JP2004200117A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラズマディスプレイパネルは、2つの基板(前面基板11、背面基板16)を対向配置し周囲を封着材48にて封着するとともに、一方の基板(背面基板16)のコーナー部に排気孔50を有し、封着材48の塗布開始位置(封着材48の重なり部分49)を、排気孔50から離れた位置に設定したものである。また、封着材48の塗布開始位置を、排気孔50が存在するコーナー部とは異なるコーナー部またはその近傍に設定したものである。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマディスプレイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハイビジョンをはじめとする高品位で大画面のテレビに対する期待が高まっている中で、CRT、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)といった各ディスプレイの分野においては、これに適したディスプレイの開発が進められている。PDPは、駆動方式によって直流型(DC型)と交流型(AC型)とに大別されるが、現在は、微細なセル構造を形成するのに適しているAC型が主流となっている。
【0003】
通常、PDPは、前面基板、背面基板の両ガラス基板間の間隙が隔壁で仕切られ、そして隔壁と隔壁との間の溝に赤、緑、青の蛍光体層を形成するとともに、両ガラス基板の周囲を封着材で封着し、背面基板のコーナー部に設けた排気管を通じて両ガラス基板間に形成される内部空間を真空排気した後、その内部空間に放電ガスを封入することによりPDPが構成されている。そして、このPDPは駆動回路で各電極に電圧を印加して放電することにより紫外線が放出され、蛍光体層の蛍光体粒子(赤、緑、青)がこの紫外線を受けて励起発光することによって画像表示されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−164145号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなPDPを表示点灯させた場合、排気管が配置されたコーナー部の近傍の表示領域において表示不良が発生するという課題があった。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、表示不良の発生が抑制されたプラズマディスプレイパネルを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題について検討した結果、排気管が配置されたコーナー部の近傍の表示領域において表示不良が多発する原因について次のように考察した。
【0008】
図9は、封着材の形成位置がわかるように示した従来のPDPの概略平面図であり、前面基板側から見た図である。図9に示すように、前面基板1と背面基板2とを対向配置し周囲を封着材3で封着してPDPを構成している。背面基板2のコーナー部には排気孔4が設けられており、排気孔4の周囲を囲むように排気管(図示せず)が取り付けられる。
【0009】
封着材3は、通常、熱によって軟化する低融点ガラスであり、低融点ガラスをバインダとの混合物の状態にしてディスペンサ等で背面基板2の周囲を1周するように塗布した後、その封着材3を塗布した箇所から外周端縁にかけてクリップ等で固定しながら、低融点ガラスの軟化点以上の温度で加熱焼成することによって封着を行う。背面基板2の周囲を1周するように封着材3を塗布する際、PDP内部の気密を確実に保持できるようにするために、封着材3の塗布開始部分と塗布終了部分とを重ね合わせるようにしている。図9において、符号5は封着材3の塗布開始部分と塗布終了部分との重なり部分を表しており、この重なり部分5は排気孔4の近傍に位置している。
【0010】
ところが、このような重なり部分5では、他の部分に比べて幅および厚みが大きく、封着材3の量が多くなっているため、封着材3が溶融、固化する際に重なり部分5において多くの不純ガスが発生する。封着した後にパネル内を排気する際、封着材3やパネルの他の構成部材から放出される不純ガスは排気孔4の周辺に集められて排気管から排気されるが、このような不純ガスを完全に排気してしまうことは非常に困難であり、排気されずパネル内に残留する不純ガスが存在する。そして、他の部分に比べて不純ガスの発生量が多い重なり部分5が排気孔4の近傍に位置する場合、排気孔4の周辺において排気されずにパネル内に残留する不純ガスは他の部分に比べて多くなり、このために、排気管が配置されたコーナー部の近傍の表示領域において表示不良が多発するものと考えられる。
