JP2004195491A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004195491A
JP2004195491A JP2002365331A JP2002365331A JP2004195491A JP 2004195491 A JP2004195491 A JP 2004195491A JP 2002365331 A JP2002365331 A JP 2002365331A JP 2002365331 A JP2002365331 A JP 2002365331A JP 2004195491 A JP2004195491 A JP 2004195491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
processing
observation
optical
laser processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002365331A
Other languages
English (en)
Inventor
Izushi Kobayashi
出志 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002365331A priority Critical patent/JP2004195491A/ja
Publication of JP2004195491A publication Critical patent/JP2004195491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、加工レーザ光を加工対象物に照射して、溶接、穴開け又は切断等の加工を行うレーザ加工装置に関し、光学式観察装置の温度変化を抑制して、観察精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】光学式観察装置52を隙間無く囲むように形成された収納部材56と、収納部材56に形成されたウインドウガラス57と、ガルバノスキャナ収納用ケース46と、ガルバノスキャナ収納用ケース46内の温度を調節するクーラント63とを有するレーザ加工装置において、収納部材56で囲まれた領域のガルバノスキャナ収納用ケース46に複数の通気孔67が設けて、クーラント63により収納部材56内の光学式観察装置52の温度制御を行う。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工装置に係り、特に、レーザ発振器より発振されるレーザビームを加工対象物に照射して、溶接、穴開け又は切断等の加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ光を用いた加工(以下、レーザ加工という)としては、溶接、穴開け又は切断等の加工技術が機械、電子、半導体装置等の多様な分野の製造過程で利用されている。
【0003】
ここで、図1を参照して、従来のレーザ加工装置の一例について説明する。
【0004】
図1は、従来のレーザ加工装置の加工部を示した図である。図1に示したレーザ加工装置は、大略するとレーザ発振器10と、レーザ加工部20とにより構成されている。
【0005】
レーザ加工部20は、大略するとガルバノスキャナが収納されたガルバノスキャナ用フレーム12と、f−θレンズ15と、レンズ保護部材16と、光学式光学式観察装置13と、ブローノズル18と、吸引ノズル17とにより構成されている。レンズ保護部材16は、加工対象物19をレーザ加工する際に発生する飛散物がf−θレンズ15に付着することを防ぐためのものである。
【0006】
図2は、ガルバノスキャナ用フレームの内部の構成を示した図である。ガルバノスキャナ用フレーム12の内部には、ガルバノスキャナ22と、クーラント23と、温度センサー24とを有する。
【0007】
ガルバノスキャナ22は、ガルバノスキャナ制御装置21により制御されており、レーザ発振器10から発振されたレーザ光の進行方向を、f−θレンズ15の方向へ偏光させて、所望する加工地点にレーザ光を照射させる。また、クーラント23は、ガルバノスキャナ用フレーム12の内部の温度を一定に保持するための温調装置である。クーラント23は、温度センサー24から得られるガルバノスキャナ用フレーム12の内部の温度に基づき、温度制御装置25により温調される。これにより、ガルバノスキャナ用フレームの内部の雰囲気の温度は、クーラント23により常に一定の温度に調節されている。
【0008】
また、レーザ装置による溶接、穴開け又は切断等の加工は、レーザ発振器10から発振されたレーザ光の進行方向をガルバノスキャナ用フレーム12によりf−θレンズ15の方向に曲げ、f−θレンズ15とレンズ保護部材16とを介したレーザ光を加工対象物19の加工面に照射させて、加工対象物19の特定部分を溶融又は蒸発させることにより、加工が行われる(例えば、特許文献1参照)。また、ブローノズル18と吸引ノズル17は、飛散物を除去するためのもので、ブローノズル18から噴出されるガスにより飛散物を吸引ノズル17の方向に移動させて、吸引ノズル17により飛散物を吸引する。また、加工後には光学式観察装置13により、加工対象物19上の加工部分の観察が行われ、所望の加工形状が得られたかどうかの確認を行う。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−277274号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光学式観察装置13はレーザ加工が行われる雰囲気に露出されているため、レーザ加工により発生する熱の影響を受け易い。また、ブローノズル18から噴出されるガスにより、熱や飛散物が光学式観察装置13の方向に吹き上げられるため、光学式観察装置13の熱の影響を受けた部分では、熱膨張又は熱収縮が発生して、光学式観察装置13の観察位置がずれてしまう。したがって、光学式観察装置13が常に一定の観察位置で加工対象物19の観察を行うことができないため、観察精度が低下するという問題がある。また、レーザ加工の際に加工対象物19から発生する飛散物が、光学式観察装置13に付着して観察精度が低下するという問題がある。
