JP2004202152A - 靴下ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の靴下の物干し作業である1足分の靴下の左右1組揃え、しわ伸ばしと整形、物干しへの装着(主に洗濯バサミ挟持)、およびその取り込み作業が、面倒で時間のかかる両手作業になっている上に、干された靴下生地同士の密着による乾燥の遅延と、それによる細菌の発生という課題がある。
【解決手段】人間の下腿部から足の爪先の立体形状を簡素化して、足の踵に該当する踵部を頂点に略くの字状に屈曲する足形状部を、様々な長さの靴下の中に挿入可能な大きさ(長さ及び太さ)で、複数個形成した靴下ハンガーを構成することにより、様々な長さの靴下を片手でハンガーに履かすように被せるだけで、上記の課題を大幅に改善することが出来る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯物干し用のハンガーにおいて、特に靴下を効率的に干すための靴下ハンガーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な種類の物干しハンガーが提案、商品化されている。また、乾燥機も発売されてはいるが、洗濯物が痛む等の理由で普及率は低く、洗濯後の物干しによる乾燥は根強く残っている。一方、近年、通常の靴下に加えて、抗菌防臭効果の高い靴下や、ファッション性の観点からルーズソックス(腿丈を膝丈でぶかぶかに履く靴下)の使用が根付いたりしている。また、衛生上の観点から夏場においてもスニーカーソックス(踝丈の靴下)を履いたり、冷え性の女性が靴下を履いて仕事をしたりといった、靴下の利用が増加している。しかしながら、殆んどの人が毎日のように使用する靴下を、洗濯後干すための靴下専用の物干ハンガーは存在しない。このため、一般的に洗濯後の靴下の干し方は、先ず1足分(左右1組)を捜し出してから、1足分の左右を揃えて重ねるか、または左右個別にして、靴下の履き口を物干しの洗濯バサミに両手を使って挟持するというやり方である。また、物干竿やハンガーの横棒に、靴下の一足分の左右を重ねるか、または左右個別に並べて、2つ折り状に掛けて、必要に応じて洗濯バサミで挟持するというやり方もある。更に、この靴下干し作業の前か後、もしくはその両方において、しわくちゃに丸まった靴下を、振ったり、叩いたり、引っ張ったりして、しわを引き伸ばしながら形を整える(以下整形)作業に多くの時間をかけている。この整形作業の目的は、靴下を乾き易くするため、および乾燥後にしわが少なく使用や保管がし易い形状にするためである。また、袋状の靴下の中に溜まる糸屑や汚れを洗い落とすために、わざと靴下を裏返して洗ってから、表にひっくり返し直して干すというやり方の人もいる。そして、干し終えた靴下の取り込みは、干し方の反対で、靴下を1足づつ、または1組の左右を個別に片手で持ちながら、残りの片手で洗濯バサミの挟持を開放するというものである。このように、靴下の干し作業は、1足分の左右1組捜しと左右揃え、しわ伸ばしと整形、および物干への装着という、時間のかかる面倒な両手作業になっている。また、干し終えた靴下の取り込み作業も、1足づつ両手で取り外す面倒な作業になっている。次に、以上のような干し方で干した靴下は、いずれにしても袋状の靴下の内面生地同士が殆んど密着している上に、1足分の左右を重ねた場合は、左右の重合生地同士も密着している。更に、物干竿やハンガーの横棒に2つ折り状に掛けて干した場合は、上記の密着部に加えて、靴下と物干し竿や横棒自体が密着する。よって、それらの密着部の靴下生地は、外気との接触が激減するために、水分の乾燥が極めて遅い上に、靴下全体の乾燥も遅くさせる。また、水分の乾燥が遅い分、生地に細菌が多く発生するため、不潔である上、悪臭も発生し、使用に伴い更に臭くなり易くなる。この靴下生地の密着による遅い乾燥と細菌の多発は、部屋干し(屋内での洗濯物干し)が多くなった最近においては更に顕著な問題である。
