JP2004198817A - プレゼンテーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレータが操作を行うことなく、表示板の表示面を自動判別することが可能なプレゼンテーション装置を提供すること。
【解決手段】筆記が可能なホワイトボード2に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、ホワイトボード2を撮影するための撮影部12と、ホワイトボード2にレーザー光を走査し、当該ホワイトボード2によるその反射光を受信して、表示有効範囲A3を検出する表示有効範囲検出手段と、を備え、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】筆記が可能なホワイトボード2に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、ホワイトボード2を撮影するための撮影部12と、ホワイトボード2にレーザー光を走査し、当該ホワイトボード2によるその反射光を受信して、表示有効範囲A3を検出する表示有効範囲検出手段と、を備え、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレゼンテーション装置に関し、詳細には、各種の会議や教育等に活用されるプレゼンテーションシステムのプレゼンテーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレゼンテーションシステムでは、プレゼンテーション用のコンテンツ(説明内容)を示す像をスライド映写機でスクリーンに投影させていたが、最近では、上記コンテンツをパソコンに記憶させておき、このパソコンの画面を投影装置によりスクリーンに投影させる方法が多用されている。
【0003】
かかるプレゼンテーションシステムを実際に運用する場合、プレゼンテーションの現場においては、発表者が質疑応答や捕捉説明などのために、文字や図などを書いて聞き手に示すごとがしばしば生じる。その場合、発表者は、近くに筆記可能な表示板、例えば、黒板やホワイトボードがあれば、これに上記文字などを書いて説明を行っている。
【0004】
ところで、電子黒板やホワイトボード等の筆記可能な板面をスクリーンとして、投影機より投影された画像や発表者により追記された追記画像を、撮像素子等を利用した電子撮影機器で自動撮影する場合、投影機とスクリーン間の距離が一定ではなく、また、スクリーンとして使用される電子黒板やホワイトボード等もメーカーやその機種によって大きさが異なるため、スクリーンの全面をカバーするような大きさ画角で撮影を行っている。
【0005】
このように、大きな画角で撮影した場合には、記録が必要なスクリーンと、記録が不要な背景、およびスクリーンの額縁などを同時に撮影してしまうため、記録画像が見にくいものになったり、また、不要なデータの記憶量が多くなっていしまうという問題がある。
【0006】
また、撮影画像上に予め挿入された認識用マーキングやポイント、および投影画像自体を認識して、必要な撮影画像のみを記録する技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0007】
しかしながら、かかる技術によれば、スクリーン上でその投影画像の周囲にマーカにより筆記がなされている場合に、この追記と投影画像を一緒に撮影して記録したい場合には、予めオペレータが投影画像以外の必要部分に専用のマーキングをして記録範囲を認識させたり、スクリーンより広い撮影範囲で撮影した後、必要な部分を切り出して保存する等の複雑な作業が必要になるという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−344069号公報
【特許文献2】
特開2001−312001号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、オペレータが操作を行うことなく、表示板の表示面を自動判別することが可能なプレゼンテーション装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、自動判別した表示板の表示面の画像のみを記録して、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能なプレゼンテーション装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、筆記が可能な表示板に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、前記表示板を撮影するための撮影手段と、前記表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出する表示有効範囲検出手段と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を記憶するための記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、表示有効範囲検出手段は、表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出することにより、自動的に表示面を判別する。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
上記発明によれば、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、画像処理手段は、撮影手段により撮影された撮影画像から表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を記憶手段に記憶する。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記撮影手段に、前記表示板の前記表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、前記撮影手段で撮影された撮影画像を前記記憶手段に記憶する撮影制御手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記発明によれば、撮影制御手段は、撮影手段に表示板の表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、撮影手段で撮影された撮影画像を記憶手段に記憶する。
