JP2004200836A - 音響装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さなスペースに取り付けることができ、しかも使用者との距離を離した場合にも音声を聞き取ることが可能なスピーカと、小声であっても音声を取得できるマイクロホンとを備えた音響装置を提供する。
【解決手段】使用者50から発せられた音声は、携帯電話機100内の反射板10の凹面11で反射させられて音響装置1の集音部41のマイクロホンで取得される。また発音部21にスピーカから発せられた音声は、前記凹面11で反射させられる使用者に向けて出力される。指向性は、集音時が狭いため、小声を明瞭な状態で取得することができる。また発音時の指向性は広くなるため、使用者は音声を聞き取ることが可能となる。
【選択図】 図3
【解決手段】使用者50から発せられた音声は、携帯電話機100内の反射板10の凹面11で反射させられて音響装置1の集音部41のマイクロホンで取得される。また発音部21にスピーカから発せられた音声は、前記凹面11で反射させられる使用者に向けて出力される。指向性は、集音時が狭いため、小声を明瞭な状態で取得することができる。また発音時の指向性は広くなるため、使用者は音声を聞き取ることが可能となる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機などの小型の携帯端末に搭載される音響機器に係わり、特にスピーカとマイクロホンとを備えた音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声とともに静止画や動画の送受信が可能な携帯電話機、PHSなどの携帯端末が普及している。
【0003】
このような携帯端末においては、例えば携帯電話機のほぼ正面に設けられたモニタに通信相手側の画像が映し出される。また使用者側の画像は、前記モニタの近傍に設けられたカメラを介して送信されるようになっている。
【0004】
さらに、相手方の音声を発生させるスピーカや使用者の音声を集音するマイクロホンなども前記モニタの周辺に設けられており、使用者はモニタに映し出された相手の画像を見ながら、通信相手との会話を楽しむことが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−58094号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記モニタが設けられる携帯電話機の正面には、各種の操作釦や前記カメラなどが密集した状態で配置されるのが一般的である。よって、前記スピーカやマイクロホンが占めるスペースを小さくすることができれば、大きなサイズのモニタを設置することが可能となる。
【0007】
しかし、マイクロホンを小さくし過ぎると感度が低下しやすくなり、またスピーカを小さくすると、会話を聞き取りにくくなるという問題がある。
【0008】
またモニタに映し出された画面を目視しながら会話をする場合には、携帯電話機を使用者の身体から前方に離してモニタを見やすくするのが一般的である。しかし、このときには、同時に使用者の耳元とスピーカとの間および使用者の口元とマイクロホンとの間の距離も離れてしまうため、使用者が前記スピーカから発せられた音声を明瞭な状態で聞き取れないといった問題や、あるいは前記マイクロホンが使用者から発せられた音声を正常に取得することができないといった問題が発生する。
【0009】
一方、このような問題は、マイクロホン付きイヤホン等の補助機器を使用すればよいとも考えられるが、このような補助機器を付属品として提供する場合には部品点数が増えコスト高となる。また補助機器を別売のオプション機器とすることは使用者側に過度の負担を強いることとなり、好ましいものとはいえない。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、比較的小さなスペースに取り付けることができるとともに、使用者と携帯端末との距離を離した場合であっても明瞭な音声を発することが可能なスピーカと、正常な音声を取得できるマイクロホンとを備えた音響装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発音部と反射体とを有する音響装置であって、
ある仮想平面に対して垂直に交差する仮想中心線を軸としたときに、
前記反射体は、前記軸に対して対称に形成された凹面を有しており、前記発音部が前記軸上に設けられているとともに、その発音方向が前記凹面に向けられていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明では、スピーカから出力された音声が、一旦使用者側とは逆側となる装置奥部方向に向けて発せられる。そして、前記音声は装置奥部側に設けられた反射体の凹面において反射させられることにより、最終的に使用者側に向けられる。
