JP2004200096A - カードコネクタ - Google Patents

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孝之 長田
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Abstract

【課題】ボディの左右の側壁部を省略する代わりに、カードの案内作用をケースの側板部を行うことによって、カードコネクタを超小形カードの大きさに見合う大きさにする。合成樹脂製のボディの強度をケースによって補強する。
【解決手段】ボディ2が薄肉の底壁部21と前壁部22とを有し、ケース3が上板部36とボディ2の全体を内側に抱え込む左右の側板部31とを有する。スライダ5の前後移動をケース3の側板部31とボディ2側の突条25とによって案内する。スライダ5の把手としての突起53を、ケース3の開口35から突出させる。ボディ2の底壁部21の後端部に位置決め用のボス28を設け、このボス28の溝部29にケース3側の係止片37を係止させる。ケース3側の内向き片62に前上がりの弾性支持片63を連設する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードコネクタ、特に、カードイジェクト機構やカードの不慮の脱落を防ぐ対策が講じられているカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、底壁部と左右の側壁部を備えたボディとそのボディに装着したケースとによって形成される空間をカードスロットとしたコネクタ本体を備え、コネクタ本体のカードスロットにボディの側壁部で案内させつつカードを挿入すると、ボディの底壁部で配列されている接点列にカードの電極が弾接するようになっているカードコネクタが知られていた。また、上記コネクタ本体のボディにスライダを取り付け、そのスライダがカードを挿入することによって前方へ押し込まれ、かつ、そのスライダを後退させることによってカードが排出されるようになっているカードコネクタや、スライダに一体に成形した弾性部材やそのスライダに組み込んだばね部材を利用することによって、カードスロットに挿入したカードをその位置に位置決めして接点列との接続安定性を確保し、併せてカードを脱落防止するようにしたカードコネクタも知られていた。
【0003】
一方、特許文献1として掲げた先行例1には、ベースに取り付けられたコネクタ本体に、カード挿入ガイドとして機能する左右の側壁部を具備させると共に、ベース側に、コネクタ本体のカードスロットに挿入されたカードを排出するためのイジェクト部材としてのアームを揺動可能に取り付け、そのアームをイジェクトボタンの押込み操作を通じて揺動させることでカードを排出するようにした構成が示されている。
【0004】
また、特許文献2として掲げた先行例2には、底壁部とカード挿入ガイドとして機能する左右の側壁部を具備するハウジングとそのハウジングに装着したフレームとによってカードスロットを形成すると共に、ハウジングとフレームとによって形作られている空間に、カードスロットへのカードの挿入により押し込まれてその押込み位置でロックされ、かつ、押込み位置でのカードの再押込みによりロック解除されてばね付勢により押し戻されてカードを排出するスライダが配備され、そのスライダに、カードを位置決めするためのばね部材を組み込んだ所謂プッシュプッシュ操作されるメモリカード用コネクタについての記載がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−315544号公報
【特許文献2】
特開2001−291552号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来例や各先行例に見られるボディには一般的に合成樹脂成形体が用いられることから、必要強度などとの関係からボディの側壁部の厚さを薄くすることに制約がある。そのため、従来例や各先行例のように、ボディとそのボディに取り付けたケースとにより形成される空間をカードスロットとして形成する場合、カードスロットにカードを挿入するときにボディの側壁部でカードを案内させようとすると、ボディの左右に比較的厚肉の側壁部を具備させておくことが不可欠になってそれら左右の側壁部の厚さ分だけカードコネクタ全体の横幅が拡がってカードコネクタのコンパクト化が阻害される。その結果、カード幅の最大値が20mm前後で厚さが2mm以下というような超小形カードを使用対象とするカードコネクタでは、カード幅に比べてカードコネクタ全体の幅が大きくなりすぎて超小形カードを使用対象とする意味合いが薄れてくる。
【0007】
そこで、ボディの側壁部を省略し、肉薄でも強度を確保しやすい板金製のケースに側板部を具備させ、その側板部によってカードの挿入を案内させるということが考えられるけれども、そのようにすると、接点列を形成する個々の接点を備えた複数の接片部材が配備されるボディの底壁部を厚肉化してその必要強度と配線基板への取付け性を確保しておく必要が生じ、カード厚さに比べてカードコネクタ全体の厚さが厚くなりすぎて薄肉の超小形カードを使用対象とする意味合いが薄れてくる。
【0008】