【0003】次に、先行技術文献情報としては、針金を靴下の形状に折り曲げて作った靴下ハンガーが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】実開平7−9289号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上を纏めると、従来の靴下の物干しには、次のような問題があった。
(イ)靴下の干し作業は、1足分の左右1組捜しと左右揃え、しわ伸ばしと整形、および物干への装着(主に洗濯バサミに挟持)という、両手作業の面倒な時間のかかる作業になる。
(ロ)干した靴下の袋状の内面生地同士、および重ね干しの場合の重合生地同士が密着するため、水分の乾燥が極めて遅い。
(ハ)靴下の水分の乾燥が遅い分、細菌が多く発生するために不潔である上、悪臭も発生し、使用に伴い更に臭くなり易くなる。
(ニ)前記(ロ)、(ハ)は部屋干しが多くなった最近においては、更に顕著な問題である。
(ホ)靴下の取り込み作業も、1足づつ取り外す(主に洗濯バサミからの開放)という効率の悪い大変な両手作業である。
(ヘ)
【特許文献1】の前記公報は、靴下の形状部が下向きで固定されないために、靴下を干す作業が困難である上に、靴下がハンガーから脱落し易く、また、靴下の干し形状が平面的であるため、靴下の内面生地同士が密着し易い上に、隣の同一ハンガーに干された靴下との生地同士も密着し、前記(ロ)、(ハ)の問題も生じる。
(ト)以上の問題点を解決する靴下ハンガーを安価に作成する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係る靴下ハンガーは、人間の下腿部から足の爪先の立体形状を簡素化して、足の踵に該当する踵部を頂点に略くの字状に屈曲する足形状部を、様々な長さの靴下の中に挿入可能な大きさ(長さ及び太さ)で、複数個構成したものである。
【0006】このような請求項1記載の発明によれば、様々な長さの靴下を片手でハンガーに履かすように被せるだけで、靴下のしわ伸ばしと整形およびハンガーへの装着を同時に行なうことが出来る。
【0007】請求項2記載の発明に係る靴下ハンガーは、前記足形状部において、足の爪先に該当する先端部側が突出し、他端の後端部側が従来の物干しハンガーの骨格部(フレーム)に、一体または別体に取り付けられて構成したものである。
【0008】このような請求項2記載の発明によれば、より多くの靴下を前記足形状部に干すことが可能な靴下ハンガーを安価に作成することが出来る。
【0009】請求項3記載の発明に係る靴下ハンガーは、前記足形状部を略十の字形状断面部材または棒状部材を屈曲して形成したものである。
【0010】このような請求項3記載の発明によれば、靴下を前記足形状部に被せる際に、前記足形状部が靴下を中から押し広げ、且つ前記足形状部と靴下との接触面積が極力少ない前記足形状部を安価に作成することが出来る。
【0011】請求項4記載の発明に係る靴下ハンガーは、前記物干しの骨格部(フレーム)として、環状のリングを該リングの内側から前記足形状部の後端部が嵌合可能なように設ける。そして、該リングおよびリングに嵌合された複数の足形状部の後端部の少なくともどちらか一方を重力方向に保持するツバ状の突起部を備え、且つ該複数の足形状部の後端部がリングに沿って形成する内面に内接するリング受けを設ける。更に、該リング受けの上端に本靴下ハンガー吊り下げ用のフックを、また該リング受けの下端に別のハンガー等吊り下げ用のアイレットを備えて構成したものである。
【0012】このような請求項4記載の発明によれば、複数の前記足形状部を備えた靴下ハンガーを現実的に安価に作成することが出来る。また、靴下ハンガーを分解状態で流通、販売し、購入者が使用場所に手軽に持ち帰ってから容易に組立て、使用することが出来る。更に靴下ハンガーを上下に連結して拡張することが出来る。