【0013】
前記凹面の曲率を大きくすると、音の指向性を広げることができ、また曲率を小さくすると指向性を狭めることができる。そして、凹面を最適な曲率に設定すると、使用者の両側の耳に対して最適な状態の音声を与えることができるため、使用者は明瞭な状態の音声を聞くことが可能となる。
【0014】
このような音声を与えるには、前記反射体の凹面が、前記放物面であるものが好ましい。
【0015】
また前記仮想中心線の軸上で且つ前記凹面の焦点となる位置に集音部が設けられているものが好ましい。
【0016】
上記構成では、使用者が発した音を反射体の焦点に集中させることができるとともに、前記焦点に設けたマイクロホンで取得することができる。よって、感度の低い小さなマイクロホンであっても明瞭な状態の音声を取得することが可能となる。
【0017】
この場合、前記発音部の発音面積が、前記集音部の集音面積よりも広いものが好ましい。
【0018】
さらには、前記発音部と前記集音部とが一体に設けられているものが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態として音響装置の主要部の断面図、図2は音響機器が携帯電話機に搭載された状態を示す斜視図、図3は図2のIII−III線断面図であって使用者との関係を示す図である。
【0020】
本発明の音響装置1は、例えば携帯電話機100などの携帯端末に搭載されるものである(図3参照)。
【0021】
図1に示すように、前記音響装置1は反射体10と、発音部21であるスピーカと集音部41であるマイクロホンとが一体として設けられた音響部材20とから構成されている。
【0022】
前記反射体10は、携帯電話機100の筐体30の底面31に設けられている。また前記音響部材20は、筐体30の表面に設けられたグリル32の背面上で且つ前記反射体10と対向する位置に設けられている。すなわち、前記音響部材20は、前記反射体10に向けられた状態で設置されている。前記グリル32は金属製の薄板によって形成されており、このグリル32には複数の開口穴32aが穿設されている。
【0023】
前記反射体10の一方の面(音響部材20と対向する図示Y2側の面)は、図示Y1方向に凹となる凹面11で形成されている。前記凹面11は、前記底面31に垂直に交差する仮想中心線Yに対し軸対称に形成されている。
【0024】
前記凹面11を詳しく説明する。先ず、図1に示すように前記反射体10の内部において、前記底面31に平行で且つ仮想中心線Y(Y軸)と垂直に交差する任意の仮想平面の断面を仮想水平線X(X軸)、前記仮想中心線Yと仮想水平線Xとが作る断面をX−Y断面、および前記前記仮想中心線Yと仮想水平線Xとが交差する点を原点Oとする。
【0025】
このとき、凹面11の断面の輪郭はY=a・X2+b・X+c(a,b,cは任意の有理数又は無理数)からなる放物線11aの一部を形成しており、前記凹面11は仮想中心線Yを軸として、前記放物線11aをこの軸回りに回転させたときにできる放物面で形成されている。なお、前記凹面11である放物面の頂点は、前記原点Oで仮想水平線Xと接している。
【0026】
前記音響部材20は、スピーカとして機能する発音部21とマイクロホンとして機能する集音部41が一体に設けられ、前記発音部21の中心に前記集音部41が設置されている。
【0027】
前記発音部21はベース22を有している。このベース22は、例えばプリント配線基板などであり、前記プリント配線基板上に前記発音部21が半田付けにより固定されている。前記ベース22には、鉄やフェライトなどの磁性材料で形成された下部ヨーク23が固定されている。下部ヨーク23はリング状に形成されており、前記下部ヨーク23上で且つ内周側の縁部には図示Y1方向に円筒状に延びる対向ヨーク24が前記下部ヨーク23と一体に形成されている。前記下部ヨーク23のY1側の面には永久磁石で形成されたリング形状のマグネットMが固定されている。ただし、前記マグネットMの内周面Maと前記対向ヨーク24の外周面24aとの間には一定の隙間(ギャップG)が形成されるように、前記マグネットMが位置決めされて前記下部ヨーク23上に固定されている。
【0028】
前記マグネットMのY1側の面には、磁性材料によって形成されたリング状の上部ヨーク26が固定されている。前記上部ヨーク26では、そのY1側の上面の高さ位置と前記対向ヨーク24のY1側の上面の高さ位置とがほぼ同じに設定され、さらに前記上部ヨーク26の内周面26aと前記対向ヨーク24の外周面24aとの間に所定のギャップGが形成されている。
【0029】
