JP4234069B2 - 光ファイバの接続構造、光ファイバ型光部品及び分散補償ファイバモジュール - Google Patents

光ファイバの接続構造、光ファイバ型光部品及び分散補償ファイバモジュール Download PDF

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本発明は、それぞれ異なるモードフィールド径(以下、MFDと記す。)を有する光ファイバを低損失で融着接続する方法に関し、この接続方法は、例えば特殊光ファイバや光部品と通常の伝送用光ファイバとの接続、分散補償ファイバと分散補償ファイバモジュールの口出しに用いる1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバ、又は1.55μm帯非零分散シングルモード光ファイバとの接続等に用いられる。さらに詳しくは、本発明は、これらの光ファイバ又は光部品の間に、MFDの小さな光ファイバ、光部品、分散補償ファイバと同等のMFDを有するホーリーファイバを用いることで、MFDの小さな光ファイバや分散補償ファイバとMFDの大きな口出し用ファイバとを低損失で接続するための技術に関する。
光ファイバ伝送システムを大容量化するために、波長多重伝送、及び高速伝送の検討が進められている。高速化には、残留分散の補償技術が重要である。
既に広範囲に敷設されている1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバ(S−SMF;Standard Single-Mode Fiber)は、1.55μm帯で約+17ps/nm/kmの波長分散を持つため、高速伝送では伝送距離が制限されてしまう。各種非零(ノンゼロ)分散シフト光ファイバ(NZ−DSF;Non-Zero Dispersion Shifted Fiber)も、S−SMFよりも波長分散は小さく抑えられているが、高速伝送では同様に伝送距離が制限されてしまう。そのため、伝送速度の高速化、長距離化のためには分散補償デバイスが必須である。
これまで、各種伝送用光ファイバそれぞれについて分散スロープと分散を同時に補償可能な分散補償ファイバモジュールが開発され実用化されている。
これらの分散補償ファイバは、モジュール化して伝送路の端局に挿入されるのが一般的である。そのため、分散補償ファイバの両端には、伝送路と同じS−SMF(又は、NZ−DSF)が低損失で融着接続され、伝送路に挿入するときには、同種ファイバを接続(コネクタ、又は融着接続)すればよい構成になっている。
分散補償ファイバは、単位長さあたりに補償可能な波長分散を大きくするために、コア/クラッドの比屈折率差を高くし、コア径を細くしている。一例を挙げれば、分散補償ファイバのコア/クラッドの比屈折率差は1〜2%であり、S−SMFの3倍以上である。また、中心部分のコア径も、S−SMFの半分以下であるために、MFDは5μm程度であり、S−SMFの半分程度の値である。
そのため、従来は分散補償ファイバとS−SMFを融着接続して接続部を加熱することで、分散補償ファイバのMFDの拡大を行い接続損失を下げる方法や、分散補償ファイバとS−SMFの間に、コアが拡散しやすいような構造を有する中間光ファイバを介在させる方法が取られてきた(例えば、特許文献1参照。)。
一方、近年、ホーリーファイバと称される新しいファイバが開発されている。このホーリーファイバは、空孔を有する光ファイバの総称であり、フォトニック結晶ファイバ(PCF;Photonic Crystal Fiber)あるいはMicro structured fiberなどとも呼ばれる。このホーリーファイバは従来のコア/クラッド構造では実現不可能な特性が実現可能となり、様々な種類の機能性ファイバや将来の伝送用ファイバとして期待されている(例えば、非特許文献1参照。)。
このホーリーファイバは、例えば、通常の1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバ用母材のクラッド部に適当な空孔を設けることで作製され、所定のMFDを維持しながら曲げ損失を低減することができるものである。
フォトニック結晶ファイバとMFDが相対的に大きい被接続ファイバを接続する際に、双方の光ファイバに対して中間的なMFDを有するバッファ光ファイバを挿入して接続する方法が、特許文献2,特許文献3に開示されている。
特開平8−190030号公報 Takemi Hasegawa, et al"Novel hole-assisted lightguide fiber exhibiting large anomalous dispersion and low below 1dB/km", Optical Fiber Communication (OFC) 2001, PD5 (2001) 特開2002−243971号公報 特開2002−243972号公報
