JP2004198592A - 光ファイバケーブルおよびその接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一括接続および単心接続が可能で、いずれの接続においても、心線の外傷することなく、接続作業をやり易くできる光ファイバケーブルおよびその接続方法を提供する。
【解決手段】光ファイバケーブル2は、長手方向の所定間隔おきに接着部分1aと非接着部分1bとが交互に存在するテープ状光ファイバ心線1の複数枚を積層し、その上にケーブル外被3が施されたものである。接着部分1aと非接着部分1bの長さは、クロージャ8の長さに略等しい。一括接続は、テープ状光ファイバ心線の接続部分を使用して接続が行なわれ、(A)に示すように、クロージャ8の位置を接着部分の位置に一致させるよう調整する。個別接続は、テープ状光ファイバ心線の非接着部分を使用して行なわれ、(B)に示すように、クロージャ8の位置を非接着部分の位置に一致させるよう調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバケーブル2は、長手方向の所定間隔おきに接着部分1aと非接着部分1bとが交互に存在するテープ状光ファイバ心線1の複数枚を積層し、その上にケーブル外被3が施されたものである。接着部分1aと非接着部分1bの長さは、クロージャ8の長さに略等しい。一括接続は、テープ状光ファイバ心線の接続部分を使用して接続が行なわれ、(A)に示すように、クロージャ8の位置を接着部分の位置に一致させるよう調整する。個別接続は、テープ状光ファイバ心線の非接着部分を使用して行なわれ、(B)に示すように、クロージャ8の位置を非接着部分の位置に一致させるよう調整する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信技術、特に、中間分岐のために、テープ一括接続と単心接続を行なうことを可能とする光ファイバケーブルおよびその接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ素線を複数本並列状態に配置して、熱可塑性樹脂あるいは紫外線硬化型樹脂により一体化したテープ状光ファイバ心線(光ファイバリボン)が知られている。このようなテープ状光ファイバ心線を光ファイバケーブルとして使用する場合、クロージャ部での少心数ケーブルへの中間分岐には、分離工具が必要となり、作業に時間がかかり、また、分離工具によりテープ状光ファイバ心線の心線間に刃を入れるため、心線が外傷する可能性がある。
【0003】
特許文献1に記載されたテープ状光ファイバ心線(光ファイバリボン)は、光ファイバ素線を複数本並列状態に配置し、これら光ファイバ素線の長手方向に所定間隔で熱可塑性樹脂あるいは紫外線硬化型樹脂により一体化され、光ファイバ素線が互いに結合されている接着部分と結合されていない非接着部分が交互に存在する構造であり、剥離性,可撓性,屈曲性がよく、余長処理などの取扱いが良好であり、また、接続時において接続部分を使用すれば一括接続が可能であり、非接着部分を使用すれば個別接続が可能となる利点がある。
【0004】
特許文献1に記載されたテープ状光ファイバ心線は、接着部分と非接着部分の長さが数cmであるため、一括接続を行なう際には、クロージャ内で接続余長をループ状に収容しておく場合に、接着部分と非接着部分の境界で円滑な曲げ形状を持たせることが困難であり、また、個別接続を行なう際には、所定の接続余長を確保するには、接着部分を複数箇所にわたって剥離しなければならないという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
実開昭59−55706号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、一括接続が可能であり、また、分離工具なしで少心数ケーブルとの単心接続も可能で、いずれの接続においても、心線の外傷する可能性がなく、接続作業をやり易くするとともに、無駄が少なく、余長ループも円滑に形成できる光ファイバケーブルおよびその接続方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、長手方向の所定間隔おきに接着部分と非接着部分とが交互に存在するテープ状光ファイバ心線を用いた光ファイバケーブルの中間分岐のために、前記接着部分においてテープ一括接続を行ない、前記非接着部分において単心接続を行なう光ファイバケーブルの接続方法において、一括接続および単心接続のいずれの接続を行なうかに応じて、クロージャを設置する位置を設定することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明は、光ファイバケーブルにおいて、長手方向の所定間隔おきに接着部分と非接着部分とが交互に存在するテープ状光ファイバ心線がケーブル外被内に収容されているとともに、前記ケーブル外被に、接着部分と非接着部分の位置を表示するマーキングが施されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明の光ファイバケーブルに用いられるテープ状光ファイバ心線の一例の斜視図である。図中、1はテープ状光ファイバ心線、1aは接着部分、1bは非接着部分、1cは光ファイバ素線である。