前記上部ヨーク26の外周縁部には、Y1側に向けて支持部26bが突出して形成されている。また前記ベース22上には、前記対向ヨーク24よりも内周側に円筒状の支持体27が固定されて、前記支持体27のY1側の上面の高さ位置と前記支持部26bのY1側の上面の高さ位置とが互いに同じに設定されている。
【0030】
そして、前記支持部26bと前記支持体27の間に薄膜状の振動部材28が設けられている。この振動部材28は、紙材、紙材と樹脂フィルムとのラミネート材、または樹脂を含浸した紙材などでリング状に形成されている。前記振動部材28は、その外周縁部において前記支持部26bおよび前記支持体27のY1側の各上面と接着剤などで固定されている。前記支持体27の内径寸法と、前記振動部材28の中心に形成された穴の内径寸法とが同寸法で形成されている。したがって、この本実施の形態の音響部材20では、前記振動部材28の中心(支持体27の内部)に、円筒形状の凹部スペース22aが形成されることになる。
【0031】
前記振動部材28のY2側の下面には、紙材などで形成された円筒形状のボビン29が固定されており、その外周面にはボイスコイルCが巻回されている。そして、このボイスコイルCを有するボビン29は、前記ギャップG内に配置されている。
【0032】
よって、本実施の形態の音響部材20では、前記マグネットMの図示Y1側がN極に図示Y2側がS極に磁化されている場合には、マグネットMのY1側のN極、上部ヨーク26の外縁部、ギャップG、ボイスコイルC、対向ヨーク24、下部ヨーク23およびマグネットMのS極を順番に通る経路からなる磁気回路(磁路)が構成されている。
【0033】
前記振動部材28のY1側の面には、防護板25が設けられている。この防護板25は、中心に円形の貫通孔25aが形成されており、その内周縁部が前記支持体27に固定され、外周縁部が前記支持部26bに固定されている。よって、前記防護板25によっては前記凹部スペース22aが塞がれないようになっている。
【0034】
図1に示すように、前記防護板25は前記支持部26bと前記支持体27との間が図示Y1側に隆起しており、前記防護板25と前記振動部材28との間に微小間隔の隙間が形成されている。そして、この隆起部分の防護板25には周方向に等間隔に並ぶ複数の丸穴25bが形成されている。
【0035】
前記集音部41は、前記発音部21の中心に形成された凹部スペース22aの内部に設けられ、前記ベース22であるプリント配線基板上に固定されている。前記集音部41の内部には、振動体41aが前記仮想中心線Yに対し垂直(仮想水平線Xに対しては平行)に設けられている。前記振動体41aの中心は、前記反射体10の凹面11である放物面の焦点Fに一致するように配置したものが好ましい。
【0036】
なお、原点Oと焦点Fとの距離をfとおくと、前記X−Y断面の平面上で前記焦点Fの座標は(f,0)で表わすことができるが、前記焦点FはX2=4・f・Yを満足する点である。
【0037】
前記集音部41としては、例えば磁界中で振動する振動板(振動膜)に設けられたコイルに起電力が発生することを利用したダイナミックマイクロホン、音圧による振動板と電極との間の静電容量の変化を電圧の変化として検出するコンデンサマイクロホン、音圧によって変形した圧電素子の起電力を出力として利用するクリスタルマイクロホン、あるいは指向性に優れた速度形マイクロホンなど公知のマイクロホンの使用が可能である。
【0038】
上記音響装置の動作について説明する。
(スピーカとして機能する場合)
前記発音部21では、音情報に基づく電流が前記ボイスコイルCに流れると、前記ボビン29がY1−Y2方向へ移動する。この移動動作により前記振動部材28がY1−Y2方向へ振動して音が発せられる。前記音は、前記防護板25に形成された複数の丸穴25bを介して携帯電話機100の底面31方向(図示Y1方向)へ出力される。前記防護板25の後方(図示Y1方向)には反射体10が設けられているため、前記音はこの反射体10の凹面11によって反射させられ、グリル32の開口穴32aを通じて前方(図示Y2方向)である携帯電話機100の外部に向けて発せられる。
【0039】
図2に示すように、前記音響装置1は携帯電話機100のモニタ110の近傍に搭載されている。なお、モニタ110の上部にはカメラ120が設けられている。
【0040】
図3に示すように、前記音響装置1の発音部21から発せられた音声は前記反射体10の凹面11によって反射させられ、携帯電話機100の前方(図示Y2方向)に向けて発せられるが、このとき前記音声は放射状に出力させられる。
【0041】
よって、図3に示すように、使用者50が携帯電話機100に設けられたモニタ110を正面に据えて目視している状態などにおいては、前記音響装置1から出力された音声を使用者50の両側の耳51,51に与えることが可能となる。よって、使用者50は通信相手が発した音声を明瞭な状態で聞き取ることが可能である。
