JP2004198045A - 蒸気圧縮式冷凍機 - Google Patents
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Abstract
【課題】エジェクタサイクルを用いた給湯器の運転効率を向上させる。
【解決手段】エジェクタ40と気液分離器50とを繋ぐ冷媒回路にエジェクタ40から流出した液相冷媒を蒸発させる第2蒸発器60を備える。これにより、エジェクタ40から流出する冷媒の圧力は第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて高い圧力にて安定する。したがって、圧縮機10の吸入圧力が第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて上昇するので、圧縮機10から吐出する冷媒の温度を低下させることなく、圧縮機(10)の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】エジェクタ40と気液分離器50とを繋ぐ冷媒回路にエジェクタ40から流出した液相冷媒を蒸発させる第2蒸発器60を備える。これにより、エジェクタ40から流出する冷媒の圧力は第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて高い圧力にて安定する。したがって、圧縮機10の吸入圧力が第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて上昇するので、圧縮機10から吐出する冷媒の温度を低下させることなく、圧縮機(10)の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機にて圧縮された高圧の冷媒を放冷し、蒸発器にて低圧の冷媒を蒸発させることにより、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機のうちエジェクタを用いたエジェクタサイクルに関するもので、給湯器に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
エジェクタサイクルとは、エジェクタにて冷媒を減圧膨張させて蒸発器にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機の吸入圧を上昇させる蒸気圧縮式冷凍機である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−149652号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、給湯器等の温熱を利用する蒸気圧縮式冷凍機では、蒸発器で吸熱した熱量と圧縮機の圧縮仕事相当の熱量との和を利用するので、放熱器で放熱される熱量のうち圧縮仕事相当の熱量が占める割合が小さくなるほど、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率、つまり成績係数が向上する。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な蒸気圧縮式冷凍機を提供し、第2には、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であって、圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する放熱器(20)と、低圧冷媒を蒸発させる第1蒸発器(30)と、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により第1蒸発器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機(10)の吸入側圧力を上昇させるエジェクタ(40)と、エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が第1蒸発器(30)に接続された気液分離器(50)と、エジェクタ(40)と気液分離器(50)とを繋ぐ冷媒回路に設けられ、エジェクタ(40)から流出した液相冷媒を蒸発させる第2蒸発器(60)とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、エジェクタ(40)から流出する冷媒の圧力は、第2蒸発器(60)を有していないエジェクタサイクルに比べて高い圧力にて安定する。
【0008】
したがって、圧縮機(10)の吸入圧力が第2蒸発器(60)を有していないエジェクタサイクルに比べて上昇するので、圧縮機(10)から吐出する冷媒の温度を低下させることなく、圧縮機(10)の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、気液分離器(50)と圧縮機(10)とを繋ぐ冷媒回路に、冷媒を加熱する加熱器(70)が設けられていることを特徴とする。
【0010】
これにより、圧縮機10の吸入側において、所定値以上の冷媒過熱度を確実に確保することができる。
【0011】
