JP2004198815A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1つの静電潜像担持体に現像剤を供給するための複数の現像剤担持体を有する画像形成装置であって、交流電圧と直流電圧とを重畳させた現像用電圧を、各現像剤担持体に対し印加する電圧供給回路(40〜65)と、前記現像剤担持体ごとに異なるタイミングで前記現像用電圧を印加すべく電圧供給回路を制御するCPU66と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真方式を用いる画像形成装置及び現像剤担持体の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の画像形成装置として、1つの静電潜像担持体に対し、複数の現像剤担持体が設けられた装置が知られている。例えば、感光ドラムの回転方向に沿って複数の現像スリーブを有する現像装置が、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
このように複数の現像スリーブを用いることにより、単数の現像スリーブでは現像時間が充分とれないために結果として現像性が不安定で画像濃度の変動が大きくなったり、スリーブピッチで生ずるスリーブゴースト画像などが生じたりする程度の現像時間の短さにも対応でき、高速プリントを実現することができる。
【0004】
また、複数現像スリーブで1成分トナーを使用する場合に、各現像スリーブに交流と直流を重畳させた現像バイアス電圧を印加することも特許文献1に開示されている。
【0005】
一方、画像品質を向上させるためには、画像形成を行いたくないタイミングで交流現像電圧をOFFすることは必要不可欠である。例えば、紙間のタイミング(転写位置で紙間に対向する感光ドラム上の部位が現像スリーブに対向しているタイミング)で現像バイアス電圧を印加したままにすると、カブリトナーが感光ドラムに付着し、そのカブリトナーが転写ローラに付着して転写ローラを汚染したり、転写ローラに付着したカブリトナーがさらに紙の裏側に付着しそれが定着器の加圧ローラにこびりつき加圧ローラが汚染され、定着器の加圧ローラの寿命を縮めるという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−181228
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の複数の現像剤担持体を備えた装置においては、位置の異なる全ての現像剤担持体に対し、同じ電圧制御を行っていた。言換えれば、現像剤担持体ごとに異なるタイミングで電圧を印加するということは行われておらず、それぞれの現像剤担持体に対し電圧を印加すべきタイミングを重畳した長い期間、電圧を印加していた。このため、本来なら、電圧を印加すべきタイミングではない現像剤担持体に電圧を印加する期間が発生することになり、画像品質を低下させていた。
【0008】
例えば、1つの感光ドラムに複数の現像スリーブが対向している場合には、感光ドラム上の紙間位置の場所が各現像スリーブに対向するタイミングはそれぞれ異なるものとなるが、これに対応した電源制御を行っていなかった。
【0009】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、画像品質の高い画像形成装置及び高品質の現像を行う現像剤担持体制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、1つの静電潜像担持体に現像剤を供給するための複数の現像剤担持体を有する画像形成装置であって、
交流電圧と直流電圧とを重畳させた現像用電圧を、各現像剤担持体に対し印加する電圧供給手段と、
前記現像剤担持体ごとに異なるタイミングで前記現像用電圧を印加すべく前記電圧供給手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
なお、ここでの画像形成装置は、プリンタや複写機やファックス全体の他、それらの機器の一部として動作する現像装置等をも含む概念である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配置、表示画面等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
(一実施形態)
本発明に係る画像形成装置の一実施形態として、電子写真方式を用いるプリンタについて説明する。
【0014】
<装置構成>
図2は、プリンタの内部構成を示す概略図である。
【0015】
