JP2004202354A - 防水施工ロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、正確に防水施工ロボットの走行を制御し、これにより常に安定して防水塗膜が形成でき、優れた施工精度が実現できる防水施工ロボットを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、走行しながら液状防水材81を施工面Sに塗布して、防水塗膜8を形成する防水施工ロボット1であって、車体2と、該車体2に対して、防水塗膜8の形成動作のときの進行方向Aに直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物を検出する水平方向センサ5と、該水平方向センサ5からの検出信号に基づいて車体2の走行を制御する制御装置を有する構成とする。また本発明の他の構成は、車体2と、形成済みの防水塗膜8の端部を検出する塗膜端部検出センサ6と、該塗膜端部検出センサ6からの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置を有する防水施工ロボット1である。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、走行しながら液状防水材81を施工面Sに塗布して、防水塗膜8を形成する防水施工ロボット1であって、車体2と、該車体2に対して、防水塗膜8の形成動作のときの進行方向Aに直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物を検出する水平方向センサ5と、該水平方向センサ5からの検出信号に基づいて車体2の走行を制御する制御装置を有する構成とする。また本発明の他の構成は、車体2と、形成済みの防水塗膜8の端部を検出する塗膜端部検出センサ6と、該塗膜端部検出センサ6からの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置を有する防水施工ロボット1である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物屋上面等の目的の施工面に液状防水材を吹き付けて防水塗膜を形成する防水塗膜形成用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンクリート床面等の施工面に防水塗膜の形成を行う実用的な防水施工ロボットに関する技術は、これまでほとんど報告されていない。しかし、近年の防水塗膜を形成する防水作業の自動化への要請の高まりに応じて、本出願人は、開発を進め、防水施工ロボットに関する技術を開示した(特許文献1参照。)。
【0003】
この防水施工ロボットは、吹付ノズルを往復動させながら走行して、目的の吹き付け幅で防水塗膜を形成するものである。特に、防水塗膜の膜厚の変動を無くし、安定して防水塗膜を形成することを目的としており、この目的を達成するために必要となる走行速度、ノズルの往復速度等を安定化させるような装置構造になっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−145843号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、駐車場、道路、ビル屋上、人工地盤上等の広い施工面にて使用する際、折返し運転等を行う場合がある。このとき、折返し運転をオペレータの操縦にて行う場合、液状防水材の重ね塗りや、防水塗膜に隙間が生じたりしないようにするためには、オペレータの操縦に熟練を要することとなる。
【0006】
また、道路のカーブに沿った運転によって、滑らかにカーブするように防水塗膜を形成すること等も、オペレータの操縦では難しい。更に、折返し運転によって、道路等のカーブに沿った防水塗膜の形成を繰り返すとなると、オペレータの操縦では極めて困難であり、重ね塗りや、隙間が生じないような防水塗膜の安定形成、施工品質の維持は難しい。
【0007】
本発明の目的は、上記した事情に鑑みなされたもので、位置決め用検出対象物や形成済みの防水塗膜の端部に沿った防水施工ロボットの走行により、位置決め用検出対象物や形成済みの防水塗膜の端部に沿った所望の位置の防水塗膜の形成を容易かつより正確に行え、施工精度を確保できる防水施工ロボットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、走行しながら液状防水材を施工面に塗布して、防水塗膜を形成する防水施工ロボットであって、
車体と、該車体に対して、防水塗膜の形成動作のときの進行方向に直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物を検出する水平方向センサと、該水平方向センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置を有することを特徴とする防水施工ロボットである。
請求項2にかかる発明は、前記車体の走行が、施工面に沿って連続的に延在する位置決め用検出対象物に沿って、倣い制御されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の防水施工ロボットである。
請求項3にかかる発明は、前記制御装置は、位置決め用検出対象物が検出されない状態の継続時間が、予め設定しておいた時間に達したときに、車体の走行を中止するエラー信号を出力する補正制御部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防水施工ロボットである。
請求項4にかかる発明は、走行しながら液状防水材を施工面に塗布して、防水塗膜を形成する防水施工ロボットであって、
車体と、形成済みの防水塗膜の端部を検出する塗膜端部検出センサと、該塗膜端部検出センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置とを有することを特徴とする防水施工ロボットである。
請求項5にかかる発明は、検出用材料を、防水塗膜端部付近に連続的又は断続的に投下する検出用材料投下装置を有し、前記塗膜端部検出センサが、前記検出用材料を検出するセンサであることを特徴とする請求項4に記載の防水施工ロボットである。
請求項6にかかる発明は、水平方向センサと、該水平方向センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の防水施工ロボットである。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本実施形態の防水施工ロボット1を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。この防水施工ロボット1は、自走可能な車体2に、往復動機構3,防水材供給機構4,水平方向センサ5,塗膜端部検出センサ6,制御ユニット7等が搭載された構成になっている。
【0010】
車体2は、モータ等の駆動装置(図示省略)の駆動力で回転駆動される車輪21によって、走行できるようになっている。また、この車体2は、制御ユニット7内に格納されている制御装置71(図5参照)からの指令によって車輪21の向きを変えること等により、進行方向を変えることができる。なお、制御装置からの指令により進行方向を変更する手段としては、車輪21の向きの制御に限定されず,例えば一部の車輪21を回転不可能にロックする機構や、車体2全体を揚重、旋回させる方向転換装置等、各種採用可能である。
【0011】
往復動機構3は、例えばリニアアクチュエータ等の直線運動案内等を駆動源31として、防水施工ロボット1の防水塗膜8の形成動作のときの進行方向(図1中、矢印Aであり、これを以下、単に「進行方向」と言う場合もある。)にほぼ直交する横方向に、吹付ノズル32を往復動させるものである。吹付ノズル32は、施工面Sよりやや高い所を往復動されるようになっており、防水材供給機構4から供給される液状防水材81を下向きにスプレー(吹き付け塗布)する。
また、車体2には、吹付ノズル32が往復動する領域を取り囲むカバー22が設けられており、吹付ノズル32からの液状防水材81の吹き付け塗布に伴う液状防水材81の飛沫(ミスト)が、このカバー22から外部へ広範囲に飛散することを防止する。このカバー22は、車体2上に立接されたフレーム23に支持して取り付けられている。このカバー22によって取り囲まれた領域を以下、防水材塗布部24と称する場合がある(カバー22を含む)。
【0012】
図2は、防水供給機構4の一例を示す概略構成図である。この防水材供給機構4は、2種類の液剤L1,L2からなる反応硬化性の液状防水材81の圧送・供給に対応するものであり、ポンプ(図示省略)によって2つのタンク41a,41bから吹付ノズル32へ液剤A,Bを供給する供給ライン42a,42bを液剤L1,L2個別(タンク個別)に備えている。防水材供給制御部43は、液状防水材81の供給の停止、再開等の制御を行うものである。