【0017】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記表示板は、画像の投影および筆記が可能な表示面と、当該表示面を囲い前記表示面と段差を有する額縁とを含み、前記表示有効範囲検出手段は、前記表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、前記額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、前記表示有効範囲を算出することを特徴とする。
【0018】
上記発明によれば、表示有効範囲検出手段は、表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、表示有効範囲を算出する。
【0019】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1つにかかる発明において、さらに、シート原稿の原稿画像を読取るための画像読取手段を備え、前記画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影することを特徴とする。
【0020】
上記発明によれば、画像読取手段は、シート原稿の原稿画像を読取り、画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影する。
【0021】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、ネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク処理部を備え、前記ネットワーク処理部は、前記撮像手段で撮影した画像を前記ネットワークを介して配信する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかるプレゼンテーション装置の好適な実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態のプレゼンテーションシステムの外観構成を示す図である。プレゼンテーションシステムは、図1に示す如く、机の上に載置されているプレゼンテーション装置1と、ホワイトボード2とで構成されている。
【0024】
プレゼンテーション装置1は、ホワイトボード2に投影するためのプレゼンテーション用の画像を、ホワイトボード2に投影画像I1として投影表示する投影部11と、ホワイトボード2を撮影するための撮影部12と、レーザー光をホワイトボード2の上下方向と左右方向に走査するレーザ発光部14と、レーザー発光部14から射出され、ホワイトボード2で反射されたレーザ光を受光するレーザー受光部14とを備えている。上記撮影部12は、オートフォーカス機能、AE機能、AWB機能、ズーム機能、およびストロボ機能等を有している。
【0025】
ホワイトボード2は、プレゼンテーション装置2により投影される投影画像I1が表示可能で、かつ、マーカーペン3により筆記画像I2を筆記可能な表示面21と、表示面21を囲む額縁22を備えている。表示面21と額縁22には段差が設けられている。なお、ホワイトボード2に限らず、プレゼンテーション装置1の投影部11により投影される投影画像I1が表示可能で、かつ、マーカーペン3により筆記画像I2を筆記可能な表示板であれば良く、例えば、ホワイトボード2の替わりに電子黒板を使用することにしても良い。
【0026】
図2は、図1のプレゼンテーション装置1のハードウエア構成図を示している。プレゼンテーション装置1は、図2に示す如く、上記投影部11と、上記撮影部12と、上記レーザー発光部13と、上記レーザー受光部14と、シート原稿を読み取るシートスキャナからなる画像入力部(画像読取部)15と、メイン制御ボード20とから構成されている。プレゼンテーション装置1は、LAN(ネットワーク)に接続可能で、かつ、パソコン5と接続可能に構成されている。
【0027】
メイン制御ボード20は、リモコン32から入力される操作信号に従って、プレゼンテーション装置1の全体の制御を行う全体制御部21と、LAN(ネットワーク)を介してのデータ通信を制御するLAN Controller(ネットワーク処理部)22と、画像データ等を格納するための不揮発性のRAM23と、画像データの合成や各種画像処理を行う画像処理部24と、全体制御部21からの入力とアナログRGB入力部18からの入力とを切り替えて投影部11に出力するアナログスイッチ25と、アナログRGB入力部27から入力されるアナログの画像データをデジタルの画像データに変換するA/D変換器26と、パソコン5から不図示のケーブルを介して入力される画像データ(アナログのRGB信号)を入力するためのアナログRGB入力部28と、LANとのインターフェースであるLAN I/F29と、リモコン32からの操作信号を受信するリモコン信号受信部28とを備えている。LANとしては、例えば、Ethernet(R)を使用することができる。
【0028】
図2おいて、撮影部12と、レーザー発光部13と,レーザー受光部14と、画像入力部15と、全体制御部21と、LAN Controller(ネットワーク処理部)22と、RAM23と、画像処理部24と、およびA/D変換器26とは互いにバスを介して接続されている。
【0029】
上記プレゼンテーションシステムの概略の動作を図1および図2を参照して説明する。プレゼンテーション装置1では、シート原稿の画像データを画像入力部15で読み取り、読み取ったシート原稿の画像データをRAM23に格納する。全体制御部21は、RAM23に格納したシート原稿の画像データをアナログスイッチ25を介して投影部11に転送する。投影部11は、シート原稿の画像データをホワイトボード2の表示面21に投影画像I1として投影する。使用者または出席者は、ホワイトボード2に投影された投影画像I1に対して、筆記・消去可能なマーカーペン3で修正・追記を行い、筆記画像I2を筆記する。