【0042】
(マイクロホンとして機能する場合)
一方、携帯電話機100に設けられたモニタ110に映し出された画像を目視しながら会話をする場合には、使用者50から発せられた音声は前記グリル32の開口穴32aを通じて前記携帯電話機100の内部に与えられる。このとき、前記音声は音響部材20を通りすぎ、その後方(図示Y1方向)に設けられた反射体10の凹面11で反射させられて集音部41に向けられる。よって、集音部41は、焦点Fに設けられた振動体41aによって音声を効率良く取得することができる。
【0043】
このとき、前記凹面11は放物面で形成されており、前記音声の大部分を前記焦点Fに集める能力(集音力)に優れたものとなるため、前記振動体41aは明瞭な音声を取得することができる。よって、通信相手が小声で話した場合であってもその音声を容易に取得することが可能となり、集音部41の感度を向上させることができる。あるいは超小型で感度の低いマイクロホンを用いた場合には取得不可能であった音声であっても簡単に取得できるようになる。
【0044】
ところで、音声を発する口は顔の中央の1箇所に位置するのに対して、音声を聞き取る耳は顔の両側に位置する。したがって、前記口から集音部41に出力される音声の指向性に比較し、発音部21から両側の耳に与えられる音声の指向性の方が広い方が好ましい。
【0045】
上記実施の形態では、スピーカ側である前記発音部21の発音面積(振動部材28の面積)の方が、マイクロホン側である前記集音部41の集音面積(振動体41aの面積)よりも広くなっている。
【0046】
よって、上記のように発音時には広い指向性を有する音声を発生させることができるため、使用者50は前記発音部21から出力された音声を容易に聞き取ることが可能となる。また集音時には、上記のように指向性の狭い集音部41であっても使用者50の口から発せられた音声を取得することができる。
【0047】
そして、このように発音部21および集音部41に指向性を持たせるようにすると、例えば騒音域において使用しても集音部41は主に使用者が発した音声を取得するようになる。また使用者は騒音域においても発音部21から出力された音声を容易に聞くことができるようになる。
【0048】
上記実施の形態では、発音部21の内部中心に集音部41を設けた構成であるため、音響部材20の大きさを小型化することができる。また本発明の音響装置1では、使用者の耳元や口元から携帯電話機100を離した状態であっても会話を行うことができるため、従来のように携帯電話機100の上端側に発音部を設け、下端側に集音部を設けるというように分けて配置する必要がなくなる。そして、図2に示すように一体化された音響装置1を携帯電話機100内の1箇所に配置すればよいため、携帯電話機100内に占める音響装置1の取付けスペースを少なくすることができる。よって、携帯電話機100を小型化することができる。
【0049】
なお、上記実施の形態では、反射体10の凹面11の形状を放物面とした場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、その他たとえば略楕円面で形成されたものであってもよい。
【0050】
また上記実施の形態の説明では、携帯電話機を用いて説明したが、本発明はその他にトランシーバ、ドアホンなどにも使用することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明では、比較的小さなスペースに取り付けることができるとともに、使用者との距離を離した場合であっても音声を明瞭な状態で聞き取ることが可能なスピーカと、小さな音声であっても取得可能なマイクロホンとを備えた音響装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として音響装置の主要部の断面図、
【図2】音響機器が携帯電話機に搭載された状態を示す斜視図、
【図3】使用者との関係を示す図2のIII−III線断面図、
【符号の説明】
1 音響装置
10 反射体
20 音響部材
21 発音部
41 集音部
50 使用者
100 携帯電話機
110 モニタ
X 仮想水平線(X軸)
Y 仮想中心線(Y軸)
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機などの小型の携帯端末に搭載される音響機器に係わり、特にスピーカとマイクロホンとを備えた音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声とともに静止画や動画の送受信が可能な携帯電話機、PHSなどの携帯端末が普及している。
