JP2004196319A - ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 - Google Patents
ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004196319A JP2004196319A JP2002364530A JP2002364530A JP2004196319A JP 2004196319 A JP2004196319 A JP 2004196319A JP 2002364530 A JP2002364530 A JP 2002364530A JP 2002364530 A JP2002364530 A JP 2002364530A JP 2004196319 A JP2004196319 A JP 2004196319A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- recording material
- support member
- roll support
- convex portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C3/00—Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H75/00—Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
- B65H75/02—Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
- B65H75/18—Constructional details
- B65H75/185—End caps, plugs or adapters
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/50—Storage means for webs, tapes, or filamentary material
- B65H2701/51—Cores or reels characterised by the material
- B65H2701/512—Cores or reels characterised by the material moulded
- B65H2701/5122—Plastics
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/50—Storage means for webs, tapes, or filamentary material
- B65H2701/53—Adaptations of cores or reels for special purposes
- B65H2701/534—Stackable or interlockable reels or parts of reels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
- Packages (AREA)
- Unwinding Webs (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Abstract
【課題】ロール状記録材料を、包装材料に収容して長期間保管したり輸送しても、ロール状記録材料を破損変形させることがなく、記録材料を劣化させないように支持することのでき、かつロール支持部材の材料の厚みを薄化することにより製造コストが削減されたロール支持部材を提供すること。
【解決手段】両側の表面にリブが形成された4つの角を落とした矩形の基板部、該基板部の一方の表面の中央部に基板部と一体に形成されかつ先端が閉じられた円筒凸部、及び、該基板部の四隅に形成された突起部からなるロール支持部材であって、該円筒凸部が中空内部を形成し該中空内部に同心筒状リブ及び放射状リブを有し、該基板部の該円筒凸部が形成されている面であって該円筒凸部と該基板部とが交わる部分には、該円筒凸部の根元に周回する凹状の溝が設けられ、該溝の内部に円筒凸部を中心として放射状に配設されたリブを有することを特徴とするロール支持部材。
【選択図】 図3
【解決手段】両側の表面にリブが形成された4つの角を落とした矩形の基板部、該基板部の一方の表面の中央部に基板部と一体に形成されかつ先端が閉じられた円筒凸部、及び、該基板部の四隅に形成された突起部からなるロール支持部材であって、該円筒凸部が中空内部を形成し該中空内部に同心筒状リブ及び放射状リブを有し、該基板部の該円筒凸部が形成されている面であって該円筒凸部と該基板部とが交わる部分には、該円筒凸部の根元に周回する凹状の溝が設けられ、該溝の内部に円筒凸部を中心として放射状に配設されたリブを有することを特徴とするロール支持部材。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状の記録材料シートが円筒状の巻芯に巻かれてなるロール状記録材料を包装材料に収容する際に用いられる一対のロール支持部材、及びロール状記録材料の両端を一対のロール支持部材により支持して包装材料に収容した記録材料包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、長尺状の記録材料シートを保管運搬する際には、記録材料シートを円筒状の巻芯に巻いてロール状にした後、段ボール容器などのパルプ製包装材料に収容して保管運搬するのが一般的である。通常、このようなロール状の記録材料シート(以下、ロール状記録材料という)の最外周部は、記録材料が感光材料である場合、感光したり、傷ついたりしないように遮光性シートで覆い、またその幅方向の両端部からも感光したり傷つかないように、その両端部を遮光性の保護板で保護している。さらに、このような感光材料ロールを包装材料に収容する際にも、落下等の物理的な衝撃によって感光材料ロールが変形破損したり、遮光性シートや保護板が破損して感光材料が記録しないように保護する必要がある。
【0003】
ロール状記録材料を保護し包装材料に収容する方法として、例えば平坦な基板に一体的に成形された凸部を有するロール支持部材(凸部を有するフランジ)が提案されている。これによると、ロール状記録材料の巻芯の両端に一対のロール支持部材の凸部を挿入することで、ロール状記録材料を包装材料に収容する際にロール状記録材料は平坦な基板で支持されるので、記録材料を包装材料に接触しないようにすることができる。しかし、このロール支持部材を合成樹脂材料を主成分として形成した場合、平坦な基板は緩衝性や機械的な強度が充分でないという問題がある。つまり、このようなロール支持部材を用いた記録材料包装体は、落下等の物理的な衝撃を受けるとロール状記録材料にその衝撃が直接伝わってロール状記録材料が変形破損したりたり、あるいは平坦な基板が割れてしまいロール状記録材料を支持することができなくなる場合がある。一方、ロール支持部材を緩衝性の高い合成樹脂発泡材料を主構成材料として成形した場合では、記録材料包装体は落下等の物理的な衝撃を受けても、その衝撃は平坦な基板に吸収され、ロール状記録材料には伝わらないので、ロール状記録材料は変形破損しない。しかしこの場合では、通常のロール状記録材料の重量は大きい(例えば4kg以上)ので、凸部がその重量を確実に支持しきれずに破損してロール状記録材料を支持することができなくなりやすいという問題がある。