2種類の液剤L1,L2は、防水材供給制御部43の指令に応じて、ポンプ44により吹付ノズル32へ圧送・供給される。そして、吹付ノズル32内に設けられた混合部32aにて攪拌混合され、吹付ガス供給部45から供給される高圧の吹付用ガスによって、吹付ノズル32先端からスプレー状に噴霧される。また、液状防水材81の供給停止は、各供給ライン42a,42bに設けられている電磁弁46a,46bを閉塞するとともに、防水材供給機構4のポンプ44の駆動を停止することでなされる。
【0013】
液状防水材81としては、ウレタン樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,シリコン樹脂等の公知のものが採用される。例えば、ウレタン樹脂では、イソシアネート基を持つ化合物からなる液剤と、アルコール,アミン等の活性水素基を持つ化合物からなる液剤とを混合して反応させ、硬化させるもの等が挙げられる。
このように2種類の液剤L1,L2を混合して硬化させる樹脂の場合、2種類の液剤L1,L2を供給ライン42a,42bによってタンク41a,41bから個別に供給し、吹付ノズルの混合部32aで混合し、これを吹き付け用ガスによって、混合後速やかに吹付ノズル32から噴射することで、吹き付け施工できる。
【0014】
なお、液状防水材81として水との反応により硬化する水硬化性ウレタン樹脂を使用することもできる。この場合、水と、水硬化性ウレタン樹脂の液剤とを個別にタンクから供給することで、上記した方法と同様にして、吹き付け施工できる。また、1液からなる液状防水材81に対応する防水材供給機構では、供給ラインは1本で済む。また、液状防水材81を構成する液材に、難燃剤、光沢剤等を加えることは任意である。
タンク41a,41bは、防水施工ロボット1の車体2に搭載しても良いが、例えば、この防水施工ロボット1に並走させる車両にこのタンク41a,41bとポンプ44とを搭載し、この車両から防水施工ロボット1に渡すように配設したホースを介して、ポンプ44から吹き付けノズル32へ液剤を圧送する構成も採用可能である。
【0015】
次に、水平方向センサ5は、図1に示されたように、防水施工ロボット1に対して、この防水施工ロボット1の防水塗膜8の形成動作のときの進行方向(図中、矢印A)に直交する横方向の離れた所に位置する位置決め用検出対象物100と、車体2との距離を測定するものである。本実施形態では超音波センサが採用され、車体2の進行方向前側に取り付けられている。
【0016】
図3,4は、この水平方向センサ5及びセンサ取り付け部50を示す図であり、図3は斜視図であり、図4(a)は正断面図であり、図4(b)は、図4(a)のXX’線での断面図である。図3,4において、符号51は、車体前側に固定して上下に延在配置されたガイドバーであり、水平方向センサ5は、このガイドバー51に沿ったスライド運動(昇降)によって、取り付け位置の高さ調整を行えるセンサホルダ52に支持されている。
このセンサホルダ52は、ガイドバー51に対して固定手段53によって固定できる取付部54と、水平方向センサ5を保持し、取付部54に図中鎖線αに示されたように、ほぼ水平の軸線周りに回転可能に取り付けられているホルダ本体55とを有している。
【0017】
取付部54は、ガイドバー51に対して摺動によって昇降できるように設けられており、固定手段53によってガイドバー51に固定される。この固定手段53は、取付部54のガイドバー51に対する固定と、固定解除とを切り換えることができるものであり、図3,4では、手動操作用のハンドル53aが一端に突設されているボルト(以下、操作ハンドル付きボルトと仮称している。)を例示している。
この操作ハンドル付きボルト53は、ガイドバー51の外側に、このガイドバー51を抱え込むように設けられた取付部54に装着されており、取付部54を貫通するネジ穴に手動操作で捩じ込んで、取付部54内側のガイドバー51に押し当てられるようになっており、これにより取付部54をガイドバー51の所望の位置に固定できる。
また、操作ハンドル付きボルト53を取付部54への捩じ込みのときとは逆回りに回転操作すれば、取付部54のガイドバー51に対する固定を解除できる。このときも、操作ハンドル付きボルト53の操作は手動で行える。
【0018】
ホルダ本体55は、取付部54の側面に突設された固定ボルト56に、ナット57にて締め付け固定されており、このナット57を緩めることで、固定ボルト56を中心とする回転が可能となり、超音波センサ5の向き(ここでは、検出面5aが向けられる方向)を、進行方向に対して直交する横方向の右側(図1(a)上側)又は左側(図1(a)下側)に向くようにすることができる。
【0019】
なお、水平方向センサ5の取り付け位置は、位置決め用検出対象物100と車体2との距離が検出できれば特に限定されず、例えば進行方向に対して、車体2の横側面(図1(a)上下の側面)等であっても構わない。また、この水平方向センサ5としては、赤外線センサ等の非接触型や接触型等の各種センサ等も使用できる。
【0020】
塗膜端部検出センサ6は、形成済みの防水塗膜8の端部を検出するものであり、本実施形態では、色相計が採用され、図1に示されたように、車体2の進行方向前側にて左右両側に対向配置して取り付けられている。この色相計は、スポットレーザを施工面S上に照射し、その反射光の光強度を測定して、この光強度の差から、施工面Sの露出部分と、形成済みの防水塗膜8との境界を、形成された防水塗膜8の端部として検出するようになっている。
なお、塗膜端部検出センサ6の取り付け位置は、車体2の進行方向前側に限定されず、施工面S上を観察できる位置であればよい。また、この塗膜端部検出センサ6は、CCDカメラと画像解析装置とからなるもの等も採用できる。
【0021】
以下に、制御装置71の具体的構成の一例を示す。ただし、本発明に係る制御装置71の具体的構成は、以下に説明するものに限定されるものではなく、種々の改変が可能であることは言うまでもない。
図5は、この防水施工ロボット1の制御系統のブロック図である。CPU(中央演算処理装置)72には、入力端末73が接続され、この入力端末73の操作によって、車体2に対して、防水塗膜8の形成動作のときの進行方向に直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物100と施工面Sとの距離を入力したり、運転中の防水施工ロボット1をオペレータによって操作する指令の入力等を行えるようになっている。
入力端末73としては、特に限定されず、例えばこの防水施工ロボット1に搭載されたタッチパネルやキーボード、あるいは、無線等を利用したリモートコントローラ等が採用できる。
【0022】
図5中、制御装置71は、このCPU72に、補正制御部74と、記憶部75と、フィードバック制御回路76とを、電気回路等によって接続して構成されたものである。補正制御部74は、位置決め用検出対象物100が検出されず、水平方向センサ5からの測定値がCPU72に入力されない状態の継続時間が、予め設定しておいた時間に達したときに、車体2の走行を中止するエラー信号を出力するものである。記憶部75は、入力端末73から入力された位置決め用検出対象物100と施工面Sとの距離等のデータを保存できるようになっている。
【0023】
水平方向センサ5にて測定して得た位置決め用検出対象物100と車体2との距離の測定値や、塗膜端部検出センサ6にて測定して得た防水塗膜8の端部の検出データは、CPU72を介して、フィードバック制御回路76に出力されるようになっている。フィードバック制御回路76は、水平方向センサ5により測定された位置決め用検出対象物100と車体2との距離の測定値や、塗膜端部検出センサ6にて検出された防水塗膜8の端部の検出データに基づいて車体2の走行を制御するための制御指令値を算出、出力して、位置決め用検出対象物100や防水塗膜8の端部に対する倣い制御の誤差を、予め設定しておいた許容範囲内に収める機能を果たす。この詳細については後で説明する。
【0024】
更に、CPU72は、防水材供給制御部43と接続されており、入力端末73からの入力指令等に対応して、液状防水材81の供給のON,OFFの指令を防水材供給制御部43へ出力できる。例えば、車体2を方向転換するとき等のように、液状防水材81の供給を停止、再開するときに、CPU72から防水材供給制御部43へ防水材制御信号が出力され、液状防水材81の供給を制御できるようになっている。
また、CPU72は走行装置77とも接続されており、制御装置71は、この走行装置77の駆動を制御できる。ここで、走行装置77は、前述したモータ等の駆動装置の他、車体2の方向転換のための機構等を含むものであり、制御装置71の制御により、前進、後進、方向転換(右折、左折、旋回等)等を行うようになっている。
【0025】
