JP2004196235A - 車両用アンチロックブレーキ制御装置 - Google Patents

車両用アンチロックブレーキ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車輪ブレーキおよびブレーキ液圧発生手段間に介装される常開型電磁弁と、車輪ブレーキおよびリザーバ間に介装される常閉型電磁弁と、リザーバから汲み上げたブレーキ液を液圧発生手段側に還流し得るポンプとを備え、車輪ブレーキのブレーキ液圧を増圧するにあたって、常開型電磁弁のコイルに所定の電流を流す通常増圧状態と、常開型電磁弁のコイルへの通電電流をオン・オフ間の中間値とするデューティ増圧状態とを切換え可能とした車両用アンチロックブレーキ制御装置において、デューティ増圧状態での安定した液圧制御を可能とする。
【解決手段】ポンプの単位時間当たりの吐出量を制御可能なアンチロック制御手段34が、デューティ増圧状態では、通常増圧状態よりもポンプの単位時間当たりの吐出量を低下させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪ブレーキおよびブレーキ液圧発生手段間に介装される常開型電磁弁と、車輪ブレーキおよびリザーバ間に介装される常閉型電磁弁と、リザーバから汲み上げたブレーキ液を液圧発生手段側に還流し得るポンプとを備え、車輪ブレーキのブレーキ液圧を増圧するにあたって、常開型電磁弁のコイルに所定の電流を流す通常増圧状態と、常開型電磁弁のコイルへの通電電流をオン・オフ間の中間値とするデューティ増圧状態とを切換え可能とした車両用アンチロックブレーキ制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
常開型電磁弁のコイルへの通電を、オン・オフ間の中間でデューティ制御することで車輪ブレーキの増圧勾配を変化させるようにした車両用アンチロックブレーキ制御装置が既に知られている(たとえば特許文献1参照。)。
【0003】
またリザーバから汲み上げたブレーキ液を液圧発生手段側に還流し得るポンプの回転数を、ブレーキペダルの踏力、路面の摩擦係数および常開型電磁弁の開閉状態等に応じて制御することで、低負荷時の騒音の発生を抑制するようにしたものが、特許文献2で開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特表平10−504259号公報
【特許文献2】
特開平8−207726号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、常開型電磁弁のコイルへの通電を、オン・オフ状態の中間でデューティ制御する際には、常開型電磁弁の開度がいわゆる半開き状態となるので、弁に作用する液圧変化の影響が大きくなるが、上記従来のように、液圧発生手段の出力液圧やブレーキペダルの踏力、路面の摩擦係数および常開型電磁弁の開閉状態といった負荷状態によるポンプの回転数制御では、ポンプの脈動に起因する液圧変化を抑えることができず、安定したデューティ増圧制御が困難となる。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車輪ブレーキのブレーキ液圧を増圧する際に常開型電磁弁のコイルへの通電をオン・オフ状態の中間でデューティ制御する際の安定した液圧制御を可能とした車両用アンチロックブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車輪ブレーキおよびブレーキ液圧発生手段間に介装される常開型電磁弁と、車輪ブレーキおよびリザーバ間に介装される常閉型電磁弁と、前記リザーバから汲み上げたブレーキ液を前記液圧発生手段側に還流し得るポンプと、車輪速度を検出する車輪速度センサと、車輪速度センサで検出された車輪速度に基づいて車輪のロック傾向を判断するとともにその判断結果に応じて前記常開型電磁弁および前記常閉型電磁弁への通電を制御するアンチロック制御手段とを備え、前記車輪ブレーキのブレーキ液圧を増圧するにあたって前記アンチロック制御手段は、前記常開型電磁弁のコイルに所定の電流を流す通常増圧状態と、常開型電磁弁のコイルへの通電電流をオン・オフ間の中間値とするデューティ増圧状態とを切換えて制御可能である車両用アンチロックブレーキ制御装置において、前記ポンプの単位時間当たりの吐出量を制御可能な前記アンチロック制御手段が、前記デューティ増圧状態では、前記通常増圧状態よりも前記ポンプの単位時間当たりの吐出量を低下させることを特徴とする。
