JP2004198821A - 光ファイバモジュール、光ファイバモジュールの波長分散調整方法及び光伝送システム - Google Patents
光ファイバモジュール、光ファイバモジュールの波長分散調整方法及び光伝送システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】光ファイバモジュール1はモジュール筐体2を有し、このモジュール筐体2内には、複数の光ファイバコイル部3が配置されている。各光ファイバコイル部3は、複数のボビン4に分散補償光ファイバ5をそれぞれ巻き付けて形成されたものである。各光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の両端には、シングルモード光ファイバ6がそれぞれ融着接続されている。光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の一端と隣接する光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の一端とは、シングルモード光ファイバ6を介してつながっている。シングルモード光ファイバ6は、モジュール筐体2の前面からモジュール筐体2の外部に引き出されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散補償光ファイバを有する光ファイバモジュール、光ファイバモジュールの波長分散調整方法及び光伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光ファイバモジュールとしては、分散補償光ファイバをコイル胴に巻き付けて光ファイバ伝送路の波長分散を補償するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−31120号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、分散補償光ファイバモジュールを実際に使用したときには、波長分散量を調整する必要が生じる場合がある。しかしながら、上記従来技術においては、光ファイバモジュール1台に対して、分散補償光ファイバ1心を1個のコイル胴に巻き付けて構成されているため、モジュールの持つ総波長分散量は一定(固定)であり、必要に応じた波長分散量の調整ができない。波長分散量を調整するためには、複数の光ファイバモジュールが必要であり、コストがかかる。
【0005】
本発明の目的は、波長分散量の調整を可能とする光ファイバモジュール、光ファイバモジュールの波長分散調整方法及び光伝送システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる光ファイバモジュールは、分散補償光ファイバをコイル状に巻いて形成された複数の光ファイバコイル部を備え、複数の光ファイバコイル部のうち何れかの光ファイバコイル部の分散補償光ファイバが他の任意の光ファイバコイル部の分散補償光ファイバと切替接続可能となるように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
このように光ファイバコイル部を複数設けると共に、何れかの光ファイバコイル部の分散補償光ファイバを他の任意の光ファイバコイル部の分散補償光ファイバと切替接続可能な構成とすることにより、特に複数の光ファイバモジュールを用意しなくても、光ファイバモジュールの持つ総波長分散量を調整することができる。
【0008】
好ましくは、各光ファイバコイル部はモジュール筐体内に配置されており、異なる光ファイバコイル部の分散補償光ファイバ同士は、モジュール筐体の外部に引き出された光ファイバを介してつながっている。このような構成においては、モジュール筐体の外部に引き出された光ファイバの任意の数カ所を切断し、この切断した光ファイバ同士を先の接続形態とは異なるように接続することにより、複数の光ファイバコイル部の中から必要な光ファイバコイル部のみを選択して使用する。これにより、必要とする光ファイバモジュールの総波長分散量を得ることができる。また、モジュール筐体の外部に引き出された光ファイバを切断・接続して波長分散量を調整する態様であるため、光ファイバモジュールに使用する部品を必要最小限に抑えることができる。
【0009】
このとき、好ましくは、光ファイバコイル部の分散補償光ファイバの両端には、モジュール筐体の外部に引き出され分散補償光ファイバとは異なる構造を有するシングルモード光ファイバが接続されており、異なる光ファイバコイル部の分散補償光ファイバ同士は、シングルモード光ファイバを介してつながっている。この場合には、分散補償光ファイバに比べて融着接続しやすく且つ取り扱いやすい通常のシングルモード光ファイバを切断・接続すればよいため、波長分散量の調整作業が行いやすくなる。
【0010】