【0004】
また一方、ロール状記録材料を長期間保管した場合には、記録材料が感光材料である場合、感光材料に含まれる銀化合物などが空気中の水分と反応して、感光材料は劣化し記録むらが発生することがある。感光材料ロールの外周部やその端部からは、上述したように遮光性シートや保護板で覆われているので空気中の水分はほとんど進入しない。一方、感光材料ロールの巻芯は、強度、コスト等で有利であるが防湿性の低いパルプ材料が広く用いられ、さらに通常その中空部は外気と接触している。従って、感光材料ロールを長期間保管する場合には、物理的な衝撃から感光材料ロールを保護し変形破損等しないようにするだけでなく、巻芯の中空部が外気と接触して水分が進入しないようにする必要がある。
【0005】
防湿性の高い合成樹脂からなり巻芯に挿入(嵌合)可能なロール支持部材と低密度材料からなる緩衝部材とを組み合わせて用いるロール支持部材、すなわちロール状記録材料の巻芯とそのロール支持部材と、巻芯とロール支持部材との間にその緩衝部材とを合わせて一体とし包装材料に収容した記録材料包装体(記録材料)が提案されている。これによると、ロール状記録材料の巻芯は防湿性の高いロール支持部材を挿入(嵌合)してふさがれるので、巻芯の中空部は外気と接触しなくなる。そして記録材料包装体は落下等の物理的な衝撃に対しても、低密度材料からなる緩衝部材がその衝撃をやわらげるのでロール支持部材やロール状記録材料は変形破損しにくくなる。
【0006】
しかしながら、上述したロール支持部材と緩衝部材からなるロール支持部材においても、低密度材料である緩衝部材は復元性が低く、落下等の物理的な衝撃によって緩衝部材が変形するという問題がある。特に大きな衝撃を受けた場合や、繰り返して衝撃を受けた場合などは緩衝部材は変形して緩衝性が低下する。このような状態で記録材料包装体が衝撃を受けた場合は、その衝撃がロール状記録材料に伝わってロール状記録材料が破損変形しやすい。このため、ロール状記録材料を長期間の保管、輸送するためには緩衝部材を大きくして、緩衝部材が変形しても緩衝性を保持できるようにする必要がある。しかし緩衝部材を大きくすると、それを収容する包装材料も大きくなるので、資源的及びコスト的に不利になり、またその後の保管する空間や運搬する作業の効率も悪くなる。さらにロール支持部材と緩衝部材が異なった材料で成型されているので製造工程も多くコストも高くなり、また使用後にリサイクルあるいは廃棄処理する際にも不利である。
【0007】
これらの問題点を解決するものとして、ロール状記録材料を支持する円筒軸及びフランジ部が一体成形されたロール支持部材が開示されている(特許文献1、2及び3参照。)。しかしながら、落下衝撃に対する強度を十分に確保するために、ロール支持部材を肉厚にしなければならないという問題があり、さらなる改善が望まれている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−327089号公報
【特許文献2】
特開平7−330032号公報
【特許文献3】
特開2002−244249号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、ロール状記録材料を、包装材料に収容して長期間保管したり輸送しても、ロール状記録材料を破損変形させることがなく、記録材料を劣化させないように支持することのでき、かつロール支持部材の材料の厚みを薄化することにより製造コストが削減されたロール支持部材を提供することである。また、本発明の他の目的は、保管運搬を効率良くできる記録材料包装体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 両側の表面にリブが形成された、4つの角を落とした矩形の基板部、該基板部の一方の表面の中央部に、基板部と一体に形成され、かつ先端が閉じられた円筒凸部、及び、該基板部の四隅に、それぞれ該円筒凸部が形成されている方向に延長した形に基板部と一体に形成された突起部からなるロール支持部材であって、該円筒凸部が中空内部を形成し、該中空内部に円筒凸部と略同心筒状に配設されたリブ、及び同心筒状リブと円筒凸部の中空内部側の面を連結するように配設された放射状リブを有し、該基板部の該円筒凸部が形成されている面であって、該円筒凸部と該基板部とが交わる部分には、該円筒凸部の根元に周回する凹状の溝が設けられ、該溝の内部に円筒凸部を中心として放射状に配設されたリブを有することを特徴とする、ロール支持部材。
(2) 突起部が該基板部の外周よりも外側に広がる形で設けられ、かつ、該突起部の内側にリブが設けられた(1)記載のロール支持部材。
(3) 該溝の底部の裏面に、リブが設けられていない(1)又は(2)に記載のロール支持部材。
(4) (1)〜(3)いずれか1つに記載のロール支持部材によって、ロール状記録材料を直方体の収納容器中に宙づりに支持し収納した記録材料包装体。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜8を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0012】
図1は本発明のロール支持部材を両端に装着したロール状記録材料を外箱に収納する時の各部材の概略斜視図を示す。図1において、1は遮光性リーダー14及び遮光性フランジ15により包装されたロール状感光材料を示し、2は中空円筒状の巻芯を示す。3は好ましくは射出成形により作製したロール支持部材を示す。7はロール状記録材料1を収納する収納容器(外箱)を示す。ロール状記録材料1はロール支持部材3によって宙づりに支持され、直方体の外箱7に収納されている。
【0013】
本発明におけるロール状記録材料とは、広幅長尺の記録材料を巻芯にロール状に巻取った状態の記録材料を言う。広幅長尺の感光材料とは、例えば、一般的には幅が152mm、610mm、864mm、1213mm等で長さが約30〜130mである記録材料を指す。勿論、これ以上の幅と長さであってもかまわない。本発明におけるロール状記録材料とは特に限定するものではなく、プリント、印刷、複写等に使用される、感光材料、カラーコピー用受像紙等全ての画像記録材料に用いることができる。感光材料としては銀塩感光材料(熱現像感光材料を含む)に限らず、各種感光材料のフィルム、印画紙等全てを対象とすることができる。
【0014】