【0003】
このような携帯端末においては、例えば携帯電話機のほぼ正面に設けられたモニタに通信相手側の画像が映し出される。また使用者側の画像は、前記モニタの近傍に設けられたカメラを介して送信されるようになっている。
【0004】
さらに、相手方の音声を発生させるスピーカや使用者の音声を集音するマイクロホンなども前記モニタの周辺に設けられており、使用者はモニタに映し出された相手の画像を見ながら、通信相手との会話を楽しむことが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−58094号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記モニタが設けられる携帯電話機の正面には、各種の操作釦や前記カメラなどが密集した状態で配置されるのが一般的である。よって、前記スピーカやマイクロホンが占めるスペースを小さくすることができれば、大きなサイズのモニタを設置することが可能となる。
【0007】
しかし、マイクロホンを小さくし過ぎると感度が低下しやすくなり、またスピーカを小さくすると、会話を聞き取りにくくなるという問題がある。
【0008】
またモニタに映し出された画面を目視しながら会話をする場合には、携帯電話機を使用者の身体から前方に離してモニタを見やすくするのが一般的である。しかし、このときには、同時に使用者の耳元とスピーカとの間および使用者の口元とマイクロホンとの間の距離も離れてしまうため、使用者が前記スピーカから発せられた音声を明瞭な状態で聞き取れないといった問題や、あるいは前記マイクロホンが使用者から発せられた音声を正常に取得することができないといった問題が発生する。
【0009】
一方、このような問題は、マイクロホン付きイヤホン等の補助機器を使用すればよいとも考えられるが、このような補助機器を付属品として提供する場合には部品点数が増えコスト高となる。また補助機器を別売のオプション機器とすることは使用者側に過度の負担を強いることとなり、好ましいものとはいえない。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、比較的小さなスペースに取り付けることができるとともに、使用者と携帯端末との距離を離した場合であっても明瞭な音声を発することが可能なスピーカと、正常な音声を取得できるマイクロホンとを備えた音響装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発音部と反射体とを有する音響装置であって、
ある仮想平面に対して垂直に交差する仮想中心線を軸としたときに、
前記反射体は、前記軸に対して対称に形成された凹面を有しており、前記発音部が前記軸上に設けられているとともに、その発音方向が前記凹面に向けられていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明では、スピーカから出力された音声が、一旦使用者側とは逆側となる装置奥部方向に向けて発せられる。そして、前記音声は装置奥部側に設けられた反射体の凹面において反射させられることにより、最終的に使用者側に向けられる。
【0013】
前記凹面の曲率を大きくすると、音の指向性を広げることができ、また曲率を小さくすると指向性を狭めることができる。そして、凹面を最適な曲率に設定すると、使用者の両側の耳に対して最適な状態の音声を与えることができるため、使用者は明瞭な状態の音声を聞くことが可能となる。
【0014】
このような音声を与えるには、前記反射体の凹面が、前記放物面であるものが好ましい。
【0015】
また前記仮想中心線の軸上で且つ前記凹面の焦点となる位置に集音部が設けられているものが好ましい。
【0016】
上記構成では、使用者が発した音を反射体の焦点に集中させることができるとともに、前記焦点に設けたマイクロホンで取得することができる。よって、感度の低い小さなマイクロホンであっても明瞭な状態の音声を取得することが可能となる。
【0017】
この場合、前記発音部の発音面積が、前記集音部の集音面積よりも広いものが好ましい。
【0018】
さらには、前記発音部と前記集音部とが一体に設けられているものが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態として音響装置の主要部の断面図、図2は音響機器が携帯電話機に搭載された状態を示す斜視図、図3は図2のIII−III線断面図であって使用者との関係を示す図である。
【0020】
本発明の音響装置1は、例えば携帯電話機100などの携帯端末に搭載されるものである(図3参照)。
【0021】