【0010】
複数本(図では4本であるが、4本に限られるものではない。)の光ファイバ素線1cを並列状態に配置し、これら光ファイバ素線1cを、その長手方向に所定間隔で所定の長さにわたって、紫外線硬化型樹脂あるいは熱可塑性樹脂により一体化して接着部分1aが形成されている。それぞれの接着部分1aの間の部分は、光ファイバ素線1cは接着されず、したがって、互いに結合されている接着部分と結合されていない非接着部分が交互に存在する構造である。
【0011】
接着部分1aの長手方向の長さと、非接着部分1bの長手方向の長さは、同じとするのが好ましい。後述するように、ケーブル外被上にマーキングを施して、ケーブル外被上から接着部分1aと非接着部分1bの位置を判別する場合に、接着部分1aと非接着部分1bの長さが同じであれば、簡単なマーキングでも、それぞれの部分の位置を判別することが容易であるからである。
【0012】
接着部分1aと非接着部分1bの長さは、中間分岐の位置に設置されるクロージャの長さと同程度とするのがよい。一般的に用いられているクロージャの長さが20〜100cmであることを考慮すれば、接着部分1aと非接着部分1bの長さは、20〜100cmとするのがよいといえる。したがって、光ファイバ網に用いられるクロージャの長さが、あらかじめ決められている場合は、接着部分1aと非接着部分1bの長さを、略その長さとすればよいが、使用されるクロージャが決まっていない場合は、20cm以上とすればよい。もちろん、接着部分1aと非接着部分1bの長さは、クロージャの長さより長くてもよいが、長すぎると、後述するように、クロージャを設置する位置が中間分岐を必要とする位置から離れすぎることとなるので、接着部分1aと非接着部分1bの長さは、100cm以下であるのが好ましい。
【0013】
図1は、本発明の光ファイバケーブルの一例の構造を説明するための説明図である。図中、図4と同様の部分には、同じ符号を付して説明を省略する。2は光ファイバケーブル、3はケーブル外被、3a,3bはマーキングである。なお、図では、ケーブル外被3内に収容されているテープ状光ファイバ心線1が実線で図示されているが、内部を分かりやすく図示したものであり、実際は、ケーブル外被3が透明材料でない限り、テープ状光ファイバ心線1を外部から透視することはできない。
【0014】
この光ファイバケーブル2は、図4で説明したテープ状光ファイバ心線1を複数枚積層して、ケーブル外被3を施したものである。図では、ケーブル外被3は円形に図示されているが、円形に限られるものではなく、テープ状光ファイバ心線1の積層体を密接して取り巻くようにするなど、適宜の構造を採用することができる。積層体とケーブル外被3との間に多少の隙間が存在していてもよい。図4で説明したように、テープ状光ファイバ心線1には、接着部分1aと非接着部分1bが設けられている。テープ状光ファイバ心線1は、それぞれの接着部分1aと非接着部分1bとが長手方向の位置が同じ位置となるように積層されている。したがって、積層されたテープ状光ファイバ心線の接着部分1aと非接着部分1bを識別することが容易となる。
【0015】
ケーブル外被3には、接着部分1aと非接着部分1bの位置が外部から分かるように、マーキング3a,3bが施されている。マーキング3aは接着部分1aに対応するものであり、マーキング3bは非接着部分1bに対応するものである。いずれも、対応する領域の中央部に位置している。この実施の形態では、接着部分1aの長さと非接着部分1bの長さを略同じとしたから、マーキング3a,3bを対応する領域の中央部に位置するように施すことによって、接着部分1aと非接着部分1bが位置している範囲をケーブル外被3を除去しなくても識別することができる。マーキング3a,3bは、接着部分1aと非接着部分1bの境界位置に施すようにしてもよい。すなわち、境界位置の接着部分1a側に接着部分であることを示すマーキングを、境界位置の非接着部分1b側に非接着部分であることを示すマーキングを施すようにしてもよい。接着部分1aと非接着部分1bを示すマーキングは、適宜の文字,符号,記号,模様など、その相違が識別できれるものであればよい。
【0016】
図2,図3は、中間分岐のための接続方法の実施の形態の一例の説明図である。図中、図1,図4と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。4は電柱、5は加入者宅、6,7,8はクロージャ、9は光引き落とし線である。