本発明におけるロール支持部材の一例の斜視図を図2及び図3に、そしてその断面図を図4に示す。以下、各図を参照しながら本発明のロール支持部材について説明する。本発明のロール支持部材3は、少なくとも一方の側の表面、好ましくは両側の表面にリブを形成することによって機械的強度が高められた矩形の基板部4、該基板部4の一方の表面の中央部に該基板部4と一体に形成され、かつ先端が閉じられた円筒凸部5、そして該基板部4の四隅をそれぞれに垂直方向に延長した形で該基板部4と一体に設けられた突起部6からなる。基板部4には、円筒凸部5が形成されている面にリブ4aが設けられている。より機械的強度を高めるために反対側の面にもリブ4bを設けることが望ましい。
基板部4の大きさ、つまり基板部4の正方形の向かい合う2辺の距離Wは、巻芯2に巻く記録材料の長さに合わせ適宜変更することが可能であり、好ましくは120〜190mmである。
【0015】
リブ4a、4bの大きさは、高さが5〜30mm、厚みが1〜2mmの範囲が望ましく、またそれぞれの大きさは同一であっても、異なっていても良い。通常リブはそれぞれ、例えば図2及び図3に示したように、基板部4のほぼ中央部に形成された円筒凸部5を中心に放射状に形成される。また、その基板部4の四隅は角に衝撃が集中し割れたりしないように角を落としてあることが望ましい。さらに、基板部4の矩形は正方形状であることが望ましい。ロール支持部材に支持されたロール状記録材料を包装材料に収容する際に、不要な空間を少なくし包装材料をより小さくすることができるからである。
【0016】
円筒凸部5の外径はロール状記録材料の巻芯2の内径より0.1〜3mmの範囲で小さいことが望ましい。円筒凸部5の外径と巻芯2の内径との差は0.1mmより小さいと巻芯2に円筒凸部を挿入しにくくなり、また3mmより大きいと巻芯2の中空部と外気が接触して、水分が混入しやすくなる。また、円筒凸部3の高さは10〜40mmの範囲であることが望ましく、20〜30mmの範囲であることがより望ましい。円筒凸部の高さは40mmより大きいと巻芯に挿入しにくくなり、また10mmより小さいと巻芯の中空部と外気が接触して、水分が進入しやすくなる。
【0017】
突起部6は、そのほぼ中央部には先端が閉じられた円筒凸部5と同一方向に設けられていることが望ましい。また、この突起部6の高さはそれぞれ等しく、かつ円筒凸部5の高さと同じあるいは、それ以上にすることが望ましい。このような突起部の高さの調整により、より安定にロール状記録材料を支持することができる。
【0018】
図5に示すように、突起部6は、4つの角を落とした矩形の基板部4の外周よりも外側に広がる形で設けられていることが好ましい。また、突起部6の内側には、リブ6aが設けられていることが好ましい。リブ6aを設けることにより、突起部6の強度が増す。加えて、図5及び図6に示すように、ロール支持部材を重ね合わせて保管する際、矩形の基板部4が4つの突起部6の内側に収まり、さらに、矩形の基板部4をリブ6aで保持することが可能となり、スタック特性にも優れたものとなる。リブ6aの高さは、基板部4を支える上で、15〜25mmであることが好ましい。
【0019】
他の実施態様として、図7及び図8に本発明のロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図を示す。図7において、ロール支持部材の突起部6は、先端に段差が設けられている。この段差部6bで矩形の基板部4を保持することによりロール支持部材を積み重ねて保管することが可能となる。また、図8において、ロール支持部材の基板部4には、切欠き4cが設けられている。この切欠き4cと突起部6を重ね合わせることによりロール支持部材を積み重ねて保管することが可能となる。
【0020】
本発明のロール支持部材3において、円筒凸部5は中空内部を形成し、該中空内部に円筒凸部と略同心(同軸)筒状に配設されたリブ5a、及び同心筒状リブと円筒凸部の中空内部側の面を連結するように配設された放射状リブ5bを有する。円筒凸部5の内部にリブを設けることにより、記録材料包装体が落下等した際に、ロール支持部材3の円筒凸部5が破損することを防ぐことが可能となる。従来、円筒凸部5の強度を保つために、円筒凸部5を肉厚となるよう作製する必要があったが、本発明のロール支持部材3は円筒凸部5の内部のリブによって強度が保たれるため、円筒凸部5を肉厚とする必要がない。本発明の円筒凸部5の厚みSは、0.5〜3mmであることが好ましい。
【0021】
また、本発明のロール支持部材3は、矩形の基板部4の円筒凸部5が形成されている面であって、円筒凸部5と矩形の基板部4とが交わる部分に、円筒凸部5の根元を周回する凹状の溝8が設けられている。溝8の内部には、円筒凸部5を中心として放射状に配設されたリブ8aを有する。溝の底部の裏面8b(円筒凸部及び突起部のない面)には、リブが設けられておらず、滑らかな面であることが好ましい。溝の深さは、溝の底部の裏面がリブ4bの高さと揃うような深さであることが好ましい。
【0022】
さらに、基板部4の円筒凸部5が設けられている面と反対の面には、凹みが設けられていることが望ましい。図4に示すように円筒凸部5を下に向けて、基板部4の裏面にロール状記録材料1を配置すると、ロール状記録材料1がその凹みで固定されるので、ロール状記録材料受けとして使用することが可能になる。
【0023】
本発明のロール支持部材は、ポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体を主構成材料とする。ポリプロピレンに対してポリエチレンの混合比は2〜15重量%の範囲が望ましい。このようなポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体としては、例えば、BC1B、BC2E、BC3M、BC4、BC4ASW、BC5C、BC6、BC8(日本ポリケム(株)製)、J−466HP(出光石油化学(株)製)などが挙げられる。また、本発明のロール支持部材は射出成形により成形するのが好ましい。射出成形する際の成形性を向上させ、かつ成形されたロール支持部材と感光材料ロールとの接触面の摩擦を少なくするために、ポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体に、シリコーン樹脂(例えば、ヘキサケミカル(株)製、シリコンMCP)が0.3〜3重量%の範囲で添加することが望ましい。
【0024】
直方体の外箱7に使用する紙材料は特に限定は無いが、取り扱い、作り易さ、強度から段ボールが好ましい。段ボールとしては最新紙加工便覧(株式会社テックタイムス)に記載されている如き一般的なAフルート〜Eフルートの両面段ボール、複両面段ボールが好ましく使用されるが特に限定は無い。ロール状感光材料の大きさに従い適宜選択することができる。
【0025】
遮光性シート、遮光性保護板等の遮光防湿材料としては、写真性能に悪影響を与えず遮光防湿機能を有していれば特に限定は無く、例えば特開平6−95302号、同8−179473号に記載されている遮光防湿材料を使用することができる。
【0026】