【0008】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、ブレーキ液圧増圧時に常開型電磁弁のコイルへの通電をオン・オフ状態の中間でデューティ制御する際には、ポンプの単位時間当たりの吐出量が低く抑えられるので、ポンプの脈動に起因した液圧変化を抑えることができ、常開型電磁弁の半開き状態での安定したブレーキ液圧の増圧制御を行なうことができる。
【0009】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記アンチロック制御手段は、前記デューティ増圧状態で前記コイルへの通電電流を可変としつつ該通電電流が大きいほど前記ポンプの単位時間当たりの吐出量を低下させることを特徴とし、かかる構成によれば、常開型電磁弁の開度に応じて液圧変化をより少なく抑え、より安定した液圧制御を行なうことができる。
【0010】
さらに請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記アンチロック制御手段は、定容量型に構成された前記ポンプを駆動する電動モータの単位時間当たりの回転数を制御して、前記ポンプの単位時間当たりの吐出量を変化させることを特徴とし、かかる構成によれば、構成を複雑化することなく、ポンプの単位時間あたりの吐出量を制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は乗用車両のブレーキ装置のブレーキ液圧回路図、図2は常開型電磁弁の縦断面図、図3は弁軸のストローク変化に対する吸引力変化を示す図、図4は制御系の構成を示すブロック図、図5はアンチロック制御手段によるアンチロックブレーキ制御手順を示すフローチャート、図6は常開型電磁弁への指令信号、車輪速度およびブレーキ液圧を相互に対応させて示すタイミングチャート、図7はデューティ増圧時の常開型電磁弁の通電電流および路面摩擦係数の関係を示す図である。
【0013】
先ず図1において、ブレーキ液圧発生手段としてのタンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1,2を備えており、第1および第2出力ポート1,2に第1および第2出力液圧路3,4が接続される。
【0014】
第1出力液圧路3と、左前輪および右後輪にそれぞれ装着された左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBとの間には、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに個別に対応した常開型電磁弁5A,5Bがそれぞれ介装され、第2出力液圧路4と、右前輪および左後輪にそれぞれ装着された右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDとの間には、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに対応した常開型電磁弁5C,5Dがそれぞれ介装される。
【0015】
また左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBと、第1出力液圧路3に対応した単一の第1リザーバ8Aとの間には、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに個別に対応した常閉型電磁弁6A,6Bがそれぞれ介装され、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDと、第2出力液圧路4に対応した単一の第2リザーバ8Bとの間には、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに個別に対応した常閉型電磁弁6C,6Dがそれぞれ介装される。
【0016】
また各常開型電磁弁5A〜5Dには、対応する車輪ブレーキBA〜BDからマスタシリンダMへのブレーキ液の流れを許容するチェック弁7A〜7Dがそれぞれ並列に接続される。
【0017】
第1リザーバ8Aには、第1リザーバ8Aからブレーキ液を汲上げ得る定容量型の第1ポンプ10Aの吸入側が第1吸入弁9Aを介して接続されており、第1ポンプ10Aの吐出側が第1吐出弁11Aおよび第1ダンパ12Aを介して第1出力液圧路3に接続される。また第2リザーバ8Bには、第2リザーバ8Bからブレーキ液を汲上げ得る定容量型の第2ポンプ10Bの吸入側が第2吸入弁9Bを介して接続されており、第2ポンプ10Bの吐出側が第2吐出弁11Bおよび第2ダンパ12Bを介して第2出力液圧路4に接続される。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bは単一の電動モータ13で共通に駆動される。
【0018】