図2において、1は静電潜像担持体としての感光ドラム、2は現像カートリッジ、3は帯電ローラ、4は転写ローラ、6はクリーニング装置、7は定着器の加熱ローラ、8は定着器の加圧ローラ、12は感光ドラムを光ビームで走査して露光するビームである。また、13は紙の搬送路を示す。
【0016】
現像カートリッジ2は、大まかには、内部にi成分トナーを蓄えるトナー容器9と、感光ドラム1にトナーを付着させる機能をもつ現像室11とに分れている。現像室11には、トナー容器9のトナーを現像室11内に送り込むためのトナー撹拌棒10と、トナー残量検出用アンテナ14と、現像剤担持体としての現像スリーブ20、30と、が設けられている。現像スリーブ20及び現像スリーブ30は、ともにφ30mmのアルミ製で、内部にマグネットを持っており、それぞれ感光ドラム1に対向している。なお、本実施例では、現像カートリッジ2は、現像器とトナー容器とが一体化されたカートリッジとして説明するが、両者は分離されている場合であっても本発明を適用することが可能であるし、さらに感光ドラムを含めてカートリッジ化されている装置に対しても適用可能である。
【0017】
図3は、図2の現像室11の拡大断面図である。
【0018】
20A、30Aは磁気ブレードである。
【0019】
現像スリーブ20は感光ドラム1に対して120%の速度で回転し、現像スリーブ20に担持されたトナーは磁気ブレード20Aで層厚を規制される。現像スリーブ20と磁気ブレード20Aとのギャップは250μmに設定され、現像スリーブ20と感光ドラム1の距離も250μmに設定されている。現像スリーブ20には−400VのDCバイアス(直流電圧)と1500Vpp、周波数2.5KHzの矩形波がACバイアス(交流電圧)として印加され、磁性1成分非接触現像が行われる。
【0020】
現像スリーブ30は感光ドラム1に対して170%の速度で回転し、現像スリーブ30に担持されたトナーは磁気ブレード30Aで層厚を規制される。現像スリーブ30と磁気ブレード30Aとのギャップは250μmに設定され、現像スリーブ30と感光ドラム1の距離も250μmに設定されている。現像スリーブ30にも、現像スリーブ20と同じく、−400VのDCバイアスと1500Vpp、周波数2.5KHzの矩形波がACバイアスとして印加されて磁性1成分非接触現像が行われる。
【0021】
磁気ブレード20A,30Aは厚さ1mmの板状磁性体である。
【0022】
磁気ブレード30Aは先端部が0.5mmのテーパー状を成す。これは現像スリーブ20と現像スリーブ30との間の、周速の相違、及び、単位時間あたりの感光ドラム1へのトナー供給量の相違を補正するためである。このように、現像スリーブ20,30上の単位時間あたりのトナーコート量を揃えることにより、複数現像スリーブの現像条件を一致させ、階調性を安定させることができる。
【0023】
トナー容器9から現像室11に下りてくるトナーは撹拌棒10で現像スリーブ20、30に送られる。
【0024】
<現像スリーブに印加する電圧の制御方法>
上記のように、1つの感光ドラムに対し、複数の現像スリーブが設けられている場合、感光ドラム上の紙間に対応する部位(感光ドラム上の複数の静電潜像間の空白領域)の位置が現像スリーブに対向するタイミングにズレが生じる。ここで、複数の現像スリーブのいずれかが感光ドラム上の紙間の部位に対向している間、常に交流現像バイアス電圧を切ってしまうと、静電潜像に対する現像が不足してしまう。また、遅めに交流現像バイアス電圧を切ると感光ドラム上の紙間にカブリトナーが付着し転写ローラや定着ローラの汚染問題が発生する。この問題を解決するため、各現像スリーブが感光ドラム上の紙間の部位に対向しているタイミングでそれぞれ選択的に交流現像バイアス電圧を切れるようにする対策が必要となる。この機能を実現するためにAC+DCの現像バイアス(現像用電圧)を高耐圧リレーでオンオフする方法が考えられる。
【0025】
ところが、AC+DCの現像バイアス全体をオンオフしてしまうと、つまり、紙間で交流現像バイアス電圧を切るときに直流現像バイアス電圧も切ってしまうと、反転カブリとよばれる逆極性のトナーが感光ドラムに付着する現象が現れる。そこで、本実施形態では、紙間において、直流現像バイアス電圧は印加したまま交流現像バイアス電圧のみを選択的に現像スリーブに印加する。
【0026】
図1は、プリンタ本体に設けられ、現像スリーブに印加する現像バイアスを発生する電圧供給手段としての現像バイアス電源回路である。
【0027】
端子40Aは現像スリーブ20用バイアス電源出力端子、端子40Bは現像スリーブ30用バイアス電源出力端子である。