また、従来例や先行例2のように、スライダに弾性部材やばね部材を具備させ、それらの弾性部材やばね部材を利用してカードの位置決めないしロックを行うようにした場合には、スライダが弾性部材やばね部材の配備スペースを確保し得る大きさを有していることが要求されるので、スライダの小形化を図ることが不可能になり、そのことがカードコネクタを超小形カードに合わせて小形化するということの障害になる。
【0009】
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、ボディの左右の側壁部を省略し、その代わりに、カードスロットに挿入されるカードの案内作用をケースの側板部が発揮するように構成し、しかも、スライダによってカードを排出することが可能になるカードコネクタを提供することを基本とし、そのようなカードコネクタに用いられるボディやスライダの小形化を通じて全体のコンパクト化を達成しやすくなるカードコネクタを提供すること、特に、全体幅をカードスロット幅とケースの左右の側板部の厚さとを合わせた程度の寸法に縮小することのできるカードコネクタを目的とする。
【0010】
また、本発明は、スライダを、余分な部品を用いず、ボディとケースとの2部品だけで前後移動可能に配備することができるような対策を講じることにより、そのスライダの組付けスペースの拡大を防ぎ、それによって小形化が阻害されにくくなるカードコネクタを提供することを目的とする。
【0011】
さらに、本発明は、合成樹脂成形体によって形成されるボディの底壁部を、成形技術面で許容される最小の肉厚寸法にしてその薄形化を図り、しかも、ボディに組み付けられる接片部材を底壁部に近付けて配備することによって全体の薄形化を図っても、ボディやその底壁部の必要強度を確保しやすく、併せて、接片部材に十分に大きな撓み代を確保しやすくなるカードコネクタを提供することを目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、当該カードコネクタを配線基板の板面に重ね合わせて搭載した場合でも、カードスロットに挿入されるカードと配線基板の板面との間に十分に広い隙間が確保されるようにすることによって、カードスロットに対して挿抜されるカードが配線基板の板面と擦れて損傷するといった事態の起こりにくいカードコネクタを提供することを目的とする。
【0013】
さらに、本発明は、超小形カードに合わせてその大きさを縮小することによる小形化を図っても、カードがカードセット位置から不慮に引き抜かれる可能性を抑えることを可能にしてカードコネクタの接続安定性を向上させることを目的とする。
【0014】
さらに、本発明は、余分な部品を用いずに、カードをカードセット位置で位置決めしてロック状態にしたり、カードをカードセット位置以外の箇所でハーフロックしたり、カードの不慮の抜落ちを防ぐことのできるカードコネクタを提供することを目的とする。
【0015】
さらに、本発明は、配線基板に実装したときの実装強度を向上させることのできるカードコネクタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカードコネクタは、接点列を有するボディとそのボディに装着されたケースとによってカードスロットが形成されたコネクタ本体と、上記カードスロットに挿入されたカードを位置決めするロック手段と、上記カードスロットに挿入されるカードにより押し込まれて往動しその押込み位置から復動されることによってカードを排出方向に押し戻すスライダと、上記カードスロットに挿入されたカードの脱落を防ぐ抜落ち防止手段と、を備える。したがって、このカードコネクタによると、コネクタ本体のカードスロットに挿入されたカードがロック手段によって位置決めされる。そして、スライダを復動させることによってカードが排出される。また、コネクタのカードスロットに挿入されたカードの抜落ちが抜落ち防止手段によって防止される。
【0017】
本発明では、上記ボディが平板状の底壁部とその底板部の前端縁に沿って延びる前壁部とを有し、上記ケースが上記ボディの底壁部に対向する上板部とその上板部に連設されて上記カードスロットに対して挿抜される上記カードの左右両端面を摺動状態で案内しかつ上記ボディの全体を内側に抱え込む左右の側板部とを有する。この構成であれば、カードスロットに挿入されるカードがケースの左右の側板部により案内されるため、カードコネクタの全体幅が、カードスロットの横幅とケースの左右の側板部の厚さとを合わせた寸法に見合う寸法になる。また、カードコネクタの全体厚さが、ボディの底壁部の厚さとカードスロットの高さとケースの上板部の厚さとを合わせた寸法に見合う寸法になる。
【0018】
また、本発明では、上記スライダが上記ボディの底壁部と上記ケースの上板部とに接触して前後に摺動可能に配備され、かつ、そのスライダに設けられた突起が、上記ケースに開設された前後方向に延びる開口に嵌合されてその開口の前側口縁と後側口縁との間で前後に押引き操作可能とされていると共に、そのスライダに、上記ケースの左右の側板部に案内されて挿入されたカードの前端コーナが突き当たるカード受部が備わっている。この構成であると、スライダの前後移動経路がボディの底壁部とケースの上板部とによって規制され、しかも、スライダの前後移動幅がケースに具備された前後方向に延びる開口の前後の口縁によって規制される。
【0019】