この防水施工ロボット1によれば、水平方向センサ5による測定値から把握される位置決め用検出対象物100と車体2との距離に基づいて、制御装置71の機能によって防水施工ロボット1の走行を制御することで、例えば、ビル屋上のパラペットや道路縁石等の長く連続的に延在する位置決め用検出対象物100に沿わせるように、この防水施工ロボット1を倣い運転(倣い制御)することができる。このような場合の防水施工ロボット1の施工動作について、図6を参照して説明する。ここでは、ビル屋上等のパラペットを位置決め用検出対象物100としている。
【0026】
水平方向センサ5による測定値に基づいて位置決め用検出対象物100と車体2との距離d(以下、測定距離dと略称する場合がある。)が算出され、測定値としてCPU72に出力される。また、記憶部75にて保存された位置決め用検出対象物100と施工面Sとの距離の入力値(以下、距離入力値と略称する場合がある。)がCPU72へ出力される。CPU72では、測定距離dと、前記距離入力値との差が算出されて、フィードバック制御回路76に出力される。
【0027】
フィードバック制御回路76では、測定距離dと、距離入力値との差に基づくPID制御(PID:Personal Identification Device)によって、位置決め用検出対象物100と車体2との距離dが距離入力値に対して予め設定しておいた許容範囲内となるように、制御指令値を算出し、CPU72に出力する。
この制御指令値は、CPU72を介して走行装置77に出力され、走行装置77が前記制御指令値に応じて、進行方向を調整する結果、測定距離dが距離入力値を維持するようにして車体2が走行する。
【0028】
以上により、車体2は、位置決め用検出対象物100から一定の距離離れた施工面S上を走行することとなり、位置決め用検出対象物100に沿って、車体2の走行が倣い制御されることとなる。防水施工ロボット1が、施工面Sに液状防水材81を塗布しながら位置決め用検出対象物100に沿って倣い走行することで、位置決め用検出対象物100に沿って連続的に防水塗膜8を形成できる。
ここで、測定距離dの許容範囲は、例えば距離入力値の−5〜5%である。
【0029】
位置決め用検出対象物100が、一部途切れている箇所などによって、水平方向センサ5が、位置決め用検出対象物100を検出できないとき、水平方向センサ5からの未検出信号がCPU72に出力される。
このとき、補正制御部74は、未検出信号が出力された時間、あるいはこの時間と車体2の走行速度によって算出される距離が、予め設定しておいた値以下であれば、位置決め用検出対象物100が未検出となる前に水平方向センサ5によって測定された最新の測定値に基づく測定距離d、あるいはこの測定距離dや車体2の向き、速度等の走行条件を用いて算出、推定した測定距離dの値を補正信号としてCPU72へ出力する。これにより、安定して防水施工ロボット1の走行を制御でき、常に安定して防水塗膜8が形成でき、優れた施工精度が実現できる。
また、補正制御部4は、未検出時間が設定値よりも長くなったときに、エラー信号をCPU72へ出力し、防水施工を中止するようになっている。この設定値は、防水施工ロボット1の使用条件によって、適宜決定できる。
【0030】
次に、塗膜端部検出センサ6にて、形成済みの防水塗膜8の端部を検出し、この防水塗膜8の端部の位置に基づいて、防水施工ロボット1を制御する場合について図6の例を用いて説明する。塗膜端部検出センサ6は、防水施工ロボット1の進行方向に直交する横方向に確保した検出幅内で、防水塗膜8の端部を捉えるようになっており、塗膜端部検出センサ6にて検出されて得た形成済みの防水塗膜8の端部の位置は、CPU72を介して、フィードバック制御回路76に出力される。
そして、フィードバック制御回路76にて、検出された防水塗膜8の端部の位置が予め設定しておいた許容範囲内となるように制御指令値が算出され、CPU72を介して走行装置77に出力され、車体2の走行が形成済みの防水塗膜8の端部に沿って倣い制御される。この倣い制御にはPID制御を適用することが可能である。
これにより、防水施工ロボット1が、施工面Sに液状防水材81を塗布しながら形成済みの防水塗膜8の端部に沿って走行することで、この形成済みの防水塗膜8と連続するように、新たな防水塗膜8が形成されることになる。
【0031】
図6は、この防水施工ロボット1の施工動作の一例を示す図である。これは、建物屋上等の施工面Sに、防水塗膜8を形成する場合を示す。
まず、図中(a)に示されたように、施工面Sに沿って延在する壁部(ここでは、パラペット)を位置決め用検出対象物100とし、このパラペットに沿って車体2を倣い制御し、防水塗膜8を形成する。これは、前述した水平方向センサ5を用いて、位置決め用検出対象物100に沿って、車体2を倣い制御する方法が適用でき、車体2は、位置決め用検出対象物100から一定の距離d離れた施工面S上を走行しながら、防水塗膜8を形成することとなる。
【0032】
図6(b),(c)、及び図7の防水塗膜8の拡大図に示されたように、防水施工ロボット1の進行方向を反転し、先行して形成した防水塗膜8の隣に走行(矢印D方向への走行)させ、施工面S上に液状防水材81を塗布していく。このとき、矢印D方向への防水施工ロボット1の走行に、前述した塗膜端部検出センサ6を用いて、形成済みの防水塗膜8の端部に沿って車体2を倣い制御する方法を適用することで、形成済みの防水塗膜8の端部に沿ってこの防水塗膜8と連続するように新たな防水塗膜8を形成できる(図6(d)参照。)。
この図中(b)〜(d)に示された防水施工ロボット1の折り返し運転を繰り返し行えば、施工面S全面に防水塗膜8を形成できる。
【0033】
なお、建物屋上のパラペット等の位置決め用検出対象物100によって囲まれた施工面S全体にわたって、防水施工ロボット1によって防水塗膜8を形成する場合、施工面Sにおける防水施工ロボット1の走行経路は、上述したものに限定されず、適宜設定できることは言うまでもない。
【0034】
図8,図9(a)は、防水施工ロボット1の施工動作の他の一例を示す図である。これは、道路101を新設する際、カーブに沿った施工面Sにて防水施工ロボット1を用いて防水施工する場合を示す。ここでは、路床102上面上に防水施工ロボット1を走行させ、施工面Sとしての路床102上面上に防水塗膜8を形成する場合について説明する。また、ここでは、路床102の道路幅方向両側に設けられ、路床102に沿って延在する側溝103を位置決め用検出対象物100とする。
図中符号1aに示されたように、図中矢印Eの方向の車体2の走行を施工面Sに延在する側溝103に沿って倣い制御し、防水塗膜8を形成する。これは、前述した水平方向センサ5を用いて、位置決め用検出対象物100に沿って、車体2を倣い制御する方法が適用できる。
【0035】
次いで、図中符号1bに示されたように、防水施工ロボット1を折り返し運転して、図中符号1cで示されたように、矢印Eを180度反転した方向の矢印Gの方向とし、車体2の走行に、前述した塗膜端部検出センサ6を用いて、形成済みの防水塗膜8の端部に沿って車体2を倣い制御する方法を適用する。これにより先行して側溝103に沿ってカーブして形成された防水塗膜8の隣に、この防水塗膜8に連続するようにして新たな防水塗膜8を形成できる。
この図中(b),(c)に示された防水施工ロボット1の走行を繰り返し行うことで、施工面S全面に防水塗膜8を形成できる。
【0036】
図9(b)は、道路101のアスファルト舗装層104の一部を研削等によって除去してアスファルト合材を打ち直す改修工事の場合を示す。図9(b)の場合を具体的に説明すると、道路幅方向半分程度にわたって、アスファルト舗装層104の上層を除去(ここでは、厚さを半分程度にすること)し、この除去によって形成されたアスファルト舗装層上面(除去面)を研削等の平坦化処理を行って、施工面Sとする。
また、前述したアスファルト舗装層104の除去によって形成された施工面Sと、除去しないでそのまま残っているアスファルト舗装層104の上面104aとの間の段差に位置する端面104bを形成するアスファルト舗装層104を位置決め用検出対象物100とする。
【0037】
図9(a)と同様に車体2の走行を制御して、防水塗膜8を形成できる。そして、この端面104bを水平方向センサ5で検出しながら、この端面104bに沿って道路長手方向に防水施工ロボット1を倣い制御させることで、施工面S上に防水塗膜8を形成できる。
このように、自動によって車体2の走行が制御されるため、道路101のカーブに沿った施工面Sであっても、位置決め用検出対象物100から一定の距離離れた施工面Sに、正確に防水塗膜8を形成できる。
【0038】
端面104bに沿った防水塗膜8の形成後、この防水塗膜8の隣に新たな防水塗膜8を形成する場合、塗膜端部検出センサ6の検出データを利用した倣い制御を適用できることは言うまでもない。
施工面S全体に防水塗膜8を形成したら防水塗膜8上にアスファルト合材を敷設して新たなアスファルト舗装層(以下、改修アスファルト層と言う。)を形成できる。この改修アスファルト層の形成後、道路幅方向の残り半分も、アスファルト舗装層104の上層を除去して、施工面Sを形成するとともに、先行して施工した改修アスファルト層の端面を露出させ、この端面を位置決め用検出対象物100として水平方向センサ5で検出したときの測定値を利用した倣い制御で、防水施工ロボット1による施工面S上への防水塗膜8の形成を効率良く行える。この防水塗膜8の形成後、防水塗膜8上に改修アスファルトを形成することで、道路101全体を改修できる。