【0028】
この回路は交流出力用トランス41A,41Bの出力と直流出力用トランス42の出力を足し合わせて端子40A,40Bに出力するものである。
【0029】
端子43A、43Bには2.5KHzの方形波が印加される。端子44Aには現像スリーブ20用交流バイアス電源のオンオフ制御信号が、端子44Bには現像スリーブ用30交流バイアス電源のオンオフ制御信号が、制御手段としてのCPU66から出力される。端子45は直流現像バイアス電圧発生用の方形波入力端子である。CPU66はROM、RAM、A/D変換入力、PWM出力、I/Oポートを備えるワンチップCPUである。
【0030】
46A,46B,47A,47B、48A、48B、49A、49B、50はトランジスタである。
【0031】
51A,51B、52A,52B,53A,53B,54A,54B,55A,55B,56A,56B,57A,57B、58A,58Bは抵抗である。
【0032】
59A、59B,60A,60B,61A,61B、62、63はコンデンサである。64,65はダイオードである。
【0033】
端子43Aに印加された方形波はトランジスタ46Aでスイッチングされる。トランジスタ47Aは端子44Aの制御信号に応じてトランジスタ46Aの出力信号をオンオフする。その出力をNPNトランジスタ48AとPNPトランジスタ49Aのコンプリメンタリ増幅で電力増幅しコンデンサ59Aで直流をカットしトランス41Aの一次側を駆動する。トランス41Aで昇圧される。コンデンサ61Aと抵抗58Aはトランス41Aの出力の交流分が端子40Bに流れないよう、デカップリングの役割をする。
【0034】
端子40Bに出力される交流現像バイアスも同様の動作で発生するので説明は省略する。
【0035】
抵抗58Aと58Bの一端が接続され、その接続点にトランス42の出力をダイオード65とコンデンサ63で整流した直流現像バイアス出力が印加される。
【0036】
端子45に印加された方形波はトランジスタ50でスイッチングされてトランス42で昇圧される。端子45に印加された方形波がオフするとトランス42の出力側の直流現像バイアス出力は途切れてしまう。
【0037】
図1の高圧電源の端子44Aと44BにCPU66から加わる制御信号により現像スリーブへの交流現像バイアスが制御される。
【0038】
次に端子43A,43B、45に方形波を印加したり、端子44A、44Bに制御信号を印加するCPU66の動作について図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4は、連続して2ページのプリントを行う場合の、ドラムモータ、帯電器、現像スリーブの制御方法を示すタイミングチャートである。
【0039】
CPU66は画像形成を開始するため、まず感光ドラム1を回転させるためドラムモータをスタートさせる。このモータは現像スリーブ20,30、帯電ローラ3、転写ローラ4なども同時に駆動する。そして帯電ローラ3に帯電高圧電圧としてAC+DCを重畳させた高圧電圧を印加すると、感光ドラム1の表面が帯電する。
【0040】
そこにビーム12で露光すると、感光ドラム1の露光領域において、表面電位が低下する。
【0041】
次にCPU66は、感光ドラム1の露光された部分が、現像スリーブ20に対向するところまで回転してきたタイミングを計測し、内蔵している方形波信号発生部から端子45に方形波を出力する。これにより、現像バイアスの直流分がトランス42の出力側に発生する。
【0042】
同時に端子43Aに方形波を印加し、端子44Aの信号をローにする。これにより、トランジスタ47Aがオフし、端子43Aに加えた方形波がトランジスタ48A,49Aで増幅されてトランス41Aの出力側に出てくる。このようにして端子40AにAC+DCの現像バイアスが出力され、これが現像スリーブ20に印加される。
【0043】
すると現像スリーブ20上のトナーがジャンピングし感光ドラム1の露光部に付着する。
【0044】
次にCPU66は、感光ドラム1の露光された部分が現像スリーブ30に対向するところまで回転してきたタイミングを計測し、端子43Bに方形波を印加するとともに端子44Bの信号をローにする。これにより、トランス41Bの出力側に交流が出力される。それがトランス42からの直流分に重畳されて端子40BにAC+DCの現像バイアスが出力され、これが現像スリーブ30に印加される。
【0045】
感光ドラム1上の1ページ分の露光が終了すると、いわゆる紙間とよばれるページ間のブランク部が現像スリーブ20に対向する。そこで現像スリーブ20への交流分の印加を止める。これはCPU66が端子44Aに出力する信号をハイにすればよい。