【0011】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、観察精度に優れたレーザ加工装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を、請求項1記載の発明では、加工レーザ光をスキャンさせて加工対象物に照射するスキャン光学機構と、前記スキャン光学機構を密閉するためのスキャン光学機構用フレームと、前記スキャン光学機構用フレーム内の温度調整を行う温度調整機構と、前記加工レーザ光によりレーザ加工された前記加工対象物の加工地点の観察を行う光学式観察装置とを備えたレーザ加工装置において、前記光学式観察装置は、前記スキャン光学機構用フレームの内部に形成されていることを特徴とするレーザ加工装置により、解決する。
【0013】
上記発明によれば、密閉された状態で温度制御機構により温度制御された、スキャン光学機構用フレームの内部に光学式観察装置を備えることにより、光学式観察装置を一定の温度に保持することができる。したがって、レーザ加工する際に生じる熱変化による光学式観察装置の変形が抑制されて、光学式観察装置は一定の観察位置で加工対象物の観察を行える。また、光学式観察装置にレーザ加工する際に発生する飛散物が付着することを防止できる。その結果、光学式観察装置の観察精度を向上させることができる。
【0014】
請求項2記載の発明では、前記スキャン光学機構用フレームは、前記光学式観察装置からの観察光を透過させる観察用窓を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置により、解決する。
【0015】
上記発明によれば、光学式観察装置からの観察光を透過できる観察用窓を備えることにより、光学式観察装置は加工対象物の観察を行うことができる。
【0016】
請求項3記載の発明では、前記観察用窓は、前記加工対象物と対向する面に、前記観察用窓を保護する保護部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置により、解決する。
【0017】
上記発明によれば、観察用窓のうち加工対象物と対向する面に保護部材を備えることにより、レーザ加工する際に発生する飛散物が観察用窓に付着することを防ぐことができる。
【0018】
請求項4記載の発明では、加工レーザ光をスキャンさせて加工対象物に照射するスキャン光学機構と、前記スキャン光学機構を密閉するためのスキャン光学機構用フレームと、前記スキャン光学機構用フレーム内の温度調整を行う温度調整機構と、前記加工レーザ光によりレーザ加工された前記加工対象物の加工地点の観察を行う光学式観察装置とを備えたレーザ加工装置において、前記光学式観察装置と前記スキャン光学機構用フレームとを収納する収納部材を備えることを特徴とするレーザ加工装置により、解決する。
【0019】
上記発明によれば、光学式観察装置を収納する収納部材を備えることにより、レーザ加工する際に生じる熱変化による光学式観察装置の変形が抑制され、光学式観察装置は一定の観察位置で加工対象物の観察を行える。また、光学式観察装置にレーザ加工する際に発生する飛散物が付着することを防止できる。その結果、光学式観察装置の観察精度を向上させることができる。
【0020】
請求項5記載の発明では、前記収納部材の内部は、前記温度調整機構により温度調整されていることを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置により、解決する。
【0021】
上記発明によれば、収納部材の内部は、前記温度調整機構により温度調整されているので、収納部材の内部に備えられた光学式観察装置が熱により変形することを抑制できる。したがって、光学式観察装置は一定の観察位置で加工対象物の観察を行うことができ、観察精度を向上させることができる。
【0022】
請求項6記載の発明では、前記収納部材は、前記加工対象物と対向する面に、前記光学式観察装置を保護する保護部材を備えることを特徴とする請求項4または5に記載のレーザ加工装置により、解決する。
【0023】
上記発明によれば、加工対象物と対向する面に、光学式観察装置を保護する保護部材を備えることにより、光学式観察装置に飛散物が付着することを防止でき、観察精度を向上させることができる。また、収納部材の交換頻度を低減することができる。
【0024】
請求項7記載の発明では、レーザ加工された加工対象物の加工地点の観察を行う光学式観察装置と、レーザ加工により発生する飛散物を除去するための第1のブローノズルと吸引ノズルとを備えたレーザ加工装置において、前記レーザ加工するための加工レーザ光により発生する熱を、前記光学式観察装置から前記吸引ノズルの方向へ移動させるための第2のブローノズルを設けたことを特徴とするレーザ加工装置により、解決する。
【0025】
上記発明によれば、加工レーザ光により発生する熱を、前記光学式観察装置から前記吸引ノズルの方向へ移動させるための第2のブローノズルを設けたことにより、加工レーザ光により発生する熱が光学式観察装置に到達することを防ぐことができ、光学式観察装置の変形が抑制されて、光学式観察装置は一定の観察位置で加工対象物の観察を行える。また、光学式観察装置にレーザ加工する際に発生する飛散物が付着することを防止できる。その結果、光学式観察装置の観察精度を向上させることができる。