従来の光ファイバを加熱してMFDを拡大する方法は、加熱することによって損失が発生してしまう光ファイバに対しては適用が困難であった。
また、中間ファイバを用いた場合、中間ファイバとS−SMFのMFD差は5μm程度あるため、MFDの拡大を行ったとしても、フィールド分布のミスマッチなどから、接続損失の低減にも限界があり、中間ファイバの両端の損失合計で0.2〜0.3dB程度が限界であった。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、MFDの異なる光ファイバ同士の接続や分散補償ファイバと口出し用伝送ファイバとの接続において低損失で接続可能な接続構造の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、それぞれ異なるモードフィールド径を持つ第1及び第2の光ファイバの接続構造において、これらの第1及び第2の光ファイバの間に、クラッド部より高い屈折率のコア部を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔を有するホーリーファイバを挿入し、このホーリーファイバの一端面を、前記第1及び第2の光ファイバのうちモードフィールド径の小さい第1の光ファイバの一端面に空孔を保持した状態で接続し、ホーリーファイバの他端部に、ホーリーファイバの空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部を設け、このホーリーファイバの他端面をモードフィールド径の大きい第2の光ファイバの一端面に接続してなり、前記第1の光ファイバが分散補償ファイバであり、第2の光ファイバが1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバであり、前記ホーリーファイバの空孔部以外のクラッド部に対するコア部の比屈折率差が0.3%〜0.4%であり、前記ホーリーファイバの一端面のモードフィールド径と前記分散補償ファイバのモードフィールド径との差が±1.0μm以内であり、空孔漸減部を設けたホーリーファイバの他端面のモードフィールド径と前記1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバのモードフィールド径との差が±0.5μm以内であることを特徴とする光ファイバの接続構造を提供する。
また本発明は、それぞれ異なるモードフィールド径を持つ第1及び第2の光ファイバの接続構造において、これらの第1及び第2の光ファイバの間に、クラッド部より高い屈折率のコア部を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔を有するホーリーファイバを挿入し、このホーリーファイバの一端面を、前記第1及び第2の光ファイバのうちモードフィールド径の小さい第1の光ファイバの一端面に空孔を保持した状態で接続し、ホーリーファイバの他端部に、ホーリーファイバの空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部を設け、このホーリーファイバの他端面をモードフィールド径の大きい第2の光ファイバの一端面に接続してなり、前記第1の光ファイバが分散補償ファイバであり、第2の光ファイバが1.55μm帯非零分散シングルモード光ファイバであり、前記ホーリーファイバの空孔部以外のクラッド部に対するコア部の比屈折率差が0.3%〜0.5%であり、前記ホーリーファイバの一端面のモードフィールド径と前記分散補償ファイバのモードフィールド径との差が±1.0μm以内であり、空孔漸減部を設けたホーリーファイバの他端面のモードフィールド径と前記1.55μm帯非零分散シングルモード光ファイバのモードフィールド径との差が±0.5μm以内であることを特徴とする光ファイバの接続構造を提供する。
また本発明は、前述した本発明に係る光ファイバの接続構造を有することを特徴とする光ファイバ型光部品を提供する。
また本発明は、前述した本発明に係る光ファイバの接続構造を有することを特徴とする分散補償ファイバモジュールを提供する。
本発明によれば、大きく異なるMFDを有する光ファイバや光部品を接続する場合に、容易に低損失な接続構造を得ることが可能となった。
