JP2004201822A - ベッド - Google Patents
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Abstract
【課題】放射線画像を撮影する際の医師や患者の負担を軽減させるためのベッドを提供すること。
【解決手段】ベッド100の寝台4の上面に放射線画像読取装置3を敷設する。そして放射線画像読取装置3の上面に敷布団2を敷く。患者は敷布団2の上に横たわり、放射線撮影を行いたい部位の真上に管球が来るように放射線源5を移動し、撮影を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】ベッド100の寝台4の上面に放射線画像読取装置3を敷設する。そして放射線画像読取装置3の上面に敷布団2を敷く。患者は敷布団2の上に横たわり、放射線撮影を行いたい部位の真上に管球が来るように放射線源5を移動し、撮影を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放射線画像は、放射線発生装置から発生した放射線を被写体に向けて照射し、物質に対する透過性の違いを利用して、放射線用フィルムを感光させ、現像仕上げを行うことによって得ることができる。このような放射線画像は、医療用の診断画像として広く用いられている。
【0003】
しかし、上記のような方法では現像や定着等の処理が必要であり、放射線画像を得るまでに時間がかかっていた。
【0004】
そこで、近年では、持ち運び可能なカセッテタイプのX線デジタル撮影装置が考え出されている。このカセッテタイプのX線デジタル撮影装置は、照射された放射線の強度に基づいて電気信号を生成する装置であり、放射線画像を撮影したい患者の部位(以下、単に「患部」と言う。)の下に配置し、上から放射線を照射して電気信号を得る。そして、この電気信号を用いて画面に放射線画像を表示したり、専用紙に印刷したりといったことができる(例えば、特許文献1参照;全請求項に対応)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−131785号公報(第3−10頁、第3図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなX線デジタル撮影装置を用いて重傷患者の放射線画像を撮影する場合、患部の下にX線デジタル撮影装置を挿入する必要があるため、患者に無理を強いる可能性がある。また、複数の部位の放射線画像を撮影する場合、撮影する度にX線デジタル撮影装置を移動させる必要があるため、医師や看護婦の手間もかかっていた。
【0007】
本発明の目的は、放射線画像を撮影する際の患者や医師の負担を軽減させるためのベッドを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明のベッドは、照射される放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する蓄積素子を2次元的に配設した撮像手段と、
前記撮像手段から前記蓄積素子に蓄積されたエネルギーを読み出し画像データに変換する変換手段と、
を備える読取装置を、寝台の上面に敷設したことを特徴としている。
【0009】
この請求項1記載の発明によれば、医師等は、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、患者は撮影のために撮影室等に移動する必要がないため、特に体を動かすことが困難な患者にとって負担が軽減する。また医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0010】
また請求項2記載の発明のベッドは、上方に寝具を敷設する寝台と、
照射される放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する蓄積素子を2次元的に配設した撮像手段、及び前記撮像手段から前記蓄積素子に蓄積されたエネルギーを読み出して画像データに変換する変換手段を有する読取装置と、
を備え、前記寝具と前記寝台間の空間に前記読取装置が着脱自在に設置されたことを特徴としている。
【0011】
この請求項2記載の発明によれば、寝台と寝具の間の空間に読取装置を設置可能であるため、医師等は例えば小型の読取装置を患部の真下に位置するように空間内に設置して放射線撮影を行うことができる。このように小型の読取装置を用いることにより、読取装置にかかるコストを低減することができる。更に、従来のように撮影時に読取装置が患者の患部に触れることがないため、患者の負担を軽減することができる。また、医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のベッドであって、
前記ベッドは放射線を照射する放射線源を更に備え、
前記読取装置は、前記放射線源から照射された放射線の強度に応じて画像データを生成することを特徴としている。
【0013】
この請求項3記載の発明によれば、医師等は、ベッドに備えられている放射線源を用いて、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、放射線源を別個に用意する必要がなく、医師は迅速かつ手軽に放射線画像を撮影することができる。容態が急変する恐れのある患者に対して特に有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は、本実施の形態におけるベッド100の構成を示した図である。また、図2はベッド100に患者20が横たわったときの断面図を模式的に示した図である。
【0015】
ベッド100の寝台4の上面には、放射線画像読取装置3が敷設される。更に放射線画像読取装置3の上面には敷布団2が敷かれ、患者20はその上に横たわる。そして患者20は掛蒲団1を上から掛ける。また、ベッド100は放射線源5を備える。