本発明では、上記ボディの底壁部に、前後方向に延びて上記開口を備えた側壁部に間隔を隔てて左右方向で対向する突条が備わり、その突条が、上記カードスロットに正規姿勢で挿入されてきたカードに具備されてそのカードの前端から後方へ向かって延び出た凹入溝に嵌合してそのカードのカードセット位置への挿入を許容し、かつ、裏返し姿勢で挿入されてきたカードの前端に突き当たってそのカードのカードセット位置への挿入を阻止するようになっていると共に、上記ケースの側板部と上記突条とが上記スライダに具備された座部を前後方向摺動可能に挟んでいることが望ましい。これによれば、突条によってカードの誤挿入(裏返し挿入)が防止されるだけでなく、その突条とケースの側板部とボディの底壁部のケースの上板部とによってスライダが前後移動に保持される。そのため、スライダを、余分な部品を用いずにボディとケースとの2部品だけで前後移動可能に配備することができるようになる。
【0020】
本発明では、上記スライダのカード受部が、その座部の上側でその座部から突き出ていて、そのカード受部の座部からの突出し部分と座部とによって形成される入隅部に上記突条が配備されていることが望ましい。これによれば、座部からのカード受部の突出し幅を大きくしてカードとの係合性を向上させても、そのカード受部が突条の上側に配備されるためにカードコネクタの全体幅がカード受部の突出し幅を大きくすることに見合って拡がるということがない。したがって、カードの挿入動作に連動するスライダの動作安定性を、カードコネクタの大形化を伴うことなく高めることが可能になる。
【0021】
本発明では、上記スライダの上記突起が、上記開口の外側に突き出された把手として形成されていることが望ましい。これによれば、把手を容易に操作することができるようになるため、カードを楽にかつ容易に排出することが可能になる。
【0022】
本発明では、上記接点列を形成している個々の接点を備えた複数の接片部材が、上記ボディの前壁部の複数箇所に固定され、それぞれの接片部材に上記前壁部から後方へ延び出て上記カードの電極に弾接される板片部が備わり、カードの電極との弾接時のそれらの板片部の下方への撓み代を、そのボディの上記底壁部に形成した開口によって確保してあることが望ましい。これによれば、接片部材の板片部をボディの底壁部に近付けて配備しても、その板片部の撓み代が底壁部の開口によって確保されるため、板片部に大きな撓み代を付与し得るにもかかわらず、カードコネクタの厚さを薄くすることが可能になる。
【0023】
本発明によれば、上記ボディの底壁部の後端部に、下方へ突き出てこのボディが重なり状に設置される板面に形成された位置決め孔に嵌合される位置決め用の凸部が備わり、上記ケースの側板部に曲成された内向きの係止片を、その凸部に形成されてその凸部の外面で開口する凹窪状の溝部に嵌入して係止させることによって、上記溝部と上記係止片との係止構造を形作っていることが望ましい。これによれば、ボディの底壁部がケースに結合されて補強されるようになるので、その底壁部を薄くしても必要強度を確保しやすくなる。また、ケースの係止片を、ボディの底壁部に形成した位置決め用の凸部を利用してその溝部に係止させる構成を採用したので、底壁部に係止片の係止箇所を別途確保する必要がないという利点がある。
【0024】
本発明によれば、上記凸部が、上記ボディの底壁部の後端側の左右のコーナ部のそれぞれに設けられた左右のボスによって形成されているのに対し、内向きの上記係止片が、上記ケースの左右の側板部のそれぞれに具備され、上記溝部と上記係止片との係止構造が、左右の上記ボスと上記ケースの左右の側板部のそれぞれに具備された内向きの係止片とによって形作られていることが望ましい。これによれば、ボディの底壁部がその後端側の左右のコーナ部でケースに結合されるため、ケースによる底壁部の補強作用が効果的に発揮される。
【0025】
本発明では、上記ボディの前壁部の左右の両端面と上記ケースの左右の側壁の前端部内面とが各別に重なり合い、かつ、それらの重なり箇所で、上記ボディの前壁部と上記ケースの側板部とが結合されていることが望ましい。これによれば、ボディの前端部と後端部とがケースに結合されるため、ケースによる補強作用がボディの全体に及びやすくなる。
【0026】
本発明では、上記ケースの上板部と左右の側板部とが上記ボディの底壁部の後端よりも後方へ延出されていると共に、左右の上記側板部に、上記上板部の後端部に対向してカードの挿入口を形成する内向き片が備わっている、という構成を採用することができ、これによれば、カードスロットの前後長さを短くしてカードの挿抜時の操作性能を高めることが可能でありながら、カードの全体をケースで覆ってそのシールド性などを向上させることが可能になる。
【0027】
本発明では、上記内向き片に、上記挿入口に挿入されるカードをその内向き片が重ね合わされる配線基板の板面から浮き上がらせる前上がりの弾性支持片が前向きに延出されていることが望ましい。これによれば、前上がりの弾性支持片によって持ち上げられたカードがカードスロットに挿入されるようになるので、カードがボディの底壁部に突き当たったり引掛かったりするという事態が起こりにくい。また、カードコネクタが配線基板に重ね合わせて実装されている場合であっても、前上がりの弾性支持片によってカードが持ち上げられるために、そのカードが配線基板の板面に擦れて損傷するという事態が起こりにくい。
【0028】