【0039】
本実施形態では、水平方向センサ5にて測定して得た位置決め用検出対象物100と車体2との距離の測定値や、塗膜端部検出センサ6にて測定して得た防水塗膜8の端部の位置の検出データに基づいて車体2の走行を制御するため、正確に防水施工ロボット1の走行を制御でき、これにより常に安定して防水塗膜8が形成でき、優れた施工精度が実現できる。
また、塗膜端部検出センサ6にて、形成済みの防水塗膜8の端部を検出し、この防水塗膜8の端部の位置に基づいて、車体2をこの形成済みの防水塗膜8の端部に沿って走行するように倣い制御し、この形成済みの防水塗膜8の端部と一致するように、新たに防水塗膜8を形成することによって、液状防水材81の重ね塗りや、防水塗膜8に隙間ができることなく、正確に防水塗膜8が形成できる。
【0040】
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態の防水施工ロボット1を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。本実施形態の防水施工ロボット1は、往復動機構3が2つ設置されている。第1往復動機構3aの直線運動案内等の駆動源31aと、第2往復動機構3bの直線運動案内等の駆動源31bは、車体2の前後方向に対して、直角の横方向に延在させて固定されている。
第1往復動機構3aには、液状防水材81を吹き付ける第1施工ノズル34aが取り付けられている。また、第2往復動機構3bは、第1往復動機構3aよりも進行方向後側に位置し、この第2往復動機構3bには、骨材82を吐出する骨材吐出ノズル35と、液状防水材81を吹き付ける第2施工ノズル34bとが取り付けられている。
その他の構成については、第1の実施形態と同様の構成であり、第1の実施形態で用いた図面と同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0041】
この防水施工ロボット1は、第1及び第2の往復動機構の直線運動案内等の駆動源31a,31bを往復動させながら、車体2を走行させるとともに、第1及び第2施工ノズル34a,34bから下方の施工面Sへの液状防水材81の吹き付け、及び骨材吐出ノズル35からの骨材82の吐出を継続することにより、図11に示すように、第1の防水塗膜8a、骨材82、第2の防水塗膜8bからなる防水層83を連続的に形成していくことができる。
【0042】
この防水層83において、骨材82は第1の防水塗膜8a上に吐出されて点在し、更に第2の防水塗膜8bは、骨材82の一部が表面に露出する厚さで第1の防水塗膜8a上に設けられている。このため形成された防水層83は、その表面に骨材82の一部が露出したものとなる。この防水層83の表面に露出した骨材82は滑り止めの役割を果たし、防水層83表面を滑り難くすることができる。例えば、防水施工後、形成された防水層83上を車両が走行する際、スリップを防止でき、また作業者も防水層83上を歩行し易くなる。
ここで、骨材吐出ノズル35から吐出される骨材82としては、例えば珪砂,鉄粉等が挙げられる。また、第2施工ノズル34bから吹き付ける液状防水材81には、第2の防水塗膜8bの意匠性を向上させることを目的として、着色剤を含有させることができる。
【0043】
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態の防水施工ロボット1を示す。この実施形態では、防水材塗布部24のカバー22内に、磁性粉末、又は磁性粉末を分散させた分散液等の検出用材料91を投下するための検出用材料投下装置9を設けた例である。ここで、検出用材料投下装置9は、この防水施工ロボット1によって形成する防水塗膜8の端部付近に検出用材料91を投下するようになっている。また、塗膜端部検出センサ6は、磁気センサからなり、この検出用材料91を検出できるようになっている。
図12では、往復動機構3や防水材供給機構4等の記載を省略しているが、その他の構成については、第1の実施形態と同様の構成である。また、第1の実施形態で用いた図面と同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0044】
検出用材料91としては、防水塗膜8の硬化不良やピンホール発生等を招かないものを選択する。また、この検出用材料91の投下方法も、防水塗膜8の防水機能に悪影響を与えないようにすることは言うまでもない。例えば、検出用材料投下装置9の投下口を細く絞って細い線状に投下したり、更に間欠的に投下したり、検出用材料91を少量ずつ施工面S上に広範囲に分散させて投下することが好ましい。
これにより、検出用材料91による防水塗膜8の形成の阻害を抑制でき、常に安定して防水塗膜8が形成できる。
【0045】
第3の実施形態では、検出用材料91を防水塗膜8の端部に投下して、この検出用材料91を磁気センサにて検出し、この防水塗膜8の端部を特定することによって、安定して防水塗膜8の端部を検出できる。
また、磁性体を有する検出用材料91は、防水塗膜8に埋設されても検出できる。このため、検出用材料91を防水塗膜8に埋設されるように投下することによって、施工後、この検出用材料91は防水塗膜8の表面に現れず、防水塗膜8の意匠性を向上させることができる。しかも施工後、この検出用材料91の検出位置を目印として、防水塗膜8の改修、その他の工事に利用できる。
【0046】
なお、検出用材料91は、細線、テープ状等、様々なものが適用できる。検出用材料91の種類に対応して、塗膜端部検出センサ6としてもこれを検出できるものを採用することは言うまでもない。また検出用材料投下装置9は、防水塗膜8の端部付近に、連続的または断続的に、検出用材料91を投下できるものであれば、特に限定されず使用できる。
車体2における検出用材料投下装置9の設置位置には特に限定は無いが、前述のようにカバー22内に設置した場合は、検出用材料91の投下が風の影響を受けにくいといった利点がある。
【0047】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1乃至6に係る発明によれば、より正確に防水施工ロボットの走行を制御でき、位置決め用検出対象物や形成済みの防水塗膜の端部に沿った防水塗膜の形成を円滑かつ効率良く行え、施工精度も確保できる。
【0048】
これに加えて、請求項4及び5に係る発明によれば、車体の走行が形成済みの防水塗膜の端部に沿って倣い制御され、施工面に液状防水材を塗布しながら形成済みの防水塗膜の端部に沿って走行することができ、この形成済みの防水塗膜と連続するように、新たな防水塗膜が形成されることになる。このため、液状防水材の重ね塗りや、防水塗膜に隙間が生じることがなく、優れた施工精度が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の防水施工ロボットを示す概略図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。
【図2】防水供給機構の一例を示す概略構成図である。
【図3】水平方向センサの一例を示す概略斜視図である。
【図4】水平方向センサの一例を示す概略図であり、(a)は正断面図であり、(b)は(a)中、XX’線での断面図である。
【図5】防水施工ロボットの制御系統の一例を示すブロック図である。
【図6】防水施工ロボットの施工動作の一例を示す図
【図7】防水施工ロボットの折り返し走行の際、形成された防水塗膜の拡大図を示す。
【図8】防水施工ロボットの施工動作の他の一例を示す図である。
【図9】道路を施工する状態を示す概略図であって、(a)は道路を新設する場合であり、図中(b)は、道路を改修する場合を示す。
【図10】第2の実施形態の防水施工ロボットを示す概略図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。
【図11】第2の実施形態にて形成された防水塗膜の断面図を示す。
【図12】第3の実施形態の防水施工ロボットを示す概略図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c‥‥防水施工ロボット、2‥‥車体、5‥‥水平方向センサ、6‥‥塗膜端部検出センサ、8,8a,8b‥‥防水塗膜、9‥‥検出用材料投下装置、71‥‥制御装置、74‥‥補正制御部、81‥‥液状防水材、91‥‥検出用材料、100‥‥位置決め用検出対象物