したがって、圧縮機(10)の圧縮仕事、つまり圧縮機(10)の消費動力を増大させることなく、確実に圧縮機(10)から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができるので、圧縮機(10)の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、加熱器(70)は、雰囲気と冷媒とを熱交換することにより冷媒を加熱することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に記載の発明では、圧縮機(10)に吸引される冷媒と放熱器(20)から流出した冷媒とを熱交換する内部熱交換器(80)を備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、放熱器(20)から流出した高圧冷媒の余熱を圧縮機(10)に吸引される冷媒に与えることができるので、確実に圧縮機(10)から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明では、圧縮機(10)の吐出圧は、冷媒の臨界圧力以上であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載の発明では、冷媒として、二酸化炭素が用いられていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の蒸気圧縮式冷凍機にて給湯水を加熱することを特徴とするものである。
【0018】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る蒸気圧縮式冷凍機を給湯器に適用したものであって、図1は給湯器(蒸気圧縮式冷凍機)の模式図である。
【0020】
圧縮機10は冷媒を吸入圧縮するものであり、水冷媒熱交換器20は圧縮機10から吐出した冷媒と給湯水とを対向流れ状態で熱交換して給湯水を加熱することにより冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
【0021】
なお、圧縮機10は電動モータ(図示せず。)により駆動されており、本実施形態では、吐出冷媒温度又は吐出冷媒圧力が所定値となるように圧縮機10の回転数、つまり圧縮機10から吐出する冷媒の流量を制御している。
【0022】
因みに、本実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いているが、冷媒としてフロン(R404a)を用いてもよいことは言うまでもない。
【0023】
なお、冷媒としてフロンを用いた場合には、水冷媒熱交換器20にて冷媒が凝縮するが、冷媒として、二酸化炭素を用いた場合には、高圧側冷媒圧力は冷媒の臨界圧力以上となり、かつ、水冷媒熱交換器20内で冷媒が凝縮することなく、冷媒入口側から冷媒出口側に向かうほど冷媒温度が低下するような温度分布を有するので、水冷媒熱交換器20は放熱器として機能する。
【0024】
また、第1蒸発器30は室外空気と液相冷媒とを熱交換させて液相冷媒を蒸発させることにより室外空気から熱を回収する低圧側熱交換器であり、エジェクタ40は冷媒を減圧膨張させて第1蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるものである。
【0025】
なお、エジェクタ40は、図2に示すように、流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル41、ノズル41から噴射する高い速度の冷媒流の巻き込み作用により第1蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル41から噴射する冷媒流とを混合する混合部42、及びノズル41から噴射する冷媒と第1蒸発器30から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ43等からなるものである。
【0026】
因みに、本実施形態では、ノズル41から噴出する冷媒の速度を音速以上まで加速するために、通路途中に通路面積が最も縮小した喉部を有するラバールノズル(流体工学(東京大学出版会)参照)を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば先細ノズルを用いてもよい。
【0027】
なお、混合部42においては、ノズル41から噴射する冷媒流の運動量と、第1蒸発器30からエジェクタ40に吸引される冷媒流の運動量との和が保存されるように混合するので、混合部42においても冷媒の静圧が上昇する。
【0028】
一方、ディフューザ43においては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の動圧を静圧に変換するので、エジェクタ40においては、混合部42及びディフューザ43の両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、混合部42とディフューザ43とを総称して昇圧部と呼ぶ。
【0029】
また、図1中、気液分離器50はエジェクタ40から流出した冷媒が流入するとともに、その流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離手段であり、気液分離器50の気相冷媒流出口は圧縮機10の吸引側に接続され、液相冷媒流出口は第1蒸発器30側の流入側に接続される。
【0030】
なお、気液分離器50と第1蒸発器30とを繋ぐ冷媒回路には、第1蒸発器30に流入する冷媒を減圧する減圧器(図示せず。)が設けられており、本実施形態では、キャピラリーチューブ等の固定絞りを採用している。
【0031】
第2蒸発器60は、エジェクタ40と気液分離器50とを繋ぐ冷媒回路に設けられてエジェクタ40から流出した冷媒と室外空気とを熱交換してエジェクタ40から流出した液相冷媒を蒸発させる熱交換器である。
【0032】
なお、本実施形態では、第1蒸発器30と第2蒸発器60とは、吸熱用室外空気の流れに対して並列に配置されているが、両蒸発器30、60を吸熱用室外空気の流れに対して直列に配置してもよい。
【0033】
因みに、吸熱用室外空気の流れに対して直列に配置する場合には、蒸発圧力、つまり蒸発温度が高くなる第2蒸発器60を第1蒸発器30より空気流れ上流側に配置することが望ましい。