【0013】請求項5記載の発明に係る靴下ハンガーは、従来の洋服ハンガー(衣紋掛け)の左右両端部(肩受部)から中央上部(襟受部)の形状に合わせて、複数の前記足形状部を該足形状部の後端部と先端部がそれぞれ洋服ハンガーの左右両端部と中央上部に位置するように設ける。そして、前記足形状部の後端部の前後方向に回転軸を備え、該回転軸が左右回動および左右の該回転軸間を摺動可能な長孔を洋服ハンガーに構成する。更に、該回転軸の該長孔における回動と摺動による該足形状部の任意の位置における姿勢を係止可能なストッパーの突起と溝を前記足形状部と洋服ハンガー本体のどちらかにそれぞれ設けて構成したものである。
【0014】このような請求項5記載の発明によれば、前記足形状部を洋服ハンガーの構成部品とすることにより、洋服ハンガーの機能も備えた靴下ハンガーを現実的に安価に作成することが出来る。また、前記足形状部を洋服ハンガーの左右に張り出すことにより、長袖の服の長袖を左右に広げて干すことが可能なため、長袖の服の乾燥時間を大幅に短縮することが出来る。
【0015】請求項6記載の発明に係る靴下ハンガーは、前記足形状部に、開放端を前記足形状部上の先端部側に備える弾性体から成るクリップが、前記足形状部の奥まで被せた様々な長さの靴下の履き口を挟持可能なように複数個設けられるように構成したものである。
【0016】このような請求項6記載の発明によれば、様々な長さの靴下の履き口をクリップが挟持するため、風等により靴下が前記足形状部から脱落することは無い。また、靴下の爪先を引くだけでクリップの挟持は容易に外れるため、靴下の取り込みも簡単である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による靴下ハンガーの例を示す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)の断面A−Aにおける部分断面図、図1(c)は図1(a)の矢視Bにおける部分側面図を示す。先ず、図1に示すように、実施の形態1の靴下ハンガーは、人間の下腿部から足の爪先の立体形状を簡素化した、略くの字状に屈曲する足形状部1を、靴下の中に挿入可能な大きさ(長さ及び太さ)で、複数個形成する。この前記足形状部1は、略十の字形状1aの断面または棒状の部材を屈曲して形成する。略十の字形状1aの断面形状の場合は、板厚(端部)10mm程度の部材を爪先近辺の断面において、人間の足の寸法(足幅90mm、甲高さ40mm)の半分程度の大きさで足幅と甲高さ方向に張り出して略十の字形状1aを形成する。そして、足形状部1の足の爪先に該当する先端部1bは、角Rをつけて(角のない)滑らかな形状にし、上方外向きに突設する。更に、足形状部1は先端部1bから他端である後端部1c側に向かい、足の踵に該当する踵部1dを頂点にして略くの字状に屈曲し、下方向に延長される。そして、前記足形状部1は、靴下の中で最も長いハイソックスを該足形状部1に被せた際のハイソックスの履き口の位置を最下端部1eにしてUの字状に湾曲して上方に折り返され、先端部1bと同程度の高さの位置に後端部1cを形成する。この時、前記足形状部1の略十の字形状1aの断面の足幅方向の張り出し寸法は、先端部1bから後端部1cに向けて緩やかに減少し、最下端部1e近辺で張り出しが無くなる。尚、前記十の字形状1aの断面は、甲高さを足幅寸法より大きくしても、Iの字断面部材で十の字を構成しても、Hの字断面でも、*型断面でも構わない。