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物屋上面等の目的の施工面に液状防水材を吹き付けて防水塗膜を形成する防水塗膜形成用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンクリート床面等の施工面に防水塗膜の形成を行う実用的な防水施工ロボットに関する技術は、これまでほとんど報告されていない。しかし、近年の防水塗膜を形成する防水作業の自動化への要請の高まりに応じて、本出願人は、開発を進め、防水施工ロボットに関する技術を開示した(特許文献1参照。)。
【0003】
この防水施工ロボットは、吹付ノズルを往復動させながら走行して、目的の吹き付け幅で防水塗膜を形成するものである。特に、防水塗膜の膜厚の変動を無くし、安定して防水塗膜を形成することを目的としており、この目的を達成するために必要となる走行速度、ノズルの往復速度等を安定化させるような装置構造になっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−145843号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、駐車場、道路、ビル屋上、人工地盤上等の広い施工面にて使用する際、折返し運転等を行う場合がある。このとき、折返し運転をオペレータの操縦にて行う場合、液状防水材の重ね塗りや、防水塗膜に隙間が生じたりしないようにするためには、オペレータの操縦に熟練を要することとなる。
【0006】
また、道路のカーブに沿った運転によって、滑らかにカーブするように防水塗膜を形成すること等も、オペレータの操縦では難しい。更に、折返し運転によって、道路等のカーブに沿った防水塗膜の形成を繰り返すとなると、オペレータの操縦では極めて困難であり、重ね塗りや、隙間が生じないような防水塗膜の安定形成、施工品質の維持は難しい。
【0007】
本発明の目的は、上記した事情に鑑みなされたもので、位置決め用検出対象物や形成済みの防水塗膜の端部に沿った防水施工ロボットの走行により、位置決め用検出対象物や形成済みの防水塗膜の端部に沿った所望の位置の防水塗膜の形成を容易かつより正確に行え、施工精度を確保できる防水施工ロボットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、走行しながら液状防水材を施工面に塗布して、防水塗膜を形成する防水施工ロボットであって、
車体と、該車体に対して、防水塗膜の形成動作のときの進行方向に直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物を検出する水平方向センサと、該水平方向センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置を有することを特徴とする防水施工ロボットである。
請求項2にかかる発明は、前記車体の走行が、施工面に沿って連続的に延在する位置決め用検出対象物に沿って、倣い制御されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の防水施工ロボットである。
請求項3にかかる発明は、前記制御装置は、位置決め用検出対象物が検出されない状態の継続時間が、予め設定しておいた時間に達したときに、車体の走行を中止するエラー信号を出力する補正制御部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防水施工ロボットである。
請求項4にかかる発明は、走行しながら液状防水材を施工面に塗布して、防水塗膜を形成する防水施工ロボットであって、
車体と、形成済みの防水塗膜の端部を検出する塗膜端部検出センサと、該塗膜端部検出センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置とを有することを特徴とする防水施工ロボットである。
請求項5にかかる発明は、検出用材料を、防水塗膜端部付近に連続的又は断続的に投下する検出用材料投下装置を有し、前記塗膜端部検出センサが、前記検出用材料を検出するセンサであることを特徴とする請求項4に記載の防水施工ロボットである。
請求項6にかかる発明は、水平方向センサと、該水平方向センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の防水施工ロボットである。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本実施形態の防水施工ロボット1を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。この防水施工ロボット1は、自走可能な車体2に、往復動機構3,防水材供給機構4,水平方向センサ5,塗膜端部検出センサ6,制御ユニット7等が搭載された構成になっている。
【0010】
車体2は、モータ等の駆動装置(図示省略)の駆動力で回転駆動される車輪21によって、走行できるようになっている。また、この車体2は、制御ユニット7内に格納されている制御装置71(図5参照)からの指令によって車輪21の向きを変えること等により、進行方向を変えることができる。なお、制御装置からの指令により進行方向を変更する手段としては、車輪21の向きの制御に限定されず,例えば一部の車輪21を回転不可能にロックする機構や、車体2全体を揚重、旋回させる方向転換装置等、各種採用可能である。
【0011】
往復動機構3は、例えばリニアアクチュエータ等の直線運動案内等を駆動源31として、防水施工ロボット1の防水塗膜8の形成動作のときの進行方向(図1中、矢印Aであり、これを以下、単に「進行方向」と言う場合もある。)にほぼ直交する横方向に、吹付ノズル32を往復動させるものである。吹付ノズル32は、施工面Sよりやや高い所を往復動されるようになっており、防水材供給機構4から供給される液状防水材81を下向きにスプレー(吹き付け塗布)する。
また、車体2には、吹付ノズル32が往復動する領域を取り囲むカバー22が設けられており、吹付ノズル32からの液状防水材81の吹き付け塗布に伴う液状防水材81の飛沫(ミスト)が、このカバー22から外部へ広範囲に飛散することを防止する。このカバー22は、車体2上に立接されたフレーム23に支持して取り付けられている。このカバー22によって取り囲まれた領域を以下、防水材塗布部24と称する場合がある(カバー22を含む)。
【0012】
図2は、防水供給機構4の一例を示す概略構成図である。この防水材供給機構4は、2種類の液剤L1,L2からなる反応硬化性の液状防水材81の圧送・供給に対応するものであり、ポンプ(図示省略)によって2つのタンク41a,41bから吹付ノズル32へ液剤A,Bを供給する供給ライン42a,42bを液剤L1,L2個別(タンク個別)に備えている。防水材供給制御部43は、液状防水材81の供給の停止、再開等の制御を行うものである。
2種類の液剤L1,L2は、防水材供給制御部43の指令に応じて、ポンプ44により吹付ノズル32へ圧送・供給される。そして、吹付ノズル32内に設けられた混合部32aにて攪拌混合され、吹付ガス供給部45から供給される高圧の吹付用ガスによって、吹付ノズル32先端からスプレー状に噴霧される。また、液状防水材81の供給停止は、各供給ライン42a,42bに設けられている電磁弁46a,46bを閉塞するとともに、防水材供給機構4のポンプ44の駆動を停止することでなされる。
【0013】
液状防水材81としては、ウレタン樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,シリコン樹脂等の公知のものが採用される。例えば、ウレタン樹脂では、イソシアネート基を持つ化合物からなる液剤と、アルコール,アミン等の活性水素基を持つ化合物からなる液剤とを混合して反応させ、硬化させるもの等が挙げられる。
このように2種類の液剤L1,L2を混合して硬化させる樹脂の場合、2種類の液剤L1,L2を供給ライン42a,42bによってタンク41a,41bから個別に供給し、吹付ノズルの混合部32aで混合し、これを吹き付け用ガスによって、混合後速やかに吹付ノズル32から噴射することで、吹き付け施工できる。
【0014】
なお、液状防水材81として水との反応により硬化する水硬化性ウレタン樹脂を使用することもできる。この場合、水と、水硬化性ウレタン樹脂の液剤とを個別にタンクから供給することで、上記した方法と同様にして、吹き付け施工できる。また、1液からなる液状防水材81に対応する防水材供給機構では、供給ラインは1本で済む。また、液状防水材81を構成する液材に、難燃剤、光沢剤等を加えることは任意である。
タンク41a,41bは、防水施工ロボット1の車体2に搭載しても良いが、例えば、この防水施工ロボット1に並走させる車両にこのタンク41a,41bとポンプ44とを搭載し、この車両から防水施工ロボット1に渡すように配設したホースを介して、ポンプ44から吹き付けノズル32へ液剤を圧送する構成も採用可能である。
【0015】
次に、水平方向センサ5は、図1に示されたように、防水施工ロボット1に対して、この防水施工ロボット1の防水塗膜8の形成動作のときの進行方向(図中、矢印A)に直交する横方向の離れた所に位置する位置決め用検出対象物100と、車体2との距離を測定するものである。本実施形態では超音波センサが採用され、車体2の進行方向前側に取り付けられている。