【0017】
図2を参照して光ファイバケーブル2からの中間分岐について説明する。光ファイバケーブル2は、電柱5間に張り渡された図示しない支持線に支持されている。引き落とし箇所には、クロージャ6が取り付けられ、引き落とし予定箇所にも、クロージャ7が取り付けられていてもよい。クロージャ6内において、光ファイバケーブル2のケーブル外被が除去されて、露出されたテープ状光ファイバ心線に光引き落とし線9が接続され、中間分岐が行なわれる。
【0018】
光引き落とし線9の接続は、光ファイバケーブル2のテープ状光ファイバ心線と同心数の引き落とし側のテープ状光ファイバ心線とを一括接続する接続方法、または、テープ状光ファイバ心線を構成する単心の光ファイバ素線と引き落とし側の単心の光ファイバ心線とを個別接続する接続方法が、引き落とし側の要求により選択される。一括接続は、光ファイバケーブル2のテープ状光ファイバ心線の接続部分を使用して接続が行なわれ、個別接続は、光ファイバケーブル2のテープ状光ファイバ心線の非接着部分を使用して行なわれる。したがって、一括接続を行なう場合は、図3(A)に示すように、クロージャ8の位置を接着部分の位置に一致させる。また、個別接続を行なう場合は、図3(B)に示すように、クロージャ8の位置を非接着部分の位置に一致させる。接着部分1aと非接着部分1bの長さがクロージャ8の長さより短い場合は、一括接続を行なう場合は、クロージャ8の中に接着部分が入るようにし、個別接続を行なう場合は、クロージャ8の中に非接着部分が入るようにする。接着部分1aと非接着部分1bの長さがクロージャ8の長さより長い場合は、一括接続を行なう場合は、接着部分の範囲内にクロージャ8があるようにし、個別接続を行なう場合は、非接着部分の範囲内にクロージャ8があるようにする。しかし、接着部分1aと非接着部分1bの長さとクロージャ8の長さを略等しくすることが、作業のやり易さ、無駄を少なくできることから好ましいといえる。なお、図3において図示されているクロージャ8は、位置のみを図示したもので、形状や構造を示すものではない。
【0019】
また、本発明の光ファイバケーブルは、図1で説明したように、接着部分と非接着部分を有するテープ状光ファイバ心線の周囲にケーブル外被を施したものに限られるものではなく、このような光ファイバケーブルの複数本を抗張力体の周囲に集合してケーブル化されたものでもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、クロージャを設置する位置を設定することによって、テープ一括接続、または、単心接続を行なうことができる。したがって、単心接続を行なう場合も、クロージャの設置する位置を変更することにより、分離工具なしで少心数ケーブルとの接続が可能となるため、作業時間を短縮でき、また心線の外傷するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブルの一例の構造を説明するための説明図である。
【図2】中間分岐のための接続方法の実施の形態の一例の説明図である。
【図3】中間分岐のための接続方法の実施の形態の一例の説明図である。
【図4】本発明の光ファイバケーブルに用いられるテープ状光ファイバ心線の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1…テープ状光ファイバ心線、1a…接着部分、1b…非接着部分、1c…光ファイバ素線、2…光ファイバケーブル、3…ケーブル外被、3a,3b…マーキング、4…電柱、5…加入者宅、6,7,8…クロージャ、9…光引き落とし線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信技術、特に、中間分岐のために、テープ一括接続と単心接続を行なうことを可能とする光ファイバケーブルおよびその接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ素線を複数本並列状態に配置して、熱可塑性樹脂あるいは紫外線硬化型樹脂により一体化したテープ状光ファイバ心線(光ファイバリボン)が知られている。このようなテープ状光ファイバ心線を光ファイバケーブルとして使用する場合、クロージャ部での少心数ケーブルへの中間分岐には、分離工具が必要となり、作業に時間がかかり、また、分離工具によりテープ状光ファイバ心線の心線間に刃を入れるため、心線が外傷する可能性がある。
【0003】
特許文献1に記載されたテープ状光ファイバ心線(光ファイバリボン)は、光ファイバ素線を複数本並列状態に配置し、これら光ファイバ素線の長手方向に所定間隔で熱可塑性樹脂あるいは紫外線硬化型樹脂により一体化され、光ファイバ素線が互いに結合されている接着部分と結合されていない非接着部分が交互に存在する構造であり、剥離性,可撓性,屈曲性がよく、余長処理などの取扱いが良好であり、また、接続時において接続部分を使用すれば一括接続が可能であり、非接着部分を使用すれば個別接続が可能となる利点がある。