【0016】
放射線画像読取装置3は、特開2000−131785号公報に開示されているような公知技術を用いた装置であり、撮像パネル31が寝台4の上面全体をほぼ覆うような構成となっている。撮像パネル31は、放射線源5から照射され、人体を透過した放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する。そして、蓄積したデータはA/D変換回路等で構成される制御回路(図示略)に出力され、画像データに変換される。放射線画像読取装置3の詳細な説明については、特開2000−131785号公報を参考にされたい。また、撮像パネル31は撮像手段としての機能を有し、制御回路は変換手段としての機能を有する。
【0017】
放射線源5は、ベッド100の側面方向に移動可能なように取りつけられており、被写体に向けて放射線(一般的にはX線)を照射する管球を備える。また、ベッド100とは別体で、キャスター付きの台車等に取りつけて移動可能なようにしてもよい。そして、患者20の患部の上部に管球が位置するように放射線源5を移動し、患部に対して放射線を照射する。また、管球は放射線の照射位置を自由に調節できるように、例えばベッド100の側面に対して垂直方向に伸縮自在なアーム等を利用して固定される。
【0018】
操作パネル6は、放射線画像読取装置3の入出力インターフェース(図示略)と接続されており、医師等によるボタンの押下によって放射線画像の読取開始や終了の操作等を行う。また、記憶媒体に画像データを保存するための記録媒体用スロット等を備える。
【0019】
図3は、ベッド100に備えられた放射線画像読取装置3によって生成された放射線画像の表示について説明するための図である。放射線源5によって患者20の胸部に照射された放射線のうち、患者20を透過した放射線の強度に応じて放射線画像読取装置3の撮像パネル31にエネルギーが蓄積され、画像データに変換される。生成された画像データは、放射線画像読取装置3の入出力インターフェース(図示略)等に接続されたモニタ7に出力され、放射線画像として表示される。
【0020】
また、放射線画像読取装置3の通信用インターフェース(図示略)から、病院内で構築されているDICOM(Digital Imaging and COmunication in Medicine)ネットワーク8に画像データが出力され、同様にDICOMネットワーク8に接続されている別室300のモニタ9に放射線画像を表示するようにしてもよい。そして、モニタ9あるいはDICOMネットワーク8にプリンタ10を接続することにより、画像データに基づいた放射線画像を専用紙に印刷することができる。
【0021】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図4は、本実施の形態における変形例としてのベッド400の構成を示した図である。また、図5はベッド400に患者20が横たわったときの断面図を示した図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、詳しい説明を省略する。
【0022】
寝台40の一端部と他端部には支柱が設けられ、その両支柱に渡って寝具2が敷設される。従って、寝具2は寝台40に対して所定の空間を挟んで敷設される。そして、上記空間には放射線画像読取装置12aを配置することができる。
【0023】
放射線画像読取装置12aは、特開2000−131785号公報に開示されているような、持ち運び可能な小型の放射線画像読取装置である。放射線画像読取装置12aは、ベッド400の側面から寝具2と寝台40の間に挿入され、患者20の患部に対して真下に位置するように設置する。例えば、患者20の腹部の放射線画像を撮影したいときは、放射線画像読取装置12aの位置で撮影し、患者20の左下腿部の放射線画像を撮影したいときは、放射線画像読取装置12bの位置で撮影する。つまり、医師等は、撮影を行いたい患部の位置に応じて放射線画像読取装置12aを配置する。
【0024】
このように、寝具2と寝台40の間の空間内において、放射線画像読取装置12aの位置を自由に移動することができるため、放射線画像読取装置12aは前述の放射線画像読取装置3のように寝台4の上面全体を覆う大きな読取装置である必要はなく、小型の読取装置でよい。また、撮影の際は、撮影する患部の真上に管球が位置するように放射線源5を移動する。
【0025】
また、ベッド100やベッド400は、病室等で用いる病院用ベッドとして使用する他に、例えば救急車や集中治療室等に設置し、体を動かすことが困難な重体および重傷患者に対して放射線撮影を行う際に効果的である。
【0026】
以上のように、ベッド100の寝台4の上面に放射線画像読取装置3を敷設し、放射線画像読取装置3の上面に敷布団2を敷くことにより、患者20は通常使用するベッドで放射線撮影を行うことができる。このため、撮影を行うために撮影室に患者20を移動させる必要がなく、患者20の負担を軽減させることができる。
【0027】
更に、ベッド400のように、寝台40の一端部と他端部にある支柱に渡って寝具2を敷設することによって、患者20の患部の位置に応じて、寝具2と寝台40間の空間内に放射線画像読取装置12aを挿入することができる。つまり、撮影時に放射線画像読取装置12aを患者20の患部に触れさせることなく撮影を行うことができる。従って、患者20の傷み等による負担を軽減することができる。更に医師等は、従来行っていたような、放射線画像読取装置12aを患者20の患部の下に挿入する手間が省け、簡単に放射線画像を撮影することができる。また、放射線画像読取装置12aのような小型の読取装置を配置して放射線撮影を行うことにより、読取装置にかかるコストを低減することができる。
【0028】