【0018】次に、靴下ハンガーの骨格部(フレーム)としての円環状のリング2と前記足形状部1の後端部1cとを、該足形状部1の後端部1cが該リング2の内側から放射方向に嵌合可能なように、該足形状部1に凹状の嵌合部1fを、また該リング2に凸状の嵌合部2aを形成して嵌合する。ここで、隣接する前記足形状部1間の距離は、被せた靴下同士が接触しないように確保する。そして、前記リング2と該リング2に嵌合された複数の足形状部1の後端部1cとが形成する内下面を重力方向に保持するツバ状の突起部3aを備え、且つ該リング2と足形状部1の後端部1cとが形成する内面に内接するリング受け3を設け、該リング受け3を該リング2と足形状部1の後端部1cとが形成する内面に下方から挿入する。ここで、挿入された該リング受け3が該リング2から下方に抜け落ちないように、該リング受け3を係止する係止片を該リング受け3に設けても良い。更に、本靴下ハンガーを吊り下げるフック4と、該フック4の下端に別のハンガー等を吊り下げるアイレット5とを形成する。そして、前記フック4を前記リング受け3の下端から該リング受け3に備えた切欠き部3bに嵌入、枢着可能なように、該フック4の下端に枢着部4aと該リング受けに切欠き部3bとを設けて、リング受け3の上端と下端にそれぞれ前記フック4とアイレット5を構成する。以上のように本靴下ハンガーは少ない部品種類を容易に組み立てて構成可能である。
【0019】更に、前記足形状部1に靴下を奥まで被せた際に、一端開放形状の弾性体から成るクリップ6が靴下の履き口をそのまま狭持可能なように、クリップ6を該開放端6aが前記足形状部1上で該足形状部1の先端部1b側向きに、且つ様々な靴下の長さに対応した位置毎に複数個設けて構成する。具体的には、踝丈のスニーカーソックスや足袋、ふくらはぎ下丈の通常の靴下、膝下丈のハイソックス、腿丈のルーズソックスやストッキングという4段階の長さの靴下の履き口位置毎にクリップ6を設ける。この時、前記4段階のそれぞれの位置毎における靴下の長さのバラツキも許容可能なように、50mm程度の長さの挟持範囲をクリップ6に備える。
【0020】以上の本靴下ハンガーの寸法は、複数の前記足形状部1の先端部1bが成す外径寸法で500mm程度となる。尚、円形や四角形の骨格部(フレーム)に主に洗濯バサミが連結される従来の物干しハンガーの骨格部に、前記足形状部1を一体または別体に取り付けて構成しても良い。一方、前記足形状部1を棒状部材で構成する場合は、以上の実施の形態1の靴下ハンガーに対し、該足形状部1の断面形状が異なるだけであり、その例を実施の形態2で示す。
【0021】(実施の形態1の作用)図2は実施の形態1による靴下ハンガーの使用例を示す図であり、図2(a)はハイソックスまでの長さの靴下を干した状態の外観図、図2(b)はルーズソックスまでの長さの靴下をクリップに挟持して干した状態の外観図、図2(c)は靴下ハンガーを上下に連結した状態の図1(b)と同じ部分断面図を示す。先ず、実施の形態1の靴下ハンガーは、左右1組の靴下を左右個別に靴下の履き口を片手で持ちながら、靴下ハンガーの前記足形状部1の先端部1bから靴下の履き口を履かすように被せるだけで、靴下を靴下ハンガーに容易に装着して干すことが可能である。ここで、図2(a)に示す2点鎖線は、スニーカーソックスや足袋等の踝丈の靴下7a、通常のふくらはぎ下丈の靴下7b、ハイソックス等の膝下丈の靴下7cという3段階の長さの靴下を前記足形状部1に被せて干した状態の外観図である。この図2(a)の外観図からも分かるように、靴下を前記足形状部1へ容易に被せるだけで、前記足形状部1の立体形状と先端部1bの滑らかな角R形状が、袋状の靴下を中から押し広げながら、靴下のしわ伸ばしと整形を同時に可能にする。また、靴下を裏返して洗ってから表にひっくり返し直して干すという場合は、前記足形状部1の先端部1bに裏返したままの靴下の先端部を当てて、前記足形状部1に被せながら引っくり返すだけで良いため、ひっくり返し直す作業が削減出来て便利である。
【0022】そして、図2(b)に示す2点鎖線は、前記3段階の長さの靴下にルーズソックスやストッキング等の腿丈の靴下7dを加えた4段階の長さの靴下を前記足形状部1に被せるのと同時に、それぞれの靴下の履き口を被せたのと同方向に、近くにあるクリップ6の開放端6aにそれぞれ差し込んで挟持した状態の外観図である。この図2(b)の外観図からも分かるように、様々な長さの靴下を片手で容易にクリップに挟持して干すことが可能で、風等により靴下が前記足形状部1から脱落することも防止出来る。そして、クリップ6の挟持拘束力により、Uの字状に上方に折り返された前記足形状部1を活用して、最長のルーズソックスやストッキング等の腿丈の靴下7dも干すことが可能になる。