本発明では、上記ケースの左右の側板部のうちのいずれかに、その他方側と共働して上記挿入口から挿入されたカードを摺動可能に弾圧挟持する弾性片部が一体形成されていて、この弾性片部によって上記抜落ち防止手段が形成されていることが望ましい。これによれば、挿入口から挿入されたカードが弾性片部とその相手方の側板部とにより弾圧状態で挟持されるので、カードが容易に抜け落ちるという事態が起こらない。また、弾性片部はケースの側板部に一体形成されているので、弾性片部を具備させるのに余分の部品を必要としない。
【0029】
本発明では、上記ケースの左右の側板部のうちのいずれかに、カードセット位置に挿入されたカードの側端部に具備されている凹入部に嵌合し、かつ、カードに排出方向の一定値以上の力が加えられてそのカードが排出方向に後退したときにそのカードによって上記凹入部から押し出される山形係合部を備えた弾性部が一体形成されていて、この弾性部によって上記ロック手段が形成されていることが望ましい。これによれば、カード側の凹入部に山形係合部が嵌合することによってカードがカードセット位置で位置決めされてロック状態になる。そのため、カードセット位置からカードが容易に引き抜かれて電気的接続状態が不慮に遮断されるという事態が起こりにくく、その結果、接続安定性が向上することになる。また、山形係合部は、ケースの側板部に一体形成された弾性部に備わっているので、山形係合部を具備させるのに余分の部品を必要としない。
【0030】
本発明では、上記接点列を形成している個々の接点を備えた複数の接片部材が上記ボディの前壁部の複数箇所に固定され、それぞれの接片部材に、上記前壁部から前方へ突出されて上記ボディが重ね合わされる配線基板に半田付けされる半田付け端子が備わっていると共に、上記ケースの左右の側板部が上記ボディの底壁部の後端よりも後方へ延出されてそれらの側板部の後端部に、上記ボディが重ね合わされる配線基板に半田付けされる半田付け端子が備わっていることが望ましい。これによれば、接片部材の半田付け端子とケース側の半田付け端子とを配線基板に判だ付けすることにより、カードコネクタが前端部と後端部とのそれぞれの左右2箇所で配線基板に結合されるようになり、そのために高い実装強度が得られ、かつ、カードコネクタ自体も配線基板によって補強されるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るカードコネクタの実施形態を示した概略斜視図、図2は同実施形態を図1とは異なる方向から見て示した概略斜視図、図3はボディ2とスライダ5とを示した部分斜視図、図4はスライダ設置箇所の部分縦断側面図、図5はスライダ設置箇所の部分縦断正面図、図6は挿入口付近を示した部分斜視図、図7はカード100がカードセット位置で位置決めされている状態を下側から見て示した平面図、図8はカード100が弾性片部75とその相手方の側板部31とにより挟持されている状態を下側から見て示した平面図、図9は位置決め孔201に嵌入されているボス28の水平断面図、図10は突条25の作用を説明するための一部破断平面図、図11は弾性支持片63の作用を示した説明図である。
【0032】
図1又は図2において、2はボディ、3はケースであり、ボディ2にケース3を装着することによってコネクタ本体1が形成されていて、ボディ2とケース3とによってカード100が挿入されるカードスロットSが形成されている。
【0033】
図1、図3、図4、図11などに示したように、ボディ2は平板状の底壁部21とその底壁部21の前端縁に沿ってその全幅に亘る前壁部22とを一体に備えた合成樹脂の一体成形体でなり、前壁部22に横に並べて形成された複数の取付孔部23…のそれぞれに接片部材4が個別に取り付けられて固定されていて、その接片部材4の板片部41が後方に延び出て底壁部21に対向して配備されていると共に、その接片部材4の半田付け端子42が前壁部22から前方へ突出している。そして、図3、図7又は図8のように、上記底壁部横に並んだ長孔状の開口24が備わっていて、この開口24によって、上記板片部41の下方への撓み代が十分に大きく確保されるようになっている。また、コネクタ本体1にあっては、ボディ2の前壁部22の左右の両端面とケース3の左右の側壁31,31の前端部内面とが各別に重なり合っている。そして、それらの重なり箇所では、前壁部22に形成された凸部26,26にケース3の左右の側板部31,31に形成された係合孔部33,33が嵌合状に係合することによってボディ2の前端部とケース3の前端部とが結合されている。
【0034】
図3、図4、図5のように、ボディ2の底壁部21には、左右方向片側に偏った箇所で前壁部22の内面を起点として後方へ延び出た突条25が備わっていて、図5のように、前壁部22の片側の端面に重なりあっているケース3の側板部31とその突条25とが左右方向で間隔を隔てて相対向している。また、図1のように、ケースの片側の側板部31には、その上半部に前後方向に延びる開口35が形成されている。したがって、開口35が開設されている側板部31にはその開口35の開設箇所の下側部分に残板部31aが梁状に備わり、その残板部31aが突条25と間隔を隔てて相対向していることになる。
【0035】