【0016】
図3,4は、この水平方向センサ5及びセンサ取り付け部50を示す図であり、図3は斜視図であり、図4(a)は正断面図であり、図4(b)は、図4(a)のXX’線での断面図である。図3,4において、符号51は、車体前側に固定して上下に延在配置されたガイドバーであり、水平方向センサ5は、このガイドバー51に沿ったスライド運動(昇降)によって、取り付け位置の高さ調整を行えるセンサホルダ52に支持されている。
このセンサホルダ52は、ガイドバー51に対して固定手段53によって固定できる取付部54と、水平方向センサ5を保持し、取付部54に図中鎖線αに示されたように、ほぼ水平の軸線周りに回転可能に取り付けられているホルダ本体55とを有している。
【0017】
取付部54は、ガイドバー51に対して摺動によって昇降できるように設けられており、固定手段53によってガイドバー51に固定される。この固定手段53は、取付部54のガイドバー51に対する固定と、固定解除とを切り換えることができるものであり、図3,4では、手動操作用のハンドル53aが一端に突設されているボルト(以下、操作ハンドル付きボルトと仮称している。)を例示している。
この操作ハンドル付きボルト53は、ガイドバー51の外側に、このガイドバー51を抱え込むように設けられた取付部54に装着されており、取付部54を貫通するネジ穴に手動操作で捩じ込んで、取付部54内側のガイドバー51に押し当てられるようになっており、これにより取付部54をガイドバー51の所望の位置に固定できる。
また、操作ハンドル付きボルト53を取付部54への捩じ込みのときとは逆回りに回転操作すれば、取付部54のガイドバー51に対する固定を解除できる。このときも、操作ハンドル付きボルト53の操作は手動で行える。
【0018】
ホルダ本体55は、取付部54の側面に突設された固定ボルト56に、ナット57にて締め付け固定されており、このナット57を緩めることで、固定ボルト56を中心とする回転が可能となり、超音波センサ5の向き(ここでは、検出面5aが向けられる方向)を、進行方向に対して直交する横方向の右側(図1(a)上側)又は左側(図1(a)下側)に向くようにすることができる。
【0019】
なお、水平方向センサ5の取り付け位置は、位置決め用検出対象物100と車体2との距離が検出できれば特に限定されず、例えば進行方向に対して、車体2の横側面(図1(a)上下の側面)等であっても構わない。また、この水平方向センサ5としては、赤外線センサ等の非接触型や接触型等の各種センサ等も使用できる。
【0020】
塗膜端部検出センサ6は、形成済みの防水塗膜8の端部を検出するものであり、本実施形態では、色相計が採用され、図1に示されたように、車体2の進行方向前側にて左右両側に対向配置して取り付けられている。この色相計は、スポットレーザを施工面S上に照射し、その反射光の光強度を測定して、この光強度の差から、施工面Sの露出部分と、形成済みの防水塗膜8との境界を、形成された防水塗膜8の端部として検出するようになっている。
なお、塗膜端部検出センサ6の取り付け位置は、車体2の進行方向前側に限定されず、施工面S上を観察できる位置であればよい。また、この塗膜端部検出センサ6は、CCDカメラと画像解析装置とからなるもの等も採用できる。
【0021】
以下に、制御装置71の具体的構成の一例を示す。ただし、本発明に係る制御装置71の具体的構成は、以下に説明するものに限定されるものではなく、種々の改変が可能であることは言うまでもない。
図5は、この防水施工ロボット1の制御系統のブロック図である。CPU(中央演算処理装置)72には、入力端末73が接続され、この入力端末73の操作によって、車体2に対して、防水塗膜8の形成動作のときの進行方向に直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物100と施工面Sとの距離を入力したり、運転中の防水施工ロボット1をオペレータによって操作する指令の入力等を行えるようになっている。
入力端末73としては、特に限定されず、例えばこの防水施工ロボット1に搭載されたタッチパネルやキーボード、あるいは、無線等を利用したリモートコントローラ等が採用できる。
【0022】
図5中、制御装置71は、このCPU72に、補正制御部74と、記憶部75と、フィードバック制御回路76とを、電気回路等によって接続して構成されたものである。補正制御部74は、位置決め用検出対象物100が検出されず、水平方向センサ5からの測定値がCPU72に入力されない状態の継続時間が、予め設定しておいた時間に達したときに、車体2の走行を中止するエラー信号を出力するものである。記憶部75は、入力端末73から入力された位置決め用検出対象物100と施工面Sとの距離等のデータを保存できるようになっている。
【0023】
水平方向センサ5にて測定して得た位置決め用検出対象物100と車体2との距離の測定値や、塗膜端部検出センサ6にて測定して得た防水塗膜8の端部の検出データは、CPU72を介して、フィードバック制御回路76に出力されるようになっている。フィードバック制御回路76は、水平方向センサ5により測定された位置決め用検出対象物100と車体2との距離の測定値や、塗膜端部検出センサ6にて検出された防水塗膜8の端部の検出データに基づいて車体2の走行を制御するための制御指令値を算出、出力して、位置決め用検出対象物100や防水塗膜8の端部に対する倣い制御の誤差を、予め設定しておいた許容範囲内に収める機能を果たす。この詳細については後で説明する。
【0024】
更に、CPU72は、防水材供給制御部43と接続されており、入力端末73からの入力指令等に対応して、液状防水材81の供給のON,OFFの指令を防水材供給制御部43へ出力できる。例えば、車体2を方向転換するとき等のように、液状防水材81の供給を停止、再開するときに、CPU72から防水材供給制御部43へ防水材制御信号が出力され、液状防水材81の供給を制御できるようになっている。
また、CPU72は走行装置77とも接続されており、制御装置71は、この走行装置77の駆動を制御できる。ここで、走行装置77は、前述したモータ等の駆動装置の他、車体2の方向転換のための機構等を含むものであり、制御装置71の制御により、前進、後進、方向転換(右折、左折、旋回等)等を行うようになっている。
【0025】
この防水施工ロボット1によれば、水平方向センサ5による測定値から把握される位置決め用検出対象物100と車体2との距離に基づいて、制御装置71の機能によって防水施工ロボット1の走行を制御することで、例えば、ビル屋上のパラペットや道路縁石等の長く連続的に延在する位置決め用検出対象物100に沿わせるように、この防水施工ロボット1を倣い運転(倣い制御)することができる。このような場合の防水施工ロボット1の施工動作について、図6を参照して説明する。ここでは、ビル屋上等のパラペットを位置決め用検出対象物100としている。
【0026】
水平方向センサ5による測定値に基づいて位置決め用検出対象物100と車体2との距離d(以下、測定距離dと略称する場合がある。)が算出され、測定値としてCPU72に出力される。また、記憶部75にて保存された位置決め用検出対象物100と施工面Sとの距離の入力値(以下、距離入力値と略称する場合がある。)がCPU72へ出力される。CPU72では、測定距離dと、前記距離入力値との差が算出されて、フィードバック制御回路76に出力される。
【0027】
フィードバック制御回路76では、測定距離dと、距離入力値との差に基づくPID制御(PID:Personal Identification Device)によって、位置決め用検出対象物100と車体2との距離dが距離入力値に対して予め設定しておいた許容範囲内となるように、制御指令値を算出し、CPU72に出力する。
この制御指令値は、CPU72を介して走行装置77に出力され、走行装置77が前記制御指令値に応じて、進行方向を調整する結果、測定距離dが距離入力値を維持するようにして車体2が走行する。
【0028】
以上により、車体2は、位置決め用検出対象物100から一定の距離離れた施工面S上を走行することとなり、位置決め用検出対象物100に沿って、車体2の走行が倣い制御されることとなる。防水施工ロボット1が、施工面Sに液状防水材81を塗布しながら位置決め用検出対象物100に沿って倣い走行することで、位置決め用検出対象物100に沿って連続的に防水塗膜8を形成できる。
ここで、測定距離dの許容範囲は、例えば距離入力値の−5〜5%である。
【0029】
位置決め用検出対象物100が、一部途切れている箇所などによって、水平方向センサ5が、位置決め用検出対象物100を検出できないとき、水平方向センサ5からの未検出信号がCPU72に出力される。