次に、本発明の記録材料包装体について説明する。図1に示すように、本発明の記録材料包装体は、ロール状記録材料1の巻芯2の両端に本発明のロール支持部材3の円筒凸部5をそれぞれ挿入して、段ボール容器などのパルプ製包装材料(外箱)7に収容して作成される。本発明におけるロール状記録材料、特にロール状感光材料は、両端に感光材料が感光したり、ロール支持部材が接触して感光材料が傷が付かないように保護するための遮光性を有する保護板15を備えた円筒状の巻芯2に長尺状の記録材料シートを巻き付けることにより製造される。そしてロール状記録材料1の外周は記録材料が保管中に記録しないために遮光シート14で保護されている。さらにロール状記録材料1は、空気中の水分によって記録材料が劣化しないように防湿シートなどで保護されていることが望ましい。
このようにして包装材料に収容されたロール状記録材料は、ロール支持部材によって支持され遮光シートで保護された記録材料シートが包装材料に接触しない。
【0027】
以上のように、本発明のロール支持部材3において、支持部材の基板部4はリブ4a及び4bを有しおり、さらに、円筒凸部5の中空内部にもリブ5aを有しているので機械的な強度が強く、物理的な衝撃を吸収し破損変形することがない。よって、本発明のロール支持部材3は、ロール状記録材料1を包装材料に収容して長期間保管したり輸送しても、ロール状記録材料を破損変形させることがなく、かつ記録材料を劣化させないように支持することができる。また円筒凸部5を肉薄の材料で作製することができ、さらに、基板部4、円筒凸部5、突起部6がそれぞれ一体となって成形されるので、本発明のロール支持部材3は製造時間を従来より25%、ロール支持部材3の総重量を従来の30%削減することが可能である。従って、本発明のロール支持部材3を用いた記録材料包装体は安価で作成でき、かつ保管、運搬を効率よく行うことができる。
【0028】
【実施例】
以下に実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(ロール支持部材の作成)
ポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体(PE−PP)をそれぞれ射出成形により表1に示したロール支持部材を作成した。作成されたロール支持部材において、基板部は両面にリブ部を有し、円筒凸部の外径は感光材料ロールの巻芯の内径より1mm小さく、またその高さは30mmであった。
【0029】
圧縮試験機を用いて作製したロール支持部材の基板部を圧縮し、圧縮した個所の変形量を確認した。なお、表1における変形量とは、参考例のサンプルを圧縮した場合の変形量に対する各サンプルの変形量の比率である。
【0030】
【表1】
【0031】
実施例1の記録材料包装体は、厚み2.0〜2.5mmで作製した場合の参考例と同等の変形量であった。
【0032】
また、記録材料ロールの巻芯の両端に上述のロール支持部材の円筒凸部を挿入してパルプ製包装材料に収容し、記録材料包装体を作成した。この包装体をJIS Z 0202に従い落下テストに供し、ロール支持部材の落下衝撃に対する強度を確認した。実施例1の記録材料包装体は、比較例1〜3の記録材料包装体よりも落下衝撃に強く、厚み2.0〜2.5mmで作製した場合の参考例と同等の強度であった。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、肉薄で、強度の弱い材料で作製した場合でも落下衝撃に強いロール支持部材を、安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を両端に装着したロール状記録材料を外箱に収納する時の各部材の概略斜視図を示す。
【図2】本発明の一実施態様としてのロール支持部材の嵌入部が突き出した側の概略斜視図を示す。
【図3】本発明の一実施態様としてのロール支持部材の嵌入部が突き出した側とは反対面の概略斜視図を示す。
【図4】図2のA−A’に沿った概略断面の斜視図である。
【図5】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図である。
【図6】図5のB−B’に沿った概略断面図である。
【図7】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図である。
【図8】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ロール状記録材料
2 巻芯
3 ロール支持部材
4 基板部
4a、4b リブ
4c 切欠き
5 円筒凸部
5a 同心筒状リブ
5b 放射状リブ
6 突起部
6a リブ
6b 段差部
7 外箱
8 溝
8a リブ
8b 溝の底部の裏面
10、10a、10b ロール支持部材部材
11 ロール状記録材料
12 巻芯
13 保護板
14 遮光性シート
15 遮光性フランジ
S 円筒凸部厚み
W 基板部の正方形の向かい合う2辺の距離
H リブ6aの高さ
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺状の記録材料シートが円筒状の巻芯に巻かれてなるロール状記録材料を包装材料に収容する際に用いられる一対のロール支持部材、及びロール状記録材料の両端を一対のロール支持部材により支持して包装材料に収容した記録材料包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、長尺状の記録材料シートを保管運搬する際には、記録材料シートを円筒状の巻芯に巻いてロール状にした後、段ボール容器などのパルプ製包装材料に収容して保管運搬するのが一般的である。通常、このようなロール状の記録材料シート(以下、ロール状記録材料という)の最外周部は、記録材料が感光材料である場合、感光したり、傷ついたりしないように遮光性シートで覆い、またその幅方向の両端部からも感光したり傷つかないように、その両端部を遮光性の保護板で保護している。さらに、このような感光材料ロールを包装材料に収容する際にも、落下等の物理的な衝撃によって感光材料ロールが変形破損したり、遮光性シートや保護板が破損して感光材料が記録しないように保護する必要がある。
【0003】
ロール状記録材料を保護し包装材料に収容する方法として、例えば平坦な基板に一体的に成形された凸部を有するロール支持部材(凸部を有するフランジ)が提案されている。これによると、ロール状記録材料の巻芯の両端に一対のロール支持部材の凸部を挿入することで、ロール状記録材料を包装材料に収容する際にロール状記録材料は平坦な基板で支持されるので、記録材料を包装材料に接触しないようにすることができる。しかし、このロール支持部材を合成樹脂材料を主成分として形成した場合、平坦な基板は緩衝性や機械的な強度が充分でないという問題がある。つまり、このようなロール支持部材を用いた記録材料包装体は、落下等の物理的な衝撃を受けるとロール状記録材料にその衝撃が直接伝わってロール状記録材料が変形破損したりたり、あるいは平坦な基板が割れてしまいロール状記録材料を支持することができなくなる場合がある。一方、ロール支持部材を緩衝性の高い合成樹脂発泡材料を主構成材料として成形した場合では、記録材料包装体は落下等の物理的な衝撃を受けても、その衝撃は平坦な基板に吸収され、ロール状記録材料には伝わらないので、ロール状記録材料は変形破損しない。しかしこの場合では、通常のロール状記録材料の重量は大きい(例えば4kg以上)ので、凸部がその重量を確実に支持しきれずに破損してロール状記録材料を支持することができなくなりやすいという問題がある。