【0034】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0035】
図4はエジェクタサイクルの全体のマクロ的作動を示すp−h線図であり、図4の●で示される符号は、図1に示す●で示される符号位置における冷媒の状態を示すものである。
【0036】
圧縮機10から吐出した高圧冷媒は、水冷媒熱交換器20にて冷却されてエジェクタ40のノズル41にて等エントロピ的に減圧膨張して、音速以上の速度で混合部42内に流入する。
【0037】
そして、混合部42に流入した高速冷媒の巻き込み作用に伴うポンプ作用(JIS Z 8126 番号2.1.2.3等参照)により、第1蒸発器30内で蒸発した冷媒が混合部42内に吸引されるため、低圧側の冷媒が気液分離器50→絞り60→蒸発器30→エジェクタ40(昇圧部)→第2蒸発器60→気液分離器50の順に循環する。
【0038】
一方、第1蒸発器30から吸引された冷媒(吸引流)とノズル41から吹き出す冷媒(駆動流)とは、混合部42にて混合しながらディフューザ43にてその動圧が静圧に変換されて第2蒸発器30を経由して気液分離器50に戻る。
【0039】
このとき、エジェクタ40から流出する冷媒は、気液二相状態の湿り冷媒であるので、第2蒸発器60では液相冷媒が外気から吸熱して気化するため、エジェクタ40から流出する冷媒の圧力は、第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて高い圧力にて安定する。
【0040】
したがって、圧縮機10の吸入圧力が第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて上昇するので、圧縮機10から吐出する冷媒の温度、つまり給水温度を低下させることなく、圧縮機10の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機(給湯器)の運転効率を向上させることができる。
【0041】
(第2実施形態)
本実施形態は、図4に示すように、第1実施形態に係るエジェクタサイクルに対して、冷媒を加熱する加熱器70を気液分離器50と圧縮機10とを繋ぐ冷媒回路に設けたものである。
【0042】
なお、本実施形態に係る加熱器70は、雰囲気と気液分離器50から流出する飽和気相冷媒とを熱交換することにより冷媒を加熱するものであるが、圧縮機10を駆動する電動モータやインバータ回路等の電動モータの駆動回路等で発生した廃熱にて圧縮機10に吸入される冷媒を加熱してもよい。
【0043】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0044】
本実施形態によれば、加熱器70にて圧縮機10に吸入される冷媒を加熱するので、図5に示すように、圧縮機10の吸入側において、所定値以上の冷媒過熱度を確実に確保することができる。
【0045】
したがって、圧縮機10の圧縮仕事、つまり圧縮機10の消費動力を増大させることなく、確実に圧縮機10から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができるので、十分な温度の給湯水を供給することができる。
【0046】
因みに、図5はエジェクタサイクルの全体のマクロ的作動を示すp−h線図であり、図5の●で示される符号は、図4に示す●で示される符号位置における冷媒の状態を示すものである。
【0047】
なお、加熱器70を第1蒸発器30の上方側に配置すれば、第1蒸発器30で発生した凝縮水が加熱器70に流れ、加熱器70の温度が低下してしまうことを未然に防止できる。
【0048】
(第3実施形態)
本実施形態は、図6に示すように、圧縮機10に吸引される冷媒と水冷媒熱交換器20から流出した冷媒とを熱交換する内部熱交換器80を設けたものである。
【0049】
これにより、水冷媒熱交換器20から流出した高圧冷媒の余熱を圧縮機10に吸引される冷媒に与えることができるので、確実に圧縮機10から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0050】
なお、図6は第2実施形態に係る蒸気圧縮式冷凍機に内部熱交換器80を追加したものであるが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第1実施形態に係る蒸気圧縮式冷凍機に内部熱交換器80を追加してもよい。
【0051】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、給湯器に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、空調装置や冷蔵装置等のその他の装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給湯器の模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエジェクタの模式図である。
【図3】p−h線図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る給湯器の模式図である。
【図5】p−h線図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る給湯器の模式図である。
【符号の説明】
10…圧縮機、20…水冷媒熱交換器、30…第1蒸発器、
40…エジェクタ、50…気液分離器、60…第2蒸発器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機にて圧縮された高圧の冷媒を放冷し、蒸発器にて低圧の冷媒を蒸発させることにより、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機のうちエジェクタを用いたエジェクタサイクルに関するもので、給湯器に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