【0030】
図3〜図5を参照して、ホワイトボード2の表示面21の表示有効範囲の検出原理を説明する。図3は、本実施の形態のプレゼンテーションシステムにおいて、ホワイトボード2の表示面21の表示有効範囲の検出原理を説明するための図、図4は、図1のプレゼンテーションシステムの上面図を示している。図5は、図4の額縁22近傍の拡大図を示している。
【0031】
図3において、A1は、投影画像の表示範囲、A2は、プレゼンテーション装置1の撮影部12の撮影範囲、A3は、表示有効範囲を示している。このホワイトボード2の表示面21の範囲の検出は、撮影部12の撮影の直前に行われる。
【0032】
図4に示すように、ホワイトボード2の表示面21と額縁22は段差を有している。そして、図5に示すように、ホワイトボード2の額縁22は、その構成面に表示面21に対して直角となる段差面22Aを有している。このため、レーザー発光部13から射出されたレーザー光L5が、角度αで表示面21から反射されたその反射光は、額縁22の段差面22aで2次反射され、その2次反射光R5の角度は、表示面21に対してαとなり、この2次反射光R5は、レーザー受光部14で受光される。
【0033】
図4において、レーザ発光部13は、レーザー光をホワイトボード2上で左右方向に走査し、その反射光をレーザー受光部14で検出することにより、額縁12の左端、右端を検出する。具体的には、レーザ発光部14から射出されるレーザ光のホワイトボード2の表示面21による一次反射光および額縁12の段差面22Aによる二次反射光をレーザー受光部14で受光し、レーザ発光部13のレーザーユニットのホームポジションからのその振幅角θに基づいて額縁12の左端、右端を検出する。
【0034】
具体的には、まず、レーザ発光部13のレーザーユニットのホームポジションから射出されたレーザー光L1のホワイトボード20の表示面21による反射光R1を、レーザー受光部14で受光する。そして、レーザ発光部13はレーザー光を右方向に走査してゆくと、レーザ受光部14は、ホワイトボード4の表示面21と額縁12の段差面22aによるレーザー光L4の二次反射光R4を受光する。L1〜L4間では、表示面21に対するレーザ光の入射光角度と反射光角度は同一となるため、レーザー受光部14では反射光が受光されない。そして、レーザー発光部13のレーザユニットのレーザーユニットホームポジション(L1)からL4までの振幅角θを算出し、額縁22の右端を検出する。同様に、レーザー発光部13のレーザーユニットのホームポジションから左側にレーザー光を走査して額縁22の左端を検出する。さらに、レーザー発光部13のレーザーユニットのホームポジションから上方向、下方向にレーザー光を走査して額縁22の上端、下端を検出する。
【0035】
つぎに、上記プレゼンテーションシステムの撮影動作を説明する。プレゼンテーション装置1では、全体制御部1は、リモコン32の撮影ボタンが押下されると、レーザ発光部13を駆動制御してレーザユニットのホームポジションから右方向、左方向、上方向、下方向にレーザ光を走査させる。レーザー受光部14は、その反射光を受光して、受光した反射光をその強度に応じた電圧信号に変換して全体制御部21に出力する。全体制御部21は、レーザ受光部14から入力される電圧信号を検出し、額縁22の右端、左端、上端、下端を判断して、その場合のレーザユニットのホームポジションからの振幅角θを算出し、それぞれの振幅角に基づいて、額縁22の右端、左端、上端、下端を算出してホワイトボード1の表示有効範囲A3を演算し、RAM23に格納する。
【0036】
つづいて、全体制御部15は、撮影部12に撮影指示を送出し、これに応じて、撮影部12は、ホワイトボード2を含む撮影範囲A2(図7(A)参照)を撮影し、その撮影画像をRAM23に一時的に格納する。
【0037】
画像処理部24は、RAM23に格納した撮影範囲A2の撮影画像から、RAM23に格納されている表示有効範囲A3の範囲内の撮影画像(図7(B)参照)を切り出してRAM23に保存する。そして、RAM23に一次的に格納した撮影画像を消去する。これにより、不要な撮影画像のデータを消去することができ、データ記憶量を低減することが可能となる。
【0038】
このRAM23に保存した撮影画像は、投影部11に転送してホワイトボード2の表示面21に投影画像として投影することが可能となっている。
【0039】
また、RAM23に格納した撮影画像は、LAN Controller(ネットワーク処理部)22により、ネットワークを介して会議参加者等の端末に配信することができる。これにより、ホワイトボード2に投影された投影画像に対して、マーカーペン3で加筆/修正が加えられた画像を、例えば会議議事録等として会議参加者に配信することが可能となる。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホワイトボード2にレーザー光を走査し、その反射光を受信して、表示有効範囲A3を検出することとしたので、オペレータが操作を行うことなく、ホワイトボード2の表示面21を自動判別することが可能となる。
【0041】
また、本実施の形態によれば、撮影部12は、ホワイトボード2を含む撮影範囲A2で撮影し、画像処理部24は、撮影された撮影画像から表示有効範囲A3内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像をRAM23に記憶することとしたので、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能となる。
【0042】
なお、上記した実施の形態では、ホワイトボード2の表示面21および額縁22を含む広い撮影範囲A2で撮影を行い、この撮影画像の表示有効範囲A3のみを切り出してRAM23に保存することとしたが、全体制御部21は、表示有効範囲A2だけ撮影可能となるように、撮影部4の画角を制御して、表示有効範囲A2だけを撮影することにしても良い。
【0043】