また、各光ファイバコイル部はモジュール筐体内に配置されており、モジュール筐体またはモジュール筐体の外部には、各光ファイバコイル部の分散補償光ファイバの両端と接続された複数の光コネクタが設けられている構成であってもよい。この場合には、任意の光コネクタ同士を接続コードでコネクタ接続することにより、複数の光ファイバコイル部の中から必要な光ファイバコイル部のみを選択して使用する。これにより、必要とする光ファイバモジュールの総波長分散量を得ることができる。また、接続コードを光コネクタに対して抜き差しするだけで良いので、波長分散量の調整を容易に行うことができる。
【0011】
このとき、好ましくは、各光コネクタ同士を接続する接続コードを更に備える。これにより、光ファイバモジュールを使用するユーザが接続コードを用意しなくて済むため、ユーザの手間が省ける。
【0012】
また、好ましくは、各光ファイバコイル部の分散補償光ファイバの両端には、分散補償光ファイバとは異なる構造を有するシングルモード光ファイバの一端がそれぞれ接続され、各シングルモード光ファイバの他端には光コネクタが接続されている。この場合には、光コネクタ同士を接続するための接続コードとして、分散補償光ファイバに比べて取り扱いやすい通常のシングルモード光ファイバが使用されるので、波長分散量の調整作業が行いやすくなる。
【0013】
さらに、好ましくは、複数の光ファイバコイル部は、分散補償光ファイバを複数のボビンに巻き付けて形成されたものである。これにより、複数の光ファイバコイル部を容易に製造することができる。
【0014】
本発明に係わる光ファイバモジュールの波長分散調整方法は、モジュール筐体と、モジュール筐体内に配置され、分散補償光ファイバをコイル状に巻いて形成された複数の光ファイバコイル部とを備え、異なる光ファイバコイル部の分散補償光ファイバ同士が、モジュール筐体の外部に引き出された光ファイバを介してつながっているといった構成を有する光ファイバモジュールを用意し、モジュール筐体の外部に引き出された任意の複数の光ファイバを切断して接続することにより、光ファイバモジュールの波長分散量を調整することを特徴とするものである。これにより、複数の光ファイバコイル部の中から必要な光ファイバコイル部のみを選択して使用することで、必要とする光ファイバモジュールの総波長分散量を得ることができる。
【0015】
また、本発明に係わる光ファイバモジュールの波長分散調整方法は、モジュール筐体と、筐体内に配置され、分散補償光ファイバをコイル状に巻いて形成された複数の光ファイバコイル部と、モジュール筐体またはモジュール筐体の外部に設けられ、各光ファイバコイル部の分散補償光ファイバの両端と接続された複数の光コネクタとを備える光ファイバモジュールを用意し、接続コードで任意のコネクタ同士を接続することにより、光ファイバモジュールの波長分散量を調整することを特徴とするものである。この場合にも、複数の光ファイバコイル部の中から必要な光ファイバコイル部のみを選択して使用することで、必要とする光ファイバモジュールの総波長分散量を得ることができる。
【0016】
本発明に係わる光伝送システムは、上記の光ファイバモジュールを備えることを特徴とするものである。このように上記の光ファイバモジュールを設けることにより、上述したように光ファイバモジュールの持つ総波長分散量を調整することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ファイバモジュール、光ファイバモジュールの波長分散調整方法及び光伝送システムの好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る光ファイバモジュールの第1の実施形態を示す構成図である。同図において、本実施形態の光ファイバモジュール1はモジュール筐体2を有し、このモジュール筐体2内には、複数(ここでは5つ)の光ファイバコイル部3(以下、光ファイバコイル部3A〜3Eということがある)が配置されている。
【0019】
各光ファイバコイル部3A〜3Eは、並設された複数のボビン4の胴部に分散補償光ファイバ5(以下、分散補償光ファイバ5A〜5Eということがある)をそれぞれ巻き付けて形成されたものである。分散補償光ファイバ5は、負の波長分散および負の分散スロープを有している。各光ファイバコイル部3A〜3Eの波長分散値は、全て同じ値であってもよく、それぞれ異なる値であってもよい。
【0020】
各光ファイバコイル部3A〜3Eの分散補償光ファイバ5A〜5Eの両端には、各分散補償光ファイバ5A〜5Eが直列につながるように一般的なシングルモード光ファイバ6がそれぞれ融着接続されている。つまり、光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の一端と隣接する光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の一端とは、シングルモード光ファイバ6を介してつながっている。また、最も外側に位置する光ファイバコイル部3A,3Eの分散補償光ファイバ5A,5Eの一端は、シングルモード光ファイバ6を介して外部機器(図示せず)と接続される。
【0021】
シングルモード光ファイバ6は、波長1.3μmにおける波長分散値がゼロであると共に、正の波長分散および正の分散スロープを有している。
【0022】