このようなブレーキ装置において、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、各常閉型電磁弁6A〜6Aが非通電による閉弁状態とされるとともに、各常開型電磁弁5A〜5Aが非通電による開弁状態とされ、マスタシリンダMの第1出力ポート1から出力されるブレーキ液圧は、常開型電磁弁5Aを介して左前輪用車輪ブレーキBAに作用するとともに、常開型電磁弁5Bを介して右後輪用車輪ブレーキBBに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート2から出力されるブレーキ液圧は、常開型電磁弁5Cを介して右前輪用車輪ブレーキBCに作用するとともに、常開型電磁弁5Dを介して左後輪用車輪ブレーキBDに作用する。
【0019】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときには、各常開型電磁弁5A〜5Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁が通電によって閉弁状態とされるとともに、各常閉型電磁弁6A〜6Dのうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁が通電によって開弁される。これにより、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0020】
またブレーキ液圧を一定に保持する際、ならびにブレーキ液圧を増圧する際には、常閉型電磁弁6A〜6Dが非通電により閉弁状態とされた状態で、常開型電磁弁5A〜5Dへの付与電流の制御によりそれらの常開型電磁弁5A〜5Dの下流側の液圧を前記付与電流に応じてリニアに制御することになる。
【0021】
ところで、第1および第2ポンプ10A,10Bは、アンチロックブレーキ制御時に作動するように制御されるものであり、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレーキ液は第1および第2ポンプ10A,10BでマスタシリンダM側に還流されることになる。このようなブレーキ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bへのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏込み量の増加を防止することができる。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ12A,12Bで吸収されるので、上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリングは阻害されることはない。
【0022】
このようにしてアンチロックブレーキ制御時には、常閉型電磁弁6A〜6Dがオン・オフ制御されるのに対し、各常開型電磁弁5A〜5Dは、オン・オフ制御されるとともにオン・オフ間の中間でデューティ制御されるものであり、そのような中間値の付与電流に応じて各車輪ブレーキBA〜BD側の液圧をリニアに変化させるべく構成される常開型電磁弁5A〜5Dのうち、常開型電磁弁5Aの構成について図2を参照しながら以下に説明する。
【0023】
図2において、常開型電磁弁5Aは、電磁力を発揮するソレノイド部14と、該ソレノイド部14で駆動される弁部15とで構成されるものであり、固定の支持ブロック16の一面16aに開口するようにして該支持ブロッック16に設けられる装着孔17に弁部15が収容され、ソレノイド部14は支持ブロック16の一面16aから突出する。
【0024】
弁部15は、磁性金属により段付きの円筒状に形成される弁ハウジング18を備えるものであり、この弁ハウジング18は、支持ブロック16の装着孔17に嵌合される。装着孔17の開口端寄り内面には弁ハウジング18に係合して該弁ハウジング18の装着孔17からの離脱を阻止する止め輪19が嵌着される。また弁ハウジング18の外面の軸方向に間隔をあけた2個所には環状のシール部材20,21が装着されており、それらのシール部材20,21間で支持ブロック16および弁ハウジング18間には環状室22が形成される。
【0025】
弁ハウジング18には円筒状の弁座部材23が圧入、固着される。また弁ハウジング18には、非磁性材料製の弁軸24が摺動可能に嵌合されており、弁軸24の一端および弁座部材23間に出力室25が形成され、出力室25に臨んで弁座部材23に形成される弁座23aに着座可能な球状の弁体26が弁軸24の一端に固着される。しかも弁軸24の一端および弁座部材23間には、弁軸24すなわち弁体26を弁座部材23から離反する方向に付勢する戻しばね27が設けられる。
【0026】