【0004】
また一方、ロール状記録材料を長期間保管した場合には、記録材料が感光材料である場合、感光材料に含まれる銀化合物などが空気中の水分と反応して、感光材料は劣化し記録むらが発生することがある。感光材料ロールの外周部やその端部からは、上述したように遮光性シートや保護板で覆われているので空気中の水分はほとんど進入しない。一方、感光材料ロールの巻芯は、強度、コスト等で有利であるが防湿性の低いパルプ材料が広く用いられ、さらに通常その中空部は外気と接触している。従って、感光材料ロールを長期間保管する場合には、物理的な衝撃から感光材料ロールを保護し変形破損等しないようにするだけでなく、巻芯の中空部が外気と接触して水分が進入しないようにする必要がある。
【0005】
防湿性の高い合成樹脂からなり巻芯に挿入(嵌合)可能なロール支持部材と低密度材料からなる緩衝部材とを組み合わせて用いるロール支持部材、すなわちロール状記録材料の巻芯とそのロール支持部材と、巻芯とロール支持部材との間にその緩衝部材とを合わせて一体とし包装材料に収容した記録材料包装体(記録材料)が提案されている。これによると、ロール状記録材料の巻芯は防湿性の高いロール支持部材を挿入(嵌合)してふさがれるので、巻芯の中空部は外気と接触しなくなる。そして記録材料包装体は落下等の物理的な衝撃に対しても、低密度材料からなる緩衝部材がその衝撃をやわらげるのでロール支持部材やロール状記録材料は変形破損しにくくなる。
【0006】
しかしながら、上述したロール支持部材と緩衝部材からなるロール支持部材においても、低密度材料である緩衝部材は復元性が低く、落下等の物理的な衝撃によって緩衝部材が変形するという問題がある。特に大きな衝撃を受けた場合や、繰り返して衝撃を受けた場合などは緩衝部材は変形して緩衝性が低下する。このような状態で記録材料包装体が衝撃を受けた場合は、その衝撃がロール状記録材料に伝わってロール状記録材料が破損変形しやすい。このため、ロール状記録材料を長期間の保管、輸送するためには緩衝部材を大きくして、緩衝部材が変形しても緩衝性を保持できるようにする必要がある。しかし緩衝部材を大きくすると、それを収容する包装材料も大きくなるので、資源的及びコスト的に不利になり、またその後の保管する空間や運搬する作業の効率も悪くなる。さらにロール支持部材と緩衝部材が異なった材料で成型されているので製造工程も多くコストも高くなり、また使用後にリサイクルあるいは廃棄処理する際にも不利である。
【0007】
これらの問題点を解決するものとして、ロール状記録材料を支持する円筒軸及びフランジ部が一体成形されたロール支持部材が開示されている(特許文献1、2及び3参照。)。しかしながら、落下衝撃に対する強度を十分に確保するために、ロール支持部材を肉厚にしなければならないという問題があり、さらなる改善が望まれている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−327089号公報
【特許文献2】
特開平7−330032号公報
【特許文献3】
特開2002−244249号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、ロール状記録材料を、包装材料に収容して長期間保管したり輸送しても、ロール状記録材料を破損変形させることがなく、記録材料を劣化させないように支持することのでき、かつロール支持部材の材料の厚みを薄化することにより製造コストが削減されたロール支持部材を提供することである。また、本発明の他の目的は、保管運搬を効率良くできる記録材料包装体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 両側の表面にリブが形成された、4つの角を落とした矩形の基板部、該基板部の一方の表面の中央部に、基板部と一体に形成され、かつ先端が閉じられた円筒凸部、及び、該基板部の四隅に、それぞれ該円筒凸部が形成されている方向に延長した形に基板部と一体に形成された突起部からなるロール支持部材であって、該円筒凸部が中空内部を形成し、該中空内部に円筒凸部と略同心筒状に配設されたリブ、及び同心筒状リブと円筒凸部の中空内部側の面を連結するように配設された放射状リブを有し、該基板部の該円筒凸部が形成されている面であって、該円筒凸部と該基板部とが交わる部分には、該円筒凸部の根元に周回する凹状の溝が設けられ、該溝の内部に円筒凸部を中心として放射状に配設されたリブを有することを特徴とする、ロール支持部材。
(2) 突起部が該基板部の外周よりも外側に広がる形で設けられ、かつ、該突起部の内側にリブが設けられた(1)記載のロール支持部材。
(3) 該溝の底部の裏面に、リブが設けられていない(1)又は(2)に記載のロール支持部材。
(4) (1)〜(3)いずれか1つに記載のロール支持部材によって、ロール状記録材料を直方体の収納容器中に宙づりに支持し収納した記録材料包装体。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜8を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0012】
図1は本発明のロール支持部材を両端に装着したロール状記録材料を外箱に収納する時の各部材の概略斜視図を示す。図1において、1は遮光性リーダー14及び遮光性フランジ15により包装されたロール状感光材料を示し、2は中空円筒状の巻芯を示す。3は好ましくは射出成形により作製したロール支持部材を示す。7はロール状記録材料1を収納する収納容器(外箱)を示す。ロール状記録材料1はロール支持部材3によって宙づりに支持され、直方体の外箱7に収納されている。
【0013】
本発明におけるロール状記録材料とは、広幅長尺の記録材料を巻芯にロール状に巻取った状態の記録材料を言う。広幅長尺の感光材料とは、例えば、一般的には幅が152mm、610mm、864mm、1213mm等で長さが約30〜130mである記録材料を指す。勿論、これ以上の幅と長さであってもかまわない。本発明におけるロール状記録材料とは特に限定するものではなく、プリント、印刷、複写等に使用される、感光材料、カラーコピー用受像紙等全ての画像記録材料に用いることができる。感光材料としては銀塩感光材料(熱現像感光材料を含む)に限らず、各種感光材料のフィルム、印画紙等全てを対象とすることができる。
【0014】
本発明におけるロール支持部材の一例の斜視図を図2及び図3に、そしてその断面図を図4に示す。以下、各図を参照しながら本発明のロール支持部材について説明する。本発明のロール支持部材3は、少なくとも一方の側の表面、好ましくは両側の表面にリブを形成することによって機械的強度が高められた矩形の基板部4、該基板部4の一方の表面の中央部に該基板部4と一体に形成され、かつ先端が閉じられた円筒凸部5、そして該基板部4の四隅をそれぞれに垂直方向に延長した形で該基板部4と一体に設けられた突起部6からなる。基板部4には、円筒凸部5が形成されている面にリブ4aが設けられている。より機械的強度を高めるために反対側の面にもリブ4bを設けることが望ましい。