図3〜図5において、5は合成樹脂の一体成形体でなるスライダであり、このスライダ5は矩形の座部51とその座部51の上側のカード受部52とカード受部52から外向きに突き出た突起53とを備え、カード受部52が座部51から内向きに突き出ていて、そのカード受部52の座部51からの突出し部分と座部51とによって入隅部54が形成されている。そして、図3又は図5のように、スライダ5の座部51が突条25と上記残板部31aとの間に嵌まり込み、かつ、ボディ2の底壁部21とケース3の上板部36とに挟まれていることによって、そのスライダ5が前後方向にスライド自在となっている。また、スライダ5の入隅部54には、上記突条25が配備され、さらに、スライダ5の突起53が側板部31の開口35から側方へ突き出されてその突起53を把手として用いることができるようになっている。
【0036】
図1で判るように、スライダ5の突起53は、側板部31の開口35の前側口縁35aと後側口縁35bとの間で前後に押引き操作可能とされている。したがって、スライダ5は突起53が前側口縁35aに当たる位置と後側口縁35bに当たる位置との間で前後にスライド操作することが可能であって、そのストロークを図4に符号Vで示してある。また、図4のように、スライダ5に対する摺動面として機能するボディ2の底壁部21に膨出部27を形成してあり、スライダ5をスライドさせたときにはこの膨出部27とケース3の上板部36との間でスライダ5が弾圧されてそのがたつきが防止され、しかも、スライダ5が前側の限界位置までスライドされたときや後側の限界位置までスライドされたときには、その膨出部27がスライダ5に係合してスライダ5がその位置で位置決めされる。
【0037】
スライダ5のカード受部52は湾曲面52aを備えている。そして、図7又は図8で類推できるように、カード100がケースの左右の側板部31,31により案内されて正規姿勢で挿入されてきたときには、そのカード100の前端の湾曲した片側コーナ110がカード受部52の湾曲面52aに突き当たってスライダ5がシード100と共に押し込まれるようになっている。また、図10のように、カード100の片側コーナ110の裏側にそのカード100の前端から後方へ延び出て上記突条25が嵌合可能な凹入溝120と、スライダ5の座部51を収容可能な凹所121とが備わっていて、カードが正規姿勢で挿入されてきたときには、カード100の片側コーナ110がカード受部52の湾曲面52aに突き当たることと併せて、凹入溝120と凹所121とに突条25とスライダ5の座部51とが嵌合又は収容されるようになっている。
【0038】
図7又は図8のように、ボディ2の底壁部21の後端側の左右コーナ部のそれぞれにボス28が備わっている。このボス28は、外面の一部が平坦に形成された異形ボスでなっていると共に、図3、図4又は図9のように、その外向きの外面で開口する凹窪状の溝部29を備えている。そして、左側のボス28の溝部29に、ケース3の左側の側板部31の下端に曲成された内向きの係止片37が嵌入して係止され、右側のボス28の溝部29には、ケース3の右側の側板部31の下端に曲成された内向きの係止片37が嵌入して係止されていて(図1又は図2参照)、これらの溝部29と係止片37とが係止構造を形作っている。
【0039】
次に、図1又は図2のように、ケース3の上板部36と左右の側板部31,31とは、ボディ2の底壁部21の後端よりも後方へ延出されている。そして、ケース3の左右の側板部31,31には、上板部36の後端部に対向してカードの挿入口61を形成する内向き片62,62が備わっていると共に、図7又は図8のように、それらの各内向き片62には、前方へ延び出た弾性支持片63が連設されている。図6のように、この弾性支持片63は、その基部63aを屈曲して前上がり姿勢に保形されている。このため、挿入口61を通してカード100を挿入すると、図11のように、そのカード100が弾性支持片63により持ち上げられてカードスロットSに挿入されるようになり、カード100の先端101がボディ2の底壁部21の後端に引掛かったり突き当たったりしてカード100の円滑な挿入が阻害されるような事態が起こりにくい。なお、図6には、弾性支持片63の傾斜角度をθで示してある。
【0040】
また、図1、図7又は図8のように、ケース3の片側の側板部31には、その側板部31の一部を切り起こして形成された片持ち板片状の弾性部71が前向きに形成されていて、その弾性部71の先端には、内向きに膨らみ出た山形係合部72が備わっている。この山形係合部72は、図7のようにカード100がカードスロットSに挿入されてカードセット位置に達したときに、そのカード100の側端部に具備されている凹入部130に嵌合する。これに対し、ケース3の他側の側板部31には、その側板部31の一部を内向きに膨出させることによって形成された両持ち板片状の弾性片部75が備わり、この弾性片部75とそれに対向する片側の側板部31とが共働して、上記挿入口61から挿入されたカード100を摺動可能に弾圧挟持するようになっている。さらに、図7又は図8のように、ケース3の左右の側板部31,31の後端部に半田付け端子77,77が備わっている。
【0041】
このように構成されたカードコネクタの作用を次に説明する。
このカードコネクタは、図4又は図11のように配線基板200の板面に重なり状に配備される。その際、ボディ2の左右のボス28が図9のように配線基板200に開設された位置決め孔201に嵌合されて配線基板200上の所定位置に位置決めされる。そして、ボディ2の前壁部22の前側に突き出た半田付け端子42…と、ケース3の左右の側壁部31,31の後端部に備わっている半田付け端子77,77とが配線基板200の半田付けランドに半田付けされる。このため、カードコネクタはその前端部が複数箇所が配線基板200に半田付けされ、かつ、後端部の左右両側の2箇所が配線基板200に半田付けされて配線基板200に強固に結合される。