【0011】
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、本発明のプラズマディスプレイパネルは、2つの基板を対向配置し周囲を封着材にて封着するとともに一方の基板のコーナー部に排気孔を有し、前記封着材の塗布開始位置を、前記排気孔から離れた位置に設定したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、2つの基板を対向配置し周囲を封着材にて封着するとともに一方の基板のコーナー部に排気孔を有し、前記封着材の塗布開始位置を、前記排気孔から離れた位置に設定したことを特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
【0013】
また請求項2に記載の発明は、請求項1において、封着材の塗布開始位置を、排気孔が存在するコーナー部とは異なるコーナー部またはその近傍に設定したことを特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
【0014】
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルについて図1〜図8を用いて説明する。
【0015】
まず、プラズマディスプレイパネル(PDP)の構造について図1を用いて説明する。図1に示すように、ガラス製の前面基板11上には、スキャン電極12とサステイン電極13とで対をなすストライプ状の表示電極が複数形成され、そしてその表示電極を覆うように誘電体層14が形成され、その誘電体層14上には保護層15が形成されている。
【0016】
また、前面基板11に対向配置される背面基板16上には、スキャン電極12およびサステイン電極13と交差するように、絶縁体層17で覆われたストライプ状のアドレス電極18が複数形成されている。このアドレス電極18間の絶縁体層17上には、アドレス電極18と平行に隔壁19が配置され、この隔壁19の側面および絶縁体層17の表面に蛍光体層20が設けられている。
【0017】
これら2つの基板である前面基板11と背面基板16とは、スキャン電極12およびサステイン電極13とアドレス電極18とがほぼ直交するように、微小な放電空間を形成するように対向配置されるとともに、周囲が封着され、そして放電空間には、ネオンおよびキセノンなどからなる混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、スキャン電極12およびサステイン電極13とアドレス電極18との交差部に放電セルが設けられ、その各放電セルには、赤、緑および青となるように蛍光体層20が一色ずつ順次配置されている。そして、赤、緑および青の蛍光体層が隣接して配置された3つの放電セルにより1つの画素を構成し、カラー表示を行う。
【0018】
このようなPDPにおいては、アドレス電極18とスキャン電極12との間に書き込みパルスを印加することにより、アドレス電極18とスキャン電極12との間でアドレス放電を行い、放電セルを選択した後、スキャン電極12とサステイン電極13との間に、交互に反転する周期的な維持パルスを印加することにより、スキャン電極12とサステイン電極13との間で維持放電を行い、所定の表示を行うものである。
【0019】
図1を用いて説明したPDPを組み込んだプラズマディスプレイ装置の全体構成の一例を図2に示している。図2において、PDP21を収容する筐体は、前面枠22と金属製のバックカバー23とから構成され、前面枠22の開口部には光学フィルターおよびPDP21の保護を兼ねたガラスなどからなる前面カバー24が配置されている。また、この前面カバー24には電磁波の不要輻射を抑制するために、例えば銀蒸着が施されている。さらに、バックカバー23には、PDP21などで発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔23aが設けられている。
【0020】