【0026】
請求項8記載の発明では、前記第2のブローノズルは、少なくとも1つ以上備えることを特徴とする請求項7に記載のレーザ加工装置により、解決する。
【0027】
第2のブローノズルは、少なくとも1つ以上備えることにより、レーザ加工する際に生じる熱変化や飛散物が光学式観察装置に到達することを、さらに防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態によるレーザ加工装置の概略図を示している。図3に示されるように、レーザ加工装置30は大略すると、ステージ部27と、レーザ発振部33と、レーザ加工部40とにより構成されている。
【0030】
ステージ部27は、大略すると架台28と、X軸用リニアモータ29と、Y軸用リニアモータ31と、XYステージ34とにより構成されている。XYステージ34は、加工対象物55を固定するためのステージであり、移動可能な状態で架台28に配設されている。X軸リニアモータ29とY軸リニアモータ31とは、それぞれ架台28に固定されている。X軸リニアモータ29は、X軸用リニアガイド33を介して、XYステージ34を図3中に矢印で示したX軸方向に移動させるためのものである。Y軸リニアモータ31は、Y軸用リニアガイド32を介して、XYステージ34をY軸方向に移動させるためのものである。このXYステージ34を動作させることにより、加工対象物55上の加工位置を移動させる。
【0031】
レーザ発振部33は、大略すると支持フレーム34と、Z軸移動装置35と、レーザ発振器36とにより構成されている。レーザ発振器36は、Z軸移動装置35と一体に構成されており、Z軸移動装置35は支持フレーム34に図3中に矢印で示したZ軸方向へ移動可能な状態で配設されている。支持フレーム34は、架台28に固定されている。レーザ発振器36は、レーザ光を発振するためのものである。Z軸移動装置35は、レーザ発振器36の端部に配設されているレーザ加工部40とレーザ発振器36とを一体に、Z軸方向へ移動させて、加工対象物55上のレーザ光のスポット径を調整するためのものである。
【0032】
レーザ加工部40は、大略すると加工部フレーム45と、スキャン光学機構用フレームであるガルバノスキャナ用フレーム46と、ブローノズル49と、吸引ノズル48と、加工用レンズであるf−θレンズ53と、ウインドウガラス54と、光学式観察装置52と、観察装置用照明51とにより構成されている。
【0033】
加工部フレーム45は、レーザ発振器36に配設されている。加工部フレーム45には、ブローノズル49と、吸引ノズル48と、ガルバノスキャナ用フレーム46とが配設されている。ガルバノスキャナ用フレーム46の加工対象物55と対向する面には、f−θレンズ53と、光学式観察装置52と、観察装置用照明51とがそれぞれ配設されている。f−θレンズ53の加工対象物55と対向する面には、ウインドウガラス54が形成されている。光学式観察装置52は、加工対象物55の加工形状を観察するための装置である。また、光学式観察装置52には、後述する収納部材56とウインドウガラス57とが形成されている。
【0034】
図4は、光学式観察装置に収納部材を設けた場合のガルバノスキャナ用フレームの内部の構成を示した図である。
【0035】
図4に示すように、ガルバノスキャナ用フレーム46の内部には、ガルバノスキャナ65と、温度センサー61と、クーラント63とが配設されている。
ガルバノスキャナ65は、レーザ光をf−θレンズ53の方向へ曲げるためのスキャン光学機構であり、ガルバノスキャナ制御装置66により制御される。温度センサー61は、ガルバノスキャナ用フレーム46内の雰囲気の温度を監視するセンサーである。クーラント63は、ガルバノスキャナ用フレーム46の内部の温度調整を行い、一定の温度に制御するためのものある。クーラント63は、温度センサー61からの信号に基づいて温度制御装置62により制御される。なお、ガルバノスキャナ65、温度センサー61、クーラント63、温度制御装置62及びガルバノスキャナ制御装置66は、従来のレーザ加工装置に備えられているものである。
【0036】
図3に示すように、ブローノズル49と吸引ノズル48は、加工対象物55をレーザ加工する際に発生する飛散物を除去するためのものである。ブローノズル49からはガスが噴射されて、飛散物は吸引ノズル48の方向へ移動させられて、飛散物は吸引ノズル48により吸引される。
【0037】
次に、図3乃至4を参照して、レーザ加工装置30の加工動作について説明する。レーザ発振器36から発振されたレーザ光は、ガルバノスキャナ65によりf−θレンズ53の方向に偏光され、f−θレンズ53及びウインドウガラス54を介して加工対象物55の加工面にレーザ光が照射されて、加工対象物55はレーザ加工される。レーザ加工の際には、ブローノズル49及び吸引ノズル48は、常時稼動した状態にあり、ブローノズル49から噴射されるガスにより、飛散物は吸引ノズル48の方向へ移動させられて、吸引ノズル48により吸引される。その後、加工対象物55は、加工面の観察が行うことのできる位置まで移動される。その後、光学式観察装置52によりレーザ加工後の加工対象物55の観察をして、所望の加工が行われている。続いて、加工対象物55を移動して、次の加工地点のレーザ加工が行われる。なお、加工対象物55上の全ての加工地点に対してレーザ加工が終了するまで、レーザ加工と観察とが繰り返される。
【0038】
次に、図4を参照して、光学式観察装置52に形成された収納部材56とウインドウガラス57について説明する。
【0039】
