JP2004197425A - ベントナイトを用いた遮水工法 - Google Patents

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Tetsumi Higasayama
徹巳 日笠山
Michihiko Ishida
道彦 石田
Masao Kuroiwa
正夫 黒岩
Yasuhiro Nabeshima
靖浩 鍋嶋
Toru Kazamaki
叡 風巻
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CARBOFOL JAPAN KK
Obayashi Corp
Asahi Kasei Geotechnologies Co Ltd
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CARBOFOL JAPAN KK
Obayashi Corp
Asahi Kasei Geotechnologies Co Ltd
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Abstract

【課題】貯水池などをドライアップすることなく、ベントナイトを充填した遮水マットの水中沈設を可能とし、遮水施工面に敷設すること。
【解決手段】周囲が閉ざされ、かつ間隔調整手段3bにより厚み方向への膨張を規制された一対の透水性布地3aからなる袋体を水上あるいは水中に投入し、その内部に、土質材料をコア4aとしその外周にベントナイト4bをコーティングした複合材4を充填して遮水マット2とし、その重みで水中落下させて遮水施工面に沈設固定するものである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベントナイトを用いた遮水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
貯水池や、調整池、修景池などに遮水層を形成するにあたり、ベントナイト混合土を利用した遮水構造を造成することが行われている。この工法は、一般的に、ベントナイト混合土を遮水施工面に敷き均し、転圧締固めすることで、透水係数の小さい遮水性のある層を形成するものである。
【0003】
また、透水性布地の袋体を遮水施工面に敷設し、その内部にベントナイト粉粒体を充填して遮水マットとする方法も開発されている(特許文献1参照。)。
【0004】
この工法では、遮水マットの外皮を構成する透水性布地間に設けた間隔調整手段により、水が浸透した状態でのベントナイトの膨潤厚みが拘束、規制されるものであって、施工厚みが均一かつ遮水性も均一となるなどの利点がある。
【0005】
【特許文献1】
特許第2735706号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれの工法においても既存の池などに適用する場合には、池の内部を一旦ドライアップしてからでないと施工ができない。特に、後者の遮水マットを用いた場合には、袋体を水上あるいは水中に投入してからベントナイト粉粒体を充填するため、ベントナイトが水に接触した時点で水和・膨張が発生することから、袋体への連続的な充填作業が困難となる。また、あらかじめベントナイト粉粒体を袋体内部に充填した後、水中に敷設する場合は、遮水マットの重量が大きくなり、施工性が劣ることになる。
【0007】
従って、ベントナイトを用いた遮水工法では、池内排水および遮水施工面の整地などの作業が必須であり、池の現況を保持したまま漏水個所などを遮水するための施工法や有害物質の溶出を封じ込めるための施工法としては不適であった。
【0008】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであって、その目的は、貯水池などをドライアップすることなく遮水マットの水中沈設を可能とし、遮水施工面に敷設できるようにしたベントナイトを用いた遮水工法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の遮水工法では、周囲が閉ざされ、かつ間隔調整手段により膨張厚みを制限された透水性布地からなる袋体を水上あるいは水中に投入し、該袋体内部に、土質材料をコアとしその外周にベントナイトをコーティングした複合材を充填して遮水マットとし、遮水施工面に沈設するものであることを特徴とする。従って、本発明方法にあっては、複合材中の高比重な土質材料により、ベントナイトをコーティングした複合材の水中における袋体内部への充填が可能となる。水底に沈設した状態ではベントナイトの膨潤作用により遮水性を発現し、設置個所を遮水する。
【0010】
また、本発明方法は、前記混合物中におけるベントナイト粉粒体の重量比率が10%以上70%以下であることにより、沈設作業に適した比重を得ることができると同時に、沈設状態ではベントナイト粉粒体の膨潤特性による十分な遮水効果を発現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明方法を適用した既存の貯水池であり、池1内の適宜位置に発見された漏水個所1aあるいは有害物質の溶出個所とその周囲を覆った状態に遮水マット2を敷設するものである。
【0012】