例えば、MFDの小さな分散補償ファイバとMFDの大きな口出し用の伝送用ファイバを接続する構造において、分散補償ファイバと口出し用の伝送用ファイバの間に、クラッド部より高い屈折率のコア部を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔を有するホーリーファイバを挿入し、このホーリーファイバの一端面を空孔を保持した状態で分散補償ファイバに接続し、このホーリーファイバの他端部に空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部を設け、この他端面のMFDを拡張して伝送用ファイバのMFDと同等な値を持つようにし、この他端面を伝送用ファイバの一端面に接続することで、低損失な接続構造を得ることが可能となった。その結果、口出しファイバの融着接続損失を含めた分散補償ファイバモジュールの損失を低くすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明による光ファイバの接続構造の一実施形態を示す要部側面図であり、図中符号1は第1の光ファイバ、2は第2の光ファイバ、3はホーリーファイバ、4は第1の光ファイバ1のコア部、5はホーリーファイバ3のコア部、6は第2の光ファイバ2のコア部、7は空孔、8は空孔漸減部、9はホーリーファイバ3の一端面、10はホーリーファイバ3の他端面、11は第1の融着接続部、12は第2の融着接続部である。
本実施形態の接続構造は、それぞれ異なるMFDを持つ第1の光ファイバ1及び第2の光ファイバ2間に、クラッド部より高い屈折率のコア部5を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔7を有するホーリーファイバ3を挿入し、このホーリーファイバ3の一端面9を、MFDの小さい第1の光ファイバ1の一端面に融着接続して第1の融着接続部11とし、ホーリーファイバ3の他端部に、ホーリーファイバ3の空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部8を設け、このホーリーファイバ3の他端面10をMFDの大きい第2の光ファイバ2の一端面に融着接続して第2の融着接続部12を形成した構成になっている。
前記第1の光ファイバ1としては、特に限定されないが、例えば、分散補償ファイバモジュールの作製用途においては、分散補償ファイバが挙げられる。分散補償ファイバは、単位長さあたりに補償可能な波長分散を大きくするために、通常の伝送用ファイバと比べてコア/クラッドの比屈折率差が高く、コア径を細くしており、そのMFDは一般の伝送用光ファイバのMFDと比べて小さくなっている。
前記第2の光ファイバ2は、前記第1の光ファイバ1のMFDよりも大きいMFDを持つ光ファイバの中から適宜選択して使用することができる。例えば、第1の光ファイバ1として前記分散補償ファイバを用いる場合、第2の光ファイバ2としては、S−SMFや、NZ−DSFなどが用いられる。
前記ホーリーファイバ3としては、クラッド部より高い屈折率のコア部5を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔7を有するものを適宜選択して用いることができ、特に、空孔7が残っている一端面9のMFDが第1の光ファイバ1のMFDに近い値であり、また空孔漸減部8により空孔7を潰した他端面10のMFDが第2の光ファイバ2のMFDに近い値となるようなホーリーファイバ3が好ましい。
前記ホーリーファイバ3の他端部には、ホーリーファイバ3の空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部8が設けられている。この空孔漸減部8は、該他端部を放電加熱又はバーナー加熱する際に該他端部を適宜移動させながら加熱し、空孔7を長手方向に沿って漸次縮小させ、他端面10近傍で空孔7がなくなるようにして形成することができる。このように形成された空孔漸減部8は、他端面10に向けてMFDが徐々に拡大し、他端面10では第2の光ファイバ2のMFDと同程度のMFDとすることができる。
本実施形態の接続構造は、それぞれMFDの異なる第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2の間に、クラッド部より高い屈折率のコア部5を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔7を有するホーリーファイバ3を挿入し、このホーリーファイバ3の一端面9をMFDが小さい第1の光ファイバ1に空孔を保持した状態で接続し、このホーリーファイバ3の他端部に空孔漸減部8を設け、この他端面10のMFDを拡張し、MFDの大きな第2の光ファイバ2と同等なMFDを持つようにし、その他端面10を第2の光ファイバ2の一端面に接続することで、低損失な接続構造を得ることができる。
本実施形態の接続構造において、第1の光ファイバ1として分散補償ファイバを用い、第2の光ファイバ2としてS−SMFを用い、ホーリーファイバ3を介して両者を接続する場合、ホーリーファイバ3の一端面9のMFDと分散補償ファイバ(第1の光ファイバ1)のMFDとの差が±1.0μm以内であり、また空孔漸減部8を設けた他端面10のMFDとS−SMF(第2の光ファイバ2)のMFDとの差が±0.5μm以内であることが好ましい。また、ホーリーファイバ3の空孔部以外のクラッド部に対するコア部の比屈折率差は0.3%〜0.4%であることが好ましい。