PDP21は、アルミニウムなどからなるシャーシ部材25の前面に熱伝導シート26を介して接着することにより保持され、そしてシャーシ部材25の後面側には、PDP21を表示駆動させるための複数の回路ブロック27が取り付けられている。熱伝導シート26は、PDP21で発生した熱をシャーシ部材25に効率よく伝え、放熱を行うためのものである。また、回路ブロック27はPDP21の表示駆動とその制御を行うための電気回路を備えており、その電気回路とPDP21の縁部に形成された端子とは、図示してないが、シャーシ部材25の四辺の縁部を越えて延びる複数のフレキシブル配線板(FPC)によって電気的に接続されている。
【0021】
また、シャーシ部材25の後面には、回路ブロック27を取り付けたり、バックカバー23を固定するためのボス部25aがダイカストなどによる一体成型により突設されている。なお、このシャーシ部材25は、アルミニウム平板に固定ピンを固定して構成してもよい。
【0022】
図3はこのような構成のプラズマディスプレイ装置において、バックカバー23を外して内部の配置構造を示す平面図であり、図3においてスキャンドライバ回路ブロック28はPDP21のスキャン電極に所定の信号電圧を供給し、サステインドライバ回路ブロック29はPDP21のサステイン電極に所定の信号電圧を供給し、アドレスドライバ回路ブロック30はPDP21のアドレス電極に所定の信号電圧を供給するもので、スキャンドライバ回路ブロック28、サステインドライバ回路ブロック29はシャーシ部材25の幅方向の両端部にそれぞれ配置され、またアドレスドライバ回路ブロック30はシャーシ部材25の高さ方向の上端部および下端部に配置されている。
【0023】
制御回路ブロック31は、テレビジョンチューナなどの外部機器に接続するための接続ケーブルが着脱可能に接続される入力端子部を備えた入力信号回路ブロック32から送られる映像信号に基づき、画像データをPDP21の画素数に応じた画像データ信号に変換してアドレスドライバ回路ブロック30に供給すると共に、放電制御タイミング信号を発生し、各々スキャンドライバ回路ブロック28およびサステインドライバ回路ブロック29に供給し、階調制御などの表示駆動制御を行うもので、シャーシ部材25のほぼ中央部に配置されている。
【0024】
電源ブロック33は、前述した各回路ブロックに電圧を供給するもので、制御回路ブロック31と同様、シャーシ部材25のほぼ中央部に配置され、電源ケーブル(図示せず)が装着されるコネクタ34を有する電源入力ブロック35を通して商用電源電圧が供給される。
【0025】
ブラケット36はスタンドポールに装着されるもので、シャーシ部材25の高さ方向の下端部の位置に取り付けられている。据置用のスタンドに取り付けたスタンドポールの先端部をブラケット36の孔に挿入し、ビスなどによりスタンドポールをブラケット36に固定することによりスタンドが取り付けられ、これによりパネルを立てた状態で保持されることとなる。
【0026】
FPC37は、PDP21のスキャン電極12、サステイン電極13の電極引出部とスキャンドライバ回路ブロック28、サステインドライバ回路ブロック29のプリント配線板とを接続し、FPC38はPDP21のアドレス電極18の電極引出部とアドレスドライバ回路ブロック30のプリント配線板とを接続するもので、PDP21の外周部を通して、前面側より背面側に180度湾曲させて引き回して配置している。
【0027】
図4はFPC37、38を取り付ける前のPDP21を示す平面図であり、図4(a)、(b)はそれぞれPDP21を背面側、前面側から見た図である。また図5はFPC37、38を取り付けた状態を示す平面図である。PDP21の前面基板11および背面基板16はほぼ矩形状であり長辺と短辺を有している。図4(a)に示すように、前面基板11の短辺である左右両端部には、スキャン電極12またはサステイン電極13それぞれに接続された複数本の端子で1ブロックを構成した端子ブロック39が複数設けられており、図5に示すように、各々の端子ブロック39にFPC37が接続される。また図4(b)に示すように、背面基板16の長辺である上下両端部には、アドレス電極18に接続された複数本の端子で1ブロックを構成した端子ブロック40が複数設けられており、図5に示すように、各々の端子ブロック40にFPC38が接続される。
【0028】
具体的には、PDP21の接続用の端子は、通常電極が前面基板11の片側だけで500本から1000本程度、背面基板16では片側だけで2000本程度から4000本程度ある。例えば、ワイドVGAモデルでは、前面基板11の片側で480本、背面基板16で片側2556本の端子が引き出され、デュアルスキャン構造の場合、上下両側に2556本ずつの端子が設けられることになる。そして、通常端子は100本〜200本程度を1ブロックとした複数の端子ブロック39、40に分けられている。