【0046】
現像スリーブ20への交流分の印加を止めている間に今度は現像スリーブ30が感光ドラム1のページ間のブランク部に対向するようになるので、CPU66は端子44Bに印加する信号をハイレベルにすることで現像スリーブ30への交流分の印加を止める。
【0047】
以上のように、図1に示す回路構成とし、CPU66で高圧電源を制御することで、現像スリーブ20と現像スリーブ30の両方に直流現像バイアスを印加したまま、交流現像バイアスのみを別個のタイミングでコントロールできる。しかも、直流電源を共通としたので、2つの現像スリーブで完全に別個の電源を用意する場合に比し、装置の生産性を向上させることができる。また、減結合回路として、コンデンサ61A,61B、抵抗58A,58Bを設けたので、現像スリーブ20と現像スリーブ30の交流電源が互いに漏れこむことを防げる。
【0048】
<トナー残量検知>
次に、複数の現像スリーブを用いる現像器でのトナー残量検知について説明する。
【0049】
図5は、検知手段としてのトナー残量検知回路を示す図である。
【0050】
70A,70B,71はトランジスタ、72A,72B,73A,73B、74,75はダイオード、76A,76B、77A,77B,78はコンデンサ、79A,79B,80A,80B,81,82は抵抗である。
【0051】
トランジスタ70A,70B,71はそれぞれ整流された出力をピークホールドする回路である。
【0052】
83Aはコンデンサ77Aの電圧を取り込むCPU66のアナログデジタル変換入力端子(A/D1A)である。83Bはコンデンサ77Aの電圧を取り込むCPU66のアナログデジタル変換入力端子(A/D1B)である。84はコンデンサ78の電圧を取り込むCPU66のアナログデジタル変換入力端子(A/D2)である。
【0053】
現像スリーブ20の周辺の回路について説明する。端子40Aに印加された現像バイアス電圧は、現像スリーブ20に印加されるとともに、コンデンサ76Aで微分されて、ダイオード72A,73Aで整流され、トランジスタ70Aで電流増幅され、コンデンサ77Aに波形のピーク値をホールドされる。なおコンデンサ77Aに充電した後は、トランジスタ70Aのベース−エミッタ間の逆バイアスにより、コンデンサの電流がトランジスタ70Aのベース側に流れることを阻止する。
【0054】
一方、現像スリーブ20に印加された現像バイアスはアンテナ14に誘導される。誘導された波形は現像バイアスの交流分を微分した波形でパルス状になる。現像スリーブ20とアンテナ14の間にはトナーが存在し、そのトナーの量により現像スリーブ20とアンテナ14間の静電容量が変化するので、アンテナ14に誘導されるパルス状電圧のピーク値も変化する。それをトランジスタ75とコンデンサ78によるピークホールド回路でピークホールドする。
【0055】
なお現像スリーブ30の周辺の回路も全く同じ構成であり、全く同じ動作を行うので説明を省略する。
【0056】
CPU66はA/D入力端子83Aへの入力とA/D入力端子84への入力の差分、およびA/D入力端子83Bへの入力とA/D入力端子84への入力の差分を算出する。差分をとるのは一つは現像バイアスの交流分の方形波の波形変化の影響を防ぐため、もう一つは現像バイアス回路の配線のストレー容量(浮遊容量)の変化によるアンテナ14の検出電圧のバラツキを防ぐためである。これにより、正確なトナー残量を検出することができる。
【0057】
そして検出した差分について、所定期間の平均値を算出する。これにより、撹拌棒10の動きとともに周期的に変化するトナー量を、正確に判断することができる。
【0058】
次にそれぞれピークホールドされた検出値を処理するCPU66の動作について説明する。図6はCPU66の入出力信号を示すタイムチャートである。
【0059】
現像バイアス電圧の制御である現像DC,現像AC1,現像AC2は、図4のタイムチャートと同様に、図のように出力する。
【0060】
このような現像バイアスの印加が行われると、CPU66のA/D入力端子83A,83B,84に入力される電圧が図示のようになる。すなわち、A/D入力端子83A、83Bの電圧は現像バイアスAC1とAC2に完全に同期し、アンテナ14の出力をピークホールドしたコンデンサ78の電圧84は、現像スリーブ20と30の誘導を受け両者が加算されたものになる。
【0061】
