 前記レコーダからの出力により前記無菌チャンバの内外の圧力差を常時監視可能としたことを特徴とする請求項1に記載の圧力モニタリング方法。
  3. 前記差圧検出手段として、一対の電極間に配置されたダイヤフラムの一方の側に無菌チャンバの内圧を、他方の側に無菌チャンバの外圧をそれぞれ導入し、前記ダイヤフラムの変形に応じた前記電極間の静電容量を電気信号に変換して取り出す差圧発信機を使用することを特徴とする請求項1に記載の圧力モニタリング方法。
  4. 内外を区分し、無菌エアが導入可能な無菌チャンバと、
    前記無菌チャンバの内外の圧力差に応じた電気信号を出力する差圧検出手段と、
    前記差圧検出手段からの出力信号を記録するレコーダと、
    を備えることを特徴とする無菌充填機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115092465A (zh) * 2022-07-21 2022-09-23 上海特途实业有限公司 一种自动无菌包装机

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