【0042】
また、コネクタ本体1において、ボディ2とケース3とは、それらの前端部が左右両側で凸部26と係合溝部33との係合によって結合され、かつ、ボディ2の底壁部21の後端部とケース3とが、底壁部21の左右両側のボス28とそのボス28の溝部29に係止させた係止片37とによって結合されるので、底壁部21を成形技術面で許容される範囲で可及的薄く形成しておいても、その底壁部21を含めたボディ2の全体が板金製のケース3によってバランスよく補強されることになり、ボディ2、特にその底壁部21が容易に反り変形を起こしたり亀裂や割れを生じたりすることがない。しかも、ボディ2の底壁部21をケース3に結合する手段として、底壁部21の設けた位置決め用のボス28を活用してその溝部29にケース3側の係止片37を嵌入して係止させるという手段を採用しているので、ボディ2の底壁部21とケース3との結合箇所の高さに係止片37の厚さが影響を及ぼさなくなって、カードコネクタ全体の高さ(厚さ)を低く(薄く)することによる薄形化を促進しやすくなる。
【0043】
さらに、カードスロットSにカード100を挿入するときには、ボディ2の全体を内側に抱え込んでいるケース3の左右の側板部31,31がカード100の左右両端面を摺動させて案内し、しかも、スライダ5がその片側の側板部31とボディ2側の突条25との間に嵌まり込んで摺動するようになっているので、スライダ5がカード100の側方に突き出さなくなる。そのため、カードコネクタの全体幅がカードスロットSの横幅とケース3の左右の側板部31,31の厚さを合わせた寸法にまで縮小される。このことにより、上記したような薄形化が促進されていることと全体幅が縮小されることとが相乗して、カードコネクタを冒頭で説明した超小形カードに見合う大きさにまで小形化することが可能になる。
【0044】
さらに、ケース3の左右の側壁部31,31の後端部に設けた内向き片62に、前上がりに傾斜した弾性支持片63を形成し、この弾性支持片63によってカード100を持ち上げてカードスロットSに挿入することができるようになっているので、既述したようにカード100がボディ2の底壁部21の後端に引っ掛かったり突き当たったりするおそれが少なくなる。そのため、カードコネクタが可及的薄形化しても、カード100を配線基板200と擦れることなく円滑にカードスロットSに挿入することが可能になる。しかも、上記弾性支持片63を前上がりに傾斜させているため、ケース3をプレス成形された板金製とする場合に、プレス成形の歪みによってその弾性支持片63がカードスロっトSの下側に張り出してその弾性支持片63がカードコネクタの全体を配線基板200に重ね合わせることの障害になるようなことがなくなり、そのことによって、配線基板200に重ね合わせたカードコネクタの各半田付け端子42,77を配線基板200に良好にリフロー半田付けすることが可能になり、リフロー半田付け不良が生じにくくなるという利点がある。
【0045】
次に動作を説明する。
【0046】
カード100をその挿入口61を通して挿入すると、その初期には、図8のように、弾性片部75とその相手方である側壁部31との間に分け入ってカード100が、それらの弾性片部75と側壁部31とによって弾圧される。そのため、この状態では、カード100がハーフロック状態に保たれて容易に抜け落ちるとう事態が防止される。また、このときには、弾性部71の山形係合部72にカード100が乗り上がっている。
【0047】
この後、カード100を押し込むと、カード100の片側コーナ110がスライダ5のカード受部52の湾曲面52aに突き当たってそのスライダ5が押し込まれる。カード100の片側コーナ110がスライダ5のカード受部52に突き当たるときには、カード100が正規姿勢で挿入されているときであるから、図10のように、カード100の凹入溝120にボディ2側の突条25が入り込んでカード100がカードセット位置に達する。これに対し、カード100が裏返し姿勢で挿入されたような場合には、カード100の前端面が上記突条25の端面に突き当たってそれ以上押し込むことができなくなるので、それによってカードが誤挿入が防止される。
【0048】
カード100がカードセット位置に挿入されると、図7のように、弾性部71の弾性によってカード100の凹入部130に山形係合部72が嵌合する。そのため、山形係合部72がカード100に係合してカード100の排出を阻止する作用を発揮するようになり、カード100に排出方向の一定値以上の力が加えられない限り、カード100が後退しなくなって、カード100の電極とボディ2側の複数の接片部材4によって形成されている接点列との接触安定性が確保される。山形係合部72がカード100に係合しているときには、そのカード100に図8で説明した弾性片部75と側板部31との挟圧作用が働いているので、カード100がカードセット位置に確実に位置決めされるようになる。したがって、山形係合部72がカード100に係合することによってカード100がカードセット位置にフルロックされることになる。
【0049】