また、上記した実施の形態では、レーザー発光部13のレーザユニットがホームポジションにある場合のレーザー光の発光とレーザー受光部14の受光のタイムラグを計測し、このタイムラグからホワイトボード2の表示面21までの距離を算出して、撮影部6のピント調整に利用することにしも良い。すなわち、レーザー発光部13とレーザー受光部14を測距センサとして使用することにしても良い。
【0044】
また、上記した実施の形態では、図5に示すように、ホワイトボード2の額縁22の段差面22Aを表示面21に対して直角となるように構成したが、図6に示すように、額縁22の段差面を直角に構成しないで、額縁22によるその反射光を直接受光する構成としても良い。
【0045】
また、上記した実施の形態では、レーザ光でホワイトボード2の表示面21上を走査することとしたが、レーザ光の代わりに超音波等の音波で走査して、その反射波を検出して額縁22を検出することにしても良い。これによれば、外乱光等の影響を防止できる。
【0046】
また、上記した実施の形態では、ホワイトボード2の表示有効範囲A3の検出を撮影の直前に行うこととしたが、プレゼンテーション装置の設置時等の初期設定時に行うことにしても良い。
【0047】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかるプレゼンテーション装置によれば、筆記が可能な表示板に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、前記表示板を撮影するための撮影手段と、前記表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出する表示有効範囲検出手段と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を記憶するための記憶手段と、を備えたこととしたので、オペレータが操作を行うことなく、表示板の表示面を自動判別することが可能なプレゼンテーション装置を提供するこが可能となるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項2にかかるプレゼンテーション装置によれば、請求項1にかかる発明において、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えたこととしたので、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能となる。
【0050】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかるプレゼンテーション装置によれば、前記撮影手段に、前記表示板の前記表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、前記撮影手段で撮影された撮影画像を前記記憶手段に記憶する撮影制御手段を備えたこととしたので、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能となる。
【0051】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記表示板は、画像の投影および筆記が可能な表示面と、当該表示面を囲い前記表示面と段差を有する額縁とを含み、前記表示有効範囲検出手段は、前記表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、前記額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、前記表示有効範囲を算出することとしたので、簡単かつ正確に表示有効範囲を検出することが可能となる。
【0052】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1つにかかる発明において、さらに、シート原稿の原稿画像を読み取るための画像読取手段を備え、前記画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影することとしたので、シート原稿を投影装置で投影することが可能となる。
【0053】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、ネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク処理手段を備え、前記ネットワーク処理手段は、前記撮像手段で撮影した画像を前記ネットワークを介して配信することとしたので、撮影した画像を例えば会議の議事録として会議参加者等の端末に配信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のプレゼンテーションシステムの外観構成を示す図である。
【図2】図1のプレゼンテーション装置のハードウエア構成図である。
【図3】本実施の形態のプレゼンテーションシステムにおいて、ホワイトボードの表示有効範囲の検出原理を説明するための図である。
【図4】図1のプレゼンテーションシステムの上面図である。
【図5】図4のホワイトボードの額縁の近傍の拡大図を示している。
【図6】ホワイトボードの額縁の他の構成例を示す図である。
【図7】撮像画像の切り出しを説明するための図ある。
【符号の説明】
1 プレゼンテーション装置
2 ホワイトボード
3 マーカーペン
5 パソコン
11 投影部
12 撮影部
13 レーザー発光部
14 レーザー受光部
15 画像入力部(画像読取部)
20 メイン制御ボード
21 全体制御部
22 LAN Controller(ネットワーク処理部)
23 RAM
24 画像処理部
25 アナログスイッチ
26 A/D変換器
27 アナログRGB入力部
28 リモコン受信部
29 LAN I/F
32 リモコン
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレゼンテーション装置に関し、詳細には、各種の会議や教育等に活用されるプレゼンテーションシステムのプレゼンテーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレゼンテーションシステムでは、プレゼンテーション用のコンテンツ(説明内容)を示す像をスライド映写機でスクリーンに投影させていたが、最近では、上記コンテンツをパソコンに記憶させておき、このパソコンの画面を投影装置によりスクリーンに投影させる方法が多用されている。