この接続構造を用いることにより、第1の光ファイバ1としての分散補償ファイバとホーリーファイバ3とを融着接続して形成される第1の融着接続部11は、0.1dB以下の低い接続損失とすることができ、またホーリーファイバ3の他端面10と第2の光ファイバ2としてのS−SMFとを融着接続して形成される第2の融着接続部12は、0.05dB程度の低い接続損失とすることができるので、トータルで0.15dB以下という低損失な接続構造を得ることができる。
この接続構造に用いるホーリーファイバ3は、S−SMF製造用母材と同質の母材に所定個数及び所定位置に孔を穿設し、それを線引きして製造されるホーリーファイバ3を用いることが好ましい。このように製造されるホーリーファイバ3は、空孔7が残っている一端面9のMFDは第1の光ファイバ1のMFDに近い値とすることができ、また空孔漸減部8により空孔7を潰した他端面10のMFDはS−SMFのMFDに近い値とすることができる。
また、本実施形態の接続構造において、第1の光ファイバ1として分散補償ファイバを用い、第2の光ファイバ2としてNZ−DSFを用い、ホーリーファイバ3を介して両者を接続する場合、ホーリーファイバ3の一端面9のMFDと分散補償ファイバ(第1の光ファイバ1)のMFDとの差が±1.0μm以内であり、また空孔漸減部8を設けた他端面10のMFDとNZ−DSF(第2の光ファイバ2)のMFDとの差が±0.5μm以内であることが好ましい。また、ホーリーファイバ3の空孔部以外のクラッド部に対するコア部の比屈折率差は0.3%〜0.5%であることが好ましい。
この接続構造を用いることにより、第1の光ファイバ1としての分散補償ファイバとホーリーファイバ3とを融着接続して形成される第1の融着接続部11は、0.1dB以下の低い接続損失とすることができ、またホーリーファイバ3の他端面10と第2の光ファイバ2としてのNZ−DSFとを融着接続して形成される第2の融着接続部12は、0.05dB程度の低い接続損失とすることができるので、トータルで0.15dB以下という低損失な接続構造を得ることができる。
この接続構造に用いるホーリーファイバ3は、NZ−DSF製造用母材と同様の母材に所定個数及び所定位置に孔を穿設し、それを線引きして製造されるホーリーファイバ3を用いることが好ましい。このように製造されるホーリーファイバ3は、空孔7が残っている一端面9のMFDは第1の光ファイバ1のMFDに近い値とすることができ、また空孔漸減部8により空孔7を潰した他端面10のMFDはNZ−DSFのMFDに近い値とすることができる。
また本発明は、前述した本発明に係る光ファイバの接続構造を有することを特徴とする光ファイバ型光部品を提供する。
MFDが通常の伝送用光ファイバのMFDと大きく異なる例としては、高非線形ファイバなどがあるが、本発明は分散補償ファイバと伝送用光ファイバとの接続、高非線形ファイバと伝送用光ファイバとの接続にのみ限定されるものではない。MFD差が非常に大きい組み合わせの場合、本発明の接続構造は有効である。
また本発明は、前述した本発明に係る光ファイバの接続構造を有することを特徴とする分散補償ファイバモジュールを提供する。この分散補償ファイバモジュールは、伝送用光ファイバの分散補償を実施するための必要長さの分散補償ファイバをボビンなどに巻回し、該分散補償ファイバの両端に口出し用のS−SMF又はNZ−DSFを接続する際に、前述した本発明に係る光ファイバの接続構造を用いて分散補償ファイバとS−SMF又はNZ−DSFをホーリーファイバを介して接続した構成になっている。
本発明の分散補償ファイバモジュールは、前述した本発明に係る光ファイバの接続構造を備えたものなので、従来品に比べて低損失で分散補償を行うことができる。
[実施例1]
本実施例では、図2に示すように、クラッド部22よりも高屈折率のコア21の周囲に6個の空孔23を有するホーリーファイバ20を用いた。このホーリーファイバ20は、S−SMF製造用母材の所定位置に孔を穿設し、その母材を通常の伝送用光ファイバの線引き方法と同様の方法で作製した。
このコア部21は、S−SMFと同等のΔ=0.34%のコア−クラッド比屈折率差を有している。空孔23がない場合は、S−SMFと同等のMFD、カットオフ波長などの光学特性を有している。このホーリーファイバ20の空孔径、空孔間隔、コア直径、光学特性を表1に示す。
Figure 0004234069
表1に示すNo.1のホーリーファイバをS−SMF用分散補償ファイバとS−SMFとの接続時に用いた。このホーリーファイバ20は、空孔23のない状態では大きなMFDを有するものの、空孔23の存在する状態ではMFDが小さくなるように、コア部21に近接して6個の空孔23を形成している。
S−SMF用分散補償ファイバの特性を表2に示す。また、この分散補償ファイバを用いた分散補償ファイバモジュールの口出しに用いるS−SMFの特性を表3に示す。