基板部4の大きさ、つまり基板部4の正方形の向かい合う2辺の距離Wは、巻芯2に巻く記録材料の長さに合わせ適宜変更することが可能であり、好ましくは120〜190mmである。
【0015】
リブ4a、4bの大きさは、高さが5〜30mm、厚みが1〜2mmの範囲が望ましく、またそれぞれの大きさは同一であっても、異なっていても良い。通常リブはそれぞれ、例えば図2及び図3に示したように、基板部4のほぼ中央部に形成された円筒凸部5を中心に放射状に形成される。また、その基板部4の四隅は角に衝撃が集中し割れたりしないように角を落としてあることが望ましい。さらに、基板部4の矩形は正方形状であることが望ましい。ロール支持部材に支持されたロール状記録材料を包装材料に収容する際に、不要な空間を少なくし包装材料をより小さくすることができるからである。
【0016】
円筒凸部5の外径はロール状記録材料の巻芯2の内径より0.1〜3mmの範囲で小さいことが望ましい。円筒凸部5の外径と巻芯2の内径との差は0.1mmより小さいと巻芯2に円筒凸部を挿入しにくくなり、また3mmより大きいと巻芯2の中空部と外気が接触して、水分が混入しやすくなる。また、円筒凸部3の高さは10〜40mmの範囲であることが望ましく、20〜30mmの範囲であることがより望ましい。円筒凸部の高さは40mmより大きいと巻芯に挿入しにくくなり、また10mmより小さいと巻芯の中空部と外気が接触して、水分が進入しやすくなる。
【0017】
突起部6は、そのほぼ中央部には先端が閉じられた円筒凸部5と同一方向に設けられていることが望ましい。また、この突起部6の高さはそれぞれ等しく、かつ円筒凸部5の高さと同じあるいは、それ以上にすることが望ましい。このような突起部の高さの調整により、より安定にロール状記録材料を支持することができる。
【0018】
図5に示すように、突起部6は、4つの角を落とした矩形の基板部4の外周よりも外側に広がる形で設けられていることが好ましい。また、突起部6の内側には、リブ6aが設けられていることが好ましい。リブ6aを設けることにより、突起部6の強度が増す。加えて、図5及び図6に示すように、ロール支持部材を重ね合わせて保管する際、矩形の基板部4が4つの突起部6の内側に収まり、さらに、矩形の基板部4をリブ6aで保持することが可能となり、スタック特性にも優れたものとなる。リブ6aの高さは、基板部4を支える上で、15〜25mmであることが好ましい。
【0019】
他の実施態様として、図7及び図8に本発明のロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図を示す。図7において、ロール支持部材の突起部6は、先端に段差が設けられている。この段差部6bで矩形の基板部4を保持することによりロール支持部材を積み重ねて保管することが可能となる。また、図8において、ロール支持部材の基板部4には、切欠き4cが設けられている。この切欠き4cと突起部6を重ね合わせることによりロール支持部材を積み重ねて保管することが可能となる。
【0020】
本発明のロール支持部材3において、円筒凸部5は中空内部を形成し、該中空内部に円筒凸部と略同心(同軸)筒状に配設されたリブ5a、及び同心筒状リブと円筒凸部の中空内部側の面を連結するように配設された放射状リブ5bを有する。円筒凸部5の内部にリブを設けることにより、記録材料包装体が落下等した際に、ロール支持部材3の円筒凸部5が破損することを防ぐことが可能となる。従来、円筒凸部5の強度を保つために、円筒凸部5を肉厚となるよう作製する必要があったが、本発明のロール支持部材3は円筒凸部5の内部のリブによって強度が保たれるため、円筒凸部5を肉厚とする必要がない。本発明の円筒凸部5の厚みSは、0.5〜3mmであることが好ましい。
【0021】
また、本発明のロール支持部材3は、矩形の基板部4の円筒凸部5が形成されている面であって、円筒凸部5と矩形の基板部4とが交わる部分に、円筒凸部5の根元を周回する凹状の溝8が設けられている。溝8の内部には、円筒凸部5を中心として放射状に配設されたリブ8aを有する。溝の底部の裏面8b(円筒凸部及び突起部のない面)には、リブが設けられておらず、滑らかな面であることが好ましい。溝の深さは、溝の底部の裏面がリブ4bの高さと揃うような深さであることが好ましい。
【0022】
さらに、基板部4の円筒凸部5が設けられている面と反対の面には、凹みが設けられていることが望ましい。図4に示すように円筒凸部5を下に向けて、基板部4の裏面にロール状記録材料1を配置すると、ロール状記録材料1がその凹みで固定されるので、ロール状記録材料受けとして使用することが可能になる。
【0023】
本発明のロール支持部材は、ポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体を主構成材料とする。ポリプロピレンに対してポリエチレンの混合比は2〜15重量%の範囲が望ましい。このようなポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体としては、例えば、BC1B、BC2E、BC3M、BC4、BC4ASW、BC5C、BC6、BC8(日本ポリケム(株)製)、J−466HP(出光石油化学(株)製)などが挙げられる。また、本発明のロール支持部材は射出成形により成形するのが好ましい。射出成形する際の成形性を向上させ、かつ成形されたロール支持部材と感光材料ロールとの接触面の摩擦を少なくするために、ポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体に、シリコーン樹脂(例えば、ヘキサケミカル(株)製、シリコンMCP)が0.3〜3重量%の範囲で添加することが望ましい。
【0024】
直方体の外箱7に使用する紙材料は特に限定は無いが、取り扱い、作り易さ、強度から段ボールが好ましい。段ボールとしては最新紙加工便覧(株式会社テックタイムス)に記載されている如き一般的なAフルート〜Eフルートの両面段ボール、複両面段ボールが好ましく使用されるが特に限定は無い。ロール状感光材料の大きさに従い適宜選択することができる。
【0025】
遮光性シート、遮光性保護板等の遮光防湿材料としては、写真性能に悪影響を与えず遮光防湿機能を有していれば特に限定は無く、例えば特開平6−95302号、同8−179473号に記載されている遮光防湿材料を使用することができる。
【0026】
次に、本発明の記録材料包装体について説明する。図1に示すように、本発明の記録材料包装体は、ロール状記録材料1の巻芯2の両端に本発明のロール支持部材3の円筒凸部5をそれぞれ挿入して、段ボール容器などのパルプ製包装材料(外箱)7に収容して作成される。本発明におけるロール状記録材料、特にロール状感光材料は、両端に感光材料が感光したり、ロール支持部材が接触して感光材料が傷が付かないように保護するための遮光性を有する保護板15を備えた円筒状の巻芯2に長尺状の記録材料シートを巻き付けることにより製造される。そしてロール状記録材料1の外周は記録材料が保管中に記録しないために遮光シート14で保護されている。さらにロール状記録材料1は、空気中の水分によって記録材料が劣化しないように防湿シートなどで保護されていることが望ましい。