【0003】
かかるプレゼンテーションシステムを実際に運用する場合、プレゼンテーションの現場においては、発表者が質疑応答や捕捉説明などのために、文字や図などを書いて聞き手に示すごとがしばしば生じる。その場合、発表者は、近くに筆記可能な表示板、例えば、黒板やホワイトボードがあれば、これに上記文字などを書いて説明を行っている。
【0004】
ところで、電子黒板やホワイトボード等の筆記可能な板面をスクリーンとして、投影機より投影された画像や発表者により追記された追記画像を、撮像素子等を利用した電子撮影機器で自動撮影する場合、投影機とスクリーン間の距離が一定ではなく、また、スクリーンとして使用される電子黒板やホワイトボード等もメーカーやその機種によって大きさが異なるため、スクリーンの全面をカバーするような大きさ画角で撮影を行っている。
【0005】
このように、大きな画角で撮影した場合には、記録が必要なスクリーンと、記録が不要な背景、およびスクリーンの額縁などを同時に撮影してしまうため、記録画像が見にくいものになったり、また、不要なデータの記憶量が多くなっていしまうという問題がある。
【0006】
また、撮影画像上に予め挿入された認識用マーキングやポイント、および投影画像自体を認識して、必要な撮影画像のみを記録する技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0007】
しかしながら、かかる技術によれば、スクリーン上でその投影画像の周囲にマーカにより筆記がなされている場合に、この追記と投影画像を一緒に撮影して記録したい場合には、予めオペレータが投影画像以外の必要部分に専用のマーキングをして記録範囲を認識させたり、スクリーンより広い撮影範囲で撮影した後、必要な部分を切り出して保存する等の複雑な作業が必要になるという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−344069号公報
【特許文献2】
特開2001−312001号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、オペレータが操作を行うことなく、表示板の表示面を自動判別することが可能なプレゼンテーション装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、自動判別した表示板の表示面の画像のみを記録して、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能なプレゼンテーション装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、筆記が可能な表示板に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、前記表示板を撮影するための撮影手段と、前記表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出する表示有効範囲検出手段と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を記憶するための記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、表示有効範囲検出手段は、表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出することにより、自動的に表示面を判別する。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
上記発明によれば、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、画像処理手段は、撮影手段により撮影された撮影画像から表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を記憶手段に記憶する。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記撮影手段に、前記表示板の前記表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、前記撮影手段で撮影された撮影画像を前記記憶手段に記憶する撮影制御手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記発明によれば、撮影制御手段は、撮影手段に表示板の表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、撮影手段で撮影された撮影画像を記憶手段に記憶する。
【0017】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記表示板は、画像の投影および筆記が可能な表示面と、当該表示面を囲い前記表示面と段差を有する額縁とを含み、前記表示有効範囲検出手段は、前記表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、前記額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、前記表示有効範囲を算出することを特徴とする。
【0018】
上記発明によれば、表示有効範囲検出手段は、表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、表示有効範囲を算出する。
【0019】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1つにかかる発明において、さらに、シート原稿の原稿画像を読取るための画像読取手段を備え、前記画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影することを特徴とする。
【0020】
上記発明によれば、画像読取手段は、シート原稿の原稿画像を読取り、画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影する。