このとき、補正制御部74は、未検出信号が出力された時間、あるいはこの時間と車体2の走行速度によって算出される距離が、予め設定しておいた値以下であれば、位置決め用検出対象物100が未検出となる前に水平方向センサ5によって測定された最新の測定値に基づく測定距離d、あるいはこの測定距離dや車体2の向き、速度等の走行条件を用いて算出、推定した測定距離dの値を補正信号としてCPU72へ出力する。これにより、安定して防水施工ロボット1の走行を制御でき、常に安定して防水塗膜8が形成でき、優れた施工精度が実現できる。
また、補正制御部4は、未検出時間が設定値よりも長くなったときに、エラー信号をCPU72へ出力し、防水施工を中止するようになっている。この設定値は、防水施工ロボット1の使用条件によって、適宜決定できる。
【0030】
次に、塗膜端部検出センサ6にて、形成済みの防水塗膜8の端部を検出し、この防水塗膜8の端部の位置に基づいて、防水施工ロボット1を制御する場合について図6の例を用いて説明する。塗膜端部検出センサ6は、防水施工ロボット1の進行方向に直交する横方向に確保した検出幅内で、防水塗膜8の端部を捉えるようになっており、塗膜端部検出センサ6にて検出されて得た形成済みの防水塗膜8の端部の位置は、CPU72を介して、フィードバック制御回路76に出力される。
そして、フィードバック制御回路76にて、検出された防水塗膜8の端部の位置が予め設定しておいた許容範囲内となるように制御指令値が算出され、CPU72を介して走行装置77に出力され、車体2の走行が形成済みの防水塗膜8の端部に沿って倣い制御される。この倣い制御にはPID制御を適用することが可能である。
これにより、防水施工ロボット1が、施工面Sに液状防水材81を塗布しながら形成済みの防水塗膜8の端部に沿って走行することで、この形成済みの防水塗膜8と連続するように、新たな防水塗膜8が形成されることになる。
【0031】
図6は、この防水施工ロボット1の施工動作の一例を示す図である。これは、建物屋上等の施工面Sに、防水塗膜8を形成する場合を示す。
まず、図中(a)に示されたように、施工面Sに沿って延在する壁部(ここでは、パラペット)を位置決め用検出対象物100とし、このパラペットに沿って車体2を倣い制御し、防水塗膜8を形成する。これは、前述した水平方向センサ5を用いて、位置決め用検出対象物100に沿って、車体2を倣い制御する方法が適用でき、車体2は、位置決め用検出対象物100から一定の距離d離れた施工面S上を走行しながら、防水塗膜8を形成することとなる。
【0032】
図6(b),(c)、及び図7の防水塗膜8の拡大図に示されたように、防水施工ロボット1の進行方向を反転し、先行して形成した防水塗膜8の隣に走行(矢印D方向への走行)させ、施工面S上に液状防水材81を塗布していく。このとき、矢印D方向への防水施工ロボット1の走行に、前述した塗膜端部検出センサ6を用いて、形成済みの防水塗膜8の端部に沿って車体2を倣い制御する方法を適用することで、形成済みの防水塗膜8の端部に沿ってこの防水塗膜8と連続するように新たな防水塗膜8を形成できる(図6(d)参照。)。
この図中(b)〜(d)に示された防水施工ロボット1の折り返し運転を繰り返し行えば、施工面S全面に防水塗膜8を形成できる。
【0033】
なお、建物屋上のパラペット等の位置決め用検出対象物100によって囲まれた施工面S全体にわたって、防水施工ロボット1によって防水塗膜8を形成する場合、施工面Sにおける防水施工ロボット1の走行経路は、上述したものに限定されず、適宜設定できることは言うまでもない。
【0034】
図8,図9(a)は、防水施工ロボット1の施工動作の他の一例を示す図である。これは、道路101を新設する際、カーブに沿った施工面Sにて防水施工ロボット1を用いて防水施工する場合を示す。ここでは、路床102上面上に防水施工ロボット1を走行させ、施工面Sとしての路床102上面上に防水塗膜8を形成する場合について説明する。また、ここでは、路床102の道路幅方向両側に設けられ、路床102に沿って延在する側溝103を位置決め用検出対象物100とする。
図中符号1aに示されたように、図中矢印Eの方向の車体2の走行を施工面Sに延在する側溝103に沿って倣い制御し、防水塗膜8を形成する。これは、前述した水平方向センサ5を用いて、位置決め用検出対象物100に沿って、車体2を倣い制御する方法が適用できる。
【0035】
次いで、図中符号1bに示されたように、防水施工ロボット1を折り返し運転して、図中符号1cで示されたように、矢印Eを180度反転した方向の矢印Gの方向とし、車体2の走行に、前述した塗膜端部検出センサ6を用いて、形成済みの防水塗膜8の端部に沿って車体2を倣い制御する方法を適用する。これにより先行して側溝103に沿ってカーブして形成された防水塗膜8の隣に、この防水塗膜8に連続するようにして新たな防水塗膜8を形成できる。
この図中(b),(c)に示された防水施工ロボット1の走行を繰り返し行うことで、施工面S全面に防水塗膜8を形成できる。
【0036】
図9(b)は、道路101のアスファルト舗装層104の一部を研削等によって除去してアスファルト合材を打ち直す改修工事の場合を示す。図9(b)の場合を具体的に説明すると、道路幅方向半分程度にわたって、アスファルト舗装層104の上層を除去(ここでは、厚さを半分程度にすること)し、この除去によって形成されたアスファルト舗装層上面(除去面)を研削等の平坦化処理を行って、施工面Sとする。
また、前述したアスファルト舗装層104の除去によって形成された施工面Sと、除去しないでそのまま残っているアスファルト舗装層104の上面104aとの間の段差に位置する端面104bを形成するアスファルト舗装層104を位置決め用検出対象物100とする。
【0037】
図9(a)と同様に車体2の走行を制御して、防水塗膜8を形成できる。そして、この端面104bを水平方向センサ5で検出しながら、この端面104bに沿って道路長手方向に防水施工ロボット1を倣い制御させることで、施工面S上に防水塗膜8を形成できる。
このように、自動によって車体2の走行が制御されるため、道路101のカーブに沿った施工面Sであっても、位置決め用検出対象物100から一定の距離離れた施工面Sに、正確に防水塗膜8を形成できる。
【0038】
端面104bに沿った防水塗膜8の形成後、この防水塗膜8の隣に新たな防水塗膜8を形成する場合、塗膜端部検出センサ6の検出データを利用した倣い制御を適用できることは言うまでもない。
施工面S全体に防水塗膜8を形成したら防水塗膜8上にアスファルト合材を敷設して新たなアスファルト舗装層(以下、改修アスファルト層と言う。)を形成できる。この改修アスファルト層の形成後、道路幅方向の残り半分も、アスファルト舗装層104の上層を除去して、施工面Sを形成するとともに、先行して施工した改修アスファルト層の端面を露出させ、この端面を位置決め用検出対象物100として水平方向センサ5で検出したときの測定値を利用した倣い制御で、防水施工ロボット1による施工面S上への防水塗膜8の形成を効率良く行える。この防水塗膜8の形成後、防水塗膜8上に改修アスファルトを形成することで、道路101全体を改修できる。
【0039】
本実施形態では、水平方向センサ5にて測定して得た位置決め用検出対象物100と車体2との距離の測定値や、塗膜端部検出センサ6にて測定して得た防水塗膜8の端部の位置の検出データに基づいて車体2の走行を制御するため、正確に防水施工ロボット1の走行を制御でき、これにより常に安定して防水塗膜8が形成でき、優れた施工精度が実現できる。
また、塗膜端部検出センサ6にて、形成済みの防水塗膜8の端部を検出し、この防水塗膜8の端部の位置に基づいて、車体2をこの形成済みの防水塗膜8の端部に沿って走行するように倣い制御し、この形成済みの防水塗膜8の端部と一致するように、新たに防水塗膜8を形成することによって、液状防水材81の重ね塗りや、防水塗膜8に隙間ができることなく、正確に防水塗膜8が形成できる。
【0040】
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態の防水施工ロボット1を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。本実施形態の防水施工ロボット1は、往復動機構3が2つ設置されている。第1往復動機構3aの直線運動案内等の駆動源31aと、第2往復動機構3bの直線運動案内等の駆動源31bは、車体2の前後方向に対して、直角の横方向に延在させて固定されている。
第1往復動機構3aには、液状防水材81を吹き付ける第1施工ノズル34aが取り付けられている。また、第2往復動機構3bは、第1往復動機構3aよりも進行方向後側に位置し、この第2往復動機構3bには、骨材82を吐出する骨材吐出ノズル35と、液状防水材81を吹き付ける第2施工ノズル34bとが取り付けられている。
その他の構成については、第1の実施形態と同様の構成であり、第1の実施形態で用いた図面と同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0041】