現像スリーブ20に加わる現像バイアスAC1と現像スリーブ30に加わる現像バイアスAC2ではタイミングが異なるので、両者のうちどちらかのみの出力がアンテナ14に検出される期間A,期間Bが存在することである。両方の現像スリーブの誘導電圧が合成された期間がCとなる。したがって、期間Cにおいては、両方の現像スリーブの誘導電圧に基づく検出値が出力され、期間A,Bにおいては各現像スリーブの誘導電圧に基づく検出値が出力されることになり、期間A,Bにおける出力は各現像スリーブ周辺のトナー残量を示していることになる。
【0062】
撹拌棒10での掻き揚げと現像スリーブ30の回転の動きにより現像スリーブ20にトナーが持ち上げられる。この効果を高めるために、現像スリーブ30の距離をできるだけ近接させているが、トナー量が少なくなったとき、現像スリーブ20近傍のトナーを十分に現像スリーブ30近傍まで持ち上げることは難しい。
【0063】
したがって、トナー残量が少なくなってくるとアンテナ14に誘導される電圧は減少してくるが、上部の現像スリーブ20周辺のトナーの方が先に無くなるので、特に現像スリーブ20に印加される現像バイアスによってアンテナ14に誘導される電圧がより早く減少する。
【0064】
そこで期間A、期間Bのアンテナ14の出力からそれぞれの現像スリーブ周辺のトナーの状況を検知し、正しいトナー残量を検知する。
【0065】
すなわち、現像スリーブ20の周辺のトナーが先に無くなるので、まず期間Aの出力に基づいて現像スリーブ20周辺のトナーが無くなったと判断したらCPU66はトナー残量不足と判断し、警告表示を行う。そして期間Bの出力に基づいて現像スリーブ30周辺のトナーが無くなったと判断したらCPU66はトナー無と判断し、当該プリンタの動作を停止させる等の処理を行う。
【0066】
<実施形態の効果>
上記のように本実施形態によれば、1つの感光ドラムに対し複数の現像スリーブを有する感光ドラム上の紙間に対応する部位にカブリトナーが付着し転写ローラや定着ローラの汚染問題が発生することを防止できる。
【0067】
また、紙間のタイミングで直流分を印加したまま、交流分のみ個別のタイミングで各現像スリーブに印加する現像バイアス電圧を印加するので、反転カブリと呼ばれる逆極性のトナーが感光ドラムに付着することを防止できる。
【0068】
また、各現像スリーブに印加される現像バイアス電圧のタイミングに応じてトナー検出用アンテナの出力を選択的に取り込むことにより、複数の現像スリーブを用いる現像器のトナー残量が少ないことを精度よく検出できる。
【0069】
一つの現像スリーブだけに交流バイアスが印加されているタイミングにおけるトナー検出用アンテナ出力を取り込みトナー残量を判断することにより、トナー残量が少ないことをより精度よく検出することができる。
【0070】
(他の実施形態)
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0071】
本発明の概念に含まれる実施態様を以下に示す。
【0072】
[実施態様1]
1つの静電潜像担持体に現像剤を供給するための複数の現像剤担持体を有する画像形成装置であって、
交流電圧と直流電圧とを重畳させた現像用電圧を、各現像剤担持体に対し印加する電圧供給手段と、
前記現像剤担持体ごとに異なるタイミングで前記現像用電圧を印加すべく前記電圧供給手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0073】
[実施態様2]
前記制御手段は、前記各現像剤担持体に対し直流電圧のみ印加すべく前記電圧供給手段を制御可能であることを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0074】
[実施態様3]
前記電圧供給手段は、前記複数の現像剤担持体に対し同時に前記直流電圧を印加するための1つの直流電源を備えることを特徴とする実施態様1又は2に記載の画像形成装置。
【0075】
[実施態様4]
前記電圧供給手段は、前記複数の現像剤担持体のそれぞれに交流電圧を印加する為の複数の交流電源を備えることを特徴とする実施態様1、2又は3に記載の画像形成装置。
【0076】
[実施態様5]
前記制御手段は、中央演算処理回路であることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【0077】
[実施態様6]
前記制御手段は、前記複数の現像剤担持体の内の1つの現像剤担持体が前記静電潜像担持体上の紙間に対応する領域に対向しているタイミングで、該現像剤担持体に対し、前記直流電圧のみ印加すべく前記電圧供給手段を制御することを特徴とする実施態様1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【0078】
[実施態様7]