図1に示すように、前記音響装置1は反射体10と、発音部21であるスピーカと集音部41であるマイクロホンとが一体として設けられた音響部材20とから構成されている。
【0022】
前記反射体10は、携帯電話機100の筐体30の底面31に設けられている。また前記音響部材20は、筐体30の表面に設けられたグリル32の背面上で且つ前記反射体10と対向する位置に設けられている。すなわち、前記音響部材20は、前記反射体10に向けられた状態で設置されている。前記グリル32は金属製の薄板によって形成されており、このグリル32には複数の開口穴32aが穿設されている。
【0023】
前記反射体10の一方の面(音響部材20と対向する図示Y2側の面)は、図示Y1方向に凹となる凹面11で形成されている。前記凹面11は、前記底面31に垂直に交差する仮想中心線Yに対し軸対称に形成されている。
【0024】
前記凹面11を詳しく説明する。先ず、図1に示すように前記反射体10の内部において、前記底面31に平行で且つ仮想中心線Y(Y軸)と垂直に交差する任意の仮想平面の断面を仮想水平線X(X軸)、前記仮想中心線Yと仮想水平線Xとが作る断面をX−Y断面、および前記前記仮想中心線Yと仮想水平線Xとが交差する点を原点Oとする。
【0025】
このとき、凹面11の断面の輪郭はY=a・X2+b・X+c(a,b,cは任意の有理数又は無理数)からなる放物線11aの一部を形成しており、前記凹面11は仮想中心線Yを軸として、前記放物線11aをこの軸回りに回転させたときにできる放物面で形成されている。なお、前記凹面11である放物面の頂点は、前記原点Oで仮想水平線Xと接している。
【0026】
前記音響部材20は、スピーカとして機能する発音部21とマイクロホンとして機能する集音部41が一体に設けられ、前記発音部21の中心に前記集音部41が設置されている。
【0027】
前記発音部21はベース22を有している。このベース22は、例えばプリント配線基板などであり、前記プリント配線基板上に前記発音部21が半田付けにより固定されている。前記ベース22には、鉄やフェライトなどの磁性材料で形成された下部ヨーク23が固定されている。下部ヨーク23はリング状に形成されており、前記下部ヨーク23上で且つ内周側の縁部には図示Y1方向に円筒状に延びる対向ヨーク24が前記下部ヨーク23と一体に形成されている。前記下部ヨーク23のY1側の面には永久磁石で形成されたリング形状のマグネットMが固定されている。ただし、前記マグネットMの内周面Maと前記対向ヨーク24の外周面24aとの間には一定の隙間(ギャップG)が形成されるように、前記マグネットMが位置決めされて前記下部ヨーク23上に固定されている。
【0028】
前記マグネットMのY1側の面には、磁性材料によって形成されたリング状の上部ヨーク26が固定されている。前記上部ヨーク26では、そのY1側の上面の高さ位置と前記対向ヨーク24のY1側の上面の高さ位置とがほぼ同じに設定され、さらに前記上部ヨーク26の内周面26aと前記対向ヨーク24の外周面24aとの間に所定のギャップGが形成されている。
【0029】
前記上部ヨーク26の外周縁部には、Y1側に向けて支持部26bが突出して形成されている。また前記ベース22上には、前記対向ヨーク24よりも内周側に円筒状の支持体27が固定されて、前記支持体27のY1側の上面の高さ位置と前記支持部26bのY1側の上面の高さ位置とが互いに同じに設定されている。
【0030】
そして、前記支持部26bと前記支持体27の間に薄膜状の振動部材28が設けられている。この振動部材28は、紙材、紙材と樹脂フィルムとのラミネート材、または樹脂を含浸した紙材などでリング状に形成されている。前記振動部材28は、その外周縁部において前記支持部26bおよび前記支持体27のY1側の各上面と接着剤などで固定されている。前記支持体27の内径寸法と、前記振動部材28の中心に形成された穴の内径寸法とが同寸法で形成されている。したがって、この本実施の形態の音響部材20では、前記振動部材28の中心(支持体27の内部)に、円筒形状の凹部スペース22aが形成されることになる。
【0031】
前記振動部材28のY2側の下面には、紙材などで形成された円筒形状のボビン29が固定されており、その外周面にはボイスコイルCが巻回されている。そして、このボイスコイルCを有するボビン29は、前記ギャップG内に配置されている。
【0032】
よって、本実施の形態の音響部材20では、前記マグネットMの図示Y1側がN極に図示Y2側がS極に磁化されている場合には、マグネットMのY1側のN極、上部ヨーク26の外縁部、ギャップG、ボイスコイルC、対向ヨーク24、下部ヨーク23およびマグネットMのS極を順番に通る経路からなる磁気回路(磁路)が構成されている。
【0033】