【0021】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、ネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク処理部を備え、前記ネットワーク処理部は、前記撮像手段で撮影した画像を前記ネットワークを介して配信する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかるプレゼンテーション装置の好適な実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態のプレゼンテーションシステムの外観構成を示す図である。プレゼンテーションシステムは、図1に示す如く、机の上に載置されているプレゼンテーション装置1と、ホワイトボード2とで構成されている。
【0024】
プレゼンテーション装置1は、ホワイトボード2に投影するためのプレゼンテーション用の画像を、ホワイトボード2に投影画像I1として投影表示する投影部11と、ホワイトボード2を撮影するための撮影部12と、レーザー光をホワイトボード2の上下方向と左右方向に走査するレーザ発光部14と、レーザー発光部14から射出され、ホワイトボード2で反射されたレーザ光を受光するレーザー受光部14とを備えている。上記撮影部12は、オートフォーカス機能、AE機能、AWB機能、ズーム機能、およびストロボ機能等を有している。
【0025】
ホワイトボード2は、プレゼンテーション装置2により投影される投影画像I1が表示可能で、かつ、マーカーペン3により筆記画像I2を筆記可能な表示面21と、表示面21を囲む額縁22を備えている。表示面21と額縁22には段差が設けられている。なお、ホワイトボード2に限らず、プレゼンテーション装置1の投影部11により投影される投影画像I1が表示可能で、かつ、マーカーペン3により筆記画像I2を筆記可能な表示板であれば良く、例えば、ホワイトボード2の替わりに電子黒板を使用することにしても良い。
【0026】
図2は、図1のプレゼンテーション装置1のハードウエア構成図を示している。プレゼンテーション装置1は、図2に示す如く、上記投影部11と、上記撮影部12と、上記レーザー発光部13と、上記レーザー受光部14と、シート原稿を読み取るシートスキャナからなる画像入力部(画像読取部)15と、メイン制御ボード20とから構成されている。プレゼンテーション装置1は、LAN(ネットワーク)に接続可能で、かつ、パソコン5と接続可能に構成されている。
【0027】
メイン制御ボード20は、リモコン32から入力される操作信号に従って、プレゼンテーション装置1の全体の制御を行う全体制御部21と、LAN(ネットワーク)を介してのデータ通信を制御するLAN Controller(ネットワーク処理部)22と、画像データ等を格納するための不揮発性のRAM23と、画像データの合成や各種画像処理を行う画像処理部24と、全体制御部21からの入力とアナログRGB入力部18からの入力とを切り替えて投影部11に出力するアナログスイッチ25と、アナログRGB入力部27から入力されるアナログの画像データをデジタルの画像データに変換するA/D変換器26と、パソコン5から不図示のケーブルを介して入力される画像データ(アナログのRGB信号)を入力するためのアナログRGB入力部28と、LANとのインターフェースであるLAN I/F29と、リモコン32からの操作信号を受信するリモコン信号受信部28とを備えている。LANとしては、例えば、Ethernet(R)を使用することができる。
【0028】
図2おいて、撮影部12と、レーザー発光部13と,レーザー受光部14と、画像入力部15と、全体制御部21と、LAN Controller(ネットワーク処理部)22と、RAM23と、画像処理部24と、およびA/D変換器26とは互いにバスを介して接続されている。
【0029】
上記プレゼンテーションシステムの概略の動作を図1および図2を参照して説明する。プレゼンテーション装置1では、シート原稿の画像データを画像入力部15で読み取り、読み取ったシート原稿の画像データをRAM23に格納する。全体制御部21は、RAM23に格納したシート原稿の画像データをアナログスイッチ25を介して投影部11に転送する。投影部11は、シート原稿の画像データをホワイトボード2の表示面21に投影画像I1として投影する。使用者または出席者は、ホワイトボード2に投影された投影画像I1に対して、筆記・消去可能なマーカーペン3で修正・追記を行い、筆記画像I2を筆記する。
【0030】
図3〜図5を参照して、ホワイトボード2の表示面21の表示有効範囲の検出原理を説明する。図3は、本実施の形態のプレゼンテーションシステムにおいて、ホワイトボード2の表示面21の表示有効範囲の検出原理を説明するための図、図4は、図1のプレゼンテーションシステムの上面図を示している。図5は、図4の額縁22近傍の拡大図を示している。
【0031】
図3において、A1は、投影画像の表示範囲、A2は、プレゼンテーション装置1の撮影部12の撮影範囲、A3は、表示有効範囲を示している。このホワイトボード2の表示面21の範囲の検出は、撮影部12の撮影の直前に行われる。
【0032】
図4に示すように、ホワイトボード2の表示面21と額縁22は段差を有している。そして、図5に示すように、ホワイトボード2の額縁22は、その構成面に表示面21に対して直角となる段差面22Aを有している。このため、レーザー発光部13から射出されたレーザー光L5が、角度αで表示面21から反射されたその反射光は、額縁22の段差面22aで2次反射され、その2次反射光R5の角度は、表示面21に対してαとなり、この2次反射光R5は、レーザー受光部14で受光される。
【0033】
図4において、レーザ発光部13は、レーザー光をホワイトボード2上で左右方向に走査し、その反射光をレーザー受光部14で検出することにより、額縁12の左端、右端を検出する。具体的には、レーザ発光部14から射出されるレーザ光のホワイトボード2の表示面21による一次反射光および額縁12の段差面22Aによる二次反射光をレーザー受光部14で受光し、レーザ発光部13のレーザーユニットのホームポジションからのその振幅角θに基づいて額縁12の左端、右端を検出する。