前記制御手段は、前記複数の現像剤担持体のいずれかが前記静電潜像担持体上の紙間に対応する領域に対向しているタイミングで、そのいずれかの現像剤担持体に対し、前記交流電圧を印加しないように前記電圧供給手段を制御することを特徴とする実施態様1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【0079】
[実施態様8]
前記複数の現像剤担持体の周囲に存在する現像剤の量を、前記現像剤担持体との電位差によって検知する検知手段を有し、
前記制御手段は、前記電圧供給手段に対する制御に応じて、前記検知手段を制御することを特徴とする実施態様1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
【0080】
[実施態様9]
前記制御手段は、
前記複数の現像剤担持体の内、最も早く現像剤の供給が少なくなる現像剤担持体に対してのみ、前記電圧供給手段から交流電圧が印加されているタイミングで、該現像剤担持体の周囲に存在する量を前記検知手段に検知させることを特徴とする実施態様8に記載の画像形成装置。
【0081】
[実施態様10]
1つの静電潜像担持体に現像剤を供給するための複数の現像剤担持体を制御する制御方法であって、
前記現像剤担持体ごとに異なるタイミングで、交流電圧と直流電圧とを重畳させた現像用電圧を印加することにより、前記現像剤担持体を制御することを特徴とする制御方法。
【0082】
[実施態様11]
前記現像用電圧の交流成分については、前記現像剤担持体ごとに異なるタイミングで印加し、前記現像用電圧の直流成分については、前記複数の現像剤担持体全てについて同じタイミングで印加することを特徴とする実施態様10に記載の制御方法。
【0083】
[実施態様12]
前記複数の現像剤担持体の内、最も早く現像剤の供給が少なくなる現像剤担持体に対してのみ前記交流成分が印加されているタイミングで、該現像剤担持体の周囲に存在する量を検知することを特徴とする実施態様11に記載の制御方法。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、画像品質の高い画像形成装置及び高品質の現像を行う現像剤担持体制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのプリンタの電源の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのプリンタの概略内部構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのプリンタの現像機構を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのプリンタの現像制御を説明するタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としてのプリンタのトナー検知回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態としてのプリンタのトナー検知制御を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1:感光ドラム
2:現像カートリッジ
3:帯電ローラ
4:転写ローラ
7:定着加熱ローラ
8:定着加圧ローラ
9:トナー容器
10:撹拌棒
14:トナー残量検出用アンテナ
20:現像スリーブ20
30:現像スリーブ30
20A,30A:磁気ブレード
40A:現像スリーブ20用現像バイアス出力端子
40B:現像スリーブ30用現像バイアス出力端子
41A,41B:現像バイアス交流分用トランス
42:現像バイアス直流分用トランス
48A,48B,49A,49B:現像バイアス交流分増幅用トランジスタ
66:CPU
70A,70B,71:ピークホールド用トランジスタ
83A,83B,84:A/D入力端子
Claims (1)
- 1つの静電潜像担持体に現像剤を供給するための複数の現像剤担持体を有する画像形成装置であって、
交流電圧と直流電圧とを重畳させた現像用電圧を、各現像剤担持体に対し印加する電圧供給手段と、
前記現像剤担持体ごとに異なるタイミングで前記現像用電圧を印加すべく前記電圧供給手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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-
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