また、カード100がカードセット位置に挿入されることによって、カード100によって押し込まれたスライダ5については、その把手としての突起53がケース3の開口35の前部に位置し、しかも、図4に仮想線で示したように、スライダ5の座部51がボディ2の底壁部21の膨出部27によってその位置に位置決めされる。そのため、突起53が小さい力で後方へ押されたに過ぎない程度では、スライダ5が後退してカード100を押し戻すという事態が起こらなくなり、このことが、上記した接触安定性をさらに高めることに役立つ。
カード100をカードセット位置から排出するときには、把手としての突起53を後方へ押してスライダ5を後退させる。これにより、カード100が後方へ押し戻されて排出される。この場合にも、図8で説明した弾性片部75と側板部31との挟圧作用が働いているので、カード100がカードコネクタの後方へ飛び出してしまうという事態が防止される。
【0050】
この実施形態では、スライダ5の突起53を配備する開口35をケース3の側板部31に設けたけれども、この開口をケース3の上板部36に形成してその上板部36の開口に突起を配備することも可能である。また、位置決め用のボス28は、ボディ2の底壁部21の後端の左右2箇所に設けてあるけれども、このボス28をボディ2の底壁部21の後端の任意位置に形成した位置決め用の凸部によって形成し、その凸部に具備させた凹溝に、ケース側の係止片を係止させるようにすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ボディの左右の側壁部を省略した代わりに、カードの案内作用をケースの側板部が発揮するように構成し、しかも、イジェクト機構としてのスライダをケースの内側に配備しているので、ボディやスライダの小形化を通じて全体のコンパクト化を達成しやすくなり、特に、全体幅をカードスロット幅とケースの左右の側板部の厚さとを合わせた程度の寸法に縮小することが可能になるため、超小形カードを使用対象とするカードコネクタの大きさをその超小形カードの大きさに見合うほどにコンパクトにすることが可能になるという効果が奏される。この効果は、ボディとケースとの2部品だけでスライダを前後移動可能に配備することによっていっそう助長される。
【0052】
また、合成樹脂成形体によって形成されるボディの底壁部を、成形技術面で許容される最小の肉厚寸法にしてその薄形化を図ったり、ボディに組み付けられる接片部材を底壁部に近付けて配備することによって全体の薄形化を図っても、ボディやその底壁部の必要強度を確保しやすく、接片部材に十分に大きな撓み代を確保しやすいので、カード電極と接点列との接触安定性を向上させやすい薄型のカードコネクタを容易に提供することが可能になる。
【0053】
そのほか、薄形化したカードコネクタを配線基板の板面に重ね合わせて搭載した場合でも、カードスロットに対して挿抜されるカードが配線基板の板面と擦れて損傷するといった事態を起こりにくくすることが可能であり、さらに、超小形カードに合わせてその大きさを縮小することが可能でありながら、カードがカードセット位置から不慮に引き抜かれる可能性を抑えることが可能になる。そして、ボディとケース以外の余分な部品を用いずに、カードをロック状態にしたり、カードをカードセット位置以外の箇所でハーフロックしたりする機能を供えさせることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカードコネクタの実施形態を示した概略斜視図である。
【図2】同実施形態を図1とは異なる方向から見て示した概略斜視図である。
【図3】ボディとスライダとを示した部分斜視図である。
【図4】スライダ設置箇所の部分縦断側面図である。
【図5】スライダ設置箇所の部分縦断正面図である。
【図6】挿入口付近を示した部分斜視図である。
【図7】カードがカードセット位置で位置決めされている状態を下側から見て示した平面図である。
【図8】カードがハーフロックされている状態を下側から見て示した平面図である。
【図9】位置決め孔に嵌入されているボスの水平断面図である。
【図10】突条の作用を説明するための一部破断平面図である。
【図11】弾性支持片の作用を示した説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ本体
2 ボディ
3 ケース
4 接片部材
5 スライダ
21 底壁部
22 前壁部
24 底壁部に形成した開口
25 突条
28 ボス(凸部)
29 溝部
31 側板部
35 開口
35a 開口の前側口縁
35b 開口の後側口縁
36 上板部
37 係止片
41 板片部
42,77 半田付け端子
51 座部
52 カード受部
53 突起(把手)
54 入隅部
62 内向き片
63 弾性支持片
71 弾性部
72 山形係合部(ロック手段)
75 弾性片部(防ぐ抜落ち防止手段)
100 カード
130 カードの凹入部
200 配線基板
S カードスロット

Claims (13)

  1. 接点列を有するボディとそのボディに装着されたケースとによってカードスロットが形成されたコネクタ本体と、上記カードスロットに挿入されたカードを位置決めするロック手段と、上記カードスロットに挿入されるカードにより押し込まれて往動しその押込み位置から復動されることによってカードを排出方向に押し戻すスライダと、上記カードスロットに挿入されたカードの脱落を防ぐ抜落ち防止手段と、を備えるカードコネクタにおいて、