【0004】
特許文献1に記載されたテープ状光ファイバ心線は、接着部分と非接着部分の長さが数cmであるため、一括接続を行なう際には、クロージャ内で接続余長をループ状に収容しておく場合に、接着部分と非接着部分の境界で円滑な曲げ形状を持たせることが困難であり、また、個別接続を行なう際には、所定の接続余長を確保するには、接着部分を複数箇所にわたって剥離しなければならないという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
実開昭59−55706号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、一括接続が可能であり、また、分離工具なしで少心数ケーブルとの単心接続も可能で、いずれの接続においても、心線の外傷する可能性がなく、接続作業をやり易くするとともに、無駄が少なく、余長ループも円滑に形成できる光ファイバケーブルおよびその接続方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、長手方向の所定間隔おきに接着部分と非接着部分とが交互に存在するテープ状光ファイバ心線を用いた光ファイバケーブルの中間分岐のために、前記接着部分においてテープ一括接続を行ない、前記非接着部分において単心接続を行なう光ファイバケーブルの接続方法において、一括接続および単心接続のいずれの接続を行なうかに応じて、クロージャを設置する位置を設定することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明は、光ファイバケーブルにおいて、長手方向の所定間隔おきに接着部分と非接着部分とが交互に存在するテープ状光ファイバ心線がケーブル外被内に収容されているとともに、前記ケーブル外被に、接着部分と非接着部分の位置を表示するマーキングが施されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明の光ファイバケーブルに用いられるテープ状光ファイバ心線の一例の斜視図である。図中、1はテープ状光ファイバ心線、1aは接着部分、1bは非接着部分、1cは光ファイバ素線である。
【0010】
複数本(図では4本であるが、4本に限られるものではない。)の光ファイバ素線1cを並列状態に配置し、これら光ファイバ素線1cを、その長手方向に所定間隔で所定の長さにわたって、紫外線硬化型樹脂あるいは熱可塑性樹脂により一体化して接着部分1aが形成されている。それぞれの接着部分1aの間の部分は、光ファイバ素線1cは接着されず、したがって、互いに結合されている接着部分と結合されていない非接着部分が交互に存在する構造である。
【0011】
接着部分1aの長手方向の長さと、非接着部分1bの長手方向の長さは、同じとするのが好ましい。後述するように、ケーブル外被上にマーキングを施して、ケーブル外被上から接着部分1aと非接着部分1bの位置を判別する場合に、接着部分1aと非接着部分1bの長さが同じであれば、簡単なマーキングでも、それぞれの部分の位置を判別することが容易であるからである。
【0012】
接着部分1aと非接着部分1bの長さは、中間分岐の位置に設置されるクロージャの長さと同程度とするのがよい。一般的に用いられているクロージャの長さが20〜100cmであることを考慮すれば、接着部分1aと非接着部分1bの長さは、20〜100cmとするのがよいといえる。したがって、光ファイバ網に用いられるクロージャの長さが、あらかじめ決められている場合は、接着部分1aと非接着部分1bの長さを、略その長さとすればよいが、使用されるクロージャが決まっていない場合は、20cm以上とすればよい。もちろん、接着部分1aと非接着部分1bの長さは、クロージャの長さより長くてもよいが、長すぎると、後述するように、クロージャを設置する位置が中間分岐を必要とする位置から離れすぎることとなるので、接着部分1aと非接着部分1bの長さは、100cm以下であるのが好ましい。
【0013】
図1は、本発明の光ファイバケーブルの一例の構造を説明するための説明図である。図中、図4と同様の部分には、同じ符号を付して説明を省略する。2は光ファイバケーブル、3はケーブル外被、3a,3bはマーキングである。なお、図では、ケーブル外被3内に収容されているテープ状光ファイバ心線1が実線で図示されているが、内部を分かりやすく図示したものであり、実際は、ケーブル外被3が透明材料でない限り、テープ状光ファイバ心線1を外部から透視することはできない。
【0014】