図4に示すように、収納部材56は、光学式観察装置52を隙間無く囲むように、ガルバノスキャナ用フレーム46に形成されている。収納部材56は、レーザ加工する領域(以下、加工領域)から発生する熱や飛散物を遮断するためのものである。収納部材56に透明なガラスを用いることで、光学式観察装置52の観察光が収納部材56を透過して、加工対象物55の観察を行うことができる。また、耐熱性に優れた透明なガラスを用いることで、収納部材56の交換頻度を少なくすることができる。なお、観察光とは、加工対象物55上の加工された部分を観察するための光である。
【0040】
図4に示すように、収納部材56で囲まれた領域のガルバノスキャナ用フレーム46には、複数の通気孔67が設けられており、ガルバノスキャナ用フレーム46内の雰囲気と収納部材56内の雰囲気とが、同一雰囲気となるように構成されている。したがって、温度制御機構としてのクーラント63により、収納部56内の雰囲気を設定温度に対して、±0.5℃範囲に制御することができる。
【0041】
また、収納部材56の加工対象物55と対向する面には、ウインドウガラス57が配設されている。このウインドウガラス57は、収納部材56が飛散物により汚れることを防ぐためのものである。ウインドウガラス57には、例えば、石英ガラスを用いることができる。
【0042】
このように収納部材56を形成することにより、加工領域からの熱の影響を光学式観察装置52が直接受けることが無いため、光学式観察装置52の熱膨張又は熱収縮による変形が抑制される。したがって、光学式観察装置52は、常に一定の観察位置で加工対象物55の観察を行えるため、観察精度を向上させることができる。また、光学式観察装置52は、収納部材56により隙間無く囲まれているため、加工対象物55を加工する際に発生する飛散物が光学式観察装置52に付着することを防止できる。さらに、収納部材56内の雰囲気を一定の温度に制御することにより、光学式観察装置52の熱膨張又は熱収縮による変形がさらに抑制され、より観察精度を向上させることができる。また、従来のレーザ加工装置に備えられているクーラント63により、収納部材56内の雰囲気の温度制御を行うため、新たに温度制御機構を設ける必要がないので装置コストの上昇を防ぐことができる。また、収納部材56にウインドウガラス57を設けることにより、加工対象物55から発生する飛散物が付着することを防止でき、収納部材56の交換の頻度を低減することができる。
【0043】
(第2の実施の形態)
図5は、ガルバノスキャナ用フレーム内に光学式観察装置を設けた場合のガルバノスキャナ用フレーム内部の構成を示した図である。
【0044】
第2の実施の形態のレーザ加工装置のレーザ発振部及びステージ部は、第1の実施の形態のレーザ加工装置30と同一構成であるので説明は省略する。また、図5において、レーザ加工装置30と同一構成の部分に関しては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
図5に示すように、光学式観察装置52は、ガルバノスキャナ用フレーム46の内部に密閉された状態で形成されている。なお、第1の実施の形態と同様に第2の実施の形態においても、ガルバノスキャナ用フレーム46の内部はクーラント63により、一定の温度に制御されている。光学式観察装置52の観察光が通過するガルバノスキャナ用フレーム46の領域には、観察用窓59が形成されている。観察用窓59に透明なガラスを用いることで、光学式観察装置52の観察光が観察用窓59を透過して、加工対象物55の観察を行うことができる。また、耐熱性に優れた透明なガラスを用いることで、観察用窓59の交換頻度を少なくすることができる。観察用窓59の加工対象物55と対向する面には、ウインドウガラス57が配設されている。このウインドウガラス57は、観察用窓59が飛散物により汚れることを防ぐためのものである。ウインドウガラス57には、例えば、石英ガラスを用いることができる。
【0046】
このように密閉されたガルバノスキャナ用フレーム46の内部に光学式観察装置52を形成して、ガルバノスキャナ用フレーム46内の雰囲気をクーラント63により一定の温度に制御することで、光学式観察装置52の熱膨張又は熱収縮による変形が抑制される。したがって、光学式観察装置52は、常に一定の観察位置で加工対象物55の観察を行えるため、観察精度を向上させることができる。また、加工対象物55から発生する飛散物が光学式観察装置52に付着することを防止できる。さらに、観察用窓59にウインドウガラス57を設けることにより、加工対象物55から発生する飛散物が観察用窓59に付着することを防止でき、観察用窓59の交換の頻度を低減することができる。
【0047】
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態レーザ加工装置の加工部の概略図を示している。第3の実施の形態のレーザ加工装置のレーザ発振部及びステージ部は、第1の実施の形態のレーザ加工装置30と同一構成であるので説明は省略する。また、図6において、レーザ加工装置30と同一構成の部分に関しては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図6に示すように、第3の実施の形態のレーザ加工装置では観察装置用ブローノズル69が、ブローノズル33に形成されている。観察装置用ブローノズル69から噴射されるガスは、噴出し口71から吸引ノズル34の方向に向けて噴射される。
【0049】
加工対象物55を加工する際には、常に観察装置用ブローノズル69からはガスが噴射されており、このガスにより加工領域から発生する熱や飛散物は吸引ノズル48の方向へ移動させられて、吸引ノズル48により吸引される。
【0050】