弁ハウジング18には、第1出力液圧路3に連なって支持ブロック16に設けられた液圧路28と、弁座部材23との間に介在するようにしてフィルタ29が装着される。また環状室22に臨む部分で弁ハウジング18の外周にはフィルタ30が装着されており、該フィルタ30を介して出力室25を環状室22に通じさせるための通路31が弁ハウジング18に設けられる。前記環状室22は車輪ブレーキBAに通じるものであり、支持ブロック16には環状室22を車輪ブレーキBAに通じさせる液圧路32が設けられる。さらに弁座部材23およびフィルタ29間で弁ハウジング18には、液圧路28の圧力が環状室22よりも低下したときに開弁して環状室22のブレーキ液を液圧路28側に還流させるチェック弁7Aが配設される。
【0027】
ソレノイド部14は、固定コア35と、前記弁部15における弁軸24の他端に同軸に連接されて固定コア35に対向するアーマチュア36と、固定コア35に対するアーマチュア36の近接・離反移動を案内するガイド筒37と、ガイド筒37を囲繞するボビン38と、該ボビン38に巻装されるコイル39と、コイル39を囲繞する磁路枠40と、磁路枠40およびボビン38間に介装されるコイル状のばね41とを備える。
【0028】
固定コア35は円筒状に形成されており、前記弁ハウジング18の一端中央部に同軸にかつ一体に連設される。ガイド筒37は、非磁性材料たとえばステンレス鋼により一端を半球状の閉塞端とした薄肉の有底円筒状に形成されるものであり、該ガイド筒37の他端に前記固定コア35の先端部が嵌合され、たとえば溶接によりガイド筒37の他端が固定コア35に固着される。しかも弁ハウジング18の装着孔17への装着状態でガイド筒37は支持ブロック16の一面16aから突出されている。
【0029】
ボビン38は、ガイド筒37を挿通させる中心孔38aを有して合成樹脂により形成されるものであり、該ボビン38にコイル39が巻装される。
【0030】
磁路枠40は、ボビン38およびコイル39を囲繞する磁路筒42を備え、この磁路筒42の一端には、ガイド筒37の閉塞端部を中央部から突出させるようにしてボビン38に当接するリング板状の磁路板43がかしめ係合される。
【0031】
一方、磁路筒42の他端には、固定コア35の周囲で弁ハウジング18の一端に当接するリング板状の当接板部42aが一体に連設されており、この当接板部42aの内周に、固定コア35の基部が嵌合される。また一端を当接板部42aに当接せしめたコイル状のばね41の他端は、ボビン38に当接される。
【0032】
ガイド筒37内には、固定コア35に対して近接・離反することが可能なアーマチュア36が収納されており、固定コア35を移動自在に貫通する前記弁軸24の一端がアーマチュア36に同軸に当接される。ところで、弁軸24は、戻しばね27のばね力により弁体26を弁座部材23から離反する方向に付勢されており、弁軸24の他端はアーマチュア36に常時当接されており、アーマチュア36の軸方向移動に応じて弁軸24すなわち弁体26も軸方向に移動することになる。
【0033】
すなわちアーマチュア36に固定コア35側への磁気吸引力が作用していない状態で、該アーマチュア36は戻しばね27のばね力によりガイド筒37の一端閉塞部で受けられるまで後退した位置に在り、この際、弁体26は弁座部材23から離反しており、常開型電磁弁5Aは開弁状態にある。また弁体26が弁座部材23に着座するまで固定コア35側にアーマチュア36を磁気吸引させると、常開型電磁弁5Aが閉弁状態となる。
【0034】
ところで、弁軸24の一端には、出力室25の液圧により液圧力と、戻しばね27のばね力との合力が作用するのに対し、弁軸24の他端には、アーマチュア36を固定コア35側に吸引する磁気吸引力が作用するものであり、弁軸24は、液圧力およびばね力の合力と、磁気吸引力とが均衡するようにストローク作動することになる。そこでコイル39への通電量を、たとえばデューティ制御によってオン・オフ間の中間値となるように制御することにより、アーマチュア36を固定コア35側に吸引する磁気吸引力を変化させることができる。
【0035】
一方、固定コア35およびアーマチュア36の対向面35a,36aは、出力室25から離反するにつれて大径となるテーパ面に形成される。
【0036】
このように固定コア35およびアーマチュア36の対向面35a,36aがテーパ面に形成されると、アーマチュア36の軸方向ストローク量に比べて固定コア35およびアーマチュア36の対向距離(テーパ面に直角な方向の距離)の変化を小さくすることができ、対向面35a,36a間に発生する吸引力の変化が軸方向ストロークの変化に対して小さくなる。しかも実際に軸方向に作用する吸引力は対向面35a,36a間に発生する吸引力のsin成分であり、テーパ面の角度が鋭角になるほど対向面35a,36a間の吸引力の変化に対して軸方向の吸引力の変化が小さくなる。