この防水施工ロボット1は、第1及び第2の往復動機構の直線運動案内等の駆動源31a,31bを往復動させながら、車体2を走行させるとともに、第1及び第2施工ノズル34a,34bから下方の施工面Sへの液状防水材81の吹き付け、及び骨材吐出ノズル35からの骨材82の吐出を継続することにより、図11に示すように、第1の防水塗膜8a、骨材82、第2の防水塗膜8bからなる防水層83を連続的に形成していくことができる。
【0042】
この防水層83において、骨材82は第1の防水塗膜8a上に吐出されて点在し、更に第2の防水塗膜8bは、骨材82の一部が表面に露出する厚さで第1の防水塗膜8a上に設けられている。このため形成された防水層83は、その表面に骨材82の一部が露出したものとなる。この防水層83の表面に露出した骨材82は滑り止めの役割を果たし、防水層83表面を滑り難くすることができる。例えば、防水施工後、形成された防水層83上を車両が走行する際、スリップを防止でき、また作業者も防水層83上を歩行し易くなる。
ここで、骨材吐出ノズル35から吐出される骨材82としては、例えば珪砂,鉄粉等が挙げられる。また、第2施工ノズル34bから吹き付ける液状防水材81には、第2の防水塗膜8bの意匠性を向上させることを目的として、着色剤を含有させることができる。
【0043】
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態の防水施工ロボット1を示す。この実施形態では、防水材塗布部24のカバー22内に、磁性粉末、又は磁性粉末を分散させた分散液等の検出用材料91を投下するための検出用材料投下装置9を設けた例である。ここで、検出用材料投下装置9は、この防水施工ロボット1によって形成する防水塗膜8の端部付近に検出用材料91を投下するようになっている。また、塗膜端部検出センサ6は、磁気センサからなり、この検出用材料91を検出できるようになっている。
図12では、往復動機構3や防水材供給機構4等の記載を省略しているが、その他の構成については、第1の実施形態と同様の構成である。また、第1の実施形態で用いた図面と同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0044】
検出用材料91としては、防水塗膜8の硬化不良やピンホール発生等を招かないものを選択する。また、この検出用材料91の投下方法も、防水塗膜8の防水機能に悪影響を与えないようにすることは言うまでもない。例えば、検出用材料投下装置9の投下口を細く絞って細い線状に投下したり、更に間欠的に投下したり、検出用材料91を少量ずつ施工面S上に広範囲に分散させて投下することが好ましい。
これにより、検出用材料91による防水塗膜8の形成の阻害を抑制でき、常に安定して防水塗膜8が形成できる。
【0045】
第3の実施形態では、検出用材料91を防水塗膜8の端部に投下して、この検出用材料91を磁気センサにて検出し、この防水塗膜8の端部を特定することによって、安定して防水塗膜8の端部を検出できる。
また、磁性体を有する検出用材料91は、防水塗膜8に埋設されても検出できる。このため、検出用材料91を防水塗膜8に埋設されるように投下することによって、施工後、この検出用材料91は防水塗膜8の表面に現れず、防水塗膜8の意匠性を向上させることができる。しかも施工後、この検出用材料91の検出位置を目印として、防水塗膜8の改修、その他の工事に利用できる。
【0046】
なお、検出用材料91は、細線、テープ状等、様々なものが適用できる。検出用材料91の種類に対応して、塗膜端部検出センサ6としてもこれを検出できるものを採用することは言うまでもない。また検出用材料投下装置9は、防水塗膜8の端部付近に、連続的または断続的に、検出用材料91を投下できるものであれば、特に限定されず使用できる。
車体2における検出用材料投下装置9の設置位置には特に限定は無いが、前述のようにカバー22内に設置した場合は、検出用材料91の投下が風の影響を受けにくいといった利点がある。
【0047】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1乃至6に係る発明によれば、より正確に防水施工ロボットの走行を制御でき、位置決め用検出対象物や形成済みの防水塗膜の端部に沿った防水塗膜の形成を円滑かつ効率良く行え、施工精度も確保できる。
【0048】
これに加えて、請求項4及び5に係る発明によれば、車体の走行が形成済みの防水塗膜の端部に沿って倣い制御され、施工面に液状防水材を塗布しながら形成済みの防水塗膜の端部に沿って走行することができ、この形成済みの防水塗膜と連続するように、新たな防水塗膜が形成されることになる。このため、液状防水材の重ね塗りや、防水塗膜に隙間が生じることがなく、優れた施工精度が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の防水施工ロボットを示す概略図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。
【図2】防水供給機構の一例を示す概略構成図である。
【図3】水平方向センサの一例を示す概略斜視図である。
【図4】水平方向センサの一例を示す概略図であり、(a)は正断面図であり、(b)は(a)中、XX’線での断面図である。
【図5】防水施工ロボットの制御系統の一例を示すブロック図である。
【図6】防水施工ロボットの施工動作の一例を示す図
【図7】防水施工ロボットの折り返し走行の際、形成された防水塗膜の拡大図を示す。
【図8】防水施工ロボットの施工動作の他の一例を示す図である。
【図9】道路を施工する状態を示す概略図であって、(a)は道路を新設する場合であり、図中(b)は、道路を改修する場合を示す。
【図10】第2の実施形態の防水施工ロボットを示す概略図であって、(a)は平面図であり、(b)は正断面図である。
【図11】第2の実施形態にて形成された防水塗膜の断面図を示す。
【図12】第3の実施形態の防水施工ロボットを示す概略図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c‥‥防水施工ロボット、2‥‥車体、5‥‥水平方向センサ、6‥‥塗膜端部検出センサ、8,8a,8b‥‥防水塗膜、9‥‥検出用材料投下装置、71‥‥制御装置、74‥‥補正制御部、81‥‥液状防水材、91‥‥検出用材料、100‥‥位置決め用検出対象物
Claims (6)
- 走行しながら液状防水材を施工面に塗布して、防水塗膜を形成する防水施工ロボットであって、
車体と、該車体に対して、防水塗膜の形成動作のときの進行方向に直交する横方向に位置する位置決め用検出対象物を検出する水平方向センサと、該水平方向センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置を有することを特徴とする防水施工ロボット。 - 前記車体の走行が、施工面に沿って連続的に延在する位置決め用検出対象物に沿って、倣い制御されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の防水施工ロボット。
- 前記制御装置は、位置決め用検出対象物が検出されない状態の継続時間が、予め設定しておいた時間に達したときに、車体の走行を中止するエラー信号を出力する補正制御部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の防水施工ロボット。
- 走行しながら液状防水材を施工面に塗布して、防水塗膜を形成する防水施工ロボットであって、
車体と、形成済みの防水塗膜の端部を検出する塗膜端部検出センサと、該塗膜端部検出センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置を有することを特徴とする防水施工ロボット。 - 検出用材料を、防水塗膜端部付近に連続的又は断続的に投下する検出用材料投下装置を有し、前記塗膜端部検出センサが、前記検出用材料を検出するセンサであることを特徴とする請求項4に記載の防水施工ロボット。
- 水平方向センサと、該水平方向センサからの検出信号に基づいて車体の走行を制御する制御装置とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の防水施工ロボット。
Priority Applications (1)
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JP2002374085A JP2004202354A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 防水施工ロボット |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-12-25 JP JP2002374085A patent/JP2004202354A/ja not_active Withdrawn
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