前記振動部材28のY1側の面には、防護板25が設けられている。この防護板25は、中心に円形の貫通孔25aが形成されており、その内周縁部が前記支持体27に固定され、外周縁部が前記支持部26bに固定されている。よって、前記防護板25によっては前記凹部スペース22aが塞がれないようになっている。
【0034】
図1に示すように、前記防護板25は前記支持部26bと前記支持体27との間が図示Y1側に隆起しており、前記防護板25と前記振動部材28との間に微小間隔の隙間が形成されている。そして、この隆起部分の防護板25には周方向に等間隔に並ぶ複数の丸穴25bが形成されている。
【0035】
前記集音部41は、前記発音部21の中心に形成された凹部スペース22aの内部に設けられ、前記ベース22であるプリント配線基板上に固定されている。前記集音部41の内部には、振動体41aが前記仮想中心線Yに対し垂直(仮想水平線Xに対しては平行)に設けられている。前記振動体41aの中心は、前記反射体10の凹面11である放物面の焦点Fに一致するように配置したものが好ましい。
【0036】
なお、原点Oと焦点Fとの距離をfとおくと、前記X−Y断面の平面上で前記焦点Fの座標は(f,0)で表わすことができるが、前記焦点FはX2=4・f・Yを満足する点である。
【0037】
前記集音部41としては、例えば磁界中で振動する振動板(振動膜)に設けられたコイルに起電力が発生することを利用したダイナミックマイクロホン、音圧による振動板と電極との間の静電容量の変化を電圧の変化として検出するコンデンサマイクロホン、音圧によって変形した圧電素子の起電力を出力として利用するクリスタルマイクロホン、あるいは指向性に優れた速度形マイクロホンなど公知のマイクロホンの使用が可能である。
【0038】
上記音響装置の動作について説明する。
(スピーカとして機能する場合)
前記発音部21では、音情報に基づく電流が前記ボイスコイルCに流れると、前記ボビン29がY1−Y2方向へ移動する。この移動動作により前記振動部材28がY1−Y2方向へ振動して音が発せられる。前記音は、前記防護板25に形成された複数の丸穴25bを介して携帯電話機100の底面31方向(図示Y1方向)へ出力される。前記防護板25の後方(図示Y1方向)には反射体10が設けられているため、前記音はこの反射体10の凹面11によって反射させられ、グリル32の開口穴32aを通じて前方(図示Y2方向)である携帯電話機100の外部に向けて発せられる。
【0039】
図2に示すように、前記音響装置1は携帯電話機100のモニタ110の近傍に搭載されている。なお、モニタ110の上部にはカメラ120が設けられている。
【0040】
図3に示すように、前記音響装置1の発音部21から発せられた音声は前記反射体10の凹面11によって反射させられ、携帯電話機100の前方(図示Y2方向)に向けて発せられるが、このとき前記音声は放射状に出力させられる。
【0041】
よって、図3に示すように、使用者50が携帯電話機100に設けられたモニタ110を正面に据えて目視している状態などにおいては、前記音響装置1から出力された音声を使用者50の両側の耳51,51に与えることが可能となる。よって、使用者50は通信相手が発した音声を明瞭な状態で聞き取ることが可能である。
【0042】
(マイクロホンとして機能する場合)
一方、携帯電話機100に設けられたモニタ110に映し出された画像を目視しながら会話をする場合には、使用者50から発せられた音声は前記グリル32の開口穴32aを通じて前記携帯電話機100の内部に与えられる。このとき、前記音声は音響部材20を通りすぎ、その後方(図示Y1方向)に設けられた反射体10の凹面11で反射させられて集音部41に向けられる。よって、集音部41は、焦点Fに設けられた振動体41aによって音声を効率良く取得することができる。
【0043】
このとき、前記凹面11は放物面で形成されており、前記音声の大部分を前記焦点Fに集める能力(集音力)に優れたものとなるため、前記振動体41aは明瞭な音声を取得することができる。よって、通信相手が小声で話した場合であってもその音声を容易に取得することが可能となり、集音部41の感度を向上させることができる。あるいは超小型で感度の低いマイクロホンを用いた場合には取得不可能であった音声であっても簡単に取得できるようになる。
【0044】
ところで、音声を発する口は顔の中央の1箇所に位置するのに対して、音声を聞き取る耳は顔の両側に位置する。したがって、前記口から集音部41に出力される音声の指向性に比較し、発音部21から両側の耳に与えられる音声の指向性の方が広い方が好ましい。
【0045】
上記実施の形態では、スピーカ側である前記発音部21の発音面積(振動部材28の面積)の方が、マイクロホン側である前記集音部41の集音面積(振動体41aの面積)よりも広くなっている。