【0037】
これにより、図3の実線で示すように、固定コア35およびアーマチュア36間の吸引力が、弁部15における全閉および全開間の実用範囲ではほぼフラットになるようにすることができる。これに対し、固定コア35およびアーマチュア36の対向面を軸方向に直角な平坦面としたときには、弁軸24の軸方向ストロークに応じて固定コア35およびアーマチュア36の対向距離が比例的に変化するので、図3の鎖線で示すように、固定コア35およびアーマチュア36間の吸引力は実用範囲でも大きく変化してしまう。
【0038】
このようにして常開型電磁弁5Aは、オン・オフ制御されるとともに車輪ブレーキBA側の液圧をリニアに変化させるべくオン・オフ間の中間値の電流を付与すべくデューティ制御されるものであり、他の常開型電磁弁5B〜5Dも上記常開型電磁弁5Aと同様に構成される。一方、常閉型電磁弁6A〜6Dはオン・オフ制御されるだけである。
【0039】
図4において、常開型電磁弁5A〜5Dは駆動回路67…で駆動され、常閉型電磁弁6A〜6Dは駆動回路68…で駆動され、電動モータ13は駆動回路69で駆動されるものであり、それらの駆動回路67…,68…,69は、各車輪の車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度センサ33A,33C;33B,33Dで検出された車輪速度に基づいてアンチロック制御手段34により制御される。
【0040】
このアンチロック制御手段34は、図5で示す手順に従って各車輪ブレーキBA〜BDのアンチロックブレーキ制御を実行するものであり、ステップS1で初期化を完了した後に、ステップS2で各車輪速度センサ33A,33C;33B,33Dで検出された車輪速度を読み込み、ステップS3では、読み込んだ車輪速度に基づいて、車輪加速度、推定車体速度および路面摩擦係数をそれぞれ算出する。
【0041】
ステップS4では各車輪毎のスリップ率を算出し、そのスリップ率算出値に基づいてステップS5でアンチロックブレーキ制御の制御モード、すなわち減圧、保持および増圧のいずれの状態であるかを判定し、その判定に応じてステップ6で各駆動回路67…,68…,69を制御するための制御信号を出力する。
【0042】
このようにして、アンチロック制御手段34は、各車輪速度センサ33A〜33Dで検出された車輪速度に基づいて各車輪のロック傾向を判断するとともにその判断結果に応じて、前記各常開型電磁弁5A〜5D、前記各常閉型電磁弁6A〜6Dおよび電動モータ13への通電を制御するのであるが、各常開型電磁弁5A〜5Dおよび常閉側電磁弁6A〜6Dに関しては、表1で示すような制御態様での通電制御が実行される。
【0043】
【表1】
Figure 2004196235
【0044】
上記表1において、デューテイ増圧およびデューテイ保持とあるのは、常開型電磁弁5A〜5Dをオン・オフ間の中間値の電流で制御して、ブレーキ液圧を増圧したり、ブレーキ液圧を保持したりする状態、すなわちデューティ制御状態のことであり、アンチロック制御手段34は、常開型電磁弁5A〜5Dの通電制御にあたって、コイル39に所定の電流を流すオン状態と、前記コイル39への通電を停止するオフ状態と、前記所定の電流よりも低い電流を流す中間状態(デューテイ増圧状態およびデューテイ保持状態)とを切換えることになる。
【0045】
すなわちアンチロック制御手段34は、アンチロック制御状態でのブレーキ液圧保持時には、常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39に所定の電流を流して常開型電磁弁5A〜5Dを閉弁する通常保持状態と、常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39に前記所定の電流よりも低い一定の電流を流すようにしたデューテイ保持状態とを切換え可能であり、またブレーキ液圧増圧時には、常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39に所定の電流を流して常開型電磁弁5A〜5Dを閉弁する通常増圧状態と、常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39への通電電流を前記所定の電流よりも低くしたデューテイ増圧状態とを切換え可能である。
【0046】