【0029】
図6はFPC37を前面基板11に取り付けた部分の断面図であり、FPC38を背面基板16に取り付けた部分も同様な構造である。端子41は端子ブロック39の構成端子として前面基板11の端部に形成されており、PDP21の内部のスキャン電極またはサステイン電極と接続されている。図6に示すように、FPC37は、ポリイミドなどの絶縁性と可とう性を備えた樹脂のベースフィルム42に、銅箔などからなる複数本の配線パターン43を形成し、両端の接続部のみを露出させてその他の配線パターン部分を同じくポリイミドなどの樹脂のカバーフィルム44で覆った構造であり、配線パターン43は異方導電性部材45を介して端子ブロック39に設けた端子41に接続されている。異方導電性部材45は絶縁材料の中にニッケル等の導電性粒子が分散されたものであり、通常では導電性を有しないが、前面基板11とFPC37との間に介在させて熱圧着により押しつぶすことにより、端子41と配線パターン43との間の導電性粒子が結合され、端子41と配線パターン43との間でのみ導通が得られる。
【0030】
また、図6に示すようにFPC37の先端部と背面基板16の端部との間に所定の領域46を設けてFPC37を固定している。この領域46の端子41と異方導電性部材45を覆うようにFPC37のベースフィルム42側に接着材47を塗布している。また、FPC37のカバーフィルム44側に異方導電性部材45を覆うように接着材47を塗布している。
【0031】
図6において、符号48は前面基板11と背面基板16とを封着するための封着材であり、封着材48の形成状態を図7に示している。図7は、PDP21について封着材48の形成位置がわかるように示した概略平面図であり、前面基板11側から見た図である。符号49は、封着材48を塗布する際の塗布開始部分と塗布終了部分との重なり部分を表しており、重なり部分49では、他の部分の封着材48に比べて幅が大きくなっている。また、背面基板16のコーナー部には排気孔50が設けられ、排気孔50の周囲を囲むように背面基板16の裏面側に排気管(図示せず)が形成されている。
【0032】
図7に示すように、本発明の一実施の形態によるPDP21は、封着材48の重なり部分49が、排気孔50が形成されたコーナー部とは異なるコーナー部の近傍に位置するように構成されている。この他にも、例えば重なり部分49を、排気孔50が形成されたコーナー部とは異なるコーナー部に位置させてもよい。図7(a)では、排気孔50を設けたコーナー部に対してPDPの長辺に沿って向き合ったコーナー部の近傍に重なり部分49を位置させており、図7(b)では、排気孔50が存在するコーナー部に対して対角に位置するコーナー部の近傍に重なり部分49を位置させており、図7(c)では、排気孔50が存在するコーナー部に対してPDPの短辺に沿って向き合ったコーナー部の近傍に重なり部分49を位置させている。なお、図7(a)〜(c)は、図4(b)において、コーナー部に最も近い端子ブロック40とその隣の端子ブロック40との間に重なり部分49を位置させた例を示している。
【0033】
次に、前面基板11と背面基板16とを封着材48を用いて封着する方法について図8を用いて説明する。図8は、図7(b)に示すPDPを製造する場合の封着工程を説明するための概略図である。
【0034】
まず、背面基板16上にアドレス電極18や蛍光体層20など所定の構成部材を形成した後、低融点ガラスとバインダ等との混合物(ガラスフリット)をディスペンサ等で背面基板16上に塗布して乾燥させることにより、図8に示すように背面基板16の周囲に封着材48を形成する。このとき、排気孔50を有するコーナー部に対して対角に位置するコーナー部近傍(符号49の位置)からガラスフリットの塗布を開始し、背面基板16の周囲を1周してガラスフリットの塗布開始位置へ戻ってきて、最後にはガラスフリットの塗布開始部分に重ねるようにガラスフリットを塗布することにより、封着材48が重なり部分49を有するようにする。この重なり部分49は、PDPの内部の気密を確実に保持できるようにするために設けており、重なり部分49では、他の部分に比べて封着材48の幅および厚みが大きく、封着材48の量が多くなっている。なお、背面基板16の周囲に封着材48を形成するかわりに、前面基板11の周囲に封着材48を形成してもよい。
【0035】