このようにして包装材料に収容されたロール状記録材料は、ロール支持部材によって支持され遮光シートで保護された記録材料シートが包装材料に接触しない。
【0027】
以上のように、本発明のロール支持部材3において、支持部材の基板部4はリブ4a及び4bを有しおり、さらに、円筒凸部5の中空内部にもリブ5aを有しているので機械的な強度が強く、物理的な衝撃を吸収し破損変形することがない。よって、本発明のロール支持部材3は、ロール状記録材料1を包装材料に収容して長期間保管したり輸送しても、ロール状記録材料を破損変形させることがなく、かつ記録材料を劣化させないように支持することができる。また円筒凸部5を肉薄の材料で作製することができ、さらに、基板部4、円筒凸部5、突起部6がそれぞれ一体となって成形されるので、本発明のロール支持部材3は製造時間を従来より25%、ロール支持部材3の総重量を従来の30%削減することが可能である。従って、本発明のロール支持部材3を用いた記録材料包装体は安価で作成でき、かつ保管、運搬を効率よく行うことができる。
【0028】
【実施例】
以下に実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(ロール支持部材の作成)
ポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体(PE−PP)をそれぞれ射出成形により表1に示したロール支持部材を作成した。作成されたロール支持部材において、基板部は両面にリブ部を有し、円筒凸部の外径は感光材料ロールの巻芯の内径より1mm小さく、またその高さは30mmであった。
【0029】
圧縮試験機を用いて作製したロール支持部材の基板部を圧縮し、圧縮した個所の変形量を確認した。なお、表1における変形量とは、参考例のサンプルを圧縮した場合の変形量に対する各サンプルの変形量の比率である。
【0030】
【表1】
【0031】
実施例1の記録材料包装体は、厚み2.0〜2.5mmで作製した場合の参考例と同等の変形量であった。
【0032】
また、記録材料ロールの巻芯の両端に上述のロール支持部材の円筒凸部を挿入してパルプ製包装材料に収容し、記録材料包装体を作成した。この包装体をJIS Z 0202に従い落下テストに供し、ロール支持部材の落下衝撃に対する強度を確認した。実施例1の記録材料包装体は、比較例1〜3の記録材料包装体よりも落下衝撃に強く、厚み2.0〜2.5mmで作製した場合の参考例と同等の強度であった。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、肉薄で、強度の弱い材料で作製した場合でも落下衝撃に強いロール支持部材を、安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を両端に装着したロール状記録材料を外箱に収納する時の各部材の概略斜視図を示す。
【図2】本発明の一実施態様としてのロール支持部材の嵌入部が突き出した側の概略斜視図を示す。
【図3】本発明の一実施態様としてのロール支持部材の嵌入部が突き出した側とは反対面の概略斜視図を示す。
【図4】図2のA−A’に沿った概略断面の斜視図である。
【図5】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図である。
【図6】図5のB−B’に沿った概略断面図である。
【図7】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図である。
【図8】本発明の一実施態様としてのロール支持部材を重ね合わせた際の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ロール状記録材料
2 巻芯
3 ロール支持部材
4 基板部
4a、4b リブ
4c 切欠き
5 円筒凸部
5a 同心筒状リブ
5b 放射状リブ
6 突起部
6a リブ
6b 段差部
7 外箱
8 溝
8a リブ
8b 溝の底部の裏面
10、10a、10b ロール支持部材部材
11 ロール状記録材料
12 巻芯
13 保護板
14 遮光性シート
15 遮光性フランジ
S 円筒凸部厚み
W 基板部の正方形の向かい合う2辺の距離
H リブ6aの高さ
Claims (4)
- 両側の表面にリブが形成された、4つの角を落とした矩形の基板部、
該基板部の一方の表面の中央部に、基板部と一体に形成され、かつ先端が閉じられた円筒凸部、
及び、該基板部の四隅に、それぞれ該円筒凸部が形成されている方向に延長した形に基板部と一体に形成された突起部からなるロール支持部材であって、
該円筒凸部が中空内部を形成し、
該中空内部に円筒凸部と略同心筒状に配設されたリブ、及び同心筒状リブと円筒凸部の中空内部側の面を連結するように配設された放射状リブを有し、
該基板部の該円筒凸部が形成されている面であって、該円筒凸部と該基板部とが交わる部分には、該円筒凸部の根元に周回する凹状の溝が設けられ、
該溝の内部に円筒凸部を中心として放射状に配設されたリブを有することを特徴とする、ロール支持部材。 - 該突起部が該基板部の外周よりも外側に広がる形で設けられ、かつ、該突起部の内側にリブが設けられた請求項1記載のロール支持部材。
- 該溝の底部の裏面に、リブが設けられていない請求項1又は2に記載のロール支持部材。
- 請求項1〜3いずれか1つに記載のロール支持部材によって、ロール状記録材料を直方体の収納容器中に宙づりに支持し収納した記録材料包装体。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364530A JP2004196319A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 |
DE60304982T DE60304982T2 (de) | 2002-12-17 | 2003-12-16 | Rollenstützelement und Aufzeichnungsmaterialgehäuse mit diesem Element |
AT03028670T ATE325367T1 (de) | 2002-12-17 | 2003-12-16 | Rollentragerelement und aufzeichnungsmaterialsgehäuse mit diesem element |