【0034】
具体的には、まず、レーザ発光部13のレーザーユニットのホームポジションから射出されたレーザー光L1のホワイトボード20の表示面21による反射光R1を、レーザー受光部14で受光する。そして、レーザ発光部13はレーザー光を右方向に走査してゆくと、レーザ受光部14は、ホワイトボード4の表示面21と額縁12の段差面22aによるレーザー光L4の二次反射光R4を受光する。L1〜L4間では、表示面21に対するレーザ光の入射光角度と反射光角度は同一となるため、レーザー受光部14では反射光が受光されない。そして、レーザー発光部13のレーザユニットのレーザーユニットホームポジション(L1)からL4までの振幅角θを算出し、額縁22の右端を検出する。同様に、レーザー発光部13のレーザーユニットのホームポジションから左側にレーザー光を走査して額縁22の左端を検出する。さらに、レーザー発光部13のレーザーユニットのホームポジションから上方向、下方向にレーザー光を走査して額縁22の上端、下端を検出する。
【0035】
つぎに、上記プレゼンテーションシステムの撮影動作を説明する。プレゼンテーション装置1では、全体制御部1は、リモコン32の撮影ボタンが押下されると、レーザ発光部13を駆動制御してレーザユニットのホームポジションから右方向、左方向、上方向、下方向にレーザ光を走査させる。レーザー受光部14は、その反射光を受光して、受光した反射光をその強度に応じた電圧信号に変換して全体制御部21に出力する。全体制御部21は、レーザ受光部14から入力される電圧信号を検出し、額縁22の右端、左端、上端、下端を判断して、その場合のレーザユニットのホームポジションからの振幅角θを算出し、それぞれの振幅角に基づいて、額縁22の右端、左端、上端、下端を算出してホワイトボード1の表示有効範囲A3を演算し、RAM23に格納する。
【0036】
つづいて、全体制御部15は、撮影部12に撮影指示を送出し、これに応じて、撮影部12は、ホワイトボード2を含む撮影範囲A2(図7(A)参照)を撮影し、その撮影画像をRAM23に一時的に格納する。
【0037】
画像処理部24は、RAM23に格納した撮影範囲A2の撮影画像から、RAM23に格納されている表示有効範囲A3の範囲内の撮影画像(図7(B)参照)を切り出してRAM23に保存する。そして、RAM23に一次的に格納した撮影画像を消去する。これにより、不要な撮影画像のデータを消去することができ、データ記憶量を低減することが可能となる。
【0038】
このRAM23に保存した撮影画像は、投影部11に転送してホワイトボード2の表示面21に投影画像として投影することが可能となっている。
【0039】
また、RAM23に格納した撮影画像は、LAN Controller(ネットワーク処理部)22により、ネットワークを介して会議参加者等の端末に配信することができる。これにより、ホワイトボード2に投影された投影画像に対して、マーカーペン3で加筆/修正が加えられた画像を、例えば会議議事録等として会議参加者に配信することが可能となる。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホワイトボード2にレーザー光を走査し、その反射光を受信して、表示有効範囲A3を検出することとしたので、オペレータが操作を行うことなく、ホワイトボード2の表示面21を自動判別することが可能となる。
【0041】
また、本実施の形態によれば、撮影部12は、ホワイトボード2を含む撮影範囲A2で撮影し、画像処理部24は、撮影された撮影画像から表示有効範囲A3内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像をRAM23に記憶することとしたので、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能となる。
【0042】
なお、上記した実施の形態では、ホワイトボード2の表示面21および額縁22を含む広い撮影範囲A2で撮影を行い、この撮影画像の表示有効範囲A3のみを切り出してRAM23に保存することとしたが、全体制御部21は、表示有効範囲A2だけ撮影可能となるように、撮影部4の画角を制御して、表示有効範囲A2だけを撮影することにしても良い。
【0043】
また、上記した実施の形態では、レーザー発光部13のレーザユニットがホームポジションにある場合のレーザー光の発光とレーザー受光部14の受光のタイムラグを計測し、このタイムラグからホワイトボード2の表示面21までの距離を算出して、撮影部6のピント調整に利用することにしも良い。すなわち、レーザー発光部13とレーザー受光部14を測距センサとして使用することにしても良い。
【0044】
また、上記した実施の形態では、図5に示すように、ホワイトボード2の額縁22の段差面22Aを表示面21に対して直角となるように構成したが、図6に示すように、額縁22の段差面を直角に構成しないで、額縁22によるその反射光を直接受光する構成としても良い。
【0045】
また、上記した実施の形態では、レーザ光でホワイトボード2の表示面21上を走査することとしたが、レーザ光の代わりに超音波等の音波で走査して、その反射波を検出して額縁22を検出することにしても良い。これによれば、外乱光等の影響を防止できる。
【0046】
また、上記した実施の形態では、ホワイトボード2の表示有効範囲A3の検出を撮影の直前に行うこととしたが、プレゼンテーション装置の設置時等の初期設定時に行うことにしても良い。
【0047】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかるプレゼンテーション装置によれば、筆記が可能な表示板に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、前記表示板を撮影するための撮影手段と、前記表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出する表示有効範囲検出手段と、前記撮影手段で撮影した撮影画像を記憶するための記憶手段と、を備えたこととしたので、オペレータが操作を行うことなく、表示板の表示面を自動判別することが可能なプレゼンテーション装置を提供するこが可能となるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項2にかかるプレゼンテーション装置によれば、請求項1にかかる発明において、前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えたこととしたので、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能となる。