また、シングルモード光ファイバ6は、分散補償光ファイバ5よりも大きなコア径を有している。このため、シングルモード光ファイバ6と分散補償光ファイバ5とを融着接続するときは、熱拡散拡大コア(TEC)技術を用いて分散補償光ファイバ5の端部のコアを拡大させることにより、シングルモード光ファイバ6のコア径と分散補償光ファイバ5のコア径とがほぼ等しくなる様にしている。これにより、シングルモード光ファイバ6と分散補償光ファイバ5との間の接続損失を低減することができる。
【0023】
シングルモード光ファイバ6と分散補償光ファイバ5との融着部7は、モジュール筐体2内に配置されている。そして、シングルモード光ファイバ6は、モジュール筐体2の前面からモジュール筐体2の外部に引き出されている。
【0024】
このように構成した光ファイバモジュール1の持つ総波長分散量は、各光ファイバコイル部3A〜3Eの波長分散値の合計値である。例えば、光ファイバコイル部3A〜3Eの波長分散値を-10ps/nm、-20ps/nm、-30ps/nm、-40ps/nm、-50ps/nmとした場合には、総波長分散量は-150ps/nmとなる。
【0025】
このような光ファイバモジュール1においては、光ファイバモジュール1の持つ総波長分散量を調整することが可能である。例えば、総波長分散量を-130ps/nmに変更する場合は、以下のようにして行う。
【0026】
即ち、まずモジュール筐体2の外部において、光ファイバコイル部3A,3Bの分散補償光ファイバ5A,5Bをつなぐシングルモード光ファイバ6(6aとする)と、光ファイバコイル部3B,3Cの分散補償光ファイバ5B,5Cをつなぐシングルモード光ファイバ6(6bとする)とを切断する。次いで、図2に示すように、切断したシングルモード光ファイバ6a,6b同士を融着接続し、シングルモード光ファイバ6に新たな融着部8を形成する。この場合には、光ファイバコイル部3Bは未使用状態となり、光ファイバコイル部3A,3C〜3Eの分散補償光ファイバ部5A,5C〜5Eが直列につながるように形成される。その結果、光ファイバモジュール1の総波長分散量は-130ps/nmとなる。
【0027】
このように光ファイバモジュール1の総波長分散量の調整を行うときは、モジュール筐体2の外部に引き出されたシングルモード光ファイバ6の任意の数カ所を切断し、これら切断したシングルモード光ファイバ6同士を融着接続することにより、複数の光ファイバコイル部3の中から必要な光ファイバコイル部3のみを選択する。これにより、必要とする光ファイバモジュール1の総波長分散量が得られる。このとき、各光ファイバコイル部3A〜3Eの波長分散値が全て同じ値である場合には、細かい分散調整が行え、各光ファイバコイル部3A〜3Eの波長分散値がそれぞれ異なる値である場合には、広い範囲での分散調整が行える。
【0028】
また、切断・融着接続されるシングルモード光ファイバ6は分散補償光ファイバ5よりも大きなコア径を有しているため、融着作業が一般の融着機を用いて比較的容易に行える。また、シングルモード光ファイバ6は、分散補償光ファイバ5よりも曲げ損失に強く取り扱いやすい。従って、実際に光ファイバモジュール1を使用するユーザでも、光ファイバモジュール1の総波長分散量の調整を行うことができる。
【0029】
さらに、光ファイバモジュール1の分散調整はシングルモード光ファイバ6を切断・融着接続することにより行うので、光ファイバモジュール1に用いる部品が必要最小限に抑えられ、構造の簡素化が可能となる。
【0030】
図3は、上述した光ファイバモジュール1を備えた光伝送システムの一例を示す構成図である。同図において、光伝送システム10は、光ファイバモジュール1とシングルモード光ファイバ6を介して接続された光送信器11及び光受信器12を有している。光送信器11は、多波長の信号光を多重化して出力する。光受信器12は、シングルモード光ファイバ6及び分散補償光ファイバ5からなる光伝送路を伝送されてきた多波長の信号光を受信する。
【0031】
このような光伝送システム10では、分散補償光ファイバ5を有する光ファイバモジュール1を設けたので、光送信器11から送出された多波長の信号光が光受信器12で受信される際に、信号光間の波長分散が補償される。
【0032】
なお、上記実施形態では、隣接する光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5同士をシングルモード光ファイバ6でつないだ構成としたが、そのようなシングルモード光ファイバ6を介さずに、隣接する光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5同士を直接つないだ構成であってもよい。例えば、1本の分散補償光ファイバ5を複数のボビン4に連続的に巻いていき、各ボビン4間において途中の分散補償光ファイバ5をモジュール筐体2の外部に引き出した構成としてもよい。
【0033】
図4は、本発明に係る光ファイバモジュールの第2の実施形態を示す構成図である。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0034】