EP03028670A EP1431817B1 (en) | 2002-12-17 | 2003-12-16 | Roll support member and recording material package employing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364530A JP2004196319A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004196319A true JP2004196319A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32376226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002364530A Pending JP2004196319A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1431817B1 (ja) |
JP (1) | JP2004196319A (ja) |
AT (1) | ATE325367T1 (ja) |
DE (1) | DE60304982T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010241495A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Murazumi Kk | ロール製品用プロテクター |
KR101987220B1 (ko) * | 2018-03-26 | 2019-09-30 | 박광연 | 롤필름 홀더 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3260362A (en) * | 1965-05-24 | 1966-07-12 | Du Pont | Suspension piece |
DE9108405U1 (de) * | 1991-07-08 | 1992-02-06 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Wickelrollenstirnwand mit verbesserter Seitenbruchsicherheit |
JPH11327089A (ja) * | 1998-05-13 | 1999-11-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光材料ロール用支持体及び感光材料包装体 |
-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002364530A patent/JP2004196319A/ja active Pending
-
2003
- 2003-12-16 EP EP03028670A patent/EP1431817B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-12-16 AT AT03028670T patent/ATE325367T1/de not_active IP Right Cessation
- 2003-12-16 DE DE60304982T patent/DE60304982T2/de not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010241495A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Murazumi Kk | ロール製品用プロテクター |
KR101987220B1 (ko) * | 2018-03-26 | 2019-09-30 | 박광연 | 롤필름 홀더 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1431817A1 (en) | 2004-06-23 |
EP1431817B1 (en) | 2006-05-03 |
DE60304982T2 (de) | 2007-01-04 |
ATE325367T1 (de) | 2006-06-15 |
DE60304982D1 (de) | 2006-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1434088B1 (en) | Roll support member and recording material package employing same | |
US6851670B2 (en) | Media tray for imaging apparatus | |
JP2007197081A (ja) | カートリッジ収納ケース用段ボール箱 | |
US20070187835A1 (en) | Packaging box | |
EP0416538A2 (en) | Packed assembly of roll-form photographic light-sensitive materials | |
JP2695134B2 (ja) | 物品支持用エネルギー減衰支持板およびそれを用いた包装体 | |
JP2004196319A (ja) | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 | |
US10597216B2 (en) | Packing member | |
JP3913169B2 (ja) | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 | |
JP4196771B2 (ja) | ロール状物梱包ユニット、ロール状物梱包体およびロール状物梱包方法 | |
JPH11327089A (ja) | 感光材料ロール用支持体及び感光材料包装体 | |
AU2010202476B2 (en) | Cushioning member | |
JP4207221B2 (ja) | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 | |
JP2000043966A (ja) | 瓶体運送用の収納箱 | |
JP2009179345A (ja) | 収納トレー及び搬送容器 | |
JP2004083072A (ja) | ロール支持部材及びこれを用いた記録材料包装体 | |
JP2002244249A (ja) | 巻芯保護部材 | |
JP2007230633A (ja) | 電子部品収納容器 | |
US20060233586A1 (en) | Packing mechanism for inkjet cartridges for use inside of a printer | |
JP2001002141A (ja) | 感光材料シート包装体 | |
JPH09267865A (ja) | ロール用包装形態 | |
JP3560808B2 (ja) | シート状アルミニウム平版印刷版の梱包体及び装填方法 | |
JP3975089B2 (ja) | シート状アルミニウム平版印刷版の梱包体 | |
JP2003195455A (ja) | 感光材料遮光包装体 | |
JP2005250217A (ja) | ロール状感光材料包装体用収納箱 |