Figure 0004234069
Figure 0004234069
まず、表2に示すような特性を有する分散補償ファイバと、表1に示すような特性を有するホーリーファイバとを市販の融着接続機を用いて融着接続し、図3に示すような第1の融着接続部27を形成した。この第1の融着接続部27は、分散補償ファイバ24の一端面とホーリーファイバ20の一端面26を、ホーリーファイバ20のMFDを変化させないように空孔23を保持したまま接続されている。ホーリーファイバ20のコア21は分散補償ファイバ24のコア25よりも直径が大きいが、ホーリーファイバ20のコア21近傍にある空孔23によってホーリーファイバ20のMFDは6.2μmと、分散補償ファイバのMFD(5.4μm)に近い値になっている。この第1の融着接続部27の接続損失は0.08dBであった。
次に、融着接続機でホーリーファイバ20の他端部を加熱し、該他端部の空孔23を長手方向に潰しながら、他端面31では空孔23を完全に潰した空孔漸減部28を形成した。空孔23を完全に潰したホーリーファイバ20の他端面31のMFDは、波長1.55μmにおいて10μmであった。
次に、図4に示すように、空孔漸減部28を形成したホーリーファイバ20の他端面31にS−SMF29を融着接続して第2の融着接続部32を形成した。この第2の融着接続部32は、空孔漸減部28を形成し、空孔23を完全に潰したホーリーファイバ20の他端面31と、S−SMF29の一端面とが融着接続され、この第2の融着接続部32においてはホーリーファイバ20のコア部21とS−SMF29のコア部30の直径が等しく、またそれぞれのMFDが等しくなっている。
このように、ホーリーファイバ20を介在させて分散補償ファイバ24とS−SMF29を接続した場合、第1の融着接続部27と第2の融着接続部32の接続損失は合計で0.10dBとなり、従来の接続損失に比べて半分程度の低損失な接続構造が得られた。
[実施例2]
本実施例では、分散補償ファイバ24として、表4に示したS−SMF用分散補償ファイバを用いた以外は、実施例1と同様とした。本実施例で用いた分散補償ファイバ24の特性を表4に示す。
Figure 0004234069
この表4の特性を有する分散補償ファイバ24と表1の特性を有するホーリーファイバ20を市販の融着接続機を用いて融着接続し、図3に示すような第1の融着接続部27を形成した。この第1の融着接続部27は、分散補償ファイバ24の一端面とホーリーファイバ20の一端面26を、ホーリーファイバ20のMFDを変化させないように空孔23を保持したまま接続されている。ホーリーファイバ20のコア21は分散補償ファイバ24のコア25よりも直径が大きいが、ホーリーファイバ20のコア21近傍にある空孔23によってホーリーファイバ20のMFDは6.2μmと、分散補償ファイバのMFD(5.6μm)に近い値になっている。この第1の融着接続部27の接続損失は0.04dBであった。
次に、融着接続機でホーリーファイバ20の他端部を加熱し、該他端部の空孔23を長手方向に潰しながら、他端面31では空孔23を完全に潰した空孔漸減部28を形成した。空孔23を完全に潰したホーリーファイバ20の他端面31のMFDは、波長1.55μmにおいて10μmであった。
次に、図4に示すように、空孔漸減部28を形成したホーリーファイバ20の他端面31にS−SMF29を融着接続して第2の融着接続部32を形成した。この第2の融着接続部32は、空孔漸減部28を形成し、空孔23を完全に潰したホーリーファイバ20の他端面31と、S−SMF29の一端面とが融着接続され、この第2の融着接続部32においてはホーリーファイバ20のコア部21とS−SMF29のコア部30の直径が等しく、またそれぞれのMFDが等しくなっている。
このように、ホーリーファイバ20を介在させて分散補償ファイバ24とS−SMF29を接続した場合、第1の融着接続部27と第2の融着接続部32の接続損失は合計で0.06dBとなり、従来の接続損失に比べて低損失な接続構造が得られた。
[実施例3]
実施例1と同様にして、図2に示すような構造を持ったホーリーファイバを作製した。コア部は、S−SMFよりも僅かにコア−クラッド比屈折率差が高いΔ=0.40%を有している。空孔がない場合は、NZ−DSFと同等のMFDを有する母材を用いた。製造したホーリーファイバの空孔径、空孔間隔、コア直径、光学特性を表5に示す。
Figure 0004234069
表5に示すNo.2のホーリーファイバを用い、NZ−DSF用分散補償ファイバとNZ−DSFとの接続を実施した。
NZ−DSF用分散補償ファイバの特性を表6に示す。また、この分散補償ファイバを用いた分散補償ファイバモジュールの口出しに用いるNZ−DSFの特性を表7に示す。
Figure 0004234069
Figure 0004234069