同図において、本実施形態の光ファイバモジュール20は、上述したモジュール筐体2と複数の光ファイバコイル部3とを有している。各光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の両端には、光ファイバピグテール21がそれぞれ接続されている。光ファイバピグテール21は、シングルモード光ファイバ22の一端に光コネクタアダプタ23を設けたものであり、シングルモード光ファイバ22の他端が分散補償光ファイバ5と融着接続されている。
【0035】
光ファイバピグテール21のシングルモード光ファイバ22と分散補償光ファイバ5との融着部24は、モジュール筐体2内に配置されている。そして、光ファイバピグテール21の光コネクタアダプタ23は、モジュール筐体2の外部に引き出された状態でモジュール筐体2の前面に固定されている。なお、光コネクタアダプタ23は、モジュール筐体2に固定せずに、モジュール筐体2の外部に引き出したままの状態であってもよい。
【0036】
複数の光ファイバコイル部3のうち、最も外側に位置する光ファイバコイル部3A,3Eの分散補償光ファイバ5A,5Eの一端と接続された光コネクタアダプタ23には、コネクタ付き接続コード25がそれぞれ接続されている。このコネクタ付き接続コード25は、シングルモード光ファイバ26の少なくとも一端に、光コネクタアダプタ23に対して抜き差し可能な光コネクタプラグ27を設けたものである。シングルモード光ファイバ26の他端は、外部機器(図示せず)と接続される。
【0037】
また、光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の一端と接続された光コネクタアダプタ23と、隣接する光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5の一端と接続された光コネクタアダプタ23とは、コネクタ付き接続コード28を介して接続されている。このコネクタ付き接続コード28は、シングルモード光ファイバ29の両端に、光コネクタアダプタ23に対して抜き差し可能な光コネクタプラグ30を設けたものである。
【0038】
このように光ファイバモジュール20の初期状態では、全ての光ファイバコイル部3A〜3Eの各分散補償光ファイバ5A〜5Eが直列につながるようにコネクタ付き接続コード28が接続されている。
【0039】
光ファイバピグテール21のシングルモード光ファイバ22、コネクタ付き接続コード25,28のシングルモード光ファイバ26,29は、第1の実施形態におけるシングルモード光ファイバ6と同様の構造を有している。
【0040】
なお、上記の光ファイバピグテール21を設けずに、光ファイバコイル部3の分散補償光ファイバ5を直接光コネクタアダプタ23に接続すると共に、コネクタ付き接続コード25,28の光ファイバとして、一般的なシングルモード光ファイバ26,29ではなく分散補償光ファイバを使用してもよい。
【0041】
以上のような光ファイバモジュール20において、図2の形態と同様の分散調整を行う場合は、まず光ファイバコイル部3Aの分散補償光ファイバ5Aに接続された光コネクタアダプタ23と光ファイバコイル部3Bの分散補償光ファイバ5Bに接続された光コネクタアダプタ23とを接続するコネクタ付き接続コード28を引き抜く。また、光ファイバコイル部3Bの分散補償光ファイバ5Bに接続された光コネクタアダプタ23と光ファイバコイル部3Cの分散補償光ファイバ5Cに接続された光コネクタアダプタ23とを接続するコネクタ付き接続コード28を引き抜く。そして、図5に示すように、光ファイバコイル部3Aの分散補償光ファイバ5Aに接続された光コネクタアダプタ23と、光ファイバコイル部3Cの分散補償光ファイバ5Cに接続された光コネクタアダプタ23とを、コネクタ付き接続コード28で接続する。
【0042】
このように光ファイバモジュール20の分散調整を行うときは、コネクタ付き接続コード25,28を差し替えて、複数の光ファイバコイル部3の中から必要な光ファイバコイル部3のみを選択するので、必要とする総波長分散量を得ることができる。また、この場合には、光ファイバの切断・融着接続が不要となるため、分散調整を容易にかつ短時間で行うことができ、作業性が向上する。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、複数のボビン4に分散補償光ファイバ5を巻き付けて複数の光ファイバコイル部3を形成したが、これ以外にも、分散補償光ファイバ5を1つのボビンに巻き付けることによって、同じまたは異なる波長分散値をもつような複数の光ファイバコイル部を形成してもよい。
【0044】
また、分散補償光ファイバ5をボビン4に巻き付けて複数の光ファイバコイル部3を形成するのではなく、分散補償光ファイバを単にコイル束状に巻いて複数の光ファイバコイル部を形成し、シリコーン等の樹脂が充填されたモジュール筐体内に各光ファイバコイル部を収納した構成としてもよい。
【0045】