なお、観察装置用ブローノズル69は、光学式観察装置52に加工領域から発生する熱や飛散物が光学式観察装置52に到達することを防ぐことができれば良く、観察装置用ブローノズル69から噴射されるガスの速度は、例えば、80m/secを用いることができる。また、ガスの種類は、例えばAir,N等を用いることができる。
【0051】
このように、観察装置用ブローノズル69を形成することにより、観察装置用ブローノズル69から噴射されるガスにより、加工領域から発生する熱が光学式観察装置52に到達することを防ぐことができ、光学式観察装置52の熱膨張又は熱収縮による変形が抑制される。したがって、光学式観察装置52の観察位置が移動することなく、常に一定の観察位置で加工対象物55の観察を行えるため、観察精度を向上させることができる。また、従来から備えられているブローノズル49から分岐させることで、容易に観察装置用ノズル69を形成することができる。さらに、観察装置用ノズル69から噴射されるガスは、加工領域から発生する飛散物が光学式観察装置52に付着することを防ぐことができるので、第1の実施の形態で説明したようなウインドウガラスを光学式観察装置に形成する必要は無い。なお、図6に示したレーザ加工装置のレーザ加工部50には、観察装置用ブローノズル69を1つ設けた構成となっているが複数個の観察装置用ブローノズル69を設けても同様な効果を得ることができる。
【0052】
なお、第1の実施の形態又は第2の実施の形態と、第3の実施の形態とを組み合わせても同様な効果を得ることができる。
【0053】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の記載範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、光学式観察装置の温度制御を行うことで、熱による光学式観察装置の変形が抑制でき、光学式観察装置が常に一定の観察位置で加工対象物の観察を行うことのできる、観察精度及び加工位置精度に優れたレーザ加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザ加工装置の加工部を示した図である。
【図2】ガルバノスキャナ用フレームの内部の構成を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるレーザ加工装置の概略図である。
【図4】光学式観察装置に収納部材を設けた場合のガルバノスキャナ用フレームの内部の構成を示した図である。
【図5】ガルバノスキャナ用フレーム内に光学式観察装置を設けた場合のガルバノスキャナ用フレーム内部の構成を示した図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態レーザ加工装置の加工部の概略図を示している。
【符号の説明】
10、38 レーザ発振器
12、46 ガルバノスキャナ用フレーム
13、52 光学式観察装置
14、51 観察装置用照明
15、53 f−θレンズ
16 レンズ保護部材
17、48 吸引ノズル
18、49 ブローノズル
19、55 加工対象物
20、40、50 レーザ加工部
21、66 ガルバノスキャナ制御装置
22、65 ガルバノスキャナ
23、63 クーラント
24、61 温度センサー
25、62 温度制御装置
27 ステージ部
28 架台
29 X軸用リニアモータ
30 レーザ加工装置
31 Y軸用リニアモータ
32 Y軸用リニアガイド
32 X軸用リニアガイド
34 XYステージ
35 レーザ発振部
36 支持フレーム
37 Z軸用移動装置
45 加工部フレーム
54、57 ウインドウガラス
56 光学式観察装置収納部材
59 観察用窓
69 観察装置用ブローノズル
71 噴出し口

Claims (8)

  1. 加工レーザ光をスキャンさせて加工対象物に照射するスキャン光学機構と、
    前記スキャン光学機構を密閉するためのスキャン光学機構用フレームと、
    前記スキャン光学機構用フレーム内の温度調整を行う温度調整機構と、
    前記加工レーザ光によりレーザ加工された前記加工対象物の加工地点の観察を行う光学式観察装置とを備えたレーザ加工装置において、
    前記光学式観察装置は、前記スキャン光学機構用フレームの内部に形成されていることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記スキャン光学機構用フレームは、前記光学式観察装置からの観察光を透過させる観察用窓を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記観察用窓は、前記加工対象物と対向する面に、前記観察用窓を保護する保護部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 加工レーザ光をスキャンさせて加工対象物に照射するスキャン光学機構と、
    前記スキャン光学機構を密閉するためのスキャン光学機構用フレームと、
    前記スキャン光学機構用フレーム内の温度調整を行う温度調整機構と、
    前記加工レーザ光によりレーザ加工された前記加工対象物の加工地点の観察を行う光学式観察装置とを備えたレーザ加工装置において、
    前記光学式観察装置と前記スキャン光学機構用フレームとを収納する収納部材を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 前記収納部材の内部は、前記温度調整機構により温度調整されていることを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記収納部材は、前記加工対象物と対向する面に、前記光学式観察装置を保護する保護部材を備えることを特徴とする請求項4または5に記載のレーザ加工装置。