この光ファイバケーブル2は、図4で説明したテープ状光ファイバ心線1を複数枚積層して、ケーブル外被3を施したものである。図では、ケーブル外被3は円形に図示されているが、円形に限られるものではなく、テープ状光ファイバ心線1の積層体を密接して取り巻くようにするなど、適宜の構造を採用することができる。積層体とケーブル外被3との間に多少の隙間が存在していてもよい。図4で説明したように、テープ状光ファイバ心線1には、接着部分1aと非接着部分1bが設けられている。テープ状光ファイバ心線1は、それぞれの接着部分1aと非接着部分1bとが長手方向の位置が同じ位置となるように積層されている。したがって、積層されたテープ状光ファイバ心線の接着部分1aと非接着部分1bを識別することが容易となる。
【0015】
ケーブル外被3には、接着部分1aと非接着部分1bの位置が外部から分かるように、マーキング3a,3bが施されている。マーキング3aは接着部分1aに対応するものであり、マーキング3bは非接着部分1bに対応するものである。いずれも、対応する領域の中央部に位置している。この実施の形態では、接着部分1aの長さと非接着部分1bの長さを略同じとしたから、マーキング3a,3bを対応する領域の中央部に位置するように施すことによって、接着部分1aと非接着部分1bが位置している範囲をケーブル外被3を除去しなくても識別することができる。マーキング3a,3bは、接着部分1aと非接着部分1bの境界位置に施すようにしてもよい。すなわち、境界位置の接着部分1a側に接着部分であることを示すマーキングを、境界位置の非接着部分1b側に非接着部分であることを示すマーキングを施すようにしてもよい。接着部分1aと非接着部分1bを示すマーキングは、適宜の文字,符号,記号,模様など、その相違が識別できれるものであればよい。
【0016】
図2,図3は、中間分岐のための接続方法の実施の形態の一例の説明図である。図中、図1,図4と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。4は電柱、5は加入者宅、6,7,8はクロージャ、9は光引き落とし線である。
【0017】
図2を参照して光ファイバケーブル2からの中間分岐について説明する。光ファイバケーブル2は、電柱5間に張り渡された図示しない支持線に支持されている。引き落とし箇所には、クロージャ6が取り付けられ、引き落とし予定箇所にも、クロージャ7が取り付けられていてもよい。クロージャ6内において、光ファイバケーブル2のケーブル外被が除去されて、露出されたテープ状光ファイバ心線に光引き落とし線9が接続され、中間分岐が行なわれる。
【0018】
光引き落とし線9の接続は、光ファイバケーブル2のテープ状光ファイバ心線と同心数の引き落とし側のテープ状光ファイバ心線とを一括接続する接続方法、または、テープ状光ファイバ心線を構成する単心の光ファイバ素線と引き落とし側の単心の光ファイバ心線とを個別接続する接続方法が、引き落とし側の要求により選択される。一括接続は、光ファイバケーブル2のテープ状光ファイバ心線の接続部分を使用して接続が行なわれ、個別接続は、光ファイバケーブル2のテープ状光ファイバ心線の非接着部分を使用して行なわれる。したがって、一括接続を行なう場合は、図3(A)に示すように、クロージャ8の位置を接着部分の位置に一致させる。また、個別接続を行なう場合は、図3(B)に示すように、クロージャ8の位置を非接着部分の位置に一致させる。接着部分1aと非接着部分1bの長さがクロージャ8の長さより短い場合は、一括接続を行なう場合は、クロージャ8の中に接着部分が入るようにし、個別接続を行なう場合は、クロージャ8の中に非接着部分が入るようにする。接着部分1aと非接着部分1bの長さがクロージャ8の長さより長い場合は、一括接続を行なう場合は、接着部分の範囲内にクロージャ8があるようにし、個別接続を行なう場合は、非接着部分の範囲内にクロージャ8があるようにする。しかし、接着部分1aと非接着部分1bの長さとクロージャ8の長さを略等しくすることが、作業のやり易さ、無駄を少なくできることから好ましいといえる。なお、図3において図示されているクロージャ8は、位置のみを図示したもので、形状や構造を示すものではない。
【0019】
また、本発明の光ファイバケーブルは、図1で説明したように、接着部分と非接着部分を有するテープ状光ファイバ心線の周囲にケーブル外被を施したものに限られるものではなく、このような光ファイバケーブルの複数本を抗張力体の周囲に集合してケーブル化されたものでもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、クロージャを設置する位置を設定することによって、テープ一括接続、または、単心接続を行なうことができる。したがって、単心接続を行なう場合も、クロージャの設置する位置を変更することにより、分離工具なしで少心数ケーブルとの接続が可能となるため、作業時間を短縮でき、また心線の外傷するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブルの一例の構造を説明するための説明図である。
【図2】中間分岐のための接続方法の実施の形態の一例の説明図である。