    上記ボディが平板状の底壁部とその底板部の前端縁に沿って延びる前壁部とを有し、上記ケースが上記ボディの底壁部に対向する上板部とその上板部に連設されて上記カードスロットに対して挿抜される上記カードの左右両端面を摺動状態で案内しかつ上記ボディの全体を内側に抱え込む左右の側板部とを有し、
    上記スライダが上記ボディの底壁部と上記ケースの上板部とに接触して前後に摺動可能に配備され、かつ、そのスライダに設けられた突起が、上記ケースに開設された前後方向に延びる開口に嵌合されてその開口の前側口縁と後側口縁との間で前後に押引き操作可能とされていると共に、そのスライダに、上記ケースの左右の側板部に案内されて挿入されたカードの前端コーナが突き当たるカード受部が備わっていることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 上記ボディの底壁部に、前後方向に延びて上記開口を備えた側壁部に間隔を隔てて左右方向で対向する突条が備わり、その突条が、上記カードスロットに正規姿勢で挿入されてきたカードに具備されてそのカードの前端から後方へ向かって延び出た凹入溝に嵌合してそのカードのカードセット位置への挿入を許容し、かつ、裏返し姿勢で挿入されてきたカードの前端に突き当たってそのカードのカードセット位置への挿入を阻止するようになっていると共に、上記ケースの側板部と上記突条とが上記スライダに具備された座部を前後方向摺動可能に挟んでいる請求項1に記載したカードコネクタ。
  3. 上記スライダのカード受部が、その座部の上側でその座部から突き出ていて、そのカード受部の座部からの突出し部分と座部とによって形成される入隅部に上記突条が配備されている請求項2に記載したカードコネクタ。
  4. 上記スライダの上記突起が、上記開口の外側に突き出された把手として形成されている請求項1に記載したカードコネクタ。
  5. 上記接点列を形成している個々の接点を備えた複数の接片部材が、上記ボディの前壁部の複数箇所に固定され、それぞれの接片部材に上記前壁部から後方へ延び出て上記カードの電極に弾接される板片部が備わり、カードの電極との弾接時のそれらの板片部の下方への撓み代を、そのボディの上記底壁部に形成した開口によって確保してある請求項1に記載したカードコネクタ。
  6. 上記ボディの底壁部の後端部に、下方へ突き出てこのボディが重なり状に設置される板面に形成された位置決め孔に嵌合される位置決め用の凸部が備わり、上記ケースの側板部に曲成された内向きの係止片を、その凸部に形成されてその凸部の外面で開口する凹窪状の溝部に嵌入して係止させることによって、上記溝部と上記係止片との係止構造を形作っている請求項1に記載したカードコネクタ。
  7. 上記凸部が、上記ボディの底壁部の後端側の左右のコーナ部のそれぞれに設けられた左右のボスによって形成されているのに対し、内向きの上記係止片が、上記ケースの左右の側板部のそれぞれに具備され、上記溝部と上記係止片との係止構造が、左右の上記ボスと上記ケースの左右の側板部のそれぞれに具備された内向きの係止片とによって形作られている請求項6に記載したカードコネクタ。
  8. 上記ボディの前壁部の左右の両端面と上記ケースの左右の側壁の前端部内面とが各別に重なり合い、かつ、それらの重なり箇所で、上記ボディの前壁部と上記ケースの側板部とが結合されている請求項6又は請求項7に記載したカードコネクタ。
  9. 上記ケースの上板部と左右の側板部とが上記ボディの底壁部の後端よりも後方へ延出されていると共に、左右の上記側板部に、上記上板部の後端部に対向してカードの挿入口を形成する内向き片が備わっている請求項1に記載したカードコネクタ。
  10. 上記内向き片に、上記挿入口に挿入されるカードをその内向き片が重ね合わされる配線基板の板面から浮き上がらせる前上がりの弾性支持片が前向きに延出されている請求項9に記載したカードコネクタ。
  11. 上記ケースの左右の側板部のうちのいずれかに、その他方側と共働して上記挿入口から挿入されたカードを摺動可能に弾圧挟持する弾性片部が一体形成されていて、この弾性片部によって上記抜落ち防止手段が形成されている請求項9又は請求項10に記載したカードコネクタ。
  12. 上記ケースの左右の側板部のうちのいずれかに、カードセット位置に挿入されたカードの側端部に具備されている凹入部に嵌合し、かつ、カードに排出方向の一定値以上の力が加えられてそのカードが排出方向に後退したときにそのカードによって上記凹入部から押し出される山形係合部を備えた弾性部が一体形成されていて、この弾性部によって上記ロック手段が形成されている請求項1に記載したカードコネクタ。
  13. 上記接点列を形成している個々の接点を備えた複数の接片部材が上記ボディの前壁部の複数箇所に固定され、それぞれの接片部材に、上記前壁部から前方へ突出されて上記ボディが重ね合わされる配線基板に半田付けされる半田付け端子が備わっていると共に、上記ケースの左右の側板部が上記ボディの底壁部の後端よりも後方へ延出されてそれらの側板部の後端部に、上記ボディが重ね合わされる配線基板に半田付けされる半田付け端子が備わっている請求項1に記載したカードコネクタ。
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