エジェクタサイクルとは、エジェクタにて冷媒を減圧膨張させて蒸発器にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機の吸入圧を上昇させる蒸気圧縮式冷凍機である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−149652号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、給湯器等の温熱を利用する蒸気圧縮式冷凍機では、蒸発器で吸熱した熱量と圧縮機の圧縮仕事相当の熱量との和を利用するので、放熱器で放熱される熱量のうち圧縮仕事相当の熱量が占める割合が小さくなるほど、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率、つまり成績係数が向上する。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な蒸気圧縮式冷凍機を提供し、第2には、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であって、圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する放熱器(20)と、低圧冷媒を蒸発させる第1蒸発器(30)と、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により第1蒸発器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機(10)の吸入側圧力を上昇させるエジェクタ(40)と、エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が第1蒸発器(30)に接続された気液分離器(50)と、エジェクタ(40)と気液分離器(50)とを繋ぐ冷媒回路に設けられ、エジェクタ(40)から流出した液相冷媒を蒸発させる第2蒸発器(60)とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、エジェクタ(40)から流出する冷媒の圧力は、第2蒸発器(60)を有していないエジェクタサイクルに比べて高い圧力にて安定する。
【0008】
したがって、圧縮機(10)の吸入圧力が第2蒸発器(60)を有していないエジェクタサイクルに比べて上昇するので、圧縮機(10)から吐出する冷媒の温度を低下させることなく、圧縮機(10)の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、気液分離器(50)と圧縮機(10)とを繋ぐ冷媒回路に、冷媒を加熱する加熱器(70)が設けられていることを特徴とする。
【0010】
これにより、圧縮機10の吸入側において、所定値以上の冷媒過熱度を確実に確保することができる。
【0011】
したがって、圧縮機(10)の圧縮仕事、つまり圧縮機(10)の消費動力を増大させることなく、確実に圧縮機(10)から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができるので、圧縮機(10)の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、加熱器(70)は、雰囲気と冷媒とを熱交換することにより冷媒を加熱することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に記載の発明では、圧縮機(10)に吸引される冷媒と放熱器(20)から流出した冷媒とを熱交換する内部熱交換器(80)を備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、放熱器(20)から流出した高圧冷媒の余熱を圧縮機(10)に吸引される冷媒に与えることができるので、確実に圧縮機(10)から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明では、圧縮機(10)の吐出圧は、冷媒の臨界圧力以上であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載の発明では、冷媒として、二酸化炭素が用いられていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の蒸気圧縮式冷凍機にて給湯水を加熱することを特徴とするものである。
【0018】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る蒸気圧縮式冷凍機を給湯器に適用したものであって、図1は給湯器(蒸気圧縮式冷凍機)の模式図である。
【0020】
圧縮機10は冷媒を吸入圧縮するものであり、水冷媒熱交換器20は圧縮機10から吐出した冷媒と給湯水とを対向流れ状態で熱交換して給湯水を加熱することにより冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
【0021】
なお、圧縮機10は電動モータ(図示せず。)により駆動されており、本実施形態では、吐出冷媒温度又は吐出冷媒圧力が所定値となるように圧縮機10の回転数、つまり圧縮機10から吐出する冷媒の流量を制御している。
【0022】
因みに、本実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いているが、冷媒としてフロン(R404a)を用いてもよいことは言うまでもない。
【0023】