【図3】中間分岐のための接続方法の実施の形態の一例の説明図である。
【図4】本発明の光ファイバケーブルに用いられるテープ状光ファイバ心線の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1…テープ状光ファイバ心線、1a…接着部分、1b…非接着部分、1c…光ファイバ素線、2…光ファイバケーブル、3…ケーブル外被、3a,3b…マーキング、4…電柱、5…加入者宅、6,7,8…クロージャ、9…光引き落とし線。
Claims (8)
- 長手方向の所定間隔おきに接着部分と非接着部分とが交互に存在するテープ状光ファイバ心線を用いた光ファイバケーブルの中間分岐のために、前記接着部分においてテープ一括接続を行ない、前記非接着部分において単心接続を行なう光ファイバケーブルの接続方法において、一括接続および単心接続のいずれの接続を行なうかに応じて、クロージャを設置する位置を設定することを特徴とする光ファイバケーブルの接続方法。
- 前記テープ状光ファイバ心線における接着部分の長手方向の長さと非接着部分の長手方向の長さが同じであり、かつ、接続部に用いられるクロージャの長さと略等しいことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブルの接続方法。
- 前記テープ状光ファイバ心線における接着部分と非接着部分の長手方向の長さが同じであり、かつ、20cm以上100cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブルの接続方法。
- 前記テープ状光ファイバ心線が収容されているケーブル外被に、接着部分と非接着部分の位置を表示するマーキングが施されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブルの接続方法。
- 前記テープ状光ファイバ心線の複数枚が、接着部分と非接着部分の長手方向の位置を同じくして積層されて、前記ケーブル外被に収容されていることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバケーブルの接続方法。
- 長手方向の所定間隔おきに接着部分と非接着部分とが交互に存在するテープ状光ファイバ心線がケーブル外被内に収容されているとともに、前記ケーブル外被に、接着部分と非接着部分の位置を表示するマーキングが施されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記テープ状光ファイバ心線における接着部分の長手方向の長さと非接着部分の長手方向の長さが同じであり、かつ、それぞれの長さが20〜100cmであることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバケーブル。
- 前記テープ状光ファイバ心線の複数枚が、接着部分と非接着部分の長手方向の位置を同じくして積層されて、前記ケーブル外被に収容されていることを特徴とする請求項6または7に記載の光ファイバケーブル。
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ID=32762679
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002365010A Pending JP2004198592A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | 光ファイバケーブルおよびその接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004198592A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017187706A (ja) * | 2016-04-08 | 2017-10-12 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の光ファイバ保持部材へのセット方法および光ファイバテープ心線の保持構造 |
-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002365010A patent/JP2004198592A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017187706A (ja) * | 2016-04-08 | 2017-10-12 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の光ファイバ保持部材へのセット方法および光ファイバテープ心線の保持構造 |
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