JP2004203206A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けて、エアバッグ作動時に膨出したエアバッグによる乗員への衝撃を緩衝部で緩和することにある。
【解決手段】車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側2に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体1内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部3を設けると共に、緩衝部3をエアバッグ本体1の外部側に設け、緩衝部3との境界となるエアバッグ境界面12に、エアバッグ本体1内部の気体の一部を緩衝部内部に導入させる気体導入小孔13を形成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置に係り、特に、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けて、エアバッグ作動時に膨出したエアバッグによる乗員への衝撃を緩衝部で緩和するようにした車両用エアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両にあっては、近年、衝突事故時に乗員を保護する目的でエアバッグ装置が装備され始めている。エアバッグ装置は車両に所定以上の衝撃力が作用すると、車両室内の例えばハンドルやインストルメントパネルなどの各所に折り畳んで収納されているエアバッグがインフレータからの圧力気体の圧力によって車両室内へ膨出して、運転席や補助席などの定位置に着座している乗員を受け止めて保護し、乗員の身体が車両室内の各所に激突するのを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用エアバッグ装置においては、エアバッグ作動時にエアバッグの一部が乗員の身体に接触した際における衝撃については余り考慮されておらず、このため、膨出したエアバッグによって乗員が怪我をすることがあった。
【0004】
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けて、エアバッグ作動時に膨出したエアバッグによる乗員への衝撃を緩衝部で緩和することのできる車両用エアバッグ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けた手段よりなるものである。
【0006】
また、請求項2の発明は、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けると共に、緩衝部をエアバッグ本体の外部側に設け、緩衝部との境界となるエアバッグ境界面に、エアバッグ本体内部の気体の一部を緩衝部内部に導入させる気体導入小孔を形成した手段よりなるものである。
【0007】
また、請求項3の発明は、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けると共に、緩衝部をエアバッグ本体の内部側に設け、緩衝部との境界となるエアバッグ内部仕切境界面に、エアバッグ本体内部の気体の一部を緩衝部内部に導入させる気体導入小孔を形成した手段よりなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に記載の発明の実施の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
【0009】
《実施の形態−1》
ここで、図1は車両用エアバッグ装置の概略断面図である。
【0010】
図1において、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置は、車両室内の例えばハンドル、インストルメントパネル、側部フレームなどの各所に折り畳んで収納されている。車両用エアバッグ装置は、前記したように車両に所定以上の衝撃力が作用すると、エアバッグ本体1がインフレータ11からの圧力気体の圧力によって車両室内へ膨出して、運転席や補助席などの定位置に着座している乗員を受け止めて保護し、乗員の身体が車両室内の各所に激突するのを防ぐ機能を果たす。
【0011】
エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側2には、緩衝部3が設けられている。緩衝部3はエアバッグ本体1の外部側に設けられている。緩衝部3は少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体1内部の気圧より低い内部気圧からなり、エアバッグ作動時に膨出したエアバッグ本体1による乗員への衝撃を低い内部気圧により緩和する機能を果たす。
【0012】
緩衝部3との境界となるエアバッグ境界面12には、エアバッグ本体1内部の気体の一部を緩衝部3内部に導入させる気体導入小孔13が形成されている。図1では気体導入小孔13はエアバッグ境界面12の表面全体に均一な間隔をあけて複数形成されている。気体導入小孔13の孔径及び個数は、少なくともエアバッグ作動直後は緩衝部3の内部気圧をエアバッグ本体1の内部気圧より低圧に維持できる範囲である。
【0013】
次に、上記発明の実施の形態−1の構成に基づく作用について以下説明する。車両衝突事故により、車両に所定以上の衝撃力が作用すると、インフレータ11から瞬時に圧力気体が噴射され、エアバッグ本体1はインフレータ11からの圧力気体の圧力によって車両室内へ瞬時に膨出する。エアバッグ本体1の膨張中には圧力気体は気体導入小孔13を通過してエアバッグ身体接触側2となる緩衝部3には流入しないため、緩衝部3はその内部気圧が殆どなく萎んだ状態でエアバッグ本体1と共に膨張する。
【0014】
そして、エアバッグ本体1が瞬時に膨張し終わると、エアバッグ本体1内部の圧力気体の一部は、エアバッグ境界面12に形成されている気体導入小孔13を通過して緩衝部3内に導入されて、緩衝部3の内部気圧を高めるが、気体導入小孔13は小孔であるため、緩衝部3の内部気圧を瞬時にエアバッグ本体1の内部気圧と同一にすることができず、1秒前後の時間がかかる。つまり、緩衝部3はエアバッグ本体1に比べて例えば1秒前後遅延した状態で膨張した後にエアバッグ本体1と同一圧力となる。
【0015】
このように、緩衝部3の内部気圧はエアバッグ作動直後はエアバッグ本体1の内部気圧よりも低圧なため、従来のようにエアバッグ本体内部の気圧による圧力がそのまま乗員の身体に作用する場合に比べて、その衝撃力を緩和することができるのである。