まず、表6に示すような特性を有する分散補償ファイバと、表5に示すような特性を有するホーリーファイバを接続した。このとき、図3に示すように、ホーリーファイバのMFDを変化させないように空孔を保持したままの条件で接続した。この第1の融着接続部の接続損失は0.14dBであった。
次に、図4に示すように、融着接続機を用いてホーリーファイバの他端部の空孔を長手方向に沿って漸次潰しながら、他端面では空孔を完全に潰して空孔漸減部を形成した。このときの他端面のMFDは波長1.55μmにおいて9.6μmであった。
次に、このホーリーファイバの他端面と、表7に示す特性を有するNZ−DSFの一端面を接続して第2の融着接続部を形成した。
このように、ホーリーファイバを介在させて分散補償ファイバとNZ−DSFを接続した場合、第1の融着接続部と第2の融着接続部の接続損失は合計で0.15dBとなり、従来の接続損失に比べて半分程度の低損失な接続構造が得られた。
本発明の接続構造の一実施形態を示す要部側面図である。 実施例で作製したホーリーファイバの端面図である。 実施例で作製した接続構造のうち、第1の融着接続部の付近を示す構成図である。 実施例で作製した接続構造のうち、第2の融着接続部の付近を示す構成図である。
符号の説明
1…第1の光ファイバ、2…第2の光ファイバ、3…ホーリーファイバ、4,5,6…コア部、7…空孔、8…空孔漸減部、9…一端面、10…他端面、11…第1の融着接続部、12…第2の融着接続部、20…ホーリーファイバ、21…コア部、22…クラッド部、23…空孔、24…分散補償ファイバ、25…コア部、26…一端面、27…第1の融着接続部、28…空孔漸減部、29…S−SMF、30…コア部、31…他端面、32…第2の融着接続部。

Claims (4)

  1. それぞれ異なるモードフィールド径を持つ第1及び第2の光ファイバの接続構造において、これらの第1及び第2の光ファイバの間に、クラッド部より高い屈折率のコア部を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔を有するホーリーファイバを挿入し、このホーリーファイバの一端面を、前記第1及び第2の光ファイバのうちモードフィールド径の小さい第1の光ファイバの一端面に空孔を保持した状態で接続し、ホーリーファイバの他端部に、ホーリーファイバの空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部を設け、このホーリーファイバの他端面をモードフィールド径の大きい第2の光ファイバの一端面に接続してなり、前記第1の光ファイバが分散補償ファイバであり、第2の光ファイバが1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバであり、前記ホーリーファイバの空孔部以外のクラッド部に対するコア部の比屈折率差が0.3%〜0.4%であり、前記ホーリーファイバの一端面のモードフィールド径と前記分散補償ファイバのモードフィールド径との差が±1.0μm以内であり、空孔漸減部を設けたホーリーファイバの他端面のモードフィールド径と前記1.3μm帯零分散シングルモード光ファイバのモードフィールド径との差が±0.5μm以内であることを特徴とする光ファイバの接続構造。
  2. それぞれ異なるモードフィールド径を持つ第1及び第2の光ファイバの接続構造において、これらの第1及び第2の光ファイバの間に、クラッド部より高い屈折率のコア部を持ち、少なくともクラッド部に3個以上の空孔を有するホーリーファイバを挿入し、このホーリーファイバの一端面を、前記第1及び第2の光ファイバのうちモードフィールド径の小さい第1の光ファイバの一端面に空孔を保持した状態で接続し、ホーリーファイバの他端部に、ホーリーファイバの空孔径を漸次縮小させた空孔漸減部を設け、このホーリーファイバの他端面をモードフィールド径の大きい第2の光ファイバの一端面に接続してなり、前記第1の光ファイバが分散補償ファイバであり、第2の光ファイバが1.55μm帯非零分散シングルモード光ファイバであり、前記ホーリーファイバの空孔部以外のクラッド部に対するコア部の比屈折率差が0.3%〜0.5%であり、前記ホーリーファイバの一端面のモードフィールド径と前記分散補償ファイバのモードフィールド径との差が±1.0μm以内であり、空孔漸減部を設けたホーリーファイバの他端面のモードフィールド径と前記1.55μm帯非零分散シングルモード光ファイバのモードフィールド径との差が±0.5μm以内であることを特徴とする光ファイバの接続構造。
  3. 請求項1又は2に記載の光ファイバの接続構造を有することを特徴とする光ファイバ型光部品。
  4. 請求項1又は2に記載の光ファイバの接続構造を有することを特徴とする分散補償ファイバモジュール。
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