尚、本発明のベッドは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ベッド100及び400は放射線源5を備えなくてもよい。この場合、撮影時は別体の放射線源を設置して撮影を行う。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、医師等は、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、患者は撮影のために撮影室等に移動する必要がないため、特に体を動かすことが困難な患者にとって負担が軽減する。また医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、寝台と寝具の間の空間に読取装置を設置可能であるため、医師等は例えば小型の読取装置を患部の真下に位置するように空間内に設置して放射線撮影を行うことができる。このように小型の読取装置を用いることにより、読取装置にかかるコストを低減することができる。更に、従来のように撮影時に読取装置が患者の患部に触れることがないため、患者の負担を軽減することができる。また、医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、医師等は、ベッドに備えられている放射線源を用いて、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、放射線源を別個に用意する必要がなく、医師は迅速かつ手軽に放射線画像を撮影することができる。容態が急変する恐れのある患者に対して特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるベッドの構成を示した図。
【図2】図1のベッドの断面図。
【図3】放射線画像読取装置によって生成された画像データの画面表示について説明した図。
【図4】本実施の形態の変形例におけるベッドの構成を示した図。
【図5】図4のベッドの断面図。
【符号の説明】
100 ベッド
1 掛布団
2 敷布団
3 放射線画像読取装置
4 寝台
5 放射線源
6 操作パネル
7、9 モニタ
8 DICOMネットワーク
10 プリンタ
20 患者
400 ベッド
40 寝台
12a、12b 放射線画像読取装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放射線画像は、放射線発生装置から発生した放射線を被写体に向けて照射し、物質に対する透過性の違いを利用して、放射線用フィルムを感光させ、現像仕上げを行うことによって得ることができる。このような放射線画像は、医療用の診断画像として広く用いられている。
【0003】
しかし、上記のような方法では現像や定着等の処理が必要であり、放射線画像を得るまでに時間がかかっていた。
【0004】
そこで、近年では、持ち運び可能なカセッテタイプのX線デジタル撮影装置が考え出されている。このカセッテタイプのX線デジタル撮影装置は、照射された放射線の強度に基づいて電気信号を生成する装置であり、放射線画像を撮影したい患者の部位(以下、単に「患部」と言う。)の下に配置し、上から放射線を照射して電気信号を得る。そして、この電気信号を用いて画面に放射線画像を表示したり、専用紙に印刷したりといったことができる(例えば、特許文献1参照;全請求項に対応)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−131785号公報(第3−10頁、第3図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなX線デジタル撮影装置を用いて重傷患者の放射線画像を撮影する場合、患部の下にX線デジタル撮影装置を挿入する必要があるため、患者に無理を強いる可能性がある。また、複数の部位の放射線画像を撮影する場合、撮影する度にX線デジタル撮影装置を移動させる必要があるため、医師や看護婦の手間もかかっていた。
【0007】
本発明の目的は、放射線画像を撮影する際の患者や医師の負担を軽減させるためのベッドを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明のベッドは、照射される放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する蓄積素子を2次元的に配設した撮像手段と、
前記撮像手段から前記蓄積素子に蓄積されたエネルギーを読み出し画像データに変換する変換手段と、
を備える読取装置を、寝台の上面に敷設したことを特徴としている。
【0009】
この請求項1記載の発明によれば、医師等は、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、患者は撮影のために撮影室等に移動する必要がないため、特に体を動かすことが困難な患者にとって負担が軽減する。また医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0010】
また請求項2記載の発明のベッドは、上方に寝具を敷設する寝台と、
照射される放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する蓄積素子を2次元的に配設した撮像手段、及び前記撮像手段から前記蓄積素子に蓄積されたエネルギーを読み出して画像データに変換する変換手段を有する読取装置と、
を備え、前記寝具と前記寝台間の空間に前記読取装置が着脱自在に設置されたことを特徴としている。
【0011】
この請求項2記載の発明によれば、寝台と寝具の間の空間に読取装置を設置可能であるため、医師等は例えば小型の読取装置を患部の真下に位置するように空間内に設置して放射線撮影を行うことができる。このように小型の読取装置を用いることにより、読取装置にかかるコストを低減することができる。更に、従来のように撮影時に読取装置が患者の患部に触れることがないため、患者の負担を軽減することができる。また、医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のベッドであって、