なお、冷媒としてフロンを用いた場合には、水冷媒熱交換器20にて冷媒が凝縮するが、冷媒として、二酸化炭素を用いた場合には、高圧側冷媒圧力は冷媒の臨界圧力以上となり、かつ、水冷媒熱交換器20内で冷媒が凝縮することなく、冷媒入口側から冷媒出口側に向かうほど冷媒温度が低下するような温度分布を有するので、水冷媒熱交換器20は放熱器として機能する。
【0024】
また、第1蒸発器30は室外空気と液相冷媒とを熱交換させて液相冷媒を蒸発させることにより室外空気から熱を回収する低圧側熱交換器であり、エジェクタ40は冷媒を減圧膨張させて第1蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるものである。
【0025】
なお、エジェクタ40は、図2に示すように、流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル41、ノズル41から噴射する高い速度の冷媒流の巻き込み作用により第1蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル41から噴射する冷媒流とを混合する混合部42、及びノズル41から噴射する冷媒と第1蒸発器30から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ43等からなるものである。
【0026】
因みに、本実施形態では、ノズル41から噴出する冷媒の速度を音速以上まで加速するために、通路途中に通路面積が最も縮小した喉部を有するラバールノズル(流体工学(東京大学出版会)参照)を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば先細ノズルを用いてもよい。
【0027】
なお、混合部42においては、ノズル41から噴射する冷媒流の運動量と、第1蒸発器30からエジェクタ40に吸引される冷媒流の運動量との和が保存されるように混合するので、混合部42においても冷媒の静圧が上昇する。
【0028】
一方、ディフューザ43においては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の動圧を静圧に変換するので、エジェクタ40においては、混合部42及びディフューザ43の両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、混合部42とディフューザ43とを総称して昇圧部と呼ぶ。
【0029】
また、図1中、気液分離器50はエジェクタ40から流出した冷媒が流入するとともに、その流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離手段であり、気液分離器50の気相冷媒流出口は圧縮機10の吸引側に接続され、液相冷媒流出口は第1蒸発器30側の流入側に接続される。
【0030】
なお、気液分離器50と第1蒸発器30とを繋ぐ冷媒回路には、第1蒸発器30に流入する冷媒を減圧する減圧器(図示せず。)が設けられており、本実施形態では、キャピラリーチューブ等の固定絞りを採用している。
【0031】
第2蒸発器60は、エジェクタ40と気液分離器50とを繋ぐ冷媒回路に設けられてエジェクタ40から流出した冷媒と室外空気とを熱交換してエジェクタ40から流出した液相冷媒を蒸発させる熱交換器である。
【0032】
なお、本実施形態では、第1蒸発器30と第2蒸発器60とは、吸熱用室外空気の流れに対して並列に配置されているが、両蒸発器30、60を吸熱用室外空気の流れに対して直列に配置してもよい。
【0033】
因みに、吸熱用室外空気の流れに対して直列に配置する場合には、蒸発圧力、つまり蒸発温度が高くなる第2蒸発器60を第1蒸発器30より空気流れ上流側に配置することが望ましい。
【0034】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0035】
図4はエジェクタサイクルの全体のマクロ的作動を示すp−h線図であり、図4の●で示される符号は、図1に示す●で示される符号位置における冷媒の状態を示すものである。
【0036】
圧縮機10から吐出した高圧冷媒は、水冷媒熱交換器20にて冷却されてエジェクタ40のノズル41にて等エントロピ的に減圧膨張して、音速以上の速度で混合部42内に流入する。
【0037】
そして、混合部42に流入した高速冷媒の巻き込み作用に伴うポンプ作用(JIS Z 8126 番号2.1.2.3等参照)により、第1蒸発器30内で蒸発した冷媒が混合部42内に吸引されるため、低圧側の冷媒が気液分離器50→絞り60→蒸発器30→エジェクタ40(昇圧部)→第2蒸発器60→気液分離器50の順に循環する。
【0038】
一方、第1蒸発器30から吸引された冷媒(吸引流)とノズル41から吹き出す冷媒(駆動流)とは、混合部42にて混合しながらディフューザ43にてその動圧が静圧に変換されて第2蒸発器30を経由して気液分離器50に戻る。
【0039】
このとき、エジェクタ40から流出する冷媒は、気液二相状態の湿り冷媒であるので、第2蒸発器60では液相冷媒が外気から吸熱して気化するため、エジェクタ40から流出する冷媒の圧力は、第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて高い圧力にて安定する。
【0040】
したがって、圧縮機10の吸入圧力が第2蒸発器60を有していないエジェクタサイクルに比べて上昇するので、圧縮機10から吐出する冷媒の温度、つまり給水温度を低下させることなく、圧縮機10の圧縮仕事量を小さくすることができ、蒸気圧縮式冷凍機(給湯器)の運転効率を向上させることができる。
【0041】
(第2実施形態)