  7. レーザ加工された加工対象物の加工地点の観察を行う光学式観察装置と、
    レーザ加工により発生する飛散物を除去するための第1のブローノズルと吸引ノズルとを備えたレーザ加工装置において、
    前記レーザ加工するためのレーザ光により発生する熱を、前記光学式観察装置から前記吸引ノズルの方向へ移動させるための第2のブローノズルを設けたことを特徴とするレーザ加工装置。
  8. 前記第2のブローノズルは、少なくとも1つ以上備えることを特徴とする請求項7に記載のレーザ加工装置。
JP2002365331A 2002-12-17 2002-12-17 レーザ加工装置 Pending JP2004195491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002365331A JP2004195491A (ja) 2002-12-17 2002-12-17 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002365331A JP2004195491A (ja) 2002-12-17 2002-12-17 レーザ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004195491A true JP2004195491A (ja) 2004-07-15

Family

ID=32762914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002365331A Pending JP2004195491A (ja) 2002-12-17 2002-12-17 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004195491A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162949A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Nippon Signal Co Ltd:The プレーナ型アクチュエータ
JP2006231383A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置
WO2009148086A1 (ja) * 2008-06-06 2009-12-10 芝浦メカトロニクス株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
WO2010026397A1 (en) * 2008-09-05 2010-03-11 Mtt Technologies Limited Additive manufacturing apparatus with a chamber and a removably-mountable optical module; method of preparing a laser processing apparatus with such removably-mountable optical module
US9321131B2 (en) 2008-09-24 2016-04-26 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Method for CO2 laser welding with a dynamic jet nozzle
WO2022080247A1 (ja) * 2020-10-13 2022-04-21 ファナック株式会社 ガルバノスキャナ及びこれを用いたレーザ加工装置
US11358224B2 (en) 2015-11-16 2022-06-14 Renishaw Plc Module for additive manufacturing apparatus and method

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162949A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Nippon Signal Co Ltd:The プレーナ型アクチュエータ
JP2006231383A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置
JP4628137B2 (ja) * 2005-02-25 2011-02-09 三菱電機株式会社 レーザ加工装置
JPWO2009148086A1 (ja) * 2008-06-06 2011-11-04 芝浦メカトロニクス株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
WO2009148086A1 (ja) * 2008-06-06 2009-12-10 芝浦メカトロニクス株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
US9114478B2 (en) 2008-09-05 2015-08-25 Mtt Technologies Limited Additive manufacturing apparatus with a chamber and a removably-mountable optical module; method of preparing a laser processing apparatus with such removably-mountable optical module