【0023】そして、本靴下ハンガーに干されたこれらの靴下は、靴下の中に挿入された前記足形状部1により、袋状の靴下の内面生地同士が接触しない上に、靴下と本靴下ハンガーとの接触面積が、前記略十字断面形状の張り出し板厚部の一部のみと非常に小さい。すなわち、靴下内部に多くの空洞7eが確保される上に、隣接して干される靴下間同士の接触も無いために、空気に触れる靴下の表面積が格段に増加し、靴下の乾燥時間を大幅に短縮することが出来る。よって、靴下生地に発生する細菌が少なくなるために清潔である上、靴下に悪臭も無く、靴下の使用に伴う悪臭も発生し難くなる。
【0024】次に、干し終えた靴下を取り込む際には、クリップ6の挟持があっても、靴下の爪先を引くだけでクリップ6の挟持は容易に外れ、靴下が前記足形状部1からスラリとすり抜けるため、靴下の取り込みも非常に簡単である。そして、干し終えた全ての靴下をまとて取り込む際には、本靴下ハンガーを上下反転して、前記アイレット5または前記足形状部1最下端部1eのUの字状部を持って、本靴下ハンガーを上下に揺することにより、上記と同様にクリップ6の挟持があっても、全ての靴下をまとめて前記足形状部1から容易に外して取り込むことが出来る。
【0025】また、本靴下ハンガーの以上のような機能性とファッション性にとんだ形状により、干し終えた複数の靴下のうち、使用する靴下のみを取り込んで、残りの靴下はそのまま取り込まずに、干し終えた靴下が少なくなったら又干すという便利な使い方が可能になる。すなわち、本靴下ハンガーを靴下の整理、保管用の靴下ラックとしても使用出来る。また、本靴下ハンガーは、干した靴下の全てが一目瞭然であるため、左右1組の靴下がばらばらに別の前記足形状部1に干してあっても、取り込みたい左右1組の靴下を瞬時に選んで抜き取ることが出来る。よって、靴下を干す際に、従来のように靴下1足分の左右1組を捜して左右を揃えるという手間と時間のかかる作業を廃止して、左右1組の靴下がばらばらでも手当たり次第に干せば良いため、靴下干し作業を大幅に容易で早くすることが出来る。
【0026】また、以上の前記足形状部1の数は、図1(a)のように該足形状部1を円弧放射状に構成した場合、24個程度まで構成可能であり、本靴下ハンガー1台で靴下12足、およそ4人家族3日分の充分な量の靴下を干すことが出来る。そして、図2(c)に示すように、本靴下ハンガー下端のアイレット5に上端のフック4を連結して、本靴下ハンガーを上下に拡張することにより、省スペースでより多くの靴下を干すことが出来る。そして、図2(c)に2点鎖線で示すように、本靴下ハンガーの前記足形状部1にパンツ7fやハンカチ、タオル7g等を掛けるだけで容易に干すことも出来る。また、本靴下ハンガーを掛けるスペースが無い場合においても、前記足形状部1最下端部1eのUの字状部を足にして、本靴下ハンガーを床やテーブル等の上に置いて使用することも出来るため、便利である。
【0027】更に、本靴下ハンガーは構成部品(複数の足形状部1、リング2、リング受け3、フック4とアイレット5)が嵩張らずに種類が少なく簡易形状で構成されるため、組立てが容易で、且つ分解すると小さく梱包出来る。よって、本靴下ハンガーを分解状態で流通、販売することにより、流通販売コストを削減出来る上に、購入者が商品の持ち帰りと組立てを容易に出来るため、購入者の購入意欲を増すことも出来る。尚、前記略十の字断面形状1a(図1)の甲高さ(上下方向)を足幅寸法に対し大きく設計すれば、干し終えた靴下が購入時と同様に左右1組を平たくしたプレス形状に近くなるため、靴下を前記プレス形状で保管する場合は便利である。また、足幅寸法を減少出来る分、前記足形状部1を更に多く構成することと、前記分解時の梱包体積を更に減少させることも可能になる。以上、多くの新しい効果を有する靴下ハンガーを現実的に安価に作成することが出来る。