遮水マット2は、図1の一部に拡大して示すように、周囲が袋状に閉ざされた一対の透水性布地3aと、所定間隔で両布地3a間を連結した複数の間隔調整糸3bと、両布地3a間の袋状内部に充填されるベントナイト複合材4とからなっており、まず袋体を水上あるいは水中に投入し、その袋体の一部にあけた開口を通じて空気圧送などによりベントナイト複合材4を充填し、開口を閉じて遮水マット2として、その重みで水中落下させることにより、遮水工を完成させたものである。
【0013】
この遮水マット2の最大厚みは5〜10cmであり、また一枚あたりの幅は2〜4mであるが、長さ方向に対しては、必要に応じて現地縫合または面ファスナーで接合して遮水施工面の面積に対応させることができる。
【0014】
そして、このように作られた遮水マット2を、漏水個所1aに向けて水中投入し、その自重により漏水個所1aを覆った状態に敷設するものである。
【0015】
遮水マット2の内部に充填されるベントナイト複合材4は、図2に拡大して示すように、高比重材料としての土質材料からなるコア4aの外周にバィンダを介してベントナイト4bを所定厚みでコーティングしたものである。
【0016】
コア4aを構成する土質材料は、山砂などの土砂や、例えばパーライト、溶融スラグなどのリサイクル材からなるものであって、その比重d=2.5〜2.8である。
【0017】
そして、例えば、平均粒径2.0〜20.0mmにそろえたこれら土質材料からなるコア4aの外周に、ベントナイト4bを例えば0.5〜5.0mm厚みにコーティングし、直径2〜25mmの粒状体としている。ここで、複合材4におけるベントナイト4bの重量比率は、10%以上70%以下の範囲とすることが好ましい。この範囲とした理由は、まずベントナイト量が少ないと、透水係数が高くなって遮水効果が低下し、また多すぎると見掛比重が軽くなり、沈設に適さないからである。
【0018】
以上の配合比とすることにより、その透水係数kは、
k=1×10−7〜1×10−10cm/sec程度となり、永久的な遮水構造として利用が可能となり、また見掛比重d=2.0〜2.4となり、水に比べて十分重いため、水中投入時において内部に閉じこめられる空気による浮力を考慮しても、遮水マット2を沈設することが可能となり、沈設作業を良好に行えることになる。
【0019】
また、以上のベントナイト複合材4の製造方法は次の通りである。まず、コーティングに要するバインダは(例えば水溶性接着剤)であり、全体に対して例えば5%以下の配合比となるように添加される。
【0020】
そして、このバインダとともにベントナイト粉体および土質材料を、例えばミキサー中に投入し、混合することによってベントナイト粉体はコア4aの外周にバィンダを介して接着集積され、図2のごとくコア4aの外周にベントナイト4bを一体化した複合剤4を得ることができ、その状態で遮水材としての使用が可能となる。
【0021】
以上の遮水マット2を沈設した状態では遮水マット2の表面にしみこんだ水により、バインダは溶解してベントナイト4bはコア4aより遊離し、水と接して膨潤する。一般にベントナイトは、自重の5〜10倍以上の水を吸収して膨潤するものであるが、遮水マット2の内側表層のみが膨潤して初期遮水層を形成する。この状態で、ベントナイトの膨潤により遮水マット2はその厚み方向に膨張しようとするが、調整糸3bによってその厚さが例えば5〜10cm程度に規制されるため、内側は乾燥したままの状態に保持され、膨潤余力として遮水マット2内に蓄積され、以後遮水材として機能を持続することになる。
【0022】
なお、単に遮水マット2を沈設するだけでなく、図1の拡大部に示すようにその上部に礫などの保護土5を撒き出し、重しとして機能させることにより、遮水マット2を水底に密接状態に固定することができる。
【0023】
また、前記実施形態では、池の部分補修に適用した場合を示したが、その水底面全体を遮水施工する場合には、遮水マット2の端部を牽引しながら地表部より順次繰出すようにすれば、水底面全域に敷設することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明によるベントナイトを用いた遮水工法にあっては、貯水池などをドライアップすることなく、ベントナイトを充填した遮水マットの水中沈設を可能とし、遮水施工面に敷設できるため、池の現況を保持したまま漏水個所などを補修するなどの手段として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法を適用した貯水池を示す一部拡大部分を含む断面図である。
【図2】ベントナイト複合材の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 貯水池
2 遮水マット
3a 透水性布地
3b 間隔調整糸(間隔調整手段)
4 ベントナイト複合材
4a コア(土質材料)
4b ベントナイト

Claims (2)

  1. 周囲が閉ざされ、かつ間隔調整手段により膨張厚みを制限された透水性布地からなる袋体を水上あるいは水中に投入し、該袋体内部に、土質材料をコアとしその外周にベントナイトをコーティングした複合材を充填して遮水マットとし、遮水施工面に沈設するものであることを特徴とするベントナイトを用いた遮水工法。
  2. 前記混合物中におけるベントナイト粉粒体の重量比率が10%以上70%以下であることを特徴とする請求項1に記載のベントナイトを用いた遮水工法。
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