前記ベッドは放射線を照射する放射線源を更に備え、
前記読取装置は、前記放射線源から照射された放射線の強度に応じて画像データを生成することを特徴としている。
【0013】
この請求項3記載の発明によれば、医師等は、ベッドに備えられている放射線源を用いて、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、放射線源を別個に用意する必要がなく、医師は迅速かつ手軽に放射線画像を撮影することができる。容態が急変する恐れのある患者に対して特に有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は、本実施の形態におけるベッド100の構成を示した図である。また、図2はベッド100に患者20が横たわったときの断面図を模式的に示した図である。
【0015】
ベッド100の寝台4の上面には、放射線画像読取装置3が敷設される。更に放射線画像読取装置3の上面には敷布団2が敷かれ、患者20はその上に横たわる。そして患者20は掛蒲団1を上から掛ける。また、ベッド100は放射線源5を備える。
【0016】
放射線画像読取装置3は、特開2000−131785号公報に開示されているような公知技術を用いた装置であり、撮像パネル31が寝台4の上面全体をほぼ覆うような構成となっている。撮像パネル31は、放射線源5から照射され、人体を透過した放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する。そして、蓄積したデータはA/D変換回路等で構成される制御回路(図示略)に出力され、画像データに変換される。放射線画像読取装置3の詳細な説明については、特開2000−131785号公報を参考にされたい。また、撮像パネル31は撮像手段としての機能を有し、制御回路は変換手段としての機能を有する。
【0017】
放射線源5は、ベッド100の側面方向に移動可能なように取りつけられており、被写体に向けて放射線(一般的にはX線)を照射する管球を備える。また、ベッド100とは別体で、キャスター付きの台車等に取りつけて移動可能なようにしてもよい。そして、患者20の患部の上部に管球が位置するように放射線源5を移動し、患部に対して放射線を照射する。また、管球は放射線の照射位置を自由に調節できるように、例えばベッド100の側面に対して垂直方向に伸縮自在なアーム等を利用して固定される。
【0018】
操作パネル6は、放射線画像読取装置3の入出力インターフェース(図示略)と接続されており、医師等によるボタンの押下によって放射線画像の読取開始や終了の操作等を行う。また、記憶媒体に画像データを保存するための記録媒体用スロット等を備える。
【0019】
図3は、ベッド100に備えられた放射線画像読取装置3によって生成された放射線画像の表示について説明するための図である。放射線源5によって患者20の胸部に照射された放射線のうち、患者20を透過した放射線の強度に応じて放射線画像読取装置3の撮像パネル31にエネルギーが蓄積され、画像データに変換される。生成された画像データは、放射線画像読取装置3の入出力インターフェース(図示略)等に接続されたモニタ7に出力され、放射線画像として表示される。
【0020】
また、放射線画像読取装置3の通信用インターフェース(図示略)から、病院内で構築されているDICOM(Digital Imaging and COmunication in Medicine)ネットワーク8に画像データが出力され、同様にDICOMネットワーク8に接続されている別室300のモニタ9に放射線画像を表示するようにしてもよい。そして、モニタ9あるいはDICOMネットワーク8にプリンタ10を接続することにより、画像データに基づいた放射線画像を専用紙に印刷することができる。
【0021】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図4は、本実施の形態における変形例としてのベッド400の構成を示した図である。また、図5はベッド400に患者20が横たわったときの断面図を示した図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、詳しい説明を省略する。
【0022】
寝台40の一端部と他端部には支柱が設けられ、その両支柱に渡って寝具2が敷設される。従って、寝具2は寝台40に対して所定の空間を挟んで敷設される。そして、上記空間には放射線画像読取装置12aを配置することができる。
【0023】
放射線画像読取装置12aは、特開2000−131785号公報に開示されているような、持ち運び可能な小型の放射線画像読取装置である。放射線画像読取装置12aは、ベッド400の側面から寝具2と寝台40の間に挿入され、患者20の患部に対して真下に位置するように設置する。例えば、患者20の腹部の放射線画像を撮影したいときは、放射線画像読取装置12aの位置で撮影し、患者20の左下腿部の放射線画像を撮影したいときは、放射線画像読取装置12bの位置で撮影する。つまり、医師等は、撮影を行いたい患部の位置に応じて放射線画像読取装置12aを配置する。
【0024】
このように、寝具2と寝台40の間の空間内において、放射線画像読取装置12aの位置を自由に移動することができるため、放射線画像読取装置12aは前述の放射線画像読取装置3のように寝台4の上面全体を覆う大きな読取装置である必要はなく、小型の読取装置でよい。また、撮影の際は、撮影する患部の真上に管球が位置するように放射線源5を移動する。
【0025】
また、ベッド100やベッド400は、病室等で用いる病院用ベッドとして使用する他に、例えば救急車や集中治療室等に設置し、体を動かすことが困難な重体および重傷患者に対して放射線撮影を行う際に効果的である。
【0026】