【0046】
よって、上記のように発音時には広い指向性を有する音声を発生させることができるため、使用者50は前記発音部21から出力された音声を容易に聞き取ることが可能となる。また集音時には、上記のように指向性の狭い集音部41であっても使用者50の口から発せられた音声を取得することができる。
【0047】
そして、このように発音部21および集音部41に指向性を持たせるようにすると、例えば騒音域において使用しても集音部41は主に使用者が発した音声を取得するようになる。また使用者は騒音域においても発音部21から出力された音声を容易に聞くことができるようになる。
【0048】
上記実施の形態では、発音部21の内部中心に集音部41を設けた構成であるため、音響部材20の大きさを小型化することができる。また本発明の音響装置1では、使用者の耳元や口元から携帯電話機100を離した状態であっても会話を行うことができるため、従来のように携帯電話機100の上端側に発音部を設け、下端側に集音部を設けるというように分けて配置する必要がなくなる。そして、図2に示すように一体化された音響装置1を携帯電話機100内の1箇所に配置すればよいため、携帯電話機100内に占める音響装置1の取付けスペースを少なくすることができる。よって、携帯電話機100を小型化することができる。
【0049】
なお、上記実施の形態では、反射体10の凹面11の形状を放物面とした場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、その他たとえば略楕円面で形成されたものであってもよい。
【0050】
また上記実施の形態の説明では、携帯電話機を用いて説明したが、本発明はその他にトランシーバ、ドアホンなどにも使用することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明では、比較的小さなスペースに取り付けることができるとともに、使用者との距離を離した場合であっても音声を明瞭な状態で聞き取ることが可能なスピーカと、小さな音声であっても取得可能なマイクロホンとを備えた音響装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として音響装置の主要部の断面図、
【図2】音響機器が携帯電話機に搭載された状態を示す斜視図、
【図3】使用者との関係を示す図2のIII−III線断面図、
【符号の説明】
1 音響装置
10 反射体
20 音響部材
21 発音部
41 集音部
50 使用者
100 携帯電話機
110 モニタ
X 仮想水平線(X軸)
Y 仮想中心線(Y軸)
Claims (5)
- 発音部と反射体とを有する音響装置であって、
ある仮想平面に対して垂直に交差する仮想中心線を軸としたときに、
前記反射体は、前記軸に対して対称に形成された凹面を有しており、前記発音部が前記軸上に設けられているとともに、その発音方向が前記凹面に向けられていることを特徴とする音響装置。 - 前記反射体の凹面が、放物面で形成されている請求項1記載の音響装置。
- 前記仮想中心線の軸上で且つ前記凹面の焦点となる位置に集音部が設けられている請求項1または2記載の音響装置。
- 前記発音部の発音面積が、前記集音部の集音面積よりも広いものである請求項3記載の音響装置。
- 前記発音部と前記集音部とが一体に設けられている請求項3または4記載の音響装置。
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JP2002364722A Withdrawn JP2004200836A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | 音響装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006092841A1 (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-08 | Fujitsu Limited | 受音装置 |
CN106531147A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-03-22 | 上海孩子国科教设备有限公司 | 声音加强设备、语音加强助记设备及方法 |
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2002
- 2002-12-17 JP JP2002364722A patent/JP2004200836A/ja not_active Withdrawn
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