このように封着材48を形成した後の背面基板16と、表示電極など所定の構成部材を形成した前面基板11とを対向配置し、封着材48を塗布した箇所から外周端縁にかけてクリップ等で固定しながら、低融点ガラスの軟化点以上の温度(封着温度)で加熱焼成することにより封着を行う(封着工程)。
【0036】
この封着工程の後の排気工程では、低融点ガラスの軟化点以下の所定温度(排気温度)に加熱するとともに排気管を通じて基板間の内部空間の排気を行う。その後、基板間の内部空間に放電ガスを封入して排気管を封じ切ることにより、図7(b)に示したPDPが得られる。
【0037】
なお、図7(a)、(c)に示すPDPを製造する場合には、封着材48の重なり部分49の位置をそれぞれ所定の位置に設定し、それ以外については図8を用いて説明した方法と同じようにすればよい。
【0038】
ところで、封着工程や排気工程でPDPを加熱することによって、封着材48やPDPの他の構成部材から不純ガスが放出されるが、重なり部分49では封着材48の量が多いため、他の部分に比べて多くの不純ガスが放出される。
【0039】
PDPの内部空間を排気する際、不純ガスは排気孔50の周辺に集められて排気管から排気されるが、不純ガスを完全に排気してしまうことは非常に困難であり、もしも封着材48の重なり部分49を排気孔50の近傍に位置させた場合には、重なり部分49から多くの不純ガスが放出されるため、排気孔50の周辺において排気されずにPDP内に残留する不純ガスは、他の部分に比べてかなり多くなるものと考えられる。これに対し、図7(a)〜(c)に示した本発明の一実施の形態によるPDP21では、封着材48の重なり部分49が排気孔50から離れた位置に配置されているので、排気時に不純ガスが放出されたとしてもパネル内で緩和され、排気孔50の周辺に残留する不純ガスが、他の部分に比べてかなり多くなることが抑制されると考えられる。
【0040】
実際に、図7(a)〜(c)に示したように、封着材48の重なり部分49、すなわち封着材48の塗布開始位置を、排気孔50が存在するコーナー部とは異なるコーナー部の近傍に設定したPDP21では、図9に示した従来のPDPに比べて表示不良の発生が抑制され、表示品質が向上するという効果を得ることができた。
【0041】
以上のように、封着材48の塗布開始位置を、排気孔50から離れた位置に設定することにより、表示不良の発生が抑制されたプラズマディスプレイパネルを得ることができる。なお、封着材48の塗布開始位置については、表示不良の発生が抑制されるように、適宜、排気孔50から離れた位置に設定すればよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、表示不良の発生が抑制されたプラズマディスプレイパネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの要部を示す斜視図
【図2】同プラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置の全体構成を示す分解斜視図
【図3】同プラズマディスプレイ装置のバックカバーを外した状態を示す平面図
【図4】(a)、(b)は同プラズマディスプレイパネルを背面基板側、前面基板側から見た端子ブロックの状態を示す平面図
【図5】同プラズマディスプレイパネルにフレキシブル配線板を取り付けた状態を示す平面図
【図6】同プラズマディスプレイパネルにフレキシブル配線板を取り付けた状態を示す断面図
【図7】(a)〜(c)は同プラズマディスプレイパネルを前面基板側から見た概略平面図
【図8】同プラズマディスプレイパネルの背面基板上に封着材を形成した状態を示す概略平面図
【図9】従来のプラズマディスプレイパネルを前面基板側から見た概略平面図
【符号の説明】
11 前面基板
16 背面基板
48 封着材
49 重なり部分
50 排気孔
Claims (2)
- 2つの基板を対向配置し周囲を封着材にて封着するとともに一方の基板のコーナー部に排気孔を有し、前記封着材の塗布開始位置を、前記排気孔から離れた位置に設定したことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
- 封着材の塗布開始位置を、排気孔が存在するコーナー部とは異なるコーナー部またはその近傍に設定したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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