以上のように、ベッド100の寝台4の上面に放射線画像読取装置3を敷設し、放射線画像読取装置3の上面に敷布団2を敷くことにより、患者20は通常使用するベッドで放射線撮影を行うことができる。このため、撮影を行うために撮影室に患者20を移動させる必要がなく、患者20の負担を軽減させることができる。
【0027】
更に、ベッド400のように、寝台40の一端部と他端部にある支柱に渡って寝具2を敷設することによって、患者20の患部の位置に応じて、寝具2と寝台40間の空間内に放射線画像読取装置12aを挿入することができる。つまり、撮影時に放射線画像読取装置12aを患者20の患部に触れさせることなく撮影を行うことができる。従って、患者20の傷み等による負担を軽減することができる。更に医師等は、従来行っていたような、放射線画像読取装置12aを患者20の患部の下に挿入する手間が省け、簡単に放射線画像を撮影することができる。また、放射線画像読取装置12aのような小型の読取装置を配置して放射線撮影を行うことにより、読取装置にかかるコストを低減することができる。
【0028】
尚、本発明のベッドは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ベッド100及び400は放射線源5を備えなくてもよい。この場合、撮影時は別体の放射線源を設置して撮影を行う。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、医師等は、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、患者は撮影のために撮影室等に移動する必要がないため、特に体を動かすことが困難な患者にとって負担が軽減する。また医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、寝台と寝具の間の空間に読取装置を設置可能であるため、医師等は例えば小型の読取装置を患部の真下に位置するように空間内に設置して放射線撮影を行うことができる。このように小型の読取装置を用いることにより、読取装置にかかるコストを低減することができる。更に、従来のように撮影時に読取装置が患者の患部に触れることがないため、患者の負担を軽減することができる。また、医師も手軽に放射線画像を撮影することができる。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、医師等は、ベッドに備えられている放射線源を用いて、患者の放射線写真を通常患者が使用するベッドにおいて撮影することができる。従って、放射線源を別個に用意する必要がなく、医師は迅速かつ手軽に放射線画像を撮影することができる。容態が急変する恐れのある患者に対して特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるベッドの構成を示した図。
【図2】図1のベッドの断面図。
【図3】放射線画像読取装置によって生成された画像データの画面表示について説明した図。
【図4】本実施の形態の変形例におけるベッドの構成を示した図。
【図5】図4のベッドの断面図。
【符号の説明】
100 ベッド
1 掛布団
2 敷布団
3 放射線画像読取装置
4 寝台
5 放射線源
6 操作パネル
7、9 モニタ
8 DICOMネットワーク
10 プリンタ
20 患者
400 ベッド
40 寝台
12a、12b 放射線画像読取装置
Claims (3)
- 照射される放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する蓄積素子を2次元的に配設した撮像手段と、
前記撮像手段から前記蓄積素子に蓄積されたエネルギーを読み出し画像データに変換する変換手段と、
を備える読取装置を、寝台の上面に敷設したことを特徴とするベッド。 - 上方に寝具を敷設する寝台と、
照射される放射線の強度に応じてエネルギーを蓄積する蓄積素子を2次元的に配設した撮像手段、及び前記撮像手段から前記蓄積素子に蓄積されたエネルギーを読み出して画像データに変換する変換手段を有する読取装置と、
を備え、前記寝具と前記寝台間の空間に前記読取装置が着脱自在に設置されたことを特徴とするベッド。 - 前記ベッドは放射線を照射する放射線源を更に備え、
前記読取装置は、前記放射線源から照射された放射線の強度に応じて画像データを生成することを特徴とする請求項1または2記載のベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372893A JP2004201822A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | ベッド |
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JP (1) | JP2004201822A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136028A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Fujifilm Corp | 放射線画像撮影装置 |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002372893A patent/JP2004201822A/ja not_active Withdrawn
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JP2011136028A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Fujifilm Corp | 放射線画像撮影装置 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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