【0016】
《実施の形態−2》
ここで、図2は車両用エアバッグ装置の概略断面図である。
【0017】
図2において、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置は、車両室内の例えばハンドル、インストルメントパネル、側部フレームなどの各所に折り畳んで収納されている。車両用エアバッグ装置は、前記したように車両に所定以上の衝撃力が作用すると、エアバッグ本体6がインフレータ61からの圧力気体の圧力によって車両室内へ膨出して、運転席や補助席などの定位置に着座している乗員を受け止めて保護し、乗員の身体が車両室内の各所に激突するのを防ぐ機能を果たす。
【0018】
エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側7には、緩衝部8が設けられている。緩衝部8はエアバッグ本体6の内部側に設けられている。緩衝部8は少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体6内部の気圧より低い内部気圧からなり、エアバッグ作動時に膨出したエアバッグ本体6による乗員への衝撃を低い内部気圧により緩和する機能を果たす。
【0019】
緩衝部8との境界となるエアバッグ内部仕切境界面62には、エアバッグ本体6内部の気体の一部を緩衝部8内部に導入させる気体導入小孔63が形成されている。図2では気体導入小孔63はエアバッグ内部仕切境界面62の表面全体に均一な間隔をあけて複数形成されている。気体導入小孔63の孔径及び個数は、少なくともエアバッグ作動直後は緩衝部8の内部気圧をエアバッグ本体6の内部気圧より低圧に維持できる範囲である。
【0020】
次に、上記発明の実施の形態−2の構成に基づく作用について以下説明する。車両衝突事故により、車両に所定以上の衝撃力が作用すると、インフレータ61から瞬時に圧力気体が噴射され、エアバッグ本体6はインフレータ61からの圧力気体の圧力によって車両室内へ瞬時に膨出する。エアバッグ本体6の膨張中には圧力気体は気体導入小孔63を通過してエアバッグ身体接触側7となる緩衝部8には流入しないため、緩衝部8はその内部気圧が殆どなく萎んだ状態でエアバッグ本体6と共に膨張する。
【0021】
そして、エアバッグ本体6が瞬時に膨張し終わると、エアバッグ本体6内部の圧力気体の一部は、エアバッグ内部仕切境界面62に形成されている気体導入小孔63を通過して緩衝部8内に導入されて、緩衝部8の内部気圧を高めるが、気体導入小孔63は小孔であるため、緩衝部8の内部気圧を瞬時にエアバッグ本体6の内部気圧と同一にすることができず、1秒前後の時間がかかる。つまり、緩衝部8はエアバッグ本体6に比べて例えば1秒前後遅延した状態で膨張した後にエアバッグ本体6と同一圧力となる。
【0022】
このように、緩衝部8の内部気圧はエアバッグ作動直後はエアバッグ本体6の内部気圧よりも低圧なため、従来のようにエアバッグ本体内部の気圧による圧力がそのまま乗員の身体に作用する場合に比べて、その衝撃力を緩和することができるのである。
【0023】
なお、この発明は上記発明の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。気体導入小孔が複数形成されている場合で説明したが、孔径の大きさによっては気体導入小孔は1個の場合でもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上の記載より明らかなように、請求項1〜3の発明に係る車両用エアバッグ装置によれば、車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けたことにより、乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側はエアバッグ本体内部の気圧より低いため、従来のようにエアバッグ本体内部の気圧による圧力がそのまま乗員の身体に作用する場合に比べて、その衝撃力を緩和することができ、これにより、膨出したエアバッグによって乗員が怪我するのを防ぐことができる等、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態−1を示す車両用エアバッグ装置の概略断面図である。
【図2】この発明の実施の形態−2を示す車両用エアバッグ装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ本体
11 インフレータ
12 エアバッグ境界面
13 気体導入小孔
2 エアバッグ身体接触側
3 緩衝部
6 エアバッグ本体
61 インフレータ
62 エアバッグ内部仕切境界面
63 気体導入小孔
7 エアバッグ身体接触側
8 緩衝部

Claims (3)

  1. 車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けたことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けると共に、緩衝部をエアバッグ本体の外部側に設け、緩衝部との境界となるエアバッグ境界面に、エアバッグ本体内部の気体の一部を緩衝部内部に導入させる気体導入小孔を形成したことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  3. 車両の衝突事故時に作動し圧力気体により車両室内乗員側に膨出して乗員を保護する車両用エアバッグ装置において、エアバッグ作動時に乗員の身体に接触するエアバッグ身体接触側に、少なくともエアバッグ作動直後はエアバッグ本体内部の気圧より低い内部気圧からなる緩衝部を設けると共に、緩衝部をエアバッグ本体の内部側に設け、緩衝部との境界となるエアバッグ内部仕切境界面に、エアバッグ本体内部の気体の一部を緩衝部内部に導入させる気体導入小孔を形成したことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183993A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2012091559A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ

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