本実施形態は、図4に示すように、第1実施形態に係るエジェクタサイクルに対して、冷媒を加熱する加熱器70を気液分離器50と圧縮機10とを繋ぐ冷媒回路に設けたものである。
【0042】
なお、本実施形態に係る加熱器70は、雰囲気と気液分離器50から流出する飽和気相冷媒とを熱交換することにより冷媒を加熱するものであるが、圧縮機10を駆動する電動モータやインバータ回路等の電動モータの駆動回路等で発生した廃熱にて圧縮機10に吸入される冷媒を加熱してもよい。
【0043】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0044】
本実施形態によれば、加熱器70にて圧縮機10に吸入される冷媒を加熱するので、図5に示すように、圧縮機10の吸入側において、所定値以上の冷媒過熱度を確実に確保することができる。
【0045】
したがって、圧縮機10の圧縮仕事、つまり圧縮機10の消費動力を増大させることなく、確実に圧縮機10から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができるので、十分な温度の給湯水を供給することができる。
【0046】
因みに、図5はエジェクタサイクルの全体のマクロ的作動を示すp−h線図であり、図5の●で示される符号は、図4に示す●で示される符号位置における冷媒の状態を示すものである。
【0047】
なお、加熱器70を第1蒸発器30の上方側に配置すれば、第1蒸発器30で発生した凝縮水が加熱器70に流れ、加熱器70の温度が低下してしまうことを未然に防止できる。
【0048】
(第3実施形態)
本実施形態は、図6に示すように、圧縮機10に吸引される冷媒と水冷媒熱交換器20から流出した冷媒とを熱交換する内部熱交換器80を設けたものである。
【0049】
これにより、水冷媒熱交換器20から流出した高圧冷媒の余熱を圧縮機10に吸引される冷媒に与えることができるので、確実に圧縮機10から吐出される冷媒の温度を所定温度以上とすることができ、蒸気圧縮式冷凍機の運転効率を向上させることができる。
【0050】
なお、図6は第2実施形態に係る蒸気圧縮式冷凍機に内部熱交換器80を追加したものであるが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第1実施形態に係る蒸気圧縮式冷凍機に内部熱交換器80を追加してもよい。
【0051】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、給湯器に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、空調装置や冷蔵装置等のその他の装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給湯器の模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエジェクタの模式図である。
【図3】p−h線図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る給湯器の模式図である。
【図5】p−h線図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る給湯器の模式図である。
【符号の説明】
10…圧縮機、20…水冷媒熱交換器、30…第1蒸発器、
40…エジェクタ、50…気液分離器、60…第2蒸発器。
Claims (7)
- 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であって、
圧縮機(10)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する放熱器(20)と、
低圧冷媒を蒸発させる第1蒸発器(30)と、
高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記第1蒸発器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入側圧力を上昇させるエジェクタ(40)と、
前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒用出口が前記圧縮機(10)の吸引側に接続され、液相冷媒用出口が前記第1蒸発器(30)に接続された気液分離器(50)と、
前記エジェクタ(40)と前記気液分離器(50)とを繋ぐ冷媒回路に設けられ、前記エジェクタ(40)から流出した液相冷媒を蒸発させる第2蒸発器(60)とを備えることを特徴とする蒸気圧縮式冷凍機。 - 前記気液分離器(50)と前記圧縮機(10)とを繋ぐ冷媒回路に、冷媒を加熱する加熱器(70)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 前記加熱器(70)は、雰囲気と冷媒とを熱交換することにより冷媒を加熱することを特徴とする請求項2に記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 前記圧縮機(10)に吸引される冷媒と前記放熱器(20)から流出した冷媒とを熱交換する内部熱交換器(80)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 前記圧縮機(10)の吐出圧は、冷媒の臨界圧力以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 冷媒として、二酸化炭素が用いられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の蒸気圧縮式冷凍機にて給湯水を加熱することを特徴とする給湯器。
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