ところで、アンチロックブレーキ制御時に常開型電磁弁5A〜5Dを開閉駆動するための指令信号は、たとえば図6で示すように変化し、それに応じて車輪速度およびブレーキ液圧も図6で示すように変化するものであるが、この指令信号は、そのデューテイ保持時には前記所定の電流よりも低い一定電流をコイル39に流すように一定となり、またデューテイ増圧時には前記所定の電流よりも低い電流をコイル39に付与すべく所定の幅内での増減を繰り返すものであり、前記駆動回路67…には、前記指令信号が入力されるPWM回路(図示せず)からのパルス信号が入力されることになる。
【0047】
しかもアンチロック制御手段34は、そのデューテイ増圧状態では、所定の幅内で増減を繰り返すようにして常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39に付与する通電電流の高電流値および低電流値を、たとえば図7で示すように、路面摩擦係数が高くなるほど大きくするように変化させるものである。
【0048】
またアンチロック制御手段34は、第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を制御可能であり、前記デューティ増圧状態では、前記通常増圧状態よりも第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を低下させる。この際、(a)左右前輪および後輪の少なくとも1輪がデューティ増圧状態に入ってからデューティ増圧状態の終了後に所定時間が経過するまでの間、(b)左右前輪がともにデューティ増圧状態に入ってからデューティ増圧状態の終了後に所定時間が経過するまでの間、ならびに(c)左右前輪の一方がデューティ増圧状態に入ってからデューティ増圧状態の終了後に所定時間が経過するまでの間のいずれかを、第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を低下させる制御を実行する条件とすることが望ましい。
【0049】
しかも第1および第2ポンプ10A,10Bは、定容量型に構成されているので、アンチロック制御手段34は、第1および第2ポンプ10A,10Bを共通に駆動する電動モータ13の単位時間当たりの回転数を制御することにより、第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を変化させることになる。この際、吐出量を変化させる通電電流は、図7で示した通電電流の幅のうち低電流値で判断するか、図7で示した通電電流の幅のうち高電流値および低電流値の平均値で判断すればよく、常開型電磁弁5A〜5Dの通電電流が高いほど吐出量を変化させる通電電流を低くすることになる。
【0050】
さらにアンチロック制御手段34は、デューティ増圧状態で常開型電磁弁5A〜5Dコイル39への通電電流が大きいほど第1および第2ポンプ10A、10Bの単位時間当たりの吐出量を低下させるように、前記電動モータ13の単位時間当たりの回転数を制御する。
【0051】
次にこの実施例の作用について説明すると、アンチロックブレーキ制御時に車輪ブレーキBA〜BDのブレーキ液圧を増圧するにあたってアンチロック制御手段34は、前記常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39に所定の電流を流す通常増圧状態と、常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39への通電電流をオン・オフ間の中間値とするデューティ増圧状態とを切換えて制御可能であり、しかもデューティ増圧状態では、第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を、前記通常増圧状態よりも低下させるようにして前記ポンプ10A,10Bの吐出量を可変制御する。
【0052】
このようにブレーキ液圧増圧時に常開型電磁弁5A〜5Dのコイル39への通電をオン・オフ状態の中間でデューティ制御する際には、第1および第2ポンプ10A〜10Bの単位時間当たりの吐出量が低く抑えられることにより、第1および第2ポンプ10A,10Bの脈動に起因した液圧変化を抑えることができ、常開型電磁弁5A〜5Dの半開き状態での安定したブレーキ液圧の増圧制御を行なうことができる。
【0053】
しかもアンチロック制御手段34は、定容量型に構成された第1および第2ポンプ10A,10Bを駆動する電動モータ13の単位時間当たりの回転数を制御して、第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を変化させるものであるので、構成を複雑化することなく、第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間あたりの吐出量を制御することができる。
【0054】