WO2010026397A1 (en) * 2008-09-05 2010-03-11 Mtt Technologies Limited Additive manufacturing apparatus with a chamber and a removably-mountable optical module; method of preparing a laser processing apparatus with such removably-mountable optical module
EP2342042B1 (en) 2008-09-05 2017-11-08 Renishaw Plc. Additive manufacturing apparatus with a chamber and a removably-mountable optical module ; method of preparing a laser processing apparatus with such removably-mountable optical module
US9849543B2 (en) 2008-09-05 2017-12-26 Renishaw Plc Additive manufacturing apparatus with a chamber and a removably-mountable optical module; method of preparing a laser processing apparatus with such removably-mountable optical module
US11040414B2 (en) 2008-09-05 2021-06-22 Renishaw Plc Additive manufacturing apparatus with a chamber and a removably-mountable optical module; method of preparing a laser processing apparatus with such removably-mountable optical module
US9321131B2 (en) 2008-09-24 2016-04-26 L'Air Liquide, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Method for CO2 laser welding with a dynamic jet nozzle
US11358224B2 (en) 2015-11-16 2022-06-14 Renishaw Plc Module for additive manufacturing apparatus and method
WO2022080247A1 (ja) * 2020-10-13 2022-04-21 ファナック株式会社 ガルバノスキャナ及びこれを用いたレーザ加工装置
JP7445013B2 (ja) 2020-10-13 2024-03-06 ファナック株式会社 ガルバノスキャナ及びこれを用いたレーザ加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1341638B1 (en) Laser machining of semiconductor materials
KR101264508B1 (ko) 레이저 다이싱 장치
EP1428640A1 (en) Method for scribing substrate of brittle material and scriber
JP2017100170A (ja) デブリ回収機構及びレーザ加工装置
WO2007094348A1 (ja) レーザスクライブ方法、レーザスクライブ装置、及びこの方法または装置を用いて割断した割断基板
KR20030075246A (ko) 펨토초 레이저를 이용한 고정도 가공장치 및 방법
JP2010201479A (ja) レーザ光加工装置及びレーザ光加工方法
JP2007061914A (ja) ハイブリッド加工装置
JP2004195491A (ja) レーザ加工装置
KR101107859B1 (ko) 할단용 스크라이브선의 형성 방법 및 장치
JP4615231B2 (ja) スクライブ装置およびこの装置を用いたスクライブ方法
JPWO2003008168A1 (ja) 脆性材料基板のスクライブ装置
KR102419487B1 (ko) 레이저 가공 장치 및 스루홀의 형성 방법
JP2005081715A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2013154604A (ja) レーザ加工方法
JP2011125877A (ja) レーザ加工方法及び装置
TWI491574B (zh) 脆性工件之切斷方法及切斷裝置
JP3704096B2 (ja) レーザ加工方法及びその装置
JP2005178288A (ja) 脆性材料の割断方法とその装置
US8461480B2 (en) Orthogonal integrated cleaving device
JP2006212708A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2006253285A (ja) レーザ照射装置及びレーザ照射方法
JP2010221668A (ja) レーザスクライブ装置
JP2009006339A (ja) レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法
KR20060089790A (ko) 레이저 가공 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050614