さらに、本発明は、複数の光ファイバコイル部のうち何れかの光ファイバコイル部の分散補償光ファイバが他の任意の光ファイバコイル部の分散補償光ファイバと切替接続可能な構成であれば、モジュール筐体の無い光ファイバモジュールにも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、光ファイバコイル部を複数設けると共に、複数の光ファイバコイル部のうち何れかの光ファイバコイル部の分散補償光ファイバが他の任意の光ファイバコイル部の分散補償光ファイバと切替接続可能となるように構成したので、光ファイバモジュールを複数用意しなくても、1台の光ファイバモジュールで、波長分散量の調整を行うことができる。従って、コスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバモジュールの第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す光ファイバモジュールにおいて波長分散量を調整する方法を示す図である。
【図3】図1に示す光ファイバモジュールを備えた光伝送システムの一例を示す構成図である。
【図4】本発明に係る光ファイバモジュールの第2の実施形態を示す構成図である。
【図5】図4に示す光ファイバモジュールにおいて波長分散量を調整する方法を示す図である。
【符号の説明】
1…光ファイバモジュール、2…モジュール筐体、3(3A〜3B)…光ファイバコイル部、4…ボビン、5(5A〜5B)…分散補償光ファイバ、6…シングルモード光ファイバ、10…光伝送システム、20…光ファイバモジュール、21…光ファイバピグテール、22…シングルモード光ファイバ、23…光コネクタアダプタ(光コネクタ)、25…接続コード、28…接続コード。
Claims (10)
- 分散補償光ファイバをコイル状に巻いて形成された複数の光ファイバコイル部を備え、前記複数の光ファイバコイル部のうち何れかの光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバが他の任意の光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバと切替接続可能となるように構成したことを特徴とする光ファイバモジュール。
- 前記各光ファイバコイル部はモジュール筐体内に配置されており、
異なる前記光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバ同士は、前記モジュール筐体の外部に引き出された光ファイバを介してつながっていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバモジュール。 - 前記光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバの両端には、前記モジュール筐体の外部に引き出され前記分散補償光ファイバとは異なる構造を有するシングルモード光ファイバが接続されており、
前記異なる光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバ同士は、前記シングルモード光ファイバを介してつながっていることを特徴とする請求項2記載の光ファイバモジュール。 - 前記各光ファイバコイル部はモジュール筐体内に配置されており、
前記モジュール筐体または前記モジュール筐体の外部には、前記各光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバの両端と接続された複数の光コネクタが設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバモジュール。 - 前記各光コネクタ同士を接続する接続コードを更に備えることを特徴とする請求項4記載の光ファイバモジュール。
- 前記各光ファイバコイル部の前記分散補償光ファイバの両端には、前記分散補償光ファイバとは異なる構造を有するシングルモード光ファイバの一端がそれぞれ接続され、前記各シングルモード光ファイバの他端には前記光コネクタが接続されていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバモジュール。
- 前記複数の光ファイバコイル部は、前記分散補償光ファイバを複数のボビンに巻き付けて形成されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の光ファイバモジュール。
- 請求項2記載の光ファイバモジュールを用意し、前記モジュール筐体の外部に引き出された任意の複数の光ファイバを切断して接続することにより、前記光ファイバモジュールの波長分散量を調整することを特徴とする光ファイバモジュールの波長分散調整方法。
- 請求項4記載の光ファイバモジュールを用意し、接続コードで任意の前記コネクタ同士を接続することにより、前記光ファイバモジュールの波長分散量を調整することを特徴とする光ファイバモジュールの波長分散調整方法。
- 請求項1〜7のいずれか一項記載の光ファイバモジュールを備えることを特徴とする光伝送システム。
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