【0028】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2による靴下ハンガーの例を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)の側面図、図3(c)は図3(a)の動作説明図を示す。先ず、図3に示すように、実施の形態2の靴下ハンガーは、従来の洋服ハンガー8(衣紋掛け)の左右両端部(肩受部)8aから中央上部(襟受部)8bの形状に合わせて、左右の前記足形状部1を該足形状部1の後端部1cと先端部1bがそれぞれ洋服ハンガー8の左右両端部8aと中央上部8b位置(以下元位置)に位置するように左右対称に設ける。
【0029】この前記足形状部1の断面形状は実施の形態1と同様で良いが、棒状部材1gを用いた例を以下に説明する。前記足形状部1は、中実または中空の直径10mm程度の丸断面の棒状部材1gを足の爪先に該当する先端部で2つに折り返して、人間の足の寸法(足幅90mm)の半分程度の大きさで足幅(前後方向)を形成する。そして、2つに折りにした前記足形状部1の先端部1bは、角Rをつけて(角のない)滑らかな形状にし、洋服ハンガー8の中央上部8bで上方内向きに洋服ハンガー8を跨ぐように上部に接する。更に、前記足形状部1は、先端部1bから他端である後端部1cまで洋服ハンガー8を挟むように洋服ハンガー8の形状に沿って、足の踵に該当する踵部1dを頂点にして略くの字状に屈曲後、緩やかに下方に湾曲し、後端部1cにおいて開放形状を成す。この時、前記足形状部1を成す2つ折りの2本の部材間距離(前後方向)は、角Rを成した直後の先端部1bから後端部1cまで10mm程度と等しい。更に、左右の前記足形状部1の後端部1cの前後方向に、開放端の2本の部材の両側から洋服ハンガー8に向かって回転軸1hを突設し、左右の該回転軸1h間を該回転軸1hが回動および左右にスライド摺動可能な長孔8cで結ぶように、洋服ハンガー8の左右を該長孔8cを有する横棒8dで連結する。
【0030】更に、図3(c)に示すように前記回転軸1hの長孔8cにおける回動とスライド摺動により、左右の前期足形状部1の先端部1bが上方外向き位置8e、および最も左右両端に広がる位置8fにおいて、前記足形状部1を係止可能なストッパーの突起1iを、前記足形状部1の後端部1c近くに1つ、また該ストッパーの突起1iを遊嵌する溝(8g、8h)を洋服ハンガー8の前記横棒8dの左右両端の上下にそれぞれ1つづつ設ける。ここで、左右の前期足形状部1が洋服ハンガー8の元位置にある場合も、前記ストッパーの突起1iを遊嵌する溝8iを洋服ハンガー8に設ける。そして、前記足形状部1の先端部1bが元位置から上方外向き位置8e、および最も左右両端に広がる位置8fに至る途中の前記足形状部1の軌跡を、図3(c)にそれぞれ2点鎖線(8j、8k)で示す。
【0031】尚、前記足形状部1は、棒状部材1gを足の爪先に該当する先端部1bで甲高さを形成するように上下方向に2つに折り返しても、表面に複数の孔を開けた1本の中空部材で形成しても良い。更に、実施の形態1と同様に、靴下の履き口を狭持可能なクリップを設けて構成しても良い。
【0032】(実施の形態2の作用)図4は実施の形態2による靴下ハンガー8の使用例を示す図であり、図4(a)は靴下を干した状態の外観図、図4(b)は長袖シャツを干した状態の外観図を示す。実施の形態2の靴下ハンガーは、従来の通常の洋服ハンガー8の機能に加えて、以下のような効果を持つ。先ず、図3(c)に示すように、前記左右の足形状部1が元位置において遊嵌する前記ストッパーの突起1iを溝8iから抜脱し、該足形状部1の先端部1bが、2点鎖線で示す途中の軌跡8jを経て、上方外向き位置8eに位置するように、前記回転軸1hを長孔8cにおいて回動とスライド摺動させてから、前期洋服ハンガー8の該当位置に備えられた前記ストッパーの溝8gに前記ストッパーの突起1iを遊嵌する。すると、図4(a)に示すように、前記足形状部1が洋服ハンガー8の上方外向き位置8eに突設するため、2点鎖線で示す靴下7hを実施の形態1と同様に優れた機能で干して、乾燥および取り込みを行なうことが出来る。