【0050】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかるプレゼンテーション装置によれば、前記撮影手段に、前記表示板の前記表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、前記撮影手段で撮影された撮影画像を前記記憶手段に記憶する撮影制御手段を備えたこととしたので、見やすくかつデータ量を低減した撮影画像を記録することが可能となる。
【0051】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記表示板は、画像の投影および筆記が可能な表示面と、当該表示面を囲い前記表示面と段差を有する額縁とを含み、前記表示有効範囲検出手段は、前記表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、前記額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、前記表示有効範囲を算出することとしたので、簡単かつ正確に表示有効範囲を検出することが可能となる。
【0052】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1つにかかる発明において、さらに、シート原稿の原稿画像を読み取るための画像読取手段を備え、前記画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影することとしたので、シート原稿を投影装置で投影することが可能となる。
【0053】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、ネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク処理手段を備え、前記ネットワーク処理手段は、前記撮像手段で撮影した画像を前記ネットワークを介して配信することとしたので、撮影した画像を例えば会議の議事録として会議参加者等の端末に配信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のプレゼンテーションシステムの外観構成を示す図である。
【図2】図1のプレゼンテーション装置のハードウエア構成図である。
【図3】本実施の形態のプレゼンテーションシステムにおいて、ホワイトボードの表示有効範囲の検出原理を説明するための図である。
【図4】図1のプレゼンテーションシステムの上面図である。
【図5】図4のホワイトボードの額縁の近傍の拡大図を示している。
【図6】ホワイトボードの額縁の他の構成例を示す図である。
【図7】撮像画像の切り出しを説明するための図ある。
【符号の説明】
1 プレゼンテーション装置
2 ホワイトボード
3 マーカーペン
5 パソコン
11 投影部
12 撮影部
13 レーザー発光部
14 レーザー受光部
15 画像入力部(画像読取部)
20 メイン制御ボード
21 全体制御部
22 LAN Controller(ネットワーク処理部)
23 RAM
24 画像処理部
25 アナログスイッチ
26 A/D変換器
27 アナログRGB入力部
28 リモコン受信部
29 LAN I/F
32 リモコン
Claims (6)
- 筆記が可能な表示板に、投影装置で画像を投影してプレゼンテーションを行うプレゼンテーションシステムにおけるプレゼンテーション装置において、
前記表示板を撮影するための撮影手段と、
前記表示板にレーザー光を走査し、当該表示板によるその反射光を受信して、表示有効範囲を検出する表示有効範囲検出手段と、
前記撮影手段で撮影した撮影画像を記憶するための記憶手段と、
を備えたことを特徴とするプレゼンテーション装置。 - 前記撮影手段は、前記表示板を含む撮影範囲で撮影し、
さらに、前記撮影手段により撮影された撮影画像から前記表示有効範囲内の撮影画像を切り出し、切り出した撮影画像を前記記憶手段に記憶する画像処理手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション装置。 - 前記撮影手段に、前記表示板の前記表示有効範囲のみを撮影させるべく制御し、前記撮影手段で撮影された撮影画像を前記記憶手段に記憶する撮影制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション装置。
- 前記表示板は、画像の投影および筆記が可能な表示面と、当該表示面を囲い前記表示面と段差を有する額縁とを含み、
前記表示有効範囲検出手段は、前記表示板の表示面に対して左右上下方向にレーザ光を走査して、前記額縁の左端、右端、上端、および下端を検出し、前記表示有効範囲を算出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のプレゼンテーション装置。 - さらに、シート原稿の原稿画像を読み取るための画像読取手段を備え、
前記画像読取手段で読み取った原稿画像を前記投影装置で投影することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のプレゼンテーション装置。 - ネットワークを介してデータ通信を行うためのネットワーク処理手段を備え、
前記ネットワーク処理手段は、前記撮像手段で撮影した画像を前記ネットワークを介して配信することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のプレゼンテーション装置。
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