またアンチロック制御手段34は、デューティ増圧状態でコイル39への通電電流を可変としつつ該通電電流が大きいほど第1および第2ポンプ10A,10Bの単位時間当たりの吐出量を低下させるので、常開型電磁弁5A〜5Dの開度に応じて液圧変化をより少なく抑え、より安定した液圧制御を行なうことができる。
【0055】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0056】
たとえば上記実施例では、第1および第2ポンプ10A,10Bを定容量型としたが、請求項1または2記載の発明は、ポンプが可変容量型に構成される車両用アンチロックブレーキ制御装置にも適用可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、ブレーキ液圧増圧時に常開型電磁弁のコイルへの通電をデューティ制御する際には、ポンプの単位時間当たりの吐出量が低く抑えられるので、ポンプの脈動に起因した液圧変化を抑えることができ、常開型電磁弁の半開き状態での安定したブレーキ液圧の増圧制御を行なうことができる。
【0058】
また請求項2記載の発明によれば、常開型電磁弁の開度に応じて液圧変化をより少なく抑え、より安定した液圧制御を行なうことができる。
【0059】
さらに請求項3記載の発明によれば、構成を複雑化することなく、ポンプの単位時間あたりの吐出量を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用車両のブレーキ装置のブレーキ液圧回路図である。
【図2】常開型電磁弁の縦断面図である。
【図3】弁軸のストローク変化に対する吸引力変化を示す図である。
【図4】制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】アンチロック制御手段によるアンチロックブレーキ制御手順を示すフローチャートである。
【図6】常開型電磁弁への指令信号、車輪速度およびブレーキ液圧を相互に対応させて示すタイミングチャートである。
【図7】デューティ増圧時の常開型電磁弁の通電電流および路面摩擦係数の関係を示す図である。
【符号の説明】
5A,5B,5C,5D・・・常開型電磁弁
6A,6B,6C,6D・・・常閉型電磁弁
8A,8B・・・リザーバ
10A,10B・・・ポンプ
13・・・電動モータ
33A,33B,33C,33D・・・車輪速度センサ
34・・・アンチロック制御手段
39・・・コイル
BA,BB,BC,BD・・・車輪ブレーキ
M・・・ブレーキ液圧発生手段としてのマスタシリンダ

Claims (3)

  1. 車輪ブレーキ(BA,BB,BC,BD)およびブレーキ液圧発生手段(M)間に介装される常開型電磁弁(5A,5B,5C,5D)と、車輪ブレーキ(BA〜BD)およびリザーバ(8A,8B)間に介装される常閉型電磁弁(6A,6B,6C,6D)と、前記リザーバ(8A,8D)から汲み上げたブレーキ液を前記液圧発生手段(M)側に還流し得るポンプ(10A,10B)と、車輪速度を検出する車輪速度センサ(33A,33B,33C,33D)と、車輪速度センサ(33A〜33D)で検出された車輪速度に基づいて車輪のロック傾向を判断するとともにその判断結果に応じて前記常開型電磁弁(5A〜5D)および前記常閉型電磁弁(6A〜6D)への通電を制御するアンチロック制御手段(34)とを備え、前記車輪ブレーキ(BA,BB,BC,BD)のブレーキ液圧を増圧するにあたって前記アンチロック制御手段(34)は、前記常開型電磁弁(5A〜5D)のコイル(39)に所定の電流を流す通常増圧状態と、常開型電磁弁(5A〜5D)のコイル(39)への通電電流をオン・オフ間の中間値とするデューティ増圧状態とを切換えて制御可能である車両用アンチロックブレーキ制御装置において、前記ポンプ(10A,10B)の単位時間当たりの吐出量を制御可能な前記アンチロック制御手段(34)が、前記デューティ増圧状態では、前記通常増圧状態よりも前記ポンプ(10A,10B)の単位時間当たりの吐出量を低下させることを特徴とする車両用アンチロックブレーキ制御装置。
  2. 前記アンチロック制御手段(34)は、前記デューティ増圧状態で前記コイル(39)への通電電流を可変としつつ該通電電流が大きいほど前記ポンプ(10A、10B)の単位時間当たりの吐出量を低下させることを特徴とする請求項1記載の車両用アンチロックブレーキ制御装置。
  3. 前記アンチロック制御手段(34)は、定容量型に構成された前記ポンプ(10A,10B)を駆動する電動モータ(13)の単位時間当たりの回転数を制御して、前記ポンプ(10A,10B)の単位時間当たりの吐出量を変化させることを特徴とする請求項1または2記載の車両用アンチロックブレーキ制御装置。
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