【0033】また、前記左右の足形状部1の先端部1bが最も左右両端に広がる位置8fで前記ストッパーの溝8hに突起1iを遊嵌すると、図4(b)に示すように、前記足形状部1が洋服ハンガー8の左右両端部8aから更に左右に腕を伸ばすように突設するため、2点鎖線で示す長袖の服7iの長袖を左右に広げて、長袖の内部と脇部に空洞7eを確保しながら干すことが出来る。これにより、従来の洋服ハンガーに干された長袖の服の問題点である、筒状の長袖部の内側部同士、および長袖部と脇から体側部同士の生地の密着による乾燥時間の遅延と、それによる細菌、悪臭の発生が大幅に改善される。ここで、前記足形状部1は、前記の最も左右両端に広がる位置8fに至る途中の軌跡を示した図3(c)の2点鎖線8kのように、洋服ハンガー8の左右両端部8aから突設せずに洋服ハンガー8の内側の位置から該最も左右両端に広がる位置8fまで主に左右方向に伸縮自在である上に、前記足形状部1の先端部1bを下方に向けることも可能であるため、本靴下ハンガーへの長袖の服7gの着脱を容易に行なうことが出来る。
【0034】更に、前記足形状部1が洋服ハンガー8の上面の面積を(前後方向に)大きくするため、本靴下ハンガーに掛けた服に型崩れが生じたり、肩部にハンガーの延び跡が付いたりするのを防止できる。以上、多くの新しい効果を有する靴下ハンガーを現実的に安価に作成することが出来る。
【0035】
【発明の効果】以上の作用を纏めると、本発明は下記の効果を得ることが出来る。
(イ)本靴下ハンガーに片手で靴下を被せるだけで、従来の靴下干し作業の1足分の左右1組捜しと左右揃えの廃止、及びしわ伸ばしと整形、物干しへの装着(主に洗濯バサミに挟持)を行うことが可能なため、靴下干しを大幅に容易な短時間の作業にすることが出来る。
(ロ)干した靴下の袋状の内面生地同士および重ね干しの重合部生地同士の密着が無くなるため、靴下の乾燥時間を大幅に短縮出来る。
(ハ)靴下の乾燥時間が早い分、靴下生地に発生する細菌が少ないために清潔である上、靴下に悪臭も無く、使用に伴う悪臭も発生し難くなる。
(ニ)上記(ロ)(ハ)は最近多くなった部屋干しにおいて、更に顕著な効果を発揮する。
(ホ)靴下の取り込み作業も、片手で靴下の爪先を引くだけで済む上に、本靴下ハンガーを上下反転して揺すれば、全ての靴下をまとめて取り込むことが出来るため、非常に効率的になる。
(ヘ)更に、本靴下ハンガー下端のアイレットに上端のフックを連結して、本靴下ハンガーを上下に拡張したり、足形状部の下端を足にして床やテーブルの上に置いて使用したりすることが出来るため便利である。
(ト)更に、本靴下ハンガーを靴下の整理、保管用の靴下ラックとしても使用出来るため便利である。
(チ)更に、本靴下ハンガーを分解状態で流通、販売することにより、流通販売コストを削減出来る上に、購入者が商品の持ち帰りと組立てを容易に出来るため購入者の購入意欲を増すことが出来る。
(リ)また、実施の形態2の本靴下ハンガーは、上記の(イ)〜(ホ)の効果を従来の洋服ハンガーに付加出来る上に、長袖の服の長袖を左右に広げて干すことにより長袖部周辺の乾燥時間を大幅に短縮出来るため便利である。
(ヌ)
【特許文献1】の前記公報の問題でもある、靴下干し作業困難、靴下のハンガーからの脱落、および靴下生地の密着による乾燥時間の遅延を上記の通り大幅に改善出来る。
(ル)以上の効果を簡易な構成で安価に作成し、提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態1を示す図で、図1(a)〜(c)は、それぞれ上面図、断面A−Aにおける部分断面図、矢視Bにおける部分側面図である。
【図2】本発明による実施の形態1を示す図で、図2(a)〜(c)は、それぞれハイソックスまでの長さの靴下を干した状態の外観図、ルーズソックスまでの長さの靴下をクリップに挟持して干した状態の外観図、靴下ハンガーを上下に連結した状態の部分断面図である。
【図3】本発明による実施の形態2を示す図で、図3(a)〜(c)は、それぞれ正面図、側面図、動作説明図である。
【図4】本発明による実施の形態2を示す図で、図4(a)、(b)は、それぞれ靴下を干した状態の外観図、長袖シャツを干した状態の外観図である。
【符号の説明】
1 足形状部
1a 略十の字形状
1b 先端部
1c 後端部
1d 踵部
1e 最下端部
1f 凹状の嵌合部
1g 棒状部材
1h 回転軸
1i ストッパーの突起
2 リング
2a 凸状の嵌合部
3 リング受け
3a 突起部
3b 切欠き部
4 フック
4a 枢着部
5 アイレット
6 クリップ
6a 開放端
7a 踝丈の靴下
7b ふくらはぎ下丈の靴下
7c 膝下丈の靴下
7d 腿丈の靴下
7e 空洞
7f パンツ
7g タオル
7h 靴下
7i 長袖の服
8 洋服ハンガー
8a 左右両端部
8b 中央上部
8c 長孔
8d 横棒
8e 上方外向き位置
8f 左右両端に広がる位置
8g 溝(8e)
8h 溝(8f)
8i 溝(元位置)
8j 軌跡(8e)
8k 軌跡(8f)

Claims (6)

  1. 人間の下腿部から足の爪先までの立体形状を簡素化して、足の踵に該当する踵部を頂点に略くの字状に屈曲する足形状部を、様々な長さの靴下の中に挿入可能な大きさ(長さ及び太さ)で、複数個構成してなる靴下ハンガー。
  2. 前記足形状部は、足の爪先に該当する先端部側が突出し、他端の後端部側が従来の物干しハンガーの骨格部(フレーム)に、一体または別体に取り付けられてなる請求項1に記載の靴下ハンガー。
  3. 前記足形状部は、略十の字形状断面部材または棒状部材を屈曲して形成される請求項1または2に記載の靴下ハンガー。
  4. 前記物干しの骨格部(フレーム)として、環状のリングを該リングの内側から前記足形状部の後端部が嵌合可能なように設けると共に、該リングおよびリングに嵌合された複数の足形状部の後端部の少なくともどちらか一方を重力方向に保持するツバ状の突起部を備え、且つ該複数の足形状部の後端部がリングに沿って形成する内面に内接するリング受けを設け、更に該リング受けの上端に本靴下ハンガー吊り下げ用のフックを、また該リング受けの下端に別のハンガー等吊り下げ用のアイレットを備えてなる請求項1または3に記載の靴下ハンガー。
  5. 従来の洋服ハンガー(衣紋掛け)の左右両端部(肩受部)から中央上部(襟受部)の形状に合わせて、複数の前記足形状部を該足形状部の後端部と先端部がそれぞれ洋服ハンガーの左右両端部と中央上部に位置するように設け、また前記足形状部の後端部の前後方向に回転軸を備え、左右の該回転軸間を該回転軸が左右回動および左右方向に摺動可能な長孔を洋服ハンガーに構成すると共に、該足形状部の任意の位置における姿勢を係止可能なストッパーの突起と溝を前記足形状部と洋服ハンガー本体のどちらかにそれぞれ設けてなる請求項1または3のいずれかに記載の靴下ハンガー。
  6. 前記足形状部に、開放端を前記足形状部上の先端部側に備える弾性体から成るクリップが、前記足形状部の奥まで被せた様々な長さの靴下の履き口を挟持可能なように複数個設けられてなる請求項1から5のいずれかに記載の靴下ハンガー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105455582A (zh) * 2016-01-29 2016-04-06 严松法 多功能拆装晾衣架
TWI549634B (zh) * 2015-11-13 2016-09-21 遠東科技大學 多用途衣架吊掛裝置

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